前回 まどか「いい加減付きまとうの止めてくれないかな?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:00:03.84 ID:4IVJorfDO
ほむら『…あの、鹿目さん』

ほむら『本当に私なんかでいいの…?』

ほむら『私…暗いし、その…』

ほむら『鹿目さんの…』

まどか『ほむらちゃん』

まどか『もう私たちは』

まどか『これからも、いつまでも』

まどか『ずっと』

ほむら『…うん』

まどか『ずっとね』
 

引用元: まどか「ずっと側にいてほしいな」 



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:03:13.26 ID:4IVJorfDO
まどか「私…叶えたい願いがある…」

マミ「鹿目さん!よく考えて!」

マミ「あなたはキュゥべえが何者なのか…」

マミ「魔法少女が何なのか!」

まどか「…だって…これは夢なんでしょ…」

マミ「えっ?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:06:04.55 ID:4IVJorfDO
まどか「…だって…これは夢なんでしょ…」

マミ「えっ?」

まどか「だってこの子…ぬいぐるみが喋って…動いて…」

キュゥべえ「僕はぬいぐるみじゃないよ」

マミ「…」

まどか「マミさんが私に会いに来て…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:09:07.01 ID:4IVJorfDO
マミ「それは話があったから…」

まどか「ほむらちゃんが…ほむらちゃんが…」

まどか「私の…ストーカーだなんて…」

マミ「…」

まどか「嘘だよ…ありえないよ…」

まどか「嫌だよっ…」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:12:12.02 ID:4IVJorfDO
マミ「鹿目さん…」

まどか「だから…これは夢…」

まどか「夢なんだよ…」

まどか「…そうなんだよね?」

マミ「…」

まどか「だから…この夢を覚まして欲しいの…」

キュゥべえ「なるほどね」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:15:04.39 ID:4IVJorfDO
マミ「…キュゥべえ!」

キュゥべえ「それが君の願いかい?」

まどか「うん…」

キュゥべえ「わかったよ」

キュゥべえ「その願いを叶えるかわりに…」

まどか「…」

キュゥべえ「魔法少女になってよ!」

まどか「…うん」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:18:10.07 ID:4IVJorfDO
さやか「はぁ…ほんと何なのよ…」

さやか「ほむらのせいでまどかが…」

さやか「まどか…大丈夫かな…?」

さやか「…やっぱり、ほっておけないよ」

さやか「…よし、まどかに会いに行こう!」

さやか「まどか、待ってて!」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:21:07.92 ID:4IVJorfDO
ほむら「私って…ほんとバカ…」

ほむら「まどか…ごめんなさい…」

ほむら「ごめんなさいっ…」

ほむら「私…どうしたら…」

ほむら「うっ…」

ほむら「うぅっ…」

ほむら「…」フラフラ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:24:10.63 ID:4IVJorfDO
ほむら「…私は…いつまで時間を繰り返すんだろう…」

ほむら「あと何回繰り返せばまどかを救えるの…?」

ほむら「いつになったら私は…あなたを…」

ほむら「まどかぁ…」

ほむら「私…」

ほむら「本当に…あなたを助けることができるの…?」

ほむら「あなたとの約束を…守れるの…?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:27:10.15 ID:4IVJorfDO
さやか「…ん?」

さやか「彼処にいるのって…ほむら?」

さやか「あんな所に突っ立って…何やってんの」

さやか「…ふん」

さやか「知らないよ、あんなやつなんて…」

さやか「あいつのせいで…まどかは…」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:30:10.88 ID:4IVJorfDO
さやか「許せない…!」

さやか「よくも…まどかを…!」

さやか「…なんでストーカーなんてしたのよ!」

さやか「…」

さやか「えっ?」

さやか「ちょっ…ま、まさかあいつ…!」

さやか「やめろー!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:33:07.21 ID:4IVJorfDO
ほむら「えっ…?」

さやか「バカ!何やってんのよ!」

ほむら「美樹…さやか…?」

さやか「あんた…!今飛び降りようとしてたでしょ?」

ほむら「…」

さやか「バカじゃないの!?何も死のうともしなくても…!」

ほむら「…私は」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:36:07.70 ID:4IVJorfDO
ほむら「…別に…死のうとなんてしてないわよ…」

さやか「うそだ!だってあんた今…!」

ほむら「…私は、まだ死ねない…」

ほむら「死ぬわけにはいかない…」

さやか「…」

ほむら「私は…まどかを…」

さやか「!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:39:07.12 ID:4IVJorfDO
ほむら「守らないと…」

さやか「…あんた!まだそんなこと言って!」

ほむら「…」

さやか「まだ分からないの?もうまどかに関わらないで!」

ほむら「…」

さやか「だいたい守るって…意味わかんないこと言って!」

さやか「まどかから何を守るの?あんたに、まどかの何がわかるの?」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:42:08.33 ID:4IVJorfDO
ほむら「…あなたには関係ない」

さやか「あるよ!」

ほむら「…」

さやか「まどかは私の友達だから!親友だから!」

さやか「あんたとは違うのよ!」

ほむら「…っ!」

さやか「あんたはただの…ストーカー…!」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:45:04.46 ID:4IVJorfDO
さやか「ストーカーなんだよ!あんたは!」

ほむら「…違う」

さやか「自覚ないの?」

ほむら「…私はストーカーじゃない」

さやか「…ならはっきり言ってあげるよ」

さやか「あんたのしていることは、まどかのストーカーだよ」

ほむら「…そう」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:48:11.14 ID:4IVJorfDO
さやか「そうって…」

ほむら「…私はまどかを守れればそれでいい」

さやか「…いい加減にしなよ!」

さやか「あんた頭おかしいんじゃないの!?」

ほむら「…」

さやか「あんた自分がやってること分かってんの?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:51:07.78 ID:4IVJorfDO
さやか「まどかの視点にたって考えてみた?」

ほむら「…」

さやか「まどかはね!あんたと仲良くなれて喜んでたんだよ!」

ほむら「…!」

さやか「でも、そいつがストーカーだったんだよ?」

さやか「夜中にベランダに忍び込むとかありえないじゃん!」

さやか「しかも毎日…!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:54:07.50 ID:4IVJorfDO
ほむら「…」

さやか「私もショックだったよ」

さやか「まさか、あんたがそんなヤツだったなんて」

ほむら「そう…」

さやか「…でも、まどかは…もっとショックだったんだよ!」

さやか「まどかの気持ちにもなってみなよ!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 22:57:11.86 ID:4IVJorfDO
ほむら「…!」

さやか「何であんなことしたの?まどかを見たかったの?」

さやか「まどかは、かけがえのない友達じゃなかったの?」

ほむら「…そうよ…っ…」

さやか「なら何で!」

ほむら「まどかは…私の…」

ほむら「私の…うぅっ…」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:00:03.74 ID:4IVJorfDO
さやか「ちょっ…ちょっと…」

ほむら「たった一人の…大切な…」

ほむら「大切な友達っ…」

さやか「…だから、何であんなことを」

ほむら「うっ…うぅっ…」

ほむら「だって…ああするしか…」

さやか「…」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:03:06.09 ID:4IVJorfDO
ほむら「…ああするしか思い付かなかったのよ!」

さやか「だから…ストーカーになったって言うの?」

ほむら「違うっ!私はストーカーなんかじゃないっ!」

さやか「だからあんたの!」

ほむら「守りたい!守らなきゃいけないの!」

ほむら「まどかを!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:06:12.91 ID:4IVJorfDO
さやか「守る守るって…あんたは!」

ほむら「まどかと約束したの!何があってもまどかを守るって!」

さやか「…はぁ?」

ほむら「だから…だからぁ…」


ほむら「私は…まどかを…」

さやか「…もう、わけわかんないよ」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:09:04.72 ID:4IVJorfDO
ほむら「うぅぅっ…」

さやか「はぁ…」

さやか「もういい、じゃあね」スタスタ

ほむら「うぅっ…ぐすっ…」

さやか「…」

ほむら「まどか…」

ほむら「まどかぁ…」

さやか「…!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:12:05.13 ID:4IVJorfDO
さやか「あのバカ…」

ほむら「うぅっ…うぅぅっ…」

さやか「…もう、仕方ないわね」

ほむら「私…私は…」

さやか「…ほむら」

ほむら「まどかっ…」

さやか「ほむら!」

ほむら「っ!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:15:06.31 ID:4IVJorfDO
さやか「あんたさぁ…さっきから守るとか約束とか…」

ほむら「…」

さやか「ほんと、わけわかんないよ」

ほむら「だって…私は…」

さやか「…今のあんたに何を聞いても無駄だね」

ほむら「…」

さやか「…ついてきて」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:18:06.50 ID:4IVJorfDO
ほむら「…」

さやか「ついてきてってば」

ほむら「うぅ…」

さやか「はぁ…ほんとにあんたって人は…」

さやか「ほら、立てる?」

ほむら「えっ…?」

さやか「手、出して」

ほむら「美樹…さやか…?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:21:05.31 ID:4IVJorfDO
さやか「…ほら」

ほむら「うん…」

さやか「…」

ほむら「…さやか…」

さやか「…黙ってついてきて」

ほむら「でも…」

さやか「いいから!」

ほむら「…」

さやか「…行くよ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:24:09.53 ID:4IVJorfDO
さやホーム

ほむら「ここは…」

さやか「私の家だよ」

ほむら「わかってる…」

さやか「わかってる…?」

ほむら「…」

さやか「…まあいいわ」

さやか「ちょっと待ってて、説明してくるから」

さやか「絶対に逃げないでよ!」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:27:10.72 ID:4IVJorfDO
ほむら「さやか…」

ほむら「私は…なんで…」

ほむら「うぅっ…」

ほむら「…」

さやか「入っていいよ」

ほむら「私は…」

さやか「もう夜なんだから騒がないでよね」

ほむら「…うん」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:30:01.97 ID:4IVJorfDO
さやルーム

さやか「適当にその辺に座って」

ほむら「…」

さやか「あんたには聞きたいこと色々あるけどさ」

さやか「今のあんたじゃ話しにならないし」

さやか「…落ち着くまで待ってるよ」

ほむら「さやか…」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:33:10.78 ID:4IVJorfDO
さやか「…そろそろ落ち着いた?」

ほむら「…ええ」

さやか「んじゃ…私の質問に全部答えてもらうから」

ほむら「…」

さやか「嫌とは言わせないよ」

ほむら「…わかったわ」

さやか「それでいいんだよ」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:36:36.34 ID:4IVJorfDO
ほむら「…」

さやか「まずは…あんたにとって、まどかは本当に大切な友達なわけ?」

ほむら「…そうよ」

さやか「なら、まどかが好き?」

ほむら「…!」

さやか「likeじゃなくてloveのさ」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:39:11.94 ID:4IVJorfDO
ほむら「それは…」

さやか「…」

ほむら「…違うわ、loveじゃない」

さやか「本当に?」

ほむら「…本当よ」

さやか「…じゃあ好きなまどかが見たいからストーカーしたって訳じゃないの?」

ほむら「当然よ!」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:42:06.87 ID:4IVJorfDO
さやか「まだ…信じられないね」

ほむら「…」

さやか「…まあいいわ、じゃあ次の質問」

さやか「あんたは、まどかから何を守るの?」

さやか「何のために、まどかを守るわけ?」

ほむら「…二度とまどかを悲しませたくないから」


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:45:20.13 ID:4IVJorfDO
さやか「はぁ…?」

ほむら「絶対にそうはさせない…!」

さやか「…はっきり言うけど、そのまどかを悲しませてんのは」

さやか「ほむら、あんただよ」

ほむら「…!」

さやか「…一応聞くけど、何から守って悲しませたくないの?」

ほむら「…インキュベーターよ」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:48:07.97 ID:4IVJorfDO
さやか「い、インキュベーター…?」

ほむら「…」

さやか「何それ?外人…?」

ほむら「…宇宙人よ」

さやか「…え?」

さやか「あんた…本気で言ってんの?」

ほむら「ええ…!」

さやか「うわぁ…」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:51:10.58 ID:4IVJorfDO
ほむら「…」

さやか「…病院に行った方がいいんじゃないの?」

さやか「ありえないでしょ、宇宙人とか…」

ほむら「…事実よ」

さやか「…これは重症だわ」

さやか「最初から不思議ちゃんだとは思ってたけどさ」

さやか「ヤバイって、マジで」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:54:11.97 ID:4IVJorfDO
ほむら「嘘じゃないわ!」

さやか「はいはい…」

ほむら「これは本当の…!」

さやか「わかったわかった、一応聞くわ」

さやか「で、その宇宙人がまどかを殺すわけ?」

さやか「んでそれを、ほむらが守るとか?」

ほむら「…少し違うわ」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/30(水) 23:57:14.57 ID:4IVJorfDO
さやか「少しって…」

さやか「じゃあ、その宇宙人はまどかに何をするわけよ?」

ほむら「契約よ」

さやか「け、契約…?」

さやか「宇宙人がまどかと何の契約をするのさ?」

ほむら(もう…嘘を言っても駄目だわ)

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:00:07.33 ID:4CeawUDvO
ほむら(こうなったら本当のことを話すしか…!)

ほむら(マミだって信じてくれたんだから!)

ほむら「魔法少女よ」

さやか「…へ?」

さやか「魔法…少女…?」

ほむら「そうよ…!」

さやか「ちょっ…ちょっとまって…」

さやか「そりゃないわ…あはははっ!」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:03:06.56 ID:4CeawUDvO
ほむら「…」

さやか「なにそれ?宇宙人と契約して魔法少女になる?」

ほむら「…そうよ」

さやか「あはははっ!アニメの見すぎじゃない?ありえないって!」

ほむら「アニメじゃないわ…ほんとのことよ!」

さやか「だって、流石にそれはないわ!」

さやか「魔法少女なんて実在するわけないじゃん」


138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:06:06.35 ID:4CeawUDvO
ほむら「…実在するわ」

さやか「はいはい」

ほむら「証拠ならある」

さやか「んじゃ見せてみなよ!」

ほむら「…私が魔法少女だから」

さやか「…っ!ふふっ…」

さやか「あはははっ!」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:09:09.27 ID:4CeawUDvO
ほむら「…」

さやか「ほむらが魔法少女?」

さやか「いやいやいや!」

さやか「妄想もここまでくると…!」

ほむら「…!」

さやか「あっ…もしかしてあん時のコスプレがそうなの?」

ほむら「…コスプレじゃないわ」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:12:07.17 ID:4CeawUDvO
さやか「じゃあなんなのよ!」

ほむら「…見せてあげるわ」

さやか「うん、頼むわ!」

ほむら「…!」ヘンシン

さやか「うわっ!マジで変身した!」

さやか「あはははっ!」

さやか「マジで変身するとか流石だわ!」

さやか「あはは…は…?」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:15:06.18 ID:4CeawUDvO
さやか「え…?」

ほむら「これが魔法少女よ」

さやか「えっ?えっ?」

ほむら「…」

さやか「うそっ?あれっ?なんで?」

さやか「い、いつ着替えたの?」

ほむら「…着替えたわけじゃないわ」

さやか「だ…だって…!」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:18:05.34 ID:4CeawUDvO
ほむら「変身したのよ」

さやか「…」

ほむら「魔法少女に」

さやか「…嘘だ…ありえないって…」

ほむら「…ほんとのことと言ったはずよ」

さやか「じゃあなに?魔法とかできるわけ?」

ほむら「そうよ」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:21:05.02 ID:4CeawUDvO
さやか「ど、どんな魔法…?」

ほむら「…時間停止よ」

さやか「えっ?時間て」

ほむら(時間停止!)

さやか「」

ほむら「…」スッ

さやか「」

ほむら「…これくらいにしとくわ」

ほむら(解除)

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:24:21.69 ID:4CeawUDvO
さやか「いしってどんな!」

ほむら「…鏡を見てみなさい」

さやか「えっ?」

さやか「…あれ?私の髪型が…!」

さやか「い、いつの間に?」

ほむら「今、時間を止めて私がそうしたのよ」

さやか「…!」

さやか「あ、あはは…」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:27:12.66 ID:4CeawUDvO
さやか「ま…まさかぁ…」

ほむら「…もう一度止めてもいいわよ」

さやか「や、やってみなさ」

ほむら「…」

ほむら(時間停止!)

さやか「」

ほむら「…っと」

ほむら(解除)


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:30:05.16 ID:4CeawUDvO
さやか「いよ!」

ほむら「…」

さやか「って!うわっ?」

さやか「あ?あれ?なんで私がここに?」

ほむら「…時間を止めてあなたを動かしたからよ」

さやか「…」

さやか「ほんとに…魔法…なの…?」

ほむら「そうよ」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:33:39.89 ID:4CeawUDvO
さやか「…じゃあ…ほむらの言ってたことって…」

さやか「嘘じゃ…ないの…?」

ほむら「…嘘じゃないわ」

さやか「…」

さやか「ちょっと待って…水飲んでくる…」

さやか「そこで待ってて…」

ほむら「…ええ」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:36:16.13 ID:4CeawUDvO
ほむら「…これで信じてもらえたかしら?」

ほむら「はぁ…何もあんなに笑わなくてもいいじゃない…」

ほむら「ばか…」

ほむら「…でも、信じてもらえるなら」

ほむら「私は…それでいいわ」

ほむら「…信じてほしい」

ほむら「さやか…!」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:39:07.53 ID:4CeawUDvO
ほむら「…」

ガチャッ

さやか「…ほむら」

ほむら「さやか…」

さやか「…もう一度、話聞かせてくれない?」

さやか「今度は真剣に聞くからさ」

ほむら「…わかったわ」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:42:10.88 ID:4CeawUDvO
さやか「…ほむらは正真正銘の魔法少女なの?」

ほむら「そうよ」

さやか「じゃあ…宇宙人の…インクペーパーもほんとにいるの?」

ほむら「…インキュベーターよ」

さやか「な、名前はどうだっていいでしょ!」

さやか「…それで、ほんとなの?」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:45:07.43 ID:4CeawUDvO
ほむら「ええ、本当よ」

ほむら「私たち魔法少女はインキュベーターと契約することで…」

ほむら「…魔法少女になるの」

さやか「うん…」

ほむら「二度と…元に戻ることはできないわ」

さやか「…」

ほむら「…そして、インキュベーターはまどかと契約しようとしているわ」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:48:06.41 ID:4CeawUDvO
さやか「まどかが…魔法少女になるってこと?」

ほむら「…ええ」

さやか「まどかが…」

ほむら「でも、そうはさせない」

ほむら「私がまどかを守ってみせる…!」

さやか「だから…ほむらは…」

ほむら「守って…みせるって…」

さやか「あっ…!」

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:51:10.61 ID:4CeawUDvO
ほむら「そう…決めたのに…」

さやか「ちょっと…」

ほむら「約束…したのにっ…」

ほむら「私は…まどかを…」

さやか「ほむら…」

ほむら「うぅぅっ…」

ほむら「まどかぁ…私は…」

ほむら「私は…あなたを…」

さやか「…!」

197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:54:05.94 ID:4CeawUDvO
さやか「ほむら…まだよく分からないことも多いけど…」

ほむら「うぅっ…」

さやか「…誤解してたよ、ほむらのこと」

ほむら「…!」

さやか「ストーカーじゃないんだね?」

さやか「信じてもいいんだよね?」

ほむら「さやかぁ…!」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 00:57:15.77 ID:4CeawUDvO
さやか「…ごめん」

さやか「悪かった…って言ってもアレかもしれないけど…」

さやか「酷いこと言って…疑ったりしてごめん…」

ほむら「さやか…」

さやか「…でもさ、なんでまどかが魔法少女になるってわかったの?」

さやか「まどかとの約束って何?」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:00:23.20 ID:4CeawUDvO
ほむら「それは…」

さやか「話せない?」

ほむら「…」

さやか「…もう疑ったり笑ったりなんかしないからさ」

さやか「話してよ…!」

ほむら「…」

さやか「私…ほむらの話を信じるから!」

ほむら「…わかったわ」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:03:19.00 ID:4CeawUDvO
さやか「…!」

ほむら「…これが全てよ」

さやか「そんな…それじゃほむらは…」

ほむら「…」

さやか「…じゃ、じゃあ…魔法少女が魔女になるって…」

さやか「別の世界じゃ私もまどかも魔女になったって…」

さやか「うそでしょ…?」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:06:07.85 ID:4CeawUDvO
ほむら「…うそじゃないわ」

さやか「あ…わかってるけど…」

さやか「でも…そんな…!」

さやか「インクベーターにみんな騙されてるんじゃん!」

ほむら「…そうよ」

さやか「だから…ほむらはまどかを守ってたのか…」

ほむら「ええ…」

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:09:12.23 ID:4CeawUDvO
ほむら「でも…私のしてたことは…」

さやか「あ…」

ほむら「まどかの…」

ほむら「す、ストーカーだったなんて…」

さやか「い、いや…それは何も知らなかったから!」

ほむら「うぅっ…」

さやか「あ…その…ほんとごめん…」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:12:06.07 ID:4CeawUDvO
ほむら「まどかぁ…」

さやか「ほ、ほむらはストーカーじゃないよ!」

さやか「まどかをインクベーターから守ってただけなんだから!」

ほむら「…」

さやか「…でも、他に方法はなかったの?」

ほむら「あれしか…思い付かなかったのよ」

ほむら「私がバカだから…」

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:15:08.43 ID:4CeawUDvO
さやか「えー…あー…いやぁ…」

さやか「ほむらはバカじゃないよ…?」

ほむら「でも…」

さやか「な、ならさ!今から考えようよ!」

さやか「私も一緒に考えるからさ!」

ほむら「さやか…」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:18:12.23 ID:4CeawUDvO
さやか「うん!そうしよう!」

ほむら「…ありがとう」

さやか「礼なんていらないよ…」

さやか「…ごめんね、本当に」

さやか「何も知らなかったとはいえ…あんなこと言っちゃって」

ほむら「…」

さやか「私が余計なこと言ったせいで、まどか怖がっちゃってさ」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:21:27.37 ID:4CeawUDvO
さやか「その…ほんとにごめん」

ほむら「…もういいわよ」

さやか「ほむら…」

ほむら「私の話…信じてくれてありがとう」

さやか「…うん」

さやか「よし!今からまどかの家に行こう!」

さやか「2人で守ろうよ!まどかをさ!」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:24:07.90 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「それはどうかな?」

ほむら「なっ…!」

さやか「えっ?ぬ、ぬいぐるみ?」

さやか「ってか喋った?」

キュゥべえ「僕はぬいぐるみじゃないよ」

さやか「…まさか!あんたがインクベーター?」

キュゥべえ「…インキュベーターだよ」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:27:08.53 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「でもキュゥべえって呼んでほしいな」

さやか「うるさい!名前なんてどうでもいいでしょ!」

ほむら「…」

キュゥべえ「君たちはまどかの契約を阻止したいみたいだね」

ほむら「そうよ!」

さやか「そうだ!」

キュゥべえ「やれやれ」

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:30:09.09 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「君たちは無駄な努力が好きだね」

ほむら「…っ!」

さやか「無駄な努力ってなにさ!」

キュゥべえ「君たちがどう頑張ろうと契約を決めるのはまどかじゃないか」

さやか「それは…そうだけどさ」

キュゥべえ「まどかと話し合わなかったのはミスだったね」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:33:04.55 ID:4CeawUDvO
ほむら「えっ…?」

キュゥべえ「僕はもう、まどかと会ってきたよ」

ほむら「…!」

さやか「なっ…!」

キュゥべえ「…どうなったかは君たちの想像通りかもね」

ほむら「あ…あぁ…」

さやか「インキュベーター!」

243:  2011/12/01(木) 01:36:05.81 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「でも、そのことを無かった事にできるかもしれないよ」

ほむら「なんですって…?」

さやか「どういうことだ!おい!」

キュゥべえ「美樹さやか、君にも魔法少女の素質はある」

さやか「!」

ほむら「さやか!」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:39:11.50 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「君の願いでなかったことにすればいい」

さやか「あっ…」

ほむら「ま、まちなさい!」

キュゥべえ「君の願いで、まどかとほむらは助かるかもしれないんだ」

さやか「私の…願いで…」

ほむら「さやか!駄目よ!」

キュゥべえ「だから、さやか」

キュゥべえ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:42:04.95 ID:4CeawUDvO
さやか「…私の願いはあんたじゃ叶えられないよ」

ほむら「えっ?」

キュゥべえ「どうして?」

さやか「私の願いはね、インキュベーター」

さやか「私の手で、まどかとほむらとを助けることなんだ」

さやか「あんたの力を使わずにね」

ほむら「さやか…!」

251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:45:17.43 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「君はよくわからない事を言うね」

さやか「…」

キュゥべえ「僕と契約すればどんな願いも叶えることができるんだよ?」

キュゥべえ「それなのに」

さやか「来るのがもう少し早ければ…」

さやか「私はあんたと契約してたかもね」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:48:03.82 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「…」

さやか「でも、私はほむらの話を信じたから」

ほむら「!」

さやか「私はほむらを信じてるから!」

さやか「だからインキュベーター…!」

さやか「あんたなんかと絶対に…絶対に契約なんてするもんか!」

さやか「どっかに行け!バーカ!」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:51:06.82 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「…そうかい」

キュゥべえ「もう君と会うことはないかもね」

さやか「二度と来るな!」

キュゥべえ「ならここでお別れだね」

さやか「ふん!」

キュゥべえ「…暁美ほむら、まどかはどうなったんだろうね?」

ほむら「…っ!」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:54:08.42 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「僕は今のまどかを知っているよ」

ほむら「…」

キュゥべえ「…君の反応が楽しみだ」

さやか「だ、黙れ!」

キュゥべえ「失礼するよ」

ほむら「まどか…」

さやか「ほむら…た、大丈夫だよ」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 01:57:14.52 ID:4CeawUDvO
ほむら「でも…」

さやか「まどかが契約したとは言ってなかったしさ!」

ほむら「…」

さやか「きっと大丈夫だって!」

ほむら「…うん」

さやか「…もうこんな時間か」

さやか「まどかに会いに行けるかな…?」

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 02:00:51.96 ID:4CeawUDvO
まどか「ぐすっ…うぅっ…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「うわぁぁぁぁん」

マミ「あ…えっと…」

マミ「うぅ…」

まどか「私…私っ…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか「もう…ほむらちゃんと会えないよ…」

315: 保守ありがとう 2011/12/01(木) 07:11:30.41 ID:4CeawUDvO
マミ「鹿目さん…」

マミ(…やっぱり、泣いちゃったわね)

マミ(でも、仕方のないことだわ…)

マミ(私だって鹿目さんと同じ立場だったら泣いてたかもしれない…)

まどか「ほむらちゃん…ごめんなさい…」

マミ(…でも、これでよかったのよね?)

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:14:06.51 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「その願いを叶えるかわりに…」

まどか「…」

キュゥべえ「魔法少女になってよ!」

まどか「…うん」

まどか「私…」

マミ「待って!鹿目さん!」

マミ「お願いだから私の話をきいて!」

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:17:15.79 ID:4CeawUDvO
まどか「マミさん…もういいんです」

まどか「もうどうなってもいい…早くこの夢から覚めたいんです」

マミ「これは夢じゃないの!」

まどか「夢ですよ…」

マミ「ちが…」

まどか「夢だもん!」

マミ「鹿目さん…」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:21:08.22 ID:4CeawUDvO
まどか「こんなの絶対おかしいよ!」

まどか「夢に決まってるもん!」

マミ「でも…これは…」

キュゥべえ「…」

まどか「今日あったことは全部…私の夢!」

まどか「私は悪い夢を見てるの…!」

まどか「だから…ほむらちゃんは私の…っ」

322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:24:11.72 ID:4CeawUDvO
まどか「私のストーカーなわけないもん!」

まどか「そんなわけ…ないよ…」

まどか「うぅっ…」

マミ「…そう思っても仕方ないかもしれないわ」

マミ「でもね?これは夢じゃないの」

まどか「夢だもん…夢に決まってるよ…」

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:27:18.13 ID:4CeawUDvO
まどか「だから誰でもいい…私の夢を覚ましてよ!」

キュゥべえ「わかったよ、今すぐ僕と契約しよう」

マミ「まちなさい!」

キュゥべえ「なんだいマミ、僕の邪魔をする気かい?」

マミ「そうよ!」

キュゥべえ「君だって魔法少女の後輩が欲しいって言ってたじゃないか」

キュゥべえ「その願いが叶うんだよ?」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:30:18.52 ID:4CeawUDvO
マミ「もうそんな願いなんて叶わなくていいわ!」

キュゥべえ「どうして?」

マミ「鹿目さんを魔法少女にさせない…鹿目さんを守るって約束したからよ」

マミ「大切な後輩…暁美さんとね」

まどか「ほむら…ちゃん…」

キュゥべえ「マミ、君は本当に彼女の言葉を信じるのかい?」

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:33:11.71 ID:4CeawUDvO
マミ「もちろんよ!」

キュゥべえ「彼女に騙されてるのかもしれないよ?」

マミ「それは絶対に違うわ!」

キュゥべえ「どうして?まだ君と彼女は出会って間もないよ?」

キュゥべえ「なのにそんなに信用して大丈夫なのかい?」

マミ「ええ、大丈夫よ」

キュゥべえ「わけがわからないよ」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:36:06.30 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「付き合いの長い僕の言葉よりも付き合いの短い彼女の言葉を信じるの?」

マミ「…そうよ」

キュゥべえ「僕には理解できないよ」

マミ「そう…でしょうね」

マミ「感情のないあなたには理解できないかもしれないわ」

キュゥべえ「…」

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:39:26.04 ID:4CeawUDvO
マミ「キュゥべえ、あなたは何で鹿目さんが泣いてるのか」

マミ「暁美さんが泣いてたのかわかる?」

キュゥべえ「自分の思いとは違ったことが起きたからだろう?」

マミ「それもあるかもしれない、でもね…」

マミ「そんな言葉じゃ表せない思いがあるのよ!」

マミ「私たち、人間には!」

330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:42:48.25 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「…そうかい」

マミ「だから私は暁美さんを信じる!」

マミ「鹿目さんを絶対に契約させない!」

キュゥべえ「残念だよ、マミ」

キュゥべえ「君は僕を信じてくれると思ったのにな」

マミ「残念なのは…私も同じよ…」

マミ「正直、私はあなたを恨んでるわ」

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:45:08.36 ID:4CeawUDvO
マミ「ソウルジェムのこと…魔女のことを黙っていたなんて」

マミ「みんなを騙していたなんて…!」

キュゥべえ「別に騙していたわけじゃないよ」

キュゥべえ「訊かれなかったから答えなかっただけさ」

マミ「そんなのただの屁理屈よ」

マミ「でも…私はあなたに感謝もしているわ」

335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:48:15.30 ID:4CeawUDvO
マミ「あの時、あなたがいなければ私は…」

マミ「お父さんとお母さんと一緒に…」

キュゥべえ「そうだね、死んでたね」

まどか「…?」

マミ「…ほんとはキュゥべえ、あなたをとっちめてあげたいけど」

マミ「今日はおあずけよ」

337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:51:07.70 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「そうかい」

マミ「でも、契約は絶対にさせないわ!」

キュゥべえ「君がそうしたいのならそうすればいい」

キュゥべえ「最終的に契約を決めるのはまどか、君なんだからね」

まどか「私…」

マミ「…鹿目さん、私の話をよく聞いて?」

キュゥべえ「契約すれば君の思い通りになるよ」

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:54:08.07 ID:4CeawUDvO
まどか「…」

キュゥべえ「君は暁美ほむらと仲良くしたいんだろう?」

キュゥべえ「ストーカーじゃない暁美ほむらとね」

まどか「…うん」

キュゥべえ「なら僕と契約すればいい」

キュゥべえ「君の望む暁美ほむらと出会えるよ」

まどか「私が望む…ほむらちゃん…」

343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 07:57:05.81 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「だから僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ」

まどか「私…私はほむらちゃんを…」

マミ「その必要はないわ」

まどか「マミさん…」

マミ「だって暁美さんはストーカーじゃないもの」

まどか「でも…でも!ほむらちゃんは!」

まどか「私を…っ」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:00:10.41 ID:4CeawUDvO
マミ「…鹿目さん、よく考えて?」

マミ「暁美さんはあなたに何をしたの?」

まどか「…私を覗いてたんでしょ?」

マミ「そうかもしれないけど…なんでそうしたと思う?」

まどか「…私のストーカーだから」

マミ「…じゃあ、なんでストーカーと思われることをしたのだと思う?」

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:03:07.21 ID:4CeawUDvO
まどか「それは…」

マミ「…わからない?」

まどか「…」

マミ「そうよね、無理もないわ」

マミ「だけどこれだけは知っていて欲しいの」

マミ「暁美さんは鹿目さん、あなたを守ろうと必死だったのよ?」

まどか「私を守るって…言われても…」

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:07:27.39 ID:4CeawUDvO
マミ「暁美さんはその方法を少し間違えたのかもしれないわ」

マミ「でも、その気持ちは本当だったのよ」

まどか「わかんないよ…」

まどか「ほむらちゃんは私を何から守ろうとしてたの…?」

まどか「心当たりなんてないよ…」

キュゥべえ「…」

マミ「そうよね…」

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:09:36.30 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ「契約すれば、それを…」

マミ「暁美さんはね?あなたをキュゥべえから守ろうとしてたのよ」

まどか「キュゥべえ…?」

キュゥべえ「…」

まどか「この子から…私を守る…?」

マミ「そうよ、暁美さんはあなたを魔法少女にさせたくなかったの」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:12:07.13 ID:4CeawUDvO
まどか「…何で?」

マミ「それはね?鹿目さん…あなたと約束したからよ」

まどか「えっ…?」

マミ「暁美さんは鹿目さんと約束したの」

マミ「あなたを魔法少女にさせない」

マミ「あなたを助けるってね」


まどか「…?」

356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:15:15.02 ID:4CeawUDvO
まどか「私はほむらちゃんと約束なんて…」

まどか「そんな約束したことないよ…?」

マミ「…そうよね、あなたは覚えていなくても仕方がないわ」

まどか「そんなこと言われても…私…」

マミ「鹿目さん、落ち着いて私の…暁美さんの話を聞いて欲しいの」

マミ「それで暁美さんの思いがわかるはずよ」

361: 2011/12/01(木) 08:18:58.55 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃんの思いが…?」

マミ「鹿目さん、この話しは本当のことに聞こえないかもしれない」

マミ「あり得ないと思うかもしれないわ」

まどか「…」

マミ「でもね、本当のことだから…!」

マミ「私を…暁美さんを信じてほしいの!」

364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:21:45.00 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃんを…信じる…」

マミ「ええ、そうすればきっと…」

マミ「ううん、絶対にわかるはずよ」

マミ「暁美さんが何故あのようなことをしたのか」

マミ「暁美さんにとって、鹿目さんがどれほど大事な存在なのかを」

マミ「だから…!」

365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:24:29.73 ID:4CeawUDvO
まどか「…」

マミ「お願い鹿目さん…暁美さんを信じて!」

マミ「暁美さんは、あなたのことを…!」

まどか「…わかりました」

まどか「私…もう一度ほむらちゃんを信じる…」

まどか「ほむらちゃんを疑いたくない…!」

マミ「…ありがとう、それじゃあ話すわね?」

まどか「はい…!」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:28:22.30 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ(巴マミ…正直意外だよ)

キュゥべえ(まさか魔法少女の正体を知って絶望しないなんてね)

キュゥべえ(マミのように人一倍正義感のある魔法少女だと)

キュゥべえ(事実を知ればそれだけショックも大きいはずだ)

キュゥべえ(なのにマミは絶望しないどころか、暁美ほむらを信じている)

キュゥべえ(…わけがわからないよ)

368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:32:49.24 ID:4CeawUDvO
マミ「暁美さんは未来から―」

キュゥべえ(マミ…君は何故彼女の言葉を信じるんだい?)

マミ「何度も何度も―」

キュゥべえ(なぜ絶望しないのかな)

マミ「あなたを助けるために―」

キュゥべえ(それほど暁美ほむらは信用されているのかい?)

マミ「あなたとの約束を―」

キュゥべえ(本当にわけがわからないよ)

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:35:43.24 ID:4CeawUDvO
まどか「そん…な…」

マミ「暁美さんはあなたとの約束を守るために必死だったの」

まどか「…!」

マミ「本当に命を懸けて、ね」

まどか「ほむら…ちゃん…?」

マミ「それほど暁美さんにとって鹿目さんは大事な存在なのね」

まどか「じゃあ…ほむらちゃんは…本当に私を守るために…?」

372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:38:36.47 ID:4CeawUDvO
マミ「ええ、睡眠時間も削りに削って鹿目さん…」

マミ「あなたをキュゥべえから守ろうとしていたのよ」

まどか「…」

マミ「決して、ストーカーじゃないわ」

まどか「あ…あぁ…」

マミ「ずっと側で…あなたを守っていたの」

まどか「そんな…なら…私は…」

374: >>372一応被ってないかググったんだけどな 2011/12/01(木) 08:42:42.56 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃんに…酷いことを…」

マミ「…」

まどか「どうしよう…どうしよう…っ!」

まどか「私…ほむらちゃんを…」

キュゥべえ「僕と契約すれば、それをなかったことにできるよ」

まどか「…ふざけないでよ」

キュゥべえ「…」

377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:45:13.68 ID:4CeawUDvO
マミ「鹿目さん…」

まどか「これ以上…ほむらちゃんを裏切るなんてできないよ…」

まどか「できるはずがないでしょ…?」

キュゥべえ「…なら契約する気はないのかい?」

まどか「そうに決まってるよ!」

キュゥべえ「そうかい、残念だよ」

まどか「…帰って!」

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:52:02.92 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ(鹿目まどか…彼女ほどの素質の持ち主を…)

キュゥべえ(契約させないわけにはいかないね)

キュゥべえ(でも今は無理なようだ)

キュゥべえ(マミ…余計なことをしてくれたね)

キュゥべえ(今は一旦引くしかないようだ)

キュゥべえ(いつか必ず契約させてみせるけどね)

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:55:21.17 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ(次は…そうだね)

キュゥべえ(暁美ほむら…彼女の精神はぼろぼろのはずだ)

キュゥべえ(絶望するまであと少しだろうね)

キュゥべえ(彼女を絶望させた後、まどかをもう一度…)

キュゥべえ(まどかはワルプルギスの夜すら倒しかねない力を持っているんだ)

キュゥべえ(絶対に契約…ん?)

383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 08:59:13.75 ID:4CeawUDvO
キュゥべえ(ワルプルギスの夜…そうか)

キュゥべえ(その手があったんだ!)

キュゥべえ(これなら…まどか、君は絶対に契約せざるを得ないだろうね)

まどか「帰ってよ!」

キュゥべえ「うん、わかったよ」

キュゥべえ「またね」

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 09:02:24.32 ID:4CeawUDvO
マミ「…」

マミ(あっさり引き下がったわね)

マミ(あやしい…)

まどか「…」

マミ(でも、鹿目さんは契約しなかったわ)

マミ(本当によかった…!)

マミ「鹿目さん、信じてくれてありがとう」

まどか「マミさん…私…私っ…」

386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 09:04:46.12 ID:4CeawUDvO
まどか「ぐすっ…うぅっ…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「うわぁぁぁぁん」

マミ「あ…えっと…」

マミ「うぅ…」

まどか「私…私っ…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか「もう…ほむらちゃんと会えないよ…」

388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 09:05:55.95 ID:4CeawUDvO
一応補足

>>316から>>385は少し前の話

 

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 09:44:08.10 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃんに…なんてことを…」

まどか「ほむらちゃんに会えないよ…」

まどか「どんな顔をすればいいの…?」

マミ「…大丈夫よ、暁美さんは笑顔で許してくれるわ」

まどか「でもっ…」

マミ「暁美さんはあなたともう一度話したがっていたわ」

マミ「だから…会いに行きましょう?」

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 09:52:47.57 ID:4CeawUDvO
まどか「駄目だよ…だって私は…ほむらちゃんに…」

マミ「…そうかもしれないわ」

まどか「だからっ…」

マミ「でもね?暁美さんはあなたと会えない方がもっと悲しいの」

まどか「ぐすっ…」

マミ「運が悪くてすれ違いしただけよ」

マミ「大丈夫、絶対に暁美さんは喜んでくれるわ」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 10:22:44.07 ID:4CeawUDvO
まどか「マミさん…」

マミ「鹿目さん、あなたは暁美さんを信じてくれたのでしょう?」

まどか「うん…」

マミ「暁美さんも同じよ」

まどか「えっ…?」

マミ「暁美さんも鹿目さんを信じてる」

まどか「ほむらちゃんが…」

417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 10:37:33.93 ID:4CeawUDvO
マミ「ええ、暁美さんは鹿目さんを信じてるわ」

まどか「…」

マミ「それに…暁美さんは、あなたを待ってる」

まどか「私を…?」

マミ「うん、鹿目さん…暁美さんはあなたの助けを必要としているの」

まどか「私が…助けるの?」

419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 10:44:52.93 ID:4CeawUDvO
マミ「暁美さんは今、疲れてるの…」

まどか「それは…私のせいで…」

まどか「私が酷いこと言ったから…」

マミ「ううん、それは違うわ」

まどか「うぅっ…ごめんなさい…」

まどか「ごめん…なさい…っ」

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 10:57:03.56 ID:4CeawUDvO
マミ「なら…鹿目さん」

まどか「ほむらちゃんっ…」

マミ「謝るのなら、暁美さんに言ってあげて?」

まどか「…」

マミ「あなたのその一言で、暁美さんは救われるの」

まどか「ほんとに…?」

マミ「うん、ほんとうよ!」

マミ「だから…会いに行きましょう?」

まどか「…はい」

428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:15:24.53 ID:4CeawUDvO
ほむら「私…まどかになんてことを…」

ほむら「まどかに会えないよ…」

ほむら「どんな顔をすればいいの…?」

さやか「大丈夫だって!まどかは笑ってで許してくれるよ!」

ほむら「でもっ…」

さやか「まどかはさ、あんたともう一度話すべきだよ」

さやか「だからさ、会いに行こうよ!」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:19:36.58 ID:4CeawUDvO
ほむら「駄目よ…だって私は…まどかに…」

さやか「まぁ…そうだけどさ」

ほむら「だからっ…」

さやか「でもさぁ、まどかはあんたと仲直りできない方がもっと悲しいと思うんだ」

ほむら「…」

さやか「ほんとのこと話せば絶対に大丈夫だからさ!」

さやか「きっと、いや絶対にまどかは喜んでくれるって!」

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:27:10.24 ID:4CeawUDvO
ほむら「さやか…」

さやか「私も一緒に謝るから!」

さやか「その…余計なことしたのは私だしさ…」

ほむら「…」

さやか「…まどかは絶対に分かってくれる」

さやか「だから話そうよ、ほむらのこと、全部さ」

ほむら「…そうね」

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:33:36.35 ID:4CeawUDvO
さやか「よっし!そうと決まれば!」

ほむら「でも…まどかが契約してたら…私は…」

さやか「…」

ほむら「…インキュベーター、まどかと会ったって」

ほむら「契約したかもしれない…」

さやか「でもさ、断言してなかったじゃん」

さやか「なんて言うか…騙そうとしてるように聞こえたんだよね」

435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:37:01.75 ID:4CeawUDvO
ほむら「えっ…」

さやか「たぶん…なんだけどさ?」

さやか「ほむらとインキュベーターって敵対…してんだよね?」

ほむら「…ええ」

さやか「だから、ほむらを騙そうとしたんじゃないかな?」

ほむら「そう…ね」

さやか「うん、絶対そうだって!」

437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:40:28.80 ID:4CeawUDvO
さやか「まどかが契約したんだったら普通にそう言ってただろうし!」

ほむら「ええ…!」

さやか「ってことは逆にさ!契約してないんだよ!」

ほむら「そうよ…そうだわ!」

さやか「だから大丈夫だって!」

さやか「行こうよ!まどかに会いにさ!」

ほむら「…うん!」

438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:46:24.66 ID:4CeawUDvO
マミ「暁美さんは私の家にいるはずよ」

マミ「今から…行ける?」

まどか「…はい、大丈夫です」

マミ「よーし、それじゃあ行きましょうか」

まどか「はい…!」

ガチャッ

詢子「まどか、入るよ」

440: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:49:07.04 ID:4CeawUDvO
まどか「ママ…」

詢子「まどか、もう大丈夫なんだな?」

まどか「…うん!」

詢子「そっか、よかったよ」

詢子「マミちゃん、ありがとう」

詢子「あなたのおかげだよ」

マミ「いえ、そんな」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:53:52.72 ID:4CeawUDvO
詢子「ううん、礼を言わないわけにはいかないよ」

詢子「こんな夜遅くにさ、わざわざ娘を慰めに来てくれたんだ」

まどか「ママ…」

詢子「ありがとう、そしてこれからも娘をよろしく頼むよ」

マミ「はい!」

詢子「まどか、は門限とか何も言わないよ」

詢子「行ってきな」

443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 11:57:16.44 ID:4CeawUDvO
まどか「うん!」

詢子「ちゃんと仲直りしなよ?」

まどか「わかったよ!」

マミ「お邪魔しました」

詢子「また遊びに来てよ、みんなでさ」

マミ「はい!」

まどか「いってきます!」

445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:08:43.18 ID:4CeawUDvO
さやか「もうすぐつくよ」

ほむら「ええ…!」

さやか「明日の朝はさ、また4人で登校できるよ!」

ほむら「うん!」

さやか「よし、ついたね」

ほむら「まどか…」

さやか「大丈夫だよ、すぐに2人とも仲直りできるって」

ほむら「…そうよね」

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:12:32.92 ID:4CeawUDvO
さやか「行こっか」

ほむら「うん」

ピンポーン

詢子「ん?もう帰ってきた?」

ガチャッ

さやか「あっ!まどかのママ、こんばんは!」

詢子「さやかちゃん?まどかに会いに来たの」

さやか「はい!」

447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:19:25.73 ID:4CeawUDvO
詢子「ごめんね、まどかついさっき出ていっちゃってさ」

さやか「えっ?」

詢子「ほむらちゃんに謝るからって」

ほむら「!?」

詢子「あれ?ほむらちゃん?」

ほむら「は、はい」

詢子「あちゃー、すれ違いか」

450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:29:23.49 ID:4CeawUDvO
さやか「何処に行ったかわかりますか?」

詢子「ごめん、聞いてないわ」

さやか「うーん…こう言うとき携帯あれば便利なんだけどな」

ほむら「…」

マミ『暁美さん、聞こえる?』

ほむら『…マミ?』

マミ『よかった、聞こえてるのね!』

ほむら『ええ』

452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:40:33.27 ID:4CeawUDvO
マミ『今何処にいるの?』

ほむら『まどかの家よ』

マミ『すれ違っちゃったのね』

ほむら『ええ…』

マミ『ちょっと待ってて?』

ほむら『わかったわ』

さやか「ん?どうしたの?」

ほむら「…ちょっとね」

詢子「部屋で待っとく?」

454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:46:08.48 ID:4CeawUDvO
さやか「いいんですか?」

詢子「もう夜遅いし、わざわざ来てだしさ」

詢子「まどかも帰ってくるだろうし部屋でまってなよ」

詢子「親には連絡してある?」

さやか「はい」

ほむら「…」

詢子「ほむらちゃんは?」

457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 12:58:49.55 ID:4CeawUDvO
ほむら「…はい、大丈夫です」

詢子「そう、なら上がっていきなよ」

さやか「はい、お邪魔します!」

ほむら「お邪魔します」

詢子「まどかの部屋でいい?」

さやか「はい!」

ほむら「…はい」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:07:31.24 ID:4CeawUDvO
さやか「ほむら、行こ?」

ほむら「…ええ」

さやか「…今度はちゃんと入るんだから大丈夫だよ」

さやか「後ろ向きに考えてちゃ進むもんも進まないって」

ほむら「…そうね」

さやか「だからさ、今は前だけを見て進めばいいんだよ」

さやか「わかった?」

ほむら「うん」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:09:37.94 ID:4CeawUDvO
マミ「ふぅ…」

まどか「あの…ほむらちゃんは?」

マミ「暁美さんはあなたの家にいるみたいよ」

まどか「えっ?」

マミ「鹿目さんに会いに来てくれたのよ!」

まどか「ほむらちゃん…!」

マミ「帰りましょうか?」

まどか「はい!」

463: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:14:52.89 ID:4CeawUDvO
マミ『暁美さん』

ほむら『どうしたの?』

マミ『今から鹿目さんと家に戻るわ』

マミ『今は鹿目さんの部屋にいるの?』

ほむら『ええ』

マミ『わかったわ、もう少しまっててね』

マミ『鹿目さんともうすぐ会えるわ』

ほむら(まどか…!)

464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:17:38.94 ID:4CeawUDvO
さやか「?」

さやか「さっきから黙ってどうしたの?」

ほむら「念話よ、テレパシーをしていたのよ」

さやか「テレパシー!すごっ!」

さやか「いつでも話せるわけ?便利だね」

ほむら「…便利、ね」

さやか「へぇー、携帯も必要ないんだ」

ほむら「まあね」

465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:21:21.70 ID:4CeawUDvO
さやか「それで、何の話をしてたわけ?」

ほむら「もうすぐ、まどかが帰ってくるって」

さやか「そっか、帰ってくるんだね」

さやか「いよいよ、まどかに本当のことを話せるってわけか」

ほむら「…ええ」

さやか「まどかもほむらに謝りに行ったってことはさ」

さやか「もう誤解はとけたんだろうし」

469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 13:41:13.58 ID:4CeawUDvO
さやか「後は本当のことを話して仲直りするだけだね!」

ほむら「うん…そうよね」

さやか「まどかなら絶対に笑ったりなんかしないよ」

ほむら「…さやかみたいにね」

さやか「あっ、いや!あれはさぁ!」

さやか「その知らなかったからさ!」

さやか「…ご、ごめん」

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 14:12:35.97 ID:4CeawUDvO
ほむら「ふふっ、冗談よ」

さやか「も、もう!」

ほむら「…ありがとう、さやか」

さやか「えっ?」

ほむら「今回はあなたに助けられたわ」

さやか「いやぁー、そうかなぁ?」

ほむら「ええ、感謝してるわ」

476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 14:17:55.66 ID:4CeawUDvO
さやか「ほむら…」

ほむら「あの時、さやかが私に話しかけてくれなかったら」

ほむら「もしかしたら私は…」

さやか「私だってあの時ほむらを見つけてよかったよ」

さやか「あのまま、ほむらのこと誤解したまんまでさ」

さやか「ほむらも、まどかも助けることができなかったかもしれないんだ」

さやか「だから、話してくれてありがとう」

478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 14:27:58.16 ID:4CeawUDvO
ほむら「…うん」

さやか「次はまどかの番だね」

ほむら「ええ、もう迷わない」

ほむら「まどかに真実を、全てを話すわ」

さやか「うん、その意気だよ!」

ほむら「うん!」

マミ『暁美さん、もうつくわ』

482: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 14:34:56.76 ID:4CeawUDvO
ほむら「!」

さやか「来たの?」

ほむら「ええ」

マミ『今玄関にいるの』

ほむら『わかったわ』

マミ「鹿目さん、行こっか」

まどか「はい…!」

ピンポーン

知久「おかえり」

487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 14:53:10.77 ID:4CeawUDvO
さやか「どうする?最初から話すの?」

ほむら「そうね、まずは謝ろうと思うわ」

ほむら「私が、まどかを傷つけたことに変わりはないもの」

ほむら「だから…」

さやか「うん、わかった」

さやか「ほむら、頑張ろうね!」

ほむら「ええ!」

507: 学校終わった、再開します 2011/12/01(木) 15:46:43.58 ID:4CeawUDvO
マミ「開けるわよ、大丈夫?」

まどか「は、はい」

マミ「がんばろうね」

まどか「…はい!」

コンコン

ほむら「あっ」

さやか「きた…!」

マミ「暁美さん、入るね?」

509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 15:49:06.92 ID:4CeawUDvO
ほむら「…っ」

さやか「ほむら、大丈夫」

さやか「大丈夫だから!」

ほむら「さやか…」

さやか「ね?」

ほむら「ええ!」

マミ「大丈夫?」

ほむら「大丈夫よ」

510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 15:52:33.48 ID:4CeawUDvO
マミ「鹿目さん、入ろう?」

まどか「はい」

ガチャッ

マミ「遅れてごめんね?」

ほむら「いえ、ありがとう」

まどか「…」

ほむら「あっ…」

まどか(ほむらちゃん…!)

ほむら(まどか…!)

511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 15:56:46.52 ID:4CeawUDvO
さやか「まどか、おかえり」

まどか「さやかちゃん…」

まどか「うん、ただいま」

まどか「そして…」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「まどか…!」

まどか「ごんなさい、マミさん、さやかちゃん」

マミ「えっ?」

さやか「ん?」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:03:02.43 ID:4CeawUDvO
まどか「あっ…えっと!」

まどか「き、緊張しちゃって…」

さやか「あはは、まどからしいや」

マミ「ふふっ」

まどか「てぃひひ」

ほむら「まどか…」

さやか「それで、どうしたのさ?」


516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:06:14.18 ID:4CeawUDvO
まどか「うん、あのね?」

まどか「ほむらちゃんと…2人で話したいの」

ほむら「えっ?」

まどか「だから…2人は」

マミ「…わかったわ」

まどか「一階で待ってて貰ってもいいですか?」

さやか「まどか…うん、わかった」

まどか「ごめんね?」

518: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:10:02.16 ID:4CeawUDvO
さやか「ううん、謝るのは私の方だよ」

さやか「まどか、私のせいで話をややこしくしちゃって、ごめん」

さやか「でも、だからこそ、2人に仲直りしてほしいからさ」

さやか「頑張ってよ!」

まどか「うん!」

マミ「それじゃあ、私たちは下で待ってましょうか?」

さやか「はい」

519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:14:17.67 ID:4CeawUDvO
まどか「マミさん、さやかちゃん、ありがとう…!」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん…その…や、やっと会えたね!」

ほむら「そ、そうね」

まどか「いっぱい…お話したいことがあるの」

ほむら「私も…同じよ、まどか…あなたに話したいことがたくさん…!」

520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:17:07.31 ID:4CeawUDvO
マミ「…2人とも大丈夫よね」

さやか「はい、そうですね」

マミ「あっ、自己紹介まだだったわね?」

マミ「私は巴マミ」

さやか「私は美樹さやかです、マミさんは有名だから私も知ってますよ!」

マミ「そ、そうなの?」

さやか「そうですよ!」

521: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:21:19.94 ID:4CeawUDvO
マミ「…まあ、今はそれどころじゃないわね」

さやか「そうかもしれないけど」

さやか「案外私たちがいない方が良かったのかもしれないですよ?」

マミ「ええ、そうかもね」

知久「まどかから話は聞いたよ」

知久「ここの部屋で待ってて貰ってもいいかな?」

524: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:24:44.78 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃん…その…わ、私…」

まどか「ごめんなさい」

まどか「本当にごめんなさいっ…」

ほむら「ま、まどか…頭を上げて?」

まどか「ううん…だって私…ほむらちゃんに酷いことしちゃったから…」

まどか「謝っても…許されないかもしれないけど」

まどか「でもっ…それでも私は…」

526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:27:13.59 ID:4CeawUDvO
ほむら「謝るのは私の方よ…」

ほむら「私があんな事をしなければ…あなたを怖がらせずにすんだのに…」

ほむら「あなたを悲しませずにすんだのに…!」

ほむら「なのに…なのに私はっ…」

ほむら「ごめんなさい…」

ほむら「ごめんなさい…まどか…」

528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:30:34.28 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃん、やめてよ…」

ほむら「でもっ…」

まどか「ほむらちゃんは何も悪くないよ…?」

まどか「私が勝手に勘違いして…怖がって」

まどか「そのせいで…私はほむらちゃんを…」

ほむら「違う…まどかは悪くないわ…」

ほむら「全部私が悪いから…」

530: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:34:39.99 ID:4CeawUDvO
ほむら「まどか…私があなたを傷つけたの…」

ほむら「一番傷つけたくのに…!」

まどか「ううん、そんなことないよ…」

まどか「私が怖がりだから…泣き虫だから…」

ほむら「まどか…」

まどか「だからお願いほむらちゃん…」


534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:39:22.19 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃんのことを悪く言わないで…」

まどか「悪いのは…私なんだから」

ほむら「あなただって…自分のことを悪く言わないで」

ほむら「まどかのことを悪く言わないでっ…!」

まどか「でもっ…でも…私がほむらちゃんの事を分かれば」

まどか「理解すればよかったのに…」

535: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:44:01.10 ID:4CeawUDvO
まどか「私の…せいで…うぅっ…」

まどか「うっ…ぐすっ…」

ほむら「まどか…やめてよ…」

ほむら「泣かないでよ…あなたが泣いたら…私は…」

まどか「ほむらちゃんっ…」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「ぐすっ…うぅっ…」

ほむら「私は…泣かないって…決めたのに…」

536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:47:30.61 ID:4CeawUDvO
ほむら「なのに…なんで…なんで私は…」

ほむら「涙が…止まらないの…?」

まどか「ほむら…ちゃん…ごめんなさい…」

まどか「ごめんなさい…」

ほむら「まどか…」

まどか「私…ほむらちゃんと仲直りしたいよ…」

まどか「また2人で一緒に笑いたいよ…!」

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:50:14.34 ID:4CeawUDvO
ほむら「私もよ…私もまどかと一緒にまた学校に行きたい…」

ほむら「私は…私はっ…」

ほむら「まどかの笑顔が好きなの…!」

ほむら「泣き顔じゃない…あなたの笑顔が好きなの!」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「だからお願い…泣かないで…」

ほむら「笑ってよ…」

539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 16:55:36.94 ID:4CeawUDvO
まどか「うん…」

ほむら「まどかぁ…」ギュッ

まどか「ほむらちゃんっ…また…私と仲良くしてくれる…?」

ほむら「もちろんよ…私もあなたと仲良くしたい…」

ほむら「あなたと一緒にいたいっ…!」

まどか「ほんと…?」

ほむら「うん…!」

540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:00:09.13 ID:4CeawUDvO
まどか「えへへ…嬉しいなぁ」

まどか「ほんとに…嬉しい…嬉しいよぉ…」

まどか「ほむらちゃん…ありがとう…!」

ほむら「ううん、私のほうこそ…」

ほむら「まどか…ありがとう…!」

まどか「うんっ…!」

542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:04:55.19 ID:4CeawUDvO
さやか「結構時間立ちましたね」

マミ「そうね…でも、2人なら大丈夫よ!」

さやか「そうですね」

マミ「うん、今ごろ仲良くお話してるはずよ」

さやか「…マミさん」

マミ「ん?」

さやか「今日はありがとうございます」

543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:08:09.86 ID:4CeawUDvO
さやか「まどかとほむらを助けてくれて」

さやか「私一人じゃ2人を助けられなかった…」

さやか「むしろ私のせいでほむらを…誤解させて」

さやか「だから、マミさんがいなきゃ2人は」

マミ「それなら私も美樹さんにお礼しなきゃね」

さやか「えっ?」

547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:15:24.76 ID:4CeawUDvO
マミ「私だけじゃ暁美さんを励ますことはできなかったわ」

マミ「あなたがいたから、暁美さんは救われたのよ」

さやか「そうかな…」

マミ「そうよ、暁美さんもあなたに感謝しているわ」

さやか「えへっ」

さやか「うん、私たちが2人の仲を戻したんだよね!」

551: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:18:52.10 ID:4CeawUDvO
マミ「そうよ、だから今度は4人で遊びましょうか」

さやか「うん、それいいかも!」

マミ「ふふっ」

さやか「ってことは私たちは友達なんですね!」

マミ「そうね、うん…そうだわ」

マミ「私たちはお友だちよ!」

555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:24:43.30 ID:4CeawUDvO
さやか「ミス見滝原と友達かぁー」

マミ「えっ?」

さやか「私もマミさんみたいに有名になっちゃうかも!」

マミ「な、なにそれ?」

さやか「え?やっぱり知らないんですか?」

マミ「う、うん」

さやか「マミさんはミス見滝原だって結構言われてますよ?」

558: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:28:16.55 ID:4CeawUDvO
マミ「えぇっ?」

さやか「2年の間でも有名ですよ」

マミ「な、なんで私なんかが?」

さやか「だって…」ジィー

マミ「?」

さやか「ねぇ」

マミ「わ、わかんないよ!」

562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:33:40.85 ID:4CeawUDvO
さやか「まあ、それは置いといて」

マミ「置いといてって…」

さやか「まどかとほむら、何してるのかな」

マミ「…きっと、2人きりで話したいことが沢山あるのよ」

さやか「なら、私たちはそろそろ帰ろうかな?」

さやか「もう大丈夫だよ、私たちがいなくても」

マミ「そうね」

566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:37:45.73 ID:4CeawUDvO
さやか「…少しだけ覗いて帰りませんか?」

マミ「うん、テレパシーよりもその方がいいかも」

さやか「よっし、ならちょっとだけ、ちょっとだけ覗きに行こう!」

マミ「何をしてるのかしらね?」

さやか「…」ソーッ

さやか「あれ?」

568: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:42:01.19 ID:4CeawUDvO
マミ「どうしたの?」

さやか「マミさん、見てくださいよ」

マミ「えっ?」

さやか「ほら…あそこ」

マミ「あっ…!」

まどか「すぅ…すぅ…」

ほむら「すぅ…すぅ…」

さやか「2人とも寝不足だったし、安心しなからかな」

マミ「ふふっ、寄り添って眠ってるのね」

570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:46:15.26 ID:4CeawUDvO
さやか「仲直りできたんだね、よかったよかった」

マミ「うん、本当によかったわ」

さやか「…帰りますか」

マミ「そうね、2人の邪魔をしちゃ悪いわ」

さやか「ばいばい、まどか、ほむら」

マミ「おやすみなさい」

まどか「すぅ…すぅ…」

ほむら「すぅ…すぅ…」

577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:53:34.20 ID:4CeawUDvO
チュンチュン

まどか「ん…」

まどか「あれ…眠っちゃってたんだ」

まどか「夢じゃ…ないよね?」

ほむら「すぅ…すぅ…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか「えへへ、やっぱり夢じゃないんだ」

まどか「嬉しいなぁ!」

582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 17:58:42.71 ID:4CeawUDvO
ほむら「ん…」

ほむら「あれ…私は…」

まどか「おはよう、ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…!」

ほむら「ええ、おはよう!」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「あっ…ご、ごめんなさい」

ほむら「狭かったわよね?」

586: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:03:45.36 ID:4CeawUDvO
まどか「ううん、そんなことないよ?」

まどか「ぬいぐるみよりも、あったかかったし」

まどか「嬉しかったから!」

ほむら「そう…ありがとう、まどか」

まどか「うんっ!」

ほむら「あ…学校の準備をしてなかったわ」

まどか「ほむらちゃん、学校休んじゃおうよ」

593: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:08:10.67 ID:4CeawUDvO
ほむら「えっ?」

まどか「今日は一日中ほむらちゃんの側にいれたら」

まどか「それはとっても嬉しいなって!」

ほむら「まどか…」

まどか「てへへ、駄目かな?」

ほむら「えっ?えぇと…」

まどか「ほむらちゃんっ」

ほむら「し、仕方ないわね」

597: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:14:42.47 ID:4CeawUDvO
まどか「ならいいの?」

ほむら「…今日だけよ?」

まどか「やったぁ!てぃひひ!」

ほむら「ふふっ」

まどか「じゃあ今日はずっとお話しようよ」

まどか「まだまだ沢山あるんだもん」

ガチャッ

詢子「まどか」

609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:21:06.80 ID:4CeawUDvO
まどか「マ、ママ…おはよう」

ほむら「おはようございます」

詢子「おはよう、ぐっすり眠れた?」

ほむら「はい、その…泊まらせてもらってありがとうございます」

詢子「うん、よければまた泊に来なよ」

ほむら「…はい!」

まどか「てぃひひ!」

610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:24:13.44 ID:4CeawUDvO
詢子「まどか、こっちにきな」

まどか「えっ」

詢子「いいから」

まどか「う、うん…」

詢子「ほむらちゃんはそこで待っててよ」

ほむら「はい…」

詢子「まどか、ほら」

まどか「え、えっと…なにかな?」

614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:30:33.44 ID:4CeawUDvO
詢子「学校サボる気だろ?」

まどか「うっ…」

詢子「サボっても和子からすぐ連絡くるだろうしバレバレだよ?」

まどか「だ、だって…」

詢子「まどかは良い子に育ったんだけど」

詢子「まさか学校をサボるとか言うなんてさ」

まどか「うぅ…」

618:  2011/12/01(木) 18:33:44.75 ID:4CeawUDvO
詢子「…和子には私から連絡しとく」

まどか「えっ?」

詢子「言っとくけど、今日だけだから」

詢子「次はないよ?」

まどか「ママ…!」

詢子「だから今日は思いっきり楽しんでこい!」

まどか「うんっ!」

まどか「ママ、ありがとう!」

628: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:42:27.34 ID:4CeawUDvO
まどか「ほむらちゃん!ママが休んで良いって!」

ほむら「ふふっ、てっきり怒られてるのかと思ったわ」

まどか「うん、私もそう思ったよ」

まどか「でも、今日だけだって」

ほむら「あたりまえよ、ズルなんだから」

まどか「てぃひひ!」


638: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:50:48.30 ID:4CeawUDvO
ほむら「でも、私も今日はまどかと一緒にいたいわ」

まどか「えへへ、ありがとう」

まどか「じゃあ何から話そうかな?」

ほむら「まどかの好きにしていいわよ?」

ほむら「私もたくさんあるけど、まずはあなたの話が聞きたいわ」

まどか「それじゃあ…へ、変なことかも知れないけど」

まどか「言ってもいいかな?」

640: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 18:54:34.21 ID:4CeawUDvO
ほむら「変なこと?」

まどか「うん…不思議なことかもしれないけどね」

ほむら「不思議なことね…いいわ、何でも聞くから」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「それに、まどかは私の話を…私の全てを信じてくれたから」

ほむら「私もあなたを信じるわ」

647: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:01:03.14 ID:4CeawUDvO
まどか「えへへ、そう言って貰えると嬉しいなぁ」

ほむら「ふふっ」

まどか「…この前、ほむらちゃんこのCDを買ってくれたよね?」

ほむら「ええ、まどかがおすすめしてくれたから」

まどか「この歌を聞くとね?誰かと約束した気がするなって思ってたんだけどね?」

まどか「それが分かったんだ」

ほむら「えっ?」

652: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:04:24.65 ID:4CeawUDvO
まどか「今日もね?またほむらちゃんの夢を見たんだ」

ほむら「私の夢…どんな夢だったの?」

まどか「…私とほむらちゃんが友達になる夢なんだ」

まどか「でもね?夢の中のほむらちゃんは、ほむらちゃんなんだけど…」

まどか「どこかが違うの」

ほむら「…どんな風に?」

654: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:07:56.67 ID:4CeawUDvO
まどか「その…なんて言えばいいのかな?」

まどか「髪型が三つ網で…」

ほむら「えっ?」

まどか「眼鏡をかけててね?」

まどか「性格も違うんだ」

ほむら「それって…」

ほむら(最初の頃の私…!)

ほむら(でも何でまどかがそれを?)

661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:13:42.25 ID:4CeawUDvO
まどか「そしてね、夢の中でほむらちゃんと約束したんだ」

まどか「その時の約束が…あの歌を聞いた時に感じる」

まどか「誰かとした大切な約束だって思ったの」

ほむら(まさか…)

ほむら「まどか、それってどんな約束なの?」

ほむら「私と何を約束したの?」

665: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:18:03.21 ID:4CeawUDvO
まどか「私とほむらちゃんがね」

まどか「これからも、いつまでも」

ほむら「!」

まどか「ずっと、ずっとね?」

まどか「一緒にいようって約束したんだ」

ほむら「それは…!」

ほむら(まどかが私にあの時言ってくれた…)

673: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:23:43.22 ID:4CeawUDvO
ほむら(私と約束してくれたことと同じ…!)

ほむら(まどか…まさかあなたは…?)

まどか「…ほむらちゃん、これって夢なのかな?」

まどか「本当に約束したことじゃないのかな?」

ほむら「まどか…」

まどか「おかしいかもしれないけど…夢じゃない気がするんだ」

678: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:28:15.72 ID:4CeawUDvO
まどか「ねえ、ほむらちゃん…教えて?」

まどか「私とその約束をしたこと…あるのかな?」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん、これはただの夢なの?」

まどか「それとも…」

ほむら「…夢じゃないわ」

まどか「!」

ほむら「それは…私とまどかがした約束…」

ほむら「大切な約束なの!」

681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:32:22.82 ID:4CeawUDvO
まどか「やっぱり、本当のことなんだね?」

まどか「夢じゃないんだよね?」

ほむら「うん…!」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「それに…忘れるわけがないわ」

ほむら「だって…あの時はものすごく嬉しかったから!」

683: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:38:52.17 ID:4CeawUDvO
ほむら「嬉しかった…」

ほむら「本当に嬉しかったの」

ほむら「ひとりぼっちだった私に優しくしてくれて…」

ほむら「友達になってくれて、本当に嬉しかった…」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「だから私はまどか、あなたを…」

まどか「…ねえ、ほむらちゃん」

686: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:42:01.14 ID:4CeawUDvO
まどか「今度はこの私と約束しようよ!」

ほむら「えっ?」

まどか「だって、ほむらちゃんと約束した私は…」

まどか「その…私なんだけど私じゃない…んだよね?」

ほむら「そうかもしれないけど…」

ほむら「でも、まどかはまどかよ!」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

687: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:44:54.95 ID:4CeawUDvO
まどか「でもね?ちょっと嫉妬しちゃうな」

まどか「その私に」

ほむら「でも…」

まどか「だってさ、そんなにほむらちゃんに喜んでもらえるなんて」

まどか「羨ましいもん」

ほむら「まどか…」

まどか「だから、今度は私と約束してほしいの!」

688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:47:39.39 ID:4CeawUDvO
ほむら「…」

まどか「駄目…かな?」

ほむら「…ううん、ありがとう、まどか」

ほむら「わかったわ、約束しよう?」

まどか「うんっ!」

ほむら「それで…どんな約束を?」

まどか「それはね―」

692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:51:49.02 ID:4CeawUDvO
ほむら「…あの、まどか」

ほむら「本当に私なんかでいいの…?」

ほむら「私…魔法少女だし、その…」

ほむら「ワルプルギスに勝てるのかわからないわ…」

まどか「ほむらちゃん」

まどか「大丈夫だよ、絶対に勝てるから!」

まどか「私はほむらちゃんが絶対に勝って、私のところに帰ってきてくれるって」

まどか「信じてるから!」

694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 19:55:41.38 ID:4CeawUDvO
ほむら「まどか…」

ほむら「ええ…そうね」

ほむら「だって私はもう…ひとりぼっちじゃないもの!」

ほむら「まどかが…みんながいるから!」

ほむら「だから絶対に勝って、帰ってくるわ!」

まどか「うんっ!」

ほむら「約束する!」

697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/01(木) 20:00:04.20 ID:4CeawUDvO
まどか「ずっと側にいてほしいな」

ほむら「私もよ」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどか」

まどか「もう」

ほむら「私たちは」

まどか「これからも」

ほむら「いつまでも」

まどか「ずっと」

ほむら「ずっと」

ずっと一緒にいようね

おわり