アスカ「ちょっと～！朝から何なのよ～この騒ぎわ！」

長州「バカヤロー！使徒が出たんだよタコ！」

アスカ「うっそー！？」

長州「嘘言うかコラ！赤木から電話があったんだよ！」

ミサト「ちょっと！何で私に連絡が来ないのよ！？」

長州「現場監督は俺だぞ！当たり前だろコラ！」

アスカ「とうとう信用失ったのねミサト・・・」

ミサト「・・・・・・」

長州「ぼさっとしてねーでさっさと車出せコラー！」

ゲシ！

ミサト「うっ！・・・わかったわよ・・・」

アスカ「さっ行きましょ！」

しばらくして

リツコ「待ってたわ」

長州「どうなってるか説明しろ」

リツコ「この資料を見て」

長州「・・・なんじゃこりゃ！？光を捻じ曲げるほどのATフィールドだ～！？」

リツコ「しかも落下地点はここよ」

日向「N2航空爆雷もまるで効果がありません」

マヤ「マギの予測では被害予想範囲、直径40キロ、ジオイド越えます １万５千キロレベル」

長州「使徒がまるごと爆弾じゃねーか！」

マヤ「ATフィールドに落下の威力も追加されますから・・・」

日向「それだけの威力なら、ジオフロントは壊滅、セントラルドグマまで丸裸にされます」

長州「こんな時にヒゲとジジイはどーしてんだコラ！」

青葉「使途の影響で上空の電波が不安定のため、連絡が取れません。現在通信不能」

長州「糞ヤロー！帰ってきたらかち喰らわせてやる！」

アスカ「んで。どーするわけ？」

日向「この距離からのATフィールドを突破できる射程を収めた兵器は現在ありません」

青葉「いくらエヴァといえども、空が飛べるわけではありませんし」

日向「こんなべらぼうな相手では手の施しようがありませんよ」

長州「・・・・・・」

ちょっとして

リツコ「本当にやるの？」

長州「やるしかないでしょ。うん。やるしかないですよ」

リツコ「作戦と言えるの？このプランが！？マギの計算だとしくじる可能性は99%強。成功したとしてもエヴァ3体を損失」

長州「現場監督は俺だ。パイロットも俺だ」

リツコ「シンジ君！奇跡を待つより地道な努力よ！」

長州「努力してるから自信があるんだ」

リツコ「・・・・・・」

アイカ「えーっ受け止める！？この手で！？」

長州「そうだ。ATフィールドを展開してエヴァで直接受け止める」

アスカ「3体も要らないわ、人類を守るくらい私一人で充分だもん」

長州「ダメに決まってるだろタコ！落下予想範囲は広すぎて一人じゃカバーしきれねえぞコラ！」

レイ「・・・この配置の根拠は？」

長州「カンだよカン。うんカンだ」

アスカ「何たるアバウト」

長州「ごちゃごちゃ言ってないで準備しろコラ！」

しばらくして

長州（しかしエヴァの中って落ち着くな・・・何だか懐かしい・・・道場の匂いか？）

青葉「使徒、映像で捕らえました。最大望遠で映します」

長州「来たか・・・観測はつかえねえ！綾波！惣流！アドリブで乗りきろ！」

青葉「使徒接近。距離二万」

長州「いくぞ！オーセイ！！」

カーン！

ダッダッダッダッダッダ・・・

青葉「目標のATフィールド変質」

日向「現在、目標の軌道を入力、計算中」

アスカ「なによ予想より早いじゃない！私じゃ間に合わない！」

長州「俺が何とかする！」

長州「緊急コース形成！605から607！次！1072から1078だ！」

ガシャガシャガシャガシャ・・・

長州「着いたぞ！」

青葉「目標、変形」

日向「距離一万二千」

長州「こい使徒！俺とロックアップだ！！」

グワシ！

長州「オーセイ！ぐう・・・！」

アスカ「ナナヒカリっ！」

綾波「・・・2号機、コア！」

アスカ「判ってるわよ、私に命令しないで！エコヒイキのくせに！」

アスカ「どりゃ～！」

すか！

アスカ「外したっ！？ちょこまかとっ！もう時間がない！」

綾波「い～っあ！」

ガシ！ガシ！ガシ！

アスカ「えこひいきっ！？」

長州「いいぞ！そのままナックルで叩き潰せ！」

綾波「い～～～～～っあ！！！！！」

バキ！パーン！！

カンカンカンカンカンカン！

ミサト「試合終了！」

ちょっとして

ミサト「みんな凄いわ！よくやったわ！」

青葉「上空の電波システム回復。司令から通信が入っています」

ミサト「お繋ぎして」

ゲンドウ「話は聞いた。よくやったな、シンジ」

長州「な～にがよくやっただヒゲコラ！肝心な時に消えやがってコラ！」

長州「かち喰らわすからな！覚えておけよコラ！」

ゲンドウ「・・・・・・」

アスカ「私一人じゃ・・・何もできなかった・・・」

ミサト「な～に落ち込んでるのよ！」

アスカ「無能に慰められたくない・・・」

ミサト「・・・・・・」

綾波「・・・ご飯食べよ」

アスカ「・・・は？」

綾波「・・・ご飯食べよ」

アスカ「な～んであんたなんかと・・・」

長州「飯か。いいな～うん。いいな」

長州「おい葛城！飯食いにいくぞ！奢れ！」

ミサト「え～！」

長州「何だとコラ！？」

ミサト「うっ・・・分った。奢るわよ」

しばらくして

ラーメン焼豚力

ミサト「ここでいいの！？」

アスカ「ミサトの財布の中身くらい、分かってるわ。無理しなくていいわよ。エコヒイキも、ラーメンなら付き合うって言うしさ」

綾波「・・・私、ニンニクラーメンチャーシュー抜き」

アスカ「私は鱶鰭チャーシュー、大盛りね!」

ミサト「私はビールとメンマと焼豚！」

長州「俺は焼豚瓦そば！」

オヤジ「はいよ～！まずは長州名物の瓦そば！」

アスカ「なによそれ～？ラーメン屋でそば～？あんたバッカじゃないの？」

長州「何だとコラ！？てめー瓦そばの凄さを分ってねーだろコラ！瓦そばは凄いんだぞコラ！」

オヤジ「なに？もしかして兄ちゃん山口かい？」

長州「そうそう！俺、山口なんだよ！」

オヤジ「オジちゃんも山口だよ！」

長州・オヤジ「ははははは！」

ミサト「案外バカなとこあるのね・・・」

長州「何か言ったかコラ？」

ミサト「なにも・・・」

とりあえず寛！じゃなくて完！

長州「まだ続くぞコラ！」

しばらくして

ゲンドウ「レイ」

レイ「・・・はい」

ゲンドウ「食事にしよう」

レイ「・・・はい」

パク・・・パク・・・パク・・・

レイ「・・・碇司令」

ゲンドウ「何だ」

レイ「・・・食事って‘楽しい，ですか？」

ゲンドウ「ああ」

綾波「・・・みんなで食事って嬉しい・・・ですか？」

ゲンドウ「ああ」

レイ「・・・誰かのために料理を作ると喜ぶ・・・ですか？」

ゲンドウ「ああ」

綾波「・・・碇司令・・・今度・・・碇君やみんなと一緒に食事・・・どうですか？」

ゲンドウ「その時間は・・・」

(ユイ)　あなた、シンジよ

ゲンドウ「！？」

ゲンドウ「・・・ああ、わかった。行こう」

そのころ屋上にて

長州「このカセット音質いいなー」

長州「・・・ん？何だあれは？」

？「ちょっと…どいてどいてどいてー！」

バキ！

長州「うわああああ！ってー！」

？「っててて・・・メガネメガネ・・・あったあった」

長州「てめーコラ！何がメガネだコラ！喰らわすぞコラ！」

？「悪い！すまなかった！」

？"hello,o-ni…Mari here....Yes,I'm seemed to have flight lost a target.It...looks like a mid-school,or some so.What!?
　　　　 Would you've told me to enter into Japan covertly!? Won't you have EURO people work this out?
　　　　 Just be there,for my extraction later,OK? Thanks!"
　　　（はい、こちら大仁…マリ そう、どうやら流されて目標見失ったみたいどこかの中学校かなにからしい･･･なんだと？
　　　　日本に極秘入国しろっていったのはそっちだろ。問題はそっちでどうにかしろ。とりあえずピックアップよろしく。それじゃっ）

長州「話は終わってねーぞコラ！」

？「あんた・・・ＬＣＬの匂いがするな・・・」

長州「！？」

？「それに懐かしい匂いもする・・・道場の匂いだ・・・」

？「それにそのコラコラ言う口癖・・・いや、まさかね・・・」

長州「おいてめーこそ、その芝居がかった言葉・・・もしかして・・・」

？「じゃあ用事があるんでこれで・・・」

？「長州さんまた会いましょうや・・・」

長州「おいてめーまてコラ！おい！・・・」

長州「・・・消えた」

長州「・・・おいつ・・・大仁田か？」

長州「なんか変な夢でも見た気分だ・・・」

長州「暇だしネルフにでも行くか・・・」

ネルフにて

加持「おっシンジ君じゃないか」

長州「あっ加持さん。久しぶりです」

加持「久しぶりだね～どうだいデートでもしないか？」

長州「俺、男なんだけど」

加持「ノン・プロブレム。愛に性別なんて関係ないのさ」

長州「ｱｯーーーーーーーー！」

加持「冗談だよ」

畑にて

長州「デートに畑ですか・・・」

加持「いいだろ～自然って」

長州「焼き肉だと思ってたのにズルですよ・・・」

加持「大人ってのはさ、ズルいくらいがちょうどいいんだ」

長州「・・・・・・」

長州（俺とっくの昔に大人なんだけどなー）

長州「あっスイカだ」

加持「ああ。俺の趣味さ。かわいいだろ？何かを作ったり何かを育てるってのはいいぞ。色んなことが見えてくるし、わかってくる。楽しいこととかな」

長州「辛いのも分るんじゃないんですか？」

加持「辛いのはキライかい？」

長州「いや～別に慣れてますよ。うん。慣れてますよ」

加持「そうか・・・」

加持「辛いことを知ってる人間の方が他人に優しくできる。それは弱さとは違うからな」

加持「シンジ君・・・葛城のことは好きかい？」

長州「いや～嫌いですよ。うん。悪いけど嫌いですよ」

長州「でもまあ俺に嫌われるってのは大したもんですよ。うん。まあ俺が本気で嫌ったら葛城はもう消えてるな。うん」

加持「・・・シンジ君、葛城を守ってやってくれ。それはオレにはできない・・・キミにしかできないことだからな」

長州「はあ・・・」

しばらくして学校にて

長州「おっ綾波ってその指どうした！？」

レイ「・・・さっき赤木博士に巻いてもらったの」

長州「大丈夫か？何やったんだ？」

レイ「・・・今はまだ秘密。もう少し上手くなったら話す」

長州「そうか。まあ気をつけろ」

アスカ「・・・！」

アスカ「なるほどね～・・・」

しばらくして自宅にて

ぐつぐつぐつ・・・

アスカ「う～ん・・・もうちょっと薄味かな～？」

ミサト「たっだいまーってあれ？いい匂いね～」

アスカ「あれミサトもう帰ってきたの？」

ミサト「ちょっと荷物取りに来ただけよ」

ミサト「んでそれシンジ君のために作ってるの～？」

アスカ「ち、違うわよ、これはあのその女の子に・・・そう、ヒカリのためよ！」

ミサト「ふーん・・・まあレイの方はシンジ君の為に遠大な計画があるみたいよ～」

アスカ「何よ、それ」

ミサト「何でもシンジ君とお父さんとの間を取り持つキューピットになりたいみたい。手料理で食事会というプランらしいわ。ストレートな分、これは効くわよー」

アスカ「あの女があのバカのために？」

ミサト「ほんと、あの親子を仲良くさせるためには骨が折れるわね。サプライズなんだから、シンジ君にはバラしちゃダメよ

アスカ「バラすわけないでしょ、この私が」

しばらくして

ゲンドウ「レイ」

レイ「・・・はい」

ゲンドウ「食事にしよう」

レイ「・・・はい」

パク・・・パク・・・パク・・・

レイ「・・・碇司令」

ゲンドウ「何だ」

レイ「・・・運動って‘楽しい，ですか？」

ゲンドウ「ああ」

綾波「・・・みんなで運動って嬉しい・・・ですか？」

ゲンドウ「ああ」

レイ「・・・誰かのために試合を組むと喜ぶ・・・ですか？」

ゲンドウ「ああ」

綾波「・・・碇司令・・・今度・・・碇君やみんなと一緒に運動・・・どうですか？」

ゲンドウ「その時間は・・・」

(ユイ)　あなた、闘魂よ

ゲンドウ「！？」

ゲンドウ「・・・ああ、わかった。行こう」

 

俺より面白いぞコラ！凄いぞコラ！

長州「珍しいなぁートウジがおごってくれるなんて」

ケンスケ「素直に妹のケガの回復が順調って言えばいいのに」

トウジ「うるさいわい！余計なこと言わんでええんじゃ！」

長州「ほお～めでたいな。うん。めでたい」

ケンスケ「ところでさ、碇」

長州「なんだ？」

ケンスケ「3号機が日本に来るんだって？」

長州「そうなのか？聞いてねえな」

ケンスケ「なんかさ、起動実験込みで米国から押し付けられたってウワサだよ。末端の搭乗者は知らなくていい情報なんだろうけどさー、いいなぁ、誰が乗るのかなぁ」

長州「まあ俺には関係ない話だな」

ケンスケ「いいなぁ、俺にやらせてくんないかなぁ」

長州「やらせる時は俺がみっちり仕込んでやるよ」

ケンスケ「やっぱやめた・・・」

ぺロ　　・・・

トウジ「なんや・・・ハズレかいな」

そのころ

アスカ「何で私の2号機が封印されちゃうのよ！」

リツコ「バチカン条約よ。知ってるでしょ。3号機との引き換え条件なの」

アスカ「修理中の零号機にすればいいじゃない！」

マヤ「2号機のパスは今でもユーロが保有しているの、私たちにはどうにもできないのよ」

リツコ「現在はパイロットも白紙。ユーロから再通知があるまでは、おとなしくしてなさい」

アスカ「私以外誰にも乗れないのに・・・」

リツコ「エヴァは実戦兵器よ。全てにバックアップを用意しているわ。操縦者も含めてね」

アスカ「そんな・・・私の世界で唯一の居場所なのに・・・」

エレベータにて

レイ「・・・エヴァは自分の心の鏡」

アスカ「なんですって？」

レイ「・・・エヴァに頼らなくていい。あなたには、エヴァに乗らない幸せがある」

アスカ「偉そうなこと言わないで！エコヒイキのクセに！私は天才だったから、自分の力でパイロットに選ばれたのよ！コネで乗ってるあんた達とは違うの！」

レイ「・・・私は繋がっているだけ。エヴァでしか、人と繋がれないだけ」

アスカ「うるさい！アンタ碇司令の言うことはなんでも聞く、おすまし人形だからひいきされてるだけでしょ！？」

レイ「・・・私は人形じゃない」

アスカ「人形よ！少しは自分を知りなさいよ！」

アスカ「ふん・・・人形のクセに生意気ね。ひとつだけ聞くわ・・・あのバカのこと、どう思ってるの？」

レイ「・・・バカ？」

アスカ「バカと言えばバカシンジでしょ」

レイ「・・・碇君？」

アスカ「どうなの？」

レイ「・・・よく、わからない」

アスカ「これだから日本人は、ハッキリしなさいよ！」

レイ「・・・わからない。ただ、碇君と一緒にいると、メラメラする。私も碇君にメラメラして欲しい。碇司令と仲良くなってメラメラして欲しいと思う」

アスカ「そう、よーく分かったわ！」

ウイーン・・・ガシャ

アスカ「ホント、つくづくウルトラバカね！それって好きってことじゃん！」

自宅にて

長州「食事会楽しみだな～でも綾波の飯か・・・不安だな。うん不安だ・・・」

長州「まさかヒゲ来ねーよなー・・・父親だけど父親じゃねーし・・・」

アスカ自室にて

アスカ「3号機のテスト実験の日って・・・えこひいきの約束の日じゃない」

アスカ「・・・・・・」

しばらくして

アスカ「ついにテストの日か・・・」

ミサト「食事会いいの？伸ばすことも出来たのに」

アスカ「いいわよ別に。そーいうワイワイやるの苦手だし」

ミサト「えーでもシンジ君とプロレスやってるアスカ楽しそうだったわよ～」

アスカ「はあ～違うわよ！ちょっとテンションが上がってただけよ！」

ミサト「はいはい」

アスカ「それより3号機、私が気に入ったら赤く塗ってよね」

リツコ「実験開始」

プラグの中にて

アスカ「そっか、私、燃えること出来るんだ・・・」

ウーウーウーウーウー！！！！！

オペ「シンクログラフ反転！パルスが逆流していきます！」

オペ「プラグ深度が100をオーバー！」

ミサト「なぜ急に！？」

オペ「精神汚染濃度が危険域に達します！」

リツコ「これ以上は、パイロットが人でなくなってしまうわ！」

オペ「プラグ深度、危険域を超えます」

リツコ「引き戻して！パイロットが人でなくなってしまう！」

オペ「ダメです、制御不能！」

ミサト「実験中止！電源落として！」

オペ「体内に高エネルギー反応！」

リツコ「まさか・・・」

ミサト「使徒？」

チュドーン！

ピリピリピリピリピリピリピリ！

ゲンドウ「何だ」

長州「どうした？俺これから食事会・・・」

ゲンドウ「戻れ」

ガチャ

黒服「かくかくしかじか・・・」

綾波「・・・え？」

長州「松代で爆発事故だ～！？」

松代にて

長州「おい葛城や赤木はどうなってんだ！」

青葉「救助は続いている。安心していい」

長州「そうか・・・そーいや作戦はどうなってる？大急ぎで来たから状況が分らん」

日向「それに関しては碇司令が直接指揮をとるよ」

長州「あのヒゲが？」

ゲンドウ「シンジ」

長州「なんだヒゲ？」

ゲンドウ「前方に見えるのが第9使徒だ」

長州「ふざけてんのかコラ！あれは参号機だろタコ！」

ゲンドウ「参号機は使徒に浸食された。やれ」

長州「おい！じゃあ惣流はどうなるんだ！」

ゲンドウ「関係ない」

長州「な～にが関係ないだコラ！どこが関係ないんだ！どこに関係がないんだ！」

ゲンドウ「そいつは使徒だ。人類の敵だ」

長州「使徒だろうが敵だろうが惣流は惣流だコラ！俺はやらねえぞ！」

長州「俺には俺のやり方があるんだ！時間稼ぎするからまともな作戦考えとけコラ！」

長州「オーセイ！」

ガシ！

マヤ「組み合った！？戦わないんじゃあ・・・」

冬月「いや・・・手加減している。あの蹴りを見てみろ。かすらせているだけだ」

長州「止まれコラ！」

ガシ！ガシ！ガシ！

ゲンドウ「シンジ。なぜ本気で戦わない」

長州「使徒を潰したら惣流も潰れる！俺は惣流を潰す気は無い！」

ゲンドウ「お前が潰されるぞ」

長州「俺が潰れるわけねーだろコラ！舐めんじゃねえぞコラ！」

ゲンドウ「パイロットのシンクロをカットだ」

マヤ「カット・・・ですか？」

ゲンドウ「そうだ。シンクロを全面カット、回路をダミーシステムに切り替えろ」

マヤ「しかし・・・ダミーシステムにはまだ問題も多く、赤木博士の指示もなく・・・」

ゲンドウ「今のパイロットよりは役に立つ。やれ」

マヤ「・・・・・・はい」

ピー！

長州「惣流コラ！・・・ってあれ？」

マヤ「管制システム、切り替え完了」

オペ「全神経、ダミーシステムへ直結完了。しかしダミーシステムでの稼働時間208秒です」

ゲンドウ「かまわん。システム開放、攻撃開始」

長州「おいコラ！な～に勝手に動いてんだコラ！」

長州「おいヒゲ！てめー何したんだコノヤロー！」

長州「動くな！動くなよ！動くな！動くな！動くなコラ！」

ギチギチギチ・・・

長州「動くなコラァァァァァー！！！！！」

グチュ！

アスカ「ギャアアアアア！！！！！」

しばらくして

長州（よし・・・ネルフに着いた！）

グゴゴゴゴ・・・

マヤ「初号機が動きだしました！」

青葉「なんだって！？」

冬月「射出信号は？」

マヤ「プラグ側から固定されています。受信しません」

長州「てめーらよくも惣流を裏切りやがったな！だったら俺もてめーらを裏切ってやるぞコラ！」

日向「シンジ君、しかし、ああしなければ君がやられていたぞ」

長州「何がやられていただコラ！俺がやられるとでも思ったのかコラ！」

日向「思ったさ」

長州「これ以上俺をキレさすな！エヴァでこの本部をぶっ潰してやるぞ！」

長州「電源が切れても俺のこの右腕で全員ぶっ殺してやるぞコラ！」

青葉「今の彼ならやりかねませんね」

マヤ「シンジ君、話を聞いて。碇司令の判断がなければみんな死んでいたかも知れないのよ！」

長州「てめえら何度も同じことばかり言うな！俺の気持ちがお前らに分かってたまるか！」

長州「みんなバラバラになってしまえばいいんだ！」

ゲンドウ「LCL圧縮濃度を限界まで上げろ。子供の駄々に付き合ってるヒマはない」

ゴポゴポー

長州「てめーコノヤロー！また変な細工しやがって！糞！まだ直轄回路が残って・・・ぐは！」

長州（・・・糞！糞！糞！・・・・・・）

リツコ「なんとか収めたけど不味いわね・・・」

マヤ「眼を覚ましたらシンジ君きっと私達を殺しにきますよ・・・」

冬月「碇・・・」

ゲンドウ「シンジが目を覚まししだい総員第一種戦闘配置だ」

ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

長州「何で電車なんかに乗ってるんだ俺は・・・」

長州「夢なのか・・・」

長州「暇だし音楽でも聞くか・・・」

シャカシャカシャカ・・・

綾波「・・・・・・」

長州「おっ綾波いたのか」

レイ「・・・碇君、いつもそれ・・・聞いてるのね」

長州「なーんか気にいったんだよなー元々はヒゲのだったみたいだけど」

シンジ「綾波のメガネと一緒だよ」

長州「誰だお前は！？」

シンジ「僕は碇シンジだよ」

長州「あー・・・中見もシンジで外見もシンジのシンジだな」

シンジ「そう」

シンジ「僕もこれをよく着けていたよ・・・」

シンジ「父さんが助けてくれるような気がしたんだ。イヤな世界と切り離してくれると思ったんだ。僕の勝手な思い込みで」

長州「イヤな世界か・・・うん。確かにここはイヤな世界だな」

シンジ「そうさ。怖いエヴァや使徒がいる世界。父さんがいる世界。イヤなことをさせられる世界」

シンジ「父さんはダミーがあれば僕がいらない世界。僕も友達も嫌な思いをする世界。でも、いいこともあったんだ。でも結局は壊れてしまう。イヤな世界さ」

綾波「・・・碇君はお父さんのこと、わかろうとしたの？」

シンジ「判ろうとした」

綾波「・・・何もしなかったんじゃないの？」

シンジ「判ろうとしたんだよ。悪いのは父さんだ。僕を捨てた父さんだ」

綾波「・・・そうやって逃げ出すのね」

シンジ「いいじゃないか！悪いのは父さんだ。イヤなことから逃げ出して、何が悪いんだよ！」

長州「おい綾波いいじゃねえか。あのヒゲは確かにクズだぞ」

綾波「・・・あなたも逃げるのね」

長州「何だとコラ！？」

綾波「・・・潰しあいをやるんじゃなかったの？潰しあいをしたかったんでしょ？」

綾波「・・・あなたは革命戦士じゃなかったの！？」

ガバ！

長州「ハッ！？・・・ハア・・・ハア・・・」

長州「やっぱり夢か・・・」

モニター「・・・パッ」

長州「なんだこのモニター？」

ゲンドウ「シンジ・・・」

ガッシャーン！

長州「・・・糞！」

ゲンドウ「・・・・・・」

冬月「交渉を拒否したか・・・」

ゲンドウ「総員第一種戦闘配置」

ミサト「待って下さい指令！私が行きます！」

ゲンドウ「なに？」

ミサト「私なシンジ君と会話出来ます！」

冬月「しかしだな・・・」

ゲンドウ「いけ」

冬月「碇！」

ゲンドウ「相手は素手だ。問題無い」

ミサト「ありがとうございます！」

ミサト（シンジ君には素手とか関係無いと思うけどね～）

ガチャ

ミサト「シンジ君。入るわよ・・・」

長州「・・・・・・」

ミサト「ねえシンジ君・・・」

長州「今日限り俺はエヴァには乗らない」

ミサト「えっ！？」

長州「倦怠期だな。もうエヴァに飽きたよ」

ミサト「えー！？」

ガチャ

ミサト「ちょっと待ってよシンジ君・・・」

長州「・・・おい葛城。車出せ」

ミサト「わっ分ったわ・・・」

そのころ

マヤ「シンジ君が家に帰りました！」

青葉「いよっしゃー！」

日向「ばんざい！」

冬月「碇やったな」

ゲンドウ「ああ」

ゲンドウ（怖かった～）

 
自宅にて

ミサト「本当にこれでいいのね？」

長州「これでいいんだ」

ミサト「そう・・・」

長州「じゃあ俺は山口に帰るよ」

ミサト「気をつけて・・・」

ガチャ

駅にて

長州「青春１８切符ってまだあるんだな～」

長州「さてと。駅弁も買ったしのんびり行くか・・・」

アナウンス「日本政府より特別非常事態宣言が発令されました。緊急条例に基づきこの列車は最寄の退避ステーションに停車します」
　　　　　　
アナウンス「乗客の皆様は駅員の指示に従い、避難用の列車に乗り換えて下さい」

長州「使徒だな・・・」

そのころ

大仁田「えーっくし！うーさび～！しっかしこのスーツいいな～！胸がピッタリ！」

大仁田「おっ弐号機はいい匂いがするね～」

大仁田「さてと・・・使徒退治の始まりじゃ～！」

大仁田「うお～！ファイアー！！」

ガシ！ビキキキ・・・・

大仁田「くそ～！ＡＴフィールドが強すぎる！」

大仁田「でも第5次防衛線を早くも突破されたんじゃー！負けられねえ～！」

大仁田「零号機が！零号機さえ来れば！」

大仁田「うおおりゃ～！」

使徒　ガシュガシュガシュガシュ・・・

大仁田「くっそ～！悠然と進行しやがって・・・」

大仁田「いっちょ試してみるか！ヒトを捨てたエヴァの力、見せてやるぞー！」

大仁田「・・・モード反転、裏コード、ザ・ビースト！」

弐号機　ファイアー！！

日向「エヴァにこんな機能が・・・」

マヤ「リミッター、外されていきます！すべて規格外です！プラグ内、モニター不能！」

リツコ「おそらく、プラグ深度はマイナス値。汚染区域突入も、厭わないとはね」

大仁田「身を捨ててこそ浮かぶ瀬も・・・あるんじゃー！！！」

使徒　ブン！

バキ！グチュ！！

大仁田「ぐがあ！」

マヤ「おえ！」

リツコ「・・・エヴァの獣化第2形態、ヒトを捨て、闘争に特化させても勝てない・・・これが私たちの限界だわ」

ガチャンガチャンガチャン・・・

ミサト「！？零号機？ライフルも持たずに！」

リツコ「まさか！」

ミサト「レイ！やめなさい！！レイ！！」

大仁田「ほ～特攻か・・・」

レイ「ATフィールド全開！」　

レイ「碇君がもうシュートをしなくていいようにする！だから！！」

ガキン！

ミサト「エヴァ単機では、あのATフィールドを破れない！」

大仁田「「弐号機～！最期の仕事じゃ～！」

大仁田「零号機の特攻を～！成功させるんじゃ～！！ファイアー！！！」

バキバキバキ！

大仁田「開いた～！！」

レイ「逃げて！2号機の人！ありがとう」

ドーン！！！！！

ぷしゅ～・・・・・・

大仁田「ふう～・・・死ぬかと思った・・・」

長州「・・・・・・」

大仁田「あれ！？長州さん！？長州さんじゃないですか！」

長州「何だ・・・やっぱりネーチャンは大仁田か・・・」

大仁田「ええ・・・何の因果か凄い美人になっちゃいましたよ・・・」

長州「でも中見は大仁田なんだろ？」

大仁田「そーなんですよ～心は男ですからね～おかげでレ　だレ　だーって」

長州「ははは！そりゃ傑作だ！」

大仁田「そんなことより長州さん・・・何で初号機に乗ってないんですか？」

長州「もう乗りたくないんだ・・・」

大仁田「・・・そんなの長州さんらしくないですよ」

長州「うるせえ・・・てめーだけで運動会でもやってろ」

大仁田「もうやりましたよ。それにね俺だけじゃないんですよ。運動会やったのは」

長州「まさか綾波か！？」

大仁田「綾波？ああ零号機の人ですか」

長州「あのバカ！・・・」

大仁田「長州さん。あっち見て下さいよ。零号機が食われてますよ」

長州「・・・・・・」

大仁田「長州さん！俺はど真ん中突っ走ってる長州さんしか知らないんです！」

大仁田「だからど真ん中突っ走って下さいよ！長州さん！！」

長州「・・・・・・」

大仁田「長州さん・・・カセット置いていったでしょう」

長州「なんでおめーが持ってるんだよ」

大仁田「落ちてたんすよ。そんなことよりこれの２７曲目聞いてみて下さいよ」

長州「別に聞いたって・・・！？」

大仁田「長州さん！」

長州「・・・オーセイ！行くぞコラ！」

ダッダッダッダ！

大仁田「・・・頼みますよ。長州さん」

ネルフにて

ダッ・・・ガチャ！

長州「・・・おいてめーら！今この状況がどう言う事か分るか？分るか！？」

長州「俺は今ネルフの‘ど真ん中に,立っているんだぞ！！」

ミサト「シンジ君！？」

長州「俺をエヴァに乗せろ！俺のパワーホール全開で使徒を殺ってる！！」

ゲンドウ「シンジ・・・」

長州「俺は碇シンジじゃない！俺は・・・俺は・・・」

長州「俺は天下の長州力だー！！」

長州「葛城！このカセットの２７曲目を大音量で鳴らせ！」

ミサト「わっ分ったわ！」

マヤ「出撃準備完了です」

ミサト「２７曲目を鳴らして！」

マヤ「はい」

カチャ・・・

田中ケロ「赤コーナーより！長州力選手の入場です！！」
　

リツコ「あの時に流れてた曲！？」

ミサト「エヴァンゲリオン初号機発進！」

長州「オーセイ！」

長州「てめー使徒コラー！」

ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！

ミサト「シンジ君その調子よ！蹴り続けて！！」

長州「死ねコラ！タココラ！！使徒コラ～！！！」

ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！ガシ！・・・ピー！ぷしゅ～・・・

長州「は！？」

マヤ「初号機、活動限界です、予備も動きません！」

長州「おい動けコラ！おいポンコツ！動けよ！動けって言ってんだろコノヤロー！！」

ガチャガチャガチャ！！！」

長州「動け！動け！！動け！！！動け！！！！動けコラ～！！！！！」

使徒　ぐお～！

バキ！バキ！バキ！バキ！バキ！バキ！・・・・・

長州「があ！」

ミサト「シンジ君！」

長州「・・・・・・」

藤波！俺はお前の噛ませ犬じゃないぞ！何で俺がお前の下なんだ。何で俺がお前の前を歩かなきゃいけないんだ。
俺とお前とどこが違う。お前はチャンスを与えられただけだ。勝負しろ、勝負してやる、お前をぶっ倒してやる！

長州「・・・これが走馬灯ってやつだな」

長州「今度こそお終いだな・・・」

・・・ちゃんこおいしい！　・・・碇！潰しあいやるんじゃないのか！？　・・・逃げたのね

長州「・・・糞！やっぱり死にきれねえ・・・」

長州「・・・綾波を返せコラー！！」

初号機・長州　オーセイ！！

マヤ「動いてる・・・活動限界のはずなのに・・・」

ミサト「暴走・・・？」

リツコ「わからない・・・一体何が、初号機に起こっているのか・・・」

ミサト「エヴァにこんな力が・・・」

リツコ　初号機が人の域を超えている

マヤ「プラグ深度、180をオーバー！もう危険です！」

リツコ「やめなさい！シンジ君！人に戻れなくなる！！」

長州「な～にが戻れなくなるだコラ！戻れないから何なんだコラ！綾波が助かればいいんだ！」

ミサト「行きなさい！シンジ君！」

リツコ「ミサト！？」

ミサト「誰かのためじゃない！」

ミサト「あなた自身の願いのために！！」

プラグの中にて

長州「綾波～どこだ～？出て来いコラ～」

綾波「・・・ダメなの・・・もう、私は、ここでしか生きられないの」

長州「綾波！」

綾波「・・・いいの、碇君。私が消えても代わりはいるもの」

長州「な～にが代わりがいるだコラ！綾波は綾波しかいねーだろ！」

綾波「・・・え？」

長州「綾波！お前はストロングマシンなんかじゃないぞ！」

長州「こいコノヤロー！」

グイ！

長州「綾波～！！！！！」

綾波「・・・！」

ずッぽー・・・

長州「ふう～・・・ひっこ抜けた・・・」

綾波「・・・ごめんなさい。何もできなかった」

長州「何もしなかったよりはいいだろ・・・」

ミサト「エヴァが形を変えていく・・・」

リツコ「この世界の理を超えた新たな生命の誕生。代償として古の生命は滅びる」

ミサト「・・・翼！？15年前と同じ！？」

リツコ「そう、セカンドインパクトの続き、サードインパクトが始まる」

リッコ「世界が終わるのよ」

？「はっはっはっ！」

？「元気があれば何でも出来る！元気があれば初号機に槍を刺せる！」

？「行くぞー！ダー！！」

ビュン！・・・ドシュ！！

ミサト「いったい何が！？」

？「さあ約束の時だ。長州！今度こそプロレスを一番にしようじゃないか！はっはっはっ！」

寛！じゃなくて完！

ミサト「

予告

レイとシンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機

廃棄される要塞都市

幽閉されるネルフ関係者

ドグマへと投下されるエヴァ6号機

胎動するエヴァ8号機とそのパイロット

ついに集う､運命を仕組まれた子供達

果たして生きることを望む人々の物語は何処へ続くのか

次回、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
さあーて、この次もサービス、サービス！」