1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:25:22.21 ID:/e85iW720
スーパー内
キャスター「きゃぁ!!」
セイバー「……」
キャスター「あ、あら、セイバーじゃない。今日も可愛いわね」
セイバー「はんばーぐ……」
キャスター「どうかした?」
士郎「セイバー、帰るぞ」
セイバー「しろー!!ハンバーグがいいです!!」
士郎「今日はすきやきにするって言っただろ」
セイバー「すき焼きとハンバーグでお願いします!!」
キャスター「……」
キャスター「きゃぁ!!」
セイバー「……」
キャスター「あ、あら、セイバーじゃない。今日も可愛いわね」
セイバー「はんばーぐ……」
キャスター「どうかした?」
士郎「セイバー、帰るぞ」
セイバー「しろー!!ハンバーグがいいです!!」
士郎「今日はすきやきにするって言っただろ」
セイバー「すき焼きとハンバーグでお願いします!!」
キャスター「……」
引用元: ・キャスター「今日のおかずはハンバーグ~♪」セイバー「真ですか?」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:29:06.99 ID:/e85iW720
アパート
キャスター「ただいまぁ……」
キャスター「といっても誰もいないのだけれど……」
キャスター「さてと……」
ピンポーン
キャスター「はい?」
カレン「どうもこんばんは」
キャスター「あら、どうかしたの?」
カレン「先月と今月分の家賃と魔力提供代を徴収しにきました」
キャスター「ちょ、ちょっとまってください」
カレン「待てません」
キャスター「そ、そんなぁ……」
カレン「払えないのであれば、ここから即日退去を命じます。あと魔力供給も切らせていただきます」
キャスター「そ、それだけは……!!」
キャスター「ただいまぁ……」
キャスター「といっても誰もいないのだけれど……」
キャスター「さてと……」
ピンポーン
キャスター「はい?」
カレン「どうもこんばんは」
キャスター「あら、どうかしたの?」
カレン「先月と今月分の家賃と魔力提供代を徴収しにきました」
キャスター「ちょ、ちょっとまってください」
カレン「待てません」
キャスター「そ、そんなぁ……」
カレン「払えないのであれば、ここから即日退去を命じます。あと魔力供給も切らせていただきます」
キャスター「そ、それだけは……!!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:32:20.98 ID:/e85iW720
カレン「では、払っていただけのですね?」
キャスター「い、今がんばってパートをしているところんです!」
カレン「……」
キャスター「だから……!!」
カレン「ふっ……では、夜のお仕事も紹介しましょうか?」
キャスター「夜……?!」
カレン「貴女ならすぐにナンバーワンになれますよ、きっと」
キャスター「あぁ……」
カレン「期限は三日後です」
キャスター「そんな!!そんなの無理です!!」
カレン「出来なければこの世界からも退去するのですね」
キャスター「ひどい……」
カレン「こちらも慈善事業じゃありませんので」
キャスター「よよよ……」
キャスター「い、今がんばってパートをしているところんです!」
カレン「……」
キャスター「だから……!!」
カレン「ふっ……では、夜のお仕事も紹介しましょうか?」
キャスター「夜……?!」
カレン「貴女ならすぐにナンバーワンになれますよ、きっと」
キャスター「あぁ……」
カレン「期限は三日後です」
キャスター「そんな!!そんなの無理です!!」
カレン「出来なければこの世界からも退去するのですね」
キャスター「ひどい……」
カレン「こちらも慈善事業じゃありませんので」
キャスター「よよよ……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:36:31.41 ID:/e85iW720
キャスター「はぁ……」
キャスター「聖杯戦争が終わり……こうして世界に無理をして留まっているのも……」
キャスター「セイバーのことと……」
キャスター「一人の女としての幸せを掴むため……」
キャスター「だけど……現状はこの有様……」
キャスター「やはり私には……無理なのかしら……」
キャスター「人並みの幸せなんて……」
キャスター「うぅ……」
ピンポーン
キャスター「は、はい……?」
バゼット「すいません。夜分遅くに」
キャスター「あ、お隣さん……」
バゼット「肉じゃがというものに挑戦したのですが、味見をしてもらえませんか?」
キャスター「ええ、いいわよ」
キャスター「聖杯戦争が終わり……こうして世界に無理をして留まっているのも……」
キャスター「セイバーのことと……」
キャスター「一人の女としての幸せを掴むため……」
キャスター「だけど……現状はこの有様……」
キャスター「やはり私には……無理なのかしら……」
キャスター「人並みの幸せなんて……」
キャスター「うぅ……」
ピンポーン
キャスター「は、はい……?」
バゼット「すいません。夜分遅くに」
キャスター「あ、お隣さん……」
バゼット「肉じゃがというものに挑戦したのですが、味見をしてもらえませんか?」
キャスター「ええ、いいわよ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:41:39.52 ID:/e85iW720
バゼット「どうでしょう?」
キャスター「うーん……すこし砂糖が多いかもしれないわ」
バゼット「そうですか」
キャスター「でも、どうして料理なんてしようと思ったの?」
バゼット「実は、今度引越しをすることになりまして」
キャスター「そうなの……寂しくなるわね。で、どんなところに引っ越すのかしら?」
バゼット「家賃・光熱費なし、家事手伝いと月々の生活費を入れるだけで衣食住が確保される物件です」
キャスター「そんな物件があるの……!?」
バゼット「はい。ですが、あいにくと私は家事があまり得意ではありませんので、その練習を」
キャスター「なるほど……」
バゼット「では、これで」
キャスター「ちょっと待って」
バゼット「はい?」
キャスター「その物件についておしえてくれないかしら?」
キャスター「うーん……すこし砂糖が多いかもしれないわ」
バゼット「そうですか」
キャスター「でも、どうして料理なんてしようと思ったの?」
バゼット「実は、今度引越しをすることになりまして」
キャスター「そうなの……寂しくなるわね。で、どんなところに引っ越すのかしら?」
バゼット「家賃・光熱費なし、家事手伝いと月々の生活費を入れるだけで衣食住が確保される物件です」
キャスター「そんな物件があるの……!?」
バゼット「はい。ですが、あいにくと私は家事があまり得意ではありませんので、その練習を」
キャスター「なるほど……」
バゼット「では、これで」
キャスター「ちょっと待って」
バゼット「はい?」
キャスター「その物件についておしえてくれないかしら?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:46:06.01 ID:/e85iW720
衛宮邸前
キャスター「ここって……」
士郎「じゃ、いってくるよ、セイバー」
セイバー「お気をつけて」
士郎「……お?」
キャスター「あ……坊や……」
士郎「どうしたんだ、キャスターじゃないか」
キャスター「あの……ここって住めるのかしら?」
士郎「え?ああ、実は部屋が余ってるから困ってる人に提供しようって思って、先月から部屋を貸し出してるんだ」
キャスター「あのあの……家賃や光熱費がいらないとか……」
士郎「うん。月に3~5万くらい生活費をいれてくれればいいよ。収入がない人は一年間は払わなくていい」
キャスター「……坊や」
士郎「ん?」
キャスター「馬鹿なの?」
士郎「なんでさ?」
キャスター「ここって……」
士郎「じゃ、いってくるよ、セイバー」
セイバー「お気をつけて」
士郎「……お?」
キャスター「あ……坊や……」
士郎「どうしたんだ、キャスターじゃないか」
キャスター「あの……ここって住めるのかしら?」
士郎「え?ああ、実は部屋が余ってるから困ってる人に提供しようって思って、先月から部屋を貸し出してるんだ」
キャスター「あのあの……家賃や光熱費がいらないとか……」
士郎「うん。月に3~5万くらい生活費をいれてくれればいいよ。収入がない人は一年間は払わなくていい」
キャスター「……坊や」
士郎「ん?」
キャスター「馬鹿なの?」
士郎「なんでさ?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:51:02.35 ID:/e85iW720
キャスター「な、なにか裏があるのでしょう?人体実験をするとか……!!」
士郎「しないしない」
キャスター「夜な夜な断れないのをいいことに●奴隷に……!!」
士郎「するわけないだろ」
キャスター「ほ、ほんとに本当かしら……?」
士郎「うん。もし、そんな不祥事があれば警察につきだしてくれていいし、そもそも―――」
セイバー「シロウ!!ちこくしますよー!!」
士郎「あのセイバーがそういうことを許すとは思えない」
キャスター「……」
士郎「それで入居希望なのか?」
キャスター「す、すこし考えさせてくれないかしら」
士郎「うん。いつでもいいぞ。キャスターなら審査なしで入居させてやれる」
キャスター「え……ど、どうして?」
士郎「だって、キャスター美人だしな」
キャスター「……」
士郎「しないしない」
キャスター「夜な夜な断れないのをいいことに●奴隷に……!!」
士郎「するわけないだろ」
キャスター「ほ、ほんとに本当かしら……?」
士郎「うん。もし、そんな不祥事があれば警察につきだしてくれていいし、そもそも―――」
セイバー「シロウ!!ちこくしますよー!!」
士郎「あのセイバーがそういうことを許すとは思えない」
キャスター「……」
士郎「それで入居希望なのか?」
キャスター「す、すこし考えさせてくれないかしら」
士郎「うん。いつでもいいぞ。キャスターなら審査なしで入居させてやれる」
キャスター「え……ど、どうして?」
士郎「だって、キャスター美人だしな」
キャスター「……」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:55:42.97 ID:/e85iW720
士郎「それじゃあ」
キャスター「あ……はい……」
キャスター「……」
キャスター「ここに……」
セイバー「タイガ!!いつまで寝ているのですか!!」
大河「ぎゃー!!なんでおこしてくれないのよー!!」
イリヤ「何度も起こしても起きないんだもん」
大河「それでも起こすが人の道でしょう!?」
イリヤ「知らないわよ」
セイバー「遅刻しますよ?」
大河「いってきまーす!!!」
キャスター「……」
キャスター「よし……」
キャスター「あ、あのぉ……ごめんくださーい」
イリヤ「はぁーい?」
キャスター「あ……はい……」
キャスター「……」
キャスター「ここに……」
セイバー「タイガ!!いつまで寝ているのですか!!」
大河「ぎゃー!!なんでおこしてくれないのよー!!」
イリヤ「何度も起こしても起きないんだもん」
大河「それでも起こすが人の道でしょう!?」
イリヤ「知らないわよ」
セイバー「遅刻しますよ?」
大河「いってきまーす!!!」
キャスター「……」
キャスター「よし……」
キャスター「あ、あのぉ……ごめんくださーい」
イリヤ「はぁーい?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 13:59:39.47 ID:/e85iW720
数日後
キャスター「……」ドキドキ
士郎「キャスター、待ってたよ」
キャスター「あ……」
士郎「さ、こっちだ」
キャスター「え、ええ」
士郎「でも、よく見つけたな。あまりこられても困るから広告とは殆ど出してないのに」
キャスター「知り合いの伝で聞いたのよ」
士郎「なるほど。あ、和室がいいんだったな」
キャスター「ええ」
士郎「なら、ここだ」
ガラッ
キャスター「わぁ……」
士郎「8畳ある。押入れは自由に使っていいし、お風呂も時間を気にせず入ってくれていいから。トイレが男女兼用なのはどうしようもないけど」
キャスター「すてき……」
キャスター「……」ドキドキ
士郎「キャスター、待ってたよ」
キャスター「あ……」
士郎「さ、こっちだ」
キャスター「え、ええ」
士郎「でも、よく見つけたな。あまりこられても困るから広告とは殆ど出してないのに」
キャスター「知り合いの伝で聞いたのよ」
士郎「なるほど。あ、和室がいいんだったな」
キャスター「ええ」
士郎「なら、ここだ」
ガラッ
キャスター「わぁ……」
士郎「8畳ある。押入れは自由に使っていいし、お風呂も時間を気にせず入ってくれていいから。トイレが男女兼用なのはどうしようもないけど」
キャスター「すてき……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:03:15.74 ID:/e85iW720
士郎「じゃあ、何か困ったことがあったら言ってくれ」
キャスター「はい」
キャスター「うふふー、さっそく荷をほどきましょう」
キャスター「これだけの部屋なら色んな研究ができるわねー」
キャスター「らんら~ん♪」
キャスター「セイバーのブロマイドまここっと。セイバーの等身大フィギュアは……」
トントン
キャスター「誰かしら?」
「開けてもいいですか?」
キャスター「どうぞ」
ガラッ
桜「……」
キャスター「あら……あなたは……」
桜「こんにちは。キャスターさん」
キャスター「ええ。これからお世話になるわね」
キャスター「はい」
キャスター「うふふー、さっそく荷をほどきましょう」
キャスター「これだけの部屋なら色んな研究ができるわねー」
キャスター「らんら~ん♪」
キャスター「セイバーのブロマイドまここっと。セイバーの等身大フィギュアは……」
トントン
キャスター「誰かしら?」
「開けてもいいですか?」
キャスター「どうぞ」
ガラッ
桜「……」
キャスター「あら……あなたは……」
桜「こんにちは。キャスターさん」
キャスター「ええ。これからお世話になるわね」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:07:06.70 ID:/e85iW720
桜「……ところで」
キャスター「なにかしら?」
桜「家事についてですけど」
キャスター「家事?」
桜「何もしなくて結構です」
キャスター「え?」
桜「特に料理はしなくてもいいです」
キャスター「そ、そうなの?楽でいいけど……」
桜「では」
キャスター「なんだったのかしら……?」
キャスター「まぁ、いいわ」
キャスター「セイバーの盗撮映像DVDは……」
キャスター「あ。そうだ。ここにはセイバーもいるのよね」
キャスター「セイバーにもご挨拶しなきゃ」
キャスター「あと……お土産も……ふふふ……」
キャスター「なにかしら?」
桜「家事についてですけど」
キャスター「家事?」
桜「何もしなくて結構です」
キャスター「え?」
桜「特に料理はしなくてもいいです」
キャスター「そ、そうなの?楽でいいけど……」
桜「では」
キャスター「なんだったのかしら……?」
キャスター「まぁ、いいわ」
キャスター「セイバーの盗撮映像DVDは……」
キャスター「あ。そうだ。ここにはセイバーもいるのよね」
キャスター「セイバーにもご挨拶しなきゃ」
キャスター「あと……お土産も……ふふふ……」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:10:20.07 ID:/e85iW720
セイバーの部屋
セイバー「……」
トントン
セイバー「はい」
キャスター「失礼するわ」
セイバー「キャスター」
キャスター「今日から一つ屋根の下。よろしくしましょうね」
セイバー「断る」
キャスター「……」
セイバー「聖杯戦争で貴様が私に対して行った 辱の数々……忘れることなどできない」
キャスター「そ、そんなこといわずに……」
セイバー「共に暮らす者として最低限の礼儀は心がけますが、あまり近づかないでいただきたい」
キャスター「そ、そんな……!」
セイバー「あとシロウにもです」
キャスター「……」
セイバー「……」
トントン
セイバー「はい」
キャスター「失礼するわ」
セイバー「キャスター」
キャスター「今日から一つ屋根の下。よろしくしましょうね」
セイバー「断る」
キャスター「……」
セイバー「聖杯戦争で貴様が私に対して行った 辱の数々……忘れることなどできない」
キャスター「そ、そんなこといわずに……」
セイバー「共に暮らす者として最低限の礼儀は心がけますが、あまり近づかないでいただきたい」
キャスター「そ、そんな……!」
セイバー「あとシロウにもです」
キャスター「……」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:14:12.21 ID:/e85iW720
廊下
キャスター「はぁ……結局、このスク水は着てくれなかったし……」
キャスター「白スク水セイバー……みたかったなぁ……」
キャスター「はぁ……」
凛「ん?」
キャスター「あら、貴女は遠坂の」
凛「……」スタスタ
キャスター「今日からここで―――」
凛「……」スタスタ
キャスター「ちょっと、聞こえているでしょう?」
凛「……」
キャスター「挨拶をしているのだから、目ぐらい……」
凛「士郎がなんていったかしらないけど……私、あんたのこと好きになれないから」
キャスター「え?」
凛「じゃあね」
キャスター「はぁ……結局、このスク水は着てくれなかったし……」
キャスター「白スク水セイバー……みたかったなぁ……」
キャスター「はぁ……」
凛「ん?」
キャスター「あら、貴女は遠坂の」
凛「……」スタスタ
キャスター「今日からここで―――」
凛「……」スタスタ
キャスター「ちょっと、聞こえているでしょう?」
凛「……」
キャスター「挨拶をしているのだから、目ぐらい……」
凛「士郎がなんていったかしらないけど……私、あんたのこと好きになれないから」
キャスター「え?」
凛「じゃあね」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:19:26.91 ID:/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「考えてみれば、あの戦いで生まれた溝は深いわよね」
キャスター「ただでさえ私は色んな汚辱を振りまいてきたんですもの……」
キャスター「生活のためだと思って割り切らないと……」
士郎「キャスター?」
キャスター「なにかしら?」
士郎「ご飯ができたけど、どうする?居間で食べるか?それとも一人で食べるか?」
キャスター「……居間にはセイバーや遠坂のお嬢さんも?」
士郎「いるよ」
キャスター「では、私は一人で食べるわ。私がいては料理の味が落ちてしまうでしょうし」
士郎「そんなことないと思うけど」
キャスター「悪いけど、ここまで運んできてもらえるかしら?」
士郎「わかった……」
キャスター「ふぅ……これでいいのよ」
キャスター「あまり深入りするものではないわ」
キャスター「考えてみれば、あの戦いで生まれた溝は深いわよね」
キャスター「ただでさえ私は色んな汚辱を振りまいてきたんですもの……」
キャスター「生活のためだと思って割り切らないと……」
士郎「キャスター?」
キャスター「なにかしら?」
士郎「ご飯ができたけど、どうする?居間で食べるか?それとも一人で食べるか?」
キャスター「……居間にはセイバーや遠坂のお嬢さんも?」
士郎「いるよ」
キャスター「では、私は一人で食べるわ。私がいては料理の味が落ちてしまうでしょうし」
士郎「そんなことないと思うけど」
キャスター「悪いけど、ここまで運んできてもらえるかしら?」
士郎「わかった……」
キャスター「ふぅ……これでいいのよ」
キャスター「あまり深入りするものではないわ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:23:40.07 ID:/e85iW720
トントン
キャスター「はい」
ガラッ
ライダー「……」
キャスター「あら、貴女がもってきてくれたの?」
ライダー「いいご身分ですね」
キャスター「え?」
ライダー「初日から家人を顎で使うとは。稀代の魔女といわれる理由がわかりました」
キャスター「な、なによ……あの坊やがもってきてくれるって……!」
ライダー「士郎は居間か自室かの選択をさせただけで、ここまで料理をもってくるとは言ってないはずです」
キャスター「……」
ライダー「その態度では一ヶ月もいれませんよ?」
キャスター「わ、わたし……そんなつもりは……」
ライダー「それでは、ここにおいておきます。心して、味わってください」
キャスター「……」
キャスター「はい」
ガラッ
ライダー「……」
キャスター「あら、貴女がもってきてくれたの?」
ライダー「いいご身分ですね」
キャスター「え?」
ライダー「初日から家人を顎で使うとは。稀代の魔女といわれる理由がわかりました」
キャスター「な、なによ……あの坊やがもってきてくれるって……!」
ライダー「士郎は居間か自室かの選択をさせただけで、ここまで料理をもってくるとは言ってないはずです」
キャスター「……」
ライダー「その態度では一ヶ月もいれませんよ?」
キャスター「わ、わたし……そんなつもりは……」
ライダー「それでは、ここにおいておきます。心して、味わってください」
キャスター「……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:27:46.67 ID:/e85iW720
キャスター「……ご馳走様」
キャスター「……よっと。食器は持っていたほうがいいでしょうね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「えーと……居間とキッチンは繋がっているのよね……」
キャスター「ここね」
凛『―――キャスターのことなんだけど』
キャスター「……!!」
凛『あいつ、ここでなにするかわからないから追い出したほうがいいわよ?』
セイバー『同感です』
士郎『おい、何言ってんだよ』
セイバー『シロウの身になにかあってからでは遅いんですよ!!』
キャスター「……」
キャスター「出直しましょう……」
キャスター「……」トボトボ
キャスター「……よっと。食器は持っていたほうがいいでしょうね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「えーと……居間とキッチンは繋がっているのよね……」
キャスター「ここね」
凛『―――キャスターのことなんだけど』
キャスター「……!!」
凛『あいつ、ここでなにするかわからないから追い出したほうがいいわよ?』
セイバー『同感です』
士郎『おい、何言ってんだよ』
セイバー『シロウの身になにかあってからでは遅いんですよ!!』
キャスター「……」
キャスター「出直しましょう……」
キャスター「……」トボトボ
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:31:52.81 ID:/e85iW720
キャスターの自室
キャスター「ここをこうすれば」チクチク
キャスター「きゃぁ♪セイバー用、園児制服(黄色い帽子付き)のかんせい♪」
キャスター「……といっても着てくれるかどうかわからないけど」
トントン
キャスター「はい?」
桜「食器、どうしてももってきてくれないんですか?」
キャスター「あ。ごめんなさい」
桜「……もしかして誰かが回収しにきてくれるとでも?」
キャスター「あ、あの……」
桜「家事をしなくてもいいといいましたが、食器ぐらいもってきてください」
キャスター「……」
桜「セイバーさんだってやってくれますよ……まったく……」
キャスター「気をつけるわ……」
キャスター「ここをこうすれば」チクチク
キャスター「きゃぁ♪セイバー用、園児制服(黄色い帽子付き)のかんせい♪」
キャスター「……といっても着てくれるかどうかわからないけど」
トントン
キャスター「はい?」
桜「食器、どうしてももってきてくれないんですか?」
キャスター「あ。ごめんなさい」
桜「……もしかして誰かが回収しにきてくれるとでも?」
キャスター「あ、あの……」
桜「家事をしなくてもいいといいましたが、食器ぐらいもってきてください」
キャスター「……」
桜「セイバーさんだってやってくれますよ……まったく……」
キャスター「気をつけるわ……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:36:01.00 ID:/e85iW720
キャスター「やっていけるかしら……」
キャスター「不安になってくきたわね……」
キャスター「飲み物でももらいに行こうかしら」
キャスター「……」トテトテ
バゼット「あ。キャスター」
キャスター「あら。どうも」
バゼット「貴女もここに住むことになったのですね」
キャスター「ええ。ところで、今帰ってきたの?」
バゼット「仕事です。あと……この家には居づらくて」
キャスター「あ……わかるわ」
バゼット「一緒にお風呂でもどうですか?」
キャスター「いいわね。そうしましょう」
バゼット「では。少し待っていてください」
キャスター「ええ」
キャスター(バゼットだけが心の支えなのかもしれないわね……)
キャスター「不安になってくきたわね……」
キャスター「飲み物でももらいに行こうかしら」
キャスター「……」トテトテ
バゼット「あ。キャスター」
キャスター「あら。どうも」
バゼット「貴女もここに住むことになったのですね」
キャスター「ええ。ところで、今帰ってきたの?」
バゼット「仕事です。あと……この家には居づらくて」
キャスター「あ……わかるわ」
バゼット「一緒にお風呂でもどうですか?」
キャスター「いいわね。そうしましょう」
バゼット「では。少し待っていてください」
キャスター「ええ」
キャスター(バゼットだけが心の支えなのかもしれないわね……)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:40:57.08 ID:/e85iW720
浴室
バゼット「ふぅ……疲れがとれていくようです」
キャスター「お風呂はいいわね」
バゼット「ええ。心にゆとりがないと入浴はできませんが」
キャスター「あの……」
バゼット「はい?」
キャスター「私より数日早く入居したのよね?どうなの?」
バゼット「貴女が来るまで正直、息苦しさはありました」
キャスター「そう……」
バゼット「ですが、家主はいい人です」
キャスター「坊や?」
バゼット「はい。何かと気遣ってくれますし、仕事で遅くなっても彼だけは起きて待っていてくれます」
キャスター「そうなの?」
バゼット「ええ。この前は深夜3時まで起きてくれていました。なのに彼は笑顔で「おかえり」と言ってくれる。意外とああいうのは嬉しいですね」
キャスター「坊やが……そうなの……」
バゼット「ふぅ……疲れがとれていくようです」
キャスター「お風呂はいいわね」
バゼット「ええ。心にゆとりがないと入浴はできませんが」
キャスター「あの……」
バゼット「はい?」
キャスター「私より数日早く入居したのよね?どうなの?」
バゼット「貴女が来るまで正直、息苦しさはありました」
キャスター「そう……」
バゼット「ですが、家主はいい人です」
キャスター「坊や?」
バゼット「はい。何かと気遣ってくれますし、仕事で遅くなっても彼だけは起きて待っていてくれます」
キャスター「そうなの?」
バゼット「ええ。この前は深夜3時まで起きてくれていました。なのに彼は笑顔で「おかえり」と言ってくれる。意外とああいうのは嬉しいですね」
キャスター「坊やが……そうなの……」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:44:32.49 ID:/e85iW720
居間
キャスター「あー、いいお湯だったわ」
バゼット「そうですね」
士郎「あ、二人とも」
バゼット「お風呂を借りました」
士郎「いいよいいよ。いつでも使ってくれ」
キャスター「……」
士郎「ん?どうした?」
キャスター「冷たい飲み物を頂いてもいいかしら?」
士郎「ビールは缶しかないけど」
キャスター「お茶でいいから」
士郎「そうか」
バゼット「私もお茶でかまいません」
士郎「わかった」
キャスター「……」
キャスター「あー、いいお湯だったわ」
バゼット「そうですね」
士郎「あ、二人とも」
バゼット「お風呂を借りました」
士郎「いいよいいよ。いつでも使ってくれ」
キャスター「……」
士郎「ん?どうした?」
キャスター「冷たい飲み物を頂いてもいいかしら?」
士郎「ビールは缶しかないけど」
キャスター「お茶でいいから」
士郎「そうか」
バゼット「私もお茶でかまいません」
士郎「わかった」
キャスター「……」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:48:39.74 ID:/e85iW720
士郎「どうぞ」
キャスター「悪いわね」
士郎「バゼット、もう慣れたか?ここでの生活」
バゼット「ええ。問題はありません。快適です」
士郎「そっか」
キャスター「……」
士郎「キャスター、料理どうだった?嫌いなものとか聞き忘れてたから、少し不安だったんだけど」
キャスター「いいえ。坊やの料理は美味しかったわ」
士郎「そっか。ならよかった」
キャスター「……」
バゼット「では、そろそろ」
士郎「明日も早いのか?」
バゼット「ええ。ですが気遣いは不要です。自分で起きることができますから。……目覚めたら貴方の顔が目の前にあるのはもう勘弁してほしいですし」
士郎「あはは、すごい悲鳴だったもんな」
バゼット「そ、それでは!!」
キャスター「悪いわね」
士郎「バゼット、もう慣れたか?ここでの生活」
バゼット「ええ。問題はありません。快適です」
士郎「そっか」
キャスター「……」
士郎「キャスター、料理どうだった?嫌いなものとか聞き忘れてたから、少し不安だったんだけど」
キャスター「いいえ。坊やの料理は美味しかったわ」
士郎「そっか。ならよかった」
キャスター「……」
バゼット「では、そろそろ」
士郎「明日も早いのか?」
バゼット「ええ。ですが気遣いは不要です。自分で起きることができますから。……目覚めたら貴方の顔が目の前にあるのはもう勘弁してほしいですし」
士郎「あはは、すごい悲鳴だったもんな」
バゼット「そ、それでは!!」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:52:47.66 ID:/e85iW720
キャスター「坊や?」
士郎「ん?」
キャスター「坊やは寝ないのかしら?」
士郎「まだ、帰ってきてない奴がいるからな」
キャスター「そうなの?」
士郎「うん」
キャスター「どうして?つかれないの?」
士郎「だって、疲れて帰って「おかえり」って言ってもらえないと、明日が辛くなるだろ?」
キャスター「……」
士郎「だから、俺だけでも言ってあげたいんだ」
キャスター「それは……私にも……?」
士郎「もちろん」
キャスター「そう……いい心がけね」
士郎「そうか?もう家族だし、当然だと思うけど」
キャスター「恥ずかしいわね、そういう台詞。虫唾が走るわ……」
士郎「ん?」
キャスター「坊やは寝ないのかしら?」
士郎「まだ、帰ってきてない奴がいるからな」
キャスター「そうなの?」
士郎「うん」
キャスター「どうして?つかれないの?」
士郎「だって、疲れて帰って「おかえり」って言ってもらえないと、明日が辛くなるだろ?」
キャスター「……」
士郎「だから、俺だけでも言ってあげたいんだ」
キャスター「それは……私にも……?」
士郎「もちろん」
キャスター「そう……いい心がけね」
士郎「そうか?もう家族だし、当然だと思うけど」
キャスター「恥ずかしいわね、そういう台詞。虫唾が走るわ……」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 14:56:55.22 ID:/e85iW720
「ただいま」
士郎「あ、帰ってきた。キャスターはもう寝るか?」
キャスター「ええ。明日はパートがあるから」
士郎「起こさなくてもいいか?」
キャスター「そうね……7時になったら起こしてくれないかしら?」
士郎「7時なわかった」
キャスター「お願いね」
士郎「おやすみ」
キャスター「おやすみ」
キャスター「……」
キャスター(いい子ね……。よく死ななかったものだわ……)
士郎「おかえり、ランサー」
ランサー「なんだよ、もう待つ必要はねえっていつもいってるだろ?」
士郎「いいだろ。それより、何か食べるか?それとも風呂か?」
ランサー「そうだな。風呂に入るわ」
士郎「あ、帰ってきた。キャスターはもう寝るか?」
キャスター「ええ。明日はパートがあるから」
士郎「起こさなくてもいいか?」
キャスター「そうね……7時になったら起こしてくれないかしら?」
士郎「7時なわかった」
キャスター「お願いね」
士郎「おやすみ」
キャスター「おやすみ」
キャスター「……」
キャスター(いい子ね……。よく死ななかったものだわ……)
士郎「おかえり、ランサー」
ランサー「なんだよ、もう待つ必要はねえっていつもいってるだろ?」
士郎「いいだろ。それより、何か食べるか?それとも風呂か?」
ランサー「そうだな。風呂に入るわ」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:00:21.39 ID:/e85iW720
翌朝
士郎「―――キャスター、キャスター」
キャスター「ん……?」
士郎「おはよう、キャスター」
キャスター「おはよぉ……ぼーやぁ……」
士郎「寝ぼけてるな、ほら、顔を洗って来い」
キャスター「そうするふぁ……」ヨロヨロ
士郎「キャスター、大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「ほら、支えてやるから」
キャスター「どうも……」
士郎「真っ直ぐ歩け」
キャスター「はいはい……ふわぁ……」
桜「……」
士郎「―――キャスター、キャスター」
キャスター「ん……?」
士郎「おはよう、キャスター」
キャスター「おはよぉ……ぼーやぁ……」
士郎「寝ぼけてるな、ほら、顔を洗って来い」
キャスター「そうするふぁ……」ヨロヨロ
士郎「キャスター、大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「ほら、支えてやるから」
キャスター「どうも……」
士郎「真っ直ぐ歩け」
キャスター「はいはい……ふわぁ……」
桜「……」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:05:10.63 ID:/e85iW720
洗面所
キャスター「……」パシャパシャ
キャスター「ふぅ……」
キャスター「顔は綺麗にしておかないと―――」
桜「……」
キャスター「きゃぁぁ!!!!」
桜「何を驚いているんですか?」
キャスター「はぁ……びっくりした……急に鏡に映りこまないでくれるかしら?」
桜「あの、ひとついいですか?」
キャスター「え?」
桜「先輩に起こしてもらうなんて……今後は控えてください」
キャスター「ど、どうして……だって坊やが……」
桜「ここの人はみんな自分でおきています。貴女だけ甘えさせるわけにはいきません」
キャスター「……そう」
桜「それでは」
キャスター「……」パシャパシャ
キャスター「ふぅ……」
キャスター「顔は綺麗にしておかないと―――」
桜「……」
キャスター「きゃぁぁ!!!!」
桜「何を驚いているんですか?」
キャスター「はぁ……びっくりした……急に鏡に映りこまないでくれるかしら?」
桜「あの、ひとついいですか?」
キャスター「え?」
桜「先輩に起こしてもらうなんて……今後は控えてください」
キャスター「ど、どうして……だって坊やが……」
桜「ここの人はみんな自分でおきています。貴女だけ甘えさせるわけにはいきません」
キャスター「……そう」
桜「それでは」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:10:49.12 ID:/e85iW720
廊下
セイバー「……」スタスタ
キャスター「あ、セイバー、あのね、新しい服が―――」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「ま、いいけど」
士郎「キャスター、朝食はどうする?」
キャスター「自分の部屋で食べるわ」
士郎「そうか。台所にあるから、持って行ってくれ」
キャスター「ええ」
凛「士郎!!早く!!遅刻するわよ!!」
士郎「わかってる!」
キャスター「ふふ……」
ライダー「―――貴女を起こす為に士郎はああして焦る羽目になったのです。お礼の一つもいえないのですか?」
キャスター「え……?」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「あ、セイバー、あのね、新しい服が―――」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「ま、いいけど」
士郎「キャスター、朝食はどうする?」
キャスター「自分の部屋で食べるわ」
士郎「そうか。台所にあるから、持って行ってくれ」
キャスター「ええ」
凛「士郎!!早く!!遅刻するわよ!!」
士郎「わかってる!」
キャスター「ふふ……」
ライダー「―――貴女を起こす為に士郎はああして焦る羽目になったのです。お礼の一つもいえないのですか?」
キャスター「え……?」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:14:47.82 ID:/e85iW720
ライダー「いつもならもっと余裕をもって出かけるのですがね……」
キャスター「……」
ライダー「やはり、貴女は魔女ですね」
キャスター「ちょっと……私は何も知らなかっただけで……!」
ライダー「……わかるでしょう?士郎は学生なんですから」
キャスター「……!!」
ライダー「セイバー、私も仕事に出かけます。留守を頼みましたよ?」
セイバー「はい。家の警護は任せてください」
キャスター「セイバー、わたしもいってくるわ……」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「……いいじゃない」
キャスター「この仕打ちは当然よ。それだけのことを私はしてきたんですもの……」
キャスター「そう……仕方ないのよ……」
キャスター「……」
ライダー「やはり、貴女は魔女ですね」
キャスター「ちょっと……私は何も知らなかっただけで……!」
ライダー「……わかるでしょう?士郎は学生なんですから」
キャスター「……!!」
ライダー「セイバー、私も仕事に出かけます。留守を頼みましたよ?」
セイバー「はい。家の警護は任せてください」
キャスター「セイバー、わたしもいってくるわ……」
セイバー「……」スタスタ
キャスター「……」
キャスター「……いいじゃない」
キャスター「この仕打ちは当然よ。それだけのことを私はしてきたんですもの……」
キャスター「そう……仕方ないのよ……」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:20:49.01 ID:/e85iW720
本屋
キャスター「よいしょ……よいしょ……」
カレン「キャスター?」
キャスター「あ、いら―――貴女」
カレン「衛宮邸での生活はどうかしら?」
キャスター「仕事の邪魔よ」
カレン「……」
キャスター「なによ?」
カレン「魔術を使わずに労働なんて貴女はできないでしょう?」
キャスター「で、できてるわよ!!」
カレン「いつもすぐに解雇になっているくせに……だから、家賃すらも払えなかったのでは?」
キャスター「それは……」
カレン「まぁ、がんばってください。新天地で人の運命はがらりと変わるものです」
キャスター「うるさいわね!!」
カレン「では、この月刊マーガレットをくださいな」
キャスター「よいしょ……よいしょ……」
カレン「キャスター?」
キャスター「あ、いら―――貴女」
カレン「衛宮邸での生活はどうかしら?」
キャスター「仕事の邪魔よ」
カレン「……」
キャスター「なによ?」
カレン「魔術を使わずに労働なんて貴女はできないでしょう?」
キャスター「で、できてるわよ!!」
カレン「いつもすぐに解雇になっているくせに……だから、家賃すらも払えなかったのでは?」
キャスター「それは……」
カレン「まぁ、がんばってください。新天地で人の運命はがらりと変わるものです」
キャスター「うるさいわね!!」
カレン「では、この月刊マーガレットをくださいな」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:26:23.21 ID:/e85iW720
夕方 商店街
キャスター「はぁ……今日もいっぱい叱られちゃった……」
店長『仕事おそいよ!!』
バイト『なにやってんすか!!レジもまともにできないんですか!?』
バイト『そこはこの本を置くとじゃないっていってるじゃないですかぁ!!』
店長『美人なだけじゃ食っていけないよ?』
キャスター「ふふ……殺してしまおうかしら……あいつら……」
キャスター「なーんて……根本的な解決にはならないものね……」
キャスター「ふふ……」ウルウル
キャスター「こんなことなら……死んでおけば……」
士郎「あ、キャスターじゃないか」
キャスター「え……?」
イリヤ「どうしたの?帰り?」
キャスター「え、ええ」
キャスター「はぁ……今日もいっぱい叱られちゃった……」
店長『仕事おそいよ!!』
バイト『なにやってんすか!!レジもまともにできないんですか!?』
バイト『そこはこの本を置くとじゃないっていってるじゃないですかぁ!!』
店長『美人なだけじゃ食っていけないよ?』
キャスター「ふふ……殺してしまおうかしら……あいつら……」
キャスター「なーんて……根本的な解決にはならないものね……」
キャスター「ふふ……」ウルウル
キャスター「こんなことなら……死んでおけば……」
士郎「あ、キャスターじゃないか」
キャスター「え……?」
イリヤ「どうしたの?帰り?」
キャスター「え、ええ」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:31:25.35 ID:/e85iW720
士郎「おつかれさま、キャスター」
イリヤ「疲れた?本屋さんなのよね?」
キャスター「あ……ええ、そうね」
イリヤ「これから買い物するんだけど、一緒にどう?」
キャスター「それじゃあ……お供させてもらおうかしら」
士郎「何か希望とかあるか?なんでもいいけど」
キャスター「いいえ。居候の身だし、文句は―――」
士郎「遠慮するな。なんでもいっていいぞ?」
キャスター「……」
イリヤ「そうよ。我慢は女を駄目にするって大河が言ってたわ」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「だから、何か文句があるならぜーんぶ吐き出したほうがいいって」
士郎「それは藤ねえに騙されるから」
イリヤ「そうなの?知ってたけど」
キャスター「ふふ……愉快な子達ね……全く」
イリヤ「疲れた?本屋さんなのよね?」
キャスター「あ……ええ、そうね」
イリヤ「これから買い物するんだけど、一緒にどう?」
キャスター「それじゃあ……お供させてもらおうかしら」
士郎「何か希望とかあるか?なんでもいいけど」
キャスター「いいえ。居候の身だし、文句は―――」
士郎「遠慮するな。なんでもいっていいぞ?」
キャスター「……」
イリヤ「そうよ。我慢は女を駄目にするって大河が言ってたわ」
士郎「イリヤ……」
イリヤ「だから、何か文句があるならぜーんぶ吐き出したほうがいいって」
士郎「それは藤ねえに騙されるから」
イリヤ「そうなの?知ってたけど」
キャスター「ふふ……愉快な子達ね……全く」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:37:30.62 ID:/e85iW720
スーパー
士郎「今日はどれが安いかなぁ」
キャスター「確か今朝の広告だと野菜が特価になっていたと思うけど?」
士郎「そうなのか。よくみてるな、キャスター」
キャスター「一人で暮らしていたから、自然とそういうところに目がいくだけ」
士郎「でも、それって家計を支える奥さんには必須だと思うけど」
キャスター「そ、そう……?」
イリヤ「シロウ!これかってもいい?」
士郎「お菓子か……」
キャスター「いいんじゃないのこれくらいなら」
士郎「でも、イリヤを甘やかすと藤ねえが怒るからなぁ……私もあまえさせろーって」
イリヤ「いいじゃない。ね?キャスター?」
キャスター「ええ、そうよね?」
イリヤ「ほら、キャスターはこういってくれてるわ」
士郎「わかったよ。買ってやる。でも、これだけだぞ?」
士郎「今日はどれが安いかなぁ」
キャスター「確か今朝の広告だと野菜が特価になっていたと思うけど?」
士郎「そうなのか。よくみてるな、キャスター」
キャスター「一人で暮らしていたから、自然とそういうところに目がいくだけ」
士郎「でも、それって家計を支える奥さんには必須だと思うけど」
キャスター「そ、そう……?」
イリヤ「シロウ!これかってもいい?」
士郎「お菓子か……」
キャスター「いいんじゃないのこれくらいなら」
士郎「でも、イリヤを甘やかすと藤ねえが怒るからなぁ……私もあまえさせろーって」
イリヤ「いいじゃない。ね?キャスター?」
キャスター「ええ、そうよね?」
イリヤ「ほら、キャスターはこういってくれてるわ」
士郎「わかったよ。買ってやる。でも、これだけだぞ?」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:43:32.14 ID:/e85iW720
イリヤ「あ、これも美味しそうね」
キャスター「だめよ、勝手なことしないでくれる?」
イリヤ「なによー、キャスターは私のお母様なわけ?」
キャスター「え……」
士郎「こら、イリヤ。子どもがいるにしては若すぎるだろ」
キャスター「!?」
イリヤ「そうかしら?私を間に挟んで歩いていれば……学生結婚した夫婦にもみえるんじゃない?」
士郎「なにいってんだよ」
キャスター「……」
士郎『愛してる……キャスター』
キャスター『メディアって呼んで……』
キャスター「……なななな!!なにをいっているのかしらぁ!!!」ピコピコ
イリヤ「あら?キャスターの耳って動くのね」
士郎「ほんとだ。触らせてくれ」
キャスター「いやよ!!触らないで!!」
キャスター「だめよ、勝手なことしないでくれる?」
イリヤ「なによー、キャスターは私のお母様なわけ?」
キャスター「え……」
士郎「こら、イリヤ。子どもがいるにしては若すぎるだろ」
キャスター「!?」
イリヤ「そうかしら?私を間に挟んで歩いていれば……学生結婚した夫婦にもみえるんじゃない?」
士郎「なにいってんだよ」
キャスター「……」
士郎『愛してる……キャスター』
キャスター『メディアって呼んで……』
キャスター「……なななな!!なにをいっているのかしらぁ!!!」ピコピコ
イリヤ「あら?キャスターの耳って動くのね」
士郎「ほんとだ。触らせてくれ」
キャスター「いやよ!!触らないで!!」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:48:31.78 ID:/e85iW720
衛宮邸
士郎「ただいまー」
セイバー「おかえりなさい、シロウ」
イリヤ「セイバー、こんにちは」
セイバー「イリヤも一緒でしたか」
キャスター「ただいま……セイバー」
セイバー「……おかえりなさい」
キャスター(目が怖い……)
士郎「桜と遠坂は?」
セイバー「二人とも家の用事を済ませてから来ると」
士郎「そうか。じゃあ、料理の準備をしないとな」
セイバー「待っています」
士郎「キャスター?」
キャスター「え?なにかしら?」
士郎「ちょっと手伝ってくれないか?」
士郎「ただいまー」
セイバー「おかえりなさい、シロウ」
イリヤ「セイバー、こんにちは」
セイバー「イリヤも一緒でしたか」
キャスター「ただいま……セイバー」
セイバー「……おかえりなさい」
キャスター(目が怖い……)
士郎「桜と遠坂は?」
セイバー「二人とも家の用事を済ませてから来ると」
士郎「そうか。じゃあ、料理の準備をしないとな」
セイバー「待っています」
士郎「キャスター?」
キャスター「え?なにかしら?」
士郎「ちょっと手伝ってくれないか?」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:53:48.40 ID:/e85iW720
居間
キャスター「これを切ればいいのね?」
士郎「そうそう」
キャスター「……」トントン
士郎「へえ……すごいな」
キャスター「え?」
士郎「いや、そんなに綺麗に切れる人、見たとこなくて」
キャスター「ちょっと……あまり見ないでくれる?緊張するでしょ?」
士郎「あ、ごめん。じゃあ、自分の仕事をするか」
キャスター「……」チラッ
士郎「ふんふーん」
キャスター「……」ザンッ
士郎「え?―――キャスター!!キャベツが千切りじゃなくてみじん切りになってるぞ!!」
キャスター「あ、あらら!?どうしてかしらー!?」
士郎「もう……しょうがないなぁ」
キャスター「これを切ればいいのね?」
士郎「そうそう」
キャスター「……」トントン
士郎「へえ……すごいな」
キャスター「え?」
士郎「いや、そんなに綺麗に切れる人、見たとこなくて」
キャスター「ちょっと……あまり見ないでくれる?緊張するでしょ?」
士郎「あ、ごめん。じゃあ、自分の仕事をするか」
キャスター「……」チラッ
士郎「ふんふーん」
キャスター「……」ザンッ
士郎「え?―――キャスター!!キャベツが千切りじゃなくてみじん切りになってるぞ!!」
キャスター「あ、あらら!?どうしてかしらー!?」
士郎「もう……しょうがないなぁ」
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 15:58:29.58 ID:/e85iW720
キャスター「ごめんなさい……」
士郎「いいよ。これは明日使おうな」
キャスター「はい……」
士郎「どうした?」
キャスター「いえ……ここでも私は役立たずなのかしらって……」
士郎「キャスター?」
キャスター「ごめんなさい。続けましょう」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……」
イリヤ「なかいいわよねー。凛や桜とはまた違った空気が流れてるわ」
セイバー「シロウを誑かすつもりでしょうか?」
イリヤ「ふふ……そうだとしたらセイバーも危機感をもったほうがいいかもね?」
セイバー「え?」
イリヤ「だって……とられちゃうよ?」
セイバー「な、なにをいいますか!!私は別に……その……」
士郎「いいよ。これは明日使おうな」
キャスター「はい……」
士郎「どうした?」
キャスター「いえ……ここでも私は役立たずなのかしらって……」
士郎「キャスター?」
キャスター「ごめんなさい。続けましょう」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……」
イリヤ「なかいいわよねー。凛や桜とはまた違った空気が流れてるわ」
セイバー「シロウを誑かすつもりでしょうか?」
イリヤ「ふふ……そうだとしたらセイバーも危機感をもったほうがいいかもね?」
セイバー「え?」
イリヤ「だって……とられちゃうよ?」
セイバー「な、なにをいいますか!!私は別に……その……」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:03:47.60 ID:/e85iW720
キャスターの自室
キャスター「はぁ……」
トントン
士郎「キャスター、ご飯どうする?」
キャスター「あとで食べます。台所に置いてて」
士郎「……わかった」
キャスター「……」
キャスター「……」チクチク
キャスター「できたわ。セイバー用、ナース服!!」
キャスター「……ふっ」
キャスター「空しいだけね……」
キャスター「……」
キャスター「みんなが食べ終わるのは……30分後ぐらいかしらね?」
キャスター「もう一着、作りましょうか」
キャスター「……」チクチク
キャスター「はぁ……」
トントン
士郎「キャスター、ご飯どうする?」
キャスター「あとで食べます。台所に置いてて」
士郎「……わかった」
キャスター「……」
キャスター「……」チクチク
キャスター「できたわ。セイバー用、ナース服!!」
キャスター「……ふっ」
キャスター「空しいだけね……」
キャスター「……」
キャスター「みんなが食べ終わるのは……30分後ぐらいかしらね?」
キャスター「もう一着、作りましょうか」
キャスター「……」チクチク
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:10:01.95 ID:/e85iW720
キャスター「……」チクチク
キャスター「できた!!セイバー用、ウェディングドレス!!」
キャスター「あ。もうこんな時間」
キャスター「折角、坊やが作ってくれたんですもの……食べないのは失礼よね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「今日のおかずはなんでしょね~♪」
キャスター「そーれはとんか~つ―――」
士郎「あ、キャスター、きたきた」
イリヤ「おそいわよ」
キャスター「え?」
イリヤ「私たち、もうお腹ペコペコなんだから」
キャスター「あの……」
士郎「遠坂と桜、セイバーとライダーには先に食べてもらった」
イリヤ「あの4人がいるから食べづらいんでしょ。桜とかとくに酷いからね」
士郎「さ、食べよう、キャスター?みんなで食べたほうが美味しいって」
キャスター「できた!!セイバー用、ウェディングドレス!!」
キャスター「あ。もうこんな時間」
キャスター「折角、坊やが作ってくれたんですもの……食べないのは失礼よね」
キャスター「……」トテトテ
キャスター「今日のおかずはなんでしょね~♪」
キャスター「そーれはとんか~つ―――」
士郎「あ、キャスター、きたきた」
イリヤ「おそいわよ」
キャスター「え?」
イリヤ「私たち、もうお腹ペコペコなんだから」
キャスター「あの……」
士郎「遠坂と桜、セイバーとライダーには先に食べてもらった」
イリヤ「あの4人がいるから食べづらいんでしょ。桜とかとくに酷いからね」
士郎「さ、食べよう、キャスター?みんなで食べたほうが美味しいって」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:15:00.40 ID:/e85iW720
キャスター「……」
イリヤ「どうしたの?はやくしてよね」
士郎「いま、ごはん持ってくるな」
キャスター「……」ポロポロ
イリヤ「ちょっと!!キャスター!?」
士郎「うわ!!どうしたんだ!?」
イリヤ「あの……泣くほどいやだった?」オロオロ
士郎「わ、わるい!それなら今すぐ部屋に……!!」オロオロ
キャスター「ちがうんです……そうじゃないんです……」ポロポロ
キャスター「私・・・うれしくて……なんだか……とっても……なけてきて……」
士郎「キャスター……」
イリヤ「も、もう。そういうのはやめてよね!びっくりするじゃない!!」
キャスター「ごめんなさい……でも……」
士郎「よかった。喜んでくれて。待った甲斐があったな、イリヤ?」
イリヤ「そうね。歓迎会もまだだったんでしょ?今からしましょう」
イリヤ「どうしたの?はやくしてよね」
士郎「いま、ごはん持ってくるな」
キャスター「……」ポロポロ
イリヤ「ちょっと!!キャスター!?」
士郎「うわ!!どうしたんだ!?」
イリヤ「あの……泣くほどいやだった?」オロオロ
士郎「わ、わるい!それなら今すぐ部屋に……!!」オロオロ
キャスター「ちがうんです……そうじゃないんです……」ポロポロ
キャスター「私・・・うれしくて……なんだか……とっても……なけてきて……」
士郎「キャスター……」
イリヤ「も、もう。そういうのはやめてよね!びっくりするじゃない!!」
キャスター「ごめんなさい……でも……」
士郎「よかった。喜んでくれて。待った甲斐があったな、イリヤ?」
イリヤ「そうね。歓迎会もまだだったんでしょ?今からしましょう」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:20:39.55 ID:/e85iW720
士郎「いっぱい食べていいからな」
キャスター「はい……」
イリヤ「ねえねえ、本屋さんってどんなことするの?」
キャスター「えーと……」
イリヤ「傍からみてるだけじゃ、暇そうよね」
キャスター「そんなことないわ。結構力仕事なんだから」
士郎「へえ、そうなのか」
キャスター「は、い……」
イリヤ「本屋かぁ……ライダーと仲良くなれそうなのにね」
士郎「そうだな。ライダー、本が好きだからな」
キャスター「そうなんですか?」
士郎「うん」
キャスター「……でも、私は嫌われているようですし……」
イリヤ「時間をかけていけばいいんじゃない?」
キャスター「そうね……そうするわ」
キャスター「はい……」
イリヤ「ねえねえ、本屋さんってどんなことするの?」
キャスター「えーと……」
イリヤ「傍からみてるだけじゃ、暇そうよね」
キャスター「そんなことないわ。結構力仕事なんだから」
士郎「へえ、そうなのか」
キャスター「は、い……」
イリヤ「本屋かぁ……ライダーと仲良くなれそうなのにね」
士郎「そうだな。ライダー、本が好きだからな」
キャスター「そうなんですか?」
士郎「うん」
キャスター「……でも、私は嫌われているようですし……」
イリヤ「時間をかけていけばいいんじゃない?」
キャスター「そうね……そうするわ」
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:24:55.22 ID:/e85iW720
キャスター「ご馳走様でした」
イリヤ「おなかいっぱーい」
士郎「よし、じゃあ―――」
キャスター「あ、私がします、洗い物!!」
士郎「え、いいよ」
キャスター「い、いえ!!やらせてください!!」
士郎「そ、そこまでいうなら」
イリヤ「ふふ、ふぁいと」
キャスター「な、なにがよ!?」
イリヤ「べつにー」
士郎「じゃあ、イリヤ。お風呂にでも入るか」
イリヤ「そうね。そうしようかしら」
士郎「それじゃあ、悪いけど……」
キャスター「ま、まかせてください!」
士郎「うん。またあとで」
イリヤ「おなかいっぱーい」
士郎「よし、じゃあ―――」
キャスター「あ、私がします、洗い物!!」
士郎「え、いいよ」
キャスター「い、いえ!!やらせてください!!」
士郎「そ、そこまでいうなら」
イリヤ「ふふ、ふぁいと」
キャスター「な、なにがよ!?」
イリヤ「べつにー」
士郎「じゃあ、イリヤ。お風呂にでも入るか」
イリヤ「そうね。そうしようかしら」
士郎「それじゃあ、悪いけど……」
キャスター「ま、まかせてください!」
士郎「うん。またあとで」
211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:28:43.59 ID:/e85iW720
キャスター「はぁ……」キュッキュッ
キャスター「衛宮士郎……様……」
キャスター「はぁ……」
桜「……」
キャスター「!?」
桜「なに……やってるんですか?」
キャスター「あ……これは……あの……」
桜「いいましたよね?家事はしなくてもいいって……」
キャスター「あ、あらいものぐらい……」
桜「どこに何を置くか……貴女は知っているんですか?」
キャスター「そ、それは……」
桜「それを教えるのが手間だから……やらなくていいって言ったんですよ?」
キャスター「あの……」
桜「どいてください」
キャスター「はい……ごめんなさい……」
キャスター「衛宮士郎……様……」
キャスター「はぁ……」
桜「……」
キャスター「!?」
桜「なに……やってるんですか?」
キャスター「あ……これは……あの……」
桜「いいましたよね?家事はしなくてもいいって……」
キャスター「あ、あらいものぐらい……」
桜「どこに何を置くか……貴女は知っているんですか?」
キャスター「そ、それは……」
桜「それを教えるのが手間だから……やらなくていいって言ったんですよ?」
キャスター「あの……」
桜「どいてください」
キャスター「はい……ごめんなさい……」
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:34:52.06 ID:/e85iW720
キャスター「はぁ……」トボトボ
凛「……士郎に優しくされて舞い上がったの?」
キャスター「な……!?」
凛「……どうなの?」
キャスター「な、なにをいっているか……」
凛「士郎は優しいから一人が輪を乱すと余計な気遣いをしちゃうの」
キャスター「……」
凛「バゼットやランサーの帰りを深夜まで待っているだけでも相当な負担なのに……これ以上、士郎を苛めないで」
キャスター「……」
凛「言いたかったのはそれだけ。じゃあね」
キャスター「……」
キャスター「そうか……」
キャスター「すこし自惚れていたわ……」
キャスター「自分だけが特別だって……思ってしまったのね……私……」
キャスター「そうよね……私にだけ優しいわけじゃ……ないもの……」
凛「……士郎に優しくされて舞い上がったの?」
キャスター「な……!?」
凛「……どうなの?」
キャスター「な、なにをいっているか……」
凛「士郎は優しいから一人が輪を乱すと余計な気遣いをしちゃうの」
キャスター「……」
凛「バゼットやランサーの帰りを深夜まで待っているだけでも相当な負担なのに……これ以上、士郎を苛めないで」
キャスター「……」
凛「言いたかったのはそれだけ。じゃあね」
キャスター「……」
キャスター「そうか……」
キャスター「すこし自惚れていたわ……」
キャスター「自分だけが特別だって……思ってしまったのね……私……」
キャスター「そうよね……私にだけ優しいわけじゃ……ないもの……」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:40:02.45 ID:/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「……はぁ」
キャスター「セイバー用のメイド服……できちゃった……」
トントン
キャスター「はい?」
バゼット「よろしいですか?」
キャスター「あ、どうぞ」
バゼット「おつかれさまです」
キャスター「貴女のほうこそ」
バゼット「晩酌でもどうですか?」
キャスター「じゃあ、すこしだけ」
ランサー「おいおい、おれもまぜろよ」
バゼット「ラララ!!ランサー!!!」
ランサー「何驚いてんだよ。あの性悪シスターから解放された仲だろう?」
バゼット「そ、そんなただれた関係ではないはずです!!!」
キャスター「……はぁ」
キャスター「セイバー用のメイド服……できちゃった……」
トントン
キャスター「はい?」
バゼット「よろしいですか?」
キャスター「あ、どうぞ」
バゼット「おつかれさまです」
キャスター「貴女のほうこそ」
バゼット「晩酌でもどうですか?」
キャスター「じゃあ、すこしだけ」
ランサー「おいおい、おれもまぜろよ」
バゼット「ラララ!!ランサー!!!」
ランサー「何驚いてんだよ。あの性悪シスターから解放された仲だろう?」
バゼット「そ、そんなただれた関係ではないはずです!!!」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:46:32.86 ID:/e85iW720
ランサー「ふぅ……いい酒だな。わるくねえ」
バゼット「当たり前です、人に薦めるものですから手は抜きません」
ランサー「うへぇ……お前、いつ肩の力を抜いてんだ?」
キャスター「二人は殆どここにいないのね」
ランサー「まぁな。坊主が余計な気を回す所為で俺もバゼットもここには居場所がなくてよ」
バゼット「衛宮士郎には散々、そのことで苦言を呈してきたのですがね」
ランサー「まぁ、おかえりって出迎えてくれるのは確かに悪くないけどな?」
バゼット「ええ。それだけで心についた錆が落ちるようです」
キャスター「そうね……」
ランサー「お、なんだ?惚れたか?」
キャスター「そそ、そんなんじゃないわよ!!」
バゼット「ですが、狙うなら覚悟をしておいたほうがいいですよ?」
ランサー「なんつってもあの姉妹に王様……あとはライダーか」
キャスター「……」
バゼット「ですが、キャスターなら衛宮士郎ぐらい篭絡させるのはわけないでしょう。惚れ薬でもなんでも精製すればいい」
バゼット「当たり前です、人に薦めるものですから手は抜きません」
ランサー「うへぇ……お前、いつ肩の力を抜いてんだ?」
キャスター「二人は殆どここにいないのね」
ランサー「まぁな。坊主が余計な気を回す所為で俺もバゼットもここには居場所がなくてよ」
バゼット「衛宮士郎には散々、そのことで苦言を呈してきたのですがね」
ランサー「まぁ、おかえりって出迎えてくれるのは確かに悪くないけどな?」
バゼット「ええ。それだけで心についた錆が落ちるようです」
キャスター「そうね……」
ランサー「お、なんだ?惚れたか?」
キャスター「そそ、そんなんじゃないわよ!!」
バゼット「ですが、狙うなら覚悟をしておいたほうがいいですよ?」
ランサー「なんつってもあの姉妹に王様……あとはライダーか」
キャスター「……」
バゼット「ですが、キャスターなら衛宮士郎ぐらい篭絡させるのはわけないでしょう。惚れ薬でもなんでも精製すればいい」
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:51:52.31 ID:/e85iW720
キャスター「あのねえ……」
バゼット「え?何か変ですか?」
ランサー「気にするな。こいつは効率の良し悪ししか考えないから」
バゼット「人を機械みたいにいうのは如何なものですか」
ランサー「実際そうだろ」
バゼット「失礼な!!これでも人の気持ちを理解しようと努力ぐらいはします!!」
ランサー「その努力が実らないんじゃ意味ねえよな」
バゼット「なんですって!!」
キャスター「はいはい……痴話喧嘩は外でお願い」
バゼット「なんですか!!キャスターまで!!」
ランサー「んじゃ、ベッドの中で存分にやるか」
バゼット「うわぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ
ランサー「あっはっはっは!!」
キャスター「からかうのもいいけど、過ぎるのはだめよ
バゼット「え?何か変ですか?」
ランサー「気にするな。こいつは効率の良し悪ししか考えないから」
バゼット「人を機械みたいにいうのは如何なものですか」
ランサー「実際そうだろ」
バゼット「失礼な!!これでも人の気持ちを理解しようと努力ぐらいはします!!」
ランサー「その努力が実らないんじゃ意味ねえよな」
バゼット「なんですって!!」
キャスター「はいはい……痴話喧嘩は外でお願い」
バゼット「なんですか!!キャスターまで!!」
ランサー「んじゃ、ベッドの中で存分にやるか」
バゼット「うわぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ
ランサー「あっはっはっは!!」
キャスター「からかうのもいいけど、過ぎるのはだめよ
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 16:57:54.18 ID:/e85iW720
ランサー「それじゃあ、部屋に戻るわ」
キャスター「ええ」
ランサー「……前向け」
キャスター「え?」
ランサー「ずっと下を向いてたら、色んなもんを見逃すぜ?」
キャスター「……」
ランサー「それじゃあな。仕事でお前に構ってやれる暇はねえけど、草葉の陰から応援ぐらいはしてやる」
キャスター「随分と気にかけてくれるのね」
ランサー「いい女が不幸な目に逢うのは見たくねえだけだ」
キャスター「そう」
ランサー「ゆっくりやすめよ」
キャスター「あなたもね」
ランサー「おう」
キャスター「……」
キャスター「私も寝ましょう……」
キャスター「ええ」
ランサー「……前向け」
キャスター「え?」
ランサー「ずっと下を向いてたら、色んなもんを見逃すぜ?」
キャスター「……」
ランサー「それじゃあな。仕事でお前に構ってやれる暇はねえけど、草葉の陰から応援ぐらいはしてやる」
キャスター「随分と気にかけてくれるのね」
ランサー「いい女が不幸な目に逢うのは見たくねえだけだ」
キャスター「そう」
ランサー「ゆっくりやすめよ」
キャスター「あなたもね」
ランサー「おう」
キャスター「……」
キャスター「私も寝ましょう……」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:03:54.15 ID:/e85iW720
翌朝 居間
キャスター「……」フラフラ
士郎「キャスター、おはよう。今日は早いな」
キャスター「ええ……」ヨロヨロ
士郎「大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「そうか」
大河「しろうー!!ごはんまだー!!」チンチン
士郎「藤ねえ、はしたないぞ」
大河「いいじゃないのー!!ごはんー」チンチン
セイバー「……」チンチン
士郎「セイバー!!」
セイバー「あ、すいません。楽しそうだったので」
凛「……団欒に加わる気になったんだ?」
キャスター「主の心労を増やしたくないもの……」
キャスター「……」フラフラ
士郎「キャスター、おはよう。今日は早いな」
キャスター「ええ……」ヨロヨロ
士郎「大丈夫か?」
キャスター「朝はこんなものよ……」
士郎「そうか」
大河「しろうー!!ごはんまだー!!」チンチン
士郎「藤ねえ、はしたないぞ」
大河「いいじゃないのー!!ごはんー」チンチン
セイバー「……」チンチン
士郎「セイバー!!」
セイバー「あ、すいません。楽しそうだったので」
凛「……団欒に加わる気になったんだ?」
キャスター「主の心労を増やしたくないもの……」
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:08:40.17 ID:/e85iW720
士郎「じゃあ、行ってきます」
凛「留守番よろしく」
桜「行ってきます」
ライダー「お気をつけて」
セイバー「いってらっしゃい」
キャスター「……」
ライダー「さてと……私も出かける準備をしましょう」
セイバー「……キャスター?」
キャスター「え?なに?」
セイバー「あなたは出かけないのですか?」
キャスター「今日は仕事、お休みだから」
セイバー「そうですか」
キャスター「それが……なに?」
セイバー「いえ」
キャスター「……」
凛「留守番よろしく」
桜「行ってきます」
ライダー「お気をつけて」
セイバー「いってらっしゃい」
キャスター「……」
ライダー「さてと……私も出かける準備をしましょう」
セイバー「……キャスター?」
キャスター「え?なに?」
セイバー「あなたは出かけないのですか?」
キャスター「今日は仕事、お休みだから」
セイバー「そうですか」
キャスター「それが……なに?」
セイバー「いえ」
キャスター「……」
300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:12:40.72 ID:/e85iW720
正午
キャスター「あら、もうこんな時間」
キャスター「何もすることがないと……趣味に没頭しちゃうのよね」
キャスター「ボトルシップ……三時間で二つも完成させちゃったわ」
キャスター「これからどうしましょうか……?」
トントン
キャスター「はい?」
セイバー「キャスター」
キャスター「せせ、せいばー!?」
セイバー「あの……食事はどうされますか?」
キャスター「え?えーと……別にいらないけど」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「……」
セイバー「わかりました」
キャスター「ちょっと待ちなさい」
キャスター「あら、もうこんな時間」
キャスター「何もすることがないと……趣味に没頭しちゃうのよね」
キャスター「ボトルシップ……三時間で二つも完成させちゃったわ」
キャスター「これからどうしましょうか……?」
トントン
キャスター「はい?」
セイバー「キャスター」
キャスター「せせ、せいばー!?」
セイバー「あの……食事はどうされますか?」
キャスター「え?えーと……別にいらないけど」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「……」
セイバー「わかりました」
キャスター「ちょっと待ちなさい」
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:17:03.58 ID:/e85iW720
セイバー「なんですか?」
キャスター「貴女、居間までお昼はどうしてたの?」
セイバー「シロウの作り置きを食べています」
キャスター「今日は?」
セイバー「今日は何故か……シロウが作ってくれていなくて……」
キャスター「そうなの?」
セイバー「はい」
キャスター「……」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「あの……私が作ってもいいの?」
セイバー「構いません」
キャスター「そ、そう……なら、作るわ。なにがいいかしら?」
セイバー「は、はんばーぐ……」
キャスター「え?」
セイバー「キャスターの言ってた……ハンバーグがいいです」
キャスター「貴女、居間までお昼はどうしてたの?」
セイバー「シロウの作り置きを食べています」
キャスター「今日は?」
セイバー「今日は何故か……シロウが作ってくれていなくて……」
キャスター「そうなの?」
セイバー「はい」
キャスター「……」
セイバー「……」グゥ~
キャスター「あの……私が作ってもいいの?」
セイバー「構いません」
キャスター「そ、そう……なら、作るわ。なにがいいかしら?」
セイバー「は、はんばーぐ……」
キャスター「え?」
セイバー「キャスターの言ってた……ハンバーグがいいです」
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:22:46.98 ID:/e85iW720
居間
キャスター「はい、できたわ」
セイバー「いただきます」
キャスター「……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「どう?」
セイバー「……悔しいですが美味です」
キャスター「ふふ……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「セイバー……やっぱり、私のこと……恨んでいるのよね?」
セイバー「はい」
キャスター「そう……そうよね……」
セイバー「ですが……私も貴女に対してとった態度は恥ずべきものでした」
キャスター「え?」
セイバー「その……少しばかり貴女のことを邪険にしすぎていました。それが気になっていて……」
キャスター「はい、できたわ」
セイバー「いただきます」
キャスター「……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「どう?」
セイバー「……悔しいですが美味です」
キャスター「ふふ……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「セイバー……やっぱり、私のこと……恨んでいるのよね?」
セイバー「はい」
キャスター「そう……そうよね……」
セイバー「ですが……私も貴女に対してとった態度は恥ずべきものでした」
キャスター「え?」
セイバー「その……少しばかり貴女のことを邪険にしすぎていました。それが気になっていて……」
333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:28:45.24 ID:/e85iW720
キャスター「セイバー……!!」
セイバー「も、申し訳ありませんでした」
キャスター「……」
セイバー「これで過去のことと痛み分け……にしてもらえませんか?」
キャスター「それって……私のことを許してくれるってこと……?」
セイバー「考えてみればあの戦いを生き抜いた者同士。多くの者が傷つき……倒れていった……」
セイバー「それでもこうして貴女と話せるのも何かの縁かもしれませんね」
キャスター「せいばぁ……」
セイバー「今更ですが……これからよろしくお願いします」
キャスター「うれしい……」
セイバー「……では、あの……」
キャスター「なにかしら?」
セイバー「お、おかわり……くださぃ……」
キャスター「いいわよ!!ドンドン食べて!!」
セイバー「ど、どうも……」
セイバー「も、申し訳ありませんでした」
キャスター「……」
セイバー「これで過去のことと痛み分け……にしてもらえませんか?」
キャスター「それって……私のことを許してくれるってこと……?」
セイバー「考えてみればあの戦いを生き抜いた者同士。多くの者が傷つき……倒れていった……」
セイバー「それでもこうして貴女と話せるのも何かの縁かもしれませんね」
キャスター「せいばぁ……」
セイバー「今更ですが……これからよろしくお願いします」
キャスター「うれしい……」
セイバー「……では、あの……」
キャスター「なにかしら?」
セイバー「お、おかわり……くださぃ……」
キャスター「いいわよ!!ドンドン食べて!!」
セイバー「ど、どうも……」
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:34:12.75 ID:/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「これ着てみて!!」
セイバー「これは……?」
キャスター「いいからいいから」
セイバー「この黄色い帽子もですか?」
キャスター「そうそう!!」
(園児コス)セイバー「―――どうですか?」
キャスター「きゃぁぁぁぁ!!!!」ゴロゴロゴロ
セイバー「あの……なにをそんなに興奮されているのですか?」
キャスター「セイバー……最高よ……それあげるわ」ハァハァ
セイバー「どうも。しかし、サイズがぴったりですね」
キャスター「貴女に合わせたんですもの!!」
セイバー「それは……中々、大変でしたでしょう?」
キャスター「いーえ!それじゃあ、次はこっちね!!」
セイバー「え……はい……」
キャスター「これ着てみて!!」
セイバー「これは……?」
キャスター「いいからいいから」
セイバー「この黄色い帽子もですか?」
キャスター「そうそう!!」
(園児コス)セイバー「―――どうですか?」
キャスター「きゃぁぁぁぁ!!!!」ゴロゴロゴロ
セイバー「あの……なにをそんなに興奮されているのですか?」
キャスター「セイバー……最高よ……それあげるわ」ハァハァ
セイバー「どうも。しかし、サイズがぴったりですね」
キャスター「貴女に合わせたんですもの!!」
セイバー「それは……中々、大変でしたでしょう?」
キャスター「いーえ!それじゃあ、次はこっちね!!」
セイバー「え……はい……」
370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 17:55:54.22 ID:/e85iW720
夕方
イリヤ「ただいまー」
士郎「セイバー、キャスター、いるかー」
セイバー「シロウ!!!!」ダダダダッ
士郎「うわぁ!!」
イリヤ「なんでチャイナ服なの!?」
セイバー「シロウ、たすけて……」ウルウル
士郎「どうし―――」
キャスター「……」ハァハァ
士郎「キャスター……」
キャスター「あ。士郎様……おほほ。なんでもないですのよ」
士郎「はぁ……」
セイバー「やはり心を許すべきではありませんでしたぁ……」ブルブル
キャスター「セイバーかわいいよぉ……」ハァハァ
士郎「キャスター、セイバーが怯えてるからしばらく近づいちゃ駄目だ」
イリヤ「ただいまー」
士郎「セイバー、キャスター、いるかー」
セイバー「シロウ!!!!」ダダダダッ
士郎「うわぁ!!」
イリヤ「なんでチャイナ服なの!?」
セイバー「シロウ、たすけて……」ウルウル
士郎「どうし―――」
キャスター「……」ハァハァ
士郎「キャスター……」
キャスター「あ。士郎様……おほほ。なんでもないですのよ」
士郎「はぁ……」
セイバー「やはり心を許すべきではありませんでしたぁ……」ブルブル
キャスター「セイバーかわいいよぉ……」ハァハァ
士郎「キャスター、セイバーが怯えてるからしばらく近づいちゃ駄目だ」
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:02:36.25 ID:/e85iW720
縁側
士郎「あれ?洗濯物は?」
キャスター「あ、ずっと干しっぱなしもいけないかとおもって、入れておきました」
士郎「ほんとに?」
キャスター「あ、すいません……勝手なことを……」
士郎「ありがとう、キャスター」
キャスター「え」
士郎「いつも桜に任せっきりだったからなぁ。キャスターが家事をしてくれるのは嬉しいよ」
キャスター「ほ、本当ですか?」
士郎「あ、でも無理にしなくていいからな。キャスターだって働いてるわけだし」
キャスター「いいえ!!そんなこと……!!」
士郎「キャスターが体を壊したら大変じゃないか」
キャスター「そんなことは……」
士郎「あ、でも。キャスターを看病できるのは嬉しいな。弱りきったキャスターの顔をずっと眺めてられるし」
キャスター「も、もう……士郎様ったら……」
士郎「あれ?洗濯物は?」
キャスター「あ、ずっと干しっぱなしもいけないかとおもって、入れておきました」
士郎「ほんとに?」
キャスター「あ、すいません……勝手なことを……」
士郎「ありがとう、キャスター」
キャスター「え」
士郎「いつも桜に任せっきりだったからなぁ。キャスターが家事をしてくれるのは嬉しいよ」
キャスター「ほ、本当ですか?」
士郎「あ、でも無理にしなくていいからな。キャスターだって働いてるわけだし」
キャスター「いいえ!!そんなこと……!!」
士郎「キャスターが体を壊したら大変じゃないか」
キャスター「そんなことは……」
士郎「あ、でも。キャスターを看病できるのは嬉しいな。弱りきったキャスターの顔をずっと眺めてられるし」
キャスター「も、もう……士郎様ったら……」
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:06:12.14 ID:/e85iW720
居間
セイバー「キャスター、どうぞ」
キャスター「ありがとう」
桜「……先輩」
士郎「ん?」
桜「この食事は誰が?」
士郎「俺とキャスターの合作」
桜「そう……ですか」
士郎「どうした?」
桜「別に」
キャスター「ど、どうぞ……」
凛「何を怯えているのかしら?」
キャスター「そ、そんなこと……」
凛「ほら、ここに居る以上は仲良くしてあげるわよ」
キャスター「あ、ありがとう……」
セイバー「キャスター、どうぞ」
キャスター「ありがとう」
桜「……先輩」
士郎「ん?」
桜「この食事は誰が?」
士郎「俺とキャスターの合作」
桜「そう……ですか」
士郎「どうした?」
桜「別に」
キャスター「ど、どうぞ……」
凛「何を怯えているのかしら?」
キャスター「そ、そんなこと……」
凛「ほら、ここに居る以上は仲良くしてあげるわよ」
キャスター「あ、ありがとう……」
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:10:41.40 ID:/e85iW720
士郎「ごちそうさまでした」
セイバー「キャスターの腕も中々ですね」
キャスター「独り身だったからね」
凛「ふーん、中華は得意?」
キャスター「洋食のほうが得意ね」
ライダー「……」
キャスター「なにかしら?」
ライダー「いえ……」
士郎「じゃ、洗い物でも―――」
キャスター「わたしが―――」
桜「……」
キャスター「わたしが……あの……」
士郎「キャスター?」
セイバー「どうしたのですか?」
キャスター「わたしが……トイレに行きます……」
セイバー「キャスターの腕も中々ですね」
キャスター「独り身だったからね」
凛「ふーん、中華は得意?」
キャスター「洋食のほうが得意ね」
ライダー「……」
キャスター「なにかしら?」
ライダー「いえ……」
士郎「じゃ、洗い物でも―――」
キャスター「わたしが―――」
桜「……」
キャスター「わたしが……あの……」
士郎「キャスター?」
セイバー「どうしたのですか?」
キャスター「わたしが……トイレに行きます……」
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:14:16.82 ID:/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「怖かったわ……」
キャスター「あぁ……士郎様……」
キャスター「私は……」
トントン
キャスター「はい?」
凛「ちょっといいかしら?」
キャスター「え?」
桜「入りますね?」
キャスター「ど、どうぞ」
凛「……」
桜「……」
キャスター「な、なんでしょうか?」
凛「なんでしょうかって……わかってるわねよ?」
桜「……」
キャスター「怖かったわ……」
キャスター「あぁ……士郎様……」
キャスター「私は……」
トントン
キャスター「はい?」
凛「ちょっといいかしら?」
キャスター「え?」
桜「入りますね?」
キャスター「ど、どうぞ」
凛「……」
桜「……」
キャスター「な、なんでしょうか?」
凛「なんでしょうかって……わかってるわねよ?」
桜「……」
412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:19:28.69 ID:/e85iW720
キャスター「え……え……?」
桜「貴女……先輩に近づきすぎじゃないですか?」
キャスター「そ、そんなこと……」
凛「セイバーも懐柔したみたいだけど、今度はライダーでも狙う気?」
キャスター「……」
凛「いい?士郎に負担を与えるなとはいったけど、媚を売れなんて誰もいってないわ」
キャスター「そんな……私……媚なんて……」
桜「じゃあ……どうして率先して先輩の手伝いをしようとしたんですか?」
キャスター「それは……その……」
凛「なによ?」
キャスター「いえ……今後は気をつけます」
桜「お願いしますね」
凛「行きましょう」
桜「はい」
キャスター「……」
桜「貴女……先輩に近づきすぎじゃないですか?」
キャスター「そ、そんなこと……」
凛「セイバーも懐柔したみたいだけど、今度はライダーでも狙う気?」
キャスター「……」
凛「いい?士郎に負担を与えるなとはいったけど、媚を売れなんて誰もいってないわ」
キャスター「そんな……私……媚なんて……」
桜「じゃあ……どうして率先して先輩の手伝いをしようとしたんですか?」
キャスター「それは……その……」
凛「なによ?」
キャスター「いえ……今後は気をつけます」
桜「お願いしますね」
凛「行きましょう」
桜「はい」
キャスター「……」
421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:23:51.56 ID:/e85iW720
キャスター「……はぁ」
士郎「キャスター、お風呂入ったか?」
キャスター「いえ」
士郎「なら、入ってくるといいよ」
キャスター「……はい」
士郎「キャスター?」
キャスター「……」スタスタ
士郎「……?」
キャスター(これからはすこし距離をはなしましょう……)
キャスター(彼の優しさに甘えれば甘えるほど……私はこの家にいられなくなりそう……)
キャスター(士郎様の傍にいれたら……それで……)
キャスター「……」ウルウル
キャスター「そう……傍にいたい……」
キャスター「それが……私の幸せ……」
士郎「キャスター、お風呂入ったか?」
キャスター「いえ」
士郎「なら、入ってくるといいよ」
キャスター「……はい」
士郎「キャスター?」
キャスター「……」スタスタ
士郎「……?」
キャスター(これからはすこし距離をはなしましょう……)
キャスター(彼の優しさに甘えれば甘えるほど……私はこの家にいられなくなりそう……)
キャスター(士郎様の傍にいれたら……それで……)
キャスター「……」ウルウル
キャスター「そう……傍にいたい……」
キャスター「それが……私の幸せ……」
427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:27:40.75 ID:/e85iW720
浴室
キャスター「……」ブクブク
ガラッ
キャスター「きゃぁ!!!」
ライダー「私です」
キャスター「え……」
ライダー「……」
キャスター「あの……」
ライダー「なんですか?」
キャスター「いえ……」
ライダー「……」
キャスター(なに……どういうこと……?)
ライダー「キャスター」
キャスター「な、なにかしら?」
ライダー「その……貴女の勤めている本屋には……バイクの専門誌は置いてませんか?」
キャスター「……」ブクブク
ガラッ
キャスター「きゃぁ!!!」
ライダー「私です」
キャスター「え……」
ライダー「……」
キャスター「あの……」
ライダー「なんですか?」
キャスター「いえ……」
ライダー「……」
キャスター(なに……どういうこと……?)
ライダー「キャスター」
キャスター「な、なにかしら?」
ライダー「その……貴女の勤めている本屋には……バイクの専門誌は置いてませんか?」
431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:31:55.82 ID:/e85iW720
キャスター「ば、ばいく?」
ライダー「オートバイクです」
キャスター「えーと……モノにもよるかしら」
ライダー「そうですか……」
キャスター「それがどうしたの?」
ライダー「で、できれば……あの……取り寄せてほしいのですが……」
キャスター「へ?」
ライダー「その……注文する方法がいまひとつわからなくて……店員に聞くのも、気後れするといいますか……」
キャスター「恥ずかしいの?」
ライダー「そ、そういうことではありません!!」
キャスター「いいわよ。取り寄せてあげる。どんな本でもいいのかしら?」
ライダー「それは……えっと、また伝えます」
キャスター「そう……」
ライダー「……はい」
ライダー「オートバイクです」
キャスター「えーと……モノにもよるかしら」
ライダー「そうですか……」
キャスター「それがどうしたの?」
ライダー「で、できれば……あの……取り寄せてほしいのですが……」
キャスター「へ?」
ライダー「その……注文する方法がいまひとつわからなくて……店員に聞くのも、気後れするといいますか……」
キャスター「恥ずかしいの?」
ライダー「そ、そういうことではありません!!」
キャスター「いいわよ。取り寄せてあげる。どんな本でもいいのかしら?」
ライダー「それは……えっと、また伝えます」
キャスター「そう……」
ライダー「……はい」
437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:36:39.05 ID:/e85iW720
廊下
ライダー「では、この本をお願いします」
キャスター「ええ」
桜「ライダー?」
ライダー「桜!?」
桜「なにをやってるの?」
ライダー「あの……」
桜「……」
キャスター「―――ひどいわ!!そんなこと……そんなこというなんて……ライダー……!!」
ライダー「え?」
桜「……?」
キャスター「わかりました!!もう……衛宮士郎には近づきません!!それでいいのね!!」
ライダー「あ、ああ。そうしてください」
キャスター「よよよ……」
ライダー「キャスター……」
ライダー「では、この本をお願いします」
キャスター「ええ」
桜「ライダー?」
ライダー「桜!?」
桜「なにをやってるの?」
ライダー「あの……」
桜「……」
キャスター「―――ひどいわ!!そんなこと……そんなこというなんて……ライダー……!!」
ライダー「え?」
桜「……?」
キャスター「わかりました!!もう……衛宮士郎には近づきません!!それでいいのね!!」
ライダー「あ、ああ。そうしてください」
キャスター「よよよ……」
ライダー「キャスター……」
451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:42:50.78 ID:/e85iW720
キャスターの部屋
キャスター「……」
キャスター「セイバーの園児コス……何度見ても……」ハァハァ
キャスター「……だけど、どうしても満たされない」
キャスター「この心の穴を埋めてくれるのは……」
トントン
キャスター「はい?」
士郎「ちょっと、いいか?」
キャスター「士郎さま……」
士郎「あの……何か困ってることないか?」
キャスター「……いいえ」
士郎「本当に?」
キャスター「はい。士郎様に心配されるだけで、私はとても嬉しいです。でも同時にとても胸が苦しくなります」
士郎「……」
キャスター「ですから……もう、私に構うことはしないでください。それよりも他の人にその優しさを向けるべきだと思います」
キャスター「……」
キャスター「セイバーの園児コス……何度見ても……」ハァハァ
キャスター「……だけど、どうしても満たされない」
キャスター「この心の穴を埋めてくれるのは……」
トントン
キャスター「はい?」
士郎「ちょっと、いいか?」
キャスター「士郎さま……」
士郎「あの……何か困ってることないか?」
キャスター「……いいえ」
士郎「本当に?」
キャスター「はい。士郎様に心配されるだけで、私はとても嬉しいです。でも同時にとても胸が苦しくなります」
士郎「……」
キャスター「ですから……もう、私に構うことはしないでください。それよりも他の人にその優しさを向けるべきだと思います」
458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:47:25.30 ID:/e85iW720
翌朝
バゼット「よし……」
ランサー「んじゃ、行ってくるぜ」
士郎「気をつけて」
キャスター「……」フラフラ
士郎「キャスター?大丈夫か?」
キャスター「……はい」
士郎「キャスター、あの……」
キャスター「私よりも他に気を回すべき相手がいるはずよ?」
士郎「……」
キャスター「セイバー」
セイバー「どうしました?」
キャスター「ささえて」
セイバー「どれだけ低血圧なのですか」
キャスター「ちょっと昨日は眠れなかっただけよ……興奮して」
バゼット「よし……」
ランサー「んじゃ、行ってくるぜ」
士郎「気をつけて」
キャスター「……」フラフラ
士郎「キャスター?大丈夫か?」
キャスター「……はい」
士郎「キャスター、あの……」
キャスター「私よりも他に気を回すべき相手がいるはずよ?」
士郎「……」
キャスター「セイバー」
セイバー「どうしました?」
キャスター「ささえて」
セイバー「どれだけ低血圧なのですか」
キャスター「ちょっと昨日は眠れなかっただけよ……興奮して」
467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:52:37.63 ID:/e85iW720
夜 ライダーの部屋
キャスター「……」
ライダー「どうぞ」
キャスター「いえ、これを渡したかっただけよ」
ライダー「え、もう手に入ったのですか!?」
キャスター「たまたま一冊だけ入荷したの。あげるわ」
ライダー「あ、お金を……」
キャスター「いいから。それは気持ちよ」
ライダー「しかし……」
キャスター「もういくわ。あなたの主は怖いからね」
ライダー「……すいません」
キャスター「どうしたの?」
ライダー「桜も……その、悪気があるわけでは……」
キャスター「それだけ本気になれる相手ということでしょう、衛宮士郎は」
ライダー「……はい」
キャスター「……」
ライダー「どうぞ」
キャスター「いえ、これを渡したかっただけよ」
ライダー「え、もう手に入ったのですか!?」
キャスター「たまたま一冊だけ入荷したの。あげるわ」
ライダー「あ、お金を……」
キャスター「いいから。それは気持ちよ」
ライダー「しかし……」
キャスター「もういくわ。あなたの主は怖いからね」
ライダー「……すいません」
キャスター「どうしたの?」
ライダー「桜も……その、悪気があるわけでは……」
キャスター「それだけ本気になれる相手ということでしょう、衛宮士郎は」
ライダー「……はい」
476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 18:58:14.75 ID:/e85iW720
翌日
士郎「おはよう、キャスター」
キャスター「おはよう」
士郎「あのさ……」
キャスター「セイバー」
セイバー「なんですか。―――おはようございます」
キャスター「おはよう。ちょっと着て欲しい服があるのだけれど」
セイバー「またですか?」
キャスター「いいでしょう?」
セイバー「しかしですね。私は着せ替え人形ではありませんよ?」
士郎「……」
桜「せーんぱい。どうしたんですか?」
士郎「いや」
桜「さ、ごはんの準備できてますよ」
士郎「ああ……いくよ」
士郎「おはよう、キャスター」
キャスター「おはよう」
士郎「あのさ……」
キャスター「セイバー」
セイバー「なんですか。―――おはようございます」
キャスター「おはよう。ちょっと着て欲しい服があるのだけれど」
セイバー「またですか?」
キャスター「いいでしょう?」
セイバー「しかしですね。私は着せ替え人形ではありませんよ?」
士郎「……」
桜「せーんぱい。どうしたんですか?」
士郎「いや」
桜「さ、ごはんの準備できてますよ」
士郎「ああ……いくよ」
478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:02:46.19 ID:/e85iW720
翌日 夜
大河「いただきはりけーん!!」
士郎「いただきます」
セイバー「……」モグモグ
士郎「あ、そうだキャスター……」
キャスター「セイバー」
セイバー「はい」
キャスター「あとで部屋にきてくれないかしら?」
セイバー「いやです」
キャスター「そんなこといわずに」
セイバー「いやです」
士郎「……」
凛「士郎、しょうゆとって」
士郎「あ、ああ」
イリヤ「……」モグモグ
大河「いただきはりけーん!!」
士郎「いただきます」
セイバー「……」モグモグ
士郎「あ、そうだキャスター……」
キャスター「セイバー」
セイバー「はい」
キャスター「あとで部屋にきてくれないかしら?」
セイバー「いやです」
キャスター「そんなこといわずに」
セイバー「いやです」
士郎「……」
凛「士郎、しょうゆとって」
士郎「あ、ああ」
イリヤ「……」モグモグ
481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:06:00.37 ID:/e85iW720
翌日
キャスター「うーん……今日もいい天気ね」
イリヤ「ねえ」
キャスター「あら、どうしたの?」
イリヤ「……あなた、調子に乗るのも大概にしなさいよ」
キャスター「え……?」
イリヤ「ふざけないで」
キャスター「な、なんのこと……?」
イリヤ「……」
キャスター「あの……」
イリヤ「私……貴女のこと嫌いだわ」
キャスター「な、なんで……」
イリヤ「……ふん」
キャスター「……」
セイバー「キャスター、なにかあったのですか?」
キャスター「うーん……今日もいい天気ね」
イリヤ「ねえ」
キャスター「あら、どうしたの?」
イリヤ「……あなた、調子に乗るのも大概にしなさいよ」
キャスター「え……?」
イリヤ「ふざけないで」
キャスター「な、なんのこと……?」
イリヤ「……」
キャスター「あの……」
イリヤ「私……貴女のこと嫌いだわ」
キャスター「な、なんで……」
イリヤ「……ふん」
キャスター「……」
セイバー「キャスター、なにかあったのですか?」
491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:10:59.60 ID:/e85iW720
キャスター「セイバー……」
セイバー「イリヤスフィールが立腹していたように見えましたが」
キャスター「それが……わからないの……」
セイバー「……」
ライダー「……」キョロキョロ
キャスター「あら、ライダー」
ライダー「どうも」
セイバー「探し物ですか?」
キャスター「見つけにくいものかしら?」
ライダー「鞄の中も机の中も探したけれど見つからないのです」
セイバー「それは?」
ライダー「えと……キャスターから頂いた、雑誌なのですが」
キャスター「まだ読んでいたの?」
ライダー「何度見ても飽きませんでしたから……でも……今朝から見当たらなくて……」
セイバー「そういえば、今朝リンが雑誌や本を紐で縛っているのをみましたが、関係あるのでしょうか?」
セイバー「イリヤスフィールが立腹していたように見えましたが」
キャスター「それが……わからないの……」
セイバー「……」
ライダー「……」キョロキョロ
キャスター「あら、ライダー」
ライダー「どうも」
セイバー「探し物ですか?」
キャスター「見つけにくいものかしら?」
ライダー「鞄の中も机の中も探したけれど見つからないのです」
セイバー「それは?」
ライダー「えと……キャスターから頂いた、雑誌なのですが」
キャスター「まだ読んでいたの?」
ライダー「何度見ても飽きませんでしたから……でも……今朝から見当たらなくて……」
セイバー「そういえば、今朝リンが雑誌や本を紐で縛っているのをみましたが、関係あるのでしょうか?」
508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:16:23.70 ID:/e85iW720
ゴミ捨て場
ライダー「あ、ありましたぁ!!」
キャスター「捨てられてたのね……」
セイバー「なんてことを……」
ライダー「はぁ……いえ、きっと置いていた場所が悪かったのでしょう」
セイバー「だといいですが……」
キャスター「……」
ライダー「特に破れているわけでもないですし、大丈夫です」
セイバー「そうですか」
キャスター「……」
セイバー「キャスター?」
キャスター「え?」
セイバー「なにか思いつめたような顔をしていましたが……」
キャスター「そう?」
ライダー「……?」
ライダー「あ、ありましたぁ!!」
キャスター「捨てられてたのね……」
セイバー「なんてことを……」
ライダー「はぁ……いえ、きっと置いていた場所が悪かったのでしょう」
セイバー「だといいですが……」
キャスター「……」
ライダー「特に破れているわけでもないですし、大丈夫です」
セイバー「そうですか」
キャスター「……」
セイバー「キャスター?」
キャスター「え?」
セイバー「なにか思いつめたような顔をしていましたが……」
キャスター「そう?」
ライダー「……?」
518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:22:33.84 ID:/e85iW720
夜
凛「さてと……お風呂に―――」
キャスター「……」
凛「……なによ?邪魔よ」
キャスター「……」
凛「どきなさいよ」
キャスター「いい加減にしてくれないかしら?」
凛「はぁ?」
キャスター「もううんざりよ……」
凛「何言ってるわけ?」
キャスター「……」ギラッ
凛「ちょ……貴女……なによ……それ……私をそれで刺そうって言うの?」
キャスター「私だけを責めるならまだ耐えることができたのに……」
凛「な、なによ……私が何したっていうのよ……」
キャスター「これ以上……なにかされる前に……!!」
凛「さてと……お風呂に―――」
キャスター「……」
凛「……なによ?邪魔よ」
キャスター「……」
凛「どきなさいよ」
キャスター「いい加減にしてくれないかしら?」
凛「はぁ?」
キャスター「もううんざりよ……」
凛「何言ってるわけ?」
キャスター「……」ギラッ
凛「ちょ……貴女……なによ……それ……私をそれで刺そうって言うの?」
キャスター「私だけを責めるならまだ耐えることができたのに……」
凛「な、なによ……私が何したっていうのよ……」
キャスター「これ以上……なにかされる前に……!!」
529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:27:23.67 ID:/e85iW720
イリヤ「だめ!!」
キャスター「……!!」
凛「……イリヤ」
イリヤ「……」
キャスター「……」
凛「このことは士郎に報告させてもらうわ」
キャスター「うぅ……」
イリヤ「凛!!」
凛「え?」
イリヤ「……」パシンッ
凛「……!?」
キャスター「え……?」
イリヤ「貴女が悪いわ」
凛「な、なんでよ……」
イリヤ「遠坂家はいかなるときも優雅たれなんでしょ?キャスターが来てから、それを忘れてるんじゃないの?」
キャスター「……!!」
凛「……イリヤ」
イリヤ「……」
キャスター「……」
凛「このことは士郎に報告させてもらうわ」
キャスター「うぅ……」
イリヤ「凛!!」
凛「え?」
イリヤ「……」パシンッ
凛「……!?」
キャスター「え……?」
イリヤ「貴女が悪いわ」
凛「な、なんでよ……」
イリヤ「遠坂家はいかなるときも優雅たれなんでしょ?キャスターが来てから、それを忘れてるんじゃないの?」
542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:30:54.30 ID:/e85iW720
凛「……」
イリヤ「……」
凛「あ、なたはいいの?」
イリヤ「シロウが決めたことに文句はないわ。これだけ待たされたんですもの、しっかり悩んでもらわないとこっちが困るわ」
凛「そう……」
イリヤ「キャスター、行きましょう」
キャスター「……」
イリヤ「ほら、立って」
キャスター「あ。はい……」
凛「なによ……可愛くないわね……」
キャスター「よかったの……あんなことして……」
イリヤ「気にしないで、それより……」
キャスター「え……?」
イリヤ「貴女も結構短絡的ね。シロウを無視したり、すこしでも周囲に実害が出たら実力行使だなんて」
キャスター「……」
イリヤ「……」
凛「あ、なたはいいの?」
イリヤ「シロウが決めたことに文句はないわ。これだけ待たされたんですもの、しっかり悩んでもらわないとこっちが困るわ」
凛「そう……」
イリヤ「キャスター、行きましょう」
キャスター「……」
イリヤ「ほら、立って」
キャスター「あ。はい……」
凛「なによ……可愛くないわね……」
キャスター「よかったの……あんなことして……」
イリヤ「気にしないで、それより……」
キャスター「え……?」
イリヤ「貴女も結構短絡的ね。シロウを無視したり、すこしでも周囲に実害が出たら実力行使だなんて」
キャスター「……」
556: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:36:48.86 ID:/e85iW720
イリヤ「前にも言ったでしょ。文句があるなら全部吐き出せって。いい女の条件らしいわよ」
キャスター「でも……」
イリヤ「いい?文句だけじゃなくて、そういうことには素直になるべきよ」
キャスター「素直?」
イリヤ「シロウのこと好きなんでしょ?」
キャスター「そそそ、それは……!!」
イリヤ「いいから。隠さなくても」
キャスター「はい……」
イリヤ「なら、シロウとちゃんと話すこと」
キャスター「しかし……」
イリヤ「なに?」
キャスター「私が士郎様に甘えれば……きっと……」
イリヤ「凛と桜ね。大丈夫よ。あの二人もシロウには逆らえないんだから」
キャスター「え……」
イリヤ「シロウは部屋にいるわよ。がんばってね」
キャスター「でも……」
イリヤ「いい?文句だけじゃなくて、そういうことには素直になるべきよ」
キャスター「素直?」
イリヤ「シロウのこと好きなんでしょ?」
キャスター「そそそ、それは……!!」
イリヤ「いいから。隠さなくても」
キャスター「はい……」
イリヤ「なら、シロウとちゃんと話すこと」
キャスター「しかし……」
イリヤ「なに?」
キャスター「私が士郎様に甘えれば……きっと……」
イリヤ「凛と桜ね。大丈夫よ。あの二人もシロウには逆らえないんだから」
キャスター「え……」
イリヤ「シロウは部屋にいるわよ。がんばってね」
558: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:40:04.45 ID:/e85iW720
士郎の部屋
キャスター「……」ドキドキ
キャスター「あ、あのぉ……」
セイバー「どうも」
キャスター「きゃぁ!!」
セイバー「シロウ、キャスターです」
士郎「どうかしたのか?」
キャスター「ああ、あの……お邪魔でしたか?」
セイバー「いえ、そんなことはありません」
士郎「うん」
キャスター「……」
セイバー「では、これで」
士郎「ありがとう、セイバー」
キャスター「あの……何の話を?」
士郎「なんでもない。それより、どうしたんだ?」
キャスター「……」ドキドキ
キャスター「あ、あのぉ……」
セイバー「どうも」
キャスター「きゃぁ!!」
セイバー「シロウ、キャスターです」
士郎「どうかしたのか?」
キャスター「ああ、あの……お邪魔でしたか?」
セイバー「いえ、そんなことはありません」
士郎「うん」
キャスター「……」
セイバー「では、これで」
士郎「ありがとう、セイバー」
キャスター「あの……何の話を?」
士郎「なんでもない。それより、どうしたんだ?」
566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 19:54:09.37 ID:/e85iW720
キャスター「……」
士郎「……」
キャスター「あ、あのですね……」
士郎「うん」
キャスター「ここ数日……貴方の事を無視していて……その……私は……」
士郎「悲しかったぞ」
キャスター「え」
士郎「俺、キャスターに嫌われたんじゃないかって……すごく悩んでた」
キャスター「そんなこと……!!」
士郎「それを今、セイバーに相談していたんだ。キャスター、どうしてなにも言ってくれなかったんだ?」
キャスター「だって……ご迷惑になるって……」
士郎「なるわけない」
キャスター「士郎……様……」
士郎「俺の知らないところでキャスターが辛い目にあっているほうがよっぽど迷惑だ」
キャスター「……」ウルウル
士郎「……」
キャスター「あ、あのですね……」
士郎「うん」
キャスター「ここ数日……貴方の事を無視していて……その……私は……」
士郎「悲しかったぞ」
キャスター「え」
士郎「俺、キャスターに嫌われたんじゃないかって……すごく悩んでた」
キャスター「そんなこと……!!」
士郎「それを今、セイバーに相談していたんだ。キャスター、どうしてなにも言ってくれなかったんだ?」
キャスター「だって……ご迷惑になるって……」
士郎「なるわけない」
キャスター「士郎……様……」
士郎「俺の知らないところでキャスターが辛い目にあっているほうがよっぽど迷惑だ」
キャスター「……」ウルウル
579: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:07:52.78 ID:vfZsbxHW0
士郎「キャスター……遠慮せずになんでも言ってくれ」
キャスター「……わたし……は……」
士郎「うん」
キャスター「私は……貴方のことを愛してます……」
士郎「……え?」
キャスター「え?」
士郎「あ、うん……それは嬉しいけど……あの……そういうことが聞きたかったんじゃなくて……」
キャスター「え?え?」
士郎「遠坂や桜に何かされて困ってるだろうと……その……まぁ……うん……」
キャスター「や、やだ……私ったら……勘違いを……!!」
士郎「……」
キャスター「い、いまのは忘れてください!!ひぃーん!!!」
士郎「いや……俺も……キャスターのこと好きだから……今の言葉は忘れたくない……」
キャスター「……」
士郎「……」
キャスター「……わたし……は……」
士郎「うん」
キャスター「私は……貴方のことを愛してます……」
士郎「……え?」
キャスター「え?」
士郎「あ、うん……それは嬉しいけど……あの……そういうことが聞きたかったんじゃなくて……」
キャスター「え?え?」
士郎「遠坂や桜に何かされて困ってるだろうと……その……まぁ……うん……」
キャスター「や、やだ……私ったら……勘違いを……!!」
士郎「……」
キャスター「い、いまのは忘れてください!!ひぃーん!!!」
士郎「いや……俺も……キャスターのこと好きだから……今の言葉は忘れたくない……」
キャスター「……」
士郎「……」
588: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:13:36.54 ID:vfZsbxHW0
キャスター「い、いま……なんと?」
士郎「だ、だから……俺もキャスターみたいな人が恋人ならいいなって……」
キャスター「……」
士郎「キャスター?」
キャスター「……」ブワッ
士郎「キャスター!?」
キャスター「しろうさまぁ……わたし……わたし……」ポロポロ
士郎「今まで辛かったんだろ。ごめんな、気づいてあげられなくて」
キャスター「うえーん……!!」ポロポロ
士郎「キャスター……ほんとにごめん……」ナデナデ
キャスター「しろうさまぁ……しろうさまぁ……」ポロポロ
士郎「キャスター……好きだ……」
キャスター「め、めでぃあって……よんでください……」
士郎「メディア……好きだ……」
キャスター「鼻血でそう……」
士郎「だ、だから……俺もキャスターみたいな人が恋人ならいいなって……」
キャスター「……」
士郎「キャスター?」
キャスター「……」ブワッ
士郎「キャスター!?」
キャスター「しろうさまぁ……わたし……わたし……」ポロポロ
士郎「今まで辛かったんだろ。ごめんな、気づいてあげられなくて」
キャスター「うえーん……!!」ポロポロ
士郎「キャスター……ほんとにごめん……」ナデナデ
キャスター「しろうさまぁ……しろうさまぁ……」ポロポロ
士郎「キャスター……好きだ……」
キャスター「め、めでぃあって……よんでください……」
士郎「メディア……好きだ……」
キャスター「鼻血でそう……」
605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:19:45.26 ID:vfZsbxHW0
廊下
桜「まったく……先輩ったら最近、キャスターさんのことばっかり……」
桜「私にも目を向けてくれたって……」
イリヤ「……」
桜「イリヤさん……?」
イリヤ「桜……出て行って」
桜「え?」
イリヤ「凛と一緒に出て行きなさい」
桜「は?」
イリヤ「キャスターを影で苛めていたそうね」
桜「な、なんのことですか?」
ライダー「桜、もうイリヤにはばれています」
桜「ライダー!!」
イリヤ「ま、暴力に訴えなかったのは賞賛に値する。だから、出て行くことだけで許してあげるって、シロウが言ってたわ」
桜「せ、先輩がそんなこというはずないじゃないですかっ!!」
桜「まったく……先輩ったら最近、キャスターさんのことばっかり……」
桜「私にも目を向けてくれたって……」
イリヤ「……」
桜「イリヤさん……?」
イリヤ「桜……出て行って」
桜「え?」
イリヤ「凛と一緒に出て行きなさい」
桜「は?」
イリヤ「キャスターを影で苛めていたそうね」
桜「な、なんのことですか?」
ライダー「桜、もうイリヤにはばれています」
桜「ライダー!!」
イリヤ「ま、暴力に訴えなかったのは賞賛に値する。だから、出て行くことだけで許してあげるって、シロウが言ってたわ」
桜「せ、先輩がそんなこというはずないじゃないですかっ!!」
620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:25:26.29 ID:vfZsbxHW0
セイバー「残念ですが本当です」
桜「セイバーさん……まで……!!」
イリヤ「……」
桜「し、信じません……!!先輩が私を追い出すなんて……!!」
セイバー「……サクラ、自分のしたこと……わかっているのでしょう?」
桜「だって……全部キャスターさんが!!」
イリヤ「キャスターはここに来て、当然のことをしていただけ。桜や凛に言葉の暴力を浴びせられるようなことはなかったはずよ?」
桜「……」
ライダー「桜……私も同罪です。この家を出ます」
桜「うそ……うそ……!!」
イリヤ「……」
桜「先輩はそんなこといわない!!」
セイバー「イリヤ……」
イリヤ「いいから」
桜「先輩に直接きいてきます!!」
桜「セイバーさん……まで……!!」
イリヤ「……」
桜「し、信じません……!!先輩が私を追い出すなんて……!!」
セイバー「……サクラ、自分のしたこと……わかっているのでしょう?」
桜「だって……全部キャスターさんが!!」
イリヤ「キャスターはここに来て、当然のことをしていただけ。桜や凛に言葉の暴力を浴びせられるようなことはなかったはずよ?」
桜「……」
ライダー「桜……私も同罪です。この家を出ます」
桜「うそ……うそ……!!」
イリヤ「……」
桜「先輩はそんなこといわない!!」
セイバー「イリヤ……」
イリヤ「いいから」
桜「先輩に直接きいてきます!!」
639: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:31:14.25 ID:vfZsbxHW0
桜「せんぱ―――」
ガラッ
士郎「え……」ナデナデ
キャスター「うぇーん……しろうさまぁ……」ポロポロ
桜「な、なにを……しているんですか……?」
士郎「あ、これは……」
キャスター「……あら、いたの?」
桜「……」
イリヤ「どう?出て行くのは貴女のためでもあるのよ?この二人を間近で見ていたいの?桜?」
桜「い、いつから……」
士郎「えっと……ついさっき」
桜「……」
セイバー「サクラ……あの……」
イリヤ「これが現実よ。己の立場に安心しているからこうなるのよ?」
桜「いやぁぁ!!!こんなのみとめない!!みとめません!!!」
ガラッ
士郎「え……」ナデナデ
キャスター「うぇーん……しろうさまぁ……」ポロポロ
桜「な、なにを……しているんですか……?」
士郎「あ、これは……」
キャスター「……あら、いたの?」
桜「……」
イリヤ「どう?出て行くのは貴女のためでもあるのよ?この二人を間近で見ていたいの?桜?」
桜「い、いつから……」
士郎「えっと……ついさっき」
桜「……」
セイバー「サクラ……あの……」
イリヤ「これが現実よ。己の立場に安心しているからこうなるのよ?」
桜「いやぁぁ!!!こんなのみとめない!!みとめません!!!」
647: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:35:54.27 ID:vfZsbxHW0
士郎「あ、桜ぁ!!」
キャスター「……」
イリヤ「いい薬よ。最近は本当に桜はの態度が大きかったからね」
セイバー「やはりすこしやり過ぎたのでは?」
イリヤ「かまわないわ」
士郎「あの……イリヤ、これは……」
イリヤ「シロウは気にしなくていいの。それより、キャスターを大事にしてあげるのよ?」
士郎「あ、ああ」
キャスター「イリヤスフィール……」
イリヤ「お幸せにね」
セイバー「失礼します」
ライダー「では」
士郎「あ……うん」
キャスター「……では……このまま……」
士郎「え……あ―――」
キャスター「……」
イリヤ「いい薬よ。最近は本当に桜はの態度が大きかったからね」
セイバー「やはりすこしやり過ぎたのでは?」
イリヤ「かまわないわ」
士郎「あの……イリヤ、これは……」
イリヤ「シロウは気にしなくていいの。それより、キャスターを大事にしてあげるのよ?」
士郎「あ、ああ」
キャスター「イリヤスフィール……」
イリヤ「お幸せにね」
セイバー「失礼します」
ライダー「では」
士郎「あ……うん」
キャスター「……では……このまま……」
士郎「え……あ―――」
656: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:40:05.31 ID:vfZsbxHW0
庭
バゼット「星が綺麗ですね……ランサー」
ランサー「なんだ、お前にも美的感覚は人並みなんだな」
バゼット「なんですか!!人外みたいないいかたは!!」
ランサー「だって、バゼットは自分がどれだけ魅力的なのか……わかってねえからな」
バゼット「え……」
ランサー「バゼット……」
バゼット「ランサー……」
桜「……」
ランサー「!?」
バゼット「きゃぁ!!!」
桜「……」
ランサー「な、なんだお前か……。どうした?俺たちの甘い空気に誘われてやってきちまったのか?」
桜「こんなところで……いちゃつかないでください……」ゴォォォ
ランサー「え―――」
バゼット「星が綺麗ですね……ランサー」
ランサー「なんだ、お前にも美的感覚は人並みなんだな」
バゼット「なんですか!!人外みたいないいかたは!!」
ランサー「だって、バゼットは自分がどれだけ魅力的なのか……わかってねえからな」
バゼット「え……」
ランサー「バゼット……」
バゼット「ランサー……」
桜「……」
ランサー「!?」
バゼット「きゃぁ!!!」
桜「……」
ランサー「な、なんだお前か……。どうした?俺たちの甘い空気に誘われてやってきちまったのか?」
桜「こんなところで……いちゃつかないでください……」ゴォォォ
ランサー「え―――」
691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:49:04.11 ID:vfZsbxHW0
カレン「フィッシュ」シュルルルル
ランサー「ふごぉ!!!」
桜「……!!」
バゼット「カレン……!!」
カレン「どうもこんにちは。今宵はいささか、けだるい空気に満ちていますね」
桜「なにか……?」
カレン「ふふ……キャスターに衛宮士郎を盗られた頃かと思いまして」
桜「え……?」
ランサー「ふご!!ふご!!」
カレン「犬の癖に豚の鳴き真似とは……滑稽を通り越して哀れですね、ランサー?」
バゼット「カレン!!ランサーを放しなさい!!」
カレン「折角、命を拾ってあげたというのに……」
桜「あの……今のことば……どういう意味ですか?」
カレン「ああ……キャスターは良妻賢母を地でいくサーヴァントですからね。一緒に暮らせば、早 な駄犬はキャスターに尻尾を振るのは火を見るより明らか」
カレン「衛宮士郎とキャスターが結ばれるのは、必然。といえるでしょう」
ランサー「ふごぉ!!!」
桜「……!!」
バゼット「カレン……!!」
カレン「どうもこんにちは。今宵はいささか、けだるい空気に満ちていますね」
桜「なにか……?」
カレン「ふふ……キャスターに衛宮士郎を盗られた頃かと思いまして」
桜「え……?」
ランサー「ふご!!ふご!!」
カレン「犬の癖に豚の鳴き真似とは……滑稽を通り越して哀れですね、ランサー?」
バゼット「カレン!!ランサーを放しなさい!!」
カレン「折角、命を拾ってあげたというのに……」
桜「あの……今のことば……どういう意味ですか?」
カレン「ああ……キャスターは良妻賢母を地でいくサーヴァントですからね。一緒に暮らせば、早 な駄犬はキャスターに尻尾を振るのは火を見るより明らか」
カレン「衛宮士郎とキャスターが結ばれるのは、必然。といえるでしょう」
700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 20:56:05.67 ID:vfZsbxHW0
桜「なにを……!!!」
カレン「ですが、諦めることはありません」
桜「え……?」
カレン「年上の女性に恋をするのは男性にとっては気の迷いです。全く違うタイプの女性がいることで一時的にときめいたにすぎません」
桜「それじゃあ……」
カレン「あなたには……あと、そこにいる人にもまだまだチャンスはあります」
凛「……」
桜「ほ、本当ですか?」
カレン「今更、弱きになるんですか?女は好きな男のためなら親類すらも崖から突き落とすような気概がなくてはなりません」
バゼット「ランサー!!ランサー!!」
ランサー「」
カレン「ああ、いけない。呼吸をさせるのを忘れていました。カレンちゃん、マジうっかり」
バゼット「ランサー!!!うわぁぁぁん!!」
桜「まだ……」
凛「チャンスが……」
カレン「ですが、諦めることはありません」
桜「え……?」
カレン「年上の女性に恋をするのは男性にとっては気の迷いです。全く違うタイプの女性がいることで一時的にときめいたにすぎません」
桜「それじゃあ……」
カレン「あなたには……あと、そこにいる人にもまだまだチャンスはあります」
凛「……」
桜「ほ、本当ですか?」
カレン「今更、弱きになるんですか?女は好きな男のためなら親類すらも崖から突き落とすような気概がなくてはなりません」
バゼット「ランサー!!ランサー!!」
ランサー「」
カレン「ああ、いけない。呼吸をさせるのを忘れていました。カレンちゃん、マジうっかり」
バゼット「ランサー!!!うわぁぁぁん!!」
桜「まだ……」
凛「チャンスが……」
712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:02:36.79 ID:vfZsbxHW0
翌日
キャスター「士郎さまー♪」
士郎「キャスター」
キャスター「うふふ」
凛「ちょっとごめんなさい」ドン
キャスター「きゃぁ!!」
凛「士郎?明日、休みだしどこかにいかない?」
士郎「え?いや」
桜「どけ」バン
凛「ごふぅ!!」
士郎「遠坂!!」
桜「せんぱーい。私の部屋で久しぶりにゆっくりはなしませんか?」
士郎「いや……」
キャスター「なによ!!あんたたち!!私の邪魔をしないでくれるかしらぁ!!」
凛「桜、どきなさいよ!!」
キャスター「士郎さまー♪」
士郎「キャスター」
キャスター「うふふ」
凛「ちょっとごめんなさい」ドン
キャスター「きゃぁ!!」
凛「士郎?明日、休みだしどこかにいかない?」
士郎「え?いや」
桜「どけ」バン
凛「ごふぅ!!」
士郎「遠坂!!」
桜「せんぱーい。私の部屋で久しぶりにゆっくりはなしませんか?」
士郎「いや……」
キャスター「なによ!!あんたたち!!私の邪魔をしないでくれるかしらぁ!!」
凛「桜、どきなさいよ!!」
721: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:08:16.54 ID:vfZsbxHW0
桜「いやです!!」
キャスター「士郎さまは私のなのよ!!」
凛「うるさいわね!!この新参!!」
キャスター「なんですってぇ!!」
士郎「やめろー」
イリヤ「ほら、シロウ、こっちこっち」
士郎「イリヤ、助かった」
イリヤ「ふふ、じゃあ、私と一緒にお昼寝でも―――」
セイバー「シロウ、お腹がすきました。何か作ってください」
士郎「あ、そうか……」
ライダー「士郎、一緒にサイクリングでも……」
士郎「なんでさ……?」
キャスター「絶対にゆずらないわ!!」
桜「じゃあ、私は月水金土日でいいです!!」
凛「いいとこ全部とってんじゃないわよ!!」
キャスター「士郎さまは私のなのよ!!」
凛「うるさいわね!!この新参!!」
キャスター「なんですってぇ!!」
士郎「やめろー」
イリヤ「ほら、シロウ、こっちこっち」
士郎「イリヤ、助かった」
イリヤ「ふふ、じゃあ、私と一緒にお昼寝でも―――」
セイバー「シロウ、お腹がすきました。何か作ってください」
士郎「あ、そうか……」
ライダー「士郎、一緒にサイクリングでも……」
士郎「なんでさ……?」
キャスター「絶対にゆずらないわ!!」
桜「じゃあ、私は月水金土日でいいです!!」
凛「いいとこ全部とってんじゃないわよ!!」
733: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:14:48.24 ID:vfZsbxHW0
カレン「みてください、バゼット。醜き獣たちが獲物に群がる様を」
バゼット「らんさぁ……らんさぁ……」ポロポロ
カレン「貴女が左腕を差し出さないからこうなるんです」
バゼット「なぐりころしたい……!!」
カレン「ふふふ……」
バゼット「カレンになんとかしてくださーい!!」
士郎「なんだよ、バゼットまで!?」
バゼット「だって……!!」
セイバー「シロウ、ごはんはまだですか?」
イリヤ「シロウ、おひるねー」
桜「先輩、私は火曜日の女でいいですかぁ!!」
凛「私は服の色にちなんで日曜日でいいから」
キャスター「ふっ。妻は金曜日でいいのです……」
士郎「……」
カレン「ふふふふ……笑いが止まりませんね、衛宮士郎?」
バゼット「らんさぁ……らんさぁ……」ポロポロ
カレン「貴女が左腕を差し出さないからこうなるんです」
バゼット「なぐりころしたい……!!」
カレン「ふふふ……」
バゼット「カレンになんとかしてくださーい!!」
士郎「なんだよ、バゼットまで!?」
バゼット「だって……!!」
セイバー「シロウ、ごはんはまだですか?」
イリヤ「シロウ、おひるねー」
桜「先輩、私は火曜日の女でいいですかぁ!!」
凛「私は服の色にちなんで日曜日でいいから」
キャスター「ふっ。妻は金曜日でいいのです……」
士郎「……」
カレン「ふふふふ……笑いが止まりませんね、衛宮士郎?」
744: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:21:10.81 ID:vfZsbxHW0
夜 縁側
士郎「もう疲れた……」
キャスター「全く……腕白なのも行き過ぎると暴走機関車のようですね」
士郎「キャスターも一緒じゃないか」
キャスター「そうですか?」
士郎「……」
キャスター「あの……」
士郎「ん?」
キャスター「士郎様は……私のこと……」
士郎「裏切らない」
キャスター「え?」
士郎「……」
キャスター「……」
士郎「お、おれは……メディアが……メディアだけが好きだからな……」
キャスター「いかん……鼻血が……」タラーッ
士郎「もう疲れた……」
キャスター「全く……腕白なのも行き過ぎると暴走機関車のようですね」
士郎「キャスターも一緒じゃないか」
キャスター「そうですか?」
士郎「……」
キャスター「あの……」
士郎「ん?」
キャスター「士郎様は……私のこと……」
士郎「裏切らない」
キャスター「え?」
士郎「……」
キャスター「……」
士郎「お、おれは……メディアが……メディアだけが好きだからな……」
キャスター「いかん……鼻血が……」タラーッ
755: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:26:59.53 ID:vfZsbxHW0
士郎「おいおい……はい。これでふいて」
キャスター「ん……」
士郎「大丈夫か?」
キャスター「はい」
士郎「メディア……これからも傍にいてほしい」
キャスター「はい……傍にいさせてください……」
士郎「大好きだ……」
キャスター「私も……です……」ピコピコ
士郎「その耳……触らせてくれるか?」
キャスター「ど、どうぞ……」
士郎「……」フニフニ
キャスター「ぁん……♪」
士郎「すげー……」フニフニ
キャスター「だめぇ……それいじょうはぁ……」ゾクゾク
キャスター「ん……」
士郎「大丈夫か?」
キャスター「はい」
士郎「メディア……これからも傍にいてほしい」
キャスター「はい……傍にいさせてください……」
士郎「大好きだ……」
キャスター「私も……です……」ピコピコ
士郎「その耳……触らせてくれるか?」
キャスター「ど、どうぞ……」
士郎「……」フニフニ
キャスター「ぁん……♪」
士郎「すげー……」フニフニ
キャスター「だめぇ……それいじょうはぁ……」ゾクゾク
772: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/08(日) 21:33:24.15 ID:vfZsbxHW0
キャスター「はぁ……はぁ……」
士郎「ありがとう……やわらかいな」
キャスター「い、いえ……」ピコピコ
士郎「じゃ、もう寝ようか」
キャスター「はい……」
士郎「おやすみ」
キャスター「士郎さま」
士郎「ん?」
キャスター「愛しています」
士郎「うん。俺も」
キャスター「では、おやすみなさい」
士郎「ああ」
キャスター「……」
―――生きててよかった。心からそう思えました。
END
士郎「ありがとう……やわらかいな」
キャスター「い、いえ……」ピコピコ
士郎「じゃ、もう寝ようか」
キャスター「はい……」
士郎「おやすみ」
キャスター「士郎さま」
士郎「ん?」
キャスター「愛しています」
士郎「うん。俺も」
キャスター「では、おやすみなさい」
士郎「ああ」
キャスター「……」
―――生きててよかった。心からそう思えました。
END
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