2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 22:47:29 cfvVu8Ag

ペトラ「オルオに誰も認めて欲しくないと思う」


オルオ「相変わらずだな…ペトラよ」


グンタ「まあまあ俺達の後任と考えてだな」


オルオ「後任とか認めないんだが!?」


ペトラ「相変わらずバカじゃない?」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 22:53:09 cfvVu8Ag

エルド「そうは言ってもな~ 俺達は こうやって雲の上から見守るしかないしな~」


オルオ「エルド、お前…士気が落ちたんじゃねえのか?」


ペトラ「いや 今この状態で士気とか言うの おかしいし」


オルオ「何言ってやがる!!俺達リヴァイ班の志を忘れたのかよ!」


ペトラ「いやいや」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 22:57:28 VVuWmutk

オルオ「俺はっ 今でも兵長の役に立ちてぇ!」


エルド「……とは言ってもなぁ」 ンー


オルオ「お前らが やる気無くても 俺は1人でもやってやる!!!!」 ウォオオオオ


ダダダダッ


ペトラ「えっ!?ちょっと どこ行くのよ!!」


ペトラ「オルオ!!!!待ってって!!」



ヒューン


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:01:10 VVuWmutk

ジャン「?(何か空光ったか?」


ドッカーン!!


ジャン「ウッ………」


ジャン「」 バタッ



8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:10:28 VVuWmutk

「オルオ~!!」 ヒュー


サシャ(なんですか?上から?鳥!?なら、今日の夕飯は焼鳥ですかね!!)


ドッカーン


サシャ「」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:17:25 VVuWmutk
―新リヴァイ班隠れ家―

ミカサ「アルミン…」


アルミン「どうしたの?ミカサ、骨折の具合はどう?」


ミカサ「私は自分の体をコントロールできる、ので もう大丈夫」


アルミン「…人間は そんな簡単には治らないんだよ」

ミカサ「そんな事より」


ミカサ「ジャンとサシャが白目向いて寝ていた」


アルミン「…それは気絶って言うんじゃないかな」


ミカサ「ハッ…もしかして敵?」


ミカサ「エレンを守らないと」 ダッ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:22:23 VVuWmutk

アルミン「ミカサ走れるんだ…ほんとに骨治ったみたいだね」


アルミン「ジャン! サシャ!大丈夫!?」ユサユサ


ジャン「…ウ…ん?」


ジャン「ん!? あれ!? ええっ!?」


アルミン「良かった…特に外傷も無いようだけど」


ジャン(ここは…まさか)


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:27:03 VVuWmutk

オルオ=ジャン


オルオ(俺は!この世に戻れたのか!?)


アルミン「…ジャン?」


オルオ「いや…大丈夫だ 気にするな、新兵」


アルミン「新兵?」


オルオ(おっと!いかんな…確か上から見ていて知ってるぞ、こいつら同期だな)


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:30:57 VVuWmutk

アルミン「大丈夫?ジャン」

オルオ(ジャン?俺はジャンとして復活を遂げたのか!?)


オルオ「ああ…気にするな」

アルミン「それと…サシャも倒れてるんだ」


リヴァイ「何をチンタラ遊んでやがる?」


アルミン「リヴァイ兵長」 バッ


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:37:58 VVuWmutk

オルオ「リヴァイ兵長ぉぉぉ!!」


リヴァイ「!?」 ビクッ


サシャ「リヴァイ兵長!!!?」 ガバッ


アルミン「サシャ?そんな急に起きて大丈夫かい!?」

サシャ「兵長!!本当に兵長なんですね!?」 ウルッ


リヴァイ「…何を寝惚けてやがる?」


アルミン「サシャもジャンも目が真っ赤だよ?大丈夫?」


サシャ「サシャ?」


サシャ=ペトラ



15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:43:15 VVuWmutk

アルミン「リヴァイ兵長、この2人 頭を打ったのか 今は様子がおかしくて…」

リヴァイ「頭?大方 居眠りでもしていたんだろうが」 ギロッ


オルオ、ペトラ(兵長だ!!また兵長に会えるなんて!!) キラキラキラ


アルミン(何?2人の嬉しそうな笑顔は…)


アルミン「やっぱり、ちょっと休ませてもらいなよ」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:50:14 VVuWmutk

――――


オルオ「休めったって…寝れる訳がない」


ペトラ「無理やり休まされた感があるわね」


ペトラ「オルオを追ってたらさ、急に目の前が真っ白になって…」


オルオ「どうしてこうなったか、知りたいか?知りたいなら教えてやろう」


ペトラ「(冷めた目)どうして?」


オルオ「俺の想いの強さが この世に魂を戻した…」 フフッ


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 23:59:22 VVuWmutk

ペトラ「その得意気な顔、なんかムカつく」


オルオ「おっとペトラ、俺の顔じゃないからムカつくなよ?やっぱり俺の方がいいんだな」


ペトラ「再び死ね」


ペトラ「オルオはともかく…兵長に会えて嬉しすぎる」


オルオ「ともかく言うな」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 22:58:57 Qfp.RonU

コン コン


ペトラ「はーい」


エレン「飯持ってきたぞ」


ペトラ「エレーン!!生きててくれて良かった!!あの時は力がなくてゴメンね…」

オルオ「ガキンチョ!!お前 兵長の側にいるからって イイ気になるなよ!」


エレン「はあ?誰がガキンチョだよ ふざけんな」


オルオ「先輩に向かって なんて口の聞き方しやがる!」


エレン「(可哀想な目)…まあ 2人とも 飯食って寝ろよ」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 23:02:55 Qfp.RonU

ガチャ

アルミン「エレン、2人とも どうだった?」


エレン「頭打ってんじゃねえの?」


アルミン「…だよね」


エレン「まあ ジャンは元から おかしいけどな」


エレン「上から目線で 言い方も だいぶムカつく」


アルミン「…そ、そうなんだ」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 23:12:48 Qfp.RonU

――――


ペトラ「なんか久しぶりにご飯食べた」


オルオ「飯食えるって幸せなんだな」


ペトラ「さてと…食器を片付けないとね、ん?ダイニングにいるのは…兵長?」

オルオ「兵長!!」


リヴァイ「…お前ら 脳ミソは大丈夫か?」


オルオ「はい!!(兵長、俺の事を心配してくれてる!?)」

オルオ「今 紅茶でもいれますね」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 23:22:09 Qfp.RonU

ペトラ「兵長、何を読んでるんですか?」


リヴァイ「…小説だ」


ペトラ「あれ?その本 もう三巻ですか?確か…私がいた時、一巻を読み始めたばかりだったのに」


リヴァイ「…何を言ってる お前は知らねえだろうが?」


オルオ「兵長!!紅茶が入りました♪」


オルオ「茶葉はいつも通り3分蒸らしましたからね!」


リヴァイ「…だから 何でお前が知ってる?」


リヴァイ「ここに来てから紅茶は入れてねえだろうが…」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 23:30:29 Qfp.RonU

リヴァイ「…」ズズッ


リヴァイ「おい、馬面」


リヴァイ「そのカップの持ち方…」


オルオ(えっ!?馬面!?)


リヴァイ「…いや何でもねえ」


リヴァイ(オルオがよく俺の持ち方真似してやがったな…)


ペトラ「また真似してる…相変わらず気持ち悪いから 止めてくれない?」


オルオ「そんなに俺を観察するなよ」 フフッ



31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 22:55:29 WWp0lxdY

リヴァイ「…お前…そのしゃべり方…」


オルオ「はい…?」


リヴァイ(似てる…)


ペトラ(鬱陶しいオルオのとのやり取りも…今は生きてるって実感する)


ペトラ(兵長…懐かしいです) グスッ


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 23:00:27 WWp0lxdY

オルオ「なんだ?目から鼻水か?」


ペトラ「うるさい」


リヴァイ「お前ら…今日は何だかおかしいぞ」


リヴァイ「…早くクソして寝ろ」 ガタッ


バタンッ


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 23:07:56 WWp0lxdY

―翌朝――

エレン「ジャン、もういいのか?」


オルオ「別に俺は病気じゃねえ」


エレン「…そうか?」


エレン「ってお前!ベッドのシーツ…いつもグシャグシャなのに、今日は綺麗だな?」


オルオ「俺は綺麗好きだからな」


エレン「兵長に怒られる前に、いつも綺麗にしてるの 俺だけど?」


オルオ「なっちゃいねえな」

エレン「ああ…お前がな」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 23:12:51 WWp0lxdY

ミカサ「サシャがつまみ食いしていない…」


ペトラ「え?(この子つまみ食いするの?)」


ペトラ「気にする事じゃないよ、さあ お皿並べて!」

ミカサ「美味しそう」


ペトラ「野菜スープには自信あるんだ」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 23:17:06 WWp0lxdY

ペトラ「みんな、朝ご飯できたよ」


ミカサ「今日の当番は サシャ」


コニー「サシャが当番って事は…」


ミカサ「料理になってる、大丈夫」


コニー「今日は雨でも降るんじゃねえのか?」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 23:20:42 WWp0lxdY

ミカサ「サシャも、やればできる子」


ペトラ(サシャって子…何なの?)


「「頂きます!!」」


パクッ


エレン(ん?このスープ飲んだ事あるような?)


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:27:47 C3P4jCGI

エレン「…旨い」


ミカサ「エレンが美味しいと言うのなら、私も作ろう」


オルオ「これが又食えるとはな…」


リヴァイ「…」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:35:26 C3P4jCGI

――――


オルオ「なあ、ペトラ」


ペトラ「何よ、早く薪割りしなよ」


オルオ「兵長に気付いて欲しいような、欲しくないような」


ペトラ「どっちよ」


オルオ「話してぇけどさ、俺達が会いたかった…それで満足なんじゃねえのか?って」


ペトラ「オルオにしては まともね」


ガシャンッ


オルオ「誰だ!?」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:42:16 C3P4jCGI

エレン「えっ!?……」


エレン「オルオ…って、何の冗談だよ!!」


ペトラ「エレン」


オルオ「何ビックリしてやがる!?ガキンチョが」


ペトラ「いや、そこはビックリするでしょ」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:46:05 C3P4jCGI

エレン「ふざけんなよ!!なんの真似だよ!!ジャン!!」

ペトラ「ねえ、聞いて エレン」


エレン「サシャ!冗談にしては悪質すぎるだろ!!」


ペトラ「ゴメンね…私達の事を信じて欲しいんだけど」


ペトラ「実は…私、ペトラなの…」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:50:31 C3P4jCGI

エレン「信じられるかよ!!だってペトラさんは…」


ペトラ「そうだね…私達の力不足でね」


エレン「悪い冗談を聞いてるしか思えない!ジャン!サシャ!」


ペトラ「エレン…信じて?」

ペトラ「証拠は?と言われたら難しいけど、記憶はあるから…何でも聞いて?」



51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:05:01 YnpnIplM

エレン←(疑いの目)


エレン「じゃあ…サシャとジャンが分からない話するわ」


エレン「オルオさんは誰の真似をしてるのか…?」


オルオ「はぁ?真似だと?」

ペトラ「うっ…答えたら認めた事になるのか?いや、全然 全く似てないんだけど…リヴァイ兵長」


エレン「俺も共通点感じないが…当たり」


オルオ「おい、こら」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:10:38 YnpnIplM

エレン「リヴァイ班で 唯一恋人がいる人は?」


ペトラ「唯一とか断定するな」


オルオ「なんか寂しいじゃねえか…」


オルオ「いや…まてよ、俺も女房と呼んでもいい女ならいるかな」


エレン「ぇええ!?」


ペトラ「いや…それ嘘だわ」

オルオ「何だ?照れるなよ、ペトラ」


エレン「この質問こじれてないか?」


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:16:27 YnpnIplM

ペトラ「ちょっと待ってよ! エルドだろ!!」


エレン「当たり…なのか?」

ペトラ「オルオは無視していいから」


オルオ「おいおい」


エレン「じゃあ…ゴクッ」


エレン「…初陣で漏らした先輩は?」

ペトラ「こらぁぁぁぁぁ!!言うなよ!!何覚えてんのさっ!!」

オルオ「はぁ!?何言ってんだか!? そんな事より討伐数とか言えよ!!」


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:23:10 YnpnIplM

エレン「…」

ペトラ「…」、オルオ「…」


エレン「この質問止めようか?」


ペトラ「や、め、て!!」


エレン「じゃあ リヴァイ兵長の好きな飲み物は?」


ペトオル「「紅茶!!」」


エレン「…分かった」


ペトラ「分かってくれた!?」

エレン「漏らしたって話の反応で分かった
ペトラ「言うなよ!!って!!」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:29:51 YnpnIplM

エレン「俺、怪奇現象とか信じないタチなんですが」

ペトラ「怪奇いうな」


エレン「サシャとジャンは?」


ペトラ「彼女の意識は眠ってる、私達が消えたら…戻ると思う」


エレン「…そりゃ戻って欲しいけど、先輩達にもう会えないのは…」


オルオ「おいおい、湿っぽいのは止めようぜ」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:40:44 YnpnIplM

ペトラ「そうよ!!せっかく会えたんだからさ!」


エレン「そうですね…でも1つだけ言わせて下さい」


エレン「女型戦で…俺が先輩達を信じたいって思って、仲間だって言って貰えて嬉しかったんです」


オルオ「おい!ガキンチョ!!信じたのに俺達が負けたって恥をかかすなよ!」


オルオ「俺達も自分を信じた!!結果がどうなってもだ!!あそこで戦ってなきゃ生きていたかも知れん」


オルオ「だがなっ!!あそこで逃げる事は 自分を信じてないって事だ!!」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:46:52 YnpnIplM

エレン「……俺、あの時の事が、ずっと心に引っ掛かっていて…」


エレン「今も不安で…同期も…同期を信じて あいつらが死んだらって」


ペトラ「エレン…辛かったね」


ペトラ「オルオの言う通りだよ?あなたが私達を信じてくれて嬉しかった」


ペトラ「私達はね…戦う事を選んだの、自分の意思でね、だから あなたが背負う事じゃないよ?」


エレン「…ハイ」


オルオ「泣くな!!男だろうが!!」


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:52:38 YnpnIplM

エレン「はい!!」


ペトラ「ん、いい返事」


エレン「……先輩達はどうしてここに?」


ペトラ「オルオが暴走して」

オルオ「懐かしさに忘れてたじゃねえか…お前ら新リヴァイ班だってな?」


エレン「新リヴァイ班って名前なんですか?」


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 00:37:07 YvIWdaYQ

オルオ「リヴァイ班っていやぁ精鋭中の精鋭…なのにだな 訓練兵に毛が生えたお前らガキンチョがな

エレン「エルドさんとグンタさんは?」


ペトラ「2人とも見守ってるよ、なのにオルオがさ~暴走して」

オルオ「無視すんなよ!!」


ペトラ「はいはい、で?」


オルオ「お前らを鍛え直す!!」

エレン「訓練ですか?」


オルオ「リヴァイ班としての心構えをだな、叩き込む!!」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 00:44:56 YvIWdaYQ

―翌朝早朝―

ピ――!!

エレン「ハッ!!敵襲!?」 ガバッ

アルミン「何?この音!?」


コニー「ん~?まだ暗いぞ」

ピー!!ピピッ!!


オルオ「早く起きろ!! ピッ!!」


アルミン「ジャン…何?…それ笛…?」



65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:29:49 sKwirfhI

オルオ「ピッ!今日から早朝清掃をする!!」


コニー「は?ふざけんなよ…ふぁ~あ 寝みぃ」


エレン「おい!コニー従えよ、皆っ やれうぜ!清掃!」


アルミン「…えっ?エレンがジャンに賛同も珍しいけど」


アルミン「早朝清掃なんて 最も煙たがりそうなんだけど…」


エレン「何言ってんだよ!!お前ら ここに来てから目立つ訓練もできねぇし」


66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:34:40 sKwirfhI

エレン「訓練だと思って、きっちり掃除しようぜ」


コニー「訓練と掃除は違うって俺でも分かるぞ?」


オルオ「その考えがたるんでるって事だ」


エレン「そうだ!気を引き締めてやろうぜ」


アルミン「え!? ぇえ!?エレン どうしたんだい?」


エレン「いいから!じゃあ俺は玄関の拭き掃除からするわな!!」


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:39:06 sKwirfhI

―――

ミカサ「…エレンが草むしりを一心不乱にしている…」


アルミン「うん…」


ミカサ「サシャもキッチンをピカピカに掃除していた」


アルミン「え!?いつもは隙あらば掃除をさぼるのにね」


アルミン「それを言うなら ジャンも人が変わったかのように 部屋を片付けてたよ」


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:42:45 sKwirfhI

エレン「人が変わったとか おかしな事を言うなよ!!」

ミカサ「エレン、いつの間に。それに 変な汗が出てる」


エレン「えっ…あっ これは草むしりをしてたからだ!!」


アルミン「声がうわずってるよ?」


エレン「んなわけ ねぇよ!!」



72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 23:32:11 3tocB9Gc

エレン「とにかく!!ジャンもサシャも 心を入れ換えて清掃に励んだ!それだけだろ?」


ミカサ「エレン、なんかおかしい」 ムーン

ガチャッ

エレン「ほら!リヴァイ兵長が戻ったぞ」


エレン「兵長!清掃が完了してます!」


リヴァイ「…お前らは掃除という物を分かっちゃいねえ…ん?(いつもならここで説教だが…)」


リヴァイ「悪くない(綺麗にしてるじゃねえか)」

ヒョイ
ハンジ「やあ皆さん どうだい?この隠れ家の住み心地は」


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 23:36:46 3tocB9Gc

エレン「ハンジさん、ご一緒でしたか(また実験か?)」


ハンジ「その通り!!明日は巨人化した後に 簡単な質問に答えて貰うよ!」


エレン(…読まれた?怖すぎる)


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 23:41:53 3tocB9Gc

ハンジ「それにしても相変わらずだね、リヴァイ!」

ハンジ「潔癖すぎる君の事だ、ここも抜かりなく綺麗にしてるじゃないか」


リヴァイ「俺じゃねえ」


エレン「今日は朝から全員で清掃しました!!」


アルミン「ジャンの提案で…」


リヴァイ「あの馬面…いつもサボってやがったのに、どういう風の吹き回しで…」


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 23:46:56 3tocB9Gc

アルミン「ですね…」


バタンッ

ジャン「おいこらエレン!部屋は丸くはくんじゃねえ!!ちゃんと隅々まで掃除しろ!!」


ジャン「あっ!!兵長お疲れ様です!!」 ドンッ


ハンジ「んん!?」


リヴァイ「何だ?」



82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:26:08 z38bjUCk

ジャン→オルオ


ハンジ「何かデジャヴを感じて…いやいや」


ハンジ「良かったじゃないか!リヴァイ 君と考えが合いそうな部下が 新リヴァイ班にいてくれて」


オルオ「新…リヴァイ班…」

ペトラ「あっ…」


オルオ「新リヴァイ班なんてっ!俺は認めたくねぇんです!!」 バタバタバタッ


ペトラ「ちょっ!オルオ!!またこのパターン!?」


ハンジ「えっ!?オルオ!?」


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:31:14 z38bjUCk

ハンジ「ねぇリヴァイ、 オルオってどういう事?って…いないじゃん!!」


エレン「えっと、兵長も2人と一緒に出ていきました」

ハンジ「はやっ!!すげぇクソ早い!!」


ハンジ「じゃあエレン、オルオって どういう事?」


エレン(ぇえ!?俺にふるんですか!?)


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:38:42 z38bjUCk

エレン「その…ええっと…新リヴァイ班になったんで…(なんて言えばいいんだよ)」


エレン「リヴァイ班の志を引き継ぐ…というか」


エレン「オルオさんになりきって掃除をしたのかな?なんて…ハハッ」


ハンジ「エレン、いくらリヴァイが何考えてるか分からない無愛想で」


ハンジ「人として血が通ってる?と思える位に 冷たそうに見えても」


エレン(酷い言い様だ)


ハンジ「オルオの事をフザケて出すのは、よくないと思う」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:43:21 z38bjUCk

エレン「そうですよね…(俺が怒られてるのか!?)」ガーン


エレン(本当は…本当にオルオさんなんです!)


ガーン


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:51:15 z38bjUCk

――――


ペトラ「もう!また!?いい加減にしなよ、オルオ」


オルオ「だってよ、リヴァイ班として まだまだ活躍したかった気持ちがよ」 グスッ


ペトラ「鼻水汚ない」


オルオ「リヴァイ班に選ばれたのは 俺達が精鋭だったからじゃねえのかよ?」

オルオ「それが何で あんな新兵が…それに、あいつら兵長の事 なんにも分かっちゃいねえ」


ペトラ「グダクダうるさいなぁ、兵長が決めた事なんだから納得しなよ」


オルオ「分かってるよ!…頭では分かっちゃいるが…気持ちがついていかねぇんだよ!!」


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:55:46 z38bjUCk

リヴァイ「おい」


オルオ「はひ!?」

ペトラ「ぇえ!?兵長!!いつの間に!?」


リヴァイ「…さっきから居たんだが?」


オルオ「」 ペトラ「」


リヴァイ「なんだお前ら…オルオ…に」


リヴァイ「ペトラか?」


ペトラ「はひ!?」


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 00:00:15 WBUSz5.I

ペトラ「…」


オルオ「…そうです、こいつはペトラです」
ペトラ「ちょっ!!オルオ!?」

オルオ「頭のおかしい奴だって思われても仕方ねえ…ペトラ、でも俺は」


オルオ「俺は兵長を前にして真実を告げたい!!」


ペトラ「オルオ…」



92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:21:45 WBUSz5.I

リヴァイ「…お前らがいる様な気がして仕方なかった」


オルオ「兵長ー!!」


リヴァイ「不思議な話もあるもんだな…馬面と芋女はどうした?」


ペトラ「いっ…芋女ですか?」


オルオ「馬面(ってこいつだよな?)…は 眠ってます、生きてますから」


リヴァイ「…そうか」


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:29:52 WBUSz5.I

リヴァイ「…あの時 お前らが女型に命をとして戦ってくれたお陰で」


リヴァイ「俺は エレンを奪い返せたと思っている」


リヴァイ「じゃなきゃ 俺がついた時は エレンはもうあの森から連れ去られてただろう」


リヴァイ「…礼を言いたかった」


ペトラ「そんな…私達は女型を仕留めれなかったから…ずっと心残りで」


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:36:25 WBUSz5.I

オルオ「そうですよ…俺達みんな兵長に申し訳なくてっ!」


リヴァイ「違うな…お前らがいてくれたから エレンは今も ここにいる」


ペトラ「兵長…」


リヴァイ「お前らが班にいてくれて…俺はどんだけ助けられたか」


オルオ「俺達っ お役に立てたんですか?」 グスン グスン

ペトラ「オルオ…はっ鼻水汚ないんだから!」 スンッ


95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:39:54 WBUSz5.I

オルオ「ペトラ、人の事をいえんのか?」 グスグス


ペトラ「うるさい」


リヴァイ「エルドやグンタは?」


ペトラ「2人とも見守っています、見守るしか私達できないですが」


リヴァイ「…そうか」




100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 23:56:47 ixMYF2Ms

リヴァイ「あいつらにも宜しく言ってくれ…」


ペトラ「はい」


ペトラ「兵長、またお会いできて良かったです」 ニコッ

リヴァイ「ああ」


オルオ「俺もです!!新リヴァイ班に スミマセン嫉妬してました」


ペトラ「新リヴァイ班認めないとか…ほんとうるさいから」


オルオ「」


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 00:07:47 1qrn7mps

ペトラ「名残惜しいけど…私達そろそろ行かないとね」


オルオ「チッ 俺がいれば もっと兵長のお役にたてるのに」


リヴァイ「お前ら…」


ペトラ「兵長、人類を勝利に導いて下さい。まだまだ こちらに来てはダメですから」


オルオ「兵長…俺には弟たちがいて、あいつらが平和にくらせる世界が俺の望みです」


リヴァイ「ああ…必ず約束する」


オルオ ペトラ「お元き…で…… スウッ


102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 00:15:04 1qrn7mps

リヴァイ「…………」


リヴァイ(オルオ…ペトラ、グンタ、エルド…俺の大事な部下であり最高の仲間だ)





ジャン「むにゃむにゃ…母ちゃん…勝手に開けんなよ」 ZZZ


サシャ「… お肉…おにくが たべたいんです…」 ZZZ


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 00:20:19 1qrn7mps

リヴァイ「…おい」 ゲシッ


ジャン「ハッ! え? なんで…外で寝てるんだ…?」


リヴァイ「よほど眠てえようだな…やること山程あるんだろうが?」


ジャン「あっ…リヴァイ兵長!!」


リヴァイ「そこの芋女連れて さっさと行け」




110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 00:07:20 Zcmk0Jgc

ジャン「うわぁぁ!! なんでサシャが転がってるんだ!?」


リヴァイ「…うるせぇ」


ジャン「すっ!スミマセン!!」


ジャン「あれ…? 兵長…目が赤いです ドカッ!!
リヴァイ「うるせぇ!!」


ジャン(うっ!!ケツを蹴られた!)


リヴァイ「……そこの芋女…早く連れていってやれ」




112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/14(金) 00:13:58 Zcmk0Jgc

―――

ズルズル


アルミン「…ジャン、サシャ引き摺ってどうしたの?」


ジャン「んあ!? 訳わかんねぇよ、俺にも」


アルミン「え?そうなんだ (ジャンまだオカシイんだね…)」 カワイソウ…




114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 00:09:02 usnZpOlI

サシャ「はっ!! この匂いは… すぅぅぅぷ!!」 ガバッ


ミカサ「……そう、朝にサシャが作ったスープ」


サシャ「ん?私は作ってませんよ、私は食べる専門です」


ジャン「いや、作れよ!!お前 毎回つまみ食いばっかすんな」


サシャ「ジャンは分かってませんね、味見係というんです」


アルミン「どっちでもいいけど、ジャンもサシャも大丈夫なの?」


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/15(土) 00:12:11 usnZpOlI

ジャン、サシャ「「何が!?」」

アルミン「2人とも この前外で倒れてから オカシイからさ」


ジャン「…そういえば なんか記憶が曖昧だがよ…」




119 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/23(日) 23:49:10 t4odOme6

サシャ「確かにボヤーと雲がかかったみたいで…あっ!でも美味しいスープの味は覚えてますよ!!」


ミカサ「サシャが作った野菜スープ」


サシャ「私は食べる専門ですから、作りませんよ~」

エレン「ゴホンッ とにかくだ、2人とも元気だしさ もういいじゃねぇか!」


ミカサ「エレン 何か隠してる?」


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/23(日) 23:53:10 t4odOme6

エレン「隠してる事なんてねえよ!」


ミカサ「…」 ジー


エレン(野生動物的な勘)


ハンジ「…」 ジー


エレン「あっ!俺! 水汲んでくるわ!!」 バタンッ ダダダッ


121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/23(日) 23:56:41 t4odOme6

エレン(あー気まずい)


リヴァイ「おい…桶を揺らして運ぶんじゃねえ」


エレン「リッ…リヴァイ兵長!!」


リヴァイ「水が溢れるじゃねえか」 チッ


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/23(日) 23:59:39 t4odOme6

エレン「……あの…お2人と話は…その…」


リヴァイ「…知ってたのか?」


エレン「はい…スミマセン」

リヴァイ「……」


リヴァイ「…なあ、俺たちは まだ行けねぇが」


123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/24(月) 00:04:32 DUgGzSKg

リヴァイ「また いつか あいつらに会えるのなら…悪くねぇな」


エレン「…まだまだ先ですよ?」


リヴァイ「ああ…まだ先だ」

ハンジ「うんうん、まだ先だよね」


エレン「って、ぇえ!?」


124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/24(月) 00:07:33 DUgGzSKg

ハンジ「オルオとペトラでしょ?」


エレン「え!? ぇえええ!!」

ハンジ「バレバレ」


ハンジ「不思議な事もあるもんだ」 ウンウン


リヴァイ「……」


125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/24(月) 00:14:11 DUgGzSKg

ハンジ「巨人の謎が解明されたらさ、次の研究課題にしよう」


リヴァイ「巨人だけにしとけ」


ハンジ「だって 気になるでしょ!?」


リヴァイ「ならねぇな、世の中 知りつくせねぇ事があってもいいじゃねぇか」

ハンジ「えー」


リヴァイ「あいつらと会えたのは…願望を夢見れた様なもんだ」


126 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/24(月) 00:19:03 DUgGzSKg

エレン「そっ!そうですよ!」


ハンジ「えー」


ハンジ「ん…リヴァイ肩に何かついてる…」 ヒョイッ


ハンジ「珍しい花びらだね…薄いピンク色?」


ハンジ「…綺麗だ」


リヴァイ「…さっき あいつらが消える時、舞ってたな…」


127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/24(月) 00:25:56 DUgGzSKg

ハンジ「…そうなんだ」


ハンジ「夢のような時間だね、確かに…」


リヴァイ「ああ…」


ハンジ「…今度また会う時は、いい報告ができる様に努力しよう」


リヴァイ「当たり前だ…人類を開放する、この閉ざされた世界からな」




リヴァイ「必ず」



-FIN-