1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:23:33.46 ID:JjFyTeWh0
堀尾「ああ、なんだかそういう事になったらしいぜ?」

リョーマ「・・・ふうん」

堀尾「ふうんってなんだよ!いいのかよ!?」

リョーマ「別に」

カツオ「越前君・・・」

リョーマ「それだけ?」

堀尾「それだけってお前・・・!」

リョーマ「他に用が無いなら行くけど」

堀尾「お、おい!」

リョーマ「・・・」スタスタ

堀尾「ちぇっ、なんだよアイツ!」

リョーマ「・・・」

引用元: リョーマ「竜崎がカチローと付き合ってる?」 



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:29:39.37 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

リョーマ「!」サッ

カチロー「・・・今日帰りにどこか行こうか?」

竜崎「うーん、あんまり遅くならないならいいよ」

カチロー「うん、それじゃあ・・・」

リョーマ「・・・」

リョーマ(何隠れてるんだ・・・)

リョーマ(付き合ってるって本当なのか?)

リョーマ「・・・」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:35:10.12 ID:JjFyTeWh0
部活中

桃城「おい越前、練習に身が入ってないぞ」

越前「え?ああ・・・」

桃城「なんだ?随分元気ねえなあ」

越前「・・・」

カチロー「それでさー」

堀尾「へー」

カツオ「うんうん」

越前(何話してんだカチローの奴・・・)

越前「ぐはっ」ドゴォ

桃城「よそ見するなよ、大けがするぞ」

越前「う、ういっす・・・」

越前(ジャックナイフが腹に直撃・・・痛って・・・)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:40:19.56 ID:JjFyTeWh0
桃城「ったく、今日は全然駄目だな越前よお」

越前「・・・」

桃城「まあ不調な時もあるか」

手塚「集合!」

桃城「お、今日はここまでか」

越前「・・・」

桃城「越前行くぞ」

越前「・・・」

桃城「おい越前?」

手塚「桃城、越前!集合だと言っただろう!」

桃城「やっべ、早く来いよ!」タタタ

越前「・・・」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:48:45.39 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

手塚「越前!」

リョーマ「?」

手塚「お前は今日は片づけを一人でやってから帰れ」

リョーマ「え?」

手塚「いつまでそこで呆けているんだ、もう今日は終わりだ」

リョーマ「え?いつの間に」

手塚「そんな事では青学の柱にはなれない、もっと身を引き締めろ」

リョーマ「・・・うっす」

手塚「それでは先にあがる」

リョーマ「おつかれっしたー」

リョーマ「・・・」

リョーマ(何やってるんだ俺は・・・)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 01:57:05.88 ID:JjFyTeWh0
桃城「ワリィ越前、手伝ってやりたいけど先輩としてここは手伝えねえ」

海堂「・・・ふん」

桃城「そんじゃまた明日な」

堀尾「ったく何やってんだよ越前」

カツオ「手伝うよ」

リョーマ「・・・ああ、サンキュ」

リョーマ「・・・カチローは?」

堀尾「ああ、あいつは帰ったよ竜崎と一緒に」

リョーマ「!」

堀尾「やっぱ気になるか?」

リョーマ「別に」

堀尾「素直じゃねえなあ」

リョーマ(一緒に帰った?何なんだよ一体・・・)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:06:08.94 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・いつから?」

堀尾「え?」

リョーマ「いつから付き合ってる?あの二人」

堀尾「ふふふ、知りたいか?」

リョーマ「・・・」

堀尾「まあ教えてやるよ、まだ付き合って一週間くらいらしいぜ」

リョーマ「一週間・・・」

堀尾「詳しいことは知らないんだけどな」

リョーマ「・・・」

堀尾「本人たちに直接聞いてみればいいじゃん」

リョーマ(それが出来たら苦労しないっての)

リョーマ(くそっ、何なんだこの苦しさは)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:18:09.77 ID:JjFyTeWh0
リョーマ宅

リョーマ(何もやる気がおきない)

リョーマ(どうすればいいってんだ)

リョーマ(くそ、別に竜崎が誰と付き合ったって俺には関係ないだろ!)

リョーマ(関係ないんだからこんなに悩むなよ)

リョーマ(ああ、イライラする・・・)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:24:34.84 ID:JjFyTeWh0
翌日

カチロー「あ、リョーマ君おはよう」

リョーマ「!」

リョーマ「あ、ああ」

カチロー「昨日はごめんね、手伝ってあげられなくて」

リョーマ「別に」

リョーマ(なんだ?カチローと目を合わせられない)

リョーマ(それどころか劣等感さえ感じる・・・)

リョーマ(くそ、なんなんだよ!早くどこかに行けよ!)

カチロー「僕先に行くね?」

リョーマ「ああ」

リョーマ(カチローと話すのが辛い)

リョーマ(くそ!)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:32:53.11 ID:JjFyTeWh0
桜乃「あっ」

リョーマ「竜崎」

桜乃「・・・おはよ」

リョーマ「ああ」

桜乃「・・・」

リョーマ「・・・」

桜乃「それじゃ」

リョーマ「お、おい竜崎・・・」

桜乃「・・・」タタタ

リョーマ(なんだこれ・・・)

リョーマ(目まいが・・・)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:39:39.93 ID:JjFyTeWh0
堀尾「おっす越前」

リョーマ「・・・」

堀尾「おい越前!」

リョーマ「あ、ああ」

堀尾「ったく、お前がそんなに動揺してるとこ見るのは初めてだぜ」

リョーマ「・・・」

堀尾「あの二人の事が気になるんだろ?」

リョーマ「だったら何?」

堀尾「素直じゃねえなあ、せっかく情報を持ってきたのに」

リョーマ「本当か?」

堀尾「この堀尾様の情報網を甘く見るなってんだ」

朋香「何言ってんのよ、私が教えてあげたんじゃない」

堀尾「げっ、出たな」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:44:27.66 ID:JjFyTeWh0
朋香「あんたが教えてほしいって言うからてっきりあんたの事情かと思ってたら」

堀尾「何だよ」

朋香「あんたじゃなくてリョーマ様が聞きたがってたのね」

リョーマ「・・・」

朋香「もう、リョーマ様が聞いてくれるならいつでも教えてあげたのに」

リョーマ「・・・で、どうなの?」

朋香「その前にリョーマ様、桜乃の事が好きなんですか?」

リョーマ「・・・」

リョーマ「別に好きじゃない」

朋香「うーん、それならまあいいんですけど」

リョーマ「それで?」

朋香「えっとですね、あ!もうこんな時間!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:48:48.64 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「お、おい」

朋香「遅刻しちゃいますよリョーマ様!続きは昼休みにでも!」

リョーマ「くそ、肝心なところだったのに」

堀尾「まあ昼休みまで待てばいいじゃん」

リョーマ(その事しか考えられないんだよ!)

リョーマ「あと堀尾の情報ってもう聞く意味無いよな?」

堀尾「まあ、あいつから聞いた方が正確だろうな」

リョーマ「じゃあもういいや」ヒュン

堀尾「何だよ!せっかくお前のために・・・って速っ!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:54:45.77 ID:JjFyTeWh0
昼休み

朋香「リョーマ様こっちこっち!」

リョーマ「・・・」

朋香「リョーマ様とお昼ご飯一緒に食べられるなんて嬉しいです」

リョーマ「それであの二人の話だけど」

朋香「そんな事より私たちの将来についてとか~」

リョーマ「・・・」キッ

朋香「もう、そんな怖い顔しないで下さいよリョーマ様」

朋香「・・・あの二人、付き合って一週間くらいですけど」

朋香「最初は恋愛相談していたらしいんです」

リョーマ「恋愛相談?」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 02:59:16.18 ID:JjFyTeWh0
朋香「桜乃がカチローに恋愛相談してたらしくて」

朋香「そこからはなし崩し的に付き合ったらしいんですけど」

リョーマ「どういうこと?」

朋香「私も詳しくは聞いていないので分かんないですけど」

朋香「桜乃は本当は・・・」

リョーマ「・・・」

朋香「女心は変わりやすいって言いますからね、優しくされてコロっといったんでしょう」

リョーマ「・・・」

朋香「私はリョーマ様一筋っていうか」

リョーマ「・・・」スタスタ

朋香「あ、リョーマ様待って~」

リョーマ「・・・」スタスタ

朋香「・・・はあ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:02:06.43 ID:JjFyTeWh0
堀尾「また振られてやんの」プププ

朋香「うっさいわね、あんたに言われたくないわ」

堀尾「ああ?可愛くない女だなー」

朋香「はぁ!?猿が何言ってんの!」

堀尾「誰が猿だ!」

朋香「あんたよあんた!」

ギャーギャー・・・・・・

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:08:58.48 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(何だよそれ)

リョーマ(じゃあ竜崎は本当は・・・)

リョーマ「・・・」

リョーマ(なんとか直接話したいけど、どうすれば)

リョーマ(帰りは一緒みたいだし、なんとか一人の時を狙って・・・)

リョーマ(完全にカチローに負い目を感じてるな)

リョーマ(くそっ!くそっ!)

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:13:35.54 ID:JjFyTeWh0
部活中

不二「どうしたんだい越前、いつものキミらしくない」パコン

越前「・・・」パコ

不二「僕を追い詰めたあの時のキミはどこに行ったのかな」パコン

越前「・・・」パコ

不二「越前、恋は一筋縄じゃいかないよ」ヒュオッ

越前「え?」

不二「あ、僕の勝ち」

越前「いや、え?」

不二「僕にはなんでもお見通しだよ」

越前「・・・」

不二「冗談だよ、そんな気がしただけさ」

越前「・・・はは」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:19:45.81 ID:JjFyTeWh0
また越前になった
越前って呼ぶキャラと一対一の会話だと越前って打ってしまう

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:28:58.52 ID:JjFyTeWh0
手塚「今日はここまで!」

カツオ「ふう、疲れた」

堀尾「越前、お前練習の時くらいしゃきっとしろよ」

リョーマ「・・・」

カチロー「竜崎さん、一緒に帰ろう」

桜乃「うん」

リョーマ「・・・」

堀尾「おい越前ってば」

リョーマ(後をつけてみるか・・・)

堀尾「おーい」

カチロー「行こうか」

桜乃「うん」

リョーマ「・・・」ギリッ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:35:36.71 ID:JjFyTeWh0
帰路

カチロー「それでさ・・・」

桜乃「あはは・・・」

リョーマ(尾行なんて何やってんだろ俺)

リョーマ(プライドは無いのか?)

リョーマ「・・・」

リョーマ(楽しそうに話してるな・・・)

リョーマ(何なんだよ、付き合うなら俺の目の届かないところでやってくんないかな)

リョーマ(それならこんな苦しい思いしないで済むのに)

リョーマ(見せつけやがって、嫌味なんだよ)

リョーマ(くそ、カチローの奴・・・)

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:39:37.80 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(あ、別れた!)

リョーマ(竜崎はあっちに行ったな、よし)

リョーマ(さりげなく、偶然会ったように・・・)

リョーマ(なんて声かければ)スタスタスタ

リョーマ「あ、あれ竜崎じゃん」

リョーマ(ちょっとわざとらしいか?)

桜乃「え?リョーマ君・・・?」

リョーマ「ぐ、偶然見つけたからさ」

桜乃「そう、なんだ・・・」

リョーマ(こっからどうする!?)

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:44:40.00 ID:JjFyTeWh0
桜乃「何か用かな?」

リョーマ「いや、別に用は無いんだけど」

桜乃「そう、じゃあ私もう行くね」

リョーマ「あ、用は無いけどさ!せっかく会ったんだしちょっと話さない?」

桜乃「え・・・」

リョーマ「少しだけだからさ」

桜乃「・・・」

リョーマ(いつもと立場が逆だな・・・俺って結構酷いことしてたのかな)

桜乃「じゃあちょっとだけ」

リョーマ「あ、ああ」

リョーマ(とにかく真相を確かめないと)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:48:15.62 ID:JjFyTeWh0
公園

桜乃「話って何?リョーマ君」

リョーマ「え?あ、そうだな」

リョーマ「最近どう?調子は」

桜乃「調子?」

リョーマ「テニスの」

桜乃「うん、調子いいよ」

リョーマ「そ」

リョーマ(会話が続かないな)

リョーマ(いきなり本題切り出していいのか?)

桜乃「それじゃそろそろ・・・」

リョーマ「待てよ!」

桜乃「・・・」

リョーマ「ちゃんと説明しろよ!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:51:44.18 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(何逆切れしてんだ)

リョーマ(くそ、もうこうなったらやけだ)

リョーマ「カチローと・・・付き合ってんの?」

桜乃「・・・」

桜乃「そうだよ」

リョーマ「!」

リョーマ(改めて聞くときついな)

リョーマ「なんでだよ」

リョーマ「なんでカチローなんだよ!」

桜乃「・・・」

リョーマ「・・・」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 03:56:41.26 ID:JjFyTeWh0
桜乃「最初は・・・」

桜乃「最初は友達だったけど、段々好きになって」

桜乃「その前に好きな人はいたんだけど、その人はいつになっても振り向いてくれなかった」

リョーマ「・・・」

桜乃「・・・」

桜乃「カチロー君はそんな私の事応援してくれて、いつもそばに居てくれた」

桜乃「それで気付いたの、本当に私の事を好きでいてくれて」

桜乃「私も本当に好きなのはカチロー君だって」

リョーマ「・・・」

桜乃「だから・・・カチロー君と付き合うことにしたの」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:00:21.32 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「その『好きだった人』の事は今はどう思ってんの?」

桜乃「・・・」

桜乃「好きだよ」

リョーマ「!」

桜乃「友達として、だけど」

リョーマ「・・・」

桜乃「友達としては好きだけど、もう恋愛対象としては見れないや」

桜乃「今はカチロー君が好きだから」

リョーマ「竜崎」

桜乃「私はカチロー君の彼女なの」

桜乃「カチロー君の物なの」

リョーマ「・・・」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:04:00.29 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

桜乃「『好きだった人』には色んな物を貰ったよ」

桜乃「でももう待てなかった」

リョーマ「・・・」

桜乃「・・・」

桜乃「それじゃ・・・」

桜乃「さよなら」

桜乃「『リョーマ君』」

リョーマ「・・・」

リョーマ「・・・ああ」

リョーマ「それじゃ」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:05:51.65 ID:JjFyTeWh0
30分ほど風呂入ってくる

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:42:21.96 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・ま、もうどうしようもないか」

リョーマ「俺って竜崎の事好きだったのかな」

リョーマ「もうどうでもいい・・・」

リョーマ「帰ろ」

リョーマ「・・・」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:44:21.40 ID:JjFyTeWh0
部活中

大石「越前、どうしたもっと打ってこい」

越前「・・・」

大石「どうしたってんだよ」

越前「・・・」

大石「越前、お前そんなに」

大石「そんなに弱かったのか・・・?」

越前「・・・」

越前(もうどうでもいい)

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:50:15.87 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

カチロー「それじゃ今度の日曜はどこ行く?」

桜乃「うーんとねー・・・」

リョーマ「・・・」

リョーマ(もうやめてくれないかな)

リョーマ(俺の前から消えてくれ・・・)

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:52:06.97 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(あの二人・・・)

リョーマ(手つないで登校してるのか)

リョーマ(・・・)

リョーマ(嬉しそうな顔してるな・・・)

カチロー「でさー」

桜乃「うんうん」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 04:54:07.32 ID:JjFyTeWh0
カチロー「桜乃、今日はどこ寄って帰る?」

桜乃「カチローの好きなとこでいいよー」

堀尾「お、呼び捨てかよお前ら」

カチロー「やめてよ堀尾君ってば」

桜乃「冷やかさないでよぉ」

リョーマ「・・・」

リョーマ「・・・」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:00:40.88 ID:JjFyTeWh0
手塚「越前はどうした」

堀尾「学校には来てたんですけど」

手塚「・・・」

桃城「さぼりかよ、全く」

菊丸「おチビ最近元気ないけどどうしたのかな」

乾「データによると越前は」

不二「乾」

乾「・・・すまない」

不二「越前、キミが居ないとつまらないよ」

河村「心配だな」

海堂「ちっ」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:07:01.75 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

朋香「あ、リョーマ様!」

リョーマ「・・・」

朋香「あの二人最近チューしたみたいですよ!」

リョーマ「!!」

朋香「これはこのまま最後までいっちゃったりして・・・きゃー!」

リョーマ「・・・」

リョーマ(もう俺の事はほっといてくれないかな)

リョーマ(もう疲れた・・・)

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:09:15.83 ID:JjFyTeWh0
朋香「リョーマ様落ち込んでるみたいだし」

朋香「私が慰めてあげましょっか?」

朋香「なんて」

リョーマ「・・・」

朋香「言ってみたり・・・」

リョーマ「・・・」

朋香「・・・」

朋香「・・・それじゃ、さよならリョーマ様」

リョーマ「・・・」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:11:28.35 ID:JjFyTeWh0
手塚「越前はどうした」

堀尾「それがもう部活には行かないとか言ってて」

桃城「はあ!?なんでだよ!!」

堀尾「いや、それはその」

海堂「何やってんだよあの野郎」

不二「越前・・・」

カチロー「・・・」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:16:51.79 ID:JjFyTeWh0
南次郎「おいリョーマ、お前最近テニスしてないだろ」

リョーマ「・・・」

南次郎「まあいいけどよ、お前の人生だし」

リョーマ「・・・」

南次郎「ただ俺としてはお前がテニスしなくなると楽しみが無くなるんだよなあ」

リョーマ「・・・」

南次郎「ま、いいさ好きにしな」

南次郎「そのホコリかぶってるラケットも処分するなら止めねえぜ」

リョーマ「・・・」

南次郎(こいつと戦うために引退したってのによ)

南次郎(ったく、これだからガキは)

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:20:31.92 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(ラケット・・・)

リョーマ(捨てに行こう・・・)

リョーマ「・・・」

南次郎「お、ラケット持ってお出かけか?」

リョーマ「・・・」

南次郎「リョーマ」

リョーマ「・・・」

南次郎「・・・いや、なんでもない」

リョーマ「・・・」スタスタ

南次郎「・・・」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:22:50.58 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・!」

桜乃「リョーマ君」

リョーマ「・・・」スタスタ

桜乃「待って!リョーマ君!」

リョーマ「・・・何」

桜乃「最近部活行ってないって・・・」

リョーマ「だから?」

桜乃「レギュラーからも外れて、部活辞めちゃうんじゃないかと思って」

リョーマ「そんなの竜崎に関係ないだろ」

桜乃「・・・でも」

リョーマ「何?何か用?」

桜乃「・・・」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:27:35.82 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「もう俺の事はほっといてくんない?」

リョーマ「早くカチローのとこにでも行けば?」

桜乃「・・・」

桜乃「私は・・・」

桜乃「私の好きだった人は・・・」

リョーマ「・・・」

リョーマ(何だよ今更)

リョーマ(もうテニスも青学もどうでもいい)

リョーマ(他のものも何もかもどうでもいい)

リョーマ(もう俺には何も無い)

桜乃「私の好きだった人は」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:30:42.79 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

桜乃「テニスがとっても上手で」

桜乃「私の憧れだった」

桜乃「好きって感情とは違うけど、今でも尊敬してる」

リョーマ「・・・」

桜乃「私はその人が」

桜乃「その人のテニスしてる姿が好きだった」

桜乃「それは今でも変わらないよ」

リョーマ「・・・」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:32:51.02 ID:JjFyTeWh0
桜乃「・・・」

リョーマ「・・・」

桜乃「あ、カチローから電話だ」

リョーマ「・・・」

桜乃「それじゃあね、リョーマ君」

リョーマ「・・・ああ」

桜乃「さよなら」

リョーマ「・・・」

リョーマ「・・・テニス、か」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:38:54.07 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・ただいま」

南次郎「なんだラケット持ってるじゃねえか」

リョーマ「・・・」

南次郎「てっきり捨てに行ったと思ったがな」

リョーマ「親父」

南次郎「何だ?」

リョーマ「・・・ちょっと付き合ってよ」

南次郎「・・・おお、いいぜ」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:48:12.67 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」パコン

南次郎「どうだ久しぶりのテニスは」パコン

リョーマ「・・・」パコン

南次郎「思うように体が動かねえだろ」パコン

リョーマ「・・・」パコン

南次郎「イメージ通りに打てなくていらついてんのか?」パコン

リョーマ「・・・いや」パコン

南次郎「お?それで全力か?まだまだだな」パコン

リョーマ「そんな事別にどうでもいい」パコン

南次郎「・・・」ニッ

リョーマ「だって・・・」

リョーマ「だってテニスって楽しいじゃん」


・・・・・・・・・ワアアアアア

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 05:53:56.45 ID:JjFyTeWh0
桜乃「リョーマ君!」

堀尾「くっそーどうしたってんだ越前の奴!」

桃城「おい!越前しっかりしろ!」

幸村「無駄だよ、これが本当の僕のテニスだ」

真田「五感を奪い、さらに絶望のイメージの中に相手を落とす」

柳「もうテニスどころか、一生廃人になってもおかしくない」

幸村「すまない、立海の三連覇のためにこの技を使わせてもらったよ」

幸村「・・・ん?」

リョーマ「・・・」

幸村「なんだ?」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:00:04.62 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「まだまだだね!」

幸村「なっ!」

真田「馬鹿な!幸村の絶望の淵から這い上がってきただと!?」

柳「あり得ない・・・」

幸村「キミにとっての絶望は確かにそこに在ったはず」

幸村「一体どうやって・・・」

リョーマ「・・・」

幸村「そうかこれが」

幸村「天衣無縫の極み・・・!」

リョーマ「行くよ」

桜乃「リョーマ君!頑張って!」

リョーマ(ああ、言われなくても分かってるよ)

リョーマ「はあっ!」パコン

幸村「くそっ!」パコン

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:03:37.17 ID:JjFyTeWh0
リョーマ(テニスを嫌いになんかなれない)

リョーマ(だってテニスって楽しいじゃん!)

リョーマ(それに)

リョーマ(もう後悔するような結末はたくさんだ!)

幸村「我が立海の三連覇のために」

幸村「負けられない!」

リョーマ「・・・ふっ!」

リョーマ「サムライドライブ」


・・・・・・・・・ワアアアアアアアアアアァァァ

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:13:24.40 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「・・・」

桜乃「リョーマ君!」

リョーマ「竜崎」

桜乃「あの、あのね」

リョーマ「・・・」

桜乃「優勝おめでとう!」

リョーマ「ああ」

桜乃「リョーマ君のおかげで、あ!勿論みんなの力があったからだけど」

桜乃「でも最後にリョーマ君が勝ってくれたおかげで、その」

リョーマ「ん」

桜乃「その、だからね」

桜乃「私、リョーマ君に言いたい事があって」

リョーマ「・・・」

桜乃「あのね」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:16:39.67 ID:JjFyTeWh0
桜乃「優勝したら伝えようと思ってたんだけど、その」

桜乃「きき、緊張しちゃって」

桜乃「あはは、なんかかっこ悪いね」

リョーマ「・・・竜崎」

桜乃「え?」

リョーマ「試合前に俺に会いに来てくれたじゃん」

桜乃「え?あ、うん」

リョーマ「・・・ちょっと嬉しかった」

桜乃「え、ええ!?あの、そのそんな私なんか」

リョーマ「あの時竜崎は俺にちゃんと気持ちを伝えに来てくれた」

リョーマ「だから今度は俺から言う」

桜乃「え?え?」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:19:07.78 ID:JjFyTeWh0
桜乃「え?リョーマ君?」

リョーマ「俺はもう逃げない事にしただけ」

桜乃「あのね私、リョーマ君の事す」

リョーマ「ストップ」

桜乃「!」

リョーマ「俺が言うって言ってんじゃん」

桜乃「リョーマ君・・・!」

リョーマ「俺は」

リョーマ「竜崎の事が―――」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:21:46.60 ID:JjFyTeWh0
おしまい

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:25:40.14 ID:JjFyTeWh0
おまけ


リョーマ「・・・」

桜乃「じゃあ行くよ」

桜乃「せーの」

桜乃「リョーマ!」

リョーマ「さ、く・・・」

桜乃「あー!もうずるい!」

リョーマ「いや、だって」

桜乃「付き合って1カ月だし呼び捨てにしようって言ったのに」

リョーマ「別に今まで通りでいいし・・・」

桜乃「私はちゃんと言ったのに!リョーマ君も言ってよ」

リョーマ「え~・・・」

リョーマ「ってか今リョーマ君って言ったじゃん」

桜乃「あっ」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:30:22.29 ID:JjFyTeWh0
リョーマ「やっぱ今まで通りで」

桜乃「一回くらい名前で呼んでほしいな」

リョーマ「え~」

桜乃「・・・駄目?」

リョーマ「ぐっ」

リョーマ(くそっ、ちょっと可愛い)

リョーマ「分かったよ、一回だけ」

桜乃「じゃあもう一回いくよ!」

リョーマ(桜乃・・・か)

リョーマ(ま、一回くらいなら)

リョーマ(・・・ありがとう)

リョーマ(桜乃)

桜乃「せーの!」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 06:30:44.87 ID:JjFyTeWh0
ほんとにおしまい