1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:04:25.34 ID:wFT5sq1f0
ライチ「そういえば今日はホワイトデーだったわねぇ」

タオカカ「なんニャスかそれは?喰えるニャスか?」

ライチ「まぁあながち間違いとは言い切れないわね…」

ライチ「簡単に言うと、男の人が女の人にプレゼントする行事よ」

タオカカ「ニャンと!!それは知らなかったニャス!」

タオカカ「だったらさっそくタオは肉まんをもらってくるニャス!」

ダッ

ライチ「まぁ、ただそれはあくまでバレンタインのお返しに、って…」

ライチ「うかつだったわね…」
 

引用元: タオカカ「ホワイトデーとかいう日らしいニャス」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:11:00.12 ID:zN9Q+1I90
コラーッ

タオカカ「ニャースッ!?」

タオカカ「肉まんくれると思ったのに、ぜんぜんくれないニャス!」

タオカカ「●の人が嘘ついたニャスか!?」

タオカカ「……間違って肉まんを持ってきてしまったニャス」

タオカカ「……あーん」

?「えーと……」

タオカカ「ニャ?」

ノエル「無銭飲食ですよね……それ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:16:45.49 ID:zN9Q+1I90
タオカカ「むせんいんしょく?これは肉まんニャスよ?」

タオカカ「ない人は頭までない人だったニャスか?」

ノエル「……あなたにだけは言われたくないっていうか頭までってどういうことですか!?私のなにがないっていうんです!?」

タオカカ「ない人はうるさいニャスね」

ノエル「くぅ……っ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:21:33.26 ID:zN9Q+1I90
ノエル「と、とにかくあなたは窃盗の現行犯ですからね!?おとなしく捕まりなさい!!」

タオカカ「ニャニャにゃッ!?タ、タオはそんなつもりじゃニャかったニャス」

タオカカ「タオは今日がホワイトデーだと●の人に教わったニャス!」

ノエル「は、はぁ?ホワイトデー…ですか?」

タオカカ「そうニャス!タオはメスだからプレゼントがもらえるはずニャス!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:25:43.81 ID:zN9Q+1I90
ノエル「そういえば今日はホワイトデーでしたね…」

ノエル「はっ!そういえば私、あの人に…」

ノエル「し、仕事なんてしてる場合じゃなかった!」

ダッ

タオカカ「…ニャ?ニャンだかわからないけど、ない人が行ってしまったニャスね」

タオカカ「…肉まん食べるニャス」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:29:54.54 ID:zN9Q+1I90
ジン「困ったな……」

タオカカ「なにかあったニャスか?」

ジン「いや、なにということでもないんだが……ホワイトデーのお返しで悩んでいてな」

ジン「なに、雑種などにはガムの包み紙でもくれてやればいいんだが、問題は……ってうおっ!?」

ジン「なんだ貴様は!?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:35:48.74 ID:zN9Q+1I90
タオカカ「タオはタオカカニャス」

ジン「そんなことは聞いていない!貴様そこで何をしている!」

タオカカ「タオはホワイトデーのプレゼントを待っているニャス」

ジン「なに?そういえば貴様も一応女だったな……」

ジン「参考程度に聞いてやろう。貴様は何をもらったときに喜ぶ?」

タオカカ「肉まんニャス」

ジン「……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:39:18.18 ID:zN9Q+1I90
ジン「聞いた僕が馬鹿だったようだ…」

ジン「ツバキが食べものを要求するはずもない……」

タオカカ「……」

ジン「……なんだその目は」

タオカカ「まだニャスか?」

ジン「……は?」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:42:14.06 ID:zN9Q+1I90
タオカカ「いつになったら肉まんをくれるニャスか?」

ジン「……ちょっと待て」

ジン「何故僕が貴様に肉まんをやらなければならないのだ?」

タオカカ「ニャニャッ!?」

タオカカ「ホワイトデーのプレゼントを選んでいるんじゃなかったニャスか!?」

ジン「……そうだが?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:45:24.11 ID:zN9Q+1I90
タオカカ「タオは肉まんが欲しいニャス!だから早く寄こすニャス!」

ジン「頭痛がしてきたな……」

タオカカ「大丈夫ニャスか?無理そうだったらお金だけでもいいニャスよ?」

ジン「誰のせいだと思っているんだ!?」

タオカカ「……ニャ、ニャス?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:50:25.40 ID:zN9Q+1I90
ジン「もう一度聞こう。何故、僕が、貴様に、ホワイトデーのお返しをしなければならない?」

タオカカ「むむ……氷の人はケチニャス……」

タオカカ「もういいニャス。タオはもっといい人に肉まんをもらうニャス」

ジン「どうして僕が悪者のようになっているのかがわからないが…そうしてくれ」

タオカカ「……ん?そうニャス!いい人といえばいい人がいたニャス!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/19(月) 23:55:08.83 ID:zN9Q+1I90
ダダダッ

ジン「フン…誰かは知らんがあんな奴に付きまとわれるとは不運な奴もいたものだ」

ジン「あ、そういえばぁ!兄さんにもお返ししなきゃだったなぁ!」

ジン「まぁバレンタインでも僕があげたんだけどねぇ!」

ジン「ふふふ……今度は何をあげようかなぁ……」


ラグナ「……ううっ。さっきから寒気がひどいな」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:03:20.85 ID:NENzeyQT0
ラグナ「風邪でもひいたか……?賞金首なんかにされたせいで、おちおち医者にもかかれねぇってのに……」

ラグナ「…いや、あいつのところだったら大丈夫か」


ライチ「いらっしゃい……ってあら」

ラグナ「悪いな。さっきから少しばかり寒気がしてよ」

ライチ「ふーん。死神さんも風邪をひくのねぇ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:06:33.82 ID:NENzeyQT0
ラグナ「患者をからかうんじゃねぇ」

ライチ「クス……ごめんなさいね。じゃ、そこ座って」

ライチ「そういえば、今日はホワイトデーねぇ」

ラグナ「あぁ?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:09:34.83 ID:NENzeyQT0
ライチ「あなたも誰かにお返ししたりするのかしら?」

ラグナ「ま、まずい…完全に忘れてたぜ…」

ライチ「ど、どうしたの?冷や汗なんか垂らして…」

ラグナ「くそっ!寒気の正体はこれかっ……!」

ラグナ「俺としたことが、ホワイトデーを忘れるなんて…っ!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:12:24.89 ID:NENzeyQT0
ライチ「な、なんなの?たかがホワイトデーでおおげさな……」

ラグナ「たかがホワイトデーのお返しを忘れただけで、執事ともども報復にやってくる馬鹿野郎が、知り合いにいるんだよ…」

ライチ「へ、へぇ……?」

ラグナ「悪い!こうしちゃいられねぇ!」

ラグナ「こうなったら急いで間に合わせのものを用意しなきゃならねぇ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:15:52.17 ID:NENzeyQT0
ライチ「あ、あら、そう?」

ラグナ「じゃあな!」

バタンッ

ライチ「たかがホワイトデーでも、苦労する人がいるのねぇ…」

ライチ「私も軽々しく人にチョコをあげるのは考えようかしら、なんて…」


バング「……ぐぬぬぬぬ」

バング「ライチ殿……そんな男にチョコをあげたのでござるか……!?」

 
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:20:47.37 ID:NENzeyQT0
バング「せ、拙者にはくれなかったのに……」

バング「ぬぬぬ……ラグナ・ザ・ブラッドエッジ……許せぬ!」

バング「絶対、許さぬでござる!!」


タオカカ「……こっちにいい人のにおいがするニャスね」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:25:19.79 ID:NENzeyQT0
バング「うおおおおおっ!!」

タオカカ「…と思ったらただのむさい人だったニャス」

バング「…ん?なんだ、タオではないか。なにか用か?」

タオカカ「べつにむさい人でもいいニャスね」

タオカカ「むさい人、ホワイトデーのプレゼントをくれニャス」

バング「……は?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:30:29.74 ID:NENzeyQT0
バング「ぬぬ…拙者の記憶違いでござるか?お前からチョコをもらった覚えはないのだが…」

子分「そもそもチョコなんて誰からももらってないような……痛っ!」

バング「う、うるさいでござるよ!」

タオカカ「チョコ……?なにを言ってるのかタオにはわからないニャス」

タオカカ「そんなことはどうでもいいニャス!早く肉まんをよこすニャス!」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:35:12.38 ID:NENzeyQT0
バング「ど、どうでもいいって、タオ、お、お前なぁ…」

子分「チョコをもらってないのに、お返しだけ要求されるなんて、さすが親分っス」

バング「うるさいわ!」

バング「タオよ、可愛い弟子の言うことをきいてやりたいでござるが、わがままはよくないでござるよ」

タオカカ「ニャ?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:38:06.29 ID:NENzeyQT0
バング「ホワイトデーという名にかこつけて、肉まんをせびろうなどとは言語道断」

バング「拙者の弟子であるならば、そのようないやしい真似はやめるでござる!」

タオカカ「ニャス……?ホワイトデーは、肉まんがもらえる日じゃなかったニャスか……?」

バング「そのような即物的な行事ではないわい!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:41:06.74 ID:NENzeyQT0
タオカカ「ニャニャ?だったらなんニャスか?」

バング「ホワイトデーというのはだなぁ……タオよ、そもそもお前はバレンタインというものを知っているのでござるか?」

タオカカ「知らんニャス」

バング「お返しの日だけ覚えたのでござるか……つくづく食い意地のはった奴でござるな」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:44:34.48 ID:NENzeyQT0
バング「2月14日はバレンタイデーといって、恋する乙女がチョコを殿方にわたす一日なのでござる」

バング「それと対になっているのが、今日のホワイトデーでござる」

バング「今度は男衆が、お返しに女性にお菓子や小物などをわたすのでござる」

バング「わかったでござるか?」

タオカカ「ちょっと難しくてわからないニャス」

バング「……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:50:00.87 ID:NENzeyQT0
バング「つまり、ただなにかをもらえるのではなくて…」

バング「好きな人同士でプレゼントをし合う、ということでござる」

タオカカ「好きな人ニャスか?ニャるほど…わかったニャス」

タオカカ「タオはタオの好きな人にプレゼントがもらえるということニャスね!」

タオカカ「だから氷の人やむさい人からはもらえなかったニャスか!」

バング「…え」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:53:13.54 ID:NENzeyQT0
バング「タオ……今、せ、拙者のこと、」

タオカカ「ありがとうニャス!むさい人のおかげでホワイトデーの謎が解けたニャス!」

タオカカ「じゃあニャ、むさい人!むさい人がむさくない人になったら、肉まんをもらってやるニャス!」

ダッ

子分「……」

バング「……笑うでござるよ」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:55:53.34 ID:NENzeyQT0
タオカカ「好きな人…ということはやっぱりいい人ならタオに肉まんをくれるニャス!」

タオカカ「急ぐニャス!」

?「……待ちなさい」

タオカカ「……ニャ?」

ハザマ「うっ……それ異常近寄らなくてよろしい」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 00:59:35.52 ID:NENzeyQT0
タオカカ「ニャ……緑の人ニャスか……」

タオカカ「悪いけどタオは緑の人のことはあんまり好きじゃニャイニャス」

ハザマ「……私だってあなたみたいな猫もどきは大嫌いなんですけどねぇ」

ハザマ「まぁ、それはともかく」

ハザマ「あなた、さっきの話ちゃんと聞いてました?」

タオカカ「ニャ?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:04:10.52 ID:NENzeyQT0
ハザマ「ホワイトデーは好きな人同志でプレゼント『し合う』日ですよ?」

ハザマ「それなのにあなた、何も持っていないじゃないですか」

タオカカ「ニャニャ!?」

タオカカ「それは盲点だったニャス……」

ハザマ「……いや、まぁほかにもいろいろ見えてないところがあると思うんですけど、まぁともかく」

ハザマ「手ぶらじゃ、いけませんねぇ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:07:25.00 ID:NENzeyQT0
タオカカ「困ったニャス…タオにはあげられるものがないニャス…」

ハザマ「いやいや!心配にはおよびませんよ」

ハザマ「そのために声をかけさせていただいたんですから」

タオカカ「ニャス?」

ハザマ「これを持っていきなさい」

スッ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:10:11.41 ID:NENzeyQT0
タオカカ「……?これはなんニャスか?」

ハザマ「これはゴムというものでして……」

ハザマ「ほら、のびたりちぢんだりするあれの一種ですよ」

タオカカ「あのびよーんってなるやつニャスか」

ハザマ「これを『タオのをあげるニャス』と言いながらわたすといいですよ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:12:54.83 ID:NENzeyQT0
ハザマ「間違いなく肉まんがもらえます」

タオカカ「本当ニャスか!?緑の人、実はけっこういい人だったニャスね!」

ハザマ「いえいえ……礼にはおよびませんから……ほんと、くくっ」

タオカカ「じゃあ、タオは行くニャス!ありがとニャス!」

ハザマ「いえいえ……こちらこそ」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:15:53.39 ID:NENzeyQT0
ハザマ「先に言っておきますよ……く、くくく……」

ハザマ「面白いもん見せてくれて、ありがとうってなぁ!!」

ハザマ「ほんっと、猫のぽんこつ脳はおもしれー勘違いしてくれるぜ!」

ハザマ「……さぁ、鑑賞の準備でもしましょうかねぇ」

ハザマ「ゆでたまご、ゆでたまご……」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:20:58.65 ID:NENzeyQT0
タオカカ「ニャスニャス♪」

カルル「おや……猫さん、えらくご機嫌ですね」

タオカカ「おー、ちっさい人!」

タオカカ「タオはいい人と肉まんとプレゼント交換をするニャス」

カルル「は、はぁ……よくわかりませんが……」

タオカカ「悪いけど、ちっさい人にはこれはあげられないニャスよ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:23:03.58 ID:NENzeyQT0
カルル「……?なにを持って、ぶふっ!?」

タオカカ「き、汚いニャス」

カルル「ちょ、ちょっとこれは、たしかに、受け取れないですね……」

タオカカ「そうニャスか?これと交換で肉まんがもらえるニャスよ」

カルル「うーん……割に合うのかなそれ……」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:25:04.08 ID:NENzeyQT0
タオカカ「きっとちっさい人にはまだ早かったニャスね」

カルル「そうですね……まったくそうです」

タオカカ「じゃあニャ!」


カルル「……え?姉さんなに、怖い顔して」

カルル「え、ちょっとやだな、誤解だよ、やめて、うわああああ!!!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:28:08.95 ID:NENzeyQT0
プラチナ「……獣兵衛さまったら、信じられない!」

プラチナ「ホワイトデーを忘れるなんて、もう!」

プラチナ「まぁまぁ、そんなに怒らないで……」

タオカカ「そうニャスよ、怒っても仕方ないニャス」

プラチナ「そうは言っても……って、あんた何よ」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:32:09.50 ID:NENzeyQT0
タオカカ「タオはタオカカニャス」

タオカカ「それより、ホワイトデーのプレゼントがもらえなかったニャスか?」

プラチナ「そ、そうなの……」

タオカカ「タオはプレゼントがもらえる魔法のブツを持ってるニャス」

タオカカ「よく見たら二つ持ってたから一つやるニャス」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:36:42.56 ID:NENzeyQT0
プラチナ「それ本当……?ていうかなにこれ」

タオカカ「本当ニャス。これをわたせばプレゼントがちゃんともらえるニャス」

プラチナ「はぁ……まぁだまされたと思ってわたしてみようかな」

プラチナ「ありがとね、猫さん」

タオカカ「礼にはおよばないニャス!」


プラチナ(セナ)「(これってまさか……まあいいや眠いし)」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:41:12.94 ID:NENzeyQT0
ラグナ「はぁ、はぁ、くそっ、だめだ、間に合わない……!」

ホワンッ

レイチェル「こんにちは、ラグナ。ご機嫌いかが?」

ラグナ「あ、あぁ……」

ヴァルケンハイン「どうした、小僧。汗をかいているようだが」

ラグナ「は、はは……ちょっと暑くてな」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:44:24.22 ID:NENzeyQT0
レイチェル「ラグナ、今日がなんの日だか、当然わかっているわよね?」

ラグナ「お、おう」

ヴァルケンハイン「まさか、お嬢様手ずからチョコレートを受け取っておいて、」

ヴァルケンハイン「忘れるはずなんてあるわけがありませぬ……」

ヴァルケンハイン「なぁ、小僧?」

ラグナ「いや、その……」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:47:25.17 ID:NENzeyQT0
ラグナ「忘れてたわけでは、うん、決してないんだがな、」

ラグナ「お返しの方がちょっと間に合わなかったというか……」

ヴァルケンハイン「……なんだと?」

ラグナ「うっ……」

ヴァルケンハイン「お嬢様…」

レイチェル「へぇ……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:50:59.36 ID:NENzeyQT0
レイチェル「ふぅーん、ラグナあなた、面白いこと言うわね……」

レイチェル「笑っちゃうわ。うふふ、うふふふふ……」

ナゴ「ゴクリ……」

レイチェル「だめよね?ホワイトデーはお返しなんだからちゃんとしなきゃ」

レイチェル「だめよね?」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:55:53.03 ID:NENzeyQT0
ラグナ「す、すまねぇとは思ってる…」

レイチェル「ううん、だめよ。言いつけを破った飼い犬にはちゃんとしつけをするでしょう?」

レイチェル「たっぷりお仕置きしなくちゃねぇ……」

ラグナ「ま、まてレイチェル……!」

レイチェル「おいでなさい……もてない男たちの怨霊よ……!」



アラクネ「チョコォォォォォォォォォッ!!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 01:58:47.96 ID:NENzeyQT0
ラグナ「う、うおっ!なんでこいつが!?」

レイチェル「おかしいわね……意図せずにけがらわしいものを呼び寄せてしまったわ」

ヴァルケンハイン「お嬢様……お戯れを」

アラクネ「チョコォォォォオオオオッ!!」

ラグナ「暢気にしゃべってんじゃねぇ!馬鹿かてめぇら!?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 02:01:52.36 ID:NENzeyQT0
ラグナ「くそっ!なんかこいついつもよりつえーぞ!」

アラクネ「チョチョチョコチョコチョコットチョコチョチョ」

ラグナ「チョコチョコうるせぇ!」

ラグナ「大体てめーには、ライチっつー恋人がいるんじゃねーのかよ!」

ラグナ「そいつにもらえばいいだろ!」

アラクネ「……ラ チ?」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 02:06:00.84 ID:NENzeyQT0
アラクネ「そ か、 イチに らえばい んだ!」

アラクネ「こ でボ もリア の仲間 り !」

ウネウネウネ…

ラグナ「ふ、ふぅ……行ったか」

タオカカ「ニャンだか忙しそうニャスね、いい人」

ラグナ「うおっ!?な、なんだタオじゃねぇか……」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 02:10:19.91 ID:NENzeyQT0
タオカカ「タオはいい人にホワイトデーのプレゼントをもらいに来たニャス」

ラグナ「は、はぁ!?てめぇまでそんなことを……」

ラグナ「っつか、お前から俺チョコもらってねえし!適当言ってんじゃねぇぞこら!」

タオカカ「心配するニャス。ちゃんとあれは持ってきたニャス」

ラグナ「……はぁ?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 02:14:53.95 ID:NENzeyQT0
タオカカ「ほら、これニャス」

タオカカ「タオのをあげるニャス。だからいい人のをよこすニャス」

ラグナ「……ぶほっ!?」

タオカカ「汚いニャス!」

ラグナ「ちょ、おま、なに言って、」


レイチェル「……これはどういうことかしら」

 
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:06:12.58 ID:KQZ0QZ380
レイチェル「ら、ラグナ……あ、あなた……」

ラグナ「い、いや……」

レイチェル「か、カカ族の娘と……?」

ラグナ「ち、ちがう!これは何かの間違いで……!」

タオカカ「……ニャス?」

タオカカ「肉まん……」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:11:04.51 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「ヒャー八ハハハハハッ!!」

ハザマ「いいねーいいねー修羅場ってやつかこれが!!」

ハザマ「しかもラグナの野郎のあの反応……」

ハザマ「もしかしてあいつ、●●なんじゃねーかぁおい!?」

ハザマ「ヒャハハハ!うける!」

ハザマ「●●が許されたのは、暗黒大戦までだっつーの!」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:18:03.05 ID:KQZ0QZ380
プラチナ?「……へぇ」

ハザマ「……あぁん?」

プラチナ?「カザマさんは……誰かと、経験があると?」

ハザマ「あ、あの~トリニティさん?そのかまえたアークエネミーはいったい……?」

プラチナ?「ミラクルジャンヌ……!」

ハザマ「お、おい……!!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:23:41.82 ID:KQZ0QZ380
レイチェル「わ、わたしというものがありながら……!」

レイチェル「バーデン・バーデン・リリー!バーデン・バーデン・リリー!」

ラグナ「うがああああああっ!?」


プラチナ?「シャイニングレイアードフォース!」

ハザマ「ちょっとまてそれアストラルヒ……うわああああ!」


タオカカ「あっちもこっちも騒がしいニャスね」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:29:47.75 ID:KQZ0QZ380
タオカカ「うさぎの人。悲しいのはわかるけど、ホワイトデーの決まりはちゃんと守らなきゃニャスよ」

タオカカ「いやしい奴になってしまうニャスよ?」

レイチェル「は、発情期のメス猫に言われたくないわ…!」

タオカカ「ニャ?」

タオカカ「とにかく、ウサギの人もプレゼントが欲しかったら、ちゃんとこれをわたすニャス」

レイチェル「は、はぁ!?」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:35:50.16 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「はぁ、はぁ……」

ハザマ「あぶねぇ……碧の魔道書を起動してなんとか助かったぜ」

ハザマ「……ん?むこうから来るのは、」


マコト「あ、ハザマ大尉じゃないですか」

マコト「こんなとこで這いつくばって、なにやってるんですか?」

ハザマ「いや……」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:39:09.47 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「あ、あなたこそこんなところで何をしているんですか?」

マコト「あたしですか?やだなぁ、そんなの決まってるじゃないですか」

マコト「ホワイトデーのお返しを待っているんですよ~」

ハザマ「へぇ、あなたも」

マコト「も?」

ハザマ「い、いえ、気にせずに」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:42:34.79 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「(こいつも脳天気女だが、さすがにあれじゃ騙せないだろうな……)」

マコト「あ、そうだ!」

マコト「大尉もホワイトデーのお返し、まだでしたよね?」

ハザマ「え?あ、あぁ……たしか、もらってたんでしたっけ」

マコト「ひどいなぁ、義理とはいえ、忘れてたんですか?」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:47:40.29 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「これはこれは……私としたことが、」

マコト「まぁいいや、じゃ、いきますよ?」

ハザマ「は?」


マコト「ビックバンスマッシュ!!」

ハザマ「うおおおおおおおっ!?」

ハザマ「な、なにすんだこの女ぁああああっ!?」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:52:01.60 ID:KQZ0QZ380
マコト「な、なにって、ホワイトデーのお返しでしょ?」

ハザマ「ど、どこがホワイトデーなんだ?!」

マコト「え?ホワイトデーって、チョコをもらったお返しに戦う日ですよね?」

ハザマ「どんなホワイトデーだこらぁっ!!」

マコト「獣人の間ではそうなんですけど……ってか大尉キャラ変わってません?」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:55:33.17 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「な……!?これだから獣畜生どもは……!!」

マコト「……あ、今獣人を馬鹿にしましたね?」

マコト「いくら大尉とはいえ、それは見過ごせないなぁ」

マコト「本気でいきますよ!」

マコト「プラネット……」

ハザマ「ちょ、っと待ておい、だからそれアスト、」

マコト「クラッシャーあああああっ!!」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 09:59:23.00 ID:KQZ0QZ380
テイガー「ココノエ。今日はホワイトデーだったな」

テイガー「お返しだ。受け取れ」

ココノエ「……?」

ココノエ「なんだそれは?」

テイガー「いや……だから、ホワイトデー」

ココノエ「?」

テイガー「……」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:03:53.09 ID:KQZ0QZ380
タオカカ「いいニャスか?うさぎの人」

タオカカ「ホワイトデーというのはこれをプレゼントしないと、お目当てのものはもらえないニャス」

レイチェル「え、え?ほ、ホワイトデーってそんな破廉恥な行事だったの?」

タオカカ「タオは嘘つかないニャス」

レイチェル「たしかに私もお父様に教わったきり、実際に体験するのは初めてなのだけれど…」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:08:15.88 ID:KQZ0QZ380
ギィ「いやいや、どう考えても違……」

タオカカ「でも、困ったニャス……」

タオカカ「うさぎの人にこれをあげたいニャスけど、もうあと一個しかないニャス」

タオカカ「こんなことなら知らない奴にあげるんじゃなかったニャス」


プラチナ「あー……なんか妙に体が疲れたわね……」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:11:53.49 ID:KQZ0QZ380
プラチナ「そうだね……まるでアストラルヒートを一発放ったあとみたいな疲労感だ」

プラチナ「うん……」

プラチナ「あ!あれは、」

プラチナ「獣兵衛さま!」


獣兵衛「おお…プラチナか」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:16:21.17 ID:KQZ0QZ380
獣兵衛「すまなかったなぁ…俺としたことがホワイトデーを忘れるなんて…」

獣兵衛「なんでも人間の間ではプレゼントをすることになっているなんて、知らなかったんだ…」

プラチナ「いいえ、大丈夫ですよ」

プラチナ「今度は、ちゃんとこれ、持ってきましたから」

獣兵衛「ん、これって……フニャッ!?」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:19:26.92 ID:KQZ0QZ380
獣兵衛「お、お、お前これ、どこでもらってきたんだ!?」

プラチナ「ひっ!?」

プラチナ「獣兵衛さま、どうして怒って……?」

獣兵衛「いいから、誰からもらったか言え!」

獣兵衛「その変 、俺が叩き切ってやる!」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:25:51.31 ID:KQZ0QZ380
プラチナ「(ど、どうしよう……このままじゃ、猫さんが死んじゃう……)」

プラチナ?「……ハザマという男にもらいました」

プラチナ「……?いま、一瞬意識が……?」

獣兵衛「は、は、ハザマだと……!?」

獣兵衛「あの男、やっぱり俺は怪しいと思っていたんだ!!」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:28:41.57 ID:KQZ0QZ380
獣兵衛「待っていろ、ハザマ!」

獣兵衛「ホワイトデーがお前の命日だ!!」

ダッ

プラチナ?「ふふ……計算通り」

プラチナ「あ?また意識が……?」

プラチナ「なんなんだろうね、さっきから……」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:35:06.02 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「はぁはぁ……っ!」

ハザマ「い、一日に二度もアストラルヒートをくらったのは、私が初めてでしょうね……」

ハザマ「くそっ……シスコン野郎がどうなってるのか見にいきてーってのによぉ…」

?「えと……ハザマ大尉?」

ハザマ「……あなたは」

ツバキ「こんなところで這いつくばってなにをしているのですか?」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:37:57.82 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「わ、私のことはどうかお気になさらずに」

ハザマ「そ、それより、あなたこそなにをしておいでですか?」

ハザマ「あ、もしかして、ホワイトデー関係ですか?」

ツバキ「え、えっと……」

ツバキ「実は、そうなんです……」

ハザマ「おやおや……」

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:44:19.89 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「キサラギ少佐も、なかなか隅に置けないですねぇ」

ツバキ「な、なんでジン兄様だって……!?」

ハザマ「これでも諜報部ですからね」

ハザマ「(…面白くできそうだな)」

ハザマ「そういえばキサラギ少佐なら……ヴァーミリオン少尉のところに行ったみたいですね」

ツバキ「え……」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:47:50.06 ID:KQZ0QZ380
ツバキ「ノエルの……ところに」

ツバキ「どうして……ジン兄様……?」

ハザマ「そりゃあ、こういう日に会いに行くってことは、」

ハザマ「答えは、限られてますよねぇ……」

ツバキ「……っ!」

ツバキ「……私、ちょっと用事を思い出したので失礼します」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:54:27.41 ID:KQZ0QZ380
ライチ「いや……あのね?今日はホワイトデーであって、ヴァレンタインじゃないのよ?」

ライチ「どうして私があなたにチョコをあげないといけないの?」

アラクネ「え ?」

アラクネ「チョ く いの?」

ライチ「まぁ、来年はちゃんと作ってあげるからとりあえず、」

アラクネ「……チョチョコチョッチョコチョチョチョ」

アラクネ「チョコォォォォッ!!」

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 10:57:24.05 ID:KQZ0QZ380
ライチ「ひぃっ!?」

ライチ「ちょ、なに?なんなの?」

アラクネ「人生是黒菓子也我欲我欲我欲我欲我欲我欲……」

ライチ「こっち来ないでぇえええっ!!」

ダダダ……

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:02:03.99 ID:KQZ0QZ380
タオカカ「どうすればいいニャスかね……」

ヴァルケンハイン「……悩んでいるところ悪いが、レイチェル様にそのような間違った教えを、」

獣兵衛「ヴァルケンハイン!」

ヴァルケンハイン「おや、これは獣兵衛様……ずいぶんお焦りのようですな」

獣兵衛「は、ハザマが、ついに化けの皮をはがしやがった!」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:04:11.03 ID:KQZ0QZ380
獣兵衛「あの男……真正のペ 野郎だった!」

獣兵衛「お前も気をつけろ!レイチェルの身も危ないぞ!!」

ヴァルケンハイン「なんと……!!」

獣兵衛「俺はこれからあいつを退治しにいく!お前も来るか!?」

ヴァルケンハイン「レイチェル様の危機とあっては、見過ごすことはできませんな……!」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:08:47.70 ID:KQZ0QZ380
獣兵衛「なら行くぞ!」

ヴァルケンハイン「久しぶりに血がたぎりますな……!」


?「……ズェア」

ハクメン「待て」

獣兵衛「ハクメン……?」

ハクメン「その戦……我も参加しよう」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:12:27.35 ID:KQZ0QZ380
ヴァルケンハイン「ハクメン殿……」

獣兵衛「お前にも……守りたいものがいるのか?」

ハクメン「そうではない」

ハクメン「過去に……いや未来のこの日に受けた恨みを」

ハクメン「果たさで……おくべきか」

獣兵衛「そうか……なら一緒に行くぞ!」

ハクメン「ズェア!」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:20:56.77 ID:KQZ0QZ380
ハザマ「……寒気が?これはいけませんねぇ」

ハザマ「碧の魔導書を使いすぎましたかね……」


ジン「おかしいな……ツバキはいったいどこにいったんだ?」

ジン「待ち合わせ場所には来ないし……ん?あれは?」

ジン「兄さぁん!!兄さんじゃないか!!」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:24:07.65 ID:KQZ0QZ380
ジン「ねぇねぇ、どうして倒れてるの!?どうして黒焦げなの?」

ジン「ハハァッ!!兄さんすごい香ばしいよ!!」

ラグナ「う、うるせぇ……」

タオカカ「ニャ?氷の人ニャス」

ジン「……なんだ、さっきの獣じゃないか。肉まんならやらんぞ」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:28:05.97 ID:KQZ0QZ380
タオカカ「別にいいニャス。いい人がくれるニャス」

タオカカ「ただタオは今困ってるニャス……」

タオカカ「ウサギの人もタオも肉まんが欲しいのに、『ゴム』は一つしかないニャス」

ジン「……は?」

ジン「……はぁ?」

ジン「……ハァッ!?」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:34:13.12 ID:KQZ0QZ380
ジン「き、さま……っ!!」

ジン「獣の分際で、兄さんに、なにをするつもりだああああああっ!!」

ジン「凍牙氷刃ッ!!」

タオカカ「ニャニャァッ!?」

ポロッ

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:36:27.11 ID:KQZ0QZ380
ジン「……こんなもの!」ヒョイッ

レイチェル「あ……」

ジン「なんだこれは!!しかも穴が開いているじゃないか!!」

ジン「とんだ  豚猫だ!!」

ラグナ「……今日だけはお前によくやったと言おう」

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:40:17.60 ID:KQZ0QZ380
ジン「……そうだ。これは障害の奴にくれてやろう」

ジン「あのアバ  にこそふさわしいな。ハハァッ!!」

レイチェル「あ、待ってえいゆうさん……!」

タオカカ「ニャニャーッ!!タオの肉まん!!」

ジン「誰が待つか!!」

ジン「じゃあね、兄さん!またすぐ戻ってくるから!」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:44:27.34 ID:KQZ0QZ380
ココノエ「……テイガー?ホワイトデーとはどういうことだ?」

テイガー「いや……だから、ココノエは私にチョコをくれただろう?」

ココノエ「そうだな」

テイガー「だから、そのお返しなんだが……」

ココノエ「……なるほど、どうやら私はいままで間違ったホワイトデーをしていたようだ」

テイガー「そ、そうなのか?」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 11:47:06.99 ID:KQZ0QZ380
ココノエ「長年おかしいとは思っていたんだ……!」

ココノエ「母と父で言っていることが違ったのだからな……」

ココノエ「なるほど、間違っていたのはあのクソ親父か」

テイガー「……ココノエ?」

ココノエ「私に嘘を教えるとは……許さんぞ」


210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:17:10.05 ID:kH0NqU/l0
ココノエ「テイガー、出撃の準備をしろ」

テイガー「どうした突然」

ココノエ「クソ親父にとびっきりのホワイトデーのお返しをしてやらないとな」

ココノエ「テイガー、お前に見せてやろう……」

ココノエ「獣人流のホワイトデーというものをな……!」

テイガー「そ、それは楽しみだな」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:22:13.27 ID:kH0NqU/l0
ジン「あ、ていうかさっき兄さんに渡してくれば良かったなぁ、プレゼント」

ジン「まぁいいか、どうせまた会えるもんね、ハハァッ!!」

ノエル「……あ、あの、キサラギ少佐!」

ノエル「少佐もしかして、あの人に……ラグナさんに会ったんですか?」

ジン「……ハァッ?」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:26:23.72 ID:kH0NqU/l0
ジン「障害の分際で兄さんの名前を軽々しく呼ぶとは、いい度胸だな」

ノエル「え、と……すいません」

ジン「兄さんに何か用があるのか?貴様程度の人間が」

ノエル「いや……まぁ、そうなんですけど……」

ジン「……」

ジン「貴様まさか、その用というのは、ホワイトデーなどというものではないだろうな」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:29:36.27 ID:kH0NqU/l0
ノエル「え、えぇ!?ど、どど、どうしてわかったんですかぁ!?」

ジン「……」イラッ

ジン「……なに、簡単だ」

ジン「僕も今まさに、その用事で貴様を探していたのだからな」

ノエル「あ、そういえば、少佐にもあげましたね、チョコ……」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:33:00.46 ID:kH0NqU/l0
ジン「喜べ、お返しをくれてやる」

ノエル「あ、ありがとうございます」

ジン「……などというと思うかこの障害が!!!」

ジン「貴様はこの避妊具で年中盛っているがいいさ!!ハハァッ!!」

ノエル「……あ、」

ジン「……ん?」


ツバキ「ジン……兄様……?」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:39:26.16 ID:kH0NqU/l0
ツバキ「お、おかしいわ……こんなことありえない……、もの」

ツバキ「や、やっぱり十六夜を、をを、つ、使いすぎたんだわ」

ツバキ「そうよ、そうに違いないわ、だからこれは全部幻、まぼ、幻よ……」

ジン「……ツバキ?」

ジン「つ、ツバキ、これは……」


227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:44:38.61 ID:kH0NqU/l0
ツバキ「審技審剣審槍審罰……」

ツバキ「許さない許さない……そんなの許さない……」

ジン「お、おい、ツバキ……?」

ツバキ「裁く裁く裁く裁く……裁く」

ツバキ「ふ、不純異性交際は、さ、裁かなくちゃですよね、ジン兄様……?」

ジン「う、うわああああああああ!!」


ツバキ「審聖・人ヲ裁ク神」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:49:40.37 ID:kH0NqU/l0
ハザマ「ヒャー八ハハハハハハッ!!」

ハザマ「もうさいっっっこうだぜぇえ!!」

ハザマ「こうも俺の思い通りになっちまうと、逆に心配になるねぇ!!」


獣兵衛「安心しろ。その必要はなくなるぞ」

ハザマ「……あん?」

獣兵衛「お前の思い通りになるのは、これが最後だ」

ハクメン「ズェア」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:55:22.37 ID:kH0NqU/l0
ヴァルケンハイン「どうやら、あの猫娘をかどわかし、レイチェル様を惑わせたのは貴様の仕業のようだな」

獣兵衛「どうやらお前はただのペ 野郎ではなく、性悪ペ 野郎だったってわけか」

ハクメン「……ズェア」

ハザマ「ペ ……?まぁ一部よくわからねぇが、そうさ、全部俺がやってやったのさ!」

ハザマ「愉快だろう?」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 12:59:58.92 ID:kH0NqU/l0
ハクメン「ズェア!」

ハクメン「なにが愉快なものか」

ハクメン「貴様の悪行のせいで、我は……」

ハザマ「ヒャハハハッ!!さすがの秩序の力も、女の嫉妬の前じゃあ、形無しだなぁおい!」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:06:05.58 ID:kH0NqU/l0
ハクメン「お前だけは、許さぬ……!」

ハクメン「我は白、世界を白く染め、無 に回帰させし者! 我が名はハクメン!推して参る!」

ハザマ「ヒャハハハ!!ホワイトデーだけにってか?!いいねいいねぇ!」

ハザマ「おらぁっ!!まとめてかかってこいやぁ!!!」


テイガー「なんだ……取り込み中のようだな」

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:10:54.97 ID:kH0NqU/l0
ハザマ「……なんだぁ?てめぇ」

獣兵衛「お前はココノエのところの……」

ココノエ「久しぶりだな」

獣兵衛「ココノエ!?どうしてお前がここに……?」

ココノエ「なに……ホワイトデーについて貴様と話し合いたくてな」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:14:18.75 ID:kH0NqU/l0
獣兵衛「……ん?なんだ、殺気を感じるぞ?」

ココノエ「ここには丁度、憎いやつが二人そろっているからな……」

ハザマ「……ん?」

ココノエ「まとめて、死んでもらうぞ……!」

ココノエ「行けっ!ゴールデン・チョコ・テイガー!!」

テイガー「……!?」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:17:39.14 ID:kH0NqU/l0
テイガー「ま、まさか、ヴァレンタイにチョコと言ってわたされたのは……!?」

ココノエ「チョコでもあり、お前をグレードアップする部品だ。嘘はついてないぞ」

テイガー「うが、あが、がああああああああああっ!!」

獣兵衛「な、なんだ!?」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:23:21.43 ID:kH0NqU/l0
タオカカ「しくしく……タオの肉まん……」

タオカカ「氷の人はやっぱり嫌いニャス……」

?「なにか困って……いるのか?」

タオカカ「……誰ニャス?」


レリウス「今日は……ホワイトデーらしい」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:25:54.24 ID:kH0NqU/l0
レリウス「チョコはもらっていないが……女性にはできるだけ優しくしなければならない」

タオカカ「ニャニャ!?」

タオカカ「助けてくれるニャスか!?」

レリウス「私に……できることならばな」

タオカカ「本当か!?」

タオカカ「なら、タオに『ゴム』をくれニャス!」

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:28:40.98 ID:kH0NqU/l0
レリウス「……ふむ」

レリウス「それは……そういうことだと思ってよいのか?」

タオカカ「ニャ?」

レリウス「なるほど……猫の生殖か……興味がある」

レリウス「ついてくるがいい」

タオカカ「やったニャス!!」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:34:17.30 ID:kH0NqU/l0
ラグナ「う、うう……」

ラグナ「なんだ、いつの間にか人がいなくなってるじゃねぇか」

レイチェル「……」

ラグナ「うさぎ……」

ラグナ「あのな、ホワイトデーのことなんだが、」

レイチェル「ま、待って……!」

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:36:54.94 ID:kH0NqU/l0
レイチェル「わ、わかってるの。で、でも、私たちにはま、まだ早いんじゃないかしら?」

レイチェル「こういうことはもっとしっかりと段階を踏んで、」

ラグナ「お前……なに言ってやがるんだ?」

?「ラグナさん……!」

ラグナ「……あぁ?」


ノエル「やっと……やっと会えましたね!!」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:40:13.54 ID:kH0NqU/l0
ラグナ「お前、ノエル……あ!」

ノエル「ホワイトデーのお返し、ずっと楽しみにしてたんだから!」

ラグナ「そういえばこいつもだった……!」

レイチェル「……」ピキッ

レイチェル「へぇ……あなたも?」

ノエル「あ……あなたは……」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:46:36.94 ID:kH0NqU/l0
レイチェル「今度はこの子なのね……」

レイチェル「まったく次から次へと……!」

レイチェル「どうして邪魔ばかりするの……!」

ノエル「え、あの?」

レイチェル「ラグナは……私のものなのよ。泥棒猫は、全員消えてもらうわ」

ラグナ「……え?」

ノエル「それは聞き捨てなりませんね」


259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:51:15.36 ID:kH0NqU/l0
ココノエ「説明しよう!ゴールデン・チョコ・テイガー略してGCTとは、」

ココノエ「全国のチョコをもらえなかった男たちの恨み嫉み妬みなどを集めて力にする、画期的兵器なのだ!」

GCT「うごああああああああああっ!!」

獣兵衛「な、な……!?」

ハザマ「こ、これはいけませんねぇ……」

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 13:54:39.15 ID:kH0NqU/l0
ライチ「きゃあああああってテイガーさん!?」

ライチ「なにこれ、どうなってるの!?」

獣兵衛「ライチ!?お前こそどうしてここへ!?」

ライチ「説明してる暇はないんです、彼ももうすぐここに……!」

アラクネ「チョコをよこせチョコをよこせチョコをよこせチョコをよこせ」

GCT「うがああああああああ、あ?」

アラクネ「チョ、?」

264:  2012/03/20(火) 13:56:55.95 ID:kH0NqU/l0
アラクネ「お チ コが らえ なか った か?」

GCT「があ……」

キィイイイイイイイイイイインッ!!

ココノエ「こ、これは……!!」

ライチ「見、見て、テイガーさんと彼が、」

獣兵衛「合体している……だと!?」

269:  2012/03/20(火) 14:04:44.47 ID:kH0NqU/l0
ノエル「彼がどっちのものかは、戦って決めるしかないようですね……」

レイチェル「そうね……そのほうがわかりやすいもの……」

ラグナ「おい、待てお前ら二人とも俺をはさんで戦おうと……」

レイチェル「クラウニッシュ・カレンデュラ……」

ノエル「ヴァルキリーペイル!!」


ラグナ「ぬわあああああああああっ!!」


270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:07:12.91 ID:kH0NqU/l0
レリウス「先にシャワーを……浴びてくるといい?」

タオカカ「ニャス?タオは風呂は嫌いニャス」

レリウス「なるほど……そのままということか、興味深い」

ガチャッ

カルル「父さん……!」

レリウス「……お前」

274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:12:50.10 ID:kH0NqU/l0
カルル「まさか父さんが……そんなことをする人だったなんて」

レリウス「お前には……まだわからないのだ」

カルル「わかってたまるか!」

カルル「父さん、僕は咎追いとしての仕事を、果たさせてもらいますよ……!」

カルル「姉さんいくよ!デウス・エクス・マキナ!」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:16:07.61 ID:kH0NqU/l0
レリウス「ふむ……」

レリウス「本当は……猫との実験時に使おうと思っていたのだが」

レリウス「……イグニス」

レリウス「アルター・オブ・ジ・パペット」

タオカカ「ニャニャッ!?組手ならタオも混ぜるニャス!」

タオカカ「あたっくにゃんばーわん、ニャス!」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:18:57.46 ID:kH0NqU/l0
ココノエ「あ、あれは、伝説の……!」

ココノエ「ゴールデン・アラクネ・チョコ・テイガー略してGACT……!!」

GACT「ああああああああああっ」

ヴァルケンハイン「なんと……!」

ハクメン「強い……」

ハザマ「こ、困りましたねぇ……」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:21:43.00 ID:kH0NqU/l0
獣兵衛「お、お前なんてものを作り出してくれるんだ!!」

ココノエ「こ、これはさすがの私も計算外だったな……」

ライチ「ど、どうしましょう博士……!私が彼にチョコをあげなかったせいで、こんなことに……」

ココノエ「いや……ライチ、そう自分を責めるな」

ココノエ「しかし、これから何が起こるかわからんぞ……!」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:24:15.07 ID:kH0NqU/l0
獣兵衛「……っ!?あれが動くぞ、みんな構えろ!」

GACT「あああああちょこおおおおおおおお」

キィィィィィィィンッ!!

ヴァルケンハイン「う、うぅ……!!」

ライチ「ど、どうしたの、みんな!?」

獣兵衛「あ、頭が、割れる……!!」

ココノエ「これは……」

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:28:01.10 ID:kH0NqU/l0
ハザマ「あ、ぐっ……化け猫が!暢気に考えてねぇで、何が起きてるかさっさと教えやがれ!!」

ココノエ「おそらくこれは……精神攻撃」

ライチ「な、なんで私と博士とハクメンさんは平気なの?!」

ココノエ「……わかったぞ」

ココノエ「この攻撃の標的はチョコをもらった男子なんだ!!」


ハクメン「ズェア?」

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:32:54.79 ID:kH0NqU/l0
ライチ「そんな!?じゃああれを止められるのは、チョコをもらえなかったハクメンさんしかいないっていうの!?」

ハクメン「ズ、ズェア……?」

ココノエ「あ、あぁ……しかしさすがのハクメンでもあいつを一人で止めるのは……」

ライチ「……ま、待って!!」

ライチ「私、知ってる!」

ライチ「もう一人、チョコをもらえなかった人を知ってるわ!!」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:34:58.38 ID:kH0NqU/l0
ココノエ「ほ、本当か……!?」

ライチ「助けて!あなたの力が必要なの!!」

ライチ「バングさぁん!!」


バング「……呼んだでござるか?」

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:38:16.20 ID:kH0NqU/l0
ココノエ「忍者……お前!!」

ココノエ「お前がチョコをもらえるはずがないと、私も信じていたぞ!」

ココノエ「モテない!さすが忍者モテない!」

バング「や、やかましいでござる!!」

ハクメン「ズェア……」

バング「そ、その目はやめるでござるよハクメン殿!!」


298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:43:07.77 ID:kH0NqU/l0
バング「と、とにかく、こいつのせいで街の男どもがみんな苦しんでいるでござる!」

バング「最初から本気でいくでござるよ!!」

バング「獅子神忍法・究極奥義!風!林!火山!」

バング「ちぇすとおおおおおおっ!!」

ハクメン「……」

ハクメン「虚空陣奥義 夢幻……!」

ハクメン「ズェア!!」

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:49:13.40 ID:kH0NqU/l0
アラクネ『はははっ!!チョコをもらった裏切り者たちはみんな苦しんで死ねばいいのだ!!」

アラクネ『なぁ、テイガー?あんたもそう思うだろ?』

テイガー『いや……』

テイガー『私は別に、ココノエ以外にもライチや第七機関の職員の子からいただいているが』

アラクネ『……』

テイガー『うお!こら、勝手に体を動かすな!!』


304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:54:29.14 ID:kH0NqU/l0
GACT「術式機関解放」

GACT「キングオブ・n無限大・テイガー!!」

ハクメン「ぐぅ……!」

バング「うぬおぁ……っ!!」

ライチ「ハクメンさん!バングさん!」

ココノエ「くそっ!お前ら何をやっているんだ!!」

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 14:59:36.99 ID:kH0NqU/l0
バング「き、厳しいでござる……」

ハクメン「ズェア…」

獣兵衛「くそ、せめて俺たちが戦えたなら…」

ヴァルケンハイン「レイチェル様の手作りのチョコ…大変美味でございました」

ハザマ「くそ……こんなことなら、統制機構の女の子たちからもらうんじゃなかった……」

GACT「……」ピキッ

バング「おい!あおってどうするでござるか!!」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:04:06.56 ID:kH0NqU/l0
ハクメン「……なれば、我らも、アストラルヒートの合体技を」

バング「し、しかし、向こうも二人、こちらも二人で、本当に勝てるのでござろうか?」

ココノエ「無理だな。しかもハクメンのアストラルヒートは当身技だ」

ライチ「もう一人……せめてもう一人だけでもいてくれたら……」


レリウス「興味深いことに……なっているな」




312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:08:56.85 ID:kH0NqU/l0
ライチ「……え?」

ココノエ「お前は……レリウス=クローバー!?」

ココノエ「なにしにここに……いや、ちょっと待て!」

ココノエ「まさか貴様……チョコをもらっていないのか!?」

レリウス「息子が躾中に……突然苦しみだしてな」

レリウス「どういうことかと観察しに来たのだが……」


314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:12:13.38 ID:kH0NqU/l0
レリウス「なるほどつまり……そういうことか」

レリウス「手を……貸そう」

ハクメン「……なに?」

バング「本当でござるか!?」

ココノエ「貴様……何をたくらんでいる」

レリウス「なに……」

レリウス「家族団欒を邪魔された……恨みだよ」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:19:35.96 ID:kH0NqU/l0
バング「今度こそいけるでござる!!」

レリウス「ふむ……行け、イグニス」

GACT「っ!?あああああ」

GACT「き、キングオブ・n無限大・テイガー!!」

バング「ハクメン殿!」

ハクメン「虚空陣奥義……」

バング「いくでござるよ!獅子神忍法・熱血最終奥義、」

バング・ハクメン『究極・悪滅・萬駆!!』

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:24:20.12 ID:kH0NqU/l0
テイガー『うおおおおおおおおっ!!』

アラクネ『くそっくそっ!!このままやられてたまるか……!!』

アラクネ『ヴァレンタイやホワイトデーなんて、なくなってしまえばいいんだあああああっ!!』

GACT「あ、あが、あああがががががが」

キイイイイイインッ!

ハクメン「この光は……」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:26:51.04 ID:kH0NqU/l0
獣兵衛「おい、ココノエ!頭痛は去ったが、なんなんだこれは?」

ヴァルケンハイン「まるで……なにかが吸い出されるような……」

ココノエ「そうか……GACTは道連れにするつもりなのだ……!!」

ココノエ「急げ、はやくここから逃げろ!!」

ライチ「え、え!?」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:29:17.17 ID:kH0NqU/l0
ハザマ「な、なんなんだよいったい……!」

ココノエ「いいから逃げるんだ!」

ココノエ「間に合わなくなっても知らんぞおおおおおおっ!!」

GACT「アイアム・ゴールデン・アラクネ・チョコ・テイガー……」

レリウス「なるほど……興味深い……」

キィィィィィィィンッ!!

………………



319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:31:35.21 ID:kH0NqU/l0
レイチェル「……あれ?」

ノエル「ん……あ、どうも」

レイチェル「……どうしてあなたとわたしは武器を構えあっているのかしら?」

ノエル「そ、それは私も聞きたいくらいで……」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:40:35.47 ID:BBTE7JiO0
カルル「イタタタタタッ!ちょっと猫さん!」

カルル「いい加減離れてくださいよ!!」

タオカカ「ニャス?」

タオカカ「あれ、ここどこニャス?なんでタオはここにいるニャス?」

カルル「さあ……って、そういえばボクもなんでだろう」

カルル「姉さん知ってる?」

ニルヴァーナ「……」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:44:55.44 ID:BBTE7JiO0
ジン「……」

ツバキ「……あれ、私どうして」

ツバキ「きゃああっ!?ジン兄様がもの言わぬ躰になってる!?」

ツバキ「どうして?誰がこんなひどいことを……」

ジン「……」

ツバキ「絶対許さないんだから!」

325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:50:38.46 ID:BBTE7JiO0
ラグナ「…………」


ラグナ「な、なんだ?ここどこだ?」

ラグナ「なんか、まるでアストラルヒートで挟み撃ちされたような痛みが体中にあるぜ……」

ラグナ「なんにも思い出せねー……」

ラムダ「ラグナ」

ラグナ「うおっ!?お前…」

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/20(火) 15:57:22.92 ID:BBTE7JiO0
ラムダ「ホワイトデーのプレゼント……あげる」

ラグナ「……はぁ?」

ラグナ「ぷっくははははっ!馬鹿か、てめぇ!」

ラグナ「それじゃ逆だろうが!」

ラグナ「それに俺は、お前になにもやってないぜ?」

ラムダ「ううん」


ラムダ「ラグナがここにいるってことが、何よりの贈り物、だから……」

終わり