14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 17:52:25.10 ID:2wOUjtVL0
あやせ「彼女と別れたそうですね、お兄さん」

京介「そ、そうなんだ・・・また麻奈美からか・・・」

あやせ「別れた、ふぅん、そうですか」

あやせ「原因は何だったんですか?」

京介「おまっ!別れたばっかの人間に普通言うか、そんなこと!」

あやせ「何だったんですか?」

京介「いや、桐乃が・・・付き合うの嫌がったもんだから」

あやせ「桐乃が嫌がった」

京介「そ、そうなんだ・・・ハハ」

あやせ「それ、全然違いますよね」

京介「へ?」

あやせ「お兄さんには、わたしに結婚してくれって言った時点で、他の女とつきあう権利なんてないですよね」

引用元: あやせ「お兄さん?浮気したってことは……分かってますよね?」 



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:02:08.30 ID:2wOUjtVL0
京介「いや、ちょっと待て!それは」

あやせ「またセクハラだったとか、くだらない言い訳するんじゃないですよね」

京介「えっと」

あやせ「結婚してくれって言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「愛のこもったプロポーズって言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「それで、何で彼女が出来るんですか?」

京介「それは、告白されたからで」

あやせ「もう一度聞きます」

あやせ「結婚してくれと言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「だったら、これは浮気ですよね」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:11:42.60 ID:2wOUjtVL0
京介「それはいくらなんでも飛躍しすぎだろ!」

シュボッ

京介「あやせ、とりあえずライターはやめてくれ・・・」

あやせ「お兄さんは、誰にでもあんなことを言うんですか?」

京介「いや、誰にでもっていう訳じゃ」

あやせ「相手がわたしだから言った」

京介「いや、それはさあ」

あやせ「どうなんですか?」

京介「はい、あやせだから言いました」

あやせ「わたしだから結婚してくれって言ったんですね?」

京介「だから、それは・・・その」

あやせ「わたしだから言ったんですね?」

京介「・・・はい」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:21:13.00 ID:2wOUjtVL0
あやせ「それってもちろん、わたしのことが好きってことですよね」

京介「そ、それは・・・何とも思ってなかった訳じゃないけど」

あやせ「訳じゃないとは?」

京介「あ、あやせのことは最初から可愛いと思ってたさ」

あやせ「ふぅん、それで?」

京介「つ、付き合いたいなーって」

あやせ「そう思ってるのに、何で浮気するんですか?」

京介「もう浮気が確定事項になってる!?」

シュボッ

京介「いえ、なんでもないっす」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:28:04.05 ID:2wOUjtVL0
あやせ「まあいいでしょう」

あやせ「彼女と別れたっていうことは、わたしとよりを戻したいってことですよね」

京介「何でそうなる!」

あやせ「何回でも聞きますよ」

あやせ「わたしに、結婚してくれって言いましたよね」

京介「・・・もういっそ、殺してくれ」

あやせ「言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「わたしが浮気を許せば、元のさやという訳ですね」

京介「何でそうなる!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:32:24.27 ID:2wOUjtVL0
あやせ「わたしに何回同じ質問をさせるんですか」

京介「はい、すんません」

あやせ「お兄さんは、彼女と別れた」

京介「・・・はい」

あやせ「お兄さんは、わたしと付き合いたいと思った」

京介「・・・はい」

あやせ「わたしたちが付き合うのに、何か問題が?」

京介「え?・・・あれ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:38:22.39 ID:2wOUjtVL0
京介「ちょっと、待ってくれ!少し頭を整理したいんだが」

あやせ「そんな必要はありません」

あやせ「わたしは浮気を許して、あなたと付き合うって言ってるんですよ?」

京介「いやいやいや、おかしいだろ」

あやせ「お兄さんが元カノと付き合ったのは、わたしにプロポーズする前ですか?」

京介「いや、後だけど」

あやせ「だったらこれは、立派な浮気で間違いないじゃないですか」

京介「いやいやいや」

あやせ「何回・・・言わせるんですか?」

京介「・・・はい」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:47:02.58 ID:2wOUjtVL0
あやせ「浮気された女のコが許して、また付き合おうって言ってるんですよ」

あやせ「お兄さんに選択の権利なんてないですよね」

京介「いやもう、何が何だか」

あやせ「浮気されて、わたしが傷付いてないと思ってるんですか?」

京介「いや、本当に悪かったって思ってる」

京介「あれ?」

あやせ「わたしはその謝罪の言葉を受け入れます」

あやせ「元のさやっていうことで、いいですよね?」

京介「いい・・・のかな?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 18:54:28.03 ID:2wOUjtVL0
あやせ「では、お兄さんはわたしの彼氏、わたしはお兄さんの彼女ということで」

京介「ちょっと待った!」

京介「そうだ桐乃、桐乃のことはどうする!」

あやせ「桐乃がわたしたちの付き合いを嫌がると?」

京介「そうだよ!あいつは俺に彼女が出来るのに耐えられないんだ!」

あやせ「桐乃はわたしの親友です」

あやせ「彼女を悲しませる訳にはいかない」

京介「そうだろ!?」

あやせ「でも」

あやせ「わたしなら、無理やりにでも桐乃が笑える付き合いにしてみせます」

京介「ぬあ!」

麻奈美『あやせちゃんなら、無理やりにでも作ると思う』

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/06(日) 19:00:34.89 ID:2wOUjtVL0
あやせ「他に何か問題ありますか?お兄さん」

京介「いや、問題ありすぎて何がなんだか」

あやせ「お付き合いということでいいですね?」

京介「もう、どうにでもしてくれ」

あやせ「ふふっ、じゃあ浮気は許してあげます」

京介「そこでその笑顔は反則だろう」



こうして俺はあやせと付き合い始めた

付き合う前から浮気したって何だよ、という疑問点は残ったが

あやせは桐乃が笑える暮らしを、文字通り無理やり作った

俺たちはいまでも、まあまあ仲良くやっている

あやせルート END