1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:23:37.23 ID:aVNcjOkc0
凛「貴方どこの英雄?こんな格好のサーヴァント聞いたことないんだけど」

スネーク「・・・俺は英雄なんかじゃあない。これまでも、そしてこれからも」

凛「・・・まぁいいわ。見る限り真っ向な一騎打ちってタイプでもなさそうだけど。相手は化け物ぞろいよ
何か勝算はある?」

スネーク「自慢じゃないが生前から化け物相手は慣れてる。どんなに強力な相手でも必ず付け入る隙は存在していた。今回の戦争も例外じゃない、そこを叩く」

凛「作戦の立案に関してはアンタの方が上手くいきそうね。私はマスターらしくバックアップにまわるわ。ところで貴方の方具は?マスターとしては知る権利があると思うんだけど」

スネーク「無限バンダナだ!!」
凛「無限バンダナ?」

引用元: スネーク「聖杯戦争?」 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:27:33.03 ID:aVNcjOkc0
スネーク「そうだ。これがあれば弾薬が尽きることはない」

凛「何その怪しい装備。見るからに近代武装だから魔術にかかわってたってことなさそうだけど・・・・」

スネーク「詳しいことは俺も知らん。だが効果は保障する。アンタが言う魔力とやらも今回は最低限付加されているらしい」

凛「じゃあ次、聖杯に託す願いは何?」

スネーク「いや、特にないな」

凛「はぁ!?じゃあ何で出てきたのよ!?何のメリットもないじゃない!」

スネーク「知らん。呼ばれたからとしか言えんな、だがそれで俺が聖杯戦争に気を抜くわけじゃない。任務は必ず完遂させる」

凛「そう、ならいいんだけど・・・・また何かあったら呼ぶわ姿を消しておいて」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:31:22.89 ID:aVNcjOkc0
 
スネーク「どれだ」

凛「は?」

スネーク「いや、だからどれだと言ったんだ」

凛「どれって霊体化以外にあるの」

スネーク「そりゃステルス迷彩、部屋の家具、天井に忍び込むとかあるだろう。ダンボールもいいかもしれないな!」

凛「いや、霊体化しておいて」

スネーク「・・・・分かった」スゥー

スネーク「凛」

凛「ひっ!ちょ、ちょっと脅かさないでよ!!」

スネーク「すまん、そんなつもりはなかったんだが。渡したいものがあってな」

凛「何かしら?」

スネーク「これだ」スッ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:39:18.35 ID:aVNcjOkc0
凛「無線機?」

スネーク「あぁ、おそらくこれから戦う相手のことはアンタの方が分かってるはずだ。戦闘の際は俺からコールで対処法を聞かせてもらうこともあるかもしれん」

凛「・・・・・・・・・・・・・」

スネーク「?あぁ周波数はだな140・」

凛「・・・・なのよ」

凛「私機械だめなのよ・・・・」

スネーク「ダメってことはないだろう。ここをだな・・・」

凛「えっと、えっと、こ、こうね!?」アワアワ

ブシュゥゥゥゥゥゥ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:46:48.10 ID:aVNcjOkc0
スネーク「・・・・・・・・・はぁ」

凛「いいのよ!機械何か使えなくたって!私たちには魔術があるの!だからそんな文明の利器に何か頼らなくたって立派にやっていけるの!」

凛「大体アンタこそ英霊のくせに何銃器やら最新の機器に頼ってるのよ!男なら剣の一本で戦うくらいしてみなさいよ!」

スネーク「刃物は俺の趣味じゃない。いやそういう問題じゃないな・・・・」

凛「ごめんなさい。言いすぎたわ、ただ・・・・・」

スネーク、凛「「お互い得意な分野が違いすぎるな(わね)」」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 17:55:09.12 ID:aVNcjOkc0
スネーク「まぁ何だ。そう気を落とすな。バックアップがなくても元々俺は単独潜行任務に向いている。最初から武装が豊富な分今回はむしろ恵まれている方だ」

スネーク「だがその前に頼みたいことがある」

凛「頼み?」

スネーク「スーツ、いや普段着を一着で良い用意してくれないか。市街地を探索する」

凛「それは構わないけど・・・・霊体化すればいいんじゃない?」

スネーク「それは違うな!自らの足で歩いた戦場とただ見た景色では圧倒的に違う。」

凛「そういうものなのかしら」

スネーク「それに俺は魔力というのはあまり出ていないらしいしまずばれることもないだろう。昼間にスーツなら誰にも怪しまれまい。一般の建築物のセキュリティなら突破も容易だ」

凛「よくわからないこだわりだけどまぁいいわ。」

凛「(私ひょっとしてハズレ引いたのかしら・・・・・)」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:05:14.56 ID:aVNcjOkc0
―学校―

凛「どう?この街は大体把握できたかしら」

スネーク「あぁ、問題ない。ところで凛さっそく何だが1人仕留めた」

凛「!?もう一人倒したの?」

スネーク「あぁ。恐らくキャスターだろう。宝具とやらを奪われ息も絶え絶えだったんでな。」

凛「・・・・そう。」


凛「(やっぱりこいつ強いのかしら・・・・・)」
スネーク「ところで凛」

凛「えぇ見られてるわね。私は、貴方には気付いてないみたいだけど」

スネーク「どうやら生前よりも気配を隠す術に恵まれたらしい」

スネーク「それと言い忘れたが凛、教会でランサーと口に出した人物を見かけたので教会に爆弾を仕掛けておいた」

凛「―?綺礼がランサーの・・・・?」

スネーク「何だ知り合いか?」

凛「腐れ縁だけどね」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:12:43.37 ID:aVNcjOkc0
スネーク「・・・・そうか。俺は校内に罠を張ってくる。遮蔽物のある空間なら俺も戦えるだろう」

スネーク「校内程度なら気配を追うことができそうだ。何かあったら呼んでくれ。駆けつける」

凛「OK期待してるわよ」

凛「さて、何が来るのかしら・・・・・ランサーならあまり長く戦わず済みそうだけど」
―夜―

ランサー「よう、嬢ちゃん」

凛「あら、ずいぶんせっかちね。まだ日も沈みきってないけど?」

ランサー「ようはバレなきゃいいのさ。サーヴァントを出しなさもなくば・・・・何!?」

ドドドドドドド

ランサー「ちっ!何処から撃って来やがった!?」

凛「アーチャー!!」

バチバチバチ・・・・

スネーク「待たせたな!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:18:23.89 ID:aVNcjOkc0
ランサー「アーチャーか・・・悪くねぇ、いいぜ来なぁ!!」
スネーク「雷電並の身体能力だな・・・・」

ダン!ダン!ダン

ランサー「そんな豆鉄砲が効くかよっ!!」

スネーク「若いの、足元を見たらどうだ?」

プシュゥゥゥゥゥゥ

ランサー「煙幕!?ちっ!気配がねぇ!!」

ランサー「出てこい!!英霊らしく正々堂々出てきたらどうだ!」

スネーク「さて、レールガンで仕留めれるとも思えんが・・・流石によけれんだろう」キュイイイイイン

ズガン!!
ランサー「ガはっ!!」

スネーク?「俺はここだ!」

ランサー「そこかぁ!!」

スピーカー「俺はここだ!」

ランサー「小癪なまねをぉ!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:27:00.86 ID:aVNcjOkc0
―――――

スネーク「凛、ここで引こう。一般人がいる。一般人は任せた」

凛「ランサーは?」

スネーク「今の奴は冷静さを欠いている。俺の気配は追えん。それにそろそろ「時間」だ」
―教会―

爆弾「3、2、1、0」

ドごォォォォォォォォ!!!
―エミヤ邸―

士郎「あ、アレは何だったんだよ・・・・・」

凛「貴方が見たのは聖杯戦争。びっくりしたけど貴方にも令呪が出てる以上遅かれ早かれマスターになるわ」

スネーク「で、この小僧を始末しなくていいのか?」カチャ

士郎「―なっ・・・・!いつの間に」

凛「アーチャー銃を収めて。最初に一般人と間違えたのは貴方でしょう?
せめてここを出るまでは一般人として扱ってあげるべきよ」

スネーク「そうか、なら今からまた一仕事せんとならんらしいな」

凛「どういうこと?」

スネーク「手負いの獣だ。気を抜くな」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:33:56.00 ID:aVNcjOkc0
ランサー「アーチャー!!貴様だけはこのクー・フーリンが命をかけて屠る!!覚悟しろ!!」
ランサー「そぉらどうしたぁ!!罠を仕掛ける時間がなければこんなものかぁ!!」

スネーク「クッ・・・家をできるだけ壊すなとは凛も無茶を言う・・・・」

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

スカっ

ランサー「おいおい小僧こっちはもう時間がねえんだ。ゲフッ・・・お前の相手をしてる暇は」

スネーク「何をしている!下がっていろ!死ぬぞ!?」

士郎「アンタは気に入らないけど、俺を学校からは慣れさせてくれたのはアンタの判断なんだろ?だったらお返ししないと気が済まないんだ」

スネーク「何を馬鹿な・・・・」

ランサー「小僧!お前から死んでもらう!」

ズバッ

ランサー「ちっツいて・・・・・なかっ・・・・た・・・な」スゥー

セイバー「サーヴァントセイバーここに参上した。問おう貴方が私のマスターか?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:42:51.69 ID:aVNcjOkc0
凛「何とか一段落ついたわね・・・・」

セイバー「とりあえず、我がマスターをすくっていただいたことには感謝します」

凛「で、どうするつもりなのこれから?監督役もマスターだったみたいでこいつが教会ごとぶっ壊しちゃったみたいだけど」

セイバー「建物ごと・・・・?卑劣な・・・・」

スネーク「あの建物を爆破しなければ今頃お前のマスターは死んでたかもしれないわけだが?」

セイバー「それは・・・」

凛「私達と協力するって言うならある程度貴方のマスターに聖杯戦争のことを教えるわ
ただそうでなかった場合は何も知らない素人マスターを抱えたまま貴方は聖杯戦争に臨むことになる」

凛「どうする?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 18:54:15.43 ID:aVNcjOkc0
士郎「協力する」

スネーク「ほう?まさかお前からそんな言葉が返って来るとは」

士郎「俺はまだアンタに借りを返しちゃいない。それにこんなことがまだ起こるってなら俺はできるだけそれを防ぎたい
だから・・・まずはそれを知る必要があるだけだ」

凛「マスターはそう言ってるけど?」

セイバー「マスターの決定なら私は従います。しかし一つ言わせていただきたい!
貴方のやり方は間違っている!そんなもの誇り高い英霊のすることではない!貴方も英雄なら・・・何故そのような手段に訴える!?」

スネーク「そもそもの前提が違う。俺は英雄じゃない」

セイバー「なっ・・・!?」

スネーク「人から見てどうであろうと俺は自分が英雄だなんて一度も思ったことはない。血と硝煙にまみれた殺人者だ」

スネーク「ただ戦いという運命に縛られているなら、例え駒にすぎないとしても俺は自分の信じた戦いをする。」

セイバー「・・・・・・」

スネーク「返す言葉がないなら過去の英雄様の誇りもその程度なのかもしれないな」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:03:00.96 ID:aVNcjOkc0
セイバー「貴方にそこまで言われる筋合いh」

スネーク「凛、屋敷の警戒に当たる。後は頼んだ」スゥ・・・・
凛「じゃあ説明を始めるから良く聞きなさい。そう何度も聞き返さないでね」

凛「聖杯戦争とは―」

――――――――

凛「じゃあまた明日。」

士郎「あぁ、遠坂もきをつけてな」

―――――

セイバー「・・・・・・・」

士郎「そんなに落ち込むことはないさセイバー」

セイバー「私は・・・誇りを持った王たらん者として国を治めようとしました
ですが・・・・歴史の通り国は滅びてしまった。ひょっとすると私は間違っていたのかもしれませんね」

士郎「それでもセイバーはセイバーさ。他の誰でもないし誰に文句を言われることでもない。結果がどうであれ胸を張っていいと思う。少なくとも俺はあのアーチャー好きになれない」

セイバー「士郎・・・・」

士郎「まだよくわからないことだらけだけどこんな馬鹿げたことで被害を出すわけにはいかない。頼んだぞセイバー」

セイバー「はい、マスター」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:14:17.98 ID:aVNcjOkc0
学校
慎二「なぁ遠坂、僕と組まないか?」

凛「悪いけどもう組んだ後。他をあたって」

慎二「今遠坂が組んでるって奴より僕が劣ってるとでも?」

バチバチバチ・・・・・
スネーク「劣ってるかは知らんが足手まといになるのは確かだろうな。校内に結界の起点とやらを仕掛けたのはお前のサーヴァントか?アレは駄目だな場所が素人過ぎてぎゃくに探すのに時間がかかったほどだ」

慎二「―ッ!いきなり出てきて何なんだよお前!!」

スネーク「こんなことで冷静さを欠いてるようでは組むに値しない、と言ったんだ。お前戦場では早死にするぞ。悪いことは言わん聖杯戦争から身を引け」

慎二「ふざけるなよ・・・!全然大したことないステータスの癖してさぁ!!僕のライダー組まなかったことを後悔させてやるからな!!」スタスタスタ

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:27:08.30 ID:aVNcjOkc0
 
スネーク「敵はライダーだそうだ」

凛「この距離で聞こえないわけないでしょ」

スネーク「戦わずして相手の情報を得られたんだ。もう少し喜んでもいいんじゃないか?」

凛「いや、何て言うか一々皮肉な言い回しするなって思っただけ」

スネーク「・・・・・これに関してはどうしようもない」

凛「で、どうするの?あの様子じゃいつ襲われても文句言えないわよ?」

スネーク「結界を張って、という線は消えただろうな。さすがに罠に関してはこちらが上とあいつも気付いただろう。となると真っ向から挑んでくる可能性が高いが俺はそう言った勝負には向いていない、そこで―」

凛「まだ向こうに知られてない最優のサーヴァントを当ててしまおうってわけね」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:34:37.68 ID:aVNcjOkc0
スネーク「セイバーの戦力を測る意味も兼ねて、な。あの小僧に学校が危ないとでも言えば走って無理にでもでもセイバーを連れてくるだろう。その間俺達は迎撃の用意を進めておけばいい」

凛「なるほどね。でもね「俺はマスターから離れるわけにはいかない。マスターは俺が守る」くらい素直に言えるようになりなさい」

スネーク「・・・・・・・・・」ポリポリ

スネーク「・・・・小僧に話してくる」スゥー

凛「・・・・素直じゃないヤツ」

―学校―夕方
士郎「おいアーチャー、本当に慎二が今日来るのか?」

スネーク「そこまで断定はできんがあの短気な小僧の事だ、早い段階で襲ってくるのは間違いない。それとセイバー、お前は身を隠しておけ、無効にお前はまだ知られていない。2対1と分かっては出てこんだろう。長引けば余計な犠牲が出る」

セイバー「教会ごと爆破しておいて何を今更・・・・それに隠れて不意打ちなど私の・・・・」

士郎「・・・・こいつの言う通りにしようセイバー。俺も犠牲者が出るのはごめんだ、あいつは俺が止めてやる」

スネーク「余計な犠牲を出さないとは言ったが、あいつは別だ。きっちり仕留めておく必要がある」

士郎「何だと?」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:40:55.69 ID:aVNcjOkc0
スネーク「教会とやらを爆破してしまったのでな。それでは保護を求めることもできんだろう、サーヴァントを倒された無力なマスターが身を守るために再びサーヴァントと契約し聖杯戦争に復帰するのは当然の流れになる」

士郎「止めると言ったら?」

スネーク「凛が同盟を破棄しない以上自衛以外の攻撃はお前にせんが、あの小僧をおよがしておくと余計な犠牲が出るかもしれんな?結界は学校にしか張れないわけじゃない」

スネーク「それに奴を止めると言ったがソイツはどういう手段を用いるんだ?さっきも言ったがサーヴァントが倒された奴は必ず復帰しようとするだろう死に物狂いでな。お前が殴ったくらいでは到底止まらんぞ?縄で縛り監禁するか?それとも麻酔薬で眠らせるのか?」

士郎「―ッ!」

凛「あのね、いつまで味方同士でいがみ合ってるのかしら。・・・・来るわよ」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:45:05.48 ID:aVNcjOkc0
慎二「やぁ遠坂。アーチャーだけで一騎打ちとは殊勝な心がけじゃないか」

凛「私のサーヴァントは最強だもの。特に問題はないと思うけど?」

慎二「ぷっ!あはははははは!そのサーヴァントが!?どう見ても雑魚だよソイツ。もういいよ、やっちゃえよライダー」

ライダー「・・・・・・」コクっ

ダッ!ジャラララララララララ
スネーク「(なるほどセイバーやランサー程の早さがあるわけではないな、まずは回避に徹するか)」

慎二「ほら!やっぱり弱いじゃないか!逃げてばっかりでさぁ!!」
ダッダッダッダッダッダ
スネーク「まずは曲がり角までは来れたか・・・・」

スネーク「凛、一度援護射撃を頼む。得意のアレだ、俺も射撃をしたのち一度姿をくらませる。俺が姿をくらませ次第出来るだけ走って隠れていてくれ」

凛「何か策があるのね、了解」

スネーク「あぁ、セイバーに頼らなくてもよさそうだ。それではいくぞ。3、2、1!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:48:56.58 ID:aVNcjOkc0
ドドドドドドド!バンバンバンバン!

慎二「物陰からいきなり!?卑怯だぞ遠坂!!」

凛「そう、ならこの辺りでやめるわ。じゃあねっ!」ダッ

慎二「追いかけろライダー!!遠坂を狙えばアイツも死ぬんだ!」

ライダー「―待ってください。アーチャーの姿・・・・いえ気配が感じられません」

慎二「はぁ?だったらついでにさがしt・・・・ウグッ!」

ライダー「―!?」

スネーク「動くな!動けば殺す。ライダー、窓から武器を捨てて地面に伏せろ」

ライダー「・・・・・・」ポイッ

スネーク「よし、伏せろ」

ダダダダダダ!ズザァーッ

スネーク「!?」パッ

慎二「・・・・助かった?」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:53:49.72 ID:aVNcjOkc0
セイバー「卑劣な行いもそこまでにしなさい!アーチャー!」

スネーク「!?何を馬鹿な?」

士郎「別に同盟を忘れたってワケじゃない。ライダーはセイバーが倒す、慎二は俺が止める!きっちり聖杯戦争が終わるまで守ってやる!!」

士郎「アーチャー、アンタ余計な犠牲は出さないって言ったな?それは間違ってる。犠牲に余計も何もない。守りとおせる分はすべて守る!」

ライダー「・・・・私の相手は貴方に変更ということなのでしょうか、セイバー?」

セイバー「あぁ、非礼なことをして申し訳ない。ここからは私とあなたの一騎打ちだ」

セイバー「アーチャー、我がマスターに手をかけようものならこの剣のさびになることを忘れるな」

スネーク「・・・・・こちらは撤退する。あとで○○時に凛に報告だけしておけ。生きていればな」スゥー

セイバー「・・・・・ゆくぞ!ライダー!」

ライダー「―――!!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 19:58:00.71 ID:aVNcjOkc0
―――――学校帰路―――――
スネーク「―ということがあった訳なんだが。あいつ等は駄目だ、戦力としてセイバーはかなり有力かも知れんがこれでは俺の長所を何一つ活かせん。」

凛「うーん。確かにそれは問題よね・・・・・・」

凛「ていうか手に持ってるそれは何なの?」

スネーク「ん?どう見ても段ボールだろう。俺が入れる大きさのを探すのに苦労してな」

スネーク「いや、そんなことはいい、大体あいつ等は・・・・」

凛「あー分かった分かった!言わなくていいから!どうせ長くなるんでしょ?」

スネーク「いや、俺は凛に文句があるわけじゃあない。ただな―」

凛「はぁ・・・・言っても聞かないか・・・・長くなるんだろうな・・・・」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:04:18.43 ID:aVNcjOkc0
―遠坂低―
Rrrrrrrrガチャッ
凛「えぇ、そう。よかった。続きは明日衛宮君の家で」ガチャン

スネーク「何だ、セイバーが勝ったのか?」

凛「ライダーが無茶して校舎がかなりやられちゃったみたいで、セイバーもただじゃ済まなかったみたいだけどね」

スネーク「というと?最後に呪いの類でも掛けられたのか?」

凛「そうじゃないわ。宝具を使用したらセイバーが倒れちゃったんだって。大方マスターの魔力の供給量が足りないせいでしょうね」

スネーク「いよいよ同盟を打ち切った方がいいんじゃないか?」

凛「キャスター、ランサー、ライダーが倒れてセイバーは戦闘不可能。ここで考えるのもいいかもしれないわね」

スネーク「そうと決まれば早い方がいい。あの小僧には十分すぎるほど協力してやっただろう。特別な感情がないならな。」

凛「・・・そうね、明日とは言ったけど行きましょうか」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:09:18.03 ID:aVNcjOkc0
―夜道―

スネーク「!何か来る、下がっていろ凛」

凛「・・・・・・」コクっ

イリヤ「こんばんは!サーヴァント一人でうろつくだなんて貴方のマスターは何を考えてるのかしら?」

スネーク「さぁな?頭がいいように見えて抜けてる娘だからな」

イリヤ「ふぅん。まぁいいや、貴方にはここで死んでもらうね。バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーー!!!」

スネーク「マズいな・・・・・」

バーサーカー「「■■■■■■ーーー!!!」ビュオォォォ

スネーク「クッ・・・!化け物ぞろいとは聞いてたが流石に想定外だ・・・・」

イリヤ「あはははは!やっちゃえ!」

スネーク「ここでアレを出すわけにもいかんな・・・・まずはコレで様子見か」キュイイイイン

ズガンっ

スネーク「・・・・やったか!?」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:13:47.89 ID:aVNcjOkc0
バーサーカー「「■■■■■■ーーー!!!」 グオン!

ズバッ

スネーク「完全にかわしたが・・・・斬圧か!引くしかないな・・・凛!何でもいい団膜を張れ!!」

凛「急に何よ!!高くつくんだからね!!!」

ドドドドドド
モクモクモク・・・・・・・・

イリヤ「あーあ逃げられちゃった。もうかえろバーサーカー」

バーサーカー「」スゥー

―遠坂邸―

スネーク「小僧の件については後回しだ。まずアイツをどうする?」

凛「まさかアインツベルンにこんなタイミングで出会うだなんて・・・・」

スネーク「アインツベルン?」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:18:35.18 ID:aVNcjOkc0
凛「そ、遠坂間桐と並んで始まりの御三家って言われてるわ」

スネーク「聞く限り大層な感じだが、居住区に奴らの姿はなかった。御三家と言われてるなら分かりやすい場所にありそうなものだが?」

凛「おそらく森の城じゃない?ほら人目につかない森があったでしょう?」

スネーク「なるほど、迎撃にはうってつけの場所ではあるが、それならやりようがある」
凛「どういうこと?」

スネーク「敵の本拠地へ潜入し誰にも見つからず敵を暗殺して帰るのが俺の得意分野だ」

凛「ならセイバーもよんで・・・・」

スネーク「いやダメだ。今のセイバーでは役に立たんそれにあの小僧も付いてくるだろう。俺が行うのはあくまで殺戮だそれに文句を言わないような奴らじゃない」

凛「・・・・確かにそうかもね」

スネーク「・・・・・可能であるならマスターを暗殺する。不可能なら宝具―と言っていいのかは知らんが
奥の手がある。人目に付かない森なら使用も可能だろう。それでマスターとサーヴァントを倒す」

凛「勝てるのよね?」

スネーク「やってみせる」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:22:50.99 ID:aVNcjOkc0
凛「アレ、貸しなさいよ」

スネーク「アレ?」

凛「無線よ無線!」

スネーク「・・・・使えなかったろう」

凛「いいから貸しなさい!」

スネーク「壊すなよ」スっ

凛「何かあったら言いなさい。的確な助言与えてやるんだから」

スネーク「それは頼もしいな!あてにしてるぞ・・・・・行ってくる」スゥー

―――――アインツベルンの森――――

スネーク「さて、ここからか」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:29:10.24 ID:aVNcjOkc0
スネーク「なるほど、結界とやらも万能ではないらしいな」

スネーク「凛といい魔術師とやらは機械に頼る発想がないのか?オタコンが見たら何を言い出すかわからんな」

ザッザッザッ


スネーク「退路は確保した。後は・・・・奴だけだな」

スネーク「できればアレを使わずに済ませたいものだが、・・・・よしあそこから入れるな」

―アインツベルン城―
スネーク「こちらスネーク。潜入に成功した」
―――遠坂邸―――
凛「えっ?ちょっちょ、話せてる!?ねぇ聞こえる?」
――――
スネーク「あぁ聞こえてる。やればできるじゃないか!」
――――
凛「と、当然よ!で、どうなの?今のところ」
―――
スネーク「大丈夫だ。まずは城の構造を把握する。また連絡する」


スネーク「罠はこれくらいで良いだろう。」
スネーク「さて、城の構造は把握したが・・・・・どうも不自然だな、人が少なすぎる」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:36:17.92 ID:aVNcjOkc0
???「それはね、あなたみたいなサーヴァント私のバーサーカーだけで十分なんだもん」

スネーク「!?」

イリヤ「あれ?凛はいないの?じゃあ貴方とかくれんぼでもしようかな。全力で逃げてね。バーサーカー!」

バーサーカー「■■■■■ッーーー!!」

スネーク「そこだ」カチッ

ドごぉ!!
イリヤ「キャッ!?」

バーサーカー「■■■!?」

スネーク「(罠の場所には気付いていないようだがアイツがあの反応か・・・・罠がなくなるまでにマスターを片づけることができるかどうか・・・・)」

イリヤ「私を狙ってもバーサーカーが守ってくれるんだから。やっちゃえバーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーーー!!!!」
イリヤ「また隠れちゃったの?バーサーカー探しなさい!」

バーサーカー「」キョロキョロ

イリヤ「魔力の痕跡くらい探せるでしょ!早くしなさい!」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 20:41:28.54 ID:aVNcjOkc0
???「・・・・・・・・・・・・・・」
―――
スネーク「こちらスネーク。敵と交戦状態に入った」
―――
凛「きゃっ!?急に呼び出さないでよ!もう・・・」
―――
スネーク「戦場とは常に急なものだろう。何か敵の弱点を突くことはできないか?
そこからマスターを崩したい」
―――
凛「あのバーサーカーは相当強いけど現状それぐらいしか言えないわ・・・・
貴方からマスターを挑発して聞き出すとか?」
―――
スネーク「ぶふっ!分かったやってみる!」
―――
凛「何で笑うのよ!」
―――
スネーク「アレを前にしてマスターを挑発とはなかなか思いつくもんじゃない。だが確かにあの嬢ちゃんには有効かもしれん。試してみる」
スネーク「こっちだ!」

イリヤ「ばーさーk」

スネーク「まぁ待て」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:08:54.46 ID:aVNcjOkc0
イリヤ「あら、ここにきて命乞い?そんなこと許さないんだから」

スネーク「いや違う。もう降参だ。そこのでかいの、さぞ立派な英霊なんだろうと思ってな、殺される前にぜひ名前を聞きたい」

イリヤ「ようやく格の違いが分かったのね、いいわ教えてあげる。私のバーサーカーはギリシャの英雄ヘラクレスなんだから!!」

スネーク「分かった、「ヘラクレス」だな?」ヒュッ

コロコロコロ・・・・・プシュゥゥゥモクモクモク・・・・・

イリヤ「また隠れるの!?」
スネーク「こちらスネーク敵の真名が判明した」
――
凛「へぇ、結構やるじゃない。で、真名は?」
――
スネーク「おぉ!普通に出れるようになったのか!」
――
凛「馬鹿にしないでよ!そのくらい余裕よ!で!真名は!?」
――
スネーク「ヘラクレスだ。ギリシャとか言ってたな」
――
凛「逃げなさい」
――
スネーク「何故だ?」
――
凛「ヘラクレスといえば生前の試練の褒美として13の命もある英雄よ。おまけに半神と来てる
まともにやりあえる相手じゃないわ!」
――
スネーク「それがどうした?」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:14:54.43 ID:aVNcjOkc0
凛「―なっ!?それがどうしたってアンタね!ただでさえあんたより強い奴13回もどうやって殺すのよ!?」
――
スネーク「―俺は生前まるで不死身なんじゃないかという奴と会ったことがある。だが結局はそいつも倒れた。相手が完全な神なら考えモノだが半神だろう?
十分にやりようはある」
――
凛「言っても聞かないのね・・・・なら生きて帰りなさい。これはマスターとしての命令」
――
スネーク「了解した。魔力の供給は多めに頼むぞ!」

スネーク「さて・・・いくか」
スネーク「さて、爆薬は十分に仕掛けたか。これで片付くといいんだが」カチッ

ドごォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ ガラガラ

???「・・・・・・・・・・・・・・」

イリヤ「ケホっケホっ。バーサーカー!早く体制を立て直して!もう隠れる前にあいつを殺しなさい」

バーサーカー「■■■■■■■ーーーッ!!!!!」

スネーク「やはり駄目か・・・・・アレを使うしか無いようだ」
スネーク「皮肉なモノだな。これを止めるために戦っていたのが、これを使って戦うはめになるとは・・・・・」


141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:19:14.79 ID:aVNcjOkc0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・

イリヤ「何アレ・・・・鉄の竜?」

REX「ギィィィィィェアァァァァァァァ!!!!!!!!」

スネーク「―森の深部なら人目にもつかんだろう。悪いがこんな馬鹿げた戦争を終わらせるために、消えてもらうことになる」
prrrrrrrrrr
凛「またスネーク・・・・何かしら」ポチっ

――
「ドドドドドドド!!!ドがドがドがドが!!」
「いやあああああああああ痛い!!バーサーカぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ガガガガガガガ!!!■■■―――――!!!。バーサーカー!!」
「■■■ーッ!!!ガガガガガガガ!!!もうやめてよぉっ!!!!いやぁぁぁぁぁぁ!!!たす・・・けてあぁ・・・・あ・・・あ」
「ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ」


「ザッザ―――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・」

――
凛「何これ・・・・アイツ何したの?・・・・うぷっ」

凛「覚悟はしてたのに・・・・人の声だけでこうなっちゃうなんて・・・・・私って・・・・」

凛「あいつの反応はある・・・・勝ったの・・・・かしら?」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:25:33.91 ID:aVNcjOkc0
スネーク「―魔力とやらが付加されたREXがここまで破壊されるとは・・・・危なかったな。先にマスターが倒れなければ危なかった・・・・」

スネーク「悪いことをしたな。だが俺はあるかも分からない奇跡にすがるような戦争を見逃すわけにはいかない。
死んだ後も戦闘に巻き込まれる運命なら―俺は聖杯とやらを破壊し続けてやる」

スネーク「・・・・・無線がない?」

スネーク「仕方ない。凛には帰ってから伝えるしかないな」

「王である我の許可もなく聖杯の器を破壊しようとは愚かにして大胆な雑種だ」

スネーク「!?」

ギルガメッシュ「ふん、かろうじて核となる部分だけは無事か」グチャ

ギルガメッシュ「もう良いぞ人形。土に帰るといい」ドサッ

スネーク「・・・・・・お前は一体!?」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:29:56.35 ID:aVNcjOkc0
ギルガメッシュ「ハッ!誰が我に向かって口を聞いて良いと言った?雑種風情が。貴様如き男が我と同じアーチャーのクラスに居座る事自体が不快極まりない!」

スネーク「(・・・・今の状況でこいつを相手にするには不可能だ・・・まずは森に・・・・)」ダッ

ギルガメッシュ「こそこそと逃げ回るなどと蛇の様な男だ・・・・不愉快だな」

ギルガメッシュ「王の(ゲート・オブ)・・・・」

ズバッ

ギルガメッシュ「―ガっ!?何ぃ!!?」

???「スネーク!!こっちだ!掴まれ!!」

スネーク「―!!」ガシッ

ギルガメッシュ「アサシンか・・!暗殺者風情がこの我をッッ・・・・・!!赦さん・・・・!赦さんぞ・・・この森すべて切り開いてでも塵芥に返してくれる!!」
――
スネーク「お前は・・・・・」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:35:24.08 ID:aVNcjOkc0
雷電「遅くなって済まない、スネーク」

スネーク「雷電、何故ここに?」

雷電「俺もアサシンのサーヴァントとして現界した。最もマスターはもういないが」

スネーク「ならばどうして現界していられる?」

雷電「俺にも単独行動と同等のスキルが備わっていた。それとスネークの死後俺は敵のエネルギーを奪う能力が付加された。それが今回相手の宝具や相手から魔力を奪い取れる宝具として扱われているようだ。」

スネーク「それで俺が見た姿とは違う姿に・・・・ならばあの宝具の奪われた瀕死のキャスターはお前が?」

雷電「あぁ。そして俺も聖杯戦争を止めるために戦っている。バーサーカーを隙を見て始末しようとこの森でずっと機会を窺っていた」

スネーク「そこで俺が現れた、か」

雷電「そうだ。もっとも気付けたのは城に異変が起こった後だったが」

スネーク「なるほど、ところであの金髪の男は?サーヴァントのようだがそれでは数が合わない」

雷電「分からない。ただ奴は聖杯を欲しているようだ、つまり倒さなければいけない」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:41:30.10 ID:aVNcjOkc0
 
スネーク「なら倒すしかあるまい、簡易だが作戦を練るか。俺はもう使える手段が少ないが何とかなるだろう」

雷電「いや駄目だ、俺が一人で相手をする。俺が現界していられる時間も限られているしここも時期に見つかるだろう。聖杯は―スネークの手で・・・・!」

スネーク「・・・分かった。奴は宝具に頼りっぱなしのタイプだそこをつけ」

ドドドドドドドドド!!

ギルガメッシュ「ほう、ここまで森を切り開かせるとは。だがここまでだな雑種共」

ドドドドドドドドド!!キンキンキンキンキンキン!!ギュイイイイイイン!!

雷電「・・・魔力の補給は完了した。行け!スネーク!!」

スネーク「・・・死ぬなよ・・・・・!!」ダッ

ギルガメッシュ「その穢れた手で我が宝物の魔力を吸い上げるとは―貴様よっぽど死にたいと見えるが?」

雷電「機械の体になって俺は生きているのか死んでいるのかが分からなくなった。だが重要なのは体なんかじゃない、何を信じ何のために戦うかだ。今回の戦いでもそれは変わらない、俺はそれを遂行する―まるで誰かの受け売りのようだが」

ギルガメッシュ「雑種如きが世迷言をぉぉぉぉぉぉ!!」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:46:01.27 ID:aVNcjOkc0
―遠坂邸―
スネーク「バーサーカーを始末した。それとアサシンに遭遇した」

凛「そう、ありがとう。その様子だとアサシンは逃がしたのかしら」

スネーク「いや、アーチャーを名乗る男と交戦していた」

凛「アーチャー?まさか、アーチャーは貴方じゃない?」

スネーク「詳しいことはわからんがサーヴァントに相違ない力を持っていた」

凛「・・・・嘘じゃないみたいね。なら、作戦を練らないと・・・・」

スネーク「ところで出かける前と随分違うが何かあったのか?」

凛「いいえ、何も」

スネーク「(―!あの時の無線が・・・)」
スネーク「―前にも言ったがな、俺は英雄なんかじゃない。ただの殺人者だ。勝ち残るのにあまり手段を選んでられる相手でもなかったのでな」

凛「えぇ、分かってた「つもり」だった」

スネーク「あぁ。そのままでいい。殺人者のことをあまり理解しようとしない方がいい。」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:49:45.20 ID:aVNcjOkc0
凛「アンタみたいに卑屈な英霊がいるなんてことも分からなかった。私ってホント未熟だったんだな・・・・」

スネーク「今日はお互い休もう。休息も重要だ」

凛「そうね。誰かさんが馬鹿みたいに魔力使うからもうクタクタよ。―お休みなさい」

スネーク「あぁ」
―――――
凛「・・・・これは夢?誰かが戦ってる・・・・それもずっと、ずぅっと」

凛「何を信じていいかもわからない状況でも戦っている。・・・自分だけは信じて決して疑わず」
凛「最後まで戦いを終わらせるためにボロボロになるまで戦って―最後は満足そうな顔で、最後だけ平和な未来を託して穏やかに死んでいった・・・・これは・・・誰?」

―――――
スネーク「凛、もう昼だぞ」

凛「んんっ。ん―アレは・・・夢?ってもうお昼!?」

スネーク「校舎が壊れてるならどの道休校だろう。問題はなさそうだが起きる気配がなかったんでな」

凛「そういう問題?―はぁ、まぁいいか今日だけなら」

スネーク「準備ができ次第奴の家に向かうとしよう。あの金色のアーチャーについても話さなきゃいかんだろうしな。あいつについては組まんことには対処できんだろう」

凛「そうね、分かったわ。それと・・・スネーク」

スネーク「?」

凛「ううん何でもない」
凛「(―気のせいよね)」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:54:43.88 ID:aVNcjOkc0
衛宮邸
セイバー「金色のアーチャー!?」

スネーク「?動けないと聞いたが随分威勢がいいな?」

士郎「・・・ちょっと色々あってな・・・・///」

セイバー「・・・・・/////」

凛「・・・・・・」

スネーク「?」

セイバー「そ、それはともかく!!その金色のアーチャーとはどのような人物でしたか?」

スネーク「あ、あぁ相手に剣を打ち出すような戦闘スタイルだったが、心当たりが?」

セイバー「えぇ、一人だけ・・・・しかし何故?」

凛「どういうこと?」

セイバー「私は過去に行われたこの地の聖杯戦争にも呼び出されその時、金色のアーチャーと戦いました」

凛「・・・・セイバーはソイツに勝てたの?」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 21:59:54.40 ID:aVNcjOkc0
セイバー「決着こそは着きませんでしたが・・・・・私は」

凛「劣勢だったと」

セイバー「恥ずかしい話ですが」

士郎「アサシンもまだ倒せてないってのに・・・・」

スネーク「いや、恐らくだがアサシンは倒れただろう。金色のサーヴァントと交戦しているのを見かけた」

セイバー「・・・それが本当なら確かに分が悪すぎます。アサシンはもう・・・・」

ドゴォォォォン!!

士郎「離れの方か!?」

セイバー「あそこには・・・・」

士郎「慎二が危ない!!」
ダッダッダッダッダ

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:03:20.61 ID:aVNcjOkc0
凛「スネーク、まさかアーチャーそれともアサシン?」

スネーク「恐らく前者だろう。アサシンはそんなへまをするような奴じゃない。俺は姿を消しアーチャーを狙い撃つ。凛は少し離れていろ」スゥ・・・


―庭―
ギルガメッシュ「暇を持て余していたら久しい気配を感じたのでな。不出来な器を持って帰るついでに立ち寄ったのだ」

セイバー「やはり貴方が・・・何故だアーチャー!!」

ギルガメッシュ「お前もじきに分かる。そう急くなセイバー」

セイバー「(以前ほどの力が感じられない・・・?アサシン戦のダメージか?)」

ギルガメッシュ「少々この前の遊びがすぎてな、今日はもう帰るとするが、忘れるな?お前は王である我n」

ドドドドドドドドドドド
スネーク「伏せろ!!!セイバー!!!小僧!!!」

セイバー「士郎!伏せて!!」


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:08:47.81 ID:aVNcjOkc0
ギルガメッシュ「王の(ゲート・オブ)・・・・ガっ!!?あぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

スネーク「・・・あまりにも長話が過ぎたんでな。狙撃させてもらった」
スネーク「(雷電・・・・仇討ちというう訳じゃないが、奴は始末した)」

セイバー「アーチャー!!!貴方はどこまで・・・・ッッ!!」

スネーク「同盟の者の危機と感じたんでな。手助けしたまでだが?それもここまでだがな」

士郎「残るサーヴァントは・・・・」

セイバー「私と・・・・」

スネーク「俺だ。もっと早く同盟を打ち切りたかったんだがまぁ仕方あるまい。どちらにせよ最後に残ったのが俺とおまえなら同盟もないだろう決着をつけるほかには」

セイバー「ならば明日、聖杯が下りる柳堂寺で決着をつけましょう。貴方が卑劣な手で来ようとも私と士郎は屈しない」

スネーク「・・・・分かった」スゥ・・・・

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:13:41.35 ID:aVNcjOkc0
―遠坂邸―
スネーク「明日決着をつけることになった」ガコッ

凛「あんたとセイバーしかいないなら自然とそうなるでしょ。で、なんで段ボール何かに入ってるのよ」

スネーク「いや折角拾ったのに使う機会がなかったと思ってな」

凛「・・・・・・・」ガコッ

スネーク「・・・・二人だと狭いな」
凛「うん、狭い。こんなのが好きなんてやっぱあんたって変なやつね」

スネーク「・・・・なぁ凛。俺は聖杯を・・・・」

凛「知ってる。壊すなりして止めるんでしょ?」

スネーク「・・・・あぁ」

凛「覗き見みたいで悪いけど、あんたの人生夢で見ちゃったのよ」

スネーク「そうか・・・あまりいいもんでもなかっただろう」

凛「それでも最後は満足そうだった。それがまた戦いに巻き込まれるんだもの、止めたくもなるかなって」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:18:29.95 ID:aVNcjOkc0
スネーク「・・・・止めないのか?聖杯に託す願いだってあっただろうに」

凛「いいのよ、もう。自分が案外未熟なのも分かったんだし成長もできたから。・・・・でも今日だけは甘えてやるんだから」

ムギュゥゥ

スネーク「?」ガサッ

凛「ちょっ・・・・胸・・・・当たって・・・・////」

スネーク「?何もあたっていないが?」

凛「・・・・最っ低!!変 !!馬鹿!!」バリバリ

スネーク「あぁ、段ボールが・・・・一体俺が何をした?」

凛「まずは女心を勉強しなさい・・・・明日勝たないと、この事許さないんだから」

スネーク「よく分からんが、勝つしかなくなったようだな」

凛「あら、これがなかったら勝たなくてもよかったのかしら?」

スネーク「いや、任務は完遂する」

凛「それでこそ、アンタよね」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:24:19.02 ID:aVNcjOkc0
―柳堂寺―

士郎「これが聖・・・杯?」

凛「そうみたいね・・・・」

セイバー「アーチャーは・・・・!?士郎、気を付けてくださいどこから来るか分かりません」

ドドドドドドド

セイバー「―!?聖杯が?」

バチバチバチ

スネーク「貴様のマスターの友人とやらを救ってやったのに酷い言われようだな」ドサッ

士郎「慎二!!」

スネーク「サーヴァントがいないのであればソイツも一般人と変わりないからな。」

士郎「アーチャー・・・お前」

スネーク「何を隙を見せている?」サッ
グルン!ドシャァッ!!

士郎「―ハっ!!ガぁ!!」


213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:30:34.66 ID:aVNcjOkc0
セイバー「士郎!!」

士郎「・・・・慎二を助けたのはこの為か・・・・このぉ!!」

セイバー「アーチャー!!士郎をはなしなさい!!!」

スネーク「それはできんな」

士郎「セイバー・・・俺ごと・・・こいつを貫けぇぇぇぇぇぇ!!!!!」キィィィィィィィン
グサッ
スネーク「――!!?馬鹿な!?」

士郎「俺は・・・・こういう奴なんだよ・・・・ガはッ」

セイバー「士郎!!しっかりして下さい!!!」

凛「ちょっとしっかりしなさい!!今応急処置してあげるから!!」

スネーク「痛ッ―!!くっ・・・助かった、まだやれる!!」

凛「あんたって奴は・・・・いい?絶対に勝ちなさい。令呪を持って命ずるわ」キィィィィィィ

士郎「セイバー・・・俺はいいアイツを・・・!!大丈夫だ・・・戦力にはなれなさそうだけどな・・・・ガはッ!!」ガクン

セイバー「騎士の誇りにかけて、アーチャーを倒します。だから今はゆっくり休んでいてください」

スネーク「セイバァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

セイバー「アーチャァァァァァァァァァァァ!!!!!」

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:36:12.61 ID:aVNcjOkc0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
REX「ギェァァァァァッァッァァアアアアア!!!」

スネーク「悪いな!これで肩をつけさせてもらう!!」

セイバー「・・・・これは!?これがあなたの宝具・・・・ならば!起動しきる前に!!」
 
セイバー「エクス・・・・カリバァァァァァァァァァァ!!!!」
バギィィィィィィィィィ
スネーク「!!?脚が!!チィッ!!」
ドゴォォォォォドサッ
セイバー「はぁ・・・・はぁ・・・鎧を維持する魔力すら・・・・」ガクッ

スネーク「ガはッッ!無限バンダナが・・・だが、まだだ・・・聖杯を破壊するまでは・・・グゥっ」ガクン

セイバー「ア、アーチャー覚悟を・・・!!」ヨロヨロ

ドドドドドドドドド!!

セイバー「―なっ!?」

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:39:41.18 ID:aVNcjOkc0
凛「私のアーチャーは負けちゃいけない!!私のとっておき、貴女にあげるわ!!セイバー幾らあなたでも今の状態なら!!」
ドゴォォォォォ
セイバー「グっ!!ガはッッ!!!・・・士郎・・・・申し・・・訳・・・あり・・ません」サァー・・・・・・

凛「・・・・勝ったの?」

スネーク「・・・最後の最後で助けられた様だな。凛、お前の勝利だ。魔術というのも悪いもんじゃないらしい」

凛「気付くの遅すぎ、もっと早くに褒めておくべきだったわね」

スネーク「ハハ、そうかもしれんな。―凛そこの小僧達を連れてここを出ろ。俺は残りの重火器すべてで聖杯を破壊する。最後は自爆に等しい行為になるだろう」

凛「・・・・はぁ。言っても聞かないんでしょ?好きにしろ!好きにしろ!」

スネーク「じゃあな」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/16(金) 22:46:09.61 ID:aVNcjOkc0
凛「えぇ、さよなら。よいしょっと、こいつら結構重いのね・・・・」
ザッザッザッ
スネーク「凛!・・・・世話になったな」

凛「私こそ・・・・・・ありがとね。スネーク」
ザッザッザッ
スネーク「行ったか・・・それでは最後の任務だ」

スネーク「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


柳堂寺から魔力は完全に消え去った。どうやらあいつは任務を果たせたらしい。

慎二と士郎は助かったことや聖杯を壊したことにポカンとしてた。士郎は少し気付いたというか複雑な心境だったみたいだったけど、あいつの人間臭いところを知るのは私だけでいいのかな、って思う。

部屋にはまだあいつが拾ってき段ボールと、不思議なことに渡された魔力で編まれた無線機がのこってる。相変わらず操作は難しいけどいつかコールが来るかもと少しだけ期待して練習を続けてる。


Prrrrrrrrrrrr
スネーク「こちらスネーク、任務完了」

終わり