1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:39:22.85 ID:XZMpMYzX0
シャロ「寒いですー……」

ネロ「ちょっと前まですごく暑かったのに、台風の影響ですっかり寒くなったね」

シャロ「暑くなったり寒くなったり、お空はわがままです!ちょっと文句言ってきます!」プンプン

コーデリア「ちょっとシャロ、何を……」

ガラッ

シャロ「コラー!お空さんちょっとギニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


シャロはそう言って、窓に吸い込まれていったきり、帰ってはこなかった。
あの時、シャロのことを力ずくでも止めていれば、こんなことにはならなかったのだろうか?
今となっては、分からないことだ。
そして、シャロが姿を消したあの日から20年たった今日、彼女は帰ってきた。
全てのトイズをすべるもの、ロードオブザトイズとして……。

探偵オペラ ミルキィホームズ2~シャーロック・シェリンフォードの帰還~

引用元: シャロ「寒いですー……」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:42:10.41 ID:XZMpMYzX0
かえるA「けろけろ」

シャロ「かえるさんですー」

ネロ「食えるかなぁ?」ジュルリ

エリー「た、食べられなくは無いと思うけど、やめたほうが……」

コーデリア「まったくもう、ネロったら食い意地がはってるんだから」

モグモグ

シャロ「……ん?ああ!コーデリアさん!」

コーデリア「え、何?」

かえるB「けろー!けろー!」

花「」モグモグ

エリー「コーデリアさんの花がかえるさんを食べてます!」

コーデリア「こ、こら、めっ!肥料はちゃんとあげてるでしょ!」ペシペシ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:45:24.43 ID:XZMpMYzX0
小林「ふう、トイズを失い、バイトで何とか食いつなぐ貧乏暮らし……」

小林「唯一の楽しみは、月に1回コンビニで買うフライドチキンか……」

ガララッ

怪盗L「いらっしゃいませ」

小林「すいません、Lチキひとつ……お、お前は、怪盗L!!?」

怪盗L「フフフ……こんなところで会うとは、奇遇だねぇ小林くぅん」

小林「貴様……何をたくらんでいる!?」

怪盗L「……復讐だよ、小林くぅん。君に与えられた敗北という屈辱を拭い去るには、最早君に勝利するしかない」

怪盗L「それも、ただの勝利ではない……君に与えられた屈辱と同等の屈辱を君に与える……いわば、完全なる勝利が必要なのだよ小林くぅん!」

小林「怪盗L……!なんて恐ろしいヤツ……!」

怪盗L「……だけど、それにも先立つものが必要だから、こうやってコンビニを経営してお金を稼いでいるのだよ小林くぅん」

小林「怪盗L……!意外とマメなヤツ……!」

怪盗L「ちなみに今はおにぎり全品100円セール中だよ小林くぅん……さあ、どうするかね?」

小林「くっ……!Lチキに追加でおにぎり4個とBLTサンドとジンジャLを買おう!」

怪盗L「毎度あり小林くぅん!!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:48:32.61 ID:XZMpMYzX0
小衣「平乃が虹色のアフロヘアーで仕事に来た」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:51:44.17 ID:XZMpMYzX0
たまたま猫缶がたくさん手に入ってしまったので、おすそわけします…byソニア

ネロ「……だってさ!」

シャロ「わーい、ソニアちゃんありがとうですー」

かまぼこ「ニャンニャニャー!」

エリー「よかったわね……かまぼこ……」ナデナデ

コーデリア「それにしても、こんなにたくさん……こんなにあれば……」

シャロ「少しくらい……私たちが食べても……」

P.S.食べないでくださいね

ネロ「……って書いてあるし、流石に……ねぇ?」

エリー「そ、そうよ……いくら……なんでも……」

「「「「…………」」」」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:54:13.64 ID:XZMpMYzX0
シャロ「アンリエットさん!私たち、目が覚めました!」

アンリエット「シャーロック……?」

ネロ「今まで、僕たちがどれだけ怠けていたか、ようやく気付けたんだ」

エリー「恥ずかしいです……///」

コーデリア「だから、これからは心を入れ替えて、トイズ復活のために頑張ろう!って決めたんです!」

アンリエット「あなたたち……」ジーン

アンリエット(ああ……これで、楽しかったあの日々が戻って……)

シャロ「ところでアンリエットさん、トイズってどうやって戻せばいいんでしょー?」

アンリエット「……えっ?」

ネロ「学院を追い出された時もさー、僕たちが頑張ってなかったから怒ったわけだし」

エリー「それなら……いっそアンリエットさんに訊けば……と、思って……///」

アンリエット「…………」

アンリエット「……じ、自分で考えなさい!」バイーン

コーデリア「あうっ!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 19:57:06.98 ID:XZMpMYzX0
シャロ→武器にもなる特徴的なリング

ネロ→帽子からピョコンと飛び出る触覚

エリー→ぴこんと両サイドで存在を主張する犬耳の様なくせっ毛

コーデリア→美しいブロンドにちりばめられた花

小衣「ミルキィホームズにはこういう特徴的な髪型があるわ!私たちG4がミルキィホームズに勝つにはこういった髪型が必要よ!」

小衣「と、いうことでなんか私たちの髪型を考えなさい!平乃!!」

平乃「はい!後頭部にチョコンと飛び出た通称チョロリーノと呼ばれる」

小衣「うるさい黙れ!!次、次子!」

次子「色で特徴つけるとか?」

小衣「それでダメだから新たな要素が必要なんじゃない!最後、咲!」

咲「逆に考えるんだ、ハゲたっていいさ、と考えるんだ」

小衣「どんな新感覚ヒロインよ!!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:00:14.20 ID:XZMpMYzX0
平乃「ハァッ!!」斬ッ!!

スパッ!

ネロ「す、すごい!大岩が真っ二つだ!」

エリー「まるで鏡のような滑らかな切り口です……」

コーデリア「それも、使ってるのはクロスよ!?刃物でもなんでもないただのスポーツ用品なのに……」

シャロ「平乃さんすごいですー」

平乃「フフフッ……神速の勢で振り下ろすことにより、武器にカマイタチを纏わせ、いかなる物であろうと両断する……」

平乃「これぞ長谷川流秘剣【断空一閃】!!!」ドヤアアァ

シャロ「……ん、んー?平乃さん、それどういう意味でもがもが」

ネロ「シャロ、空気読もう」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:04:13.27 ID:XZMpMYzX0
シャロ「ラビットさん!」

ラット「ラットだラット!」



ラット「……ったく、あのアホシャーロックのヤツは。いつまでたっても俺の名前覚えねえんだもんな~」

ストーンリバー「おいラビット、今日の6時にミーティングだ。遅れずにこいよ」

ラット「へいへーい」

ラット「……ん?」



ガチャ

ラット「…………」

ストーンリバー「やっと来たか、遅いぞラビット」

トゥエンティ「遅刻とは美しくないゾ☆ラビット!猛省したまヘッ!」

アルセーヌ「貴方がいなくては始まりませんわラビット」

ラット(ラビットと呼ばれ過ぎたせいで、みんなが俺のことをラビットだと思ってる……!?)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:06:44.24 ID:XZMpMYzX0
エリー「ウサギはああみえて、実は……その、 欲が、とても強いんです……」

エリー「つ、つまり……///」

ラット「だからラットだっつってんだろ!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:09:20.49 ID:XZMpMYzX0
平乃「何もしていないのにパソコンが壊れました……」

次子「何もしてないのにパソコンが壊れるわけ無いんだけどな」

小衣「どうせエロサイト巡回してるうちにウィルスに感染したんでしょ」

平乃「そそそそそそんなことしてません!」

次子「まあ、こんなときは……咲ー」

咲「……なう?」

次子「パパーっと平乃のパソコン直してあげてくんない?」

咲「……実は私ツイッターのやり方しか知らないんだよねー」

小衣「G4の情報担当ゥー!?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:13:29.89 ID:XZMpMYzX0
コーデリア「シャロのほっぺはもちもちね!」モチモチ

ネロ「もちもちだ!」モチモチ

エリー「もちもち……です……///」モチモチ

アンリエット(私もシャーロックのほっぺをもちもちしたいですわ……)チラチラウズウズ

シャロ「あんりえっとはんも、あたひのほっへはもひもひひまふかー?」モチモチ

アンリエット「!?よ、よろしいんですの?それでは、遠慮なく……」ワクワク

トゥエンティ「……なんて引っかかったね!シャーロックじゃなくて僕だYOッ!!」バサァッ!

「「「トゥエンティだー!!!」」」



チュン…チュン…

アンリエット(何この夢……)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:17:23.69 ID:XZMpMYzX0
シャロ「ラットさん!」

ラット「ラビットだラビット!……ハッ!?」

シャロ「」ニヤアァ

ラット「ッ!!?///」カアアァ…

トゥエンティ「流石は、あの名探偵小林オペラが育て上げたミルキィーホォームズッ!」

ストーンリバー「トイズを失ったとて、侮れん……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:20:03.21 ID:XZMpMYzX0
怪盗L「あ、モシモシ、仮面屋さんですか?このカタログの怪盗仮面B-56Xdって言うのが欲しいんですが……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:23:18.13 ID:XZMpMYzX0
怪盗A「クソッ!こんなところで捕まってたまるか!」ダダダッ

平乃「逃がしません!」ダダダッ

次子「平乃ー!そいつは銃を持ってる!無理せず逃げるんだ!」

怪盗A「もう遅いんだよおおおおお!蜂の巣にしてやらぁ!!」ダキューンダキューンダキューン

平乃「ハッ!」カカカカーン

次子「なっ!?銃弾を全てクロスで防いだ!?」

咲「相手の銃口の向きから着弾点を予測して、避けれるものは最低限の動きで避け、避けれない分だけを防御したんだね」

怪盗A「バカな!そんなことが……!」

小衣「理論上は可能よ。ただ……『銃弾より早く動く』っていう前提が必要になるけど」

平乃「直線的な攻撃しかできない……銃というのも不便な武器ですね」

怪盗A「か、勝てねえ……こんなヤツに、勝てるわけがねぇ……」ガタブル



平乃「ふへへ……」zzZ

次子「平乃ー、仕事中に居眠りすんなー」

咲「にやにやしちゃって、どんな夢見てるんだかー」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:26:53.17 ID:XZMpMYzX0
アンリエット「ふう……ようやく一息つけましたわ……」

アンリエット(怪盗Lの一件から……会長として、怪盗帝国の女王として、様々な雑務に追われる日々でしたが……)

アンリエット(それも一区切り……久しぶりにお茶でもしようかしら……)

アンリエット(それにしても……)

アンリエット「怪盗Lの一件から、何かを忘れているような気がしますわ……」

アンリエット「……まあ、忘れてしまうということは、きっと大したことではないのでしょう」

アンリエット「とりあえず、お茶にしましょう。ええと、執事のユタカを呼んで……」

アンリエット「……そう言えば、最近ユタカを見ていないような」

アンリエット「……ノーヴァパンドラから脱出したとき、ユタカはどうしたんでしたっけ」

アンリエット「…………」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:29:42.81 ID:XZMpMYzX0
シャロ「おなかすきましたね~……」

ネロ「やっと夜ご飯だよ~」

コーデリア「今日のご飯は何かしら……」

エリー「きっと……いつもと同じです……」

石流「正解だ。ホレ、一人芋ひとつ」コトッ

エリー「やっぱり……」

ネロ「しかも少し、いつもより小さいような……」
                           ・ ・ .・ ・ ・ ・ ・.・ ・ ・ ・ .・ ・ .・ .・
シャロ「!!?違いますネロ!これは……私たちが大きくなっているんです!!」

コーデリア「な、なんですって!?これは……まさかッ!!」

「「「「トイズ攻撃!!!!」」」」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:32:52.09 ID:XZMpMYzX0
シャロ→ってなんでですかー

ネロ→ダメダメ○○○(人名)!!

エリー→……///

コーデリア→全ての人間がお花畑へと至るには、穢れた肉体を浄化せねばならんのだ!!

小衣「ミルキィホームズにはこういう決め台詞があるわ!私たちG4がミルキィホームズに勝つにはこういった決め台詞が必要よ!」

小衣「と、いうことでなんか私たちの決め台詞を考えなさい!平乃!!」

平乃「はい!『腐敗した大地に降り立った漆黒の堕天使が闇に染まった魂を断罪する』というのは」

小衣「うるさい黙れ!!次子と咲はなんかある!?」

次子「『悪いわねシャーロック、このゲーム4人用なのよ』」

咲「『シャーロックの癖に生意気よ!』」

小衣「どこのガキ大将よ!てか何でシャーロックをいじめてるみたいな台詞!?」

次子「だって……なあ?」

咲「小衣のイメージっていったらこれくらいしか思いつかないしー」

小衣「私ってそんなイメージ!?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:35:56.55 ID:XZMpMYzX0
ネロ「ラットはムカツクけどさぁ~……あの帽子はイイと思うんだよね」

エリー「ねこ……みみ……?」

シャロ「ネコミミです!ネコミミ帽子かわいいです!」

コーデリア「あれはかわいいわね……だけど、今の私たちにはそんなものを手に入れる余裕は……」

かまぼこ「ニャーン」トテトテ

「「「「…………」」」」

かまぼこ「」ビクンッ

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:38:22.66 ID:XZMpMYzX0
シャロ「何でコーデリアさんはお口がハート型なんでしょー?」

小衣「いや、どうして私に訊きに来るのよ」

ネロ「だってコーデリアに訊いてもさー」

コーデリア『フッ、お花畑を持たぬ者には分かるまい……』

エリー「としか言ってくれなくて……」

小衣「知らないわよ!その、お花畑とやらを手に入れれば分かるんじゃないの!?」

シャロ「なるほど流石ココロちゃん!ありがとうございますー!」ダダダッ

小衣「ココロちゃんいうなー!もう来んじゃないわよー!」



シャロ「ぽかぽかしてたのしいですゥ~♪」

ネロ「喜びも苦しみもみんなで分かちあうんだァ~♪」

エリー「お、おはな……ばたけ……♪///」

コーデリア「これこそが私の望んだ真のお花畑なのよォ~♪」

小衣「やべぇ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:42:36.68 ID:XZMpMYzX0
エリー「ね、ネロは女の子なんだから……そんな短いスカート、履かない方がいいと思う……」

ネロ「えー、なんで?このスカート可愛くない?」ヒラヒラ

エリー「だ、だって……み、見え……///」

ネロ「んもー、分かったよ。じゃあ、着替えてくるから」テテテッ



ネロ「はい、エリーの言ったとおりスカート脱いだよ」

エリー「Tシャツ一枚だけ!?///」

ネロ「だってエリーが脱げって言ったんじゃん」

エリー「そ、そういう意味じゃ……そんな格好してたら、み、見えちゃいます……///」

ネロ「大丈夫だよ、ちゃんと●●●履いてるから」

エリー「そういう問題じゃありません///」

ネロ「ワガママだな~、まあ、エリーがそこまで言うなら……」



ネロ「はい、エリーの言ったとおり●●●脱いできたよ」

エリー「ら、らめええええええええええええええ!!///」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:45:36.76 ID:XZMpMYzX0
次子「平乃が必殺技名を叫んで放った一撃で怪盗を昏倒させた……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:48:46.95 ID:XZMpMYzX0
ワイワイガヤガヤ

アンリエット「あら、あんなところに人だかりが……?」


生徒A「やーん、このこかわいいー!」

かまぼこ「ニャーン」

ネロ「はいはい、1モフ10円ですからねー」

生徒B「次私、次私」ウキウキ

ネロ「はい、100円10モフですねそれではどうぞ」

かまぼこ「ニャンニャン」

アンリエット「……何をやっているのですか、譲崎さん」

ネロ「……!!?」


ネロ「あ、遊ぶ金欲しさについ……」

アンリエット「仮にも探偵を名乗るものとしての誇りをガミガミ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:51:43.24 ID:XZMpMYzX0
平乃<足りぬ……設定が足りぬ……>

次子「平乃!正気に戻ってくれ!私たちのこと忘れちまったのかよ!」

小衣「やめなさい次子!アレはもう、平乃じゃない……設定を喰らう、ただのバケモノよ!」

ピロピロキュイーンガチャ

咲「はいハッキングかんりょー、電子ロック解除。みんな、早くこっから逃げるよー」

平乃<グアアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!>



ドギャーンドギャーン!

シャロ「き、緊迫です!すごい迫力です!」

ネロ「これCG?本物みたいだねー」ポリポリ

エリー「はぁ、はぁ……す、すごい……///」

コーデリア「ドキュメンタリー映画化するなんて……すごいわねG4のみなさん」

小衣「少なくともドキュメンタリーじゃねえ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:54:45.02 ID:XZMpMYzX0
シャロ「学院でオリエンテーリング大会をやるそうです!」

ネロ「優勝したチームには豪華賞品だってさ!」

コーデリア「これは参加するしかないわね!」

エリー「しょ、賞品……ゲット、です……///」



シャロ「色々あって優勝できましたー!」

ネロ「いやぁコーデリアが参加チームの5割を再起不能にしてくれたのが大きかったね」

アンリエット「おめでとうございますミルキィホームズ、優勝賞品をどうぞ」ズンッ

エリー「す、すごい……おっきい……///」

コーデリア「こ、この巨大な箱の中に何が……」ワクワク

パカッ

二十里「優勝おめでトゥエンティ!!賞品は美し過ぎるこのボクd」

シャロ「」ピュインシャキーン     ペキッ

「「「●●をへし折ったァー!!?」」」

二十里「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 20:57:18.23 ID:XZMpMYzX0
シャロ「……ハッ!?思わずトイズを発動してしまいました!」

アンリエット「安心してください、今のは軽いジョークです」

ネロ「だ、だよねー。流石に二十里先生が優勝賞品なんて……」

エリー「わ、悪い冗談……です……///」

アンリエット「……貴女たちがオリエンテーリングに優勝する過程で得た、友情、絆、様々な想い……」

アンリエット「そう!それこそがオリエンテーリングの真の優勝賞品なのです!

バキイィッ!!

アンリエット「はぶんっ!!」

シャロ「離してください!コーデリアさん離してください!」ジタバタ

コーデリア「気持ちは分かるけど落ち着いてシャロ!」

アンリエット「お、お父様にもぶたれたこと無いのに……」ボタボタ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:00:23.25 ID:XZMpMYzX0
咲「勤務時間終わりなう」

小衣「皆、今日もお勤めご苦労さん」

次子「ふぃー、今日も疲れたなー」

平乃「みなさん、これから一緒にカラオケ行きませんか?クーポンもらったんです」

小衣「これからシャーロックたちと約束あるからパス」

次子「あー、猫にエサやんなきゃいけないから」

咲「チュパチャのセールやってるからー」

平乃「えー……、皆さん付き合い悪いですよー」

咲「つーか別に、ムリにあたしたちと行く必要なくね?」

次子「そうそう、友達と行けばいいじゃん?」

平乃「……え?」

次子「いや、気心の知れた友達と一緒に行く方が、カラオケなんかだと楽しめるじゃん?」

平乃「…………え?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:03:18.63 ID:XZMpMYzX0
シャロ「ラビットさん!」

ラット「ラットだラット!」

アルセーヌ(クッ……あんなにシャーロックに構ってもらえて、うらやましいですわラットさん……ッ!)ギリッ

アルセーヌ(ハッ、そうですわ、私のフルネームなら長くて覚えにくいから、ひょっとしたら間違えてもらえるかも……)



シャロ「逃がしませんよ、怪盗帝国!」

アルセーヌ「フフッ、このアンリエット=ミステールを捕まえられるとお思いですか!?」

シャロ「ん、んー?なんでアルセーヌがアンリエット会長の名前を名乗って」

アルセーヌ「幻惑のトイズトイズトイズ!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:06:28.27 ID:XZMpMYzX0
コーデリア「怪盗帝国……厄介な相手よね……」

ネロ「個々の能力が高い怪盗が、チームを組んでいるんだもんね……」

エリー「私たちに捕まえられるでしょうか……」

小林「そう、確かに怪盗帝国は強大な相手だ……だけど、君たちの力を100%生かしきることができれば、決して適わない相手じゃない!」

小林「そしてそのために、怪盗帝国の対策も考えてきた!」

シャロ「さ、流石先生!」

小林「まずはコゥオーデリアァ!トゥエンティの変装のトイズは姿形しか変えられない、だから君の五感強化のトイズで匂いで判別するんだ!」

コーデリア「はい、教官!」

小林「次にシャァーロックゥ!ストーンリバーのトイズは鏡等を目の前に持って来れば跳ね返せる!きみのトイズならそれができる!」

シャロ「分かりました、先生!」

小林「そしてンネロォ!アルセーヌのトイズは機械には効果が無い!(多分)機械を利用すればあの恐ろしいトイズを破ることもできるはずだ!」

ネロ「分かったよ小林!」

小林「最後にィエルキュゥール!純情ボーイのラットの前で●●●のひとつでも見せればもうヤツは動くことさえできなくなる!恥じらいを捨てガバッと●●●を見せてあげるんだ!」

エリー「小林さんっ……らめぇ……///」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:09:19.90 ID:XZMpMYzX0
シャロ→ピンク

ネロ→黄色

エリー→緑

コーデリア→青

小衣「ミルキィホームズにはこういうイメージカラーがあるわ!私たちG4がミルキィホームズに勝つにはこういったイメージカラーが必要よ!」

小衣「と、いうことでなんか私たちのイメージカラーを考えなさい!平乃!!」

平乃「はい、ええと、小衣さんは黄色、咲さんはピンク、次子さんは緑……」

次子「まあだいたいそれっぽい色だけど、ミルキィたちと被ってるな」

咲「いんじゃね別に~、でも、そうすると平乃は?青ってカンジはしないし……」

小衣「平乃は透明でいいんじゃない?空気だし」

次子「それいいなwwwwwそうしようwwwwwwwwwww」

咲「なうwwwwwなうwwwwwwwwwww」

平乃「ちょちょちょ待ってください!おかしいでしょ!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:13:50.35 ID:XZMpMYzX0
平乃「今年の新作はカワイイのが多いですね~♪」

咲「ないわー、ゴスロリ服の私服はないわー」

小衣「そもそも勤務中にカタログ見るな!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:17:42.29 ID:XZMpMYzX0
小衣「凶悪怪盗が人質を取って立てこもりをしているわ!」

平乃「言われたとおり報道関係者はおっぱらいました」

次子「何か意味あるのか?」

小衣「立てこもっている中で、犯人がTVを見てたりしたら困るからよ」

次子「ああ、そっか。あたしたちの行動が筒抜けになっちまうもんな」

小衣「情報を制するものは戦いを制する!……ってなわけよ」

平乃「流石は小衣さん、色々考えているんですね……」

小衣「ふふん、もっと褒めて良いのよこのIQ13000000000000000000000000の天才美少女明智小衣を!」

平乃「はいはい……っと、そろそろ準備よろしいようです」

小衣「よっし、じゃあ、一気に突入するわよ!」

次子「あいあいさっ!」

咲「突入なう」カチカチ

小衣「ってツイートしでんじゃネーヨ!!情報!駄々漏れ!!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:22:31.66 ID:XZMpMYzX0
トゥエンティ「アルセーヌ様の命により、ホームズ探偵学院に潜入することになったフォー!」

ストーンリバー「くれぐれも目立つ行動を取るのではないぞ、ラット」

ラット「分かってるよ。ちゃんと目立たないように良い子ちゃんのフリしてやるよ」



二十里「――で、あるからして、つまりボクを見ろオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」バッ!

根津「ふんふん、なるほど……」カリカリ

シャロ「むにゃむにゃ……かまぼこいっぱいですー……」zzZ


根津「いただきまーす……もぐもぐ……」

ネロ「僕のじゃがいもー!」ババッ

コーデリア「これは私のでしょ!」バババッ

石流「貴様ら、静かに食事しろ!埃が立つだろう!」


根津「よっし、宿題終わり~……さて、次は今日の復讐と明日の予習を……」

エリー「収穫に行かないと……宿題は後でいいですよね……///」


根津「なんかおかしい!」バンッ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:25:03.81 ID:XZMpMYzX0
小林「……以上のファクターから、この事件の犯人は、貴方以外存在しないと確定する」

犯人「く、くそっ!いい気になるなよ小林オペラ!お前など、怪盗四天王様の手にかかれば赤子も同然!」

小林「か、怪盗四天王!?」

犯人「そして……万が一、いや、億が一怪盗四天王様方を倒せたとしても、“あのお方”がお前を――」

ザシュッ!

犯人「ぐはっ……がッ……あ……」

四天王A「ケーケケケッ!喋り過ぎなんだよカスが!」

四天王B「フンッ、末端の構成員の分際で手間をかけさせるな!」

小林「なっ……!?お前たちは一体……まさかッ!!」

四天王C「あの程度の“推理力”しか持ってないなんて……“あのお方”はやっぱり小林オペラを過大評価してるのよ。貴方もそう思うでしょ?」

四天王D「相手がどんなヤツだろうと関係は無い……俺は全力で“謎”を紡ぐだけの存在よ……」

小林(くっ……!対峙しただけで分かるこのプレッシャー……こいつら、強い!!)



小林「……と、それが僕と怪盗Lとの因縁の始まりだった」

シャロ「おおー、凄いですー……!」ワクワク

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:28:32.27 ID:XZMpMYzX0
クラリス「シャーロックさんからお手紙が届きました……」

親愛なるクラリス王女、お元気ですか?私はとても元気です。

クラリス「私も元気ですよシャーロックさん」

クラリス王女と入れ替わったあの二日間は、色々なことがあったけど……

私は、クラリス王女とお友達になれて、とても嬉しく思っています

クラリス「シャーロックさん……お礼を言うのは私の方ですよ」

とても良い除湿機をありがとうございます。あの除湿機は今も私たちの大切な宝物です

クラリス「まあ、そんなに喜んでもらえて良かったです」

私たちはあの除湿機に『クラリス王女』と名付け、朝夕一回ずつ毎日拝んでいます。

クラリス「うん、それはやめてください」

それではクラリス王女、お体に気をつけてください……。

クラリス「はい、ありがとうございますシャーロックさん。また……」

P.S.何か食べ物を恵んでください。

クラリス「…………」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:31:27.00 ID:XZMpMYzX0
シャロ「根津くーん、はい、どうぞー」

根津「ん?なんだこれ」

ネロ「ソニアが僕たちに食べ物送ってくれたんだよ」

エリー「それで、送ってくれた食べ物の中に……根津君に渡してくださいって書かれた袋が……///」

コーデリア「在学中に根津くんにはお世話になったから、お礼がしたいんですって」

根津「ふーん……」

根津(アイツ……)

ガサガサ

つチーズ

ネズミ小僧にはこれがお似合いですよ(笑)byソニア

根津(……まだ爆弾ぶつけたこと根に持ってるのかなぁ)

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:34:48.18 ID:XZMpMYzX0
神津(今回はずいぶん長いこと出張してしまったな……)

神津(……まあ、小衣のことだ。俺がいなくても立派にG4を――)

警察A「神津さん、G4が左遷されました」

神津「」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:39:10.73 ID:XZMpMYzX0
次子「動物は情操教育にいいんだってよ」

猫「ナオーン」

小衣「で、なんで私のところに持ってくるのよ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:43:16.52 ID:XZMpMYzX0
シャロ「動物はじょうしょうしょう……アレにいいんですよココロちゃん!」

かまぼこ「ニャーン」

小衣「だからなんで私のところに持ってくるのよ!それと情操教育くらいちゃんと言え!あと小衣ちゃん言うな!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:47:02.82 ID:XZMpMYzX0
アンリエット「このホームズ探偵学院に、あろうことか怪盗が潜入しているというウワサがあるようです」

石流「なんと……!それが本当だとしたら見過ごせることではありませんね」

根津「よりにもよってアンリエット様がいるこの学院に潜入するなんてふてえ怪盗だぜ!」

二十里「Oh!決して許されることではない!僕の美しさも許されるものではない!」

アンリエット「そういうわけですので、怪しい生徒や教師や事務員がいたら調査をしてください。石流さん、根津さん、二十里さん、頼みましたよ」

「「「ハッ!」」」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:50:26.51 ID:XZMpMYzX0
小林「神津!」

神津「……やはり来たか、小林」

小林「そりゃあ当然、来るさ……怪盗Lが三度復活したと聞けばね」

神津「怪盗L……ヤツのトイズ【精神操作】を用いれば、いくらでも身代わりを用意することは可能……」

小林「それは分かっていた……分かっていたが、まさかあのLがそこまでやるなんて……」

神津「前回の事件もあって上の連中もかなりの危機感を持っているらしい。今回の事件はまったくの異例のことだが、探偵、警察で協力体勢を組むことになった」

小林「探偵と警察が協力……!」

シャロ「小衣ちゃーん、一緒にかんばりましょー!」

小衣「小衣ちゃん言うな!」パコーン

神津「小林、俺たちの力で、今度こそヤツの息の根を止めるぞ」

小林「……ああ!」

平乃(どうしましょう……軽いイタズラの気持ちだったのにどんどん大事に……)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:53:34.22 ID:XZMpMYzX0
シャロ「ねーろー、誕生日おめでとうですー」

コーデリア「はい、これ私たちからの誕生日プレゼントよ」

エリー「喜んでくれると……いいんだけど……///」

ネロ「わーい!みんなありがとー!」



石流「アンリエット様からお前たちに誕生日ケーキだ。やりたくはないがやる」

二十里「僕の美しさも存分に堪能していきたまヘッ!!フゥー!!」

アンリエット「トイズ復活の糧にしてください」

ネロ「うっひょー!アンリエット会長ありがとー!」



咲「お誕生日おめでたう」

小衣「フランス製の高級チョコを持って来てやったわよ!さあ、小衣様に感謝して崇め奉りなさい!」

次子「崇め奉んなくてもいいけど感謝はしてやってくれな~」

平乃「素直になれないだけですのでー」

ネロ「するするするよ!明智ありがとー!!!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:55:11.31 ID:XZMpMYzX0
ネロ「ふぃ~、いやぁ、今日は誕生日だからかみんな良くしてくれたなぁ~…ん?」

根津「お、おい、譲崎……」

ネロ「んあ?なんだおまえかよ……なんか用――」

ズイッ

ネロ「ん、この袋……何?」

根津「そ、その……お前が今日誕生日って聞いたから、プレゼントを……」

ネロ「……えっ?ぼ、僕のために?」

根津「そ、そーだよ!悪いかよ!」

ネロ「悪いなんてそんな……ううん、嬉しいよ、すごく」

根津「……~~~///」

ネロ「えっと、その、ありがとう……ね……ね……ね、ねるねるねるね?」

根津「いい加減名前覚えろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ダダダッ

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/15(木) 21:58:33.10 ID:XZMpMYzX0
咲「G4の予算削減なうー」カタカタ

平乃「最近イマイチ成果を挙げていませんからね……」

次子「おいおい平乃、その言い方じゃまるで以前まではちゃんと成果を挙げてたみたいじゃないか」カッカッカッ

小衣「笑い事じゃヌェー!!どうすんのよ!このままじゃPDA使用料金も払えないわよ!?」

咲「まあ、減らされちゃったもんはしょうがないっしょ。今あるものだけで何とかするしかないって」カタカタ

小衣「そりゃそうだけど、軍資金が無くなったらますます怪盗を……ってか、さっきから何してるの?」

咲「その軍資金の調達ー、G4部署にある金目のものをネットオークションで高値で売りさばく……お、売れた。これで30億の儲けだねー」

小衣「30億ブゥー!!そんな高級品ウチにあったの!!?」

咲「じゃあ、そんなわけで、たった今から小衣はドアラー家の私物になったから」

小衣「……えっ?」


小衣ちゃんはそうして、アイリーンちゃんに売られていったきり、帰ってはこなかった。
あの時、小衣ちゃんのことを力ずくでも止めていれば、こんなことにはならなかったのだろうか?
今となっては、分からないことだ。
そして、小衣ちゃんが姿を消したあの日から20年たった今日、彼女は帰ってきた。
全てのトイズを破壊するもの、トイズブレイカーとして……。

探偵オペラ ミルキィホームズ3~仮面の恐怖王~