エレン・アルミン「逝ってきます!」 前編

320 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 19:59:22 RlgCUtqo


アルミン「エレン、上ばかり見て歩くと転ぶよ?」

エレン「ん、あぁ……」

アルミン「って、言っても止めないし…」

マルコ「確かに綺麗な空だ…本物とは違って、まだ終わりが見えるけれど」

エレン「これからだ、全部、見えないくらいまでやってやる!」

マルコ「そうだね、これからだ」

アルミン「そういえばさらっとマルコに着いてきちゃったけれど…」

マルコ「大丈夫だよ、もう少し行けば会えるさ」

エレン「なんでそんなこと分かるんだよ?」

マルコ「うーん、あとで教えるよ」

マルコ「アルミンに」

エレン「えっ?俺は!?」

マルコ「さっきジャンで遊んだから内緒かなー」

エレン「そんな…」


321 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 19:59:56 RlgCUtqo
マルコ「という話は置いといて」

エレン「えっ!?」

アルミン「あれ!?」

マルコ「ここに紙飛行機があります」スッ

エレン「お、おう」

マルコ「エレン、これを飛ばしてくれないかい?」

エレン「ん?良いけど…」

マルコ「方向はどこでも良いよ」

エレン「分かった」

エレン「そぉい!」ブンッ

アルミン「あれ、どこまで飛んでいくの?」

マルコ「うーん、結構遠くまで?」

エレン「えっ?拾いにいかなくて良いのか?」

マルコ「うん、大丈夫だよ?ちゃんと消えるし」

エレン「なにそれこわい」


322 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 20:00:32 RlgCUtqo
アルミン「マルコ、なんで紙飛行機なんか…」

エレン「あれ?飛行機ってなっ…もがっ!」

アルミン「エレン、僕の質問が終わってからね」

エレン「んー!んっ!」

アルミン「それで、今のにはどんな意味が?」

マルコ「それはすぐに分かるかもしれないな」

アルミン「マルコ、今回は謎持ちキャラなのかい?」

マルコ「さぁ、どうかな……ふふふ……」

アルミン(エンジョイしてるなぁ)

エレン「んん!んんんん!」バタバタ

アルミン「あ、ごめんねエレン」パッ

エレン「はぁ…苦しかった……若干鼻まで塞ぐのやめろよな?息できなくなっちゃうだろ」

マルコ「ほらほら、方向ズレてるよ……こっちこっち!」ピッピッ

エレン「あ、待ってくれよマルコ!」ダッ

アルミン「ええっ!?走るの?待ってよー!」ダッ



326 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:56:56 1bL1Hvxo



マルコ「着いたよ」ピーピッ

エレン「マルコ速いなぁ」

マルコ「軽いからね」

エレン「お前たまにとんでもない発言するよな」


アルミン「はぁ…はぁ……二人供…速いよ……」

アルミン「近いって……言ったじゃないか…マルコ…」ペタン

エレン「大丈夫かアルミン?」

アルミン「うん……大丈夫だよ……」ヒラヒラ

マルコ「実は…今回嘘つきキャラを狙ってたんだ…アルミンなら見抜くと思って」

マルコ「正直失敗したけど」

アルミン「それどころじゃなかったよ……」


327 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:58:47 1bL1Hvxo
エレン「それにしてもなんだこの結晶?」

エレン「遠くからからチラチラ見えてたけど」

アルミン「近くに来てみると結構大きいね…」

エレン「そうだな…」

マルコ「二人供!中を見て!?」

アルミン「あれは…!」

エレン「人がいる!?助けないと!」

マルコ「どうやって?」

エレン「そ、それは…」

マルコ「とりあえずもう少し近付こうか」


328 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:00:04 1bL1Hvxo


エレン「……これ、憲兵団の女の子か?」ズルズル

アルミン「うわぁぁぁぁ」ズザー

マルコ「どうしてこんなところに…」

エレン「マルコ、知ってたんじゃねぇのか?」

マルコ「人がいるのは知ってたけど…こんな風になってるのは知らなかった」

エレン「…なぁアルミン、どうすりゃいいんだ?」

アルミン「僕はこんなの見たことないし…」

アルミン「うーん…マルコ、さっきの鉄パイプ貸してよ」

マルコ「どうぞ」スルッ



エレン(駄目だ…どこから出してんだか分かんねぇ…)


329 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:00:40 1bL1Hvxo
アルミン「ありがとう」

アルミン「素手で触って何かあったら困るからね」トコトコ

アルミン「ちょっとごめんよ」ツンッ


ピシッ ピシピシ ガッシャーン!!


アルミン「」

エレン「」

マルコ「」


アルミン「うわあああああああ!」

アルミン「僕はなんてことを!!」ガクッ

アルミン「この役立たず!死んじまえ!」ドンッ

エレン「おい、落ち着けよアルミン」

マルコ「既に死んでるよ」


330 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:01:16 1bL1Hvxo



ジャン(なんだ、この本は…)ペラッ

ジャン(どこまで行っても文字がねぇ…)パラパラ

ジャン(……最後のページまで真っ白だ)パタン

ジャン(そういえば、推理ものでたまにあったな……ある条件で文字が出てくるとか)

ジャン(まさか、炙り出し?そんなわけないよな)

ジャン(なら水に?余計にないな)

ジャン(ここにあるってことは、少なくともアルミンが一度読んでいるはずだ)

ジャン(いや、隠しているって時点で中身を知っているのは確定だな…)

ジャン(外の世界の本よりこっちの方を隠さないといけないってことかよ)

ジャン(確かに…他の本と一緒に並んでいたら目につきやすい)

ジャン(背表紙の方は表紙や裏表紙と違って真っ白だしな)


331 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:01:49 1bL1Hvxo
ジャン(アルミンが一度手に取ったとしたら…文字がどこかにあるはずだ)

ジャン(何か、何か見逃したりしてないか?)ペラッ

ジャン「……なっ!?」ゾクッ

ジャン「嘘…だろ……?なんで、文字が…!」パタン



ジャン(待て、落ち着け、一枚くらい…ただの見逃しかもしれないだろ)パラパラ


ジャン「」


ジャン「ははっ……どうなってんだよこれ……」

ジャン(まさか呪いの類いじゃねぇよな…)

ジャン(…アルミン…恨むぞちくしょう……)


332 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:02:36 1bL1Hvxo
ジャン(……こうなっちまった以上…思いきって読むしかねぇ……)

ジャン(そうだ、俺はこれを探していたかもしれないんだからな)

ジャン「…………」

ジャン(ミカサの所に行って読むか?)

ジャン(いや、それはいくらなんでも…)

ジャン(くそっ、覚悟を決めろ俺!ミカサに頼るなんて馬鹿な考えはよせ!)バッ


 "もう一度開いてくれてありがとう"

 "私は、貴方達にお願いがあるの"


ジャン(良かった…呪いじゃな……待て待て、二度開くのは前提なのか…?)

ジャン(貴方達って……俺は今一人だよな…?)

ジャン(……とすると、エレンとアルミンに向けられた言葉か?)

ジャン(つまり、これを書い……作った奴は、二人が一緒に読むことを知っていた?)


333 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:03:34 1bL1Hvxo
ジャン(とりあえず次だ)

ジャン(1ページのど真ん中にたったの2行程度…)

ジャン(本の形をした何かか?メッセージを纏めただけ、とか…?)ペラッ


 "私は死に、そして死後の世界を任された"


ジャン(……いきなり話が吹っ飛んだ…)

ジャン(隣…)


 "私の仕事は、任された世界を見守ること"


ジャン(死んでも仕事させられんのか…俺だったら全力で断るが)ペラッ


 "でも、それだけではなかった"


ジャン(あぁ、後から仕事増やされるヤツな)


334 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:04:09 1bL1Hvxo
ジャン(まぁ、見守ってるだけっていうのもアレだが…)


 "この世界には、色がない"

 "そう、すべてが真っ白、何もないの"


ジャン「ほう…」ペラッ


 "でも、私はここから動けない"


ジャン(なんとなく話が読めてきた)


 "だから、誰かにそれを頼むしかなかった"


ジャン(まぁそうなるわな)ペラッ


 "もう、気付いたとは思うけれど"

 "貴方達にこの本を託したのはそれの為"


335 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:05:01 1bL1Hvxo
ジャン(神に選ばれしなんとやらって?)

ジャン(……馬鹿馬鹿しいが、まぁ読んでやるか)


 "どうか、力を貸してほしいの"


ジャン「…………」ペラッ


 "嘘じゃないよ!"

 "本当!本当なの!!"


ジャン(…………何があった……)


 "アルミン、エレン!"

 "どうしても貴方達じゃないといけないの!"

 "ちゃんと理由もあるんだからね?"


336 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:05:37 1bL1Hvxo
ジャン(ついに名指しが来たか)

ジャン(というか一気にフレンドリーになったな神様…)ペラッ


 "真っ白な世界に色をつけるには"

 "こっちの世界にいる人達の、願いを叶えるの"


ジャン(面倒だな)


 "そうすると、お礼に色が貰える"


ジャン(へぇ…)ペラッ


 "皆、自分が持てる量の色を持っているはず"


ジャン(なるほどな…)


 "何色が貰えるかは人によるけれど"


337 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:06:21 1bL1Hvxo
ジャン(色に偏りが出そうだ)ペラッ


 "あ、大丈夫だよエレン"

 "既出の色は皆分かるから"


ジャン(考えアイツと被ったのかこれは…?)


 "皆はじめは理解してないけど"

 "そこら辺は私がこっそりなにかしておくから"


ジャン(こっそり自分も仕事はすると…)ペラッ


 "うん、次は私が貴方達を選んだ理由を話すよ"


ジャン(ページをめくる毎に返事が来る仕組みなのか)


 "皆の願いを叶えるためには"

 "第一に、生きている人じゃないと駄目なの"


338 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:06:54 1bL1Hvxo
ジャン(読んでる時は流石に生きてるよな、そりゃ)ペラッ


 "どうやって話すのかは後で説明するね"


ジャン(とりあえず、次か)


 "願いを叶えるには、知識や体力"

 "友情の力だって必要になるかもしれない"


ジャン(……なんか大袈裟な気が…)ペラッ


 "私が知っている人で"

 "全てを兼ね備え、かつ生きているのは貴方達"


ジャン(まぁ確かにバランスは良いか)


 "本当はミカサも入る予定だったんだけど"

 "ごめんね、一緒に本を読むと思い込んでた"


339 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:07:43 1bL1Hvxo
ジャン(ミカサにあんな思いをさせた犯人ははお前か)ペラッ


 "だめ!呼びに行かないで!"

 "誰かにこの本のことを話しちゃだめなの"


ジャン(あぁ、二人が言えないって言ってたな…)


 "開いた時に一緒の人だけじゃないと"

 "私の力が働かなくなっちゃうよ"


ジャン(俺もミカサに話せないのか…?)

ジャン(力が働いてんのか知らねぇが……)ペラッ


 "ついでに言えばきついお仕置きもあるの"

 "アルミンやエレンは勿論、話した人にも"


340 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:08:31 1bL1Hvxo
ジャン(おっかねぇのがきたな…)


 "だから、生きてる人に話しちゃだめだよ?"


ジャン(そうか……)ペラッ


 "じゃあ、どうやってこっちの人と話をするか"

 "そっちの説明に入るよ"


ジャン(まさかそれで死ねって言うんじゃ…)


 "とりあえず、一度死んでもらうしかないの"


ジャン(当たっちまった…)ペラッ


 "あっ!エレン!"

 "頭が追い付かないって…………"


341 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:08:57 1bL1Hvxo
ジャン(まぁ、その気持ちは分からなくもない)


 "アルミン、ありがとう…"

 "続けるね"

ジャン(流石アルミンだな)ペラッ


 "死んでもらうって言ったけど"

 "全部終わったらちゃんと戻すつもりだよ?"


ジャン(死んだままじゃな…)


 "でも、それは一度だけ"


ジャン(アルミンが言ってたのはこれか)ペラッ


 "だから、困った時のために"

 "そっちの世界の人と話せる方法を作るね"


342 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:09:46 1bL1Hvxo
ジャン(栞……いや、花だな……)


 "青い花を持っている人と話せるようにする"

 "二人が知っている人限定になっちゃうけど"


ジャン(これは神様効果だったか)ペラッ


 "うーん、青い花の理由は……可愛いからかな"

 "それに綺麗だもん!"


ジャン(そこはどうでもいいだろアルミン!)


 "色んな所に咲いてるよね"


ジャン(花トークはいいっつーの…)ペラッ


 "あ、そっか、それじゃあ花を採ることに…"


343 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:10:17 1bL1Hvxo
ジャン(採っちまったなぁ…)


 "……アルミン、あんまり、ね?"

 "もう花で決定しちゃったから…ごめんなさい"


ジャン(決まりは変えられなかったか)ペラッ


 "あっ、大切な話を忘れてた"


ジャン(しっかりしろよ)


 "私の頼みを聞いてくれるにあたっての話"


ジャン(それは忘れちゃいけねぇ気がするが)ペラッ


 "貴方達の願いをなんでも一つ、叶えるよ"


344 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:10:49 1bL1Hvxo
ジャン(神様っぽいこと言ってる…)


 "二人なら酷いお願いはしないと思うけど"

 "叶えられないことはないから…"


ジャン(なるほどな…)ペラッ


 "うん、とりあえず私からはこれでおしまい"

 "ごめんね、説明大丈夫だったかな?"


ジャン(ある程度は分かったな)


 "質問があったら言ってね"


345 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:11:40 1bL1Hvxo


ジャン(一旦ここで止めておくか)



ジャン(とりあえず、今までの話をまとめると…)

ジャン(アイツらは神様に頼まれて死後の世界を旅してる、と)

ジャン(そこで人の願いを叶えて色を集めてる)

ジャン(終わったら自分達の願いを叶えてもらえるし帰ってこれる)



ジャン(ざっくり言えばこうだな)


346 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:12:20 1bL1Hvxo
ジャン(他に分かったことは、俺やミカサに話せない理由、花について…こんくらいか?)

ジャン(微妙に腑に落ちない所もあるが…)

ジャン(さて、続きはどうすっかな、アルミン達の質問がなんなのか知ることはできない)

ジャン(だがまぁ、答えで大体は感じ取れるか?)

ジャン(とりあえず進むか)ペラッ


 "死に方はなんでもいいよ"


ジャン(軽いぞ、なんだこれ)


 "ちゃんと準備してあるからね"


ジャン(準備ってなんだ)ペラッ


 "えっ?アルミン信じてくれたんじゃ…"

 "……ううん、確かにそうだよね…"


347 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:12:59 1bL1Hvxo
ジャン(半信半疑くらいではあるが)


 "でも、信じてほしいな"

 "私はアルミンとエレンにしか頼めない"


ジャン(アルミン達は信じたのか)ペラッ


 "えっ?ミカサに言えること…ごめんね"

 "ほとんど何も言えないよ"


ジャン(基準はどこだ)


 "死後の世界で何かしてる、くらいかな"

 "でもそれでは信じてもらえるわけがないもの…"


ジャン(被ったか……まぁ、そんなこと言われても信じられないよな、ミカサも)ペラッ


 "アルミン、エレン……やってくれる?"


348 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:13:39 1bL1Hvxo
ジャン(話に乗ったのか)


 "ありがとう"

 "私の準備はもうできているよ"


ジャン(アルミン…アイツ、意外と度胸あるんだったな)ペラッ


 "この本は隠しておいて貰えると嬉しいな"

 "ミカサが読んでしまう可能性もあるから"


ジャン(それでこんなところに…)


 "それじゃあ、よろしくね!"

 "いつでも大丈夫だから"


ジャン(質問もここで終わりか)


349 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:14:39 1bL1Hvxo



ジャン(とりあえず、あの二人はこれで信じたんだな)

ジャン(神様なんてもんは俺も信じたくはなかった……けど…!?)キラキラ

ジャン(裏のページが光っ…)


エレン『ジャン!』

ジャン(邪魔すんな)


ジャン「……なんだよ…?」

エレン『なんでもねぇよ!じゃあな!』

ジャン「はぁ!?おいちょっと待っ…」ブツッ

ジャン「て……」

ジャン「」

ジャン「……なんだアイツ!本当に邪魔するためにやっただけか!?」

ジャン「せめて何か用事ができてからにしろよ!!」


350 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:15:23 1bL1Hvxo
ジャン(…って言っても聞こえてないのが一番腹立つ!)イラッ

ジャン(生き返ったら蹴り追加してやる)


エレン『ジャン!』

ジャン(またかよ!)イラッ


ジャン「なんだよ死に急ぎ野郎!」

エレン『ごめん!』

ジャン「……は?頭でも打ったか…?」

エレン『打ってねぇよ!じゃあな!』ブツッ

ジャン(……いや、絶対に打ったろ)

ジャン(マルコ……まさか頭攻撃したのはお前じゃないよな?)

ジャン(待て、マルコを信じろ俺)

ジャン(ならアルミン…?)

ジャン(いや、アイツが自分で何かしたんだろ、きっとそうだ)


351 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:16:01 1bL1Hvxo
ジャン(……まぁアレのことはどうでもいい)

ジャン(それより次だ)

ジャン(さっき光ったよな…?)ペラッ


 "ジャン…見付けちゃったんだね…"


ジャン(あ、この文ちょっと怖い……)


 "あの方の所へ行った時から"

 "見付かるのは分かっていたけれど…"


ジャン(あの方……リヴァイ兵長か?)

ジャン(おっ、また光ってる)ペラッ


 "そうだよ"


352 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:16:54 1bL1Hvxo
ジャン(考え読まれてるし…)


 "出されたヒントは罰の対象じゃないから"

 "気にしなくて大丈夫だよ"


ジャン(まぁ俺は本借りただけ……!?)ビクッ

ジャン「はっ?えっ?なんだ!?」バサッ

ジャン(本が水色に染まっていく!?)

ジャン(……大丈夫、なんだよな?)ツンツン


 "だけど貴方もこの本のことを"

 "生きている人に話しては駄目"


ジャン(大丈夫らしいな…というかミカサには黙っておくしか無いのか…)


 "エレンとアルミンにもだよ"

 "二人は私の力で生者の分類になってるから"


353 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:17:32 1bL1Hvxo
ジャン(知っていても駄目…と…)ペラッ


 "ジャン、本を投げるなんて駄目だよ?"

 "びっくりしたのは分かるけど…"


ジャン(仕方ないだろ、そこは許してくれ)


 "今のは願いを叶えた証拠"

 "色が貰えたでしょう?"


ジャン(この本は世界と繋がってるのか)ペラッ


 "~準備中だよ~"

 "~一度ページを戻してね~"


354 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:18:07 1bL1Hvxo
ジャン(準備って…)ペラッ

ジャン(これでいいのか?)ペラッ


 "ジャン…ごめんね"

 "もう少しゆっくりめくってね"


ジャン(悪かったな)


 "急いでるつもりだけど、あんまり早いと"

 "間に合わなくなりそうだから…"


ジャン(了解)

ジャン「…………」

ジャン(タイミングが掴めねぇ)ペラッ


 "さっき貴方が考えた通り"

 "この世界は本と繋がっているの"


355 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:18:42 1bL1Hvxo
ジャン(へぇ…)


 "沢山広がったから"

 "沢山持てる人の願いを叶えたってこと"


ジャン(……その願いって俺へのいたずらじゃないよな?流石に違うよな?)

ジャン(そこまで恨まれるようなことして…)

ジャン(…………自信がねぇ…)ペラッ


 "大丈夫"

 "ジャンは誰にも恨まれてなんかいないよ"


ジャン(良かった)

ジャン(……って、アイツ完全に遊びってことじゃねぇか!)


 "エレンは許してあげてね"


356 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:19:22 1bL1Hvxo
ジャン(予知されてた…)

ジャン(まぁ良いけどよ…)ペラッ


 "そういえば、最初"

 "どうして2回開くんだって思ったでしょう?"


ジャン(そうだったな)


 "きっとアルミンが最初に見つけて"

 "エレン達の所へ確認に行くと思ったからだよ"


ジャン(一回じゃアルミン一人になる可能性が高いってことか、一応考えてあるんだな)ペラッ


 "そうそう、あ、紙飛行機が届いたみたい"

 "もう少しなんだね…"


357 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:19:59 1bL1Hvxo
ジャン(いや、そっちの世界のことは知らねぇよ)


 "9人目になったら飛ばしてって"

 "そう頼んであるから"


ジャン(なんのこっちゃ…)ペラッ


 "そっか、分からないよね、ごめんなさい"


ジャン(ちょいちょい抜けてんな、この神様…)


 "ジャン、これから大切な記憶を戻すから

 "目を閉じて?"


358 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:20:40 1bL1Hvxo
ジャン(いきなり目を閉じてって……)

ジャン(本が読めねぇじゃねぇか…)ギュッ


ジャン「……うっ、なんか眩し…」グラッ

ジャン「…………これは…!」


ジャン(……もう目は開けていいだろ)パチッ

ジャン(というか、なんでこんなことを忘れてんだ俺は…)

ジャン(どういうことなんだよ)ペラッ


 "約束で預かってる記憶なの"

 "その記憶はこれから必要になるはず"


359 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:21:20 1bL1Hvxo
ジャン(意味がわからん)


 "こっちの世界で知っている人が必要なの"

 "でも、私を知っているのは二人しかいない"


ジャン(俺とリヴァイ兵長か?)ペラッ


 "うん…"

 "勝手に巻き込んでごめんなさい"


ジャン(どちらかというと、エレンに巻き込まれた感が強くてなぁ…)


 "お願い、もう少し協力してほしいの"


ジャン(こんな中途半端で止める気はねぇよ)ペラッ


 "ありがとう"


360 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:22:25 1bL1Hvxo
ジャン(元々そのつもりだったしな)


 "もうすぐ、さっきの記憶が必要になる"


ジャン(何か起きるのか?)ペラッ


 "願いを叶えるために、少し…"


ジャン(どんな願いだよ…嫌な予感がまた……)


 "他の質問は終わってからでお願い"

 "誰にも話しちゃ駄目だよ?"


ジャン(了解…)


エレン『おーいジャン、ちょっとミカサの方に来いよ』


ジャン(まぁそうなるよなぁ……)

ジャン「……少し待ってろよ…」


361 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:23:10 1bL1Hvxo



マルコ「アルミン、怪我はない?」

アルミン「うん…」

エレン「よし、じゃああの子ん所へ行こうぜ」

エレン「ほら、手貸すよ」スッ

アルミン「ありがとうエレン」ギュッ



エレン「おーい、大丈夫か?」ユッサユッサ

エレン「……!」

アルミン「どうしたのエレン?」

エレン「なんで…忘れてた……」

アルミン「エレン?」

エレン「アニだよ!アルミン、マルコ!覚えてないのか!?」

アルミン「アニ?聞いたことあるような…ないような…」

マルコ「僕もだ…でも、思い出せない…」


362 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:23:44 1bL1Hvxo
エレン「そんな…!おいアニ!アニだろ!?起きてくれよ!!」ユッサユッサ

アルミン「エレン、そんなに動かしたら可哀想だよ…」



アニ「…んっ……ここは……」モゾッ

エレン「アニ!アニだよな!」ガシッ

アニ「……女の子を起こす時は…もっと優しく起こしなよ…」

アニ「全然進歩してないじゃないか、エレン…」

エレン「やっぱりアニだ!アルミン、マルコ!本当に覚えてないのか?」

マルコ「駄目だ、思い出せない」

アニ「覚えてる訳ないよ、そういう取引をしたんだから」

アニ「逆に、どうしてあんたが覚えているのさ」

エレン「分かんねぇよ、お前を起こそうとしたら思い出したんだ」


363 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:25:40 1bL1Hvxo
アルミン「なるほど…」

アルミン「アニ、だったよね?」

アルミン「良かったら僕と握手してくれないかな?」スッ

アニ「…………思い出さない方がいいよ…」

アルミン「どうして?」

アニ「教えてやる義理はないね…」

エレン「アニ、それじゃあ話が進まねぇよ」

アニ「私と話してどうするのさ?仲良く思い出話でもするつもり?」

アニ「そんな仲になった覚えはないよ…」

アニ「それに、あんたは特に…私が憎くて仕方ないんじゃないのかい?」

エレン「……ライナーとベルトルト…」

アニ「……!……そう…全て知ってるんだね…」

エレン「あぁ、そして、全部終わった…」

エレン「さっき、二人供一緒に遊んできたんだ」


364 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:26:21 1bL1Hvxo
アニ「へぇ…それで?そんな話を私にして、どうするつもり?」

エレン「アニ、俺はお前とも…」

アニ「止めな!……私はもう、誰とも関わりたくない」

アニ「戦士にも人間にもなれなかった、ただの人殺しの化け物さ」

アニ「だから、静かに死ねる換わりに、全ての人から忘れられることを選んだ」

アニ「……父さんや……ライナー、ベルトルトからもね…」

アニ「私はあの世界に居なかったんだよ」

エレン「でも、俺は思い出した!」

アニ「……それで仲良くなろうって言うなら、あんたは本当に馬鹿だね…」


365 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:27:02 1bL1Hvxo
マルコ「じゃあ、僕もその馬鹿に追加して貰おうか」

アルミン「もう一人追加してよ」

アニ「は?何言って…」

マルコ「ちょっと失礼して」ポンッ

アルミン「ごめんよ」ポンッ


マルコ「……あぁ…そうか…」

アルミン「……思い出した…」

アルミン「アニ」


アニ「アルミン…本当に、馬鹿だね…」

アニ「マルコ、あんたもだよ…」

アルミン「そうだよ、僕は馬鹿でいい」

アルミン「君を追い詰めたのは僕だ」

アルミン「でも、君と仲良くなりたい」


366 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:27:51 1bL1Hvxo
マルコ「僕も馬鹿でいいよ……やっと自分が死んだ理由をしっかりと思い出せた…」

アニ「あんたは大馬鹿だよ、人類の敵を助けて死んだんだ……」

アニ「私にはそんな価値なんて無かったのに…」

マルコ「君は、ライナーやベルトルトの仲間…なんだね?」

アニ「そうだよ…直接ではなくても、あんたを殺したのは私ってことさ」

マルコ「そっか…」

アニ「まだ、馬鹿でいるつもり?」

マルコ「勿論、僕がここにいるのは君を恨むためでも、笑うためでもない」

アニ「……だったら、あんた達は何しに来たって言うのさ」

エレン「お前の願いを叶えにきた」

アルミン「アニ、君の願いは何かな?」


367 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:28:27 1bL1Hvxo
アニ「魔法使いにでもなったつもり?」

アニ「それなら私の前から消えて」

アニ「一人になりたい……だから、消えて…」

アルミン「君がそれを本気で望んでいるならね」

アニ「本気だよ、だから…」

アルミン「アニ、君は今…立つことも走ることも、得意の足技だってできるだろう?」

アニ「それが?」

アルミン「本当に僕達と話したくない、一人になりたいというなら…今すぐに僕達を倒していけばいいじゃないか」

アニ「三人の男相手に戦わせるつもり?乙女に向かって言うことじゃないね」

アルミン「でも、君ならできる」

アルミン「残念だけど、僕は対人戦が苦手だ…君ならこの一瞬で僕を倒せるだろう?」


368 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:29:22 1bL1Hvxo
アニ「……そこまで煽るってことは、やってほしいってこと?」スクッ

アルミン「僕は、それでもいいよ」

エレン「おいアルミン…!」

マルコ「エレン、アルミンに任せよう」



アルミン「アニ、僕は抵抗なんかしないよ」

アルミン「いつでもこい…!」

アニ「…………」スゥ

アルミン(大丈夫、だってアニは…)


アニ「…………アルミン……」

アルミン「何、かな?」

アニ「あんたは本当に、意地悪だね…」


369 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:30:25 1bL1Hvxo
アルミン「意地悪だなんて、酷いなぁ…」

アニ「私ができないのを分かってたんだろう?」

アルミン「うん、だってアニは…優しい人だから」

アニ「…………」

アニ「……アルミン…」

アニ「……私は、普通の女の子になりたかった…」

アニ「普通の女の子として生きたかった…」

アニ「皆と、笑って…話して…お洒落してさ…」

アニ「笑いたきゃ笑いなよ、似合わないのは分かってる」

アルミン「笑ったりなんかしないよ、ね?エレン、マルコ!」

エレン「おう!」

マルコ「任せといて!」

アニ「……救いようのない馬鹿だね…」クスッ


370 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:31:15 1bL1Hvxo
エレン「おいアニ、あんまり馬鹿馬鹿言うなよ!」

アニ「駄目だよ、あんたは馬鹿のままでいな」

エレン「なんだよそれ!?」

マルコ「さて、女の子と言ったら……」

アルミン「言ったら?」

マルコ「……なんだろう?」

アルミン「あらら…」ガクッ

エレン「アニと言ったら足技だろ!」シュッシュッ

アニ「喧嘩を売ってるなら買ってあげるよ」

マルコ「うーん、さっきアニが言ったようにお洒落からかな?そして…」

マルコ「そうだ!ガールズトークって言うのがあるね、恋愛の話とか!」


371 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:31:48 1bL1Hvxo
エレン「じゃあまずはお洒落からか?どうすりゃいい?」

アルミン「待ってよ、ガールズトークって言ってもアニ以外皆男だし…」

マルコ「なら逆ハーレムみたいなのじゃ駄目かな、格好いい男子じゃなくて申し訳ないけど」

アニ「普通の女の子がハーレムなんか作るわけないよ」

エレン「なら誰か一人選べばいいだろ」

アニ「選んでどうする気?」

エレン「喋るんじゃないのか?」

アルミン「エレン、それなら皆で話そうよ…」

アニ「そもそもお洒落だってどうするのさ」

エレン「ん?あぁ……ミカサに頼めばいいだろ」

アニ「ミカサ?ミカサもこっちに?」

エレン「居ねぇけどできる」

アニ「どういうこと…?」


372 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:32:32 1bL1Hvxo


エレン「ミカサー」

ミカサ『どうしたの、エレン?』

エレン「ちょっとお洒落について教えてほしいんだけど」

ミカサ『エレンは今のままで充分格好いい』

ミカサ『ので、余計なものなど必要ないと思う』

エレン「いや、女の子のお洒落ってやつ」

ミカサ『……それを知って、どうするの…?』

エレン「え?お洒落するんだろ?」

ミカサ『』

ミカサ『エ、エレンがそういうことをしたいなら…私も応援したい』

ミカサ『でも…その……』

アルミン「エレン、凄い勘違いされてるから僕が話すね」

エレン「え?おう…」


373 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:33:14 1bL1Hvxo
アルミン「ミカサ、エレンが女装に目覚めた訳じゃないからね?安心して」

エレン「はぁ!?なんで俺がそんなこと…!」

アルミン「エレンの言い方じゃそうなってたんだよ」

エレン「ミカサ!違うからな!?」

ミカサ『うん、良かった…』

ミカサ『エレンはそのままでいて…』

アルミン「それで、ミカサ、僕達が頼れる女の子は君だけなんだ!協力してほしい」

ミカサ『任せて』

ミカサ『女の子のお洒落を教えればいいの?』

アルミン「うん、お願い」

ミカサ『……簡単にできるものとしては、服…だろうか?』

ミカサ『髪型や化粧はそれなりに方法を知らないと…』


374 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:34:26 1bL1Hvxo
アルミン「なるほど、それならとりあえずスカートとかでどう?」

アニ「その前に、これはどうなってるの?どうして話なんか…」

マルコ「僕でよければ教えるよ、アルミンとエレンじゃないと会話ができないから」

アルミン「よろしく、マルコ」

アルミン「アニ、スカートでもいいかな?」

アニ「あんまり露出があるものや派手なのはお断りだよ」

アルミン「了解」

アルミン「ミカサ、露出がなくて派手でもない、可愛いスカートってあるかな?」

ミカサ『探せばあると思う、でもサイズはどうするの?そもそも誰が…?』

アルミン「それは…えっと、そっか…そうだよね……」

ミカサ『アルミン?』


375 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:35:18 1bL1Hvxo
エレン「じゃあ俺が行く!」

アルミン「エレン!?」

エレン「俺が向こうに行って、ミカサと一緒に考えればいいだろ?どうせこっちに持ってくるなら行かなきゃいけないし」

アルミン「そうだけど…エレン、君はこれ以上外に出ると面倒なことになりそうだよ」

エレン「そういやそうだった…」

アルミン「とりあえずジャンを呼んでおこうか、説明は一緒の方がいいでしょ?」

エレン「近くにジャン居ねぇのか?」

ミカサ『アルミンの部屋で本を読んでいる』

アルミン「えっ?僕の部屋!?」

ミカサ『勝手にごめんなさい、でも、借りてきた本を読んでいるだけだから…』

アルミン「まぁ、ジャンならいいかな…」

アルミン(流石に見つからないよね?)

エレン「それならとりあえずジャン呼ぼうぜ」ブツッ


376 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:35:53 1bL1Hvxo



エレン「おーいジャン、ちょっとミカサの方に来いよ」

ジャン『……少し待ってろよ…』

エレン「何してんだ?」

ジャン『何って……いや、なんでもねぇ』ゴソゴソ

エレン「アルミンの部屋散らかすなよー」

ジャン『なんでこっちにいるの知って……あぁ、ミカサか』

ジャン『って、散らかしてねぇよ!お前じゃあるまいし』

エレン「なっ!?そんなことしねぇって!な、アルミン!?」

アルミン「……良い思い出かなぁ…」

エレン「おいアルミン…」

ミカサ『思い出?どうしたのアルミン?』

アルミン「あぁ、気にしないで」


377 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 02:36:40 1bL1Hvxo
ジャン『あー、ずっと本ばっか見てんのは慣れねぇな……』

ジャン『色々ありすぎてついていけねぇ…』

エレン「本って誰から借りてきたんだ?」

ジャン『誰でもいいだろ、お前なんかに教えねぇよ』

エレン「なんだよ…教えてくれたっていいだろ?」

ジャン『お前に逐一報告しなきゃいけねぇのか?』

エレン「……分かったよ、もう聞かねぇ」

ジャン『あぁ、是非そうしてほしいね』

ジャン『さてと、とりあえず移動するか』


エレン「あーあーミカサー」

ミカサ『聞こえてる』

エレン「よし、繋がったな」



381 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:52:00 l0begp0w



ジャン「で、集合かけてどうするつもりだ?」

アルミン『うん、実は…女の子のお洒落について話してて……服が必要なんだ』

アルミン『例えば、スカートとか…?上があるならまたそれもよし、だけど』

ジャン「女装でもするつもりか?それだけ聞くとお前らただの変 なんだが……」

アルミン『僕達が着るわけでもないし、何かするわけでもないからね?』

ジャン「分かってるっつーの、どうせまたほとんど言えないんだろ?」

アルミン『うん…』

エレン『とりあえず、俺は取りに行かないといけないんだけど…』

ジャン「あぁ……そうなるのか……いや、どうやって持っていくんだ?」

エレン「えっ?持ったまま死ねばできるだろ?」

ジャン「んなこと俺が知るかよ」


382 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:52:43 l0begp0w
ジャン「服はどうするんだ?ミカサの借りる気か?」

アルミン『ミカサのだとサイズが違うと思う…』

ミカサ「アルミン、サイズはどれくらいなの?」

ミカサ「いえ、サイズだけでは分からない…そもそも服というのは人に合わせて選ぶもの…」

アルミン『えっと…サイズは150センチより少し高めの女の子で合わせてほしい、髪は金の…』

ミカサ「待ってアルミン……サイズを選ぶのに身長だけでは…」

アルミン『ごめん、でもそれ以上はちょっと…』

ジャン(あぁ、そういう…)

ミカサ「エレン?エレンがある程度把握しているなら、一緒に見に行くことでまだマシになるかもしれない」

ジャン「ミカサ、エレンは外に出ない方がいい」

ミカサ「どうして?さっきも一度…いえ、ここに来る時も外へいたはず」

ジャン「それが問題なんだよ」


383 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:53:24 l0begp0w
エレン『俺の姿丸見えだったからなぁ』

ジャン「サシャとコニーがエレンの幽霊探してたくらいだ、それなりの噂になってる」

ミカサ「…………分かった、それなら…何着か買えばエレン達の理想の物があるかもしれない」

ミカサ「アルミン、女の子のイメージで構わない、教えて」

アルミン『えっ!?待ってよミカサ…服って結構高いじゃないか…それを何着もって…』

アルミン『それに、全部合わない可能性もあるんだよ?』

ミカサ「極端な体型でない限り、誰が着ても問題ない服というのも探せばある、それを狙えば…」

エレン『あ、そうだ!』

ミカサ「…どうしたの?」

エレン『俺だとバレなきゃいいんだろ?なら顔隠していけば良いじゃねぇか』

アルミン『エレン……女性服の所にそんな男の人がいたら大騒ぎだよ…』


384 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:54:14 l0begp0w
エレン『……それもそうか…』

ジャン「へっ、だったら本当に女装でもすりゃあ良いじゃねぇか、お前ならミカサの服で良いだろ?」


アルミン『あ…』

ミカサ「あ…」

ジャン「はっ?」

エレン『えっ?』


エレン『……えっ!?』

エレン『嫌だ!俺やらないからな!絶対に嫌だ!』

アルミン『エレン…君って結構美人になれると思うんだ…』

エレン『ア、アルミン…!?』


385 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:55:04 l0begp0w
アルミン『ねぇ、エレン…』

エレン『なんだよ…?』

アルミン『 何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう』

エレン『……や、でも…』

アルミン『エレン、もうこれしかないんだ!』

エレン『ア、アルミン…』

ミカサ「エレン、白と水色のスカート、どっちがいい?」

エレン『ミカサ!?』

ミカサ「でも、このピンクもすてがたい…」

エレン『はぁ!?待てよミカサ!?おいジャン!お前のせいなんだから何とかしろよ!!』

ジャン「知るか、俺は本気で言った訳じゃねぇ」

ジャン「お前が女装しようが何しようがどうでもいいんだよ、エレンちゃん」

エレン『やめろおおおおおおおお!』


386 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:55:49 l0begp0w
アルミン『ジャン、よろしく』

ジャン「チッ…しょうがねぇな……」

エレン『やらなくていい!やらなくていいって!』

ミカサ「おいで、エレン…」キラキラ

エレン『ミカサこわい……』

ジャン「ほーらいくぞー」

エレン『待てよ!イタズラしたのは謝っただろ!?なぁ本当に…』

ジャン「アレイズ!」


エレン「あああああああ!」ガバッ

ジャン「あー……気持ち悪ぃ…」

エレン「もうやだ…もう終わりだ……」

ミカサ「おかえり、エレン…」ニコ

エレン「」

ジャン(OK、笑顔ゲット)


387 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:56:47 l0begp0w



ミカサ「エレン、可愛い、とても可愛い」

ミカサ「ので、顔を見せるべき」

エレン「死にたい…」グスッ

ミカサ「エレン…涙は女の武器と言うけれど、今は使うべきではない」

エレン「帰りたい…」グスッ

ミカサ「エレン…貴方の家はここ、もう帰ってきてる」

エレン「あの頃に…」グスッ

ミカサ「エレン…確かにそうだけど、人は過去に戻れない」

ジャン「いつまでやってんだよ」

エレン「うるせぇ馬鹿!馬面!お前のせいだ!ばーかばーか!」グスッ

ジャン「あーあー聞こえねぇなぁ!」

ミカサ「エレン、女の子がそんな言葉を使っては駄目」

エレン「男だよ!!」


388 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 22:57:44 l0begp0w
アルミン『えーっと…準備はできたってことなのかな…?』

ミカサ「ばっちり」

エレン「ばっちりってなんだよ、俺は外に出ないからな!」

ミカサ「エレン、それでは何の意味もない」

エレン「意味があってもやりたくなかった!」

ジャン「ほら早く行ってこいよエレンちゃん、ぎゃーぎゃーうるせぇんだよ」

エレン「…………道連れにしてやる……」

ジャン「……は?何言ってんだ?俺は女装なんか絶対に無理だろ?」

エレン「道連れにしてやる…!」

ジャン「いや、だから俺は…」

エレン「バレたら終わりなんだろ?お前が責任とれよ、なぁ?」ガシッ

ジャン「ははっ、冗談だろ…?それってどういう…」

エレン「うるせぇ来い!」グイッ


389 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:00:08 l0begp0w
ジャン「おいやめろ離せ気持ち悪い!」ゲシゲシ

エレン「ちょっと逝ってくる」ズルズル

ミカサ「エレン?私と行くのでは…?」

エレン「逝ってくる」

ミカサ「でも…」

エレン「逝ってくる」

ミカサ「……いってらっしゃい」フリフリ

ジャン「ミカサ!止めてくれ頼む!」

ミカサ「これは…エレンが友達を増やすチャンス」ボソッ

ジャン「えっ?」

エレン「ほら歩け!馬!」グイッ

ジャン「テメェ…この野郎……!」

ミカサ「エレン、言葉遣いには気をつけて」

エレン「逝って参りますわ!」ニコ

アルミン『ええっ!?大丈夫かなぁ…これ……』


390 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:01:13 l0begp0w



マルコ「なんとかなりそうな流れ?」

アルミン「うーん、不安の方が強いかも…」

マルコ「気になったんだけど、エレンって結構ガッチリしてるだろう?体型でバレない?歩き方とか」

アルミン「ミカサはエレンのことを知り尽くしているから大丈夫、歩きは……まぁ、残念美人かな…」

ミカサ『アルミン、誰と話してるの?』

アルミン「マルコだよ、ごめん、掛けたままだったね」

ミカサ『そう…そのままでも構わない』

ミカサ『私が他にできることはあるだろうか…?』

アルミン「うーん……女の子といったらなんだと思う?」

ミカサ『エレン』

アルミン「そういう意味じゃないよ」

アニ「それしか頭に無いんだね」


391 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:02:06 l0begp0w
マルコ「アルミン、ガールズトークで聞いてみてよ」

アルミン「分かった」

アルミン「ミカサ、ガールズトークといったら何?」

ミカサ『そのままの意味、話をするだけ』

アルミン「どんな感じで?」

ミカサ『私は聞いていただけだけれど、恋愛の話や趣味の話、たまに人に言えないような話をしている』

アルミン「そ、そっか…」

ミカサ『そういえば、いつも誰かがちょっとした差し入れを用意していた』

アルミン「差し入れ?」

ミカサ『女子は皆甘いものが好き、でも甘いものは高い』

ミカサ『ので、余裕がある人が買ってきたり、皆で少しずつ出して買っていた』


392 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:02:55 l0begp0w
アルミン「甘いものか…」

マルコ「アニもそういうの好きなの?」

アニ「好き、でも話にはほとんど混ざらないようにしてたから…あまり口にしたことはないね」

マルコ「なるほど…」

アルミン「ねぇミカサ、どうにかして甘いものを用意できないかな?」

アニ「……!なにもそこまでしてくれなくても…」

ミカサ『即席で良ければ私が作ろう』

アルミン「良いの?」

ミカサ『アルミン、貴方は私の家族同然、家族に遠慮なんてしなくていい』

アルミン「そっか…なんだか嬉しいなぁ…」

ミカサ『ふふっ……では、何を作ろう』

ミカサ『砂糖はそこまで余裕がない…』

アルミン「高いからね…」


393 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:03:40 l0begp0w
ミカサ『蜂蜜がある、これを使おう』

ミカサ『他の材料はこれとすると……』

ミカサ『……決めた…ハニートーストを作る、ホットミルクもつけよう』

ミカサ『簡単で美味しい』

アルミン「ミカサの料理は全部美味しいよ」

ミカサ『アルミン、そんなに誉めても何も出ない』

アルミン「あれ?僕の分はないの?」

ミカサ『……!今のはそういう意味ではなく…!』

アルミン「ふふっ…冗談だよミカサ」

ミカサ『アルミン、私は貴方の分を忘れたりなんかしない』

アルミン「うん、ありがとう」



アルミン(アニ、やったよ!)グー

アニ(……こんな大事になるとは思わなかった…)


394 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:04:24 l0begp0w


マルコ「いやぁ、ジャンが聞いたら嫉妬しそうだ」

アニ「…ミカサもエレンよりアルミンの方が幸せにしてもらえるんじゃない?」

マルコ「それはエレンに失礼だよ」

アニ「あいつは女の子の扱いがなってない」

アニ「あれだけ言ったのに全然勉強もしてないみたいだし」

マルコ「ミカサはそのままのエレンが好きなんだよ」

アニ「顔は良いのにもったいない」

マルコ「アニも可愛いんだからもっと笑えばいいじゃ…痛っ!!」

アニ「変なこと言ってると蹴るよ」

マルコ「もう蹴ってるじゃないか、乙女がそんなことしちゃ駄目だろう?」サスサス

アニ「あんたにも扱い方を教えてあげようか?」スゥ

マルコ「丁重にお断りします」


395 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:05:19 l0begp0w



ジャン「くっそ、ここまでしろなんて聞いてねぇ!つーか離せよ死に急ぎ野郎が!」

エレン「お断りします」ニコニコ

ジャン「キャラ変わってんじゃねぇか!」

エレン「ミカサに注意されましたので」ニコニコ

ジャン「いつもは聞きもしねぇくせに?」

エレン「…………もう終わりなんだよ……」

ジャン「なんだよいきなり」

エレン「もうやだ……あっちのおっさん凄い優しい笑顔でこっち見てるし!そんな優しさいら…むぐっ!?」モゴモゴ

ジャン「馬鹿!大声出すな!見られてんなら余計にだろ!本気で終わらせたいのか!?」

エレン「…………」モゴモゴ

ジャン「変な接触は避けろ、一定の距離を保て、喋るな、俺に触るな、分かったな?」パッ

エレン「分かった…」

ジャン「お前俺の話聞いてなかったろ」


396 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:06:16 l0begp0w
ジャン「まぁ、二人だけの時は小声でなら話してもいい」

ジャン「頼むぞエレン、俺の未来もかかってんだからな…?」

エレン「……お前に名前呼ばれると終わらせたくなる」

ジャン「死に急ぎ野郎」

ジャン「…………いや、死に急ぎ……アマ……?」

ジャン「死に急ぎ女郎」

エレン「…………すぅぅぅ…」

ジャン「待てコラ、じゃあ何て呼べばいいんだよ!」パシッ

エレン「痛っ!……エレンでいいよ仕方ねぇな…」

ジャン「なら最初からそれでいいだろうが!」ビシッ

エレン「痛っ!こんの…何しやがっ…んぐっ!」モゴモゴ

ジャン「注意したばっかりだろ!」


397 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:07:00 l0begp0w
エレン「…………」ゲシッゲシッ

ジャン「止めろっての」ポイッ

エレン「もうお前とは絶対に話さねぇ…!」

ジャン「へっ、そいつはどうも」

エレン「やっぱり殴らせろ」ガシッ

ジャン「触んなっつったろ」グイッ

エレン「お前だってやる気じゃねぇか」

ジャン「俺は元々そういう予定だったのを思い出したんだよ」

エレン「嘘つけ!このっ…」

ジャン「……待て!」サッ

エレン「なんっ……ぐっ!?」モゴモゴ

サシャ「あのぅ、お取り込み中すいません」ヒョコ

ジャン「なんだよまたお前かよ!邪魔すんな!!」

サシャ「だからお取り込み中すいませんって言ったじゃないですか!」


398 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:08:04 l0begp0w
ジャン「……何しに来た…?」

サシャ「その前にそんな目で睨まないでくださいよ、今のジャンの顔凄く怖いですよ?」

サシャ「ついでに言えば…掴んでる女性の方も……」

エレン「…………!」バッ

ジャン(やべぇ……よりにもよって勘が鋭いサシャがきやがった…!)

ジャン(なんでコニーの方じゃねぇんだよ!)

サシャ「…………あれ?失礼ですが、どこかでお会いしませんでした?」

ジャン(まずい!さっそく…!?)チラッ

エレン「…………」ブンブン

サシャ「そうですか…人違いでしたね、すいません」

エレン「…………」コクコク


399 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:09:01 l0begp0w
サシャ「お気に障ったならすいません、もしかして声が出せない方なんですかね?」

サシャ「いえ!その…答えていただかなくてもいいんですけど、さっきジャンと話してるように見えたので…」

エレン「…………」グイグイ

ジャン(くそっ、仕方ねぇな…)

ジャン「そう、こいつ喋れねぇんだわ」

サシャ「やっぱりそうでしたか…余計なことを…すいません……」シュン

ジャン「気にすんな、話してるように見えたのは気のせいだろ……たまたま口が開いてる瞬間に見たとか」

サシャ「……あの、もう一つだけ良いですか?」

ジャン「……なんだよ…」

サシャ「なんで喧嘩してたんです?そもそも、手話も紙もない状態で、ジャンはどうやって彼女の話を……あ、これじゃあ二つでした」

サシャ「で、どうしてですか?」


400 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:10:48 l0begp0w
ジャン(やばい、これはどうする?)

ジャン(喧嘩はちょっとした考えの違いでいいだろ、よくある話だ)

ジャン(二つ目、二つ目は……)

サシャ「……ジャン?なんで黙っているんですか?」

ジャン「お、俺はこいつが考えてることがなんとなく分かるんだよ!」

ジャン(んなわけあるか!何言ってんだ俺は!)

ジャン「だからさっきのもそれで……その、考えの違いで衝突して、だな…」

ジャン(頼む、もういいだろ…!?)

サシャ「そうなんですか!目で会話できるほどの仲良しさんなんですね…なら喧嘩なんかしてないで仲直りしましょうよ?ね?」

ジャン「あ、あぁ、悪かったな…」

エレン「…………」フリフリ

サシャ「…………?」

ジャン(おい今のはセーフだろ!?)


401 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:11:28 l0begp0w
サシャ「あぁ、私も良くやるんですよね、会話と一緒に手も動いてしまうって…」

エレン「…………」コクコクコクコク

ジャン(馬鹿、動揺すんな!なんとか誤魔化せてんだよ!)

ジャン「……も、もういいだろ?ちょっと行くところがあるんだよ」

サシャ「……ひょっとしてジャンの彼女さんでしたか?ということはデート中ですか、それならこれ以上はお邪魔ですよね…」

サシャ「あれ?でもさっきミカ……」ハッ

サシャ(これを言ったら今は亡きアルミンに教わった、修羅場というヤツに!?)

サシャ「いえ、やっぱり何でもありません!」

サシャ「お邪魔してすいません!それではお幸せに!」



エレン「…………はぁ…死ぬかと思った……」

ジャン「あいつ何しに来たんだよ……」


402 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:12:20 l0begp0w
エレン「って言うか誰が彼女さんだ、誰が!」

エレン「俺は女じゃねぇ!」

ジャン「俺だってお前みたいな奴なんか嫌だね!」

ジャン「つーか声のトーンもっと下げろ、人来たらどうすんだよ」

エレン「もう誰も居ねぇじゃねぇか」

ジャン「急に人が湧いてくると思ってんのか?どこかに居たらどうする気だよ」

エレン「心配しすぎだっての…お前はミカサかよ……」

サシャ「やっぱり喋ってるじゃないですか?というかミカサともお知り合い?」ヒョコ

サシャ「……というより、聞いたことあるような声…」

エレン「」

ジャン「」

サシャ「あれ?どうしました?」


403 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:13:01 l0begp0w
ジャン「で、でたな妖怪芋女!?どこから湧いてきやがった!!」

サシャ「妖怪芋女って!あんまりじゃないですか!普通に走ってきましたよ!」

ジャン「うるせぇこっちくんな!」

サシャ「なっ!?さっきはたまたまジャンを見つけたから新しいハンカチとお礼渡しに来ただけですよ!」

サシャ「今はそれを渡し忘れたから戻ってきただけです!そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!」

ジャン「食ったのか!?お前やっぱり俺のハンカチ食ったんだな!?」

サシャ「食べてませんよ!!そちらもちゃんとあとでお返しするつもりでした!」

ジャン「嘘つけお前がそこまでできるわけがねぇ!」

サシャ「なんですと!?」

エレン「…………」グイッ

ジャン「なんだよお前は黙ってろ!」

サシャ「喋ってませんよ?」


404 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:13:52 l0begp0w

エレン「…………」グイグイ

ジャン「やめろ引っ張んな」ペシッ

サシャ「……やっぱり分かってないんですね」

サシャ「普通に喋ったらいいじゃないですか?なにか隠し事があっても私誰にも言いませんよ?」

サシャ「その気持ちは良く分かりますから、ね?」ニコ

エレン「…………」グイッ

ジャン「……えっと、こいつはな…自分の声がコンプレックスで最低限でしか喋らねぇんだ」

ジャン「他には話せねぇって嘘ついてるが…騙して悪かったな」

サシャ「なるほど……こういってはなんですが…私が聞いたのも男の人の声でした……そういうことだったんですね…」

サシャ「……あの、エレンに似ていたような気がしてこんな話を…すいませんでした…」

エレン「」

ジャン「」


405 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:15:06 l0begp0w
サシャ「あの、もしよろしければお友達になってください!困ったことがあれば力になりますよ!」

サシャ「私はサシャ・ブラウスといいます!お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」

ジャン「こいつは、エ……」

サシャ「え…?」

ジャン「……え、えっと、なんだったかなー!なんつってな!」

エレン「」

サシャ「」

ジャン「」

ジャン「……流石に悪かった…」

サシャ「…………これは、その…ジャンは内緒にしておきたいんですかね?」

サシャ「分かりました!残念ですが、大丈夫ですよ、ここであったことは全て誰にも言いません!私は何も見てません!」

ジャン「あ、あぁ…助かる…」


406 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:16:10 l0begp0w
サシャ「ジャン、ハンカチありがとうございました」

サシャ「お節介ですが、女の子に暴力は駄目ですよ?次そんなことしたら私絶対に許しませんからね!」

サシャ「何で喧嘩してるかは分かりませんが、ちゃんと話し合って解決して、仲良くしてください」

サシャ「ほら、ジャンはちゃんと手を引いてあげてくださいよ」ギュッ

サシャ「それじゃ、また」スタスタ



ジャン「…………」

エレン「……ばーか…」

ジャン「あぁ…まったくだ……」


407 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:17:05 l0begp0w
エレン「サシャっていい奴だよな…」

ジャン「そうだな…」

エレン「……何か言い返してこいよ」

ジャン「お前は慰めるのが下手くそだ」

エレン「………………」

エレン「手離せ」ペシッ

ジャン「サシャがやっただけだろ」

エレン「あぁ……なんか罪悪感が凄い……」

ジャン「それを言うな……言った本人が一番キてる……」

エレン「俺、サシャに謝ってきちゃ駄目か?」クルッ

ジャン「我慢しろ」ガシッ

エレン「あんな良い奴騙すなんて我慢できねぇよ!」ググッ

ジャン「お前の立場を考えろ!……行くぞ…」ギリギリ

エレン「あああああサシャァァァァ…!」ズルズル


408 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:18:06 l0begp0w



アルミン(普通の人ならそろそろお店に着いてもおかしくない頃……)

アルミン(この二人じゃ心配だから様子を見に来たけれど……)


マルコ「あれ?喧嘩してない…」

アニ「でも何か騒いでるみたいだけど…」

アルミン「おーい二人供、何してるの?」

ジャン『後悔してる…』

アルミン「いや、そこだけ言われても…」

エレン『さしゃぁぁ……』グスッ

アルミン「なんでエレンが泣いて……あれ?なんで声が聞こえるの?」

マルコ「サシャと何があったのかも気になるな」

アニ「この短時間でいくつ謎を作る気なのさ」


409 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:18:52 l0begp0w
アルミン「とりあえず、エレンはどうして泣いてるの?」

エレン『サシャは良い奴だった…俺はその優しさを……!』

アルミン「サシャにバレたの!?」

ジャン『いや、バレてねぇ』

アルミン「それなら良かったじゃないか、実際サシャって結構強敵だよ?」

ジャン『良かねぇよ…次会った時どんな顔して良いのか分からねぇ……』

アルミン「……君達って案外仲間思いな所あるよね……しかし、悲愴感漂ってるなぁ…」

マルコ「暴言なんかより優しさの方が効くみたいだな、この二人は…」

アニ「結構純粋なんだね…」

マルコ「純粋過ぎるんだよ」

アニ「……なんとなく分かる気がする」


410 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:19:41 l0begp0w
アルミン「えっと、どうしてエレンと会話ができるかなんだけど…また花を……?」

アルミン「……いや待てよ…?僕はジャンにしか掛けてないぞ?」

ジャン『とってない、植物に触れてすらいねぇ』

アルミン「それならどうして…」

ジャン『……可能性があるとすりゃあ、今こいつを引きずってるから?』

アルミン「エレンを?」

ジャン『あぁ、こいつサシャの所に行こうとするからな』

アルミン「なるほどね、そんなことできたんだ…」

マルコ「でもそれって、アルミンが話し掛けるタイミングによっては危険じゃないか?」

アニ「毎回話し掛ける前に様子をうかがった方が良いね」


411 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:20:27 l0begp0w
アルミン「ねぇ、そんなことしてたら周りの注目の的なんじゃ…」

ジャン『あぁそうだな、あのおっさん、頭の反射もプラスされて眩しいくらいの良い笑顔だ』

アルミン「何言ってるのさ、ふて腐れている場合じゃないよ」

ジャン『ならこいつをどうにかしろよ』

エレン『うわぁぁぁぁ…』

アルミン「……せめて手を繋ぐくらいにしてくれないかな…」

ジャン『勘弁してくれ』

アルミン「会話もできるし便利なんだ」

ジャン『お前の目的はそっちだな』

アルミン「まぁね」


412 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:21:11 l0begp0w
アルミン「エレン、早く終わらせないと!ミカサが美味しいもの作ってくれてるみたいだよ!」

エレン『うっ…』

アルミン「出来立ての方が良いでしょう?」

アルミン(まぁ作るタイミングは僕が教えにいくんだけど)

エレン『分かったよ、ちゃんとやる』

アルミン「うん、よろしくね」



マルコ「胃袋だけはがっちり掴まれてるんだね」

アルミン「慣れ親しんだ味でもあるし」

アニ「何度か食べさせてもらったことはあるけど、確かに美味しかったよ」

マルコ「怒らないで聞いてほしいんだけど、エレンのことがなかったら相当女子力高いと思う」

アニ「別に怒らないよ、実際そうだと思うし」

アルミン「否定できないのがなぁ…」


413 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:21:59 l0begp0w



エレン「ジャン、1回手離せよ」

ジャン「ん」パッ

エレン「…………どうしよ…」

ジャン「俺は嫌だからな」

エレン「俺だって嫌だ」

アルミン『ジャン、頑張ってよ…エレンも嫌がるだろうけど』

ジャン「頑張るったって……」

エレン「うわぁ、目の前に一人で喋ってる奴が…」

ジャン「殴るぞ」

エレン「女の子に暴力は駄目だってサシャが言ってた」

ジャン「都合のいいことばっか言ってんじゃねぇ」


414 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:23:00 l0begp0w
アルミン『ジャン、エレンも黒髪だろう?ミカサだと思い込んでさ…』

ジャン「一緒にできると思うなよ、全然違うっつーの」

アルミン『喋らなきゃ美人でしょ?』

ジャン「……一瞬だけな、中身知ってると駄目だ」

エレン「こっち見ながら中身って言うなよ生々しい」

ジャン「黙ってろナマモノ」

エレン「えっ」

アルミン『喧嘩はやめてよね』

ジャン「しねぇよ……絶対サシャの顔がチラつく……」

アルミン『サシャの効果凄いなぁ…』


415 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:23:36 l0begp0w
アルミン『で、とりあえず手繋いでよ』

ジャン「…………チッ、ほら、手貸せ」スッ

エレン「やだ」サッ

ジャン「もうこのままでいいだろ」イラッ

アルミン『良くないよ!どんだけ嫌なのさ!僕はマルコと手繋げるよ!?』

ジャン「俺もマルコならまだ我慢できる」

エレン「お前今だけマルコにならねぇかな」

ジャン「無茶言うな」

アルミン『…………ジャン、手じゃなくていいから一旦話せるようにして?』

ジャン「話があるってよ」ポン

エレン「げっ」


416 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:24:14 l0begp0w
アルミン『二人供聞こえるね?僕は決めたよ……』

エレン「あ、これヤバイ時のトーン…」


アルミン『今すぐ手繋がないとミカサにイチャイチャしてたって報告する!』


エレン「」

ジャン「」

アルミン『……3!……2!』

エレン「待ってください!ほら早く手よこせ!」バタバタ

ジャン「お前そっち右手だろうが!左手よこせ!」バタバタ

エレン「うわお前の手冷たい!キモい!」

ジャン「温い!気持ち悪い!」

アルミン『よろしい、じゃあ、さっさと行こうか』

エレン「アルミンこわい…」


417 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:25:45 l0begp0w



エレン「着いた…やっと着いた……」

ジャン「なんでこんなに遠く感じるんだ…」

アルミン『一応デート中なんだからもっと楽しそうにしてくれないかな』

ジャン[チェンジ]

アルミン『ジャン、僕は君の心と会話する気はないよ』

エレン「帰りたい…しかもなんか足痛くなってきたし……」

アルミン『エレン、君はなんのためにここまで来たのさ』

ジャン「さっさと決めて帰っ…戻ろうぜ、一刻も早く」

エレン「おいジャン引っ張るなよ…」

ジャン「場所くらいなんとなく分かるだろ?ほら行くぞ」

エレン「だから引っ張るなって…」


418 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:26:35 l0begp0w
アルミン『どう?ありそう?』

ジャン「何探しに来たんだったか…」

アルミン『可愛い服だよ、エレン、君の出番だよ?……エレン?』

エレン「…………アルミン、靴擦れ起こした…」

アルミン『』

ジャン「」

エレン「何これめっちゃ痛い、つーか痛々しい」

アルミン『流石に靴は駄目だったのか…』

エレン「こんな靴履いたことねぇもん…」

ジャン「お前トイレ行って治してこいよ」ボソボソ

エレン「女子トイレになんか行けるかよ」ボソボソ

ジャン「サッと行ってサッと治してこい」ボソボソ

エレン「お前は鬼か」

アルミン『なら早く選んで帰ろう?ね?』


419 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:27:27 l0begp0w


エレン「あー、あぁ……」カックカック

ジャン「駄目だこいつ…チッ、目立つからそっち座ってろよ」

アルミン『あ、今のいいね』

ジャン「ちょっと黙ってろ……って、お前が黙ったら困るのか…」

アルミン『そうなるね』

ジャン「流石に手は離すぞ?俺まで動けねぇ」

ジャン[それっぽいのがあったら持ってきて見せれば良いだろ]

アルミン『うん、今回ばかりはね…』

ジャン[で、女子の服って言っても誰に合わせりゃ良いんだ?]

ジャン(どうせアニだろ)

ジャン(……いや、預かってる記憶ってことは、こいつら覚えてなかったりするのか?)

ジャン(演技も面倒だな…)


420 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:28:15 l0begp0w
アルミン『えっと、一番近いのはク……ヒストリア…かな…』

アルミン『そういえばどこ行っちゃったんだろうね……』

ジャン[さぁな、どこかでユミルとよろしくやってるんじゃねーの]

ジャン[とにかく今はこっちだ]

アルミン『そうだね…』

アルミン『まぁ、容姿は大体似てるかな』

アルミン『後は少し身長を伸ばして…痛い!』

ジャン(蹴られたか…)

アルミン『……髪は、少し短く、というか纏めてる』

ジャン[お前だったら何色が似合うと思うよ?]

アルミン『うーん…クールなイメージが強いから……じゃなくて、可愛いのが良いからピンク系かな』


421 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:28:53 l0begp0w
アルミン『えっ、ちょっと待ってよ!そういう意味じゃない!違うよ?』

アルミン『ギャップだよギャップ!そういう服を着たら絶対に可愛いと思ってさ、本当だよ?だから蹴らないで!お願い!』

アルミン『…………あぁ、そういえば脚綺麗だし服もそういう…痛い!!』

ジャン(万能アルミンは何処へ行った…)

ジャン[何遊んでんだよ]

アルミン『遊んでないよ…!』

ジャン[はぁ……ピンクなら結構あるぞ?形はこれでいいだろ、花柄ワンピースとかで]

ジャン[脚だし]

アルミン『まぁそうだね…痛い!今のも僕なの?』

ジャン[……当店のオススメがあった、みかりん衣装だってよ]

ジャン[腹出てるけどピンクだぜ?あれで良いんじゃねぇの?]

ジャン(というかみかりんって誰だ…なんか…惹かれるような……いや、何言ってる俺はミカサだけだ!)


422 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:29:28 l0begp0w
アルミン『あんまり露出多いのはねぇ…』

ジャン[全ての巨人を魅了せよ!!って、もう居ないんだがな…]

アルミン『ジャン、真面目に探してくれよ』

ジャン[お前たまにマルコみたいなこと言うよな]

アルミン『あ、凄い、今のはマルコが言ったヤツだよ』

ジャン[区別つかねぇよ]

ジャン[さて、アレにはどれが合うのか…]ボソッ

ジャン(やべっ)ハッ

アルミン『……アレって?』

ジャン[……俺のなんとなくのイメージだよ、別に良いだろ]

アルミン『あ、うん…』

ジャン(あいつって結構体つきは良い方だよな…)


423 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:30:14 l0begp0w
ジャン[あ、これミカサに着てほしい]

アルミン『ジャン、分かってるだろうけど、ミカサの選びに来た訳じゃないからね?』

ジャン[分かってる]

ジャン[お、これなんかどうだ?後ろにりぼんあるぞ]

ジャン(……あれ?俺、みかりん引きずって…)

アルミン『良いのがあったらエレンの所へ行ってね』

ジャン[了解]


ジャン「おい、生きてるか?」ポン

エレン「遅い…!」

ジャン「彼女かお前は!」

アルミン『一応そうだからね、その状況だと』

ジャン「そうだった…」


424 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:30:55 l0begp0w
ジャン「まぁいい……で、こういうのはどうだ?」

エレン「りぼん邪魔じゃないか?」

ジャン「ひらひらしてんのが良いんだろうが」

エレン「えー、俺ふわふわしてんのがいい」

ジャン「お前の好みじゃねぇか」

エレン「お前もな」

エレン「間をとってアルミンに選ばせようぜ、正解を導いてくれるに違いない」

アルミン『エレン、なんだか投げやりになってない?』

ジャン「アルミン、お前の好みは?」

アルミン『うっ…僕は…………もこもこしてるのが好っ…ぐはぁ!!』

エレン「ジャン」

ジャン「おう」

アルミン『心配くらいしてよ!』


425 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:31:45 l0begp0w
ジャン「うさしっぽ、うさみみフード付き」

エレン「これ当たりじゃないか?」

ジャン「サイズは?」

エレン「多分ちょうどいいと思う」

ジャン(まぁそりゃ大体分かってるしな)

エレン「これだけで良いのか?」

ジャン「脚がいいんだろ?」

エレン「なまあし…?」

ジャン「なまあし」

アルミン『ね、ねぇちょっと…』

ジャン「会計行ってくるわ」

アルミン『ジャン!』

ジャン[……なんだよ?]

アルミン『もこもこブーツも追加でおねがっ……あああああああ!!』


ジャン(……お前、本当に……アルミンか…?)


426 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:32:23 l0begp0w
ジャン「とりあえず買い物は終わったが…」

ジャン「お前歩けんのか?」

エレン「老人レベルで良いなら」ヨッタヨッタ

ジャン「戻る前に日付替わりそうだな」

ジャン「お前なら余裕だろそれくらい、宝石より硬いメンタルどこいった」

エレン「それはそれ、これはこれ」

ジャン「その気になればいける、ほら来い」グイッ

エレン「いっ……たくない?いや痛い!痛い…んんっ!」モゴモゴ

ジャン「うるさい」

アルミン『ジャン、君も鬼だね…』

ジャン「どうすんだよこれ…」

エレン「はい」パー

ジャン「嫌だ」

アルミン『喧嘩しないのは良いけど、そこら辺どうにかならないの?君達は…』


427 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:33:12 l0begp0w
エレン「お前のせいで完全に歩けなくなった」

エレン「ので」

エレン「責任とれ」

ジャン「……残念、普通に頼めばまだ可能性はあったんだがな」

ジャン「殴って良いか?」

エレン「嫌だ」

ジャン「遠慮すんなよ」

アルミン『ジャン、マルコが祟るって』



ジャン「おいなにしてんだ早く乗れ」

エレン「やったぜ」

アルミン『ちょろい』


428 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:34:03 l0begp0w
アルミン『もうそれで帰るだけだし大丈夫だよね?』

アルミン『僕はミカサに買い物終わったって報告してくるよ』

アルミン『じゃあ、くれぐれも問題を起こさないように、ね?』ブツッ


ジャン(俺もミカサと話したい…)

エレン「なぁ、ジャン…」

ジャン「なんだよ」

エレン「アルミンもミカサもマルコも……なんか俺が知ってる人間と性格が少し違う気がするんだけど、気のせいか?」

ジャン「………………」

エレン「おい、なんか言えよ…」


ジャン「お前が言うな」

エレン「えっ…」


429 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:34:49 l0begp0w



アルミン『おまたせミカサ、買い物終わったみたいだよ』

ミカサ「遅くなりそうな予感はなんとなくしていた」

アルミン『うん、なんだか色々あってね…』

ミカサ「エレンが無事ならそれでいい」

ミカサ「本当は私がエレンと行きたかったけど…」

ミカサ「エレンが選んだのだから仕方ない…」

ミカサ「でもやっぱり行きたかった…」シュン

アルミン『釘を指すようで悪いんだけど…エレンちょっと怪我してるよ…』

ミカサ「まさか喧嘩…!?」ジャキ

アルミン『ただの靴擦れだから削がないであげてね?彼に罪はないよ』

ミカサ「」

アルミン『ミカサ?』


430 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:35:19 l0begp0w
ミカサ「エレンに怪我を…」

ミカサ「私は…」

アルミン『いや、ミカサのせいでもないよ』

ミカサ「いいえ、これはエレンの全てを理解できなかった私の罪」スタスタ

ミカサ「あぁ、私はエレンの悲痛な叫びを聞かなければならないのか…」ガサゴソ

アルミン『ミカサ?どういうこと?』

ミカサ「アルミン…」スッ

ミカサ「傷ができたなら……消毒しなくちゃ……駄目でしょ?」ゴゴゴ

アルミン『……止めてよミカサ!僕まで足が気になってくるじゃないか!!』

ミカサ「ちゃんと我慢できたらいっぱい撫でてあげよう」


ミカサ「……と、そろそろ始めなくては」

ミカサ「既にパンは切ってあるから、手を綺麗に洗い直して始めよう」


431 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:36:01 l0begp0w
ミカサ「さて、作り方はいたって簡単」

ミカサ「今回は小さめに切ったパンを使う、これにバターを乗せる」

ミカサ「焼く」


ミカサ「私は両面焼いたものが好き」

ミカサ「もう一度焼く」


ミカサ「焼けたら上から蜂蜜をかける」

ミカサ「完成」


ミカサ「耳はスティックにするのが私流」

ミカサ「バターで焼く」

ミカサ「正直これだけでもいける」


ミカサ「後はお好み、アイスやシナモンでも用意しておくといい」

ミカサ「ね、簡単でしょう?」キリッ


432 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:36:41 l0begp0w
アルミン『………………』

ミカサ「どうしたのアルミン?」

アルミン『うん、ミカサがなんだか楽しそうだったから…』

ミカサ「楽しい」

ミカサ「エレンやアルミンに食べてもらえるならもっと嬉しい」

アルミン『ありがとう』

アルミン『でも、一つだけ言わせて?』



アルミン『最後はキリッではなくドヤッだよ』



ミカサ「アルミンはたまに良くわからないことを言う…」

エレン「ただいまー」

ミカサ「エレン…!おかえりなさい」


433 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:37:24 l0begp0w
エレン「おう……あ、なんかめっちゃ甘いにおいが…」

ジャン(忘れられてる気がする)

ミカサ「エレン、アルミンから聞いた」

ミカサ「ごめんなさい、私の注意不足で怪我をしたみたいで…」

エレン「まぁ確かに女装させたお前が悪いけどな」

エレン「ただ、俺が文句を言いたいのは怪我のことじゃねぇよ」

エレン「どう考えても女装についてだ!」

エレン「俺がそれのせいでどんな思いをしたことか!!」バシバシ

ジャン「人の背中で騒ぐなアホ!」

エレン「なんだよ!今までずっと馬鹿馬鹿言っておいていきなりアホに変えやがって!」

ジャン「そんなに馬鹿がいいなら何度でも言ってやるよ、この馬鹿!」


434 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:38:14 l0begp0w
エレン「この…!馬が生意気なこと言うなよ!」

ジャン「落とされたいのかテメェは!!」

エレン「やめろよ怪我しちゃうだろうが!」

ジャン「うるせぇ知るかそんなこと!!」

アルミン『さっきまで結構仲良さげだったじゃないか!どうして帰ったら喧嘩が始まるのさ!?』

ミカサ「それよりエレン、消毒をしよう」

エレン「え?いいよ、痛いし」

エレン「というか家に着いたなら治せば……」

エレン「………………」

エレン「あれ?」

ジャン「なんだよ」

エレン「治らねぇ…」

ミカサ「……ジャン、こっち」

ジャン「よし」


435 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:38:50 l0begp0w
エレン「待て、おい待てって、すぐ治る、すぐ治るから!」バタバタ

アルミン『ひょっとして巨人の力が消えてる…?』

エレン「喜びたいけど喜べない!」

ジャン「ほら、降りろ」ドサッ

ジャン「あとついでに逃げんなよ?」ガシッ

エレン「えっ…」

ミカサ「思ったより酷い…」

ミカサ「エレン、覚悟!」スチャ

エレン「ミカサそれ違っ……ああああああああああ!!」



エレン「……うぅ…今日こんなんばっか……」グスッ

ミカサ「良く我慢できた」ナデナデ

ジャン「我慢したって言えるのか…?」


436 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:39:22 l0begp0w
エレン「こんなことしても、どうせすぐ死ぬんだけどな…」

ミカサ「それでもしっかりやっておくべき」ナデナデ

エレン「お前いつまで撫でてんだよ」パシッ

ミカサ「エレンが望むならずっとでも構わない」

エレン「撫でろなんて一言も言ってないだろ」

ジャン「くそっ、贅沢言ってんじゃねぇ!」

エレン「はぁ?なんでお前が怒るんだよ?」

ミカサ「やめなさい」

ジャン「」ビクッ

ミカサ「……流石にそこまで怯えられると傷付く」

ジャン「わ、悪い…」

ジャン(そっちじゃないが…)


437 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:40:04 l0begp0w
エレン「ところで、俺どうやって死のう?」

エレン「毎回助走つけて死んでたんだけど、今回走れねぇ」

ジャン「気合いで走れ」

エレン「またそれかよ」

ミカサ「とりあえず荷物は一纏めにしておいた」

エレン「おう」

アルミン『エレン、荷物に血はつけないでね』

エレン「アルミンもなかなかに酷いよな」

エレン「さて…………ミカサ、包丁貸し…」

ジャン「ふざけんな」

アルミン『エレン、それじゃあ血塗れじゃないか』

ジャン「そこじゃねぇだろ!」

エレン「じゃあなんだよ」


438 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:40:41 l0begp0w
ジャン「俺とミカサはお前が苦しんで死ぬのを目の前で見ることになるんだぞ!?」

ジャン「大体そのあとの処理はどうするつもりだよ!」

エレン「苦しむとかやめろよ…」

ジャン「いいからそのやり方はやめろ!」

エレン「じゃあどうすんだよ、いつぞやのマルコみたいにサクッとやってくれんのか?」

ジャン「馬鹿言え、俺がそんなことする訳ねぇだろうが」

エレン「それ兵長っぽいな」

ジャン「どうでもいいだろうがそんなこと!」

エレン「ならミカサ、なんとかしてくれ」

ミカサ「私も…エレンを手にかけるのは……」

エレン「仕方ねぇ…踏ん張って走るか……」

ジャン「できるならはじめからそうしろよ」


439 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:41:25 l0begp0w
エレン「せーのっ…」スッ

エレン「…………」スチャ

エレン「痛い」

ジャン「こっちみんな」

エレン「はぁ……よいしょっと……ってて…」

エレン「ちょっと肩貸せ、そっちそっち」

ジャン「人使い荒いな…」

エレン「よし、ここでいい、ちょっと離れてろ」

エレン「じゃ、逝ってきます!」ガッ

エレン「」


ジャン「お前なんでそういうのに抵抗ねぇんだよ…」

エレン『何度も死にかけてたからな』

ジャン「ほんっ…とうに意味わかんねぇ!!」

アルミン『もうジャンの反応が正しいのかさえ分からなくなってきたよ…』


440 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:42:23 l0begp0w



ジャン「同期の死体が目の前に転がっててもほとんどなにも感じねぇ…」

ジャン「絶対に感覚が狂ってきてやがる…」

エレン『お前手と一緒で冷たい奴だな』

ジャン「大体お前のせいだっつーの!」

アルミン『あれ?エレン、その格好のまま来ちゃったの?』

エレン『あっ…ジャ』

ジャン「知らねぇ」

エレン『まだほとんど言ってないだろうが!』

ジャン「お前の着替えのためだけに軽々しく体力モドキ使っていられるか」

アルミン『体力モドキなんて聞いたことないよ』

エレン『俺このままなのか?』

アルミン『良いんじゃない?可愛いし』


441 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:43:38 l0begp0w
エレン『良くねぇよ、嬉しくないし』

エレン『なぁジャン、一回だけ、一回だけでいいから!』

ジャン「彼氏なんだか彼女なんだか……」

エレン『はぁ?』

ジャン「どちらにしろやらないけどな」

エレン『頼む!そこをなんとか!』

ジャン「じゃあな、死に急ぎ野郎」ガサゴソ ペシッ

ジャン「ミカサ、悪いが少しの間ここに置いておく」

ミカサ「……エレンがずっと頼んでいる、どうにかならないだろうか?」

ジャン「着替えのためだけだろ?勘弁してくれ、こっちは消耗するだけなんだ」

ミカサ「……私は、エレンの望みを叶えてあげたい、けど……この場合はどうすればいいのだろうか?」


442 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:44:43 l0begp0w
ミカサ「……ジャン、話だけでも聞いてほしいと…」

ジャン「話って言っても同じこと繰り返すだけだろ…」

ジャン「まったく…」スッ

エレン『あ、ジャン!栞は置かないでくれよ、頼むから…』

ジャン「着替えは諦めたのか?」

エレン『あぁ、そんなことしてたらお前がもたねぇんだろ?だったらいい』

ジャン「やけに聞き分けが良くなったな……良いのか?本当にやらねぇぞ?」

エレン『別にいい…』

ジャン「………………」


ジャン「……アレイズ!」

アルミン『えっ?ジャン!?』


443 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:45:16 l0begp0w


エレン「…………おい!良いのかよ!?」

ジャン「はぁ……あっちで靴擦れ起こしたら他が迷惑だろ……」

ジャン「マルコに背負わせるなんてなったら今度は本気で殴るぞ?」

エレン「靴脱げば良かったんじゃ…?」

ジャン「足元に何もないって言い切れるならな」

ジャン「お前のそんな不注意だけで周りを巻き込むんなら俺が許さねぇ」

ジャン「いいから着替えてこいよ、お前見てるだけで悪化する」

エレン「……ありがとな…」

ジャン「あ、それ吐くからやめろ…」

エレン「はぁ!?」

ミカサ「ジャン、ありがとう……」

ミカサ「エレン、こっち」

エレン「お、おう…」


444 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:45:54 l0begp0w



アルミン『ジャン、やっぱり君って優しいのかな?』

ジャン「俺に聞くなよ…」

アルミン『それもそっか』

アルミン『僕からもお礼を言うよ、ありがとう』

ジャン「礼なんて要らねぇんだよ、俺は自分がやりたいように動いてるだけだ」

アルミン『僕もそうだよ、親友を何度も助けてくれてるからお礼を言った』

アルミン『まぁ、結果的には僕も助けてもらってるけど…』

ジャン「……あいつは、自分の命を軽く見すぎなんだよ、だから余計に腹が立つ…」

ジャン「確かに良いように使われてんのにも腹は立つが……別にそこは約束だし守ってやるよ」

アルミン『約束?』

ジャン「ちょっとな……」


445 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:46:46 l0begp0w
ジャン「とにかく、死に急ぎ野郎だか死にたがり野郎だか知らねぇが、もう少し考えろ……」

ジャン「俺のやってることがいつまでできるかもまだ分からねぇんだ」

ジャン「戻れなくなっても責任は取らないからな」


ジャン「……まぁ、今回はこれくらいで許してやるよ、エレンちゃん」

エレン「……もう着替えたっつーの…」

ミカサ「ジャン、ごめんなさい……私が……」

ジャン「提案は俺、実行者は全員、止めなかった奴等が悪い」

ジャン「つまり全員悪い、今回のことは全部な」

ジャン「ほら、お前はやることあるんだろ?早くいけよ、お前の面なんざ見飽きたんだ」


446 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:47:27 l0begp0w
エレン「ばーか」ザシュッ

エレン「……いってぇ…」

ジャン「……おまっ、その手……何してんだよ!」

エレン「ごちゃごちゃ説教たれやがって!」スタスタ

エレン「食らえこの野郎!」バシーン

ジャン「がっ!?」

ジャン「……テメェ、それが恩人に向かってやるこ…んぐっ!?」

エレン「うっせぇ」ゴシゴシ

エレン「俺のハンカチくれてやるよ、食うんじゃねぇぞ」ポイッ

エレン「逝ってきます!」ガッ


ジャン「……誰が食うか、こんな小汚ない血着いたハンカチ…」


447 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/11(火) 23:48:06 l0begp0w



ジャン「ミカサ、ちゃんと礼くらいできるようにしてやれよ」

ミカサ「エレンは不器用、ごめんなさい」

ジャン「本当にな、そもそも血がハンカチで拭えるわけないだろ」

ミカサ「そうではなく…」

ジャン「ミカサ、俺はあいつと友達なんて真っ平御免だぞ」

ミカサ「そう…残念……でも、そのままでいてくれるなら、それでも構わない」

ジャン「……気が向いたらな…」

ミカサ「これからも、どうかよろしく」ニコ

ジャン「」

ミカサ「……ジャン?」

ジャン「お、おう!…さて!こいつが散らかしたの片付けるか!!ミカサは休んでていいからな!!」


ミカサ(やっぱりよく分からない人だ…)




451 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:41:35 ub6lYPuI



アルミン「おかえりエレン、お疲れ様」

マルコ「おかえり、エレン」

アニ「お疲れ様…」

エレン「………………」

エレン「……ただいま…」ボソッ

アルミン「……エレン、後悔するくらいならやらなきゃ良かったのに…」

エレン「どうしようアルミン…俺、逃げてきちまった…」

アルミン「エレンが逃げるなんて珍しいね、でも、それは君が考えないと」

エレン「そうだな…」

マルコ「ジャンは怒ってるけど怒ってないよ、大丈夫」

アニ「今のうち、どうにかしておいた方が良いんじゃない…?」

エレン「おう、ありがとな」


452 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:42:09 ub6lYPuI


エレン「ジャン!」

ジャン『なんだよ!まだなんかあんのか!?』

エレン「あぁ、さっきは何も言えずに逃げちゃったからな…」

ジャン『へぇ…』

エレン「俺はお前に甘えてただけだった……本当に大切なことは、いつかみたいに本気で伝えにくるだろうって思い込んでてさ…」

エレン「だから、何も気にせず思ったこと全部ぶつけて、勝手に巻き込んで…」

エレン「こいつなら別にいいだろなんて馬鹿みたいな勘違いして…」

エレン「お前がアルミンと話してたこと…聞こえてたんだ」

エレン「俺はお前を利用してただけ…そんなこと、自分で気付かなきゃいけないのに、言われてから気付いちまった…」

エレン「ジャン、本当にごめん!ずっと助けてくれてたのに……殴ってごめんな…」

ジャン『あっそ…』


453 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:42:45 ub6lYPuI
エレン「……いつもみたいに言い返してこないのかよ…」

ジャン『言い返してほしいのか?』

エレン「そう、だと思う…」

エレン「……なぁ、まだ俺の話聞いてくれるか?」

ジャン『勝手に言えよ、栞取り出すのも面倒だ』

エレン「……色々言ってきたけど、最後に一つだけ頼みたいことがあってさ…」

エレン「いつものままでいてほしいんだ、俺のこと嫌いでも何でもいいから、このままでいてくれよ…」

ジャン『はぁ?』

エレン「駄目なら駄目でもいい、だから…」

ジャン『……お前、本当にエレンなのか?』

エレン「あぁ…」

ジャン『そうだよな、こんなこと恥ずかしげもなく言える奴なんてお前くらいしかいねぇ…』


454 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:43:45 ub6lYPuI
ジャン『…………はぁ……お前、面倒くさい考え方してるうえに全部空回りしてんだよ』

エレン「は…?それってどういう…」

ジャン『そのままの意味に決まってんだろ』

ジャン『お前が言う、俺が本気で伝えにくるって奴な……今回それやったか?』

エレン「……やってない…と思う…」

ジャン『ならこれで話は終わりだ』

エレン「なっ…!俺は……」

ジャン『そんなことよりお前はミカサに感謝しろよ?』

エレン「……ミカサ…?」

ジャン『さっきミカサに頼まれたんだよ、そのままでいてくれってな……だからお前が何をごちゃごちゃと言おうが知ったこっちゃねぇ』

ジャン『もういいだろ?こっちは忙しいんだよ、テメェの片付け誰がしてると思ってんだ』

エレン「……ジャン、ありがとな…」

ジャン『さっきそれ吐くからやめろって言ったろうが!お前人の話もロクに聞けねぇのか?』


455 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:44:49 ub6lYPuI
エレン「えっ?アルミン、さっき…」

アルミン「エレン、それジャンの照れ隠しだからね?ちゃんと回復はしてるよ?」

ジャン『おいアルミン!テメェわざと聞こえるようにして喋りやがったな…!?つーか嘘言ってんじゃねぇよ!!』

エレン「…………ははっ、なんだよそれ……」

アルミン「……エレン?」

エレン「後悔してた俺が馬鹿みたいじゃねぇか…!」

ジャン『よう馬鹿』

エレン「こんな奴相手に本気で悩むんじゃなかった……」

ジャン『良かったな、あだ名に空回り野郎追加してやるよ』

エレン「いらねぇ!」


456 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:46:03 ub6lYPuI
エレン「早く忘れてくれよ…」

ジャン『はぁ?嫌に決まってんだろ、こんな面白いネタ』

エレン「ネタ!?俺は縁を切られるんじゃないかって本気で心配して……!」

ジャン『へぇ…』

エレン「ぐっ…!だ、大体!気付いてたんなら言い切る前に指摘してくれれば良かっただろうが!」

ジャン『はぁ?なんで俺がお前のためにそんなことしなくちゃいけねぇんだよ!勝手に一人で盛り上がってたお前が悪い!』

エレン「……そりゃそうだけど…!」

ジャン『おっ、自覚持てるようになったか』

エレン「なんか上から目線で腹立つ!」

ジャン『せいぜい下で騒いでろよ、空回り野郎』

エレン「忘れろって言ってんだろうが!!お前の秘密バラすぞ!?」


457 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:46:53 ub6lYPuI
ジャン『……は?秘密?』

アルミン「あ、なんか面白そう」ヒョコ


エレン「お前、俺のス…」

ジャン『あああああ!聞こえねぇ!!!』

アルミン「エレン、聞かせてよ!」

エレン「だから俺の…」

ジャン『言うなよ!?お前それだけはやめろ!!』

エレン「じゃあ服の…」

ジャン『それもな!』

エレン「なんなら良いんだよ…」

ジャン『全部駄目に決まってんだろ!つーかそういう話じゃねぇんだよ、このアホ!』

エレン「馬鹿じゃねぇのかよ!」

ジャン『だからそこはどうでもいいだろうが!!』


458 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:49:47 ub6lYPuI



マルコ「仲直りというか…むしろ喧嘩が始まった……」

アニ「あいつらの仲直りは喧嘩なんでしょ」

アニ「でもまぁ、あっちの方が…見慣れてるからね」

マルコ「ちょっと煩いけどね」

アニ「そう思うなら止めてきなよ」

マルコ「無理に決まってるじゃないか…」

マルコ「それに、僕の声はジャンに聞こえないよ」

アニ「アルミンに言ってもらえばいいんじゃない?」

マルコ「あーそっか…その手もあるな……」

マルコ「でも、なんだかエレンが楽しそうだからもう少しやらせてあげよう」

アニ「……そうだね…」


459 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:51:02 ub6lYPuI
アルミン「エレン!ジャン!いつまでやってるの?もうその辺でいいでしょ?」

エレン「まだ一個もバラせてない…」

ジャン『バラすな』

アルミン「聞いてみたいところだけど、大変なことになりそうだからやめようね?」

ジャン『あー、付き合ってらんねぇ…さっさと切れよ、テメェなんかと話して損した』

エレン「おう、またな!!」ブツッ

アルミン(あれ?……まぁいっか…)

アルミン「……二人供、よくそんなに話していられるね…」

エレン「そうか…?」

アルミン「いやまぁ、お互いそれで納得してるなら良いけど…」

エレン「……アルミン、ありがとな」

アルミン「えっ?どうしたのいきなり!?」

エレン「言いたかったから言った」


460 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:51:48 ub6lYPuI
アルミン「そっか…どういたしまして」

エレン「おう」

エレン「マルコ、アニもありがとな」

マルコ「ははっ、本当にいきなりだなぁ…どういたしまして」

アニ「私は何もしてないよ…」

エレン「してくれた、ありがとう」

アニ「……どうも…」



アルミン「よし、じゃあこっちに切り替えようか……僕達のやることはちゃんと覚えてるよね?」

マルコ「なんだったかなぁ?」

アルミン「マルコ、分かってくるくせに遊ばないでよ…」

アルミン「普通の女の子らしく!」

アルミン「そうだろう?アニ!」

アニ「そうだけど…」


461 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:52:35 ub6lYPuI
アルミン「アニ、君の本当の願いを叶えなくちゃいけないんだ、気にしなくて良いんだよ?」

アニ「だからといって、あんな茶番劇が起こるまでやってくれなくても良かったんだ…」

エレン「おいアニ…茶番劇って…!」

マルコ「はい!一旦そこまで!」

アルミン「マルコ?」

マルコ「とりあえずアニは着替えてみようよ、早く見てみたい」

アニ「あんたって意外とストレートなんだね」

マルコ「可愛い女の子が見たいのは男子にとって当たり前のことさ」

アルミン「確かにそうだね」

アルミン「……あれ?マルコは蹴らないの!?」

アニ「うるさいよ」


462 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:53:16 ub6lYPuI
アルミン「ところで、どこで着替えるの?流石に僕達が後ろを向いています、っていうのはちょっと可哀想だよ……」

マルコ「お任せあれ」スチャ

アニ「何?それ…」

マルコ「懐かしの竹とんぼ」

エレン「そんなん作ってたな…」


マルコ「これを…」ググッ

マルコ「こうして…」ピタッ

マルコ「こうじゃ!」ブーン


エレン(またなんか始まった…)

アニ(何あれ見たことない…!)


463 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:54:37 ub6lYPuI
エレン「あれ?」

エレン「って、竹とんぼ飛ばしただけじゃねぇか…!」

マルコ「大丈夫大丈夫、見てて?」


ブーン サクッ ググググッ


エレン「」

アニ「」

アルミン「……そんな!?竹とんぼが巨大樹に!?」

マルコ「入り口はこちらになりまーす」

マルコ「あ、カーテンお付けしますね」ササッ


アニ「マルコ、あんた一体何者なの…?」

マルコ「僕は僕だよ」

アニ「……そういうことにしておいてあげるよ」

マルコ「本物なのになぁ」


464 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:55:18 ub6lYPuI
アニ「エレン、着替えてあげるから服を貸しなよ」

エレン「えっ?あ、おう…」スッ

アニ「覗いたら蹴るからね」スタスタ

エレン「覗かねぇよ」

アニ「…………」クルッ スタスタ

エレン「えっ?ア、アニ!?入り口はっ……ぐあっ!」ドサッ

アニ「さっきので少しは成長したと思ったけど、女の子の扱いについてはまだまだみたいだね…」

アニ「こっちももう少し考えな」スタスタ



マルコ「大丈夫?エレン…」

エレン「あぁ、蹴りの威力は衰えてないらしい…」

アルミン「そこじゃないよ…」


465 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:56:38 ub6lYPuI


アニ「ちょっと、短すぎじゃないかい?これ……」ギュッ

エレン「そういうヤツだよ、俺チラシ見てたけど大体そんなんだった」

マルコ「いいね」

アルミン「ストライクだ」キラキラ


アニ「あんたは何か感想くらいないの?」

エレン「蹴ったら●●●見えっ…いだっ!やめっ!アニ!今のは流石に冗談だって!!」バタバタ

アニ「蹴らなきゃいいんだろう?」グリグリ

エレン「…………それでも見えたっ!し…ぐはっ!!」バタッ


アニ「永遠に眠ってな」


マルコ「白?」ボソボソ

アルミン「しましまかもしれない」ボソボソ

アニ「そっちも蹴られたいみたいだね…」


466 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:57:29 ub6lYPuI


アルミン「大変」ボロボロ

マルコ「申し訳」ボロッ

エレン「御座いませんでした」ボロボロ


アニ「まったく…傷つくよ、一体…いつから、あんた達は私をそんな目で見るようになったの?」


エレン(はじめからほとんど変わってねぇ…)

アルミン(美女が好みの服を着てたらしょうがないじゃないか!)

マルコ(これはこれでありかもしれない)


アニ「はぁ……なんとか言ったら?」

エレン「アニは元々美人だろ、変わってねぇよ」

アニ「………………」


エレン「……あれ?」


467 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 00:59:57 ub6lYPuI
アルミン「その日、エレン・イェーガーは宙を舞った」

アルミン「彼は虚空に一つの円を描き、そして散ってゆく…」

アルミン「その隙間に見えたもの…それは…」

アルミン「彼女のしまっ…」



マルコ(何故だ、何故アルミンは死に急いだ…?)

マルコ(彼の中の一体何がそうさせたのか……)

マルコ(それは彼以外の誰にも知るすべはない)



アニ「マルコ、あんたはそこまで馬鹿じゃないでしょ?」

アニ「それとも、アルミンと同じ?」

マルコ「……ごめんよアルミン…」

マルコ「怒らないで聞いてほしいんだけど、これ以上何をすべきか分からない…」


468 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:00:53 ub6lYPuI


アニ「ねぇ、本当に…私の願いを叶える気はあるの?」

アルミン「勿論です!」バッ

マルコ「アニ、お詫びと言ってはなんだけど、サプライズがある」

アニ「へぇ…」

マルコ「さっき使ったカーテン、これを閉じて
…」シャー

マルコ「…1、2、3!」シャッ

ミーナ「出ました!ミーナちゃんでっす!」キラッ

アニ「ミーナ…!」ビクッ

アルミン「なんでそんなところから!?」

ミーナ「気合いで飛んできました!」

マルコ「アニ、ミーナと握手してあげて」

ミーナ「可愛いもふもふな女の子がいる…」

マルコ「記憶を戻してあげないと…」


469 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:01:53 ub6lYPuI
アニ「……駄目だよ、嫌だ…」

マルコ「仲が良かった相手は怖いんだね」

マルコ「でも、怖がらなくて良いんだよ」

マルコ「君の大切な、友達だろう?」

アニ「違う、私には、友達なんて居ないよ…」

マルコ「僕はそのつもりだったんだけど…」

ミーナ「私も貴方と仲良くなりたいな」

アニ「…………」

ミーナ「……駄目…かな?」


アニ「…………」スッ


アニ「……後悔するよ…嫌なら触らなくていい…」

ミーナ「構わないよ」ギュッ

ミーナ「……!アニ…全部聞かせて…」

アニ「……分かった…」


470 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:02:39 ub6lYPuI



ミーナ「話は、これで全部なんだね?」

アニ「私のことは全部話したよ」

ミーナ「残りはアルミンのおかげでなんとなく分かった…」


ミーナ「……ねぇアニ、どうしてかなぁ…」

ミーナ「私は…全てを知っても、貴方を嫌いになれないでいる」

ミーナ「これってどういうことなのかな…」

アニ「私には、分からないよ…そんなこと…」

ミーナ「アニ…辛かったよね?ごめんね、私……苦しめちゃったかな……」

アニ「どうしてあんたが謝っているの?謝らないといけないのは私なのに…」

アニ「いや、謝って許してもらおうなんて考え事態おかしいよ…許さなくたっていい……」


471 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:03:12 ub6lYPuI
ミーナ「……ねぇ、アルミン?もう…全部終わったんだよね…?」

アルミン「うん、終わったよ、全部…」

ミーナ「……アニ、それならまた、1から始めよう?」

アニ「何を言ってるの…?」

ミーナ「1から友達になろうって言ってるの!」

ミーナ「生きてる間に友達になれなかったのは残念だけど、もうアニは何も我慢する必要なんてないんでしょう?」

ミーナ「駄目かな?」

アニ「……今までの話を聞いて、どうしてそんなことが言えるの?」

ミーナ「私は、たった3年だけの時間しか貴方と一緒に居られなかった…」

ミーナ「でも、兵団が分かれたとしても、仲良くしたいって思っていた」

ミーナ「結局…私は卒業もできずに死んじゃたけどさ、なんでかな?ここでアニを一人にしたら、私はそっちの方が後悔するって、そう思うんだ」


472 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:04:47 ub6lYPuI
ミーナ「それに、私ってサプライズとして呼ばれてきたんだよ?ということは、ここにいるマルコ達とはそれなりに仲良くしてる証拠でしょ?」

ミーナ「そんなのズルいよ!私がずっと仲良くなりたかったアニを独り占め…いや、三人占めするんて!」

ミーナ「私も混ぜてほしい!」

ミーナ「理由は、仲良くなりたいから」

ミーナ「だからアニ、私と友達になってください!」

アニ「………………」

アニ「私の周りは、馬鹿しか居ないんだね……」


アニ「ミーナ…」ギュッ

ミーナ「……!アニ…?」

アニ「ありがとう…!」

ミーナ「……!それって…!」


473 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:06:42 ub6lYPuI

ミーナ「……もう絶対に離さないんだから!!」ギュッ

ミーナ「アニィ……!」ギュウウウウウウ

アニ「苦しいよ、ミーナ…」

ミーナ「駄目!絶対に離さない!」ギュッ

アニ「…………」

アニ「それでも、良いかな…」ボソッ

ミーナ「本当に!?今の聞き間違いじゃないよね!?」

アニ「さぁね…」プイッ

ミーナ「えへへ…アニ……」

アニ「何…?」



ミーナ「その言葉、忘れないでよね!」


474 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:07:36 ub6lYPuI


マルコ「良かった…ミーナ……やってくれたんだね……」

アルミン「あのアニの顔、どんなに頑張っても僕達には引き出せない、かな?」

マルコ「そうだね…」

マルコ「どうしても一緒にいさせてあげたかったんだ、本当に良かった…!」


エレン「…………」

エレン(気を失っている間に何があったんだ…!?)


アルミン「あ、エレン…目覚めたんだ、大丈夫?」

エレン「色々だいじょばない…」


475 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:08:41 ub6lYPuI


ミーナ「あ、そういえば…」

マルコ「どうしたのミーナ?」

ミーナ「う、うん…何かするんじゃなかったの?私って確か…」

マルコ「サプライズゲストだね」

アルミン「それで、アニが普通の女の子として楽しめるように……あっ……!」

ミーナ「どうしたのアルミン?」



アルミン「ミカサのハニートースト……」

エレン「あっ…」

マルコ「あぁ…」

アニ「忘れてた…」

ミーナ「えっ?」


476 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 01:09:31 ub6lYPuI


エレン「アニ…」



エレン「大変申し訳ありませんでした…!」

アニ「別にいいよ、面白いものも見れたし」



ミーナ「エレンが何かしたの?」

マルコ「一言で現すなら、空回りしたね」

エレン「マルコ、お前まで……!」

アルミン「ミカサに謝らなくちゃ…」

エレン「……それ俺もやる…」



マルコ「とりあえず、始めるだけ始めようか」

ミーナ「よく分からないけど、盛り上げ役は任せてよね!」


アニ(このままでも楽しいから良い……とは言えないね…)



481 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:31:57 ub6lYPuI



ミーナ「パンパカパーン!アニちゃんと楽しむ会!開催です!!」ドーン


マルコ「わーい」パンッ

ミーナ「さてさて、このもっふもふなアニちゃんを…始めはどうしてあげましょうかねぇ…」ニヤニヤ

アニ「ミ、ミーナ…」

ミーナ「一瞬だけ怯えたその姿!しかしそれに気付いてからのポーカーフェイス!たまりませんね、マルコさん!」

マルコ「うさぎ服とも相まって最高ですね!」


アルミン「」

エレン「」

アニ「ちょっと、呆然としてないで止めてよ…」


482 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:32:40 ub6lYPuI
ミーナ「もう、ノリノリなのマルコだけじゃない!」

ミーナ「……あれ?というかマルコってそんなキャラだったっけ?」

マルコ「それ皆に言われるんだよなぁ…」

アニ「ミーナ、私は普通にしてほしいだけだから、そんなに頑張らなくても…」

ミーナ「私がアニのために頑張るのは普通だよ」

アニ「……そうだったかもしれないけど…」


アルミン「あ、固まってる場合じゃなかった」

アルミン「ミカサの手作り、皆で食べようよ」ガサゴソ

ミーナ「やったっ!」

アニ(美味しそう…)ドキドキ

ミーナ「アニ、嬉しそうだね」

アニ「な、なんで…!」ドキッ


483 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:33:24 ub6lYPuI
ミーナ「アニが甘い物大好きなのは知ってるよ、お菓子のことについては断ったことないもん」

ミーナ「話しようって誘うと断るのにね」

アルミン「へぇ、そんなに…」

マルコ「予想以上だったな」

アニ「ミーナ、そういうことバラすんじゃないよ」

ミーナ「あまりに嬉しそうだったから、つい…」

エレン「そんなこと分かるのか…?」

ミーナ「うん、アニの好きなものと嫌いなものの違いなんかは凄く分かりやすいよ」

エレン「ミーナって凄いな…」

アニ(恥ずかしい…)


484 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:34:17 ub6lYPuI
アルミン「アニ、メインは君だし、一口目は君が食べてみてよ」

ミーナ「あ、私がアニに食べさせてあげたい!」

アニ「自分で食べるよ…」

ミーナ「お願い、アニ…」

アニ「……仕方ないね」

ミーナ「えへへ、ありがと…じゃあいくよ!」

ミーナ「アニ、あーん」スッ

アニ「あ、あーん?」パクッ

ミーナ「美味しい?」

アニ「美味しい…」モグモグ

アニ(甘い物なんて久し振りに食べた……)



アルミン(良い眺めだ…)

マルコ(良いね)

エレン(アニが嬉しそうな顔…してる、のか?)


485 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:35:16 ub6lYPuI
ミーナ「こらこら男子諸君、君達もやりたまへ」

アニ「えっ?」

アルミン「そ、それは…」

ミーナ「アニ、どうする?誰がいい?」

アニ「わ、私はいいよ…自分で食べれるって……」

ミーナ「こんな機会なかなかないよ?合コンみたいで楽しいじゃん!」

マルコ「ガールズトークみたいなものを目指してたけど…そっちの方が良いかもしれないな…」

ミーナ「でしょう?ほら、アニもぱーっと楽しもう?」

アニ「分かった…でも今度は私が食べさせる番…」

ミーナ「ほほう…誰に誰に?」

アニ「……ミーナ…あ、あーん…」スッ

ミーナ「わ、私!?」


486 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:36:09 ub6lYPuI
アニ「ほら早く、垂れちゃうよ…」

ミーナ「え、えぇ!?」

アニ「早く」ズイ

ミーナ「あ…あーん!」パクッ

ミーナ「……!これ凄く美味しい!!」モグモグ

アニ「そう、良かったね」

アニ(楽しい…)ドキドキ



アルミン(ミカサ、本当にありがとう…!)

マルコ「……アルミン、君も男だね…」

アルミン「う、うん?」

エレン「アルミンは男だろ?何言ってんだマルコ?」

マルコ「まぁ色々あるさ」


487 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:37:07 ub6lYPuI


アニ「ねぇ、あんた達は食べないの?」

アルミン「それじゃあ頂こうかな、ミカサの料理は久し振りだし楽しみだ」

アニ「なら私が食べさせてあげる」

アニ「アルミン…」スッ

アルミン「えっ!?いいの…?」

アニ「良いから、早く」

アルミン「いただきます」パクッ

アルミン「この味、なんだか懐かしいなぁ…」モグモグ


アニ「次はマルコだね…」

マルコ「え?僕も!?」

アニ「そうだよ、皆にやる」スッ

マルコ「い、いただきます…」パクッ

マルコ「うん、美味しい…!」モグモグ


488 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:37:53 ub6lYPuI
アニ「次はあんただよ」

エレン「やっぱり俺もなのか」

アニ「皆にって言ったじゃないか、ほら」スッ

エレン「お、おう」パクッ

エレン「……美味い…」モグモグ


ミーナ「アニ、私にももう一回!もう一回やって!」

アニ「はいはい」スッ

ミーナ「あーん」パクッ

ミーナ「お返しだよ!」スッ

アニ「あ、あーん…」パクッ


アニ(良いね、これ…)モグモグ


489 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:38:57 ub6lYPuI
アルミン「アニ、流れで受け取っちゃったけど、僕達にあんなことして良かったのかい?」

アニ「私がやりたくてやったんだ、別に良いでしょ?」

アルミン「いや、そういうのは大切な人にとっておいた方がって思ったんだけど…」

アニ「大切な人?」

アニ(友達って大切な人じゃないの?)

ミーナ「アルミン、アニは意外と純粋なんだよ?」

アニ「意外とは余計だよ」

アルミン「う、うーん…」

アニ「もしかして、嫌だった?」

アルミン「そんなことない!むしろ…!」

アニ「むしろ?」


490 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:39:55 ub6lYPuI
アルミン「エ、エレン!!」

エレン「えっ?なんだよアルミン」

アルミン「アニ、エレンが代わりに言ってくれるよ!」

エレン「はぁ?俺!?いきなりそんな、振られても……」

アニ「エレン…どうなの?」

エレン「えっと…その……」

エレン(何言えば良いんだこれ!?)

アニ「早く言って」ズイ

エレン「な、なんか新鮮で……いいな…?」

アニ「…………」

エレン(失敗した?蹴られるのか!?)ドキドキ

アニ「はぁ……まだまだだけど…」ナデナデ

エレン「えっ?えっ?」

マルコ「良かったね、エレン」


491 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:41:04 ub6lYPuI
エレン「アルミン、これってどういうこのなんだ?」

アルミン「成功したってことだよ」

エレン「そ、そっか!ありがとな、アニ!」

アニ「ふん、やればできるじゃないか」ナデナデ

ミーナ「なんだか保護者みたいになってるよ?」

アニ「そんなんじゃないよ」ナデナデ

エレン「ところでアニ、いつまで撫でてんだよ…?」

アニ「満足するまで」ナデナデ

エレン(……どうすりゃいいんだ…)


マルコ「ミーナ、次はどうするとか決まっているのかい?」

ミーナ「特にないよ?でも、なんかしたいね…」

アルミン「普通の女の子の会話ってどんな感じなの?」

ミーナ「それならやっぱり恋愛でしょ!」


492 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:42:01 ub6lYPuI
ミーナ「そうだアニ!ずっとスルーされてきたけど、アニって気になる人はいないの?今度こそ教えてよ!」

アニ「いないよ、そんなつもりもない」ナデナデ

ミーナ「エレンのことずっと撫でてるけど…違うの?」

アニ「誉めてるだけだよ、そんなんじゃないって」ナデナデ

エレン「アニ、もう充分だから放してくれよ…」

アニ「私が満足してないんだよ」ナデナデ

アニ(こいつの髪ふわふわしてて気持ちいい…)ワッシャワッシャ

エレン「やめろよアニ!ぐちゃぐちゃになっちゃうだろ!?」

ミーナ「じゃあ、アルミンやマルコは?」

アニ「だからいないって言ってるでしょ?」

アニ「でもまぁ、嫌いじゃ…ないね…」

ミーナ「可能性は?」

アニ「ないよ」


493 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:42:50 ub6lYPuI
アルミン「嫌われてはいないんだね、良かった」

マルコ「僕は少し避けられてるのかと思ってたよ…」

アニ「えっ?」ピタッ

マルコ「二人に比べてほんの少し扱いが違う気がしてね」

アニ「……そんなんじゃ、ないよ…」

マルコ「アニ、もう気にしなくて良いんだよ?」

アニ「うん…」

ミーナ「アニ、おいで、私が撫でてあげる」

アニ「ミーナ…」

ミーナ「よしよし、良い子だねー」ナデナデ

アニ「何か違うよ…」

ミーナ「ここか?これがええのんか?」ギュウ

アニ「ちょっとミーナ…」

ミーナ「可愛いなぁもう!」ナデナデ


494 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:44:39 ub6lYPuI
マルコ「ミーナ!アニのフード被せてよ、それがずっと見たかった!」

ミーナ「任せて!」ガバッ

アニ「ちょ、ちょっと!」

マルコ「可愛い」グッ

アルミン「イエス!」グッ

ミーナ「良いね!」グッ

アニ「人が真面目に考えてる時になんてことを…」

マルコ「だからこそだよ、細かいことは考えないで、楽しくいこう?」

アニ「……分かった、希望通り…変なことしたら容赦なく蹴ってあげるよ」

アニ「手加減なしだよ、覚悟しな」

マルコ「け、蹴られるのは嫌だなぁ」

アニ「余計なマネしなきゃいいのさ」

エレン「それが難しいんだよな」

アニ「だから勉強しなって言ってるんだよ」


495 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:45:56 ub6lYPuI
エレン「分かったよ」

エレン「…ということでアルミン、勉強教えてくれ!どうすりゃいい!?」

アニ「なんでアルミンなの?」

エレン「えっ?勉強なんだろ?」

アルミン「勉強にも色々あるんだよ、エレン…」

アルミン「先ずは人付き合いからかなぁ」

エレン「うっ、耳がいたい…」

マルコ「それならジャンに相手してもらえば良いじゃないか、スパルタだと思うけど」

エレン「うぇぇ…やだよあいつ、絶対馬鹿にするもん…」

ミーナ「なになに?なんか面白そう!」

アニ「さっき色々あってね、あとで聞かせてあげる」

ミーナ「やったやったー!」

エレン「お、おい!やめてくれよアニ!」


496 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:46:47 ub6lYPuI
エレン「あぁ、聞こえないとこでやればよかった……」ガクッ

アニ「今さら遅いよ」

マルコ「相当離れないと聞こえると思うけどね」

アルミン「だねー」

エレン「お前ら楽しんでるだろ!」

ミーナ「楽しみにしてる」ワクワク

エレン「あぁもう終わりだ…」

ミーナ「まぁまぁ、元気だしてよ!次いこう次!何しよっか?」

マルコ「アニ、何かある?」

アニ「このまま適当に話してるだけで良いよ」

ミーナ「もう!アニったら無欲なんだからー」

アニ「そんなんじゃないよ」


497 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:47:40 ub6lYPuI



アルミン「次!ミカサの物真似します!」ビシッ


アルミン「……エレン、嫌いな野菜を残しては駄目、ちゃんと食べて」ズイ

エレン「アルミン、それパン…」

アルミン「食べて」グイグイ

エレン「わ、分かったよ…」パクッ

アルミン「エレン、良い子」ナデナデ

エレン「おい撫でんなよアルミン…」


アルミン「どうかな?」

アニ「上手いもんだね」

ミーナ「うんうん、表情までばっちり」

アルミン「いつも近くで見てるからね」

マルコ「ほんの少し表情に変化がある辺りがまた…」


498 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:48:34 ub6lYPuI


エレン「じゃあ俺アルミンの物真似するからな!」


エレン「ねぇエレン、あの本どこにあるか知らない?」

エレン「そっか…どこいっちゃったんだろう…?」

エレン「ミカサー、僕の本どこにあるか知らない?」

エレン「あ、そうだった!ありがとうミカサ!」

エレン「えへへ、さっきまで寝てたソファに置きっぱなしだったみたい…」テヘッ


エレン「以上、ちょっと寝ぼけてるアルミン」

アルミン「ちょっと恥ずかしいねこれ…」

ミーナ「うんうん、本読むと眠くなるよねー」

アニ「そこじゃないでしょ、分かるけど」

エレン「アルミンは本に夢中になりすぎて、寝るのも忘れるからこうなるんだよ」

アルミン「うん、何度もミカサに怒られてるよ」


499 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:49:17 ub6lYPuI
マルコ「二人してミカサに怒られてばかりじゃないか」

アルミン「本当にそうなんだよねぇ…」

エレン「……気を付けるよ…」

アルミン「あら?あいつがいちいちうるさいんだーって言わないんだ?」

エレン「良いんだよ、別に…」

アルミン「へぇー」ニヤニヤ

エレン「だーもう!つ、次いこうぜ次!アニ、なんかやってくれよ!」

アニ「な、なんで私が…!」

マルコ「皆も色々やってるし……ここで一つどうだろう?」

ミーナ「見てみたいな!アニがそういうことしてるの見たことないし…」

アニ「……少ししかやらないからね…」

ミーナ「待ってました!!」


500 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:50:09 ub6lYPuI


アニ「座学の時のミーナ」


アニ「ねぇ、ここってどういうこと?」コソコソ

アニ「えっ?何それ?」キョトン

アニ「あ、そんなのもあったねー」

アニ「……そうそうこのページ、ここにあるこの落書き、上手く描けたと思わない?」

アニ「……あっ!書いてないとこ消されちゃった!」


アニ「……こんなのでいい?」

ミーナ「アニ!なんでそれなのー!?」

アニ「ふと思い出したんだよ、凄い間抜けな顔してたし」

ミーナ「そんなに!?」

エレン「アニ、お前ミーナの真似上手いな!」

アルミン「ミーナの姿が簡単に想像できる…」


501 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:50:56 ub6lYPuI
マルコ「アニも上手だったけど……ミーナ、授業中そんなことしてたの?」

ミーナ「すいませんでした…」

アニ「その後毎回ノート貸してってなるんだから、まったく…困ったものだよ…」

ミーナ「お世話になりました…」

アニ「いいよ、許す」

ミーナ「ありがとうアニ!大好き!!」ギュッ

アニ「現金な奴だね、あんたも…」

ミーナ「えぇっ!?損得勘定抜きで大好きだよ?」

アニ「分かったからそういう恥ずかしいこと大声で言わないで」

ミーナ「照れてる…」

アニ「ち、違うって…!」

エレン「照れてるだろ」

アルミン「照れてるね」


502 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:51:46 ub6lYPuI
アニ「うるさいな、蹴るよ!?」

マルコ「まぁまぁ、落ち着いて…」

マルコ「照れてたけど」ボソッ

アニ「いいよ、そんなに蹴られたいならやってあげる…」スッ

マルコ「あ、ちょっとまっ…」グルンッ

マルコ「」


ミーナ「本当に容赦なくいったね…」

アニ「有言実行ってやつさ」


アニ「じゃ、次はあんた達だよ…」

エレン「え、またかよ!待ってくれよアニ!悪かったって!」

アルミン「もう終わりなんだ…」

エレン「……●●●見えるぞ?」



アニ「…………」


503 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:52:38 ub6lYPuI



エレン「」

アルミン「」


アニ「はぁ…」

ミーナ「見事な回転でした」

アニ「どうも」



アニ「じゃ、そろそろ満足したし……お礼をしないとね…」

マルコ「いたたた……いいの?女の子扱いってほどのことはあまりできてないけど…」ムクッ

アニ「満足したんだから充分だよ」


アニ「私からは黄色をあげる」

エレン「まじか!?ありがとう!」ケロッ

アルミン「いてて……助かるよ、アニ」ムクッ


504 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:53:22 ub6lYPuI
ミーナ「私からは水色あげちゃうよ!」

アルミン「えっ?」

ミーナ「アニとちゃんと友達になれたお礼に!」

エレン「でも、二回目だぞ?」

ミーナ「こっちが本当の願い事だもん、良いでしょ?もう叶えてもらっちゃったし」

アルミン「うーん…」

マルコ「ありがたく貰っておこうよ」

エレン「そうだな、ミーナ、ありがとう」

ミーナ「お互い様だよ」

ミーナ「ねっ、アニ?」

アニ「そうだね…」


505 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:54:21 ub6lYPuI
アニ「あんた達には感謝してる、ありがとう」

アルミン「そんな、僕達もだよ…」

アニ「さぁ、次に行かなきゃいけないんでしょ?もう私は大丈夫だから、行きなよ」

ミーナ「私が一緒にいるもんね!アニのことは任せといて!」

アニ「逆でしょ?」

ミーナ「そんな!?」


アルミン「ふふっ……さぁ、行こうか」

エレン「おう、また会おうな!」

マルコ「お幸せに」

ミーナ「うん、ありがとう!」

アニ「また、ね…」

アルミン「うん、また…!」


506 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:55:16 ub6lYPuI



アルミン「かなり色も集まってきたね」

エレン「そうだな、終わりが見えてきた」

マルコ「お疲れ様」

エレン「何言ってんだよ、マルコも色々してくれたろ?」

マルコ「そうかな?」

アルミン「そうだよ、アニの時だけでも沢山してくれたじゃないか」

マルコ「そこまで言われると照れるなぁ」

エレン「ところでマルコ、次はどっちなんだ?」

マルコ「………………」

アルミン「マルコ?どうしたの?」

マルコ「……次は……エレンはそっちへ真っ直ぐ、アルミンは僕についてきて?」

エレン「どうしてだよ?一緒に行こうぜ?」

アルミン「行ったり戻ったりしなきゃいけなくても良いんだよ?一緒に行こうよ」


507 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/13(木) 23:55:59 ub6lYPuI
マルコ「アルミン…」

アルミン「……!……分かった、僕は君についていけば良いんだね」

エレン「…………俺だけ一人なのか?」

マルコ「大丈夫、すぐに会えるから…」

エレン「……分かった…」

マルコ「ありがとう、本当に…」

エレン「なんだよ?別にそれくらい…」

マルコ「ありがとう」

エレン「……?おう…」

エレン「じゃあ俺、行くよ!また後でな!」フリフリ



マルコ「…さぁアルミン、行こっか」

アルミン「う、うん…」




511 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:16:32 D7QAyEPM



エレン「はぁ…なんで俺だけ一人なんだ…」

エレン「なんかマルコの様子もおかしかったし…」

エレン「いや、元々少しおかしかったけど……さっきのは…」

エレン「………………」

エレン「何してんのかな…」

エレン「まぁ、後で二人に聞けばいっか…」

エレン「……そうだよ…後で、な…」

エレン「………………」

エレン「アルミン、マルコ…」

エレン「一人で歩くのなんか、つまんねぇよ…」

エレン「………………」



エレン「少しだけなら、良いよな…?」


512 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:17:22 D7QAyEPM


エレン「ジャン!」

ジャン『…なんだよ』

エレン「ちょっと相手してくれよ」

ジャン『はぁ?嫌に決まってんだろ、お前の相手なんか…』

ジャン『大体、お前の大好きなアルミン君はどうしたんだよ、マルコも一緒なんだろ?』

エレン「……いない…」

ジャン『いない?どこ行ったんだよ?』

エレン「分かんない……けど、後で会えるって…マルコが……」

ジャン『……あぁそうかい』

ジャン『で、お前は一人で寂しいから俺に相手をしろと?うさぎか!!』

エレン「………………」

ジャン『お前、そんなに一人になるの駄目だったか?訓練兵の時なんか一人で筋トレしてたろ?』


513 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:18:03 D7QAyEPM
エレン「………………」

ジャン『おい、何か言えよ』

エレン「別に、そっちに居る時は…一人でもまだ、なんともなかった……」

エレン「誰かが近くにいなくても、風の音とかがあるだろ?それに、大体後からミカサが俺の所に来る…」

ジャン『…………で?』イラッ

エレン「こっちの世界ってさ…自分達の周り以外、何も聞こえねぇんだよ…」

エレン「さっきまで話してた奴らの声も、別れたばっかりの二人の足音も、すぐに聞こえなくなった」

エレン「誰も居なくなってやっと気付いたんだ…」

エレン「そしたら…急に不安になってきてさ……」

エレン「皆、消えちゃうんじゃないかって、もう会えないんじゃないかって……」


514 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:18:50 D7QAyEPM
エレン「ジャン…俺…なんで…こんなこと……」

エレン「……ジャン?」

エレン「おい、返事してくれよ!」

エレン「……嘘だろ…?」

エレン「…………お願いだから…返事してくれよ……」

ジャン『分かったから泣くな』

エレン「なっ…泣いてなんか……!」

ジャン『……お前な、ミカサに同じ思いさせたの…分かってんのか?』

ジャン『いや…お前ら、だが』

ジャン『お前らが居なくなってからのミカサは、見るに耐えなかった…』

ジャン『まぁ、身の回りのことはサシャ辺りがやってくれてたようだがな』

ジャン『で、今似たような体験をしてどう思った?』

ジャン『お前は全然マシだぞ?後で会える可能性のが高い』


515 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:21:05 D7QAyEPM
エレン「…………ごめんなさい…」

ジャン『俺に言っても意味ないだろ、大体答えにもなってねぇ』

エレン「……ジャン、俺…ミカサになんて謝れば……」

ジャン『そんなもん自分で考えろ』

エレン「……そうだな…」

ジャン『まぁ、しっかり悩めよ?ミカサをこれ以上傷付けたら本気で許さねぇ』

エレン「分かった…」

ジャン『……いつまで落ち込んでんだよ』

エレン「それもあるけど…そうじゃない…」

エレン「なんかさ、マルコの様子がおかしかった…」

ジャン『マルコが?俺と一緒にいた時からはしゃぎまくってたろ?』

エレン「違う!そうじゃないんだよ…」


516 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:21:38 D7QAyEPM
エレン「さっきの話じゃねぇけどさ…なんか、もう……会えないような気がして…」

ジャン『…………気のせいだ、後で会えるって言ったんだろ?』

エレン「言った、けど……」

ジャン『マルコは約束を守る、そういう奴だ』

ジャン『……大丈夫だろ』

エレン「そうだよな…!それにアルミンも一緒だ、何があっても、頭のいいあの二人ならどうってことはない!」

ジャン『あぁ、まったくだ…』



エレン「ジャン、ありがとな…助かった…」


エレン「……あ、吐くなよ?」

ジャン『吐かねぇよ!』


517 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:22:08 D7QAyEPM


エレン「今、何してるんだ?」

ジャン『お前のハンカチ洗ってんだよ、血って乾くと全然落ちないの知ってるか?』

エレン「……知ってるけど…それ、使う気なのか?もう捨てようと思ってたヤツなのに…」

ジャン『使わねぇよ!つーかお前、ゴミで人の顔拭いたのか!?』

エレン「ゴミって言うなよ…」

エレン(本当は新品なのに…)

ジャン『捨てようとしてたんならゴミと大して変わんねぇだろうが!ふざけんな!』

エレン「汚くないって…洗ってある……」

ジャン『……ったく、もうここまでやったなら最後まで綺麗にしておいてやるよ』

エレン「いや、やるって言ったろ?」

ジャン『お前のハンカチなんているか!帰ったらテメェで捨てるなり何なりしろよ…』


518 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:23:08 D7QAyEPM
エレン「……分かったよ…もう少しで帰れそうだし…」

ジャン『はぁ?』

エレン「帰れるんだよ!ここまで頑張ったんだ、きっとすぐに全部終わる!」

ジャン『……そりゃあ、良かったな…』

エレン「あぁ、だから早く誰かの願いを…」

ジャン『……!おい!!』

エレン「叶えな……!?」ハッ

ピカッ

エレン「まぶしっ…!」

ジャン『……くっ!』



エレン「…………」

エレン「…………あれ?眩しい、だけ?」


519 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:25:18 Q/uoCrtA
ジャン『この馬鹿!何してくれてんだよ!!』

エレン「あ、いやその…ごめ、ん……あれ?」

エレン「……!お前、ひょっとして知ってるのか!?」

ジャン『あぁそうだよ!やってくれたなこの馬鹿野郎が!』

エレン「たまに変なこと言ってたり、やけに物わかりがいいと思ってたけど……そっか…そういう…」

ジャン『今はそんなこと考えてる場合じゃねぇだろ!これどうなるんだ?光るだけっておかしいだろ?』

エレン「どうって…」キョロキョロ

エレン「……右足のかかとに赤いバッテンついてる……靴の上からだけど……」ゴソゴソ

エレン「……靴抜いでもついてる…」

エレン「取れねぇし…」ゴシゴシ

ジャン『……バッテン…どっかに…』

ジャン『…………駄目だ見当たらねぇ、後ろか?』


520 : ID変わりました :2014/03/14(金) 23:26:42 Q/uoCrtA
ジャン『鏡ってどこだ?』

エレン「でかいのは…ミカサの部屋だけど……」

ジャン『……それならいっそ、ミカサに見てもらうか…』


ジャン『…………ミカサ、ちょっと良いか…?』

ジャン『えっ、顔に…!?』

ジャン『い、いや!なんでもない!邪魔したな!!』


ジャン『…………お前が真っ赤にしてくれたところにバッテンついてるってよ…』

エレン「ごめん…」

ジャン『ごめんで済むか!どうなるんだよこれ!』

エレン「本当にごめん…!」

ジャン『……今はなんともねぇみたいだし、しばらくは大丈夫だろ』

エレン「でも…」


521 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:27:38 Q/uoCrtA
ジャン『どうしようもねぇだろ、こればっかりは…』

エレン「ごめんな…また巻き込んじまった……」

ジャン『…………後できっちりお説教だな…』

エレン「なっ!?そんなんで良いのかよ!」

ジャン『良くねぇよ!とりあえず今できることさっさとやってこい!』

エレン「わ、分かった…」

ジャン『分かってんならとっとと切ってやることやれよ、泣くんじゃねぇぞ』

エレン「泣いてねぇって言ってんだろ!」

ジャン『へーへー』

ジャン『……おい、エレン…』

エレン「なんだよ」

ジャン『さっき言ったこと、忘れんなよ?傷付けんなよ?ちゃんと言えよ?』

エレン「あぁ、ちゃんとやるよ……またな…!」ブツッ


522 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:28:34 Q/uoCrtA


エレン「…………」

エレン「ふんす!」バシーン

エレン「いい友達をもった…!」ヒリヒリ



エレン「……でも、これ、どうなるんだろうな…」

エレン「さっき怪我したとこだよな、あれは両足だけど…」

エレン「ジャンは…左手で叩いたから右頬か……」

エレン「………………」

エレン「やることしなくちゃな…」

エレン「まずは、ミカサに謝って…お礼して…もう一回、謝…って…………?」


エレン「…………はっ…?嘘、だろ……?」

エレン「あれって…そんな、まさか……」



エレン「……母、さん…?」


523 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:29:40 Q/uoCrtA
エレン「…………母さん!母さんだよな!?」ダッ

カルラ「……エレン!!どうしてこんなところに!?」

エレン「会いたかった!ずっと……!ずっと…」ポロポロ

エレン「母さん…!」ギュッ

カルラ「………………!」ググッ


カルラ「……エレン、どうしてここにいるの?」

エレン「それは…」

カルラ「早く言いなさい!」

エレン「……その、やらなきゃ…いけなことがあって…」

エレン「自殺、したんだ……」

カルラ「……本気で、言ってるの…?」

エレン「ごめんなさい…でも、もう少しで……」


524 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:30:34 Q/uoCrtA
カルラ「…………」バシッ

エレン「うっ…!……ってぇ…」


カルラ「なんてことを…エレン!生きてって言ったのに!どうしてそれさえも守ってくれないの!?」

カルラ「ミカサは!?二人で生き延びなさいって言ったはず…!ミカサはここにいるの!?」ガシッ

エレン「いない…アルミンと、二人で来た……」

エレン「すぐそこまでは、マルコって奴と三人で……!」

カルラ「あの子を一人置いてきたの!?」グイッ

エレン「つ、連れてくことなんかできなかったんだ、本を同時に読んでた人じゃないと駄目なんだよ…!」

エレン「ミカサにはちゃんと謝ろうって、許してもらえなくても、全部終わったら伝えようって思ってる!」

エレン「俺、本当にミカサに辛い思いさせた!なのに、あいつ、文句も言わずに協力までしてくれて…」


525 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:31:28 Q/uoCrtA
エレン「約束、守れなくてごめんなさい!……でも、どうかもう少しだけ…もう少しで、皆と、母さんと一緒にいられるんだ…!」

カルラ「…………エレン、一緒になんか…いられるわけがない…」

カルラ「死んだ人間は、生きてる人には会えないのよ?」

エレン「会える!会えるんだよ!」

エレン「この世界を色で全部埋めたら、願いを叶えてもらえるんだ!」

エレン「だからそれで…!」

カルラ「エレン!いい加減にしなさい!」グイッ

カルラ「そんな話が、あるわけないでしょう…?」

エレン「本当なんだよ!信じてよ!!」

エレン「ずっと、頑張ってきたんだ……!嘘だなんて、そんなことない……!」グスッ

カルラ「エレン…貴方は…」


526 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:32:31 Q/uoCrtA
エレン「母さんは……俺と一緒にいてくれないのか……?」

エレン「俺は、ずっと……言うこときけなくて、悪いこと沢山したのも、謝りたくて……」

エレン「それでも、育ててくれたこと…お礼を言いたくて……」


エレン「あの日のことだって!謝りたかったんだ…!」

エレン「喧嘩して家を飛び出したことも、母さんを助けられなかったことも……!」

エレン「ずっとずっと、謝りたかった」


エレン「……ただ、もう一度……名前を呼んでほしかった…」ギュッ


エレン「…………母さん、俺さ…調査兵団に入って…巨人を全部、倒したんだ…」

エレン「人類最強のリヴァイ兵長や皆と一緒に戦って、全部終わらせたんだ!」

エレン「でも、そんなことをしても……心の底から幸せになんかなれやしなかった…」


527 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:33:10 Q/uoCrtA
エレン「だから、本を見つけた時、アルミンと決めたんだ…!」

エレン「皆と、幸せになろうって…」

エレン「だから、ここまで頑張ってきた!」

エレン「もう少しで、叶えられるんだ!」

エレン「なぁ、母さん……それでも、一緒にいてくれないのか…?」

エレン「それとも…」

エレン「……母さん、母さんは俺が…………」グッ

エレン「嫌い……なの……?」

エレン「俺って、生まれて来ない方が良かったのか…?」

エレン「俺は、いらなっ……!」

カルラ「……エレン」ギュッ

カルラ「違うわ…それ以上言わないで!」

カルラ「エレン、貴方は、私の…大切な子……」


528 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:34:11 Q/uoCrtA
エレン「母さん……母さん!!」ギュッ

エレン「ごめんなさい!ごめんなさい…!」

カルラ「エレン、ごめんね……信じてあげられなくて……」

カルラ「頑張ったのね、ずっとずっと…」

カルラ「寂しい思いをさせて、ごめんなさい…」

エレン「なんで母さんが謝るんだよ!」

エレン「全部全部!俺が……!?」


カルラ「エレン、大きくなったわね…」ナデナデ

エレン「…………うん……」ギュッ


カルラ「エレン、全部聞かせて?今までのことを」

エレン「分かった…でも、その前に…伝えたいことがあるんだ」


エレン「母さん、俺、友達ができたよ……!」

エレン「アルミンだけじゃない!とっても良い奴らが…!」


529 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:35:21 Q/uoCrtA



ジャン「……ったく……落ちねぇし…」ゴシゴシ


ジャン(あいつ、面倒事ばかり残していきやがって…!)

ジャン(本当に何なんだよこのバッテン!)

ジャン(互いに痛みを感じたところについたのは誰にでも分かる…)

ジャン(だが、これは一体どうなるんだ?)

ジャン「………………」

ジャン(大体!説明も読まずに諦めるからそうなるんだっての!)

ジャン(アルミンが覚えてるから大丈夫とでも思ったんだろうが、アルミンと別れちゃ意味ねぇだろうが!)

ジャン(……にしても…マルコ……お前、一体何が…)

ジャン(あいつにはああ言ったが、あの鈍感でも気付くってことは…よっぽど……)

ジャン「……くそっ!」ゴシゴシ


530 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:35:57 Q/uoCrtA
ジャン「はぁ…もうこのくらいで良いだろ…」

ジャン「さて、アルミン部屋…また借りるとするか…」



ジャン「借りるぞ、アルミン」ガチャ

ジャン(どうせ聞こえてねぇだろうけど)


ジャン(さて、神様とやらに問い詰めにいくか)

ジャン(こっちの…)ガサゴソ

ジャン(これだ)

ジャン(色が増えてるな…)バサッ


 "ジャン、お疲れ様"


ジャン(本当にお疲れだってーの)


 "あの…あんまり気に病まないでね?"


531 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:36:56 Q/uoCrtA
ジャン(気に病むっつったってなぁ…今のところバッテンつけられただけだし…)ペラッ


 "ごめんなさい、これからそれがどうなるのか"

 "私にも分からないから…"


ジャン(なんでだよ!)


 "命には関わらないと思うの"

 "そこまで重いものならその場でなると思うし"


ジャン(いきなりとんでもないこと言うのは相変わらずか…)ペラッ


 "何とかしてあげたいけれど…"

 "それが、決まりだから…"


532 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:37:41 Q/uoCrtA
ジャン(まぁ、あんたを責めても意味がないことは分かった)


 "本当にごめんなさい"


ジャン(そんなことより、いくつか聞きたいことがある)

ジャン(まずは、エレンの蘇生…アレイズについてだ)ペラッ


 "うん、一から全部話すね"

 "まずは一番はじめの蘇生について"


ジャン(そうだ、はじめの二回はマルコと遊んでいただけ)

ジャン(完全に違う奴の声が聞こえてた)


 "貴方が聞いた声は、私の…大切な人の声"

 "私の仕事が多いからと代わりに、ね…"


533 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:38:30 Q/uoCrtA
ジャン(のろけか…)ペラッ


 "のろけじゃないもん!"


ジャン(ツッコミ入れんでいい)


 "続けるよ"

 "ジャン、貴方は血の契約って知ってる?"


ジャン(簡単にしか知らねぇが)ペラッ


 "まぁ、文字通りだから"

 "そこら辺は省略するね?"


ジャン(了解)


 "ここら辺から、エレンが関わってくるよ"

 "水鉄砲については理解してるよね?"


534 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:39:12 Q/uoCrtA
ジャン(あんまり思い出したくは無いんだがな……)ペラッ


 "ごめんね"

 "でもそれで、貴方とエレンは契約した"


ジャン(不本意過ぎるわ)


 "そこでさっきの…Yにしようかな"

 "Yが、貴方に目をつけた"


ジャン(…………Y、ね…)ペラッ


 "Yは貴方に"

 "アレイズを使わせようと考えたの"


535 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:39:49 Q/uoCrtA
ジャン(迷惑な)


 "何度も頻繁に使えるものじゃない"

 "それは貴方ならよく知っているでしょう?"


ジャン(あぁ、そうだな…一回でも何かが結構持っていかれてる気がする…)ペラッ


 "それに、ずっとエレン一人を"

 "見続ける訳にはいかないから…"


ジャン(そりゃそうだが……)

ジャン(神……いや、Yにも利用されてんのか俺は……)


 "貴方がそれを理解するよう仕向けた"


536 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:40:56 Q/uoCrtA
ジャン(そういうことかよ…)ペラッ


 "ごめんなさい、大変だったよね"


ジャン(あんたが謝ることじゃないだろ)


 "回復についても"

 "なんとなく分かっているでしょう"


ジャン(また不本意だけどな)ペラッ


 "エレンだけしか駄目なのも"

 "契約のせいだから…"


ジャン(なんてこった…)


 "顔じゃなくても良かったんだけどね"

 "普通に握手とかで"


537 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:41:39 Q/uoCrtA
ジャン(……そんな手で握手も嫌だが…)

ジャン(顔よりマシだったか…)ペラッ


 "普通に考えたらそうだと思う"


ジャン(あぁ、血つけられて喜ぶやつなんて見たことねぇよ)


 "この質問についてはこれで大丈夫かな?"


ジャン(充分だ)

ジャン(次はさっき聞き忘れた兵長について教えてくれ)ペラッ


 "うん、分かった"


ジャン(あの人は謎が多すぎる…)


 "私が、エレン達に目をつけた話はしたよね?"


538 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:42:16 Q/uoCrtA
ジャン(あぁ、覚えてる)ペラッ


 "最初から私はエレンの願いを知っていたの"

 "でも、この本をどう届けようか悩んでいた"


ジャン(そうか、この本はあいつらの為に…)


 "私が動くと"

 "そっちの世界への影響が大き過ぎる"


ジャン(もう充分関わってるが)ペラッ


 "限度があるの、説明は難しいけど"

 "私は目的としてる人に見付かっては駄目なの"


ジャン(さいですか…)


 "私がこの本を持ってアルミンの部屋へ行くには"

 "少しだけ実体化しなければいけないんだけど"


539 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:42:51 Q/uoCrtA
ジャン(へぇ…)ペラッ


 "でも、ミカサの目を掻い潜って"

 "部屋に行くのは無理だと思った"


ジャン(まぁ無理だな)


 "だから、本の中身を少しだけ話すことを約束に"

 "リヴァイ兵士長と取り引きをした"


ジャン(そこでか)ペラッ


 "あの人なら、よく家に来るし"

 "約束は守ってくれるもの"


ジャン(確かにな)


 "それで、本を紛れ込ませてもらったの"


540 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:43:30 Q/uoCrtA
ジャン(そういうことか……大体分かった)ペラッ


 "ジャン、ここからは…とても大事な話"

 "今までよりも、凄く"


ジャン(……なんだよ…?)


 "貴方には、マルコについて"

 "今のうちに話しておかなくちゃ…"


ジャン(……!やっぱりマルコになんかあったのか…?)ペラッ


 "うん…"

 "マルコはね……"


541 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:45:36 Q/uoCrtA



マルコ「さて、ここら辺かな?」

アルミン「………………」

マルコ「アルミン、分かっているとは思うけど、大事な話なんだ…」

アルミン「うん…」



マルコ「まずは、どこから話そうか…」

マルコ「僕が死んでから、しばらく経った頃…」


マルコ「何をしていたのか、あまり思い出せないけれど……」

マルコ「突然、世界が真っ白になったんだ、恐らく、君達が初めて来た時のように」

マルコ「同時に、ここを見守っていた人が……神様とでも例えようか、それが替わったんだって自然と理解していた」


542 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:46:14 Q/uoCrtA
マルコ「ただ……理解していてもどうすることもできないし、何をしようとも思わない」

マルコ「僕は呆然としているだけだった」

マルコ「そんな時だよ、どこからか声が聞こえたのは」


マルコ「"やり残したことはないか?"ってさ」


マルコ「勿論あったよ、沢山」

マルコ「ずっと夢だったことも叶えられず、やりたいことだってまだまだあった」

マルコ「だけど、一番心残りだった……ジャンの所へ行きたいと、そう願ったんだ」

マルコ「特別な条件と交換にね」

アルミン「条件…?」

マルコ「道案内だよ、時が来たら貴方の所へ誰かが来る……そしたらその人の手伝いをしてあげてってね…」


543 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:49:07 Q/uoCrtA
アルミン「もしかして、それって…」

マルコ「そう、エレン……最初は気付かなかったけれど、きっとそうだと思った」

マルコ「だからここまで着いてきたんだ」


マルコ「……話を少し戻そう」

マルコ「僕はジャンの所へ行きたいと願ったって言っただろう?」

アルミン「うん…」

マルコ「その願いは許されたけれど、1つ約束があってね」

マルコ「彼に触れては駄目だったんだ、関わり過ぎてしまうから…」

マルコ「しかし、僕はその約束を破った」

マルコ「……どうしても…見ていられなかったんだ」

マルコ「周りの皆が次々いなくなって、辛いのに…それを隠して、たった一人で全部抱え込んでしまっている彼を…」


544 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:49:58 Q/uoCrtA
マルコ「僕が突然現れて凄く驚いていたよ、とうとう幻覚が、なんて言い出してさ」


マルコ「………僕は、約束を破った罪を償わなくてはならない、本当はその場で償うものだったんだけど…」

マルコ「でも、神様は特別に猶予を与えてくれたんだ」

マルコ「道案内の仕事をしながらだけど、好きなことをしていいと」

マルコ「何人か言ってたよね?僕の性格がおかしいって…」

マルコ「最期だから、全部楽しんでしまおうと思ってさ」

アルミン「待ってよマルコ…!最期って…」

マルコ「エレンに紙飛行機を飛ばさせただろう?あれは、次の人で僕の仕事は終わりっていう合図だよ」

マルコ「9人目のアニと別れて、道を教えて、僕の仕事はもう終わり」


545 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:50:39 Q/uoCrtA
マルコ「さぁ、そろそろお別れの時だ」


マルコ「アルミン、君はあっちへ真っ直ぐ進むんだ、そうすればエレンに会えるはず」

アルミン「…………君は、どうなるんだい?」

マルコ「僕は、君達の記憶から消える」

マルコ「罪は償わなくちゃ、そうでしょう?」

アルミン「そんな…!どうにかならないの!?」

マルコ「アルミン…どうにかなるなら、僕はきっと…君に、どうにかならないかって相談してると思うよ?」

マルコ「それをしないんだから……後は、分かってくれるよね?」

アルミン「……僕は、嫌だよ、そんなの…」

マルコ「もう、どうしようも無いんだ」

アルミン「マルコ…」


546 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:51:27 Q/uoCrtA
マルコ「エレンの約束も破っちゃったなぁ…でも、全部忘れる…」

マルコ「……アルミン、今まで本当に楽しかった、ありがとう」

マルコ「皆と楽しいことができて……本当に良かった…!」

マルコ「僕は…残りの水色を埋めよう、全てのお礼として…」

マルコ「後は、エレンが埋めてくれる…」

アルミン「マルコ!」

アルミン「僕だって!君のお陰で、楽しかった!なのに、そんなのって…!」

マルコ「お別れだ、アルミン……真っ直ぐだよ?間違えないでね?」

アルミン「待ってよ!まだ言いたいことが沢山…!」



マルコ「さようなら」


547 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:52:20 Q/uoCrtA



アルミン「…………あれ?僕は、なんで…?」



アルミン「何か、大切なことを忘れている気がする…」

アルミン「………………」

アルミン「駄目だ、思い出せない…」

アルミン「……それより、エレンの所へ行かなくちゃ…!」

アルミン「考えるくらいなら歩きながらでもできる!」



アルミン「確か、ここを真っ直ぐ……!」




アルミン「……あれ?どうして僕は、そんなことを知ってるんだっけ…?」


548 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:53:08 Q/uoCrtA



エレン「母さん……俺、そろそろ行かなきゃ…」

エレン「アルミンが待ってる」


カルラ「待って、エレン…1つお願いがあるの…」

エレン「なんだよ…?」

カルラ「生まれ変わっても、私の子になってくれる?」

エレン「何言ってんだよ、そんなの当たり前だろ…!何度でもなってやるよ!」

カルラ「ありがとう、エレン…」

エレン「母さんもその約束、忘れんなよな!」

カルラ「ええ…勿論…!」


エレン「すぐに会える、もう少し…」

エレン「もう少しだけ、待っててくれよな!」


549 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:53:44 Q/uoCrtA
カルラ「エレン、受け取って……?貴方の、綺麗な瞳の色…」

エレン「……!どうして…?俺は何も…」

カルラ「約束、してくれたでしょう?」

エレン「そ、そんな…!」

カルラ「それだけで、充分」

カルラ「さぁ、行きなさい……アルミンが待っているんでしょう?」

エレン「あ、あぁ…」

カルラ「気を付けてね、ミカサを…友達を大切にするんだよ」

エレン「それも、約束だ…!」

カルラ「……ここを真っ直ぐ、迷わないようにね」

エレン「真っ直ぐ行くだけなら迷わねぇよ…」

カルラ「あんたはずっと危なっかしいから…」

エレン「大丈夫だって……それじゃ…」


エレン「行ってきます!」


550 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:54:44 Q/uoCrtA
ジャン(……嘘、だろ…?)

ジャン「マルコ…お前……どうして、そんなこと…」


 "ジャン、そろそろ…時間よ…"


ジャン「待ってくれ!どうにかできねぇのか!」バサッ


 "どうしようもないの…ごめんなさい…"


ジャン「……俺も、忘れちまうのか…?」

ジャン「今までのこと…全部…」


 "私は…たとえ、忘れてしまうとしても"

 "貴方には伝えておくべきだと思った"


551 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:55:30 Q/uoCrtA
ジャン「ははっ…そうかよ…!」グシャ

ジャン「……くそっ!またかよ!!なんで、どうしてまた……!」


 "時間が、来たみたい…"


ジャン「……やめろ!」

ジャン(駄目だ、次を読んだら、俺は……!)


 "ごめんね"





ジャン「…………俺は、何を…こんなに、興奮して…」

ジャン「……!なんだ…?」ゴシッ

ジャン「………………」

ジャン「訳わかんねぇ…」ゴシゴシ


552 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:56:31 Q/uoCrtA



アルミン「おーい、エレン!」フリフリ


エレン「あ、アルミン!どこ行ってたんだよ!?」

アルミン「ごめん、僕にもよく分からなくて…」

エレン「……?変なアルミン…」


アルミン「それより、全部の色が揃ったね!」

エレン「あぁ!今、母さんに会ってきたんだ!最後の色を貰ってさ!」

アルミン「そっか…良かったね、エレン…!」

エレン「あぁ、凄い怒られたけどな…」


エレン「そうだ!ミカサに謝んないと!」

アルミン「そうだね、あと、ありがとうって伝えなきゃ…!」


553 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:57:18 Q/uoCrtA


エレン「ミカサ!」

ミカサ『どうしたの、エレン…?』

エレン「言いたいことが、色々あってさ…」

アルミン「僕からもだ、ミカサ」

ミカサ「アルミン…!」


エレン「まず、お前が作ってくれたトースト…俺のせいで冷めちゃったんだ…」

エレン「せっかく時間まで考えて作ってくれたのに…ごめんな…」

アルミン「僕からも謝るよ、本当にごめん…」

ミカサ『ふふっ…そんなこと、気にしなくていい…』


554 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:58:11 Q/uoCrtA
エレン「まだ、謝ることがあるんだ!」


エレン「ミカサ、一人にしてごめん…」

エレン「辛かったよな…本当にごめん…!」

アルミン「一緒にいてあげられなくて、ごめんなさい!ミカサ!」

ミカサ『……二人が、帰ってきてくれるなら、良い…許すに決まっている…』

エレン「ミカサ…」

アルミン「ミカサ、僕達、もうすぐ帰れるんだ!すぐに会いに行く!」

ミカサ『本当!?』

エレン「あぁ、本当だ!」

ミカサ『嬉しい…!』


555 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:58:57 Q/uoCrtA
エレン「後な、お前にお礼を言いたいんだ」

エレン「何も説明できないのに頼み事ばっかで……でも、手伝ってくれたよな…」

エレン「本当にありがとう、お前がいてくれてよかった!」

ミカサ『エレン…!』

ミカサ『私は、エレンの為ならなんだってする…!』

エレン「あぁ、いつもありがとう」

ミカサ『……!なんだか、素直になった…?』

エレン「はぁ?な、なんだよそれ!?」

アルミン「ミカサ、僕からもありがとう!」

ミカサ『アルミン…どういたしまして』


エレン「なぁミカサ、帰ったら…何か、してほしいことってあるか?」

ミカサ『……?一緒にいてほしい…それだけ…』

エレン「そんなの当たり前だろ!」


556 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 23:59:48 Q/uoCrtA
アルミン「何か、特別にしてほしいことだよ」

ミカサ『急に言われても……あっ…』

エレン「何かあるのか?」

ミカサ『マフラーを…巻いてほしい…』

エレン「……そんなことでいいのか?もっと、こう…」

ミカサ『いい、それがいい』

エレン「……マフラーぐらい、欲しけりゃいくらでも巻いてやる!」

ミカサ『うん…!』

アルミン「僕にも何かさせてよ、考えておいてね!」

エレン「よし、じゃあそろそろ終わらせに行こうぜ、アルミン!」

アルミン「そうだね」

エレン「ミカサ、すぐに会いに行く!待ってろよな!」

ミカサ『分かった、待ってる…!』




561 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:30:46 La2BLX5s



エレン「何か見えてきたな…」

アルミン「うん、ここからじゃあんまりよく見えないけど…」

エレン「おい、向こうから誰か来るぞ!?」

アルミン「あれは…!」


エレン「ユミル!?」


ユミル「よう、久し振りだな」

エレン「お前…行方が分からなくなったと思ったら……こんなところに…」

ユミル「私のことはどうでもいいだろ?とりあえずこっちに来いよ」

アルミン「う、うん…」


562 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:31:30 La2BLX5s


ユミル「おーい、私の愛しい女神様、客だぞー」


ヒストリア「うん、ちょっと待って…」カリカリ

ヒストリア「………………」カリカリ

ヒストリア「もう、その呼び方は止めてってば!」ガタッ

ユミル「本当に女神なんだから良いだろ?」

ユミル「それより、馬なんて相手してないで早くこっちに来いよ」


アルミン「ヒ、ヒストリア!?」

エレン「女神様って…お前が…?」

アルミン「神様が……本物の神様に……」

エレン「何言ってんだアルミン…?」


563 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:32:13 La2BLX5s
ヒストリア「えっと…二人供、久し振り…」

アルミン「は、はい…!」

ヒストリア「そんな…いいよ、普通に話そうよ」

アルミン「でも…」

ユミル「良いって言ってんだから良いんだよ」

アルミン「……分かった」


ヒストリア「既に気付いているとは思うけれど、貴方達を呼んだのは私…」

ヒストリア「まずは、信じてくれて本当にありがとう…!」

アルミン「お、お礼なんかしなくていいよ!顔を上げて?」

ユミル「そうだぞ、神様が軽々しく頭を下げるな」

ヒストリア「でも…」


564 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:33:31 La2BLX5s
エレン「つまり、あの本で色々教えてくれたのは…」

ヒストリア「そう、私…」

ヒストリア「ごめんね、あの本にも書いたけど、どうしても二人にお願いしたくて…」

エレン「いや、別にそれはいいんだけどさ」

ユミル「まぁ、お前らは願いを叶えてほしくてここまでやって来たんだしな」

ヒストリア「もう、ユミル!そんな言い方しなくたっていいじゃない!」

アルミン「いや、その通りだ…僕達は願いを叶えて貰いに来た」

エレン「お前らが叶えてくれるのか?」

ユミル「いや、叶えるのはヒストリアだ、私にそこまでの力はない」


565 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:34:23 La2BLX5s
ヒストリア「うん、二人供…この姿を覚えてる?」

ピカッ

エレン「うわっ…!眩しっ…」

アルミン「……!君は…!?」


女の子「そう…瓶に水がほしいとお願いしてたのは私」

エレン「あれ、お前だったのか…」

女の子「姿を戻すよ」

ピカッ

ヒストリア「……エレンに汲んできてもらった水はここにあるの」チャプン

エレン「それ…どうするつもりなんだ?」

ヒストリア「あっちに台があるでしょう?そこにある器に入れるよ」

ヒストリア「二人はこれから、願いを強く念じながらその器に飛び込んでもらう」


566 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:35:11 La2BLX5s
エレン「そんなことしたら頭ぶつけちゃうだろ?」

ユミル「大丈夫なんだよ、それが元の世界に帰る方法だからな」

アルミン「それで、帰れるの?」

ヒストリア「うん、目が覚めればきっと…貴方達が望んだ世界になっているはず」

エレン「俺達の願いを知っているのか!?」

ユミル「当たり前だろ?誰だと思ってんだ」

エレン「ヒストリア」

アルミン「いや、間違ってはいないけど…」

ヒストリア「いいの、そっちの方がいいもん」

ユミル「またまたこの女神様は…」ギュッ

ヒストリア「きゃっ、ユミル!こぼれちゃうよ!」

ユミル「おっと、悪い悪い」パッ

ヒストリア「もう!ユミルったら…」


567 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:36:00 La2BLX5s
ヒストリア「……それじゃ、そろそろはじめよっか」

ヒストリア「強く、念じるんだよ?忘れないでね?」トコトコ

エレン「おい、そっちになんか落ちて…」

グシャ

ヒストリア「きゃっ!?」ツルーン

ユミル「ヒストリア!!」

ガッシャーン ザバー

アルミン「大丈夫!?……あ、水が…」

ドバドバ

エレン「なんか水量増してないか?瓶に入ってた量より遥かに多いんだけど…」

ヒストリア「紙飛行機の回収忘れてた…」

ユミル「あー、お前ら…とりあえず念じること忘れるなよ?」

アルミン「えっ?これどうなるのさ!」


568 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:36:41 La2BLX5s
ユミル「んなもん分かりきったことだろ…」

ゴゴゴゴゴゴ

ユミル「……流されるんだよ」



エレン「うわっ!」ザブンッ

アルミン「……!エレ…うわぁ!?」ザブンッ



エレン(くっ…願い事……)ゴポゴポ


エレン(俺は、皆と…)


エレン(世界中の、色んなものが見たい!)



エレン(壁もない、巨人との戦いもない、そんな……皆が笑い合える、平和な世界で…!)


569 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:37:40 La2BLX5s



コツコツコツ



マルコ「…………」スッ


マルコ「…………」カサッ


マルコ「…………」カリカリ


マルコ「…………」


マルコ「…………」クシャ


マルコ「…………」ギュッ


マルコ「…………」



 "ありがとう"


570 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:38:19 La2BLX5s



エレン(……あれ?俺は…どうなったんだ?)

エレン(たしか…流されて…)


ミカサ『エレン!起きて!』


エレン(ミカサ?)

エレン(夢…?)


ミカサ『エレン!』


エレン(ミカサ…)

エレン(そうだ、ミカサの所に帰んないと…)


ミカサ「エレン!」

エレン「うわっ!?」ガバッ


571 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:39:12 La2BLX5s
ミカサ「良かった!起きた!…エレン!」ギュウウウウウウ

エレン「うっ…!くるしっ……ミカサ…!」

リヴァイ「おい、今度は永遠に寝ることになるぞ」

ミカサ「はっ!?ごめんなさい、エレン…私は冷静じゃなかった…」パッ

エレン「助かった…」

コニー「おい、大丈夫かよエレン?」

エレン「コニー…!」


サシャ「ミカサ!アルミンも目を覚ましましたよ!」

ヒストリア「ごめんねアルミン…」ボソッ

アルミン「……えっ?ヒス…」

ミカサ「アルミン!」ギュッ

アルミン「わわっ!?ミカサ!?恥ずかしいよ…」


572 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:39:57 La2BLX5s


ライナー「お、ジャンも起きたみたいだぞ」

ベルトルト「大丈夫…?」

アニ「しっかりしなよ」

ジャン「……あれ?お前ら、どうして…」

ミーナ「どうしたの?」

ジャン「うおっ!?ミーナまでいる!」

ミーナ「えー!何それどういうこと!?」ガーン


オルオ「兵長、お疲れ様でした!」

ペトラ「タオルどうぞ」スッ

リヴァイ「あぁ…」フキフキ


エレン「……!ペトラさん!!」

ペトラ「大丈夫、エレン?」

オルオ「俺も居るんだが!?居るんだが!?」


573 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:40:44 La2BLX5s
ペトラ「海ではしゃいで、波に飲まれてさ…兵長に助けていただいたのよ?」

エレン「そうなんですか、兵長!ありがとうございました!!」

エレン「……って、海!?」

ミカサ「エレン?記憶が混乱しているの?」

ミカサ「今はリヴァイ班と強制合宿中」

ライナー「強化合宿だからな」


コニー「お前とジャンが海の中で喧嘩はじめてさ、アルミンが止めに行ったんだけど飲まれちまったんだ」

サシャ「リヴァイ兵長が居てくれたのでなんとかなりましたが、気を付けてくださいよ?」

エレン「わ、悪い…」

ジャン「悪かったな……アルミン、お前も…」

アルミン「う、うん…」


574 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:41:46 La2BLX5s
リヴァイ「礼は良いからさっさと着替えろ、風邪でも引かれた方が迷惑だ」

エレン「は、はい!」ガバッ

エレン「……いっ!?」ズキッ

ミカサ「エレン!?どうしたの?」

エレン「足が…」

ミカサ「……どうして裸足なのに…靴擦れしてるの?」

コニー「エレン!お前靴擦れしてんのに海の中行ったのか!?」

サシャ「うわぁ…想像もしたくありません…」

エレン「いや、えっと…」


ヒストリア「と、とりあえず、着替えさせてあげようよ!本当に風邪引いちゃう!」


575 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:42:38 La2BLX5s
ヒストリア「……ごめんねエレン、私の肩でよかったら貸すよ!」

ユミル「お前の身長じゃ合わないから止めろって……ジャン、肩貸してやれよ、お互い濡れてるし丁度良いだろ」

ジャン「はぁ?俺!?」

ユミル「いいだろ?仲良くやってたんだから…」ニヤニヤ

ジャン「おまっ…ひょっとして…」

ヒストリア「はいはい、その話は終わりなの!」

ジャン「……チッ、しょうがねぇな…ほら」スッ

エレン「やだ」

ジャン「この野郎…!?」

ライナー「おいおいまた始めんのか?」

アルミン「エレン、喧嘩は駄目だよ?」

エレン「分かったよ…」

コニー「ジャンもだぞ?」

ジャン「俺は普通に手貸そうとしてたろうが!」


576 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:43:32 La2BLX5s
コニー「あ、お前に借りてたこれ、返しとくぞ」ポイッ

ジャン「あ?……水鉄砲…?」パシッ

サシャ「ジャンのものではないんですか?」

ジャン「いや……あんまよく覚えてねぇ……」

サシャ「……変なジャンですねぇ…?」


ミカサ「そろそろ話は止めて着替えないと」

ライナー「そうだな、立てるかアルミン?」スッ

アルミン「うん、ありがとうライナー」スタッ


ジャン「ほれ」スッ

エレン「しょうがねぇな…」パシッ

ジャン「お前は何様だっつーの!」グイッ

エレン「……なぁ、お前は怪我ねぇのか?」ボソボソ

ジャン「……やっぱ覚えてんのか、ねぇみたいだが…」ボソボソ


577 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:44:26 La2BLX5s
エレン「なんで俺だけ…」シュン

サシャ「……あれ?エレンって妹なんかいませんよね?」

エレン「はぁ?いねぇよそんなもん…」

サシャ「うーん……なーんか似たような二人を見たことがあるような…」

コニー「何言ってんだサシャ?」

ジャン「き、気のせいだろ!ほら行くぞエレン!!」

エレン「あ、ちょっとまっ…早いって!」ズルズル


ミカサ「仲良くなってる…」

コニー「よく分かんねぇよな、あいつら…」

サシャ「うーん…」

ベルトルト「コニー、着替えの手伝いに行こう?」

コニー「おう、分かった!」


578 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:45:18 La2BLX5s


エレン「いっ!……ててて…」バタバタ

ミカサ「動いては駄目、包帯が巻けない」スルスル

エレン「んなこと言われても……うあっ!」ギュッ

ミカサ「できた」


ベルトルト「アルミン、お茶どうぞ」スッ

アルミン「ありがとうベルトルト!」

サシャ「水分もっていかれますからね」

アルミン「へぇ…そっか、そういえばしょっぱかったなぁ」

サシャ「えっ?アルミンが私に教えてくれたじゃないですか!」

アルミン「あ、えっと…そうだったかなー」

サシャ「アルミンも変です…」

ヒストリア「まぁまぁ、疲れてるんだよ」

ベルトルト「ジャンもどうぞ」スッ

ジャン「おっ、ありがとな」


579 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:46:44 La2BLX5s
コニー「なぁ、誰か火着けられるやつ持ってねぇか?」

アニ「持ってないよ」

ユミル「ねぇな」

ミーナ「皆も持ってる様子はないね」

ライナー「なら、エルドさん達に借りてくるか…少し待ってろ」


ジャン「………………」


ジャン(メラ…!なんつってな!)

ボゥ

ジャン「えっ?」

ヒュー ドーン メラメラメラ

ジャン「」


580 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:47:29 La2BLX5s
コニー「うわぁ!?」ビクッ

ヒストリア「きゃっ!?」ビクッ

ライナー「うおっ!?」ビクッ

アルミン「わぁっ!?」ビクッ

ミカサ「くせ者!?」ジャキ

エレン「………………」


サシャ「ジャ、ジャンの水鉄砲から火の球が!」

コニー「なんで水鉄砲から火なんだよ!水じゃねぇのか!?」

ユミル「おいテメェ、ヒストリアが怪我したらどうしてくれんだ!」

ジャン「ま、まてまて!今のは…そう!新しい手品の練習してて…なっ!?マ…」バシッ


ジャン(マ…?)


581 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:48:18 La2BLX5s
エレン「お、おい!ジャン!それ…」

ジャン「あ?」

リヴァイ「ほう…」

リヴァイ「ガキ供がうるせぇと思ったら……手品か……」

ジャン「」

リヴァイ「で、この手はなんだ…?」

ジャン「う、上から…大変……失礼しました……」


リヴァイ「…………」ドカッ

ジャン「ぐはっ!!」ドサッ


リヴァイ「少しはマシな嘘をつけ…」スタスタ

リヴァイ「それと、これはテメェが持っていろ」バサッ

アルミン「……!あの本は!!」

ライナー「それよりジャンを運ぶぞ!道開けてくれ!」


582 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:49:07 La2BLX5s


ヒストリア「ごめんね、ジャン…」

サシャ「どうしてヒストリアが謝っているんです?」

ユミル「気にすんな」

ライナー「ジャン、災難だったな」ポンッ

ジャン「あぁ、まったくだ…」ジトー

エレン「わ、悪かったって…」

ミカサ「どうしてエレンが謝るの?」

ユミル「気にすんな」

コニー「お前そればっかだな」

ユミル「うるせぇ馬鹿」ベシッ

コニー「いでっ!何すんだよユミル!」

ヒストリア「こらっ!ユミル!めっ!!」

ライナー(結婚しよ)

ユミル「はいはい分かったって、悪かったな」


583 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:50:03 La2BLX5s
サシャ「あっ!見てください!あっちに大きな虹がありますよ!!」

ミーナ「わぁ、凄い!ねぇアニ、もっと近くへ見に行こうよ!」

アニ「近付いたって意味ないよ…それに、こんな服だし……」

ミカサ「うさぎ?どうしてそんな服を…」

アニ「よく分からない…」

ライナー「ベルトルト、お前運んでやれよ」

ベルトルト「えっ?」ビクッ

ミーナ「お願いベルトルト!」

アニ「ちょっと、私は…」

ライナー「ほら、置いていくぞ」

ミーナ「早くー!」

ベルトルト「アニ…」

アニ「落とすんじゃないよ」


584 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:50:52 La2BLX5s
サシャ「コニー!私達も行きましょうよ!」

コニー「よっしゃ!向こうのでかい木まで競争すっぞ!」

サシャ「負けませんよ!」

コニー「負けた方が後で相手の言うこときく、でどうだ?」

サシャ「ふっふっふっ…コニーのご飯はいただきです!」

コニー「絶対負けねぇかんな!いくぞ!!」


ユミル「馬鹿はいいな、元気で…」

ヒストリア「私達も行こうよユミル!」ワクワク

ユミル「………………」

ヒストリア「ユミル?」

ユミル「よっしゃ、行くぞヒストリア!」ガバッ

ヒストリア「ユ、ユミル!降ろしてよぉ!」バタバタ


585 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:51:44 La2BLX5s


ミカサ「エレン、アルミン、私達も行こう」

アルミン「でも、エレンが…」

エレン「いいよ、お前らで行ってこいって」

ミカサ「私がおぶっていく、姫抱きでも構わない」ワキワキ

エレン「え、いやいいって…」

ミカサ「遠慮はいらない、さぁ…」ゴゴゴ

エレン「いやミカサ怖いって…」

アルミン「……ジャンも誘おうか…」



ジャン(なんで、メラが使えたんだ…俺は……)

ジャン(ありえないだろ…今回死に急ぎ野郎は関係ねぇはずだ…)

ジャン(他も、できるのか…?)

ジャン(ちょっと試してみるか…)


586 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:52:49 La2BLX5s


アルミン「……え、えっと…ジャンはどうするの…?」

ジャン「………………」

アルミン「……ジャン?」


ジャン「ニフラム!」


アルミン「えっ?」ズズッ

アルミン「うわああああああああああ!?」ズザー


キャー!! アルミン!? アルミンガトンデキダゾ!! ギャーギャー


ミカサ「アルミン!?」

ミカサ「ど、どうして…!?」


ジャン「できた……」

ジャン「じゃねぇ!アルミン!!」ガタッ


587 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:53:46 La2BLX5s
ミカサ「エレン!乗って!早くアルミンを…!」

エレン「待てよ大丈夫だミカサ…おい、ジャン」

ジャン「な、なんだよ…?」ビクッ

エレン「お前人の本勝手に読んだんだから、お前がおぶってくれよ」

ジャン「はぁ!?あれお前のか!?」

エレン「あぁ、俺の本もアルミンの所に置かせてもらってんだよ」

ミカサ「……どういうこと?」

エレン「ちょっとな」

ジャン「……なぁ、後一個だけ試したいんだが…」

エレン「お前…危ないやつじゃないよな、それ…」

ジャン「攻撃のじゃねぇし大丈夫だろ」

エレン「念のため離れてやってくれよ」

ジャン「おう」


588 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:54:49 La2BLX5s
ミカサ「ジャンは何を…?」

エレン「まぁ見てろって」


ジャン(何が出るかな♪)ワクワク

ジャン(……やめよ…)ズーン


ジャン「おい、いくぞー」

エレン「おう」



ジャン「ザオリク!」

ポンッ

マルコ「……えっ?」



ジャン「」

エレン「」

ミカサ「」


589 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:55:53 La2BLX5s
ジャン「おまっ……マルコ、か……?」ザッ


マルコ「えっ?そ……あれ?」ズズッ

マルコ「うわああああああああああ!?」ズザー

ジャン「俺は……って、マルコォォォ!?」

ウワッ!? コンドハマルコダ!! アレッ?マルコ!!? マルコガッ!?


ジャン「やっべ、追いかけねぇと!」

エレン「おい馬鹿近付くなって!」

ジャン「なんでだよ!」

エレン「ニフラムの効果忘れたのか?アルミンとマルコが駄目なら皆飛んでくぞ!?」

エレン「……というかアルミン達敵だと思ってたんだな…」ジトー

ジャン「誤解だ!」


590 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:56:53 La2BLX5s
ジャン「くそっ…これどうすりゃいいんだ!?」

エレン「ほい」パー

ジャン「なんだよその手は…」

エレン「早く」

ジャン「肩だけで良いだろ片足なんだから…」

エレン「勝手に本読んだんだから良いだろ?」

ジャン「それ以上のことを俺はしているはずなんだが?」

エレン「ニフラムどうする気だよ」

ジャン「だぁもう仕方ねぇな!ほら!」スッ

エレン「よっしゃ!馬ゲット!」

ミカサ「エレン…私がやってあげるのに…」

エレン「いや、女にやってもらうの嫌だし……ジャンの背中って乗り心地いいんだぜ?」ペチペチ

ジャン「痛っ!お前蹴られたとこ触んな!」

ミカサ「……やっぱり仲良くなってる…」


591 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:57:57 La2BLX5s
ジャン「で、どうすりゃいいんだよ?」

エレン「しばらくここら辺動き回ってろ」

ジャン「………………」

エレン「なんだよ?」

ジャン「お前を今乗せた意味ってあるのか?」

エレン「………………」

ジャン「落とすぞ」

エレン「良いだろ別に!!」


リヴァイ「おい、エレン」

エレン「は、はい!」

リヴァイ「そのままでいい……他の奴等に伝えておけ、遠くまで行ったら…分かってるな?」

エレン「わ、分かりました!」


リヴァイ「テメェは睨むな…」

ミカサ「………………」ギロッ


592 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:58:53 La2BLX5s
リヴァイ「おい、シュタイン」

ジャン「キ、キルシュタインです!」ビクッ

リヴァイ「掃除の件、忘れてないだろうな?」

ジャン「は、はい!」

ジャン「……覚えてるのか…」ボソッ

リヴァイ「もう一回蹴られてぇようだな…」

ジャン「い、いえ!なんでもありません!」

リヴァイ「……まぁいい…」

リヴァイ「合宿が終わったら本部の大掃除だ、他の奴等にも伝えろ」

リヴァイ「テメェには人一倍働いてもらう」

リヴァイ「覚悟しておけ…」スタスタ

ジャン「はい…」

ジャン「まじかよ……」

エレン「お前何したんだ?」

ジャン「ほっとけ…」


593 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 14:59:47 La2BLX5s
ミカサ「ジャン、それよりアルミンが心配…」

ジャン「そうだな、マルコのとこにも行かねぇと…歩き回ればいいんだな?」

エレン「おう!」

ミカサ「そんなに楽しいの?」

エレン「それなりに」

ミカサ「………………」ジー

ジャン「ミ、ミカサが乗りたいなら後ででも…」

ミカサ「いえ、いい」

ジャン「」

エレン「ジャン、早くしろよー」

ジャン「うるせぇ!テメェは黙ってろ!!うわあああああ!」ダッ

エレン「わっ!?早い!落ちるって!!」



ミカサ「……少し、勿体ないことをしたかもしれない…」ボソッ


594 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:00:27 La2BLX5s



ミカサ『エレン、起きて…?』


エレン(またミカサの声がする…)


ミカサ『エレン…そろそろ起きなくては…』


エレン(もう少し…)


ミカサ「エレン!」グイッ


エレン「のわっ!?」ゴロン

エレン「いてててて…」

ミカサ「エレン、掃除に遅れる」

エレン「もっとマシな起こし方にしてくれ…」

ミカサ「何度呼んでも起きなかったので」


595 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:02:27 La2BLX5s
エレン「あー、寝たりねぇ…」ググッ

ミカサ「あれだけ寝たのに?」

エレン「……帰りの馬車に乗ってからの記憶がない…」

ミカサ「エレンははしゃぎ過ぎ」

ミカサ「馬車から降りた後、ジャンが家まで運んできてくれた」

エレン「あいつが!?」

ミカサ「女に背負わせるわけにはいかない、いくらエレンが居るとはいえ、一人で歩かせるのもいけない、と…」

ミカサ「途中までアルミンも一緒だというのに…」

ミカサ「彼は意外と紳士のようだ」


エレン「……なぁ、ミカサ…アルミンって俺達と一緒に住んでないのか?」

ミカサ「何を言っているの?ここはエレンの家、私の家は向こうの方…」スッ


596 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:03:32 La2BLX5s
エレン「はぁ!?お前も別の家なのか!?」

ミカサ「今は両親が仕事で遠出しているので、エレンの家に泊まらせてもらっている」

エレン「……生きてるのか…」ボソッ

ミカサ「エレン?」

エレン「なぁ、ミカサ…お前って俺とどうやって知り合ったんだっけ?」

ミカサ「……エレン、忘れてしまうなんて…」

エレン「い、いや!確認したくてさ!!」

ミカサ「私とエレンは…………あれ?」

エレン「どうしたんだよ?」

ミカサ「思い出せない……マフラーを貰ったことは覚えているけれど……」

エレン「お前も覚えてないのかよ」

ミカサ「ごめんなさい……というか、エレン…やっぱり覚えてなかったの?」

エレン「うっ…」


597 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:04:42 La2BLX5s
エレン「あっ、そうだミカサ!一回マフラー貸せよ!」

ミカサ「……?……すぐに返してほしい…」スルスル

エレン「返すために借りるんだよ」

ミカサ「どういう……!?」

エレン「……よし、これでどうだ!」マキマキ

ミカサ「………………」

エレン「ミカサ…?」

ミカサ「……エレン!!」ギュウウウウウウ

エレン「ああああああああああ!」バキバキ


カルラ「こら!いつまで寝てるのエレン!」バンッ

エレン「た、たすけっ…」

カルラ「まったく…いつもごめんなさいね、ミカサ…」

ミカサ「エレンのことなら喜んで」パッ


598 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:05:45 La2BLX5s
エレン「死ぬかと思った……」

カルラ「何をごちゃごちゃ言ってるの!早くしないとご飯が冷めちゃうでしょう!?」

エレン「…………母さん?」

カルラ「…どうしたの、エレン?」

エレン「母さんだ!母さん!!」ギュッ

カルラ「エレン!?……15にもなってこの子は…」

エレン「……母さん…」ギュウ

ミカサ「……私も混ざる」ギュッ

カルラ「もう、ミカサまで…」クスッ

カルラ「ほらほら、アルミンが迎えに来るわよ!さっさと準備しなさい!」

ミカサ「そうだ!時間!!エレン早く!」ガバッ

ミカサ「服はこれ!荷物はこっち!」テキパキ

エレン「わ、分かったって!」バタバタ


599 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:06:34 La2BLX5s
ミカサ「歯磨きはした?まだ寝癖がついてる」ワッシャワッシャ

エレン「や、やめろってミカサ…」

エレン「………………」

エレン「いや、ありがとな…」

ミカサ「」

エレン「ミカサ?」

ミカサ「おばさん、エレンが壊れた…」

エレン「壊れてねぇよ!」

コンコンコン

アルミン「おはよう!エレン!ミカサ!」


ミカサ「アルミンが来た」

カルラ「ごめんなさいね、アルミン……今出るから」ガチャ

アルミン「あっ……い、いえ!」ニコッ


600 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:07:23 La2BLX5s


ミカサ「エレン、忘れ物はない?」

エレン「荷物はお前が用意したんだろうが」

ミカサ「そうだった」

アルミン「あははっ、何してるのさ」

アルミン「あ、そうそう、知らない本が僕の部屋に置いてあったんだけど、心当たりはない?」

エレン「……呪文のやつか?」

アルミン「いや、自然のやつ」

エレン「じゃあ知らねぇ」

アルミン「そっか…まぁ後ででいっか…」

ミカサ「それより、早く行かないと」

アルミン「そうだね」

カルラ「気を付けてね」

エレン「おう!」


 『行ってきます!』


601 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:08:43 La2BLX5s
おしまい


ぴったり600で終われたけれど…
おまけもあるよ!


602 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:10:00 La2BLX5s



コニー「はぁ、やっと終わったぜー」

サシャ「お腹すきました…」

ユミル「掃除くらい簡単だろ?」

ヒストリア「ユミルの手際、凄い良かったね!」

ユミル「まぁな」

ライナー「ヒ、ヒストリア…これから……その……食事でも…」

ユミル「悪いな、ヒストリアはこれから私とデートだ」ギュッ

ヒストリア「きゃっ!?ユミルゥ…」ジトー

ユミル「じゃ、そう言うことで!」スタスタ

ライナー「………………」

ベルトルト「ライナー…」ポンッ

ライナー「よせ、余計に悲しくなる…」


603 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:10:56 La2BLX5s
アニ「食事なら、招待してやっても…良いけど?」

ベルトルト「アニ!?」

アニ「ベルトルトには借りがあるからね、ついでだし、ライナーもくればいいんじゃないの?」

ミーナ「アニは始めからライナーの分まで用意してたけどね」

アニ「……!余計なこと言うんじゃないよ!」

ライナー「アニ……良いのか…?」

アニ「好きにしな」プイッ スタスタ

ミーナ「ほーら何突っ立ってんの、早くいこーよー!」

ベルトルト「行こう!ライナー!」キラキラ

ライナー「嬉しそうだなベルトルト…」

ライナー「……よし、ここで断ったら男じゃねぇだろ!行くぞ!」

アニ「ちょっと、むさ苦しいのは御免だよ…」

ライナー「あっ、すまん…」


604 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:11:59 La2BLX5s


コニー「俺達はどうすっかなー」

サシャ「コニー!この前の勝負負けたんですから奢ってくださいよ!」

コニー「あれはアルミンが飛んできたんだから無しだろ!」

サシャ「じゃあここから競争しましょうよ!」

コニー「よし、負けた方が奢りだな!」


ミカサ「エレン、アルミン…私達も帰ろう」

アルミン「そうだね、ヘトヘトだよ……」

エレン「そうだな…」

アルミン「ジャンは残りだってさ、大丈夫かな?」

エレン「あぁ、前になんかやらかしたみたいで居残りだってな」

ミカサ「そういえば何をしたのか聞いていなかった」

アルミン「きっと可哀想なことだから聞かないでおいてあげよう…」


605 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:12:44 La2BLX5s
ミカサ「アルミンがそう言うのなら止めておこう」

アルミン「うん、それじゃあ帰ろっか」

エレン「…………お前ら二人で帰ってくれ」

ミカサ「エレン?」

エレン「借りは返さねぇとな…」ボソッ

エレン「ちょっと行ってくる!」ダッ

ミカサ「……!エレン!?」

アルミン「ミカサ、行かせてあげようよ」

ミカサ「でも…」

アルミン「エレンだって他の友達と交流を深めなきゃ…そうでしょう?」

ミカサ「分かった…」

アルミン「大丈夫だよ、リヴァイ兵長もいるし、喧嘩なんてできない」


ミカサ「……アルミン…!」

アルミン「……うん、分かった…!」


606 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:13:54 La2BLX5s


ジャン「あぁ……終わんねぇ……」ゴシゴシ

ジャン「こんなに広い部屋だぞ……」ゴシゴシ

ジャン「普通に考えれば簡単にわかる…一人じゃ終わらねぇってことくらい……」

ジャン「大体細か過ぎるんだよ…」ゴシゴシ

ジャン「普通の部屋でさえあれだけ時間が掛かるってのに…」ゴシゴシ

ジャン「はぁ…」ガクッ

ジャン「あぁ、せめてミカサの笑顔を見てからならなぁ…」ゴシゴシ


マルコ「ジャン!」バンッ


ジャン「マルコ!?お前、帰ったんじゃなかったのか!?」

マルコ「君を一人残して帰れる訳ないじゃないか」

ジャン「マルコ……お前って奴は……」


607 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:14:55 La2BLX5s


ドタドタドタドタ


エレン「俺もいるぜ!」バンッ


ジャン「エレン!?おまっ…」


ミカサ「エレンだけに、仕事はさせない!」シュタッ


ジャン・エレン「ミカサ!?」


アルミン「ミ、ミカサ…はぁ……だけじゃ……はぁ……げほっ……ないよ……!」ゼーハー


ジャン「おい大丈夫かこいつ…」


エレン「お前ら…帰ってろって言ったのに…」

ミカサ「マルコ、皆でやれば早く終わる…」

ミカサ「違わない?」

マルコ「あぁ、その通りだ!」


608 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:15:41 La2BLX5s
ミカサ「それなら、さっさと終わらせるだけ…」

ジャン「良いのか…?」


エレン「借りは返すぜ!」ビシッ

エレン「……あ、でもちょっと待って本気で走ったから足痛い…」

ジャン「いまいち締まらねぇ奴だな…」


ミカサ「エレンの借りは私の借り、任せて」キリッ

ジャン「おぉ、頼もしい…!」


アルミン「僕、だって……!はぁ……ちょっと、待ってね……」ゼーハー

ジャン「お前は休んでろ」


609 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:16:43 La2BLX5s

ガチャ

リヴァイ「なんだ?ガキが増えてるな…」

ジャン「兵長…!これは…!」


マルコ「ジャンの手伝いの為!戻って参りました!」バッ

エレン「俺もやります!」バッ

ミカサ「………………」ギロッ

アルミン「ぼ、僕も…です!」バッ


リヴァイ「ほう……悪くない……」

リヴァイ「やるなら徹底的にやれ」


 『はい!』


マルコ「ジャン!いくよ!!」

ジャン「おう!マルコォォォ!!」


610 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 15:19:49 La2BLX5s
本当におしまい