1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:01:08.76 ID:aH5ZR05x0
岡部「何を騒いでいるのだ助手よ。この俺が直々に知的食品である『大自然の福音』を分け与えるのだ。
    ありがたくいただけ」

紅莉栖「オーケーわかった。あんたが救いがたいHE  だってことを改めて理解したわ。
     で?当然たけのこの里もあるのよね?」

岡部「は? すまんがもう一度言ってくれ。今ありえない単語が聞こえたのだが」

紅莉栖「た・け・の・こ・の・さ・と・は・あ・る・の?」

岡部「なん……だと……?」

スチャッ
岡部「俺だ! 大変なことになった。機関の奴らが我がラボメンに洗脳工作を施していたのだ!!」

紅莉栖「ハロー?もしもーし?マッドキノコニストの鳳凰院さーん?」

岡部「ああ、そうだ。口に出すだけでも穢らわしいが……たけのこの里など……くっ!大切なラボメンを、奴らめ!!」

紅莉栖「うわ、きのこの山ばっかり10箱も買ってきてる。こんなお金の使い方するならイミフなガジェット作ってた方がまだマシよ」

岡部「……何っ、俺が脱洗脳を? しかし、俺にできるだろうか? ……いや、判っているさ。できる、できないではなく「やる」のだ!
    それが運命石の選択なのだからな。ああ、心配するな、俺に任せろ。 エル・プサイ・コングルゥ」

引用元: 紅莉栖「ハァ?きのこの山?!岡部、どうかしてるんじゃないの!?」 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:05:54.36 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「ひとりコントは終わった?」

岡部「コントではない! 今のは高尚な作戦会議で……まあそれは置いておこう。
    助手よ。お前はまさか、本当にたけのこの里などを食べたがっているのではないだろうな?」

紅莉栖「そうですが何か? ていうか早くきのこの山の箱しまってくれない? 目障りなのよ。
     まああんたが自分で食べたいって言うなら止めないわ、理解し難いけど」

岡部「言うに事欠いて目障り、だと……フ、フゥーハハハ!!
    そうか、アメリカ暮らしが長いと、味覚のセンスも狂ってしまうのだな」

紅莉栖「偏見乙。アメリカ人だってファーストフードばっかり食べてるわけじゃないわよ」

岡部「カップラーメンばかり食べてる女が何を言う。しかもたけのこ厨とあっては説得力はズゥェロに等しい!」

紅莉栖「きのこ厨にだけは言われたくないわよ!!あんなのただの――ひゃっ!!」

岡部「どうした。素直に口を開けろ」

紅莉栖「いきなりそんなものを人の口に突っ込もうとしないで!!」

岡部「しばらく日本の食生活から離れてきのこの魅力を忘れてしまったのだろう。
    食べれば思い出すはずだ。そら食え、早く食え」ズイズイッ

紅莉栖「誰があんたのきのこなんか食うもんですか!!」

ダル「牧瀬氏牧瀬氏、『いきなりそんなモノを~』と『誰があんたのキノコなんか~』のくだりをリピートプリーズ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:10:59.21 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「お断りします!っていうか橋田、いつから居たのよ」

ダル「二人が口論を始めたあたりに来たのだぜ。オカリン、僕も一個もらっていい?」

岡部「何個でも食うがいい。ダル、お前からもこのビンセブにきのこの山の魅力を伝えてやれ」

紅莉栖「ビンセブ?」

岡部「ああ。たけのこの里をありがたがっているようなお前は今日をもって
    『セレブセブンティーン』から『貧乏舌セブンティーン』へ格下げだ!」

紅莉栖「セレブでもセブンティーンでも貧乏舌でも無いわ!!
     ……橋田、まさかあんたもきのこ厨なの?」

ダル「『厨』呼ばわりは心外だお。きのこの里は紳士の嗜み(キリッ」

紅莉栖「HE  という名の紳士ですね、分かります」

ダル「今のはそういうの抜きの話だお!
    それより牧瀬氏がたけのこ厨と聞いて僕の中のガッカリ感がマッハなんだが」

岡部「そう言ってやるなダルよ。若さ故の過ちというのは誰にでもあるものだ」

紅莉栖「一歳しか違わんだろうが! ああもう、あんた達と話してるとラチが明かないわ。
     自分でたけのこの里買ってくる」

岡部「ま、待てクリスティーナ、早まるな!!」

ガチャッ
まゆり「トゥットゥルー☆ ただいまなのです」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:14:38.96 ID:aH5ZR05x0
岡部「お、おぉ、まゆり、か……」

紅莉栖「ちょっとまゆり、聞いて!! 岡部達ったらね――」

岡ダル「わーっ!!わぁああ!!わーーーっ!!!」

紅莉栖「きゃっ! ちょ、何よいきなり!!」

岡部「い、いやーラボは乾燥していて喉が渇くな!! 皆でドクペを飲もうではないか!!」

ダル「禿同禿同」

紅莉栖「え? いやあんた、私は絶対食べないけど、買ってきたきのk」

岡ダル「わーっ!!わーっ!!」

紅莉栖「一体何なのよ!!」

まゆり「んー? 何だかよく分からないけど、今日はまゆしぃ、おみやげを持ってきたのです☆」ガサゴソ

まゆり「じゃーん! たくさんあるからみんなで食べて欲しいのです」

岡部「うっ……」

ダル「……」

紅莉栖「たけのこの里……!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:17:05.55 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「ナイスよまゆり!まゆりもこいつらを説得してやってよ」

まゆり「説得って、何を~?」

岡部「な、何のことを言っているのだ助手? い、いやぁ~たけのこの里は美味そうだなぁ」
              ,, ,,
紅莉栖「え、工エエェェ(*゚д゚)ェェエエ工?」

ダル「これはいいものだ。こんなご馳走を恵んでくださるなんてまゆ氏マジ天使」

岡部「ああ、胸が熱くなるな」

紅莉栖「あんた達、さっきと言ってることがまるで」

岡部「シャァァァァラップ!! 今はまゆりの施しに感謝するべき時であろう?
    無粋な議論などするではない!!」

紅莉栖「ま、まあそこまで言うなら……」

まゆり「ちょっと待ってね~、いったん荷物をそっちのテーブルに…置…い……」

岡部「!!! ダッ、ドゥアアァァルウウゥゥ!!何故隠しておかなかったのだ!!」

ダル「ちょ、僕のせいなん?!テーブルに置きっぱなしにしてたのはオカリンっしょ!」

まゆり「……ねえオカリン、ダル君、どうして『きのこの山』なんかがここにあるのかなー?」

紅莉栖「ま……まゆり?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:20:17.71 ID:aH5ZR05x0
まゆり「紅莉栖ちゃんは、たけのこの里ときのこの山、どっちが好き?」

紅莉栖「当然たけのこの里よ、常識じゃない」

まゆり「えへへ、そうだよねー☆
     でもね、まゆしぃは悲しいのです」

岡部「お……ああ…………」

まゆり「きのこの山を食べるぐらいならゲルバナの方がマシなのです。
     そう“お話”したよねー、オカリン、ダル君?」メキメキ……

ダル「あ……えーと……ソウデスネ」

まゆり「分かってくれてなかったのかなぁ? 二人とも☆」グワシャァ!!

岡ダル「」

まゆり「オカリンダル君、まゆしぃの手の中に粉々になったきのこの山があるでしょ?」

まゆり「数分後の貴様等の姿だ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:23:37.04 ID:aH5ZR05x0
岡部「うわああぁぁぁぁああぁぁあぁぁ!!ダルよ退路を確保しろ!!!」

ダル「ちょ、いきなり振られても無理ゲーな件」

まゆり「えへへ、逃げようとするなんて男らしくないのです☆」

岡部「じょじょじょ助手ウゥゥ!!ボサっと見てないで止めろ!!まゆりを殺人者にする気か!!」

紅莉栖「……残念だけど、あんた達は裁きを甘んじて受けるべき禁忌を犯してしまったわ。
     せめてもの弔いに、ラボメンナンバー001と003は永久欠番にしてあげる」

ダル「こんなの絶対おかしいよ」

まゆり「じっとしてくれないとかえって危ないのです☆」

岡部「だ、誰かァァァ!! ヘルプミイイイィィィィィ!!」

ガチャッ

鈴羽「ういーっす。なんだか今日は騒がしいねぇ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:30:16.57 ID:aH5ZR05x0
まゆり「あ、鈴さん!トゥットゥルー☆」

岡部「ま……まゆりが構えを解いた……助かった……」

ダル「軽い尿漏れレベルで事無きを得たお」

紅莉栖「チッ」

鈴羽「ん?みんなでお菓子食べてたの?なんか一箱グシャグシャなのがあるけど」

まゆり「そうだよー☆ 鈴さんも一緒にたけのこの里食べようねぇ」

鈴羽「へぇ~、たけのこ型のお菓子?食べたことないや」

まゆり「えっ」 紅莉栖「えっ」

岡部「……フ、フゥーーーーハハハ!!!!そうだろうそうだろう!!!!
    たけのこの里などという野蛮な食品、口に入れようなどと考えもしなくても不思議ではない!!」

ダル「阿万音氏が味方ならまゆ氏も暴れないと思ってオカリンが急に調子こきだした件」
                 タケノコジャンキー
岡部「さあバイト戦士よ、『土塊まみれの味覚』どもは置いておいて、このきのこの山を食べようではないか。
    この俺が恵んでやる、遠慮なく食すがいい!」

鈴羽「おお、こっちはきのこ型なんだね。これも食べたことないな」

岡部「えっ」 ダル「えっ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:38:36.29 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「え、阿万音さん、本当に今までたけのこの里もきのこの山も食べたことないの?」

岡部「そこォ!さりげなくたけのこを先に持ってくるな!」

鈴羽「え~っと、その、無い、けど……変、かな?」

岡部「いや……バイト戦士よ、俺はお前が羨ましい」

鈴羽「羨ましいって、どうして?」

岡部「お前は今からきのこの山を口にし、『この世にこれほどの美食があったのか』と感涙にむせぶことだろう。
    だが、『初めて』の快感というのは、二度と味わうことはできない貴重なものだ!
    それはまるでまっさらな新雪の上に一対のシュプールを刻みながら滑り降りるような」

ダル「●●厨乙」  紅莉栖「」ビクッ

岡部「ええい茶化すなHE  !ともかく早速きのこの山を」

まゆり「だめー!初めてはたけのこがいいのです☆」

ダル「まゆ氏、今のもう一回リピートプリーズ」

紅莉栖「想定状況が特殊すぎるわHE  !!」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:46:01.40 ID:aH5ZR05x0
鈴羽「あの~、状況がよく把握できないんだけど……私はどっちを食べればいいの?」

岡部「きのこだ!!」 まゆり「たけのこだよ!!」

紅莉栖「……両方、食べてもらったらどうかしら」

ダル「お? 意外な提案ktkr」

紅莉栖「これは貴重な機会よ。今までたけのこもきのこも食べたことのない中立の立場の阿万音さんに、
     どっちがより美味しいか客観的に判定してもらいましょうよ」

岡部「成る程、一見合理的な提案に思えるが……それで果たして“客観的”と言えるか?
    マッドサイエンティストとはいえ科学者の端くれ、バイト戦士というたった一人の判定だけでは
    白黒つけるためのサンプル数としてはあまりに少ない!」

紅莉栖「ふぅ~ん。怖いんですか、鳳凰院さん?」

岡部「……何だと?」

紅莉栖「たけのこの方が美味しい!きのこなんてカス以下!って阿万音さんに言われるのが恐くてそんな
     予防線を張ってるんでしょ?」

岡部「フ、フ、フゥーーーーハハハ!笑止!笑止だぞビンセブよ!!
    マッドサイエンティストたるこの俺が有り得ない仮定に恐れをなすだと?
    良かろう、貴様の安い挑発にあえて乗ってやろうではないか!!」

鈴羽「ねぇ、岡部倫太郎たちはどうしてあんなに熱くなってるの?」

ダル「男には譲れないものがあるんだお」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 03:54:52.76 ID:aH5ZR05x0
岡部「という訳だバイト戦士よ。お前には歴史の転換点を動かす生き証人となってもらう」

鈴羽「歴史の転換点……!それって、世界線が変動するような?」

岡部「ああ、そうかもしれん。だが安心しろ。お前がどんな選択を下しても、俺だけは決して忘れない。
    そのための魔眼、リーディング・シュタイナーなのだからな」

鈴羽「これは責任重大だね……緊張してきたよ」

まゆり「鈴さんなら絶対できるよ~。そもそもやる前から結果は見えてるのです☆」

鈴羽「ありがとう、椎名まゆり。でもみんながそんなに必死になるほどなんて、
    どんな滋味なのかすごく楽しみだよ」

岡部(ジミ? 地味? ……ああ、"滋味"か)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:04:04.57 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「それじゃあ早速……このたけのこの里と」

岡部「こっちのきのこの山を食すのだ」

鈴羽「では遠慮無く……いっただっきまーす!」

ヒョイパク モグモグ…… ヒョイパク モグモグ……

鈴羽「ふむふむ……なるほど……」

岡部(当然だが、きのこの山を食べた時には目が輝いているな)

紅莉栖(やっぱりたけのこの里を食べた時には頬が緩んでるわね)





鈴羽(美味しい……美味しいけど……どうしよう、どっちも大差無いよ……)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:19:46.90 ID:aH5ZR05x0
岡ダ紅ま「」ソワソワワクワクテカテカ

鈴羽(うわぁ、みんな期待満々でこっちを凝視してるよ……
    う~ん、これは「どっちも美味しいから引き分け」って答えるしかないかな)

ダル「ていうかこれ、もし阿万音氏が『引き分け』って判定したらどうなるん?」

まゆり「そんなことありえないよ~☆」

岡部「ダルよ。鈴羽を侮辱するではない!こいつはれっきとした戦士なのだ。
    そんなダメ政治家のような曖昧な逃げの答弁に走る奴ではない」

紅莉栖「そうよ。今ここできっちり決着がつくわ」

鈴羽「」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:27:55.00 ID:aH5ZR05x0
鈴羽「え、え~っと……」

岡部「ええい、もったいぶるでないバイト戦士よ!ズバッとこいつらに真理を突きつけてやるのだ!!」

紅莉栖「敗北フラグ乙。阿万音さん、こいつに遠慮なんかしなくていいからね」

鈴羽「あはは、そうだね……」

鈴羽(そ、そうだよ。よく考えてみればビビるようなことなんてないよね。私は戦士だよ!
   うん、甲乙付けがたいけど、ここは直感で答えよう)

鈴羽「えっと、きのこの山の方がちょっと好m」

ドゴオォォ!!

鈴羽「カハッ!グゥ……」ドサッ

まゆり「ざ~んねん。まゆしぃ、鈴さんには幻滅なのです……」

ダル「ちょ、阿万音氏!大丈夫なん?! 阿万音氏!!
   ……し、死んでる」

岡部「な……なんだよ……何だよこれええぇぇぇぇっ!!!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:36:16.04 ID:aH5ZR05x0
岡部「クソっ、何故だ……どうしてこんな事に……!!」

紅莉栖「嘘……そんな、阿万音さん……」

岡部「おいたけのこ厨共!!これで満足か!!お前達が求めていたのはこんな結末なのか!!」

紅莉栖「こんな……こんなことになるなんて、私……」

岡部「紅莉栖……考えを改めてくれるか」

紅莉栖「そうね。きのこの山なんかがこの世に無ければ、こんな事には……っ!!」

岡部「まだ言うかビンセブよ!!
   ……いや、待てよ? この世から無ければ……それだ!!」

ダル「ど、どうしたんオカリン急に立ち上がって!」

岡部「これがじっとしていられるか! ダルよ、すぐにDメール……いや、『アレ』の準備だ!!」

紅莉栖「そうか、Dメール!それで事前に阿万音さんがたけのこ派になるように説得すれば」

岡部「ちっがああああぁぁぁう!! 俺が目指すのはもっと根本的な解決だ!
   この世界線を、『たけのこの里がそもそも発売されなかった』世界線へと移すのだ!!」

紅莉栖「え、ええっ?!」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:45:57.58 ID:aH5ZR05x0
紅莉栖「あんたねぇ、消すならきのこでしょ……いや、それを置いておいても致命的な問題がある」

岡部「言ってみろ」

紅莉栖「きのこの山もたけのこの里も、30年以上前から発売されてるロングセラー商品よ?
    メールどころかポケベルだって普及してない時代にどうやってDメールを送るつもり?」

岡部「だからお前はビンセブなのだ助手よ!そんな問題はとぅぉっくに検討済みだ!
    そのための『アレ』なのだからな」

ダル「オカリン、『未来ガジェット008.5 ExtendModule BetaEdition』の準備ができたお」

岡部「だから長いと言っているだろう!実は助手には内密にダルと二人で開発していたものだ。
    言うなれば……『Dファックス(仮)』と言ったところか」

紅莉栖「ファックス……!!」

岡部「要はデータが36バイトに収まっていればいいのだ。ごく小さなドット絵レベルなら送ることができる!!」

ダル「オカリン、送るドット絵はこんなもんでおk?」

岡部「仕事が早いなダルよ。うむ、忌まわしいたけのこにペケ印の絵だな、一目瞭然だ。
    これをダルがハッキングでFAX番号を盗み出した明治製菓の当時の新製品開発部へ送るのだ!!」

紅莉栖「そんな……!」



まゆり「トゥットゥルー。そんなこと、まゆしぃがさせないのです☆」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:50:27.02 ID:aH5ZR05x0
ダル「ぐわっ!!ちょ、マジ死ぬやめて! まゆ氏離して!!」

まゆり「いけないことしようとするのはこの腕かな~?
    このまま折っちゃえばDメールも送れないのです」

岡部「ダッ、ダルゥゥゥ!!
    くそっ!何か、何かないか!この状況を打開する何かが……」

ドタドタドタ ガチャッ!

ラウンダー「お前らその場から動くな! 両手を上げろ!!」

紅莉栖「えっ!? こ、今度は何!?」

岡部「ラウンダー!しまった、もうそんな時間か!!」

まゆり「あ、萌郁さんだ!トゥットゥr」

ズギュウゥゥン!

まゆり「」バタッ

萌郁「……たけのこ厨は……必要無い」

岡部「ナイスだ指圧師!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 04:59:20.97 ID:aH5ZR05x0
萌郁「……この部屋……盗聴して……事情は聞いていた。
    私たちはラウンダーである以前に、きのこ派。貴方に協力する」

岡部「閃光の指圧師よ……お前は最高のラボメンだ!!」

紅莉栖「嘘でしょ、そんな……まゆりが銃弾ごときで倒れるなんて」

萌郁「……椎名まゆりに使ったのは、通常弾じゃない。……これ」コロン

岡部「なるほど、たけのこの里か。禍々しいドリル形状が徹甲弾として機能を果たしたか。
    皮肉だな、自らの好物に屠られることになるとは」

ダル「ちゃっちゃとDファックス送っちゃおうぜオカリン」

岡部「焦るな我が右腕よ。時間をセットして……送信!!」

紅莉栖「そんな……嫌あああ!!!」


  ギュイーーーン――

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 05:04:46.34 ID:aH5ZR05x0
岡部「っ……はぁ! リーディングシュタイナーが作動した、という事は……!」

まゆり「オカリン、急にはぁはぁしてどうしたの?」

岡部「ま、まゆり……」

鈴羽「へ~んな岡部倫太郎!」

岡部「鈴羽……二人とも、生きてるな、よかった……」

ダル「突然何言い出すん?」

紅莉栖「またいつもの電波でしょ」

萌郁「……」

岡部(この時間に萌郁が俺たちと仲良く卓についている、ということは……
   バタフライ・エフェクトによってラウンダーも無くなったのか?)

岡部「なあ、紅莉栖」

紅莉栖「何よ。って、えっ、今名前で」

岡部「たけのこの里を、どう思う?」

紅莉栖「たけのこの里……? どこかの観光名所? 聞いたこと無いけど」

岡部「フッ……フッ……フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥハハアアアアアアアァァァァァ!!!
   勝った!! 俺は、俺は勝ったぞ!!!」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 05:06:30.14 ID:aH5ZR05x0
ガチャッ
るか「こ、こんにちは……」

岡部「ルカ子よ、実にいいところに来たな。今から祝勝会を開くところだったのだ」

ダル「何それ初耳な件」

紅莉栖「何に勝ったっていうのよ」

まゆり「よく分からないけど楽しそうだからまゆしぃは賛成なのです☆」

萌郁「……」ポチポチ  ティロリン♪『なになに、今からパーティー?やったーb(^-^)d』

るか「それならちょうどよかったです。ボク、みなさんに差し入れを持ってきました」

岡部「感心な心がけだ。してルカ子よ。その差し入れというのは当然、アレだな?」

るか「は、はい! 岡、凶真さん達も大好きな」

ゴソゴソ

るか「すぎのこ村です」

岡部「」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/20(木) 05:08:52.98 ID:aH5ZR05x0
ダル「おぉーるか氏気がきくじゃん」

紅莉栖「どこかの口だけサイエンティストとは大違いね」

まゆり「わぁーこんなにたくさん、いいのー? るかくんありがとう☆」

萌郁「……」ポチポチ  ティロリン♪『わーい♪ 私すぎのこ村大好きなの\(^▽^)/』

岡部「き……きのこ……きのこの山、は……?」

ダル「いきなりキノコとかオカリンマジ卑 」

紅莉栖「HE  自重しろ。きのこの山って何? また観光名所?」

岡部「な……何だよ……

    なんだよこれえええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」


   Steins;Gate ChapterXX 茸竹戦争のポストウォー END