赤P「よし、映画も大切だけど明日は生放送だ!」

黄P「へへ、あいつらのためにもいろいろ手助けしてやんねえとな」

青P「番組を成功させるためにも頑張りましょう」

律子「ええ、配置はさっき決めた通りということで」

赤P「よーっし、765プロー!ファイトー!」

4人「オー!!」

高木「はっは!元気で何より!」

赤P「しゃ、社長!いたんですか!?」

高木「…」


第15話『みんな揃って、生放送ですよ生放送!』

引用元: 赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:21:14.36 ID:m3+way/D0
メインスタジオ-

春香「日曜午後の新発見!『生っすか!?サンデー!』」

律子(…うん、メイン司会3人は問題無さそうね)

春香「それでは最初のコーナーです!」

美希「響チャレンジ、なのー!」

千早「それじゃさっそく我那覇さんに中継をつなぎましょう、我那覇さん?」

『はいさーい!我那覇響だぞ!自分は今回、マラソンにチャレンジするさー!』

春香「というわけで、今回のミッション内容はこちら!」

【番組終了までにスタジオにたどりつけるか!?】デデン!

美希「響、頑張ってなのー」

千早「それでは…響チャレンジ、スタート!」

『うおおおお!頑張るさー!』ダダダダダ

春香「あはは…響ちゃん元気だね」

美希「空回りしすぎて道とか間違えないようにねー」

観客「ドッ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:27:11.53 ID:m3+way/D0
-響チャレンジスタート地点-

スタッフ「…はいオッケーでーす!中継終わりましたー!」


青P「…それで、本当に響ちゃんには道を教えないんですか?」

スタッフ「ええ!道間違えたら間違えたで面白いと思うんですよね」

青P「……面白い?」ピクッ

スタッフ「それにあたふたしてる響ちゃんってのもかわいいだろうし」

青P「あなたとは友達になれそうだ」

スタッフ「え?あ、はあ…ありがとうございます…」

青P(しかし…こと都会において土地勘の無い響ちゃんのこと…)

青P(なにかイヤな予感がしますね…)

響「うおおおお!ゴールはすぐそばさー!」ドドドドド

スタッフ「響ちゃんはえー」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:31:25.51 ID:m3+way/D0
-たけのこ幼稚園-

やよい「私は今、たけのこ幼稚園に来ていまーす!」

『わあ!楽しそうだね、やよい!』

『高槻さんとってもかわいい……!!!!』

やよい「それに、今日は助っ人が来てくれてるんですよー!この2人です!」

伊織「伊織ちゃんよ!にひひっ♪」

あずさ「三浦あずさです、よろしくお願いします~」

黄P(あずささんの園児服とか…)

黄P(犯罪だろ…っ!!)

伊織「…む」

園児「いおりんデコさわらしてー!」グイグイ

伊織「だ、誰がデコよー!」

園児「あずさおねえちゃーん!」ダキッ

あずさ「あらあら~」

黄P(俺は園児になりたい)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:36:29.96 ID:m3+way/D0
-菊地真改造計画収録現場-

雪歩「す、すばらしい企画ですね赤羽根プロデューサー!」

赤P「あはは、この企画をハガキで応募してくれたファンに感謝しないとな」

真「へへー!今日のボクはフェロモンバリバリですよ!」

赤P「お、真も楽しそうだな」

真「そりゃあもちろん!新しい自分をみんなにアピールするチャンスですからね!」

雪歩「そうだね!真ちゃんの魅力をみんなに知ってもらわないと!」

真「雪歩!」

雪歩「真ちゃん!」

真・雪歩「ジャスティス!!」

赤P(いかんこいつら悪い方向にヒートアップしてやがる)

赤P(ここはプロデューサーの俺がしっかりしないと…)

スタッフ「それじゃ菊地さん萩原さんスタンバイお願いしまーす!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:40:44.33 ID:m3+way/D0
真「よーっし!それじゃボクが持参したこのぷりちーな衣装で…」

赤P「…真、その紙袋の中ちょっと見せてみろ」

真「え、あ!プロデューサー!」

赤P「…これは」キャッピピピピーン

雪歩「ひ、ひどい…」

真「かわいいと思うんだけどなあ…」

雪歩「違うよ真ちゃん!そんなの誰も望んでないよ!」

真「そ、そんな!」

赤P「…ああ、ファンのみんなはこういう真は望んでないはずだ」

真「ぷ、プロデューサーまで…うう…」

雪歩「ま、真ちゃんはもっとカッコイイ服装を」

赤P「よし、俺がいちファンとしての意見を述べよう」

雪歩「へ?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:44:54.27 ID:m3+way/D0
赤P「普段の真はどんなイメージだ?」

真「そ、それは男らしいっていうか…自分で言うのもなんですけど…」

雪歩「そ、そうです!もっとカッコイイ真ちゃんをみんなに知ってもらって…!」

赤P「だからそれは普段の真だろ?今日はいつもと違う真の魅力を知ってもらうんじゃないのか?」

雪歩「あ…」

赤P「だから俺が考える新しい真像は…」

真「……」ゴクリ

赤P「…白のワンピースだ」

雪歩「!!」

真「なん…だと……」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:49:55.02 ID:m3+way/D0
-メインスタジオ-

スタッフ「それじゃ四条さんのVTRまわしまーす!」


美希「あふぅ、疲れたの…」

千早「ダメよ美希、まだ序盤が終わっただけなんだから」

春香「でもなんていうのかな、心地よい疲れっていうかさ!」

律子「3人とも、お疲れさま」

春香「あ、律子さん!お疲れさまです!」

千早「お水を持ってきてくれたのね、ありがとう」

美希「ミキはおにぎりが欲しいの!」

律子「アンタお腹いっぱいになったらすぐ寝ちゃうでしょうが」

美希「それにハニーは?ハニーも欲しいの!」

律子「…そのハニーって呼ぶのやめた方がいいわよ」

美希「へ?なんで?」

律子「な、なんでって…」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:54:55.69 ID:m3+way/D0
春香「い、一応お仕事の場所だしさ!それにファンの人もいるんだし…」

律子「そ、そうよ!それに青羽根プロデューサーは違う現場に行ってるから…!」

美希「ふーん…?ま、いっか」

春香「千早ちゃんもそう思うよね?」

千早「…私は、どうでもいいけれど」

春香(あ、あれ?)

千早「……まあ、ファンの前では言わない方がいいとは思うけど、美希がプロデューサーのことを好きなら別にいいんじゃないかしら」

美希「さっすが千早さんは話が分かるの!」

律子「と、とにかく!VTR明けにはまた出番なんだからちゃんと準備しておきなさいよ!」

美希「はーいなの」

春香(千早ちゃん…?)

千早「……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 17:59:15.61 ID:m3+way/D0
貴音「…」

貴音「四条貴音の、らぁめん探訪」

貴音「本日はここ」

貴音「わたくしの楽屋からお送りいたします」

貴音「…」

貴音「…てれびの前で驚きの表情を浮かべておられる視聴者の皆様」

貴音「一番驚いているのはわたくしです」

貴音「…」

貴音「どうやら前回の収録でらぁめん二十郎さんにお邪魔したところ」

貴音「わたくしがおかわりを繰り返したことで予算が尽きてしまったようです、ふふっ!」

貴音「…」

貴音「面妖な」(カメラ目線)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 18:04:06.82 ID:m3+way/D0
貴音「…そのような理由から、本日はげすとの方もおりません」

貴音「ちなみに食すらぁめんの材料なども完全実費です」

貴音「…面妖な」

貴音「…」

貴音「落ち込んでいても仕方ありません、本日のらぁめんを紹介しましょう」

貴音「本日はこちら」

貴音「響に作っていただいた『そーきそば』です」

貴音「…」

貴音「らぁめんではないではありませんか!」

貴音「すたっふ!すたっふぅー!」

貴音「…」

貴音「ふふっ!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 18:08:55.81 ID:m3+way/D0
貴音「最近共演した芸人さんから教えてもらった一発ぎゃぐです」

貴音「食事に誘われたのはもちろん断りましたが」

貴音「初対面の異性を食事に誘うなど…いくらいけめんでも許せませんね」

貴音「浮気などはもってのほかです」

貴音「…」

貴音「これを響に作っていただく際に」

貴音「メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシで」

貴音「と言ったところ、日本語で話すよう怒られました…」

貴音「…」

貴音「まあわたくしも響の沖縄弁はたまに何を言ってるのかわから」


【しばらくお待ちください】

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 18:16:33.78 ID:m3+way/D0
貴音「…失礼いたしました、さっそく食していきましょう」

貴音「いただきます」

貴音「……」ズルズル

貴音「む、これは…」

貴音「蕎麦と言いつつも蕎麦粉ではなく小麦粉のみで麺が作られており…」

貴音「それでも太めの麺や和風だしなどの組み合わせから、らぁめんよりもむしろ肉うどんのような…」

貴音「…」

貴音「新食感でございますね…」

貴音「…」

貴音「ふふっ!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 18:20:53.53 ID:m3+way/D0
貴音「ふむ、おいしゅうございました」

貴音「…聞けば『そーきそば』は近年まで日本のらぁめん文化の影響を受けることの無かった沖縄において」

貴音「沖縄独自の麺料理として広まったそうですね」

貴音「ならばこの『そーきそば』は、沖縄のらぁめんと言ってもよいのではないでしょうか」

貴音「…」

貴音「ふふっ!」

貴音「このようなことが書いてあるなど、うぃきぺでぃあは本当に便利」


【しばらくお待ちください】


貴音「失礼いたしました」

貴音「…しかし、このように美味な食が世の中にあふれているのもまた事実」

貴音「まだまだ奥の深い世界であることを実感いたしました」

貴音「…四条貴音のらぁめん探訪」

貴音「今週はここまでにございます」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 18:23:55.83 ID:m3+way/D0
貴音「それでは、また来週」

貴音「…」

はいオッケーでーす!

貴音「…あの」

はい?

貴音「その…来週はお店でらぁめんを食すことができるのでしょうか…?」

…四条さんがおかわりしなければ

貴音「ぜ、善処いたします…!」

じゃあ来週はロケに行きましょう

貴音「…!」

貴音「これが…!感動の極み…!」

貴音「わたくし、今日は早く帰って来週の“いめとれ”をしてまいります!それでは!」

ガチャ バタン!


不安が拭いきれないスタッフ一同であった

【四条貴音のらぁめん探訪 終】

47: ありがとうございます 再開します 2012/03/23(金) 20:00:18.51 ID:m3+way/D0
【あみまみちゃん】

亜美「あみまみちゃーん」

真美「…」スッ スッ

亜美「…」グイッ

真美「エッフェル塔」

観客「ドッ」

亜美「…」ストン スッ

真美「…」バッ ピタッ

亜美「グァテマラコーヒー」

観客「ドッ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:05:09.63 ID:m3+way/D0
「…」ギュッ ドタプン

「あずさお姉ちゃん」

「ドッ」


春香「あはは…亜美と真美は相変わらずだなあ」

春香「ね、ちは…」

春香「……?」

千早「私だったら今のは…このパインすっぱいん、●●●●んというダジャレで…」

春香「…えへへ、またダジャレ考えてるの?千早ちゃん」

千早「!! い、いえこれは…」

春香「青羽根プロデューサーさんから教わったんだもんね、ダジャレ」

千早「…っ!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:09:01.97 ID:m3+way/D0
春香「でも面白いよね、ダジャレって!私もいくつか考えて…」

千早「…それで観客から冷たい目を向けられたのを覚えてないの?」

春香「あ、ああ!この前のライブでしょ?あのときはなんというか…あはは…」

千早「とにかく、私にはダジャレなんて必要無い…私には歌しかないのよ」

春香「…千早ちゃん」

千早「……ごめんなさい、春香のことを悪く言うつもりはないわ」

春香「う、ううん!大丈夫だよ!」

千早「…なにはともあれ、今は目の前の生放送をしっかり終わらせましょう」

春香「…うん、そだね」

スタッフ「『無尽合体キサラギ』の予告明けからスタジオ中継入りまーす!」

千早「それじゃ先に行くわ、遅れないようにね」

春香「あ、うん…」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:13:03.63 ID:m3+way/D0
春香「…」

春香「私には…」

春香「ダジャレを考えてるときの千早ちゃんの方が楽しそうに見えたんだけどな…」

「春香ー!早く来ないと始まっちゃうのー!」

春香「あ、ごめん!今行く…うわわっ!」

ドンガラガッシャーン

観客「ドッ」

春香「えへへ…」

春香「…」

春香(そうだよね、今は目の前のお仕事を頑張らなきゃ)

春香「よーっし、がんばるぞー!」

観客「ドッ」

春香「い、今の真面目なところなんですけど…」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:17:44.91 ID:m3+way/D0
響「ま、ら、そん♪ま、ら、そん♪」タッタッタ


スタッフ1「いやーそれにしても順調だな、響ちゃん」

スタッフ2「だって間違いそうな道が全部工事中で封鎖なんて…これじゃだいぶ時間余ったまんまスタジオ到着だよ」

スタッフ1「昨日の段階じゃ工事なんてやってなかったんだけどなあ」

スタッフ2「あ、また工事中だよ…なんだこりゃ」


警備員「すみませーん、向こうの道を通ってくださーい」

響「わかったぞ!警備員のお兄さんも頑張ってねー!」タッタッタ


スタッフ1「ああ…また迷いもなく正しいルートに…」

スタッフ2「ところであのおカタイ感じのプロデューサーどこ行ったんだ?」

スタッフ1「知らねえよ…ああ、またディレクターに怒られる…」


警備員「…」

警備員「ふふふ…」

警備員(青P)「計算通り!」バーン!

58: >>57 寝るような時間までに16話終わればいいなあっていう感じ 2012/03/23(金) 20:22:46.69 ID:m3+way/D0
青P(なんの導きも無く響ちゃんを一人で走らせたら迷うのは明らか…)

青P(ならばプロデューサーである俺が導いてやればいいだけのこと!)

青P(…)

青P(証明してあげますよ…)

青P(響ちゃんは……)

青P(響ちゃんは不憫じゃないってことをね!!!)

子供「ママー、あそこのけいびいんさんニヤニヤしててこわーい」

母「しっ!見ちゃいけません!」

青P(それにしても…)

青P(この警備員コスプレを持っていた赤羽根くんに感謝しなくてはいけませんね…)

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:27:44.72 ID:m3+way/D0
やよい「明日の天気は、や、やま…やまあいだ…?」

伊織(山間部よ山間部!)

やよい「さ、さんかんぶで…ごう、ごうあめ…」

伊織(豪雨よ豪雨!)

園児「いおりんのデコまじぺちぺち!」ペチペチ

伊織(こら!やよいがしゃべってるんだから静かにしなさい!)

園児「すぅ…すぅ…」

あずさ「あらあら、寝ちゃってるわ」

黄P(俺は園児になってあずささんの山間部で集中豪雨を降らせたい)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:33:37.67 ID:m3+way/D0
春香「さあ!それでは菊地真改造計画はどうなったかなー?」

美希「中継先の雪歩ー!」

『…はい、萩原雪歩です』

千早「は、萩原さん?なんだか様子がおかしいみたいだけど…」

『スタジオの皆さん…』

春香「は、はい?」

『今日は、歴史が変わる日になるかもしれません』

美希「へ?」

『これが新しい真ちゃんです!どうぞ!』

千早「はぎわ…」

千早「!?」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:38:32.51 ID:m3+way/D0
真「ど、どうも…菊地真です…」

真「こ、こんなヒラヒラした服、普段着慣れてないから…」

真「…き、緊張するなぁ……えへへ…///」

『う、うおおおおお!真うおおおおお!』

真「で、でも!皆さんが喜んでくれるなら…」

真「ボク…恥ずかしい服装だってなんだってしますよ…?」

真「……」

真「…ボク、かわいいですか…?///」

『うわああああああああああああああ!!!!!ま、真ーっ!まこ、まっことぉーーっ!!!!』

赤P(よし!会場はボルテージマックスだ!)

雪歩(真ちゃんふわああああ!!)

赤P(こんなこともあろうかと白のワンピースを買っておいてよかったぜ)

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:43:54.25 ID:m3+way/D0
春香「…」

美希「…」

千早「…はっ!」

千早「つ、次はお土産を紹介します」

千早(危ない…ニュー真の威力に失神しかけていたわ…)

千早「ほら美希、お土産を紹介して」

美希「え?お土産なんてどうでもいいの…はぁ、真クン…」

春香「じゃ、じゃあ私が取ってくるよ!ちょっといってきます!」タッタッタ

千早(お土産は食べ物だというのに…さすがね、ニュー真…)

春香「…あのー」

千早「どうしたの春香、舞台袖から顔だけ出して」

春香「…」

春香「…」スッ(ゆうパック)

観客「ドッ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:49:01.96 ID:m3+way/D0
春香「これあれですよね!?先週私が箱開けるの失敗したからですよね!?」

千早「ふ…ふふっ…、い、いいから春香…あ、開けてちょうだ、ぶふっ!」

春香「千早ちゃんまでひどいよ!職権乱用だよこんなの!」

美希「意味が分からないの春香、ほらお客さんも期待してるよ?」

春香「へ?」

観客「ハルカチャーン」

春香「は、はい?」

観客「アケルノシッパイシナイデネー」「ゼッタイダゾー」

春香「うるさいなーもう!」

観客「ドッ」「カワイー」

春香「開けますよもう!開ければいいんでしょ!?」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:54:19.09 ID:m3+way/D0
春香「い、いきまーす」

千早「…」ドキドキ

美希「…」ゴクリ

春香「…えいっ!」パカッ

春香「……」

春香「…あれ?」

春香「お、おっかしいなー、普通に開けちゃ」

ガチャッ! ガシャーーン! カランカラン

春香「あいたーーーっ!」

千早「ふはっ!」

美希「た、タライが降ってきたの!」

春香「なんなんですかここのスタッフさんは!もー!」

千早「……っ!…っ!」ヒクヒク

観客「チハヤチャンワライスギー」「カワイー」

美希(春香のプロ根性…さすがなの!)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 20:59:02.13 ID:m3+way/D0
春香「……」

千早「ご、ごめんなさい春香…さっきのはその、さすがに笑いすぎたというか…」

春香「ふんだ」

美希「二人は置いといて、響チャレンジにいくのー!」

美希「響ー、番組終了まで残り15分だけど、どんな調子ー?」

『はいさーい!自分は今、○○交差点にいるぞー!』

美希「おー!そこからなら10分もかからないの」

『ふふーん!自分完璧だからな!尺が余るくらいの時間でゴールしちゃうぞー!』

美希「それは困るからほどよくゴールしてねー!それじゃ最後まで頑張るのー!」

『任せとくさー!今日こそは達成す』ブツッ

美希「あ、中継が切れちゃったの…響は相変わらず不憫なの」

美希「それでは、今週から始まる新コーナー!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:04:13.76 ID:m3+way/D0
【秋月ディクショナリー】

律子「…」

律子「秋月ディクショナリー」

ペラリ

『メガネ』

律子「…」

律子「わたし」

律子「…」ニコッ

【秋月ディクショナリー おわり】


観客「…?」

千早「…?」


律子(急にやらされたうえにこの空気…)

律子(3倍増しで恥ずかしいわ…)

美希(これがハニーの考えた企画だっていうから驚きなの)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:09:19.20 ID:m3+way/D0
響「よーし!あともうちょっとでゴールさー!」タッタッタ

青P(ふう、なんとか合流できました)

青P(ここまで来たらあとは響ちゃんでも…ん?)

響「……」

青P(まさか)

響「…なんだか木が多いからこっちに行くさー!」タッタッタ

青P(違う!テレビ局なんだから普通は都会っぽい方に行くでしょう!)

響「うーん!自然のにおいだぞー!」タッタッタ

青P(自然児響ちゃんかわいい!違う!そうじゃない!)

スタッフ1「お!おお!響ちゃんがミラクルを起こしたぞ!」

スタッフ2「ヒャッハー!これで視聴率もうなぎのぼりだー!」

青P(まさかこんなところで道を間違えるとは…想定外にもほどがあります)

青P(ど、どうすれば…)

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:14:52.35 ID:m3+way/D0
青P(…!)ピッ ピピッ prrrr prrrr

青P「黄羽根くん、ちょっといいですか?」

『ああ?なんだよまだ仕事中だろうが』

青P「仕事の話です」

『…なんだってんだよ』

青P「今日テレビ局にはバイクで来ましたよね?それを貸してくれませんか」

『はあ?なんでお前に…』

青P「秋月さんにもらったあずささんのプライベート写真を取引条件として出しましょう」

『ダチの言うことなら仕方ねえな、バイク貸してやるよ』

青P「ありがとうございます」ピッ

青P「…」

青P「まあプライベート写真なだけであずささんが普段着でただ座ってるだけなんですけどね」

青P「…嘘はついてないのでよいでしょう」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:20:43.88 ID:m3+way/D0
青P「…スタッフさん、俺は一足先にテレビ局に戻ります」

スタッフ1「え?あ、はい」

スタッフ2「い、いいんですか?響ちゃんのゴールを見届けなくて」

青P「…今のままでは響ちゃんが時間内にゴールするのは」

青P「限りなく0%ですからね」キリッ

スタッフ1(何言ってんだこいつ)

青P「それでは、俺はこれで」タッタッタ

スタッフ1「…」

スタッフ2「…そんなことより今は響ちゃんだ!」


響「ま、ら、そん♪ま、ら、そん♪」タッタッタ

響「…あれ?なんだかひとけの無いところに出てきちゃったぞ…」

響「…」

響「や、やばいかも…」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:25:48.20 ID:m3+way/D0
響「う、うう…よく見たら番組終了まで10分くらいしかないし…」

響「ま、また間に合わないかも…」

響「…んぎゃー!今日こそは時間内にミッションクリアーするはずだったのにー!」

響「これも青羽根プロデューサーが道を教えてくれな」

男「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」ブロロン ブロロン

響「!?」

男「ああん!?なんだかカワイ子ちゃんがいるなあ」

響(ニット帽にサングラス、おまけにマスクして上下スーツ…)

響(へ、変 だぞ…!)

男「お嬢ちゃん、こっちは俺たち不良のたまり場になってるんだぜ?」

響「ひ、ひっ!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:31:08.94 ID:m3+way/D0
男「俺たちに乱暴されたくなかったらなあ…」

男「そこの左手にある道をまっすぐ行って2つ目の信号を右に曲がって」

男「『うきうき通り』を500メートルほどまっすぐ行くんだな!そしたらテレビ局があるからああぁぁぁぁぁ!!」

響「う、うわあああああ!!!」ダダダダダ

スタッフ1「ひ、響ちゃーん!」

スタッフ2「お、追えー!追うんだー!」

ドタバタ ワーワー

男「…」

男(青P)「計算通りっ!!」

青P「口調は苦労しましたが…黄羽根くんを参考にしてよかったですね」

青P「それにしても…」

青P「響ちゃんに変装の才能が無くて助かりました」

青P「…」

青P「響ちゃんは…」

青P「響ちゃんは不憫じゃなぁーい!!」ナーイ ナーイ ナーイ…

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:37:07.63 ID:m3+way/D0
-メインスタジオ-

春香「というわけで今週の『生っすか!?サンデー』はそろそろお別れのお時間です!」

美希「結局響は間に合ってないの…あふぅ」

千早「じゃあ今回の響チャレンジも失敗ということに…」

「うああああああああああああああああああああ!!!!」ダダダダダ ズザーッ

千早「!?」

春香「ひ、響ちゃん!?」

響「へ、変 が、山の中で、道、道を」

美希「お、落ち着くの響」

春香「ゴールだから!ここゴールだから!」

千早「じ、時間ギリギリですが、今回の響チャレンジは…!」


【響チャレンジ 成功!!】テレッテー♪

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:41:23.34 ID:m3+way/D0
「それではみなさん、また来週ー!」

「生っすかー…」

「サンデー!!!」


小鳥「……」

小鳥「ふう、今日も終わったわね…みんなお疲れ様」

小鳥「…それにしても、あの変な男って青羽根プロデューサーさんよね…」

小鳥「結果的に時間内にゴールしたけど、一部始終はカメラに収められているというのに…」

小鳥「…ハァ」

小鳥「…」

小鳥「響ちゃんは不憫ねー」


第15話『みんな揃って、生放送ですよ生放送!』 完!

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:46:21.25 ID:m3+way/D0
-765プロ事務所-

響「それで変な男が来て、散々だったんだぞ!」

春香「あ、あはは…」

響「まったく!青羽根プロデューサーもいざというときに頼りにならないんだから!」

青P「はは、申し訳ない」

赤P(…おい、いいのか本当のこと言わなくて)ヒソヒソ

青P(構いません、俺は響ちゃんの喜ぶ顔が見れればそれで十分ですから)ヒソヒソ

赤P(いや、別に喜んではなかったけどな)ヒソヒソ

響「なあ、いぬ美もそう思うだろ?」

いぬ美「……」

響「ねえいぬ美!聞いてるの!?」

いぬ美「……」


第16話『ひとりぼっちの気持ち』

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:51:59.27 ID:m3+way/D0
赤P「…というわけで、今日は響一人でお願いします」

オカマD「あら、響ちゃんといぬ美ちゃんケンカしちゃったの?」

赤P「ええ…理由は俺たちにもよく分からないんですが」

オカマD「あらー、心配ねえ響ちゃん」

響「べ、別に心配じゃないぞっ!自分一人でもやれるんだからねっ!」

オカマD「健気ねー、んふふ」

赤P(なんだ今のツンデレ)

オカマD「でも困ったわねー、いぬ美ちゃんの代わりになる動物を探さないと」

悪い人「それならこいつを使おう」

オカマD「あら、担当ちゃん」

悪い人「ブラックファルシオン3世だ、こんなこともあろうかと準備しておいたのさ」

オカマD「うーん、助かるけど…」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 21:58:15.59 ID:m3+way/D0
オカマD「なんだかいぬ美ちゃんと比べると、愛想が無いわねぇ…」

響「そんなことないぞ!よろしくね、いぬ三郎!」

悪い人「い、いぬ…!こいつはブラックファルシオン3世だって…」

いぬ三郎「……」ジョワァー

響「う、うわわ!なにするんだいぬ三郎!」

赤P「…大丈夫でしょうか」

オカマD「どうにかなるんじゃない?」


-撮影現場-

響「はいさーい!我那覇響です!」

響「飛び出せ動物ワールド、まずは動物探検隊のコーナー!」

響「今日は新しい友達が来てくれてるんだぞ!な、いぬ三郎!」

いぬ三郎「…」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:03:24.96 ID:m3+way/D0
響「い、いぬ三郎!ほら!今の気持ちはどうだ!?」

いぬ三郎「…」モグモグ

響「うぎゃー!ま、マイクを食べられたー!」

赤P「あちゃー…」

オカマD「あらら……」


「一旦休憩でーす」

響「はぁ…いぬ美がいればこんなことにはならないのに…」

響「…!」

響「ち、違う違う!今日はいぬ美なんて知らないぞ!」

ハム蔵(ふむ…)

赤P「響、お疲れ様」

響「あ、プロデューサー…」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:09:14.34 ID:m3+way/D0
赤P「このあとはいつも通り場所を変えて撮影だ、しっかり気持ちも入れ替えるんだぞ」

響「…うん!分かった」

赤P「…それと、このあと特別ゲストでジュピターが来るらしい」

響「ジュピターが!?」

赤P「何をしてくるか分からないやつらだ、気をつけるんだぞ」

響「…自分、卑怯なやつらには絶対に負けないさー」

赤P「それじゃ俺はあいさつがてらジュピターのところに行ってくる、ちゃんと休憩しておけよ」

響「了解だぞ!」

響「…むぅ」

ダメスタッフ「あ、あの、我那覇さーん…」

響「?」

ダメスタッフ「じ、実はロケバスに乗りきらなくてですね…」

ハム蔵(……)

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:14:51.66 ID:m3+way/D0
スタッフ「ジュピターさん到着でーす!」

ガチャ バタン

今井「うきゃー!冬馬ー!!と、とととうまーっ!」

浅倉「ふぉくとー!こっち向いてェーっ!!」

滝田「翔太ー!翔太サイコー!ふわああああっ!!」

赤P(し、知ってはいたけどすごい人気だな…)

冬馬「…アンタ765プロの」

赤P「き、キミはジュピターの……姉ヶ崎寧々さん」

冬馬「“ヶ”しか合ってねえじゃねえか!それに俺は凛子派だ!」

北斗「え?」

翔太「え?」

冬馬「あ」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:19:59.39 ID:m3+way/D0
冬馬「と、とにかく!俺はお前らみたいな卑怯な連中には負けねえからな!」

赤P「…キミが黒井社長から何を言われたかは知らないが」

赤P「俺たちはそんなことはしない…正々堂々勝負させてもらうさ」

冬馬「うぐ…」

赤P「…今日は頑張ろう、それじゃ」


冬馬「…ちっ!なんだあいつ」

翔太「……ねえ冬馬くん」

冬馬「ん?」

北斗「ラブプラスやってるって本当か?」

冬馬「…」

冬馬「…発売当初から凛子は俺の彼女だ」

北斗「…」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:24:39.40 ID:m3+way/D0
翔太「…へー、そうなんだ」

冬馬「……笑いたければ笑えよ!地方から上京してきて寂しかった俺の心を埋めてくれたのは間違いなく凛子で…!」

北斗「冬馬」

冬馬「なんだよ!」

北斗「俺は愛花派だ」

冬馬「!!!!」

翔太「へへ、僕は寧々さん派」

冬馬「お前ら…そんな大事なことをどうして今まで…」

北斗「…お前と同じさ、冬馬」

冬馬「俺と…?」

翔太「笑われるかと思ったんだよ、こんなゲームなんてって」

冬馬「…!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:29:44.10 ID:m3+way/D0
北斗「だけど、こんな業界で生きてて寂しくないやつなんてなかなかいない…」

翔太「そんなときに出会ったのが、ラブプラス…ただそれだけさ」

冬馬「お前ら…」

北斗「…しかし、お前が凛子派でよかったぜ」

翔太「もしどっちかとかぶってたら、戦争が始まるからね!」

冬馬「…へっ!凛子は俺の彼女だ、誰にも渡すもんかよ!」

北斗「ははっ、それでこそ冬馬だ」

翔太「今日の収録がんばろうね!そのあとすれちがい通信しようね!」

冬馬「よーっし!961プロー、ファイトー!」

3人「オー!!」

オカマD「んふふ、いいわね~男同士の友情!」


黒井(あいつら…あのかけ声はダサいからやめろと言ったのに…)

黒井(……)

黒井(…)ウズウズ ←実はちょっとやりたい

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:36:04.20 ID:m3+way/D0
赤P(いかんいかん、よくわからんが寧々さんの名前を出してしまった)

赤P(ところで響はどこに…)

赤P「お、こんなところにいたのか」

響「あ、プロデューサー!ここのスタッフなんかあやしいぞ!」

赤P「あやしい?」

響「スタッフの人がロケバスに入りきらないから別の車に乗れって言うんだけど、そんなことあるはずないよね!?」

赤P「ん、ああ、もし本当に入りきれないなら普通はアイドルを別の車にはしないだろうな」

響「だよねだよね!えらいぞハム蔵!」

赤P「お前が教えてあげたのか?すごいなハム蔵!」

ハム蔵(…ふん、褒められても何も出ねぇぞ)

響「あー!ハム蔵照れてるー!」

赤P「お、俺には何も分からんが…」

ハム蔵(…ふん///)

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:41:30.81 ID:m3+way/D0
赤P「それにしても、響は本当に動物たちと心が通い合ってるんだな」

響「ふふーん!当然だぞ!なんたって自分カンペキだからな!」

赤P「そんなカンペキな響でも、いぬ美とはケンカしちゃうんだな」

響「あ…」

赤P「…なあ、お互いに素直にならなきゃ解決しないことだってあるんだぞ?ここはお前が大人になって…」

響「…う、うるさいうるさい!いぬ美が悪いんだから向こうから謝るまで許さないぞ!」

赤P「あ、おい!響!」

赤P「……うーん、難しいなあ…」

ハム蔵(…プロデューサーの旦那)

赤P「うおっ、ど、どうしたハム蔵」

ハム蔵(今は…今はあいつの好きにさせてやってくれねえか)

赤P「そ、そんなにチューチュー言われても俺には分からないんだが…」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:47:15.92 ID:m3+way/D0
ハム蔵(…分からなくてもいい、ただ俺の言うことを聞いてくれればそれでいい)

赤P「…?」

ハム蔵(……あいつは…響は、俺たちのことを家族だと言って仲良くしてくれている)

ハム蔵(それは俺たちにとってはうれしいことなのかもしれねえが…)

ハム蔵(果たしてそれが響にとって良いことなのか…俺には分からねえ)

赤P「……」

ハム蔵(この芸能界という厳しい世界を生き抜くにあたって)

ハム蔵(家族という逃げ道があることは…必ずしもプラスになるとは限らないと思うんだ)

ハム蔵(…ここで一歩前に進まなきゃいけない、そんな気がする)

赤P「…ハム蔵」

ハム蔵(…へへっ、すまねえな言葉も通じてないのにこんな話しちまって)

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:52:24.82 ID:m3+way/D0
赤P「…確かに、俺にはお前の言葉は分からないけど」

赤P「お前が響のことを心配しているのは伝わってきたよ」

ハム蔵(…!)

赤P「……だから、今日は俺がお前たちの代わりに響を見守る」

赤P「それで、いいかな?」

ハム蔵(旦那…)

赤P「大丈夫だ、なにか問題があったらすぐに飛び出てやるさ」

赤P「それが、プロデューサーの仕事だ」

ハム蔵(……)

ハム蔵(…感謝いたしやす)


オカマD「んふふ、いいわね~男と動物の友情!」

スタッフ(この人なんでもいいのかよ)

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 22:58:08.39 ID:m3+way/D0
悪い人「なにやってるんだお前は!作戦がめちゃくちゃじゃないか!」

ダメスタッフ「す、すんません!でもハムスターがうるさくて…!」

悪い人「ハムスター…?ええい、とにかくこれじゃ黒井社長に会わせる顔が…」ム゙ーッ ム゙ーッ

悪い人「!」

悪い人「く、黒井社長からメールだ…一体なにが…」ピッ


from:黒井社長

本文:ウィ。私だ。
   作戦はうまくいっているかね?
   と言っても私も現場に来てるからなんとなく分かってるんだけどね(笑)
   形はどうあれ、765プロの妨害をするのがキミの今日の役目だ。
   それが遂行できないときは…分かっているね?
   まあ気負わず頑張りたまえ。はーっはっはっは!

   961プロー、ファイトー!


悪い人「……」

悪い人「お、おー?」

ダメスタッフ「?」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:04:58.54 ID:m3+way/D0
響「それじゃジュピターの3人は動物たちと上手に触れ合えるかなー?」

冬馬「へっ!そんなの楽勝だ…、おい!なんで俺の肩に鳥という鳥がとまりまくってるんだよ!」

今井「きゃー!鳥たちの憩いの場にもなれる冬馬くんサイッコー!!」

翔太「あはは!冬馬くんおもしろーい!」

浅倉「きゃー!ヘビとも物おじせずスキンシップできる翔太きゅんまじ魔性の少年!!」

北斗「はっ!やっ!とうっ!」

滝田「きゃー!市民公園でダチョウを華麗に乗りこなす北斗くんチャオー!!」

響「あっはは!いいぞいいぞーその調子!」

響(ジュピターの連中…こうやって見ると案外悪いやつらじゃないかも!)


悪い人(ぬうう…!このままじゃ普通の動物番組で終わってしまうじゃないか…!)

悪い人(このままじゃいかん!やれ!ブラックいぬ三郎3世!)

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:10:18.80 ID:m3+way/D0
いぬ三郎「……」

響「さ、いぬ三郎もこっちでみんなと一緒に…」

いぬ三郎「……!」

シュバッ シュババッ グイッ ブチブチブチィッ!!

響「へ」

北斗「…わお」

翔太「ありゃ、これ放送できるのかな」

冬馬「…!……っ!」

響「…あ、あ…!」

赤P「す、すみません!カメラ止めてください!」

響「うぎゃああああああああああ!!!!」ドドドドド

赤P「ひ、響ぃー!!」ダダダダダ

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:16:57.05 ID:m3+way/D0
悪い人(よし!よくやったぞ!なんとかいぬ三郎3世!)

悪い人(服をビリビリに破られては765プロの連中も仕事どころではないはず)

悪い人(人気上昇中アイドル、我那覇響の上半身ヌード!これは評判ガタ落ちだ!)

悪い人(これで765プロの仕事を妨害できたはず!勝った!第3部…)

オカマD「…ねえ、担当ちゃん」

悪い人「ひっ!?…な、なんだディレクターか」

オカマD「勝手に盛り上がってるところ悪いけど…あの犬は担当ちゃんの犬なのよね?」

悪い人「あ、ああそうだ!あれは私が連れてきた!」

オカマD「…せっかく良い画が撮れてたのにさ、どうオトシマエつけてくれるのかしら?」

悪い人「…え?」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:21:59.84 ID:m3+way/D0
オカマD「おかしいと思ったのよ、さっきは若いスタッフが響ちゃんに嘘ついてどっか連れていこうとしてたみたいだし」

悪い人「ち、違う!それは私じゃなくてそいつが勝手に…」

オカマD「男ならこの期に及んでウダウダするんじゃねェッ!!!」

悪い人「!!!!」

オカマD「…お前ちょっと裏来いや」

悪い人「は、はい…」

悪い人(俺、これが終わったら実家の酒屋継ぐんだ…)


-山の中-

響「う、うう…」

響(な、なんだよいぬ三郎のやつ!急に服をひきちぎるなんて…)

響(…もしかして自分がそんなに魅力的だったのかな、うへへ…)

響(って違う違う!今はそれどころじゃないぞ!)

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:26:57.67 ID:m3+way/D0
響(……気付いたらよく分からないところにいるし…ここ、山の中だよね)

響(………)

響(へ、変 が現れるかも…!)

響(で、でもこんなカッコじゃプロデューサー呼ぶのも恥ずかしいし…うう…///)

響「…ど」

響「どうすればいいんだー!うわー!」


赤P「はぁ…はぁ…どこに行ったんだ響のやつ…!」

ハム蔵「…!」ピクッ

ハム蔵(響の声……山の方角か!)

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:31:31.32 ID:m3+way/D0
ハム蔵(旦那…すまねえ!)ヒョーイ モゾモゾ

赤P「あ、おいハム蔵!急にポケットに入って何を…!あ、あは、あはははは!やめろくすぐったいひぃん!」

ハム蔵(……あった!これでこのボタンをこうして…!)ポチポチ ポチッ

赤P「ひーっ…ひーっ…ハ、ハム蔵お前ってそういう…」

赤P「…!」

赤P「俺のケータイ…青羽根にかけろってことか?」

ハム蔵「…!」コクコク

赤P「…分かった!信じるぞハム蔵!」

ハム蔵(俺の方こそ頼んだぜ旦那!)ダッ

赤P「青羽根は事務所待機だったはずだ…」

赤P「でも青羽根に電話をかけたところで一体何の意味が…」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:36:48.63 ID:m3+way/D0
-765プロ事務所-

いぬ美「……」

青P「今日はヒマですね、いぬ美さん」

いぬ美「……」

青P「ほら、ドッグフードですよ…っと、そういえば響ちゃんの手作り以外は食べないんでしたね」

ジャアネナンテイワナイデー マタネッテイッテー♪

青P「おっと、赤羽根くん…ロケ中のはずですが」ピッ

青P「はい、青羽根です」

『青羽根か!?響がどこかに走り去ってしまったんだ!』

青P「…それでなんで俺に電話を」

『俺にも分からん!ただ、ハム蔵がお前に電話をかけろって…!』

青P「……分かりました、場所とそうなった経緯を教えてください」

『あ、ああ!場所は△△市民公園の中で…』

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:42:33.96 ID:m3+way/D0
青P「…なるほど、そういうことなら近くの山に逃げ込んだ確率が約90%でしょう」

『分かった!そっちの方を探してみる!』ピッ

青P「…」

青P「赤羽根くんだけでは少し心配ですね、俺も現場に…」

青P「おっと」

いぬ美「……」

青P「…いぬ美さん、あなたも一緒に来ますか?」

いぬ美「……」

いぬ美(…ええ、行くわ)

いぬ美(あの子の…ピンチだもの)

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:46:07.88 ID:m3+way/D0
赤P「響ー!響、どこ行ったー!!」

赤P「くっそ…けっこう長いこと探してるけど見つからない…!」

赤P「雨も降ってきたし…響に風邪なんてひかれたら…」

赤P「……」

赤P「…ええい!落ち込んでる場合じゃない!」


-響が隠れている林-

「響ー!聞こえてるなら返事してくれー!」

響「うう…こんなカッコでプロデューサーの前に出れるわけないぞ…」

響「…ごめんねハム蔵、一緒にいさせちゃって」

ハム蔵(気にすんな、俺とお前の仲だろうが)

響「えへへ、やっぱりハム蔵はやさしいなー」

ハム蔵(…なあ、響)

響「?」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/23(金) 23:50:52.70 ID:m3+way/D0
ハム蔵(お前、いつまで今のまんま甘えてるつもりだ?)

響「あ、甘えてるって何が…」

ハム蔵(…お前、赤羽根の旦那のことが好きなんだろうが)

響「!!」

ハム蔵(……ああ、勘違いすんな、俺も旦那はいい男だと思うよ)

響「…///」

ハム蔵(春香…とか言ったか、あのリボンの女)

響「う、うん…多分春香のことだと思うけど…」

ハム蔵(あいつ、おそらく旦那のこと好きだぞ)

響「へ!?なんでそんなこと知ってるのハム蔵!!」

ハム蔵(……これだから人間ってやつぁ)

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:01:56.10 ID:m3+way/D0
ハム蔵(とにかく、うかうかしてたら春香に旦那を取られちまうぞ、ってこった)

響「う…で、でも…」

ハム蔵(……それに、お前もいつまでも俺たちと一緒ってわけには)


「ばうっ!!わんわんっ!!」


ハム蔵(!)

響「い、いぬ美の声だ!いぬ美ー!」

「響ちゃん、そこにいるんですかー!?」

響「うわー!青羽根プロデューサーはこっち見ちゃダメー!」

「了解しましたー!」

ハム蔵(旦那…うまいことやってくれたんだな)

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:06:09.60 ID:IRGGvwsZ0
ハム蔵(…それじゃ俺は行くわ)

響「へ!?ハ、ハム蔵もここにいてよぉ…」

ハム蔵(ダメだ、女同士のケンカなんざとても近くでみてらんねえ)

響「うう…ハム蔵の薄情者…」

ハム蔵(それによ、響)

響「?」

ハム蔵(ケンカってなあ、当人同士が納得しなきゃ解決しないもんなんだぜ)

響「ハム蔵…」

ハム蔵(…おっと、姐さんのお出ましだ!うまくやれよ響!)

響「あ!ハムぞ…」

響「……」

いぬ美「……」

響「…いぬ美」

いぬ美(……お疲れ様)

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:11:30.76 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(…またずいぶんと派手にやられたもんね)

響「う、うるさいぞ!別にいぬ美に心配されなくたって…!」

いぬ美(あんたね…この状況でまだそんなこと言うつもり?)

響「うぐ…」

いぬ美(はぁ…これだからお子様は…)

響「じ、自分子供じゃないぞ!」

いぬ美(自分の好きな相手に気持ちを伝えられない子のどこがお子様じゃないのよ)

響「そ、それは…」

いぬ美(…あんたはまだいいわよ、相手が同じ人間なんだから)

響「いぬ美…」

響「…」

響「今朝、いぬ美の好きな人…青羽根プロデューサーを悪く言ったのは謝るさー…」

いぬ美(……)

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:17:25.94 ID:IRGGvwsZ0
響「で、でも…あのときの青羽根プロデューサーは本当に薄情だったし…」

いぬ美(あんた…ホントにそう思ってんの…?)

響「え…?」

いぬ美(…っ!)

響「じ、自分…なにか勘違いとか…」

いぬ美(……あのときあんたが道を間違わずにゴールできたのは…!)

いぬ美(あの人のおかげで…っ!)


「おーい!響ー!どこだー!」


いぬ美(!)

響「っ!プロデューサー!?」

いぬ美(……あーあ!なんだかケンカする気も失せちゃったわ!)

響「い、いぬ美?」

いぬ美(…ほら、ちゃんとおめかししなさい)

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:23:27.51 ID:IRGGvwsZ0
響「お、おめかしって言っても…」

いぬ美(……顔、汚れてるわよ)ペロッ

響「あ…」

いぬ美(…うん、綺麗な顔してる)

響「いぬ美ぃ…う、うう……」

いぬ美(あーほらほら、そこで泣いたら台無しじゃないのよ…まったく)

いぬ美(……)

いぬ美(ねえ、響)

響「…?」

いぬ美(私たちは、何があってもあなたの家族なの)

いぬ美(だからときどきケンカもするかもしれないけど…)

いぬ美(心から嫌いになることなんて無いってことだけは覚えておきなさい、いいわね?)

響「いぬ美…」

いぬ美「……」スゥ

いぬ美「アオオォォーーン!!!」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:28:59.92 ID:IRGGvwsZ0
「響!ここだったのか、探したぞ!」

「う、うぐ…ぷ、プロデューサぁ~…うわあああぁぁん!!」

「ごめんな、怖かったよな…」


青P「…これにて一件落着、と言ったところですかね」

ハム蔵(すまん青羽根の兄貴…赤羽根の旦那に連絡までさせちまって)

青P「しかし、携帯電話の電話帳から赤羽根くんの電話番号を指示するとは…ハム蔵くんは本当に頭がいいんですね」

ハム蔵(…ふん///)

いぬ美(どうも、お疲れ様)

ハム蔵(姐さん…!すんません、嫌な役目押しつけちまって…!)

いぬ美(…いいのよ別に、私も当事者だしね)

ハム蔵(しかし…)

いぬ美(ハム蔵)

ハム蔵(は、はい!)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:34:33.36 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(あんた、まさかあの子に私たちが必要無いなんて思ってないでしょうね)

ハム蔵(そ、そんなこたぁ…!)

いぬ美(…)

ハム蔵(……少なからず考えておりやした)

いぬ美(…いい?あの子はまだまだ子供なの)

いぬ美(あの子が大人になったとき、私たちの元を去るか…はたまた私たちが捨てられるか)

いぬ美(それはあの子が決めることよ)

ハム蔵(姐さん…)

いぬ美(…だから今は、ただ近くで見守ってあげましょう)

いぬ美(それが…こんな都会じゃ一人では生きていけない私たちの役目よ)

ハム蔵(姐さん…俺、一生ついていきます!!)

青P(なんだか分からないですが熱い展開が繰り広げられているようです)

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:39:51.31 ID:IRGGvwsZ0
赤P「みんなすまん、待たせたみたいだ」

ハム蔵(おう響!おかえ…!?)

いぬ美(…あらら、うらやましいこと)

響「うう…おんぶなんて恥ずかしいぞ…///」

赤P「仕方ないだろ、お前足くじいてるんだし」

響「そ、それにプロデューサー風邪ひいちゃう…」

赤P「響に風邪ひかれるほうが俺にとって一大事だ、いいからおとなしく上着着とけ」

響「…はい///」

青P「あはは、うらやましいですね」

響「あ、青羽根プロデューサーまで!もー…///」

青P(いえ、あなたの方がね)ジロッ

赤P(いいとこ取りしてすまん…今度メシでもおごるから…)

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:44:28.90 ID:IRGGvwsZ0
赤P「…ま、とにかく現場に戻ってディレクターさんに謝ろう」

響「うう…怒られないかな…?」

赤P「んー、まあ理由が理由だからな…大丈夫だろ」

響「…だといいけど」

赤P「それにな、響」

響「…?」

赤P「怒られるときは俺も一緒だから、安心しとけ」

響「…はい///」


ハム蔵(旦那…!響を、響をよろしく頼んますぅ…!)

いぬ美(…なに泣いてんのよ、まだ早いわよ)

いぬ美(……)

赤P「お?い、いぬ美…どうした?」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 00:49:44.57 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(……)

いぬ美(あんた、響を泣かせたら承知しないわよ)

いぬ美(…その子は、私たちの家族なんだから)

赤P「お、おい響…いぬ美はなんて言ってるんだ?」

響「…えへへー、秘密だぞ!」

赤P「そ、そうか…ところで俺、犬苦手なんだけど…」

いぬ美(……ふふ)

赤P「や、やめて!わざわざ二本足で立って寄りかからないでぇ!」

響「あはは!プロデューサー情けないぞー!」

響(……)

響(ああそうか、自分がプロデューサーのことを好きになったのは)

響(なんとなく、沖縄のにいにと似てるからかもしれない)

響(…)

響(家族って、やっぱりいいものなんだな…)

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 01:00:23.34 ID:IRGGvwsZ0
赤P「すみませんでした!」

響「ご、ごめんなさいでした!」

オカマD「あらいいのよ!二人が悪いわけじゃないんだし」スッキリ

赤P「そ、そう言ってもらえると助かります…ところで番組の方は…」

オカマD「それがね、ジュピターちゃんたちが予想以上に頑張ってくれちゃって…今週はこれでどうにかなりそうなの!」スッキリ

響「え…」

赤P「そ、そうなんですか…」

オカマD「…んふふ、何暗い顔してんのよ!別にレギュラー動かそうなんて気はさらさら無いわよぅ!」スッキリ

響「あ、そんなつもりじゃ…!」

オカマD「この番組はあくまで響ちゃんのものなんだから!他のポッと出には渡さないわよ!」スッキリ

赤P「あ、ありがとうございます!」

響「ありがとうございます!」

響(ところでなんでディレクターは妙にスッキリした顔をしてるんだろう)

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 01:06:38.20 ID:IRGGvwsZ0
オカマD「…ま、今日のところは帰ってゆっくり休みなさい」

赤P「はい、お言葉に甘えてそうさせてもらいます」

オカマD「あ、それと響ちゃん」チョイチョイ

響「?」

オカマD(困ったらとにかく押しの一手よ!プロデューサーさん草食系みたいだし!)ヒソヒソ

響(!!!???)

オカマD「んふふ!それじゃまたね!」

赤P「ひ、響?ディレクターはなんて…」

響「うぎゃー!うるさいうるさーい!」

赤P「…?」

冬馬「…おい、765プロ」

赤P「お前は…天ケ瀬冬馬」

冬馬「“ヶ”しか合って…全部合ってるじゃねえか!」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 01:11:25.65 ID:IRGGvwsZ0
赤P「そりゃ一回間違えたあとだから普通は間違えないだろ…変なやつだな」

冬馬「ぐ…そっちこそ十分変な……まあいい!」

冬馬「…さっきのことを謝ろうと思ってよ」

響「さっきのこと…?」

冬馬「お前たちのことを卑怯者呼ばわりしたことだ」

冬馬「…今日一日この番組を体験して思ったが、これは卑怯な手段でテレビに出るようになったやつにはとてもできねえ」

冬馬「もっと真剣に…一生懸命やってこなきゃできないくらい大変な番組だってことは俺にだって分かったさ」

赤P「……今もお前の頭に鳥が数羽とまってるもんな」

冬馬「うるせえ!」

冬馬「…だが、まだお前たち全員のことを認めたわけじゃねえからな!」

冬馬「フェスで会ったときには覚悟しとけよ、765プロ!」

「冬馬くーん、早く行こうよー」

「そうだぞ、俺のショートカット愛花を早く見てくれよ」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 01:17:10.64 ID:IRGGvwsZ0
冬馬「だー!今行くから待ってろ!」

冬馬「…じゃあな、765プロ!」

タッタッタ…

赤P「……本当に変なやつだったな」

響「でも、悪いやつじゃないってことは分かったかもしれないさー」

赤P「…うん、そうだな…俺たちも悪い噂に動かされてたのかもしれない」

響「ジュピターが表紙を横取りしたのは変わらないけどね!」

赤P「うん…それもその通りだ」

赤P(黒井社長…これからもこんな妨害をしてくるんだろうか…?)

響「…とにかく今日は帰るさー!」

赤P「あ、おい!引っ張るなよ!」

響「なーんくるないさー!」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/24(土) 01:22:07.61 ID:IRGGvwsZ0
青P「…それじゃ俺たちも帰りますか」

ハム蔵(兄貴…いいんですかい?響を旦那に取られちまったまんまで…)

青P「ですからハム蔵くん、俺にはハムスター語は分かりませんよ」

ハム蔵(く…言葉が通じないのがこんなにもどかしいとは…)

青P「さ、帰りましょういぬ美さん」

いぬ美(…ええ、そうね)

青P「…おっと、尻尾のあたりが汚れていますよいぬ美さん」

いぬ美(!)

ハム蔵(!!!)

青P「これでよしっと…うん、キレイですよいぬ美さん」

いぬ美(…青羽根さん///)

ハム蔵(青羽根ぇぇぇぇぇ!!!貴様ぁぁぁぁぁ!!)

青P「ですからハムスター語は分からないんですってば」


第16話『ひとりぼっちの気持ち』 完!