【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」 前編

485: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/22(金) 01:24:53.87 ID:W8Si5qw+o
提督「今日はBにしようかな…間宮さん!B定食でお願いします!」

暁「あ、じゃあ暁も!」

提督「量、大丈夫か?食べきれなかったら無理せず俺に任せろよ」

暁「はーい」

間宮「あらあら、仲が良いですね~…本当に仲良くなって…」

提督「……?はい、そうですね…?」

提督(なんか含みを感じるなあ)

… … … … … …

暁「おいしい!やっぱりいろいろ試してみないといけないわね!」

提督「次はまた別の頼んでみような?」

暁「うん!…あ、陸奥さん」

陸奥「あら、暁ちゃん!この前私が言ったこと、当たってたみたいね?」

暁「え、えと…うん」チラ

提督「?」

暁(確かに当たってたけど…なんで今それを言うのかな?)

陸奥「ふふっうまくやるのよ?」

暁「うん…?」

… … … … … …

提督(鳳翔さんが真面目な顔でこっち来る…)

鳳翔「提督、おめでとうございます」ゴニョゴニョ

提督「え…」

鳳翔「でも…節度あるお付き合いをしないとだめですよ?お相手のためにも…」ゴニョゴニョ

提督「何のこと…ってもう行っちゃった」

引用元: 【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」 


486: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/22(金) 01:38:10.97 ID:W8Si5qw+o
提督「さっきから皆の様子がおかしくないか?」

暁「そうね…どうしたのかしら」

ぴょんぴょん♪

提督「む、この心ぴょんぴょんしそうな雰囲気は…」

卯月「司令官!暁!お疲れっぴょん!」

提督「そっちもお疲れさま、卯月…ずいぶん楽しそうだな?何かいいことでもあったか?」

卯月「うーちゃんより、お二人さんにあったんじゃないかな~?」

暁「なんのこと?……!その写真!?」

卯月「よくぞ気付いたぴょん!二人の愛の証だぴょん!うーちゃん、これをプレゼントしに来ました!」デーン

提督「」アングリ

暁「な、な、な…」

卯月「う~ん、二人は仲が良いと思ってたけど、予想以上の仲だったみたいだぴょん」

提督(俺は…怒ればいいのか?誰に?卯月?青葉?……驚きと脱力感でどうしていいのかわからない)

暁(みんなの様子がおかしかったってことは…もう知れ渡ってるってこと!?こ、これからどんな顔で生活すればいいの!?)

494: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/22(金) 23:20:33.83 ID:W8Si5qw+o
卯月「こっちが司令官からのちゅーで、こっちが暁からのちゅーの写真ぴょん!」

卯月「ちゃんと二人の分、焼き増ししてありますっ!えへん!」

提督「……そうか」

卯月「それじゃ、お邪魔しちゃ悪いからそろそろ行くぴょーん、司令官にぃ~敬礼!っぴょん」ビシッ

ぴょんぴょん♪

提督「………」

暁「……これどうする?」ピラッ

提督「置いて帰るわけにもいかないし…持って帰るしかないだろ」

提督(……第三者視点だと……こんなに恥ずかしいことしてたのか)

暁(これをみんな見たのよね…そう思うと周りの視線が気になってきた…)ソワソワ

提督(そうか、暁も俺と同じく…いや俺より気にしてるかも。いつまでもここに居るのはまずいな)

提督「暁、早く執務室に戻ろう。仕事がまだ山積みだ」ガタッ

暁「あ…うん、そうね」

496: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/22(金) 23:37:34.69 ID:W8Si5qw+o
―提督執務室―

提督(皆の反応からして、俺たちは…まあ…なんというか…付き合っている状態だと認識されていると考えていい)

提督(鳳翔さんでさえあの様子なんだから、冗談では済まない)

提督(こうなってしまった以上、何かしらけじめをつけないといけないかもな)

暁(まさかただのキスから司令官とお付き合いしてることになっちゃうなんて…)

暁(……今思うと"ただの"キスってレベルじゃなかったわね…少しおかしくなってたのかも)

暁(ああもう!今はそういうこと考えてる場合じゃないって!)フルフル

暁(よし、集中!)

暁「………」カリカリ

提督(暁…そうだ、俺がしっかりしていないといけないのに…)

提督(そうでなくても徹夜コースなんだから気合い入れないと!)

497: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/22(金) 23:57:12.90 ID:W8Si5qw+o
1時間後

暁「ふぁあ…」

提督(変な事件があったし、暁も疲れがたまってるのかな…)

提督「暁、今日はもう帰っていいぞ」

暁「ふぇ!?あ、今のは別にねむいってわけじゃなくて、ちょっと…」

暁(……頭が回らなくて言い訳が続かない……もうだめかも)

提督「俺は一人でも大丈夫だから、無理しなくていい」

提督(ほんとに大丈夫かは知らん)

暁「司令官一人に任せるなんてできない…って言いたいけど、お言葉に甘えようかな…」

提督「ゆっくり休めておけ。体も、心も」

暁「うん、ありがとう…またあしたね」

提督「ああ、また明日」

暁(部屋に帰ってからもあの子たちに何か言われるのかな…ちょっと気が重いな)

498: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 00:10:49.69 ID:ufdUd5vCo
―宿舎・暁型の部屋―

雷「二人がくっつくまで、脅威の早さだったわね」

電「最近はわたしたちもあまり手伝ってないし…」

雷「やっぱり秘書艦になったのが大きかったのかな?ねー響姉?どう思う?」

響「……私はよく知らないんだが、二人が付き合いだしたというのは本人たちが言ったのかい?」

電「そういうわけじゃないけど、ほら、この写真見てください」

雷「何度見ても、らぶらぶすぎて妬けちゃうわね…」

響(なるほど…うーん…姉さんが夜に部屋を抜け出したことと関係があるのだろうか?)

響(あのとき司令官のところに行ってきたのは明らか。それでどうしてこうなったのかはわからないが…)

電「響お姉ちゃん、頭抱えてどうしました?」

響「……姉さんが帰ってきても、このことについては触れないようにしてくれないか?」

雷「えー?なんで?おめでたいことじゃない!」

響「私も確信は持てないんだけどね、そうしたほうがいい気がするんだ」

電「……響お姉ちゃんが言うなら正しいんでしょうね。わかりました!いつも通りでいくのです」

雷「んー…よくわからないけど響姉が言うなら…」

響「ありがとう二人とも。私の勘違いだったら謝るよ」

499: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 00:34:39.24 ID:ufdUd5vCo
暁(気が重い…けど入らないわけにはいかないし…ふう)

ガチャ

暁「ただいまー…」

電「暁お姉ちゃんお帰りなさい、なのです」

雷「あれ、ちょっと早かったね?お疲れ様!」

暁(てっきり、すぐに詰め寄られて質問攻めされるかと思ったけど…いつも通り?)

響「どうしたんだい?早くこっちに来なよ」

暁「え?ええ、そうね」

雷「今日の仕事はどんな感じだったの?」

暁「えーっと、大物がひとつあってね、司令官も私も今日はずっとそれにかかりっきりで…」

… … … … … …

響「そろそろ寝よう。姉さんも疲れているようだし」

雷「そうねー…暁姉ごめんね、話に付き合わせて」

暁「いいのいいの、私も楽しいし…」

電「無理しちゃだめですよ?電がお布団しいてあげるのです!」

暁「あはは…ありがと、電」

暁(結局、誰もあのことについて言ってこなかったわね…ほっとしたような、残念なような…え?残念?)

暁(残念…なんで残念なんだろ…ああ、そっか…そうなんだ)

暁(私が司令官と付き合ってるって思われるのがうれしかったんだ…)

暁(実際は望み薄だもんね…しばらくみんなに勘違いさせて、少しぐらい夢見てもいいよね…?)

501: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 00:50:43.30 ID:ufdUd5vCo
翌日 朝

―提督執務室―

提督「あ゛~…終わった」

提督(徹夜…それも完徹か。まあ終わってよかった…)

提督(だが大きな問題は残っている…暁のアレだ)

提督(放っておけば既成事実になるよな?やったぜ……ってだめだろそれは…思考が死んできてるな)

提督(これも良い機会だとは思うんだ。この機にきちんと告白してしまえばいい)

提督(受け入れてもらえれば万事OK、振られたら…躊躇なく噂を消して回れる)

提督(この状況が少しおいしいとか思ってしまうのが俺の駄目なとこだな…暁に軽蔑されてしまう)

提督(……うん、今日、暁が来たら告白しよう。中途半端な状態を終わらせよう)

提督(告白の文句は…どうする?ありきたりなものでは…だからと言って奇をてらいすぎるのも…)

提督(よし、決めた…↓2だ)


※告白の言葉

503: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 00:53:01.78 ID:Sye7O4G9O
わたしと家族になってください

505: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 01:11:55.94 ID:ufdUd5vCo
暁「しつれいしまーす…」ガチャ

提督「おはよう暁」

暁「うん、おはよう。昨日のは終わったの?」

提督「なんとかな…いや、今はそれはどうでもいいんだ。暁に真面目な話がある」

暁「どうかしたの?」

提督「少しの間、黙って聞いていてくれ。あとできれば笑わないでくれ」

暁「…?わかったわ。それに真面目に話すのに笑うわけないじゃない」

提督「…ゴホン」



提督「……初めて会った時から、あなたを見ているだけで私の胸が高鳴りました」

提督「行動を共にする時はいつも、言葉では表せないほどの充実を感じました」

提督「私ではあなたに釣りあわないかもしれませんが…」





提督「………………私の家族になってください!」



↓2

※暁の反応

504: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 00:55:10.49 ID:hwgbRN74O
これは提督が親で暁が子どもですかねえ(困惑)
まあ多少締まらない方がいいだろこの提督らしくて

511: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 01:44:41.63 ID:ufdUd5vCo
暁「…え?」

暁(司令官の話…愛の告白みたいで途中までドキドキしたけど…家族?)

暁("付き合ってください!"を期待してた私が馬鹿みたいじゃない…)

提督「…だ、だめか?」

暁「だめっていうか…司令官、暁を娘みたいには思ってないんじゃなかったの?」

提督(何の話だ?)

提督「…そうだな。まあ娘みたいに可愛いかと聞かれたら否定はしないけど」

暁(娘みたいには思ってないけど、娘にしたいってこと…?でも、司令官が望むなら…)

暁(どうせ司令官と対等にお付き合いはできないんだし、それならせめて一番喜ばせることをしてあげようかな)

暁「じゃあ、お父さん…抱っこ…」

提督「な!?」

暁「あ、ごめん…パパのほうがよかった?」

提督「い、いや、そうでなく…なぜいきなりごっこ遊びが始まったんだ」

暁(あれ?何が違ったんだろ…もしかして…)

暁「お母さんになってほしいの?さすがに難しいんだけど…」

提督(さっきから何を言ってるんだ?勇気を出した告白の後になぜこんなことに…)

513: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 01:56:44.27 ID:ufdUd5vCo

『………………私の家族になってください!』


提督(……!)

提督「……暁、すまない。勘違いさせた」

暁「お母さんでもないの?…妹?」

提督「…違う。お前になってほしいのは肉親の代わりじゃないんだ」

暁「じゃあ…?」

提督「面倒だ、もうはっきり言ってやる!よく聞け!」

暁「は、はい」

提督「暁!俺の嫁になってくれ!」

暁「え…え!?」

暁(ありえない!だって…司令官と暁は…)

提督「……なってくれないか?」

暁「…いいの?暁で、ほんとに、いいの?」

提督「暁が、いいんだ」

ぎゅっ…

暁「しれーかん…だって、暁はまだ…れでぃになれてないよ…」

提督「ならそれまで待つさ」

暁「ほんと?ほんとに?」

提督「いくらでも待ってやる。お前が一人前のレディーになるまで」

暁「他の子に惚れちゃったりしない?」

提督「俺は暁しか見てないよ」

暁「……しんじていいの?」

提督「信じてくれ、暁」

ぎゅっ…

暁「ほんとなら、しれーかん、キス、して…」

提督「ああ…」




――――その時、俺たちは初めての"口づけ"を交わした

532: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 23:12:06.01 ID:ufdUd5vCo
―提督執務室―

提督「そんでな、暁のやつってば…」

電「はいはい…」

電(暁お姉ちゃんが秘書艦になってからしばらく経ち、秘書艦の仕事を安定してこなせるようになりました)

電(そこで、わたしの勘が鈍りすぎても困るということで、秘書艦は二人での交代制になりました)

電(それ自体は良い判断だと思うけど…)

提督「一度お互いに好きだってわかったら逆に距離感がわからなくなっちゃったり…」

電「それはよかったのですー」

提督「……電、なんか冷たくないか?」

電「いえ、別に…その話は3回目だから飽きたなんて思ってないのです」

提督「ぐむ…すまん、つい…」シュン

電「……ふふ、冗談です。司令官さんの気持ちはとってもわかりますから」

提督「そ、そうか!」

電「でも少しは自重してください」

提督「は、はい…」

電(今は嬉しくて仕方ないんですよね。しばらくしたら落ち着くかな)

電(それにしても、こんな嬉しそうな顔…暁お姉ちゃんにしか見せない顔もあるんだろうなあ)

電(最初からいっしょの電としては、ちょっとだけ悔しいかな…)

533: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 23:27:26.25 ID:ufdUd5vCo
電「あれ、司令官さん、そのペンダント…」

提督「良く気づいた電!」

電(あ、余計なこと言っちゃったかも…)

提督「前はなんとなく恥ずかしくて付けられなかったんだが、吹っ切れてからはたまに付けることにしたんだよ」

電「まさかとは思いますが、暁お姉ちゃんも?」

提督「秘書艦のときは付けてることがあるな。でも出撃には付けていかないように言ってるよ」

提督「せっかくのおそろいだからな、壊れちゃったら嫌だし」

電「他にも何か買わないのですか?おでかけも結局水族館しか行ってないです」

提督「ああ、うん、そのー…えっと」

電(この期に及んで何を…そういえばさっき距離感がどうとか言ってたかな)

提督「あ!ほ、ほら、もう休憩の時間だ!お茶を淹れてきてくれないか?」

電「はいはい、わかったのです」


↓2

※休憩時間イベント

534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 23:31:55.12 ID:gY+li2Aso
緊張した様子の暁入室

536: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/23(土) 23:50:09.70 ID:ufdUd5vCo
ココンココココンコンコン

提督(なんだ?この…何とも言えないノック音は)

提督「どーぞ!」

ガチャ

暁「し、失礼します…」

提督「お、おう…暁か」

暁「うん…来ちゃった」

提督「………」

暁「…え、えと、あのね?」

暁(ど、どうしよ…何か言おうと思ってたのに、緊張して飛んで行っちゃった)

電(………)

提督「………」

提督(明らかに暁は困っている…こういうときは俺が助け船を…助け…助けて…)

暁「………」

電(いつまで固まっているつもりかな…わたしは絶対忘れられてるよね)

電(少しつっついてみたい…)

電(↓2してみよう)


※電のちょっかい

537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/23(土) 23:50:59.89 ID:kvvg2Cc3o
二人で一緒に秘書官の仕事をしようと誘う

541: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 00:20:09.40 ID:mLoGFIJ7o
電「暁お姉ちゃん!」

暁「電…あ、ごめん、今まで無視しちゃって…」

電「それはいいですから…ちょっと耳貸してください」

暁「なに?」

電「お姉ちゃん、少しでも司令官さんのそばに居たいから来たんですよね?」ゴニョゴニョ

暁「え!?そ、そんなんじゃないわよ!」

提督「?」

電「そういうことなら、今日は二人で一緒に秘書艦やりませんか?」ゴニョゴニョ

暁「人の話聞いてないでしょ!?それにそんなことできるわけない…」

提督「何ができないって?」

電「司令官さん、お姉ちゃんは今日、わたしと一緒に秘書艦をやってみたいそうなのです」

暁「い、電!なに勝手に言ってるのよ!だいたい、私には大事な遠征任務があるの!」

提督「あー…できないこともないな」

暁「だから絶対に無理だって…え?」

電「お姉ちゃん担当の遠征、対潜警戒任務は現在六隻で行っていますが、一隻抜けてもなんとかなるのです、よね?」

提督「ああ。鎮守府全体の練度底上げのため、多めの人数に任せているだけからな」

暁「と、いうことは…?」

提督「今日は電と一緒に頑張ってくれ、暁」

電「よかったですね、お姉ちゃん!」

暁「……ありがと、電」ボソ

提督(よくわからんが、暁が来てくれるんなら歓迎だな)

暁「あ…そうだ!そうと決まったら…ちょっと部屋に行ってくるね!すぐ戻るから!」ガチャ

電「え、おねえちゃ…」

バタン

提督「忙しいやつだなー」ニコニコ

電「楽しそうですね…」

電(どうだろ、これで少しは背中を押せたかな?)

542: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 00:41:31.35 ID:mLoGFIJ7o
ガチャ

暁「ただいま!」

提督「おかえり、何しに行ったんだ?」

暁「これよこれ!」キラーン

電「あ、おそろいのペンダントなのです!」

暁「えへへ、せっかく司令官が付けてるんだから、暁もね!」

提督(おお…これは心にグッとくる)

電(うーん…それを大事にするのもいいんだけど…さっきと同じことをお姉ちゃんにも言ってみようかな)

電「暁お姉ちゃん、それもいいですけど他にも思い出を作りたいとか思いませんか?」

暁「どーいう意味?」

電「司令官さんとは水族館にしか行ってないですし、また一緒にお出かけとかしないのですか?」

暁「うぇ!?え、と…それは…その…」

暁「………」プシュー

電(司令官もお姉ちゃんも、煮え切らないなあ…)

電(普通、両想いになったらもっと…そういうふうにならないのかなあ)


↓2

※自由イベント

仕事中、休憩中、食事中など選択可

544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 00:50:58.68 ID:vWsDeyJcO
ケッコンカッコカリの指輪を渡す

545: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 01:17:38.15 ID:mLoGFIJ7o
暁「~♪」

提督「………」

提督(俺だって、電に言われなくても…何かしてやりたいとは考えたんだ)

提督(コレだって、"時"が来たら渡すつもりだけど、その"時"はまだ先だしなあ…)

電「司令官さん、何をいじってるのです?」

提督「うわ!な、なんでもない!」サッ

電(今のは…指輪?もしかして、お姉ちゃんのための!)

電「隠さなくてもいいのです!お姉ちゃんに聞きましたよ?告白の言葉」

提督「え?告白?」

電(嫁になってくれ…というのは少しどうかと思ったけど、指輪まで用意するほど本気だったんですね)

電「司令官さん!それ、今すぐお姉ちゃんに渡しましょう!」

提督「ええ?だってまだ…」

電「いえ、大丈夫です!今渡すのがいいのです!この電が保証します!」

提督「そ、そうなのか?」

提督(おかしいな…前見た書類だと、渡すべきタイミングは…)

暁「なに二人で盛り上がってるの?」

電「ほらほら、司令官さん!」グイグイ

提督「わ、わかったよ…」

546: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 01:35:42.92 ID:mLoGFIJ7o
提督「…暁!お前に渡すものがある!」

暁「なに?」

提督「……俺とケッコンカッコカリしてくれ!」バッ

暁「え?」

電「はい!?」

提督「……え?」

… … … … … …

電「ごめんなさい、なのです…」

提督「まあ、誰にも勘違いはあるさ…」

暁「そーよ!暁だってもっととんでもない間違いしたことあるし!」

提督「すまない、俺もおかしいとは思ったんだ。すぐに言えばよかったな」

暁「暁はまだまだ練度足りないもんねー…」

電(二人の間を取り持とうとして空回りしちゃうなんて…逆になぐさめられるし…大失敗…)

暁「でもきれいよね、この指輪!勘違いでくれたってことは、いつかケッコンカッコカリしてくれるんだよね?楽しみ!」

提督「……暁、やっぱりそれはお前が持っていてくれ」

暁「え?でも…」

提督「俺は他の艦娘とケッコンする気はないからな。その気持ちを預けておきたい」

暁「し、しれーかん…」ドキ

電(……あれ?もしかして…成功…なのかな?)

553: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 23:02:03.47 ID:mLoGFIJ7o
<暁とキス>

―宿舎・暁型の部屋―

電「…ということが今日あったのです」

雷「暁姉、せっかく両想いになったのに司令官と距離置いてるのよねー」

響「電のおかげで少しは緩和されたみたいだけど、根本的な理由があるのかもしれないね」

電「理由…というと?」

響「本人に聞いてみないとわからない」チラッ



暁「むー…」ペラッ



雷「何を熱心に読んでるのかしら」

響「よし、覗いてこよう」スッ

電「え、そんな当然のように…直接聞いたらだめなのですか?」

雷「響姉はああなったらもう止まらないわよ…」



暁「………」パラッ

響(なんだ、読んでいるのは少女漫画か…ただ話に夢中になっていただけだったのか)

暁「……んー」ペラッ

響(いや、同じページを何度も読み返している…?何がそんなに気になっているんだ…)ソッ

暁「………」パラッ

響(これは……!キスシーン……!)

554: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 23:22:48.08 ID:mLoGFIJ7o
暁(しれーかんとのキス…気持ちよかったなあ…またしたいなあ…)ポワー

暁(でも…普通のときにキスしてなんて言えないよぅ…)ゴロゴロ

暁(この漫画みたいにおとなのキスしてみたいなあ…)

暁(司令官はキス…あんまりしたいとは思わないのかなあ…暁だけなのかなあ)

暁(もしかして…暁にみりょくがないのがいけないのかなあ)

暁「うーん…」ペラッ

響(もはや漫画を読んではいないねこれは…)スッ



雷「おかえりー、どうだった?何かわかった?」

響「なんとなくわかった気がするけど…これは私たちが口を出すのは野暮だね」

電「そう…なのですか?」

響「割と平和な悩みみたいだからね…そのうち解決するんじゃないかな」

雷「でも、もし暁姉が私たちを頼ってきたらちゃーんと助けてあげないとね!」

電「なのです!」

響(キスの手助け…あんまりやりたいものではないな)

555: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 23:35:14.97 ID:mLoGFIJ7o
翌日

―提督執務室―

暁(キス…キス…しれーかんと…キス)ジー

提督(なぜか暁が熱い視線を送ってくる…嫌ではないが…少し不気味だ)

暁(漫画みたいに…いや、あのとき…司令官が告白してくれたときみたいなのでいいから…)ウズウズ

提督(この間までは恥ずかしがってこっち見てくれなかったのに、今日はどうしたんだ)

提督「暁?言いたいことがあるなら聞くぞ?」

暁「え!?な、なんでもないの…あはは…」

暁(あのときはキスしてって勢いで言ったけど、とても普通のときには言えない…)

暁(…普通のとき!?そうだ!普通じゃないときにならもしかしたら…)

暁(いつだろう…勇気を持って一線越えられそうなときと言えば…)

暁(↓2のときかな…?)


※キスができそうな特殊なタイミング?

557: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 23:37:37.98 ID:XpQWekM4O
大破したとき

558: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/24(日) 23:49:08.52 ID:mLoGFIJ7o
暁(暁が大破したときなら…言える?キスしてもらったら元気が出るかも~とか言って)

暁(そうよ!要するに理由があればいいのよ!言える!言ってみせる!)

暁(ちょうど、明日は暁の出撃の日…チャンスはあるわ)

暁(別に大破したいわけじゃないけど…そう、もし、もし大破したら…試してみよう)

暁(ふふふ…司令官!待っててね!)

暁「ふふふ…」

提督(暁が怖い…俺が何かしたんだろうか)

559: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 00:11:52.02 ID:tdiFBD63o
翌日

―提督執務室―

ピピピピピピ・・・

提督「電、出てくれ」

電「はい…提督執務室です」ピッ

「第一艦隊、旗艦…暁です…ただいま帰還…」

電「暁お姉ちゃん?声が…何かあったのですか?」

「いやーちょっと…大破しちゃってね…あはは」

電「それは大変だったのです…すぐに入渠しないと」

「そーね…ねえ電、ちょっと頼みがあるんだけど…」

「…休憩時間になったら私たちの部屋に来るように司令官に言ってくれない?」

電「え?それって…」

「お願い!理由は聞かないで」

電「……わかったのです。頑張ってくださいね」

「え?」

プツッ

提督「いったい何を話してたんだ?相手は暁みたいだったが」

電「第一艦隊、帰還しました。それと…」

提督「それと?」

電「暁お姉ちゃんが司令官さんを呼んでいるのです♪」ニコ

560: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 00:21:09.23 ID:tdiFBD63o
―宿舎・暁型の部屋―

暁「…ふぅ」

暁(大破したら…って思ってたけど、まさか本当にしちゃうなんて)

暁(油断してたなあ…みんなにも迷惑かけちゃうし)

暁「………」

暁(つっかれたー…やっぱり大破したいなんて冗談でも考えるもんじゃないわ…)

暁(でも…せっかく、って言ったら変だけど、大破したんだから…やってみよう)

暁(司令官が来たら…キスしてって…言おう…)

暁(…本当に言える?不安になってきた…でも)

『……わかったのです。頑張ってくださいね』

暁(……あのときの電…まさか私の考えてることがわかってたわけじゃないと思うけど)

暁(……応援してくれてる妹のためにも勇気出さなきゃ!)

コンコンコン

提督「暁ー?」

暁「は、はい!開いてます!」

561: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 00:35:52.16 ID:tdiFBD63o
ガチャ

提督「大破したって聞いたが、大丈夫か?」

暁「だ、だいじょうぶ…じゃなくて…えっと…あの…」

提督「どこか痛いのか?俺に何かできるか?」

暁「し、司令官!き、き、き……して……」

提督「どうした?何をしてほしいんだ?」

暁「あの、えと、き、き……」

暁(や、やっぱり…言えない…!)


『頑張ってくださいね』


暁(……そうだ、電…ここで逃げたら電に顔向けできない)

提督「おい、ほんとに大丈夫か?すぐに入渠…」

暁(電!お姉ちゃん頑張るから!)

暁「……しれーかん!……キスして!」

提督「へ!?」

暁「………」

提督「……え?」

暁「き、聞こえなかった?もーいっかい言おうか?」

提督「い、いや、聞こえた…けど」

暁「………」ジー

提督(あれ、この視線…昨日感じたのと同じ…)

暁「……むー」

暁(勇気振りしぼって言ったのに……どうしよう)


↓2

1,こちらから仕掛ける

2,提督がしてくるまで待つ

563: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/25(月) 00:38:40.25 ID:hRmTe+s7o
2

564: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 01:01:28.67 ID:tdiFBD63o
暁「しれーかん…」

提督(おおお落ち着け…キス、キスだよな?できる、できる…)ドクンドクン

暁「………」ジー

提督(暁の期待に応えなきゃ…暁の…か、彼氏として…)ドクン

スッ・・・

暁「しれーかん…?」

提督「暁、目…閉じてろ」

暁「……はい」ドキドキ

提督(キス……ドラマとかだと…こうやって相手の後ろに手をまわして…)

暁(し、しれーかん…?)

提督(こ、こんなポーズ…だったか?このまま…抱きよせて…唇に…)

暁(あ…しれーかんの息……聞こえる……近い……)

提督(暁の呼吸が近くに…心臓が爆発しそうだ)

提督(そんなに緊張するなよ…まえにもやったことだろ…だから落ち着け…)

暁(もう、すこし…はやく…)ドキドキ

提督(あと10cmぐらい…もう…ちょっと…)ドキドキ

ちゅ…

暁(ああ、しれーかんの…味…)

提督(暁…)

565: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 01:28:31.67 ID:tdiFBD63o
提督「……ぷはっ」

暁「はあ…はあ…」トロン

提督「暁、暁…」

暁「お、おとなのキスするなんて…びっくりしちゃった」

提督「す、すまない…初めはそんなつもりじゃなかったんだが…思わずやってしまった」

暁「えへへ…ちょっとびっくりしたけど、うれしかった」

提督「そ、そりゃよかった」

暁「……あのね、暁ね、またキスしたいってずっと思ってたの」

提督「そうならそうと…」

提督(いや、もしお願いされて…俺はすぐに応じられただろうか…)

暁「でも、司令官は…暁がみりょくてきじゃないから、キスしたいとは思わないかなって」

提督「…暁は少し自分に自信を持ってくれよ」

提督「俺は暁が魅力的だから惚れたんだし、魅力的だから愛の告白をしたんだ」

暁「え、へへ…そうだよね…だからね、さっきのはうれしかったの。司令官の気持ちがわかって」

提督「そっか…」

暁「だから、司令官の気持ちがわかってなかったから…大破で司令官の気を引いてみたり…馬鹿なこと考えちゃった」

提督「俺の気持ち…伝わってなかったんだな…そうだよな、行動しないと伝わらないよな」

暁「暁の気持ちもね、ちゃんと伝わってないと思うの」

提督「そうだな、だから……」

暁「だから…もういっかい…」

ちゅっ…




<暁とキス> 完

572: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 23:11:03.20 ID:tdiFBD63o
<いっしょにお風呂>


提督(どれだけの時間…キスしていたのだろう)

暁「はあ…はあ、ふふふ…」

提督(とても長い時間だったような、ほんの一瞬だったような…)

暁「…ふう…はあ…」

提督(暁も疲れたのかな…ってそういえば!)

提督「暁!お前大破してんじゃねえか!」

暁「へ?えへへ…そーだった…ふう…」

提督「早く入渠してこい!」

暁「………」

提督「おい、暁?」

暁「……ない」

提督「え?」

暁「立てない…抱っこして…」

提督「……しょーがないなあ、よっ…と」ワシッ

暁「わ、ちょ、ちょっと!レディーはもっと丁寧に扱ってよね!」

提督「レディーは抱っこを要求しません」

暁「なによー!ぷんすか!」ジタバタ

574: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/25(月) 23:37:28.17 ID:tdiFBD63o
―入渠ドック(大浴場)前―

提督「ほら、着いたぞ」

暁(もう着いちゃった…抱っこ終わりかあ…)

提督「……暁、本当は一人で歩けたんだろ?」

暁「え!?そ、そんなことないない!ほんとなんだから!」

提督「はいはい、もう下ろすぞ…っと」

暁「あ…」

提督「それじゃ、ゆっくり湯につかってこいよ」

暁(司令官が行っちゃう…)

暁「ま…待って!」

提督「どうした?」

暁「その!……しれーかん……いっしょに入って」

提督「念のため聞いとくが…どこに?」

暁「……おふろ」

提督(うん、なんとなくこうなるような気はしていたんだ…)

575: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/26(火) 00:08:03.31 ID:axXKHDcco
提督「あのな、よく考えろ?俺が艦娘と一緒に風呂に入るって、かなりの問題行動なんだ」

提督(いつかその問題行動を起こした気はするが…あれはアウトに限りなく近いセーフ!)

暁「それって、誰にも知られなかったら問題にはならないのよね?」

提督「簡単に言ってくれるなあ…」

暁「だいじょーぶよ、さっきの出撃でけがしたのは暁だけだし、みんな普通は夜に入ってるもん」

提督「でもまだ仕事が…」

暁「暁、知ってるもん…今日は大した仕事ないでしょ」

提督「うん…まあ…今日のノルマは少なかったからすでに達成してるんだが」

提督(だからって電に任せっきりにしちゃうのはちょっとなあ)

提督(…………そういや電、俺が出て行く時…)



電『あとは電に任せてください、なのです』

提督『え?あとはって…そんなに時間をかけるつもりはないぞ?』

電『電はひとりでも大丈夫ですから、司令官さんはお姉ちゃんといっしょに居てあげてください!』

提督『え、あ、はい』

電『司令官さんはちょっと自覚が足りないのです!』プクー



提督(なんで急に怒り出したのかと思ったが…そういうことなのか?)

提督「いや、でもなあ…」

暁「しれーかんは…そんなに…暁といっしょはいや?」

提督(ぐはっ!)

暁「わかった…どーしてもだめって言うなら…あきらめる」

提督(今まで押しておいてここで引くのは反則だろおおお!)

提督「……わかった!一緒に入ろう!」

暁「ほ、ほんと!?やったー!」パァ

提督(……これでよかったんだよな?)

576: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/26(火) 00:27:57.44 ID:axXKHDcco
―脱衣所―

提督「おーい、まだか?」

暁「………」ヒョコ

提督「……顔だけ出してどうした」

暁「………」

提督「もしかして…自分から誘っておいて恥ずかしくなったとか…」

暁「ち、ちがっ…」バッ

提督「あ…」

暁「あっ…!」

提督「……さっさと行くぞ!」

暁「司令官は…恥ずかしくないの?」

提督(暁との風呂は以前に体験しているから慣れた…とは言えんな)

提督「俺だって少しは恥ずかしいさ。でも大の大人が恥ずかしがってちゃみっともないだろ?」

暁「…そっか」

提督(でもよく考えたら…今の俺の姿を見られるのは初めてか)

提督(やべ、余計なことに気づいてしまった…今更恥ずかしくなってきた)

579: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/26(火) 01:16:25.36 ID:axXKHDcco
―大浴場―

提督「さ、早く洗ってしまおう」

暁「うん…」

提督「自分でちゃんとできるか?髪洗ってやろうか?」

暁「わ、私はお姉ちゃんなのよ?自分でできるに決まってるじゃない!」

提督「そ、そうだよな、すまん」

提督(くっ…後ろに回り込む作戦失敗か…なぜ後ろに行く必要があるかって?)

提督(電に化けていた時とは条件が違うことにさっき気付いたが…俺の体は男だ!…つまり、そういうことだ)

暁「なにしてるの?体洗わないの?」

提督「な、なんでもない…」

ジャー…

提督(シャワーの湯が心地よい…が、それどころじゃない)

暁「ふんふふんふー♪」

提督(俺も暁は少し羞恥心が和らいだようだが、コレは羞恥心とかいう問題じゃないからな…)

提督(なんとか、シャワーノズルや腕で角度を調整し…)

シャカシャカ…

暁「んー…」

提督(あれ?この間はすっごい適当に洗ってたのに、やけに丁寧だな)

暁(司令官が褒めてくれた髪…だいじにしないと)

提督(ま、そっちに集中してくれればこっちは楽…)

暁「司令官、さっきからなんで変なポーズしてるの?」

提督「!?」

583: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/26(火) 23:32:45.27 ID:axXKHDcco
提督「さ、最近、肩がこっててな…そのせいかも…」

提督(我ながら苦しい言い訳だな…)

暁「そうなの?暁が肩もんであげようか?体は大事にしないとだめなんだから!」

提督「そ、そうだな…風呂あがったらお願いしようかな」

暁「えへへ、期待しててね!たぶん上手だから!」

提督(無垢な子を騙すのは少し心が痛む)

暁「~あさのかっぜ、うみにもおはよう♪」

提督(上機嫌だな…そしてほんとに丁寧に洗うなあ…この間から今までに何があった)

暁「~だってわたしだっれよりお姉さんだから♪」

暁(司令官のために綺麗にならなくっちゃ!)

提督(適当に洗うのを注意せずにさっさと一緒に湯につかる予定だったのに…)

提督「暁、俺は先に湯に入るぞ」

暁「えー?ちゃんと洗ったの?」

提督「洗った洗った!」

暁「こらー!しれーかんったら!」

提督(これじゃどっちが子供かわからんが…仕方あるまい)

585: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/26(火) 23:53:59.24 ID:axXKHDcco
チャポ・・・

提督「はあ…ようやく落ち着ける…」

提督(電に化けていたときもあれはあれで大変だったが、ある意味楽だったな…)

提督(そーいや、あのときの暁はお姉ちゃんらしかったなあ…)

提督(たまにはああいう暁も見た、い…!?)

バッシャーン!!

暁「しれーかんおまたせー!」

バチャバチャ

提督「こ、こら、風呂で泳ぐんじゃない」

提督(なんつー無防備な…順応性高いのか知らないが、もう全く恥ずかしくないのか)

暁「誰もいないんだからいいじゃない!司令官はやったことないの?」

提督「う…子供のころに…ちょっと…」

暁「じゃあ司令官も泳ごうよー!」グイグイ

提督「か、勘弁してくれよ…」


↓2

※自由イベント

587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/26(火) 23:58:54.13 ID:ksMYHG4M0
潜水艦ごっこ

592: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/27(水) 23:27:18.31 ID:/dJVxY3Lo
暁「泳ごーよー潜水艦ごっこしよーよー」

提督「なんだその潜水艦ごっこって…」

暁「水面から体を出さないように泳いで、競争するの!」

暁「潜水艦の子たちといっしょに入ったときに教えてもらってね、みんなで潜って遊んだのよ!」

提督「遊ぶのはいいけど、他のやつらの迷惑になってないだろうな…」

暁「それぐらい考えてるもん!」

提督(いざとなれば姉妹のストップがかかるか…)

提督「そういや暁、お前は大破のダメージが…」

暁「それじゃあね、ここから…あっちのはしっこまでの競争ね」

提督(何?艦娘って風呂に入ったらもう元気になるの?そして俺はやるとは一言も言ってないんだが)

提督「って、体が大きい俺が不利じゃないか?底にへばりついて平泳ぎでもしなきゃ無理だ」

暁「なによー、それぐらいのハンデがないと、逆に暁が勝てるわけないじゃない!」

提督「……ごもっとも」

提督(ちょっとガチで考え過ぎていた…暁といるとつい童心に戻ってしまうな)

暁「準備はいーい?」

提督「オーケー」

暁「じゃあいくわよ…よーい、どん!」


↓2

※潜水艦ごっこの結果…

勝敗、決着後の展開、競争中のハプニング等

594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/27(水) 23:44:07.22 ID:FnCTmYO+o
暁勝利
イチャイチャしてるときに他の艦娘が入ってくる

595: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 00:13:40.95 ID:vqZuAQZ3o
ブクブク…

提督(こ、これは、想像以上に、きつい…)

暁(よーし!このままいけば勝ちー!)スイー

提督(負けてたまるか…意地を見せてやる!)

提督(うおおおおおお!……ゴール!)

提督「ぷはぁ!はあ、はあ…」バシャバシャ

暁「おつかれさまー!」

提督「……あれ、暁?」

暁「楽しかった!暁のかちー!」

提督「………」

提督(接戦だと思っていたのは俺だけらしい)

暁「暁の勝ちだから、言うことひとつ聞いてもらうね」

提督「そんな約束してないぞ…」

暁「おんぶして、ちょっと泳いでくれない?前からやってみたかったの!」

提督「それぐらいなら、まあ…」

提督(え、おんぶ!?)

暁「やった!ありがとう司令官!」ダキッ

提督「ちょ、ま、ま」ジタバタ

提督(おんぶって!裸でおんぶって!背中に感じる確かな感触!暁は気にならないのか!)

暁「司令官、どうしたの?」

提督「い、いや!こ、このまま泳げばいいんだな!?楽勝楽勝!」

暁「わーい!」




ガラガラ…

提督「!?」

暁「!?」



?(人の気配…?)


↓2

※入ってきた艦娘

少人数なら複数でも可

597: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/28(木) 00:16:41.23 ID:dmQQCChe0
風呂で裸でイチャイチャしてたってのが広まったら大変だね(ニッコリ

599: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 00:53:12.28 ID:vqZuAQZ3o
朧(こんな時間、誰もいないはずなのに…)

朧「誰かいるの!?」



暁「ど、どーするの!?」ゴニョゴニョ

提督「どーするって…とりあえず隠れるしかない!」ゴニョゴニョ

ザプッ

提督(顔だけ出した状態で…桶を被る!これでひとまず凌ぐ!)



潮「朧ちゃん、きっと…暁ちゃんだよ。第六駆逐隊の服もあったから…」



暁「服!そういえば司令官の服は!?」ゴニョゴニョ

提督「落ち着け…念のため隠してある…見つからないはずだ」ゴニョゴニョ



曙「何よ朧ったら騒いじゃって…奥に普通にいるじゃない」

漣「あらホント。暁ちゃん!そんなすみっこでどうしたんですかー!」



暁「こ、こっちくる!」ゴニョゴニョ

提督「落ち着け…まだあいつらは体を洗ってない、まだ大丈夫」ゴニョゴニョ



潮「何か様子がおかしいような…?」

朧「暁、どうしたの?」

暁「な、なんでもないわ!今日、大破しちゃったから気分転換に遊んでただけ!」

漣「あ~、そういえばそういう話を聞きました。大変でしたねぇ」

曙「もーいいから、さっさとシャワー浴びるわよ。汗が気持ち悪いったら」

朧「それもそうね。じゃ、暁、またね」


ペタペタペタ…


提督(行ったか…)

暁「ねえどうするの!?いくらなんでも4人に気付かれずに出るのは無理よ!」ゴニョゴニョ

提督「……俺に考えがある」ゴニョゴニョ

603: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 01:20:18.52 ID:vqZuAQZ3o
曙「ふぅー、さっぱりした」

漣「そしてこのお湯に入る瞬間が最高だねえ」

潮「……暁ちゃん、まだいる……のぼせちゃわないかな」

朧「大破したから長時間つかっておきたいとかじゃない?たぶん…」

チャポ・・・

暁(来た…作戦開始)パチャ

暁「ねえみんな!いきなりでなんだけど、潜水艦ごっこやらない?」

潮「潜水艦ごっこって…あの、あれですよね…」

漣「たまに潜水艦や駆逐艦の方がやってる遊びですね。何気に一度やってみたかったかも♪」

朧「あたしはそれなりに泳ぐの得意だし…いいよ」

曙「私は別に…」

暁「曙ちゃん…」ウルウル

曙「な、何よ!やらないとは言ってないでしょ!やればいいんでしょ!」

潮「わ、私は、その…応援で…」

曙「何言ってるのよ、私がやるからには当然潮も参加よ」

潮「ううっ…」

暁(ごめん、潮ちゃん…全員参加しないと作戦が…)チラッ

提督(いいぞ暁…)

暁「それでは位置について…よーい、どん!」

ザプン!

提督(今だ!)ザパッ

ダダダダダダ…ガラガラ、ピシャ!

朧(今…)

曙(変な…)

漣(音が…)

潮(したような…)

604: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 01:39:56.66 ID:vqZuAQZ3o
―脱衣所―

提督(なんとか…難を逃れたか…いやいや、安心するのはまだ早い)

提督(早く体を拭いて…服を着て…ここから出なければ)フキフキ

提督(……ああ煩わしい!多少濡れたままでもいい!早く服を着てもう出る!)バッ

フラッ

提督(あ、あれ?足が…)

提督(とにかく…ここから出るんだ…他の誰かが来る前に…)ヨロヨロ

ガラッ

提督(出た…外…なんとか…これで…俺の名誉は…)フラッ

バタッ

提督(あれ…体…熱い…動かない)


… … … … … …

ガラッ

暁「し、しれーかん!?どうしたの!?」

提督(あかつき…?意識が…朦朧とする…)

暁「ねえ、しれーかーん!」


長時間、肩まで湯につかったうえに桶で熱気を閉じ込めていた…
後から考えてみれば、湯あたりして当然である

俺が大浴場前で倒れていたこの事件は、鎮守府七不思議のひとつとして語られることとなった…


<いっしょにお風呂> 完

613: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 23:25:34.16 ID:vqZuAQZ3o
<ふみふみ>


―提督執務室―

提督「――はいはい…りょーかい、すぐそっちに行く」

プツッ

提督「すまん暁、少し出てくるから留守を任せる」

暁「なにかあったの?」

提督「大したことじゃない。すぐに戻るよ」ガチャ

暁「わかった…はやく帰ってきてね」

提督「わかってるって」




バタン




暁「………」ポツーン

暁(この部屋にひとりって初めてかも…)ウロウロ

暁(今の内に司令官の椅子に座ってみたりして…えへへ)ボフ

暁(………)

暁(この机の引き出し…何が入ってるんだろう)

暁(………)ドキドキ

暁(だめだめ!れでぃーは人のものを勝手に…)

暁(………)

暁(ちょっとだけ…ちょっと見てみるだけ…)ソー

ゴソゴソ

暁(えーっと…書類、書類、難しそうな本、書類…まあそうよね)

暁(……あれ?この下に、何か…)

暁(こ、これって!?)

614: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/28(木) 23:45:16.63 ID:vqZuAQZ3o
タッタッタッタ・・・

提督(早く戻らないとな…急がないと暁に怒られちまう)

提督(怒られたらどうしようか…なでなで…キ、キス…はまだ少しハードル高いか…)

提督「暁、遅くなって済まない…」ガチャ

暁「っは!?」バッ

暁(つい読みふけっちゃった!)

提督「俺の椅子に座って…どうした?」

暁「わ、わ!」バタバタ

提督「……!?おい、それって……」

暁(みつかっちゃった…)

提督「読んだ、のか…」

暁「ご、ごめんなさい!」

提督(これで、姉妹全員に知られてしまったということか…今更だからいいけどさ…)

提督「……もうやっちまったことだからしょうがないけど、人のものを勝手に…」

暁「それも、ごめんなさい…」

提督「それも?も…ってなんだ、さっき謝ったのはなんだったんだ?」

暁「私、司令官のことなにもわかってあげられてなかったんだな、って…」

提督「…?」

暁「司令官って…踏まれるのが好きだったんだよね」

提督「は!?」

暁「今ならわかるわ。いつか暁が踏んじゃったのは事故じゃなかったんでしょ?」

提督「ぐ…そ、その通りだが」

提督(その通りなんだが、何か誤解を…いや、誤解と言いきれないのがなんとも…)

暁「その…司令官と私は…付き合ってるんだから、それぐらいお願いしてくれても…いいんだから!」ダンッ

提督「お、おう…」

提督(暁のやつ、あれを読んだせいか、かなり興奮しているようだ…自分が何言ってるかわかっているのか?)

提督(ど、どうするのが正解なんだ?)


↓2

1、踏んでマッサージしてもらう

2、ただ純粋に踏んでもらう

3、断る

616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/28(木) 23:46:30.96 ID:Of6wm6z80
2

618: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 00:05:59.22 ID:HhOkVuVeo
提督(正直な話、すごく踏んでほしい)

提督(暁もああ言ってくれてるんだし…踏んでもらおうかな)

暁「ど、どうするの?」

暁(こんなこと言っちゃって断られたらどうしよう…)ドキドキ

提督「それじゃあ…お願いします」

暁「ほ、ほんと!?よかった…!」

提督(この喜びよう……暁って俺を踏みたい願望でもあったのか?)

暁「それで、どういうふうにやったら司令官は喜んでくれるの?」

提督「ど、どういうふうって…そりゃ…」

提督(……お願いしてみたい踏み方はいろいろあるのだが、ドン引きされるのは避けたい)

提督(暁は俺に合わせてくれているだけなんだ、そこを忘れるな)

提督(まあ、俺は別に踏まれるのが好きなわけじゃないけどな)

提督(ちなみに、前回の経験と度重なるイメージトレーニングにより、顔もイケるようになった)

提督(でも俺は踏まれるのが好きなわけではないからな)

提督(とりあえず…↓2をお願いしよう)


※お願いする踏みシチュエーション

展開によってはあと1回か2回踏み方安価取ります

620: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 00:11:45.28 ID:I8ueG162O
●●

625: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 00:32:19.63 ID:HhOkVuVeo
提督「お、俺の…」

暁「俺の?」

提督(●●を踏んでくれ…とか言えるわけない!)ブンブン

暁「どうしたの?遠慮しなくていいから、言ってみて?」

提督(………!そうだ!!)

提督「暁、椅子に座って、このタオルで目隠しをしてくれ」

暁「め、目隠し?それと踏むのになんの関係があるの?」

提督「い、いいから、頼むよ。お願い聞いてくれるんだろ?」

暁「……わかったわ」

暁(これで司令官が喜んでくれるなら…)

… … … … … …

提督(セッティングはこんなもんか…)

暁「し、しれーかん…?まだ…?」

暁(目隠しのせいか、ちょっと不安になってきた…)

提督「あとは…暁、靴脱いで」

暁「そっか、靴のままじゃきたないもんね」

提督(汚いというか、足の感触がわからないと価値が減る)

提督「それじゃ、足を上げて」

暁「うん…司令官、変なとこから声が聞こえるんだけど、どんなかっこうしてるの?」

提督「まあ、気にするな…よっと」

提督(角度調節して寝っ転がった結果がこれだからな、仕方ない)

提督「そのままゆっくり足を下ろして…優しく踏んでくれ」

暁「う、うん…」ソー

ふにっ

提督(うおお!)

暁(な、なに?このやわらかいの…)

ふにふにっ

提督(うおおおおおおおおお!)

暁「ひゃっ!」

暁(や、やだっ、なんかこれ、だんだん…)

提督(や、やばい!これ以上は!)バッ

提督「お、終わり!あ、ありがとう暁!」

628: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 00:46:14.78 ID:HhOkVuVeo
暁「あれでよかったの?暁にはよくわからなかったんだけど…」

提督「あ、ああ…ありがとう」

提督(ふぅ…クールダウン、クールダウン…)

暁「目隠ししてたし、私としては踏んでる感じがしなかったのよね」

提督「そ、そうなのか?」

暁「もっとわかりやすいお願いはないの?」

提督(やっぱりこいつ踏み願望あるんじゃないのか…)

提督「そうだな…」

提督(俺もさっきのは少しやりすぎたと思っている。暁が踏んでくれるというから興奮してしまったのかもしれない)

提督(ただ、決して俺は踏まれるのが好きというわけではない)

提督(……次は少しマイルドにいこう)

提督(↓2がいいかな)


※お願いする踏みシチュエーション

展開によってはあと1回踏み方安価取ります

621: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 00:12:55.05 ID:pIfcCqVe0
優しく撫でるようになじってから踏んでもらう

638: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 01:18:30.91 ID:HhOkVuVeo
提督「少し難しいかもしれないけど、俺の言うとおりにやってみてくれ」

暁「司令官のためならむずかしくてもがんばっちゃうから!」

提督「まず俺は仰向けに寝っ転がる」ゴロン

提督「暁、俺の腹の上に足を乗っけてくれ」

暁「おなか?だいじょうぶなの?」

提督「大丈夫だよ」

提督(さっきはもっと大丈夫じゃないところにしてしまったしな…)

提督「それで、指先を押しつけて…そうだな、円を描くように動かしてくれ」

暁「こ、こう?」グッ

提督「ああ…」

ぐーりぐーり…

提督(いい…暁の必死な表情もかわいい…チラチラ見えるニーハイとスカートの間もいい)

提督「動かすのをやめて、ちょっと強く踏んでくれ…」

暁「わかった…」グイッ

提督「ぐふぅ…」

暁「ほ、ほんとにだいじょうぶなの?」

提督「大丈夫大丈夫…今の流れを、少しずつ力を強めていく感じで何回もやってみてくれ」

暁「うん…」グッ

ぐーりぐーり…

提督「はああ……」

ぐっ

提督「っふ!」

ぐーりぐーり…

提督「ふう……」

ぐっ

提督「うあっ…」

ぐーりぐーり…

暁(司令官のおなか…少しやわらかくて、でも、腹筋かな?ちょっとかたくて…)

暁(なんだか、いつまでもこうしてたい…)

ぐっ

提督「っはぁ…暁、もう、いいぞ…ありがとう」

ぐーりぐーり…

暁「………」

提督「暁?」

ぐっ

提督「うっ!」

暁(ふふふ…)

提督「あ、暁?もういいって!」

暁「へ!?あ、ご、ごめん!」

暁(いけないいけない!つい夢中になっちゃった…)

639: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 01:28:26.56 ID:HhOkVuVeo
提督「暁、ありがとうな。俺のためにこんなこと…」ナデナデ

暁「え?」

暁(もしかして…これで終わり?)

提督「暁の気持ちが伝わってきて嬉しかったよ。それじゃ…」

暁「ちょ、ちょっと待って!」

提督「どうした?」

暁「もう一回ぐらいならお願い聞いてあげてもいいわ!」

提督「あ、暁…?」

暁「ほ、ほら!一回目は目隠ししてたからよくわからなくて…」

暁「二回目のあの難しいのしかやってないから、その…こうがく?のために…もう一回…」

提督(なぜここまで必死に…)

提督「まあ、そこまで言うなら…」

提督(最後は↓2をお願いしようか)


※お願いする踏みシチュエーション

これで踏み安価ラスト

640: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 01:30:37.17 ID:pIfcCqVe0
顔を踏んでもらう
踏むのは強くないが、徐々に体重をかけていく感じ

650: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/29(金) 23:36:07.30 ID:HhOkVuVeo
提督(顔…そろそろ、顔を踏んでほしい)

提督(別に変な意味ではない。イメージトレーニングの成果を確かめたいだけだ)

提督(俺は踏まれるのが趣味ではないからな、うん)

提督「よし、俺の顔を踏んでくれ」

暁「か、顔!?ちょっと…というかすごく、気が引けるんだけど…」

提督「俺が頼んでるんだから、気にする必要はないだろ?」

暁「それはそうだけど…」

提督「それに、一番踏んでる感がするのが顔だと俺は思うんだ。暁も満足するだろ」

暁「言われてみれば…って!べ、べつに暁は踏みたいわけじゃないもん!」

提督(ちょっとカマ掛けてみたが、完璧に黒じゃねえか)

提督「まあそれは置いといて、顔を踏むにあたって、パターンをふたつ考えた」

暁「パターン?」

提督「パターン1、正座して上を向いた俺の顔を踏む」

提督「きっちりした姿勢の相手の顔を踏むことで優越、束縛の感覚が得られるだろう」

暁「も、もうひとつは…?」

提督「パターン2、さっきみたいに仰向けに寝た状態の俺の顔を踏む」

提督「低い位置で踏みやすい条件だからこそ踏む側の自由が生まれ、お前の欲求をお前自身が満たせる」

提督「自由とはいえ、少しはこちらから指定させてはもらうけどな」

暁「それで…どっちがいいの?」ドキドキ

提督「暁に任せる」

暁「急に任せられても…」

提督「………」

暁「……えーと」

提督「じゃあここまでということで」

暁「ま、まって!すぐ決めるから!」

提督(………ちょっと楽しくなってきた)

提督「あんまり時間かけてると…」

暁「あとちょっと!まって!」

暁(は、はやく決めないと…ど、どっち?)

暁(……決めた!↓2!)


1、正座で顔踏み

2、寝て顔踏み

652: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/29(金) 23:38:48.17 ID:rRzyfCw4o
2

654: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 00:03:53.21 ID:IeETMAcHo
暁「決めた!司令官、もう一回そこに寝て!」

提督「わかった」

提督(俺としてもそれは望むところだ)

提督(前回顔を踏まれた時は、俺の未熟さゆえに良さを感じることができなかったからな…リベンジだ)

ゴロン

提督「最初は俺の言うとおりにやってみてくれ。そのあと少し好きにしていい」

暁「……わかった」ゴクリ

提督「まずは軽く足を乗せてくれ」

暁「うん」

スッ…

提督「そして、少しずつ体重をかけていくんだ」

暁「うん…」

ぐっ…ぐぐっ…

提督(暁の足の感触が顔に…さらに暁の足の匂い…)

提督「はああ…」

暁「ど、どう?気持ちいいの?痛いの?」

提督「いい…」

暁「こ、こんなので喜ぶなんて…へんたい」

ぐぐっ…

提督(少しきつくなってきた…けど暁に踏まれてると思うとこれはこれで…)

暁「ほらほら、そろそろ痛くなってきたでしょ?がまんしなくていいのよ?」

提督「いたくない…」

暁「それじゃ、これはどう?」

ぐりぐり…

提督(指先で頬をえぐるように踏む…だと…?さっきの応用とは、やるな…)

提督「ふふ…まだまだだ…」

暁「へー…それじゃあ次はね…♪」

655: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 00:15:37.86 ID:IeETMAcHo
30分後…

提督「はあ…はあ…」

暁「はあ、はあ…ふふふ……はっ!?」

暁(さ、30分もたってる!?私ったら、こんなに長い時間司令官を踏んでたの!?)

暁「し、しれーかん!ごめんなさい、つい夢中に…じゃなくて、時間を忘れて…ってそれもおかしいけど!」

提督「いや、なんつーか…お前すげーな」

暁(司令官を踏んでると、なんだか私が私じゃなくなるみたいだった…)

暁(ちょっと楽し…いわけない、そんなことないもん)

暁「そうよ、この本がそもそもの元凶なんだから!元の場所に片づけて、これでおしまい!」

提督「………」

暁「……なに?」

提督「少し思うところがあってな。俺の机の引き出し、そろそろ整理したいと思ってたんだ」

暁「それがどうかしたの?」

提督「この本、邪魔だから秘書艦の執務机のほうに置いといてもいいか?」

暁「別に…いいけど…」

提督「助かるよ」





俺はあれ以来、暁が隠れてあの本を読んでいることを知っている。だから――



提督「暁、また踏んでくれないか?」

暁「ま、またなの?しょうがないわね…♪」



SとMの主導権を握っているのはMのほうだという話を聞いたことがある
SはMの要求に応え続けることから、Sのほうが献身的だとか…真偽のほどは知らないのだが

もっとも俺たちの関係はSMとは少し違う
俺は踏まれるのはまったく、少しも、これっぽっちも好きではないからだ

<ふみふみ> 完

657: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 00:38:04.75 ID:IeETMAcHo
<お姉ちゃんとわたしと司令官さんと>

―提督執務室―

電「司令官さん、暁お姉ちゃんとはその後どうなのです?」

提督「ああ、最近は良い感じだよ。昨日も…」

提督(踏んだり踏まれたりした…とは電には言えないが)

提督「……お互いのことを考えて生活できたと自負している」

電(司令官さんと暁お姉ちゃんが正式にお付き合いを始めてから、しばらくは見ていられないほど不安だったけど…)

電「その様子だと、暁お姉ちゃんとの距離感は掴めたみたいなのです」

提督「ああ、もうぎこちなさは無くなったよ」

電「それはよかったのです」

提督「秘書艦の仕事もだいぶ慣れてきたようでな、新しい発見もいろいろある」

電「新しい発見?」

提督「艦隊が帰投した連絡を受けた時、始めは必死に丁寧に俺に伝えようとしてくれてたんだけどな?」

提督「最近は敬語もやめて、いつもこう言うんだよ」



暁『艦隊が帰ってきたんだって、ふう』



提督「この、少し気合いの抜けるような、でも親しみが込められたような報告をな、毎回してくれるんだ」

提督「一番のポイントは、最後の"ふう"だ!これに俺は心奪われた!」

電「は、はあ…」

提督「俺も、暁の"ふう"になんでここまで惹かれるのか考えたんだよ」

提督「艦隊の無事がわかって安堵する暁がかわいいのか?仕事でちょっと疲れた感じがかわいいのか?」

提督「いろいろ考えたんだけどな、気付いたんだ」

電「へ、へえ…なんなのでしょうか」

提督「暁のため息自体が、ただかわいかったんだ…」

電「………」

電(それは最初からわかりきっていたことでは…?)

659: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 01:01:11.65 ID:IeETMAcHo
ピピピピピピ・・・

提督「おっと、タイムリーだな…出てくれ」

電「はい、提督執務室」ピッ

「こちら、第一艦隊旗艦長門。ただいま帰投した…出撃の成果は…」

電「はい…はい…わかりました、お疲れ様なのです」

プツッ

提督「なんだって?」

電「第一艦隊…」

電(……そうだ、さっきのわたしもやってみようかな)

電「第一艦隊が帰投したのです…ふう」

提督「え…」

提督(さっき俺が言ったから、それで…?)ドキ

電「……やっぱり、電では…だめなのですか?」シュン

提督(な、なんだよ!なんでいきなりそんなかわいいことするんだ!)

提督「い、いや…驚いただけだ。不覚にも少しドキっとした」

電「え、へへ…よかったのです」

電(わたしも、少しは女の子として見てもらえたかな…?)

提督「そ、そっか…」

提督(不意打ちは卑怯だ…だいたい、電は心を許しあった親友のようなもので…)

提督(親友…?そうか、思い返してみれば、今まであまり電を女の子扱いしてあげられてなかったかもしれないな…)

660: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 01:22:03.63 ID:IeETMAcHo


―食堂―

提督「さて、空いてる席は…」

電「司令官さん、あっちが空いてますよ」

提督「お、ほんとだ…」

… … … … … …

暁「あ!しれーかん!電!こっちこっち!」

提督「暁、先に来てたんだな」

暁「うん!たまには三人でいっしょに食べましょ!」

電「この三人で食べるのって、意外と珍しいかもしれないのです」カタ

提督「言われてみれば…って…」

暁「司令官、どうしたの?はやく座れば?」

提督(電はごく自然な流れで暁の正面に座ったが…俺はどこに座るべきだろうか?)

提督(暁の隣か、電の隣か…いつも飯を食う時は二人だからこんなこと考えもしなかった)

提督(暁を優先したい気はするのだが、電を女の子として意識した手前…少し贔屓してあげたい気もする)

提督(あれ、そもそもこういう場合は隣に座ったほうがいいのか?前に座ったほうが顔が見えていいのか?)

提督(やっべ、わかんなくなってきた…だが時間をかけてはいられない)

提督(………決めた、↓2だ)


1、暁の隣

2、電の隣

662: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/30(土) 01:25:49.00 ID:DNS/izcc0
1で

670: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/30(土) 23:33:48.79 ID:IeETMAcHo
ぺしぺしぺし

提督(すまん電、やはり俺は暁の隣に…)

ぺしぺしぺし

暁「……司令官、はやく」

ぺしぺしぺし

提督(何の音かと思ったら、暁が隣の席を叩いていたのか)

ぺしぺしぺし

提督「悪い悪い、少しぼーっとしてた」カタ

電(やっぱり暁お姉ちゃんの隣かあ…うん、最初からわかってたことだし…)

提督「そんじゃ、いただきまーす」

電「いただきます、なのです…」

提督(電のテンションが落ちてるのは俺のせいではないよな?)

電(どうにかして司令官さんの気を引きたいな…響お姉ちゃんたちの気持ちがわかってきたかも)

暁「しれーかん、おかずひとつ交換しよー?」

提督「へいへい、それじゃ唐揚げやるからカボチャの煮物くれ」ヒョイ

暁「やったー!さすが司令官、わかってる!」

提督「いつものことだからな、もう何が欲しいのか覚えたよ」

電(おかず交換か…そうだ、ちょっと恥ずかしいけど今こそあの技を…)

電「し、司令官さん!電とも交換してくれませんか?」

提督「ああ、いいぞ。何が欲しい?」

電「プチトマトがいいのです。司令官さんは?」

提督「その小さい魚の切り身をもらおうかな」

電「はい、いいですよ」

提督「それじゃあ交換成立ということで…」スッ

電「ま、待ってください!」

提督「へ?」ピタッ

電「…司令官さん」モジモジ

提督「どうした?」

電「あ、あーん……」ズイッ

提督「!?」

暁(……え!?)

671: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 00:00:46.57 ID:DBeYFAS8o
提督「い、電…?」

電「ど、どうぞ」

暁「」ピシッ

提督(どうぞって、これは…暁も固まってるよ)

電「あーん……」プルプル

提督(電、顔真っ赤にして…箸も震えてるし…あっ涙目にならないでくれ!食べるから!)

提督「……あーむ」パク

電「し、しれーかんさん!」パァ

暁「」ピシピシッ

提督(こんな必死な電を無碍にするなんてできないだろ!?暁、わかるだろ?な?)

電「おいしいですか?」

提督「お、おいひーお…」モグモグ

暁(はっ!固まってる場合じゃないわ暁!電がそういうつもりなら、こっちだって!)

暁「司令官!暁もあーんしてあげる!」

提督「え、でももう交換したし…」

暁「そんなの、こうすればいいの!」サッ

提督(交換したおかずをわざわざ元の場所に戻すとは…なんという力技)

暁「さー、司令官、口あけて?あーん♪」

提督「あ、あーん…むぐ」

暁「おいしい?」

提督「お、おいひー」モグモグ

672: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 00:24:29.45 ID:DBeYFAS8o
暁「ねえ司令官、今度は暁にあーんして?」

電(な!?)

提督「え?お、俺が?」

暁「おねがいおねがい!前からやってほしかったの!」

提督「わかったよ…ほら、あーん」

暁「あーん♪」

電「むー…」

提督「これで満足か?」

提督(そろそろまわりの視線が気になってきた…)

暁「むぐむぐ、ごくん……おいしかったー」

電「むむー…」

暁(……勝った!)グッ

バチバチバチ…

提督(なんでこいつらはこんなに燃えてるんだ…)

… … … … … …

暁「ごちそーさま!」

電「ごちそうさまでした、なのです」

提督「……ごちそうさま」

提督(妙に気疲れした……)

電(別に、お姉ちゃんから司令官さんを奪いたいわけじゃない…ただ、わたしだって…)

提督「電、執務室に戻ろう」

電(お姉ちゃんみたいに……女の子として見てもらいたい)

電(ただそれだけでいいけど…今までの積み重ねのせいで、それだけが難しいなあ)

電(↓2でもすれば少しは伝わるかなあ?)


※電の想いを伝える策

674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 00:34:56.33 ID:lJY/cg0/0
水着で迫ってみる

675: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 01:01:47.30 ID:DBeYFAS8o
―提督執務室―


提督「さて、続き続き…」ガサガサ

電(少し、大胆な格好を見せたら意識してくれるかな…)

電(でも、だいたん…ってどうすればいいかな)

電(……そうだ、水着!水着で司令官さんを悩殺…は無理だろうけど、意識させるぐらいはできるかな?)


電「司令官さん、今日の仕事はどれぐらい残っていますか?」

提督「大したことないな。早めに終わるだろうから、電を帰すときに俺も部屋に戻るつもりだ」

電(これはチャンスかも…)

電「そうですか…あの、司令官さんにお願いがあるのです」

提督「なんだ?」

電「きょ、今日の仕事が終わったら…司令官さんの部屋に、お邪魔してよろしいでしょうか!?」

提督「うぇ!?」

提督(い、電…今日はやけに攻めるな)

電「だめでしょうか…?」ウルウル

提督(思い切った発言からのその目は卑怯だって!)

提督「か、構わないぞ」

電「ありがとう、なのです!」

提督(俺弱すぎんよ…)

電(ここだと誰が来るかわからないから、変なことできないもんね…水着を見られた言い訳なんて思いつかないよ)

提督「俺の部屋に来てどうするんだ?何も面白いものは無いぞ」

電「ないしょ、なのです」

676: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 01:27:03.77 ID:DBeYFAS8o
―提督私室―



電『ちょっと待っててください、一度部屋に戻ってから来ますね』



提督(わざわざ部屋に戻るならそのまま帰ればいいのに、何のつもりだろう)

提督(俺の部屋に何の用事かもさっぱり見当がつかないしなあ)

提督(暇だな…まだ来ないなら少し掃除でも…)

コンコンコン

「お待たせしました、電です」

提督「ああ来たか、開いてるぞ」

ガチャ

電「失礼します…」

提督「いらっしゃい。まだ目的は教えてくれないのか?」

電「目的は…少し待ってください」

電(ふー…深呼吸…深呼吸…)

電「すー…はー…すー…はー…」

提督(暁のキス事件のせいか、深呼吸されると身構えてしまうのだが…電だし、大丈夫だよな?)

電「………」バッ

提督「おい待て!なぜ服を脱ぎだす!目的はどうした!」

ぱさ、ぱさ…

提督(おとなしい電がなぜいきなり服を脱ぐんだ!)

電「……司令官さん、こっちを見てください」

提督「い、電…何のつもりだ…」チラ

電「ど、どうですか?司令官さん…」


↓2

※電の水着の種類

680: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 01:37:07.01 ID:lJY/cg0/0
    なビキニ
無理なら旧スク

682: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 01:58:25.27 ID:DBeYFAS8o
提督「ど、どうって…なんでそんな格好を…」

提督(それ以前になんで    ビキニなんて持っているんだ)

提督(そんな格好だと、いつもと違って…体のふくらみが…電ってけっこう…)

電「司令官さん、わたしだって…電だって、女の子なんです」

提督「………」ドクン

電「今まで、わたしたちの関係は当たり前のものだと思ってたけど…」

ぎゅっ

提督「い、電?」

提督(こ、この状態で抱きつかれると…電の感触がモロに…)

電「暁お姉ちゃんと司令官さんを見てると、急に…お姉ちゃんが羨ましくなるときがあるんです」

電「お姉ちゃんはいつも司令官さんに女の子として見てもらって…」

電「わ、わたしだって…しれいかんさんのこと…しれいかんさんにみとめてほしくて…」

提督「……それで今日、暁に対抗心を燃やしてたのか」

電「………」コク

提督「この水着も…?」

電「………」コク

提督「……ごめんな、気付いてやれなくて」

683: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 02:09:56.52 ID:DBeYFAS8o
電「……しれーかんさん」

提督「恥ずかしいことに、今…その水着姿で初めて電を意識した」

提督「びっくりしたけど、とっても色っぽくて綺麗だ」

提督「電は、俺にとって……ものすごく魅力的な女の子だよ」ナデナデ

電「ありがとう、その言葉が聞けて…満足、なのです」

提督「俺もお前に甘えすぎてたからな…今まで済まなかった」

電「わたしが司令官さんに甘えてもいいって言っちゃったんです。司令官さんは悪くないのです…」

電「暁お姉ちゃんも、司令官さんも、大好きですから…二人が幸せならそれでいいのです」

提督「そっか…」

電「ただ…わがままをひとつ聞いてくれませんか?」

提督「わがまま?」

電「このわがままを聞いてもらえたら…心の整理がつく気がするんです」

提督「……言ってみろ」

電「……↓2」


※電のわがまま

685: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/31(日) 02:12:06.88 ID:jgTTCiOB0
わたしを副提督に任命して欲しいにゃ~

688: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 02:39:05.53 ID:DBeYFAS8o
電「………」

提督「……電?」

電「……これからもずっと幸せでいてください、なのです」

提督「……そんなことでいいのか?」

電「そんなこと、じゃないのです!これは一番大切なことなのです!」

提督(てっきり、抱きしめて欲しいとかキスして欲しいとかだと思ってたが…うぬぼれだったかな)

電(キス…お願いしようと思ったけど、だめだよね。お姉ちゃんに悪いよね)

電「それじゃあ…用事は済んだので服を着て帰るのです」

ぱさ、ふぁさ…

提督(露出度は下がっていっているのに、この動作はなぜかドキドキするな…)

電「っふう」

提督「さっきの格好がもう見れないかと思うと少し残念だな」

電「も、もう忘れていいのです!」

提督「………」

電「………」

提督「電…俺、お前に恥ずかしくないように幸せになる。暁も幸せにする」

電「はい、信じています。……おやすみなさい、司令官さん」ガチャ

提督「……ああ、おやすみ、電」

バタン

提督(……なぜ電があんな水着を持っていたのかは分からずじまいか)

… … … … … …

翌日

―宿舎・暁型の部屋―


響「私の水着コレクションを漁った痕跡があるんだけど…誰か知らないかな」

暁「水着?最近使う機会あったっけ」

雷「それにしても、どうやって水着もそんなに揃えたのよ…」

電「ほ、ほんとなのです!お洋服だってたくさんあるのに、び、びっくりなのです」

響(犯人は電か…何に使ったのやら…まあいいけどね)



<お姉ちゃんとわたしと司令官さんと> 完

695: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 23:32:12.86 ID:DBeYFAS8o
<レディーへの道>


電「それで、ただ司令官さんの気を引いてみたかっただけなのです…」

暁「なるほどねー…」

電「心の整理はつけたので、もうこの間みたいなことはしません。約束します」

暁「うん…まあ…そうしてもらえると助かる、かな」

暁「私、けっこう危機感を感じたのよ?もし電が本気出したら…司令官を取られるんじゃないかって」

電「……そんなことはないのです。お姉ちゃんには勝てません」

暁「そっちこそ、そんなことないわよ…電ってば、おしとやかで、大人っぽくて、思いやりがあって…」

暁「私は正反対で、がさつだし、れでぃーとか言ってても子供っぽいのもわかってるし、相手の気持ちを考えるの苦手だし」

電「そこまで卑下しなくても…」

暁「……決めたわ!」

電「はい?」

暁「私、ほんとにレディーになる修行をするわ!」

暁「レディーになって、もし電が司令官を誘惑しても不安にならないくらいの自信をつけてみせるの!」

電「……もうしませんって言ったのです」

暁「それぐらいの意気込みってこと!」

電「…………やっぱり、かなわないなあ」ボソッ

暁「え?何か言った?」

電「いいえ、何も」

電(その前向きさがわたしには無い最高の武器なんだよ、暁お姉ちゃん…)

696: ◆2CHuV0SWzudy 2014/08/31(日) 23:53:25.35 ID:DBeYFAS8o
暁「それで、それでね?修行には先生が必要だと思うんだけど、誰がいいと思う?」

電「それは自分で決めることですよ?お姉ちゃんが思うレディーを先生にすればいいのです」

暁「私が思う…」

暁(改めて考えてみると…私の考えるレディーって…?)

電「あの…もしかして、特に理想もないまま修行しようと考えていたわけでは…」

暁「そ、そんなこと!ない!ないから、ちょっと待って!」

電「………」

暁(えーと、えーと…)

電「はあ……それでは、いろんな方にちょっとずつ先生役をやってもらうというのはどうですか?」

暁「え…?」

電「何もイメージを固める必要はないのです。いろんな方からいろんなレディーを学べばいいのです」

暁「さすが電!あなた本当に私の妹!?」

電(その褒め方はあまり嬉しくないよ…)

電「い、いいから…早く一人目の先生を決めよう?善は急げ、なのです」

暁(そうね…ぱっと思いついた人でいいのよ。思いついたからにはどこかでレディーとして尊敬してるんだわ)

暁(れでぃーれでぃー…思いついた!)

暁「一人目の先生は↓2にお願いしましょう!」

698: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/31(日) 23:54:56.49 ID:B1D2PtydO
雷ちゃん

704: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/01(月) 00:20:19.52 ID:paKUJ8nIo
暁「鳳翔さんにお願いしましょう!」

電「あ、わたしも鳳翔さんが適任だと思ってたのです!」

暁「ぜひ先生になってもらって、あの物腰を盗むのよ!」

電(物腰を盗むって言葉は初めて聞いたなあ…)

電「それでは、頑張ってくださいね」

暁「え?電も来るのよ?」

電「な、なんでー…?」

… … … … … …

―食堂―

電「鳳翔さんはこの時間、ここにいるはずです」

暁「やっぱ電は頼りになるわねー…ほーしょーさーん!いるー?」

電「わわ、そんな大声で…」

ぱたぱたぱた…

鳳翔「はいはい…あら、暁ちゃんに電ちゃん。何か私に御用ですか?」

暁「あのね、私、鳳翔さんに先生になってほしいの!」

鳳翔「せ、先生…?」

電「お、お姉ちゃん!鳳翔さんすみません、えーと、つまり…」

705: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/01(月) 00:33:47.86 ID:paKUJ8nIo
電「――ということなのです」

鳳翔「そうですか、レディーになるため…」

暁「鳳翔さんは私たちの憧れだから、少しの間先生になってほしいと思ったの!」キラキラ

鳳翔「……そこまで言われたら仕方ないわね。わかりました、先生の役を引き受けます」ニコ

暁「やったー!」ピョン

電(物腰を真似るつもりあるのかな、お姉ちゃん…)

鳳翔「でも…先生って具体的に何をすればいいのかわかりませんね」

電「鳳翔さんがレディーに必要だと思うことを修行の内容に選んでくれれば嬉しいのです」

暁「そうそう!鳳翔さんの考えるレディーが重要なの!」

鳳翔「そうですね…では、私からは↓2を教えます」


※鳳翔の修行

あまりに相応しくないものは安価下

707: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/01(月) 00:42:08.04 ID:DNfhOesMo
料理

713: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/01(月) 23:35:02.28 ID:paKUJ8nIo
鳳翔「では、精進料理を教えようと思います」

暁「しょーじん…?なんだっけ、聞いたことあるんだけど」

電「確か…殺生に関わる食材を使わない料理でしたか?」

鳳翔「電ちゃん、難しい言葉を知ってるわね?簡単に言うと、植物性の材料だけを使った料理ですよ」

暁「植物性って…つまり、お肉やお魚は使っちゃダメってこと!?そんな~…」

電「話に聞いたことはありますけど、それが具体的にどんな料理なのかはよくわからないのです」

鳳翔「そういうことなら、ひとつの社会勉強としてもいいかもしれませんね」

暁「……でも、それのどこがレディーなの?」

鳳翔「精進料理はどうしても淡泊になりがちだから、普通の料理よりも多くの工夫が必要なんですよ」

鳳翔「飽きがこないように味や食感に気を配る必要があって、それがレディーの気配りにも通ずるんじゃないかって」

電「なるほどー、なのです」

鳳翔「それに、カロリー控えめだからレディーの体型にも優しいんですよ?」

暁「ぐぬぬ…体型…」

暁(最近お菓子食べすぎかもしれないのよね…)

暁「……お願いします、先生」

鳳翔「頑張りましょうね、二人とも」

電「はい、先生!」

鳳翔(ふふ、先生って呼ばれるのもけっこう楽しいかもしれないわね♪)

714: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/01(月) 23:59:19.89 ID:paKUJ8nIo
―宿舎・?の部屋―


鳳翔「ここが私の部屋です。さあ、遠慮せずに入って?」

暁「おじゃまします」

電「お邪魔します、なのです」ペコ

暁(私たちの部屋と同じぐらいの広さ…)

暁「この部屋って、ここは鳳翔さんの他に誰が住んでるの?」

鳳翔「私みたいに、同型艦がいない空母の方たちですよ。大鳳さん、龍驤さん、龍鳳さん※です」

鳳翔「同型艦でなくても、提督は赤城さんや加賀さんみたいに強い縁のある方たちは同じ部屋にしているようですね」

暁「へぇ~…初めて知った」

電「同型艦がいない方たちの部屋は少し入れ換わりが多いのです。新しい方が入ったらまた考え直して…」

鳳翔「そうなんですよね…提督には本当に苦労をかけて」

電「わわ、そういうつもりで言ったのではなくて…」

暁「りょ、料理教えてよ、鳳翔さん!何作るの?」

鳳翔「……そうね、この後も先生を探すのならあまり時間を取るのも悪いから…」

鳳翔「高野豆腐の含め煮にしましょう」パン


※この鎮守府には龍鳳がいる設定。安価で大鯨が選ばれたら龍鳳になる

715: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 00:26:36.10 ID:1YoPJwKCo
鳳翔「――さて、準備もできたので、授業を始めます」

暁「はーい!」

電「お願いします」ペコ

… … … … … …

鳳翔「しいたけはまず石突きを…あ、石突きってわかるかしら」

暁「料理本に書いてあったような…ここだっけ?」

鳳翔「よくできました。ちゃんと勉強してるのね」

暁「えへへ、なんてったって、レディー目指してるから!」

鳳翔「それで、そこを切り落として、かさに十字を…」

… … … … … …

トントントン・・・

暁(この包丁さばき…まさにレディー!)

電「む、難しいのです…」

鳳翔「輪切りでもいいんですよ。人参は火が通りやすい厚さなら自由な形で…」

… … … … … …

鳳翔「そろそろ絹さやが良い感じね。暁ちゃん、さっき用意した氷水を入れたボウルに移して…熱いから気をつけてね」

暁「よ…っと…ねえ、せっかくあっためたのになんで冷やしちゃうの?」

鳳翔「茹でたまま放っておくと食感や色が悪くなってしまうの。他の野菜でもよく使うテクニックなんですよ」

暁「へえー…メモメモ」

… … … … … …

鳳翔「鍋にだしと調味料を…あ、配分はね…」

暁「ふむふむ…」

電(お姉ちゃん、とっても熱心だな…)

716: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 00:42:09.75 ID:1YoPJwKCo
約10分後…


鳳翔「そろそろ豆腐に味が染みたころかしら…」

暁「できたの!?」

鳳翔「少し味見してみましょうか……うん、良い感じ」

電「それでは、みんなで食べるのです!」

… … … … … …

暁「いただきまーす!」

電「いただきます、なのです」

鳳翔「いただきます」


モグモグ…


暁「おーいしー!」

電「さすが鳳翔さんなのです」

鳳翔「ふふ、ありがとう。でも、この味は間宮さん秘伝のだしが必要だから、私がすごいわけではないのよ」

暁「そんなことないわ、ねえ電?」

電「お姉ちゃん、これは多分レディー特有の奥ゆかしさなのです。こういうところも勉強しないと」

暁「なるほど、メモメモ…レディーは奥が深いわ」

鳳翔「あらあら…」ニコニコ

鳳翔(二人があんまり可愛いものだから、つい先生になりきっちゃった…)

鳳翔(また来てくれないかな…なんてね)

717: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 00:49:52.92 ID:1YoPJwKCo
暁「ありがとーございました!」

鳳翔「また遊びに来てくださいね」

電「はいなのです!」

… … … … … …

電「とっても勉強になったのです」

暁「ついてきてよかったでしょ?」

電「お姉ちゃん…不安だからついてきてほしかっただけなのに、その言い方は…」

暁「わ、わー!違うもん!」

暁「つ、次の先生、決めたわ!行くわよ!」

電「え?もう決めてたの?」

暁(決めてないけど…今決めれば同じことよ…えーと…)

暁「さあ、↓2のところに行きましょう!」


※暁が先生に選んだ艦娘(鳳翔以外)

先生安価はあと1回取ります

719: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 00:54:00.21 ID:sZgITPRwO
雷ちゃん

722: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 01:05:41.06 ID:1YoPJwKCo
暁「雷のところに行きましょう!」

電「雷お姉ちゃん…なのです?」

暁「あの子、何気にいろんなことできるのよね…」

電「確かに、わたしたち姉妹の中で一番器用かも」

暁「今まで認めたくなくて目を逸らしてたけど…雷は私よりもレディーに近い位置にいるのよ」

電(暁お姉ちゃんと比べたらなあ…)

暁「今失礼なこと考えたでしょ!」

電「そ、そんなことないのです!」

暁「まあいいわ…雷の何がすごいって、基本的な家事は全部できることなのよ」

電「そうですね、ちょっとわたしも頼りすぎちゃってるかも…」

暁「それに…」

電「それに?」

暁「…………カレーが作れるのよ」

電(あ、そこ重要なんだ…)

724: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 01:22:45.16 ID:1YoPJwKCo
―宿舎・暁型の部屋―


暁「――ということなんだけど、協力してくれない?」

雷「うーん…協力してあげたいのはやまやまだけど、私じゃ大したことできないわよ?」

暁「電!やっぱりこの子レディーだわ!さっきの鳳翔さんと同じ奥ゆかしさ!」ゴニョゴニョ

電「なのです!」ゴニョゴニョ

雷(勝手に盛り上がってるけど何の話だろ?)

暁「雷が教えられる範囲でいいから、お願い!先生になって!」

雷「とは言っても、何を教えたらいいかしら…」

電「雷お姉ちゃんが考える、レディーに必要なことを教えて欲しいのです」

雷「そうねえ…」

雷(要するに、暁姉がレディーになるために必要とすることよね…)

雷「それじゃ…↓2を教えようかな?」


※雷の修行

あまりに相応しくないものは安価下

726: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/02(火) 01:27:00.75 ID:ZVl++npGO
母性

734: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/02(火) 23:33:52.44 ID:1YoPJwKCo
雷「暁姉には…なんていうの?包容力?みたいなのが足りないのかもしれないわ」

暁「どういうこと?」

雷「なんて言えばいいのかな…包み込んであげるような優しさ…一歩引いて見守ってあげるような寛容さ…」

電「それってつまり、母性ということなのです?」

雷「あ、それかも!さすが電ね」ナデナデ

電「えへへ、雷お姉ちゃんはとっても母性にあふれていると思うのです」

暁(頭をなでれば母性を感じる…?今度司令官にやってみよう)

雷「それじゃ、母性の授業を始めるわ!って自分で言うと照れくさいわね…」

暁(あれ、司令官がいつも私をなでてくれるのは母性…?なんか違うような)

電「どういう授業にするか思いついたのです?」

雷「そーね…暁姉、まずは母性を身につけるための基本を考えてみましょう!」

暁「………」ブツブツ

雷「って暁姉、聞いてるー?」

暁「あ!ごめん、基本、基本よね?なにかなー…」

雷「私も偉そうなことは言えないから、授業というより一緒に考えていく感じになるけどいいかな?」

電「雷お姉ちゃんが一緒に考えてくれるだけで十分授業になりますよ」

735: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 00:08:14.77 ID:l4+3HqCao
暁「うーん…」

雷「……そうだ!司令官を相手に考えてみればいいんじゃない?」

電「ああ、それなら暁お姉ちゃんもイメージしやすいのです」

暁「な、なんで急に司令官が出てくるのよぅ!」

雷「だって、もし母性を身につけたとして、それが役に立つのは司令官を相手にした時でしょ?」

暁「それは…そうだけど」

雷「今まで暁姉が普段司令官と過ごしてて、母性を発揮したと思う場面って思いつく?」

暁「え?難しいこと聞くわね……えっと……司令官がしてほしいことを聞き出して、それをしてあげたとか」

暁(司令官を踏んであげてるのは母性に入るのかな)

電「いいですね、ちょっと母性を感じます」

雷「そーね…良い感じだけど、してほしいことを無理に聞き出したりしちゃダメよ?」

雷「私の場合は、いつでも頼っていいことをアピールして向こうから言ってくれるのを待つわ」

電「雷お姉ちゃんがいつも頼っていいって言っているのはそういう意図だったんですね」

雷「まあね!私は皆の役に立ちたいけど、ありがた迷惑に思われるのがすごく怖いのよ。ただ臆病なだけかもしれないわ」

暁「ううん…さすが雷って感じ。メモメモ」

雷「メモするほど大層なことじゃないのよ。ただ、相手のことを考えた結果、私はこうなったってだけ」

雷「暁姉には暁姉の母性が生まれるかもしれないし、あくまで参考程度にしておいてね」

暁「うん、わかった…暁の母性かあ…」

暁(ぜんぜん想像できない…ちょっと悲しくなるなあ)

736: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 00:27:37.93 ID:l4+3HqCao
暁「……そうだ、母性といえば耳かきじゃない?」

電「唐突に何を言い出してるのです…」

暁「前読んだ本に書いてあったのよ、男性が彼女に母性を感じる瞬間ってのがあってね」

雷(あからさまに信憑性がなさそうな記事ね…)

電(また妙な雑誌を…どこから持ってくるのかな)

暁「それの一位が!なんと、耳かきされてる時だったのよ!」

電「暁お姉ちゃん、他の人に耳かきしてあげたことないでしょ?危ないからやったらダメなのです」

暁「そんなのわかってるわよ。だから、雷に…」

雷「えー、暁姉の練習台にはなりたくないわよ…」

暁「そうじゃなくって、雷、私の耳かきして!」

雷「へ?」

電「はい?」

… … … … … …

雷「どう?母性感じるー?」コリコリ

暁「なんか…あったかい気持ちになるー」

雷「それはよかったわ…」

暁「雷の膝枕気持ちいい…ふにふに」

雷「暁姉!動かないの!耳を傷つけたらどうするの!」

暁「あう…ごめんなさい…」



電(親子にしか見えない…)

738: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 00:50:04.38 ID:l4+3HqCao
雷「よし、こんなものかな」

暁「ありがとね、雷」

電「それでは、そろそろ失礼…」

雷「待ちなさい電、次はあなたの番。こっちおいで」

電「え?わたしは別に…」

雷「私が暁姉の耳かきをしてる間、やってほしそうな目で見てたでしょ?」

電「えっ!そそそ、そんな!」カァ

雷「いいからおいで、暁姉だけじゃ不公平だもんね」

暁(むむ!頼られるのを待つとか言っておきながら、自分から攻める雷…これが雷の無意識な母性なのかも!メモメモ)

雷(今のシーンで何かメモするところあったかしら…?)

… … … … … …

雷「痛かったらいつでも言ってね」コリコリ

電「だいじょうぶ、なのです…」

暁「ふーむ…」

雷「……ねえ、そんなに見られてるとちょっとやりづらいんだけど」

暁「えと、その…やってもらってたときは見えなかったから、やり方の勉強に…ごめん」

雷(ほんとにどうしようもないくらい真っすぐね…)

雷「ふう…しょうがないわね、見るならちゃんと見てないとダメだからね!」

暁「あ、ありがとう雷!」

電「暁お姉ちゃんったら、そんなに喜んじゃって…」

暁「電、今度練習相手になってね!」

電「え!?」

雷「こら、動いちゃだめ!」

電「ご、ごめんなさい…なのです」

739: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 01:06:25.18 ID:l4+3HqCao
雷「えーっと、授業って言っていいのかよくわからないことになったけど、これで私の授業は終わります」

暁「ありがとーございました!」

電「ありがとうございました、なのです」ペコ

雷「せっかく頼ってくれたのに、大したことできなくてごめんね?」

暁「ううん、かなり勉強させてもらったわよ。ほら」パラ

雷「うわ、メモ帳にそんなに…何書いたの?ちょっと読ませて」

暁「だめー!どれだけ書いたか見せるだけ!中身は秘密!」


… … … … … …


暁「けっこう時間経っちゃったわね…」

電「今日は次あたりでやめておきましょうか」

暁「次、次か…誰にしよっかなー」

暁(またぱっと思いついた人で…鳳翔さん…もう行ったじゃん、雷…さっき行ったってば!)

暁(うーん…そうだ!)

暁「今日最後の先生は↓2よ!」



※暁が先生に選んだ艦娘(鳳翔、雷以外)

先生安価ラスト


(某ラジオに集中するのでちょっと休憩します)

741: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/03(水) 01:13:37.74 ID:YurWSworo
蒼龍

743: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 01:53:56.68 ID:l4+3HqCao
暁「最後の先生は蒼龍さんよ!」

電「確かに蒼龍さんはいいかもしれないのです。わたしにもよく優しくしてくれて…暁お姉ちゃん、意外に人を良く見てますね」

暁「意外って何よー!もう、さっさと蒼龍さんの授業受けに行くわよ!」

電「お姉ちゃん、まずはお願いするところからなのです!」

暁「そ、そーだった…鳳翔さんも雷も簡単に引き受けてくれたから、つい…」

電「まったく、お姉ちゃんったら…」プー

… … … … … …

―宿舎・蒼龍と飛龍の部屋―


暁「――ということで、先生をお願いしたいの」

蒼龍「先生…そういうふうに頼られるの初めてだし嬉しいなあ。他には誰か先生になってもらったの?」

電「これまでには、鳳翔さんと雷お姉ちゃんに先生になってもらいました」

蒼龍「ほ、鳳翔さんのあとかぁ…ちょっとハードル上がっちゃうかも…雷ちゃんもけっこうすごそうだし…ほんとに私でいいの?」

暁「他の人は関係なくて、私は蒼龍さんならではのレディーが知りたいの!」

蒼龍「私ならでは…」

電「ちょっとしたことでもいいのです。深く考えなくてもいいので、よろしくお願いします」ペコ

蒼龍「……わかりました!引き受けましょう!」

暁「やったー!ありがとう蒼龍さん!」

蒼龍「私からは、↓2を教えます!」



※蒼龍の修行

あまりに相応しくないものは安価下

745: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/03(水) 02:05:30.47 ID:072QKg8qO
日々の体のお手入れ、身だしなみ

756: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 23:34:06.45 ID:l4+3HqCao
蒼龍「日々の体のお手入れや身だしなみの整え方を教えます!」

暁「わあ…!なんだかすごくレディーっぽいかも!」

蒼龍「そ、そう?よかったあ…がっかりされたらどうしようかと思ったのよ」

電「がっかりだなんてとんでもないのです。とっても役に立ちそうです!」

蒼龍「そう言ってもらえると助かるな。……よし、やると決めたらちゃんと先生しないとね!」

電「よろしくお願いします、蒼龍先生。…ほら、お姉ちゃんも」

暁「わ、わかってるわよ…せんせー、よろしくお願いします!」ペコ

蒼龍「あはは…先生って柄でもないんだけどね…えー、こほん」

蒼龍「……それでは授業を始めます」

暁「まずはどんなことを教えてくれるの?」ワクワク

蒼龍(お手入れと言っても、この子たちにはまずは簡単なことだけでいいわよね…簡単なことといえば…)

蒼龍「えーっと……あ、そうだ、二人は化粧水は使ってる?」

暁「化粧水…?」

757: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/03(水) 23:56:35.32 ID:l4+3HqCao
電「化粧…?いえ、使ってません。わたしたちにはまだ化粧は早いと思うのです」

蒼龍「うん、化粧はまだしないほうがいいわ。こんなにもちもちな肌…羨ましいなあ」プニプニ

電「や、やめてくだひゃい…」

蒼龍「あら、ごめんね、つい…」

暁「先生、化粧しなくていいならなんで化粧水のことを聞いたの?」

蒼龍「化粧水って名前から先入観が生まれちゃうけど、要するに保湿のための液のことね」

電「保湿…ですか?」

蒼龍「うん、肌がかさかさにならないようにお風呂上りなんかに顔につけるの」

蒼龍「最近では男性も使ってる人が多いっていうけど、提督はどうなんだろうなあ」

暁(司令官のほっぺ、気持ちよかったな…化粧水、使ってるのかも)

暁(…ん?お風呂?と、言えば…)

暁「先生、話の途中で悪いんだけど、あとで髪のケアの仕方も教えて欲しいな…」

蒼龍「髪?もちろんいいわよ。……そうだ、そういうことなら今から一緒にお風呂に入ろっか。ちょっと早いけど」

電「もしかして、さっそく実践でしょうか?」

蒼龍「それじゃ、一気にたくさん教えても仕方ないし、今日の授業は髪のケアと化粧水の使い方の練習ってことでいいかな?」

暁「はい、お願いします、先生!」

暁(髪を大事にして、もっと司令官にほめてもらうんだから!)

758: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 00:27:17.88 ID:8B9ABlIpo
―脱衣所―


暁「蒼龍さんはやくー」

蒼龍「暁ちゃん、待って!お風呂に入る前から髪のケアは始まってるのよ!」

暁「え?」

電「そうなのですか?」

蒼龍「洗う前に髪を梳かしておくのが大事でね…」


… … … … … …

―大浴場―


ジャー…

蒼龍「最初のすすぎでちゃんと地肌まで濡らして…」

暁(地肌まで…)

蒼龍「この段階でもかなりの汚れが落ちるから、ここで手を抜いたらだめなのよ」


… … … … … …


暁「しゃんぷーしゃんぷー…」

蒼龍「そうだ、シャンプーは手にとって泡立ててから髪につけてね」

電「……いつもそのまま髪につけていたのです」


… … … … … …

   ~中 略~

… … … … … …


暁「~めざすとこーろがちがーっても♪」

電「ときにしょうとつして、でもすぐになかなおーりして♪」

蒼龍(ああ、かわいいなあ…ずっと眺めてたい)

蒼龍「髪の洗い方はだいたい覚えたかな?」

暁「うん!…でも、メモ帳持ってこれなかったから、あとでもう一回聞いてもいい?」

蒼龍「暁ちゃんは勉強熱心ね。もちろんいいわよ!」

760: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 00:52:29.01 ID:8B9ABlIpo
―脱衣所―


蒼龍「手にこれぐらいの量を出して…」

暁「ふむふむ」

電(メモ帳を取り戻してから急に生き生きと…)

蒼龍「よく見ててね、こういうふうに円を描くように馴染ませるの」

暁「メモメモ…」

蒼龍「顔が終わったら首にも同じようにしてね」

電「首もですか?」

蒼龍「顔と同じくらいデリケートな場所だからね」

暁「へえ~…」


… … … … … …


蒼龍「えーっと…これで授業は終わり、です、けど」

暁「けど?」

蒼龍「本当にこんなのでよかったのかなー…」

電「こんなのって…わたしは良い授業だったと思うのです」

蒼龍「ありがとう、電ちゃん。二人とも、また来てね?今回の経験を生かしてリベンジしてあげるから!」

暁「あはは、ありがと!期待してるね、蒼龍先生!」

761: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 01:13:14.48 ID:8B9ABlIpo
―宿舎・暁型の部屋―


暁「今日はとっても充実した一日だったわ…」

電「暁お姉ちゃんについていって正解でした!」

暁「でしょー?」

雷「そんな得意そうな顔して…鳳翔さんと蒼龍さんに迷惑かけてないでしょーね?」

暁「そんなことするわけないじゃない!ね、電?」

電「え?えっと…そう、かな?」

雷「暁姉ー?」

暁「ほ、ほんとに迷惑かけてないってば!」



響「迷惑かけたかはともかく、割と真面目に勉強してきたみたいだね」ペラ

暁「響!いつの間に私のメモ帳取ったの!?」

響「でも姉さん、あまりに字が汚くないかい?」

暁「それはあくまでメモで、こっちのノートに清書するの!ってそんなことはどうでもいいからかえしなさーい!」


ドタバタドタバタ…


雷「………」

電「………」

雷「暁姉、レディーの勉強してきたのよね?」

電「なのです……はあ」





もちろん一朝一夕にはレディーにはなれないよね
でも、こんなお姉ちゃんがわたしは大好きなのです





暁「電、耳かきの練習台になってー!」

電「ほ、他をあたってください!」



<レディーへの道> 完

765: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 23:19:53.11 ID:8B9ABlIpo
<謎の少女>



「もう一度確認しておきますけど、本当に危険はないんですよね?」

「今更何言ってるの、お母さん!今まで散々説明はしてもらったじゃない」

「大丈夫ですよ。万が一のために緊急作動システムもありますので」

「……ごめんなさい。いざとなると、つい…」

「心配性だな、もう…」

「……そろそろ時間です。お母様、申しわけありませんが部屋の外にお願いします…」


… … … … … …


「実験中の決まりはちゃんと覚えているね?」

「はい、もちろん。私も無事に終わらせたいと思ってますから」

「その言葉に安心したよ。もし異常を感知したら強制終了しなくてはいけないからね、こちらとしてもそれは避けたい」

(私だって目的を果たす前に終わるわけにはいかないんだから…しっかりしないと)

「それでは…始めようか」




お母さんは若いころの話を全然してくれない

それがなぜかはわからないけど…私が聞くとちょっと困った顔をするものだから、あまり強くは言えない

だから……この機会に、私が直接探って見せる!

766: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 23:31:06.05 ID:8B9ABlIpo
―鎮守府正門―


?「むー…」キョロキョロ

?(ここまで来たのはいいけど、どうやって入るかまでは考えてなかった…)

?(正面から行ってもつまみだされるだけだよね…)

暁「ねえ、さっきから何やってるの?」

?「ひゃあっ!?ごごごごめんなさいわたくし別に怪しいものではなく…」

暁「あやしい…?お姉さん、この鎮守府に用があるんでしょ?案内しよっか?」

?「え?…いいの?」

暁「もっちろん!……って言いたいけど、まずは司令官にいいかどうか聞いてみなきゃね」

暁「司令官のところにつれて行ってあげる!ついてきて!」

?「あ、ありがとう」

暁「ほらほら、はやくー!」バタバタ

?(……なにこの子、かわいい!)



?(あれ、よく考えたら…よく考えなくても、しれーかんって……)

768: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/04(木) 23:43:21.85 ID:8B9ABlIpo
―応接室―


提督「それで、お客さんっていうのは…」

暁「このお姉さん!」

?「は、初めまして…あなたは…ここの提督さん、です、よね?」

提督「…?そうだけど、何か?」

?(雰囲気は似てるけどちょっと若すぎるような…あれ?他の鎮守府と間違えたとかじゃないよね…)

提督(見たことのない顔だな…このあたりに住む一般人か、はたまた余所の鎮守府の艦娘か)

提督(見た感じ中学生?いや、高校生かも…女の子は外見からじゃよくわからん…)

提督(なんにせよ、一般の学生ならばこんなところに用は無いと思うが)

提督「……君は?ここは一般の人は勝手に入っちゃいけないんだけど…とりあえず自己紹介してもらえると助かるかな」

?「あ、はい…私は…」

?(あ、危ない!本当の名前を言いそうになっちゃった…偽名を使わないと、ルールを破っちゃう)

暁「お姉さん、どうしたの?」

?「な、なんでもないの……私は、↓2といいます」


※提督に名乗る名前

あまりに相応しくないものは安価下

769: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/04(木) 23:46:16.52 ID:ft1kwS8lo
黄昏

771: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 00:03:25.40 ID:VdbC/+jio
黄昏「私は、黄昏といいます。高校一年生です」

提督「黄昏、か…」

黄昏(あ、あれ?まずい名前だったかな…もしかしてそういう艦娘がいるとか)

提督(暁が黄昏を連れてきたって、なんだか文学的だな…)

黄昏「あの、何か…?」

提督「ああ、すまない。それで、黄昏さんは…」

黄昏「呼び捨てで構いませんよ、司令官さん」

黄昏(さん付けだとなんかぞわぞわする…偽名だからどうせ違和感はあるだろうけど)

提督「なら、黄昏は何の用でここに来たのか聞かせてもらえるかな」

黄昏(若いころのお母さんに会いに来た…なんて言えないから、それらしいことを言ってなんとかごまかさないと…)

黄昏「えっと……私、↓2のために来たんです!」


※でっちあげた目的

773: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 00:07:47.21 ID:xtDKpJy2O
将来提督になりたいので見学しに来た

774: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 00:34:17.34 ID:VdbC/+jio
黄昏「将来、提督になりたいと思っていて…ここの見学に来たんです!」

提督「て、提督になるだって?君が?」

黄昏「そ、そーですけど…」

提督「女性が提督になるのはとっても大変なんだぞ?俺もどうかと思うんだが、まだ男尊女卑が根付いていて苦労するだろうし」

提督「俺個人の意見としては、おすすめはできない…」

黄昏「……なるったらなるんです!」

提督「……すまん、頭から否定するのは失礼だったか」

黄昏「……いえ、気にしてないです。こちらこそ興奮しちゃてすみません」

黄昏(別に本当になりたいわけじゃないのに、つい反発しちゃった…)

提督(なんだ?よくわからないが、放っておけない気がするな…深い縁を感じるというか)

黄昏「…やっぱり、見学はだめ、ですか?」

提督(こんな若い子が軍事に興味を持つなんて珍しいし…見学させてあげたい気もするなあ)

黄昏(悩んでる?もうちょっと押せばなんとかなるかも…)

黄昏「私、艦娘さんたちも興味があって、ぜひ直接会ってみたいと思ってるんです!」

提督(艦娘に興味を持つ人は多い…特例を認めてしまうと、ちょっとした騒ぎにつながる恐れもあるんだよなあ)

暁「司令官、かたいこと言わないで許してあげてよー!私がちゃんと案内するから!」

提督「うーむ……そうだな……よし、わかった。妹たちの誰かと一緒ならいいぞ」

暁「それって私ひとりじゃ信用できないってこと!?」ガーン

黄昏「あ、ありがとうございます!」

提督「ただし、ここで見聞きしたことは他言無用。ここを見学したことも秘密にしてもらう」

黄昏「はい、もちろんです!」

暁「黄昏さん、やったね!まずはどこに行く?私の妹を拾ってからになるけど」

黄昏「……駆逐艦の暁さんに会いたいです」



暁「え?」

提督「なんだ、ちょうどよかったな。黄昏、この子が暁だよ」



?(……え?この子が、暁!?)


飛ぶ時間、間違えちゃったかも…

776: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 00:51:12.19 ID:VdbC/+jio
―廊下―


トコトコトコ…


暁「ねえ、黄昏さんはなんで私に会いたかったの?」

黄昏「え!?その…い、一人前のレディーの噂を聞いて…」

黄昏(幼いころから"一人前のレディー"が口癖だってことは知ってる…これを言えば多分外れないよね)

暁「ほ、ほんと!?一人前のレディーって噂があるの!?」

黄昏「あ、あるような…ないような…」

暁「やっぱりこの間の修行が効いたのかしら!わーい!」

黄昏(もう聞いてない…ていうかめっちゃくちゃ可愛いんだけど!抱きしめたい!)

暁「……あ、そろそろ私たちの部屋ね」

黄昏「そういえば、暁…ちゃんの妹たちって」

暁「響と雷と電の四人。みんなとってもいい子なんだから!」

黄昏(名前に馴染みはあるけど、見た目でまたショックを受けそうだな…今の内に心の準備をしておこう)

777: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 01:10:50.00 ID:VdbC/+jio
―宿舎・暁型の部屋―


暁「ただいまー」ガチャ

響「姉さんお帰り…あれ、その人は?」

暁「紹介するわ、このお姉さんは黄昏さんっていって、今日は鎮守府の見学に来たのよ!」

響「へえ…私は響だよ。よろしく」

電「よろしくお願いします、電です」ペコ

雷「雷よ!よろしくね!」

黄昏「よ、よろしくね」ペコ

黄昏(いろいろと複雑な気持ちだけど、みんな可愛い…まとめて抱きしめたい…ここは天国かな)

響「姉さん、なんでここに連れてきたんだい?まさか宿舎を見学したいと言ったわけじゃないよね」

暁「そうそう、司令官がね、私ともう一人で黄昏さんを案内しろって言うのよ。誰かついてきてくれない?」

電(ああ…暁お姉ちゃんだけでは確かに…)

雷(司令官も不安でしょうね)

響「なら、黄昏さんに誰を連れていくか選んでもらおうか」

黄昏「わ、私?」

響「短い時間とはいえ、苦手なタイプの人と一緒だと嫌だろうと思ってね。黄昏さんが選ぶのが一番いいと思うんだ」

雷「そんなこと言っても、初対面よ?苦手なタイプかどうかなんてわかんないでしょ」

電「でも、第一印象で意外とわかるものですよ」

暁「結局誰かついていくんだから、決める方法なんてなんでもいいんじゃない?」

雷「ま、それもそうね…」

黄昏(か、勝手に話が進んでいく…)

暁「そういうことで黄昏さん、誰か選んで?大丈夫、みんないい子だから!」

黄昏「……それじゃ…↓2ちゃん、ついてきてくれる?」


※響、雷、電より選択

779: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 01:23:18.69 ID:xtDKpJy2O

780: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 01:40:10.94 ID:VdbC/+jio
黄昏「雷ちゃん、ついてきてくれる?」

雷「私?わかったわ、この雷様がしっかり案内役を務めるわ!」

暁「案内役は私!雷はサポート!」

雷「はいはい、わかってるわよ。黄昏さん、行きましょ!」

黄昏「うん、雷ちゃん、よろしくね」

暁「むー!私が仕切るのー!」



電「黄昏さんって、とっても綺麗な方なのです」

響「……そうだね」

電「響お姉ちゃん?」

響「いや…姉さんが成長したらあんなふうになるのかなって…なんとなくね」


… … … … … …


雷「暁姉、最初はどこに行く?」

暁「そーね…黄昏さん、どこか見たいところはある?」

黄昏「明確な目的は暁ちゃんに会うことだけだったんだよね…」

雷「暁姉に会うのが目的って…?」

暁「つまり、私が一人前のレディーってこと!」

雷「?」

黄昏「えっと…特別にここに行きたいってところはないから、順番に見ていきたいな」

黄昏(実は、鎮守府の施設に何があるかは詳しく知らないんだよね…)

雷「わかったわ。そういうことなら、まずは…」


※自由イベント

どこかに行く、何かをする、艦娘の誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価はあと一回か二回取ります

781: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 01:48:49.14 ID:GUqkn1Q1O
安価先が無いのですが……
安価なら 大鯨によるテーブルマナー講座に参加

783: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 02:12:40.89 ID:VdbC/+jio
>>714より、大鯨は龍鳳として扱います


雷「まずは…」


ぐぅ…


雷「………」

黄昏「………」

暁「わ、私じゃないわよ!?」

雷「まずは食堂でご飯を食べましょう」

黄昏「そういえばいい時間だね」

暁「わ、私じゃ…」

雷「暁姉、早く行くわよー」

暁「むー…」


―食堂―


暁「何を頼もっかなー♪」

雷「黄昏さん、ここのご飯はなんでも美味しいのよ」

黄昏「へえー、それは楽しみ…あれ?貼り紙が…龍鳳のテーブルマナー講座?」



暁「龍鳳さん、何してるの?」

龍鳳「暁ちゃん、雷ちゃんと…あれ?ごめんなさい、あなたは…えっと…」

暁「このお姉さんは黄昏さんっていうの!黄昏さんは――」


カクカクシカジカ


龍鳳「なるほどー…黄昏さん、よろしくお願いしますね。私はたいげ…龍鳳と申します」

黄昏「龍鳳さん、こちらこそよろしくお願いします」

龍鳳「せっかくですから、黄昏さんもテーブルマナー講座を受けてみませんか?」

788: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 23:24:49.95 ID:VdbC/+jio
黄昏「せっかくだから受けて行こうかな。龍鳳さんとも仲良くなりたいし」

龍鳳「やったあ♪それでは、三名様ご案内です~今日のテーマは洋食のマナーです♪」



暁「そういえば龍鳳さん、なんでテーブルマナー講座を開こうと思ったの?」

雷「確かに、気になるわね。この前まではやってなかったと思うけど」

龍鳳「ふふ…この間、暁ちゃんがレディーになる修行をしてるって鳳翔さんに聞いてね、私もお手伝いしたくなったんです♪」

龍鳳「それとね、暁ちゃんだけじゃなくって、他の子もこの機会に勉強できたらいいなって」

暁「ふわあ…!龍鳳さんってば最高にレディーだわ!」キラキラ

雷「暁姉、褒めるときとりあえずレディーって言えばいいと思ってない?」


… … … … … …


雷「ナイフとフォークがいっぱい…」

暁「ど、どれから使うんだっけ…確か、内側…いや外側…どっちかだったはず…」

黄昏「暁ちゃん、外側からだよ」

龍鳳「黄昏さん、正解です。よくご存じですね…あ、こんな言い方は逆に失礼ですね、ごめんなさい」

黄昏「いえ、そんな…」

暁「よーし、外側のナイフとフォークで…」

グッ…ギリギリ

暁「あ、あれ…うまく切れない」

雷「暁姉、力づくじゃだめよ!こうやって…あら、ちょっと…難し…」

龍鳳「あ、ナイフは…」

黄昏「こういうふうに構えて切るといいんだよ。そんなに力は入れなくていいから…」スッ

暁「わー、すごーい!」

龍鳳「黄昏さん、動きが様になってる…」

雷「黄昏さんって、実はお嬢様だったりして!?」

黄昏「お、お嬢様なんかじゃなくって……お母さんに教え込まれたの。まだぜんぜん覚えられてないんだけど…」

暁「黄昏さんのお母さん…きっとすごいレディーね!いつか会いたいな!」

黄昏「……うん、いつかね」

789: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/05(金) 23:42:48.80 ID:VdbC/+jio
龍鳳「――これで、今回のテーブルマナー講座は終わりです」

龍鳳(結局あの後も黄昏さんがほとんど教えちゃうから私の出番が…ちょっと悲しい)

雷「ありがとうございました!」

暁「龍鳳さんありがと!これでまた一歩レディーに近づいたわ!」

黄昏「あの…龍鳳さん、ごめんなさい…つい口出ししちゃう性分で…」

龍鳳「い、いえ!気になさらないでください!私の願いはみんなが勉強できることですから!」

暁「また来るね!今日のテーマは洋食って言ってたから、いつか和食もやるんでしょ?」

龍鳳「も、もちろん!やります!空母龍鳳、勝つ気で参ります!」

雷「何に?」

龍鳳(黄昏さんに!)ギラギラ

黄昏「?」


… … … … … …


暁「よーし、お腹もいっぱいになったし、次にいこー!」

雷「食堂からだと、どこがいいかしら…」

黄昏(この子たちと一緒ならどこでもいいや…)ポワァ


↓2

※自由イベント

どこかに行く、何かをする、誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価はあと一回取ります

790: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/05(金) 23:44:31.07 ID:bosz8YzS0
暁のお部屋訪問

792: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 00:08:58.73 ID:h+pk/mC8o
雷「どうしようかしらね…」

暁「……黄昏さん、ほんとに行きたい場所、思いつかないの?」

黄昏「えっ…」

黄昏(私が一番行きたい場所は……でも、変に思われちゃうだろうなあ)

暁「あるんでしょ?遠慮しないで言ってみて?」

黄昏「…………暁ちゃんたちの部屋に行きたい」

雷「え?さっき来たじゃない。なんで…」

黄昏「そ、そうだよね!ごめん、やっぱりいいや、他のとこ案内してよ!」

暁「……わかった、行こっ!黄昏さん」ギュッ

黄昏「暁…ちゃん?」


… … … … … …

―宿舎・暁型の部屋―


暁「んー…」ガサゴソ

黄昏「暁ちゃん…雷ちゃんたちを追い出しちゃってよかったの?」

暁「いいのいいの、あの子たちは優しいし賢いから」

黄昏(追い出していい理由になってない気がする…)

暁「黄昏さんに私の宝物を見せたくってね、でもあの子たちには内緒なの。ここにあることはバレてるけど、内緒なの」

黄昏「宝物……」

暁「この箱!一人前のレディーになるために集めた道具が入ってるレディー箱!」デン

黄昏(そのネーミングセンスはどうなの…)

793: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 00:23:32.13 ID:h+pk/mC8o
黄昏「それ、宝物なんでしょ?今日知り合った私なんかに見せていいの?」

暁「うーん、暁にもよくわからないんだけど、なぜかそういう気分になったの!」

暁「黄昏さんになら見せてもいい…見て欲しい。開けてみて?」

黄昏「……うん」

パカッ

黄昏(色々な物が入ってる…小物、本、え?ぬいぐるみ?)

黄昏「…レディー?」

暁「れ、レディーには童心も必要なの!」



黄昏「……あ、この絵本は…」

暁「それ知ってるの?私の大好きなお話なのよ」

黄昏(お母さんに読んで貰ったことがある…)

黄昏「こっちは、イルカのペンダント…」

暁「それは司令官に買ってもらったの!今の一番大事なものよ!」

黄昏「そ、そっか…いちばん、だいじ、か…」ポロポロ

暁「な、なんで泣いちゃうの!?私なにかしちゃった!?」

黄昏「ご、ごめん…なんでもない……これ、ずっと大事にするんだよ」

暁「もちろん!言われなくてもそうするわ!」

794: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 00:50:47.80 ID:h+pk/mC8o
キィ…

暁「お待たせー」

雷「あら、もういいの?……黄昏さん、どうしたの?目が…」

黄昏「な、なんでもない、ちょっと目にゴミが…」

黄昏(我ながら古典的すぎる言い訳…いくらなんでもそれはないでしょ)

響「そうか、ちゃんとゴミは取れたかい?」

黄昏「え?ええ…」

電「それはよかったのです。まだ見学途中なんですよね?お気をつけて」

黄昏「ありがとう…」

黄昏(この子たちが優しくて賢いって意味がわかった気がする…)


… … … … … …


黄昏(そろそろ時間が無くなってきた…)

暁「次はどこに行こうか?」

雷「黄昏さんの希望は叶えたし、次は私たちのおすすめとか?」


↓2

※自由イベント

どこかに行く、何かをする、誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価ラスト

796: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/06(土) 01:24:07.61 ID:lDY/X4RI0
5人で記念撮影

798: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 01:44:01.79 ID:h+pk/mC8o
暁「そうだ!いいこと思いついた!」

雷「どうしたの?」

暁「ふふー、秘密!黄昏さん、雷、響と電を連れて正門で待ってて!」ダッ

雷「あ、暁姉!」

黄昏「行っちゃった…」

雷「仕方ないわねぇ…言うとおりにしましょ」


… … … … … …

―鎮守府正門―


暁「青葉さん、はやくはやくー」

青葉「あうう、わかりましたから引っ張らないでくださいー…」

響「……青葉さんを連れてきたということは、記念写真でも撮るつもりかな?」

青葉「確かにそうお願いされましたけど、響さんの中では私イコール写真なんですね…」

電「あ、青葉さん、元気出してください!その…青葉さんの撮影技術はとってもすごいのです!」

雷「フォローになってないわよ、電」

黄昏「あのー…初めまして、私は…」

青葉「あ!あなたが噂の見学者さんですね!ひとことお願い…」

暁「青葉さん、いんたびゅーもいいけど、まずは写真お願い!」

青葉「わ、わかってますよ…では、そこに並んでくださーい」

黄昏「は、はい」

799: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 01:56:53.14 ID:h+pk/mC8o
暁「黄昏さんが真ん中ね!」

黄昏「わ、私?」

雷「そりゃーね?主役が真ん中なのは当たり前よ」

響「黄昏さんの両脇は姉さんと雷で挟めばいい。二人は特別仲が良いみたいだからね」

電「それでは、響お姉ちゃんとわたしは外側に行って…」



青葉「準備はいいですかー?」

暁「おっけー!」

青葉「それではカウントダウン…3、2、1」

黄昏(あ!?写真って"過度な干渉をしてはならない"のルールに抵触しないかな!?過度ってどの程度…)


パシャ


青葉「よーし、良い写真が撮れましたよー……え?」

雷「あら?」

暁「あれ…?」

響「……?」

電「黄昏…さん?」

800: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 02:17:17.18 ID:h+pk/mC8o
―?―


「すみません、最後の最後で油断してしまって…」

「はあ…実験はほぼ成功と言っていいから問題なかったけどね…」

「………」

「次は気をつけてほしいものだね。それより、君の体に異常が出なくてよかったよ」

「……ありがとうございます」

(最後は失敗しちゃったけど…楽しかったなあ…ちゃんとお別れ言いたかったなあ…)



―?―


「それで、私と会ってきたんでしょ?どうだった?」

「げ……私の目的、バレてたの?」

「それぐらいお見通しよ、お母さんを甘く見ちゃダメなんだから!……で、どうだったの?ねえ?」

「……えへへ、とっっっってもかわいかった!抱きしめたいくらい!」

「……そんな感じのこと言われる気がしてたわ…もうちょっと後の綺麗なお母さんを見て欲しかったのに」

(綺麗なお母さんも見たかったけど、これはこれでよかったかも…あれ?なんで私が飛ぶ時間を間違えたって知ってるんだろ)




戦いが終わって、幸せな日々…娘には昔の戦いよりも今の生活を見て欲しくて、自分の過去は語らなかった
あの子も大きくなったし、そろそろかっこいい私の姿を知られてもいいかなーなんて思って…




「なのに、可愛いって!私はかっこいいとこ見られたかったのに!」

「ははは、そりゃ残念だったな」

「……そういえば、あなたは以前、こういうときには私の頭をなでなでしてくれたわね」

「そうだな…」

「………」ジー

「わかったわかった、よしよし」ナデナデ

「ふふ、頭をなでなでしないでよー!……なんてね」



黄昏さんと撮った写真は、私の大切な、大切な――



<謎の少女> 完

809: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 23:28:22.76 ID:h+pk/mC8o
<鎮守府の怪談>


提督「写真を撮った瞬間に消えたって…嘘だろ?」

暁「ほんとだって!青葉さんも証人になってくれるわよね?」

青葉「はい、それはもう忽然と消えちゃいました…まだインタビューしてなかったのにい…」

提督「うーむ…にわかには信じがたいが…」

暁「ほんとにほんとなの!だって、私と雷で挟んでたのに、気付かないわけないもの!」

提督「その話が本当なら、もしかして…黄昏は幽霊だったのかも…」

青葉「では、これは心霊写真ですか!?」

暁「そ、そんなわけないわよ!黄昏さんは確かにここにいたんだから!だいたい、私ゆーれいとか信じてないし!」

提督「いや、俺も幽霊を信じているわけではないんだが…そうでも言わないと説明がつかないからなあ」

暁「と、とにかく!黄昏さんは誰が何と言おうと幽霊なんかじゃないの!」

提督「わかったわかった…」



青葉(幽霊、ですか…そうだ!)

810: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/06(土) 23:49:58.49 ID:h+pk/mC8o
翌日

―提督執務室―


提督「怪談大会ぃ~?」

青葉「はい!もう夏も終わりですけど、そういえば夏らしいことなんにもやってないですよね!」

青葉「しかし、今からお出かけの企画を立ち上げるのは難しい!そこで、怖い話で盛り上がっちゃおうという提案です!」

提督「確かに、特別夏らしいことをした記憶はないが…唐突だなあ」

青葉「昨日思いついたんだから仕方ないんですよ~…」

提督「……詳細は?どんなことをする予定なんだ」

青葉「えーとですね、まず大会と言っても、少人数による小規模なものです。参加人数は八名」

提督(思った以上に小規模だった)

青葉「司令官と、暁型のみなさんと、有志の方々三名です」

提督「なんだその偏りのあるメンツは…」

提督(……ん?有志ってなんだ?ちょっと引っかかるな)

提督「そもそも俺は参加するとは言ってないし、暁は怖い話とか大丈夫なのか?」

青葉「その点は問題ありません。暁さんは自分からやりたいと希望しています!」

提督「……そうなのか?暁」

暁「」コクコク

提督(顔面蒼白なんだが…ほんとに大丈夫か)

提督「……待て、俺の参加についての問題に言及されてない」

青葉「え?暁さんが参加するなら当然司令官も一緒に参加しますよね?」

提督「……なぜそうなる」

青葉「怖がる暁さんを抱きしめて好感度アップ…」ボソボソ

提督「参加!参加だ!」

青葉「そうこなくっちゃ!ルールなんかはその時にお教えします。難しいことはないので心配要りませんよ!」

811: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 00:16:23.42 ID:qcseWFlao


―宿舎・暁型の部屋―


提督「いったいなぜ、開催場所がここなんだ…」

響「細かいことは気にしちゃいけないよ」

雷「きっと、私たちに気を遣ってくれたのよ!私たちがメインなんだし」

提督(メイン…?全員で怖い話を順番にしていくものと思っていたが、違うのか?)


暁「………」

電「暁お姉ちゃん、大丈夫ですか?」

暁「へ、へーきよ…」


響「ま、姉さんがこの調子だから、大会とは言っても出来レースみたいなものだよ」

提督「響、この大会っていったい…」


ガチャ


青葉「お邪魔します!皆さんお集まりですね?」

雷「青葉さんいらっしゃい!お集まりって、他の三人はいいの?」

青葉「もうすぐいらっしゃるとのことなので、先に司令官にルール説明に来ました!」

提督「ああ、俺もすごく聞きたいと思ってたんだよ。ただ怪談を話すだけじゃなさそうだな?」

青葉「ええ、そうです。もし怖い話を用意していたのならすみませんが、司令官は話さなくていいのです」

青葉「有志の三人が順番に怪談を披露し、その怪談による暁型のみなさんの怖がり具合を審査します」

青葉「最も怖がっていたと判定された方に、司令官を一日自由にしていい権利を贈呈!と、まあこんな感じです」

提督「また勝手にそんなことを…俺は許可してないぞ」

青葉「まあまあ、権利を得るのは必ず暁型の誰かなんです。無茶なことには絶対にならないと断言できますよ」

提督「はあ…そりゃそうだが…それじゃあ、俺は何のために呼ばれたんだ?今ここにいる必要はないじゃないか」

青葉「だって…皆さんが怖くなったら、なだめてあげる役が必要じゃないですか」

暁(だいじょぶだいじょぶ…しれーかんいちにちじゆう…)ガタガタ

提督「ああ……」

812: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 00:33:41.48 ID:qcseWFlao
提督「……さっき言ってた有志ってのはなんのために参加するんだ?」

青葉「私は片っ端から誘ってみただけなのでなんとも…それぞれの思惑があるのでは?」

青葉「単純に怪談が好きとか、暇だったからなんとなくとか、怖がってる暁型のみなさんを見たいとか」

響「どんな理由でも、協力してくれるならいいよ」

電「なのです!」

提督「……お前たちも賞品目当てなのか?」

雷「もらえたらいいなーとは思うけど…」

電「そうですね、欲しいけど…無理なんですよね。この企画自体が…」

響「電…しっ」

電「あっ…」

提督「?」


ガチャ


青葉「あ、ようやく来ましたね!」


↓1、↓2、↓3

※参加者の艦娘

813: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 00:34:41.70 ID:oW2xgoLro
榛名

814: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 00:35:13.06 ID:uih8kliUO
隼鷹

815: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 00:35:58.79 ID:F7KuDQkSO
山城

819: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 01:01:26.01 ID:qcseWFlao
榛名「遅くなってしまってすみません!」

山城「ああ、私のせいで…皆さんにも不幸が…」

隼鷹「そんなに気にするほど遅れてないってぇの!そんなに暗い雰囲気だと…ん?そっか、怪談なら暗いほうがいいのか」



雷「いらっしゃい!さ、こっち座って?」

隼鷹「さんきゅ、失礼!……酒は出ないのかい?」

響「ここは駆逐艦の宿舎だからね、酒類は持ち込み不可だよ」

山城「ああ、私のせいで台無しになったらどうしましょう…やっぱり興味本位で参加なんて…」

電「だ、大丈夫なのです!山城さんの話ならなんでも怖くなる自信があります!」

雷(だから電はフォロー下手すぎだって)

提督(……想像以上に濃い有志様たちだ)

青葉「さあ~て、全員そろったところで、さっそく始めていきましょう!お話する順番は決まっていますか?」

榛名「あ、はい!榛名が一番手を務めます!」

提督(まずは榛名か…正直、どうなるか読めないな)



榛名「コホン、それでは、始めまず…」

榛名「私からは、↓2の話をさせていただきます」


※榛名の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

821: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 01:04:41.53 ID:Rr5heqpSO
夜中に聞こえる声(夜戦)

823: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 01:25:10.66 ID:qcseWFlao
榛名「皆さんは、鎮守府の夜中に聞こえる声…というものをご存知でしょうか」

榛名「私がある晩、鎮守府を見回りしていた時…どこからともなく雄叫びのような声が聞こえてきました」

榛名「どこから聞こえるのか…私は発生源を探りました」

榛名「外から聞こえたような気がして港へ出て、建物の中から聞こえたような気がして中に戻って…」

榛名「謎の声を追いかけてどれだけの時間が経ったのか…そのうち、宿舎に着きました」

榛名「最後にひときわ大きな叫びが聞こえ、その方向に向かうと、そこは軽巡洋艦の宿舎」

榛名「ついに正体がわからないまま夜が明けてしまいましたが、その声を放つ幽霊は、今も軽巡の誰かに憑依しているのかも…」

榛名「……以上です」


パチパチパチ…


提督(川内だ)

響(川内さんだな)

雷(川内さんよね)

電(川内さんなのです)

暁「ゆ、ゆーれい…けいじゅんようかん…」ガタガタ

提督「暁、大丈夫だって…よしよーし」



提督「ところで、なんで榛名は見回りなんてしてたんだ?そんな役割あったっけ」

榛名「………」ニコ

提督(なんか言えよ!怪談よりもお前がこえーよ!)



青葉「場があったまってきたところで、お次は…」

山城「あ、私です…」

提督(山城か…ネタには事欠かない気がするが)



山城「……では、↓1の話をしますね」


※山城の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

824: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 01:28:35.08 ID:8Ta4a9Luo
駆逐艦を見る影

827: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 01:59:34.32 ID:qcseWFlao
山城「私も最近気がついたことなのですが…艦娘を物陰から覗く怪しい視線があるのです」

山城「それも、駆逐艦の艦娘のみ覗いているようです…」

山城「初めは、私も誰かが茶目っ気を出して遊んでいるだけかと思っていたのですが…」

山城「……ある時、はっきり見てしまったんです!覗いていた者の正体を!」

山城「それは何とも言えない形の黒い影…うねうねと不気味に波打つ体」

山城「私は勇気を出して、捕まえるべく駆け寄りました。すると、黒い影は体の一部を私の足にひっかけ、その隙に逃げようとします」

山城「急いで追おうとしたところ開いていた窓から突風とともに何かが飛んできて、私の頭に当たり、私は気絶してしまいました」

山城「あの突風は、黒い影が起こした心霊現象だったのだと私は信じています…」

山城「……これで、終わりです」


パチパチパチ…


提督(最後のは明らかに山城の不幸体質によるものだと思うが…)

電「けっこう怖かったのです…」

響「まあまあだね…」

雷「響姉、さすがね…全然怖がってない」

響(黒い影って何…原因の見当がつかないと少し…いや、怖くはない、怖くはないが…)

暁「く、くちくかんねらってるって!つぎ、わたしねらわれる!しれーかん!うねうねにつかまる!」

提督「大丈夫、だいじょーぶ…いい子いい子」

隼鷹(……この間、長門が黒いビニール袋をかぶるところを見かけたが…まさかねぇ?)



青葉「さて、榛名さん、山城さんときたので、お次は~」

隼鷹「おっ、出番だね!」

提督(隼鷹…こいつが一番持ちネタが多そうで怖いなあ)


隼鷹「どの話をしてやろっかな…よし、↓1にしようか」


※隼鷹の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

828: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/07(日) 02:01:29.09 ID:UUnPc6rwO
駆逐艦になったRJ

840: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/07(日) 23:44:25.03 ID:qcseWFlao
隼鷹「ひとりの艦娘の話だ…ここはR・Jとしておこう」

隼鷹「大量の艦載機を格納できるR・Jは艦隊の中核を担い、朗らかな人柄と理想的な容姿も手伝って、仲間の憧れの的だった」

隼鷹「ある日のこと、任務を終了したR・J率いる艦隊は帰還の際、深海棲艦に出会った。そいつは駆逐艦だった」

隼鷹「R・Jたちは油断した。なんせ、駆逐艦一隻だ。だが、そいつは異常な強さだった。次々に仲間が大破していき、艦隊は全滅の危機に瀕した」

隼鷹「R・Jは、懸命に仲間を逃がそうとした。しかし、敵の猛追はそれを許さない」

隼鷹「もう駄目だと思った時、敵が語りかけてきた。お前の大事なものを置いていけば見逃してやろう、と」

隼鷹「自慢の格納庫を置いた。これでいいのか。まだだめだ。朗らかな人柄を置いた。これでいいのか。まだ足りない」

隼鷹「R・Jは渋ったが、本当に見逃してくれるのかと確認を取ると、その理想的な容姿を置いた」

隼鷹「…………艦隊は、助かった。だが、その代償に、R・Jは全てを失った」

隼鷹「R・Jは部屋に籠りがちになった。羨望の視線は、あの日を境に憐憫の視線に変わったからだ」

隼鷹「始めは深海棲艦を恨んだが、時が経つにつれ、恨みは仲間に移った。私が助けてやったのに、お前たちは憐れみの目で見るだけか!」

隼鷹「……陰陽術に通じていたR・Jは、仲間に呪いをかけて、ひとり、またひとりと深海棲艦の駆逐艦に変えてしまった」

隼鷹「どす黒い感情に飲み込まれたR・Jは、自らの姿さえも駆逐艦に変え、海に消えた」

隼鷹「R・Jは海で美しい艦娘を見つけると、圧倒的な力で襲いかかり、瀕死に追い込んだところでこう言った」

隼鷹「お前の大事なものを置いていけば見逃してやろう…と」



隼鷹「……あ、これで終わりだから!やっぱつまんなかったかな!わりぃわりぃ」

響「……い、いや…面白かった」

雷「……あはは」ガタガタ

電「はわわ……」ブルブル

暁「」

提督「暁!戻ってこい!」



青葉「さ、さすが隼鷹さん!お話がお上手で…さあ!それでは審査に入りましょう!」

841: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 00:10:42.56 ID:8MwZhs9Mo
青葉「榛名さん、山城さん、隼鷹さんに誰が一番怖がっていたか、判定してもらいましょう!どうぞ!」


榛名「暁ちゃんです!」

山城「暁ちゃん…」

隼鷹「響」


響「隼鷹さん、ちょっと待って。なんで私なんだい」

隼鷹「あたしの話を一番熱心に聞いてくれて、怖がってくれただろ?暁はすぐ気絶しちゃうし、響の反応が嬉しくってさあ」

響「わ、私は怖がってない…」

榛名「なるほど、そう言われてみれば…」

山城「やっぱり響ちゃんに変えようかしら…」

響「ふ、二人とも、姉さんを選ばないと約束が…」

提督「約束ってなんだ?」

響「あ…」

雷(響姉がうっかり口を滑らせるなんて…)

電(実は相当、心にきてたのかな…)


… … … … … …


提督「つまり、暁が優勝することは最初から決まってたんだな?」

青葉「ええ、まあ…そういうことです」

提督「若干そんな気はしたが、響にミスリード食らってたからな…"出来レースみたいなものだ"って」

提督「本当に出来レースならそうは言わない…すっかりしてやられたが、響本人からネタばらししてもらえるとはな」

響(恥だ…ものすごい恥だ…帰りたい…帰りたいが、既にここが私の部屋だ…帰れない…)

電「響お姉ちゃん、そんなに落ち込まないで…あの話を聞いたら誰だって怖くなるのです」

雷(響姉が気にしてるのはそこじゃないわよ)

842: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 00:30:40.69 ID:8MwZhs9Mo
隼鷹「響、悪かったって…他の二人が暁を選ぶからあたしはふざけてもいいと思ったんだよ」

榛名「ごめんなさいね?ちょっとした冗談のつもりだったの」

山城「わ、私も冗談のつもりで…」

山城(うっかり忘れてたとは言えない…)



青葉「それでは、ちょっとした波瀾もありましたが優勝の暁さんに司令官一日自由権を贈呈!これにて終了!解散!」

提督「せっかく来たのに青葉は怖い話してくれないのか?」

青葉「ええ~…私ですか?では短い話ですが…」

青葉「五人での記念撮影をお願いされたのですが、私がシャッターを押した瞬間、真ん中の人が消え…」

提督「それ昨日のことじゃねえか!」


… … … … … …

深夜

―鎮守府・港―


トコトコトコ…

響(はあ…大恥かいたせいか眠れない…でも、散歩してもあまり気は紛れないな…部屋に戻ろう)

ガサガサ…

響(!?)

?「………」ガサガサ…

響(く、黒い影!?山城さんの話の…ありえない!私は何も見てない!)ダッ



?「ん?誰かいたのか?」

?「む、こんな時間か…今日はもうやめよう…ぷはっ」

長門(この間は山城に捕まりそうになったからな…もっとこの状態でうまく動けるように鍛錬しなければ!)



<鎮守府の怪談> 完

844: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 01:03:07.50 ID:8MwZhs9Mo
<始まり>


「司令官さん、起きてください、司令官さん…」

(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)


… … … … … …


―提督執務室―


提督(今日から本格的に、俺は提督として働くことになる)

提督(新人提督には一隻の艦娘が与えられる決まりだが…俺は艦娘というもの…人?を、この目で見たことがない)

提督(もうすぐここに来る手はずだが、正直どうやって付き合っていけばいいのかわからない)

提督(先輩に聞いておくべきだったなあ…)

提督(………)


チッ、チッ、チッ…


提督(約束の時間から一時間過ぎたが……来ない)

提督「ふああ…」

提督(徹夜続きだったからなあ…ちょっとねむ…)

提督「すう…」ガクン


… … … … … …


コンコンコン


「あの……」


コンコンコン


「……開けてよろしいでしょうか?」

「………」

(返事がない…お、怒ってるのかな…やっぱり…でも、このままここに居ても仕方ないし…)

「……すみません、入ります」


ガチャ


電「し、失礼します…すみません、遅れてしまいました…」オドオド

提督「……すぅ」

電(ね、寝てる!?)ガーン

845: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 01:20:08.35 ID:8MwZhs9Mo
電「司令官さん、起きてください、司令官さん…」ユサユサ

提督(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)

電「お願いします、起きてください…」

提督「…はっ!?き、君は…艦娘!?」

電「わっ!は、はい!そう、なのです…」

提督「す、すまない!徹夜続きで眠くて…って言い訳にしかならないけど!」

電「い、いえ…わたしの方こそ、遅れてしまって…すみません…」

提督(なんというか…儚げというか…守ってやりたくなる雰囲気を持つ子だな…こんな子が戦えるのか?)

電「え、えっと…」

提督「えー……よく来てくれた。これから俺たちは仲間だ。一緒に頑張ろう」

提督(お!なんかそれっぽい雰囲気出せた気がする!)

電「あ、あの…」

提督(…あれ、もしかして引かれた?さっきまで寝てたくせにカッコつけすぎたか?うん、そんな気がしてきた)

電「遅刻したことへの罰は…」

提督「え?罰って…いいよ別に。居眠りしてた俺がそんなことする資格ないしな」

提督「それより、自己紹介してほしいな。君は俺のこと知ってるだろうけど、こっちには情報来てないんだ」

電「わ、私は電といいます。えっと…」

電(あ、なんて言おうと思ってたんだっけ…緊張したり安心したりで忘れちゃった…)

提督「……そうか、電ちゃんか。よろしく…」

電「ま、待ってください!さ、最初のご挨拶はきちんとしなくてはいけなくて…あの…」

提督「わ、わかった。ゆっくりでいいぞ」

提督(必死だ…可哀そうなぐらい必死だ…)

電(とにかく何か言わないと!)

電「あ、あの!↓1」


※電の挨拶

846: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 01:25:00.78 ID:HoC5XWmco
ひざまづいてわたしのくつをなめるのです

856: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 23:14:05.48 ID:yjCmcMn7o
電(そ、そうだ!こういうときのためにあの方から預かったメモが…!)ゴソゴソ

提督(お?)

電「あ、あの!えーと…ひ、ひざまづいてわたしのくつをなめるのです…」

提督「……は!?」

電「……ふぇ?」

提督「………」

電「……!」

提督(……俺はなんて言えばいいんだ)



電「は、はわわ……ご、ごめんなさいなのですー!」ダッ


ガチャ、ダダダダダダ…


提督「い、電ちゃん!」

提督(……やっべえ!本気で電ちゃんとの付き合い方がわからねえ!)

提督(このままだと任務遂行どころじゃないぞ…あの子とうまくやっていける自信がない)

提督(ここは…迷惑と恥を承知で、先輩に相談しよう…)

提督(えー…連絡先は…と)

857: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/08(月) 23:34:39.15 ID:yjCmcMn7o
「え!?ほんとにあのセリフ言っちまったのか!?」

提督「……え?ちょっと話が見えないんですけど…先輩は電ちゃんと面識があるんですか?」

「そりゃ、うちで建造した艦娘だからな。こっちはお前のとこと割と近いんで、新人用艦娘建造の任務を与えられたんだ」

提督(大本営から直接送られるものだと思っていた…)

「それにしても、ちょっとしたイタズラのつもりだったんだがなあ…あのメモなんて、すぐに捨てられると思ったのに」

提督「イタズラにしてはたちが悪いですよ…おかげで最悪の出会いです」

「い、いやあ、すぐに読んで、なんだこれーってゴミ箱に叩きこまれるところまでが一連のネタでな……」

提督「………」イラッ

「わ、悪かったって。お詫びに電と仲良くなる方法をアドバイスしてやるから、な?」

提督「それは…助かります。お願いします」

「ああ、任せておけって!まずお前がすべきは、何は無くとも電と一緒に過ごすことだ。なんなら遊びに行ってもいい」

提督「遊ぶって、俺は提督で、仕事をするためにここに来ているんですよ?そんなことしている暇はないんです」

「おいおい、仕事熱心なのはいいが、提督業で一番大事なことは艦娘との信頼関係を築くことだぞ」

提督「信頼、関係…」

「なーに、着任後数日は準備期間みたいなものだ。出撃しなくとも咎められない。今の内に親睦を深めておけ」

提督(そう言われてもなあ…結局どうすればいいのやら)

提督「……先輩は、最初の艦娘とどうやって仲良くなったんですか?」

「俺か?そうだな、真似してもいいぞ。俺の場合は↓2だ」


※先輩の手法

内容によっては提督が真似をする

859: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 23:49:15.85 ID:1stv+mReO
間宮アイスで釣った

861: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 00:08:35.67 ID:2SHVyeI6o
「間宮アイスで釣っ…」

提督「つ?」

「いや、いや…間宮アイスを仲良く食べて、おしゃべりして…そんな感じだ」

提督「あの…」

「な、なんだ?」

提督「間宮アイスってなんですか?」

「……へ?間宮さんに聞かなかったか?」

提督「間宮さん?ここには自分しかいないんですけど…」

「……マジかよ」

(最近の急な提督の増加に色々と間に合ってないとは聞いていたが、ここまでだったのか…)

提督「よくわかりませんが、要するに話してみろってことですね」

「お、おう…そうだな。応援するぞ」

提督(応援って、誰のせいでこうなったと…)


… … … … … …


提督「さて、電ちゃんはどこに行ったかな…」

提督「すごく真面目な子みたいだから、変に思いつめてないといいが…」

862: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 00:31:54.54 ID:2SHVyeI6o
提督「よし、探しに行くか……」

提督(だが、どこを探す?あの子が行く場所なんて想像もつかないし、もしかしたらもうここにはいないのかも…)


コンコンコン


提督「……!どうぞ!」

ガチャ

電「しつれい、します…」

提督「電ちゃん!戻ってきてくれたのか!」

電「はい…さっきのこと、あやまらないと、いけないと…ほんとうにごめんなさい」プルプル

提督「……あれは、先輩のイタズラだったんだ。気にしなくていい」

電「だ、だめです…イタズラを真に受けちゃうほうが悪いのです」

電「し、司令官さん…初めての艦娘がわたしなんかでごめんなさい…すぐに新しい艦娘を建造して、わたしは解体…」

提督(ああ、そうか…この子も、俺と同じで…)

提督「電ちゃん、こっちおいで」

電「え…?あの…」

提督「いいから、ほら、来てごらん」

電「……はい」

トコトコ…

電「………」ビクビク

提督「よく謝りに戻ってきたね、えらいえらい」ナデナデ

電「し、司令官さん?」キョトン

863: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 01:00:29.68 ID:2SHVyeI6o
提督「電ちゃん、俺は艦娘と会うのが初めてで…どう接していいか悩んでいたんだ」

電「………」

提督「君も、俺との距離感がわかってなかったんだと思う」

電「距離感…なのです?」

提督「他の鎮守府がどういう方針なのかはよく知らないが、俺はさっき言ったように、仲間…いや、友達になりたいんだ」

電「と、ともだち…」

提督「友達は、喧嘩することもすれ違うこともある。でも謝れば許しあえる」

提督「俺もこの先、電ちゃんを怒らせるようなことをしてしまうかもしれない。その時は全力で謝る」

提督「俺は艦娘たちとそういう関係でありたいと、思った…だから…俺と友達に…」


電「う、うぇ…ん」ポロポロ


提督「い、電ちゃん!?」

提督(な、泣かせた!女の子泣かせた!どうすんの!どーすんの!)

電「ほ、ほんとうに、いいんですか?こんな、どんくさくって、戦いも得意じゃない…」

提督「………」

提督「友達は欠点があるからならないなんてものじゃないだろ?」

電「ひ、否定はしてくれないのですね…」

提督「あ!?わ、悪い!」

電「ふ、ふふ…司令官さんって、面白い方なのです」ニコ

提督(あ、笑顔…)

865: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 01:38:52.08 ID:2SHVyeI6o
提督「落ち着いたか?」

電「はい…すみません」

提督「友達にはそんな些細なことで謝らなくていいんだよ」

電「友達…友達か…えへへ」

提督(そういえば友達って何するんだ…)

提督(いや、俺にも友達はいたぞ。たくさんいた。ただ勉強が忙しくて全然遊べなくてな…友達はいたぞ)

電「司令官さん、わたし、頑張りますから!」

提督「……ああ、期待してるよ」

提督(ま、どうでもいいか。なんとか一件落着…)

電「そうだ、司令官さん」

提督「なんだ?」

電「改めてご挨拶させていただきます」



電「電です。どうか、よろしくお願い致します」ペコ


… … … … … …


電「司令官さん、起きてください、司令官さん…」ユサユサ

提督(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)



提督「ん…電ちゃん…?」

電「司令官さん、寝ぼけてるのです…」

提督「んあ…あ?電、おはよう」

電「こんなところで居眠りしちゃだめなのです!」

提督「わ、悪い悪い、ちょっと眠気に襲われてな」

電「まったくもう…暁お姉ちゃんが、あの権利を使うって言ってますよ。明日はお姉ちゃんのために丸々あけておいてくださいね」

提督「そうか、暁が…」ボケー

電「……まだ、寝ぼけてるみたいなのです」

提督「いや…昔の夢を見てな。ひとつ思い出したことがあるんだ」

電「思い出したこと?」

提督「電の最初の挨拶が切っ掛けで、本当にそういう趣味を持った艦娘がそのうち現れるかもしれないと思って、特殊な本を集めたんだ」

提督「つまり、俺の 癖が若干歪んでしまったのは、なんと電のせいだったのだ!」

電「では、これはもう捨てます」

提督「待って!」



提督(あんなに儚げな少女だった子が、こんなにたくましくなって…)

電「………」イソイソ

提督「やめて!それ一番のお気に入りだから!」


<始まり> 完

871: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 23:38:13.91 ID:pa6gNrPNo
<レディーと遊園地>




―食堂―


提督(今日は休みだし、どうすっか…暁は何か予定あんのかな…)モグモグ


トコトコトコ…


提督(お、噂をすれば…噂してないが、暁)

暁「し、司令官!遊園地に行くわよ!」ビシッ

提督「い、いきなりどうした」

暁「……あれ?電から聞いてない?今日はあの権利使うって…」

提督「権利というと…」

暁「司令官一日自由権!司令官は今日中、暁の言うことを聞かなきゃいけないの!」

提督「え、ああ…?そういえば聞いてた!」

提督(昔の夢を見てたせいで、あの時はなんか軽く流してしまってた…)

暁「もー、しれーかん!せっかく私からデー…で、でーと…に…でーと…さそって…」カァ

提督(途中で照れるな…こっちまで照れる)

提督「……ありがとうな。こうやって俺を誘うために苦手な怪談に耐えたんだろ?」ナデナデ

暁「……うん、がんばった」

提督(……なんとなく、お互い言いだせなかった。デート行こう…って)

提督(いつか、そのうちと思ううちに時間が過ぎて…)

提督「俺がヘタレなせいで、お前に気を揉ませてしまったな。ごめんな」

暁「そ、そーよ、司令官のせいなのよ!ちゃんと司令官がエスコートしないとだめなの!」

提督「ああ、俺もそう思う。だから…」

暁「だから…?」

提督「今日は全力で暁をリードする!」

暁「しれーかん!」パァ



提督「でもまずはゆっくり飯を食わせてくれ」

暁「あ、ごめん…」

872: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/09(火) 23:58:59.77 ID:pa6gNrPNo
―宿舎・暁型の部屋―


響「さあ、久しぶりのコーディネートの時間だ」

雷「気合い入ってるわね、響姉」

電「あの二人がなかなかデートに行くことにならないから、ようやくって感じなのです」

響「本当にようやくだよ。付き合いだした翌日に記念で行ってもいいくらいなのに」

雷「本人たちには本人たちなりの考えがあるのかもしれないけど、傍から見てるとやきもきしちゃうのよねー」

電「でも、これで一歩前進、なのです!」

雷「司令官は積極的なんだか消極的なんだかよくわからないわ…」

響「……あ、水族館のときはこのワンピースだったね。次はどういった感じにしようか」

電「今日は遊園地…遊園地に似合う服って…?」

響「そこから悩んでも仕方ない。適当に広げるからピンと来たのを選んでくれ」

バサバサ…

雷「ちょ、ちょっと…前より増えてない?」

響「少しね」ゴソゴソ

電「いつ、どこから調達しているのですか…」

873: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/10(水) 00:20:32.05 ID:yfHQFN7Jo
―鎮守府正門―


提督(暁を部屋に迎えに行こうとしたら、前回同様、ここで待っていろと言われてしまった…)

提督(響が言うには、待ち合わせからすでにデートは始まっているとかなんとか)

提督(それはいいんだが…本当に、あのセリフを言うのか?)


… … … … … …


タッタッタッタッ……


暁「はあ、はあ…ま、待った?」

提督「い、いや、今来たところだよ…」

暁「そっか、そっかあ!よかった♪」

提督(そんなに喜んじゃって…よくわからんがこっちも嬉しくなるじゃないか)

暁「一度ね、このやりとりをするのが夢だったの!」

提督(なんてささやかな夢だ…俺がお前の夢なんて全部叶えてやる…とか言いたい…恥ずかしくて言えない…)

暁「無理やり言わせたみたいでごめんね?」

提督「暁が喜んでくれるなら、なんだってするさ」

提督(あれ、結局、無意識のうちに恥ずかしいことを…)

暁「……あ、ありがと」ボソ

提督「お、おう…」ドキッ

暁「………」ドキドキ

提督「………」ドキドキ

提督(私服の暁相手だと、妙に緊張するんだよな…いつもと違う雰囲気というか…)

暁(司令官、今日は服をほめてくれないのかなー…響には、司令官が口に出すまで何も言うなって言われてるけど…)


↓2

※暁の格好

あまりにも常識外れなものは安価下

875: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/10(水) 00:23:09.16 ID:6r+wXy0oO
ゴスロリ

878: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/10(水) 00:48:01.08 ID:yfHQFN7Jo
暁(そろそろ何か言ってくれないと、恥ずかしいよ…)モジモジ

提督(こういうの、ゴスロリって言うんだっけ?初めて見たけど、ものすごく似合うな…)

提督(この格好の暁に踏んでもらえたら…って違う!)

提督「今日の暁、お人形さんみたいでかわいいな」

暁「お、お人形って…わかってるもん、逆に服に着られてるって言いたいんでしょ?」

提督(お人形って、確かに受け取り方によっては褒め言葉にはならんなあ…うーむ、この気持ちを伝えるにはどうすれば…)

提督「……ちょっと抱きしめていいか?」

暁「な、なに言って…わっ」

ぎゅっ

提督「いやー…俺も自分の語彙の無さに絶望してるんだけどな、こういうときにちゃんと褒めてあげられなくて」

暁「ま、まだ抱きしめていいって言ってない…」

提督「抱きしめたくてたまらないくらいにかわいいと思った」

暁「な…」

提督「ついでにキスしたい」

暁「ば、ばか!こんなところでなに言ってるの!」

提督「……冗談だ」

暁「も、もー!司令官の言いたいことはわかったから、出発しましょ!」

提督「そうだな、そろそろ行こうか」パッ

暁(し、心臓に悪い…)ドキドキ

提督(危ない危ない、割と本気でキスしようと思ってしまった…)

881: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/10(水) 01:18:46.35 ID:yfHQFN7Jo
―遊園地道中―


暁「………」ヨタヨタ

暁(ちょ、ちょっと歩きにくいかも…)

提督「……大丈夫か?」

暁「だ、だいじょーぶ、フリルのスカートなんて初めてだから慣れてないだけだし」

提督「辛くなったら無理しないで言うんだぞ?」

暁「辛いって言ったらおんぶしてくれるの?」

提督「いや、お姫様抱っこだな。服装的には」

暁「お、おひめさま…!」キラキラ

提督「暁?」

暁「……ちょ、ちょーっと辛くなってきたかも」チラッ

提督「そうか、まだ鎮守府に近いから戻って着替えて…」

暁「しれーかんのいじわるー!」

提督「だ、だってお前まだ大丈夫だろ!こんな街中でお姫様抱っこって最終手段だ!」

暁「うう、おひめさま…あ、そうだ!司令官は今日中、私の言うこと聞かなきゃいけないのよ!」

提督「そ、それとこれとは…」

暁「……おひめさまだっこ…だめ?」

提督(く、くぅ…)

提督「ご、五分だけだぞ!」

暁「やったー!」

提督「ほら、暴れるな…よっと」グイッ

暁「わっ…」フワッ

提督「こ、これでいいんだろ?」

暁「うん♪」

提督(くっ、周囲の視線が…)

暁「えへへ、司令官、ありがと!」ニコ

提督(……ま、この笑顔が見られるなら多少の恥は安いもんかな)



通行人(なんだあれ…)ジー



提督(それでも恥ずかしいものは恥ずかしい!)

889: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/10(水) 23:36:53.74 ID:yfHQFN7Jo
―遊園地入口―


暁「ついたー!ゆうえんちー!」

提督「遊園地なんて久しぶりだなあ」

提督(この年になっても、この雰囲気にはわくわくさせられるものなんだな…)

提督「暁、ちょっとバス移動が長かったけど退屈しなかったか?」

暁「あれぐらい余裕よ!レディーをなめないでよね!」フン

提督「お、さすがだな」

暁「そ、それに…」ボソ

提督(あ、先に地図確認しとくか)ペラ

暁「その…し、司令官と一緒なら何時間でもだいじょーぶ、なーんて…」モゴモゴ

提督「なあ、最初はどこ行く?」

暁(き、聞いてない!?)ガーン

提督「近場から行くってのも手だが、乗りたい順番も大事だよな…」

暁(ちゃんと聞いててよぅ…ばか)シュン

提督「ど、どうした?気分でも悪いのか?」

暁「な、なんでもない!」

暁(……違う、司令官のせいじゃない。私が逃げてるだけ…)

暁(決めた!今日の目標…素直な言葉で想いを伝える!)

暁「よしっ」グッ

提督「暁?」

暁「最初に行くとこよね?一緒に考えよ!パンフレット見せて!」

提督「あ、ああ、ほら。こんな感じだ」ペラ

暁(うーん、どーしよっかなー…)


↓2

※最初のアトラクション

アトラクション安価はあと二回?

891: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 23:40:07.98 ID:baReG4S50
コーヒーカップ

894: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 00:05:17.66 ID:n+wj7erdo
暁「この、こーひーかっぷってなに?なんでアトラクションに混じってカップ?」

提督「それはそういう名前のアトラクションなんだよ。行ってみるか?」

暁「うん!どんなのかな!」

暁(ちょっと前もって調べたけど、知らないのもあるものね!)ワクワク


… … … … … …

―コーヒーカップ―


クルクルクルクル…


暁「わぁ…」キラキラ

提督(ゴスロリの暁との親和性高いなあ)

提督「暁、この真ん中のハンドルを回してごらん」

暁「これ?ハンドルだったの?ただの持ち手かと思ってた…」

キュル、キュル…

暁「あ、はやくなった!」

提督「ここはこうやって遊ぶ…」

キュルキュル…

暁「わーい!はやいはやい!」

提督「ははは、あんまり調子に…」

キュルキュル…

暁「すごいすごーい!」

提督「ちょ、ストップ…」

キュルキュル…

暁「はやいはや…い…」クラッ

提督「暁!げ、減速しないと…」

キュ、キュ…

暁「し、しれ~か~ん…めがまわる~…」

提督「し、しっかりしろー…うぷっ」

895: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 00:23:52.47 ID:n+wj7erdo
―休憩所―


暁「うあー…」

暁(ついはしゃいじゃった…司令官に迷惑かけちゃったな…反省…)

ピタッ

暁「きゃっ!」

提督「驚いたか?ほら、ジュース」

暁「び、びっくりさせないでよ!」

提督「……俺は迷惑なんて思ってないから」

暁「え!?」ビク

提督「楽しそうな暁はとっても可愛いからな、それが見られただけで大儲けだ」ニコ

暁「……ず、ずるい」

提督「へ?」

暁「ずるいー!」ポカポカ

提督「な、何がだ!」

暁(私は苦労してるっていうのに、そーいうことあっさり言っちゃって!)

暁「はあ……でも、ありがと」

提督「……おう」

暁「ジュースのことだからね!」

提督「わ、わかってるよ」


… … … … … …


暁「ふう、そろそろ次行きましょっか」

提督「そうだな…パンフ、パンフ…」ペラ


↓2

※二つ目のアトラクション

アトラクション安価はあと一回?

897: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:24:21.63 ID:TjCQ78EaO
お化け屋敷

898: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 00:42:19.50 ID:n+wj7erdo
提督「お化け屋敷とか面白そうだな。ここから近いし」

暁「!」ピク

提督「あ、ああ…悪い、暁はこういうの苦手だったな…」

暁「お化け屋敷ね!私も興味あったの!行こう、行きましょう!」

提督「あれ、意外に乗り気…無理してないか?」

暁「無理なんてしてない!さあ、しゅっぱーつ!」

暁(お化け屋敷…漫画で読んだわ!こわーいって言いながら彼氏に抱きつけばいいのよ!)

暁(最初っから作り物だとわかってるアトラクションなんて怖くともなんとも…)


… … … … … …

―お化け屋敷入口―


ヒュー…


暁(こ、怖くともなんとも…)

提督「けっこう雰囲気出てるな…」

暁「ま、まあまあじゃない?」

提督「…よし、行くか」

暁「う、うん…」

暁(が、外見だけよ!結局は人の作ったものだし…)




提督の怖がり度をコンマで決めてみます

直下コンマの数値が高いほど怖がり。00は100扱い

899: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/11(木) 00:42:47.30 ID:xK/zzS/6O

902: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 01:09:56.87 ID:n+wj7erdo
―お化け屋敷内部―


暁「ほ、ほーら、た、たいしたことない…」

提督「油断してると何かが来るぞー…」

暁「な、なにが来てもへっちゃらだし」

ヒュオー・・・

暁「うひゃあ!ゆ、ゆーれい!?」ダキッ

提督「お、落ち着け、ただ風が吹いただけだ」

暁「し、しれーかん…」ブルブル

提督(ちょっと先が思いやられるな…でも、抱きつかれるのは嬉しいかも)

… … … … … …

幽霊「ヴォォォォ…」バッ

暁「うひゃああああ!」

提督「おお!?」

提督(幽霊より暁にびびった!)

暁「は、はやくにげ、のろわれちゃう!」ギュ

提督「ひ、引っ張るなって…」



幽霊(あら可愛い)

… … … … … …

提督「ずいぶんおどろおどろしいところに出たな…」

暁(で、出口まだ…?)ブルブル

提督(む、わざとらしく空いてるスペース…いかにも何か出そう)

暁(最短ルート…)

提督「あ、暁!そっちは多分…」


骸骨「」カタカタカタ…


暁「ひえええええええ!」ダキッ

提督「うわっ!」ビクッ

暁「が、がいこつ……ふ、ふええ…ん」ウルウル

提督「た、耐えろ!頑張れ暁!もう少しだ!」

903: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 01:34:24.51 ID:n+wj7erdo
―休憩所―


暁(お化け屋敷なんてもうぜったい行かない…行かないもん…)グスッ

提督「けっこう怖かったもんな、よく頑張ったな」ナデナデ

暁「こ、こわかったけど…しれーかんが…」

暁(司令官が励ましてくれたから…)

提督「もしかして、俺が行きたいって言ったから合わせてくれたのか?」

暁「あ、そ、そ…そういうわけじゃなくってね…あの…」

提督「?」

暁「し、しれーかんにだきつきたかったの!それだけ!」

提督「え…」ドキ

暁「………」モジモジ

提督「へ、へー、そっか…」ポリポリ

暁「あ、うう…」

暁(い、言っちゃったっ…!)

提督「それなら…」


ぐいっ


暁「わわっ…」

提督「遠まわしなことしなくても、い、いくらでも抱きついていいぞ」

暁「こ、こーしゅーのめんぜんよ!」

提督「ここにはいくらでもカップルがいるんだから、こんくらいいいだろ…」

暁「む、むー……それじゃ、ちょっとだけ」


ぎゅー…


―――

――



911: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 23:27:37.02 ID:n+wj7erdo
ぎゅー…


提督(どれぐらい時間が経っただろう…)

暁(しれーかんのにおい…)スゥ

暁「はあぁ…」ウットリ


キャハハ…


提督(元気な女の子の声…暁と同じくらいの年だろうか)


「おとーさんおとーさん、はやくー!」

「そ、そんなに急ぐとこけちゃうぞー!」

「こけないもーん!あはは!」


提督(仲の好さそうな親子だな…俺たちも周りからあんな風に見えるんだろうか…)

暁「ふにゅ…」

提督(ん、親子…?俺の色眼鏡のせいでその考えに至らなかったが、今の状況って…!)

提督「あ、暁!そろそろ出発しないか!?」バッ

暁「えぇ~…もう?」

提督「このままなのも悪くないが、せっかくの遊園地だぞ?」

暁「う、うーん…」

提督「帰ったら好きなだけ続きをしていいから、な?」

暁「わかった…そうよね、せっかくの遊園地だもんね」

提督(セ、セーフ…だよな?外で鎮守府内と同じように振る舞うのは危険だな…肝に銘じておこう)

暁「ほんとに好きなだけ抱きつくからね!」

提督「お、お手柔らかにな…」

912: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/11(木) 23:45:25.12 ID:n+wj7erdo
提督「それじゃ、出発だ!」

暁「どこに?」

提督「……どこがいい?」

暁「……司令官が行きたいとこ」

提督「それはこっちのセリフだって。暁はどこがいいんだ?」

暁(むー…迷惑かけてばっかりだから、司令官に楽しんでほしいのに…)


ゴゴーーー……キャーーー……


暁(……そういえば司令官、あれを何回も見てたわね…)

暁「じぇ、じぇっとこーすたー…とか」

提督「お、いいな!遊園地の定番だな!」

暁(やった!大当たり!)グッ

提督「……と言いたいところだが、あれもある意味怖い類のアトラクションだぞ?暁には…」

暁「わ、私がこわいのはゆーれいとかなの!あんなのこわくないし!」

暁(…たぶん)

提督「そうか?なら行こうか。実は乗りたくてたまらなかったんだ」ワクワク

暁(よろこんでくれたー!よかったぁ…)

914: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 00:12:27.41 ID:DDZZU/2Fo
―ジェットコースター―


提督「もうすぐ発車するぞ、心の準備はいいか?」

暁「うん…」ドキドキ

暁(いざとなると…やっぱりこわい…かも)

提督「………」ギュ

暁「し、司令官?」ドキ

提督「悪い、ちょっと怖くなってきたから手ぇつないでていいか?」

暁「う、うん」

暁(司令官の手、安心する…)


「お待たせしました~!発車しま~す!カウントダウン!」

「5!4!3!2!1!」


暁「………」ギュ


「GO!」


カタンカタン…


暁「あれ?おそい…」

提督「速くなるのは、坂の頂上から降りる時だよ。場所によっては最初から超スピードのマシンもあるみたいだけど」

暁(き、緊張して損した…)


ガタン、ガタン…


提督「って、そろそろ喋ってるとまずいか。舌噛まないようにな」

暁「え…!」

提督「来るぞ!!」


ゴオオオオオオォォォォォォ…


「ワー!」


提督「うおおおおおおおおおお!」

暁(ひいいいいいいいいいい!)


「キャー!」


提督「すげええええ!」

暁(声が、風圧で声が出ないぃぃぃ…)ウルウル

915: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 00:32:41.44 ID:DDZZU/2Fo
暁「ふええ…」ウルウル

提督(やっぱり駄目だったか…こんな気はしていたんだ)

提督「怖かったな、よしよーし」ナデナデ

暁「こ、こわかったけど…もーいっかいのりたい…いい?」

提督「え?いや、そりゃ、お前が乗りたいって言うなら文句ないけど」

暁「あ、ありがと…でもちょっときゅうけいしてから…」

提督(こんなに涙目になって、なぜもう一回乗りたい…)


… … … … … …

二回目終了後…


暁「ふ、ふええ…」ウルウル

提督「あ、暁?」

暁「こ、こわいけどね、なんかたのしいの」ウルウル

提督「そ、そうか」

提督(怖さを楽しむと言えば正しい楽しみ方だが、泣いてまで乗る奴は聞いたことないぞ)

ガク

暁「あ、ひ、ひざにちからはいんない…」

提督(こいつ、もしやSだけでなくMの気でもあるのでは…)


ぐぅ…


提督「……腹減ったな」

暁「うん…」

提督「あ、園内レストランが目の前にあるじゃないか。ちょうどいい、行こう」

暁「……たてない」

提督「やれやれ…ほらよっと」グイッ

暁「わっ…」


スタスタスタ…


暁「……おひめさまだっこ…いいの?」

提督「お、俺は腹が減ったんだよ。早く行きたいだけだ」

暁「ふふー…ありがと」

916: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 00:55:47.54 ID:DDZZU/2Fo
―園内レストラン―


提督「さて、メニューは…うわ…」

提督(値段が水族館とは比べ物にならんほどぼったくり…まあ知ってたけどさ…)

提督「ほら、暁も何頼むか決めてくれ。種類はけっこうあるみたいだ」

暁「うーん…そーね…」パラパラ


… … … … … …


暁「いただきまーす!」

提督「いただきます」

提督(安定のカレーである…うん、まあカレーなら外れもそうそうないだろうしな…)モグモグ

暁「………」ジー

提督「…食べないのか?」

暁「ま、まだ力が入らなくて…司令官、食べさせて?」

提督「……さっき、メニュー表を普通に持ってた気がするんだが?」

暁「あう…」

提督(ほんとにこれ以上そういう真似したらまずいって…奇異の目で見られちまう)

暁「そ、そうだ!今日は暁の言うこと聞かなきゃダメなのよ!司令官一日自由権!」

提督(そ、その手があったか…すっかり忘れてた…)

提督「く…ちょっとだけだぞ…ほら、あーん」

暁「あーん♪」

提督(あーくっそ可愛い…俺だってここじゃなけりゃ…いや、鎮守府の食堂でも恥ずかしいのは変わらないか…)

暁「おいしー♪」

提督(いつか二人っきりで周りを気にせずに食べさせあいっこしたいなあ…)

917: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 01:08:11.37 ID:DDZZU/2Fo
提督「ごちそうさまでした」

暁「ごちそうさまー」

提督「ここを出る前に、次に行くところ決めておこうか」ペラ

暁「地図をこうして見ると、まだぜんぜん回れてないのねー…」

提督「ここはかなり大きいとこだからな、今日だけで全部はちょっと無理かな」

暁「しゅしゃせんたくが大事ってことね…」

提督「回れなかったところはまた今度来ればいいさ」

暁「また連れてきてくれるの?」

提督「俺が駄目だって言うと思うか?」

暁「ううん!」



↓2

※次のアトラクション(今までのアトラクション、観覧車を除く)


>>913のおかげで思い出したが、ラストはやはり観覧車固定にしたい
安価スレの癖に自由度低くて申し訳ない

919: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/12(金) 01:10:21.86 ID:i424qIFRO
パレード

920: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 01:27:08.72 ID:DDZZU/2Fo
~♪~~♪


提督「ん?なんだ?賑やかになってきたな」

暁「……ここ見て!今ちょうどパレードの時間!」

提督「あ、ほんとだ…そんなとこ読み飛ばしてた」

暁「急ご!もうすぐそこまで来てるみたい!」バッ

提督「あ、ああ!」


… … … … … …


―パレード―


~♪~~♪~~~♪


暁「すごいすごい!みんな踊ってる!」

提督(遊園地のイメージキャラクターたち大集合ってところか…)


「あはは、おとーさんのおどりへんー!」

「ダンスは苦手なんだから仕方ないだろー?」


提督(さっきの親子…?なんでそんなとこに?)


トントン


提督「はい?」

ネズミ「キミタチモ、イッショニオドロウヨ!」

暁「あ、ネズミさん!」

提督「一緒にって…いいんですか?」

ネズミ「ミンナデオドッタホウガ、タノシイヨ!」

提督(参加自由のパレードだったのか…)

暁「ねえ、いこ、いこ!司令官!」

提督「ああ、せっかくだし楽しまないとな!」

921: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 01:47:42.13 ID:DDZZU/2Fo
~♪~~♪


暁「あはは、しれーかんのダンスへんなのー!」クルクル

提督「お、俺はこういうの苦手なんだから仕方ないだろ…」

提督(って、どっかで聞いたようなやりとりだな…)

提督「なんでお前はそんなにうまいんだよ!」

暁「ネズミさんたちの真似してるだけだもーん!」

提督(子供の学習能力はすげえなあ…)


ドンッ


男「あ、すみません」

提督「いえ、こちらこそ…」

提督(あ、この人はさっきの…)


女の子「おとーさーん!」

暁「しれーかん!こっちこっち!」


男「はは、お互い元気な娘を持つと苦労しますね。そこが可愛いんですけど」

提督「そ、そうですね!可愛くて仕方ないです」

提督(あの子が俺の恋人ですって言ったらどんな目で見られるのか…)

男「では失礼。ダンス頑張ってください」

提督「そ、そっちも…頑張って」


暁「司令官!ネズミさんがダンス教えてくれるって!」

提督「お、俺は暁が踊ってるのを見てるだけで…」

暁「私は司令官といっしょに踊りたいの!」


男(……さっきから思ってたが、しれーかんってなんだろ?)

926: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/12(金) 23:33:43.47 ID:DDZZU/2Fo
提督(少し陽が傾いてきたな…帰りを考えると、そろそろ…)

提督「暁」

暁「なーに?」

提督「残念だが、時間が無くなってきた。次がラストってとこだな」

暁「……そっかー」

提督「……お前が嫌じゃなけりゃ、最後に一緒に行きたいところがあるんだ」

暁「じゃあそこに行って今日は終わりね!」

提督「ん?どこに行くか聞かないのか?」

暁「司令官からのお誘いなら、どこでも一緒に行くから…楽しみはとっておくの」

提督「…そりゃ光栄だ」

暁「だ、だいたい、積極的になるのが遅いのよ!今朝、全力でリードするとか言ったくせに!」

提督「そ、それは…最初は引っ張っていこうとか思ったけど、暁の気持ちも尊重したいというか…」

暁「レディーは強引にでも引っ張ってくれたほうが嬉しいの!」

提督「そ、そういうものか…」

暁「で、でも…」

提督「え?」

暁「……なんでもない!さ、行きたい場所とやらに案内して!」

暁(あうう…つい、強い口調になっちゃう…素直な気持ち…まだ言えてない…)


… … … … … …

―観覧車乗り場―


暁「かんらんしゃ…」

提督(どうしたんだろう、暁のやつぼーっとして…)

提督「…あ!まさか、高所恐怖症とか…」

暁「ち、ちがーう!そうじゃないの!」

暁(観覧車って言えば…確か、恋人同士が愛をささやく特別スポット…だったはず)ドキドキ

暁(ここなら…ここでなら、素直な気持ちを…)

提督「おーい、俺たちの番だぞ」

暁「あ、は、はい!」

927: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 00:00:38.64 ID:CHdMhK2Eo
―観覧車―


暁「夕陽がきれい…」

提督(暁のほうが綺麗だよ…とか言いたいけど、笑われるかな)

暁「すっごい遠くまで見える…鎮守府はどのへんかな」

提督(夕陽に照らされた横顔…)ドキ

暁「し、しれーかん、ずっとこっち見てる…景色は見ないの?」

提督「あ、ああ…そうだな、つい暁に見とれてた」

暁「へっ!?」ドキ

暁(……そんなこと言われたら、恥ずかしくて司令官のほう見れない…)カァ

暁「………」

提督「………」

暁(素直な気持ち、素直な気持ち…なんて言えばいいんだろう)ドキドキ

提督(観覧車で恋人と二人っきりって、実際に体験するとこんなに緊張するのか…)ドキドキ

暁「………」

提督「………」

暁(正直な気持ちを伝えるのがこんなに難しいなんて…)

928: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 00:19:04.80 ID:CHdMhK2Eo
暁(なんとか、雰囲気を変えないと…そうだ!)

暁「……司令官、となり座っていい?」

提督「…いいぞ」


ストン


暁「………」

提督「………」


暁(位置を変えたところで、変わらないわよね…そりゃそうよね…)


提督「あのさ、さっきのことだけど…」

暁(…司令官?)

提督「俺はお前が嫌がることをしたくなくて、ついお前の顔色を窺ってしまうんだ」

提督「そのせいで、喜ばせようと思ってたはずが、嫌がられないようにしようと考えてしまっていて…」

提督「でも、結局お前を怒らせちゃったよ…ごめんな」

暁「違うの!」

提督「あ、暁?」

暁「わ、私は…その…さっきはちょっと強く言っちゃったけど…」

提督「………」

暁「た、確かにね、引っ張ってほしいって思うところもあったけど、それでもね」

暁「司令官の、そういうところ…私を大事にしてくれるところも…」



暁「す、好き、だから」カァ



提督「………」ポカーン

暁「だ、だから、ちょっとかがんで!届かないから!」

提督「え?届かないって…」

暁「いいから!」

提督「あ、えっと、こ、こうか?」


ちゅっ


暁「大好き…だから」

提督(暁…)

929: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 00:50:09.75 ID:CHdMhK2Eo
―帰り道・バス―

ブロロロロ…


提督「今日は楽しかったな…またいつか行こうな」

暁「………」

提督「暁?」

暁「……くかー」

提督(寝てる…レディーが口開けて寝ちゃだめだろ…よだれたれてるし…)

暁「……くー」

提督(……暁のよだれ……いやいや、なんでもない)

提督「ほら、口閉じなさい」

暁「ぐむ…しれーかんったらごーいんなんだから…」

提督(何の夢見てんだこいつは…)


… … … … … …

―鎮守府正門―


暁「………」

提督(結局ずっと寝てるから、ここまでお姫様抱っこしてしまった…誘拐かなんかに見えなかっただろうか)

暁「………」

提督(……あれ?そういや、しばらく前から寝息が聞こえないような)

暁(動きが止まった…着いたのかな?)ピク

提督「おい、暁…お前起きてるだろ…」

暁「うぐっ」

提督「はあ…そんなにやってほしいものなのか?お姫様抱っこって」

暁「だ、大好きな人にしてもらうお姫様抱っこは特別なの!」

提督「そ、そこでそういう言い方は卑怯だろ…」プイッ

暁(あ、赤くなった♪)

暁「大好き、大好き、大好き♪」

提督「や、やめろ!恥ずかしくて死ぬ!」





暁「私の素直な気持ち、伝わった?」

提督「伝わりすぎだ!」


<レディーと遊園地> 完

932: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 01:12:36.86 ID:CHdMhK2Eo
<アルコールマジック>



―提督執務室―


提督「ふー、今日はこんなもんか」

暁「おつかれさま!」

提督「暁もな」

提督(今日は早めに終わったし、部屋に戻ったらかるーく晩酌でも…)

暁「……司令官、その…ちょっとお腹すいてたり…しない?」

提督「え?まあ、小腹が空いた感じはするかな」

暁「そう…」モジモジ

提督「……もしかして、何か食わせてくれるのか?」

暁「そ、そうなの!この間、鳳翔さんに教えてもらった料理なんだけど、キッチン借りて何回か練習させてもらって…」

提督(以前のカレーみたいなことにはなってなさそうだな…)

提督「そうか、それは食べるのが楽しみだ」

暁「ほんと!?じゃあ後で部屋に持っていくから、待っててね!」ダッ

提督「え、そんなわざわざ…」


ガチャ、バタン


提督「行っちまった……ま、持ってきてくれるって言うなら甘えておくか」

933: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 01:40:48.73 ID:CHdMhK2Eo
―提督私室―


提督(さて、今日はビールで…いや、待てよ?暁が何を持ってくるか見てから決めても遅くないか)

提督(他には…ってビールしかねえ!そういえば補充するの忘れてた…)


コンコンコン


「しれーかん、持ってきたわ!」

提督「お、待ってました…」


ガチャ


提督「いらっしゃい」

暁「おじゃましまーす!」

提督「さ、こっちに…あ、暁のぶんの座布団が無い…確かこっちにもう一個…ちょっと待っててくれ!」ワタワタ

提督(くっそ…先にそれぐらい準備しとけよ…ほんとに気が利かない男だな俺は)

暁「あはは、そんなに気にしなくてもいいのに」

提督「一応、彼女を部屋に呼んでるような状態だぞ?そりゃ気にするさ」

暁「あ…そ、そうだよね…」

暁(そう言われてみると…か、彼氏の部屋で二人っきり…)

暁「………」キョロキョロ

暁(質素な部屋…でも、司令官の匂いがいっぱい…)

934: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 01:59:14.75 ID:CHdMhK2Eo
提督「よし、準備OK…それで、何を持ってきてくれたんだ?」

暁「ふふふ…じゃーん!高野豆腐の含め煮ー!」カパ


キラキラ…


提督「おお!」

提督(後光が差して見える…!感動しすぎて謎の効果音も聞こえる…!)

暁「今度はちゃんと味見もしてるから、大丈夫!」

提督「ではさっそく…いただきます!」パクッ

モグモグ…

暁「どうかなどうかな!?」ワクワク

提督「すっ…」

暁(酢?)ビク

提督「っごくおいしい!」キラキラ

暁「び、びっくりさせないでよ…すっぱいとか言われるのかと思っちゃった」

提督「いやいや、とっても上手にできてるぞ。って、味見したんならおいしいのはわかってるだろ?」

暁「し、仕方ないじゃない…司令官に料理を食べてもらうのがちょっとトラウマなの!」

提督「ま、まあ…カレー食わせた相手が倒れればトラウマにもなるか」

提督(それにしても、これは予想以上に嬉しいな…ビールも進みそうだ)カシュ

暁「それ、びーる?確か、遅い時間に飲んだら太っちゃうのよ」

提督(地味に痛いところを…)

提督「その分運動すればいいんだよ…それに、この時間に飯を食わせてるやつのセリフじゃないな」

暁「そ、それは…言い返せない…」

942: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/13(土) 23:40:09.44 ID:CHdMhK2Eo
提督(ああ、幸せ…)ニヘラ

モグモグ

暁(ここまでおいしそうに食べてくれると、うれしいなあ…)ニコニコ

ゴクゴク

提督「ふう、こんなにいい気分でビール飲むのは久しぶりだな…」

暁(ビール、か…どんな味なのかな)

モグモグ

提督「」ピタッ

暁(司令官?)

提督(トイレ行きたい…とはごちそうになってる暁には言いたくないな…でも…)

提督「す、すまん、ちょっと出てくる。すぐ戻るからちょっと待っててくれ」スクッ

暁「執務室に忘れ物でもしたの?」

提督「い、いや、そうじゃなくて、大したことじゃないから…一分…は無理か。二分で戻るから」

暁「別にそこまで急がなくてもいいけど…」

提督「わざわざ部屋に来てもらって暁を一人にするのは俺が許せないんだよ。じゃっ」


ガチャ、バタン


暁「いってらっしゃーい…」

暁「………」ボー

暁(あ、ビール…)

暁「………」ジー

暁(ちょっとだけ…ちょっとだけだから…)ワクワク


ゴク・・・


暁(に、にがー…)

暁(は、はれ?なんだかへんなきぶん…)フラ


… … … … … …

ガチャ

提督「お、お待たせ!二分ギリギリ…」

暁「………」

提督「暁?どうした…?」



↓2

※暁が酔った結果…?

944: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/13(土) 23:44:05.43 ID:evhf7+hAO
ドSになる

945: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 00:01:42.47 ID:mqfihBjuo
暁「別に、どうもしてないわよ?」

提督「そ、そうか?」

提督(ちょっと雰囲気が違った気がしたが…気のせいか)

提督「じゃあ…遠慮なく続きをいただくよ」

暁「………」サッ

提督「……あのー…そこだと皿の位置がちょっと遠いかなー…なんて」

暁(なんでかな…司令官をいじめたくなってきちゃった…)

暁「ふふ、レディーを部屋に連れ込んでおいて、一人にした罰として……ちょっとおあずけ」

提督(つ、連れ込むって…暁さん?)

提督「そ、それは悪かったけどさ…それ、せっかくあっためてくれてただろ?完全に冷める前に食べたいし…」

暁「大丈夫、冷めても美味しいわ」

提督「そ、そんな…」

暁「司令官、しょんぼりしてる顔、かわいい…」

提督「は?」

暁「なんでもない♪」

提督「なあ…どうしたら許してくれる?お前の機嫌を損ねたんなら、俺も何かしてやりたいからさ」

暁「そうね…」

暁(あんまりいじめすぎても可哀そうだけど、ちょっと遊びたいなあ…)

暁「じゃあ、↓2したら食べさせてあげる♪」

947: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/14(日) 00:07:48.40 ID:ZIrqU+e10
ハグ

950: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 00:24:30.52 ID:mqfihBjuo
暁「ハグしたら食べさせてあげる♪」

提督「ハグって…抱き締めればいいのか?」

暁「そうよ、早くして?」

提督(よくわからないけど、要するに甘えたかっただけってことか?)

提督「それじゃあ…」

ぎゅっ…

暁「うふふ…」

暁(司令官が私の言うこと聞いてくれる…)

提督(ん?かすかに酒の臭い…もしかして…)

提督「……お前、ビール飲んだか?」

暁「さあ、どうかしら?そんなことどうでもいいから、ほら、食べさせてあげる…あーん…」

提督「あ、あーん…」

暁「」サッ

提督「」パクッ

暁「………」ニコニコ

提督「あのー…」

暁「冗談だから、怒らないでよ!ほら、あーん」

提督「あー…む」

提督(確かに、冷めてもおいしい…)モグモグ

暁「美味しいでしょ?」

提督「ああ、最高だよ。次は人参が欲しいな」

暁「だーめ♪」

提督「ハ、ハグしたら食べさせてくれるって言ったじゃないか」

暁「食べさせてあげたわ。ひとくちだけ。次はどうしようかしら…」

提督(ひ、ひとくち食べるたびに何か課題が出るのか?)

暁(どーしよっかなー…お次は…↓2かなー)

952: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/14(日) 00:31:24.67 ID:ZIrqU+e10
足にキス

955: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 00:57:59.18 ID:mqfihBjuo
暁(せっかく司令官が言うこと聞いてくれるし…)

暁「足にキス…してもらおうかな」

提督「な!何言ってんだよ!」

暁「暁の足、綺麗に洗ったから汚くないよ?」

提督「そ、そういう問題じゃなくって…」

暁「一瞬でいいから、ね…?」

スルッ…

提督(あ、暁が靴下を脱ぐ姿…かなりそそる…じゃなくって!ほんとにやるのか…)

暁「あ、高さ的にキスしにくいかな、ベッドに座らせてもらうわ」

ギシッ…

提督(こいつはなぜこんなにノリノリなんだ)

暁「さ…キス、して?」ブラブラ

提督「ああ…」スッ

提督(拒絶しない俺も俺だよな…)

暁(ああ、司令官が私に跪いてる…なんでかな…ゾクゾクする…)

提督(目の前に、暁の足…いつもはなんとも思わないのに、今日はすごく艶めかしく見える…)

提督「……足の甲でいいのか?」

暁「どこでも、好きなとこで…」

提督(暁の足…石鹸の匂い…でも、暁を抱き締めたときと似た匂いも…)

ちゅっ

提督(あ、暁の足…まずい、我慢できない…)

ちゅっ

暁「し、しれーかん?」

提督「はあ…はあ…」

提督(ふくらはぎ…ふともも)スッ

ちゅっ、ちゅっ

暁「し、しれーかん!ストップ!もーいいから!」

提督「はっ!?す、すまん!」

提督(り、理性がふっとびかけてた…)ドキドキ

暁「よ、よくできました!食べさせてあげる!」

暁(い、いつの間にか司令官に主導権を握られてた…くやしい…)ドキドキ

958: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 01:07:35.69 ID:mqfihBjuo
暁「あ、あーん」

提督「あーん…」

暁(どうしよ…ドキドキが止まらない…こうなったらもっと司令官をいじめて…)ドキドキ

提督(こ、この状況が続くとまずい…ほんとにまずい…飯はうまいが…まずい…何か手を打たなくては)モグモグ

暁「つ、次はどうしようかしらねー」

暁(あ、頭がはたらかない…早く、次の命令を…考えないといけないのに…)ドキドキ

提督(暁が次のお題を出す前に、こちらから打って出るか…?)

暁(えーと、えーと…)

提督(でも、どうする…暁を正気に戻す方法…いや、それは高望みしすぎか?とにかくこの場を収める方法…)

暁「そ、そうだ!次は…」

提督(くそ、早い!こっちはまだ思いついてねえ!)

暁「次は↓2ね!」

960: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/14(日) 01:15:14.69 ID:ZIrqU+e10
全身マッサージしなさい!

964: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 01:37:05.54 ID:mqfihBjuo
暁「ぜ、全身マッサージしなさい!」

提督「は、はぁ!?」

提督(さっきので理性が飛びかけてるっていうのに、なんてこと言うんだ!)

暁「め、命令は絶対よ!私の言うことが聞けないの!?」ゴロン

提督「え、えっと…」

提督(全身マッサージってことは、暁の体をくまなく触るってことで…)

暁「……司令官、お願い」

提督「……わかった」

提督(俺、暁に弱すぎる…お願いされたら断れない)

暁「わかればいいの♪」

暁(よ、よし!これで主導権は戻ったわね!)

提督「それじゃあ、失礼して…」

モミモミ…グッグッ…

暁「し、しれーかん、普通に上手いわね」

提督「まあ、学生時代に運動してたから少し…」

提督(肩、背中はこれぐらいか…その下は…)ピタッ

暁(そ、そっか…全身マッサージって…)ドキドキ

提督(臀部がまずいのは言わずもがな、脚部もさっきのことがあるから、うっかり触るとやばい…)

暁「しれーかん、はやく…」

提督(ええい!いつか習得した無心を発動しろ!これはただのマッサージ、マッサージ…)

モミモミ…

暁「あっ…ん」ドキドキ

提督(無心無心無心無心無心無心無心無心)


… … … … … …


提督(お、終わった…)

暁「はあっ、はあっ…」ドキドキ

965: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 01:45:17.46 ID:mqfihBjuo
提督(なんとか耐えきったぞ…)

暁「はあ、はあ…しれーかん、とっても、よかったよ…」

提督(やめろ、紅潮した顔でそんなこと言うな!変な気分になる!)

暁「ふー…ふー…」

提督(暁があの様子なら、少し時間が稼げる…今の内に作戦を考えろ!)

暁「つ、次は…あ、その前に食べさせてあげないとね…」

提督(……そうだ!)

提督「ちょっと待った!」

暁「な、なに?」

提督(よし…↓1でなんとかしよう!ここでもう終わらせるんだ!)

966: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 01:47:59.34 ID:KpZbmou0o
もっと飲ませる

968: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 02:04:58.11 ID:mqfihBjuo
提督(ビールはほとんど…いや、全くと言っていいほど減っていない。つまり、暁は一口飲んだだけでここまで酔っ払っているんだ)

提督(……もう少し飲ませれば、あっと言う間にダウンするんじゃないか?……だが、どうやって飲ませるか)

提督「あ、いや…なんでもない」

暁「変な司令官…ふふ…あーん」

提督「あーん…」

提督(そうだ、勝手に飲んだんなら、俺から勧めてやれば喜んで飲むんじゃないか?)モグモグ

提督「なあ、少しビール飲んでみないか?子供でも、ちょっとならいいだろ」

暁「え、遠慮しとく…」

暁(だって苦いもん…)

提督(く、こうなったら、最後の手段…)ゴク

グイッ

暁「えっ!?」

ちゅー…

暁(に、にがっ…)ゴクッ

提督「ぷはっ…どーだ」

暁「し、しれーか…いきなり…はれ?なんか……もー、だめ」フラッ


バタッ


提督「か、勝った…!」

暁「ううん…」

提督「……このあとどうしよう」サー

970: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 02:22:17.83 ID:mqfihBjuo
提督(やばいやばい…部屋に送ると姉妹たちに酒を与えたことがバレる…かといってここに置いておくと何かあったと感づかれる…)

コンコンコン

提督(うわあ!)ビク

「司令官、遅くにすまない。姉さんはここに来てないかい?」

提督「ひ、響!?あ、暁なら、えっと…」

「……何か知ってるね?入るよ」

提督「ま、待って…」

ガチャ

響「詳しい話を…」


暁「」グデー

提督「………」


響「詳しい話を聞かせてもらおうか…」ゴゴゴ

提督(ひいいいいいい!)


… … … … … …


状況説明により、今回の件は暁のせいでもあると納得してくれた
だが、俺の管理不行き届きは紛れもない事実であり、正気を取り戻した暁と一緒に響からお説教を食らった

暁は酔っ払っていた時のことを覚えているんだか覚えていないんだか…

そして、その後の俺たちは…


提督「暁、乾杯!」

暁「うん、かんぱーい!」


仕事が早く終わった日には、俺はビール、暁はこどもビールでたまに晩酌をするようになった…


暁(これなら甘くておいしー♪)


<アルコールマジック> 完

982: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 23:31:24.96 ID:mqfihBjuo
―提督執務室―


提督(この間、暁に遊園地で言われた…少しは強引に引っ張ってほしいって)

提督(ここしばらくの俺は何もかも受動的で、なりゆきに身を任せるだけではなかっただろうか)

提督(その遊園地だって、暁のほうから誘ってもらって…俺のほうからデートに誘うべきだったんだ)


パンッ!


提督「俺は目が覚めた…」

電「はい?」

提督「以前の俺は、暁へのアプローチに必死だった。ところが、最近の俺は腑抜けていたと思わないか?」

電「え、えっと…」

電(最近は司令官さんが落ち着いてきてよかったって思ってたんだけど…)

提督「暁と付き合い始めたからって、あいつに甘えていた。今一度、初心に帰って暁へのアプローチを試みたい」

電「それはけっこうなのですが…できるだけ暴走しないようにお願いします」

提督「……まあ、うん、努力する」

電「そこはしないって断言してほしいのです!」


↓2

※新・アプローチ作戦

984: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 23:34:19.89 ID:CZ2S2fh3o
椅子にしてくれ

987: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 23:42:41.36 ID:mqfihBjuo
提督「とにかく、暁に近づくことが重要だと思うんだ」

電「それはまあ、確かにそうですね」

提督「つまり、暁の椅子になればいいんじゃないだろうか」

電「………」

提督「………」

電「……ツッコミ待ちなのです?」

提督「いや、自分の発想に自分で驚いてた」

電「はあ…考え直してくださいね」

提督「そうだな…」

提督(考え直すのは考え直すが、せっかく思いついたのに実行しないのはもったいないな)

電(なんだか嫌な予感が…)

提督(ちょっとワクワクしてきた)

988: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/14(日) 23:53:52.43 ID:mqfihBjuo
―提督執務室―


提督「暁、そっちの作業はあとどれぐらいかかる?」

暁「うーん…まだ、もう少しかかるかな」

提督「俺のほうは手が空いたんだ。そこで提案があるんだが…」

暁「もしかして手伝ってくれるの?」

提督(あ、そういう期待されると言いだしづらいな…けど、ここでやめては何も変わらない!)

提督「……そうじゃなくて、暁はそのまま一人で作業をするんだ」

暁「なーんだ…」

提督「ただし、椅子を没収する」

暁「へ!?なんで!?」

提督「そして俺が四つん這いになって代わりの椅子になる」

暁「…ちょっとよくわからないんだけど」

提督「大丈夫だ、俺もよくわかってないから」

暁「……踏んでほしいってこと?」

提督「そうかもしれない」

暁「………」

提督「………」

暁「す、好きにすればっ!」

提督(やった!)グッ

992: ◆2CHuV0SWzudy 2014/09/15(月) 00:07:23.19 ID:TUipVANjo
ドンッ

提督「さあ来い」

暁「今日の司令官、なんかちょっと違くない?」

提督「俺もそんな気がする」

提督(アプローチに必死になるこの感覚…久しぶりだな)

暁「す、座るわよ」

提督「おう」

ストン

暁「お、重くない?」

提督「逆に軽すぎて驚いた」

暁「そ、そう…」チラチラ

提督「こっちは気にせずに作業を進めてくれ」

暁(気にするなって言うほうが無理でしょ…)カリカリ

提督(なるほど、このような形で踏まれるのも…新しいな)

… … … … … …


暁「終わったー!」

提督「終わったか…」

暁「し、司令官…思ったより時間かかったけど、大丈夫?」

提督「大丈夫というかなんというか…↓2だ」


※提督の感想

この安価のあとは次スレに移りますので、埋めてくださると助かります

994: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 00:07:53.47 ID:yjhkh86SO
たまらんな