2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:23:23.43 ID:UFOdMnnt0
男「手を繋ごう」

女「よく街の恋人同士は手をつないでいるけど彼らは本当に心までつながっているのか不安にならない?」

男「孤独だから繋がってたいんだろ。お前がお節介にも彼らの代わりに不安にならなくてもいいと思うよ。それより手」

女「はいはい」

引用元: 男「おい」女「何?」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:24:24.99 ID:UFOdMnnt0
男「こうして人と触れ合ってると安心するな」

女「それはどうも。私じゃなくて人、と表現する辺りがいやらしいね」

男「好きとか愛してるとか相手を満足させる系の言葉は使いすぎる本番で効用がなくなるからな。大事にとっておいてんだ」

女「はいはい」

男「俺お前の事好きだよ」

女「そのパターン二回目」

男「様式美だよ。水戸黄門張りの」

女「二回目でよく水戸黄門の歴史と張り合えた気になるね」

男「これから歴史を築けばいい」

女「悪くは無いと思うよ。色々」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:25:32.08 ID:UFOdMnnt0
男「何で俺が手をつないだか分かる?」

女「寒いからでしょ」

男「正解」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:26:41.40 ID:UFOdMnnt0
女「あっ・・・雪降ってきた」

男「こんな寒い日はロシア人になりたい」

女「暑い日は?」

男「ブラジル人」

女「雨の日は?」

男「ベトナム人」

女「晴れの日は?」

男「エチオピア人」

女「台風の時は?」

男「学校が休みになればいいなって思ってる」

女「都会は休みにならないらしいよ。到達したときに既に勢力弱まってるから」

男「その話の出処は?」

女「近所のおばさん」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:27:43.12 ID:UFOdMnnt0
男「哀れ都会っ子、台風の楽しさを知らぬとは」

女「成長する環境としてはどっちがいいんだろうね。都会と田舎と」

男「人によるとしか」

女「どういう意味?」

男「モヤシは田舎でもどうせモヤシなんだから運動しない。だったら都会で色々なゲームや作品に触れて価値観を拡げればよかろう」

女「偉そうだな君」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:28:48.59 ID:UFOdMnnt0
男「さっき通り過ぎた家、植物で出来た垣根あるじゃん?」

女「あるね」

男「あの一角だけ何故かまったく木が生えてないじゃん?」

女「そういえば。何でだろ。あんなに立派な垣根なのに」

男「あそこ昔俺が毎日立ちションしてた場所なんだ」

女「真面目に聞いて損した」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:29:49.58 ID:UFOdMnnt0
男「ほんとに冷えるな」

女「ついこの間まで暑かったのにね」

男「日本の四季は珍しいらしいけど俺は嫌いだね。こんなに目まぐるしく季節が変わられては体が対応できん」

女「今流行の貧弱系男子」

男「そういう君は肉食系女子」

女「結構ムカつくからやめて」

男「俺の気持ちが分かったかこの  豚」

女「豚なのに肉食とはいかに」

男「雑食か。余計醜いな」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:30:58.84 ID:UFOdMnnt0
女「君ワックスの使い方下手だね」

男「薄毛なんだ。勘弁しろ」

女「私がやってあげようか?」

男「今の台詞良かったからもっかい」

女「二度とやるか」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:32:38.68 ID:UFOdMnnt0
男「女の子も鼻ほじったりすんの?」

女「うん。ガッツリ鼻の穴を指で拡張してボリボリ行く」

男「死ねよお前」

女「冗談。美容院でほじって貰えるよ」

男「美容院かー美容師さんも大変だな~専門学校行って資格までとって人の鼻穴ほじるのか」

女「冗談よ」

男「わかってるよ!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:33:42.95 ID:UFOdMnnt0
女「品の無い男って本当に最悪だからやめた方がいいよ」

男「品の無い中にも時たま 知性溢れる発言してるのがカッコいいんじゃん」

女「えっ」

男「はっ?」

女「どこ」

男「いや今日なら『孤独だから繋がってたいんだろ』とか」

女「君面白いね」

男「えっ、ちょ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:35:33.28 ID:UFOdMnnt0
女「前から不思議だったんだけど」

男「言ってみろ」

女「怒りって湧くものじゃない?自分が自分に怒っているのであれ他人に怒っているのであれ、
 
 怒りを向ける対象があって最終的にその怒りは行動によってか時間によってか分  からないけど消滅する。
  
 一生怒っている人が居るのかもしれないけど。私は知らないから存在しないと同じ。
 
 ここからが本題。じゃあ同じ感情同志である愛情もいずれは消失する運命にあるんじゃないのこれって」

男「成程、興味深いぞ同志スターリン」

女「そう考えれば世の恋人たちがいずれ別れるのも結婚している夫婦の大半があまり幸せそうじゃないのも頷けない?」

男「一理ある。だが二理は無いな」

女「何よ」

男「お前女の子の癖に恋愛に対して冷めすぎなんだよ」

女「君みたいなデリカシーの無い男と気が合う女が恋愛に燃えている道理はない」

男「ぐうの音も出ないよ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:37:18.16 ID:UFOdMnnt0
男「俺達って何なんだろうな」

女「他の人から見れば恋人に見えるんじゃない?私たち」

男「自惚れるな」

女「はい」

男「居心地が良かったからずるずると一緒に居てしまったのは認めるけどこれは恋愛感情なんかじゃ無い気がする」

女「実は私もよく分からない」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:38:29.48 ID:UFOdMnnt0
男「大切なのは本人同士の絆だろう」

女「結局私達は何なの?」

男「何でもいいんじゃないか?楽しければ」

女「・・・・・・」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:41:00.49 ID:UFOdMnnt0
男「飛行機のファーストクラスってあるじゃん?」

女「あるね」

男「あの席って一番死ににくいんだろ」

女「あれ・・・ファーストクラスって席が大きいのと降りるとき速いだけじゃないんだ?

 飛行機って前の方から地面に突っ込むでしょ?小学校の修学旅行で初めて飛行機に乗った時に

 『このファーストクラスの人達は高い金払って真っ先(ファースト)に死ぬ権利を手にするんだ』、
 
 って考えて切なくなると同時に飛行機の後部に座れた自分の幸運を喜んだよ」

男「着陸の時前から地面に突っ込む飛行機がどこにあるんだよ」

女「え?」

男「ほら」(手で説明)

女「あ」

男「分かった?仮に緊急着陸、着水するとしても尻尾の方から地面に突っ込むんだよ」

女「気付かないうちに私は死地に赴き己の運命の力で逆境を乗り越えていたのか」

男「物は言い様だな」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:42:33.84 ID:UFOdMnnt0
女「でもその理屈だとグリーンシートとかでも安全対応がとられてるんじゃない?」

男「とられてるんじゃないか?」

女「新幹線だとグリーン車が一番前の時もあるじゃない」

男「ドヤ顔やめぇ。それに対しても俺は解答を既に用意している」

女「何々」

男「新幹線のグリーン車はなぁ・・・装甲が厚いんだよ」

女「今日は本当に冷えるなぁ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:45:46.59 ID:UFOdMnnt0
女「話を戻すけどこの関係はあまりいい関係とは言えないと思います」

男「急だな」

女「居心地がいいと人間は堕落してしまうから、堕落してしまえば社会不適合者まっしぐら」

男「確かにお前と出会ってから他の対人関係が捗っていない気がしなくもない」

女「私達って言わずとも伝わって言ったらやっぱり気持ちが伝わって、前提として互いをどんな人間か理解してるから緊張感無く会話が出来る」

男「楽な関係だよ本当に」

女「そのせいで、誰とでも、語らずとも、心が通じ合う関係だと誤解してクラスメートとはすれ違う」

男「成程」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:47:43.26 ID:UFOdMnnt0
女「この出会いは確かに奇跡だった。でも奇跡にすがりつき日々生活すればその尊さも世界の冷酷さも私たちは忘れてしまう。
 二度と奇跡から離れられない人間になってしまう」

男「かっこいいな」

女「ありきたりな台詞で私の心を汚さないで」

男「ごめん」

女「そうやってすぐ謝れる柔軟なところ好き」

男「やった」

女「そうやって私から与えられた褒め言葉なら何でも受け取るところも好き」

男「知ってるよ」

女「だから君はダメなのよ」

男「ダメ男って言われる俺の気持ちわかる?」

女「他人の気持ちに興味が無い」

男「じゃあ俺は何なん」

女「犬と接してる感じ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:49:30.28 ID:UFOdMnnt0

男「やけに今日は俺達の関係に拘るな。お前」

女「そろそろ白黒つけたくて」

男「へーなんでまた」

女「君と一生一緒に居るわけにはいかないじゃん。私だって変わるし」

男「変わるのか?」

女「うん」

男「変わったらどうなるんだ?」

女「一緒に居るのが面倒になったりとか」

男「それはお前が?」

女「それは分からない。君かもしれないし、私かもしれない」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:52:47.89 ID:UFOdMnnt0

男「そんなの、心配無用だと思うけど」

女「人は変わる、タイヤはダン〇ップってのが君の口癖じゃん」

男「口癖どころか言ったことも無い」

女「どうでもいいからさっさと理由を説明」

男「うん。お前は十年前の自分と今の自分が全く同じ存在だとは思わないだろう」

女「そうだね。昔の私と今の私は同じ人間だけど立場も主張も考え方も違う全く別人と言ってもいいよ」

男「だからといって、お前は昔の自分を否定するような人間ではないだろう」

女「当たり前。いくら幼稚であろうと自分は自分。受け止めて抱きしめて共に歩んでいく自信がある」

男「俺も全く同意見。だからこそ確信してる。過去すら大切にできる俺達なら未来だって大切に出来る、
 
 これから先で立場が変わろうと変わるまいと、違う進路に進もうとも関係が変わりはしないさ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:56:27.31 ID:UFOdMnnt0
女「思いっきり否定して悪いけど、立場が変われば気持ちも変わると思う。

 私達は所詮子供、ガキ、クソガキ。大人になれば責任だって付き纏う。

 それに私の心を君の憶測で計らないでくれるかな?

 自信満々で答えても言ってることは穴だらけ。私達が犬猿の仲になるかどうかなんて誰にも分からない」


男「馬鹿だから仕方ないだろう。でも何か自信があるんだ。
 
 俺達一生このままで居れるって」


女「子供の発想。現実には変わらない物なんて何もない。

 私くらい大人になるとこういう何でもない会話の一文一文に楽しみを見出して楽しむ」


男「俺だって一文一文の会話を大事にしてるつもりだ。

 だけどそんな将来に希望が持てないのはヤダな・・・・若いんだからせめて気持ちくらいはババアになるな」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 00:58:57.32 ID:UFOdMnnt0
男「高2のクラス替えで他の奴らとは妙に会話の弾んでない変な女の隣の席になった」


女「高2のクラス替えで恋愛、おしゃれ、流行のドラマにも興味がない私は妙に会話の弾む変 男犬と出会った」


男「それからズルズルと今の様な関係になって」


女「ねぇ。君実は私の事好きなんでしょ?」


男「好きだよ・・・けど・・・んーーーーー分からん」


女「優柔不断、と言ってやりたいけど私もよく分からん」


男「とりあえず、俺は友達が出来て嬉しかった」


女「生憎私にはリアル飼い犬が居たからその当時全然孤独じゃなかったけど」


男「人はそれを孤独と呼ぶのだよ」


女「ワトソン君」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:00:54.99 ID:UFOdMnnt0

男「シャーロックホームズ読んだことも無いくせに」


女「読んだら使っていいなんて権利がいつどこで地球が何回廻った何時何分の時に制定されたの」


男「地球が5億六千回廻った八時十五分の出来事」


女「残念正解は地球が十億八千九百十回廻った六時十三分の出来事でした」


男「ニアピン」


女「感性だけなら宇宙の創造神クラスで賞を授与します」


男「紙テープと台紙なんていう陳腐なメダルはやめてくれ」


女「そこは安心して。愚か者には見えない超高級メダルだから」


男「世界で俺だけしか持ってない最高の逸品だな」


女「逆に世界の誰しもが持っていると思えば持てる最高の逸品よ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:03:55.85 ID:UFOdMnnt0

男「なんで俺ら友達居ないんだろうな」


女「私は他人の気持ちなんてどうでもいい。加えて蟻の気持ちなんて分からないし知ろうとも思ってない」


男「だからお前はダメなんだよ」


女「けなされると女の被虐本能が疼くからやめて」


男「疼いたらどうなるんだ?」


女「●●くなります」


男「嬉しいなぁ」


女「素直でよろしい」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:05:58.07 ID:UFOdMnnt0

男「俺達って過去の偉人たちに比べればゴミみたいな存在なんだよな」


女「ちっぽけでしょうねきっと」


男「でも俺らが一番凄い」


女「当たり前じゃない」


男「若いな」


女「人はソレを青いとも言う」


男「青二才?上等じゃねぇか。俺達にはまだ成長の可能性が残されているんだよ。固く小さくなって死んでいく爺どもとは違うんだ」


女「彼もまた、青年特有のありがちな大志を抱き東京へと出発したのであった」


男「何だか恥ずかしいな」


女「エンディングの曲は切ない系で」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:07:26.27 ID:UFOdMnnt0

男「演劇をしよう」


女「いいよ。ただし私が飽きるまでね」


男「それでこそ我が主様」


女「ガハハハ!出陣じゃ!茶漬けを持て」


男「鉄砲隊前へーーーー」


女「撃てーーーーー」


男「こうして武田家は亡んだのだ、って感じの表現なら日本史も少しは人気でるんじゃないかな」


女「それが世界史ならもっと人気が出るよ」


男「まじか」


女「出版社と打ち合わせねこれは」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:09:49.67 ID:UFOdMnnt0

男「ちょっと担当さん、俺だけど俺」


女「ああ、先生、どうなさいました」


男「実は今週の原稿落としちゃって~編集長から五十万円払えって言われてるんだよね~」


女「ひょええ私の月給分ですぅ~」


男「だから担当さん俺の代わりに編集長に金払っといてくんねーかな?」


女「ふっふっふ」


男「何がおかしい」


女「私の担当している先生は今週の原稿は既に書き終えている、貴様は俺俺詐欺だー」


男「な、なぜっ・・・グアアアアア」


女「悪は担当さんの咄嗟の判断と司法のデフレスパイラルアタックによって打倒されたのであった」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:11:03.46 ID:UFOdMnnt0

男「壮大だったな。何の話だっけ」


女「将来についてじゃない?」


男「子供はオリンピックに出れるようなのが欲しいな」


女「子供は何人欲しいな、のノリで全然違うこと言わないでくれますか。というか君の遺伝子でスポーツマンが誕生すると思ってるの?」


男「並が精々だな」


女「分かったなら、いい」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:12:57.11 ID:UFOdMnnt0

男「俺らの会話って中身が無いよな」


女「寧ろ無さ過ぎて詰まっているように錯覚する」


男「誰も傷つけないし誰も傷つかないよな」


女「うん」


男「無限に喋れるよな」


女「うん」


男「会話って本来こういう風に行われるべきじゃないのか」


女「それはどうだろうね。私の一存で断定できない」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:14:17.07 ID:UFOdMnnt0

男「誰かを馬鹿にしなくても、流行のファッションなんて知らなくてもさ、仲のいい友達と一緒なら道端の植木ですら楽しい話題になるじゃん」


女「そうね」


男「なんで皆そんな簡単なことが分かんないんだろうな」


女「さぁ」


男「嫌いになったり、誰かを犠牲にしなくてもみんな仲良く出来る筈だよな」


女「犬は優しいんだね」


男「マーキングすんぞコラ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:15:53.41 ID:UFOdMnnt0

男「俺達ってさ」


女「うん」


男「学校とかだと全然一緒に居ないじゃん」


女「うん」


男「部活動とかも全く別だし」


女「うん」


男「逆にそれがいいよな」


女「あー」


男「学校帰りに徒然なく喋ったりしてるけど、共有している時間は実はそんなに長くは無いんだよ」


女「うん」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:18:38.75 ID:UFOdMnnt0

男「お前は怒るかもしれないけど、俺達ってきっと似てるんだ」


女「まぁ聞き流してあげよう」


男「どうも。だけど今まで生きてきた中で見て来たものとか、体験したことは全然違うから、外からだと一見似てないように見える」


女「ふむふむ」


男「でも実は本質が同じなんだ。だから一緒に居て安心する。」


女「言いたいことはよく分かった・・・確かに私も君といると安心するよ。」


男「それは犬として?人間として?」


女「どっちも」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:20:33.74 ID:UFOdMnnt0

男「それは・・・どうも」


女「どういたしまして。ところで気付いてる?」


男「何?」


女「君、学校では割と無表情なのに私と話してる時はボケる時でもツッこむ時でも、はたまたオチの無いような会話してる時でもニヤニヤしてるの」


男「知ってるよ」


女「あれ」


男「学校では表情を崩さない女がニヤニヤしてるからな。釣られるんだ」


女「人のせいにするのは男らしくないよ」


男「ほら、もうニヤニヤしてる」


女「うるさいなぁ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 01:22:20.34 ID:UFOdMnnt0

男「とりあえずさ」


女「うん」


男「関係なんてどうでもいいからさ、これからも一緒に帰ったりしよう」


女「えー」


男「その方が楽しい」


女「しょうがないなぁ」


男「そう言ってくれると思った」


女「私が飽きるまでだからね」


~糸冬~