トマト

ダイナマイト

ミネストローネ

春香「スパゲッティもいいけど」

春香「今日はミネストローネがいいなぁ」

春香「麺は使わないでおこう」

春香「………」

春香「………そうだねぇ」

春香「私にとって大切な人に食べて欲しいかな」

春香「今日は気持ちを込めて作りますね」

春香「いざ作るとなると緊張するね」

春香「えっと……まずは野菜を切って」

春香「えへへ、想いを込めるって何か恥ずかしいね」

春香「スープも作らないと」

春香「火をつけて…」

春香「ふんふーん…」

春香「痛た…>>16切っちゃった」

動脈

春香「動脈やっちゃったかな…後からじわじわくるよ」

春香「血が止まらない…！」

春香「痛い…痛い…」

春香「早く血を止めないと」

春香「>>19で」

雑巾

春香「雑巾で縛ったら少しはマシになったかな」

春香「…痛い」

春香「でもこれくらい何ともない、何ともない」

春香「野菜は切れてるしあとはこれを鍋に…」

春香「ってあれ？」

春香「何か燃えてる音がするような」

春香「え、>>22が燃えてる？」

リボン

春香「…これリボンが燃えてるよね？」

春香「ちょっと待ってよ！」

春香「熱い…！」

春香「髪が…服も」

春香「熱い…水…水！」

春香「ふぅ…て周りにも燃え移ってる？」

春香「嘘…だよね？」

春香「台所が焼けていくよ」

春香「あはは…」

ピンポーン！ピンポーン！

春香「あれ…誰だろう」

>>28「>>30」

あまとう

ドッキリ大成功！

春香「あなたは…」

春香「あの、助けてください！」

冬馬「ドッキリ大成功！」

春香「………え？」

冬馬「だから、ドッキリ大成功だって」

春香「な、何言ってるんですか？」

春香「家が燃えてるんですよ！」

冬馬「俺の知ったことかよ、これは>>33
か企画を立てたドッキリなんだ」

雪歩

春香「雪歩が？」

冬馬「ああ」

春香「そんなの嘘ですよ！」

春香「ドッキリってなんですか？」

春香「ここ私の家なんですよ…？」

冬馬「嘘だと思うならそいつを呼べばいいだけだろ？」

冬馬「ほら、でてこいよ」

雪歩「ふふ、ごめんなさい春香ちゃん」

春香「何で…」

雪歩「それは春香ちゃんが>>36だからだよ」

総額5億円のテレビ局の企画

雪歩「それは春香ちゃんが総額5億円のテレビ曲の企画だからだよ」

春香「それって…どういう意味？」

雪歩「春香ちゃんが自分の家をかけたドッキリをすれば5億もらえるんですぅ」

春香「そんな…私は聞いてないよ」

春香「聞いたとしても良いなんて言うわけないよ！」

春香「それは765プロで決まった事なのかな？」

雪歩「>>40」

私が決めました

雪歩「私が決めました」

春香「え？」

雪歩「私が立てた企画なんですぅ」

雪歩「5億貰えるなんて聞いたら誰でもやります」

冬馬「そういうことだ」

雪歩「春香ちゃんが動脈を切った時は焦りました」

冬馬「企画になかったからな」

雪歩「火をつけるの大変でしたね」

春香「酷いよ…雪歩」

雪歩「火は消して行きますね」

春香「酷い…酷いよ」

春香「……」

春香「行っちゃったな」

春香「私…嫌われてるのかな」

ピリリリリッ

春香「私の携帯…」

ピッ

>>44「>>46」

P

結婚しよう

P「結婚しよう」

春香「え…」

P「俺だよ、春香」

春香「プロデューサーさん？」

春香「今言葉は」

P「そのままの意味だ」

春香「……」

春香「ドッキリとかじゃないですよね？」

P「……」

春香「理由を教えてください、プロデューサーさん」

P「>>50」

ドッキリだ

P「ドッキリだ」

春香「………」

P「はは、どうだ2段ドッキリは」

P「びっくりしたか？」

ピッ

春香「……はは」

春香「私、皆に嫌われてたんだね」

春香「……」

春香「私がドジだから当然だよね」

春香「……」

春香「料理はどうなったのかな」

春香「スープももう無くなってるね」

春香「私の大切な人への料理だったのに…」

春香「……あれ？」

春香「こ、これは？」



春香「ダイナ……マイト？」

春香「何でこんな物が」

春香「まさか」

春香「火事でダイナマイトができたのかな？」

春香「これはドッキリじゃないよね！？」

春香「えへへ…」

春香「せっかくできたんだし」

春香「これを私の愛しい人へ…」

春香「あげる場所とかどうしようかな」

春香「>>55にしようかな？」

P

春香「プロデューサーさんの中で…？」

春香「ふふ」

春香「その前にこのダイナマイトをあげる相手を作らないと」

春香「いや、もう作る必要はないかな」

春香「さっきの火事で出来上がったよ」

春香「パスタさん」

パスタ「……」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

春香「はい、パスタさん」

春香「私が想いを込めて作ったダイナマイトです」

爆弾パスタ「……」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

春香「本当はミネストローネを作るはずだったんだけど」

春香「私がドジっちゃって…えへへ」

春香「え、僕は人じゃない？」

春香「ダイナマイトを食べることもできない？」

春香「…分かってます」

春香「今思えば私は皆に嫌われてました」

春香「いつもひとりぼっちで…えへへ」

春香「でもパスタさんを食べると」

春香「私はいつも元気になってたんです」

春香「そんなパスタさんは私にとって大切な人です」

爆弾パスタ「……」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

春香「でも、どうせならパスタさんも食べてもらいたいですよね」

春香「いい場所が見つかりました」

春香「プロデューサーさんに食べてもらいますね、パスタさん」

爆弾パスタ「……」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

春香「ふふ」

春香「まだ燃えてない服もあるしそれに着替えて」

春香「…事務所に行こう」

春香「着いたね」

春香「こんにちは」

>>66「>>68」

やよい「動かないでください」

春香「やよい？」

やよい「そこから一歩も入ってはいけません！」

春香「…何でかな？」

やよい「>>71」

あなたが危険人物だから

やよい「あなたが危険人物だから」

春香「え？」

やよい「その手に持ってるものは何ですか？」

春香「これはパスタだよ」

やよい「怪しいです」

春香「ほんとにどうしたのやよい」

春香「プロデューサーさんはどこにいるのかな？」

やよい「>>74」

私が食べました

やよい「私が食べました」

春香「あはは、そんな嘘は通じないよ」

春香「やよいらしいね」

やよい「本当ですよ」

やよい「ほら」

やよい「……」

やよい「結婚しよう」

春香「……ん？」

やよい「はは、どうだ2段ドッキリは」

やよい「びっくりしたか？」

春香「プロデューサーさんの声？」

春香「……ほんとうに食べたんだね」

やよい「そうです」

春香「困ったなぁ」

春香「じゃあこのパスタどうしよう」

春香「何でプロデューサーさんを食べちゃったのかな」

やよい「>>78」

食費に困ってて...

やよい「食費に困ってて…」

春香「え？」

やよい「お金が無いんです」

春香「そんな理由で？」

やよい「そんな理由とは何ですか？」

やよい「春香さんには分からないです」

春香「そもそも人を食べるのおかしいよね！」

やよい「人を食べることはできます」

春香「どうしよう…私じゃなくてやよいが危険人物だったよ」

やよい「春香さんも食べられそうですね」

春香「もうこの事務所にまともな人はいないのかもしれない」

やよい「春香さん！」

春香「やよいが走ってきた…どうしよう」

春香「>>82」

食べる

春香「食べる」ｶﾞｼｯ

やよい「わっ」

春香「…ふふ」

春香「やよいにできたのなら私にもできるよ」

やよい「離してください！」

春香「ごめんねやよい？」

春香「やよいの腕の力がもう少し強ければ」

春香「反抗できたかもね」

やよい「うぅ…」

春香「せーの」

ガリガリ

やよい「あぁぁぁぁ！」

春香「ふふ、プロデューサーさんもこんな風に痛がったりしたのかな」

やよい「ア……ァ……」

春香「苦しそうだから一気に食べてあげるね」

ガリガリガリガリ…

やよい「……」



春香「ふぅ…食べちゃった」

春香「……」

春香「食べちゃったねぇ」

春香「うーん」

春香「……」

春香「やることなくなっちゃったなぁ」

春香「これでよかったのかな、私」

春香「……」

春香「プロデューサーさんもいないし」

春香「……」

春香「このパスタ…どうしよう？」

春香「>>91」

食べる

春香「食べる」

春香「……」

春香「そうだねぇ」

春香「私の大切な人だもん」

春香「誰かに食べてもらうなら」

春香「私が食べるべきだよね」

春香「ねぇ、パスタさん」

爆弾パスタ「……」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

春香「ふふ」

春香「それじゃ、いただきます」

私はダイナマイトが混じったパスタを

勢いよく口の中に放り込んだ

………………………

………………………

ピーポーピーポー

ウォーーーーーーーン

「生中継でお伝えしています」

「今ビルの前に来ています」

「この建物の3階で爆発が起きた模様です」

「理由はまだ分かっていません」

「ビルが燃え上がっています」

「中にいる人は無事なのでしょうか」


千早「春香が中にいた！？」

千早「どういうことですか！」

「今中継ですので…誰かこの人を」

「ちょっと落ち着いて！」

真「雪歩…」

伊織「……」

美希「なん…なの」

社長「いったい」



社長「一体何が起こったんだ」


完