1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:48:21 eJVkaHjs

妹「兄貴なんか嫌い!! 大嫌い!!」

兄「悪かったって、何もそんなに怒ることないだろ......」

妹「うるさい!! いいからさっさと消えろ!!」

兄「分かったから押すな」

妹「兄貴の馬鹿!!」バタン

兄「......はぁ、またやっちまった」

兄「しっかし嫌われてんなー。部屋にも入れてくれないか......」

兄「俺、妹に何か悪いことしたっけか? してないよな?」

兄「昔は兄ちゃんって俺にすり寄ってきて可愛いかったのに」

兄「はぁ、思春期なのかなぁ......」スタスタ


2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:50:23 eJVkaHjs

妹「......」パクパク

兄「......」モグモグ チラッ

妹「なに?」ギロ

兄「いや何でも.....」

妹「だったらこっち見んなクソ兄貴」

兄「す、すまん......」

妹「ふん!!」

兄「(まだご立腹だな......無くした 着がどこにあるか聞きたいから
  部屋に入ろうとしただけなのに......)」

ーはぁ? 兄貴の 着なんて知るわけないじゃん!! 自業自得でしょ!!ー

兄「(なんて言われ、部屋にすら入れず......門前払い
  妹からは邪険にされている。それにしても......)」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:51:04 eJVkaHjs


母「はいお父さんアーン!!」

父「おお、ありがとう。アーン......いや~母さんの飯は美味しいよ!!」

母「本当!? ふふ、嬉しいわぁ~」

兄「(こっちは相変わらずだな......夫婦仲が良いのはいいんだが......)」

兄「(こうも見せつけられると、なんだか申し訳ない気が募って仕方ない)」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:52:29 eJVkaHjs
妹「ごちそうさま」

母「あら? もういいの?」

妹「いらない。それに今日は日直だから早く行かないと」

母「そ、そう?」

妹「行ってきます」

父「気をつけていくんだぞ」

妹「うん」ガチャ 

兄「あ、妹」

妹「......なに?」

兄「い、いってらっしゃい」

妹「......ふん」バタン


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:53:10 eJVkaHjs
兄「つ、冷たい......」

母「あらあら、相変わらずねぇ」

兄「俺、何かやらかしたかな?」

父「なに、今年から高校一年生なんだ、新しい環境で少し戸惑って
  いるだけだろう。学校ではどうなんだ?」

兄「たまにすれ違う時に声掛けるけど、スルーされる
  友達も出来たみたいだし、先生と話しているところ見ると戸惑っているようには......」

母「単に鬱陶しいだけかも」


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:53:42 eJVkaHjs
兄「たしかに......話しかけんなとか、ついてくるなとか言われた」

父「はっは、まぁ、これ以上嫌われないように頑張れ」

兄「そうだな、じゃ俺も行ってくる」

母「あ、今日パートで遅くなるから夜は適当に食べててね」

父「俺も今日は遅くなる。そうだ母さん
  パート終わったら二人で飲みにいかないか? 二人きりで......」

母「お父さん.....。兄!! 今日は遅くなるから!!」

兄「はいはい、どうぞどうぞ......」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:55:26 eJVkaHjs




兄「はぁ......あれ? 溜め息出ちまった......」

兄「朝から憂鬱だな......ちょっと時間も押してるし」

兄「このまま行けば遅刻確定......ショートカットするか......」

タッタッタッタッタ

兄「よっと、ここの公園突っ切ればすぐだ」

兄「(そういや、昔はここで妹と遊んでたんだよな)」

兄「(すべり台とかしてたっけ。あとジャングルジムで妹が
  一番高い所に登って降りられなくて......)」

兄「(あの時は泣きながら俺にしがみついてたな......
  元気にさせようとブランコを押してあげたり、鉄棒で逆上がりの練習したり......)」

兄「(ま、今はツンツンな妹だけど......)」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:56:38 eJVkaHjs



ポッ ポッー

兄「ん? 鳩? 怪我してるじゃん」

クックッ

兄「カラスにでもやられたか? よし
  これも何かの縁だ。近くに動物病院あるから連れてってやる」

ポッー クックッ

兄「まぁ、遅刻は確定だけどな」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:57:14 eJVkaHjs


ーーーーーーー

~学校~

女「おう、遅刻の遅刻。大遅刻だねぇ。兄ぃ~」

兄「色々あったんだよ」

女「たしかに遅刻したわりには、どこか表情が晴れ晴れとしてるね」

男「ちょっとした善行をしたのさ」

女「情けは人のためならず。あとから自分に返ってくるかもね」

兄「なんなら、現在進行形で困ってるから助けて欲しいよ」

女「兄お困り中?」

兄「うん」

女「詳しく聞こうじゃないかぁ!!」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:57:49 eJVkaHjs

兄「遠慮」

女「むぅ、理由!!」

兄「お前に聞いても駄目な気がする」

女「友達じゃないか!!」

兄「でもなぁ~」

女「話しちゃえよブラザー!!」

兄「まぁ、ブラザー的な問題が......」

女「わぉ!! 興味津々!!」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 09:59:54 eJVkaHjs
兄「やっぱり食いつくか」

女「兄にはたしか妹ちゃんがいるよね」

兄「うん、でその妹について悩みが......」

女「ほうほう」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

兄「というわけだ」

女「ほっほう、妹ちゃんがツンツンしてると」

兄「特に悪いこともしてないから、嫌われる理由が分からなくて......」

女「ふーん......」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:00:35 eJVkaHjs
女「不思議だね」

兄「そうだよな」

女「でもそうなら絶対、嫌われてるはずないよ?」

兄「そうか?」

女「これは私の持論だけど」

兄「うん」

女「自分の兄が好きな妹は、大体ツンな傾向に走るんだよ」

兄「は?」

女「要するに、兄の妹は超ブラコンなんだよ」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:01:19 eJVkaHjs
兄「んなバカな」

女「分からないよー? 表面では兄を嫌ってるように見せて
  内心はお兄ちゃん好きぃ!! とか言ってるかもよ?」

兄「そんな妹いるわけ......ああ、いたわ目の前に......」

女「でも私は最初からデレデレMAXだったもんね~」 

兄「はいはい、だがな女、お前みたいな奴だけが全てじゃない」

女「疑うねぇ~なら調べてみる?」

兄「え?」

女「妹ちゃんが超ブラコンかをね?」

兄「どうやって?」

女「部屋に入れば手掛かりあるはずだよ」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:01:51 eJVkaHjs

兄「残念、妹の部屋には鍵が掛かっているから無理」

女「つまりよっぽど入れたくない......これは脈ありだよ兄!!」

女「そんな兄の先を見届けたいね!! だからこれを進呈!!」

兄「え? なにこれ、針金?」

女「これで妹ちゃんの部屋鍵を開けるんだ!!」

兄「なんでこんなの持ってんの?」

女「愛するお兄さんの部屋を開けるためだよ!!」

兄「鍵閉められてるだろそれ」

女「障害は大きいほど、愛は燃え上がるのだよ!!」

兄「はぁ......まぁ、使ってみるよ」

女「健闘を祈る!!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:02:28 eJVkaHjs





~帰り道~

兄「とは言ったが......本当に使えるのかこれ?」

兄「(たしかに気になっているのは事実
  しかし、これは妹がブラコンという仮定の話しで成り立つ行為)」

兄「(もし普通に俺のことが嫌いだったら......やばい俺が傷つく......)」

兄「(......まぁ、見るだけならいいだろ
  今日は妹も部活で遅くなるだろうし)」

兄「そうと決まればさっそく家に帰ってたしかめる!!」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:03:00 eJVkaHjs

ーーーーーー
ーーーー
ーー

~妹の部屋前~

兄「......なんか緊張してきた」

兄「しかし、ここで確かめないと後悔する!!」

兄「いざ!! この針金で!!」

兄「......なんか頼りないが......そりゃ」スッ






カチャ

兄「(!!! 開いた)」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:05:28 eJVkaHjs
兄「(すげぇ、こんなすんなり......!!)」

兄「(......い、妹の部屋へ。久しぶりだな......)」

兄「(やばい、なんかドキドキする......)」

兄「(中はどうなってるんだ?)」

兄「お、おじゃましま......す?」

兄「パッと見は......女の子らしい部屋だな......」

兄「なんかないかな? あんまり物色するとばれるから......慎重に」

兄「ん? これ......アルバム?」

ペラ

兄「!!?」

兄「な、なんで......」ペラペラ

兄「俺の写真......全部が俺の......」

兄「う、うそ......」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:05:59 eJVkaHjs


兄「ほ、他には......これは、スケッチブック......」パラ

兄「!! 俺の似顔絵......これも、これも......!!」

兄「い、妹......お前......あ!!」

兄「俺が去年買ってあげた猫のぬいぐるみ......」

兄「捨てたっていったのに......ん?」

兄「こんなに肌触り悪かったっけか? なんか毛がパサパサしてる......」

兄「......まぁ、次いこう。えっとこれは......なんだ? ノートか?」

ペラ


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:06:37 eJVkaHjs
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
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好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
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兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴兄貴
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる
愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 10:08:52 eJVkaHjs
兄「............」パタン

兄「そ、そうか......」

兄「と、とりあえず嫌われてはいないと......」

兄「......良かった」

兄「(でも、妹にはもう少し素直になってほしいな)」

兄「(話しかけんなとか、近づくなとか言われたけど)」

兄「(俺は最低限、妹とは話していた
   嫌われたくないから必要最低限。でも......)」

兄「(これだけ慕ってくれてるなら......)」 

兄「(また前みたいに、仲良くなれるんじゃないか?)」

~兄貴......そのぉ......えへ///~

兄「......ははははは(最高じゃあないかぁ!!)」



29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:46:02 eJVkaHjs
ーーーーーー

妹「ただいまー」

シーン

妹「......あれ? 何時もなら......」スタスタ

妹「ただいまー」ガチャ

兄「............」

妹「なんだ、いたんじゃん。兄貴お腹減ったご飯」

兄「......」

妹「ん......兄貴!! 返事くらいしろ!!」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:46:58 eJVkaHjs
兄「......」スタスタ

妹「おい!! まてクソ兄貴!!」ガシッ

兄「!!」パシィ

妹「!? え......?」

兄「自分のことは、自分でしろ」

妹「ぁ......」

兄「......」スタスタ

妹「な、何だよ......いきなり、何なんだよ」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:48:08 eJVkaHjs
~兄の部屋~

兄「うぁ......やっちまった~」

兄「(手を振り払った時の妹の悲しそうな顔が......)」

兄「(アイツ飯作れるかな?)」

兄「(いやここで俺が折れたら意味がない
  しばらくこのままの調子でいこう)」

兄「(でも本当にあれはびびったな......嫌われてるどころか
   好感度MAXだったし。まぁ、嬉しいよな......けど......)」

兄「(俺、妹のことなーんも知らなかったな......
   そうだよな、部屋に入るなって言われたの中1の時だし)」

兄「(つまりあれか、そのときから俺のこと......)」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:48:42 atqERVqs
ゴクリ……


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:49:07 eJVkaHjs
兄「(ずっと......)」

兄「(......)」

兄「(まいったな......女の予想的中したよ......)」

プルルルル

兄「!! 誰だ?」

<明日帰るね by両親>

兄「......はぁ、本当に仲いいな」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:50:12 eJVkaHjs
~翌日~


兄「......ふぁ、今日は学校休みだ~」ガチャ

妹「......ぁ」ガチャ

兄「(......あ、妹。そういや昨日飯食ったのか?)」

妹「おい」

兄「ふぁ~(まぁ、今はいいや)」

妹「おい!! シカトすんな!!」

兄「......」

妹「な、なんか言えよ!! いつも喋ってるだろ!!」

兄「......妹」

妹「な、何だよ......」

兄「......(......こんな口悪いのに裏では)」

妹「じ、ジロジロ見るな!! 気持ち悪い!!」

兄「(そうだな......デレてくれないかな~)」

妹「何だよいきなり無口になって......」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:51:27 eJVkaHjs

兄「妹」ナデナデ

妹「うひゃ!? な......な!?」 

兄「(いかん!! つい手が勝手に......無視するはずが......)」

妹「く、クソ兄貴!! 頭撫でるな!!」

兄「......(ここは何も言わずに、去ろう)」スタスタ

妹「あ......おい!!」

妹「く、くそ!! わけわかんないってば......」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

兄「さて、今日は休日。妹は部活、家には俺一人」

兄「なので昨日に続いて妹の部屋を漁る」

兄「なんとかして妹がデレてくれる手掛かりを見つける」

兄「では、いざ潜入」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:52:18 eJVkaHjs

兄「鍵はこれで開けて......おじゃまー」

兄「よし今日はタンスから......うお!?」

兄「俺が探してた 着......たく何が自業自得だよ」

兄「次はクローゼット......は普通だな」

兄「べットの下は......おう、兄妹物の●●同人......」

兄「机は昨日調べたから......お?」

兄「ノート、昨日はなかった色だ......。!! 日記か!!」

兄「どれどれ......」


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:53:34 eJVkaHjs


○月○日 

兄貴好き大好き
いつも私を気遣ってくれる兄貴好き、大好き
今日も兄貴の声録音しちゃった!! 兄貴は鈍感だから気づいていない

兄「......なんだと」ペラ

○月△日

部活から帰ると、リビングで兄貴が寝ていた
とっても気持ちよさそうに眠っていた
眠っている顔がカッコ良かったから、その似顔絵を描いてみた

我ながらいい出来に仕上がった

兄「......へ、へー」ペラ


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:54:56 eJVkaHjs

○月□日

兄貴はこんな私を怒らない
それが凄く嬉しい!! 兄貴大好き!!
でも兄貴の前ではそんなこと恥ずかしくて言えない
けれど、そろそろ我慢の限界でもある

兄貴好き大好き愛してる

ずっとそばにいて、キスして、抱きしめて

......こんなこと言ったら嫌われちゃうよね? いや、もう嫌われてるよね


兄「妹......そうか、そういうことか......」

兄「......」ボチボチ

兄「あ、もしもし。女? ちょっと頼みがあるんだが」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:56:40 eJVkaHjs
ーーーーーー
ーーーー
ーー

~午後~

妹「ただいまー」

妹「......あにき?」

妹「またシカト? くぅ......!!」ドスドス

妹「おい!! クソあに......き」バン

兄「......」スヤスヤ

妹「ね、寝てる......」

妹「......」

妹「クソ兄貴~ 馬鹿兄貴~ アホ兄貴~ 」ツンツン

妹「......起きないな?」

妹「......起きて、ないよな?」ゴクリ


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:01:49 eJVkaHjs
妹「......大丈夫......!!」

妹「......あ、あにき/// んん///」チュ

妹「......ん~ ぷはぁ/// あにき/// 好き大好きぃ///」スリスリ

男「............すぅ」

妹「へへ、あにきっていつも起きないんだよな/// うりうり///」ツンツン

妹「ん/// あにきあったかいよぉ......///」クンクン

妹「へへ......///」スリスリ

妹「......はぁ」

妹「あにき......」

妹「私があにきのこと好きって言ったら......どうする?」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:08:24 eJVkaHjs

妹「て、寝てるあにきに聞いても......返事はないか......」

妹「............やっぱり、気持ち悪い?」

妹「私の友達は、みんなありえないって言うし......」

妹「でも......私は......むぅ、なんで気持ち良さそうに寝てんだよぉ」ナデナデ

妹「こっちは......これ以上嫌われたくないって、ビクビクしてんのにぃ!!」

妹「バカ!! アホ!! 鈍感!! 優男!!」

妹「..................大好き」ボソ


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:15:26 eJVkaHjs

妹「へへ///......ん///」チュ

妹「ごめんね......」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

兄「............」

<......ん~ ぷはぁ/// あにき/// 好き大好きぃ///>

<ん/// あにきあったかいよぉ......///>

兄「(女から借りた隠しカメラ......)」

兄「(さっそくこんな映像が撮れてしまった......)」

兄「(ふふ、待ってろよ妹~)」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:20:33 eJVkaHjs
兄「(しかし凄いな......もう妹がデレを越えてトロトロの域に)」

兄「(てか実の兄に躊躇なくキスするとは......起きない俺も凄かった)」

兄「(話しから推察するに、俺に結構キスをしていたと)」

兄「(......いや慕われているのは嬉しい!!
  でもだ、せっかくならデレさせたい)」

兄「(この映像を見せるか?)」

兄「(......よし、これは見せるべきだろ!!)」

兄「(寝てる俺にキスしたり隠し撮りしたり 着盗んだりしてるんだ)」

兄「(ちょっとした仕返しだ)」

兄「そうと決まれば......準備しとかないとな」ニヤ


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:08:13 MYUHO.UM
~夜~

兄「(さて妹は風呂に入っているこのスキに......)」

兄「............よしセット完了。あとは妹を捕まえて......ん? あがったか?」

兄「(隠れてよ......)」

ーーーーーー

妹「ふぅー」

兄「(うん、上はシャツに下はパ  か
   風呂上がりの女の子は艶めかしいなぁ)」

妹「ふんふんふーん」

兄「(あ、牛乳飲んでる......今がチャンスかな)」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:17:04 MYUHO.UM

兄「牛乳俺も飲むー」グイ

妹「ん!! 兄貴!?」

兄「ごく......うぅ、冷てぇ~」

妹「ちょ!! 返しなさいよ!!」

兄「......いいだろう。うくっ」ごく

妹「だったらすぐ......」

兄「ん///」チュ

妹「んんん!?」

兄「(ほら飲め飲め~)」

妹「んん!?///」ゴクゴクゴク

兄「ちゅる......ぷふ~/// 美味しかったな~」

妹「ぷはぁ/// な、な......なんでぇ///」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:23:07 MYUHO.UM

兄「キス初めてか?」

妹「......///」キッ

兄「まぁ、そんな睨むなよ。俺もファーストキスだったからさ」

妹「!!......ぇ?」

兄「びっくりした?」

妹「......い、妹にキスするとか......バカでしょ......///」

兄「バカ......か。なら自分の兄貴にキスするのもダメだよなぁ?」

妹「......!!」

兄「妹、お前に見せたいものがある」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:34:27 MYUHO.UM




妹「ぁ......ぁぁぁ......」

<へへ///......ん///> 

<......ん~ ぷはぁ/// あにき/// 好き大好きぃ///>

<......あ、あにき/// んん///>

妹「うそ......どうして......」

兄「お前がまさかこんなことしてるとは思わなかったぞ?」

<バカ!! アホ!! 鈍感!! 優男!!..................大好き///>

妹「う......ぁぁ......うぁ......」

兄「これだけじゃないぞ、ほれ」ピラ

「」←兄の写真

妹「ああー!? 返せよ!!」


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:35:53 7d2FRnsA
幼「で、でも、妹ちゃんの目、本気だよ」

兄「···分かってるよ。伊達に今まで一緒に暮らしてきた訳じゃない」

妹「兄···」

兄「だからまず、ちゃんとした服を着てくれ。後俺のワイシャツ返せ」

兄「それから深く話し合おう。その後、俺と幼と一緒に出掛けよう」

妹「···うん、分かった。着替えてくる」


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:39:08 MYUHO.UM

兄「やだねー、たく今まで随分邪険にしてたな?」

妹「だ、だって......」

兄「......ほれ返す」

妹「......え?」

兄「......俺、お前に嫌われてるって思ってて悲しかったんだからな?」

妹「......だ、だってそれは......」

兄「まぁ、分かってるよ」ナデナデ

妹「うぅ......///」

兄「でも嫌われたくないから嫌われようなんて、凄い発想だな?」

妹「う、うるさい!! 兄貴は......分かってない......」

妹「嫌いって言われたら......つらいじゃん......」

兄「......妹」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:42:16 MYUHO.UM

妹「今までずっと好きだったんだもん!!」

妹「兄貴に好きって言って嫌いって言われたら死んじゃうもん!!」

兄「んな大げさな......ぁ......」


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:42:50 MYUHO.UM
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
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63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:51:14 MYUHO.UM

兄「............(ヤバい、もしかしてコイツの好きって......)」

妹「ねぇ......兄貴......」

兄「な、なに?」

妹「兄貴......私に、チューしてくれたよね?」

兄「お、おう......ファーストキスだよ」

妹「じゃあ......さ、つまり......私のこと好きってことだよね?///」

兄「う、うん......まぁ、ね?」

妹「そっか......へぇ......そうなんだ? へへ、へへへ///」

兄「(ライクの方だと思ってた......こいつの好きは......)」

妹「私も......あにきのこと、だいすき......///」

兄「(ラブの方だ......)」


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 17:06:45 MYUHO.UM

妹「そっかぁ/// あにきも私のこと好きだったんだねぇ?」ギュ

兄「(ぁ......妹の匂いが......し、シャンプー......)」

妹「嬉しい......嬉しいよぉ///」スリスリ

兄「(うぉぉ......顔スリスリしてる!! 可愛い!! けど......目が怖い......)」

妹「あにき....../// へへ///」

兄「......なぁいもうーー」

妹「じゃあこれからは恋人だね? あは///私、あにきの彼女だぁ///
  あにきの一番、あにきの隣は私の場所......へへへへへ///」もそもそ

兄「......」

兄「(浮気したら、刺されるよね?)」

妹「浮気したら......おこるよ」

兄「!!?」



69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:01:34 6qWXQ2i.

~翌日~


女「ハッピーデーイ!!」パパン

兄「......何故にクラッカーを持っている......」

女「私はね、いつも考えていることがあるんだ」

女「自分の喜びを誰かが祝ってくれる。それって凄く素晴らしいと思うのだよ」

兄「まぁ、悪い気はしないな」

女「でしょ? だから祝福だよ~ゴスペルも歌おうか?」

兄「いや、気持ちだけ受け取っておこう」

女「あら残念」

兄「あ、そうそう聞きたいことが」

女「ん? なーに?」

兄「女ってさ、例えばノートとかに好きって一杯書く?


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:02:56 6qWXQ2i.

女「好きな人に?」

兄「うん」

女「私は書くよ~。だって好きな人への気持ちを言葉にするって......イイネ!!」

女「でもそれがどうかした?」

兄「うん......妹も書いてたんだよね。けっこう......」

女「ほっほう。どのくらい?」

兄「ページ一枚にびっしり」

女「わぉ!! 愛されてるね~」

兄「若干怖いんだが......」

女「なるほど......ムムム」

兄「ああ、妹はヤンデレなのかもしれない」

女「なっ、なぁにぃー」


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:04:32 6qWXQ2i.

兄「なぁその覇気のない声は止めろ。俺まで気が抜ける......」

女「でもいいんじゃない? ちょっとくらいヤンデた方が可愛いよー」

兄「そうかな......」

女「お兄ちゃんは私を見てればいいの
  お兄ちゃんの水晶体には私だけ映ればいいの
  余計なところは目に毒だから見ちゃ駄目だよ? 
  じゃないとお兄ちゃんのその眼球食べちゃうからね? あは!!」

兄「可愛いくなーい!!」

女「ほっほ、冗談はさてさて、兄んがーよ。私が一肌脱いでやろうじゃあないかぁ」ヌギ

兄「いやお前は脱ぐな......って下はヒートテックかよ......」

女「期待した? ピチッとしてて快適だよ~」

女「最近は寒いからね~乾燥肌には厳しいっす!! 将軍、それは横暴だぁ!!」

兄「将軍はともかく、乾燥はたしかにやだな」


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:05:10 6qWXQ2i.

女「笑って唇が割れると痛いよね」

兄「うわ分かるー。そういう時に限ってリップクリームないのもあるあるだと思っている」

女「それは兄ぃの物の管理でしょ!!」ぺち

兄「あべし」

女「ふぇ......!! 久しぶりに聞いたよぉー」

兄「星何個?」

女「うーんやっぱりパクリは御法度、評価に値せず!!」

兄「しっかりしてるな」

女「パクリと参考は紙一重だよ~」

兄「精進します......」

女「うむ、励めよーせいねーん」


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:11:27 6qWXQ2i.

兄「ほんじゃ妹に呼ばれてるから、これにて」

女「うん、ノシ」

兄「リアルで言うか?」

女「いいじゃないノシー。ふなっ○ーみたいなものだノッシー!!」

兄「はぁ、まぁいいけどさ。じゃな」

女「さよならナッシー」

タタタタタ

女「......ページ一枚」

女「ふふ......まだまだだね。妹ちゃん」ゴソ

女「そんなんじゃ足りないねぇ。せめて......」

女「ノート一冊埋めないとぉ~」

女「ふふふふふふ、ふふ、ふふふふふふ」ニコニコ


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 07:51:51 H0DBN2ek
~体育館倉庫~

兄「寒いから屋上じゃないのは分かるけど......妹ー?」

ガバッ

兄「うぉ!? し、視界が真っ暗に!?」

「だーれだ?」

兄「う?......妹?」

妹「あったり~」

兄「脅かすなよー」

妹「兄の驚いた顔見たかったから......ダメ?」

兄「ダメ」

妹「ぇ......」


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 07:58:24 H0DBN2ek

兄「なんてな、嘘だよー」ギュ

妹「!!......兄貴のバカ! もう......」グス

兄「あらら、妹泣くなって」

妹「だって......あにきが意地悪するから......」

兄「ごめんごめん......よしよし」

妹「ふん///」

兄「お昼は食べる?」

妹「......うん


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 08:03:27 H0DBN2ek

妹「あ~ん」

兄「......」

妹「......あにき口開けてよー」

兄「は、恥ずかしいです」

妹「いいから///」

兄「ああ、うん、あ~ん」パクッ

妹「はい、よくできました~///」

兄「こら撫でるな」

妹「......」グスン

兄「ちょ......反則......はぁ、好きにしろ」

妹「へへ~///」


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 08:11:58 H0DBN2ek

兄「よし、俺もしてやろう」

妹「ううん私はいい。変わりにあにきはぁ......へへ///」

兄「え?」

妹「抱っこ...して///」

兄「お......おう」ギュ ガバッ

妹「あにき~///」ギュウ

兄「......」ナデナデ

妹「ふふ、あにきの身体あったか~い」

兄「そうか?」

妹「うん、あにきの日々の賜物だね......///」スリスリ


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 08:19:48 H0DBN2ek

妹「あにき毎日走ったり腕立てとかしてたもんね?」

兄「まぁ多少は、よく分かってたな?」

妹「......あにき///」ジッ

兄「ん?」

妹「嫌い嫌いって言ってたけど、ずっと見てた......」

兄「......妹」

妹「走って、腕立てして腹筋、背筋、懸垂って......
  あにきが頑張ってるのずっと見てた///」

妹「カッコ......良かった......///」


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 08:26:03 H0DBN2ek

兄「......見ててくれたんだ」

妹「うん!!///」

兄「じゃあさ、なんでそうしてるか知ってる?」

妹「う?」

兄「帰宅部の俺が何でそんなことしてるか?」

妹「ーー!!///」

兄「お、なんかその顔......知ってるって顔だな?」

妹「......あにきが......からって......」

兄「聞こえないぞー」

妹「....../// 私のこと守りたいからだよ......ね?」

兄「」クス

妹「......///」

兄「大正解!!」ギュウ

妹「んん///」



95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:33:35 VXJmb6zo
妹「あ、あにきちょっと苦しいよ......」

兄「うぉ、ごめんごめん」

妹「でも、嬉しいな///」

妹「ねぇ、私のこと好き?」

兄「もちろん」

妹「どのくらい?」


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:34:48 VXJmb6zo
兄「そりゃもう凄く」

妹「へぇー」

兄「......どした?」

妹「私、見てたよ」

兄「何を?」

妹「あにきが楽しそうにあのメスと話してたの......」

兄「なっ、メスって......」

妹「私には分かるよ、あいつは侵略者だよ。私とあにきの
  この素晴らしい空間に侵略者してくる異民族なんだよ」

兄「......い、妹?」

妹「だから、これからあにきはアイツに近づいちゃだめ」



99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 20:55:08 YAJUsRgU

兄「(う...なんだこの異様な圧力は......)」

兄「(妹ってこんな子だったっけ?)」

妹「返事は?」

兄「お、女はただの......む!?」

妹「///」ムチュー

兄「ん、んん!?」

妹「」ガリ

兄「いっ!?」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 21:04:27 YAJUsRgU

妹「悪い口にはお仕置き」

兄「ああ!? 舌ー!!」

妹「痛い? 痛いでしょ? 私もね、それくらい心が痛いんだよ?」

兄「でもこれはやりすぎ......」

妹「大丈夫、私が治してあげる!!」ギュ

妹「ふふ、あにきぃ/// ちゅっ、ちゅぱ」

兄「う!? やめ」

妹「お兄ちゃんは私を見てればいいの
  お兄ちゃんの水晶体には私だけ映ればいいの
  余計なところは目に毒だから見ちゃ駄目だよ? 
  じゃないとお兄ちゃんのその眼球食べちゃうからね? あは!!」

兄「!?」


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 21:10:04 YAJUsRgU

妹「............ね?」

兄「おま......」

妹「あにき私のこと好きなんでしょ?
  私も好き!! 大好き!!」

妹「なら好きな人気を見てるだけで満ち足りるよね?
  他の人をみなくていいよね?」

兄「う......」

妹「私を見てほしいな......駄目?」

兄「......い、妹だけ俺は見ます......」

妹「なら誓いのキスしよ!!」

兄「え? キス?」



103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 21:17:52 YAJUsRgU

妹「私は妹だけを見ます!! はい復唱」

兄「わ、私は......妹だけを見ます」

妹「じゃあ、ここにチューして/// うー///」

兄「お、おう......」チュ

妹「んん/// もし破ったらお仕置きだよ?」

兄「わ、分かった......」

妹「よろしい!! へへ///」ギュウ

兄「(なんだか危ない方へ入ってる気がする......)」


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 21:25:50 YAJUsRgU

コソッ

女「......へぇ、そういうことなんだ」ボソ

女「兄、妹ちゃんに愛されてるね~」

女「うんうん、じゃあ......まずは妹ちゃんを......潰そうか」ニタッ

ーーーーーー
ーーーー
ーー


女「うおーい!! あにー!!」

兄「げ......!!」

女「え、なにその反応......泣いちゃうぞ?」

兄「す、すまん。実は、お前とはもう話せない......」

女「な、なにー!?」

兄「す、すまん......」スタスタ

女「......お~、さすが兄。となると、妹ちゃんかぁ」ニタッ


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 21:34:20 YAJUsRgU

女「でもどうしよう、ここは......アイツに一肌脱いでもらおうかな」

ーーーーーー
ーーーー
ーー


弟「初めてだな、姉ちゃんに呼ばれるの」

女「私アナタのお姉さんじゃあないよ。それよりお願いがあるの」

弟「......なに?」

女「うんとね......妹ちゃん知ってる?」

弟「うん、隣のクラスだから......」

女「なら話しは早いね」

弟「なんのことだ?」

女「詳しく話すと長いから......簡潔にいうね」

女「妹ちゃん殺すの手伝って?」


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/18(火) 22:50:09 O8cKMQYA





パッパーーー!!!


ドーン!!!


~なんでも無免許らしいわ~

~いやね最近の若者は...~

~まだ16才でしょ?~

~どっちも死ぬなんて~

兄「..................いもうと、いもうとーー!!!」ポロポロ


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/18(火) 22:58:53 O8cKMQYA


兄「なんで...どうして...!!」

父「くっ......どうしてこんなことに」

母「妹ちゃん!!...妹ちゃん!!」

女「............」

女「私も...こんな風に...泣いたっけ...」

女「(みんな死んだっけ...。ねぇ、あにぃ、今どんな気持ち?)」

女「(家族を失うってツラいよね? 悲しいよね?)」

女「(でも、安心して...私がその寂しさ埋めてあげるから...)」ニタッ

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ーー


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/18(火) 23:09:38 O8cKMQYA


~学校~

兄「......」

先生「ではこの問題を...兄、前に出て解け」

兄「......」

先生「おい、兄。兄!!」

兄「あ、はい...」

先生「この問題を解け」コンコン

兄「すいません。聞いてませんでした...」

先生「......お前なぁ、はぁ、いや...まぁいい。では別の奴に」

女「...」ニヤニヤ


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/18(火) 23:10:48 O8cKMQYA

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ーー

~昼休み~

兄「......」

女「おおーい、あにぃ!!」ギュ

兄「ぁ、女...」

女「...一緒にお昼を食べよう!!」

兄「わりぃ、今は一人で...」

女「いいからー!! いくぞー!!」

兄「あ!? ちょ!?」


113 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/18(火) 23:17:39 O8cKMQYA

~屋上~


女「私もね、家族をなくしてるの」

兄「......ぇ」

女「あにと、一緒だよ? 大切な人をなくしたの」

女「でもね、あには一人じゃないよ。私がいるじゃんかぁ!!」

兄「お...おんな......」

兄「うぐっ......ツラかった...ツラかったよ...」ギュ

女「いいよ...大丈夫...私が支えてあげるよ...」ギュ

女「あにはもう私のものなんだから...」ボソ