1: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:40:41 ID:e05
栞「登校して早々にどうしたのよ」
あおい「…確かに五稜館は自由な校風が特徴だ」
あおい「だが学校はあくまでも学ぶ場所、だというのに余計な物を持ち込む生徒が多すぎる!」
栞「あー…確かにこの間、大型のゲーム機を持ち込んでた生徒が居たわね…」
あおい「スマホや携帯は仕方ないが…流石にゲーム機を持ち込んでくるとまでなるとな」
あおい「ここらで注意喚起も兼ねて抜き打ちで持ち物検査をしようと思うんだが…どうだ?」
栞「良いんじゃないかしら?」
あおい「よし、では今から始めよう」
栞「今から!?えっ、今からやるの!?」
あおい「…確かに五稜館は自由な校風が特徴だ」
あおい「だが学校はあくまでも学ぶ場所、だというのに余計な物を持ち込む生徒が多すぎる!」
栞「あー…確かにこの間、大型のゲーム機を持ち込んでた生徒が居たわね…」
あおい「スマホや携帯は仕方ないが…流石にゲーム機を持ち込んでくるとまでなるとな」
あおい「ここらで注意喚起も兼ねて抜き打ちで持ち物検査をしようと思うんだが…どうだ?」
栞「良いんじゃないかしら?」
あおい「よし、では今から始めよう」
栞「今から!?えっ、今からやるの!?」
2: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:42:00 ID:e05
あおい「安心しろ、私達が一番最初に登校しているのだから見逃しの心配は無いぞ」
栞「そこじゃないのよ」
あおい「では何が問題なんだ?」
栞「いや、急にそういう事をやるとね?困る人が居るんじゃないかしらー?って…」
あおい「そういう輩を取り締まる為に抜き打ちでやるんだろう」
栞「それはそうでしょうけど…」
あおい「なら問題無いな」
栞「え、えぇ…そうね…」
栞「そこじゃないのよ」
あおい「では何が問題なんだ?」
栞「いや、急にそういう事をやるとね?困る人が居るんじゃないかしらー?って…」
あおい「そういう輩を取り締まる為に抜き打ちでやるんだろう」
栞「それはそうでしょうけど…」
あおい「なら問題無いな」
栞「え、えぇ…そうね…」
3: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:43:03 ID:e05
~
オハヨウゴザイマース
あおい「ああ、おはよう」
あおい「早朝からすまないが持ち物検査に協力してくれるか?」
あおい「…よし、問題は無いようだ」
あおい「協力ありがとう、今日も健全にな」
栞「始業時間まで後1時間ね」
あおい「今のところ問題のある生徒は居ないようで何よりだ」
栞「まぁ朝早くから登校するような子達に問題のある子は居ないでしょうね」
あおい「はは、確かにそうだな」
栞「つまり…ここからが終焉の始まり、ラグナロクというわけね」
あおい「は?」
栞「そろそろ問題のある生徒が来る時間よ」
あおい「最初からそう言ってくれ」
オハヨウゴザイマース
あおい「ああ、おはよう」
あおい「早朝からすまないが持ち物検査に協力してくれるか?」
あおい「…よし、問題は無いようだ」
あおい「協力ありがとう、今日も健全にな」
栞「始業時間まで後1時間ね」
あおい「今のところ問題のある生徒は居ないようで何よりだ」
栞「まぁ朝早くから登校するような子達に問題のある子は居ないでしょうね」
あおい「はは、確かにそうだな」
栞「つまり…ここからが終焉の始まり、ラグナロクというわけね」
あおい「は?」
栞「そろそろ問題のある生徒が来る時間よ」
あおい「最初からそう言ってくれ」
4: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:43:53 ID:e05
~
椿芽「おはようございます」ペコリ
あおい「うむ、おはよう美山」
栞「おはよう美山さん」
椿芽「お2人とも朝から精が出ますね」
あおい「せっせせ精!?私は女だぞ!?精など出したりしないからな!?」
栞「あおい落ち着いて」
栞「そういうハレンチな方の精じゃなくて…頑張ってますねって方のやつよ」
あおい「そ、そうか…取り乱してすまない…」
椿芽「いつもこんな調子なんですか?」
栞「男子中学生だってここまで酷くないわよね」
あおい「聞こえてるぞ」
椿芽「おはようございます」ペコリ
あおい「うむ、おはよう美山」
栞「おはよう美山さん」
椿芽「お2人とも朝から精が出ますね」
あおい「せっせせ精!?私は女だぞ!?精など出したりしないからな!?」
栞「あおい落ち着いて」
栞「そういうハレンチな方の精じゃなくて…頑張ってますねって方のやつよ」
あおい「そ、そうか…取り乱してすまない…」
椿芽「いつもこんな調子なんですか?」
栞「男子中学生だってここまで酷くないわよね」
あおい「聞こえてるぞ」
5: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:44:59 ID:e05
栞「それはそうと、かくかくしかじかという訳なのよ」
椿芽「はぁ、抜き打ちで持ち物検査ですか」
椿芽「ご苦労様です、それでは失礼します」スススッ
あおい「待て、まだ検査していないだろう」ガシッ
椿芽「え、私もするんですか?」
あおい「まぁ美山に限って問題は無いだろうが念のためにな」
椿芽「念のためだったら別にしなくても良いですよね?」
椿芽「私、美山椿芽ですよ?」
椿芽「真面目イジられ可愛いでお馴染みの」
栞「そういうの自分から言う事じゃないと思うの」
椿芽「はぁ、抜き打ちで持ち物検査ですか」
椿芽「ご苦労様です、それでは失礼します」スススッ
あおい「待て、まだ検査していないだろう」ガシッ
椿芽「え、私もするんですか?」
あおい「まぁ美山に限って問題は無いだろうが念のためにな」
椿芽「念のためだったら別にしなくても良いですよね?」
椿芽「私、美山椿芽ですよ?」
椿芽「真面目イジられ可愛いでお馴染みの」
栞「そういうの自分から言う事じゃないと思うの」
6: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:45:44 ID:e05
あおい「なんだ、まさか変な物を持ち込もうというんじゃないだろうな?」
椿芽「変な物なんかじゃないです!ただ可愛いし癒され…」
あおい「可愛い…?」
栞「癒され…?」
椿芽「も、桃川さんって癒されますよね…」フイッ
栞「誤魔化しきれてないわよ」
あおい「何にせよ、とりあえず見せてもらおうか」
椿芽「…い」
椿芽「いくら払えば見逃して貰えますか…?」
栞「そこまで嫌なの!?」
あおい「美山お前なに持って来たんだ!?」
椿芽「変な物なんかじゃないです!ただ可愛いし癒され…」
あおい「可愛い…?」
栞「癒され…?」
椿芽「も、桃川さんって癒されますよね…」フイッ
栞「誤魔化しきれてないわよ」
あおい「何にせよ、とりあえず見せてもらおうか」
椿芽「…い」
椿芽「いくら払えば見逃して貰えますか…?」
栞「そこまで嫌なの!?」
あおい「美山お前なに持って来たんだ!?」
7: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:46:46 ID:e05
あおい「ええい!そこまでの物というなら強制検査もやむをえん!」
あおい「栞!私が美山を抑えてる間に鞄の中身を調べるんだ!」ガシッ
椿芽「ちょっ!?離してください!横暴ですよ!?」ジタバタ
栞「ごめんなさい美山さん、あなたがそこまで抵抗するならこうするしかないのよ」
ガサゴソ
栞「鞄の中身は…勉強道具に…化粧品と…あら?この本は何かしら?」
椿芽「あわわわわわ」
あおい「エロ本か!?エロ本だな!?」ハァハァ
栞「あおい落ち着いて」
あおい「栞!私が美山を抑えてる間に鞄の中身を調べるんだ!」ガシッ
椿芽「ちょっ!?離してください!横暴ですよ!?」ジタバタ
栞「ごめんなさい美山さん、あなたがそこまで抵抗するならこうするしかないのよ」
ガサゴソ
栞「鞄の中身は…勉強道具に…化粧品と…あら?この本は何かしら?」
椿芽「あわわわわわ」
あおい「エロ本か!?エロ本だな!?」ハァハァ
栞「あおい落ち着いて」
8: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:47:45 ID:e05
栞「これは…写真集ね」ペラッ
あおい「あえてか!直接的なエロ本ではなく、あえて写真集で致すという背徳感が良いのか!このムッツリがっ!」ハァハァ
栞「あおい落ち着いて」
栞「そういうのじゃなくてパンダの写真集よ」
あおい「パンツの写真集!?いくらなんでもマニアック過ぎないか!?」ハァハァ
椿芽「パンダ!パンダです!」
あおい「なんだパンダか…」シュン
栞「なんでちょっとテンション下がってるのよ」
椿芽「うう…内緒にしてたのに…」
あおい「別に内緒にするような事でもないだろう」
椿芽「でも私みたいなクール系姫カット美少女サムライ優等生が実はパンダ好きって変じゃないですか…?」
栞「自虐風自慢が凄いわね」
あおい「あえてか!直接的なエロ本ではなく、あえて写真集で致すという背徳感が良いのか!このムッツリがっ!」ハァハァ
栞「あおい落ち着いて」
栞「そういうのじゃなくてパンダの写真集よ」
あおい「パンツの写真集!?いくらなんでもマニアック過ぎないか!?」ハァハァ
椿芽「パンダ!パンダです!」
あおい「なんだパンダか…」シュン
栞「なんでちょっとテンション下がってるのよ」
椿芽「うう…内緒にしてたのに…」
あおい「別に内緒にするような事でもないだろう」
椿芽「でも私みたいなクール系姫カット美少女サムライ優等生が実はパンダ好きって変じゃないですか…?」
栞「自虐風自慢が凄いわね」
9: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:48:29 ID:e05
栞「まぁ気持ちは良く分かるわ」
栞(私もみんなには隠してる趣味があるし…)
椿芽「でもこれは没収…ですよね…?」
あおい「いや、こういった書籍なら図書室にもあるからな、没収する必要は無かろう」
栞「そうね、授業中に見たりしない限りは問題無いと思うわ」
椿芽「…!ありがとうございます!」
あおい「こちらこそ悪かったな」
栞「もう行っても大丈夫よ」
椿芽「はいっ!ご苦労様ですっ!」
栞(私もみんなには隠してる趣味があるし…)
椿芽「でもこれは没収…ですよね…?」
あおい「いや、こういった書籍なら図書室にもあるからな、没収する必要は無かろう」
栞「そうね、授業中に見たりしない限りは問題無いと思うわ」
椿芽「…!ありがとうございます!」
あおい「こちらこそ悪かったな」
栞「もう行っても大丈夫よ」
椿芽「はいっ!ご苦労様ですっ!」
10: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:50:02 ID:e05
あおい「しかし美山にあんな趣向があるとはな」
栞「意外と可愛い趣味してるのね」
あおい「…そういえば栞は先程、美山の気持ちが良く分かると言っていたが、栞も何か趣味の物を持ってきていたりするのか?」
栞「え?そんな事言ったかしら?」
あおい「…よし、生徒の模範となるべき生徒会が変な物を持ち込んでいては示しにならん」
あおい「栞の鞄の中身もチェックさせてもらおう」
栞「ちょっと待って?なんで私が見せる流れになってるの?私、副会長なのよ?五稜館の頭脳よ?第一、私だけ見せなきゃならない理由が…」
あおい「なら私の鞄の中身は栞がチェックしてくれ、それで問題ないよな?」
栞「わ、分かったわよ…」
栞「意外と可愛い趣味してるのね」
あおい「…そういえば栞は先程、美山の気持ちが良く分かると言っていたが、栞も何か趣味の物を持ってきていたりするのか?」
栞「え?そんな事言ったかしら?」
あおい「…よし、生徒の模範となるべき生徒会が変な物を持ち込んでいては示しにならん」
あおい「栞の鞄の中身もチェックさせてもらおう」
栞「ちょっと待って?なんで私が見せる流れになってるの?私、副会長なのよ?五稜館の頭脳よ?第一、私だけ見せなきゃならない理由が…」
あおい「なら私の鞄の中身は栞がチェックしてくれ、それで問題ないよな?」
栞「わ、分かったわよ…」
11: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:51:26 ID:e05
栞「…はい、どうぞ」ズシッ
あおい「重っ…!何入れてるんだ…?」
ガサゴソ
あおい「ええっと…勉強に必要な物にパトリや化粧品…あとは財布やハンカチなどの生活必需品ぐらいか…」
あおい「見たところ問題は無さそうだな」
栞「と、当然じゃない」
栞(不測の事態に備えて二重底にしていて良かったわ)ホッ
あおい「しかしやけに重いな…ん?鞄の下の方にまだ何か入ってるな…」ガサゴソ
栞「」ギクッ!
あおい「これは…包帯に眼帯か」スッ
栞「けっ、怪我をした時の用にね?」
あおい「それにこの大きいのは…銀の十字架…?お前キリスト教徒だったか?」
栞「それはね、えー、アクセサリーなのよ」
あおい「30センチ程の大きさの上にかなり重みがあるようだが」
栞「そういうのが流行りなのよ」
あおい「そうか」
あおい「重っ…!何入れてるんだ…?」
ガサゴソ
あおい「ええっと…勉強に必要な物にパトリや化粧品…あとは財布やハンカチなどの生活必需品ぐらいか…」
あおい「見たところ問題は無さそうだな」
栞「と、当然じゃない」
栞(不測の事態に備えて二重底にしていて良かったわ)ホッ
あおい「しかしやけに重いな…ん?鞄の下の方にまだ何か入ってるな…」ガサゴソ
栞「」ギクッ!
あおい「これは…包帯に眼帯か」スッ
栞「けっ、怪我をした時の用にね?」
あおい「それにこの大きいのは…銀の十字架…?お前キリスト教徒だったか?」
栞「それはね、えー、アクセサリーなのよ」
あおい「30センチ程の大きさの上にかなり重みがあるようだが」
栞「そういうのが流行りなのよ」
あおい「そうか」
12: ◆ajqgdR8aUE 20/09/01(火)19:52:08 ID:e05
あおい「ところでこの《取扱厳重注意!マル秘ノート》とやらは…」
栞「あおい」
あおい「なんだ?」
栞「それ以上詮索するつもりなら不知火さんを呼んでくるわよ」
あおい「分かった、止めよう」
END
栞「あおい」
あおい「なんだ?」
栞「それ以上詮索するつもりなら不知火さんを呼んでくるわよ」
あおい「分かった、止めよう」
END
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