7: >>1 代理ありがとう。短めです 2011/08/29(月) 21:28:18.63 ID:3DTo/F5J0
岡部「先日お前たちがラボに遅くまで残っていたことは知っている! さぞ素晴らしい研究をしていたのであろう!?
   さぁさぁ研究成果を俺に見せろ! 天才2人の生み出した発明を見せてみろ!」


ダル「牧瀬氏牧瀬氏ーハコダテ1番まだー?」

紅莉栖「あと1分よ。大人しく待ってなさい」

ダル「はーい」

まゆり「ジューシーからあげナンバワーン♪ まだかなまだかな♪ 早くあったまれ~♪」


岡部「……」

引用元: 岡部「スーパーハカー! 助手!」ダル「牧瀬氏牧瀬氏ー」 



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:31:06.29 ID:3DTo/F5J0
岡部「……あれ、声小さかったかな。
   ……フゥーハハハ! ダルよ!
   女の 部を全画面表示してるその  ゲを今すぐに終了し、この鳳凰院凶真の声に耳を傾けるのだ!
   さすれば其は救われん!」

まゆり「オカリンはしたないよー? あんまり●●●なこと言わないのー」

岡部「なぁッ!? いや、たしかに言ったのは俺だが! やってるのはそこのスーパーハカーであってだな!」

まゆり「ダルくんのはいつものことでしょー?」

岡部「なんだそれ! いつものことだからお咎め無しだとでも言うつもりか!?」

ブィーン ブィーン

ダル「うひょー5分ktkr」

紅莉栖「あぁいいわよ、あんたは座ってなさい。塩と味噌まぜてシェアしたいんでしょ? 私がやるから」

ダル「おっ、いいん? サンキューね牧瀬氏」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:35:01.65 ID:3DTo/F5J0
岡部「おいまゆり? まゆり!? クソッ裁縫の世界に入りやがった!」

岡部「……さぁて、ドゥアルよ! 予期せぬ邪魔が入ってしまったが、まさかお前……
   このままスルーしていれば俺が諦めるだろうなどと甘い考えをしてはいまいな?」

岡部「ァ甘い! 甘いぞスーパーハカー! モンブランに蜂蜜とシロップとあんことドクペをかけたが如き甘さだ!
   ラボメンの運命は一蓮托生! どんな成果を上げたかは知らんが、俺の目が黒いうちは独占など許さんぞ!」


紅莉栖「ん」

ダル「牧瀬氏ありがと。……ズズズズ……んめー! なんか味噌がマイルドになってね?」

紅莉栖「そうね、塩と混ぜるから濃くなっちゃうと思ってたけど。なかなかどうしてイケるわね……ズズー」

チーン!

まゆり「ジューシーからあげナンバワッ!」シャッ!

紅莉栖「きゃッ! ま、まゆり、いきなり前を通らないで! 危ないでしょうが!」

まゆり「ごめんね紅莉栖ちゃん! まゆしぃはもはや1秒たりとも我慢できないのです!」

紅莉栖「もー……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:39:27.06 ID:3DTo/F5J0
岡部「……おいおいおい、冗談きついぜラボメンズよ。
   この俺、鳳凰院凶真をさしおいて何を楽しそうにキャッキャウフフしているのだ?
   ルァボメンとは、正式名称ルァボラトリムェン、バッ! ラボメンの就労規則第1条にはこうあるのだ。
   そう……鳳凰院凶真の命令は、絶対である! とッ!」


ダル「ちょっとだけ食べるラー油垂らしーの……ズズ、おぉッ!」

紅莉栖「ん、合う?」

ダル「合う合う! ここ食ってみ? この具の部分」

紅莉栖「頂くわ。……フーフー……ズズ、おおー!」

ダル「合うっしょ!」

紅莉栖「うんうん! ラー油が絡んだニンニクと麺とスープがベストマッチって感じ!」

ダル「またも神ラーメンを開発してしまった件について! いやー食べるラー油買い置きしといてよかったわー」

紅莉栖「やっぱり日本のカップ麺は奥が深いわね……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:43:28.73 ID:3DTo/F5J0
岡部「ぐぬぬ……ダルめ。あくまで無視を決め込むつもりか。……ならば!
   クゥリスティィィィィーーーーーーーーーンナッッ!!
   なにを仲良くラーメンなぞ貪っているのか! 助手らしくもない!
   お前はソファにふんぞり返って、洋書片手に知識を貪っている姿こそ相応しいのだ!」


紅莉栖「ふぅー……ごちそうさま」コトッ

ダル「ん? 汁飲まんの?」

紅莉栖「飲まないわよ。スープまで飲んだら太っちゃう」

ダル「んじゃ僕にちょうだーい」

紅莉栖「別にいいけど……あんたいつか成人病で死ぬわよ?」

ダル「ぐふっ……デブとか言われるよりそういう心配される方がキツいっすわー……」

紅莉栖「し、心配なんかじゃないわよ……いきなりポックリ逝かれたら面倒ってだけ」

ダル「牧瀬氏最近デレの安売りしすぎじゃね?」

紅莉栖「デッ、デレてない!!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:47:50.55 ID:3DTo/F5J0
岡部「……仲良いなあいつら……。
   ではないッ!! いい加減にしろ貴様ら! 集団無視はイジメだぞ! 子供の時分に習わなかったのか!?」


ダル「あ、そうだ」ゴソゴソ

紅莉栖「なに?」

ダル「ピロピロピロピロピロ……チーンーごーはーんー」

紅莉栖「……今のひどいセルフSEはあれか、昨日のアニメの変身バンクを真似たつもりか」

ダル「みなまで言うんじゃないお牧瀬氏。とにかく、ご飯を2分半チンして……」

紅莉栖「その間にスープ冷めちゃうじゃない」

ダル「……ッッ!!!!」

紅莉栖「そんな驚かなくても……要はラーメンライスがやりたいんでしょ?」

ダル「えっ、牧瀬氏知ってたん? なーんだぁ、ビビらせようと思ったのに」

紅莉栖「私が押さえてない訳ないでしょ。ラーメンライスは至高の一品よ」

ダル「完 全 に 同 意」

紅莉栖「カロリーも至高の一品よ」

ダル「完 全 に 同 意;;」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:51:20.46 ID:3DTo/F5J0
岡部「……まゆりまゆりー、あの二人が俺をイジメるんだよー、ちょっとガツンと言ってくれよー」

まゆり「なぁにオカリン? ここからは大事なポイントだから集中が切らせないの。どうでもいいことなら後にしてね?」

岡部「」


ダル「……大人しく汁捨てるおー」

紅莉栖「それがいいわ。……しかしまゆりはいつの間にからあげを平らげたのかしら」

ダル「そういや食べる所見てねーな……大食いだけじゃなく最近は早食いのスキルも身に付けたかお。
   まゆ氏……恐ろしい子……!」

紅莉栖「しかもあんだけ食べても全く太らない件について」

ダル「……牧瀬氏、@ちゃん語@ちゃん語」

紅莉栖「……あ!! はぁぁぁ、また1日保たなかった……」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:55:15.75 ID:3DTo/F5J0
岡部「……俺だ! ああ、そうだ、これは一体どうしたことだ!? ラボメンに俺の言葉が届かないんだ!
   ……ああ、分かってる。落ち着いているさ。2人は”機関”による強力な洗脳攻撃を受けた恐れがある……。
   何か策は、……ほぅ……ククク、さすがだな。すでに目星は着いているというわけか。
   あぁ、分かった。続報を待つとするよ。お前が味方で良かったと心の底から思う。
   ではな……エル・プサイ・コングルゥ……」


ダル「もういい加減諦めるべき。牧瀬氏は骨の髄まで@ちゃんねらーなんだから」

紅莉栖「骨の髄までとか言うな!
    だって……早くこのクセ直さないと、ちょっとした拍子にポロッと出ちゃうかもしれないでしょ」

ダル「例えばどんな時?」

紅莉栖「……講演中とか」

ダル「あああああそれは痛いわーキッツいわー。……え、もしかして前科あり……?」

紅莉栖「ううううるさいわね、ちゃんと誤魔化したわよ!」

ダル「言ったんですか……」

紅莉栖「もー……橋田、あんたのせいよ! あんたが常日頃から@ちゃん語連発してるから、私がそれに釣られるの!」

ダル「いやー大漁すなー///」

紅莉栖「嬉しそうにすんな!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 21:59:10.85 ID:3DTo/F5J0
岡部「……続報まだかなー……」


ダル「僕はいついかなる時でも@ちゃん語だから、もはや周りにどう思われようと全く気にならんレベルだお!(キリッ」

紅莉栖「さすがはしだ、わたしにできないことをへいぜんとやってのけるそこにしびれるあこがれるー。
    親とかにもその口調なわけ?」

ダル「……」

紅莉栖「違うのかよ! どうせあんた大学と友達とサークルとラボ以外じゃ使えてないんでしょその口調!」

ダル「……」

紅莉栖「図星かよ! なにがいついかなる時でもよ、めちゃくちゃ限定的じゃない! ……ちなみに普通に喋るとどんな感じ?」

ダル「……あ、牧瀬さん。こんにちは」

紅莉栖「キ、キモッッ!! 微妙に声作っててスゴくキモい! あんたそれラボではやめなさいよ、やったら絶交よ!」

ダル「……ひでぇ言われようだお……」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:03:16.43 ID:3DTo/F5J0
岡部「……今日は良い天気だな……」


ダル「しかし絶交て」

紅莉栖「ブッ! も、もう過ぎたことを蒸し返すな!」

ダル「その単語聞いたの、小学校以来だお」

紅莉栖「く、口をついて出ちゃったのよ!
    言った後すぐに後悔して、気付くな橋田気付くな橋田ビーム出してたなんてことないんだからな!」

ダル「だからデレの安売りはやめろと小一時間」

紅莉栖「……あぁぁくそー、ペース握られてるわ。橋田、コーヒー要る」

ダル「一旦休憩して巻き返しを計るつもりですね分かります。欲しいお」

紅莉栖「ん、ちょっと待ってなさい」

ダル「あーいや、いいお。さっきラーメン作ってもらったから、今度は僕が」

紅莉栖「あらそう? じゃあお願いするわ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:07:10.59 ID:3DTo/F5J0
岡部「ちょっと……外の空気を……っひく……吸ってぐる……」キィー、バタン


ダル「はーいーお待たせしましたおー……ん?」

紅莉栖「……」カチ、カチ

ダル「  ゲ面白いかお? 牧瀬氏」

紅莉栖「……こんなのされてもさぁ、痛いだけよね?」

ダル「まぁそこは二次元の妙ってやつだお。なに牧瀬氏、興味あるん?」

紅莉栖「そっ、そんなわけないでしょ。予想以上にエグかったからビックリしただけ……あんたの持ってる  ゲってこんなのばっか?」

ダル「いや、それが鬼畜モノなだけだお。僕はグロ以外はジャンル問わず集めてるから。純愛モノとかは?」

紅莉栖「どんなのがあるの?」

ダル「今持ってるのだと……あ、これなんかドンピシャじゃね」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:11:22.34 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「どれどれ……Wao……」

ダル「メインヒロイン、牧瀬氏にそっくりっしょ」ニヤリ

紅莉栖「しゅ、主人公の絵は?」

ダル「んー、ちょっと違うかな。でも主人公の立ち絵は出ないから、そこはHE  淑女たる牧瀬氏の妄想で補完すればぉk」

紅莉栖「一言多いのよ……。……なシーンは、あ、ある?」

ダル「僕からすると薄目だけど、ちゃんとあるお。ラブラブちゅっちゅな甘~い奴」

紅莉栖「……これ、借りていい?」

ダル「うい」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:15:15.04 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「……あれ? そういえば岡部は?」

ダル「うん? ありゃ、いつの間にか居なくなってる件について」

紅莉栖「なんか視界の端でうごめいてたのは覚えてるんだけど……。……あ!!」

ダル「どしたん?」

紅莉栖「橋田! 耳、耳!」

ダル「耳? ……あああ! コイツ着けっぱなしじゃん!」

紅莉栖「私たち2人ともコレ着けてたから、岡部の退出にも気付かなかったのね……。
    やっぱりノイズキャンセルが強すぎるんだわ」

ダル「装着感を極力無くしちゃったのも問題だお……今の今まで全く気付かなかったし」

紅莉栖「しかも、私と橋田、互いの声だけは骨伝導と無線を介してしっかり伝わるからね。
    ……耳に異物感は無い、相手の声も聞こえてる、だから着けてない……と錯覚してしまう訳だ」

ダル「……やっぱり、『本来の』使用用途以外では使わん方がいいね」

紅莉栖「……! そ、そう、ね。うん。そう……」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:19:13.44 ID:3DTo/F5J0
ダル「まゆ氏は……まゆ氏もコス作りに夢中で周りに目ぇ行ってないわこれ。
   オカリン無視されたとか勘違いしてそうだなぁ」

紅莉栖「……あー」

ダル「牧瀬氏、オカリンにラボに来るようメールしといてくんない? 現物見せれば手っ取り早く説明できるっしょ」

紅莉栖「ん、分かった。……ぼっちの扱いはメンドクサいったらないわね」

ダル「今日のお前が言うなスレはここですかー?」

紅莉栖「う、うっさい!」

ダル「ほんじゃ、はい。コレ2つとも渡しとくお。あとはよろ」

紅莉栖「……へ?」

ダル「だからー、『本来の』使い方」

紅莉栖「……はぁ!?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:23:10.92 ID:3DTo/F5J0
ダル「まゆ氏まゆ氏、今日はもう帰るお。これからここはリア充のすくつと化しちゃうから」

まゆり「……ほえ、もうこんな時間? でもぉ、もうちょっとで完成なんだけど……」

ダル「そんなんまた明日やればいいっしょ。ほら、支度支度!」

まゆり「あうぅ~るかくんのコス~」

紅莉栖「え、いやちょ、え?」

ダル「じゃ、ごゆっくり~。あ、あんま汚さないでくれお?」

バタン

紅莉栖「ちょ、おま……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:27:07.86 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「ほ、本来の使い方とか……汚すなとか……は、橋田の奴ぅ……」

紅莉栖「彼女出来てからいやに余裕ある奴になっちゃって……調子狂うのよ、ばか……」

紅莉栖「……はー」


To:岡部
Sub:さっき無視しちゃってた?
Tex:無視しちゃってたんなら、ソーリー、謝る。
  岡部は今どこ? 今からラボ来れる?


紅莉栖「……短文過ぎるかな。いや、この方がいいや」

紅莉栖「送信、っと」

紅莉栖「……」

ブーン ブーン

紅莉栖「返信はやっ!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:31:09.51 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「萌郁さんばりの即レスね……どれどれ」


Fro:岡部
Sub:行くちかく
Tex:いくすぐいくまってて


紅莉栖「……」

紅莉栖「なんぞこれ……必死すぎるだろ常考……」

紅莉栖「アイツ無視耐性なさそうだもんなー……もしかしてベソかいてたりして?
    あはは、そこまでじゃないか」

紅莉栖「そこへいくと私の無視耐性は大したもんよね。アメリカで培った鋼の心は伊達じゃないわ!」

紅莉栖「…………」

紅莉栖「なんか鬱になってきた。この思考は宇宙の彼方に放逐すべきそうすべき」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:35:18.95 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「岡部、近くって言ってたけど今どこなんだろ? もっかいメール出そうかn」

バッターン!



岡部「フ、フフフ……フゥーーハハハハハハ!!!!
   わが助手、紅ゥ莉栖よ!!
   来てやったぞ!! この俺!! 鳳凰院……凶真が!!」

岡部「ククククク、あの無様なメールはなんだ?
   文面から『凶真しゃまが居ないとさみしくてさみしくて死んでしまいましゅぅ(裏声)』
   とでも言いたげなオーラがひしひしと伝わってきたぞ!!
   ウサギだな!! 貴様はウサギだ助手よ!! さみしくてさみしくて死んでしまうウサギさんだ!!」

岡部「その証拠に貴様の目! 真っ赤に充血していてまんまウサギさんではないか!
   おやおやおや、視界が波打ってきたぞ? これは貴様の涙のせいか、助手よ!
   ラボに浸水するほどの量をひり出すとは……フゥーハハハ!
   あの気丈な天才少女がこれほどセンシティブな心を持っていたとはな!
   これをネタに論文の一つでも書けばサイエンス誌掲載も夢ではないかもしれん!
   フ、フフフ、ぐす、フゥーハハハハハ、ハ……うわぁぁぁぁーーーーーーん!!」





紅莉栖「」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:39:15.89 ID:3DTo/F5J0
岡部「もう無視やだ。無視こわいやだ」グスグス

紅莉栖(幼児退行してしまった……)

岡部「……なんで返事してくれなかったんだよー」イジイジ

紅莉栖「……これよ」

岡部「……耳栓?」

紅莉栖「イヤホンよ。昨日、橋田と一緒に作った未来ガジェット。着けてみて」

岡部「……これ、線が無いぞ?」

紅莉栖「無線なの」

岡部「こ、こんな小型のまま無線化に成功したのか? 恐ろしいなお前たちの技術力は……」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:43:21.09 ID:3DTo/F5J0
岡部「……」ツメツメ

岡部「……え、おい。周囲の音が何も聞こえないぞ。これただの耳栓じゃないのか?」

紅莉栖「まぁ待ちなさい……」ツメツメ

紅莉栖「聞こえる?」

岡部「あ……うん。紅莉栖の声だけ聞こえる」

紅莉栖「これはね、2つでセットになってるの」

岡部「セット?」

紅莉栖「他に聞こえる? 私とアンタの、声以外」

岡部「…………」

岡部「……聞こえない」

紅莉栖「私も」

岡部「……」

紅莉栖「……」

77: >>70 そろそろ終わるよ 2011/08/29(月) 22:47:10.18 ID:3DTo/F5J0
岡部「あ、あー、名前。名前はなんて言うんだ?」

紅莉栖「……もう……。名前? んー……」

岡部「な、なんで黙るんだ?」

紅莉栖「……聞いたらもう誤魔化せないわよ」

岡部「へ?」

紅莉栖「聞きたい?」

岡部「あ、いや、やっぱり待っ」

紅莉栖「『ラブラブウィスパー ChuChu!.edition ver.6.90』」

岡部「……」

紅莉栖「『ラブラブウィスパー ChuChu!.edition ver.6.90』。もちろん発案も命名も橋田だからね?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:51:19.97 ID:3DTo/F5J0
岡部「……」

紅莉栖「端的に説明するなら、『互いの声しか聞こえなくなる耳栓』ね。
    骨伝導と無線を利用してる。無線化よりも、骨伝導の機構を小型化するのに苦労したわ」

紅莉栖「他の使い方も出来るかなーって、さっきは橋田と一緒に着けて模索してたんだけど、やっぱり通常の用途には向かないわね。
    無視されたと勘違いした誰かさんが泣いちゃったもの」

岡部「……お、お前ら2人で、こんなHE  なもん作ってたのか」

紅莉栖「そうよ? 橋田は由希さんのために。私はアンタのために」

岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部「……い、息遣いも、聞こえるんだな、これ」

紅莉栖「……ね。みんなが居るときは気付かなかったわ。……なんだかドキドキするね」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:55:15.39 ID:3DTo/F5J0
岡部「ほ、ほ骨、耳の骨あたりも、ザワザワしないか?」

紅莉栖「たぶん、骨伝導だからかな。囁かれてるみたい。……まさしくウィスパーね。センスあるじゃない橋田」

岡部「う、うん……」

紅莉栖「……」

岡部「……」

紅莉栖「……世界に、私たち2人だけみたい」

岡部「……」

紅莉栖「……」スッ

岡部「紅莉栖……」

紅莉栖「岡部の息遣いと……心臓の音だけ」

紅莉栖「なんだか安心する……」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 22:59:15.51 ID:3DTo/F5J0
岡部「……ハァ~……付き合いだして随分経つが、したたかになったよな、お前」

紅莉栖「したたか?」

岡部「いつまでも俺ばっかりドギマギして……まったく、情けない」

紅莉栖「情けなくなんかないわよ。私は岡部の可愛らしい反応が見れて、とっても嬉しいんだから」

岡部「……フォローになってないし、可愛らしいとか言うな。あぁくそ」

紅莉栖「あはは、ごめんごめん」

岡部「……こいつめ、こっち向け」クイッ

紅莉栖「んー」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 23:03:11.44 ID:3DTo/F5J0
岡部「……」

紅莉栖「……」

岡部「……」

紅莉栖「……んぅ……」

岡部「……ふ……」

紅莉栖「……ちゅ……はぁ……」

岡部「……」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 23:07:23.84 ID:3DTo/F5J0
紅莉栖「……すごいね……口の……中の音、だけが……聞こえて……」

岡部「アイツのHE  が実践的に活かされるとこうなるわけか……もうTE  にでも入社すればいいな」

紅莉栖「ふふ、由季さんも大変よねぇ。あいつの相手するのは色んな意味で骨が折れそう」

岡部「……ま、今からお前も大変な目に遭うんだが」

紅莉栖「……んー? 泣き虫鳳凰院さんの雪辱戦? どうぞ、受けて立つわよ?」

岡部「助手風情が調子に乗りおって……絶対泣かせてやる。覚悟しろよ」

紅莉栖「ふふふー、御託はいいから、かかってきなさいな」

紅莉栖(……ありがとね、橋田)



お わ り