2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 13:48:21 KlxWhp1w


シンジ「何をプレゼントしたら喜ぶんだろうな~」

シンジ「そうだ!手作りのマフラーをあげよう!」

シンジ「でも、作り方わかんないな…明日、学校で洞木さんに聞いてみよう」

アスカ「ちょっと!さっきからなんかうるさいんだけど!」ガラッ

シンジ「うわぁ!あ、アスカ?なんでもないよ!ごめんね、うるさくして」

アスカ「ふん!」バンッ



4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 18:24:35 KlxWhp1w
次の日

アスカ「早くしなさいよバカシンジ!先行くわよ」

シンジ「待ってよアスカ~」


昼休み

トウジ「さぁ~、飯や飯!」

ケンスケ「それしか言ってないよな、トウジ」ハハッ

シンジ「あ、2人ともさき行ってて、委員長に用があるから」

ケンスケ「わかった、早く来いよ~」

トウジ「おう、また後でな、センセ」

シンジ「うん、すぐ行くよ」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 18:39:50 KlxWhp1w
アスカ「ヒカリ!お昼食べよ!」

ヒカリ「うん!」

シンジ「あ、委員長、放課後ちょっと良いかな」

ヒカリ「碇君?どうしたの?」

アスカ「ちょっと!何よアンタ!」

シンジ「あ、ごめんねアスカ、ちょっと、委員長借りるね」

アスカ「さっさと、済ませなさいよ!」

シンジ「ちょっと来て、委員長」ボソボソ

ヒカリ「うん、どうしたの?」ボソボソ

シンジ「もうすぐ、アスカの誕生日だよね?」ボソボソ

ヒカリ「そうね」ボソボソ


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 19:13:50 KlxWhp1w
シンジ「それで誕生日プレゼントに、手編みのマフラーをあげたいんだけど、作り方が分からないから、放課後に少し教えて欲しいんだ」ボソボソ

ヒカリ「もちろんよ!私も、ちょうど手袋作ってた所なの!」ボソボソ

シンジ「ありがとう、じゃあ放課後にね」ボソ

ヒカリ「ええ」ボソ

シンジ「ごめんねアスカ、もう終わったから」

アスカ「はいはい」

ヒカリ「お待たせアスカ!」

アスカ「さ!食べましょ!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 22:29:44 KlxWhp1w
放課後


シンジ「じゃあ、委員長。教えてくれるかな」

ヒカリ「ええ、まずはね…」



・・・・・・


ヒカリ「だいたい、こんな感じね」ヌイヌイ

シンジ「うん、わかった。ありがとうね」

ヒカリ「どういたしまして!はぁ、アスカが羨ましいわ…」

シンジ「どういうこと?」キョトン

ヒカリ「そのうち、分かるわ」クスッ


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 22:54:09 KlxWhp1w
シンジ「ふう、遅くなっちゃった、早く帰らないと」タタッ

シンジ「ん?あれ?アスカ?」

アスカ「!!…なっ、なによ…」ビクッ

シンジ「先に帰ったんじゃなかったの?」

アスカ「あ、あれよ!忘れ物!」

シンジ「そっか、もう遅いし早く帰ろう」

アスカ「し、仕方ないわね…特別に一緒に帰ってあげる!」

シンジ「特別って…いつも一緒じゃないか」

アスカ「いつも一緒って…」カァァ

シンジ「?家が同じなんだから、当たり前じゃないか」

アスカ「~~~っ!バカ!」タタッ

シンジ「あっ!待ってよアスカ~」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 23:27:28 KlxWhp1w
葛城家


シンジ「…」ヌイヌイ

シンジ「…」ヌイヌイ

シンジ「ふう」カタッ

シンジ「続きは明日しよう」


プルルルル


シンジ「ん?誰だろ」ガチャ

シンジ「はい、葛城です」

ミサト『あ、シンちゃーん?今日、帰るの遅くなるから、ご飯は用意しなくていいわよ~』

シンジ「分かりました」

ミサト『じゃね~、アスカと仲良くね?』

シンジ「はい、それでは」ガチャ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/29(金) 23:40:02 KlxWhp1w
シンジ「アスカ~?今日、ミサトさん帰るの遅いって~」


ガタッ


アスカ「…ふーん、あっそう」ガラッ

アスカ「…」

シンジ「…?どうしたの?」

アスカ「…なんでもないわよ、で晩ご飯は?」

シンジ「あ、もうできてるよ。食べよっか」



12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 15:13:59 f8.3NuFg
シンジ「いただきます」

アスカ「いただきます…」

シンジ「…」モグモグ

アスカ「…」モグモグ

シンジ「…」モグモグ

アスカ「ねえ…」

シンジ「…?」モグモグ

アスカ「アンタ、放課後にヒカリと何してたの?」

シンジ「!?」ビクッ

シンジ「アスカ…見てたの?(ばっ、バレた?)」

アスカ「ち、ちがうわよ!見ちゃったの!で、何してたの?」ジト

シンジ「い、いやなんでもないよ!ちょっと、宿題を教えてもらってて…」アセアセ


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 15:24:42 f8.3NuFg
アスカ「じゃあ、何でアタシに聞かないのよ、大卒なの知ってるでしょ?」

シンジ「い、いやその~」ダラダラ

シンジ「あ!加地さん!」ビシッ

アスカ「え?」クルッ

シンジ「今だ!」ダッ

アスカ「あ!待ちなさい、バカシンジー!」ダッ


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 16:16:31 f8.3NuFg
シンジの部屋

シンジ「…」グー

シンジ「(眠れない…)」


ガラッ


シンジ「(ん?)」

アスカ「…」スタスタ

シンジ「(アスカ?)」ウスメ

アスカ「…」ゴロン

シンジ「(!!)」ドキッ

アスカ「ねえ、シンジ…」ササヤキ

シンジ「…」ドキドキ

アスカ「…んぅ」ダキ

シンジ「(!?)」ドッキーン


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 16:30:52 f8.3NuFg
アスカ「ヒカリと何してたのよ…」ボソ

シンジ「…」グゥー

アスカ「友達にまで、嫉妬しちゃうなんて…」

シンジ「(どういうことだろう……)」

アスカ「アンタは…私の物なんだから…」ギュー

シンジ「(それって…)」ドキドキ

アスカ「…zzz」ギューーー

シンジ「(ああああ!そんなに抱きつかないで…)」ギンギン


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 16:54:35 f8.3NuFg
次の日

イヤァァァ!!

ナンデアンタガココニインノヨ!

バキッ!

イタッ!ハイッテキタノハソッチダロ!

ハ、ハァ?ナンノハナシシテンノカワカンナイ…

アンタハ、ワタシノモ…バキッ!

アスカ「ふん…まったく、●●シンジめ…」

ミサト「朝から仲いいわねぇ~」

アスカ「はあ!?よ、良くないわよ!」

ミサト「シンちゃーん、朝ごはーん」

シンジ「は、はい…今用意します」ボロッ


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 17:05:14 f8.3NuFg
シンジ「ふぅ、ただいまっと」

シンジ「明日が誕生日だし、仕上げないと」アミアミ


・・・・・・


シンジ「で、出来た…ちょっと、長いかな?まぁいいか」

シンジ「アスカ…喜んでくれるかな~…」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/11/30(土) 17:30:52 mbZBONmw
アスカの部屋

アスカ「…」

『アスカちゃん、お誕生日おめでとう!』

アスカ「…」

『アスカちゃん、大きくなったわね』

『ママー!』

『誰よあなた』

『ママ?何を言ってるの?』

『あなた誰?ダレ?だレ?だ…………』

アスカ「…」

アスカ「誕生日か…」

アスカ「…誰も…祝ってくれるわけないわよね」

アスカ「今までも、そうだったし…」

アスカ「期待なんて、してない…」

アスカ「期待なんて…」



20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:14:29 881sqIVQ
誕生日当日

シンジ「いよいよ、アスカの誕生日だ…、あっ!忘れるとこだった、もしもし?あ……」プルルルル


・・・・・・

シンジ「うん、よろしくね」ガチャ

シンジ「よし!これで、準備完了!」

シンジ「さ、朝ごはん作らないと」カチャカチャ

ミサト「シンちゃんおはよー」ファー

シンジ「あ、おはようございます。ミサトさんちょっといいですか?」

ミサト「ん?どしたの?」

シンジ「今日は…」ボソボソ

ミサト「!!」

シンジ「の予定なんで、お願いできますか?」

ミサト「勿論よ!」グッ!

シンジ「ありがとうございます!アスカ呼んできますね」

ミサト「ええ」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:27:26 881sqIVQ
シンジ「アスカー?朝ごはんだよ~」

アスカ「はいはい、わかってるわよ…」ガラッ

シンジ「…アスカ?」

アスカ「…何よ?」

シンジ「具合でも悪いの?」

アスカ「…別に、何でも無いわよ…」

アスカ「先、行くから」

シンジ「アスカ?朝ごはんは?」

アスカ「…いらない」プシュ


プシュン

シンジ「行っちゃった…大丈夫かな…」モグモグ

ミサト「あれ?アスカは?」

シンジ「ご飯も食べずに行っちゃいました」

ミサト「あら、どうしたのかしら…ちょっち、心配ね…」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:33:46 881sqIVQ
第一中学校

アスカ「…はぁ」スト

ヒカリ「アスカ!おはよう!」

アスカ「ええ、おはよう…」

ヒカリ「アスカ?どうしたの?体調でも悪いの?」

アスカ「…大丈夫よ、何でも無いわ」

ヒカリ「そ、そう…」

アスカ「…」

ヒカリ「…」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:43:06 881sqIVQ
シンジ「トウジ、ケンスケおはよう」

トウジ「おう、おはようセンセー」

ケンスケ「おはよう碇~、今日は葛城さんの家で…」

シンジ「だ、駄目だよケンスケ!アスカがいるんだから!」ボソボソ

ケンスケ「!…そうだったな、ごめん!」

シンジ「…いいよ、あ!綾波?」

レイ「…どうしたの?」

シンジ「朝の件だけど…大丈夫?」

レイ「ええ、大丈夫。プレゼントも用意したわ」

シンジ「そっか、じゃあよろしくね」

レイ「ええ…」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:44:44 881sqIVQ




ーーーーーーー



26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 02:56:18 881sqIVQ
放課後

アスカ「…帰ろ」スタ

シンジ「急いで!」ダダダダ

トウジ「待ってくれセンセー!」ダダダダ

ケンスケ「碇ー!」ダダダダ

アスカ「…バッカじゃないの」スタスタ

ヒカリ「アスカ~!待ってよ~」

アスカ「あ、ヒカリ…。悪いんだけど、一人で帰らせてくれない?」

ヒカリ「あ、うん…。ごめんね」

アスカ「ごめんねヒカリ…」スタスタ

ヒカリ「いいよ、じゃあまた後でね~、バイバイ!」

アスカ「…バイバイ……………えっ?後で?」クルッ

アスカ「…いない」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 03:14:31 881sqIVQ
葛城家


シンジ「まず……」

・・・・・・

ミサト「なるほどね」

シンジ「はい、そういうことです」

ヒカリ「絶対、喜ばせるわ!」フンス

トウジ「いいんちょ、気合入ってんな~」

ケンスケ「だな~」ハハッ

ヒカリ「当たり前じゃない!親友の誕生日なのよ!?」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 03:16:02 881sqIVQ




プシュ




レイ「帰ってきたわ、皆隠れて」

シンジ「皆、僕の部屋に隠れてて!!」

トウジ「おう」サッ

ケンスケ「了解!」サッ

ヒカリ「わかったわ!」サッ

レイ「…」サッ


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 12:33:37 881sqIVQ
アスカ「…はぁ」プシュン

ミサト「あら、アスカ、お帰りなさい」ガラッ

アスカ「…ただいま」

シンジ「あっ!アスカ、おかえり~」

アスカ「…」

アスカ「ただいま…」ガラッ


ガタン


シンジ「さてと、いっぱい作らないと…」カチャカチャ


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 12:38:55 881sqIVQ
シンジ「よし、出来た…」フゥー

シンジ「ご飯出来ましたよ~、ミサトさん」

ミサト「出来たのね、じゃあアスカを呼んで、そしたら…」


・・・・・・


ミサト「アスカ~、晩ご飯よ~」

アスカ「…」ガラッ


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 14:33:05 881sqIVQ
アスカ「…?……!?」

アスカ「何よこの料理の量は…」

シンジ「アスカ…」スッ

ミサト「…」スッ




ガラッ




パンッ!パンッ!パパンッ!パンッ!





『誕生日おめでとう!』


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 17:56:50 881sqIVQ


ミサト「アスカ、おめでとう!」



ヒカリ「おめでとうアスカ!!」



トウジ「おめでとさん!」



ケンスケ「おめでとう!」



レイ「…おめでとう、セカンド」



シンジ「アスカ!本当に…」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/12/01(日) 17:58:40 881sqIVQ




シンジ「おめでとう!」ニコッ







アスカ「…ありがとう!」ニコッ




終劇