1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 22:38:40.37 ID:qi+AnQJW0
一夏「ん?何かほしいものでもあるのか?」

シャル「うん、ちょっとね…だめかな?」

一夏「いやいいぞ、日曜でいいか?」

シャル「う、うん!いいよ!約束だからね!」パァ

一夏「おう」

シャル(えへへ、これってデートだよね、えへへへ)

引用元: シャル「ねえ一夏、今週末付き合ってくれない?」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 22:43:12.13 ID:qi+AnQJW0
一夏「よう鈴」

鈴「あ、一夏、いいところに」

一夏「どうしたんだ、何か用か?」

鈴「あんたどうせ暇でしょ、週末付き合いなさいよ」

一夏「ああすまん、週末はシャルと買い物に行くことになっているんだ」

鈴「そ、そう…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 22:47:06.62 ID:qi+AnQJW0
鈴「…私も行くわ」

一夏「ん?自分の用事はいいのか?」

鈴「い、いいのよ!大した用じゃないんだから!」

一夏「そ、そうか」

鈴「それじゃ私も行くからね」

一夏「わかった」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 22:52:08.91 ID:qi+AnQJW0
箒「い、一夏…」

一夏「よう箒、部活の帰りか?」

箒「……」モジモジ

一夏「箒?どうかしたか?」

箒「いや、そ、その…だな…、週末、何か予定はあったりするのか?」

一夏「シャルと鈴と出かける予定だ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 22:57:29.93 ID:qi+AnQJW0
箒「な!?な、何しに行くのだ!?」

一夏「買い物だけど…箒も来るか?人数は多い方が楽しいしな」

箒「そ、そうだなっ、そういうことなら行かないこともないぞ、うむ、それがいい」

一夏「そうか、じゃあ週末な」

箒「う、うむ、ではな」

一夏(どうせならセシリアとラウラも誘っていくか)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:03:07.15 ID:qi+AnQJW0
一夏「セシリア、ラウラ、二人とも週末は空いてるか?」

セシリア「あら一夏さん、週末ですか?」

ラウラ「私は本国の用事で空いていないぞ」

セシリア「わたくしも実家の用で空いていませんが、どうかしたのですか?」

一夏「いや、皆で出かけるから二人も誘っていこうと思ったんだが」

セシリア「…わたくしが行けない時に限って…」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:10:09.12 ID:qi+AnQJW0
ラウラ「お前は私の嫁としての自覚が足りないようだな…、が誘いに来ただけよしとしよう」

セシリア「そうですわね、今度@クルーズのパフェを奢るということで手を打ってさしあげましょう」

一夏「え!?俺何か悪いことしたか!?」

ラウラ・セシリア「……」ジー

一夏「わ、わかったよ…また今度な」

ラウラ「うむ」

セシリア「ええ、ではまた今度」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:16:41.40 ID:qi+AnQJW0
   ~日曜~
シャル「…一夏、どういうこと?」

一夏「何がだ?」

シャル「どうして箒と鈴がいるの?」

一夏「人数が多い方が楽しいと思ってさ」

シャル「……一夏のばか」

一夏「お、おい、どうしたんだシャル!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:23:28.36 ID:qi+AnQJW0
シャル(せっかく二人でデートできると思ったのに…)チラッ

鈴(箒までいるのは予想外だったけど、ぬけがけは許さないわよシャルロット)ニヤリ

箒(私はバランスをとるためにだな…そう、あくまでバランスをとるため…)

シャル「はぁ…」

鈴「フフン」

箒「……」ポケー

一夏(三人ともどうしたんだろう?)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:29:10.97 ID:qi+AnQJW0
一夏「で、これからどうするんだ?」

鈴「何をよ」

一夏「みんなそれぞれ行きたい所があるんだろ?どういう風に回るんだ?」

箒「それもそうだな、う~む」

皆「……」


シャル「ねえ、一つ提案があるんだけど」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:36:13.14 ID:qi+AnQJW0
シャル「文化祭の時みたいにそれぞれ持ち時間を決めるってのはどうかな?」

鈴「それはいい案ね!」

箒「そうだなっ私もそれがいいと思うぞ!」

一夏「え?そんな面倒なことしないで皆でまわっ

箒・鈴・シャル「「「いいから」」」

一夏「は、はい……スミマセンデシタ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:42:38.37 ID:qi+AnQJW0
一夏から距離をとる

鈴「で、私からも提案があるんだけど」

箒「なんだ?」

鈴「持ち時間を一時間として、初めの二人はさっさと帰るってのはどう?」

箒「それはつまり…」

シャル「最後の人は一夏を占有できるってこと?」

鈴「そういうこと」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:48:25.67 ID:qi+AnQJW0
シャル「最後の一人になれば一夏と長くいられる…でも」

箒「そうでないなら…そうでないなら……」

鈴「どうする?」

シャル「ちょっちょっと待って!」

鈴「迷うくらいならやるわよ、じゃーんけーん…―――――」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/17(土) 23:59:38.77 ID:qi+AnQJW0
シャル「お待たせ…」

一夏「ん?最初はシャルか?」

シャル「うん…行こうか一夏」

一夏「おう」


鈴「いってらっしゃ~い♪」

箒「なぜ私はパーを出したのだ…」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:05:31.04 ID:51FyR1pk0
一夏「で、シャルは何を買うつもりなんだ?」

シャル「服だよ。それでね一夏、お願いがあるんだけど」

一夏「なんだ?」

シャル「一緒に服を選んでほしいんだ、いいかな?」

一夏「いいけど、俺に服のセンスなんてないぞ」

シャル「一夏が選んでくれればそれでいいの」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:11:51.55 ID:51FyR1pk0
シャル「……」

シャル(じゃんけんで負けちゃったけど)

シャル(せっかく二人きりなんだから楽しまなきゃね)グッ

シャル「ねえ一夏、早く行こうよ」ニコッ

一夏「おいシャル走ったら危ないって」

シャル「じゃあ手をつないで一夏――――――」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:16:46.28 ID:51FyR1pk0
―――――

一夏「箒は何がほしいんだ?」

箒「アクセサリーを買おうと思ってな」

一夏「ほ、箒が!?アクセサリーだと!?」

箒「べ、別にいいだろうっ!」

一夏「いやそうだけど…意外だな」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:22:46.06 ID:51FyR1pk0
箒「……」

箒「…シャルロットのブレスレットが羨ましくてな…」

一夏「ん?何か言ったか?」

箒「な、なんでもないっ」

一夏「そうか?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:28:51.37 ID:51FyR1pk0
一夏「まあアクセサリーくらいだったら買ってやるよ」

一夏「あまり高いものは無理だけどな」

箒「ほ、本当か!?」

一夏「おう」

箒「そ、そうかっ、まあ、一夏がそこまで言うのなら好意(強調)に甘えることにしよう」

一夏「じゃあ行くか」

箒「ああ―――――」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:33:47.49 ID:51FyR1pk0
―――――

一夏「最後は鈴か」

鈴「ええ、ああ一夏、箒とシャルロットは用があるから帰るって」

一夏「ん?そうなのか?」

シャル「…うん」

箒「…グーを出していれば…」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:39:02.95 ID:51FyR1pk0
一夏「そうか、気をつけて帰れよ」

シャル「うん、ありがとう」

箒「わかっている」



鈴「尾行はダメよ」

箒「くっ」

シャル「うぅ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:44:35.32 ID:51FyR1pk0
一夏「鈴は何を買うんだ?」

鈴「私は買い物はいいわ。一夏、遊園地に行くわよ」

一夏「遊園地か、それもいいな」

鈴「でしょ?さっさと行くわよ」

一夏「おう」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:49:14.02 ID:51FyR1pk0
一夏「けど、こうやって遊びに来るのも久しぶりだな」

鈴「そうね」

一夏「弾と三人ではしゃいで回ったり」

鈴「はしゃいでたのはあんたたち二人だけでしょ」

一夏「鈴も十分はしゃいでただろ」

鈴「う、うるさいわねっ」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:55:20.55 ID:51FyR1pk0
一夏「さて、どこから回るか」

鈴「ジェットコースターよ、ジェットコースター」

一夏「好きだな、ジェットコースター」

鈴「あんたも好きでしょ」

一夏「まあな」

鈴「ほら、さっさと歩く」グイッ

一夏「お、おい、引っ張んなって―――――」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 00:59:38.36 ID:51FyR1pk0
   ~寮前~

鈴「もうくたくた…」

一夏「鈴はしゃいでたもんな」

鈴「楽しかったんだからいいじゃないっ」

一夏「そうか、それはよかった」

鈴「……」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:04:29.97 ID:51FyR1pk0
鈴「ねえ一夏」

一夏「なんだ」

鈴「その…楽しかった?」

一夏「当たり前だろ、またいつか行きたいな」

鈴「そ、そう…こ、今度はあんたから誘いなさいよねっ!」

一夏「わかったよ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:08:35.93 ID:51FyR1pk0
一夏「そうだ、鈴」

鈴「何よ」

一夏「俺の部屋に来るか?」

鈴「え!?そ、そそ、それって…」

一夏「マッサージしてやるよ、疲れてるだろ?」

鈴「……」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:13:43.69 ID:51FyR1pk0
鈴「…まあそんなことだろうとは思ったけどね…」

一夏「どうかしたか?」

鈴「なんでもない」

鈴「シャワー浴びてくるからちょっと待ってなさい」

一夏「了解」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:17:18.59 ID:51FyR1pk0
コンコン

鈴「来たわよ」

一夏「おう、入れよ」



一夏「じゃあ早速始めるか」

一夏「そこのベッドに横になって」

鈴「わっわかったわ」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:21:21.00 ID:51FyR1pk0
一夏「そういや鈴ってマッサージは初めてか?」

鈴「そ、そうよ」

鈴「マッサージ上手いんでしょ、ちゃんとやりなさいよ」

一夏「わかってるって」

一夏「始めるぞ」

鈴「え、ええ」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:26:11.25 ID:51FyR1pk0
一夏「……」モミモミ

鈴「……」ドキドキ

鈴(い、一夏の手が…)ドキドキ

鈴(……)

鈴(千冬さんやセシリアが絶賛するだけあるわね)

鈴(…眠くなってきた…)

鈴「……」スースー


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:30:19.44 ID:51FyR1pk0
一夏「……」モミモミ

一夏「…ん?鈴?」

鈴「……」スースー

一夏「お、おい鈴?」ペチペチ

鈴「……」スースー

一夏「爆睡かよ…」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:34:38.56 ID:51FyR1pk0
一夏「マズい、このままじゃまた千冬姉に怒られる」

一夏「どうするべきか…」

鈴「……」スースー

一夏「……」



一夏「…しょうがない、寝るか」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:38:18.18 ID:51FyR1pk0
鈴「…………ん?……」

鈴「…あれ、ここ……一夏の部屋…」

一夏「……」クークー

鈴「……」

鈴(一夏…寝ちゃってる)

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:42:10.42 ID:51FyR1pk0
鈴「戻らないと千冬さんに怒られるわよね…」

鈴「……」ジー

一夏「……」クークー

鈴「……」

鈴「まあ…いいか…」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:46:09.34 ID:51FyR1pk0
鈴「…い、一夏…?……」

一夏「……」クークー

鈴「……」ドキドキ

鈴「……」ドキドキ

鈴「……」                          チュッ

鈴「…お、おやすみっ」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:49:55.63 ID:51FyR1pk0
   ~翌朝~

箒「一夏ぁ!」

シャル「今朝鈴が一夏の部屋から出てきたって!」

セシリア「どういうことですの!?」

ラウラ「説明してもらおうではないか!」

一夏「あは…ははは…」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:55:31.11 ID:51FyR1pk0
鈴「どうもこうも、そういうことよ」フフン

セシリア「ちょっと鈴さん!これは反則ではなくて!?」

シャル「そうだよ鈴!」

ラウラ「セシリア、お前が言うな」



千冬「懲罰部屋一週間だ、どうだうれしいか」スパーン

一夏「あ、ありがとうございます…」パチコーン

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/18(日) 01:59:34.31 ID:51FyR1pk0
キーンコーンカーンコーン

鈴「ああ、予鈴がっ、一夏急ぐわよ!」

一夏「おい鈴、引っ張るなって!」

箒「鈴!話はまだ終わってないぞ!」

一夏「待てって、鈴ー!…――――――――――」

                       
                        おわり