1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:06:27.95 ID:yhgVNrp6O
長門「……ぱひゅーむ」

キョン「パフューム」

長門「……ぱひゅ」

キョン「パ『フュ』ーム」

長門「……ぱ?」

キョン「……パ」

長門「……ひ……ふゅー?」

キョン「フュー」

長門「む」

キョン「ム」

長門「ぱひゅーむ」

キョン「……」

長門「………ぱひゅーむ」

引用元: 長門「ぱひゅーむ」 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:16:18.36 ID:yhgVNrp6O
長門「……らーい」

キョン「……ラーイ?」

長門「……らーい」

キョン「ラーイ!」

キョン「ラーイラーイライラララ……」 長門「……」

キョン「……」

長門「らーい」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:17:56.93 ID:yhgVNrp6O
長門「……わたしはエルです」

キョン「ほう」

長門「……あなたはキラですか」

キョン「いーや人違いだ」

長門「嘘をついても無駄」

キョン「信じてくれよ。ほら見ろ、これが嘘つきの目に見えるか?」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「すいません俺がキラです」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:21:21.22 ID:yhgVNrp6O
長門「一枚選んで」

キョン「ん……コレ」

長門「覚えて」

キョン「……覚えた」

長門「戻して」

キョン「……戻した」

長門「……」

キョン「そんだけで当てるってのか?」

長門「……クラブ」

キョン「……お、おお。クラブの?」

長門「クイーン」

キョン「8だ」

長門「……」

キョン「……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:24:27.19 ID:yhgVNrp6O
長門「……おみくじ」

キョン「おみくじ?」

長門「引いて」

キョン「俺が?」

長門「そう」

キョン「……はい、コレな。俺が見ていいのか?」

長門「渡して」

キョン「……はいよ」

長門「……」

キョン「……どうだ?」



くしゃっ



長門「もう一回」

キョン「何で?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:28:51.54 ID:yhgVNrp6O
長門「……ばるす」

キョン「はい?」

長門「ばるす」

キョン「……?」

長門「……」

キョン「ばる……あ、ああ。なる程、バルスね。バルス……」

長門「ばるす」

キョン「目、目があァァァァァ!」

長門「……」

キョン「え………?」

長門「3分待つ」

キョン「うん、それもうちょい前だ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:29:33.29 ID:yhgVNrp6O
長門「……ぇあぽぅ」

キョン「お?」

長門「ぇあぽぅ」

キョン「え?……あぽー?」

長門「……」

キョン「……あぽー?」

長門「ぇあぽぅ」

キョン「え……えあぽー」

長門「そう」

キョン「そうか……良かった……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……ぅぅるぁめん」

キョン「どうした長門!?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:33:15.81 ID:yhgVNrp6O
長門「……燃えるゴミ」ガサッ

キョン「うん」

長門「……燃えないゴミ」ガサッ

キョン「そうだな」

長門「……燃える……ゴミ?」

キョン「惜しい。それは資源ゴミだ」

長門「資源ゴミ……」ガサッ

キョン「面倒だよな分別って。一人暮らしの大敵だ」

長門「燃えないゴミ……」

キョン「それも資源ゴミだな」

長門「……資源ゴミ」

キョン「それは燃えるゴミ」

長門「……」

キョン「ん?」

長門「…………燃やせるゴミ」ガサッ

キョン「それは燃えるゴ……え?」

長門「燃やせるゴミ燃やせるゴミ燃やせるゴミ燃やそうと思えば燃ややせるゴミ燃やせる」

キョン「しっかりしろ長門!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:36:37.98 ID:yhgVNrp6O
キョン「バファリンの半分は優しさで出来てるんだ」

長門「……」

キョン「……てのはまぁ冗談話で、がっつり100%医薬品なんだけどな」

長門「わたしは情報で出来ている」

キョン「そうみたいだな」

長門「……半分」

キョン「え、半分だけ? 残り半分は? 珪素とか?」

長門「禁則事項」

キョン「それ……気に入ってるのか?」







長門(残り半分は、あなた)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:42:20.42 ID:yhgVNrp6O
長門「……うきえ」

キョン「うきえ?」

長門「……おかる」

キョン「……?」

長門「ハチ」

キョン「……サザエさんの話?」

長門「ジンロック」

キョン「そんな格好いい名前だったか?」

長門「いささささかさん」

キョン「多いな」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:46:00.84 ID:yhgVNrp6O
長門「……ョン」

キョン「……」

長門「……キヨン」

キョン「……ん?」

長門「キヨン!」

キョン「な……どうした急に?」

長門「……」

キョン「長門……」

長門「……キヨン」

キヨン「『ヨ』じゃねえよ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:47:32.28 ID:yhgVNrp6O
キョン「……長門、何だそれは」

長門「猫耳」

キョン「何でまた」

長門「涼宮ハルヒによれば、これも『萌え要素』」

キョン「萌えって……」

長門「萌えた」

キョン「え?」

長門「…………萌えた?」

キョン「いや……その……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……燃えないゴミ」ガサッ

キョン「いや待て、萌えるゴミだ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:50:05.84 ID:yhgVNrp6O
長門「死んだ宇宙が宇宙が死んだ」

キョン「な……何だって?」

長門「宇宙が宇宙が死んだ死んだ」

キョン「おい長門、また何かヤバいことでも起こったのか!?」

長門「……勘違い」

キョン「え?」

長門「暗記」

キョン「……あ……暗記?」

長門「そう」

キョン「何の」

長門「加法定理」

キョン「そんな物騒なやつだっけ?」

 
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:52:03.15 ID:yhgVNrp6O
長門「……いんざーぎ」

キョン「え?」

長門「らーしょん」

キョン「……」

長門「しゅばいんしゅ、たいがー」

キョン「……何か違わねえかそれ」

長門「がっつーぞ」

キョン「ガッ『トゥ』ーゾ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 21:56:29.16 ID:yhgVNrp6O
長門「……がなは」

キョン「……え? 我那覇?」

長門「つーりお」

キョン「ちょ…待て長門。さっきからお前おかしいぞ。我那覇がどうしたって? あと『トゥ』ーリオな」

長門「……おおぐろ」

キョン「……」

長門「……まきっ」

キョン「ら~ら~、らら~ら~、らら~ら~……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:00:17.66 ID:yhgVNrp6O
長門「……何番」

キョン「……」

長門「……何番」

キョン「……ん? 俺に言ってるのか?」

長門「……何番」

キョン「何番て……じゃあ、8番」

長門「8番……」

キョン「……」

長門「……まぁいいでしょう」

キョン「何が?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:07:17.86 ID:yhgVNrp6O
長門「……」パタン

キョン「……あれ、もうこんな時間か。俺も帰るわ」

長門「そう」

キョン「じゃあまた明日な長門」

長門「……」

キョン「……どうした?」

長門「明日」

キョン「明日?」

長門「来てくれる」

キョン「……いや、普通に授業だし来るけど?」

長門「……」

キョン「……! い、いいとも!」

長門「……」

キョン「……」

長門「…………そう」



キョン(ちょっと嬉しそうだったな……)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:09:19.93 ID:yhgVNrp6O
長門「……せ、○、き、し、しか、○」

キョン「古文か?」

長門「そう」

キョン「活用覚えるのって面倒くさいんだよな」

長門「な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね」

キョン「完了の『ぬ』だっけそれ」

長門「まじから、まじかり、まじ、まじかる、まじけれ、○」

キョン「打消……推量?」

長門「みっくるんるん」

キョン「まじかる違いな」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:11:42.81 ID:yhgVNrp6O
キョン「よう、長門。お前一人か」

長門「……」

キョン「何読んでるんだ?」

長門「……」

キョン「……『初めての家庭菜園』? ピーマンでも育てるのか?」

長門「だいずですから」

キョン「だ……いず……?」

長門「そう」

キョン「……」

長門「だいずですから」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:13:46.18 ID:yhgVNrp6O
キョン「長門、俺は先に帰るぞ」

長門「待って」

キョン「ん?」

長門「よかったら……」

キョン「……」

長門「……もっていって」

キョン「長門……これ、何だ?」

長門「だいず」

キョン「もうできたのか!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:18:44.63 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「おやまつくりなさい」



キョン「……」ザッザッ

ハルヒ「トンネルもだからね!」

キョン「……」ザッザッ

ハルヒ「できた?」

キョン「……」ザッザッ

ハルヒ「……」



キョン「ふぅ……こんなもんだろ。うーむ童心に返って砂山作りもなかなか悪」

ハルヒ「とーう」ぐしゃ

キョン「ジーザス!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:20:28.56 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「おうまになりなさい」



キョン「……」

ハルヒ「いけーバカきょん号ー! もっとはやく! ほらっ」べちっ

キョン「……」

ハルヒ「とまんないのー!」べちっべちっ

キョン「おーっとバカきょん号落馬だー!」

ハルヒ「あ゛ー」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:22:07.95 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」ぷにっ

ハルヒ「バカきょんひっかかったー」

キョン「……」

ハルヒ「なによ」

キョン「……」ほっぺびろーん

ハルヒ「あ゛ーにひゅんにょおー!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:24:43.26 ID:yhgVNrp6O
キョン「長門、明日の天気とかわかる……よな、お前なら」

長門「わかる」

キョン「雨降りそうか?」

長門「検索中」

キョン「恩にきるぞ長門」

長門「……接続完了……あまたつ……」

キョン「え……?」

長門「……」

キョン「ちょ……あま……?」

長門「……曇りのち雨」

キョン「やっぱ雨か」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:27:16.67 ID:yhgVNrp6O
キョン「長門、早口言葉って知ってるか?」

長門「……知らない」

キョン「言いにくい文章を早口で噛まないように言うんだ。やってみるか?」

長門「みる」

キョン「じゃあ……生麦生米生卵だ」

長門「……なまぬぎ……なまはめ」

キョン「……」

長門「なまなかd」

キョン「おk長門一回落ち着こう」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:29:32.92 ID:yhgVNrp6O
長門「……わたしはナガえもん」

キョン「……」

長門「未来からきた」

キョン「遠路はるばるご苦労様だ」

長門「それは何」

キョン「餅だが。食うか?」

長門「食べる」







長門「……うっ……ゲッフゲフモッフ」

キョン「噛もう」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:36:27.93 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「おままごとするわよ!」



ハルヒ「ただいま。あたしごはんそとですませたから」

キョン「そうか。風呂湧いてるぞ」

ハルヒ「ありがと。でもつかれたからシャワーだけあびるわ」

キョン「そうか……」

ハルヒ「うん」

キョン「……」

ハルヒ「なによ」

キョン「離婚しよう」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:39:06.17 ID:yhgVNrp6O
長門「……むーしゃ」

キョン「……?」

長門「……むーしゃ」

キョン「しあわせぇ~」

長門「……」

キョン「ぇ~……」

長門「……」

キョン「……」







長門(……わたしも)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:42:11.08 ID:yhgVNrp6O
長門「……話って何」

キョン「長門、いくら宇宙人だからって毎日まいにちコンビニ弁当はよくないと思うぞ」

長門「なぜ」

キョン「なぜって聞かれても困るが……大体お前なら料理の一つや二つくらいわけないだろ」

長門「面倒」

キョン「どこぞのニートかよ……よし、今度俺が何か作ってやる。お世辞にも腕がいいとは言えんがな」

長門「そう」



キョン「……余計なお世話だったか?」 長門「そうではない。ありがとう、キ……キヨン」

キヨン「だから『ヨ』じゃねえよ!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:44:17.75 ID:yhgVNrp6O
キョン「で、何を作るかなんだが……おでんにでもするか。簡単だしな」

長門「……する」

キョン「じゃ手分けして食材集めだ。俺あっち行くから、長門は向こうな」

長門「……わかった」



―――――



長門「これ」

キョン「え? 人参?」

長門「これ」

キョン「玉ねぎ……」

長門「これ」

キョン「豚バラ……」

長門「これ」

キョン「長門、カレーにするか」

長門「する」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:48:29.80 ID:yhgVNrp6O
キョン「ごちそうさん。隠し味に豆乳ってのは思いつかなかったな。まさか大豆ってこのためか?」

長門「……」

キョン「しかしまぁナイスアイディアだったぞ、長門。さーて……片付けまでが料理だ」

長門「キヨン」

キヨン「わかったもうそれでいい……何だ?」

長門「……」

キヨン「……?」

長門「……おいしかった」

キヨン「そうかい」







カチャ……カチャ…………







長門「だいず……まだあるから……」

キヨン「ありがたく頂戴しよう」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 22:55:00.76 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「よんだだけー」

キョン「……」



ハルヒ「きょん!」

キョン「……」

ハルヒ「……きょん! ねえ!」

キョン「……」

ハルヒ「ねてるの?」

キョン「ああ、寝てる」

ハルヒ「……つまんない」



ハルヒ「ほんとにねてる?」

キョン「ほんとに寝てる」

 
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:03:04.39 ID:yhgVNrp6O
番外編の番外編



みくる「きょんくーん」

キョン「どうしたんだい?」

みくる「あのねー、えーっとぅ……うーんとぅ……」

キョン「忘れちゃったの?」

みくる「わかんなくなっちゃったー」

キョン「んもうかわいいっ!」







結論・みくるはネタにしづらいからやめる

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:15:21.11 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「……何だ」

ハルヒ「なにしてんの」

キョン「……プリンを皿にぷっちんするところだ……邪魔するなよ……?」

ハルヒ「ふーん」

キョン「おぉぉおぁぁァァァ! いでよ!」ぷっちん

ハルヒ「……」

キョン「ハァ……ハァ……見ろ、どうだハルヒ……きれいにぷっちんできただろう……フ……フフフフフ」

ハルヒ「とーう」ぐしゃ

キョン「NOOOOOOOOOO!」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:19:09.19 ID:yhgVNrp6O
番外編・麻雀ファイト倶楽部in文芸部室



長門「……」コト

古泉「なるほど……」タンッ

キョン「それチ」

ハルヒ「ぽん! だっけ?」

キョン「……」

ハルヒ「みくるちゃんお茶」ダンッ

みくる「あ……ひゃ~い」パタパタ



長門「……」コト

古泉「おや……これが入りますか」タンッ

キョン「……チ」

ハルヒ「ぽーん!」

キョン「だぁ゛ー! ポンするなら早く言え! マナー違反だ!」

ハルヒ「みくるちゃんおかわり」ダンッ

みくる「ひゃ~い」パタパタ



長門「……」コト

古泉「ここは……通りますね」タンッ

キョン(……裏目か)タンッ

ハルヒ「ろーん! なんかスゴいやつ!」

古泉「ホンイツ混老頭にダブ南白ドラ3……三倍満ですね」

キョン「え、ダブ南!?」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:24:16.03 ID:yhgVNrp6O
キョン「お……雪か。今夜は冷え込みそうだな」

長門「……」

キョン「どうした、長門」

長門「きれい」

キョン「……そうだな。都会の雪もそう悪くない」

長門「きれい?」

キョン「ああ、きれいだ」







長門「……ユキ、きれい?」







キョン「……」



長門「……」



キョン「……」



長門「……」



キョン「んー……その……なんだ……白くて、きれいだ」







長門「……そう」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:32:11.68 ID:yhgVNrp6O
もっと番外編



佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「このハンバーグ、ぼくがにがてとするにんじんがたくさんはいってるんだ。これはどういうことだろう」

キョン「にんじんもちゃんと食べなきゃダメだ」

佐々木「そうか……やっぱりかなわないな。くっくっ」

キョン「……」



佐々木「だがことわる」

キョン「食べなさい」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:39:20.22 ID:yhgVNrp6O
長門「夕闇を彷徨う一匹の子猫……」

キョン「……ん?」

長門「あなたの帰るべき場所は何処」

キョン「……」

長門「わからない。わたしは誰。わたしは何処にいたの。何処にいけばいいの」

キョン「長門……」

長門「わんわんわわーん」

キョン「それか!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:44:05.13 ID:yhgVNrp6O
長門「……履いて」

キョン「これ誰の靴だ?」

長門「履いて」

キョン「……」

長門「どう」

キョン「んー、ちょっとキツいな」

長門「そう……」

キョン「え……なんかがっかりされてる?」

長門「言わなければならないことがある」

キョン「……何だ?」

長門「あなたはシンデレラではありません」

キョン「はい?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/23(月) 23:55:27.02 ID:yhgVNrp6O
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「ゆうえんちいくの!」



ハルヒ「ねえねえきょん。ショーみたい」

キョン「席があいてなさそうだな。座らないで我慢できるか?」

ハルヒ「かたぐるま」

キョン「……」



ハルヒ「きょん。さっきうらで見たけどあのピンクの人おじさんだったよ」

キョン「……色々あるんだよ世の中には」

ハルヒ「ふーん」



ハルヒ「がんばれぇー! ピンクのおじさーーん!」

キョン「こらっ!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:02:16.24 ID:ffWvXq1LO
もっと番外編



佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「ゆうえんちというものに行ってみたいんだ」



佐々木「……きょん、もっとマイルドなのりものはなかったのか……」タンタンタンタン……

キョン「ジェットコースター嫌いか? なら言えばよかったのに」タンタンタンタン……

佐々木「そういうわけじゃない……ただ、ものごとにはじゅんばんっていうものがあってだね」タンタンタン……



タン!



佐々木「つ……つまりは年そうおうにココーヒーカップでもあああぁあぁああああああああぁあぁぁああああああああ!AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:08:34.95 ID:ffWvXq1LO
長門「えー……びー……」

キョン「海老?」

長門「……」

キョン「すまん、冗談だ」

長門「えーびー……しー……でぃー?」

キョン「うん」

長門「えーびーしーでぃー」

キョン「そうそう」

長門「みーくーるー」

キョン「……どういう意味?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:13:12.95 ID:ffWvXq1LO
>>72より







長門「……」



長門「……」



長門「……エラー発生。無視出来る程度」



長門「……」



長門「……」



長門「……エラー発生」



長門「……」



長門「……エラー発生」







―そうやっていつまでも気づかないフリを続けるの?







長門「……エラー……なんかじゃない」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:16:07.19 ID:ffWvXq1LO
キョン「よう、長門。ん? 珍しいな、本読まないのか?」

長門「今は、いい」

キョン「そうか」



長門「……」



キョン「……」



長門「キヨ……」



キョン「……」







長門「……キヨ………キョン……」







キョン「ん………ん? キョン?」」

長門「キョン」

キョン「どうした長門?」







長門「……言えた」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:24:27.18 ID:ffWvXq1LO
 





さらに番外編



ハルヒ「ねえキョン、短冊に何てお願いごとしたのかな?」

キョン「……みせない」

ハルヒ「いいじゃない、お姉さんに見せてごらんなさい」

キョン「なにすっ……やめろー!」

ハルヒ「なになに……ヒーローになりたい、か。へぇー。キョンがヒーローねぇ」

キョン「いいだろべつに!」



ハルヒ「じゃ大きくなったらあたしのヒーローになってもらおうかしら」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:41:52.02 ID:ffWvXq1LO
もっと番外編



佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「にんぎょう遊びなんてどうだい?」



佐々木「つかぬことをきくが、きょんはバービーとリカちゃんだったらどちらがこのみかな?」

キョン「……」(着せ替えに夢中)

佐々木「ちなみにぼくはリカちゃん派なんだ。ぼくがにんぎょうにもとめるものはバツグンのスタイルじゃないんだよ」

キョン「……」(スカート選びに夢中)

佐々木「がいそうあってのにんぎょう遊びだと思わないかい?

 とくにのぞみのうすいぼくのような体の子はにんぎょうにゆめを着せるような思いで……きいてるかい?」

キョン「なぁ佐々木」

佐々木「どうしたんだ?」

キョン「ポニテはないの?」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 00:52:10.78 ID:ffWvXq1LO
店員「お弁当温めますか?」

長門「温める」

店員「少々お待ち下さい」

長門「……」



店員「お待たせ致しました。熱くなっておりますので気をつけてお持ち下さい」

長門「……あつ」

店員「大丈夫ですか? 袋もう一枚ご用意しましょうか?」

長門「いい」

店員「はぁ」

長門「冷めるまで待つ」

店員「はい。……はい? あ……えーと………」

長門「……」

店員「……」

長門「……あつ」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 01:07:12.52 ID:ffWvXq1LO
長門「……」



じゃーんけーん……



長門「……」ぽんっ!



あーいこーで……



長門「……」しょっ!



ズコー



長門「……」

キョン「……」

長門「……もう一回」

キョン(長門……がんばれ!)

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 01:20:42.85 ID:ffWvXq1LO
キョン「長門、人生ゲームやるか?」

長門「やる」

キョン「よし、俺は堅実にサラリーマンコースだ。長門は専門職コースか?」

長門「そう」

キョン「じゃ始めるぞ……」



キョン「次長門の番な。ルーレット回して」

長門「……」カラカラカラ……

キョン「9か。1、2……あ。長門、お前就職ゾーン通り過ぎちまったぞ?」

長門「フリーター……」

キョン「そうなるな」

長門「……終わった」

キョン「何が」

長門「人生」

キョン「それ色んな人に対して失礼じゃないか?」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 01:26:25.06 ID:ffWvXq1LO
長門「全員ストップ……」

キョン「結婚のマスだな。その青いピン車にさして」

長門「誰と」

キョン「誰とって……架空の誰かさんでいいんじゃないのか?」

長門「……」

キョン「……」



長門「……嫁ぐ」

キョン「は? どこに?」

長門「……」

キョン「ちょ……俺の車に乗せてどうするんだよ!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 01:30:11.79 ID:ffWvXq1LO
キョン「……」

長門「……」

キョン「一台じゃゲームにならないじゃないか」

長門「いい」カラカラカラ……

キョン「勝手に回してるし……」



長門「……子供が産まれる」

キョン「こ……ども……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「人生ゲームおしまい!」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 08:50:51.73 ID:ffWvXq1LO
長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……!」

キョン「ん?」

長門「……いた」

キョン「何が?」

長門「……ウォーリー」

キョン「ああ……」

長門「……」キュッキュッ

キョン「丸つけちゃダメだ長門!」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 09:30:34.41 ID:ffWvXq1LO
長門「……」シャー……

キョン「ヨーヨーなんてどっから持ってきたんだ」

長門「……」ヒュンヒュン

キョン「おお」

長門「……」シュルルル

キョン「おおお!」

長門「……!」シュルルル……ガッ

キョン「……」

長門「……」

キョン「うん……アゴは痛いよな」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 09:38:29.09 ID:ffWvXq1LO
長門「……うそ発見器」

キョン「またけったいなモノを」

長門「つけて」

キョン「ん」



長門「全部はいと答えて」

キョン「はい」

長門「すき?」

キョン「は? 何が?」

長門「……」

キョン「あ……はい……」

長門「だいすき?」

キョン「……はい」

長門「本当に?」

キョン「……はい」

長門「……そう」

キョン「……」

長門「……わたしもすき」

キョン「これ本当にうそ発見器なんだろうな?」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 09:53:53.86 ID:ffWvXq1LO
ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「どうぶつえんいくわよ!」



ハルヒ「ねえきょん、ライオンねてる」

キョン「ライオンにもライオンの生活があるんだよ」

ハルヒ「おきろー!」シャンシャン

キョン「柵をたたくな!」



ハルヒ「きょん、あのちっこいサルにエサあげる!」

キョン「お前ここから投げて届くのか?」

ハルヒ「とうっ!」ポテ

キョン「……」

ハルヒ「あーだめ! おまえじゃないの! とっちゃだめー!」

キョン「社会は厳しいんだよハルヒ」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 10:02:10.22 ID:ffWvXq1LO
佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「どうぶつえんにいこう」



佐々木「モルモットかわいいね」

キョン「そうだな」

佐々木「くっくっ……ひにくなものだね」

キョン「?」

佐々木「きみたちはえらばれたモルモットなんだよ。えらばれなかったモルモットは今ごろ、われわれ人るいのはってんのぎせいになっているんだ」

キョン「……」

佐々木「いやそれとも、きみたちこそえらばれなかったモルモットかもしれない。生きるいみもわからないまま、見せものとしてしょうがいすごすことになるんだ」

キョン「……」

佐々木「くっくっ……どちらがほんとうにしあわせなのかな?」

キョン「佐々木、パンダ見ようパンダ」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 10:43:55.83 ID:ffWvXq1LO
長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「長門、これはフラワーロックだ」ウィーンウィーン

長門「フラワーロック」ウィーンウィーン

キョン「音に反応して動くんだ」ウィーンウィーン

長門「そう……」ウィーンウィーン

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……ユニーク」ウィーンウィーン

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 11:04:40.20 ID:ffWvXq1LO
長門「……」カチッ

キョン「……」

長門「……」カチッカチッ

キョン「……」

長門「……」カチカチッ……ボン!

キョン「マインスイーパか」

長門「……」

キョン「適当に押してもダメだぞ」

長門「わかった」



長門「……」

キョン「……どうした? 詰まったか?」

長門「詰まった」

キョン「どれ…………8!?」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 11:35:02.99 ID:ffWvXq1LO
長門「……」



長門「あなたはひとり」ウィーンウィーン



長門「今は、わたしもひとり」ウィーンウィーン



長門「寂しい?」ウィーンウィーン



長門「……」



長門「そう……」ウィーンウィーン



長門「わたしは寂しくない」ウィーンウィーン



長門「ひとりじゃないから」ウィーンウィーン



長門「……みんないてくれるから」ウィーンウィーン



長門「大丈夫。誰も、ひとりじゃない」ウィーンウィーン



長門「……」







ウィーンウィーン







長門「そう」ウィーンウィーン

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 11:37:14.72 ID:ffWvXq1LO
キョン「何だこりゃ!」ウィーンウィーンウィウィーンウィーンウィーンウィーンウィ

長門「フラワーロック」ウィウィーンウィーンウィーンウィーンウィーンウィウィーン

キョン「そうじゃなくて……何体あるんだこれ」ウィーンウィウィーンウィウィーンウィーンウィーンウィウィーン

長門「……」ウィウィーンウィーンウィウィーン

キョン「……」ウィーンウィーン

長門「……」

キョン「……」



長門「にぎやか」ウィーンウィウィーンウィーンウィウィーンウィーンウィーン

キョン「……だな」ウィーンウィーンウィーンウィーンウィーンウィーン

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 12:17:42.83 ID:ffWvXq1LO
長門「……」

キョン「お、ジェンガ? ハルヒが持ってきたやつか」

長門「おそらく」

キョン「……やるか?」

長門「やる」



長門「……」カチャ

キョン「……よっ……セーフ」カチャ

長門「……」カチャ

キョン「ここいけるか……どうだ! お……あ……おおぉ~~」



長門「……」カチャ

キョン「……これはヤバいな……これは……ヤバい……ああ、ああああ!」ガシャーン!



ウィーンウィーンウィーンウィウィーンウィーンウィウィーンウィーンウィーン


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 12:39:48.75 ID:ffWvXq1LO
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「おえかきするわよ!」



ハルヒ「……」

キョン「……うーむ」

ハルヒ「……できた!」

キョン「お。どれどれ……何かいたんだ?」

ハルヒ「きょんのかお!」

キョン「なるほど。この気だるそうな雰囲気は俺そのものだ。才能あるぞハルヒ」

ハルヒ「ノーベルしょうなみね!」

キョン「ノーベル賞はないな残念ながら」



ハルヒ「きょんなにかいたの?」

キョン「……まだ途中なん」

ハルヒ「みせなさい!」

キョン「……ほれ」

ハルヒ「あ……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「もっと……もっとかわいくかきなさい!」

キョン「はいはい」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 12:57:09.88 ID:ffWvXq1LO
長門「……見える」

キョン「……何が?」

長門「オーラ」

キョン「テレビ見過ぎだ」

長門「あなたの前世が見える」

キョン「前世?」

長門「……精悍な顔立ち」

キョン「へえ」

長門「……とても綺麗な目」

キョン「……それで?」

長門「……逞しい体格」

キョン「武士かなんかとか?」

長門「犬」

キョン「犬!?」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 13:55:04.03 ID:ffWvXq1LO
長門「……よう」

キョン「……何だその手つきは」

長門「ラッパー」

キョン「また変なものに影響されたか」

長門「……ちぇき」

キョン「あのな長門、そんな日本舞踊みたいなたおやかな動きじゃなくてこう……」

長門「……」

キョン「YO! チェケダゥ!」ズビシィッ

長門「……」

キョン「とまあこんな具合にだな……」

長門「……ちぇき……だー」

キョン「……」

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 14:06:26.05 ID:ffWvXq1LO
長門「ヨウ……ヨウ……」

キョン「……」

長門「わたしの名前はながとゆき」

キョン「……」

長門「大根一本かつら剥き」

キョン「……」

長門「おいしいお味噌はハナマルキ」

キョン「……」

長門「中央特快高尾ゆき」

キョン「待て長門」

長門「なに」

キョン「それラップか?」

長門「そう」

キョン「適当に韻踏んでるだけで意味ナシじゃダメなんだぞ」

長門「……」

キョン「……」

長門「……ちぇき」

キョン「ごまかすな」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 14:19:48.15 ID:ffWvXq1LO
キョン「長門、これなんだかわかるか?」

長門「吐捨物」

キョン「ちがーう! これはもんじゃ焼きっていう食いもんだ。俺もそんなに食ったことないが」

長門「もんじゃ焼き……」



キョン「こうやってまず具で堤防を作ってだな」

長門「……」

キョン「……よし。で、こん中に残りの汁を入れるんだ」

長門「……」

キョン「……やりたいのか?」

長門「やる」



ビシャアアアアアアア

キョン「ああああああこぼれてるこぼれてるこぼれてる! ちょ、ストップ長門一回ストップ!」

長門「……」

ビシャアアアアアアア

キョン「ストォーーップ!」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 14:36:14.88 ID:ffWvXq1LO
番外編?



橘「きょんくん! ちょっといーですか?」

キョン「いーくない」

橘「きょこーん」







結論・京子かわいいよ京子

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 14:40:31.02 ID:ffWvXq1LO
番外編??



キョン「パフューム」

九曜「ぱ―――」

キョン「……」

九曜「ュ―――」

キョン「……」

九曜「―――」

キョン「………」

九曜「空―――青い―――ね」

キョン「コイツは話にならん!」







結論・昆布おいしいよ昆布

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 14:48:27.90 ID:ffWvXq1LO
番外編……



古泉「意図的に僕を避けていませんか?」

キョン「どういう意味だ」

古泉「まだあどけなさが残る舌足らずな僕とあなたが他愛もない会話を交わす、こんな話があってもいいのではないかと」

キョン「いらない」

古泉「なぜです?」

キョン「誰も、特に俺が望んでいないからだ。そして無理やり作ると大抵とんでもないオチがつく」

古泉「そこまでおっしゃるとは心外ですね。まぁいいでしょう。僕は別のスレであなたの気が変わるのを待ちますよ」

キョン「*は管轄外だ!」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 15:14:10.19 ID:ffWvXq1LO
長門「座って」

キョン「何で」

長門「検査」

キョン「何の」

長門「脚気」

キョン「脚気?」



キョン「優しく叩いてくれよ?」

長門「大丈夫」

キョン「……」

長門「……」ゴン

キョン「い゛っっ!……な……何故スネを……」

長門「上がらない」

キョン「上がらねえよ! 膝だよ膝!」

長門「うかつ」ゴンッ

キョン「ぎゃっ! だから痛ぇっての!」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 16:23:51.02 ID:ffWvXq1LO
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「これ、よんで!」

キョン「……」







キョン「……娘は二人にこういいました。『あたしが部屋ん中にいる間は絶っ対覗いちゃダメにょろよっ! いいかいっ?』『うはwwwおk』『把握した』」

ハルヒ「ねえきょん」

キョン「ん?」

ハルヒ「なんでのぞいちゃダメなの? へるもんじゃないのに」

キョン「そんな不埒なことはしとらん」

ハルヒ「きぎょうひみつ?」

キョン「まぁそんなとこだ。知的財産の保護ってのはなかなか大変なんだよ」

ハルヒ「ふーん」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 16:24:45.89 ID:ffWvXq1LO
番外編続き



キョン「鶴はいいました。『あっちゃー、バレちゃったら仕方ないねっ! あたしもう帰らなきゃっ、じゃねっ!』『ちょw』『乙w』鶴は夜空に消えていったとさ」

ハルヒ「……おわり?」

キョン「おわり」

ハルヒ「……」

キョン「何だ、不満か?」

ハルヒ「ちゃんとフラグかいしゅうしたのにバッドエンドってどういうことよ!」

キョン「……」

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 18:33:37.11 ID:ffWvXq1LO
長門「……」

キョン「どうした長門、地球儀なんか眺めて」

長門「……」カラカラカラ……

キョン「……」

長門「……」カラカラカラ……

キョン「……」

長門「……」ピタッ

キョン「……」

長門「……ウルグアイ」

キョン「……何してるんだ?」



長門「……回す」カラカラカラ……

キョン「うん」

長門「指で止める」ピタッ

キョン「うん」

長門「日本に当たれば成功」

キョン「今のは?」

長門「インド洋」

キョン「もっと北狙え」
 
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 19:49:54.24 ID:ffWvXq1LO
トゥルルルル……



キョン「……長門?」ピッ

長門『……』

キョン「どうした?」

長門『最も高いのはどれ』

キョン「え?」

長門『Aランドマークタワー、Bサンシャイン、C東京都庁、D六本木ヒルズ森タワー』

キョン「は? え………すまんもう一回言って」

長門『Aランドマークタワー、Bサンシャ』ガチャッ ツー……ツー……

キョン「長門? ……長門?」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 20:02:23.66 ID:ffWvXq1LO
長門「……催眠術」

キョン「できるのか?」

長門「見て」

キョン「あ……ああ」

長門「……」

キョン「……」

長門「寝た」

キョン「いや、まだ」

長門「……」

キョン「……」

長門「寝た」

キョン「……まだ」







長門「……」

キョン「……」

長門「寝て」

キョン「おい」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 20:26:18.34 ID:ffWvXq1LO
長門「雨」

キョン「降ってきやがったな」

長門「……」

キョン「長門、傘ないのか」

長門「ない」

キョン「ほら、俺の使っていいぞ」

長門「ありがとう。でもへいき」

キョン「平気ってこたないだろ」

長門「持ってきた」

キョン「何を」

長門「かっぱ」

キョン「なるほど」

長門「着てきた」







キョン「すまん意味がよくわからないんだが」

長門「中に」

キョン「外に着ろ!」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 20:56:45.94 ID:ffWvXq1LO
長門「……」バシャ……バシャ……

キョン「長靴まで持ってきてたのか」

長門「……」バシャ……バシャ……

キョン「ほら長門、前見て歩け前」







キョン「気をつけろ、車来るぞ」

長門「大丈夫……濡れない」



バッシャアアアアア



キョン「盛大にハネやがったな」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「長靴に水が入った」

キョン「いわんこっちゃない」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 21:20:41.09 ID:ffWvXq1LO
長門「……」カンカンカン……

キョン「……」

長門「……」カンカンカン……

キョン「……」

長門「……」カンカンカンカン

キョン「何してるんだ長門」

長門「……」

キョン「……コーンが出てこないのか」

長門「二粒」

キョン「水入れて振ったら出るんじゃないか?」







長門「……」

キョン「……三粒あったな」

長門「……」

キョン「……」

長門「あげる」

キョン「いらん」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 21:56:19.58 ID:ffWvXq1LO
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「こうえんにいくわよ!」



ハルヒ「きょん、あれやりたい」

キョン「シーソーか。でも多分つまらないと思うぞ」

ハルヒ「それはあたしがきめるの!」



ギィーコ……バタン!



ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」バタバタ

キョン「……」

ハルヒ「……」バタバタ

キョン「……」

ハルヒ「きょん」

キョン「何だ」

ハルヒ「これつまんない」

キョン「だろう」

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 22:06:55.43 ID:ffWvXq1LO
もっと番外編



佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「こうえんにいくというのはどうだろう」



佐々木「じつは今さか上がりをれんしゅうしていてね。きょんにコツをおしえてもらいたいんだ」

キョン「そうか」

佐々木「ただいきおいにのって回ればいいだけのはずなのに、これがなかなかどうしてむつかしい。くっくっ、ぼくの方がてつぼうに遊ばれてるきぶんさ」

キョン「鉄棒がお腹にしっかりついた状態で回るんだ。俺が支えてるから」

佐々木「たすかるよきょん。それっ! よっ! なるほど、なんとなくつかめた気がする」

キョン「じゃ一人でやってみな」

佐々木「ありがとう、おんにきる」



佐々木「ところできょん」

キョン「ん、何だ?」

佐々木「……見たね?」

キョン「見てない」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/24(火) 22:36:55.33 ID:ffWvXq1LO
長門「……」キュルキュルキュルキュル

キョン「……」

長門「……」キュル……キュル……

キョン「よく回るんだな、ハルヒの椅子」



長門「……」キュルキュルキュルキュル

キョン「楽しいか?」

長門「……わりと」キュル……キュル……

キョン「目回すぞ?」

長門「大丈夫」キュルキュルキュルキュル



キュル……キュル…………ガタン!



キョン「長門!」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 00:10:00.69 ID:yQNaWr7xO
ガタガタガタ……

キョン「風が出てきたな」

長門「……うかつ」

キョン「何が?」

長門「飛ばされる」

キョン「洗濯物か?」

長門「そう」

キョン「そりゃまずいな。一雨くる前に早く帰ろう」







キョン「昨日大丈夫だったのか?」

長門「……」

キョン「……やられたか」

長門「シーツ」

キョン「あーあ」

長門「枕カバー」

キョン「寝具ばっかだな」

長門「スルメ」

キョン「……」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 00:24:57.30 ID:yQNaWr7xO
長門「……鳥取」

キョン「違う、それは島根だ」

長門「島根……」

キョン「こっちが鳥取」

長門「鳥取……」

キョン「うん」

長門「……そう」







キョン「すまん長門逆だ」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 00:32:06.25 ID:yQNaWr7xO
長門「……」

キョン「……」

長門「……」ザッザッザッザッ

キョン「そこさっき行った」

長門「……」ザッザッザッザッ

キョン「……」

長門「……」

キョン「右行って」

長門「……」

キョン「そこ」

長門「……」ザッザッザッザッ

キョン「あれ違うな……ちょっと貸して」

長門「……」

キョン「……ごめんここじゃないわ」ザッザッザッザッ

長門「……」

キョン「どこだっけな……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「やっぱマリオカートやるか」

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 04:12:57.35 ID:yQNaWr7xO
長門「我が輩は猫である」

キョン「……」

長門「名前はまだない」

キョン「……」

長門「つけて」

キョン「ん?」

長門「名前」

キョン「じゃぁアルシンド」

長門「アルシンド……」

キョン「アルシンド」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」シュバッ

キョン「膝ついて?」

長門「……」シュバッ

キョン「額に指を当てて?」

長門「……アルシンド」

キョン「それビスマルクな」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 04:28:34.90 ID:yQNaWr7xO
長門「鳴かぬなら」

キョン「……」

長門「殺してしまえホトトギス」

キョン「……」

長門「残酷」

キョン「まぁそうなるな」

長門「鳴かぬなら」

キョン「……」

長門「それもアリだなホトトギス」

キョン「……誰だ?」

長門「あなた」

キョン「……」

長門「……」

キョン「長門はどうするんだ?」

長門「鳴かぬなら」

キョン「……」

長門「情報連結を解除し再構成する」

キョン「信長も真っ青だ」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 10:10:47.97 ID:yQNaWr7xO
長門「……古池や」

キョン「……」

長門「蛙飛び込む水の音」

キョン「どんな音だ?」

長門「……どぼん」

キョン「風情もクソもないな」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 10:14:27.40 ID:yQNaWr7xO
長門「この木なんの木」

キョン「……」

長門「……気になる木」

キョン「……」

長門「なんの木?」

キョン「俺に聞かれても」

長門「……」

キョン「……」



長門「もちもちの木?」

キョン「また懐かしいもん出てきた」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 10:25:43.57 ID:yQNaWr7xO
キョン「いけね、長門に借りた本返さないと……」ピッピッピッピッ……



トゥルルルル……トゥルルルル……



キョン「……」



ガチャッ



キョン「長門、こないだ借り」



『長門。只今留守にしている』



キョン「……あれ、出かけてんのか」



『ピーという発信音の後に、名前と要件を言って。ファクシミリの場合はそのまま送信して構わない』



キョン「コレわざわざ自分で録音したのか……絵が想像できん」



『……ピー』



キョン「そこもか」

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 10:44:03.96 ID:yQNaWr7xO
長門「イズ ジス ア ペン」

キョン「……」

長門「ノー、ジス イズ アン ェアポゥ」

キョン「偏差値低い例文だな……」

長門「ヒー イズ ア ジェントゥメン」

キョン「……」

長門「シー イズ ア レイディ」

キョン「……」

長門「バット、シー ワズ ア ボーイ」

キョン「何だって?」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 10:49:20.14 ID:yQNaWr7xO
長門「ヒー イズ ヒズ ファーザー」

キョン「……」

長門「ヒー イズ ヒズ ファーザー トゥー」

キョン「またおかしくなったぞ」

長門「シー イズ ヒズ マザー」

キョン「うん」

長門「シー イズ ヒズ グランパ」

キョン「うん」

長門「……ソーリー、シー イズ ヒズ グランマ」

キョン「待て待て待て」

313: 2008/06/25(水) 10:59:33.91 ID:yQNaWr7xO
長門「……叩いて」

キョン「いきなり何てことを言い出すんだ」

長門「ここ」

キョン「……ポケットをか?」

長門「そう」

キョン「……」

長門「遠慮は無用」

キョン「……軽くな、軽く」パンッ



長門「……」ゴソゴソ……

キョン「……」

長門「……」ポロポロポロ……

キョン「……何だそれ」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「長門、ビスケットは勝手に増えたりしないんだ」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 11:08:36.40 ID:yQNaWr7xO
長門「レポート完成、現在大学へ向かう電車の中」

キョン「中央特快高尾行きじゃないけど間に合うのか?」

長門「……間に合わせる」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 11:26:25.18 ID:yQNaWr7xO
長門「……ドはドーナツのド」

キョン「……」

長門「なぜ」

キョン「すごい質問だぞそれ」

長門「ドーナツのツでは不都合な理由は何」

キョン「うーむ……」

長門「レモンのレである論理的根拠は何」

キョン「長門、お前の言い分はもっともだが」

長門「……」

キョン「ツモミファソラシツってのはどうだろう」

長門「……」

キョン「……」

長門「……ツ……モ…………ミ」

キョン「うん」

長門「……」

キョン「……」

長門「わかった」

キョン「そうか」

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 12:25:13.93 ID:yQNaWr7xO
長門「……」シャッ

だいちのころもを盗んだ!

長門「……」シャッ

何も持っていない!!

長門「間違えた」







キョン「いくつ盗んだ?」

長門「60」

キョン「まぁ充分かな……よし、全部売ってロッド20本ずつ買ったら魔大陸に行こう」

長門「……」

キョン「……ん?」

長門「……」

キョン「……疲れた?」

長門「とても」

330: 2008/06/25(水) 13:06:08.22 ID:yQNaWr7xO
長門「わたしはランプの精」

キョン「生憎ランプは切らしてる」

長門「……わたしはやかんの精」

キョン「はい」

長門「あなたの願い事を3つまで叶える」

キョン「そりゃすごい」

長門「最初の願いは何」

キョン「お茶汲んでくれ」

長門「おやすいごよう」



キョン「……うん、朝比奈さんには及ばないがなかなか」

長門「次の願いは何」

キョン「じゃあ、やかんの精の願いをかなえてやってくれ」

長門「……」

キョン「さぁ、最後の願いは何だ」

長門「……」

キョン「……」







長門「ずっと、ここにいたい」

キョン「おやすいごよう」

368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 21:24:18.92 ID:yQNaWr7xO
キョン「長門、みかん食うか?」

長門「食べる」



長門「……」

キョン「随分とキレイに皮むくんだな」

長門「……」

キョン「白いとこ取るのか」

長門「とる」

キョン「そこ栄養が詰まってるらしいぞ」

長門「……」

キョン「……」

長門「あげる」

キョン「いらん」

370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 21:29:43.43 ID:yQNaWr7xO
キョン「長門、ビワ食うか?」

長門「食べる」



キョン「……」

長門「……」

キョン「一応言っとくが、種は食えないぞ」

長門「……」

キョン「長門、種出せ」

長門「……」べっ



キョン「楽器に琵琶ってあるだろ? あれってこの果物を模ってるらしいな」

長門「……」

キョン「琵琶湖ってのはなんで『琵琶湖』なんだろうな。知ってるか?」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「長門」

長門「何」

キョン「種出せ」

長門「……」べっ

374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 21:53:56.25 ID:yQNaWr7xO
店員「いらっしゃいませー」

長門「おでん」

店員「何にいたしますか?」

長門「ちくわぶ」

店員「はい、ちくわぶですね」

長門「ちくわ」

店員「ちくわがお1つ」

長門「ちくわぶ」

店員「えっ……と、ちくわぶはお2つ……でよろしいですか?」

長門「ちくわぶ」

店員「……」







長門「……」

長門「つゆが少ない」

長門「……」

長門「……」

長門「けち」

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 23:03:13.19 ID:yQNaWr7xO
長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「何してるんだ長門」

長門「観察」

キョン「何の」

長門「スルメ」

キョン「……」



キョン「何か起きたか」

長門「少し縮んだ」カキカキ

キョン「……」

長門「……」

キョン「いっそ水槽にでも入れてやったらどうだ?」



長門「……」

キョン「……」

長門「大きくなった」カキカキ

キョン「……」

長門「スルメは成長する」カキカキ


383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/25(水) 23:18:09.96 ID:yQNaWr7xO
長門「……」

キョン「……また観察か? 今度は何だ」

長門「アジ」

キョン「長門ちょっとこい」



長門「……」

キョン「いいか長門、観察ってのは植物とか虫とかそういうモノでやるんだ」

長門「……そう」

キョン「スルメもアジの干物もあれで既に最終形態なんだ。成長の余地はない。わかるな?」

長門「わかる」

キョン「よろしい」

長門「植物にする」

キョン「ああ、それがいい」



長門「柿」

キョン「干すだろ!」

419: 2008/06/26(木) 09:58:13.52 ID:02IDNDsRO
ガチャ



長門「……」

キョン「長門か、今日は遅いんだな」

長門「……」とっとっ

キョン「ん?」

長門「……」とっとっ

キョン「……」

長門「……」すとん

キョン「おわっ! おい、ちょ……何だ何だ!」

長門「……」

キョン「何でここに座ってんだ!」

長門「間違えた」

キョン「まちが……何をだよ」

長門「……」すっく

キョン「……」

長門「……」くるっ

キョン「……」

長門「……」すとん

キョン「だから俺に座るなって! ……てかこの体勢色々マズくねえか!?」

421: 2008/06/26(木) 10:06:18.42 ID:02IDNDsRO
長門「……」

キョン「……」

長門「うかつ」

キョン「……」

長門「寝ぼけていた」

キョン「お前ともあろう者が?」

長門「一種のエラー」

キョン「……」

長門「……」

キョン「何の授業だったんだ」

長門「数学」

キョン「なるほど……お前にゃちと退屈だろうな」

長門「そう」

キョン「……」

長門「……」

キョン「長門、ちょっといいか?」

長門「何」

キョン「降りろ」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/26(木) 12:26:07.13 ID:02IDNDsRO
長門「あげる」

キョン「ん?」

長門「食べて」

キョン「いやでも半分はあるぞこれ」

長門「いい」

キョン「あ……ありがとう」

長門「……」

キョン「……」

長門「おいしい」

キョン「え? ……まぁ、うん」

長門「そう」



キョン「よかったのか? お前の昼飯だったみたいだけど」

長門「いい」ガサガサ……

キョン「……」

長門「……」

キョン「……それ顔にくっつけてどうする気だ?」

長門「新しい顔」

キョン「それがやりたかったのか?」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/26(木) 14:42:28.94 ID:02IDNDsRO
長門「……何のために生まれて、何をして生きるか」

キョン「……?」

長門「涼宮ハルヒの観測及びその報告。それがわたしの存在意義」

キョン「そうらしいな」

長門「それがわたしの幸せ?」

キョン「……」

長門「わからない。今のわたしにはまだ、答えられない」



長門「外的要因から世界の再改変が行われた場合」

長門「わたしはわたしにとっての幸せが何であるのかわからないまま、存在意義を失う」



キョン「長門……」







長門「それは……いや」

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/26(木) 14:43:31.29 ID:02IDNDsRO
キョン「……」

長門「……」

キョン「……長門」

長門「……」

キョン「俺は、お前と会えて良かったと思ってる。ハルヒとも朝比奈さんとも、古泉とも」

長門「……」

キョン「今はまだわからなくていい」



キョン「全部終わって、お前がお前の意志でここにいようって決めたときに、良かったなって思えればそれでいいんだ」







長門「あなたは優しい」

キョン「そうか?」

長門「わたしは約束した。あなたと涼宮ハルヒ、SOS団……この世界を守ること。だから」

キョン「……だから?」

長門「あなたにも約束してほしい」

キョン「何だ?」

長門「わたしにはできないこと。あなたにはできること」







長門「わたしを、守って」

448: 2008/06/26(木) 16:28:57.47 ID:02IDNDsRO
長門「……」カッチカッチカッチカッチ

キョン「……」

長門「……」カッチカッチカッチカッチ

キョン「何だそれは」

長門「ラッキーアイテム」カッチカッチカッチカッチ

キョン「ラッキーアイテム……が、それか?」

長門「アメリカンクラッカー」カチカチカチカチカチカチ

キョン「……いいことあったか?」

長門「……」カチカチカチカチカチカチ

キョン「一回ストップ」



長門「まだ会ってない」

キョン「誰に」

長門「ラッキーパーソン」

キョン「どんな人だ」

長門「やる気に満ちた人」

キョン「やる気か……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「ごめんなさい」

キョン「やめてくれ、余計心が痛い」

450: 2008/06/26(木) 16:49:02.95 ID:02IDNDsRO
キョン「……」

長門「……」

キョン「長門、今日は少し世界が傾いて見えたりしていないか?」

長門「……わたしから見て右に30度ほど傾いている」

キョン「……」

長門「寝違えた」

キョン「お前宇宙人だよな?」



キョン「朝からずっとそうなのか」

長門「そう」

キョン「とんだ災難だな」

長門「災難」

キョン「はてどうしたものか」

長門「……」

キョン「……」

長門「わかった」

キョン「言ってみろ」

長門「世界の方を30度ほど傾ければいい」

キョン「それ規定事項じゃないだろうな」

長門「……禁則」

キョン「最近またお前がわからなくなったよ」

453: 2008/06/26(木) 17:37:44.01 ID:02IDNDsRO
番外編



ハルヒ「きょん!」

キョン「何だ」

ハルヒ「すいぞくかんにいくわよ!」



ハルヒ「みてみてきょん、サメ! サメいる!」

キョン「おお」

ハルヒ「ってことは、ほかのさかなはエサね」

キョン「そんな血生臭い水族館があってたまるか。仲良く一緒に暮らしてるんだ」

ハルヒ「おかしいわよそんなの!」

キョン「……」

ハルヒ「みてなさい、いっぴきくらいたべちゃうにきまってるんだから」

キョン「……俺そこにいるからな」







キョン「食べたか?」

ハルヒ「なかなかしぶといヤツだわ……」

キョン「言っただろう、係の人がちゃんと世話してるんだよ」

ハルヒ「……」

キョン「どうした?」

ハルヒ「けっきょくにんげんさまが一ばんということね」

キョン「お前何しにここに来たんだ」

458: 2008/06/26(木) 17:55:17.32 ID:02IDNDsRO
もっと番外編



佐々木「きょん、ちょっといいかな」

キョン「ああ、どうした」

佐々木「すいぞくかんにいかないかい?」



佐々木「ごらんよきょん、ちいさなエビがいる」

キョン「かわいいエビもいたもんだ」

佐々木「かうとなると、高いもので数千円もするそうじゃないか。生物のかちなんて人げんのしいてきなものなのさ」

キョン「……」

佐々木「食物れんさのさい下そうにいちするかれらが、ちょう点にたつぼくたち人げんにちやほやされるなんて」

キョン「……」

佐々木「くっくっ、いったいどういういん果だろうね」

キョン「お前らもっと素直に楽しんでくれ」

465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/06/26(木) 18:21:24.17 ID:02IDNDsRO
長門「ひっ……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……ひっ……」

キョン「しゃっくりか?」

長門「そう……ひっ」

キョン「しばらく息止めてみな」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「どうだ?」

長門「止まった」

キョン「よかったな」

長門「ありがひっ」

キョン「……」

474: 2008/06/26(木) 19:47:43.47 ID:ul/wDqxt0
長門「……きれい」

キョン「上弦の月か。見事なもんだ」

長門「……」

キョン「お前のお仲間はあの辺にもいるのか?」

長門「わからない。あの衛星には生体反応が確認できなかったから」

キョン「ウサギはいなかった、か」

長門「ウサギ?」

キョン「満月の夜には、ウサギが餅をつくんだ。まぁよくある御伽噺だな」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「再改変する」

キョン「だめ」


475: 2008/06/26(木) 19:55:08.30 ID:ul/wDqxt0
キョン「そういえば長門、前に言ってたなんとか領域ってのはどこにいるんだ?」

長門「天蓋領域。天頂方向に存在を確認した」

キョン「それってあの辺か?」

長門「違う。あっち」

キョン「え? あそこか?」

長門「もっと西」

キョン「……」

長門「……左」

キョン「あそこか」

長門「いきすぎ」

キョン「難しいな……ここ! ここだろ?」

長門「……」

キョン「……」

長門「……大体あってる」

キョン「馬鹿でごめんな」

481: 2008/06/26(木) 20:20:16.19 ID:ul/wDqxt0
長門「これ、何」

キョン「お、チューペットか」

長門「ちゅーぺっと」

キョン「日本の夏の風物詩だ。貸してみ」



キョン「凍ってるからこのままじゃ食えないんだ」

長門「……」

キョン「だからこうやって、ほっ」ぐにゃっ

長門「……」

キョン「あれ……ほっ! くそっ、おらっ!」ぐにゃっ

長門「……」

キョン「ちっくしょ……パキッといくんだよ、パキッと……そいっ!」ぐにゃっ

長門「……」

キョン「……」

長門「はさみ」

キョン「助かる」

483: 2008/06/26(木) 20:31:35.06 ID:ul/wDqxt0
番外編の番外編



みくる「きょんくん」

キョン「ん? どうしたんだい?」

みくる「おりがみおしえてください」



キョン「これをこう折り込んで、ここ開いて、はい出来上がり」

みくる「わぁ~きょんくんじょうずです!」

キョン「鶴なんて久々に折ったが、意外と覚えてるもんだな」

みくる「ありがとう!」

キョン「折り紙折ってどうするんだ?」

みくる「あげるの」

キョン「誰に」

みくる「えっとね? ……あっ!」

キョン「ん?」

みくる「だめぇ! きょんくんは見ちゃだめ! きんそく!」

キョン「ああ、なるほど……んもぅかわいいっ!」





結論・本当はみくるももっと書きたかった

485: 2008/06/26(木) 20:39:06.37 ID:ul/wDqxt0
番外編…



古泉「とうとう最後まで書きませんでしたか。いや、逆に清々しい気分ですよ」

キョン「どういう意味だ」

古泉「……僕のこと嫌いですか?」

キョン「気持ち悪いこと聞くな」

古泉「真面目な話です」

キョン「……」

古泉「……」

キョン「……」

古泉「……なるほど。安心しました」

キョン「何も言ってない」

古泉「目は口ほどに物を語るんですよ。では失礼します」
 
488: 2008/06/26(木) 20:54:53.14 ID:ul/wDqxt0
長門「……」パタン

キョン「よし、帰るか」



キョン「じゃな、長門」

長門「待って」

キョン「お?」

長門「靴の紐」

キョン「え? あ、ああほんとだ……ぉわっ!?」

長門「わたしがやる」



キョン「……」

長門「できた」

キョン「悪いな」

長門「いい」

キョン「じゃ行くぞ。ありがとう」

長門「……」

 

「キョン!」



 ?



「またあした」



 ……ああ、また明日。







キョン「かってぇ……! 何結びだコレ……誰か! 誰かハサミ!」



                          おわり。