1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:15:04.71 ID:dgA4vtln0
バトー「あぁん?二郎だよ。お前ら、メンテさぼるなよ。」

タチコマA「じろう?人に会いに行くの?」

バトー「違えよ、ラーメン屋だ。」

タチコマB「ラーメン!?僕たちも行きたい!!」

プロト「こらこら君たち、メンテ中に何言ってるんだい。」

バトー「だいたい、お前らはラーメン食えないだろう。」

タチコマC「ムム!それは機械に対する差別ですよ!」

引用元: タチコマ「バトーさん、どこいくの」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:17:01.44 ID:dgA4vtln0
トグサ「お、旦那、あの二郎に行くのかい?オレも行ってみたいな。」

バトー「馬鹿野郎、あれは妻帯者が行く所じゃねえよ。」

トグサ「そんなおっかないところなのか?」

バトー「毎日かみさんのバランスのいい食事を食ってるような奴には無理さ。まして、お前はほとんど生身だ。義体じゃない奴に、二郎はきつい。」

トグサ「あはは、ひどい言われようだな。でも、毎日健全なものを食べてるからこそ、そういうものに興味があるんだ。」

バトー「しょうがねえな、後で文句を言うなよ。」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:19:07.59 ID:dgA4vtln0
タチコマA「バトーさん、バトーさん、僕たちも行きたいよぉ。」

バトー「連れて行くっていっても、お前らの体じゃ、あの広くない二郎の店には入れないぞ。」

トグサ「それに、勝手にそんなとこ連れてったら、少佐がなんていうか。」

草薙素子「あら、私は何でもかんでも否定するわけじゃないわよ。」

トグサ「少佐、聞いてたんですか?!」

素子「連れて行くのは、一機だけ、私が同行するのが条件だ。」

バトー「って、少佐も来るのかよ。」

タチコマA「わーい!なら、バトー専用機のボクで決まりですね!!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:20:07.51 ID:dgA4vtln0
プロト「あの、でもメンテナンスが残ってるんですが・・・。」

素子「多脚戦車のボディは置いていき、ここでメンテだ。タチコマは義体に入れて行く。」

トグサ「そうか、こいつらの本体は別の所(某国の衛星の中)でしたもんね。ボディを入れ替えれば。」

バトー「で?義体は?」

素子「私に考えがある。」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:21:35.46 ID:dgA4vtln0
数分後

素子「よし、こい、タチコマ。」

幼女(タチコマ)「・・・、二足歩行、慣れませんね。」

トグサ「えええ!!?これ、うちの娘じゃないですか?」

素子「潜入捜査で、お前に親子連れの偽装をさせるためにつくっておいた義体だ。」

バトー「おー、タチコマがこんなに軽くなっちまうなんてなぁ。」(幼女を抱っこ)

幼女「バトーさん!!」

トグサ「おい、やめてくれ、タチコマ!パ  が見えてる!」

素子「とにかく、これなら店に入れるし、ラーメンも食べられるでしょ?」

トグサ「少佐、なんか楽しんでません?」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:23:00.46 ID:dgA4vtln0
荒巻「お前たち、何をさぼっておる。」

トグサ「課長!っえ!それに茅葺(かやぶき)総理!」

茅葺総理「先日の護衛の件で、お礼がてら、九課の視察に来ました。」

素子「犯人をまだ捕まえられなくて、申し訳ありません。」

茅葺総理「お気になさらず。捜査に進展があり次第、報告を上げてください。」

荒巻「それより、お前たち食事にいくのか?」

トグサ「ええ、ちょっと二郎に。」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:24:10.49 ID:dgA4vtln0
荒巻「ラーメンにしてラーメンにあらず、その圧倒的な迫力に魅了され、ジロリアンという中毒者を生むという店ですな。」

バトー「豚の餌なんて揶揄されることもあるが、それとは裏腹に、どの店舗にも長い行列ができてる。リピーター率も高い。」

素子「それに昨今、正式な支店だけじゃなく、二郎にインスパイアされた者たちが、全国に二郎を真似た店舗をオープンさせている。」

トグサ「しかも、家二郎っていう、自宅で二郎を再現する連中まで出ています。」

荒巻「オリジナルの模倣者を多数生む、笑い男事件と似ておるな。」

素子「その通り、スタンド・アローン・コンプレックス。」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:25:56.60 ID:dgA4vtln0
茅葺総理「おもしろそうですね、私も同行させてください。」

荒巻「しかし、あれは女性にはキツイものと言われていますが。」

茅葺総理「余計な気づかいは、女性蔑視に当たりますよ。」

荒巻「そうおっしゃるなら、何も言いますまい。」

素子「いいじゃないの。護衛は九課ですればいいし。」

トグサ「なんだが大事になったな。」

素子「(電脳通信)イシカワ、全員に召集をかけろ、装備A2で出動、二郎へ行くぞ。」

イシカワ「(電脳通信)了解。ったく、胃袋までメスゴリラになるつもりか。」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:27:27.32 ID:dgA4vtln0
二郎へ到着

幼女「うわー、すごい並んでますね!」

茅葺総理「確かに。」

イシカワ「うちのパチンコ屋の開店前みたいだな。」

トグサ「総理もいますし、身分を示して、開けさせますか?」

バトー「やめとけ、客の中には難民もいる、連中を刺激しかねない。」

荒巻「郷に入っては郷に従う、それも面白かろう。」

茅葺総理「私も構いません。」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:30:02.66 ID:dgA4vtln0
二郎助手「そちらの方、大ですか?小ですか?」

茅葺総理「大?小?」

二郎助手「麺の量のことです、小でも普通のラーメンの1.5倍以上ありますが?」

茅葺総理「え、と、じゃあ、大で。」

荒巻「強気ですな。」

茅葺総理「言っているでしょう、余計な気づかいは無用です。」

二郎助手「そちらの方は?」

荒巻「わしは小でかまわんよ。」

幼女「ボクは大!」

トグサ「夕飯食えないと、かみさんに悪いから、小で。」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:31:22.32 ID:dgA4vtln0
バトー「決まってるじゃねえか、大だよ。」

素子「大、かしら。」

サイトー「オレも大にしておこう、増設した義体の性能を確かめたい。」

パズ「オレはいらん、ここは以前来た。一度食ったラーメンは、二度食わない主義だ。」

ボウマ「なら、なんで来たんだよ、パズは外で待機してろ。小の麺少なめ。」

石川「やれやれ、老体にはキツイから小でいいよ。」

素子「しかし、まだ店の外で並んでいるのに注文を取るとは。」

バトー「先に麺の量を聞き、茹でておくことで待ち時間を減らしているのさ。」

トグサ「あの店員、アンドロイドじゃなくて人間ですね、大した記憶力だ。」

荒巻「うむ、九課のメンバーに欲しいな。」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:32:41.69 ID:dgA4vtln0
バトー「ふふん、店の中を覗いてみな。」くいっ

素子「今の助手と、店主の二人だけね。」

バトー「基本、二郎はどこも二人で切り盛りしてる。」

トグサ「これだけの客数、仕事量、やっぱりどこかしらを義体化してるんだろうな。」

バトー「いや、あの二人は全身生身さ。」

トグサ「うそだろ!?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:33:39.94 ID:dgA4vtln0
素子「いや、製麺の小麦粉、麺茹での蒸気、スープや豚の脂、どれも義体のパーツには悪い。義体ならメンテナンスに費用がかかり過ぎる。」

バトー「さすが少佐、つまり、強靭な生身の肉体でなきゃこの店はできないんだ。」

荒巻「ふむ、生身でこれだけの働きをする者たち、ますます九課に欲しくなった。」

茅葺総理「九課は、これだけのメンバーがそろっていて、まだ人員不足なのですか?」

素子「九課の最大の弱点は、数で劣る所です。圧倒的な物量の前では成す術もなく負ける。」

荒巻「その通り。物量の力を知るには、この店はうってつけかもな。」

トグサ「オレ達にそれを教えるために、ここに連れて来たんですか?」

荒巻「わしはそこまで計算高くはない。ただの好奇心だよ。」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:35:39.24 ID:dgA4vtln0
バトー「お、列が空いてきた、みんな食券買えよ。
ちなみに、『ぶた』ってのは分厚い肉の入ってるチャーシューメンみたいなもんだ。
ダブルは通常の二倍入ってる。」

茅葺総理「食券、懐かしいですね。では、この大ぶたダブルを」

荒巻「小。」

幼女「あれ、届かないや。えいっ!」

トグサ「しょうがないな、よいしょっと。」(幼女だっこ)

幼女「ありがとう、ぱぱぁ」

トグサ「やめろって、タチコマ!!いい加減怒るぞ!」

幼女「大ぶたダブル!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:36:45.70 ID:dgA4vtln0
トグサ「小っと。」

バトー「これしかねえな、やっぱ大ぶたダブル。」

素子「大ぶたダブル、ゴーストがささやくのよね。」

サイトー「大ぶたダブル。」

パズ「外で待機している・・・・。」

ボウマ「小ぶた。」

イシカワ「小、お、煮卵があるじゃねえか、これも。」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:37:40.70 ID:dgA4vtln0
バトー「よし、席に座ったから、コールについて説明しておく。」

幼女「コール?」

バトー「自分のラーメンが出来たら、トッピングについて聞かれる。『にんにく入れますか?』という質問が合図だ。この時、ニンニク、ヤサイ、カラメ(味の濃さ)、アブラの追加について答えるんだ。」

トグサ「確か、マシとかマシマシをつけるんだよな。」

バトー「そうだ、例えばニンニク、ヤサイマシやニンニク、アブラマシマシみたいにな。」

トグサ「なるほど。」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:39:26.17 ID:dgA4vtln0
茅葺総理「ニンニクがこの二郎の要(かなめ)のようですが、やはり入れるべきなのでしょうか?」

バトー「そりゃあ、やはり味が違いますね。ニンニクがないってのは、砲頭が無い戦車みたいなもんです。」

トグサ「その例え、よくわかんないよ、旦那。」

荒巻「色々と憂慮なさることがおありのようですな。」

茅葺総理「それは・・・・。しかし、お気遣いは無用です。」

バトー「もし、ニンニクを入れたくない場合、ここでニンニクをコールしなければいい。まあ、細かいところは店舗によって異なるから注意してくださいや。」

二郎店主「おし、麺でるぞ。」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:40:26.08 ID:dgA4vtln0
二郎助手「はい。大ぶたダブルの方、ニンニク入れますか?」

茅葺総理「え、っと、ニンニク、ヤサイマシマシで。」

荒巻「ニンニクマシマシで頼む。」

幼女「全部限界まで入れてください!」

トグサ「タチコマ、その顔でそういうのやめてくれ。オレは、ヤサイマシ、カラメで」

バトー「ニンニク、ヤサイ、アブラマシマシ」

素子「ニンニク、ヤサイマシマシ。」

サイトー「ヤサイマシ。」

ボウマ「カラメで。」

イシカワ「ニンニクマシマシ。」

二郎助手「お待たせしました!!」ドンっ、ドンッ!ドンっ、ドンドンドンドン!!

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:41:54.75 ID:dgA4vtln0
茅葺総理「ひぃぃ、これは!!」

トグサ「野菜がタワーになってるぜ、スープはあふれてカウンターにこぼれてるし。」

バトー「これが二郎だ。熱いから、気を付けて持てよ。なんなら、手の感覚器官を切っておけ。」

トグサ「オレにはそんなもんついてねぇよ。あちぃっ!」

幼女「いっただきまぁーす!!」ズボ!!ガシっ!!ズルルルル!!

トグサ「こら!!手で食うな!!ハシ使え!!」

幼女「はーい!!人間って不便だなぁ。えっと、ハシを使うための制御ソフトをダウンロード・・・・。」

 
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:44:13.49 ID:dgA4vtln0
茅葺総理「これほどとは。しかし、ここで引くわけにはいかない。」ズズズズルルルルル!!

素子「これが、二郎、見せてもらうぞ!スタンド・アローン・コンプレックスを生む理由を!」ズルルルルルッ!!!

バトー「へへへっ、オレはぶたから食うタイプなんだ。」モグモグ

トグサ「!!思ってたより、美味いじゃないか!確かに、繊細で複雑な味ではないけど。ハシが止まらない。」

バトー「理屈なんてどうでもいいじゃねえか、食え食え!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:46:07.06 ID:dgA4vtln0
トグサ「あれ・・・?課長食べないんですか?お気に召しませんでした?」

荒巻「いや食べておる。ただ・・・・、兄を思い出してな。」

トグサ「行方不明のご兄弟ですか?」

荒巻「昔、兄と食べたラーメンを思い出してな。兄も、こういうラーメンが大好きだった。」(涙目)

トグサ「へー、案外、お兄さんもここに来たことがあるかもしれませんね・・・。」

荒巻「うむ。」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:48:57.45 ID:dgA4vtln0
トグサ「しっかし、旦那はともかく、少佐がもくもくと食べてるなんて意外だな。」

イシカワ「オレ達は大戦中、世界各地を回り、戦地で色んなものを食ってきたからな。」

素子「確かに、純粋に舌の上だけで味わうならば、これより美味なものは沢山あるわね。でも、二郎は舌の上という狭い面積だけで食うものではないようだ。」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:50:32.37 ID:dgA4vtln0
バトー「舌の上での刺激に加え、圧倒的なボリュームの食感は、あごや顔の筋肉、ハシを持つ手の筋肉をもフルに動員する。
内臓に溜まって行くにつれ増加する満腹感と達成感は、食後ではなく食事中から脳へ快感や興奮をもたらす。
ニンニクのフレーバーは、そうした一連の現象をさらに高めているのさ。」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:51:08.02 ID:dgA4vtln0
素子「さらに、一人の個人で起きているこの何とも言えないエクスタシー体験を、この店の特殊な雰囲気が、多くの人間と共有することを可能にしている。」

バトー「食い終わった後も、口内や胃から上がってくるニンニク臭が、そのエクスタシーを追体験させてくれる。
それは電脳に優先度の高い快感として何度も刷り込まれ、再びこの店を目指すのさ。」

荒巻「ふむ、ジロリアン、そしてスタンド・アローン・コンプレックスの仮説として、それなりの筋は通っておるな。」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:52:21.03 ID:dgA4vtln0
バトー「ところで少佐、お前、もう限界近そうだな。ハシのスピード落ちて来てるぜ?やっぱり男性型義体に変えたらどうだ?」

素子「言うじゃない、勝負、してみる?」

荒巻「こら、やめんかお前たち!」

バトー「ふん、望むところだ!」ズルルルルルルッ!!

素子「食は筋トレとは違うわよ。」ズルルルルルルル!!!!

バトー「ふう、おっしゃ!この勝負貰ったな。大ぶたダブル、もうすぐ完食!」

素子「(電脳通信)あらそう?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:54:44.80 ID:dgA4vtln0
バトー「な、なに、どんぶりはどこだ…消えた。っは!少佐、てめえ、オレの目を盗みやがったな!!」

素子「九課の勝負に電脳戦は必須だ!!油断した貴様が悪い!!」ズルルルル!!

バトー「くそうぅぅぅぅぅぅぅ!!なんとか、食って・・・・。うわ!あちい!」

素子「大ぶたダブル完食、だが、これだけでは勝ったことにならないな。」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 00:58:49.45 ID:dgA4vtln0
サイトー「ふう、オレは大のちょうと半分で限界だ。これ以上食って体型が崩れると、スナイピングに誤差が出る。」げふっ

素子「サイトーォォォォォ!そいつをよこせえぇぇぇぇぇぇ!」

サイトー「ひっ、了解だっ。」

素子「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ズルルルルルルルルルッ、ドン!!

バトー「くそう、二郎でオレが負けるなんて・・・・。」

素子「はぁ、はぁ、はぁ。」

イシカワ「おいおい、メスゴリラめ、こんなとこで・・・・。」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 01:03:50.69 ID:dgA4vtln0
トグサ「でも・・・・、本当のチャンピオンはこいつみたいですよ。」

幼女「エッヘン!!」

トグサ「大ぶたダブルに、総理の残した大ぶたダブル半分、オレと課長の残した小半分×2を完食。」

バトー「体型変わってんじゃねぇか!」

サイトー「まるで幼女の妊婦だな。」

トグサ「ったく、うちの嫁さんがみたら卒倒するぜ・・・・・。」

バトー「さて、食ったらもう出るぜ?次の客のために席を空けるのがマナーだ。」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 01:09:42.34 ID:dgA4vtln0
店外にて

茅葺総理「今日は貴重な体験が出来ました。お礼を言います。」げぷっ

荒巻「礼には及びません。」

トグサ「色々と見苦しいところをお見せして、申し訳ありませんでした。」

素子「私たちのことかしら・・・・。」

イシカワ「他にあるかよ。」

バトー「なあ、もう一回勝負しようぜ、な?な?」

荒巻「いい加減にせんか。」

イシカワ「結構繁盛しそうだな、パチンコ屋潰して、オレも二郎をやるかな。」

トグサ「いいけど、毎日旦那が通ってくるぜ?」

イシカワ「・・・・やめた。」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 01:12:55.98 ID:dgA4vtln0
茅葺総理「そ、それでは、私はこれで、失礼します。」

荒巻「総理、これを・・・。」

茅葺総理「これは、ブレスケア。」

荒巻「これから確か、要人との会談でしたな。これはエチケット、余計な気遣いには当たりますまい。」

茅葺総理「・・・・・感謝します。九課の次年度の予算、確約はできませんが、善処する事を約束します。」

荒巻「ありがとうございます。」

バトー「やるじゃねえか、おやじ。」

荒巻「力技や電脳戦だけが、戦術ではないという事だ。お前たちもそれを学べば、わしの仕事が減るんだがな。」

トグサ「今のブレスケア未開封でしたよね。」

素子「購入する時間もなかったし、最初からこれを見越していたの?」

トグサ「一体、いつから?」

荒巻「ふっ、さてな。それよりお前たち、そろそろ仕事に戻れ。」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 01:17:01.23 ID:dgA4vtln0
トグサ「あのー、オレたちのブレスケアはないんですかね?」

荒巻「そこまで面倒見きれんよ。」

幼女「バトーさん、歩きづらいよぉ・・・・。」

バトー「どれ、おら」(幼女抱っこ)

幼女「また来たいなぁ、いいかな、バトーさん。」

バトー「おう、お前が現在のチャンピオンだしな、勝負だな。」

トグサ「やめてくれ!幼女と義眼の大男なんて、お前ら絵的に犯罪に見えるし。」

幼女「あはははは、って、と、トグサくん、マテバ握って何してんの?」

トグサ「うるせえ!お前らなぁ!」

素子「二郎、電脳やネットではなく、物理的な手段のみでここまで巨大な現象を引き起こすとはな。ネットの海だけではなく、物理的な世界も広大という事か。」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/02(金) 01:18:36.98 ID:dgA4vtln0
オマケ

部下「お待たせしました。」

ゴウダ「ああ、ありがとう。」

部下「しかし、直接出向かれればよろしいのに。」

ゴウダ「いや、私の顔を見たら、他の客が食欲を失くすだろう。」

部下「そんな。」

ゴウダ「それに、この鍋二郎というのも風情があっていい。」

部下「お好きなんですね。」

ゴウダ「かくいう私も、ジロリアンなんでね。」

※鍋二郎とは、鍋を持って行ってそれにラーメンを入れてもらい、持ち帰ること


END