1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:10:16.49 ID:wIwlWwRT0
ティナ「赤ちゃんってどうすれば生まれるのかしら?

ロック「あー、ゴホン、それはだな…」

引用元: ティナ「私、お母さんになりたいんだけど…」ロック「!?」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:12:38.28 ID:wIwlWwRT0
ティナ「?なに困ってるの」

ロック「んー、あ、マッシュ!」

マッシュ「おう?」

ロック「ティナの質問に答えてやってくれよ!」

マッシュ「どうしたティナ^^」

ティナ「赤ちゃんを生むにはどうすればいいの?」

マッシュ「」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:17:56.00 ID:wIwlWwRT0
マッシュ「えーと、赤ちゃんはな…そう、愛の結晶なんだ」

ティナ「うん?」

マッシュ「愛し合う二人の気持ちがやがて赤ちゃんとなるんだよ」

ティナ「じゃあ、結婚すればいいってこと?」

マッシュ「そうじゃないんだが…」オロオロ

ロック「弱ったな、ハハ」アセアセ

ティナ「も~、なんで教えてくれないのぉ…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:21:11.05 ID:wIwlWwRT0
ティナ「あ、エドガー!」

エドガー「ん?」

ティナ「私赤ちゃんが欲しいんだけど、どうすればいいかしら!」

エドガー「!ほう…そうか…
     じゃ、一緒に寝室へ行こう…おいで」

ティナ「え?何で?」

ロック&マッシュ「わー!!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:25:33.00 ID:wIwlWwRT0
マッシュ「ほんとに馬鹿だな兄貴は!!」

ロック「一回死んでこいや!」

エドガー「じょ、冗談だって」

ティナ「……」ジトー

ロックマッシュエドガー「はっ…」

ティナ「みんなして私をからかってるの…?」

ロック「違うんだ!」

マッシュ「からかってなんかいないぜ!」

ティナ「…もー知らない」ふかふか

モグ「クポー」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:28:11.61 ID:wIwlWwRT0
ロック「ああ、いじけてモグをふかふかし出した…」

マッシュ「どうすればいいんだ…」

セリス「クスッ」

ロック「あ、セリス…」

セリス「ティナ、ちょっとこっち来て。二人で話しましょ」グイグイ

ティナ「…?」

ロック「…?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:31:56.72 ID:wIwlWwRT0
ティナ「」

セリス「…ということなの。わかった?」

ティナ「」

セリス「そりゃショックよね、初めて知るんなら」

ティナ「そ、そ、そんなことするなんて…思ってもみなかったわ…」

セリス「どう?今すぐ赤ちゃんが欲しいと思う?」

ティナ「……」フルフル

セリス「あらあら」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:36:15.96 ID:wIwlWwRT0
ティナ「ハァ…」ガーン…

セリス「落ち込んだ?」

ティナ「うん…なんだか夢を壊されたわ…」

セリス「どうして?」

ティナ「わたし、子供を思うお母さんに憧れてた…神聖なものだと思ってた…
    それなのに、子供は、そんなことをして生まれるなんて…
    わたしも、そうして生まれてきたのね…なんだか複雑だわ」

セリス「それは、あなたが大事な段階を飛ばして母性愛のみにに目覚めたからそう思うのよ」

ティナ「大事な段階…?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:46:38.89 ID:wIwlWwRT0
セリス「それは恋よ」

ティナ「恋…」

セリス「あなたのお母さんとお父さんも、種族の境界を乗り越えて恋をした…
    そうしてあなたが生まれたのよ」

ティナ「…」

セリス「ティナは、私の説明を聞いて、その行為をどう思った?」

ティナ「生々しくて、怖いと思った…」

セリス「恋しくてたまらない男の人ができたら、そうは思わないわ。
    その人とひとつになれることにとても幸せを感じるはずよ。」

ティナ「でも、私は恋って…血でつながっている母と子の愛に比べたら、
    もろいものだと思ってたわ」

セリス「でも命は、男女の心の絆から生まれるのよ」

ティナ「私には、恋なんてわからないわ」   

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:51:59.71 ID:wIwlWwRT0
セリス「大丈夫。いずれあなたにもわかる時がくるわよ」

ティナ「…セリスにはわかるの?」

セリス「まあね」

ティナ(そうよね、セリスはロックと…)

ティナ「わたしには、無理なんじゃないかしら…」

セリス「大丈夫!絶対いつかあなたにもわかるときがくるから!」ガシッ

ティナ「う、うん…ありがとう…」

セリス(なんか、不安にさせちゃったかな…?)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 11:59:55.79 ID:wIwlWwRT0
ティナ(ハァ…セリスはああ言ってたけど、わたしは完全な人間ではないし…
    やっぱり無理な気がする…私、お母さんになれない…)

ティナ(それに、あんな行為をするなんて想像もできない…)

エドガー「ティナ、どうしたんだ?浮かない顔をして?」

ティナ「!エドガー…」

エドガー「さっきの疑問は解決したかい?」ニコォ

ティナ「え、ええ…」

ティナ(エドガーって、女性好きっていう評判なのよね。ってことは当然、
    さっきセリスが言ってたような行為もいっぱい…)

エドガー「まだ悩んでるのかい?君には笑顔が似合うよ」ナデッ

ティナ「キャッ!」

エドガー「?」

ティナ「…!」タタタッ

エドガー「…」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:05:40.71 ID:wIwlWwRT0
エドガー「……」ズーン

マッシュ「兄貴、どうしたんだよ固まって」

エドガー「……」

マッシュ「もしもーし?」


ティナ(エドガーに触られるなんていつものことだったのに…
    なんだかあの話を聞いてから…)

ロック「ティナ、顔色悪いぞ。大丈夫か?」

ティナ「あ、ありがとう…」

ロック「水でも飲むか?」

ティナ「……」

ティナ(ロックはセリスとその…愛し合っているのよね…
    ということは当然二人も…あんな行為を…もしかしたら毎晩…!)

ティナ「い、いらないわ!」タッ

ロック「?」

ティナ(嫌~っ、このままじゃ誰と顔を合わせても想像しちゃうわ!)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:12:45.03 ID:wIwlWwRT0
ティナ(今は人と顔を合わせたくない…)

ティナ(こんなことなら、知りたくなかった…)

マッシュ「おっ、ティナ!」

ティナ「マ、マッシュ…」ギクッ

マッシュ「さっき兄貴がすげー落ち込んでたんだけど、どーしてだろ?なんか知らないか?」

ティナ「…あ、もしかしたら私のせいかも…」

マッシュ「なんで?何があった?」

ティナ「あ、その…何でもない」

マッシュ「…?なんかティナも落ち込んでるな」

ティナ「………」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:16:16.25 ID:wIwlWwRT0
ティナ「………」

マッシュ「………」

ティナ(黙ってずっとそばにいてくれてる…)

ティナ(そういえばマッシュは、ずっと山奥で修行をしてたのよね。
    マッシュも恋をしたことがないのかもしれないわ…)

ティナ「あ、あの。マッシュ」

マッシュ「?」

ティナ「マッシュは、恋をしたことある?」

マッシュ「恋ぃ?」

 

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:23:32.70 ID:wIwlWwRT0
 

マッシュ「うーん…これと言って…」

ティナ「!」

マッシュ「そんな機会なかったし、考える余裕もなかったな」

ティナ「私もなの…」

マッシュ「そりゃーそうだよなぁ」

ティナ「じゃあ、これから、したいとか思う?」

マッシュ「うーん、わからねえな。これからするかもしれねーし、一生しないかもしれねーし
     未来の自分になってみないと…」

ティナ「でも、恋をしないと、命をはぐくめないわ」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:29:11.27 ID:wIwlWwRT0
ティナ「セリスは、命は男女の心の絆から生まれるって言ってた。
    そうやって、命は受け継がれてきたって」

マッシュ「そりゃそうだ」

ティナ「マッシュは、命を受け継ごうという気はないの?」

マッシュ「んー…気がないってわけじゃねえが…」

マッシュ「そういう、心の絆とかってさ、作ろうと思って作るもんじゃねーだろ」

ティナ「……」

マッシュ「ティナにとって、パーティの皆ってどういう存在だ?」

ティナ「大切な仲間…。」

マッシュ「それって、一緒に戦ったりしていくうちにそうなったんだろ?」

ティナ「うん…」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:34:04.43 ID:wIwlWwRT0
マッシュ「恋だってそれと一緒さ!恋はするもんじゃねえ。気づいたらしてるもんだ」

ティナ「…!」

マッシュ「そうやって恋に落ちた人同士で、命がつくられてきたんだ。すごく簡単なことなんだ。
     だから、無理して恋をすることはねーと思うぜ?
     恋したことない俺が言うのもなんだがな」ハハハ

ティナ「そっか…そうなのね…!私の両親も、きっと…!」

マッシュ「やーっとスッキリしたみてぇーだな!」ポンポン

ティナ「私、わかった…恋って素敵ね!マッシュのおかげよ!」

マッシュ「そいつは良かった!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/26(土) 12:45:02.21 ID:wIwlWwRT0
エドガー「マッシュ…!そんなに楽しそうにティナと…どんな手を使った!」

マッシュ「ちょ、なんだよ兄貴!」

ティナ「エドガー、さっきはごめんなさい。もう大丈夫だから!」

エドガー「ティナ…!」

ティナ「あ、でも触らないで^^」

エドガー「…!な、何でだ?マッシュには頭ぽんぽんされてたじゃないか!」

ティナ「マッシュは平気なんです!」

マッシュ「????」


セリス「外、うるさいわね…」

ロック「集中できないな」

おわり