6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 11:58:56.37 ID:laAEi8iw0
 
マミ「さあ、みんな。時間よ!」



さやか「なんかわくわくしてきた!」



杏子「んなこと言ってドジるなよ、さやか」

まどか「う~緊張するな~」



上條「一番最初のインパクトが大事だよ、暁美さん」



ほむら「ええ、わかってるわ。みんな、覚悟はいいかしら?」



ほむら「ショウタイムよ!!!」

・・・・・・

引用元: まどか「ティロ・フィナーレがただの火薬!?」 




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:03:08.81 ID:laAEi8iw0
ほむら「ククク・・・ふっふっふ・・・」

ほむら「私は悪の組織『グリーフシード』の女王・・・」

ほむら「ホムラー様よ!おーほっほっほっほ!!」

ほむら「この見滝原は私が支配するわ!」

上條「ホムラー様!侵略の準備が整いました!」

杏子「いつでもいけます!」

キャーキャー カ○ンライダージャネエノカヨ ホムアー パパーコワーイ

アイツ●●●●ペタンコー

ほむら「・・・!」ピキピキピキッ!!!

ほむら「そこのチビ!今なんて言った!?魔女の餌にしてやろうか?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:05:22.23 ID:laAEi8iw0
ウワータスケテー

『そんなことはさせないぞ!』

ほむら「ほむっ!?お前たちは!?」


まどか「希望の魔法少女!」ババッ シュッ! 「マギカピンク!!」

さやか「勇気の魔法少女!」スタンッ バッ! 「マギカブルー!!」

マミ「慈愛の魔法少女!」クルクルッ ビシッ! 「マギカイエロー!!」

『魔法少女戦隊マギレンジャー!参上!!』


ほむら(今・・・!)カチッ

背景ドカーン!

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:06:56.77 ID:laAEi8iw0
ほむら「ほむむぅ、出たわね!マギレンジャー!」

ほむら「いつもいつも我々の邪魔ばかりしおって!」

ほむら「ドクター・ジョーに怪人アンコ!やっておしまい!!」

上杏「はっ!!」


ほむら(・・・どうしてこうなったのかしら・・・)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:09:20.09 ID:laAEi8iw0
~一時間前・デパート・K○RA SHOP見滝原店~

ほむら「ど、どうかしら///」

まどか「うん、似合ってるよ!ほむらちゃん!」

ほむら「ありがとう///でもこの服、すごく動きにくいわ」

ほむら「無意味なほどにレースが多いし、それに裾も袖もすごく広がってて・・・」

まどか「だから可愛いんだよ!」

ほむら(ゴスロリというのかしら。確かに可愛い服だけど、なんだか落ち着かないわ)

ほむら「まどか、どうして突然こんな店に?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:11:11.02 ID:laAEi8iw0

まどか「前から思ってたんだけどね」

まどか「ほむらちゃんが変身したときって学校の制服みたいであんまり魔法少女っぽくなかったでしょ?」

ほむら「そうね。シンプルで着慣れている物のほうが動きやすいと思ったから」

まどか「だからね、一度ほむらちゃんがこういうの着てるところ見たかったの!」

ほむら(そう言えば、まどかの衣装はこういうフリフリのふわふわな感じだったわね)

ほむら「そうだったの。じゃあまどかも着てみたらどうかしら?」

ほむら「ほら、あのピンクのビスチェドレスとかあなた好きそうじゃない?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:13:49.56 ID:laAEi8iw0
まどか「・・・私はいいんだよ~。ほら、結局魔法少女にはならなかったし、さ?」

ほむら「そう?アレ、まどかなら似合うと思うのだけど・・・」

まどか「・・・よし!ほむらちゃん、BABYの次は和装で行ってみよう!QF置いてあるかな~」

ほむら「ちょっと待ってまどか、まずこれを脱がないと・・・行っちゃった」

ほむら(・・・以前のまどかなら一番に食いつきそうな衣装に見向きもしなかった)

ほむら(あの子、まだ気に病んでいるのかしら?)

ほむら(ワルプルギスの夜のとき、私たちと一緒に戦えなかったことを・・・)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:16:52.26 ID:laAEi8iw0
 
~同時刻・デパート・CDショップ~

さやか「うわ~すごい品揃えだね、ここ」

上條「たぶん見滝原じゃここが一番だよ!」

上條「クラシックのコーナーも充実してるし、輸入盤もたくさん扱ってるからね」

さやか「恭介なら一日いても飽きないんじゃない?」

上條「ははっ、そうだね。よし、さっそく見てみよう」

さやか「おっけ~れっつご~!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:19:51.54 ID:laAEi8iw0

上條「うわっ、さやか!車椅子をそんなスピードで走らせちゃ危ないって!」

上條「それに腕のほうはだいぶ良くなってるから自分で動かせるよ!」

さやか「そうだったね~ごめんごめん」

上條「あ、これ小澤さんが振ったオーケストラのだ!」

さやか(よかった・・・恭介、あれから前向きになってくれたみたいで)

さやか(さやかちゃんの願いを使った甲斐があるってもんですよ!)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:23:03.83 ID:laAEi8iw0
~さらに同時刻・デパート・茶葉専門店~

マミ「ん~いい香りね~この紅茶の葉」

QB「そうだね、マミ」

マミ「ウェッジウッド・・・いえ、今日はフォートナムメイスンを試してみようかしら?」

マミ「QBはどっちがいいと思う?」

QB「う~ん、君たちにとって『美味い』と感じる成分であるアミノ酸」

QB「逆に『渋い』と感じるカテキン類」

QB「ここの茶葉はどれもバランスよく含まれているね。そうだな・・・」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:26:29.37 ID:laAEi8iw0
マミ「ケーキに合わせるなら?」

QB「だったら少し渋みの強いほうかな?その方がケーキの甘味がより引き立つんじゃないかな」

マミ「あなたもわかってきたわね」グッ

QB「いやぁ、それほどでも」グッ

マミ(こうしてQBと肩を並べてお買い物が出来るようになるなんて、夢にも思わなかったわ・・・)

マミ(QBが魔法少女になってから、少しずつだけど色んな感情を見せるようになったし)

マミ(これからが本当に楽しみだわ!)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:30:12.23 ID:laAEi8iw0
~またもや同時刻・デパート屋上~

杏子「あ~畜生!バイトに来たってのにどうなってんだ、こりゃあ!」

杏子「あたし一人でどうしろってんだよ、まったく!」

杏子「魔法さえ使えりゃぱぱっと何とかなるのに・・・」

杏子(QBの願いのおかげでみんな人間に戻れたのはいいけど・・・)

杏子(一度魔法の便利さを知っちまうとこういう時、なんつーか、もどかしくなるなー)

杏子「仕方ねえ、助っ人を呼ぶとするか!」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:34:26.99 ID:laAEi8iw0
~茶葉専門店~

prrr!prrr!

マミ「あら、電話だわ」

QB「誰からだい?」

マミ「佐倉さんよ・・・はい、もしもし?」

マミ「・・・ええ、奇遇ね。私も今そのデパートに・・・」

マミ「・・・人数は多いほうがいい?わかったわ、他の人にも声をかけてみるわ」

マミ「それじゃ、また後で」

QB「どうしたんだい?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:38:09.38 ID:laAEi8iw0
マミ「詳しいことは後で話してくれるらしいんだけど、とにかく助けてくれって」

QB「佐倉杏子は何処にいるんだい?」

マミ「このデパートの屋上に」

QB「プライドの高い彼女が助けを求めるなんて・・・よっぽど急な事態なんだね」

QB「僕のソウルジェムに反応はないから魔女がらみではないと思うけど」

マミ「とにかく人手がいるみたいだから鹿目さんたちにも連絡してみるわ」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:41:02.54 ID:laAEi8iw0
~屋上・控え室~

まどか「ヒーローショーの役者が!?」

さやか「食中毒で!?」

ほむら「全員、病院送りですって!?」

上條「それは大変だね」

杏子「ああ、あたしはバイトでザコ戦闘員役をやる予定だったんだけどな」

杏子「こうなるとあたし一人じゃどうにもならねえ」

さやか「そういやあんたはなんで平気なの?みんなと同じ弁当食べたんでしょ?」

杏子「元ホームレスの胃袋なめんなよ・・・って何言わせるんだテメェ!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:44:13.99 ID:laAEi8iw0
マミ「はいはい、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」

マミ「要するに・・・私たちに代役をして欲しいわけね?」

杏子「ああ、そう言う事だ」

杏子「なんでもデパートのお偉いさんが視察に来てるそうだから、中止ってのだけは避けたいみたいだ」

まどか「もう子供たちも集まってきてるみたいだし・・・」

杏子「とにかく一芝居でっちあげてくれってよ」

さやか「そんなこといっても台本だって全然覚える暇なんてないし、そもそも私たち素人だよ!?」

まどか「そうだよ~いきなりお芝居なんて出来るわけないよ・・・」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:47:46.17 ID:laAEi8iw0
杏子「だからあたしだってどうすりゃいいのか・・・」

ほむら(これは・・・もしかするとチャンスかもしれないわ)

一同『・・・』

ほむら「・・・」ガタッ!

まどか「どうしたの、ほむらちゃん?」

ほむら「しゃ・・・///」

一同『?』

ほむら「しゃっ!!」

一同『しゃ?』







ほむら「しゃらくせぇ!!」バンッ!!

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:51:12.36 ID:laAEi8iw0
ほむら「四の五の言わずにやるわよ!みんな!!」


ほむら「子供たちに希望を与えられなくては元魔法少女の名が廃るわ!みんな、それでもいいの!?」

杏子「お前・・・」

まどか「ほむら・・・ちゃん・・・?」

さやか「へ~珍しいじゃん。ほむらがこんな主張するなんて」

さやか「いいよ・・・あんたがそう言うなら、私は乗った!」

上條「魔法少女?」

さやか「あ、あはは・・・きっともう役に入り込んでるんだよ、恭介」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:54:43.84 ID:laAEi8iw0
マミ「そうね、ワルプルギスの夜も越えた私たちですもの・・・これくらい軽くこなして見せないとね」

まどか「みんながそういうなら・・・私も・・・やってみようか・・・な」

杏子「サンキューな、助かるよ」

マミ「じゃあもう少し建設的な意見を出してみましょう・・・えっと、上條君もそれで構わないかしら?」

上條「巴先輩の頼みじゃ断れませんね、いいですよ!」

上條「それに、人前に出て何かを演じることに関しては、きっと僕が一番慣れてるし」

さやか「じゃあまずタイトルを決めよ!これがなくちゃ締まらないっしょ~?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 12:58:05.65 ID:laAEi8iw0
さやか「愛と勇気の美少女魔法戦士、美樹さやかちゃんと愉快な仲間たちってのはどう!?」

杏子「その提案がすでに不愉快だ!却下!!」

さやか「じゃあアンタ、なんかいい案あるの?」

杏子「ご、五本槍・・・?」

さやか「渋っ!戦国時代か!?」

ほむら「インキュベーターハンター・・・」ボソッ

QB「ッ!?」ビクッ!

さやか「え、ほむら、なんて言ったの?」

ほむら「いいえ、何でもないわ」ファサッ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:01:57.67 ID:laAEi8iw0
QB「む、無秩序増大の法則に立ち向かう宇宙戦士ネゲントロピーなんてどうかな!?」

杏さや『意味わかんない!』

QB「・・・」シュン

マミ「わ、私は好きよ、QB?でも子供たちにはちょっと難しいんじゃないかしら?」

まどか「あ、あの!魔法少女戦隊マギレンジャーとか・・・どうかな?」

杏子「なんかパクリくせぇな」

さやか「無難っちゃあ無難だけど」

マミ「他にも決めなければいけないことがたくさんあるわ。時間がないから、鹿目さんの案で行きましょう」

ほむら「異存はないわ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:04:50.84 ID:laAEi8iw0
まどか「それでね?配役は、杏子ちゃんがマギカレッド!さやかちゃんがマギカブルー!」

マミ「私がイエロー、暁美さんがブラック、そして鹿目さんがピンクというわけね?」

さやか「おぉ~色合い的にぴったりだね」

さやか「あ、じゃあ恭介は悪役になっちゃうけど・・・」

上條「構わないよ。だって魔法少女戦隊なのに僕がいたらおかしいだろ、さやか?」

杏子「・・・ちょっと待て。その配役は駄目だ」

マミ「そうね・・・ちょっと問題ありだわ」

さやか「え、なんで?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:07:32.05 ID:laAEi8iw0
杏子「正義の味方が多すぎる。五対一ってさすがに卑怯だろ?しかも相手は車椅子だぜ!?」

さやか「あ~たしかに~。QBを頭数に入れたとしてもちょっとね~」

マミ「じゃあヒーロー側を三人にしましょう」

杏子「あたしは敵側につくぜ」

さやか「あれ、あんたてっきり主役やらせろ~ってゴネるもんだと思ってたのに」

杏子「そりゃむしろお前だろ・・・ヒーローショーにはやられ役ってのが絶対に必要だ」

杏子「蹴っ飛ばされたりぶん投げられるフリを上手いことできるのは、このバイトで慣れてるあたしだけしかいないだろ」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:10:27.06 ID:laAEi8iw0
マミ「それじゃあ私も敵役になるわ。そうね・・・」

マミ「私が悪の組織のボス、上條君は悪の科学者、佐倉さんが怪人ということでどうかしら?」

さやか「おっけ~、じゃああたしとまどかとほむらがマギレンジャーってことで!」

杏子「あとはザコ戦闘員が欲しいところだが・・・QB一人ってのもな~」

QB「それなら、照明機材の演出で何とかなると思うよ!」

杏子「マジか!?」

QB(佐倉杏子、君に少しだけ僕の魔力を貸してあげるよ)

QB(君の幻術ならザコ戦闘員くらい何とかなるだろう?)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:13:25.69 ID:laAEi8iw0
杏子(その手があったか!)

QB(ソウルジェムを持たない状態じゃ長くはもたない。気をつけてくれ)

杏子「恩に着るぜQB!」

上條「ところで、シナリオはどうするんだい?さすがに全部アドリブというのは無理だろう?」

マミ「貴方たちが来るまでの間に台本に目を通しておいたわ」

マミ「細かいセリフまではさすがに覚えていないけれど、あらすじは頭に叩き込んである」

マミ「私がそれをマギレンジャー向けに改変してリアルタイムでみんなに伝えるわ」

上條「連絡はどうやって取り合うんですか?」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:16:51.71 ID:laAEi8iw0
マミ(QB、テレパシーで中継してもらえるかしら?)

QB(お安い御用だけど、上條恭介には何と説明するんだい?)

QB(さやかは彼に魔法少女のことを話していないんだろう?)

マミ(ええ・・・ちゃんと考えてあるわ。暁美さん?かくかくしかじかで)

ほむら(なるほど、仕方ないわね・・・)

ほむら「上條恭介・・・これを」

上條「なんだいこれ?エレ○バン?」

ほむら「見た目はただのエレキ○ンだけど、それは超小型の無線機よ」

ほむら「それを耳の辺りに貼りなさい」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:20:04.54 ID:laAEi8iw0
ほむら「最新の骨伝導式だから、まるで頭の中に直接響いているように聞こえるはずよ」

上條「へえ~すごいね!暁美さん、なんでこんな物を持ってるの?」

ほむら「米軍基地から拝借したのよ」

上條「はは・・・面白い冗談・・・だね」

さやか(微妙にマジ臭い、しかも私たちにしか通じない冗談はやめなさい!突っ込みにくいわ!!)

QB「じゃあ僕は裏方にまわるとするよ」

マミ「悪いけどお願いね、QB」

杏子「よし、上條!ちょっとこっち来い。マッドサイエンティストっぽい感じに仕上げてやる」

上條「う、うん、わかったよ」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:23:47.59 ID:laAEi8iw0
杏子「マミ、そこに悪役の幹部の衣装がある。着てみてくれ」

マミ「わかったわ、じゃあその間にマギレンジャー側の配役を決めておいてくれるかしら?」

さやか「ラジャー!主役はもっちろんこのさy・・・」

ほむら「まどかね!」

さやか「ズコー!!」

まどか「わ、私!?」

ほむら「そうよ・・・私はあまり主役という柄じゃないし、美樹さやかに任せるといつドジを踏むかわかったものじゃないわ」

さやか「え~ひど~い」

まどか「いいのかな・・・私なんかが主役で・・・」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:27:04.36 ID:laAEi8iw0
ほむら「大丈夫、私たちがフォローするわ」

さやか「ま、今回はまどかにゆずってあげよ~!」

ほむら「あなたならきっと出来る!」

ほむら(だって・・・私に希望をくれたのは貴女なのだから」

まどか「///」

さやか「ひゅ~!さらっと臭いセリフ言っちゃって~!」

ほむら「え!?ちょ・・・私口に出してた!?///」

まどか「///ほむらちゃんがそう言ってくれるなら・・・私、がんばってみるよ!」

・・・・・・

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:30:26.29 ID:laAEi8iw0
ガチャッ

マミ「ごめんなさい、配役変更よ」

さやか「あれ~?マミさん、着替えなかったんですか?」

マミ「ええ、少し問題があって・・・」

まどか「問題って・・・?」

マミ(これ言うと怒るんでしょうね・・・暁美さん・・・)


マミ「この衣装、胸が入らないの」


ほむら(・・・)ピキッ

マミ「というわけで、悪のボス役は暁美さんにお願いしたいのよ」

ほむら(!?)ピキピキッ!

ほむら「な、なぜ私に?」プルプル

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:33:19.91 ID:laAEi8iw0
さやか(うぉ~こえ~、一瞬般若みたいな顔になってたよ・・・)

マミ「鹿目さんは悪役が出来るタイプじゃないし」

マミ「美樹さんは佐倉さんと息が合うから怪人との戦闘シーンに活躍して欲しいのよ」

ほむら「消去法で私というわけね?」

ほむら「根暗そうだからとか、生身の体じゃ運動神経なさそうだからとか・・・そういう理由ではないわよね・・・?」

マミ「ももももちろんよ」

マミ(言ってない!そこまで言ってないわ!)

ほむら「ええ、いいわ。言いだしっぺは私だものね・・・」

ほむら「この私が・・・悪のボス・・・?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:36:46.49 ID:laAEi8iw0
ほむら「・・・」プルプル


ほむら「マギレンジャーども!この私がひねり潰してあげるわ!!」


ほむら「覚悟しておきなさい!おーーほっほっほっほ!!!」スタスタ

さやか(開き直ったな)

マミ(開き直ったわね)

まどか「ほ・・・ほむらちゃんが壊れた!?」

上條「僕はなかなかいい演技だと思うよ?」

さやか「恭す・・・ぶはっ!なにその仮面!?」

上條「くくく・・・私は悪の天才科学者、ドクター・ジョー!」

上條「この私にかかればマギレンジャーなどひと捻りよ!」

さやか「あっはっはっはっは!自分で天才とか言っちゃってるし!!」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:39:21.40 ID:laAEi8iw0
さやか「いや~案外はまってるじゃん、恭介?」

上條「いい演技をするにはまず羞恥心を捨てないとね」

上條「あの吹っ切れた暁美さんは期待できるよ」

まどか「羞恥心・・・」

上條「さやかは割りと素のままでも大丈夫そうだけど・・・」

さやか「ちょ、ちょっとどういう意味よ~!?」

上條「鹿目さん?」

まどか「ふぇ?」

上條「主役なんだからもっと自信もって!!」

さやか「そうそう!ほら、背筋伸ばして!こうびしっとね~!」バシバシッ

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:42:38.36 ID:laAEi8iw0
杏子「マネージャーに交渉して下の店から魔法少女っぽい服借りてきたぞ!」

さやか「おお~これは可愛い!」

まどか「これ、ほむらちゃんが言ってた・・・!」

マミ「あら・・・鹿目さんがノートに書いていた魔法少女の衣装に似ているわね」

杏子「そうなのか?色が揃ってるのがそれだけだったから持ってきたんだけど、そりゃちょうど良かった」

さやか「み・な・ぎ・っ・て・き・た~~!!」

まどか「・・・うん!!」

杏子「よし、もうあんまり時間がねえ。着替えてきてくれ!」

 
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:46:03.79 ID:laAEi8iw0
~そして本番中~

杏子「出でよ我が僕!レッドシャドウ!」

杏子(ロッソ・ファンタズマ!)パァァァ!

上條(すごい、何もないところから幽霊みたいなのが現れた!?)

杏子「行け!マギレンジャーを倒すのだ!」

マミ(さあ鹿目さん、先陣を切って!)

まどか「負けるもんか!行くよ!!」ダッ

マミさや「了解!」

まどか「やあぁぁぁ!!」バシッ!

さやか「せいっ!」ズバァ!

マミ「食らいなさい!」ドォン!

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:48:16.29 ID:laAEi8iw0
杏子(残り三体・・・さやか、次は後ろから襲わせる。伏せてかわした後、まどかがフォローだ!)

マミ「ブルー!後ろよ!!」

さやか「おぉっと!?」サッ

まどか「食らえぇ!!」ゴウ!

さやか「危ない危ない・・・たぁぁ!」

マミ「次で最後よ、ピンク!」

まどか「とどめよ!」ドン!

ほむら「ふん・・・やはりレッドシャドウ程度では歯が立たないか」

杏子「ならばこの怪人アンコと!」ジャキッ

上條「このドクター・ジョーが相手をしてやろう!」ガチャッ

ほむら「やっておしまい!!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:51:14.10 ID:laAEi8iw0
杏子(まどかとさやかはあたしが相手をする。同時でいい、適当にかかってきな)

杏子(あたしの槍はわざと外すから下手に避けようとするなよ?)

マミ(上條君は私と光線銃の撃ち合いよ。私が出来るだけ派手に避けまわるから撃ちまくって!)

上條(わかりました!)

一同『行くぞ!』

ダダダッ バッ キィンキィン ドスッ ピーーパァンパァン ゴウッ

杏子「どうした?その程度か、マギレンジャー!?」サッ パシッ

まどか(すごい、打ち合わせもしてないの私たちの攻撃が当たらない!?)

さやか(こいつ・・・凄まじく戦い慣れてるッ!)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:54:20.98 ID:laAEi8iw0
上條「くくく、防戦一方ではないか。マギカイエロー!」ピーピー

マミ「くっ!」バッ

上條(巴先輩、銃の扱い方や避け方が堂に入ってるな・・・)

上條(別に狙って撃ってるわけじゃないけど、当たる気がしないや)

杏子(そろそろキメるぜ。さやか、鍔競り合いだ)

さやか「はあぁぁっ!!」ブオッ!

杏子「ふんっ!!」ギィン!!

ギリギリギリギリ・・・

杏子(よし、あたしの腕を掴め!それからボウリングの玉を投げるような動作で・・・)

さやか(こ、こう?)グイッ

杏子「ぐわぁ!?」グルン ドサッ

まどか(自分から飛んで投げられたように見せた!?)

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 13:57:16.93 ID:laAEi8iw0
ほむら(上條恭介、床に印がついている位置まで下がって。そこに火薬を仕掛けてあるわ)

上條(了解!)

杏子(今だ!あたしに止めを刺せ!)

さやか(まどか!私を踏み台にしてジャンプキック!!)

まどか「行くよブルー!」ダッ

さやか「よし来た!!」グイッ

まどか「とうっ!!」バッ

上條(配置に着いたよ、巴先輩!)

まどか「ハイパーマギカキーーーック!!!」グオォォォ

マミ「これで最後よ!!」ピーーー!!

ほむら(今!)カチッ

ドォン!! パァンパァンパァン!!!

杏子「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」

上條「馬鹿なぁぁぁぁ!!?」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:00:01.84 ID:laAEi8iw0
マミ(二人はそのまま舞台袖にはけてちょうだい)

まどか「さあ、ホムラー!残るはあなた一人よ!」

さやか「もう観念しなさい!」

ほむら「ふっふっふ・・・残るは私一人?」




ほむら「いつから私が一人だと錯覚していた?」



マミ「・・・」

ほむら(マミ・・・巴マミ・・・続きは?早く指示を)

マミ(ごめんなさい、計算ミスだわ)

マミ(本来ならここで敵の増援が来てヒーロー側が一転してピンチに)

マミ(それから助っ人が来て大逆転というシナリオなんだけど・・・)

マミ(人数が足りないわ・・・はけた二人が変装する時間もないし)

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:03:33.53 ID:laAEi8iw0
さやか(どどど、どーしよー!?)

マミ(何とか手を考えるわ、アドリブで場をつないでもらえないかしら?)

まどか(つまり・・・ピンチを演出すればいいんですよね?)

さやか(おぉ?まどか、なんか考えがあるの?)

まどか(上條君、バイオリンはある!?)

上條(控え室にあるよ)

まどか(ごめん、急いで持ってきてほむらちゃんに渡してあげて!)

上條(わかった!)

マミ(鹿目さん、任せていいのね?)

さやか(じゃあいっちょ時間稼ぎますか~)

マミ「あなたが何を企んでいるのかは知らないけれど、絶対に止めてみせる!」

さやか「行くよ、イエロー!」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:06:32.57 ID:laAEi8iw0
まどか「駄目だよ、二人とも!うかつに手を出しちゃ!」

まどか(そのままほむらちゃんを舞台袖まで押して!)

マミ「やぁぁぁぁ!!」

さやか「たあぁぁぁ!!」

ほむら「ぬうん!!」ガシッ

ザザザザザザ!!!

ほむら「ほむむむうぅ!!ふんっ!!!」バッ!

マミ「私たちの攻撃が!?」

さやか「弾かれた!?」

上條(暁美さん、バイオリンだよ!)

ほむら(来たわ!でもこれでどうするの、まどか?私、こんなの弾けないわよ!?)

まどか(弾けなくてもいいの!とにかく音を出して!!)

ほむら「くくく・・・これでも食らうがいい!」ギーコギーコ

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:09:37.01 ID:laAEi8iw0
まどか(さやかちゃん、マミさん!苦しむフリを!)

さやか「く・・うぅ、頭が!!」

マミ「なんなの・・・この攻撃は!?」

ほむら「ふっふっふ・・・これは洗脳音波よ!この音を聞いたものは・・・悪の心に目覚める!!」

さやか「・・・」ユラッ

マミ「・・・」スゥッ

ほむら「さあ、私の新しい下僕・・・マギカブルーにマギカイエローよ!」

ほむら「マギカピンクをやっつけておしまい!」

さやマミ『仰せのままに、ホムラー様』

杏子(なるほど、味方を敵に回すことで人数のハンデを克服した!やるな、まどか!)

さやか「・・・」ブンッ

マミ「・・・」ゴォッ

まどか「うわっ、ひゃあ!?」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:13:04.67 ID:laAEi8iw0
まどか「二人とも、目を覚まして!こんなの・・・」

まどか「こんなの絶対おかしいよ!!」

杏子(問題はどうやってここから大逆転に持っていくか・・・)

まどか(え~っと・・・どうしよどうしよ~)

さやか(か、考えてなかったの!?)

まどか(うぇ~ごめ~ん!!)


タツヤ「ほむあ~さあか~まみ~!まろかいじめうな~!!」


まどか(タ・・・タツヤ!?なんで客席に?)

タツヤ「いじめちゃめ~よ~」

知久「がんばれ~!!まどか~!!!」

まどか(パパまで!?)

まどか(パパとタツヤが応援してくれてる・・・よし、これだ!!)

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:16:49.12 ID:laAEi8iw0
まどか「会場のみんな!!マギカブルーとマギカイエローが悪い心に負けないように応援してあげて!!」

まどか「みんなで二人の目を覚まさせてあげて!!」

まどか「・・・せーの!!」

子供たち『がんばれーーー!!まぎかぶるー!!!!!まぎかいえろー!!!!!』

さやマミ『う・・・うあぁぁぁ!!』

さやマミ『ッ!!』ギンッ

さやか「ありがとう、会場のみんな!」

マミ「おかげで目が覚めたわ!」

ほむら「そんな!?私の洗脳を打ち破るなんて!!?」

まどか「さあ、ホムラー。もう終わりにしましょう!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:20:09.35 ID:laAEi8iw0
さやか(ここで必殺技でもぶちかましたいところだけど・・・)

マミ(そうね、どんなのがいいかしら?)

QB(必殺技だって?だったらこれしかないじゃないか)キュップイ

ガチャン!ジャキーーン!!

さやか「これは・・・!?」

まどか「マミさんの・・・!?」

マミ「粋なことをしてくれるわね、QB・・・」

QB『さあ、会場のみんな!君たちの応援がマギレンジャーの力になる!!』

QB『彼女たちに声をかけてあげて!!』

QB『・・・せーの!!』

子供たち『がんばれー!!!まぎれんじゃーーーーーーー!!!!!!』

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:23:41.13 ID:laAEi8iw0
さやか「まどか!」

マミ「鹿目さん!」

まどか「うん!・・・必殺!!」

まどか『ティロ・・・!』


まどか『フィナーーーーーレ!!!』


ドオォォォン パァンパァンパァン!!!

ほむら「馬鹿な!この私が!?」



ほむら「ぶるあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」チュドーン!



さやか「みんな、もう大丈夫だよ!」

マミ「見滝原の平和は私たちが守る!」

さやか(よし、まどか!バチッと締めてちょーだい!)

マミ(難しいかもしれないけど、子供たちに希望を与えるようなキメ台詞をね)

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:27:06.39 ID:laAEi8iw0
まどか「・・・みんなには・・・」 

まどか「みんなには、大事な人はいるかな?」 

まどか(なんでだろ・・・言葉が勝手にあふれてくる) 

まどか「お父さんお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃん、弟や妹、おじいちゃんにおばあちゃん」 

まどか「そして一緒にいてくれる友達・・・」

まどか「もしその人達が本当に大事だと思うなら」

ほむら(これは・・・私が転校初日に言った・・・?)

まどか「もしその人達に困っていることがあったら」


まどか「その人達のために、自分が変わることを恐れないで!」

まどか「どんな時でも、その人達を信じる気持ちを忘れないで!」

まどか「そうすれば、いつかきっと・・・」

まどか「みんなもマギレンジャーみたいに強くなれるから!!」

ワーー!!キャーー!!パチパチ!!

・・・・・・

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:36:14.55 ID:laAEi8iw0
~控え室~

杏子「ふう~、なんとか無事に終わったな!!」

上條「みんな予想以上にいい演技だったよ!」

ほむら「一時はどうなることかと思ったけど」ファサッ

マミ「そうね・・・鹿目さんの機転がなかったらどうなってたか・・・」

QB「きゅぷ~、あまりヒヤヒヤさせないでくれよ」

マミ「QB、お疲れ様」

まどか「タツヤが応援してくれなかったら危なかったけどね!」

さやか「そういやなんでたっくん居たの?」

まどか「たまたまパパとヒーローショー見に来てたみたい」

まどか「いきなりほむらちゃんが出てきてびっくりしたって言ってたよ?」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:39:16.70 ID:laAEi8iw0
ほむら(知り合いにアレを見られていたなんて・・・///)

ほむら(冷静になってみれば・・・時間を巻き戻したくなってきたわ)

さやか(ほむらが穴があったら入りたいって顔してる・・・これは使える)ニヤニヤ

マミ「じゃあそろそろ着替えましょうか」

杏子「いや、ちょっと待て」

さやか「どしたの?まさかもう一舞台とか言わないわよね?」

杏子「さっきマネージャーと話したんだけどな・・・」

杏子「その衣装、プレゼントしてもいいってよ!」

まどか「ほ、ほんとに!?」

さやか「マジで!?太っ腹~~!!」

杏子「バイト代がわりさ、現ナマの方がいいってんなら交渉してくるけど・・・」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:42:07.24 ID:laAEi8iw0
まどか「ううん!こっちのほうがいい!!」

マミ「そうね、いい記念になるわ」

ほむら「わ、私はどうなるのかしら・・・正直、この悪役の衣装は・・・」

杏子「ああ、悪役のは興行用の備品だから駄目だ・・・そのかわり~」

杏子「ほれ!まどかたちとお揃いの黒だ!!」

ほむら「!!」

杏子「そんでもって上條にはここのCD屋のクーポン券だ」

上條「ありがとう!さっそく使わせてもらうよ!」

杏子「それからQBには・・・」

QB「それには及ばないよ、僕は直接舞台に上がったわけじゃないからね」

杏子「まあそう言うなって、なかなかいい仕事してたぜ」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:44:42.56 ID:laAEi8iw0
上條「そうそう、あの幽霊みたいなのとか最後の大砲とかどうやって出したんだい?」

QB「それは企業機密さ」

杏子「つーわけで、ほれ、このデパートの商品券だ」

杏子(お前のテレパシーがなきゃ始まらなかったんだ、もらっとけもらっとけ)

杏子(んで、これでマミにケーキでもおごってやれよ)

QB「そういうことなら、ありがたくもらっておくよ」

杏子「おし!後片付けはあたしがやっとくから、みんなもう帰ってもいいぜ」

杏子「今日はありがとな、助かったぜ!」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:47:15.67 ID:laAEi8iw0
~帰り道~

ナニアノコタチー カワイイー

ほむら「・・・///」

まどか「・・・///」

ほむら「視線が痛いわ・・・///」

まどか「ちょっと調子に乗りすぎたね///」

まどか「やっぱり二人揃って魔法少女の衣装で帰るのはよしたほうが良かったかな?」

ほむら「そうね、でも・・・」

ほむら「あの悪役をやったあとじゃ、これくらい些細なことに思えてきたわ・・・」

まどか「ふふ、ほむらちゃんカッコよかったよ!」

ほむら「出来れば忘れて欲しいわ・・・」

まどか「ううん、私、絶対忘れないよ!」

まどか「みんなで一つのことをやり遂げた、大切な思い出だもん」

ほむら「あうぅ・・・///」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:50:01.68 ID:laAEi8iw0
まどか「・・・」

ほむら「・・・」

ほむら「ねえ、まどか・・・」

まどか「なあに、ほむらちゃん?」

ほむら「もうひとつ、忘れて欲しいことがあるの・・・あの時のこと」

まどか「あの時?」

ほむら「ワルプルギスの夜が来る前に、貴女に役立たずだから契約するなと言ったこと・・・」

まどか「・・・あの事・・・?」

ほむら「ええ、私は貴女にひどいことを言ったわ・・ごめんなさい・・・」

まどか「な~んだ!気にしてないよ、ほむらちゃん!」

まどか「だって、あれはほむらちゃんが私のためを思って言ってくれたことでしょ?」

まどか「ほむらちゃんが謝る必要なんてない、私がお礼を言いたいくらいだよ」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 14:56:07.57 ID:WLNNcvOVO
さるった、もしもしから行く

ほむら「でも、そのせいで貴女に一緒に戦えなかったという負い目を作ってしまった気がして・・・」

まどか「うん・・・正直に言うとね、そういう気持ちはあったよ・・・」

まどか「みんなが命がけで戦ってるときに、私は祈ることしか出来なかった・・・」

まどか「私は何て無力なんだろうって・・・」

ほむら「まどか・・・」

まどか「でもね、それは今日、吹っ切れたよ!」

まどか「だって今日はみんなと一緒に戦えたでしょ?」

ほむら「そうね、敵同士になっちゃったけど」

まどか「ほむらちゃんがショーをやろうって言い出したのも、私に主役を勧めたのも・・・」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:00:42.74 ID:laAEi8iw0
解除されたかな?

まどか「私のそういう気持ちを振り払うためにしてくれたんでしょ?」

ほむら「あら、ばれていたのね・・・?」

まどか「うん、おかげで一歩踏み出す勇気を持てたよ・・・」

まどか「そのチャンスをくれて、ありがとう!ほむらちゃん!」

まどか「私もう、自分が役立たずだ何て思わない!」

まどか「だって・・・こんなに私のことを想ってくれる人がいるんだもん!」


まどか「やっぱりほむらちゃんは最高の友達だよ!!」ギュッ


ほむら「まどか・・・!!」ギュッ

ほむら(私こそ、ありがとう・・・すべては、貴女が私に希望をくれたからよ・・・)

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:04:11.17 ID:laAEi8iw0
~翌日・マミホーム~

さやか「私は悪の組織『グリーフシード』の女王・・・」

さやか「ホムラー様よ!おーっほっほっほ!!」

杏子「あっひゃっひゃっひゃっひゃwwwww」バンバンバンバン

さやか「どう、似てたでしょ!?」ドヤァ

杏子「似てる似てる!ああ~腹痛えwww」

ほむら「・・・!!」プルプル

杏子「いや~あん時は夢中だったから何とも思わなかったけど・・・」

さやか「まさかほむらがあそこまではっちゃけるとはね~」

ほむら「貴女たち・・・!!」ギリッ

まどか「や、やめなよ~さやかちゃん」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:07:20.51 ID:laAEi8iw0
マミ「そ、そうね。あまりからかっちゃ・・・だだ駄目よ」プルプル

QB「ほむむぅ~~」

マミ「ぶはっ!?」

杏子「うっひゃっひゃ!!くそ、不意打ちwww」

ほむら「・・・」ジャキッ スチャ

QB「うわわわわ、こういえばみんな笑ってくれると・・・だから無言で銃を向けるのは・・・」ワタワタ

ほむら「笑いと嘲笑の違いもわからない●獣め!」

QB「なんか僕の扱いだけ酷くない!?」

杏子「いや~まあお前は前科持ちみたいなもんだからな~、しゃ~ね~よ」

QB「ああ!なるほど!これが暁美ほむらが常日頃味わってきた疎外感というやつだね!?」

QB「・・・泣きたくなってきたよ・・・マミ」シュン

マミ「今回は暁美さんをからかったあなたが悪いわ・・・謝りなさい!」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:10:13.51 ID:laAEi8iw0
杏子(QBの奴、感情が目覚めてからなんかガキくさくなってね~か?)

さやか(うんうん、それに伴ってマミさんのお母さんスキルが覚醒しつつあるね!)

QB「ご、ごめんよ、ほむら・・・僕はマミに笑って欲しかっただけなんだ・・・」ウルウル

一同『!!』キュン!!

杏子(お・・・おぉう!?なんだこの妹みたいに接してやりたくなるような感情は!?)

さやか(ま、まさかこいつに萌える日が来るとは・・・QB・・・恐ろしい子!)

まどか(この調子でQBもみんなともっと仲良くなれないかな~)

マミ(あ~~///抱っこしてナデナデしてあげたい!!)ウズウズ

ほむら(騙されちゃ駄目よ暁美ほむら・・・アイツハインキュベーターアイツハインキュベーター)ブツブツ

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:12:57.32 ID:laAEi8iw0
ショアクノコンゲン・・・スベテノゲンキョウ・・・

QB「・・・ところで、この流れだと美樹さやかと佐倉杏子もごめんなさいしないといけないよね?」

杏子「あ、ああ・・・そうだな・・・悪かった・・・な・・・プッ!」

さやか「いやあ~ごめんごめ・・・クフゥ!!」

ほむら「はぁ・・・もういいわ」

ほむら(二人にかかると一週間くらいネタにされそうね・・・)

ほむら「ま、映像記録に残ってないだけマシかしら」ハァ

まどか「あるよ、記録」

ほむら「はぁ!!??」

さやか「な、なんだって~!?」

杏子「マジか!?」

まどか「うん。パパがね、携帯で撮ってたんだって!」

まどか「あんまり画質は良くないけど・・・」カチカチ

ホムラーサマヨ!オーーホッホッホ!!

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 15:15:32.06 ID:laAEi8iw0
ほむら「・・・まぁ~どぉ~かぁ~~~!!!」

ほむら「消しなさい!今すぐ!!可及的速やかに!!!」ガバッ!

まどか「だ~めっ!もうみんなの分のDVDも焼いちゃったもんね~!!」ヒョイッ

ほむら「まちなさぁ~~い!!」

まどか「や~だ~!みんなとの大切な思い出だも~ん!ティヒヒヒ!!」

杏子「そんな面白そうなもん見逃せるかよ!さやか!ほむらを押さえろ!!」

さやか「合点承知~~!!」

ドタバタドタバタ ソイツヲヨコセー コッチダー アンタドコサワッテンノヨ! イヤン、ホムラチャンノ●●●ー ドタバタドタバタ

QB「ねえマミ、こういうのを微笑ましいっていうのかな?」

マミ「ええ、そうね」クスクス

QB「ふふ、今日も平和だ紅茶が美味い!きゅっぷい!」

おわり