1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:07:02.42 ID:1QCJX4cDO
桃子「んー……」ボスポス
ミリP(以下P)「どうした?桃子」
桃子「あ、お兄ちゃん……んー、何だかお腹の調子が悪くて」
P「なんだ?何か変なのを食べたのか?」
桃子「んー、女子力やきそばFXR3なら食べたけど……」
P「それだ」キッパリ
桃子「でも、他のみんなはそんなことないって言ってるし」
P「なら、便p「殴るよ」
P「すみませんでした」ペコペコ
桃子「まったく……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1597212422
ミリP(以下P)「どうした?桃子」
桃子「あ、お兄ちゃん……んー、何だかお腹の調子が悪くて」
P「なんだ?何か変なのを食べたのか?」
桃子「んー、女子力やきそばFXR3なら食べたけど……」
P「それだ」キッパリ
桃子「でも、他のみんなはそんなことないって言ってるし」
P「なら、便p「殴るよ」
P「すみませんでした」ペコペコ
桃子「まったく……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1597212422
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:14:08.17 ID:1QCJX4cDO
P「んー。なら、明日休みを無理にでも突っ込むから、医者へ行きなさい」
桃子「えー!そこまでしなくても!」
P「桃子。……気持ちはわからないでもない。だが、もし何か変な病気だった場合、みんなの迷惑になる前に」
桃子「……そうね。それに……もう、桃子一人の身体じゃないからね」
P「ちゃ、茶化すな!」
桃子「さっきのセクハラのお返しだからねっ」
バタン
P「まったくもう……」
美咲「また、桃子ちゃんと痴話喧嘩ですか?」
P「違います」
美咲「でも、この時期は回りの変化に身体が追い付かない場合が多いですからね」
P「わかってますよ。……少し心配なだけです」
美咲「はいはい」
桃子「えー!そこまでしなくても!」
P「桃子。……気持ちはわからないでもない。だが、もし何か変な病気だった場合、みんなの迷惑になる前に」
桃子「……そうね。それに……もう、桃子一人の身体じゃないからね」
P「ちゃ、茶化すな!」
桃子「さっきのセクハラのお返しだからねっ」
バタン
P「まったくもう……」
美咲「また、桃子ちゃんと痴話喧嘩ですか?」
P「違います」
美咲「でも、この時期は回りの変化に身体が追い付かない場合が多いですからね」
P「わかってますよ。……少し心配なだけです」
美咲「はいはい」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:16:35.25 ID:1QCJX4cDO
―次の日
医者「おめでとうございます。妊娠6週間目ですね」
桃子「は?」
医者「ほら、ここのエコー……もう形になってますよね」
桃子「……あ」
医者「じゃあ、色々準備しないといけませんでしょうから」
桃子「は……はい」
医者「おめでとうございます。妊娠6週間目ですね」
桃子「は?」
医者「ほら、ここのエコー……もう形になってますよね」
桃子「……あ」
医者「じゃあ、色々準備しないといけませんでしょうから」
桃子「は……はい」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:21:03.42 ID:1QCJX4cDO
桃子「……」
桃子「……桃子がこの子の親に……なる……の……?」
桃子(そりゃ、心当たりはあるよ。けど……)
桃子(……って……)
桃子(……)
桃子(お兄ちゃんの子ってことだよね……)
桃子(どうしよう……)
桃子(もし、拒否されたら……一人で……)
桃子(あの時の……父母のようになるぐらいなら……)
桃子(ごめんね……お兄ちゃん……)
桃子「……桃子がこの子の親に……なる……の……?」
桃子(そりゃ、心当たりはあるよ。けど……)
桃子(……って……)
桃子(……)
桃子(お兄ちゃんの子ってことだよね……)
桃子(どうしよう……)
桃子(もし、拒否されたら……一人で……)
桃子(あの時の……父母のようになるぐらいなら……)
桃子(ごめんね……お兄ちゃん……)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:25:17.31 ID:1QCJX4cDO
―さらに次の日
P「っ……っ……」ワナワナ
美咲「えっ……えっと……」
つ【辞表】
P「あいつは何を考えてるんだーっ!!」フンガー
美咲「お、落ち着いてください」
美咲「もしかすると、昨日の病院の検査の結果とかが……関係して」
P「」ピク
美咲「あ、あ、もしかしてですよ!」アタフタ
P「……」
P「桃子ぉ~」ガクリ
P「どうして……」
P「どうして……俺を残して……逝ってしまったんだぁ!」
美咲「だからぁ!!」
P「っ……っ……」ワナワナ
美咲「えっ……えっと……」
つ【辞表】
P「あいつは何を考えてるんだーっ!!」フンガー
美咲「お、落ち着いてください」
美咲「もしかすると、昨日の病院の検査の結果とかが……関係して」
P「」ピク
美咲「あ、あ、もしかしてですよ!」アタフタ
P「……」
P「桃子ぉ~」ガクリ
P「どうして……」
P「どうして……俺を残して……逝ってしまったんだぁ!」
美咲「だからぁ!!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:26:58.56 ID:1QCJX4cDO
P「こうしちゃおれん!後はお願いします!」ダッシュ
美咲「ちょ、ちょっとぉ……」
美咲「どうするんですかぁ」
つ【書類の山】
美咲「うぅ……」
美咲「ちょ、ちょっとぉ……」
美咲「どうするんですかぁ」
つ【書類の山】
美咲「うぅ……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:28:23.24 ID:1QCJX4cDO
P「桃子……」
P「劇場にはいない……」
P「家は……」
P「ここにも……いない……」
P「なら……」
P「劇場にはいない……」
P「家は……」
P「ここにも……いない……」
P「なら……」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:31:51.29 ID:1QCJX4cDO
サスサス
桃子「……」
桃子「お兄ちゃん、怒っているかな……」
桃子「でも嫌われないと……」
桃子「ダメだから……」
桃子「そう決めたから……」
桃子「……」
桃子「なの……に……」
ポタポタ
桃子「なんで……こんなに……」
桃子「涙が止まらないの……」ポロポロ
桃子「もう……一人で生きると決めたんだから……」
桃子「いつまでも……座ってなんか」
「では、お手を拝借させていただきます。レディ」
桃子「……」
桃子「お兄ちゃん、怒っているかな……」
桃子「でも嫌われないと……」
桃子「ダメだから……」
桃子「そう決めたから……」
桃子「……」
桃子「なの……に……」
ポタポタ
桃子「なんで……こんなに……」
桃子「涙が止まらないの……」ポロポロ
桃子「もう……一人で生きると決めたんだから……」
桃子「いつまでも……座ってなんか」
「では、お手を拝借させていただきます。レディ」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:35:05.14 ID:1QCJX4cDO
桃子「なっ……」
桃子「どうして……」
「一人ぼっちになりたい時、昔から最後はここにいただろ」
桃子「な……んで……」
「理由を話さないで別れていくような人に、非難されたくないな」
桃子「でも……」
桃子「桃子は……お兄ちゃんと……」
桃子「やっぱり……離れたくないよぉ!!」ギュッ
P「ん……」ヨシヨシ
桃子「どうして……」
「一人ぼっちになりたい時、昔から最後はここにいただろ」
桃子「な……んで……」
「理由を話さないで別れていくような人に、非難されたくないな」
桃子「でも……」
桃子「桃子は……お兄ちゃんと……」
桃子「やっぱり……離れたくないよぉ!!」ギュッ
P「ん……」ヨシヨシ
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:40:08.89 ID:1QCJX4cDO
桃子(やがて……日が暮れ、空に星が煌めくようになってから桃子はお兄ちゃんから離れた)
P「でもどうして、急に……やはり何か、重大な病気とか」
桃子「うん……現代医学では直らない病気……だよ」
P「……」
P「……そうか。よく頑張ったな」
P「だけどな、俺だっていつも隣にいる。……共に二人が死を分かつ時まで、その日まで一緒にいたいと思ってる」
P「だから、話してくれ。桃子が何の病気かを」
桃子「……」
桃子「……うん」
桃子「驚かないでね」
P「……何とか頑張る」ドキドキ
P「でもどうして、急に……やはり何か、重大な病気とか」
桃子「うん……現代医学では直らない病気……だよ」
P「……」
P「……そうか。よく頑張ったな」
P「だけどな、俺だっていつも隣にいる。……共に二人が死を分かつ時まで、その日まで一緒にいたいと思ってる」
P「だから、話してくれ。桃子が何の病気かを」
桃子「……」
桃子「……うん」
桃子「驚かないでね」
P「……何とか頑張る」ドキドキ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:41:46.57 ID:1QCJX4cDO
桃子「…………」
桃子「あのね……」
桃子「桃子に……」
桃子「こ……子供ができたの……」
桃子「あのね……」
桃子「桃子に……」
桃子「こ……子供ができたの……」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:43:11.99 ID:1QCJX4cDO
P「……」
P「…………なるほど」
P「え?誰の?」
桃子「……」#
ゲシゲシ
P「痛い痛いっ!脛は蹴らないで!!」
P「…………なるほど」
P「え?誰の?」
桃子「……」#
ゲシゲシ
P「痛い痛いっ!脛は蹴らないで!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:49:08.47 ID:1QCJX4cDO
P「俺の子ぉぉぉぉお!?」
桃子「それ以外誰がいるって言うの?」
P「そ、そっか……子供か……パパになるのか……」
桃子「う……ん……///」
P「……」
P「……よし」
P「結婚しよう」
桃子「え?」
P「いや、だって……未婚の未亡人だなんて嫌だろ?」
桃子「未亡人って、何で桃子が未亡人なわけ?!」
P「ち、違った……って痛い痛い。また脛を蹴るんじゃありません!」
桃子「そうやって!いつも!桃子のこと!ごまかすんだからっ!」ゲシゲシ
P「あー」
P「桃子は俺のこと好きか?」
桃子「……な」
桃子「こ、こんな時に、な、何を……」
P「こんな時じゃない……大事な時だから……」
P「改めて」
桃子「それ以外誰がいるって言うの?」
P「そ、そっか……子供か……パパになるのか……」
桃子「う……ん……///」
P「……」
P「……よし」
P「結婚しよう」
桃子「え?」
P「いや、だって……未婚の未亡人だなんて嫌だろ?」
桃子「未亡人って、何で桃子が未亡人なわけ?!」
P「ち、違った……って痛い痛い。また脛を蹴るんじゃありません!」
桃子「そうやって!いつも!桃子のこと!ごまかすんだからっ!」ゲシゲシ
P「あー」
P「桃子は俺のこと好きか?」
桃子「……な」
桃子「こ、こんな時に、な、何を……」
P「こんな時じゃない……大事な時だから……」
P「改めて」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:51:01.69 ID:1QCJX4cDO
P「周防桃子さん」
P「俺と結婚してください」
桃子「……」
桃子「もう……馬鹿……」
桃子「桃子の答は一つだけなんだから……」
桃子「周防桃子は……」
ギシッ
桃子「あなたを……」
チュッ
桃子「愛してます」
P「俺と結婚してください」
桃子「……」
桃子「もう……馬鹿……」
桃子「桃子の答は一つだけなんだから……」
桃子「周防桃子は……」
ギシッ
桃子「あなたを……」
チュッ
桃子「愛してます」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 15:55:14.05 ID:1QCJX4cDO
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―え?そういうシーンがない?
―ば、馬鹿。お兄ちゃん以外に見せるわけにはいけないんだから
―それから?
―うん……それから半年して桃子……私はアイドルを辞め、あの人と結婚
―Pは私をトップアイドルにできなかったことを悔しがっていたけど、もう遅いんだから
―それから出産して……女の子だったけど……色々あって
―今では
―え?そういうシーンがない?
―ば、馬鹿。お兄ちゃん以外に見せるわけにはいけないんだから
―それから?
―うん……それから半年して桃子……私はアイドルを辞め、あの人と結婚
―Pは私をトップアイドルにできなかったことを悔しがっていたけど、もう遅いんだから
―それから出産して……女の子だったけど……色々あって
―今では
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 16:08:21.20 ID:1QCJX4cDO
「おとーさーん~」トコトコ
P「お、文か。お母さんは?」
文(文月生まれという設定です)「おかーさんなら」
桃子「……あなた」
桃子「またお弁当を忘れてますよ」ハァ
桃子「妻の愛情がたっぷり詰まってますのに」ヨヨヨ
P「す、すまない……」
桃子「これで今月、三回目ですよ……さて、ペナルティはご存知ですよね」シャッキリ
P「とほほ……仕方がない。今度の休みな」
桃子「はいっ」ニコッ
美咲「あれっ?何か約束でもしたんですか?」
P「あぁ……みんなでお出かけするってな」
文「おでかけー」
美咲「ふふっ」
桃子「もちろん、夜は……ね」
文「わー、おとーさんとおかーさんがプロレスごっこするんだー!」
美咲「ぶふぅ!!」
桃子「ふ、文ちゃん……?」オロオロ
P「まさか……見られていたとは」
文「おとーさんも、おかーさんも、ふみだけをみてほしいなーって」
文「だから、弟か妹はまだいいかなーって……ねっ」
美咲「あはは……」
P「お、文か。お母さんは?」
文(文月生まれという設定です)「おかーさんなら」
桃子「……あなた」
桃子「またお弁当を忘れてますよ」ハァ
桃子「妻の愛情がたっぷり詰まってますのに」ヨヨヨ
P「す、すまない……」
桃子「これで今月、三回目ですよ……さて、ペナルティはご存知ですよね」シャッキリ
P「とほほ……仕方がない。今度の休みな」
桃子「はいっ」ニコッ
美咲「あれっ?何か約束でもしたんですか?」
P「あぁ……みんなでお出かけするってな」
文「おでかけー」
美咲「ふふっ」
桃子「もちろん、夜は……ね」
文「わー、おとーさんとおかーさんがプロレスごっこするんだー!」
美咲「ぶふぅ!!」
桃子「ふ、文ちゃん……?」オロオロ
P「まさか……見られていたとは」
文「おとーさんも、おかーさんも、ふみだけをみてほしいなーって」
文「だから、弟か妹はまだいいかなーって……ねっ」
美咲「あはは……」
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/12(水) 16:10:23.44 ID:1QCJX4cDO
桃子「でも……もう遅いかな」
P「えっ?」
美咲「もしかして……」
文「わー」
桃子「毎日ログインしてもらって」
桃子「ふふっ、幸せにされちゃってますから」
桃子「ね、あなた」
おしまい
P「えっ?」
美咲「もしかして……」
文「わー」
桃子「毎日ログインしてもらって」
桃子「ふふっ、幸せにされちゃってますから」
桃子「ね、あなた」
おしまい
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