1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 11:52:10.85 ID:atiPqabCO
キョン「何だ」

ハルヒ「からあげちょうだい」

キョン「食いかけだぞ」

ハルヒ「いいわよ別に」

キョン「……じゃお前もなんかくれ」

ハルヒ「やだ」

キョン「何でだよ」

ハルヒ「全部食べかけだもん」

キョン「ああそうかい」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……玉子焼きあげる」


引用元: ハルヒ「ねえキョン」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 11:55:43.10 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今日の占いね、めざましだと2位だったの」

キョン「へえ」

ハルヒ「やじうまだと10位だったの」

キョン「ほう」

ハルヒ「どっち信じたらいいと思う?」 キョン「んー」

ハルヒ「……」

キョン「足して2で割って6位だな」

ハルヒ「……いつも通りね」

キョン「いつも通りだ」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 11:58:45.84 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「小骨って邪魔よね」

キョン「まぁな」

ハルヒ「骨は邪魔じゃないのにどうして小骨は邪魔なのかしら」

キョン「小さいからだろ」

ハルヒ「こないだも一回のどに引っかけてエラい目にあったわ」

キョン「それ小骨じゃなかったんじゃないのか」

ハルヒ「え? うーん……」

キョン「……」

ハルヒ「結構大きかったかも」

キョン「じゃそれ骨だ」

ハルヒ「やっぱり骨も邪魔ね」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:00:28.72 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんた9時って聞いたら午前と午後どっちだと思う?」

キョン「そんなもんケースバイケースだろう」

ハルヒ「直感的によ」

キョン「んー……強いて言えば午前だな」

ハルヒ「あたしも」

キョン「そうか」

ハルヒ「うん」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:02:20.41 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「冷房の設定温度30度って謎だと思わない?」

キョン「……Why?」

ハルヒ「だってそうでしょ。例えば気温が29度だとしたら冷房30度っておかしいじゃない。冷やしてないじゃない」

キョン「気温が35度だったらおかしくないだろ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「そっか」

キョン「うん」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:04:03.22 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「98円玉って需要あると思うの」

キョン「ほう」

ハルヒ「スーパーの価格設定って大体どこでも198円とか398円とかでしょ? なら98円玉が大活躍じゃない」

キョン「そうだな」

ハルヒ「政府ってバカよねー。二千円札なんかより絶対普及するのに98円玉」

キョン「でも自販機じゃ使えないな」

ハルヒ「何で?」

キョン「お釣りに一円玉が出ないからだ」

ハルヒ「それなら98円玉の時はお釣りナシでいいじゃない。たかが2円よ、誰も文句は言わないわ」

キョン「じゃ百円玉でいいじゃん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あんた意外と鋭いわね」

キョン「だろう」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:05:07.93 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ロケット花火ってあるわよね」

キョン「うん」

ハルヒ「あれって武器としてはどの辺なのかしら」

キョン「難しい質問だな」

ハルヒ「かんしゃく玉よりは上よね」

キョン「かんしゃく玉って武器なのか?」

ハルヒ「爆竹とはいい勝負かも」

キョン「あーいうのって何で駄菓子屋で売ってんだろうな」

ハルヒ「うそ。あたし見たことない」

キョン「売ってたよ」

ハルヒ「爆竹?」

キョン「うん。あとあれ。音がでる拳銃みたいなやつ」

ハルヒ「それあった!」

キョン「五円チョコは?」

ハルヒ「あったあった!」

キョン「あれ四つ買うかチロル買うかはいつも悩みの種だったな」

ハルヒ「そこはチロルよやっぱり」

キョン「チロル派か……何の話だっけ?」

ハルヒ「え? 駄菓子屋の話でしょ?」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:06:26.90 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「松茸ってちやほやされ過ぎよね」

キョン「どうして」

ハルヒ「所詮は匂いだけじゃない。味よ味。最後は味勝負だわ」

キョン「もっともだ」

ハルヒ「あたしはエリンギの方が好き」

キョン「俺は味含めても松茸だけどなぁ」

ハルヒ「……そう」

キョン「うん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「別に松茸嫌いなわけじゃないわよ?」

キョン「うん」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:07:48.60 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ボンド手についた時どうしてた?」

キョン「木工用ボンドか?」

ハルヒ「うん」

キョン「んー……適当に伸ばして乾いてから剥がしてたな」

ハルヒ「だよね!」

キョン「うん」

ハルヒ「あれちょっと快感よね!」

キョン「そうか?」

ハルヒ「……そうでしょ?」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「やっぱすぐ洗ってたかも」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:09:23.69 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ツチノコって結局何?」

キョン「タケノコみたいなもんじゃないのか」

ハルヒ「タケノコ……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「意外と普通ね」

キョン「だろ?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:10:56.56 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ジャンケンあるでしょ」

キョン「うん」

ハルヒ「あれジャンケンなのに、いざやってみるとジャン、ケン、ポンで出すじゃない」

キョン「そうだな」

ハルヒ「何でジャン、ケンで出しちゃダメだの?」

キョン「……やってみるか」



ハルヒ「ジャン、ケン!」

キョン「負けた」

ハルヒ「問題ないじゃない。ジャン、ケン!」

キョン「あいこだ」

ハルヒ「あい、こで!」

キョン「……」

ハルヒ「……あいこの時にやりづらいわね」

キョン「それが理由なんじゃねえの?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:11:50.89 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「イチゴって野菜なのよ」

キョン「聞いたことあるな」

ハルヒ「あたし思うんだけど、やっぱり納得できないわ」

キョン「何故に」

ハルヒ「だって甘いのよ? めちゃ甘いのよ?」

キョン「甘いな」

ハルヒ「そのイチゴがピーマンとかセロリと同じカテゴリっておかしいでしょ?」

キョン「一理ある」

ハルヒ「イチゴのために新しいカテゴリを設けてあげるべきよ。野菜と果物の中間だから、果菜ね」

キョン「じゃスイカも果菜か」

ハルヒ「スイカは別に野菜でいいわよ」

キョン「……」

ハルヒ「……あたし変なこと言った?」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:13:29.07 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたし思うんだけど、醤油ほど万能な調味料ってないわよね」

キョン「ふむ」

ハルヒ「何にでもいけるじゃない。肉にも魚にも卵にも」

キョン「じゃあ甘いお菓子にはどうだ」

ハルヒ「う……」

キョン「ショートケーキに醤油」

ハルヒ「いや!」

キョン「フォンダンショコラに醤油」

ハルヒ「やめて!」

キョン「ダメじゃん」

ハルヒ「……で、でもプリンに醤油でウニの味って言うじゃない」

キョン「マンゴープリンに醤油」

ハルヒ「いやぁぁぁ!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:15:41.61 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ピザって十回言って」

キョン「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」

ハルヒ「ここは?」

キョン「あれ、俺十回言ったっけ?」

ハルヒ「え? 言ったと思うけど」

キョン「……一回足りてない気がしてきた。ピザ。OK十回言った」

ハルヒ「ここは?」

キョン「二の腕だろ」

ハルヒ「……あっ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……触っていいか?」

ハルヒ「……バカ」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:16:19.94 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「勉強中とかに眠くなった時どうしてる?」

キョン「寝る」

ハルヒ「そうじゃなくて」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:18:43.09 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あっち向いて」

キョン「……」

ハルヒ「だーれだ」ガバッ

キョン「朝比奈さん」

ハルヒ「……ち、ちがいますよぅ」

キョン「じゃ長門か」

ハルヒ「違う」

キョン「古泉?」

ハルヒ「いえ、僕でもありません」

キョン「じゃ誰だよ」

ハルヒ「ハ」

キョン「ハ?」

ハルヒ「うん」

キョン「ハ……ハ……ああ、谷口?」

ハルヒ「何でよ!」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:19:54.92 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「七分丈があるなら八分丈があっていいと思わない?」

キョン「んー……」

ハルヒ「あと半袖って名ばかりよね。三分丈くらいじゃない」

キョン「でもお前の長袖を俺が着たら多分七分丈だぞ」

ハルヒ「何であたしの服をあんたが着るのよ」

キョン「例え話だ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「別にいいけど」

キョン「何が?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:20:48.08 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「肩凝ってない?」

キョン「え? ……さぁ」

ハルヒ「揉んであげる」

キョン「何だ藪から棒に」

ハルヒ「はいあっち向いて」

キョン「……」



ハルヒ「こことか」

キョン「うーん」

ハルヒ「ここは?」

キョン「うーん」

ハルヒ「あんまり凝ってないわね」

キョン「うーん」

ハルヒ「つまんない」

キョン「何だよそれ」

ハルヒ「もっと凝りなさいよ!」

キョン「何だよそれ」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:21:32.56 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「百円玉貸して」

キョン「……はいよ」

ハルヒ「見てて」

キョン「……」

ハルヒ「ここにあるわね?」

キョン「うん」

ハルヒ「握ります」

キョン「うん」

ハルヒ「念じます」

キョン「うん」

ハルヒ「あんたがやんの。ほら手握って」

キョン「……念じた」

ハルヒ「じゃーん! 消えました!」

キョン「おお」

ハルヒ「すごいでしょ?」

キョン「すごい。百円玉返して」

ハルヒ「消えました」

キョン「……」


 
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:27:46.10 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「パンの耳って可哀想よね」

キョン「わからんでもない」

ハルヒ「工夫すれば美味しく食べられるのに」

キョン「そうだな」

ハルヒ「うん」

キョン「……」

ハルヒ「でもあたしもあんまり好きじゃないわ」

キョン「可哀想に」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:28:32.79 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「手相見てあげる」

キョン「お前は何でも急だな」

ハルヒ「見せなさい」



ハルヒ「うーん、これが寿命とかの線ね」

キョン「どうなんだ」

ハルヒ「長生きしそうね。細く長く」

キョン「失礼な」

ハルヒ「これは知能の線……ああ、やっぱり微妙だわ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……どうした」

ハルヒ「あんた意外と手おっきいのね」

キョン「そうか?」

ハルヒ「だってほら……ほらね、全然よ。関節一つ分違うじゃない」

キョン「お前と比べてどうする」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:29:54.33 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「何の天ぷらが一番だと思う?」

キョン「……レンコンだな」

ハルヒ「そっちいっちゃうかー……」

キョン「お前は何だと思うんだよ」

ハルヒ「あたしは断然キスね」

キョン「あーそれもアリだな」

ハルヒ「でしょ? あの淡泊で上品な味わいがもうたまんないでしょ?」

キョン「キスが好きか……」

ハルヒ「うん」

キョン「キスねぇ……」

ハルヒ「……うん」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……暑いの?」

ハルヒ「うるさい!」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:34:41.23 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねぇキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「帯に短したすきに長しってあるじゃない」

キョン「あるな」

ハルヒ「短いのはどうしようもないけど、長いのは切ればいいと思わない?」

キョン「……まぁ」

ハルヒ「だからたすきに長しっておかしいわよ。横着してるだけよ。切ればたすきにはなるじゃない」

キョン「……」

ハルヒ「でしょ?」

キョン「でもやっぱり帯にはならないんだよな」

ハルヒ「そこよねー」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:38:56.79 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「鉛筆が六角形である理由って何かしら」

キョン「三角形もあるぞ」

ハルヒ「……あるの?」

キョン「ある」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:43:04.13 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「柿ピーにチョコついてるやつ知ってる?」

キョン「知ってる」

ハルヒ「食べたことある?」

キョン「ある」

ハルヒ「どうだった?」

キョン「甘いあと辛い」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……おいしいの?」

キョン「まぁ普通だな」

ハルヒ「……」

キョン「あとピーにはチョコついてないからな」

ハルヒ「えっ!? 柿の方にチョコついてんの!?」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:46:58.24 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんた犬派?」

キョン「いや、猫派」

ハルヒ「何で?」

キョン「何でって言われても」

ハルヒ「シャミセンがいるから?」

キョン「それはあんまり関係ないな」

ハルヒ「そう」

キョン「お前は?」

ハルヒ「あたしは魚かなぁ」

キョン「……」

ハルヒ「ちっちゃいエビとかカワイイのよ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:52:34.88 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ナップザックって何なのよ」

キョン「……?」

ハルヒ「だから、ナップザックってどういう立ち位置なのかって聞いてんの」

キョン「知らん」

ハルヒ「リュックサックのマイナーチェンジ版?」

キョン「……何か違うな」

ハルヒ「大きさかしら」

キョン「あれじゃないか、ほら……扇と扇子の違いみたいな」

ハルヒ「扇と扇子って何が違うの?」

キョン「うーん……」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 12:57:44.48 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「たこ焼きあるでしょ」

キョン「たこ焼きねぇ」

ハルヒ「たこ焼きの『焼き』って、あの皮って言うか何て言うか……あの部分じゃない」

キョン「わかるわかる」

ハルヒ「じゃ鯛焼きの『焼き』はどこなのかしら」

キョン「……」

ハルヒ「あの皮じゃないわよね。あれが『焼き』だったらアンコが『鯛』になっちゃうでしょ?」

キョン「鯛焼きは全部含めて『鯛焼き』なんだよ」

ハルヒ「世の中理不尽なことばっかりね」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:04:05.16 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「『ら』抜き言葉が流通してるって由々しき事態よね」

キョン「ほう」

ハルヒ「『食べれない』とか『喋れない』とか、やっぱり不自然だわ」

キョン「嘆かわしいことだな」

ハルヒ「いっそ世界から『ら』をなくして『ら』のありがたみを思い知らせればいいのよ」

キョン「……どうなるんだ?」

ハルヒ「ーメン」

キョン「……」

ハルヒ「ザニア」

キョン「……」

ハルヒ「ね?」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:06:19.87 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「24見た?」

キョン「見てない」

ハルヒ「見なさい」

キョン「疲れるからいい」

ハルヒ「バカねえ、あれ1話につき1時間なのよ? 知らないの?」

キョン「……」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:09:50.28 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ティッシュに字が書けるのよ」

キョン「本当か」

ハルヒ「紙の上にティッシュ敷いて書くの。ほら」

キョン「本当だ」

ハルヒ「すごいと思わない?」

キョン「ああ……あ……へあーっくしっ!」

ハルヒ「ちょっと!」

キョン「すまんハルヒティッシュくれ」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:16:22.34 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「目の裏にコンタクトの墓場があるらしいのよ」

キョン「何だそれ」

ハルヒ「寝るときにコンタクト付けっぱなしにすると、寝てる間にコンタクトが目の裏側に行っちゃうんだって」

キョン「痛い痛い痛い」

ハルヒ「しかも限界越えると失明しちゃうんだって」

キョン「あー……」

ハルヒ「でもさっき気づいたんだけど、眼鏡かければ余裕よね」

キョン「うん……」

ハルヒ「一晩怖い思いして損したわ」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:17:42.63 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今日水曜日?」

キョン「金曜日だ」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:23:07.08 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「人参って不憫よね」

キョン「……そうか?」

ハルヒ「だって人参が主役の料理ってある?」

キョン「……」

ハルヒ「ないでしょ?」

キョン「……キャロットケーキとか」

ハルヒ「ダメよそんなの。無理矢理じゃない」

キョン「無理矢理って何だよ」

ハルヒ「でも人参がなきゃ成立しない料理って多いのよね」

キョン「例えば?」

ハルヒ「カレーとかきんぴらゴボウとか」

キョン「きんぴらゴボウはゴボウがありゃいいだろ」

ハルヒ「よくない!」

キョン「……」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:28:17.42 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんた枕は自分のじゃなきゃ寝れないタイプ?」

キョン「……どうだろう」

ハルヒ「あたしは多分無理ね」

キョン「そうか」

ハルヒ「ねえ、どうなのよ?」

キョン「うーん……別に平気かもしれん」

ハルヒ「じゃ明日枕持ってきて」

キョン「何で」

ハルヒ「枕交換すんの」

キョン「何で」

ハルヒ「実験よ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「実験よ!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:36:13.00 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「クーピーって覚えてる?」

キョン「あったなそんなの」

ハルヒ「あれずっと欲しかったのよね」

キョン「俺はクレパスだった」

ハルヒ「あたしはクレヨン」

キョン「クレヨンって濃すぎないか?」

ハルヒ「加減次第よ」

キョン「茶色の減りは早かったな」

ハルヒ「そう? あたしは紫ばっか使ってたけど」

キョン「お前どんなお絵描きしてたんだよ」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:40:11.18 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「クーピーの話だけど」

キョン「まだ続くのかそれ」

ハルヒ「24色って圧巻よね」

キョン「まぁ憧れではあったな」

ハルヒ「あたし最高でも12色よ? 倍よ倍!」

キョン「でも微妙な色ばっかだぞ」

ハルヒ「何言ってんのよ! ワインレッドとかライトパープルとかバイオレットとかあんのよ!?」

キョン「好きだなー紫」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:47:24.38 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「セブンイレブンって年がら年中おでんの匂いしない?」

キョン「……するかも」

ハルヒ「まぁおでん好きだからいいけど」

キョン「何がお気に入りなんだ」

ハルヒ「ちくわぶ様こそ至高よ」

キョン「大根だろ」

ハルヒ「大根は殿堂入りだから別」

キョン「……じゃ牛スジだな」

ハルヒ「ヌルいわね」

キョン「何だと?」

ハルヒ「じゃ帰りに一緒に寄って試してみる?」

キョン「望むところだ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「何だよ」

ハルヒ「絶対だからね!」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 13:52:33.83 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「穴あけパンチってあるわよね」

キョン「ああ」

ハルヒ「あれ何?」

キョン「何って」

ハルヒ「種類は?」

キョン「……文房具だろ」

ハルヒ「違うわよ、パンチの種類は?」

キョン「……」

パンチ「ジャブよりは重そうよね」


 
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 14:02:56.39 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「100円の回転寿司で一番得なのって何だと思う?」

キョン「そうだな……ウニとか」

ハルヒ「甘いわね。あたしはサーモンをおすわ」

キョン「いい線いってるな」

ハルヒ「でしょ? あと安い白身は総じてダメね」

キョン「サーモンって白身魚だぞ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……え、意味わかんない」

キョン「……」

ハルヒ「……マジ?」

キョン「……マジ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……あたし今日先に帰るわ」

 

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:02:20.07 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ポテチのコンソメパンチってあるじゃない?」

キョン「……」

ハルヒ「あれってさ、コンソメパンチのパ」

キョン「フック」

ハルヒ「……?」

キョン「……フックだ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……どっち?」

キョン「……右フックだ」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:04:40.10 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「臆病者のことをチキンって呼ぶの変よ」

キョン「何で」

ハルヒ「ニワトリだって見えない未来に向かって必死に生きてるのよ?」

キョン「そうだな」

ハルヒ「むしろ臆病なのは人間よ。虚勢張ってふんぞり返ってばっかり」

キョン「なるほど。チキンじゃなくてヒューマンか」

ハルヒ「そうね。アイアムチキンじゃなくてアイアムヒューマンよ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「あのさハルヒ」

ハルヒ「言わないで。今あたしも気づいたから」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:07:54.79 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今のあたしならスプーン曲げられる気がする」

キョン「……」

ハルヒ「貸して」

キョン「ねえよ」

ハルヒ「箸でいいわ」

キョン「……折るなよ?」



ハルヒ「うーーーーん」

キョン「……」

ハルヒ「うーーーーーーん」

キョン「……」

ハルヒ「……ねえ、ちょっと曲がってない?」

キョン「曲がってない」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「んーーー」

キョン「弁当食いたいんだけど」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:10:24.38 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「見てて。鉛筆曲げるから」

キョン「またエスパーごっこか」

ハルヒ「ほらっ!」ブランブラン

キョン「おお」

ハルヒ「ね? めっちゃ曲がってるでしょ?」ブランブラン

キョン「曲がってるな」

ハルヒ「箸も曲がるのよ」

キョン「すまん今日サンドイッチだ」

ハルヒ「大丈夫あたし持ってきたから」

キョン「今日は弁当か?」

ハルヒ「焼きそばパンだけど?」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:18:37.95 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「この漢字何て読むか知ってる?」

キョン「……何だこれ」

ハルヒ「なんかやらしくない?」

キョン「……わからんでもない」

ハルヒ「っていうかこれアウトよね。犯罪よ」

キョン「同意の上なら問題ないだろ」

ハルヒ「……あんたそういうのが好みなのね。変 」

キョン「何でだよ」

ハルヒ「何がやらしいって女の子が両側から男に挟まれてるとこだわ」

キョン「お前も立派な変 だ」


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:34:41.30 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたし絶対音感あるかも」

キョン「へえ」

ハルヒ「試しになんか音鳴らしてみて」

キョン「……」パンッ

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「手拍子に音階ってあるの?」

キョン「音は音だしあるんじゃないのか」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……ラ?」

キョン「いや俺はわかんねえよ」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:35:20.78 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたし許せないわ。種ナシスイカなんて許せない」

キョン「何をいきり立ってるんだ」

ハルヒ「だって! 人間の勝手な都合で種ナシにしちゃうなんてアリ!?」

キョン「んー……」

ハルヒ「子供残せなくなっちゃうのよ!?」

キョン「考え過ぎだ」

ハルヒ「あーもうなんかイライラしてきたわ……農協にクレームつけてくる」

キョン「待て待て」

ハルヒ「なによ!」

キョン「種ナシブドウはどうだ?」

ハルヒ「……種あるブドウなんてあるの?」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:46:47.66 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「炭酸にラムネ入れるとすごいことになるんだって」

キョン「……」

ハルヒ「あたしラムネ買ってきたの」

キョン「……」

ハルヒ「それちょうだい」

キョン「断る。だいたいもう炭酸抜けちまってるよ」

ハルヒ「……使えないわね」

キョン「……」



ハルヒ「さあとくとご覧あれ!」ポイッ

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……あれ?」

キョン「……」

ハルヒ「……何で?」

キョン「ハルヒ、これカルピスソーダじゃないな」

ハルヒ「うそっ!? 素のカルピス!?」


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 15:54:49.20 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「酢醤油の主役ってどっち?」

キョン「酢醤油……」

ハルヒ「……」

キョン「酢だな」

ハルヒ「やっぱりそうよね?」

キョン「……うん、よくわからんが」

ハルヒ「じゃ酢味噌は?」

キョン「……」

ハルヒ「あたしは味噌な気がする」

キョン「……そうか」

ハルヒ「味噌>酢>醤油ってことね」

キョン「何の序列だ」

ハルヒ「強さよ」

キョン「……」


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 16:01:37.22 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「カラスって頭いいわよね」

キョン「そうだな」

ハルヒ「公園の滑り台で遊んだりするんだって」

キョン「そりゃ賢い」

ハルヒ「あたしちっちゃい時あれは登るもんだとばっかり思ってたわ」

キョン「カラス以下じゃねえか」

ハルヒ「今は登らないわよ!」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「何黙ってんの?」

キョン「いや、そう返すかーて思って」

ハルヒ「……うるさいバカキョン!」


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 16:09:54.57 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「醜いアヒルの子ってお話あるわよね」

キョン「あるな」

ハルヒ「あれって『醜いアヒル/の子』なの? 『醜い/アヒルの子』なの?」

キョン「……何だって?」

ハルヒ「アヒルの親が醜かったのか、子供が醜かったのかってことよ」

キョン「内容的には子供が醜いっていう流れだろう」

ハルヒ「でもあれ確か白鳥の子よね?」

キョン「だったな」

ハルヒ「じゅ『醜いアヒル/の子』じゃないの?」

キョン「……」

ハルヒ「……ミスリーディングよね」

キョン「まぁ結局は醜くもアヒルの子でもなかったわけだが」

ハルヒ「それが最大の謎よ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「今度長門に聞こう」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 16:24:55.70 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ヒトデって何で星形なのかしらね」

キョン「生命の神秘だ」

ハルヒ「……待って、あたし今ヤバいことに気づいたかもしれないわ」

キョン「言ってみろ」

ハルヒ「ヒトデが星形なんじゃなくて、星がヒトデ形っていうのはどう?」

キョン「ないな」

ハルヒ「そっか……」


121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 16:31:48.08 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「カタツムリってナメクジよね?」

キョン「カタツムリはカタツムリだ」

ハルヒ「でもあの殻とったらナメクジでしょ?」

キョン「うーん」

ハルヒ「カタツムリは可愛いのにナメクジはキモいわよね」

キョン「俺はどっちもあんまり」

ハルヒ「ってことは、よ。可愛いのは殻だったってわけ」

キョン「ふむ」

ハルヒ「殻つけたら何でも可愛くなるんだわ。ネコミミみたいなもんね」

キョン「ネコミミはそんなに万能じゃないぞ」

ハルヒ「じゃネコミミ付けてるあたしとつけてないあたしだったらどっちがいい?」

キョン「な……」

ハルヒ「ネコミミ付きの方がグッとくるでしょ?」

キョン「えーっとだな……あー……」

ハルヒ「なによその顔」


173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:35:53.58 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「こいつ屈んだまま動かないんだけど」

キョン「そういう奴なんだよ」


174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:36:57.02 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「この変 仮面武器もってるわよ。あたし素手なのに」

キョン「だからそういう奴なんだよ」


175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:39:21.11 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「急行カード使うわ」

キョン「アホか長崎まであと2マスだぞ」

ハルヒ「こういう時にピンゾロ出せちゃうのよあたしは」

キョン「……」

ハルヒ「とうっ!」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……すごいな12だ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「リセットすんな!」


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:40:58.95 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「腕相撲しない?」

キョン「……は?」

ハルヒ「もちハンデマッチよ。あたし両手だから」

キョン「……いいだろう」



ハルヒ「レディー、ファイッ!」

キョン「……」

ハルヒ「ふっ!」

キョン「……」

ハルヒ「んっ…………!」

キョン「肘浮いてるぞ肘」

ハルヒ「……っさいわねっ……!」

キョン「……」

ハルヒ「んんっ…………はぁ、はぁ、はぁ……」

キョン「……」

ハルヒ「はぁ……はぁ……ふんっ!」

キョン「ちょ、ストップ」

ハルヒ「なによ」

キョン「……●●い」

ハルヒ「……」


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:42:30.30 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「指相撲で勝負よ!」

キョン「懲りねえなぁ」

ハルヒ「大丈夫、指相撲なら変な感じにはならないから。大丈夫よ、大丈夫……」

キョン「……」



ハルヒ「ファイッ!」

キョン「……ん」

ハルヒ「……このっ」

キョン「どうだ届くまい」

ハルヒ「卑怯者」

キョン「ほら、やってみろ」

ハルヒ「隙あり!」

キョン「おい人差し指使うなよ!」

ハルヒ「123456……」

キョン「くっ……よし抜けた」

ハルヒ「ああもうっ! いけそうだったのにっ!」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……あたし病気かしら」

キョン「一緒にゆっくり考えよう」


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:43:53.01 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたしホッチキスに無限の可能性を感じずにはいられないのよね」

キョン「……」

ハルヒ「何かに応用できるはずよ。あんたも考えて。2個持ってきたから」

キョン「……」



ハルヒ「うーん……何か思いついた?」

キョン「……」カチッ カチッ

ハルヒ「あんまり針無駄にしないでよ」

キョン「できた」

ハルヒ「……何これ」

キョン「カーリング消しゴム」

ハルヒ「……は?」

キョン「見てろ、ほら」シャーー……

ハルヒ「え!? 何これすごい! すごい滑る!」

キョン「大発明だろ」

ハルヒ「悔しいけど認めざるを得ないわね……」

キョン「素直に俺を讃えろ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ねえ、これあたしの消しゴム?」


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 19:45:08.65 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「たこめしとタコライスって何が違うのよ?」

キョン「……は? 同じだろ?」

ハルヒ「違うから聞いてるんじゃない。あんたも知らないの?」

キョン「知らん」

ハルヒ「めしとライスの違いって何なのかしら」

キョン「めしってくらいだから和風だろ? 味付けは出汁メインだ」

ハルヒ「ライスは?」

キョン「バターとかガーリックとか」

ハルヒ「それだけ?」

キョン「わかんねえっての」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「有希に聞いてみるわ」

キョン「頼りになるなぁ長門は」


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:00:07.82 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「目つぶって」

キョン「……何する気だ」

ハルヒ「いいから早く!」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……ん」

ハルヒ「眉間のあたりがムズムズするでしょ?」

キョン「ん……」

ハルヒ「する?」

キョン「ああ……もういいか?」

ハルヒ「ダメ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「今何した?」

ハルヒ「触っただけよ! オシマイ!」


186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:15:08.10 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ロシア人の名前ってイカしてるわよね」

キョン「ロシア……」

ハルヒ「チョフとかスキーとか」

キョン「ハルヒョフ」

ハルヒ「キョンスキー」

キョン「んー、すごい違和感だ」

ハルヒ「……あっ」

キョン「……え?」

ハルヒ「ち、違うわよバカ!」

キョン「え?」


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:20:31.43 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「目薬さすとき口開く?」

キョン「あー、開くわ」

ハルヒ「あれ何でかしらね」

キョン「口閉じたまま上向くのが大変だからじゃないか?」

ハルヒ「そう?」

キョン「やってみろ」

ハルヒ「んー……」

キョン「……」

ハルヒ「あ、待って……」

キョン「……」

ハルヒ「…………へちゅん!」

キョン「……」

ハルヒ「……なによ」

キョン「……」

ハルヒ「なによ!」


194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:34:02.47 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「体育座りって何で体育座りなのよ」

キョン「お前の着眼にはついていけない」

ハルヒ「あたし理科の時も椅子の上で体育座りしてたわよ?」

キョン「じゃ理科座りでいいだろ」

ハルヒ「でも難点があるわ」

キョン「……何だ」

ハルヒ「今考えたら、理科の時は   丸見えだったのよ」

キョン「……」

ハルヒ「体育の時はブルマだから大丈夫だったけど。そういう意味では体育の時の体育座りの方が優秀ね」

キョン「……」

ハルヒ「それに気付いて以来あたしは椅子の上で体育座りしないことにしたのよ」

キョン「……」

ハルヒ「残念だったわね」


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:40:20.66 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ヴェルディ川崎ってなくなったの?」

キョン「あれは東京ヴェルディに変わったんだよ」

ハルヒ「うそ!?」

キョン「川崎にはフロンターレっていうチームがある」

ハルヒ「瑠偉は? 瑠偉はどこ行ったのよ?」

キョン「ラモス? さあ……最近まで監督やってたような」

ハルヒ「瑠偉が監督……時代は動いてるのね……」

キョン「お前……てか瑠偉って」


199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:43:59.94 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今更だけど呼び捨てでいいの?」

キョン「……」

ハルヒ「みくるちゃんみたいに『くん』付けの方が萌える?」

キョン「……萌える?」



ハルヒ「キョンくん」

キョン「う……」

ハルヒ「ねえキョンくん」

キョン「こ、これは……」

ハルヒ「キョンくん、コーラ買ってきて」

キョン「あー全然萌えない」


203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 20:49:36.11 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョンくん」

キョン「戻れ」

ハルヒ「じゃあ何がいいのよ」

キョン「キョンでいいから」

ハルヒ「ねえ、キョンキョンは?」

キョン「断る」

ハルヒ「いいじゃない、キョンキョン」

キョン「やめろ!」

ハルヒ「キョンキョーン!」

キョン「えーいうるさい!」

ハルヒ「でもこれ小泉今日子と被るからダメね」

キョン「……」

ハルヒ「やっぱキョンでいいわ。早くコーラ買ってきて」


 

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 21:00:52.22 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ラクダのこぶって水が入ってんだって。知ってた?」

キョン「あれ脂肪だぞ」

ハルヒ「水じゃないの? あんた余計なことばっか知ってんのね」

キョン「……」

ハルヒ「でもあれ不思議よねー」

キョン「人間は膝に水がたまる」

ハルヒ「何で?」

キョン「そういう病気があってだな」

ハルヒ「ラクダのあれ病気なの!?」

キョン「いやだからラクダのあれは水じゃないの」

ハルヒ「じゃ何よ」

キョン「ああもう面倒くせえなちくしょう」


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 21:33:11.21 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ポテコ食べる?」

キョン「もらおうか」

ハルヒ「手出して」

キョン「はい」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「指輪ー」

キョン「やりよった」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あたしにもやって」

キョン「どうしたハルヒ」


220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 21:49:47.20 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「となりのトトロって知ってる?」

キョン「勿論」

ハルヒ「あたしの予想では、あの一番デカいのが『となりのトトロ』よ」

キョン「……うん?」

ハルヒ「で、青いのと白いのがいるじゃない?」

キョン「ああ」

ハルヒ「あれはどこのトトロかってのが問題よ」

キョン「……はい?」

ハルヒ「青いやつは二番目だから、そこそこ近いはずよ。『はす向かいのトトロ』ってとこね」

キョン「はす向かい……」

ハルヒ「白いのは一番遠いわね。もう『近所』よ。『近所のトトロ』」

キョン「なんかこう夢がないな」


228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 22:19:27.96 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「結局ゴジラとデストロイアってどっちが強かったわけ?」

キョン「……俺はゴジラだと思いたい」

ハルヒ「でもバーニングゴジラになってようやくどっこいだったじゃない」

キョン「それは……」

ハルヒ「あたしは正直がっかりだったわ。王道でいいのよ王道で。インフレパワーアップで逆転勝利大団円」

キョン「ドラゴンボール的な?」

ハルヒ「的な」

キョン「ふむ……」

ハルヒ「でも53万はやり過ぎよね」

キョン「フリーザ様を侮辱する気か!?」


232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 22:32:49.81 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ちびまる子ちゃんにハゲ出てくるじゃない」

キョン「爺ちゃん?」

ハルヒ「もハゲだけど違くて。まる子と同じクラスよ」

キョン「ん……あー、いたわ」

ハルヒ「あいつ名前何だっけ?」

キョン「え? 名前あんの?」

ハルヒ「そりゃあって然るべきでしょ? モブキャラじゃないんだし」

キョン「いや、俺はわからん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」



ガラッ



ハルヒ「有希! また聞きたいことがあるんだけど」

長門「……」

キョン「ちびまる子ちゃんに出てくる爺ちゃんじゃない方のハゲの名前わかるか?」

長門「……」

ハルヒ「まる子と同じクラスの」

長門「関口」

ハルヒ「関口!」

キョン「ああ関口!」


239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 22:59:13.93 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんた手加減ってもんを知らないの?」

キョン「何の話だ」

ハルヒ「古泉くんよ」

キョン「仕方ないだろ、あいつがしょーもなく弱いんだから」

ハルヒ「狙って負けることくらいできるでしょ?」

キョン「お前は古泉を甘く見過ぎだ」

ハルヒ「へ?」

キョン「よく将棋をやるんだが、あいつは毎回絶対に二歩をやる」

ハルヒ「ひどいわね」

キョン「まぁ俺が気付いて忠告してやるんだが、こないだ言わないでみたんだよ」

ハルヒ「うん」

キョン「やりやがった」

ハルヒ「何を?」

キョン「三歩」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……謝るわ」

キョン「……いや、いいんだ」


251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 23:12:22.53 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「たまごっち持ってた?」

キョン「持ってた」

ハルヒ「あたしね、何回やってもヘビみたいなやつにしかならなかったんだけど」

キョン「……」

ハルヒ「あれ何種類くらいに変身するの?」


252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 23:17:42.33 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ルービックキューブできる?」

キョン「……無理」

ハルヒ「だと思ってたからがっかりはしてないわ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ガラッ

ハルヒ「有希!」



キョン「さすが長門だ」

ハルヒ「これって10秒で全部揃うもんなの?」

キョン「多分違う……で、どうするんだよ」

ハルヒ「机に飾っとくわ。いじったらまた戻せなくなるでしょ?」

キョン「……」


260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 23:33:41.64 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「アルミ缶の上にアルミ缶ってどこが笑いどころなの?」

キョン「……え?」

ハルヒ「なんかシュールな雰囲気は漂ってるけど、あたしにはよくわかんないわ」

キョン「……」

ハルヒ「アルミ缶の上にスチール缶の方が面白くない?」


262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/19(土) 23:42:40.58 ID:atiPqabCO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんたどうせブラックマジシャンガールのカードだけ大切にしてたでしょ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……なぜわかった」

ハルヒ「別にいいけど」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……やべえ死にたい」

ハルヒ「何はなくともサイコショッカーよ」


274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 00:11:14.62 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「鳥になりたい」

キョン「……」

ハルヒ「あたし鳥になりたいわ」

キョン「帰ってこいハルヒ」

ハルヒ「鳥ってすごいのよ! 世界がめちゃカラフルに見えるのよ!」

キョン「どういう意味だ」

ハルヒ「光の三原色ってあるじゃない」

キョン「赤青緑か」

ハルヒ「鳥は四原色らしいのよ」

キョン「へえ」

ハルヒ「想像しただけで鳥肌が立つわ……鳥だけに」

キョン「上手くないぞ」

ハルヒ「どんな紫があるのかしら……」

キョン「好きだなぁ紫!」


346: 2008/07/20(日) 06:29:23.85 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「よっちゃんの酢漬けイカってあるじゃない」

キョン「うん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「誰?」

キョン「知らんよ」

ハルヒ「よっちゃんって誰なのよ」

キョン「吉田さんとかじゃないのか」

ハルヒ「んー……」

キョン「……」

ハルヒ「……世直しマン……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「違うわよね……」


349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 06:44:35.51 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「イカって最強なのよ」

キョン「何の話だ」

ハルヒ「今も超スピードで進化してるらしいわ」

キョン「へえ」

ハルヒ「いづれイカが地球を支配するの」

キョン「末恐ろしいな」

ハルヒ「でもあれでどうやって陸に上がるのかしら」

キョン「んー……」

ハルヒ「4本ずつ束ねて足にして、余った2本を手にしたらどう?」

キョン「どうって」

ハルヒ「ちょっと描いてみるわ」

キョン「……」

ハルヒ「……こんな感じね」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「こんなのに負けるのねあたしたち」

キョン「頑張ろう」


350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 06:54:55.02 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ウサギって本当に寂しいだけで死んじゃうわけ? ちょっと軟弱過ぎない?」

キョン「孤独はつらいもんさ」

ハルヒ「厳しい自然の中にあってそんなこと言ってられないでしょ?」

キョン「ウサギの気持ちになってみたらどうだ」

ハルヒ「ウサギの気持ちねえ……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ちょっと寂しいかも」

キョン「な?」

ハルヒ「でもあたしは死なないもん」

キョン「大した自信だ」

ハルヒ「あんたがいればいいんじゃない」


351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 06:58:19.07 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「グリッドマンってあからさま過ぎて逆に何も言えないわよね」

キョン「あれはパクリじゃないだろ」


355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 07:04:12.43 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今度みんなでカッパピア行きましょ!」

キョン「……」

ハルヒ「あの残念な雰囲気たまらないわ!」


361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 07:12:26.16 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたし鳥になりたい」

キョン「またか!」

ハルヒ「違うのよ、今回は真面目な話」

キョン「余計に反応しづらい」

ハルヒ「鳥人間コンテストよ。SOS団で参加するの」

キョン「鳥人間……お前が飛ぶのか?」

ハルヒ「まぁそうなるのがベストだけど、諸々考慮した結果違う人になっても別に構わないわ。誰かを鳥にしてみたいって気持ちもあるし」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「俺はやらんぞ」

ハルヒ「あんたはネタとしても中途半端だからダメね」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あたし有希なら風呂敷一枚で5キロくらい飛べそうな気がするわ」


365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 07:20:27.13 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今度みんなで東武ワールドスクエア行きましょ!」

キョン「……どこだよそれ」

ハルヒ「凱旋門の上にさり気なくあたしたちの人形を置いてくるのよ!」

キョン「……はぁ?」


369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 07:45:08.05 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「何このコーヒー有り得ないくらい甘いんだけど」

キョン「その甘さがMAXコーヒーなんだよ」

ハルヒ「……あげる」

キョン「いいのか?」

ハルヒ「いいわよ」

キョン「俺は好きだけどなぁ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「相変わらずクソ甘いな……たまらん」

ハルヒ「やっぱり返して」

キョン「やだよ」

ハルヒ「返して!」


370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 07:47:33.91 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「……」

キョン「何だよ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「デカい方がいいの?」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「形だな」

ハルヒ「そう」

キョン「……」

ハルヒ「ちょっと見直したわ」


374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 08:08:46.34 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「エレベーターでボタン押し間違うことあるわよね」

キョン「たまにな」

ハルヒ「あれもう一回押すとキャンセルできるエレベーターがあるって知ってた?」

キョン「ああ」

ハルヒ「衝撃だったわ。あたししょっちゅう押し間違えてたから」

キョン「最近の話じゃないと信じたい」

ハルヒ「小学校の頃よ。でね、それ聞いた後友達の住んでるマンションに直行したの」

キョン「うん」

ハルヒ「21階建てよ」

キョン「うん」

ハルヒ「ボタン片っ端から全部押してやったのね」

キョン「……うん」

ハルヒ「キャンセルできなかったわ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「泣けるでしょ?」

キョン「お前結構残念な子だったんだな」


385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 09:31:57.47 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「間違い探し、スタート!」

キョン「あ?」

ハルヒ「チッチッチッチッ……」

キョン「……え?」

ハルヒ「チッチッチッチッ……」

キョン「……」

ハルヒ「早押しだからね」

キョン「あ……うん」

ハルヒ「チッチッチッチッ……」

キョン「……」

ハルヒ「チッチッチッチッ……」

キョン「…………あ」

ハルヒ「チッチッチッチッ……」

キョン「ピンポーン」

ハルヒ「はいキョン」

キョン「カチューシャに付いてるリボンの結び方が左右で違う」

ハルヒ「……正解!」

キョン「よし」

ハルヒ「アメちゃんあげる」


405: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 11:04:48.80 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ここ、出るわよね?」

キョン「さあ」

ハルヒ「出る。絶対出るわよ。窓割って入ってくるに違いないわ」

キョン「じゃ進めばいいだろ」

ハルヒ「あたしのペースがあるの!」

キョン「……」

ハルヒ「……絶対出るんだから……全っ然怖くないわ……だって出るってわかってるんだから……」

キョン「……」

ハルヒ「……出るわよ、ほら、もう出る……」



バリンッ!



ハルヒ「いやぁああぁあぁああぁ!」

キョン「くっつくな!」


407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 11:11:05.00 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「シャミ持ってきて」

キョン「……」



シャミ「にゃあ」

ハルヒ「お腹すいたって言ってるわよ」

キョン「さっき食わせたばっかだ」

シャミ「にゃあ」

ハルヒ「……」

キョン「……」ペラッ

シャミ「にゃあ」

ハルヒ「……よっと」

キョン「乱暴に扱うなよ?」

ハルヒ「わかってるわよ。ねーシャミー?」

シャミ「にゃあ」

キョン「……」ペラッ

ハルヒ「キョンをやっつけるのよ!」

キョン「……」

ハルヒ「シャミパンチ!」

シャミ「にゃあ」

キョン「……」ペラッ


409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 11:14:24.45 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「……あんたの枕でも寝れそう」

キョン「そうかい」ペラッ

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」ペラッ

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……おい」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……ったく」


414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 11:34:29.44 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「……ねえキョン」



ハルヒ「……」



ハルヒ「……あれっ!?」

妹「ハルにゃ~ん、ごはんだよ~!」

ハルヒ「妹ちゃん……え? あたし寝てた?」

妹「キョンくんがね~、ねかしとけーって」

ハルヒ「……っていうかご飯までご馳走になっちゃっていいの?」

妹「うん! はやく来てね~!」

ハルヒ「あ……うん、今行くわ」

妹「ごっはん~ごっはん~ハールにゃんとごっはん~……」



ハルヒ「……」



ハルヒ「……」



ハルヒ「……ヤバっ! あたし寝汗かいてるじゃん!」


 

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 11:53:07.25 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あれなんだっけ。あれよあれ」

キョン「……あぁ?」

ハルヒ「ほら、こうガチャガチャやって」

キョン「何を」

ハルヒ「何かレバーみたいなのがあんのよ。それで、ボールはじくの」

キョン「ピンボールだろ」

ハルヒ「違うのよ! 対戦ができるの! あーもう……CMのフレーズは出てくるのに!」

キョン「どんなやつだよ」

ハルヒ「ボールを相手のゴールにシュゥーーッ!」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」



プルルルルルル……ピッ



長門『バトルドーム』

ハルヒ「バトルドームよ!」

キョン「何で知ってんだお前は!」


424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 12:02:23.82 ID:oll8zTjzO
妹「ハルにゃんまたね~!」



ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「何で起こさなかったのよ」

キョン「寝てたから」

ハルヒ「……なにそれ」

キョン「別に」

ハルヒ「……」

キョン「……」



ハルヒ「この辺でいいわ」

キョン「しかし二人乗りはこたえるな」

ハルヒ「……重いって言いたいわけ?」

キョン「滅相もない」

ハルヒ「ふーんだ」

キョン「可愛くないぞその顔」

ハルヒ「うるさい!」

キョン「じゃな、気をつけて帰れ」

ハルヒ「ご家族によろしく伝えといて」

キョン「ん」

ハルヒ「……ありがとう」

キョン「……」

ハルヒ「……あんたのご両親と妹ちゃんによ!」

キョン「わーったよ」


435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 12:44:56.74 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「一週間の歌って覚えてる?」

キョン「……どんな?」

ハルヒ「日曜日は市場へでかけ~、フンフンフーン フンフンフーン フンフンフンフンフーンっつやつ」

キョン「市場で何したんだよ」

ハルヒ「それがわからないから聞いてんじゃない」

キョン「……曲しかわからん」

ハルヒ「月曜日はフンフンフンフンフンフンフーン」

キョン「……」

ハルヒ「火曜日はフンフンフンフンフンフンフーン」

キョン「……」

ハルヒ「水曜日はフンフンフンフンフンフンフーン」

キョン「……」

ハルヒ「木曜」

キョン「ほとんどニートじゃねえか」


439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 13:02:09.02 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「昨日の夜めっちゃイタ電かかってこなかった?」

キョン「かかってきた」

ハルヒ「それあたし」

キョン「いや知ってるけど」

ハルヒ「……ごめん」

キョン「何だったんだ一体全体」

ハルヒ「ちょっとムシャクシャしてたのよ……謝るわ」

キョン「……まぁいい、気にするな」

ハルヒ「そう。ところでキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「何であたしってわかったの?」

キョン「……」


443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 13:24:13.07 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「マクドナルドの迷走のきっかけって何だと思う?」

キョン「……俺にはだいぶ順調に見えるが」

ハルヒ「あたしはこう考えるわ」

キョン「……」

ハルヒ「チキンタツタを消したことよ」

キョン「全力で同意だ」


445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 13:32:23.76 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「飛んで飛んで飛んで……って歌あるわよね」

キョン「ああ」

ハルヒ「回って回って回って……落ちるんだっけ?」

キョン「んなばかな」


451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 13:55:55.54 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「戦隊ヒーローものって段々劣化してきてない?」

キョン「さあ……最近のは名前も知らんからな」

ハルヒ「やっぱりCGだけじゃ描ききれない『何か』が失われてきてるのね……わかるでしょ? こう、胸の底から沸き立つ熱い『何か』よ」

キョン「はあ」

ハルヒ「あんたジュウレンジャー見てた?」

キョン「見てた、と思う」

ハルヒ「あの辺があたし的には全盛期ね」

キョン「ダイレンジャーとか?」

ハルヒ「ダイレンジャー! そうよ。やっぱり6人目のインパクトがデカかったんだわ……ドラゴンレンジャー然りキバレンジャー然り」

キョン「カクレンジャーは好きだったな」

ハルヒ「あんたわかってるじゃない」

キョン「お前のご贔屓は何なんだ?」

ハルヒ「愚問ね。鳥人戦隊ジェットマンよ!」

キョン「また鳥か」


 
614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 22:27:18.58 ID:oll8zTjzO
ピロリロリロリロリ ピッ



ハルヒ『ねえキョン』

キョン「何だ」

ハルヒ『天災は忘れた頃にやってくる』

キョン「……どうした」

ハルヒ『Gよ』

キョン「ジーザス!」

ハルヒ『心配には及ばないわ、あたしは冷静よ……ダースで買っといた氷殺が文字通り火を噴くわ』

キョン「文字通りではないな」

ハルヒ『見てなさいあたしの勇姿を……とおりゃー!』シューーーーー!

キョン「行けっハルヒ!」

ハルヒ『ぎゃああああああああ!』ガコッ!

キョン「大丈夫か!?」

ハルヒ『………ぃゃっ……ぁぁぁぁぁぁ』

キョン「おい!? なんか声が遠いぞ!? ハルヒ! ハルヒーーー!」


632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 22:43:13.60 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「風呂上がりのコーヒー牛乳は美味しいわよね」

キョン「美味しいな」

ハルヒ「そこであたしはこう考えたのよ。風呂上がりなら飲み物はみんな美味しいんじゃないかって」

キョン「ほう、興味深い」

ハルヒ「昨日一日かけて研究した結果をあんたに教えてあげる」

キョン「……」

ハルヒ「麦茶は文句なしだったわ」

キョン「え、そういう研究?」

ハルヒ「牛乳も最高ね」

キョン「まぁわかるが」

ハルヒ「コーンスープは微妙」

キョン「……」

ハルヒ「味噌汁は地雷ね」

キョン「お前休日の使い方へったくそだな」


633: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 22:47:13.01 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「3倍強いやつを量産すればいいんじゃないの?」

キョン「お前はわかってない」


638: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 22:55:10.51 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「一本長い毛見つけた」

キョン「え……どれ?」

ハルヒ「あたしが抜いたげるわ」

キョン「……」

ハルヒ「……えいっ」ブチッ

キョン「い゛! ……ってえ!」

ハルヒ「あれ、間違えた」

キョン「おいっ! お前今何本抜いた?」

ハルヒ「……ざっと10本ね」

キョン「バカ野郎!」


644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 23:09:38.67 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「メープルメロンパン食べたいんだけどお金が微妙に足りないの」

キョン「残念だったな」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ちょうだい」

キョン「普通のメロンパンで我慢しろ」

ハルヒ「それで我慢できるなら苦労しないわよ!」

キョン「我慢する苦労を知れ!」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ミリオーンスロット!」

キョン「……は?」

ハルヒ「チャラチャラチャラチャラチャラチャラ……」

キョン「……」

ハルヒ「横取り40円」

キョン「こら! 人の財布あさるな!」


657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 23:23:43.50 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あ……これ言ったらあんたショック死するかも」

キョン「おい気になるじゃねえか」

ハルヒ「どーしよっかなぁ」

キョン「言ってくれ」

ハルヒ「……覚悟はいい?」

キョン「ああ」

ハルヒ「……じゃ言うわよ?」

キョン「……一思いにやってくれ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「イクラちゃんって本当は女の子なのよ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「ええええぇぇええぇぇえ!?」


661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 23:27:47.50 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「いくらなんでもコートの上で大根剥くのはないわよねー」

キョン「お前はわかってない」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ししゅー」

キョン「魚住をバカにするな!」


675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/20(日) 23:52:09.76 ID:oll8zTjzO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何……」

ハルヒ「どう?」

キョン「……一応聞いてやる。何だそれは」

ハルヒ「小さい穴から見ると視力が上がるって聞いたのよ」

キョン「……で?」

ハルヒ「実践してんの」

キョン「50円玉目に貼り付けて?」

ハルヒ「そうよ。ちょうどいいサイズだったから」

キョン「……視界は良好か?」

ハルヒ「普通ね。穴が大き過ぎるのかしら」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……今日一日中それでいる気か?」

ハルヒ「昼までは粘るわ」

キョン「……」


679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 00:00:23.21 ID:/T0fdBPVO
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「見て」

キョン「地図帳がどうかしたか」

ハルヒ「みくるちゃんを見つけたわ」

キョン「朝比奈さんを?」

ハルヒ「ほら、ここ」

キョン「チチハル……」


691: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 00:26:41.82 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「窓際の日当たりの良さを有効活用する方法を思いついたわ」

キョン「へえ」

ハルヒ「虹作るわよ」

キョン「もう俺お前がわからない」

ハルヒ「霧吹き持ってきたわ」

キョン「……」

ハルヒ「……」シュッシュッシュッ

キョン「……」

ハルヒ「……」シュッシュッシュッ

キョン「見えたか?」

ハルヒ「まだ」シュッシュッシュッ

キョン「……」

ハルヒ「……」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ

キョン「……」

ハルヒ「あ、見えた」

キョン「よかったな」

ハルヒ「あんたも見えた?」

キョン「俺は見えなかった」

ハルヒ「そう。残念ね」

キョン「うん。あとな、制服びっちゃびちゃなんだけど」


712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 00:45:23.60 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「何もしないでよね?」

キョン「……」

ハルヒ「行けー楢崎! 最終ラインから全員突破よ!」

キョン「大差付いたからってふざけるのやめてくれ」


715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 01:00:07.38 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ここ」

キョン「……ん? ここ?」

ハルヒ「違うもっと右」

キョン「……ここか?」

ハルヒ「もうちょいアゴの近く」

キョン「……ここ?」

ハルヒ「そう、そこにご飯粒ついてたわよ」

キョン「ああ…………え?」

ハルヒ「もうあたしが取ったけど」

キョン「いつ?」

ハルヒ「20分くらい前」

キョン「そん時に言えよ!」


737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 01:44:14.52 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「昨日押し入れ片付けてたらこんなの出てきたわ」

キョン「あー! 何だっけコレ!」

ハルヒ「っていうかコレどうやって遊ぶの?」

キョン「このちっこい輪っかを指でハジくんだよ」

ハルヒ「うん」

キョン「で、デカい輪っかを回す」

ハルヒ「やってみて」

キョン「できっかな……よっ」ジャラ……

ハルヒ「……」

キョン「あれ……そいっ」ジャラ……

ハルヒ「……」

キョン「……」

ガラッ

ハルヒ「有希!」



長門「……」ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ……

ハルヒ「え、何コレすごい!」

キョン「さすがだな」

長門「……」グルン ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ……

キョン「おお!」

ハルヒ「ハラショー!」



長門「……」

ハルヒ「で、コレ何?」

長門「……知らない」

キョン「こんだけできて知らねえのか!?」


745: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 01:54:53.28 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あたしね……ちょっと悩んでるのよ」

キョン「何を」

ハルヒ「向こうも仕事でやってるのに、完全無視で素通りってのはやっぱり失礼かしら」

キョン「何が」

ハルヒ「ティッシュ配りよ」

キョン「ああ……」

ハルヒ「ねえ、あたしティッシュ配るからあんた思いっきり無視してみて。追体験が大事なのよ」

キョン「……」



ハルヒ「よろしくお願いしまーす!」ニコッ

キョン「あ、はい」

ハルヒ「何で取るのよ!」


749: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 02:11:53.52 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「また懐かしいの発掘しちゃったわ」

キョン「ビーダマンか! これ作ってないのか?」

ハルヒ「買って放置してたみたい」

キョン「作ろうぜ」

ハルヒ「今ニッパーと紙ヤスリしかないけど別にいいわよね?」



ハルヒ「完成!」

キョン「おお……なんか神々しいな」

ハルヒ「金よ金。ゴージャス感全開だわ」

キョン「しかもこれカーブかけられるらしいぞ」

ハルヒ「ほんと!? すごいじゃない! ねえキョン、的立てて的」

キョン「……よし、OK!」

ハルヒ「いくわよ……ファイアー!」カチッ コロン

キョン「……」

ハルヒ「……えっ?」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「これヤフオクに出したらいくらで売れるかしら」


816: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:05:02.78 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「しまじろうってまだやってんのかしら」

キョン「いや、わからん」

ハルヒ「あたしあれ好きでずっと見てたんだけどね、ある日突然見るのが怖くなっちゃって」

キョン「怖い?」

ハルヒ「あたし気付いたの。あれは弱肉強食が全てであるこの世界へのアンチテーゼだったのよ」

キョン「……」

ハルヒ「陰でしまじろう家を恐れるみみりん家とらむりん家。高みの見物のとりっぴい家」

キョン「そんな鬱設定はない」


821: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:15:56.16 ID:YMRTcrh5O
長門「……」

キョン「ん、どうした?」

長門「これ」

キョン「……ん?」

長門「読んで」

キョン「え? ……あ、ああ。わかった」

長門「……」



バタン



キョン「グランダー武蔵……」


823: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:21:07.50 ID:YMRTcrh5O
長門「……」

キョン「ん、どうした?」

長門「どう」

キョン「あ……うん、面白かったよ」

長門「そう」

キョン「……」

長門「……」

キョン「……」

長門「これ」

キョン「あ……」

長門「作ったから」

キョン「……俺の人形か?」

長門「……」

キョン「長門……」

長門「ルアー」

キョン「ちくしょうやっぱそっちか!」


826: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:26:59.97 ID:YMRTcrh5O
古泉「すみません、ちょっといいでしょうか」

キョン「何だよ」

古泉「……」

キョン「……」

古泉「……」

キョン「何黙ってんだ気持ち悪い」

古泉「……やはり……」

キョン「……」

古泉「何かが不自然です」

キョン「いやだからもう詰みだって!」


827: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:32:43.39 ID:YMRTcrh5O
みくる「あの……キョンくん」

キョン「はい、何でしょう」

みくる「えっと……その……」

キョン「……?」

みくる「うーん……言っていいのかなぁ……あうぅ……」

キョン「どうしたんですか?」

みくる「あ、あああの!」

キョン「はい」

みくる「そそそれは、その……そそういうファッションなんですかぁ?」

キョン「……え?」

みくる「はわわわわ……」

キョン「……」

みくる「うー」

キョン「……ん?」



バタン



ハルヒ「やっほー! ……キョン、チャック全開で何やってんの?」

キョン「何ですと!?」


832: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:50:35.82 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「横断歩道渡る時に、青になる少し前でスタート切るのがあたし流なのよ」

キョン「うん」

ハルヒ「渡ってる途中で青に変わるじゃない? そん時にああ、あたしこの横断歩道マスターしたわって優越感に浸れるわけ」

キョン「……」

ハルヒ「でね、こないだ初挑戦の横断歩道でやってみたのよ」

キョン「うん」

ハルヒ「颯爽とフライングかましてやったわ」

キョン「うん」

ハルヒ「赤のまま渡り切っちゃった」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ただの信号無視よね」

キョン「うん」


833: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 08:52:26.69 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「大発見よ!」

キョン「おお」

ハルヒ「ポカリ水で薄めるとアクエリになるの!」

キョン「ならん!」


834: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 09:01:55.91 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「背中に文字書くから当てて」

キョン「ああ、あれな」

ハルヒ「はいあっち向いて」



ハルヒ「いくわよー。二文字だからね?」

キョン「ん」

ハルヒ「……」

キョン「……あっ」

ハルヒ「変な声出すな!」

キョン「仕方ないだろ……」

ハルヒ「……」

キョン「……長いな」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……はい終わり」

キョン「本当に二文字か?」

ハルヒ「二文字よ」

キョン「わかんねえよ……」

ハルヒ「……」

キョン「無理。正解は?」

ハルヒ「顰蹙」

キョン「わかるか!」


839: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 09:13:05.25 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「あんたボイパできる?」

キョン「は?」

ハルヒ「昨日めっちゃ練習したんだけどあれムズいわね」

キョン「ちょっとやってみろよ」

ハルヒ「どん、つっ、ぷっ、つっ、どん」

キョン「酷いな」

ハルヒ「うるさいわね」

キョン「『どん』って言ったらダメなんだよ。音を出さずに『ドッ』って感じで」

ハルヒ「『ドッ』って言ってるじゃない」

キョン「いや言わないけどわかりやすいように『ドッ』って言ってるだけだ」

ハルヒ「じゃあんたがやってみてよ」

キョン「……ドッ、ツッ」

ハルヒ「ほらやっぱ『ドッ』って言ってんじゃん!」

キョン「言ってねえよ!」

ハルヒ「いいわよまた有希に教えてもらうから」

キョン「やめろ何だかその長門は見たくない」


840: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 09:20:01.15 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「白刃取りしてね」

キョン「え?」

ハルヒ「とうっ」ズビシッ

キョン「だっ! 何すんだよ!」

ハルヒ「白刃取りしてって言ったじゃない」

キョン「説明を端折るな!」

ハルヒ「じゃ心の準備して」

キョン「はあ?」

ハルヒ「準備しないとまた不意打ちで死亡よ?」

キョン「朝から何だってんだ一体……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「準備はいい?」

キョン「……ああ」

ハルヒ「とうっ」ズビシッ

キョン「あだっ!」


842: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 09:23:46.48 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「輪ゴムであの時計に当てるわよ」

キョン「どうぞ」

ハルヒ「あんたもやるのよ!」

キョン「……」



ハルヒ「あたし先攻ね」

キョン「どうぞ」

ハルヒ「んー……ここね。えいっ!」バチンッ

キョン「……」

ハルヒ「あっ……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「今のキョンだから!」

キョン「貴様!」


845: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 09:57:51.72 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ドレミの歌ってあるわよね」

キョン「ん?」

ハルヒ「ドーはドーナツのドー」

キョン「ああ、うん」

ハルヒ「あたし思うんだけど、この歌矛盾してない?」

キョン「どこが?」

ハルヒ「『ドーはドーナツのドー』の最後の『ド』って『レ』よね?」

キョン「……は?」

ハルヒ「歌ってみなさいよ」

キョン「……ドーはドーナツのドー」

ハルヒ「……」

キョン「……ドじゃん」

ハルヒ「……」

キョン「……え? ドだろ?」


 
854: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 10:21:05.17 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「森くんはどこ行ったの?」

キョン「ああ……忘れろ」


855: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 10:36:35.95 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「交互に数を数えていって、3の倍数と3のつく数でバカになりましょ」

キョン「誰が得するんだそのゲーム」

ハルヒ「いくわよ? 1、2」

キョン「……?」

ハルヒ「あんたの番よ」

キョン「……さーん」

ハルヒ「ダメ!」

キョン「さぁん!」

ハルヒ「4、5」

キョン「ろぉく!」

ハルヒ「7、8」

キョン「きゅーう!」

ハルヒ「10、11」

キョン「ちょっと待て」


861: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 11:07:32.09 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「これどうしよう」

キョン「おわっ、何だよこれ」

ハルヒ「ベルマーク」

キョン「これ全部か!?」

ハルヒ「小学校ん時に集めたまま出さないで貯めといたみたいなのよ」

キョン「どんくらいあるんだ?」

ハルヒ「18500点ちょいだったわ」

キョン「いちま……」

ハルヒ「ねえ、どうすればいいと思う?」

キョン「母校に寄付すりゃいいだろ」

ハルヒ「いやよ今更恥ずかしいじゃない」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ねえキョン、これヤフオクに」

キョン「ヤフオクはゴミ処理場じゃないぞ」


868: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 11:18:55.19 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「チェック柄って魔力を秘めてるわ」

キョン「どういうことだ?」

ハルヒ「なんかボーっと見てると頭クラクラしてこない?」

キョン「あー……わからんでもない」

ハルヒ「電車の中で前に立ってる人の服がチェック柄だったりすると、なんか見入っちゃうのよね」

キョン「ほう」

ハルヒ「うん」

キョン「だから今日一限ブッチしたのか?」

ハルヒ「うん」

キョン「シャキッとしろよ」

ハルヒ「何様?」


884: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 11:28:33.16 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ここに立って」

キョン「……」

ハルヒ「あんたとあたしの影をじーっと見るのよ」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「今! 上見て!」

キョン「上?」

ハルヒ「ほら」

キョン「……おお」

ハルヒ「どうよ?」

キョン「…………うん、少し感動した」


889: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 11:36:51.93 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「有希があんたにって」

キョン「……何だこれ。寄贈って」

ハルヒ「さあ。要冷蔵ってどういうことかしら」

キョン「……」

ハルヒ「開けてみたら?」

キョン「……」ガサッ

ハルヒ「……」

キョン「ニジマス……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あ、手紙入ってる」



『主には会えなかった』



キョン「……」

ハルヒ「意外とオヤジ臭い趣味持ってんのね……」


902: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 12:18:00.89 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ここにキョンの写真があります」

キョン「いつ撮った」

ハルヒ「夏合宿の時のやつよ」

キョン「……」

ハルヒ「目のところで折ります」

キョン「折るなよ!」

ハルヒ「いつでも焼き増しできるんだからいいじゃない」

キョン「……」

ハルヒ「はいできあがりー」

キョン「……」

ハルヒ「傾けます」

キョン「……」

ハルヒ「こうするとキョンが笑います」キョン「……」

ハルヒ「ぶぷっ」

キョン「失礼な奴だな」


904: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 12:28:58.90 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「ルーズリーフ一枚貸して」

キョン「……ほら」



キーンコーンカーンコーン……



ハルヒ「……」ゴシゴシゴシゴシ……

キョン「……何やってんだ?」

ハルヒ「……」ゴシゴシゴシゴシ……

キョン「……おい」

ハルヒ「ふーっ……ふーっ……」

キョン「……」

ハルヒ「……はい」

キョン「……」

ハルヒ「あたしだってね! たまには間違うんだから!」

キョン「……」

ハルヒ「『貸して』って言った手前返さないとカッコつかないでしょ!」

キョン「……」

ハルヒ「……なによ」

キョン「お前かわいいな」

ハルヒ「バカ! バーカ!」


911: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 12:54:21.74 ID:YMRTcrh5O
「ねえキョン」



「聞いてんの? キョン!」



「なんで無視すんのよ!」



「ちょっ、どこいくの? キョン! ねえ! 待ってよ! 聞いて! ここにいて! 行かないで!」



ハルヒ「キョン!」

ジリリリリリリリリリ……

ハルヒ「……」







キョン「よう」

ハルヒ「……」

キョン「……触らぬ神に何とやら」

ハルヒ「……ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あたしを無視したら絶対許さないから」

キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「……泣いてんのか?」

ハルヒ「うるさい!」


913: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 13:02:59.08 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「あんたってさ」

キョン「うん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「その……聞き上手よね」

キョン「……そうか?」

ハルヒ「そうなの!」

キョン「そうか」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……ごめん」

キョン「ん?」

ハルヒ「……ありがとう」

キョン「どっちだよ」

ハルヒ「バカ」

キョン「どっちでもねえのかよ」


916: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 13:09:09.44 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「本当に宇宙人とか未来人とかが現れたらあたしどうしよう」

キョン「おいおい今更何だ。付き合うならそういう連中がいいとか言ってたじゃないか」

ハルヒ「そりゃあたし自身は好き勝手するつもりよ? でも子供にまで迷惑かけたくないじゃない」

キョン「うーむ……『父さん実は宇宙人なんだ』なんて聞かされたくはないな」

ハルヒ「でしょ?」

キョン「うん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「一つ質問するわ」

キョン「言ってみろ」







 あんたは、普通の地球人よね?







キョン「……」

ハルヒ「……」

キョン「ああ、純然たる普通の地球人だ」

ハルヒ「嘘ついてない?」

キョン「神に誓おう」

ハルヒ「平凡ね」

キョン「悪かったな」


918: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/07/21(月) 13:15:48.29 ID:YMRTcrh5O
ハルヒ「……」カチッ カチッ



ハルヒ「……」カチッ



ハルヒ「……うっそー!? ゴキブリってちょん切られても死なないの!?」カチッ



ハルヒ「……死因は餓死? 何それ!」



ハルヒ「これは要報告ね……」







ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」







おしまい。


985: 2008/07/21(月) 14:20:43.43 ID:YMRTcrh5O
おまけ







ハルヒ「ねえキョン」

キョン「何だ」

ハルヒ「今思い出した」

キョン「何を」

ハルヒ「100円返すわ」

キョン「……貸してたっけ?」

ハルヒ「手品で消したやつ」

キョン「ああ……」

ハルヒ「あたしの目に張ってある50円玉取っていいわよ」

キョン「本当に昼までそれやってたんだな」







>>1から読めばわかります