1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:00:16.29 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「えっ!?」

男「俺の部屋で何してるんですか?」

スナイパー「あ、そげきです」

男「狙撃って…あなたは誰ですか?」

スナイパー「狙撃手見習いのスナイパーですけど…何か?」

男「なんていうか…とりあえずここ俺の部屋なんですけど」

スナイパー「え?そ、そんなバカな…確かに狙撃ポイントは」ペラペラ

男「あー…これターゲットの住所ですね」

スナイパー「」

引用元: スナイパー♀「ふむふむ、狙撃ポイントはここか」男「あの」 




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:10:06.45 ID:txqRUV5Q0
男「ってあれ!?ターゲット!?俺!?」

スナイパー「男さんでいらっしゃいますか?」

男「うん…じゃなくて俺殺されるの?スナイパーさんに?」

スナイパー「私まだ練習中なんで…実弾じゃないんですけど、そこそこは痛いかも」

男「えっ?わからない、俺なんかしたの?」

スナイパー「ターゲットはランダムで選ばれます、不運でしたね」

男「ふざけてんの?」ガシ

スナイパー「痛い痛い!アイアンクローは古いよぉ!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:14:31.74 ID:txqRUV5Q0


スナイパー「と、言うわけで狙撃しますね」

男「あぁ…うん、スナイパーさんの将来のために我慢する」

スナイパー「それじゃ!狙撃ポイントまで行きますね」

男「場所分かる?」

スナイパー「ば、バカにするなっ!」

男「ごめんごめん」

スナイパー「それではっ!」タタタッ

スナイパー「きゃっ!」ズテン

スナイパー「…」チラッ

男「…」

スナイパー「えへへ…そ、それではっ!」

男「え、あ…」ドキッ

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:18:47.13 ID:txqRUV5Q0
ーーー

ーー

男(全然撃たれねえ…)

ピンポーン

男「はーい」ガチャッ

スナイパー「あの…その……」

男「…何ですか?」

スナイパー「狙撃ポイントが、ですね…ちょっとした迷宮の奥にあるのかな?…あはは」

男「バカにしちゃいけないんですよね」バタン

スナイパー「あ、いや、待って!!ごめんなさい!バカです!」

男「なんだ、バカでしたか」

スナイパー「ぐぬぬ…」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:23:19.06 ID:txqRUV5Q0
男「とりあえず部屋に来てください…」

スナイパー「あ、はい…どうも」

男「いいですか?あのビルです」

スナイパー「はい、あの一際寂れた、はい…分かりました、どうも」

男「ほんとですか?」

スナイパー「ば、バカにしてるな!?」

男「いや、そんなことないですよ」

スナイパー「ホントかっ!?なら良い、もう一回行ってくる」トテトテ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:36:14.54 ID:txqRUV5Q0
ーーー

ーー

男(結局昨日は撃たれなかったな…)

ピンポーン

男「…はい」ガチャッ

スナイパー「お、おはよ」

男「…」バタン

スナイパー「あぁ!待って!か、カーテン開けておいてよぉ!!」

男「なんでですか?」

スナイパー「当たり前じゃないか!見えなきゃ撃てな

男「夜になったらカーテンも
しますよ…それに、ゴルゴは撃ち抜いてましたよ」

スナイパー「ごるごさんと、較べられても…」

男「…」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:44:45.39 ID:txqRUV5Q0
男「カーテンは開けておけばいいんですね?分かりました」

スナイパー「あ、どうも…お願いします」

男「がんばってくださいね」

スナイパー「!」

スナイパー「が、頑張r

バタン

スナイパー「」

スナイパー「…」トボトボ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:49:50.99 ID:txqRUV5Q0
ガシャン

男「…」

ガシャン

男(窓になんか当たってる…)

ーーー

ーー

ピンポーン

男「はい」ガチャッ

スナイパー「いや、あの違うんです」

男「そうですね、違います」バタン

スナイパー「やだ!待って!窓開けといてぇ!」

男「窓ぐらい割れましょうよ…」

スナイパー「ダメなんですよ…そんな強い弾じゃ男さん怪我しちゃうかも知れないし…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:52:49.84 ID:txqRUV5Q0
男「あ…そんな心配を?」

スナイパー「…はい」

男「…」

スナイパー「…」モジモジ

男「…しょうがないです」

スナイパー「っ!」

男「次は失敗しないで下さいね」

スナイパー「頑張るっ!」

男「それじゃ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:58:07.08 ID:txqRUV5Q0


男(そろそろかな)

エリオ「」ガシャン

男「エリオっ!!??」

ほむら「」ガシャン

男「ほむほむぅぅぅ!!!」

撫子「」ガシャン

男「」

ーーー

ーー

ピンポーン

男「…」

ピンポーン

男「…」

スナイパー「お、男さーん…?」オドオド

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:02:56.41 ID:txqRUV5Q0
男「…なにか?」

スナイパー「え、えへへ…」

男「」ガチャッ

スナイパー「ひっ!え、閻魔様!?」ビクッ

男「何か、言い残すことは」

スナイパー「いや、あの…べ、弁償はしますので…」

男「他には?」

スナイパー「あ、新しいのも幾つか…その」

男「…」

スナイパー「…」

男「…」

スナイパー「えへへ…じ、自腹切るのでどうか…」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:08:46.07 ID:txqRUV5Q0
男「スイス銀行の口座に200万ドル振り込んでおいてくれ」

スナイパー「す、スイス銀行?200万ドル…?ちょ、流石にむりですってば」

男「…」

スナイパー「あっ!ゴルゴ!ごるごさんだ!」

男「…」

スナイパー「その条件で許して頂けた…と、言うことで?」

男「…」

スナイパー「そうですよね、あの人無口で…」

男「めっちゃ喋るゴルゴも居ますけどね」

スナイパー「!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:22:49.23 ID:txqRUV5Q0
男「次は何を撃ち抜くんですか?」

スナイパー「いやー!練習の練習はここまでっ、なかなかうまくいったなー」ウンウン

男「おい」ガシッ

スナイパー「あ、またアイアンクロー…やだいたい」

男「ふざけんな」

スナイパー「正直調子のってすいませんでした、土下座しときますね」グリグリ

男「ちょ!待って、女の子に土下座させる趣味はないから!」

スナイパー「でもぉ…」

男「いや、それは弁償+αで何とか我慢するから」

スナイパー「ぁ、やっぱりそっちは…」

男「あ?」

スナイパー「ぃゃ…その…なんでも…」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:29:12.57 ID:txqRUV5Q0
男「ちゃんとやりましょう」

スナイパー「これまでも…その、ちゃんとやってたと、言いますか…」

男「え?」

スナイパー「だから…これまでもちゃんと…」

男「何かいってますか?気のせいですか?」

スナイパー「…気のせいです」

男「ですよね、良かった」

スナイパー「…」シュン

男「がんばってくださいね」

スナイパー「…っ!」パァァ

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:39:18.19 ID:txqRUV5Q0
ーーー

ーー

男(?…今日はなにも来ないな)

ピンポーン

男「はい」ガチャッ

スナイパー「いや!これはですね!…なんと言いますか」

男「?…何が?」

スナイパー「あれっ?…ん?」

男「何?…どうしたの?」

スナイパー「…」

スナイパー「あ!いや、何でもないです!あはははは…」

男「?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:47:16.35 ID:txqRUV5Q0
翌日

幼馴染「おはよっ!」

男「おはよー…って、ん?」

男「その足どうしたんだ?」

幼馴染「昨日窓の外から何か投げ込まれてね…びっくりして足くじいちゃったの」

男「あ、あー…あははっ!それは大変だったな…」

幼馴染「そうなのよ…」

男「…」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:01:54.48 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「…」テクテク

男「良いところにいたな」

スナイパー「え?なんですか?私は順調ですよ?」

男「昨日も狙撃してたのか?」

スナイパー「いや、えっと…き、昨日はゴルゴ読んでました」

男「何巻だ?」

スナイパー「お、沖縄シンドローム?」

男「沖縄シンドロームで撃たれたの誰だった?」

スナイパー「あの…それは…」

男「…」

スナイパー「…」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 11:15:46.06 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「ご、ごめんなさい!」ペコッ

男「隣の子撃ってどうするんですか」

スナイパー「同じような背格好だったし…」

男「女の子ですよ、俺の幼馴染です」

スナイパー「女の子!?髪の毛短くて、綺麗な感じの子だったからてっきり…」

男「…ハァ」

スナイパー「ってあれ?幼馴染?女の子?…か、彼女さん、ですか?」モジモジ


男「違いますよ!●●漫画の読み過ぎじゃないですか?」

スナイパー「そ…そうかなぁ…そんなに読んでないと思うんだけどなぁ…」

男「えっ?」

スナイパー「えっ?」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 11:21:38.55 ID:txqRUV5Q0
男「ってこと読んでない訳じゃないん

スナイパー「いや!これは、その…あの…嘘です!」

男「…」

スナイパー「ふふん…だ、騙されましたね、ちょろいです」エッヘン

男「…」

スナイパー「…」

スナイパー「な!なんか言ってよぉ!」

男「嘘つきは好ましくないですね…素直な子の方が可愛くて良いです」

スナイパー「●●本読んでます、いっぱい持ってます」

男「」

スナイパー「えへへ…か、可愛い?」

男「無理でしょ…」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 11:29:13.66 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「う、嘘つき!男さんの方が嘘つきだっ!」

男「●●本持ってますって男の前で言っちゃう子が可愛いわけ

スナイパー「嘘つきぃ…」ウルウル

男「あれ?…え?お、おかしいな」

スナイパー「むー…また騙されちゃった…」ゴシゴシ

男「…可愛いな」ボソッ

スナイパー「ふぇっ?い、今なんて!?」

男「いや、別に何も言ってませんよ●●ガッパさん」

スナイパー「●●がっぱ…」シュン

スナイパー「いや!でも確かに今可愛いって!」

男「そうですか?可哀想の間違いじゃないですか?」

スナイパー「可愛い…男さんが私のこと…か、かわわ」ニヤニヤ

男「」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 11:33:44.55 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「♪」

男「とりあえず早く成功させて下さいね」

スナイパー「~♪」

男「…だめだこいつ」

スナイパー「ふふふっ…あははっ」ニヤニヤ

男「うわ気持ち悪い」

バタン ガチャッ

スナイパー「男さん!私頑張りますねっ」

スナイパー「男さんにあ、愛の弾丸お届け」クルッ

スナイパー「あれ?えっ、やだ…鍵まで…ちょっとぉ!」ガチャガチャ

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:12:43.50 ID:txqRUV5Q0
ーーー

ーー

ゴスッ

祖父「あふぅ」ピクピク

男「じ、じいちゃあああああん!!!」



ピンポーン

男「」ガチャッ

スナイパー「し、身長が

男「全然違う」

スナイパー「う、後ろ姿が

男「似てない」

スナイパー「あ、歩き方とか

男「もういい」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:18:01.63 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「あ、あのっ…その」

男「じいちゃんなら大丈夫でしたから」

スナイパー「ほ、ホントですかぁ?」ウルウル

男「ピンピンしてますから」

スナイパー「よかったぁ…もし、その…し、死んじゃったりしたらどうしようかって」ポロポロ

男「よしよし」ナデナデ

スナイパー「うわあああああん!!」ギュッ

男「そんなんで狙撃手になれるんですか?」

スナイパー「だって!だってぇ…」ジュルジュル

男「あーもう、鼻水付けちゃって…」

スナイパー「ご、ごべんなざぁい」

146: 蟹うめえ 2012/01/03(火) 13:40:10.84 ID:txqRUV5Q0
男「でもアレですね」

スナイパー「な、なんですか?」

男「スナイパーさんの愛の弾丸」

スナイパー「あ、いやいや、やめて!あれは…いろいろ、違くて」

男「俺のじいちゃんに当たりましたね」

スナイパー「」

男「…少し、だけ…寂しいです」

スナイパー「えっ?それは…どういう…」

男「そろそろ当ててくださいね、それでは」バタン

スナイパー「男さぁん!今のって!」ドンドン

152: 超うめえ 2012/01/03(火) 13:50:16.28 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「…」ドキドキ

スナイパー「今のって、まさか…お、男さんはツンデレだったのか…」

男「違います」

スナイパー「ひぁっ!」

男「勘違いしないでくださいね」

スナイパー(ま、間違いない…)

男「間違いなくないですよ、勘違いしないでって言ったじゃないですか」

スナイパー「えっ?今、声に…出てたの?」

男「はい」

スナイパー「…」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 13:58:02.46 ID:txqRUV5Q0
ーーー

男(…最近全然来ないな)

男(大丈夫、なのかな)

ーー



ピンポーン

男「はーい」

スナイパー「おとこさーん!」ダキッ

男「え?え?」

スナイパー「ぎゅー…ふわぁ…男さぁん」

男「いや、あの…」

スナイパー「ぎゅー!ぎゅーっ!」

男「…これまで何してたんですか?」

スナイパー「狙撃手なんて止めてきました!」

男「ゑ?」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:04:00.81 ID:txqRUV5Q0
スナイパー「だって…私なんてどう考えても才能ないし…」

男「そんなことないですよ、まだ見習いなんですから」

スナイパー「もう見習いじゃないよっ!」

男「…良かったんですか?」

スナイパー「良いの良いの!もっと大切なもの見つかったから!」

男「それって…」

スナイパー「私のターゲットはまだまだ男さんですからね!」

男「もう撃ち落とされてますけどね」

スナイパー「っ!」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:11:06.81 ID:txqRUV5Q0
男「一目惚れ…でした」

スナイパー「もー!すきすきっ!私も大好きですよ!んっ」チュ

男「ん、…ちょ、ちょっと!俺なんかで、良いんですか?」

スナイパー「男さんなんかで良いんですよー!」

男「」

スナイパー「ドジってばかりの私に呆れないで付き合ってくれて…嬉しかったです」

男「ドジっこスナイパーさん可愛いらしくて良かったですよ」

スナイパー「男さん…///」

男「これからもお願いします」ギュッ

スナイパー「ふぁぁ…ん、落ち着く………ね、狙われてるのは私だったみたいですねっ!」スリスリ

おわる