前回 醜き陛下とカタツムリ

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 01:05:12 Id74CajE
島風「敵影確認!戦艦と重巡がそれぞれ一隻ずつ居るよ!」

卯月「うわ、キツそうだぴょん…」

暁「戦艦はちょっとね…」

雷「ど、どうするの?」

響「…兎に角敵の弾を躱す事に集中して、敵がへばった所に先に進むよ」

島風「分かった!」

砲雷撃戦、開始!

ル級「喰らいなさいっ!」ドォン!!

卯月「ぴょっとぉ!」ヒョイッ

ル級「くそー…小癪な!」

リ級「それっ!」ドォン!!

電「当たらないのですっ!」ヒョイッ

リ級「あーもう!駆逐艦は脆い癖に回避が上手いったら!」

電「それ程でも…」テレッ

リ級「嫌褒めてないから、避けまくってウザいって意味だから」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 01:13:57 Id74CajE
雷「攻撃は…した方が良いのかしら?」

響「キス島に乗り込む事を考えると、消費を抑えた方が良さそうだね」

暁「分かったわ!兎に角回避すれば良いのね!」

ル級「ほらほら!逃げてばっか居ないで少しは攻撃しなさいっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!!

島風「おぁー!?」

響「大丈夫!?」

島風「…大丈夫、ちょっと着弾が近すぎてびっくりしただけだから」

ル級「…外したか…」

リ級「へー…ル級さんにもそんな事あるのねー」

ル級「ちょっと主砲の調子が悪いのかしら?ま、その方が面白いけど」

リ級「そんな物ですかねー……てぇ!」ドォン!!

雷「危ないわねっ!」ヒョイッ

リ級「くそー!やっぱ避けられるか…!」

ル級「正々堂々と戦いなさーい!!」プンスカ


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 01:22:58 Id74CajE
卯月「じゃあお望み通り叩き込んでやる……ぴょんっ!!」ボシュッ!!

響「あ!魚雷は!!…まあ救助には必要ないから良いかな…?」

ドボォォォォォォォン!!!!!

リ級「……」中破!

ル級「あら、あらあら…美味しそうに焼けちゃって」

リ級「いや心配してよ!?」

卯月「むひゃひゃひゃひゃひゃ!!どうだぴょん!!」

島風「凄く悪役みたいな笑い方だね…」

ル級「ま、仕返しはしてあげるわよ…そいっ!」ドォン!!

ドガァァァァァン!!

響「くっ……やっぱり戦艦は脅威だね」

雷「何とか持ちこたえれれば良いけど!」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 02:23:36 Id74CajE
リ級「もう自棄糞だこのやろーっ!!」ドォン!!ドォン!!ドォン!!!

島風「うわわわっ!?」

響「くっ…乱射は照準が定まっていない分回避が難しい…!」

ドゴォォォォォン!!!

卯月「ぴょぁー!?危ないぴょん!!」プンスカ

ル級「第二砲塔、発射!」ドォン!!!

電「ひゃぁ!」ヒョイッ

ドガァァァァァァン!!!

電「ふぇぇ…怖かったのです…」

リ級「…当たらなすぎて泣けそう」ガックリ

ル級「あらあら…」



7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 02:40:26 Id74CajE
響「…敵が沈黙している、今だよ!」

島風「皆!私に付いて行って!」

雷「了解よ!」

パシャッパシャッパシャッ…

リ級「…あ、逃げられた」

ル級「成る程ー…無駄な消費は避けたかったのね、あの子達賢いわね?」

リ級「…これだから賢い子は嫌いだよ」

ーーーーーー

雷「ここね…キス島は!」

電「あそこに陸軍の皆さんが…!」

島風「…皆!気を引き締めて行くよ!」

暁「当然よ!」


ホ級(flagship)「良イカオ前ラ!キス島ニハ誰一人トシテ一歩モ通スナヨ!!」

ニ級「アイアイ!キャプテン!!」

ト級(flagship)「…ムム!噂ヲスレバ陰トヤラ…!!」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 02:49:42 Id74CajE
 

島風「敵影確認!キス島包囲部隊だよ!!」

響「…軽巡のフラグシップが二隻、駆逐が二隻、申し訳程度に補給艦一隻…と」

雷「補給艦は…無視した方が良いかしら?」

響「そうだね、仮に砲撃して来たとしても躱せば良いし」

島風「じゃあ…取り敢えずは厄介なフラグシップの二隻を落せば良い?」

響「そうだね、それを落してから陸軍の皆を助けよう」

暁「来るわ!」

砲雷撃戦、開始!

電「えいっ!」ドン!!

ト級「ク…ヤハリ主力ヲ狙ッテキタカ…!」

ニ級「ヴェイ!!」ドン!!

響「無駄だね」ヒョイッ


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 03:19:32 Id74CajE
卯月「ぴょんぴょん砲発射だぴょん!!」ドン!!

ホ級「チ…痛クハ無イガ…!」

雷「喰らいなさいっ!」ドン!!

会心の一撃!!

ト級「グワァ!?」中破!!

ホ級「ダ、大丈夫カ!?」

雷「あ…今のは手応えあったわ!」

響「良いよ!その調子で落とすんだ!」

ワ級「……」

ピピピピピピ……

ワ級『敵確認、コレヨリ砲撃ヲ開始セリ』

島風「…!気を付けて!補給艦が砲撃して来るよ!」

ドォォォン!!

暁「ひゃっ!……あ、あらら?」小破!

響「意外と…弱っちい?」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 14:13:22 Id74CajE
遅くなってすんません、用事が立て込んでた物で…今からグダグダ書きます

響「あくまでも…本当に『申し訳程度』なんだろうね…」

雷「…まあ、余り気にせず行くわよ!」

電「なのです!」

暁「てやっ!」ドォン!!

ホ級「クッ…!」小破!

暁「うーん…フラグシップって固いのねー」

島風「どうする?」

響「…ここは雷撃戦に賭けるか、的になってしまうザコから蹴散らすよ」

卯月「了解だぴょん!」

電「なのです!」

ワ級『砲撃開始セリ』ドォン!!

雷「そんな攻撃当たんないわよ?」ヒョイッ


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 14:38:04 Id74CajE
響「それっ」ドン!!

ニ級「グワァ!?コ、今度ハ俺ヲ狙ッテキタ!?」中破!

ト級「雷撃戦ニ持チ込ムツモリカ…ソウハ行カナイゾ!!」

卯月「どかーん!どかーんどかーん!!」ドン!!

ハ級「ウワラバッ!!」大破!

島風「行けっ!連装砲ちゃん!砲撃だよっ!」ドン!!

ドガァァァァァァン!!!

ワ級『我中破セリ、危険タル』中破!

雷「駄目押しを喰らいなさいっ!」ドン!!

会心の一撃!!

ワ級『我、撃沈ス……ごめん…なさい」撃沈!

ホ級「ワ級ーーー!!!」

雷「一隻撃沈!」

響「この調子で行くよ!」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 15:28:50 Id74CajE
卯月「ぷっぷくぷー!当てるぴょん!!」ドドン!!

ハ級「ヌワーーーーーッ!!!!」撃沈!

ト級「クソ…撃テ撃テ撃テ撃テ撃テー!!」ドドドォン!!!!

電「ひゃぁ!」小破!

ニ級「オラオラオラ!!」ドドドドン!!!!

島風「うわぁ!?危ないってー!」

響「……よし、大分持ったね…雷撃戦の準備を!」

電「う…うん!」スチャ!

雷撃戦、開始!

島風「それっ!」ボシュ!!

暁「やぁっ!」ボシュ!!

電「魚雷装填…発射なのです!」ボシュ!!


ゴボボボボボボ…


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 15:36:18 Id74CajE
前スレ直ったみたい、何だったんだろう。


バボォォォォォォォォン!!!!

ホ級「グワァァァァ……ッ…!!」撃沈!

ト級「コ、ココマデ…来レタト言ウノニ…」撃沈!

ニ級「オラーハ死ンジマッタダー…」撃沈!

雷「やったぁ!敵包囲艦隊突破よ!」

響「よし、早速救助に向かおう!」

ーーーキス島ーーー

「…おい!そこは大丈夫か!?」

「は、はい!今の所異常無しです!」

「救助が来るまでじっとしてろよ!」

「了解!」ビシッ

雷「みんなー!もう大丈夫よー!」

電「私達が助けに来たのです!」

「…お、噂をすれば救助が来たな!」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 19:49:03 Id74CajE

ワァァァァァァァァァ!!!

雷「ひゃっ!凄い歓声ね…」

<雷ー!俺だー!ケッコンしてくれー!

<何言うてんねん!駆逐艦とケッコンだなんて犯罪やで!?

<うるせー!お前に言われたくねー!このまな板!

<なんやて!?独特なシルエットって言って欲しいねん!!


電「な、何だか…陸軍じゃなさそうな人も混じってるけど…」

暁「皆、どうすれば良いかしら?」

「おう、ちょっと足早そうな奴に救助をさせてもらうわ」

島風「私の出番だね!」

「それとよ…ここに来たって事は包囲部隊をぶっ倒したんだろ?」

響「その通りだよ」

「それでだ…そいつらを倒したお前らに頼みがある」

電「頼み?」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:20:57 Id74CajE
「地下施設に居る逃げ後れた奴も助けてくんねえかな…」

雷「お易い御用よ!」

響「私達はその為に来たんだから」

「そうか…だが、気を付けろよ?奥にはヤバい奴が居るかもしれねえ、現に俺が見たからな」

暁「や、ヤバい奴?」

「あぁ…見た事もねえ気味の悪い馬鹿でかい蠍が、地下施設に入って行くのをよ…きっとそいつは奴らの新兵器に違いねえ」

卯月「あ!提督が言っていた新兵器ってそれだぴょん!」

雷「…分かったわ!気を付けて行ってくるわ!」

「すまねえ、お前らみたいなガキにこんな事頼んじまってな」

暁「子供扱いされなくても大丈夫よ!」

響「それで…逃げ後れた奴ってのは?」

「ああ……実は…」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 20:28:38 Id74CajE
ーーーその頃、深海棲艦サイドでは…ーーー

飛行場姫「ふっふっふっふ…」

コンゴウ「…何を笑っている?」

飛行場姫「いやね、今頃は陸軍の奴らもお陀仏かしらねって思ってただけよぉ」

コンゴウ「…キス島に送り込んだ新兵器…だったな?」

飛行場姫「そう…『地上制圧用決戦兵器 ナチュラルキラー・スコウピオン』…彼には私達の技術の粋を集めて作られているのよぉ」

コンゴウ「…そうか、ならばその地上制圧用決戦兵器とやらの力…見せてもらうぞ」

飛行場姫「送り込んだ個体は試作品だからね…弱くても怒らないでよ?」

コンゴウ「構わん、見せてもらおうか」

飛行場姫「は~い♪じゃあ…ナチュラルキラー・スコウピオンよ、暴れてやりなさい!!」

ーーーそして、艦娘サイドではーーー

雷「えぇ!?り、陸軍の皆が作った艦娘!?」

「ああ、輸送する為の潜水艇と強襲揚陸艦を作ったんだけどよぉ…如何せん使いにくくてなぁ」

響「それで…ここで調整しようとした所を深海棲艦に襲われたんだね?」

「情けねぇ事にな」ハハッ


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:24:51 Id74CajE
電「その人たちは今何処に?」

「調整の途中で襲撃されたからよ、今頃は地下の改装室に居ると思うぜ?」

暁「分かったわ、助けてくるわね!」

「ヤベえ奴は放っといて良い!救助だけを考えろ!」

響「了解した」

島風「私はここの人を近くの港まで運んでくる!」

ーーー地下施設ーーー


電「…地下の改装室ってどこにあるんだろ…」

暁「手分けして探そうかしら?」

響「…そうだね、危険があるけど…」

卯月「…よし、スニーキング作戦執行だぴょん」

スニーキング作戦、開始!


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 21:45:55 Id74CajE
雷「まずはどうするの?」

響「奥は私が調べる、皆は浅い所を調べて」

卯月「でもそれじゃあ…響が危ないぴょん」

響「大丈夫、不死鳥の名は伊達じゃないさ…」

暁「ちょ、響!」

響「じゃあ皆…無事で居ます様に」コツ…コツ…

コツ…コツ…

暁「こ、コラ!待ちなさいったら!」ダッ

電「あ、暁お姉ちゃんっ!」

雷「…行っちゃったわね…」

卯月「…兎に角、ここは響の言う通りにするぴょん」

雷「…じゃあ、私達はここを調べてる」

卯月「ん、じゃあ私は一階下の所を調べているぴょん」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 22:25:18 Id74CajE
ちなみに地下施設の部屋はこんな感じです

1F←雷と電が居る (娯楽室や休憩室、図書室など)

B1F←卯月が向かった (調理室や食料倉庫あり)

B2F←響を追いかけた暁が迷い込んだ (武器庫など兵器にまつわる部屋がある)

B3F←響が向かっている (最深部、睡眠室や通信室など)
ーーー1Fーーー

雷「…行っちゃったわね…」

電「ど、どうしよう…」

雷「…取り敢えずここは手分けして探しましょ」

電「……うん」

雷「電はこっちを調べて!私はあっちのほうを調べてくる!」

電「き、気を付けてね…」

タッタッタッタ……

電「……ちょっと…怖いのです…」ブルッ

電「…ダメダメ、折角ここまで来れたのに…足を引っ張ってちゃダメなのです」ペチペチ

電「勇気を振り絞って…本気を見せるのです!」フンス


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 23:29:11 Id74CajE
電「まずは…えーと、娯楽室?」

ガチャ…

電「…中身は結構普通なのです」

電「えーと…ビリヤード台に麻雀テーブル…それと…?何だろこれ」

何かの箱

電「開けてみるのです……よっと…」ギィィィィィ…


地下施設の見取り図  <ゴマダレー

電「これは…地下施設の見取り図なのです!やったぁ!」

???「……」

電「早くこれを雷お姉ちゃんに見せなきゃ!」ルンルン

???「……」スッ……


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 23:36:54 Id74CajE
パサッ

電「はわわ…落しちゃったのです…」シャガミ

ブゥン!!

ズバァァッ!!!

電「ふぅ取れた…の…です…?あれ?何で艤装が真っ二つに…?」フイッ

???「……」ジョキン、ジョキン

電「…………」


電「ひゃわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

ーーーその頃、雷はーーー

雷「うーん…図書室は特に目立った物があんまりないわねー…」

『ひゃわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?』

雷「電の悲鳴!?何かあったんだわ!!」ダッ


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/22(土) 23:46:30 Id74CajE
電「はっ…はっ…!」タッタッタッタッタ……

???「……」ガシャガシャガシャガシャ!

電「ひ…ひぇ…!」タッタッタッタ


雷「電ー!」タッタッタッタ…

電「!雷お姉ちゃん…!」

雷「どうしたのよ?一体何が…って何そいつ!?」

電「話は後なのです!今は逃げないと…!」ガシッ

雷「へ?ちょ、電!?」

電「下の階まで逃げるのですっ!」タッタッタッタッタ……

タッタッタッタ…

???「……?」キョロキョロ


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 00:10:15 iMZeHgAM
ーーーB1Fーーー

雷「ふぅ…ふぅ…一体何だったのよアイツ?」

電「ひぃ…ひぃ…分からないのです…」

雷「…もしかしたら、あれがあの人が言っていた『新兵器』…?」

電「だとしたら…早く逃げ後れてる人を救助しないと…!」

雷「そうね……って、電…何持ってるの?」

電「あ!そうだ…はいなのです!」スッ

電は雷に見取り図を渡した。

雷「これって…まさか見取り図!?」

電「う…うん、箱を調べたら出て来たのです」

雷「やるじゃない!これで救助が簡単になるわ!流石私の妹ね!」

電「えへへ…」テレッ


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 00:40:31 iMZeHgAM
卯月「あ、雷に電だぴょん、どうしたぴょん?」

雷「卯月ちゃん!電ったらここの見取り図を見つけたのよ!」

卯月「マジかぴょん!?出来したぴょん!」

電「…///」モジモジ

卯月「どうするぴょん?皆を見つけるぴょん?」

雷「そうね!暁と響に合流しましょ!」

電「なのです!」

???「……」ガシャッガシャッ……

卯月「…ん!?何だぴょんアイツは!?」

雷「え…?えぇぇ!?」

電「ま、また追いかけて来たのです!?」

雷「逃げるわよっ!!」

卯月「わ、分かったぴょん!」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 01:48:43 iMZeHgAM
???「…!!」ガシャコン!!フィーーーー…

雷「えぇ!?あ、足が変形して浮遊してる!?」

卯月「なんてインチキだぴょん!!」

???「…!」フィーーーーーー

電「こ、こっちを狙って来てるのです!?」

卯月「見取り図を持っている電から始末しようと言う訳ぴょんね…!」

雷「電!危ないっ!」

???「…」フィーーーーーー

電「はっ…はっ…あっ!?」コテンッ!

雷「あっ」

卯月「あ」


???「…!!?」フィーーーー……スカッ!

ドガァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!




29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 01:54:07 iMZeHgAM
雷「大丈夫!?」

電「う、うん…何とか…」

卯月「……アイツ、そのまま壁にぶつかったぴょん」

雷「早いけど足が地面につかないから受け身が取れないのかしら?」

電「…とにかく今のうちに下に行くのです!」

卯月「ぷっぷくぷー!」


???「……」ギギギ…ウィィィン…ガシャコン!

ーーーB2Fーーー

雷「ここは…武器とかが一杯あるわね…」

卯月「もしかしたらここに…逃げ遅れた人が…」

「皆!」

電「あ、暁お姉ちゃん!?」

暁「皆無事だったのね!よかったぁ…」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:19:25 iMZeHgAM
電「暁お姉ちゃん!一階でここの見取り図を手に入れたのです!」

暁「まあ…いつの間にそんなに強くなって…」

卯月「何お母さんみたいなことを言ってるんだぴょん」

暁「あら、これでも暁はお姉さんなのよ?」

雷「ふふっ…じゃあ響も呼ばないとね!」

卯月「あ、じゃあ私がここの下を調べて来るぴょん」

雷「じゃあ私達が救助に行けば良いのね?」

電「了解なのです!」

暁「私も卯月に着いて行くわ、一人じゃ危ないもの」

電「じゃあ…また合流するのです!」

雷「またねっ!」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:23:15 iMZeHgAM
雷「ふぅ…ここまで順調ね!」

電「じゃあ…見取り図を見るのです!」

パサッ

雷「えーと…改装室は北東にあるみたいね」

電「だとすると…ここから丁度右に行けば着くのです!」

雷「よし!善は急げよ!」

電「なのですっ!」


???「……」ピピピピピ

ーーーB3Fーーー

卯月「うーん…響は何処に居るぴょん?」

暁「今二手に分かれるのは危ないと思うし…一緒に部屋を探しましょう」

卯月「はいな!」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:30:12 iMZeHgAM
卯月「まずは…なになに…睡眠室?から行くぴょん」

ギィィィィ……

「ぐー…ぐー…」

暁「な…何かキャタピラが付いた白いおモチみたいな生物達が雑魚寝してる…」

卯月「…ここは別に大丈夫そうだぴょんね」

バタン

暁「じゃあ…別のとこ探す?」

卯月「そうぴょんねー…何々?通信室?」

暁「開けてみるわよ」

ギィィィ……

卯月「し、失礼しまーす…」

響「…おや?姉さん達じゃないか」

暁「響!そこに居たのね!」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:37:02 iMZeHgAM
卯月「何をしていたぴょん?」

響「うん、ちょっと調べ物をね」

暁「調べ物?」

響「……この映像、どう思う?」

卯月「映像?」

???『…!』フィーーーー

電『こ、こっちを狙って来てるのです!?』

暁「な、何よこれ…!?」

卯月「か、カメラが電を追いかけてるぴょん!?」

響「……これは、『敵の新兵器』の視点で撮られた映像だよ」

暁「敵の新兵器…!?」

響「私が推測するに…この散乱する機材や、淹れられたばかりの紅茶が放置されている事から…」


響「…新兵器を開発し、操っていた者は…さっきまでここに居た可能性が高い」

暁「えぇっ!?」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:44:15 iMZeHgAM
卯月「それじゃあ!何と言うか…コントロール制御装置みたいなのを断てば…!」

響「…ダメだった」

暁「え…?」

響「それらしき者を見つける事は出来ても、破壊してコントロールを断つ事が出来なかったんだ…」

卯月「魚雷を使ってもダメだったぴょん!?」

暁「ねぇ!そのコントロールを制御する装置って…どこにあるの!?」

響「今は私が持っている、何も分からないとどうしようもないからね」

卯月「むー…取り敢えず、響と合流出来た事だし…雷達を追いかけるぴょん」

響「そうだね」

ーーーB2Fーーー

響「ここが…改装室だね」

暁「さっそく…開けるわよっ!」

ギィィィィ……


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 02:52:40 iMZeHgAM
電「あ!皆!」

響「電、大丈夫かい?」

電「うん!今二人を助けた所なのです!」

あきつ丸「お手数掛けて申し訳無いであります、自分は陸軍の強襲揚陸艦のあきつ丸と言うであります!」

まるゆ「助けてくれて…ありがとうございます!まるゆはまるゆと申します!」

卯月「はりゃー…もう事は終わってたみたいだぴょん」

雷「それじゃあ!この雷様に着いて来な…」


???「……」ズゥゥン……

雷「……さい?」

電「て、敵!?」

卯月「えぇ!?どうしてここに気がついたぴょん!?」

響「…恐らく、二手に分かれた私達を狩るよりも、こうやって一点の場所に集まった私達を狩った方が効率がいいと考えているんだろうね」

あきつ丸「それって…つまり…!!」

まるゆ「まるゆ達は…貴方達をおびき寄せる為の餌になっちゃったの?」

雷「だ、大丈夫よ!まるゆちゃんたちは悪くないわ!」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:00:28 iMZeHgAM
卯月「弾薬は残り少ない…だけど、皆が持っている近接武器なら何とかなるぴょん」

雷「この…錨の事ね?」スッ

響「…これで奴に出来る限りのダメージを与えるよ」

暁「…やるしかなさそうね!」

電「く、来るのです!」



???「……!」プォォォォォォォォォォォ!!!!!

卯月「き、機関車の様な音を出したぴょん!?」

雷「これが奴の声ね!」

???「…!」ブン!!

電「ひゃっ!腕を振り下ろして来るなんて…ちょっとアグレッシブなのです…」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:08:07 iMZeHgAM
雷「ていっ!!」ブン!!

ガァァァァァァァン!!!!

雷「か、からびんびん…からからびんびん……」ビリビリ

卯月「か、固すぎるぴょんね…どうにか弱点を見つけるぴょん!」

???「…!」ヒュバッ!!

暁「ひゃ!」

電「この兵器のハサミの切れ味はとんでもないのです!気を付けて!」

暁「分かってるわ…ヤラレチャウ事の無い様に頑張らなきゃね!」

響(敵の弱点…どこだ…?)

???「…!」ガリッ!!

あきつ丸「!しっぽのハサミで地面を抉るつもりであります!!」

まるゆ「逃げてぇっ!」

響「っ!」ヒュッ!


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:16:52 iMZeHgAM
ゴロッ!!

電「ひゃぁ…力も凄いのです!?」

雷「ちょ…これ本当に私達だけで勝てるの!?」

響「勝てる勝てないじゃない…勝つしかないんだ!」

暁(あの攻撃で出来た穴…どうにか使えないかしら…)


雷「くっ…弱点は何処よ!?」

響「…頭の部分は?」

電「でも…それだと危険なのです!」

雷「狙おうとした瞬間にグサッ!って可能性もあるものね…」

???「……」スォォォォォォ……

電「?何かを溜めている…?」

暁「…」

まるゆ「避けてぇっ!」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:22:35 iMZeHgAM
???「!!!」ドヒュルルルルルルッ!!!

暁「きゃぁ!?」

ドバァン!!!

???「……」ズズズ……

卯月「っ…これ、高圧水弾だぴょん!!」

雷「喰らったらひとたまりも無いわね…!」

暁(……それだ!!)

暁「…ねえ皆」

響「なんだい?姉さん?」

暁「…暁に良い考えがあるわよ?」

電「へ…?」

ヒソヒソ…ヒソヒソ…

雷「え…?大丈夫なの…?」ヒソヒソ

暁「大丈夫よ…暁を信じなさい」ヒソヒソ


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:27:55 iMZeHgAM
響「行くよっ!」ドン!!

カァン!!

???「……」ガシャンガシャン

卯月「ちょ、何をしているぴょん!?」

響「ほらほら…こっちだこっち!」ドン!ドン!!

カン!!カン!!

???「…!」ガシャンガシャンガシャン!!

まるゆ「ひゃぁぁぁぁぁ!?こ、こっちに来ないでええええ!?」

卯月「響!!どういうつもりだぴょん!!」

響(もう少し…!)

???「……!」スォォォォォォォ!

暁「!今よっ!!」ダッ

雷・電「了解(なのです)っ!」ダッ

卯月「皆まで集まって…まさか!」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:34:07 iMZeHgAM
???「っ!!!」ドヒュルルルルルルルル!!!!


「「「「せーのっ!!!」」」」ブンッ!!!

ガッ!!

まるゆ「す、水弾を…」

あきつ丸「弾くつもりでありますか!?」

「「「「おぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」」グググッ!!

カキィィィィィィィン!!!

ドバァァァァァァァァン!!!

???「っ!!!」ヒュルルルルルルル…ドォォン!!!

卯月「!あ、穴に落ちたぴょん!?」

「「「「これで止めだっ!!」」」」ピョンッ!!

卯月「…っ!!?」ゴクッ!


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:39:44 iMZeHgAM
「「「「必殺!!フォース・ユニゾン・アンカーっ!!!」」」」ギュォォォォォォォォ!!!!

???「!!…!!」ジタバタジタバタ

ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

卯月「っ…!」

雷「はぁっ…はぁっ…じゃ、弱点に入った筈よね!?」

響「…多分」

???「……」ピク、ピクピク…

電「…っ!」


???『機能一時停止、機能一時停止』ガクッ

雷「や……やったぁぁぁぁぁっ!!!」

卯月「…やったぴょんね…!」

響「…」スッ……

???「…」シーン…

響「……」ジッ


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:44:33 iMZeHgAM
卯月「皆!もう大丈夫だぴょん!」

暁「待っててね、今扉開けるから…ふんっ!」グッ!!

電「…ど、どうしたの?」

暁「…開かないわ!?どうしてなの!?」

響「…何だって?」


「ふっふっふっふ……」

卯月「誰だぴょん!?」

あきつ丸「…まだ気がつかないのか?」

雷「あ、あきつ丸さん!?」


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 03:48:25 iMZeHgAM
まるゆ「ふっふっふっふ……」

電「ま、まるゆちゃんまで?」


ピロピロピロ……ピチューーン!!



飛行場姫「ほーほっほっほっほっほっほ!!」ババン!!

コンゴウ「…ふっ、まんまと掛かりおって…」ババァーーン!!

雷「そ…そんな…!?」

電「こ…コンゴウ…さん…!?」

響「……まさか最初から…とらわれていた人物と犯人が『入れ替わっていた』なんてね…予想だにしなかったよ」


to be continued……


と言う訳で、今日の所はここまでです。
あきつ丸とまるゆに変装し、最初から電達を改装室に引き込むつもりで居たコンゴウと飛行場姫!
果たして第六駆逐隊の運命やいかに…!?


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 14:01:37 iMZeHgAM
暁「こ…コンゴウさん!?どこに行ってたのよ!?」

コンゴウ「見れば分かるだろう、深海棲艦の所だ」

雷「え、えーと…私達の代わりに倒したの?」

コンゴウ「何を勘違いしている?」

飛行場姫「私達、もう仲間なのよぉ」

響「…!」

電「えっ…!?」

雷「じょ、冗談よね?」

コンゴウ「冗談ではない、事実だ」

飛行場姫「そうよそうよぉ、マヤって子を助けるお手伝いみたいな感じ?」

暁「でも、どうして深海棲艦と!?私達と一緒に戦えば良いじゃない!!」

コンゴウ「…人間が作り出した産物は信用出来んからな」

電「そん…な…」


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 14:09:50 iMZeHgAM
コンゴウ「私達はその新兵器……『ナチュラルキラー・スコウピオン』を新兵器実験でキス島に放ったのだよ」

飛行場姫「それで…序でに陸軍も襲撃して地下施設も乗っ取り、通信室でこの子の様子も見てたのよぉ」

卯月「な、なんという…!」

響「…私達を一体どうする気かな?」

コンゴウ「それは当然……どうする?」

飛行場姫「どうしようかしらぁ?」

雷「考えてなかったの!?」

飛行場姫「いやあね、元々の目的はこの子の実験によるデータの収集。貴方達を始末するのは途中で思いついたからやってみようってなっただけよぉ」

コンゴウ「ああ、少し齧ってみる程度のつもりだった作戦がここまで上手く行くとは思わなかったのでな、お前達をどうするかは考えていなかった」

暁「えぇー…」

響「…確かなのは、私達は地下施設に着いた頃からずっとお前達の掌の上だった訳だ」

飛行場姫「ま、そう言う事ねぇ」


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 14:26:51 iMZeHgAM
コンゴウ「…取り敢えずどうする?」

飛行場姫「んー…こんな弱っちい子達を殺すのもつまんないしぃ…取り敢えず本物の二人と一緒に縛って放置する?」

コンゴウ「そうだな…何も思いつかない時は取り敢えず縛っておけ」

飛行場姫「はいはぃ♪」コツ…コツ…

雷「や…ちょ…何をするつもりよ!?」

飛行場姫「安心しなさい♪ちょっと本物と一緒に縛られてもらうだけだからぁ♪」グルグルマキマキ

暁「ほっ、本物…?うぅっ!!」グルグル…ギチッ

コンゴウ「すまないな、お前達はこいつらを駆逐しようとしている…深海棲艦を倒されては困る」

電「わ、私達はっ…!」ギチッ

雷「マヤちゃんを助けるなら私達も手伝うわよっ…くぅっ!」ギチッ!!

コンゴウ「……心にも無い事を」


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 15:48:46 iMZeHgAM
卯月「くそー!離すぴょん!!」ジタバタ

飛行場姫「自分で解きなさい」

響「くっ…!」ギチッ

コンゴウ「それにしても傷一つ付いていないとは凄まじい強度だな…この新兵器とやらは」

飛行場姫「ええ、霧のジャミングにも対抗出来るわ…コイツを止める術はコントロールを掌握する他無いわよぉ♪」

響(!!そうだ…破壊が出来ないなら…このコントロール装置を…!)グッグッ

コンゴウ「おいおい、そんな気味の悪い事を言うな」

飛行場姫「あ、ごめん…てへっ☆」

響(どうにかして…ユーザーを更新出来れば…!)ピッ…ピピッ…

飛行場姫「でも心配は無いわよぉ」

コンゴウ「本当だろうな?」

飛行場姫「ホントのホントよぉ!」

コンゴウ「そうか、期待しているぞ?」

響(……よし!これで…!)ピピッ……ピッ…


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 15:57:01 iMZeHgAM
コンゴウ「…よし、そろそろコイツらを本物の所にぶち込むか…」

飛行場姫「さーて♪救援が来るまで待っててねー♪」


響「…残念だけど、そうは行かないよ」

コンゴウ「何?」

ギ…ギィィ…ガシャン…ガシャン…

スコウピオン「…」ガシャ、ガシャン……

飛行場姫「す、スコウピオンが再起動した!?」

雷「えぇ!?このタイミングで!?」

卯月「最悪の展開だぴょん…!!」

コンゴウ「…ふっ、これでコイツらもお終いと言う訳か」

飛行場姫「い、いや…何かが変よぉ…」

スコウピオン「……」ズォォォォォォ……ブンッ!!!

コンゴウ「!?」

ガキィィィィィィン!!!

コンゴウ「っぐ…さ、流石に重い…!」ギギギギ……


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 16:20:53 iMZeHgAM
暁「い、一体何がどうなってるのよ!?」

飛行場姫「スコウピオン!何をやっているの!標的はこちらじゃないわ!!」

スコウピオン『…』ギギギギギ……

コンゴウ「っく!」キィン!!!

スコウピオン『……今の敵は、お前達2人成り。偽装行動は許さず』

飛行場姫「スコウピオン!!」

雷「い、一体何が起きたのよ?」

響「…やった……上手く行くかどうか不安だったけどね…」

コンゴウ「…貴様、何をした!」

響「ふ…これは何だと思う?」スッ

飛行場姫「あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?どうして!?どうしてそれを貴方が持ってるのよぉぉ!!?」

コンゴウ「落ち着け!混乱するな!」


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 16:41:18 iMZeHgAM
響「……空き巣にはご注意を」

飛行場姫「……アポ?」

コンゴウ「そうか…私達が入れ替わっていた間に盗んだのか…!!」

響「どうやら、掌の上に載せられていたのは…お前達の方だったようだね」ドドォン

電「か…カッコいいのです…!」

飛行場姫「くぎぃぃぃ…!!許さない…絶対に許さない…!!」ガシガシガシ…

コンゴウ「……」


響「…君はスコウピオンと言ったね」

スコウピオン『…何でしょう』

雷「け、敬語…!?」

響「…私達の縄を切ってくれるかい?」

スコウピオン『お安い御用です…』スッ…

ズバッ!!ズバァッ!!!

卯月「ひょわー…!縄が切れたぴょん!」

電「あ…ありがとう…?」


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 17:22:17 iMZeHgAM
コンゴウ「……そこのお前、名前は何と言う?」

響「…響だよ」

コンゴウ「そうか……響、お前は圧倒的に不利と思われた状況を一変して覆した」

コンゴウ「しかも前もって入手しておいた物、そして見つけたヒントから打開への道を切り開いた…お前の様な奴の洞察力には恐れ入るぞ」

響「はあ…どういたしまして?」

雷「えっと…何が言いたいの?」


コンゴウ「……これから戦い合う敵として…お前の仲間にも期待が出来ると言う事だ」

電「やっぱり…それは…変わらないのです…か…」

コンゴウ「……戻るぞ、飛行場姫」

飛行場姫「え…?それじゃあ負けを認めるって事に…!」

コンゴウ「馬鹿を言え、再び相見える時まで暫く待つと言っている」


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 17:41:26 iMZeHgAM
コンゴウ「……武器庫の中にある大きな箱を調べろ、お前達に取って最良の出来事があるぞ」

電「どうして…そんな大事な事を教えてくれるの…です?」

コンゴウ「……」コツ…コツ…

暁「ちょ!待ってよ!まだ貴方に聞きたい事とか一杯あるのよ!?」

コンゴウ「では…さらばだ」

飛行場姫「べーっだ!」アッカンベー

ヒュィィィィィ……

電「…消えちゃったのです」

卯月「…恐らく空間転移だぴょん、霧にはつくづく謎が多いぴょんね…」

雷「それにしても…武器庫にある大きな箱?そんなのあったかしら?」

響「分からないね…スコウピオン、扉を破壊して」

スコウピオン『了解です』ブンッ!!

ドガァァァァァァン!!!

卯月「…何時見ても凄い破壊力だぴょん」

響「よし、ありがとう……武器庫に向かうよ」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 18:23:14 iMZeHgAM
ーーー武器庫ーーー

響「……大きな箱…?何処にあったんだろう?」

電「どれもこれも重火器ばかりで分からないのです!」

暁「むー…気を付けないと…うっかり転んだりなんかしたら爆発しちゃうわ」

卯月「…すんすん」

雷「どうしたの?」

卯月「むむ、さっきから私の感が疼いているぴょん…卯月だけに!」ピョンッ

雷「ぷふっ!止めてよ!」

卯月「多分私の予想では…箱はあそこの窓の近くにあるぴょん!!」ビシッ!

暁「窓の近く……何も無いわよ?」チラッ

卯月「可笑しいぴょんねー…何だかそんな感じがしたんだけど…」ガタッ

<おぉーい!そこから出して欲しいでありますー!!

電「…ってぇ!?卯月ちゃん!!下下!!」

卯月「え…?あ!箱を見つけたぴょん!!」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 19:16:18 iMZeHgAM
暁「あ!そんな所にあったのね!?」

響「早速開けてみようか」

ギィィィィ……

<ゴマダレー

あきつ丸(本物)「ぷはーっ!く、苦しかったであります!」

まるゆ(本物)「一生箱の中に居るままなのかなって思ってました…ありがとうございます!」

雷「貴方達が本物のまるゆちゃん達ね?」

あきつ丸「本物?何の事でありますか?」

響「…話はここを出てからにしようか」

ーーー数十分後ーーー

「おうお前ら!無事だったか!」

あきつ丸「曹長殿ぉ~!調整中だからって置いて行くなんて酷いでありますよ~!」

「悪ぃ悪ぃ、飯奢ってやるから許してくれよ」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/23(日) 23:58:56 iMZeHgAM
まるゆ「もう!次から気を付けて下さい!」

「分かった分かった…さて、どんな事があった?聞かせてもらおう」

雷「実はね、実はね…」



「なるほどな…そんな事があった訳だ」

響「敵の新兵器も拿捕して来たしね、心配は無いよ」

「そうかそうか…すまねえな、艤装までぶっ壊れたのに無茶させて」

電「あ…べ、別に大丈夫…なのです」

「こういう時は無理するもんじゃねぇよ」

電「…ちょっと、怖かった…かな…で、でも!怖くても勇気を出して行かなきゃダメな時もあると思うのです!」

「…そうか、お前は強ぇな」ナデナデ

電「ひゃっ…」


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 00:18:28 s8YnILNo
雷「良かったわね!電!」

電「えへへ…なのです!」

暁「…良いなー」ボソッ

響「?何か言ったかい?」

暁「べ、別に何でもないわよ!」アタフタ

卯月「…うんうん、だぴょん」ウナズキ

響「…後は大丈夫そうですか?」

「ああ、俺達だけでも戻れそうだ…お前らのお陰でな」

暁「…良かったわね」

「じゃあ…先帰ってろ、提督さんに報告しないとな」

電「…分かったのです!」


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 00:45:09 s8YnILNo
響「スコウピオンも着いて来て、エスカルゴンさんにチューニングしてもらわなきゃね」

スコウピオン『了解』

暁「じゃあ…先に戻ってるわね」

「おう、じゃあな!」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

雷「ただいまーっ!」

デデデ「おお!作戦は成功したかZOY?」

雷「ええ!電のお陰でバッチリよ!」

響「序でに敵の新兵器も拿捕して来たよ」

スコウピオン『世話になる』ピコーン

エスカルゴン「ほうほう…宜しく頼むでGES」

デデデ「では…お前達、今日はもう休むZOY」

エスカルゴン「後でうまい飯が待ってるでGESからな」

雷「はーい!」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 01:07:33 s8YnILNo
ーーー次回予告ーーー

金剛「ハーイ!お久しぶりデース!私は金剛デース!」

榛名「榛名です!」

比叡「比叡です!気会い入れて予告します!」

金剛「私達は今まで敵から沢山の海域の制海権を奪還してきマシタ」

榛名「実は…この度、その努力が認められた様で…『敵艦隊の前線泊地の殴り込み』が許可されました!」

比叡「軍から支給された戦力を使い、問題なく海域の制海権を奪う事に成功しましたが…!」

金剛「警戒線突破の作戦を終え、帰投しようとした所…『奴』は現れマシタ!!」

榛名「と言う訳で次回は!」

作戦No10『敵艦隊前線泊地に殴り込み!?海域一挙突破!ハチャメチャ大作戦!!』

金剛「を、お届けシマース!」

榛名「今度は長編ですので気長にお付き合い下さい!」ペコッ


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 01:16:35 s8YnILNo
と、言う訳で…前スレを見ずにここを見ていて『???』って成った方の為の人物紹介をお届けします


ーーー星のカービィ勢ーーー

デデデ
自称悪の独裁者。
基本的には乱暴でばk…げふん…頭が悪いが、艦娘達の前では何故か頭が良い所を見せている
ひょんな事から艦娘達を指揮し、深海棲艦から侵略された海域の制海権奪還をする事に成った。
空母ヲ級の可愛さに一目惚れした結果、彼女を鹵獲してそのまま仲間に迎え入れてしまった。
マッサージの腕は一流。

エスカルゴン
腕が良い科学者兼開発者
艦娘の装備等を担当している。
何時もデデデには頭が上がらない、時々タメ口は吐くが。

カービィ
星の戦士。
マホロアの船にこっそり侵入してやって来たピンクボール。
地球の人物に取って奇々怪々なコピー能力で敵を薙ぎ倒す。
食べる事が大好き。

マホロア
彼方からの旅人。
ローアに乗ってポップスターから地球に旅行しに行った所、深海棲艦にローアを撃ち落とされてしまった。
デデデ達にローアのパーツを集めて完全修復してもらった縁からカービィ共々仲間になる。
優しい性格だが、敵には容赦がない所も


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 01:33:22 s8YnILNo
カスタマーサービス
通称、カスタマー
デデデ達を地球に送り込んだ張本人で、何時もホホホと笑う。
デデデの様な客の傍若無人ぶりに対しても態度を変えずに接客する姿は圧巻。

タランザ
操りの魔術師。
地球を侵略し、セクトニアに捧げる為にやって来た。(ちなみにセクトニア達も同行)
口癖に『なのね』と付け、少し人を馬鹿にした様な態度を取る。
セクトニアに大しては基本敬語で、何時も忠誠を誓っている。
操りの技術は一級品で、メンタルモデルであるハルナとマヤを連れ去ってしまう程。
実は毎晩自分の妄想を持って●●●●をしているのは彼だけしか知らないヒミツ

クィン・セクトニア
妖艶の女王。
以前は天空に城を構え、フロラルドを支配していた。
ポップスターの全土も支配しようと考えていた所タランザから地球と言う存在を聞き、地球を我が物にしようと乗り込む。
ある日を境に美と支配に執着し、暴虐の限りを尽くす。
以前は部下や国民に大しても優しかったらしいが……

セクトルディ軍団
セクトニアの親衛隊的存在。
その正体はフロラルドに住んでいるワドルディで、女王に仕えた結果強くしてもらったと言う
また、様々な種類も存在している。

メタナイト卿
仮面の騎士。
カービィ同様ローアにこっそり乗り込んでいた。
何時も高い所から登場するが、別に低所恐怖症と言う訳ではない。


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 01:58:15 s8YnILNo
ーーー艦隊これくしょん勢ーーー

暁型駆逐艦4番艦
暁姉妹の末っ子で恥ずかしがり屋さん。
毎朝美人を目指して牛乳を飲んでいるが未だに成果は無い。
敵に対しても優しい所があるが、人間を守ると言う立場上敵に何もしてやれない事に悔やんでいる所も
恐がりだがやる時はやるタイプ。

暁型駆逐艦4番艦
暁姉妹の三女。
デデデの役に立とうとあれこれしているが、デデデには余り反応されていない。(注目はしている模様)
そのひたむきな姿勢は陸軍にも注目が高く、一時この子を貸してくれとの要望があった程。

暁型駆逐艦2番艦
暁姉妹の次女
何時も冷静な性格で、物事をしっかり見極める物静かなタイプ。
時々本気を見せる事があり、キス島でピンチに陥った際に敵の新兵器のコントロールを操って打開した。
感情を余り出さないが、キレると某国の恐ろしさの片鱗を見せるらしい。
雷同様家族思いで、キレる要因は大体家族の気持ち等が踏み躙られた時。

暁型駆逐艦1番艦
暁姉妹の長女
何時も大人のレディーとして振る舞おうとしているが、子供扱いされる事がしばしば。
だが響の姉だけあって窮地の時に打開策を思いつく事がある。
ちなみにカレーは普通に作れる、だが甘口。


65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 02:47:43 s8YnILNo
天龍
天龍型1番艦
何故か横須賀鎮守府の風呂の中に沈んでいた。
助けられて以降は鎮守府に住み着く。
相方の龍田を探している。

摩耶
高雄型重巡洋艦3番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
周りには乱暴な口調で接するが、心では信頼している様子。
男勝りな性格の所為で余り知られていないが、意外と乙女な所も。

北上
球磨型軽巡洋艦3番艦
エスカルゴンが建造で大井と共に引き当てた艦娘
面倒くさがりやだがやるときはやる。
大井っちとは親友。

大井
球磨型軽巡洋艦4番艦
エスカルゴンが建造で北上とともに引き当てた艦娘。
誰に対しても謙虚な姿勢で基本大人しい。
親友の北上に対しては、友情と共に恋愛感情を抱いている。


66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 03:15:39 s8YnILNo
大鳳
大鳳型装甲空母1番艦
デデデが大型建造で一発で引き当てた艦娘
空母にあるまじき固さを持つ。
毎日の筋トレは欠かさず、何時もデデデを巻き込んで行っている。

吹雪
吹雪型駆逐艦1番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
頑張り屋で素直、憧れている人が居るがその人には未だに会えていない。
第六駆逐隊とは仲良し。

金剛
金剛型戦艦1番艦
似非外人口調で喋る艦娘。
デデデと出会った頃から一目惚れし、デデデを好いている。
お昼のティータイムは欠かさない。
故に料理の腕前は壊滅的。

比叡
金剛型戦艦2番艦
金剛をお姉様と呼んで慕っているが、金剛はイギリス産であり比叡は日本産である。
何時も気会い入れて作戦に掛かる。
金剛同様に料理の腕が壊滅的で、エスカルゴンが試食した時は
『コックカワサキの料理の方がなんぼかマシって一体…』と言わしめた程らしい。


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 09:00:46 s8YnILNo
榛名
金剛型戦艦3番艦
素直で優しい癒し枠。
デデデが建造で手に入れた艦娘。
何時も他人の事を気に掛け、自分よりも他人を優先するタイプ
料理の腕前は普通。

卯月
睦月型駆逐艦4番艦
デデデが建造で引き当てた艦娘。
干支の兎を意味する卯を名に冠するだけあって『ぴょん』が口癖。
一人称は『うーちゃん』でおちゃらけた言動が目立つが、シリアスな時には『私』になり性格も真面目になる(それでも元の性格は抜け切れない)。
人参等の野菜が好きな方面にある。

皐月
睦月型駆逐艦5番艦
金髪おさげのボクっ子と言う盛り込みに盛り込んだ艦娘。
性格も男の子らしく、どんな脅威にも突っ走ってしまう。

島風
島風型駆逐艦1番艦
この世でたった一人しか居ない艦娘、早さに自信がある。
沖ノ島海域を攻略中のデデデ海軍の元にさっそうと現れ、以降は鎮守府に配属。
連装砲ちゃんというオトモが居る。


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 09:21:08 s8YnILNo
球磨
球磨型軽巡洋艦1番艦
その名の通り『クマ』が口癖。
基本的に真面目な性格で、どんなお仕事でも積極的に取り組む。
茶色のロングに巨大なアホ毛が特徴、短パンを着用している。
はいてない疑惑持ちの艦娘

多摩
球磨型軽巡洋艦2番艦
本人は否定しているが『にゃ』が口癖、行動も猫のそれっぽい。
好きな物もお魚、好きなおもちゃも猫じゃらし。
東部オリョール海にてデデデ海軍に拾われた。
その直前に深海棲艦の軽巡が倒されていたが、詳細は不明。

木曾
球磨型軽巡洋艦の3番艦。
沖ノ島海域の最深部にてデデデ達に拾われた。
多摩と同じく直前に雷巡が倒されている。
性格は勇ましいながらも提督を立たせるタイプ。
天龍とキャラかぶりしないかが心配らしい。

ーーー艦隊これくしょん勢(深海棲艦側)ーーー

駆逐級
深海棲艦の主な量産兵
クリーチャーの様な姿だが、性格は様々。
言葉はカタカナ表記。


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 09:31:46 s8YnILNo
軽巡級
大分人の形が現れて来たが、まだまだクリーチャーの様な外見。
基本的には駆逐級と同じ。

重巡リ級
駆逐等と同じく量産兵、
ここから大分違うタイプの個体が存在しなくなる。
言葉もひらがな表記。

軽母ヌ級
軽空母級の深海棲艦。
外見はヲ級の進化前とした姿だが詳細は不明。
主に『ゴワス』や、『だべ』等の方言が混じっている口調の個体が多い。

空母ヲ級
深海棲艦の空母級。
言わずと知れた敵艦隊のアイドル。
その不気味な中にも漂う可愛らしさをデデデに見抜かれて鹵獲されてしまう。
以降は鎮守府に住み着き、上からも『敵艦艇の兵器の実験』と言う名目で認められている。
口癖は『ヲ』、デデデからは『ヲーちゃん』と呼ばれている。

戦艦ル級
深海棲艦の戦艦級
基本的にはお姉さんタイプが多い。
火力が高い故に深海棲艦の中でも憧れの的。
ちなみにタ級という妹的存在が居る。


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 10:02:03 s8YnILNo
南方棲鬼
南方の海域に座する深海棲艦。
マヤを攫われた事により消沈していたコンゴウに仲間に成らないかと交渉を持ちかける。

戦艦棲姫
深海棲艦の統括する存在
詳細は未だに不明。

飛行場姫
深海棲艦の中でもトップクラスの個体。
主に作戦を立てたり、新兵器を開発したりとオールマイティに活躍する。

ーーー蒼き鋼のアルペジオ勢ーーー

イオナ
霧の艦艇 イ401
千早群像の船であり、霧のメンタルモデルの一種。
デデデ達とは硫黄島で出会った。
若干無垢な性格。

千早群像
デデデ達を硫黄島に招いた人物。
イ401の艦長。
何故か一部の霧のメンタルモデルを虜にしている。(本人は自覚ナシ)
基本的には真面目な性格、イオナの事を気に掛けている。


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 10:54:28 s8YnILNo
橿原杏平
雷撃と火器管制を担当している人物
千早群像の親友であり、彼を信頼している。
暇な時はイオナと一緒にアニメを見ている。
ノリが良いムードメーカー、大事だよね。

四月一日いおり
機関調整やメカニックを担当する子。
ちなみにまだss内では登場していない。
何時もヒュウガから貰ったイオナのデフォルメ人形を機関室に置いている。

八月一日静
主に索敵を担当する少女で、401の眼とも言える存在。
いおり同様にまだssには登場していない

織部僧
データ解析や群像に対するアドバイザーを担当。
顔を覆い隠すマスクを冠っており、素顔を誰も見た事の無いと言う謎の人物。
いおり達と同様にまだssには登場していない。


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 11:27:07 s8YnILNo
刑部蒔絵
霧の大戦艦ハルナの『友達』
ヨタロウの中身は今まで気にしていなかったが、デデデが気にしたのを境に自分も気になる様になった
キリシマの顔を見た時は『へー…そんな顔をしてたんだー』と発言
描写されていないが戦闘力も高い。
しかしハルナを攫われまいとタランザと交戦していたが軽く去なされ、抵抗空しくハルナを攫われてしまった。

キリシマ
霧の艦隊の大戦艦級
自分のメンタルモデルを失った為に暫くヨタロウの姿を取っていたが
デデデに強引にヨタロウのぬいぐるみを破壊された為に代わりの物を探す事となってしまった。
ちなみに中身はロリサイズのキリシマ(そして裸)であったことから、動物の気ぐるみがすっぽり入る。
ぬいぐるみが壊された時は心の中で落ち込んでいた様でそれなりに気に入っていたと思われる
タランザから渡された鎧で魔獣になり、カービィに撃滅された時に図らず服を取り戻している。
その為以降は気ぐるみを脱いだ姿で登場したりする。

ハルナ
霧の艦隊の大戦艦級
刑部蒔絵とは『友達』
キリシマのぬいぐるみが破壊された時は代わりの物をイオナとともに探した。
逃げるキリシマを追ってしまったデデデ達を待っていた所にタランザに強襲され、マヤと共に誘拐されてしまう。


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 12:14:11 s8YnILNo
タカオ
霧の艦隊の重巡洋艦級
ヒュウガのイオナLOVEに対して時化た反応をするデデデに『愛はね、人それぞれなのよ』と発言した。
だが群像命。

ヒュウガ
霧の艦隊の大戦艦級
嘗てイオナにボコボコにされてからイオナ無しでは生きて行けない体と成ってしまった(本人談)
イオナにセクハラ行動を行っては何時も誰かに報復を喰らっている。
ーーー蒼き鋼のアルペジオ勢(霧の艦隊側)ーーー

コンゴウ
霧の艦隊の大戦艦
東洋方面巡航艦隊の旗艦……だった
マヤと共に硫黄島を包囲していたが、良い匂いに釣られたマヤに急かされて赴く事になった。
その際、デデデに追われるキリシマを追いかけていた所にマヤを攫われ、消沈していた所に南方棲鬼が交渉を持ちかけて来た。
その際コンゴウはマヤを救う為に400と402の静止も聞かずに深海棲艦の元へと旅立ってしまった。
400から『旗艦から外されてしまうのですよ?』と問いかけても、『長年付き添っていたマヤが救えるなら構わない』と言って退けた。
この発言に関してはマヤが攫われてしまった所為で自覚無しに感情が生まれたのかは不明

イ400
霧の艦隊の潜水艦級
何時も誰に関しても敬語で、メンタルモデル達が次々と霧から離反している事に問題を感じている。
その為コンゴウがまさかの霧を離れると言う宣言をした時は静止しようとした。
402と協力しての戦術と索敵が得意。

イ402
霧の艦隊の潜水艦級
緑色のポンチョを着ている少女の姿、口調は乱暴で機械的だったが旅立つコンゴウを見て『霧はもうダメかもしれない』と発言した。
索敵が大の得意。この能力を駆使して何時もコンゴウ(とイオナ)を探しているとか。


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 12:18:48 s8YnILNo
人物紹介が終わった所で…ここでちょっとした警告をば。

注意*このssは以下の成分が含まれます。

1:キャラ崩壊(主にコンゴウ様が)
2:色々めちゃくちゃ(かも知れない)
3:安定しない投稿スピード
4:暁型メイン

これが許せると言う方のみ、ご覧ください。


402「…と言っても、見る人間が多いだろうがな」

400「402、それは言っては行けません」


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 12:52:26 s8YnILNo
ーーー数日後ーーー


エスカルゴン「へ、陛下ー!陛下ぁー!!!大変でGESよー!!」

デデデ「…やかましい!悪の大王の前で狼狽えるでないZOY!!」

エスカルゴン「これを見たら驚くでGESよー!」

デデデ「なになに…?差出人は…大本営?」

エスカルゴン「政府の最高総帥機関から直々に『敵前戦泊地の殴り込み』が許可されたんでGESよ!!」

デデデ「何ーっ!?それは本当かZOY!!?」

エスカルゴン「本当でGES!これで敵の泊地を撃滅し、上に沢山媚を売れるチャンスでGES!」

デデデ「ふむ…今週の予定はこれで決まりだZOY!」

エスカルゴン「まずは敵情視察からでGES、上から渡された新しい艦娘を使って偵察するでGES!」


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 14:34:56 s8YnILNo
ーーーーーー


デデデ「……して、お前達が支給された艦娘かZOY」

千代田「はい!私は千代田と申します!」

弥生「弥生です、気は使わなくて良い……です」

夕立「初めまして!夕立よ!」

デデデ「ほほう…宜しく頼むZOY」

弥生・千歳・夕立が仲間になった!

夕立「さあ!早速行きましょ!」

デデデ「まあ待つZOY、準備を整えてからでも遅くはなかろう」

エスカルゴン「そうでGESな、取り敢えずお前達は暫くそこで待ってるでGESよ」

千代田「分かりました!」


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 15:03:40 s8YnILNo
デデデ「してエスカルゴンよ、準備と言ってもどの様な事をするZOY?」

エスカルゴン「北上と大井居たでGESょ?今日はね、あれを改造します」

デデデ「ほうほう、するとどうなるZOY?」

エスカルゴン「あらビックリ!重雷装巡洋艦になるでGES!」

デデデ「おお!そう言えば前にそんな事も話した気がするZOY!」

エスカルゴン「大分連中も鍛錬が積まれて来たでGESからね、どうせなら一緒に改造してしまうでGESよ」

デデデ「では…ワシらの改装室に赴くZOY!」

ーーー改装室(横須賀鎮守府)ーーー

北上「へー…それで提督が呼んだ訳ねー」

大井「それならお易い御用です、北上さんともっと一緒になれそうな気がしますから」

エスカルゴン「好都合でGESな、じゃあ早速行くでGESよ」

ウィーーン、ガチャガチャガチャ!

デデデ「…でん♪でん♪でん♪でん♪でん♪でん♪でーでん♪」

エスカルゴン「?」


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 15:09:25 s8YnILNo
ボォォォォォォォォォォ!!!!

ギャァァァァァァ!!?

オ、オチツイテクダサイ!!

エスカルゴン「……随分手荒にやるなぁ」


プシュー…

ピカーン♪

北上(改)「…ただいまー」

大井(改)「提督、強くなってきましたよ」

デデデ「でーんでーんでーん♪ででででーででーん♪」

エスカルゴン「おめでとう!きたかみとおおいはらいじゅんに進化した!」

北上「今まで以上に活躍してみせるから、見ててよねー」

大井「北上さんと私が居れば最強ですっ!」

デデデ「よーし、では続いては編成に移るZOY!」


79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 15:49:04 s8YnILNo
第一デデデ海軍艦隊
旗艦:北上改
大井改
千代田
弥生
夕立
吹雪

デデデ「…よし、この編成で行くZOY!!」

北上「さぁーて!ぎったんぎったんにしてやりましょうかね!」

デデデ「おいおい…行くのは偵察だZOY」

ーーー敵艦隊前衛泊地ーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Prelude


デデデ「よし…取り敢えずは進むZOY」

北上「はいはーい、ポチっとー」ポチッ

方角探知機(E)


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 16:54:37 s8YnILNo
吹雪「東ですね!行きましょー!」

ーーーーーー

ヌ級「怪しい奴が居ないか良ーく見ておくだよー」

ト級「ウーイ」

イ級「ウィーッス」


北上「…敵影確認ー、軽空母1隻と軽巡1隻、駆逐艦が2隻だよー」

デデデ「ふむ、まずまずと言った所かZOY」

大井「まあ、雷撃戦と成れば楽勝です!」

吹雪「…行きます!」

砲雷撃戦、開始!

吹雪「先陣は私が切っちゃうわ!」ドン!!

ドゴォォォォォォォン!!!

ハ級「アッーーーーーーー!!!!」撃沈!

ヌ級「き、奇襲!?そら卑怯だーよ!!」



82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 20:31:53 s8YnILNo
ト級「クッ…!撃テー!」ドン!!

北上「おっと危ない!」ヒョイッ

弥生「当たって…」ドン!!!

ヌ級「おわぁ!」小破!

イ級「チッ!」ドン!!

千代田「きゃっ!?危ないじゃない!」

北上「そーれっそー」ドン!!

ト級「ナンノ!」小破!

大井「それっ!」ドン

ト級「グッ!追撃ハヤメロ!」

ヌ級「だぁー!」ビシュ!!

ゴォォォォォォ

ドゴォォォン!!!

吹雪「きゃぁ!?」小破!

デデデ「吹雪ーーー!」


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/24(月) 21:35:48 s8YnILNo
吹雪「たた…大丈夫です、これしきの事…!」

千代田「くっ…許さないんだから!」ドン!!

ヌ級「…あんまり痛くないだよ」

エスカルゴン「水上機母艦は火力が低いでGESからなあ」

千代田「ほ、放っといてよ!」

ト級「モエレヤー!」ドン!!

弥生「っ…大丈夫、まだ行ける」

夕立「それっ!」ドン!!

イ級「グワッ!」中破!

デデデ「ふむ…もうそろそろ雷撃戦かZOY」

エスカルゴン「皆の衆!取りかかれでGESよ!」


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 01:46:19 4MYatUfY

北上「よーし…あたしらも本気でやっちゃいますかね!」

大井「勿論です!」

雷撃戦、開始!

北上「あたしのフルパワー、喰らっちゃって!」ボシュ!!

大井「今こそ!雷撃が未来を切り開くとき!」ボシュ!!

夕立「届けっ!」ボシュッ!


ゴボボボボボ……

ドバァァァァァァァァン!!!!

ヌ級「ぬわーーっ!!!」撃沈!

ト級「グワァァァァァァア!!!!」撃沈!

イ級「キィィィャァァァァァァァ……」撃沈!

北上「よーっし!敵艦隊全滅!」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 03:44:00 4MYatUfY
エスカルゴン「凄いでGESな…軽空母を小破から一撃で沈めるとは」

北上「いや~…まだまだこんなもんじゃないよ!」

大井「はい!今よりもっと強くなれば…最高の勝利を渡せます!」

エスカルゴン「期待してるでGESよ!」


<おぉぉぉぉぉぉぉい……!俺の台詞を取るなぁぁぁぁぁぁ……!

大井「あ!ごめんなさい!!」

デデデ「あの声は…木曾だな」

エスカルゴン「…よーく鎮守府から聞こえたでGESな…まあとにかく次に進むでGES」

ーーーーーー

デデデ「ううむ……」

エスカルゴン「どうしたでGES?」

デデデ「前方に渦潮があるZOY」

北上「あ、ホントだー…どうするー?」

大井「…少し正視ルートからは離れてしまいますが、目的地まで迂回しましょう」

エスカルゴン「そうでGESな」


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 11:10:02 4MYatUfY
ーーー敵艦隊泊地ーーー

千代田「ふむふむ…やっぱり迂回した方が良いですねー」

夕立「戦いも出来る限りは避けられるし、良い手っぽい?」

エスカルゴン「ただあんまり使い過ぎると『つまんね』とか言われるから出来るだけ使わない方向で行くでGESよ」

北上「メタ発言は止めなよー」

エスカルゴン「はいはい、じゃあ千代田!偵察機を飛ばすでGES!」

千代田「了解!」ビシュ!!

ババババババババ……
ーーーーーー

妖精さん「ふんふん…今の状況は…」


ワ級「zzz…」

ワ級「zzz……何故鼾にはガ行が似合う…zzz」

リ級「…知らんがな」

妖精さん「補給艦が2隻、重巡が1隻停泊してるのかー」


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 12:44:29 4MYatUfY
リ級「そもそもさあ…何で私が『泊地棲鬼』様からこの任務を仰せ付かったのかしら、他にも強い人は居るのに」

妖精さん(泊地棲鬼?)

リ級「まさか戻って来るまでの間、この補給艦達を守ってろなんて…しかも私1隻に」

妖精さん(…ふむふむ)

ーーー数分後ーーー

夕立「あ、戻って来たっぽい?」

千代田「どうだった?」

妖精さん「…」ワニャワニャ

千代田「ふんふん…今は補給艦2隻を1隻の重巡が守っている状態なのね?」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

北上「どうすんのー?」


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 14:00:20 4MYatUfY
デデデ「……少し揶揄いに行くZOY」

大井「…奇襲を掛けると言う訳ですね?」

弥生「…何だか、奇襲ばかりしている様な…」

吹雪「確かに…」

デデデ「何、気にする事は無いZOY」

北上「ま、いんじゃない?あたしもそれで良いかなー」

エスカルゴン「…うむ、では…少し驚かしてやるでGESよ!」

北上「よーっし!皆、雷撃行きますよー!」

夕立「了解したっぽい!」

ボシュッ!!!

ゴボボボボボ……

吹雪「…どうなるのかな…」ドキドキ

大井「当たると良いですね…」




90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 14:25:05 4MYatUfY
リ級「……暇だなー」

ワ級「zzz……」

ワ級「バカと言うな……zzz…」

リ級「いや言ってないし…」


ドバァァァァァァァァァァァン!!!!!

リ級「うひぃっ!?何事!?」

ワ級「」ブクブクブク…

ワ級「」ブクブクブク……

リ級「に、2隻とも沈められた!?」



千代田「…命中したみたいです!」

北上「おぉっ!やっぱり決まると気持ちいいねー!」

エスカルゴン「アイツの驚いた顔が目に浮かぶでGESな☆」


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 15:03:52 4MYatUfY
デデデ「おい、種明かしに行くZOY」

エスカルゴン「でGESな!」

夕立「更に驚かしてやるっぽい!」



リ級「一体だれよー!こんな事したのー!!」

デデデ「ふっふっふ…ワシらだZOY!!」

リ級「むむ…やっぱりデデデ海軍の仕業だったか…!」

吹雪「あのー…ホントは偵察のつもりだったんだけど…」

弥生「いつの間にか奇襲に変わってたの…ごめんなさい」

リ級「謝ってもダメ!!」プンスカ


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 15:42:32 4MYatUfY
エスカルゴン「さて、どうするでGESか?」

千代田「補給艦は全て沈めたわよ?」

リ級「ぐぐ…!は、泊地棲鬼様に言いつけてやるー!!」ダッ!!

ダッダッダッダ……

夕立「…テンプレ通りの台詞っぽい?」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

デデデ「ふむ…取り敢えずは一旦戻るZOY」

北上「えー?」

デデデ「何かしらのトラップがあっては大変だZOY」

吹雪「…そうですね、一旦帰還しますか?」

エスカルゴン「まあ良いでGESか…では鎮守府に帰るでGESよ!」

弥生「了解…」


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:30:48 4MYatUfY
 
ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「ただいま帰投したZOY」

スコウピオン『お帰りなさいませ』ピコンッ

金剛「提督!お帰りなさいデース!」

響「敵の泊地はどうだった?」

北上「ん、補給艦2隻を守っている重巡が居たよー」

大井「まあ、沈めてしまったんですけどね…」

響「…そうかい、それは爽快だっただろうね」

千代田「でも…妖精さんとリ級が言っていた『泊地棲鬼様』が気になったんだけど…」

響(無視された……渾身のギャグが…)ズーン

スコウピオン『…お気になさらずに』ドンマイ


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 16:47:43 4MYatUfY
金剛「泊地棲鬼…?泊地の深海棲艦を統べる存在デスかね?」

エスカルゴン「分からないでGESなぁ…上からの手紙にも情報が記載されていないし」

吹雪「でも…もしそんなのが居るなら…少し厳しい戦いになりそうですね…」

妖精さん「…」ワニャワニャ

千代田「え…まだまだ敵の泊地はあそこだけじゃないかもしれない…?」

デデデ「何!?つまりワシらはハリボテを掴まされた訳かZOY!?」

弥生「多分…違う…と思います…」

エスカルゴン「ううむ…こう成ったら警戒線を突破し、奥を確かめるしか無いでGESか…」

響「…色々と大変そうだね」

エスカルゴン「仕方無いでGESよ、何てたって敵の泊地だもん…敵の最も重要な部分でGESから」

デデデ「…取り敢えず第一艦隊は休息を取るZOY!」

北上「了解よー」

大井「はい!」


95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 19:50:04 4MYatUfY
ーーー司令室ーーー

デデデ「はぁ…これからどうするZOY…?」

任務娘「デイリー任務をやってみますか?」

デデデ「面倒くさいZOY」

任務娘「では、艦娘の皆に…いかがわしい事でも…」

デデデ「其の様な言葉を口にするな、仮にも女じゃないのかZOY?」

任務娘「冗談ですよ…ではお遊戯でも如何でしょう?」

デデデ「ワシは提督であり、大王だZOY!其の様な子供がやる踊り等出来るか!」

任務娘「ホホホ…ここでも困ったお客様で」ボソッ


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 20:45:10 4MYatUfY
ガチャ…

大鳳「提督、入ります」

デデデ「大鳳か、どうしたZOY?」

大鳳「暇でしたら筋トレ行きません?」

デデデ「……は?」

任務娘「良いですね、肥満体のへ…提督には丁度いいでしょう」

デデデ「貴様!その口の聞き方はな…」

大鳳「それじゃあまずは走り込みからです!」ガシッ

デデデ「待てー!朝来なかったから今日はやらないんじゃないのかZOY!?」

大鳳「少し寝坊しちゃっただけです!行きますよ!」ズルズル

デデデ「嫌ZOーY!!あんなに辛い思いはもう懲り懲りだZOーY!!」

大鳳「失礼しましたー」ズルズル

ガチャ……

任務娘「いやはや、モテる人は大変ですねー…ホホホホホ」


97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 21:32:03 4MYatUfY
ーーーその頃、敵艦隊泊地の本部ーーー

泊地棲鬼「……」

リ級「うぇ~ん!泊地棲鬼様ぁ~!」タタタタッ

泊地棲鬼「…どうした?何かあったのか?」

リ級「ひぐっ…敵にっ…奇襲を受けてっ…それで…ぐ…」

泊地棲鬼「落ち着け、私は逃げないぞ」

リ級「ずずっ…ふー……補給艦を…守る事が出来ませんでした…」

泊地棲鬼「…」

リ級「任務を果たせず……申し訳御座いませんっ!こんな私なぞ…どうぞ煮るなり焼くなり!!」ドゲザァ

泊地棲鬼「…」


泊地棲鬼「大丈夫だ…私は怒ってなどいない」ナデナデ

リ級「ふぇ…?」

泊地棲鬼「…うっかりフラグシップの重巡と新米のお前を取り違えてしまった私の責任だ」


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 22:16:54 4MYatUfY
リ級「えぇー!?泊地棲鬼様にもそんな事があるんですか!?」

泊地棲鬼「恥ずかしながらな…だが、この私が取り違えてしまう程だ…お前もフラグシップになれるさ」

リ級「そんな事…無いですよ!」

泊地棲鬼「何を言う、只の新米のお前に私がフラグシップと取り違うか?」

リ級「で、でも…」

泊地棲鬼「…大丈夫だ、お前はお前なりに頑張れば良い」

リ級「……はい、これからも頑張ります」

泊地棲鬼「…フフ」ナデナデ

リ級「んっ…こ、これは一体どういう行為ですか…?」

泊地棲鬼「人間達の間では…『なでなで』と言うらしい」

リ級「なでなで…?」

泊地棲鬼「所謂グルーミングの一種だ、他者を安心させる為に使うらしい…」

リ級「安心…させる為…?」


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/25(火) 22:27:00 4MYatUfY
泊地棲鬼「…フフ、どうだ…少しは落ち着いたか?」

リ級「…はい!」

泊地棲鬼「そうか…それならば…」

リ級「…?」

泊地棲鬼「いや、何でもない…お前は取り敢えず自分の部屋で休んでいろ…」

リ級「はいっ!泊地棲鬼様もお休みください!」

タッタッタッタ…

泊地棲鬼「…今は、もの凄く危機的な状況にある…だからこそ…彼女の様な笑顔を欲しているのかもしれないな…」

泊地棲鬼「なあ…霧の大戦艦」

コンゴウ「……私には理解し難いがな、そんな事をしている暇があるならば敵の対抗策を考えれば良い物を…」

泊地棲鬼「…人間は、縋る物が無いとダメになるらしい…私もその一人かもしれない」

コンゴウ「…やはり理解し難い」

泊地棲鬼「まあ…お前にも何時か分かる時が来る…」

コンゴウ「…ふん」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 00:21:33 Gr4czsJo
ーーー翌日ーーー

デデデ「ああ~……」グデーン…

エスカルゴン「どうしたでGES?何時もより元気が少なくて」

スコウピオン『まるで覇気の無いナメクジの様ですよ』ピコン

ヲ級「ヲ…それ、言い過ぎ」

スコウピオン『言い過ぎでしたか、失礼』ピピッ

デデデ「昨日は散々大鳳に筋トレに付き合わされたZOY…」

エスカルゴン「良い事じゃないでGESか、アンタのような百貫デブを直すには」

デデデ「こ、こいつ…!ワシが疲れているからって好き放題言いおって…!給料を減らしてやるZOY!!」

エスカルゴン「そ、それだけはご勘弁を!!」

ヲ級「…でも、提督がこんなんじゃ…指揮はどうするの?」


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 03:22:16 Gr4czsJo
任務娘「お困りの様で」

デデデ「おお、大淀!」

ヲ級「どうしたの?」

任務娘「実は…海外より支援が届きました、それも艦娘…」

デデデ「おお!海外から艦艇が届くとは…何処に居るZOY?」

任務娘「既に作戦会議室に居ます、向かいましょう」

ーーー作戦会議室ーーー

雷「あ!司令官!」

電「司令官さんも来たのです?」

デデデ「お前達も大淀に呼ばれて来たのかZOY?」

雷「ええ、海外から支援が来たってだけ聞いて…」




103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 13:46:44 Gr4czsJo
任務娘「…お待たせ致しました、海外からの艦娘の登場です」

雷「あ!来るみたいね!」

電「誰なのかな…海外からだから美人さんかな…?」



エクゼター「イギリスの重巡洋艦のエクゼターです…雷殿、電殿…お久しぶりです」

雷「えっ…!?あなたが…エクゼターなの…!?」

電「お…お久しぶりなのです!会いたかったのです!」

エクゼター「はい、自分も…」

デデデ「…?お前達はどんな関係なのかZOY?」

雷「えっとね…昔の戦争の途中ね…電と一緒にこの人の乗員を助けたのよ!」

エクゼター「はい…その武士道溢れる精神に自分は感動して…何時か雷殿達に何か出来る事が無いかと思っていました」

デデデ「そんな事があったのかZOY」

エスカルゴン「成る程、道理でお前がこっちに来た訳でGES」


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 14:23:45 Gr4czsJo
エクゼター「と言う訳で…自分、これからはここにお世話になります」

デデデ「うむ、宜しく頼むZOY」

英国の重巡洋艦 エクゼターが仲間になった!

デデデ「では…お前は命令があるまで待機するZOY」

エクゼター「了解!」

デデデ「それで…どうするZOY?」

エスカルゴン「今日は敵艦隊泊地の警戒線を突破しようと思うでGES」

雷「キツそうね…」

デデデ「なに、エクゼターが居るから大丈夫だZOY!」

エスカルゴン「リ級が言っていた『泊地棲鬼』も気になるでGESが…それは取り敢えず置いておくでGESよ」

デデデ「…とにかく、警戒線突破に有利な編成を考えるZOY!」

エスカルゴン「はいはい」


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 15:58:49 Gr4czsJo
デデデ「…本当にこの編成で良いのかZOY?」

エスカルゴン「当たり前でGESよ、警戒線を突破するにはこれ位しないとダメでGESよ」

第一デデデ海軍艦隊
旗艦:ローア
エクゼター
摩耶
木曾
金剛
榛名

任務娘「ホホホ…随分と本気で」

デデデ「むう…まあ突然の災難を対処するにはこれが良いか…」

雷「エクゼター…頑張ってね!」

エクゼター「はい!必ずや雷殿達のお役に立ってみせます!」

デデデ「よし…では出撃だZOY!!」


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 21:32:29 Gr4czsJo
ーーーーーーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Cordon breakthrough


デデデ「では…これより警戒線を突破するZOY!」

摩耶「おうっ!」

マホロア「進路はボクに任せてネェ」

エクゼター「分かりました!」

エスカルゴン「では…進撃でGESよー!」

ーーーーーーーー

ホ級(elite)「ココカラヘハ一歩モ通サナイゼー!」

イ級(elite)「ヒャッハー!」

???「…お前達、始めから慢心するな」

ホ級「ヘーヘー、ミョウコウ姐サンハ真面目過ギルッテノ…」

ミョウコウ「兵器として戦いは勝たねば成らない…それだけの事だ」

霧の艦隊の重巡洋艦ミョウコウ 登場


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/26(水) 22:09:47 Gr4czsJo
エクゼター「敵影確認!重巡洋艦と…軽巡級のエリートが2隻、駆逐級のエリートが1隻です!」

エスカルゴン「その内一体は…恐らく霧の艦艇でGES」

摩耶「ってオイオイ!?それじゃあ勝ち目がねえじゃねぇかよ!?」

デデデ「大丈夫、こちらにはそれに対抗出来る船が居るZOY」

金剛「ローアの事デスねー?」

榛名「ほ、本当に対抗出来るんでしょうか…?」

マホロア「またマルクがオーバーキルしてクレルヨォ!」

カービィ「ぽよぽよ」

マホロア「…エ?マルク、今ローアに乗ってなイノ?」

カービィ「ぽよ!」

エスカルゴン「はぁぁぁぁぁぁー!!?」

摩耶「本格的にヤバいじゃねぇか!?」

エクゼター「えーと…そ、そんなに強いのですか?霧って」

デデデ「奴らはビームを発射してくるZOY」

エクゼター「えー…そ、そんなのは艦艇の基準から離れています!」



109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 00:57:33 T7PTvVqc
エスカルゴン「それが『霧』でGESから」

エクゼター「…納得が行きません」

デデデ「よし、ならばあれを艦艇と呼べない様に叩きのめしてやるZOY」

マホロア「カービィ、もしもの時は頼んだヨォ」

カービィ「ぽよっ!」

砲雷撃戦、開始!

ミョウコウ「第三砲塔!撃てぇっ!!」ドォン!!

摩耶「おわあっ!?」ヒョイッ

ミョウコウ「…避けられたか」

ホ級「アイツラ、スバシッコイデスヨ!」

ミョウコウ「…人形だからな、仕方ない」

金剛「今度はこちらの番デース!fire!!」ドン!!

イ級「オット!コッチモ当ッテバカリジャナイゼ!!」ヒョイッ


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 01:14:03 T7PTvVqc
木曾「弱すぎるっ!!」ドン!!

イ級「ア!シマッタ!!」中破!

ト級「間抜ケダゾ!!少シハ周リニ気ヲ付ケロ!」

榛名「行きますよっ!」ドォン!!

バキィィィィィィン!!!!

ミョウコウ「…効かん」

マホロア「ウ~ン…ハヤク浸食魚雷って奴発射してくれないカナァ」

エスカルゴン「カービィに吸い込ませるでGESな?」

マホロア「ウン、多分浸食魚雷の能力もコピー出来ると思うんダ」

カービィ「ぽ~よ?」

デデデ「そうすればクラインフィールドとやらも破れると」


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 01:34:48 T7PTvVqc
エスカルゴン「しかし…それには魚雷を発射させなければ」

デデデ「幾ら次の奴らがカービィの能力で倒せると言っても吸い込ませなきゃ意味が無いZOY」

ミョウコウ『…貴様達はさっきから何を話している?』

マホロア「易々と教えると思うカイ?」

カービィ「ぽぉよ!」

ミョウコウ『……まあ良い』

摩耶「ちっ!余裕かましやがって…見てろよ!必ずお前に攻撃をブチ当てるからな!!」

ミョウコウ『…やって見るがいい』


エクゼター「先に厄介者を排除しておきます!ってー!」ドン!!

ト級「グワッ!」大破!

イ級「ギャハハハハハ!!!オ前モ人?ノ事言エナイナァ!!」プギャー


112 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 01:54:50 T7PTvVqc
ホ級「オ前ラ頼リニナラナイナ…俺ガ手本ヲ見セテヤル」

イ級「オ?何デスカイ?」

ホ級「見ヨ……コレガ手本ダッ!!」ドン!!

木曾「うわっ!」小破!!

ト級「ウォー!小破サセタ!」

イ級「マジイカス!!」

ホ級「フッ…」ドヤァ

ヒュルルルルル……

ドカァァァァァァァン!!!!

ホ級「…大破!」

エクゼター「…ふふん」フンス

イ級「…ホ級サン…」

ホ級「言ウナ…」プスプス


113 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 02:04:53 T7PTvVqc
ミョウコウ「第一砲塔、砲撃っ!!」

ドォォン!!!

デデデ「こ、こっちに向かって来たZOY!!」

マホロア「ローア!バリアー展開!」

ビシャァァァァァァン!!!

ドゴォォォォォォン!!!!

ミョウコウ「…彼方もクラインフィールドを発生させた…?」

デデデ「おーい!何か魚雷を撃つZOY!!」

エスカルゴン「堂々と受け止めてやるでGESよー!」

金剛「提督!?何をしているデース!」

摩耶「挑発なんて何考えてんだ!!」

ミョウコウ『浸食魚雷の事か…?』

デデデ「ふっふっふ…貴様ら霧の兵器等恐るるに足らんZOY!!」

エスカルゴン(あいつからしたら何言ってんのか分かんないだろうなぁ)


114 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 03:36:07 T7PTvVqc
ミョウコウ『…良かろう、ならば全て受けてみるがよい!!』

ボシュッ!!ボシュッ!!ボシュッ!!ボシュッ!!!

エクゼター「提督っ!」

金剛「提督ーーーっ!!!」

ミョウコウ(何を考えてるのは分からないが…これで旗艦を落す!)



マホロア「……カービィ!吸い込みダヨォ!」

カービィ「ぽよっ!すぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」ギュォォォォォォォォォォ

ミョウコウ「…?浸食魚雷を吸い込んで何をする気か?」

ギュォォォォォォォォォォォォ!!!!!

榛名「…提督…!」ドキドキ

ミョウコウ「何だか知らないが…あれほどの数、流石に受け切れないだろう…」


カービィ「すぉぉぉぉぉ…………んくっ!」ゴクンッ

ミョウコウ「…馬鹿な!?あれ程の数を吸い込んだだと!?」


115 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 11:48:10 T7PTvVqc

金剛「!そう言えばカービィが居ましたネー!」

デデデ「トーピードカービィに変身だZOY!」

エスカルゴン「いや、何か何時もと違う気が…」


カービィ「はっ!」キュピーン

金剛「何デスかー?あれは…」

メタナイト「あれは…スーパー能力!」

エスカルゴン「スーパー能力?カービィにまだそんな秘密があったでGESか!?」

メタナイト「あれはその一種…『イロウショントーピードカービィ』*だ!!」

デデデ「何だかカッコいい名前だZOY!!」

エスカルゴン「浸食魚雷を飲み込んだからイロウションね」


116 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 13:19:11 T7PTvVqc
*はタイプミスです…すいません

デデデ「どんな技を使うZOY!?」

メタナイト「見てのお楽しみだ…」


カービィ「ぽよっ!!」ボシュッ!!

ミョウコウ「ぎょ、魚雷を発射して来た!?」

ズヴズヴズヴヴヴヴヴヴ……

ト級「ウ、ウォォォ!?」

ミョウコウ「それだけじゃない…あれは…浸食魚雷だと!?」

ボカァァァァァァァァァァン!!!!!

ト級「バイバイキーーン…!」撃沈!

摩耶「なんだあれ!?めっちゃ強ぇ!?」


117 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 13:43:26 T7PTvVqc
ミョウコウ「ぐ…なんだあの生物は…こちらの浸食魚雷をコピーした!?」

デデデ「でぇはははははは!!これで奴を叩き潰すZOY!!!」

カービィ『魚雷投げっ!!』ボシュ!!

ズヴヴヴヴヴヴヴ……

ミョウコウ「くっ…こちらの兵器を模造するなんて…卑劣な!」

デデデ「ワシは最初から船体で受け止める等言っていないZOY!どははははははは!!」

エスカルゴン「何時も意地悪でずる賢い、それが陛下でGESよ~んだ!」

ミョウコウ「おのれ……だが…まだ効かない!」

シュゥゥゥゥゥ……

デデデ「ぐぬぬ…あれだけでは破れんか…」

木曾「くそ…どうする!?」

エスカルゴン「こうなったら…ゴリ押しでGES!!重巡洋艦に総攻撃でGES!!」

エクゼター「分かりました!!」


118 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 14:40:08 T7PTvVqc
摩耶「おらおらぁ!喰らぇっ!」ドン!!

ガキィン!!

ミョウコウ「効かん!!」

金剛「どんどん砲撃してやるネー!」ドォン!!

榛名「全力で参ります!!」ドォン!!

ズガァァァァァン!!!

ミョウコウ(くっ…これ以上負荷が掛かるとまずい…!)

エクゼター「撃てーっ!」ドォン!!

木曾「無能だなっ!!」ドン!!

ミョウコウ「っ…黙れぇ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ……

エスカルゴン「せ、船体が開いた!?」

ミョウコウ「この『超重力砲』で……一掃してやる!!」


119 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 16:03:44 T7PTvVqc
メタナイト「!敵のバリアーが消失した!」

マホロア「マジで!?」

メタナイト「マジで」

デデデ「何ZOYその若者言葉は!」

エスカルゴン「でも…確かにクラインフィールドの消失が確認出来たでGES!」

エスカルゴン「奴らは超重力砲と言う物を撃つ時は防壁が弱くなるでGESか!」

デデデ「そうかそうか…ではカービィ!奴らを蹴散らすZOY!!」

カービィ「ぽよっ!」ピョン!

ホ級「サセルカ!」ドン!!

ガキィン!!

ホ級「何!?」

エクゼター「そう言う事なら…あのピンク玉殿に当てさせる訳には行きませんね!」

金剛「いや…あの子の名前カービィって言うネ、ピンクボールじゃないデース」


120 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 16:19:00 T7PTvVqc
エスカルゴン「カービィ!浸食魚雷をぶち込むでGESよー!」

カービィ「ぽよっ!はぁぁぁぁぁぁ……!」

ミョウコウ(間に合わないか…!?)


カービィ『浸食魚雷、連続射出っ!!』ボシュッ!ボシュッ!!

ズガァァァァァァァァァン!!!!!

摩耶「やったぜっ!命中だっ!!」

ミョウコウ「……ふ…」

ズヴヴヴヴヴヴヴ……

ミョウコウ(…沈むのか…まあ、仕方ないか……)

カービィ「ぽよ…?ぽよ!ぽーよ!」

ミョウコウ(ナチ、アシガラ、ハグロ……私は先に沈んでしまう様だ…)

カービィ「ぽよっ!ぽおよ…!」


ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!


121 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 16:39:07 T7PTvVqc
ホ級「ミョウコウ姐サーーーンッ!!!!」

エスカルゴン「やったでGES!!」

デデデ「これで奴も粉々ZOY!!」

エクゼター「やりましたね!」

マホロア「…?いや!あれは…!」


ミョウコウ「…う……?」

カービィ「ぽよっ…ぽよっ…しょ…」ヨイショヨイショ

エスカルゴン「め…メンタルモデルが居たでGESか!?」

デデデ「こらー!カービィ!敵を助けるとは何事だZOY!!」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!ぽよぽよ!!」

マホロア「…何々?敵でも助けたかった?」

カービィ「ぽよっ!」

マホロア「…ハァ、全くカービィはとんだお人好しダネェ…ま、そこが好きなんだけどネッ」


122 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 19:44:07 T7PTvVqc
ミョウコウ「……」

マホロア「……とりあえずその子はローアの中に居れるとシテ…ドウスル?敵は撤退しちゃったヨォ」

デデデ「決まっている…進撃するZOY!!」

金剛「今のカービィが居れば、この先も余裕デース!」

ーーー警戒線眼前ーーー

エスカルゴン「ついに来たでGESな…」

木曾「途中潜水艦隊に出くわしたが…カービィのお陰で何とかなったな」

カービィ「ぽよ!」

エクゼター「しかし…油断は禁物ですよ」

榛名「心得ています…」


123 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 22:30:29 T7PTvVqc
ル級(elite)「……霧の重巡洋艦も破られ、私達の潜水艦隊も破られた…今や私達が警戒線を守る最後の砦…」

ヲ級(elite)「ここから先…警戒線の先には行かせない……!」

リ級(elite)「あれから特訓したんだから!その成果を見せてやるわよ!」

ヘ級(elite)「オウ!」


エクゼター「敵艦隊確認、戦艦と空母、重巡軽巡がそれぞれ1隻ずつ居ます!」

デデデ「ふむ…ここを倒せば突破が出来るZOY」

エスカルゴン「どうするでGES?どちらから狙うでGES?」

摩耶「無難に厄介な奴から落そうぜ?」

木曾「戦艦から落すか、良いぞ」

金剛「私は無性に空母から落したいデース!」

マホロア「戦艦から落した方が良いと思うナァ」

デデデ「お前達!ワシを置いて話をするな!!」


124 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 23:01:23 T7PTvVqc
エスカルゴン「来るでGESよ、各艦砲雷撃戦用意!」

砲雷撃戦、開始!

榛名「まあ…まずは戦艦からですね!」ドォン!!

ドゴォォォォン!!!

ル級「ちっ…まずは私を狙って来たか…」

ヲ級「させない」ビシュ!!

マホロア「艦載機が飛んで来たヨォ!!」

デデデ「各艦は対空体制を!」

金剛「了解デース!」ジャキッ


ゴォォォォォォォ……

ドォン!!ドォォン!!

ズガァァァァァァン!!!

木曾「っく!少し…涼しくなった…」中破!

エスカルゴン「中破したでGESか…少し痛手を喰らったでGESね」


125 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/27(木) 23:37:17 T7PTvVqc
榛名「っ…撃てっ!」ドォン!!

ヲ級「っ!」中破!

摩耶「喰らえっ!」ドォン!!

ズゴォォォォン!!!

リ級「っ!!少し響くけど…何とか持ちこたえれるわ!」

エクゼター「ぎ、艤装で防御するなんて…!」

エスカルゴン「奇襲されて泣いていた頃と違うでGESなあ」

リ級「どんなもんよ!」ドヤッ

デデデ「だが…それも浸食魚雷の前では無駄だZOY…マホロア!」

マホロア「分かった…カービィ…攻撃ダヨォ!」

カービィ「ぽぃえ?」

マホロア「あら?も、元に戻っちゃってるヨォ…」

デデデ「何ぃ!?どういう事だZOY!?」

風呂入ってくる、その間に何か聞きたい事とかあればどうぞ。



127 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 02:00:30 te5/7hpE
メタナイト「スーパー能力は制限時間がある、ここまで耐えれたのは奇跡だろう」

エスカルゴン「そういう事は早く言えって言ってるでGESょうが!!」

摩耶「ま、お前はそこで休んでろよ…アタシ達が勝利を持ってってやる」

カービィ「ぽーよ?」

木曾「ああ、俺達に任せろ」

リ級「そいやっ!」ドォン!!

ズガァァァァン!!!!

マホロア「ウワッ!!」

エスカルゴン「ぐ…ローアに被弾したでGESか…」

エクゼター「向こうは待ってはくれないみたいですね…!」


128 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 03:16:34 te5/7hpE
マホロア「善くもやってくれたネェ…!ローア!奴に魔法弾を放テェ!!」

ローア「…」ジジジジジ……バシュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

リ級「おっと危ない!」ヒョイッ!

ル級「あ!馬鹿!」

リ級「へ?」


ドガァァァァァァァァァン!!!!

ヲ級「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」撃沈!

リ級「あぁぁぁぁぁぁ!!?ご、ごめんなさいぃぃぃぃぃぃ!!」

ル級「もう!全く貴方って人は!!」

リ級「ごめんなさいっ!!」ドゲザァ

デデデ「でぇははははは!あの姿、愚かZOY!阿呆ZOY!!」

ヘ級「クソ…!馬鹿ニシテ…!!」


129 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 12:08:56 te5/7hpE
ル級「この…!」ドォン!!

金剛「きゃっ!」小破!

榛名「姉様っ!こんな事…榛名が許しませんっ!!」ドォン!!

ル級「うっ…!」中破!

リ級(あわわわわわわ……なんとかしなきゃ…!)

エクゼター「砲撃用意!発射!!」ドォン!!

ル級(不味いっ…!?)


リ級「させないっ!」バッ!

ル級「リ級!?」

ドゴォォォン!!

リ級「ご無事…ですか…?」中破!

ル級「馬鹿…ホントに馬鹿っ!どうして庇うのよ!?」

リ級「だって…さっきは私の所為でヲ級を沈めちゃったし…これ位はしないと…けほっ」


130 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 13:35:32 te5/7hpE
ル級「でも…中破しちゃったら…もう戦えないじゃない…」

リ級「…大丈夫です、あと一撃くらいは…!」

ル級「…でも」

リ級「お願いです…せめて出来る事をやらせて下さい!」

ル級「……頼むわよ」

リ級「…!はいっ!」

摩耶「中破している癖に何が出来る!?」

リ級「砲撃の火力が激減しているなら……役に立たなくなった艤装を投げれば良いだけっ!」ブン!!!

摩耶「何っ!?」

木曾「避けろっ!!」

カァンッ!!!

摩耶「ぎゃふんっ!!」中破!

デデデ「摩耶ーーーーっ!!」

エスカルゴン(   が丸見え……なんと羞恥心の無い…)メソラシ


131 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 13:48:51 te5/7hpE
リ級「やった!!」

ル級「その調子よ!」

ヘ級「調子ニ乗ッテ私モ艤装ヲ投ゲルゼー!!」ブンッ!!

ル級「あぁぁ!!?」

カンッ!!

ローア「……」シーン

マホロア「ブフォッwwwカンッwwwww」ダンダン!!

ル級「ちょっと!アンタは投げなくていいの!!」

ヘ級「エ!?マジデスカイナ?」

ル級「使えそうな物を捨てる馬鹿が何処におりますか!」

金剛「…敵はさっきから何をやっているデース」

マホロア「あれダヨォwwwwつまんないコントダヨォwwwww」

デデデ「草を生やすでないZOY!!」

マホロア「wwwごめんごめんwwww」

エスカルゴン(ウザっ……)


132 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 15:32:20 te5/7hpE
ル級「これじゃあまともに戦えないじゃない!」

リ級「そもそもあんな光の砲弾を撃って来る様な船が居る艦隊と戦うなんてまともと言えない様な…」

エクゼター「今更過ぎますって!」ビシッ!

金剛「ふふ…どうするデース?」

ル級「…撤退しましょう、これ以上は危険だわ」

リ級「くっ…何時かお返ししてやるんだからなっ!」

ザザァ……

摩耶「っつつ……お?お??敵が逃げて行ったぞ?」

エスカルゴン「撤退した様でGESな」

木曾「ふう…これで警戒線を突破出来るな」

エクゼター「やりましたねっ!」


WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Cordon breakthrough
征服完了!


133 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 16:01:00 te5/7hpE
ーーーーーー

エスカルゴン「お前達、お疲れさまでGESよ」

エクゼター「無事に警戒線を突破出来ましたね!」

デデデ「よし、それでは各艦帰投…」


「…そうは行かないぞ?」

摩耶「っ!?誰だ!!」

金剛「見た事の無いタイプデース…!」

泊地棲鬼「私の部下を可愛がってくれたとあっては…私としても通す筋があるからな」

リ級「…」コソコソ

デデデ「…お前が泊地棲鬼かZOY」

泊地棲鬼「その通りだ、会いたかったよ…デデデ海軍の提督…」

エスカルゴン(い、今までとは違うオーラを発している…!)


134 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 19:46:28 te5/7hpE
マホロア「ウーン…このタイミングで来ちゃうカァ」

摩耶「ったく…折角帰れると思ってたのにさ…」

泊地棲鬼「まあ今日はほんのお手並み拝見程度で来たからね、私一人で相手してやるよ」

摩耶「あぁ?舐めてんのかよ?」

泊地棲鬼「ただし…そちらも一人でね」

榛名「…そうですか、それなら良いでしょう」

泊地棲鬼「それで…誰が戦う?」

金剛「ここは私が…」

エクゼター「いいえ、ここは私が行きます」

金剛「えぇっ!?」

泊地棲鬼「…良いだろう、では…早速始めるとするか…」

木曾「おい!大丈夫なのか!?」

エクゼター「…大丈夫です、木曾殿…私を信じて下さい」


135 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 20:58:48 te5/7hpE
リ級(は、果たしてどうなるんだろう…!?)



エクゼター「喰らえっ!」ドォン!!

泊地棲鬼「当たらんさ…」ヒュッ!

金剛「頑張るデスよー!!」

摩耶「絶対負けんじゃねぇぞー!!」

エクゼター「く…なら!」ボシュ!!

泊地棲鬼「…?」

ボガァァァァァン!!

泊地棲鬼「成る程…魚雷か…」

エクゼター「えぇ!?効いていない!?」

泊地棲鬼「私は『鬼』だからな…深き水底に棲む鬼だ…」

摩耶「なんだぁ?かっこ付けやがって!」


136 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:04:59 te5/7hpE
エクゼター「く…!」

泊地棲鬼「どうした?もう終わりか?」

摩耶「頑張れーっ!!あんな奴に負けるなー!!」

エクゼター(く……どうする…?)

泊地棲鬼「……」

サァ……

泊地棲鬼「これは…?」

木曾「霧…?」

エクゼター(…そうだ!霧が立ちこめている内に…!)ボシュッ!!

泊地棲鬼「魚雷か?また無駄な事を」

ドガァァァァァァァン!!!

泊地棲鬼「っ!?これは…魚雷じゃない…普通の砲弾!!?」

エクゼター「録音しておいた魚雷発射音が砲撃音を隠す様に流しました…どうです?」

エスカルゴン「ていうか…録音機なんて持って来てたのかよ…」


137 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/02/28(金) 23:28:13 te5/7hpE
泊地棲鬼「成る程…道理で音が変だと思ったぞ…」

エスカルゴン「そしてお前!変だと思ってたなら気付けよ!」

泊地棲鬼「……飽く迄もハンデだ」

デデデ「カッコいい事を言って誤摩化そうとしているZOY」

泊地棲鬼「余裕があると言ってくれ…」

摩耶「ホントのとこどうなんだよ?」

泊地棲鬼「……」



泊地棲鬼「さあ、続きを始めよう」

摩耶「無視すんじゃねぇ!!」

エクゼター「それっ!」ドォン!!

泊地棲鬼「ふん…当たらなければどうと言う事は無い!」


138 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 00:49:15 vOVRYQuU
泊地棲鬼「まだ若いな……私が手本を見せよう!!」ドォォン!!

エクゼター「っ!?」

ドガァァァァァァァァァン!!!!

エクゼター「うわっ!!」大破!

エスカルゴン「い、一発で大破!?」

泊地棲鬼「どうだ…?これが『鬼』の力だ…!」

木曾「…思った以上にヤバいな」

エクゼター「まさか一発でやられちゃうなんて…しくしく…」

リ級「やっぱ…泊地棲鬼様ってカッコいい…!」

泊地棲鬼「…楽しかったよ、また会おう」

榛名「もう…行くのですか?」

泊地棲鬼「…元々本当に腕試しみたいな物だからな、決着は本拠地で付けよう」

リ級「その時には私はとーっても強くなってるんだからねっ!」


139 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 14:51:20 vOVRYQuU
泊地棲鬼「では……また会おう!」

ザザァ……

エスカルゴン「去って行ったでGES……」

エクゼター「うぅ…あんなに強いなんて…」

金剛「エクゼターは悪くないデース!」

榛名「そうです!」

マホロア「……取り敢えず目的は果たしたシ…帰投して今後の作戦を考えようカ?」

エスカルゴン「そうでGESな…では改めて…各艦帰投するでGESよー」

摩耶「っかぁぁぁ…!疲れたぁぁ…!」

木曾「お疲れさん…さ、帰ろうぜ」


140 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 16:28:45 vOVRYQuU
ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「…帰投したZOY」

ヲ級「ヲ帰り…」

雷「司令官お帰りっ!どうだった?」

デデデ「警戒線は突破出来たが…泊地棲鬼とやらにお試しで1隻大破させられたZOY」

エクゼター「はい…面目無いです…」

雷「鬼ってそんなに強いのね…豆をぶつけたら追い払えるかしら?」

デデデ「もうとっくに過ぎておるZOY」

エスカルゴン「ていうか泊地棲鬼の類に豆ぶつけても意味ないから」

雷「ふふっ…冗談よ!それよりどうするの?」

デデデ「取り敢えず飯を食って…壊れた奴は入渠するZOY」

エクゼター「はい、分かりました…」


141 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 16:47:23 vOVRYQuU
ーーー補給室ーーー

雷「今日はどんな食べ物かしら?」

デデデ「楽しみな所だZOY」


マルク「ほーらほら!今日はボクが間宮さんの代わりに作ってやったのサ!残さず全部食べな!」コン!コン!!

デデデ「今日はマルクが料理を作るのかZOY?」

雷「今日は何時もと違う料理かしら?」

エクゼター「雷殿の所の食事ですか…楽しみです!」

マルク「はい!今日のお料理は健康と明日への気合いに力を注いだ食事なのサ!」

電「わぁ…!これは美味しそうなのです!」

球磨「思わず飛びつきたくなるクマ…!」

暁(や…野菜も食べなきゃダメかな…?)

マルク「野菜には栄養がたっぷりだから食わないと病気に成りやすくなるのサ!」

大鳳「健康に気を使うのは大事よね!」


142 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 20:23:21 vOVRYQuU
マルク「…では、今日も……」

「「「「いたーだきーますっ!」」」」

カチャッ……

暁「…」カチャカチャ……

電「…はむっ」パクッ

球磨「クマっ」パクッ

大鳳「はむ…美味しい!」パク

球磨「料理は慣れているクマ?」

マルク「まあね、一人暮らしだと自然とそうなるのサ」

電「とっても美味しいのですっ!」

暁「もう、一目散に食べちゃって…子供なんだから」

マルク「肉と米だけじゃなくてちゃんと野菜も食べるのサ!」

電「が、頑張ってみるのです」


143 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 20:31:57 vOVRYQuU
暁「……」

電「よし…はむっ!」パクッ

雷「躊躇せずに食べるなんて…勇気でたわねー!」

響「キス島での活動が主な要因だね…嬉しいよ」

電「……うぅ、少し苦いれす…」モグモグ

マルク「感想はちゃんと噛んで飲み込んでから言うのサ」

電「…」コクッ

エクゼター「あのマルク殿と言う男…意外と世話焼きですね」ヒソヒソ

デデデ「戦いの時は何度も血と肉片を見て来たかの様に豹変するがな」ヒソヒソ

マルク「そこ!話は食ってから!」


144 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 23:15:03 vOVRYQuU
暁「…もぐもぐ…もぐもぐ…」

響「……美味しいね」モグモグ

大鳳「少し癖はありますけど…美味しいですね!」

マルク「お、試しに深海棲艦の生き血を入れてみたけど結構行けるもんなのサ」

暁「ぶっ!?」ブッ

雷「い、生き血!?」

マルク「冗談だって、冗談で食いもん吐くなよ…」

暁「だったら冗談言わなきゃ良いでしょ!?」

マルク「ちょっとしたスパイスなのサ、なーにマジになってんだか…これだからお・こ・さ・まは…」

暁「開き直った上に子供扱いしたわね!?もう許さないんだから!!」

マルク「そう言う事は…手ぇ付けてない野菜食ってから言うのサ」

暁「う…」


145 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/01(土) 23:34:22 vOVRYQuU
大鳳「思い切ってもぐもぐすれば大丈夫ですよ?」

響「そうだよ、ここで一皮剥こう」

暁「うぅ~…」

マルク「……ほら食いな!」

電「頑張るのです!」

雷「私達が居るわよ!」

エクゼター「じ…自分も!」

暁「…しょ、しょうがないわね!食べるわよ!」

マルク「おう!行ってやれ!」

ヒョイッ

暁「……」ドキドキドキドキ……

大鳳「頑張って…」

マルク「一気に行けば怖くないのサ!」


146 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 12:36:13 v20WC/2.
暁「…っ!」パクッ

マルク「よーし…そのまま噛むのサー…」

響「ゆっくりで良いからね」

暁「んぐ…むぐ…」モグ……モグ……


暁「う…ぶぇ…」ペッ

マルク「吐くなよ馬鹿!!」

大鳳「いや、そこまで厳しくしなくても…」

暁「うぅ…」ウルウル

マルク「目に涙溜めてもダメ!ほら一気に行ってしまえ!」

暁「…はむっ」パクッ

響「口に入れるのは大丈夫そうだね」

マルク「問題は咀嚼なのサ」


147 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 13:38:22 v20WC/2.
暁「もごもご…もごもご…(大丈夫…暁は一人前のレディーなんだから…!)」モグ…モグ…

マルク「なら…漢を見せろ!!」

電「暁お姉ちゃんは男の人じゃないのです!」

雷「ていうか…何で言ってる事分かるのよ?」

マルク「そんな気がしたサ、コイツは背伸びしたがりのガキンチョだってね」

暁「もごもご…!(この…!暁が喋れないからって言いたい放題ね…!!)」モグ…モグ…

マルク「分かったからさっさと飲み込めよ、野菜の咀嚼にも大分慣れて来たのサ?」

暁「もご…(あ…そう言えば)」

マルク「どうだ、いっぺん食べてみればどうって事無いサ」

エクゼター「暁殿、おめでとうございます!」

大鳳「これからはちゃんと全部食べれますね!」

暁「もご…(こんなにあっさり行けちゃうもんなのね…)んくっ」モグ…ゴクンッ

マルク「…グッボーイ」グッ


148 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 13:55:15 v20WC/2.
マルク「これからは出された物はきちんと食べれるのサ…一人前のレディーさん?」

暁「むぅ…」

雷「良かったじゃない!お野菜食べれる様になって!」

響「これでお子様だと笑われなくてすむね」

暁「…当然なんだから」


デデデ「……エスカルゴン」

エスカルゴン「陛下、ここはそっとしておくでGESよ」

デデデ「…あー!お腹減ったなー!おかわりもってこーい!」

マルク「はいはい!じゃあ…暁、これから好き嫌いで悩んだらボクに相談するのサ」

暁「無理矢理食べさせて終わりそうな気が…」

マルク「なに、自分と関係ないヤツの話題持ち込んで無理やり理解させて食わすよりはマシなのサ」


149 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 14:17:47 v20WC/2.
マルク「では…さらば!」


電「あの人…最初は怖い人かと思ったけど…優しいのです」

響「天龍さんと同じ感じかな」

暁「…」モグモグ

ーーーその頃ーーー

ミョウコウ「…ん……?」

マホロア「あ、起きたネェ?」

ミョウコウ「ここは…?」

マホロア「ボクの船、ローアの中ダヨォ」

ミョウコウ「……!そうだ…思い出したぞ…私は確かあのピンク玉に…!」

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「…そこ居たか、ならば都合が良い…」ヴン

カービィ「ぽ、ぽよ?」



151 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 18:04:22 v20WC/2.
マホロア「ネェ、後で食べ物持って来るケド…何か欲しいのアルかイ?」

ミョウコウ「…要らん、私達『霧』には必要ない」

マホロア「食べないと元気でないヨォ、そうじゃなくても改造して元気出なくするケド」

ミョウコウ「…お前は鬼畜だな」

マホロア「人間じゃないケドネェ、彼方の星からやって来た宇宙人ダヨォ」

ミョウコウ「…私は人類が作った機械かと思っていたぞ」

マホロア「残念ながら違うヨォ、無論そこのカービィもネェ」

カービィ「ぽよー」

ミョウコウ「そこのピンク玉はカービィと言うのか…霧のネットワークには『ぷにぷに』として記録されていたが…」

マホロア「あ、なら更新しといテェ」

ミョウコウ「…分かった」



153 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 18:21:49 v20WC/2.
ミョウコウ「……ってそうじゃない!!そこのピンク玉を…!」

マホロア「どうやって始末するのカナァ?戦闘の要である船はもう無いヨォ?」

ミョウコウ「…メンタルモデルにも戦闘力はある、陸軍の小隊も一捻りだ」

マホロア「それは厄介ダネェ、カービィに吸い込んで倒してもらおうカナァ」

カービィ「ぽよー?」

ミョウコウ「止めろ…それを聞くと何故か体が震えるのだ…」ブルッ

マホロア「…それは『恐怖』ダヨォ」

ミョウコウ「…恐怖とは何だ?」

マホロア「自分に取って都合が悪い事態が発生した時、自分の身が竦むコト…ダヨォ」

ミョウコウ「そうか…これが…『恐怖』…」

マホロア「また一つ感情を獲得出来たネェ」

ミョウコウ「…お前、本当は私達『霧』の事を知っているのではないか?」

マホロア「クッククク、そんな事無いヨォ」

ミョウコウ「…なら良いが」


154 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 18:33:24 v20WC/2.
マホロア「……デ、どうすんノ?多分もう皆お風呂入っちゃってるヨォ」

ミョウコウ「……」

マホロア「マキシマムトマトでも食べル?」スッ

カービィ「ぽよ!?ぽよっ!!ぽよっ!」

マホロア「アー、カービィのじゃないからネェ!」

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「…いや、それは…」

マホロア「そっか…ジャア…コレは?」スッ

ミョウコウ「な、何だそれは?」

マホロア「宇宙一の高級食材『ゼボーン』…コイツを使えばキミも忽ち食べ物の良さが分かるヨォ」

ミョウコウ「食べ物の…良さ?」

マホロア「こいつを食べたイ?食べたいヨネェ?食べたいに決まってんだ、なあ?」

カービィ「ぽよー!」

ミョウコウ「お前には聞いていない」ビシッ

マホロア「宇宙一の高級食材を食べれる機会なんてそうそう無いかラ!食べちゃわないと損しちゃうヨォ!」


155 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 18:57:34 v20WC/2.
ミョウコウ「わ…罠ではないな?」

マホロア「アンタの様な奴に罠掛けても得しないヨォ」

ミョウコウ「う…」ズーン……

マホロア「じゃ、作ってくるから待っててヨォ」

バタン……

ミョウコウ「……おかしな奴だ」

カービィ「ぽよー?」

ミョウコウ「…」スクッ

カービィ「ぽよ?」

ミョウコウ「……私は行く、食事は要らないと伝えておいてくれ」

カービィ「…」


156 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 19:05:42 v20WC/2.
ミョウコウ「……世話に…なっt」

ウィィン

吹雪「あ…」

ミョウコウ「……チッ」

吹雪「えと…その…ごめんなさい!」

ミョウコウ「…退け、艦娘…私は行く」

カービィ「ぽーよ、ぽよー」グイグイ

ミョウコウ「私を止めるなピンク玉!!」


チーン♪

マホロア「出来たヨォ!」

ミョウコウ「……」ムスッ


157 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 19:23:19 v20WC/2.
マホロア「出ようとしてたノ?ダメダメ!ちゃんと座ってなきゃネッ!」

吹雪「えーと…そ、そうですよ!」

ミョウコウ「……退けと言っているのが分からないのか!!」
 
マホロア「分からんネェ!ラッセーラー!ラッセーラー!ラッセーラッセーラッセーラ!!」グイグイ

吹雪「らっせーらー!らっせーらー!らっせーらー!」グイグイ

ミョウコウ「くそ…邪魔だっ!!」ブン!!!

ズドォォッ!!

吹雪「きゃっ!」ドガッ!

マホロア「背中痛ー!!」ドガッ!!

ミョウコウ「……私は行く」スタスタ…

カービィ「ぽよ~!」

スタスタ…

カービィ「……ぽよぉ」


158 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 20:12:08 v20WC/2.
ーーー翌日ーーー

デデデ「…何ぃ!?ミョウコウに逃げられたぁ!?」

マホロア「そうなんダヨォ…あの堅物アm…女メェ…」

吹雪「私も止めに入ったんですが…止められませんでした…」

エスカルゴン「陛下、どうするでGES?」

デデデ「ふむ…まあ放っておくZOY、直にひょっこり戻ってくるであろう」

吹雪「申し訳ありません…」

エスカルゴン「気にするなでGES、それよりも…」


デデデ「皆の衆、よくぞここまで頑張ってくれたZOY」

吹雪「はい!」

エスカルゴン「本日は…上より遂に『湾内突入』が許可されたでGES!」

デデデ「今までとは比べ物にならないかもしれない故、準備は怠らぬ様に!」

マホロア「了解ダヨォ!」


159 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 20:41:19 v20WC/2.
任務娘「ホホホ…そんな湾内に突入するにあたって噂を聞きつけた艦娘が2隻居ますよ」

デデデ「本当かZOY?」

任務娘「本当です、では…お願いします」


赤城「私が赤城です、一航戦の力をお見せしますよ」

長門「私が戦艦長門だ、敵艦艇との殴り合いなら任せろ!」

デデデ「おお!何だか凄そうなのが来たZOY!!」

長門「ああ、提督の力になってみせるぞ」

赤城「少し燃費を食ってしまうかもしれませんが…それに見合うだけの活躍をしてみせます」

エスカルゴン「頼むでGESぞ」

デデデ「では準備を整えた後、湾内に出撃だZOY!!」

長門「了解!」

吹雪「了解ですっ!」


160 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 21:33:22 v20WC/2.
第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:長門
赤城
エクゼター
ヲ級

ーーー湾内ーーー

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Bay rush

金剛「今回は空母が主力デスか?」

デデデ「勿論、開発しまくって出した割と高性能な艦載機で圧し潰すZOY」

エスカルゴン「外道でGES!正に外道でGES!!」

雷「私はそんな司令官が好きよ!」

電「えぇ!?」

デデデ「では早速進撃だZOY!!」


161 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 22:14:25 v20WC/2.

ヌ級(elite)「よーし!おら達は泊地の防衛艦隊!ここを何としても死守するだよ!」

ヘ級(elite)「オー」

ニ級(elite)「オー」

ト級(elite)「オー」

ヲ級(elite(敵))「…ヲー」

ヌ級「なんだなんだ!?そんなやる気の無いかけ声ではダメだよ!声に張りを付けてー!!」

ヘ級「オーッ!!」

ニ級「オーッ!!」

ト級「オーッ!」

ヲ級「……ヲー」

ヌ級「…むう、ヲーさんももうちょっとやる気出してくれると良いべが…」


162 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 22:50:02 v20WC/2.

ヲ級(味方:分かり辛いので以下ヲ級*)「ヲ…敵影確認、空母と軽空母、軽巡2隻と駆逐が1隻居る」

エクゼター「やはり先制空爆で何隻か落すつもりですか?」

デデデ「そのつもりだZOY」

長門「航空機の沈め漏らしは私に任せろ」

デデデ「期待しているZOY」

ヲ級*「…赤城、艦載機を」

赤城「分かりました!」

航空戦、開始!

ヲ級*「ヲ…行って」ヴン!!

赤城「皆さん!お待ちかねのパーティの時間ですよ!」ビシュッ!!

ゴォォォォォォォ……


163 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/02(日) 23:52:40 v20WC/2.
 

ヘ級「ン…?ナンダアレ?」

ヌ級「あれ?」

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!

ヘ級「グワッ!!」中破!

ヌ級「また奇襲だよー!!」小破!

ヲ級「ヲ…」小破!

ニ級「イヤーッ!!」撃沈!

ト級「卑怯ダゾー!!」ウガーッ


デデデ「…1隻沈め漏らしがあったZOY」

エスカルゴン「ていうか1隻しか沈めてないでGESよ?」

長門「まあ任せろ…撃てーっ!」ドォン!!!

ドゴォォォォォォォォォン!!!

ト級「グワァァァァァァァァァァ!!!」撃沈!

ヘ級「ト級ーー!!」


164 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 00:42:25 2qwGELQI
ヌ級「い…いきなりこんなに攻撃するなんて酷すぎるだよ!」

ヘ級「コノ独裁者メ!!」

デデデ「あーあの軽巡洋艦ワシに逆らったZOY!!」

電「司令官さん落ち着くのです!」

ヲ級*「これじゃあ戦いにならない」

デデデ「えー?折角良い戦いなのにZOY?」

雷「そうよ!ちゃんと戦ってあげなきゃ!」

デデデ「…仕方ないZOY」

エクゼター「…では、行きますよ!」

砲雷撃戦、開始!

ヌ級「お返しだべ!!」ビシュッ!!

ゴォォォォォ……

ドガァァァァァァァン!!!

ヲ級*「くっ…!」小破!

電「きゃっ!こ、これくらい喰らわないと平等じゃないのです…!」小破!


165 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 02:47:50 2qwGELQI
エクゼター「それっ!」ドォン!!

ヲ級「ヲっ…」中破!

ヘ級「ヘグナチャゴ!!」ドン!!

ヌ級「それはかけ声じゃないと思うべ」

長門「ふん…効かないぞ」キラーン

ヘ級「固ェ!アイツクソ固ェ!」


雷「それっ!」ドォン!!

ヘ級「チッ…!」ヒョイッ

電「か、躱されちゃったのです!」

ヲ級「ヲ…」ヴン!!

ドゴォォォォォォォォン!!!

エクゼター「くっ…!」小破!


166 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 14:29:00 2qwGELQI
ヲ級*「ヲ…艦載機…発艦!」ヴン!!

ドガァァァァァァァン!!!

ヲ級「ヲ…ヲ…」撃沈!

ヌ級「あぁぁぁ!!ヲーさんが!」

ヲ級*「ヲ…何時も…ごめんなさい…」ボソッ

ヘ級「畜生メッ!!」ドン!!!

赤城「くっ…!」小破!

ヌ級「だべっ!」ビシュッ!!

ドガァァァァァァン!!!

ヲ級*「痛い…」小破!

雷「むー…軽空母が厄介ねー…」

長門「…安心しろ、直に落してやる」

ヌ級「く…!」


167 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 15:44:01 2qwGELQI
ヘ級「ド、ドウスル!?」

ヌ級「ぐ…て、撤退するべ…!」

ヘ級「ワ…分カッタ…」

ザザァ……


長門「なんだ…逃げて行くぞ?」

エスカルゴン「撤退したんでGESょうな」

デデデ「でぇはははははは!作戦は効果抜群だZOY!」

電「さ、流石にちょっと可哀想な気が…」

エクゼター「ですね…」

エスカルゴン「気にしないで行くでGESよ」

ーーーーーー

ザザァ……

ヨ級(elite)「ねえねえ、久しぶりに登場した気分はどう?」

カ級(elite)「……」

ヨ級「ふふ…良かった♪私も嬉しいんだ~♪」


168 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 16:26:49 2qwGELQI
カ級「……」

ヨ級「?でもこの変なのはどうするかって?」

ミョウコウ「変なのと言うな!!」ガー!

カ級「…」

ヨ級「そっか…取り敢えず縛ったまま放っとくの?」

カ級「…」コクッ

ミョウコウ「く…」

ヨ級「…分かった、取り敢えず私の艤装の中に入れておくね♪」

カ級「…」

ミョウコウ「な、何をする!?は、離せっ!!」ジタバタ

ヨ級「はいはい、暴れないでね~♪」

カ級「…」

ゴクンッ

ヨ級「げふー…手伝ってくれてありがとね♪」

カ級「…」


169 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 16:52:06 2qwGELQI

長門「……敵が見えない」

エスカルゴン「何?潜水艦でGESかね?」

デデデ「あーしまった!こんな事なら駆逐艦をもっと用意すれば良かったZOY!」

雷「だ、大丈夫よ!倒せとも言われてないんだし!」

電「目的はあくまでも敵艦隊泊地の湾内に突入する事なのです!」

デデデ「…まあそうだな、してどうする?」

赤城「…ここは駆逐艦の子達に任せて迎撃しましょう」

デデデ「よし、分かったZOY!」

砲雷撃戦、開始!

雷「それっ!」ボシュッ!

ドゴォォォォォォォォン!!!

ヨ級「きゃんっ!」グラッ!!

ミョウコウ(うわぁぁぁぁぁぁっ!)

カ級「…」ポン

ヨ級「だ、大丈夫だよ~…ちょっとびっくりしちゃっただけ~♪」



171 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 20:03:31 2qwGELQI
電「あれ…当たってない?」

雷「水の中に潜っちゃったから分からないわね…」

ヨ級「ごぼごぼ…(ふふ、攻撃が当たらなければこっちのものだよ~)」

カ級「ごぼごぼ…(…どうだ…?お前達に打開策はあるのか…?)」

エスカルゴン「…ってアンタ喋れたんでGESか!?」

カ級「ごぼ……(水の中に居ると…自然に…言いたい事が…言える…)」

エスカルゴン「知らないでGESよ!」

ヨ級「ごぼごぼ…♪(ふふ、カ級ちゃんったら恥ずかしがり屋だから水の中じゃないと自分の言いたい事言えないんだよ~♪)」

カ級「ごぼ…(ヨ級…余計な事言うな…)」

ヨ級「ごぼ♪(ふふ、ごめんね~♪)」

ミョウコウ(こ、コイツらは一体何を話している…?)


172 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 21:27:55 2qwGELQI
電「ど、どうしよう…」

雷「赤城さんに対潜攻撃頼む?」

デデデ「赤城、行けるかZOY?」

赤城「大丈夫です…では少し待って頂いて…」

エクゼター「…?何ですかあれは!?」


ギュンッ!!

長門「危ない!!伏せろっ!!」



ズバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

雷「きゃぁっ!!」

長門「くっ…!」


カ級「ごぼぼ…!(敵襲か…!?)」

ヨ級「ごぼごぼ…(多分…新手だね~)」

カ級「ごぼ……(くそ…このタイミングで来るか…!)」


173 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 21:50:11 2qwGELQI
ピピピピーーピピピーー!!

ヨ級「ごぼ、ごぼごぼ…(はい、もしもし?)」

カ級「…ごぼ……(…泊地棲鬼様からか…)」

ヨ級「…ごぼ、ごぼぼぼ(…はい、直に行きます)」

カ級「…ごぼぼ(何用だったか…?)」

ヨ級「ごぼぼ…(敵に襲われたから直に来てって、多分また例の奴らみたい)」

カ級「ごぼ…ごぼぼぼ(分かった…こちらも向かおう)」


ザバァ……

雷「!浮上したわ!」

長門「そうか…今の内に…!」

ヨ級「…それは待って欲しいな~、話を聞いてもらいたいの~」

カ級「……」コクッ

ヲ級*「…*話?」


174 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:07:32 2qwGELQI
赤城「…時間を稼ぐつもりですか?」

ヨ級「そんな事やってる暇はないんだ、本当に危ないの~」

デデデ「…聞いてやろう、だが手短にな」

エクゼター「提督!」

エスカルゴン「ここは聞いておくでGESよ、また例の奴らかもしれないでGESし」

ヨ級「ありがと……実はね、今さっき泊地棲鬼様が何者か達に襲われたらしいんだ~」

雷「何者か達?一体だれよ?」

ヨ級「分からないんだよね…他の子達も既に戦闘に入ってるみたいだから私達にも来て欲しいんだって~」

長門「…見逃せと?」

ヨ級「違う違う~、貴方達にも着いて来て欲しいんだ♪」

ヲ級「ヲ…一緒に協力するの?」

ヨ級「うん♪貴方達ならきっとその何者か達も倒せると思うんだ♪」


175 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 22:51:18 2qwGELQI
エクゼター「…本当ですね?」

ヨ級「この状況で嘘をつくと思うかな?」

雷「司令官、どうするの?」

デデデ「…こやつの話を信じるZOY」

長門「提督っ!」

エスカルゴン「大丈夫でGESよ…多分」

ヨ級「ありがとね~♪」

カ級「……」

赤城「では…一時休戦と言う事で宜しいですか?」

ヨ級「それで良いよ…じゃあ早速行こうか~♪」

長門「…怪しい素振りを見せたら沈めるぞ」

ヨ級「はいはい、分かってるよ~」

ザザァ……


ミョウコウ(い、いい加減誰か私に気付いてくれ…狭くて気が狂いそうだ…!)


176 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 23:51:05 2qwGELQI
ーーー深海棲艦泊地本部ーーー

泊地棲鬼「ち…まさかここを嗅ぎ付けてくるとはな…」

リ級「は、泊地棲鬼様…!」

タランザ「クフフ…水底に棲む鬼とやらもたいした事無いのね?」

リ級「なんだとっ!?」

泊地棲鬼「今は本気を出せていないだけさ…それが『姫』になったらどうなる?」

タランザ「さあ、知らんざ」


ヨ級「泊地棲鬼様~!ただ今来ましたよ~!」

長門「…お前が泊地棲鬼か」

泊地棲鬼「…そいつらも来たのか、丁度いい…コイツらを撃退してくれるか?」

エスカルゴン「コイツらって…」チラッ


タランザ「なのねー」

エスカルゴン「…タランザ達の事でGES?」

泊地棲鬼「そうだ、お前に撃退してもらいたい」


177 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 01:50:06 z6F.8Wco
デデデ「襲撃した奴らはやはりコイツらだったかZOY」

タランザ「…クフフ、お前達は何時ぞやの…!」

雷「今度は一体どういう目的で来たの!?」

タランザ「どういう目的かって?それは勿論…お前達を叩き潰す為なのね」

電「ど、どういう事?」

タランザ「…ここの泊地に襲撃したのは君たちを誘き寄せる罠、少し発動が遅かったけど結果オーライって事?」

泊地棲鬼「つまり私達はまんまと餌にされたと言う訳か?」

タランザ「そうそう、高級で扱いやすい餌は使わない訳にはイカんでしょ?」

エクゼター「…私達を呼び寄せ、撃滅する為だけに関係のないこの人達を襲撃した訳ですね…!!」

ヲ級「ヲ…許せない…!」

リ級「ヲ級ちゃん…アンタ…」

泊地棲鬼「…ふん、ならば少しかかった獲物と倍返ししなければな」

タランザ「クフ、良い度胸なのね…纏めてぜーんぶぶっ倒すだけだからね…いでよ!セクトルディ軍団!」


178 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 02:08:09 z6F.8Wco
セクトルディ「…」スタッ

セクトラシューター「…」ギチッ…

セクトラナイト「…」ジャキッ

セクトラバート「…」ブブ……

エスカルゴン「うーん…泊地の至る所に隠れられてるでGESね…」

デデデ「くそう…ただ湾内に突入しようとしてたのに!」

タランザ「え?君たちって泊地の奴に会うから来たんじゃないの?」

エクゼター「いや…戦おうと…」

タランザ「……って事は…その戦いが終わった時に襲撃すれば良かったのね…?」

雷「えぇぇぇ!?私達と深海棲艦が一応敵同士って事知らなかったの!?」

タランザ「そんなの知らないのね!セクトニア様は『邪魔になる物達を排除する事が優先だ、詳しく知る価値は無い』って言ってたのね!!」

長門「…何だと?」

赤城「…私達は余り眼中に無い様ですね、その『セクトニア』にとっては」


179 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 02:25:48 z6F.8Wco
タランザの発言の補足。
タランザは艦娘と深海棲艦については名前だけ知っていた。
よく分からないけど外見がそっくりだから仲間だろうと思っていた。
だから南西諸島で艦娘達がル級達と戦っていた所を爆撃した時は関係については特に気に留めなかった。

デデデ「ぐぬぬ…!ワシらを舐めおって!!」

エスカルゴン「今までの我々の戦い自体も関心を示していなかったと?」

タランザ「そうなのね、野望の達成に邪魔になる奴なんて取り敢えず吹っ飛ばせば良いって思ってたから…」

電「か、完全に舐められてたのです…」シュン

雷「ふーん…何かムカつくわね」

タランザ「クフフ…まあここで話してちゃ進まないし…そろそろ始めるのね」

エスカルゴン「何をでGES?」

タランザ「クフフ…君たちには少しゲームに付き合ってもらうのね」

長門「げーむ?」

タランザ「ルールは簡単、我々が占拠したこの泊地の奥にワタシは移動する…そこで君たちの誰かがワタシに触れば君たちの勝利」

タランザ「逆に、泊地の中に隠れたセクトルディ軍団に全員がやられたら君たちの敗北なのね」

エクゼター「そうですか…どうします?提督」

デデデ「うむ、こうなっては仕方ない…望む所だZOY」


180 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 03:35:48 z6F.8Wco
長門「…本当に触るだけで良いのか?」

タランザ「モチのロン、ただその分警備する奴らも強いけどねっ」

雷「と…とにかく触れば良いのよね?」

タランザ「OKOKなのね、分かったらさっさと始めるのね」

長門「……分かった、ビッグ7の力…侮るなよ」

タランザ「では……ゲームスタートぉ!!」

プァーン!

タランザ「さて、ファンファーレが鳴った所で…ステージのご紹介です!」

泊地棲鬼(何時終わるのだろうか…)

ミョウコウ(そんな事より…私を…)


181 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 04:07:04 z6F.8Wco
ーーー深海棲艦泊地の施設(aa作ろうと思ったけどで無理でした)ーーー

一番奥の所 泊地棲鬼の事務室 宝物庫

真ん中の所 補給物資貯蔵室 食堂 深海工廠

手前の所 作戦会議室 玄関 購買室

タランザ「と成っており、ワタシは奥の事務室に居るのね!」

泊地棲鬼「机の中とか勝手に調べないで欲しい…」

タランザ「セクトルディ達の居場所はヒミツ、何処から襲われるかが分からないドキドキのスリル満載ゲームなのね!」

リ級「ていうか…何でアンタが司会勤めてんのよ…」

タランザ「おっと行けない、じゃそう言う事だから宜しくなのね」

フヨフヨ……


ーーー玄関ーーー

長門「さて…どうする?」

エクゼター「…二手に分かれた方が良いと思いますよ」

雷「そうねー…どのチームに分かれる?」


186 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 13:04:45 z6F.8Wco
電「えっと…まず、左の方は雷お姉ちゃんと長門さんと赤城さんに行ってもらって…」

エクゼター「残りの私達が右の方に行くと?」

電「なのです!」

雷「大丈夫なの?電一人で…」

電「大丈夫なのです!それに電は…一人じゃないのです、どんなに離れていても…心はずっと一緒なのです!」

雷「電……分かったわ、私達は左の方に行くわね」

赤城「…気を付けて下さいね、何時敵に教われるか分かりませんから…」

電「…行ってらっしゃいなのです」

トコ…トコ…

エクゼター「…行ってしまいましたけど…良かったんですか?」

電「うん、電ももう少し強くならなきゃダメだって思うから…」

ヲ級「ヲ…貴方の様な人…好き」

電「えへへ…さ、私達も右の方に行くのです」


187 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 15:30:27 z6F.8Wco
ーーー深海棲艦の作戦会議室ーーー

長門「ここが…深海棲艦の作戦会議室か」

赤城「…にしては紙とか黒板とかそう言うのが見当たらない様な…」

雷「深海棲艦の暮らし方は私達とは違うのかも…」

長門「……ん?」


 ぺらぺらした何か

長門「これは…?奴らにとっての紙か?」

赤城「一応拾っておきます?」

長門「そうだな…」ペラッ

雷「…他に何かめぼしい物ありそうだけど…ちょっと私達には読めそうにないわね…」

赤城「ヲ級が居れば解読してもらえたでしょうけど…まあここで文句言っていても仕方ありませんね」

雷「そうね、取り敢えず次に進みましょ」


188 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 15:44:52 z6F.8Wco
ーーーその頃、購買室ではーーー

電「ここは…?」

ヲ級「ここは私達の購買室、おやつとかそう言う物を買う所」

エクゼター「私達とそっくりですね…おやつって何ですか?」

ヲ級「ダイオウイカの触手とか、ヒゲクジラのヒレとか色々」

電「???よく分からないけどおやつってレベルじゃないと思うのです…」


セクトルディ「…」キュゥゥゥゥ……

エクゼター「あれ…?あそこに居るのって…敵!?」

ヲ級「…倒れてるみたいだけど…」

電「……近づいてみるのです」

エクゼター「き、気を付けて下さいね?」


電「もしもし…?大丈夫ですかー?」

セクトルディ「うぅ……貴方の為に歌う事が…こんなにも辛い事だったなんて…」

エクゼター「何の夢を見ているんですかね…?」


189 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 16:12:15 z6F.8Wco
電「つ、次に進んだ方が良いのかな…」

エクゼター「ですね、面倒な事にならない内に…」


セクトルディ「…はっ!?」

電「はわわ!?目を覚ましちゃったのです!」

セクトルディ「…ちょっと君たち!夜になったら子供達におやつをあげないって約束したじゃないか!!」

エクゼター「一体何の夢を見ていたんですか!!」

ヲ級「…どうするの?」

エクゼター「…ザコに弾薬を使う必要はありません、ここは奥に逃げましょう」

セクトルディ「何が何だか知らんけど…私から逃れられるならばやってみろ!」ピョンッ!

電「えいっ!!」ゴスッ!!

セクトルディ「ぐふぁぁぁぁぁぁっ!!?」

エクゼター「!?」


190 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 16:33:46 z6F.8Wco
セクトルディ「で…出落ち…ガクッ」ドサッ


ヲ級「……」

電「……さ!次に行くのです!」キラキラ

エクゼター(ああ…優しかった電殿は今何処へ…)

ーーー補給物資貯蔵室ーーー

長門「ここは…何か色々詰め込まれてるな」

雷「物資の貯蔵室なの?」

赤城「殆どが地上の物ばかり…地上から持って来た物かしら?」


シュッ!!!

雷「ひゃっ!?」

長門「槍が飛び出して来た!?」


191 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 16:54:56 z6F.8Wco
長門「ど…何処に居る!正々堂々と出て来い!」

シュッ!!

赤城「こ、今度は下からですか!?」ヒョイッ

雷「一体何処に居るのよ!隠れてないで出て来なさい!」


シュッ!!

長門「そこだっ!!」ガシッ!!

セクトラナイト(あっ)

長門「そぉいっ!!」グイッ!!

ドガッ!!

セクトラナイト「!」ドサッ

雷「出て来たわね!」

赤城「今のうちに退治…」


192 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 16:59:42 z6F.8Wco
ドスッ!!!

赤城「きゃっ!!」

雷「赤城さんっ!!」

赤城「うぅ…ひ、飛行甲板が…」

セクトラナイト「…」ジャキッ

雷「…只では済みそうにないわね…!」

長門「ああ…少しコイツを懲らしめるか」

セクトラナイト「…!」

長門達とセクトラナイト、戦闘開始!

ーーー深海工廠ーーー

ヲ級「ここは深海の工廠…」

電「ここで敵の船が造られてるのです?」

ヲ級「そう、詳しい事は言えないけど…」




194 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 21:31:51 z6F.8Wco


電「…何だか不気味なのです」

エクゼター「つくづく深海棲艦は私達の価値観とかけ離れていますね…」

ヲ級「いや、そんな事は無いと思う」

ブブ…ブブ…

電「な、何?」

エクゼター「虫の…羽音…?」


セクトラバートs「……」ブブブ…ブブブブ…ブブブ……

電「ひっ…!!?」

エクゼター「て、天井にうじゃうじゃ居る…!?」

ヲ級「…この数じゃ分が悪い、早く逃げないと…」


195 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 21:56:05 z6F.8Wco
セクトラバートs「……!」カサカサカサカサ…

ブブブブブブブ!!!!

エクゼター「ぎょえぇぇぇぇぇぇぇ!!こ、こっちに向かって飛んで来たぁぁぁぁぁ!!」

電「誰か助けてぇぇぇ!!」

ヲ級「く…!」ヴン!!

ゴォォォォォォォ……

ヲ級「これでどうにか時間を稼ぐ、皆は早く奥に行って」

電「でも…ヲーちゃんは?」

ヲ級「…私は大丈夫、早く行って」

エクゼター「わ…分かりました、行きますよ…電殿」ガシッ

電「…」

タッタッタッタ……

ヲ級「ヲ…さて、上手く減らせると良いけど…」


196 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 23:18:13 z6F.8Wco
ドゴォォォォォォン!!!

ヲ級「…く、数がありすぎて切りがない…!」

セクトラバート「…」ブブブブブブ……

ヲ級「艦載機に纏わり付いている…?」


グシャッ!!ベキッ!!!

ヲ級「そ、そのまま圧力を掛けて破壊した…!?」

セクトラバートs「……」ブブブブ……

ヲ級「…くっ……」

ーーー食堂ーーー

電「これは…扉?」

エクゼター「食堂に続く扉の様ですけど…開いてみます?」

電「うん…開いてm」

ズバァァァァァァァァァン!!

電「きゃぁぁぁぁっ!!?」

エクゼター「こ、今度は何ですか!?」


197 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 01:14:46 CwqKT27Q
セクトラシューターs「…」スチャッ

エクゼター「ま…またさっきの奴らにそっくりなのが沢山…」

電「あれは…戦艦の装甲を貫く一撃を放つ奴らなのです!」

エクゼター「何と…しかもそれが横一列に並んで奥へと続く扉を妨げている…と」

電「…突破するしか無さそうなのです」

エクゼター「ええ…奴らを一気に叩かなければこの先には進めない…!」

電「私は右の方に魚雷を撃ち込むのです!エクゼターさんは左の方へ!」

エクゼター「了解です!」タタッ

セクトラシューター「…!」ギギッ

電「ほらほら!い、電はこっちなのです!」

セクトラシューター「…」ギギギ……

エクゼター「隙ありですっ!!」ボシュッ!!

ボガァァァァァァァァァァン!!!

セクトラシューター「~~~~…」ピューッ…

電「…よし!この調子で行くのです!」


198 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 02:20:32 CwqKT27Q
ーーーその頃、長門達はーーー

長門「…手強かったな」

雷「そ、そうね…」

セクトラナイト「…」キュ~~

雷「赤城さん大丈夫?後で直すわね!」

赤城「私は大丈夫…それよりも…先に進みましょう」

長門「そうだな…着いて来い」

ーーー食堂ーーー

ドゴォォォォン!!!!

赤城「きゃっ!?なんだか凄い音が!?」

雷「多分電達が戦っているんだわ!」

長門「そうか…ならば援護をしなくてはな」


199 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 02:29:30 CwqKT27Q
今の構図はこんな感じ

ーーーーー扉ーーーーーー

  雷 長門 赤城


弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲弓蟲   →事務室に続く扉


  エクゼター 電

ーーーーー扉ーーーーーー


長門「喰らえっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

セクトラシューター「!?」ピューン

電「長門さん!?助けに来てくれたのです!?」

雷「話は後よ、今はコイツらを!」




201 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 03:38:59 CwqKT27Q
エクゼター「喰らえっ!」ドォン!!

セクトラシューター「~~~…!」ヒューン……

長門「よし、良いぞ!」

セクトラシューター「…」ギギッ…バシュッ!!

赤城「!危ないっ!」

ドゴォォォォォォォン!!!

長門「ぐ…だが…この程度では沈まんぞ」小破!

電「た、耐えたのです!流石ビッグ7…!」

雷「今度は私の番よっ!」ボシュッ!!

ドゴォォォォォォン!!!

セクトラシューター×2「~~~…」ヒューン……

エクゼター「二匹とも吹っ飛んでって行った……残りは後二匹!」

電「一気に行っちゃうのです!」


202 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 03:43:11 CwqKT27Q
 
セクトラシューター×2「!」ギギッ!!

雷「敵も構えたわ!」

長門「ここは先手を取るぞ!」


セクトラシューター×2「…!」グッ…

エクゼター(弓を下に向けた?)

雷「これで終わりよっ!」ダッダッダッ!

電「なのですっ!」ダッダッダッ!

バヒュルッ!!!

雷「…っえ?!」

長門「し、射撃の反動で体を飛翔させた!?」

セクトラシューター×2「…!!」クルクルクル…

ヒュルルルルルルル……


203 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 03:53:35 CwqKT27Q
バキッ!!

雷「痛ったぁっ!?」

電「うひゃあ!?」

エクゼター「ゆ、ユニゾン攻撃!?」

セクトラシューター×2「…」スタッ

雷「てて…善くもやってくれたわね!?」

電「仕返しするのです!」ダッ!!

セクトラシューター×2「…!」スチャッ

雷・電「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」ダダダダダダダダッ!!

長門「い、一体何をするつもりだ!?」


雷・電「「そいやっ!!」」ガィンッ!!

セクトラシューター×2「~~~~~!!!」ヒョーン…!!

赤城「結局錨で吹き飛ばすんですか!!」ビシッ!


204 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 03:59:19 CwqKT27Q
セクトラシューター×2「…」ポスッポスッ

雷「な、何とかしのげたわね…」

電「踏まれた所が痛いのです…」

長門「電…ヲ級は?」

電「…深海の工廠で他の奴を引き付けていたのです……」

赤城「そう…」

長門「ならば、進むしかあるまいな」

エクゼター「ですね!」

雷「ええ…さあ、親玉の部屋に突入よ!」

ーーー泊地棲鬼の事務室ーーー
ギィィィィィ…

電「…」

タランザ「ほほー…ここまで来たのね…ブラボーブラボー…」

雷「…さあ、後はアンタに触るだけ、もう後は無いわよ?」

タランザ「クフ…後が無い?君たちはそう錯覚しているだけなのね…」

長門「どういう事だ?」


205 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 04:05:17 CwqKT27Q
タランザ「ホントは君たちに着いて来てる変な子にも見せたかったんだけど…まあ仕方ないよねっ」

赤城「さっきから何を言っているの?」

タランザ「クフフ…では見せてやるのね……かぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ボフゥンッ!!

長門「な、何だ!?」

雷「け、煙で見えない!」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ……


「クフフ……どうなのね?このワタシのストロングなボディ!!」

雷「へ…変身した!?」

タランザ「そう…ワタシが修行の末に身につけた戦闘形態…その名も『幻惑魔蟲アラクーネ』」

長門「や、やはり触るだけではなかったか!」

タランザ「確かにワタシに触ればクリアとは言ったけど、ただ動かないとは言っていないのね!!」




208 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 21:54:37 CwqKT27Q
雷「くっ…卑怯ものめーっ!」

タランザ「何と言われようと!全ては麗しきセクトニア様の為!!其の様な言葉を受ける覚悟は出来ている!!」

エクゼター「…最早、動いている体に触って済ませられる様な話じゃ無くなりましたね…」

長門「ああ…ここは奴を撃滅してしまおう」

タランザ「クフフ…二度と邪魔立て出来ない様に…腸を喰らい尽くしてくれるっ!!」

戦闘開始!

タランザ「ばぁっ!」ベシュッ!!

エクゼター「い、糸!?」

ベチャッ!!

雷「ひゃっ!?な、何よこれ!?」

長門「雷!ぼやぼやしていないで振りほどけ!!」

雷「分かってるわよ…!」グッグッ


タランザ「遅い」グイッ!!

雷「きゃぁ!?」

電「ひ、引っ張られちゃった!?」


209 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 22:57:52 CwqKT27Q
エクゼター「く…!」ドォン!!

タランザ「ふん…効かないのね!」

電「前より…強い…!」

雷「きゃぁぁぁぁぁ!!」ギュゥゥゥゥン!!!

長門「くっ…!」ダッ


タランザ「はむっ」パクッ

雷「っ…!?」

エクゼター「!貴様ぁぁぁぁぁぁ!!」ドォン!!

長門「吐き出せっ!」ドムッ!!

タランザ「やふぁね(やだね)…」ムグムグ

雷(だ、出しなさいよー!!)ジタバタ


210 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/05(水) 23:15:48 CwqKT27Q
電「えいっ!!」ガヅッ!!!

タランザ「…ぷえっ!」ペッ

雷「痛っ!」ベチッ!

タランザ「ち…何なのね?邪魔して来てさ」

長門「…お前に答える理由は無い!!」ドォン!!

タランザ「…ま、良いや」ガサガサッ

ドゴォォォォォォォン!!!!

長門「か…躱された…!?」

タランザ「君たちはここで潰える。それは確かなのね…多分」

雷「く…舐めないでよね!!」

エクゼター「私達が一緒ならば貴方なんて…!」

タランザ「…その姿勢は買ってやるのね、しかし……」ググ……


211 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 00:44:18 NWgfW1us
エクゼター「な、何をするつもりです!?」

タランザ「君たちには…これを耐える事は出来ないのね…!」キラァ…!

雷「な、何これ!?」

長門「こ、これは…!」


「あら、長門姉…どうしたの?」

長門「む…陸奥!?何故こんな所に!?」

陸奥「長門姉…心配してたのよ?」

長門「陸奥…」

タランザ「クフフ……良く見るのね、そいつは幻惑!」

雷「えっ…!?」

長門「幻惑?ふん…冗談も程々に…」スッ

陸奥?「…フふ」スカ

長門「…何だと…!?」


212 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 00:53:03 NWgfW1us
長門「み…認めないぞ!現にさっき喋って…!」

タランザ「…ねーさん何言ってるの?」




タランザ「そこにはだれもいないのね」

ポツン…

長門「…!!」ギリッ

エクゼター「…趣味が悪いですね」

タランザ「クフッ…クフフッ…キヒェヒェヒェヒェヒェ!!!!」

長門「気持ちの悪い笑い方をするな!!」

タランザ「いやあ、あんまりにも君が幻惑と現実を取り違えていたからねぇ…クフッ」

雷「…貴方…最低よ…!!」

タランザ「最低で結構…さあ、続きと行こうか…!」シャッ…シャッ…


213 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 01:11:22 NWgfW1us
エクゼター「喰らえっ!」ボシュッ!

タランザ「ぼっ!!」ベシュ!!

電「今度は…天井に吐いた?」

タランザ「それジャーンプ!」ビヨンッ!!

ドゴォォォォォォォン!!!!!

エクゼター「どうですか…っ?」


タランザ「クフフ…糸はこんな風にも使えるのね」ブチッ

雷「天井に逃げたのね…!こっちもアイツを狙うわよ!」ドン!!

タランザ「そんな鈍ら玉効かないのねっ!!」

長門「当たれ!!!」ドォン!!

ドガァァァン!!

タランザ「あだっ!!す、少し油断したのね…」ズズゥン……!!

エクゼター「チャンスっ!!」ボシュッ!!


214 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 01:47:45 NWgfW1us
タランザ「ヤバっ!」ブンッ!!

スパァンッ!!

エクゼター「えぇ!?ま、真っ二つ!?」

タランザ「この前足の鎌は…ダイヤモンドすら両断するのね」

雷「ひぇぇ…振り下ろされたら危険じゃない…!」

長門「隙が無いな…どう攻める?」

雷「…どうやって攻めよっか?」

エクゼター「うう…雷殿でも分からないなんて…」

タランザ「さて…そろそろフィニッシュと行くのね」

長門「く…どうすれば…!」


ドガァァァァァァァァァン!!!!

タランザ「おぉぉぉぉぉっ!!?」

電「あれは…ヲーちゃんの艦載機なのです!?」

エクゼター「無事だったんですね…!」


215 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 02:13:40 NWgfW1us
タランザ「クフ…アイツにじっとしていろって言い忘れたのね…!」


泊地棲鬼「すまない、ヲ級の救出に手間取ってしまった」

ヲ級「ヲ…皆は大丈夫…?」

雷「大丈夫よ…助かった~」ペタンッ

タランザ「…邪魔が入ったのね…」

泊地棲鬼「さあ…どうする?」

長門「無論、ここで沈める!」

電「絶対やっつけてやるのです!」

泊地棲鬼「…そうか、ならば私も手伝おう」

ヲ級「私も一緒に戦う、皆は戦える?」

雷「大丈夫よ!」

長門「こちらも問題ないぞ」

泊地棲鬼「よし…続きを始めよう」


216 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 02:25:25 NWgfW1us
タランザ「面倒くさい…コイツらの思考でも終わらせるのね」キラァ…!

雷「!あの光を見ちゃダメ!!」

長門「幻惑を見せられるぞ!!」

ヲ級「分かった」メカクシ

タランザ「クフフ…無駄無駄、目を閉じてもこの光は防げないのね!!」


イオナ?「電、群像が呼んでいる」

電「嘘…!?目を閉じてもダメなのです…!?」

長門「く…やはり耐えるしか無いか…!?」

キリシマ?「おいおい、こんな所で道草を食っていないで早く帰るぞ?」

泊地棲鬼「な、何なのだこれは…どうすれば良いのだ…!?」

ヲ級「…分からない」


217 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 02:40:39 NWgfW1us
長門「ふん…惑わされなければ良い事!!」ドォン!!

タランザ「!!」

ドガァァァァァァァァァン!!!!

雷「命中したわっ!!」

長門「ふん…呆気なかったな」



タランザ「残念、そいつはワタシのお稲荷さんだ」

長門「何っ!?」

タランザ「自分達に語り掛けてくる奴らだけが幻惑と思わない事なのね!」

泊地棲鬼「く…!」ドォン!!

タランザ「はいはずれー!」ガサガサッ!!

電「えいっ!!」ブンッ!!

タランザ「はい残念ー!!」ガサガサッ!!!


218 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 02:46:32 NWgfW1us
ヲ級「…艦載機の皆、お願い」ヴヴヴヴンッ!!!

ゴォォォォォォォ……

タランザ「うっひょぉー…厄介な奴らが二度も…」

ヲ級「…どう?」

タランザ「…あ、こうすれば良いの…ねっ!!」ベシュッ!!

電「ま、また糸を吐き出した…?」

雷「相手は沢山居るのよ!無駄よ!」

タランザ「それはどうかなっ!」ブンブン!!

泊地棲鬼「い、糸を振り回して…艦載機を捕獲している!?」

エクゼター「そ、そんなのアリですか!?」


219 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 03:16:06 NWgfW1us
タランザ「おらよっ!!」

泊地棲鬼「避けろっ!!」

ヲ級「ヲッ…!」ビュッ!

ドガァァァァァァァァァン!!!!!

タランザ「ちっ…外したのね…」ブチッ

長門「隙ありっ!!」ドォン!!

ドゴォォォォォン!!!

タランザ「ぐふっ!!さ、流石にこの一撃は堪えるのね…!」

泊地棲鬼「そこに駄目押しだっ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

タランザ「ぐふぁぁぁっ!!!」

電「やったぁっ!!」

雷「これならアイツも倒れた筈よ!!」


220 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 03:40:14 NWgfW1us
タランザ「ぐ…ぐぐ…」グググググ……

雷「どう?これでもまだやるつもり?」

タランザ「クフ…君たちの強さは十分に確認した、もう良いのね…とぉ!!」ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥ……

泊地棲鬼「姿が戻って行く…」

長門「ふう…少し厳しい戦いだったな」

タランザ「クフ、じゃあこのゲームも君たちの勝ちなのね!」

ヲ級「…やった」

WORLD EX Enemy fleet front anchorage raid part Bay rush
征服完了!

泊地棲鬼「さあ…大人しくここから退いてもらおうか」

タランザ「はいはい、もうこんな所には興味ないし…出て行くのね」

雷「待って…その前に聞きたい事があるの」

タランザ「ん?何じゃらほい?」


221 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 03:52:38 NWgfW1us
雷「貴方はどうして…ハルナさんとマヤ…だったかな?を攫ったの?」

タランザ「…部下から聞いた話によると、『霧』はとても強いらしいのね…だから拿捕したのね」

長門「な、何の話をしている?」

電「…後で教えるのです」

タランザ「さて…もう用事は済んだし、帰らせてもらうのね」

雷「…出来ればもう戦いたくないわね」

タランザ「…縁があったらまた会うのね、シーユーアゲイン!本当に美しいのは…どちらかなっ!?」

フヨフヨ……

ヲ級「…さって行く…」

泊地棲鬼「さて…君たちには迷惑を掛けた、すまないね」

電「いえ、大丈夫なのです」

長門「この一件で知ったよ…お前達も苦労しているのだな」

泊地棲鬼「こちらこそお前達に苦労を掛けてすまない…」

赤城「……すぴー…」

電「あわわ…赤城さん!起きるのです!」


222 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 04:01:12 NWgfW1us
泊地棲鬼「…今度、お前達の所で…本当に本当の決闘を受けて欲しい」

エクゼター「本当に本当の…決闘?」

泊地棲鬼「先ほどもこの様に邪魔が入ってしまったからね…お前達に正式に決闘を申し込みたいんだ」

長門「それには…提督の意見を聞かなくてはな」

電「じゃあ…司令官さんの所に戻るのです」

ーーー外ーーー

デデデ「おおお前達!無事だったかZOY!」

雷「この通り大丈夫よ!」

長門「…提督、突然ですまないが……かくかくしかじか」ヒソヒソ

デデデ「成る程、そいつはワシらに正式な決闘を申し込みたいとな」

泊地棲鬼「ああ、そこで提督であるお前の意見を聞きたい…」

エスカルゴン「陛下、どうするんでGES?」


223 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 04:24:53 NWgfW1us
デデデ「……認めよう、では明日我が鎮守府の正面に来るがよいZOY」

泊地棲鬼「…仲間も連れて来ていいか?」

デデデ「そうでないとつまらんZOY、連れてくるZOY」

泊地棲鬼「感謝する、では明日だな」

長門「待っているぞ」

デデデ「さてと…そろそろ帰投するZOY」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

スコウピオン『お帰りなさいませ』

デデデ「うむ、出迎えご苦労だZOY」

金剛「提督ー!どうだったデスかー!?」

デデデ「ああ…またもやタランザの奴に邪魔されたZOY!」

金剛「またあの蜘蛛オトコデスかー!」

雷「私達がやっつけたから大丈夫よ!」


224 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 04:33:47 NWgfW1us
金剛「で、敵はどんな感じデスか?」

デデデ「明日、この鎮守府の正面で正式に決闘を申し込むらしいZOY」

スコウピオン『決闘ですか…相手は敵の中でも上、一筋縄では行きませんね』ピコンッ

金剛「そうデスかー…私、明日は頑張りマース!」

デデデ「おお、頼むZOY」

長門「私にも任せておけ、奴らとの決闘に勝利を刻んでみせるさ」

エクゼター「じ、自分もお供します!」

エスカルゴン「よーし、じゃあ明日に備えて…休憩するでGES!」

電「はーい!」

赤城「ひ、飛行甲板直してきますね…」スゴスゴ

ーーーその頃ーーー
セクトニア「…タランザよ、結果はどうだったのだ?」

タランザ「…自分の新しい姿の練習にもなりましたし、相手の強さも垣間見る事が出来ました…上々です」

セクトニア「そうか…こちらは立った今南米の深海棲艦共を駆逐して来たぞ…」

タランザ「…それって、な~んにも知らない奴らにとっては自分達を助けたと勘違いすると思いますよ?」

セクトニア「フッ…違いない」


225 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 04:42:20 NWgfW1us
セクトニア「それと…前お前が捕獲した『霧』の奴らが脱走しようとしていたぞ…」

タランザ「そうなんですか?!」

セクトニア「…だが妾自らが出向き、奴らを再び独房に突き落とした。序でに逃げない様にと拷問も掛けてやった…」

タランザ「流石セクトニア様!ワタシ達に出来ない事をやってのけるッ!そこに痺れるッ!!憧れるゥッ!!」

セクトニア「……タランザ、これからの予定はどうする?」

タランザ「…ますは、捕らえた霧の洗脳を急ぎましょう」

セクトニア「そうだな…まずはそれを急ぐか」

タランザ「そして…それが達成された暁には……」

セクトニア「……ああ…」




「乗り込みましょう……『アイアンボトム・サウンド』に…」

「…そうだな、敵の最重要海域を落すか…」



227 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 09:00:13 NWgfW1us
ーーー翌日ーーー


デデデ「……」

「…待たせたな、デデデ提督」

エスカルゴン「随分遅かったでGESな?」

リ級(flagship)「女の化粧はね…長い物なの」

デデデ「…その姿が『姫』か」

泊地棲姫「ああ…今の私は『泊地棲姫』と言う名だ…」

リ級「泊地棲姫様のとーっても強い姿なのよ!」

デデデ「…で、その周りに漂う物体は何ZOY?」

浮遊要塞(a)「ピピー」

泊地棲姫「索敵や砲撃、雷撃や対空、炊事、洗濯等々色んな事をこなすユニットだ…名前は『浮遊要塞』」

エスカルゴン「ほほう、また厄介そうなのが…」

泊地棲姫「して…何時始める?」

デデデ「今でしょ!艦隊を呼んでくるから待っているZOY!」


228 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 09:24:21 NWgfW1us
ーーー数分後ーーー

第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:長門
金剛(改)
比叡(改)
北上(改)
大井(改)
夕立(改)


長門「…来たぞ」

泊地棲姫「ほう…私に挑む艦隊がそいつらか、中々に良い目をしている」

北上「まー…なんだかんだ私達は一番の古株だし」

デデデ「今回は主砲と雷撃で攻めるZOY」

泊地棲姫「そうか…では、演習場に行くぞ」

ーーー演習場ーーー

泊地棲姫「…さあ、始めるぞ」

デデデ「うむ、ここに来た以上…最早言葉ではなく……自らの武器で語るZOY!!」


229 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 10:28:02 NWgfW1us
吹雪「んっんん……では、いざ尋常に…」

泊地棲姫「!」スチャッ

長門「…!」ジャコッ



「始めぇッ!!!」


長門「喰らえっ!!」ドォン!!

浮遊要塞(a)「ピキー!」中破!

リ級「うぉう…やっぱり戦艦は伊達じゃないわね……てーっ!」ドォン!!

比叡「くっ…大丈夫、まだ沈みません!」小破!

リ級「あら…?少しミスっちゃったかも…」

泊地棲姫「おいおい…チューニングはちゃんとしておけとあれ程…」

リ級「…てへっ!」


230 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 11:44:55 NWgfW1us
泊地棲姫「まあいい…行け!浮遊要塞!」

浮遊要塞(b)「キェェェェェェェェェ!!!!!!」ゴォォォォォォッ!!!

北上「危なっ!?突撃して来た!?」ヒョイッ

泊地棲姫「隙ありだ」ドォン!!

金剛「危ないデースっ!」ドンッ!

北上「わっ…!?」バシャッ!

ドゴォォォォォォォォン!!!

泊地棲姫「ほう…身を挺して守ったか」

金剛「ま、間に合ったデース…」中破!

北上「ちょ…大丈夫なの!?」

大井「金剛さん!!」

金剛「だ…大丈夫デース、それよりも今は彼女を…!」


231 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 13:15:54 NWgfW1us
比叡「くっ…善くも!」ドォン!!!

浮遊要塞(a)「ビャォゥァァァァァァァ!!!!!」撃沈!

泊地棲姫「く…一隻やられたか」

夕立「こっちも続くっぽい!」ドン!!!

浮遊要塞(c)「グッ……!」小破!

泊地棲姫「ほう…コイツらもそれなりの力を付けているようだ…」

リ級「は、泊地棲姫様!」

泊地棲姫「狼狽えるな、まだ勝機はある」

リ級「で…ですよね…!それっ!!」ドォン!!

長門「くっ…少しキツいな」小破!

大井「喰らいなさいっ!」ドン!!

浮遊要塞(b)「ニャゥッ!!」小破!


232 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 15:58:25 NWgfW1us
泊地棲姫「やるな…しかしまだまだだ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!!

大井「きゃぁぁぁぁぁっ!!」大破!

北上「お、大井っちぃぃっ!!」

大井「ら、らいひょうふれす……」クラクラ…

リ級「うっひょー!まさか一撃で大破ですかー!!」

泊地棲姫「ああ…私の艤装は調子が良いようだ」


北上「…待っててね、大井っちの仇はぜーったいに取るから」

大井「ひゃ、ひゃい…(きゃーきゃー///き、北上さんの顔が…///)」

リ級(あれが…仲良しな女の人同士なのかな…)ジーッ…


233 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 16:10:02 NWgfW1us
夕立「振りかぶってー…第一球!!」ビシュッ!!

リ級「え!?何そ…」

ドゴォォォォォォォォォォォン!!!

リ級「……はい?」大破!

夕立「ストライクバッターアウトっぽい!!」

長門「い、今何をした!?」

夕立「手で弾を投げつけただけっぽい!」

泊地棲姫「…砲で撃てよ」

夕立「それは気にする事は無いっぽい!」

長門「そうか…投げれば良いのか…よっと!!」ビシュッ!!

ボガァァァァァァァァン!!!!

浮遊要塞(c)「ビャァァァァァァァァァァ!!!!」撃沈!

泊地棲姫「だから砲で撃てと言っているじゃないか!!」ウガー!


234 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 18:25:23 NWgfW1us
泊地棲姫「良いか?我らには『砲』がある、弾もそこから放て」

長門(何故私達は正座して聞いている…?)

夕立(分からないっぽい)

泊地棲姫「特に長門…お前のその誇り高き砲台は飾りか?違うだろう…その砲から放たれる火力はビッグ7の名も恣にする筈だ」

長門「!!そうだ…私は…ビッグ7だ…!その誇りを忘れてどうする…!」

泊地棲姫「そうだ…それでこそ日本が誇る船だ」

比叡「さっきから何をしているんですかー?続きを始めて下さーい!」

泊地棲姫「ああ、すまない…では続きを始めようか」

長門「ああ!」

北上「そーれっ!」ボシュッ!!

ドバァァァァァァァン!!!!

浮遊要塞(b)「ウゴォォォォォォ……!」撃沈!

北上「やりっ!」

金剛「残りは後一人デスねー!」


235 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 19:14:45 NWgfW1us
長門「喰らえっ!!」ドォン!!

泊地棲姫「ちぃっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァァン!!!!!!

比叡「っ…長門さんは!?」


長門「はぁ…はぁ…」中破!

泊地棲姫「……」中破!

北上「ふ、二人とも中破した!?」

夕立「次の一手で勝負が決まるっぽい…!」

リ級「…」ドキドキ

ダダッ!!!!

長門・泊地棲姫「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」ダッダッダッダッダッ!!

金剛「こ、拳で勝負を付けるつもりデス…!」

北上(な、何だか熱い展開に!?)


236 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 19:53:40 NWgfW1us
ボグシャァッ!!!!!!

長門「っ…!!」ググ……

泊地棲姫「…!!」ググ……

夕立「く…クロス…」

比叡「カウン…ター…!?」

長門「……っ」ドサッ

泊地棲姫「…ぐふっ」ドサッ!!

吹雪「っ!勝負ありっ!!」バッ!!

リ級「泊地棲姫様ーっ!!」

比叡「長門さん!!」


長門「……ふふ、良い拳だな…」

泊地棲姫「お前こそ…」


237 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 20:26:26 NWgfW1us
比叡「だ、大丈夫ですか!?」

長門「ああ…悔いの無い結末だ」

北上「そぉ…?なら良いけど…」


リ級「泊地棲姫様…負けて…しまいましたね…」

泊地棲姫「ああ…だが、不思議と悪い気分ではない…寧ろ清々しいよ…」

リ級「そうですか…泊地棲姫様」

泊地棲姫「…なんだ?」

リ級「私…もっと精進します」

泊地棲姫「…そうか」

ーーーーーー

泊地棲姫「…すまないな、私のわがままに付き合ってもらって…」

デデデ「いいや、良い戦いだったZOY」


238 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 21:46:28 NWgfW1us
吹雪「みんな…お疲れさまでした」

長門「ああ…ご苦労」

泊地棲姫「それで…褒美と言ってはなんだが…昨日すっぱり忘れてしまっていたコイツを…」スッ

ミョウコウ「」

デデデ「あー!お前そんな所に居たのかZOY!?」

泊地棲姫「ヨ級が飲み込んだままで居たから気絶してしまっているが…数時間もすればまた起きるだろう」

北上「そんな適当で良いの?」

泊地棲姫「本当は行けないがな…まあ、コイツをお前達に託す」

デデデ「まあ…良いZOY…」

金剛「それにしても…何でアナタ達の所に?」

泊地棲姫「知らんな、家出か何かだろう?」

夕立「…そんなに適当で良いの?」

泊地棲姫「…まあ、気にするなよ」


239 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 21:46:59 NWgfW1us
吹雪「みんな…お疲れさまでした」

長門「ああ…ご苦労」

泊地棲姫「それで…褒美と言ってはなんだが…昨日すっぱり忘れてしまっていたコイツを…」スッ

ミョウコウ「」

デデデ「あー!お前そんな所に居たのかZOY!?」

泊地棲姫「ヨ級が飲み込んだままで居たから気絶してしまっているが…数時間もすればまた起きるだろう」

北上「そんな適当で良いの?」

泊地棲姫「本当は行けないがな…まあ、コイツをお前達に託す」

デデデ「まあ…良いZOY…」

金剛「それにしても…何でアナタ達の所に?」

泊地棲姫「知らんな、家出か何かだろう?」

夕立「…そんなに適当で良いの?」

泊地棲姫「…まあ、気にするなよ」


240 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 22:47:12 NWgfW1us
泊地棲姫「では…また会おう」

長門「今度来る時はゆっくり茶でも飲むとするか」

リ級「その…またね…」フリフリ

ザザァ……

金剛「…終わりマシタね、彼女との戦いは…」

デデデ「ああ…これで一段落だZOY」

ーーー横須賀鎮守府ーーー

任務娘「提督…その件はお疲れさまでした」

デデデ「ああ…長い戦いだったZOY」

金剛「結構キツかったデース」

任務娘「皆さんもお疲れでしょう、今日はもうお休みください」

北上「は~い…」


241 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:03:14 NWgfW1us
ーーーーーー

雷「聞いたわよ司令官!泊地棲姫に打ち勝ったんですって?」

デデデ「ああ、そうだZOY」

暁「凄いわね!後でカレーを作ってあげるわ!」

デデデ「おお…そうか…」

響「…司令官、疲れたのかい?」

デデデ「ああ…す、少し休んで来るZOY」

雷「体は大事にするのよー!」

ーーー数時間後 司令室ーーー

ガチャ…

金剛「提督…入りマース」

デデデ「…」


242 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:20:23 NWgfW1us
金剛「提督、紅茶を入れマシタ…どうぞ」コトッ

デデデ「…」

金剛「…今日、あんまり活躍出来なくてソーリーネ…次からは活躍してみせるから…」

デデデ「…」

金剛「…提督?聞いてマスか…」


デデデ「zzz…」

金剛「…寝てましたカ…」チラッ


大本営へ
本日、深海棲艦泊地の大将を落す事に成功した。
しかし、彼女らに敵意は無く、問題になりそうなのは…最近現れ始めた『蟲の軍勢』だ。
だが彼らについては謎が多く、どこに本拠地があるのかすら分からない始末。
また新たな情報が手に入ったらほうこ

デデデ「zzz……」

金剛「全く…疲れてるのに報告書を書くなんて…無茶し過ぎデース」


243 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:27:19 NWgfW1us
デデデ「むにゃ…お前達の…お陰だ……ぞい…」

金剛「!」

デデデ「zzz……」

金剛「…ふふ」

チュッ

金剛「…お疲れ様デース……goodnight my darling…」

ガチャッ…

暁「しれいかーん!ご飯つくった…」

金剛「しーっ!起こしちゃノーなんだからネー!」ヒソッ

暁「え…?あらら…寝ちゃってる…」

金剛「報告書を書いてる途中で寝ちゃったみたいデース、提督は働き者ネー」クスッ

暁「全く…しょうがない人ね…」

金剛「…暁、お疲れ様デース」

暁「…金剛さんこそ、お疲れ様…」


244 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:31:00 94FJmsQw





作戦No10 完了




jbbs fontcolor=#000000




246 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/06(木) 23:41:50 NWgfW1us
ーーー次回予告ーーー
吹雪「と言う訳で、作戦No10はお終いです…ここまで見ていただいてありがとう御座います」

卯月「さて!ここからは2話くらい?の日常編だぴょんっ!」

皐月「日常編かー…一体どんな話になるんだろーなー!」

卯月「それは……ひっみっつだぴょ~ん!!ぷっぷくぷ~!」

皐月「え~!?少しでも良いから教えてよ~!」

吹雪「お願い!」

卯月「しょうがないぴょんね~…実は…ごにょごにょごにょ」

吹雪「…えぇぇぇ!!?だ、ダメダメダメダメダメダメ!!」

卯月「そうはいったって…作者が書く気満々なんだぴょん」

皐月「それに…凄く面白そう!」

吹雪「えぇ…そんな…///」

卯月「と言う訳で次回は!」

作戦(?)No11『恋の病、暁を覚えず。鎮守府も恋盛り!?』

卯月「を、お届けするぴょ~ん!!」

吹雪「だ、誰かこれ止めてぇぇぇぇぇぇ!!」


248 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 02:56:56 94FJmsQw
ーーー数日後ーーー

デデデ「皆の衆、今日は良くやってくれたZOY」

エスカルゴン「ゆっくり休むでGESよ」

卯月「はーい!」

スタスタ……

雷「はあ…司令官は何時見ても素敵ね…」

球磨「雷は提督にホの字だクマー」

電「ホの字?」

卯月「惚れてるってことだぴょん」

電「てことは…はわわっ///」

暁「わ、私はレディーだから大丈夫よ!」

卯月「そう言えば…提督が信頼してる人ってどれくらい居るぴょん?」

電「そう言えば…気になったのです」

球磨「球磨は…この間提督に部屋掃除を任されたクマ」

暁「それって只の雑用係の様な気がするんだけど…」


249 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 03:18:37 94FJmsQw
球磨「いやいや、提督は『ワシはお前にやってもらいたいZOY』って言ったんだクマ、その言葉の真意を確かめようとしたら誤摩化されたけど…」

雷「そんな…ま、まさか提督は球磨ちゃんの事を…!?」

球磨「むー…まさか提督に限ってそんな事は無いだろうけどクマー…」


吹雪「あれ?皆どうしたの?」

響「珍しい組み合わせだね」

多摩「にゃ、球磨お姉ちゃんもそこにいたのにゃ?」

球磨「おお!多摩じゃないかクマ!」

暁「ちょっと提督は誰を信頼しているかを話していたのよ!」

響「信頼か…最初に沢山コンタクトを取ったのは私だしね…」

電「…凄い自信なのです」

吹雪「何だか面白そうなお話だねー…立ったままじゃあれだし食堂にいこっか?」

雷「……はっ!?そ、そうね!」


250 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 03:40:00 94FJmsQw
ーーー食堂ーーー

吹雪「で…司令官は一体誰を信頼しているかって話だったっけ?」

球磨「クマ、前に提督のお世話をした時に…この仕事はお前にやってもらいたいみたいなことを言われたから…」

卯月「それで…まあ単刀直入に言えば司令官は誰が好きなのか?と言う話だぴょん」

吹雪「へー…ふぇっ!?」

響「ふむ…それで結局司令官は誰が好きだと思う?」

電「えーと…まず私達と…金剛さん達と…それから他に居たっけ?」

多摩「あ、多摩は何時も提督に遊んでもらってるにゃ」

卯月「うーちゃんはねー…何時も司令官をくすぐってあげてるんだぴょん!」

雷「それは…好き?って事なのかしら??」

響「分からないね、卯月の詳しい事は余り分からないからね…」

卯月「謎多き艦娘、それがうーちゃんだぴょん!」


251 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 03:57:47 94FJmsQw
コンコンコン!!

マルク「へーいへーい!食事の時間なのサ!」

球磨「あ…食事の時間が来ちゃったクマ」

雷「あ…そ、そうね」ホッ…

吹雪「…ま、食べてからでも良いよね!」

暁「そうね!」

マルク「さあさあ!今日は一杯作ったのサー!一杯食って立派な船になるのサ!」

間宮「何時もお手伝いさせてごめんね…」コトッ

マルク「何、好きでやってるだけなのサ」

間宮「…マルク君って優しいのね?」コトッ

マルク「…別に、優しくなんかないのサ」コトッ…コトッ…

間宮「そんな事無いわよ、貴方何時も手伝ってくれてるもの」コトッ


252 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 14:56:35 94FJmsQw
マルク「…人を傷つけるかもしれない奴が、性懲りも無くこういう事をやってるだけサ」コトッ

間宮「…貴方は人を傷つける事は出来ない、私には分かるのよ」コトッ

マルク「…ふん、分かった様な事を…」コトッ

間宮「マルク君にも何時か分かるわ…きゃっ!?」コテッ!!

暁「ま、間宮さんっ!?」

マルク「あ、危ねっ!!」ガシッ!!

吹雪「り、料理が…!」

マルク「チッ…!」バッ!

球磨「おぉー!?」

マルク「オラオラオラオラっ!!」ガシッ!ガシッ!!

コトッ!

吹雪「わぁ…!」

卯月「一旦間宮さんのバランスを整えてから料理を届けるなんて流石だぴょん!」


253 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 15:03:19 94FJmsQw

マルク「よっ!!」ガシッ

間宮「っ…」ピタッ

多摩「おぉー…!」パチパチパチ

響「Хорошая работа」グッ

マルク「ったく…足下気を付けろっての…大丈夫なの?」


間宮「たた…大丈夫、平気よ?」ニコッ

マルク(…ッ!!?)ズキューン!!!

間宮「?どうしたの?」

マルク「え!?あー…いや…その…」

雷「?」

マルク「…け、怪我が無いなら…良いサ、次から気を付けるのサ」

間宮「はいはい」ニコッ

卯月(んんんん…?)


254 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 20:56:44 94FJmsQw
吹雪「マルクさんってやっぱり凄いね!あんなピンチを切り抜けちゃったんだもの!」

マルク「ま、まあ…当然…なのサ?」

多摩「もっと…もぐもぐ…自信を…もぐもぐ…持つにゃ」モグモグ

マルク「はいはい、賞賛の言葉は飲み込んでから言いな」

球磨「それで…さっきの話の続きだけどクマー…」

卯月「うーん…司令官の事がラヴの意味の好きな人って本当に居るぴょん?」

マルク(ラヴ?)

雷「こ…ここに居るわ!」

暁「私達まだそんな年じゃないでしょ」

雷「う…でも!私が司令官の役に立ちたいのは変わりないんだもん!」

マルク(…さっきの感覚って…ラヴなのか?)

マルク「…悪い、少し歩いて来る」ガタッ

響「食べないの?」

暁「私達にばっかり気を使って自分は食べないのは無しよ!」

マルク「…はいはい、分かってますって…」スタスタ…


255 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 21:02:15 94FJmsQw
ーーー廊下ーーー

マルク(一体なんなのサ…さっきから胸が締め付けられる様な感覚がするのサ……)

マルク(これが…これが『ラヴ』とでも言うのか?)


金剛「オー!マルクデースね!」

マルク「あ、似非外人」

金剛「何かお悩みのようデスねー?」

マルク「…何で分かる」

金剛「当たり前デース!乙女の感覚を舐めて貰っちゃ困りマース!」

マルク(…コイツなら、何か分かるか…?)

金剛「取り敢えず来るデース!お話は紅茶を飲みながら聞きマース!」

マルク「…ああ、そうさせてもらう」

ーーー金剛達のティールームーーー

金剛「さ!入るネ!!」

マルク「…上がらせてもらうのサ」


256 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 21:40:14 94FJmsQw
ミョウコウ「…お前か」

マルク「お前…妙齢だったっけ?」

ミョウコウ「ミョウコウだっ!!」

榛名「ふふ、私は榛名です」

比叡「比叡です!ささ、席に付いて下さい!」

マルク「分かった…」ギィ…

金剛「さ、まずは紅茶を飲むデース」

マルク「ん…」ゴクゴク……

榛名「あらら、一気に行っちゃって」

金剛「でも紅茶が好きって事デショ?私は嬉しいデース!」

マルク「…そうかい、ボクは単純にこれが好きなだけなんだけどね」


257 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 22:21:47 94FJmsQw
比叡「貴方って結構色んな食べ物を食べてたりとかします?」

マルク「うん、昔は食べ物が手に入らなかったからねぇ、平和なこの時代だと手当り次第に食っちゃうのサ」

ミョウコウ「…だが、お前はあのピンク玉程食べている様には見えないが…?」

マルク「カービィの事?アイツは別格、食べもん限定のブラックホール」

榛名「そんなに食いしん坊さんなんですか!」


金剛「…さて、本題に入りマス」

ミョウコウ「本題?」

金剛「マルク…アナタには今悩みがありマースね?」

マルク「…ある」

ミョウコウ「…悩み?」

比叡「聞かせて下さい!」

マルク「…ホントに聞きたい?」

榛名「何時もお世話になってますもの、今度は私達が助けます!」


258 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 23:36:41 94FJmsQw
マルク「じゃあ言うサ…ボクって間宮さんとこで手伝いしてるでしょ?」

金剛「うんうん、駆逐艦タチの好き嫌いを直したりと…その活躍は聞いていマース」

マルク「今日さ、料理を届ける途中で間宮さんがこけちゃってさ」

榛名「た、大変じゃないですか!?」

比叡「それで落ち込んじゃってるから励ましてあげたいんですか?」

マルク「そうじゃないそうじゃない、料理自体も無事にボクがキャッチして届けたし…間宮さんも助けたのサ」

金剛「アメイジング!!凄いデース!!」

ミョウコウ「…理解に苦しむな、なら何故お前は悩みを持っている?」

榛名「ですね…」

マルク「その…ここからが本題なんだけどさ…間宮さんを助けた時ね…」

比叡「うんうん…」

金剛「…ゴクッ」

マルク「その…間宮さんが間近で笑いかけたんだけど…それを見た瞬間に胸がズキューンって何かが突き刺さった気がして…」

金剛「えっ」

マルク「それからずっと胸が締め付けられる様な感覚がして…油断するとあの笑顔が浮かんでしまうのサ…これ何て言うもんなの?」


259 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/07(金) 23:45:25 94FJmsQw
比叡「……姉様…これは…」

金剛「……ああ、間違いない…」

ミョウコウ「???」




金剛「恋だよ」

マルク「こ、恋?」

榛名「異性の人物に対して恋愛感情を抱く事です、まあ…ラヴの意味での好き?」

マルク「…やっぱりかー…駆逐の奴らが恋バナをしているのを聞いてもしかしたらと思ったけど…」

ミョウコウ「…恋とは何だ?」

金剛「恋…それは、人間誰もが避けて通れない道!人間にとって一番大事な物ネー!!」

ミョウコウ「…人間はそれを必ず経験するのか?」

金剛「YES!私も提督に…えへへへ…」

比叡「えーと…つまり姉様はここの提督が好きです、ラヴの意味で」

ミョウコウ「ほう…まあ後で他の奴に聞いておく」


260 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 01:07:10 NZb3BlrQ
マルク「で、結局ボクはどうすれば良いのサ?」

金剛「アナタは間宮さんに好きだと言う事を伝えれば良いのデース!」

マルク「は…はあぁぁぁぁぁぁ!!?出来る訳ないだろ!?」

金剛「しっかり気持ちさえ伝えれば大丈夫デスよ!」

榛名「そうです!貴方はもう間宮さんから信頼を勝ち取っています、後は気持ちだけです!」

ミョウコウ「…どうなんだ?」

マルク(ボクの…ボクの気持ちは…一体…)

モワンモワン……

マルク『間宮さん…ボクは…ずっと貴方の事が好きだったのサ…!!』

間宮『マルク君…私もだったのよ…ずっと待ってたのよ?』

マルク『間宮さん…』

間宮『マルク君…』

モワンモワン……

マルク「いぃぃぃやっ!!!断じて無いッッ!!!」

金剛「そんな筈はアリマセン!マルクにも恋愛と言う感情を理解している筈デース!!」


261 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 01:29:25 NZb3BlrQ
マルク「だとしてもだよ!?間宮さんにその気が無いなら…!」

比叡「そんな筈はありません、間宮さんがこけた時貴方は助けたんでしょ?」

マルク「え?ま、まあ…」

比叡「だったらマルクさんに好意を抱いている筈です!絶対に!」

金剛「デース!!」

マルク「…うん、間宮さんがボクに好意を抱いているかもしれないと言うのは分かったのサ」

マルク「けど問題はね、間宮さんにどうやって気持ちを伝えるかなのサ!」

ミョウコウ「…そんな物即興で良いだろう、即興で作る言葉程名言は出やすいからな」

マルク「えっ…そうなの?」

榛名「聞いた事ありません」

ミョウコウ「まあ、何が言いたいのかと言うと…そんなに緊張せずに告白すれば良い…と思う」


262 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 02:04:29 NZb3BlrQ
金剛「デスよ!だからマルクもそんなに緊張したらノーだからネ!」

比叡「気合いいれて告白しちゃいましょう!」

マルク「…分かった、出来る限り努力するのサ」

榛名「では、明日の食事時間に決行しましょう!」

「「「「おーっ!!」」」」

ーーー数時間後 ローアの船内ーーー

ウィィィン…

ミョウコウ「…」

マホロア「オカエリ!今日はどうだったのカナ?」

ミョウコウ「…相変わらず感娘とやらは分からんな」

マホロア「そっか…でも何時か分かるヨォ」

ミョウコウ「…今日そいつらが話していた『恋』や『恋愛』と言うワードが気になった」

マホロア「えっ…?」

ミョウコウ「何でも…人間はそれを必ず経験する物らしい」


263 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 12:19:15 NZb3BlrQ
マホロア「フーン…」

ミョウコウ「…お前なら知っているのだろう?恋愛とやらを…」

マホロア「…」ジリ…ジリ…

ミョウコウ「おい、聞いているのか…」

ガバッ!!

ミョウコウ「…っ!?何をするっ!?」

マホロア「…教えて欲しいんデショ?…恋愛って言うのをサァ」

ミョウコウ「た、確かにそう言ったが…!」

マホロア「…お願い通りに一晩中をかけて教えてアゲルヨォ」

ミョウコウ「やめろ…何をするつもりだ…!」ガタガタ…



マホロア「カービィがネッ☆」

ミョウコウ「……は?」


264 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 14:43:58 NZb3BlrQ
マホロア「いやー…驚かせちゃったカナァ?」

ミョウコウ「……」

マホロア「流石にそう言う事はしないヨォ、ボクだってそう言うトコロ弁えてるモン」

ミョウコウ「…!」プルプル

マホロア「まあ軽いジョークだから気にしないで良いからネェ」

ミョウコウ「っっ!!!」ブンッ!!

ボグシャッ!!!

マホロア「ぐふぉぉぉぉぉ!?ナ…ナンデ…」ドサッ

ミョウコウ「…ふん!」プンスカ

ーーー翌日 食事時間ーーー

マルク「ほらほら!食事の時間だよ!しっかり食いな!」コン!コン!!

暁「さてと!今日のご飯は何かしら!」

多摩「お魚が良いにゃあ」


金剛(マルク!手本通りにやるデスよ!)

マルク「…」コクッ


265 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 15:17:01 NZb3BlrQ
間宮「マルク君!」

マルク「ま、間宮さん?」

間宮「貴方…何時も頑張ってくれてるから…今日はお客さんとしてここで食べてくれる?」

マルク「え?でも…」

間宮「大丈夫よ、足下には気をつけるわ」ニコッ

マルク(くうう…その笑顔は反則なのサ…!)

マルク「…じゃあ……健康定食を」

間宮「はい、ただ今お持ちしますね!」


暁「あれ?マルク…今日はお客さんかしら?」

響「何時も頑張ってたもんね」


266 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 15:23:53 NZb3BlrQ
マルク「えっと…それから…」

間宮「な~に?」

マルク「その…出来れば…」

金剛(YES!そのまま言ってしまうデスよ!)


マルク「ま…間宮さんの…連絡先を」

間宮「えっ…?」

金剛(えぇぇぇぇぇ!!?何で告白しないんデスか!?)

マルク(仕様がないだろ!?あんまりにも思考が乱れてつい間違えちまったんだよ!!)

榛名(とにかくやってしまった事は仕方ありません、ここは連絡先を入手しましょう)

マルク(分かった…)


間宮「れ…連絡先って…///」

マルク「…つまり…間宮さんはとても魅力的で…ボクから見ても素敵な心と、沢山の奴に料理が振る舞える腕前とか…」

マルク「その…食べ物を沢山運ぶ為に意外と力持ちでもある所とか…」


雷「あら?何だか雲行きが怪しくなって来たわよ?」


267 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 16:21:15 NZb3BlrQ
マルク「つまり、ボクは、貴方に、とても、惹かれていてだね…」カクカク

間宮「そ、そうだったの…?」モジモジ

榛名(む、無理しないでください!)

金剛(本題本題!)


パカッ

マルク「お近づきの印に…メル友からお願いしまぁぁぁぁぁす!!!(やけくそ)」

間宮「えぇぇぇぇ!?」ビックリ

暁「ぶふっ!?」

電「め…」

雷「メル友!?」

多摩「にゃ?」

ざわ…ざわざわ……

マルク(ああああ!!やっちまったよ…やっちまった…)


268 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 16:25:31 NZb3BlrQ
間宮「…もう、早く言ってくれれば良いのに…」ピッ、ピッピッ

金剛(おおお…?)

榛名(これは…!)


間宮「登録…したからね?」

金剛(おぉぉぉぉ!!成功デース!!)パチパチ!!

暁「な、何だか知らないけど…成功したみたいよ!?」

電「皆で祝うのです!」

パチパチパチ!!

<おめでとー!!

<男を見せたね!

<ぽよー!

マルク「め…め……!」プルプル…


マルク「メアドゲットぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ガッツポーズ

パチパチパチ……!


269 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 16:53:13 NZb3BlrQ
マルク「」プシュー……

暁「お疲れさまー!」

響「頑張ったね…」

雷「今日はお祝いだからね!」

マルク「お…おう…」

金剛(マルク!水を差す様デスが、これでまだ終わりじゃないデスよー!)

マルク(ま、マジかよ…)


間宮「…~♪」ルンルン

ーーー数十分後 金剛のティールームーーー

金剛「…さて、次のステップに行くネ!」

マルク「こ、今度は一体何を…?」

比叡「メアドをゲットしたなら……メールを送ってデートに誘うんですよ!」

マルク「で、デートぉ!?」


270 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 19:49:28 NZb3BlrQ
金剛「大丈夫デース!メールなら伝えたいこと伝えられマース!」

マルク「メールなんて打った事ないのサ!!」

榛名「携帯電話持ってるのに!?携帯電話持ってるのにですか!?」

金剛「うーん…じゃあさ、試しにメールを打ってみてくだサーイ」

マルク「だから打った事ないって言っただろ!?」

金剛「今の貴方がメールを打ったらどんな風になるかを見なければアドバイスが出来ないデース」

マルク「えー…仕様がないな…ったく…」ポチポチ


比叡「い、良いんですか?姉様」

金剛「ああ言うのは取り敢えずやらせてみて…ダメだったらアドバイスをするんデスよ!」

マルク「出来たぞー」

榛名「あら?早いですね?」

ーーーーーーーーーー
宛先:間宮
件名:食事
本文:
マルクだ、今度食事に付き合え。
返事を待ってる
ーーーーーーーーーー


271 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 19:53:13 NZb3BlrQ
金剛「……」

マルク「…どう?」

金剛「固いデスよー!!」

比叡「そうだそうだー!」

マルク「そうかあ!?」

金剛「携帯と言う軽薄な物を使うには、何と言っても軽薄な心が必要デース!!」

マルク「そ…そう言うもんなのね、じゃあ…」ピッピッ

本文:
今度、お食事にでも行きませんか。


マルク「こんな感じ?」

金剛「んー…固い!」

マルク「…そっか…じゃ…」ピッピッ

本文:
今度ご飯でも奢ります。

マルク「今度、ご飯でも奢りますっと…これは?」


272 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 20:05:17 NZb3BlrQ
金剛「遊び心が欲しいデス!」

マルク「じゃあ…ご飯を消して…メシでどうだ!?」

金剛「あぁもう分かってないネー!!そこはこうデスよ!!」ピッピッ

本文:
今度、シーメーでも奢ります。

金剛「ほらどう!?」

マルク「おぉ!軽薄なのサ!」

比叡「では…仕上げは絵文字ですね!」

マルク「絵文字?」

比叡「メールで感情を表す時に使うんです!色んな種類があるから見てて楽しいですよ!」

マルク「感情ねー…ん?何これ?」ピッ


比叡「あ、それですか?実は私でもまだ分かってないんです…」

金剛「これは一体何の為にあるんデスかねー」

マルク「金剛達でも知らないのか…」


273 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/08(土) 23:47:22 NZb3BlrQ
金剛「さて、最後はその絵文字を使って仕上げをするネ!」

比叡「頑張って下さい!」

マルク「…感情ね…そーゆーの苦手なんだよなぁ…」ピッピッ

金剛(苦手…ねぇ…)

榛名「…マルクさん」

マルク「んー?」



榛名「ハート」

マルク「……えっ?」

金剛「…デスよ!ハートネ!!」

比叡「ハートですってば!」

マルク「…」

榛名「…ハートですよ…」ヒソッ

比叡「そうですよ…ハート…」ヒソヒソッ

金剛「ラヴを伝えるならハートが一番ネー!」


274 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 00:31:16 ysI6gzMQ
マルク「ぐっ…」

比叡「ここで止まっていたら…男じゃありません!」

榛名「そうです!間宮さんにメアドをお願いした度胸を再び!」

マルク「…ぐぐぐ…!!」



マルク「……ハートぉぉぉぉっ!!!!」

ポチッ!!!

ーーー1時間後ーーー

マルク「」チーン……

比叡「お疲れ様です!」

金剛「見てくだサーイ!初めてにしては上出来ネー!」

本文:
マルクだよ☆
何時も無愛想な事を言っていて反省…↓↓
お詫びに今度シーメーでも奢ります♥

マルク「これを…ボクが書いたの…?」

金剛「YES!」


275 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 00:42:16 ysI6gzMQ
比叡「気持ちの籠った良いメールだと思いますよ!」

マルク「これが…ボクの気持ち…?」

榛名「はい!」

マルク「こんな…チャラチャラしてふざけたもんが…!!」ピキピキ

金剛「えっ!?」

マルク「こんなの送信出来るかぁぁぁぁッ!!!」

比叡「えぇぇぇぇぇ!!?」

マルク「ちまちまちま何やってたのサ…ボクのやる事じゃないのサ!」

金剛「そ、そんな事無いデース!」

比叡「そんな事言ってると気持ちが伝えられませんよ!?」

マルク「……おい、削除するから携帯寄越せよ」ゴゴゴゴ…

榛名「だ、ダメです!折角書いたのに!」

マルク「じゃあお前ら諸共スクラップにするのサ」ゴゴゴゴ…

金剛「えぇぇぇぇぇぇ!!」


276 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 01:02:21 ysI6gzMQ
ドゴォォォォォォォォォォンッ!!!!!

吹雪「きゃっ!!?」

天龍「敵襲かッ!?」


マルク「おいお前ら!送信すんなよ?送信すんなよ!?」

榛名「姉様!今の内に送信…」

ドゴォォォォォォン!!!

金剛「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」

榛名「姉様ーっ!」


ヲ級「…どうしたの…?何か…」

カチャッ

ヲ級「…?」


277 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 01:46:09 ysI6gzMQ
比叡「ひええええ…!」

マルク「…携帯出せよ」

比叡「せ、折角貴方の為に頑張ったのに…!」

マルク「良いから携帯出せっつってんだろぉ!!」


ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!

その夜、取り乱したマルクに八つ当たりされた金剛型姉妹(1隻不在)達の悲鳴が木霊した…

ーーーーーー


マルク「…取り乱して悪かったのサ、暴れてすっきりしたよ」テカテカ

金剛「そ、そうデスかー…」

マルク「…今回の事で良ーく分かった、ボクは…こういう恋に関してはてんでビビリだってね」

榛名「…もうメールは送らないのですか?」

マルク「ああ、やっぱりそう言うのはボクの口から伝えないとね」

比叡「そう…ですか…」


ヲ級「ヲ…」キラキラ


278 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 02:12:23 ysI6gzMQ
マルク「…間宮さんには直に伝えるよ…ボクの口から…ボクの気持ちをね…」

金剛「…デスね」

マルク「…絵文字で誤摩化す程、ボクの気持ちは安くないしね…」

榛名「…マルクさん…!」



比叡「あ…さ、さっきからヲーちゃんが携帯いじってますよ?」

マルク「ああああああああ!」

ヲ級「ヲ?」ポチッ

携帯電話<ピコーン!

マルク「」

金剛「…送信…」

比叡「されちゃいましたね…」

榛名「……」


279 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 03:04:37 ysI6gzMQ
ーーーその頃ーーー


デデデ「な、何だか凄い音がしたZOY?」

島風「提督は大丈夫だったの?」

エスカルゴン「一応大丈夫でGESよ」

天龍「しっかし…何かもの凄い音だったな」

皐月「一体何だったんだろう…あの音は…」

エスカルゴン「…どーせマルクの奴が暴れてるだけでGESよ」

デデデ「いやいや…そっちの方が大変だZOY!」

天龍「おいおい…どうする?被害が無いか隅々まで調べるか?」

デデデ「た、頼むZOY」

島風「私、金剛の所を見て来る!」ダッ

エスカルゴン「ああ、頼むでGESよ」


280 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 11:44:59 ysI6gzMQ
ーーー場面戻って、金剛のティールームーーー


マルク「お……送っちまった…」

金剛「ヲーちゃん…何時からそこに…」

ヲ級「ヲ?」

マルク「こうなったら…どうすりゃ良い?」

比叡「知りませんよ!」

ヴヴヴヴヴヴ……

ヲ級「ヲ…ヲ返事」スッ

マルク「ま、間宮さんから?」

ーーーーーーー
宛先:マルク
件名:お食事
本文:
間宮です、お食事ですか!?
嬉しいです…♨
い、何時にします!?
明日とか…明後日とか…!
ーーーーーーー


281 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 13:39:04 ysI6gzMQ
金剛「おおお!やったデスよ!」

榛名「これで間宮さんの心はマルクさんの物です!」

マルク「…」

比叡「どうしたんですか?折角のお返事ですよ?」



マルク「ッエーイッ!!!」

榛名「?!」

マルク「おいお前見た!?初めての間宮さンからのメールだよ!?俺に返信してきたンだよ!?」

金剛「わ、分かったから落ち着くデース!」

マルク「これが落ち着いてられるかァ!こうなったら直接都合を聞きに行く!!」

比叡「えぇ!?それじゃあメアドゲットした意味が無いですよ!」

マルク「くかっ……強まってるぜ俺はァ!!強まってるッ!!!」ダッ!!

金剛「…あれ絶対話を聞いていないネ」

榛名「相当嬉しかったんですね…」


282 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 13:55:13 ysI6gzMQ
ーーー廊下ーーー
マルク「ヒャハハハハァ!!もう誰も俺を止められねェ!!」ダダダダダッ!!

島風「ちょ、危ない!?」

マルク「あァ!?」

ゴッチーーン!!!

島風「きゃっ!ったぁ…」プルプル

マルク「ぐあっ…!?テメェ!何処に目を付けてやがる!?」

島風「それはこっちの台詞だよ!廊下を移動する時は走らずに前を見て歩こうって習わなかったの?」

マルク「…こちとら学校にも行けなかったんだよ」

島風「あ…ごめんなさい…」

マルク「…だがしかし!今の俺には間宮さンが居る!!あの人とデートをして間宮さンの心を鷲掴みだァ!!」

島風「気持ちは分かるよ…でも普通ここまで気持ちが高揚するかな…?」

マルク「もう俺は弱い生き物なンかじゃねェンだよ…!」

島風「分かったから…早く間宮さんの所に行ってきなよ!待ってると思うから!」


283 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 14:03:06 ysI6gzMQ
マルク「そうだなァ…じゃあ行ってくるわ」

島風「気を付けてよー!」

マルク「…くかっ……くかきけこかかきくけきききこくけきこきかかかーーー!!」ダッ!!

島風「…怖いよぉ…」ガタガタ…

ーーー食堂ーーー

間宮「…うふふ」


バァン!!!

マルク「間ァァァァ宮さァァァン!!」

間宮「ま、マルク君!?」

マルク「メール読ンだぜェ…何時行く!?」

間宮「えっと…その…!」

マルク「あ……んっんん…落ち着いたよ。で…何時行くのサ?」

間宮「え、えっと…私は日曜日が開いてるから…」

マルク「ふんふん」


284 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 14:23:08 ysI6gzMQ
コソコソッ
雷「ま、マルクが間宮さんに…何してるのかしら?」

卯月「…デートのお誘いとうーちゃんの勘が囁いているぴょん!」

暁「それって…歴史的な事件じゃない!」

響「皆も呼ばなきゃね」


マルク「今週の日曜日の…何時?」

間宮「えっと…午前9時に!」

マルク「随分早いな…どこに行く?」

間宮「えっと…それは…」

マルク「…思いつかなかったのね」

間宮「…///」

マルク「まあ良いや、街に出てめぼしいもんがあったらそこに行くとするのサ」

間宮「そ、そうですね!」


長門「何だ何だ?こんな所に集まって…」

暁「長門さん!大変なのよ!これは歴史的な瞬間になるわ!」


285 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 15:28:56 ysI6gzMQ
長門「一体何だ?歴史的瞬間と言うのは」

卯月「マルクが間宮さんにデートのお誘いに来てるんだぴょん」

長門「何っ!?(小声)」

響「成功すると良いけど…」

電「いや…あの雰囲気だと大丈夫だと思うのです」


マルク「でもなあ…一応集合場所とか考えとかないと…」

間宮「じゃあ…近くの港で!」

マルク「おし、じゃあ決まりなのサ!」

間宮「はい!日曜日に港で!」

暁「成功したみたいよ!」

長門「おお!」

卯月「ふふふ…これからあの二人がどうなって行くのかが見物だぴょん!」

雷「早速お祝い…」

長門「いや…ああ言う事は本人達に任せた方が良い」

雷「そう…ね…」


286 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 15:39:40 ysI6gzMQ
 
ーーー金剛のティールームーーー

金剛「ど、どうでしたカ?」

マルク「ああ、日曜日の9時に近くの港に行く事になったのサ」

比叡「やりましたねっ!」

榛名「今からでも色々整えた方が良いですよ!」

マルク「いや…どこに行くかは殆ど決まってなくて…めぼしい所を回っ足りする予定サ」

比叡「そうですか…すいません、私達町のお店には疎くて…」

金剛「ソーリーネ…」

マルク「気にすんなよ、絶対間宮さんの心を掴んで来るからな!」

榛名「…頑張って下さい!」

マルク「…ああ、任せるのサ」


287 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 15:50:02 ysI6gzMQ
彼は…地球に来て初めて感じた『恋』

それを感じさせた間宮と共に町を歩く事を楽しみにしていた。

周りの仲間もそれを祝い、成功を祈ってくれた。

だからこそ、必ずデートに行きたいと思っていた…




しかし、それは幻想だった。

楽しみにしていた時は、ほんの出来事で壊れてしまうもの。

彼はそれを認めなかった、認めたくなかった

『恋』と言う名の幻想を夢見る彼を……女王の蟲達が彼を現実に突き落とす。


288 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 15:52:30 ysI6gzMQ
デート当日……

『それ』は…雨が降りしきる中やってきた……

ウーーーーーー!!!!!

警報が鳴り響き、艦娘達は次々と配置に付く。
彼の者達を撃退せんとする為に。

ザザァァ……

金剛「…マルク、約束の時間…過ぎちゃったネ……」

マルク「…言うんじゃねぇよ」

榛名「でも…せめて連絡くらい取らないと…」

マルク「良いから黙って配置に付けよ、どのみち電波も無いんだ…」

マルク「例の蟲共に中継アンテナが破壊されたらしい」

比叡「くっ…何でマルクさんのデートの日って時に…!」

マルク「……どーかしてたよ、ボクは凶悪な奴サ…元々普通の恋とかする資格なんて無かったんだよ」

榛名「そんな事…!」


289 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 16:01:24 ysI6gzMQ
諦めと悲しみが混じった彼の顔を見て、何時も元気な金剛の声にも力が無くなる。

金剛「…じゃあ、間宮さんは……?」

マルク「…縁が無かったのかもなぁ……」

比叡「…」

マルク「…さあ、分かったら配置に付け…」

金剛「…」ギリッ

彼は…自らの気持ちを察されない様に、金剛達に配置に付く様に命ずる。
何も出来ない、何もしてやれない自分を悔やむ金剛の姿がここにあった…


ドゴォォォォォォォォォン!!!!!

金剛「きゃっ!?」

マルク「…来やがったな」

マルクが轟音の原因を眼で捉える。
…蟲達だ。

セクトラシューター「…」ギギギギ……

比叡「くっ…タランザめぇ…!」

デデデ『あんな奴ら、薙ぎ払うZOY!!』


290 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 16:10:58 ysI6gzMQ
マルクは何時も乗っているマホロアの船にも乗らずに、艦娘達の前線の前に出た。
金剛達の静止も聞かず、せめて彼女だけは守ろうと……


最大のとっておきを…放つ。


マルク「こっから先は……死んでも行かさないのサ!!!」ゴバァァァァァァァァッ!!!

その破壊光線は敵の大隊を薙ぎ払い、敵の多くを消し去った。
しかし、それでも蟲達は沸き続ける。

セクトルディs「…」ワラワラワラ……

マルク「ちっ……ゴキブリかっての!!」

比叡「でも…さっきので大分削れました!」

榛名「ここは早く終わらせちゃいましょう!」

マルク「よし…!このまま畳み掛けるぞ!」


しかし、敵の一撃が艦娘達を怯ませる。
戦艦すらも貫く一撃を喰らったら駆逐艦はひとたまりも無いだろう。

皐月「うわっ!!」

マルク「大丈夫か!?」



294 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 20:30:55 ysI6gzMQ
皐月「っつつ…!危ない!避けてっ!!」

マルク「…!!」

敵の一撃が、彼に届く。
それは誰の目にも映り、誰の心にも無慈悲に刻まれた。
普通の人から見れば、彼の死は絶対的な物だったであろう。

そう、普通の人から見れば…

マルク「……」

金剛「ぶ…無事だったデスね!?良かったデース!」

比叡「でも…何だか姿が…?」

彼は長い年月を…食料が手に入らない様な環境で過ごして来た。
それ故に食べ物に対する感謝だけでなく、獲物を確実に仕留める戦闘力と…獲物に一切の慈悲を与えない心も生み出してしまった。

…しかし、それが…更に修行を積み重ねたら?ただただ生きる為に…人知を超えた修行をしてしまったら?


生まれるのは『怪物』、である。


マルク「…kjvdqづaxoueoteaじichggjj!!!!!!!」

金剛「ひゃっ!?」

皐月「ま…マルク…!?」


295 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 20:48:31 ysI6gzMQ
その修行の末に生み出した姿は…余りも強大で、マルクの魂そのものが露呈した物。
その魂は…この姿を操る為の力が足りないマルクの意思とは関係なく暴れ狂う。



マルク「3abkおdco殺yaektzばcgetk!!!!!!!」ダッ!!

金剛「ちょ!?危ないデスよ!?」

榛名「戻って下さいっ!!」

数が減っているとはいえ敵の軍隊に単身乗り込むのは誰の目で見ても無謀だと思うだろう。


…しかし

ドガァァァァァァァァァァァァン!!!!!

マルク「…ggggいoijaiernぎb…」

比叡「全…滅…!?」


マルクの魂に宿る凶悪な戦闘力を持ってすれば、
大分削られた蟲の大隊を全て抹殺する事は…大量の蟲を殺す作業より簡単な物だったであろう。

金剛「あれは…悪魔…!?」

榛名「まさか大量の敵を全滅するなんて…」


296 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 21:01:35 ysI6gzMQ
皐月「凄い…凄いよマルク!!」ダッ!

歓喜に満ちた皐月がマルクに駆け寄るが…

マルク「……aieubn邪aeotntija」ギロッ

皐月「マル…ク…?」

相手はマルクの意思関係なく暴れる怪物。皐月の声など届く筈も無く…

ドッッッッッ!!!!!!

バガァァァァァァァァン!!!!

皐月「あ…が…」

皐月は吹き飛ばされ、悲鳴を上げる暇も無く鎮守府の壁に叩き付けられる。

比叡「さ…皐月ちゃんっ!?」

金剛「マルク!何をするデース!!」

マルク「aowruhge黙oaejtべaoetnboe死aoeunb!!!!」

榛名「一体…どうして…!?」

金剛達の疑問と驚き、そして怒りの籠った声も届かない。
殺人機械と化した彼は、ただ目に映る物を全て殲滅する。


297 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 21:37:48 ysI6gzMQ
マルク「aouetnb43ぐ24jh9un1oetかijert0!!!!!」ボシュッ!!!!

マルクは氷の玉を吐き出す、それは元の姿でも吐き出せたし、十分な威力も持っていたが…

ピシャァァァァァァァァン!!!!

金剛「きゃっ!!」

榛名「大丈夫ですか?!」

金剛「な、何とか……!?」

そこに広がっていたのは、極の地と見まごうばかりの『氷』
着弾した場所からそのまま一瞬にして広がったそれは、辺り一面を包んでしまっている。

比叡「…」アゼン

金剛「ま、マルクに…そんな力が…」

金剛達は恐怖せずにはいられなかった。何故ならこの世の物とは思えない怪物が目の前に居るからだ。
あの大隊を一瞬にして蹴散らした怪物が相手では勝ち目は無いだろう。
それは彼女達も理解していた。

マルク「……」ズン、ズン…

金剛「ま、マルク?お、落ち着くデース!」

比叡「お願いです!元に戻って下さい!」

マルク「aoijgbeげroubn倒veoaじwrnbo!!!!」


298 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 21:58:40 ysI6gzMQ
彼の魂の言葉に出来ない咆哮が響き渡る。
もう彼は元に戻らないのか、誰もが諦めてしまった時…


間宮「マルク君っ!!」

金剛「ま…間宮さん…!?」

榛名「どうしてここに!!危ないですよ!!」

一人の…艦が破った。

間宮「提督から聞いたわ…貴方が暴れてるって…」

マルク「………」

間宮「貴方はとても優しい子の筈…ご飯の時、皆の面倒を見る優しい人の筈よ!?」

マルク「……」

間宮の声を聞いたマルクの魂は揺らいでいた、あれは獲物なのか?と…だが…

金剛「マルクが…止っている…?」

マルク「……aoern2しaoeibte!!!!」ダッ!!

比叡「っ!!危ない!!!」

魂の本能が勝り、間宮にも牙を向こうとする…


299 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 22:10:38 ysI6gzMQ


マルク「っ…?」バシャッ!

ほんの僅かだった。魂の強すぎる『自我』が一瞬揺らいだのは。
しかし…元々意思の強いマルクにとって魂を押さえ込むのは、一瞬で十分だった。
体の主導権を握っていた魂が押さえつけられた時、体は水面に落ちる。

間宮「ま……マルク君っ!!」ダッ!

榛名「くっ…!」ダッ!!

間宮がマルクの元に駆け出したのと、金剛達がマルクの元に駆け出したのは…同時だった。
そこに居る誰もが、彼が元に戻る事を願っていたのだ。

マルク「はあ…はあ…」

間宮「マルク君…わ、私…」ポロポロ

金剛「マルク…どうして、さっきは大暴れしたんデスか?」

心配する間宮達に自分の事を詮索されない様に。
そして…更に心配をさせない様に。

マルク「…悪い、少しイライラしていたのサ…」

何時もの喋り方で、彼女達に言葉をかける。


300 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 22:19:00 ysI6gzMQ
比叡「…もう、次からイライラしてるからってこっちに攻撃して来ないで下さいね?」

マルク「…努力するのサ」

間宮「でも…良かった…元に戻って…!」ポロポロ

間宮の目からは涙が溢れる。
マルクはその姿を見て…少し可愛いと思ってしまう。

マルク(行けない行けない…あんな事になった後だってのに…)

マルクが…地球に来てから初めて『恋』を覚えた要因、間宮。
初めて一目惚れし、初めて自分の物にしたいと思った女性。
その存在は、恐らく魂にすら深く刻まれていたから、魂も襲うのを躊躇したのだろう。


グギュルルルルルル~~~!

間宮「…っ///」カァァァァ

暫くの静寂は、間宮のお腹の虫によって再び破られた。

マルク「わ…悪い!外出かけるんだったね?」

榛名「あ…そうでした!」

比叡「しかし…今からじゃ…」


301 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 22:42:13 ysI6gzMQ
間宮「あの……これ…思わず冷凍庫から取り出しちゃった物ですけど…」

間宮は今日はこれでと冷凍庫から持って来た料理をマルクに差し出す。

マルク「…食えそうにない…か?」

金剛「…デスね」


「…よーし、あのカチンコチンのお料理を…燃やさない程度に溶かしちゃってネ!」

「ぽよっ!ふーーーっ…!!」

突然、明後日の方向から熱風が吹く。

マルク「ん…?な、何か熱くなって来たぞ!?」

榛名「あ!料理が!」

…突然吹いた熱風により、料理を包んでいた氷は溶けてしまった。
序でにほかほかに暖まっていて見るからにも美味しそうだ。

間宮「まあ…!」

マルク「おぉ…!こりゃ美味そうなのサ!」


マホロア「任務完了ダヨォ!!」ビシッ!

カービィ「ぽよっ!」シャキーン!


302 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 22:53:39 ysI6gzMQ
人知れず手助けをしたカービィ達によって料理はおいしそうに暖まり。

マルクと間宮の心の間に、次第に恋と言う物が生まれようとしていた。


…それが幻想ならば、現実にしてしまえば良い。

例え恋と言う物が幻想ならば…それも現実にしてしまえば良い。

自分ならば…さらに力を付けさえすれば…魂も制御出来る。

と信じ、次の日も間宮に見守られながらも特訓に励むマルクであった。



作戦No11『恋の病、暁を覚えず。鎮守府も恋盛り!?』
作戦完了。


303 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/09(日) 22:59:20 ysI6gzMQ
ーーー次回予告ーーー

402「画面の前の人間よ、久しいな」

400「次の回は私達が大戦艦コンゴウを探す話です」

402「しかし…コンゴウはどこに行ったのだ?レーダーにも反応はないし…」

400「霧のネットワークからも彼方から切断されていますし、逆探知は困難です」

402「こうなったら…401に聞くしか無いか…?」

400「いえ、まずはコンゴウを導いたあの…白い女性?を探す事ですね」

402「そうだな…あいつからコンゴウの居場所を聞き出すのも良いな」

400「おっと…長くなってしまいましたね、さてと次回は…」


作戦No12『霧の潜水艦も楽じゃない?旗艦コンゴウ捜索作戦!』

400「を、お届けします」

402「見ないと…お前が溜め込んでいる画像データを親しい者に流すぞ」



305 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 00:27:31 6WF5lBFE
ーーー数日後ーーー

402「……」ピコーン…ピコーン…

400「どうですか?」

402「…ダメだ、何処にも反応がない」

400「…そうですか、一体どこに行ってしまったのでしょうか…」

402「……401に聞くか?」

400「何故ですか?」

402「…ここまで反応がないと…撃沈されている可能性が高い」

400「恐らくコンゴウを撃沈したと思われる艦艇…即ち401に聞き出すと言う事ですね?」

402「そう言う事だ」

402「よし、ならば善は急げだ…401を探すぞ」

400「了解です」


306 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:09:21 6WF5lBFE
ーーーその頃、イオナ達はーーー


イオナ「…」

群像「イオナ、アメリカまではどれくらいかかる?」

イオナ「…後7時間くらい」

静「周りに敵は居ないんですか?」

イオナ「確認出来ない」

杏平「って事は、アメリカに着くまでなんもトラブルは無さそうだな」

群像「…まだ油断は禁物だ、敵は突然現れる可能性だってある」

織部「そうですね、何れにしろ…如何なる事態に備えて準備は整えるべきです」

杏平「んなマンガじみた出来事がある訳が…」


402「よう」コンコン

400「少しばかり用があります」コンコン

杏平「…あった」


307 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:24:23 6WF5lBFE
タカオ「せ、潜水艦!?」

織部「このタイミングでですか…」

402「危害を加える事は無い、安心しろ」

群像「…何が目的だ?」

400「…コンゴウの居場所を知っていますか?」

イオナ「知らない」

タカオ「知らないわよ?」

杏平「俺も」

織部「私もです」

静「それどころか…あの日以来まだ会っていませんもの…」

群像「…まさかコンゴウの居場所が聞きたかっただけなのか?」

402「ああ、それだけだ」

杏平「…えー…」

タカオ「…貴方ってそんなキャラだったかしら?」

402「今霧は危機的状況に或る、このような事も仕方ない」


308 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:29:50 6WF5lBFE
群像「…そうか」

402「…なんちゃって、これは嘘だ」

タカオ「アンタ…本当にそんな性格だったの…?」

402「気にするな」

400「402はコンゴウが消えた日から少し変わってしまいました」

杏平「…苦労してんのは嘘じゃ無さそーだ」

402「ああ、東洋方面の霧が大量に離反してしまった為にこちとらも用事が増えてな」

400「今真っ先にやらねばならない事がコンゴウの捜索です」

イオナ「…それに関しては、私達では力になれない」

イオナ「だけど、知り合いに知っている人が居るかもしれない」

402「…何?」

タカオ「ちょ、誰なの?その知り合いってのは?」

イオナ「皆も前に会ったと思う…あの人たち…」


309 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 01:47:17 6WF5lBFE
ーーー横須賀鎮守府ーーー

デデデ「それで…ワシらの所へと赴いた訳かZOY」

402「ああ、お前達なら何か知っているかもしれないと401が言っていた」

エスカルゴン「…陛下、第六駆逐隊を呼ぶでGES」

デデデ「ああ、取り掛かろう」

402「おお…やはり401の言う通りだったぞ」

400「これでようやく糸口が掴めます…!」


ガチャッ

暁「司令官、この人達がお客様?」

響「何だかイオナと似てるね」

402「霧の艦隊の潜水艦、私がイ402、こいつが相方のイ400だ」

400「よろしくです」ペコッ

雷「よろしくね!」


310 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 03:38:05 6WF5lBFE
402「さて…お前達ならば何か知っているのだろう?」

400「コンゴウの行方について教えてください」

暁「良いわよ、あれは…キス島に行ったときの話だったわ…」

ーーー説明……終了ーーー

402「なんと…『深海棲艦』とやらの仲間になっていたとはな…」

400「しかも…コンゴウを招き入れた女性も深海棲艦の一種ですか…」

響「うん、私達が出会ったのは『飛行場姫』と言う個体だよ」

402「コンゴウを招き入れた個体はコイツだ」ヴン

402はモニターを出現させ、自分が取った深海棲艦の一種の写真を映し出す。

雷「これ…じゃないわね、あの人は腕に爪なんか装備してなかったもの」

402「そうか…ではコイツは一体…」

エスカルゴン「!コイツは…南方棲鬼でGES!」

400「南方棲鬼?」

エスカルゴン「南方海域に出現した新たなる深海棲艦の一種でGES!」

400「そうですか…!これで少し掴めましたね」


311 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 13:25:35 6WF5lBFE
402「情報の提供、感謝する」

雷「あ!序でに深海棲艦について私達が知っている事だけでも教えるわ!」

電「なのです!」

400「お願いします」

402「助かるぞ」

そして数分後……


402「ふむふむ…そんな者達が居たのか」

400「本当にありがとう御座います」

デデデ「まだまだ分からない事は多いがな…どはははははは」

402「で…敵の本拠地は掴めているのだろうな?」

デデデ「……え?」

400「本拠地ですよ、本拠地」

電「えっと…その…」

402「…分からないのか?」

暁「…ごめんなさい、それは分からないわ」


312 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/10(月) 13:50:24 6WF5lBFE
402「そうか…恐らく本拠地にコンゴウが居るかもしれないと思ったのだがな…」

暁「役に立てなくてごめんなさい…」

響「…あ、でも赤城さんが前に敵の泊地に行った時に変な紙みたいなのをゲットしたって言ってたね」

400「こんぶですか?」

雷「ううん、何か文字も書かれてたけど…私達には読めなかったわ」

電「それで…帰ったらヲーちゃんに解読してもらおうって思ったけど…忘れちゃったのです」

402「…まあともかく、その文字に本拠地の場所が記されているかもしれないと言う事か」

響「その通りだね」

400「では、ヲーちゃんとやらにその文字の解読を急いでもらえますか?」

暁「分かったわ!」

402「こちらも独自に本拠地を探す、お前達は文字を解読してくれ」

電「了解です!」

402「では…調査に出かけて来る、宜しく頼んだぞ」

400「大変ありがとうございました」ペコッ

響「こちらこそ」フリフリ


313 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 14:33:26 6WF5lBFE
ーーーーーー

402「…さて、意外と情報は集まったな」

400「行ってみるもんですね」

402「今度401に何か奢ろう…ってそうじゃない、400は何処を探す?」

400「私は北と西を探します」

402「そうか…では私は東と南を探す」

400「情報が集まったら再びここで合流しましょう」

402「ああ、行って来る」

400「気を付けて下さいね」

そして…400と402は、それぞれ北と西、東と南に分かれ、コンゴウの居場所を探すのであった…

ーーー数時間後ーーー

深い海の中の、一人だけの空間。

仲間達の助けもあって、自分の心の蓋が、グラスの氷とともに溶けてゆく…


コンゴウ「深海の…静かな空間に…乾杯」

南方棲鬼「かんぱーい!」


314 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 14:39:44 6WF5lBFE
コンゴウ「…何故お前が居る?」

南方棲鬼「良いじゃん別にー、私だってコンゴウと一緒に飲みたいもーん」

コンゴウ「酒を飲む様な言い方をするな…ったく」

南方棲鬼「…むっふーん」

ピピピピピピ!!!ピピピピピピピ!!!!

コンゴウ「…?」

南方棲鬼「あれー?コンゴウから音がしてるよ?」

コンゴウ「…他の奴らか?」ピッ

そう言って、何時もの様にモニターを開いた。
現れる会話相手も何時もの者だと思っていた…だけど


402『何処に居るのだお前ー!!!』ガー!!!

コンゴウ「よ、402!?何故私と会話が出来る!?」

現れたのは、予想外な客だった。

402『総旗艦様にお前を霧のネットワークに接続させたのだ!』

402『…まさかこんなに手こずるとは思わなかったぞ…!』


315 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 14:47:38 6WF5lBFE
コンゴウ「…そうか、ヤマトが……して何用だ?私は今仲間とティータイム中だ」

南方棲鬼「ピース!」vv

402『やはりそいつらと共に居たか…とにかく霧に戻って来てくれ!』

コンゴウ「何故だ?私はマヤを攫った連中を叩き潰す為にここに居るまでだ」

402『何故って…これ以上お前がアホになったら迷惑するのはこっちだ!!』

南方棲鬼「何ー!?コンゴウに向かって何を言うかー!」

コンゴウ「…まあその心配をする気持ちも分かる…」

南方棲鬼「…え?」

コンゴウ「だかしかしだ、私はマヤを救うと決めた…その心は揺るがんぞ」

402『そんなの後にしろ!!というか重巡マヤのメンタルモデルは只の監視ユニットで…!』

南方棲鬼「ねえねえ見てよー…これ凄いよー?」

コンゴウ「…ふむふむ、四角い海綿のハンバーガー職人か…」

402『…おい?人の話を聞いているか?居場所を教えろ!』

ブツッ!!

プー…プー…プー…プー…


316 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 14:56:32 6WF5lBFE
あまりにも話を聞いてもらえず、ネットワークの接続も再び切断されてしまった

402「……~~~~~!!!!!!」プルプルプル

402の心には、『屈辱』という感情が新たに生まれようとしていた。
そして…


402「絶対探し出すっ!!!!」

その心からの叫びにより、彼女は『機械』では無くなった…
ーーー翌日ーーー

400「…どうでしたか?」

402「ダメだ、本当に深海棲艦と共にしているのは分かったが…居場所までは…」

400「そうですか…どうします?」

402「こうなったら…潜航して手当り次第に探すしか無いだろう」

400「…それは余り推奨出来ません」

402「残された方法がそれしか無いのだ、仕方ないだろう」

400「…分かりました、では再び調査しましょう」

402「良い情報が手に入ったら報告を願う」

400「了解」


317 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 15:37:21 6WF5lBFE
ーーー鉄底海峡ーーー

402「コンゴウ…何処に居る…?」

周りには見渡す限りの水、水、水。これでは到底見つかりそうにない。

402「くそ…諦めるしか無いのか…?」

402が諦めかけた…その時。


402「…ん?何だあれは?」


「毎度ー!カスティクラブのピザ配達員でーす!」

402「…あれは…」


コンゴウ『ふむふむ…四角い海綿のハンバーガー職人か…』

402「…まさか!!」

思いもよらぬ所でコンゴウが口にしていたワードと一致する物体を発見した402。
そそくさと近くの物陰に船体を隠す。

402「ふふふふふ…見つけたぞ…!」


318 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 15:45:28 6WF5lBFE
「すぐ近くまで来てるけど…勝手に入らせてもらっちゃって大丈夫ー?」

コンゴウ「誰かに見られていなければな」

「大丈夫だよ!任せて!」


402「ふふふ…ふふふ…!」

402の目には歓喜が溢れていた、長い間見つからなかったコンゴウの居場所が遂に特定出来たかもしれないからだ
しかしまだ期待は禁物だ、別の人物が出て来る可能性だってあるのだ。


コンゴウ「…誰にも見られていないな…?」ヒソヒソ

「大丈夫だよ!」ヒソヒソ

コンゴウ「そうか…すまないな、わざわざここまで来てもらって」ヒソヒソ

「へへ…毎度!」ポスッ

しかし、コンゴウが直接応対しているのを見て402は確信した。
コンゴウは…この鉄底海峡に居ると。

402「ふふ…ふふ…!!」

コンゴウの居場所を特定出来た402はこれ以上無い程歓喜にうち震えていた。
ようやく、長い間見つからなかった彼女が見つかったのだから。


319 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 16:01:12 6WF5lBFE


その日、402は異常な早さで潜航していた。
自分の目で見て、記録した事実を知らせたい…
そして、艦娘達が導きだした解読結果と照らし合わせ、本当に本拠地があそこなのかを確かめたかったからだ。
思わずうきうきとした口取りで400にもこの情報を知らせてしまう程に気分が良かったのである。

そして……

ーーー横須賀鎮守府ーーー

402「着いた…付いたぞ!!」

霧の潜水艦は、横須賀鎮守府に帰港した

400「早かったですね…今日の402は少し異常が発生している可能性があります」

402「知るか!そんな事より情報の照合だ!!」

400(…もう、あれで良いのかもしれませんね…)ハァ

興奮する402を前に、先が思いやられそうだと一人ため息を付く400の姿がここにあった…


320 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 16:18:57 6WF5lBFE
ーーー司令室ーーー

バタンッ!!!

402「情報が手に入ったぞっ!!!!」

デデデ「おわぁ!?な、何ZOY!?」

球磨「クマー!?」

勢い良く扉を開けると、そこにはデデデのお腹の上に四つん這いで遊ぶ球磨の姿があった。
無論アレをしている訳ではない。

402「何を遊んでいる!これは人間が先へ進みだす為の新たなる鍵なのだよ!」

デデデ「一体何が何だZOY?」

402「鉄底海峡でコンゴウを発見したぞ!」

球磨「本当かクマ!?」

400「ええ、しかも…何やら怪しい海中の基地の様な場所からピザを受け取っていたらしいです」

球磨「な、何でピザ?」

デデデ「こちらも丁度解読が終わったのだZOY」

402「そうか、ならば早速ヲーちゃんとやらの所に連れて行け!」


321 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 16:31:32 6WF5lBFE
ーーー検査室ーーー

大鳳「それで…こちらに来た訳ですか?」

402「そうだ、私は…この目で見た!」

ヲ級「ヲ…随分と…自信満々…」

400「では…早速照合しましょうか?」

大鳳「ええ、これで大きく前進しますもの」

ヲ級「外で…暫く待ってて」

402「分かった、良い結果を期待する!」ダッ!

400「待って下さい、もう…」

バタン!

大鳳「…何だか凄い興奮してましたね」

ヲ級「私に関して何も聞かれなかったのが証拠」

大鳳「…まあ、とにかく照合しましょう」

ヲ級「ラジャー」


322 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 16:44:21 6WF5lBFE
ーーー廊下ーーー

400「…402、今日はどうして気分が高くなっているのです」

402「分からん、ただ単に目的が果たせた嬉しさだと思うぞ」

400「にしても…今日の貴方は異常です、少し点検をして直した方が…」

402「400…私はな…このままでも良いと思っている」

400「え…?」

402「タカオやコンゴウの様に、私達も感情を手にするもの良いと思ったんだ」

400「…やはり、リセットして正常に戻した方が良さそうですね」

402「ふん、その前に人間にとっての正常を植え付けてやるよ」

400「…そう…ですか…」


402「だが…私は、何時でもお前の味方だ…」

400「…」

402「もしも困った事があるならば言え、今日の様に最高速で解決策を見つけてやる」ニッ

400「……はい」


323 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 16:57:03 6WF5lBFE
402「…フフッ、やはり今日の私達は少しおかしいかもな」

400「…今更過ぎますよ」

ガチャッ

ヲ級「ヲ…照合結果が出た、来て」

402「お、出来たみたいだぞ」

400「…向かいましょう」

ーーー検査室ーーー

402「…結果はどうだ?」

大鳳「間違いありません…紙に書かれていた文字の本拠地に付いての内容と、貴方の情報が一致しました」

402「おぉ!よしっ!!」

400「やりましたね!402!」

大鳳「それによると…深海棲艦の本拠地は…」


鉄底海峡……即ち、アイアンボトム・サウンド…!


324 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 17:03:19 6WF5lBFE
402「アイアンボトム・サウンド……!」

400「…そこに敵の本拠地があるのですね」

ヲ級「うん、本拠地と言うだけあって…そこを守っている船は強力…」

402「そうか…感謝するぞ」

大鳳「いえいえ、こちらも前進しましたから」

400「早速司令室に行って伝えてきましょう」

ーーー司令室ーーー

デデデ「成る程…敵の本拠地はアイアンボトム・サウンドと言う所にあるのかZOY」

402「ああ、確かな情報だ」

デデデ「…分かった、直にでも大本営に知らせよう」

400「お願いします、こちらも401とそのクルーに伝え、貴方に協力する様お願いしてみます」

エスカルゴン「さてと…忙しくなるでGESよ」

デデデ「アイアンボトム・サウンドの正確な位置はこちらで調べる、安心せい」


325 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 17:08:47 6WF5lBFE
エスカルゴン「陛下、それと新しい戦力も建造しないと」

デデデ「そうだったZOY」

402「では…私達は先に戻っている」

デデデ「気をつけるZOY!」

400「大丈夫です、心配には及びません」


…こうして…深海棲艦の本拠地を特定する事が出来たデデデ達。

その正確な位置はまだ分からないものの、エスカルゴンの情報収集能力でいつか解析されるだろう。

402達もイオナにこの事を伝え、デデデ海軍に協力する様に手配している。

そして…セクトニア達もアイアンボトム・サウンドの深海棲艦達を落そうと戦力を拡大させている…



……決戦の時は近い………


作戦No12『霧の潜水艦も楽じゃない?旗艦コンゴウ捜索作戦!』
作戦完了


326 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 17:09:25 6WF5lBFE
と言う訳で…少し短かったですが12話は終わりです。
次回は遂に…サーモン海域へ!


327 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 19:48:23 6WF5lBFE
ーーー次回予告ーーー

南方棲鬼「遂に鉄底海峡への出撃が許可され、戦力を整えるデデデ海軍」

飛行場姫「だけど、その進撃は…私達が止めちゃうわぁ」

装甲空母鬼「私も居るもの、あんな奴ら返り討ちにするよ!」

「そう…楽しみね」

飛行場姫「ふふ♪皆に最高の絶望をプレゼントしちゃうんだからぁ♪」

南方棲鬼「んん、と言う訳で次回は!」

作戦No13『鉄底海峡攻略作戦』

南方棲鬼「を、お届けしまーす」

飛行場姫「さあ…水底に沈んで行きなさい…!」


328 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 20:49:09 6WF5lBFE
ーーー翌日ーーー

デデデ「…昨日の情報報告に付いて…上から指令が届いたZOY」

雷「な、なになに…?」

エスカルゴン「その前にまず我々が導きだした本拠地があるアイアンボトム・サウンドが何処にあるかを教えるでGES」

電「アイアン…ボトムサウンド…?甲冑の裾の音?」

デデデ「違う違う、そのまま訳して鉄底海峡だ」

暁「どうしてそうなるのよ?サウンドは音って意味じゃないの?」

エスカルゴン「サウンドは音と言う意味以外にも海峡と言う意味もあるでGES」

響「姉さん、ちゃんと覚えようね」

暁「む、子供扱いして…って怒っちゃったらお話が進まないわね、続けて?」

エスカルゴン「まず、そのアイアンボトム・サウンドはサーモン海域と呼ばれる場所の奥深くに存在するでGES」

雷「そのサーモン海域の最深部に敵の本拠地がある訳ね!」

デデデ「そこをふまえてだ、上から最重要任務が届いたZOY」

エスカルゴン「これは人類の運命を左右するかもしれない任務でGES、失敗は許されないでGESぞ!」


329 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 21:20:44 6WF5lBFE
雷「い、一体どんな任務なのかしら…!」

デデデ「その任務とは…サーモン海域に乗り込み、最深部に潜む統率する存在を叩けと言う任務だZOY」

エスカルゴン「サーモン海域は敵本拠地の領海内、当然敵の防衛は厚いでGESぞ!」

響「…それ、今の戦力では少し厳しいと思うけど…」

エスカルゴン「今大本営が艦娘1隻と金剛型に装備させる為の『三式弾』をこちらに輸送しているでGESが…」

電「まだ…届いてないのですか?」

デデデ「そうだZOY、だから支援が来るまでははこちらで新たな船を建造し、十分に戦力を強化してからサーモン海域に乗り込むZOY」

響「…今度の相手はそれ程の手足れと言う事か」

エスカルゴン「そうでGES、まあ入り口はそう苦戦はしないでGESょうが…油断せず気を引き締めて行くでGESよ」

暁「任せなさい!」

デデデ「では…準備を整えた後、サーモン海域に出発するZOY!」

雷「おーっ!」

電「なのです!」


330 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 21:43:37 6WF5lBFE
ーーー食堂ーーー
雷「どーもー!」

マルク「来たなー?ちびっ子!」

間宮「今日は大事な大規模作戦だからしっかり食べなきゃダメよ?」

暁「マルクは…今日はどうするの?」

マルク「あ?今の分の仕事終わらせたら…その…ふ、二人で出かける予定サ」

電「そ、それって…デート…!?」

マルク「バカ!言うんじゃねぇ!!」

響「その…具合とかは大丈夫かい?前に暴れ回ったって聞いたから…」

間宮「大丈夫…みたい?あれから毎日特訓してるし、少し休んだ方が良いと思って…」

マルク「で、間宮さんがこのデートを企画したのサ」

雷「否定しないんだ…」

マルク「うっさい!何食うの!?」

暁「何時ものお願いね!」

マルク「はいはーい!間宮さん、何時ものオーダーだよー!」カランカラン!

間宮「うーいむーっしゅ!」


331 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 22:28:56 6WF5lBFE
ーーーその頃、工廠ではーーー

長門「むむむむ……!」

吹雪「だ、大丈夫ですよ!次こそは妹さんが来ますって!」

長門「むむむ……ポチッとぉ!!」ポチッ!!

投入資材
燃料:520 鋼材:680
弾薬:130ボーキ:40


ドック1<04:00:00 ピコンッ

長門「今度は大丈夫だろうな?!」

吹雪「た、たぶん…」

長門「よ…よしっ…!高速建造材を使うぞ…っ!」

ボォォォォォォォォォ!!!!!!

チーン♪


332 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/10(月) 22:36:30 6WF5lBFE

霧島「霧島です、艦隊の頭脳と呼ばれる様に頑張りますね」

長門「」

吹雪「あら…違うみたい…?」

霧島「?どうかしましたか?」

長門「…あ、いや…何でもない。ようこそ我が艦隊へ…歓迎するぞ」

霧島「あ…有り難う御座いますね」

霧島(何だか格好良いですね…同じ感娘なのでしょうか…?)スタスタ…



長門「くっ…う…っ…」グスッ

吹雪「大丈夫!次は来ますって!」

長門「もう…あれから毎日少しずつ試みているが…一向に出る気配がない…!」

吹雪「大丈夫です!もう一回やってみましょう!」

長門「く…こ、こんな所で…やられてたまるか…!」ポチッ!

ドック1<05:00:00 ピコーン


333 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 00:40:49 Fg5Oyqro
長門「来た…のか?」

吹雪「高速建造材を…!」

ボォォォォォォォ!!!!!!

チーン♪

長門「…」ゴクッ

吹雪「…!」ゴクッ



陸奥「長門型戦艦の陸奥よ…って長門姉?こんな所で何を…きゃっ!?」ダキッ!!

長門「…会いたかったぞ…陸奥…」ギュー

陸奥「えっ…と…どういう事?」

吹雪「実は…長門さん、ずっと貴方の事を見つけたがってたみたいで…」

陸奥「…そう、甘えん坊さんになっちゃったのね」

長門「…はっ!?わ、私とした事が…」

吹雪「長い間会ってませんでしたものね!」


334 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 00:58:32 Fg5Oyqro
陸奥「取り敢えずここの提督に会ってくるわ」

長門「あ、私が案内するぞ」

陸奥「ふふ、お願いね?」

吹雪(良かったですね!長門さん!)


ーーー開発室ーーー

瑞鳳「…むー」カチャカチャ

赤城「どうしました?」カチャカチャ

瑞鳳「赤城さん、いやあね…少しこの艦載機の整備難しいなって思って」カチャカチャ

赤城「あ、そこはこうするんですよ?」

瑞鳳「おー…ここはこうしてっと…ありがとう!楽に出来たわ!」カチャカチャ

赤城「困った事があったら何でも言ってね?」

瑞鳳「はい!」

赤城「ところで…大鳳さんは?」

瑞鳳「あ、大鳳なら走り込みに行っちゃったよ?」

赤城「…全くもう、あの子らしいわね」


335 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 07:36:31 Fg5Oyqro


各々はそれぞれで、重要な作戦へ向けて準備をしていた。

作戦から生きて帰って来れるか不安な者も居れば、必ず生きて帰ってみせると志を新たに固めている者も居る。

何れにせよ、それぞれが作戦を成功させようとして準備をしているのは間違いない。


そして……作戦の時はやってきた。

ーーー作戦会議室ーーー

デデデ「皆の衆、本作戦の説明をするZOY」

エスカルゴン「今回の作戦は…サーモン海域を攻略し、最深部に鎮座する将軍を落す作戦でGES」

デデデ「この作戦は日を跨いで行われる故、少しずつ海域を攻略して行くZOY」

雷「…」ゴクッ

暁「司令官…今回の作戦はとっても難しいの…?」

デデデ「ああ、下手したら命を落とすかもしれんZOY」

エスカルゴン(…関係ないけどここまでシリアスな雰囲気の陛下って始めて見た様な…)

暁「…」


336 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 07:45:22 Fg5Oyqro
デデデ「だが…安心せい、既にこちらには助っ人が居るからな」

電「助っ人?」


ガチャ

イオナ「皆、この作戦は必ず成功させる」

キリシマ「よう、私達も401の演算をサポートするぞ」

蒔絵「…私も…一緒に戦いたい!」

雷「皆!やっぱり来てくれたのね!」

イオナ「群像達に変わって私達が皆に挨拶をしに来た、少し変だった?」

暁「そんな事ないわよ!でも…何で蒔絵が?それは少し不思議よ」

キリシマ「…何でか蒔絵も一緒に戦いたいと言って聞かなかったからなぁ…」

響「蒔絵…どうして戦いたいと思ったの?」

キリシマ「やる事は他のクルーと変わりないのにな」

雷「それ言っちゃダメよ!」


337 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 07:54:12 Fg5Oyqro
蒔絵「…ハルハル達を攫った奴の消息はまだ分からないかもしれない、だから…今は皆の力になりたい!」

電「えっと…皆が大事な作戦に挑む時位は自分もしっかり手伝いたいって事?」

蒔絵「うん…」

キリシマ「…そう言う事だ、好きにさせてやれ」

雷「…分かったわ、一緒に戦いましょ」

蒔絵「!」パァッ!

響「だけど…生きて帰ろう、絶対にね」

蒔絵「…分かってる!」

デデデ「…おほん、それでは…編成を発表するZOY」

雷「…!」

エスカルゴン「では…これがサーモン海域の入り口を攻略する艦隊でGES!」


338 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 08:02:00 Fg5Oyqro
第一デデデ海軍艦隊
旗艦:電(改)
雷(改)
響(改)
暁(改)
イ401
長門

雷「…これが攻略の為の編成って訳ね」

デデデ「まあ…作戦の状況で編成は変わるZOY」

エスカルゴン「お前達は作戦を順調に運んでくれれば良いでGES」

イオナ「合点」

デデデ「では…出撃だZOY!」

ーーー近くの港ーーー

電「それじゃあ皆…行って来るのです」

マルク「…悪い、今日の作戦一緒に手伝えなくて…」

暁「大丈夫よ!貴方は間宮さんとデートを楽しんで来なさい!」


339 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 08:15:34 Fg5Oyqro
雷「皆、準備は万全かしら?」

長門「ああ、今日の私は気分がいいからな…良い働きを約束する」

イオナ「こっちも届ける物は届けた、気にせずに戦える」

響「それじゃあ…作戦開始だよ」

「「「「「おーっ!」」」」」

ーーーサーモン海域ーーー

WORLD E-1 Salmon waters

電「ここが…サーモン海域…!」

長門「…用心して進むぞ」

雷「ええ!」

雷達の目は作戦を成功させようと言う意思で輝いていた。
401の中も、やはり作戦を成功させると言う意思で溢れていた。

キリシマ「鉄底海峡…何としても突破せねばな」

群像「ああ、皆…必ず作戦を成功させよう」


340 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 08:38:00 Fg5Oyqro
ヒュウガ「何、私と姉様が居れば…」

キリシマ「頼むから作戦中に401に手を出すなよ…」

ヒュウガ「大丈夫!私もそこは弁えますもの」

群像「では…行くぞ!」

ーーーーーー

ホ級(elite)「…最早、ここで負ける訳には行かないぞ」

イ級(flagship)「俺達ヲココマデ追イツメタデデデ海軍…ココデ止メルゾ!」

ロ級(elite)「オウ!」


電「敵影確認なのです!軽巡のエリートを旗艦に駆逐艦が5隻居るのです!」

長門「…やはり一筋縄では行かないか」

雷「イオナ、今魚雷で落す事って出来る?」

イオナ『…出来る限りやってみる』

響「…来るよ、戦闘開始!」


341 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 09:05:00 Fg5Oyqro
イオナ「群像、今魚雷を放ったらダメ?」

群像「え?えーと……後に取っておいた方が良いと思うぞ」

蒔絵「えー?どうして?」

キリシマ「…恐らく、厳しい戦いを備えての事だと思うぞ」

蒔絵「ふーん…」


イオナ『ごめんなさい、ダメだった…群像から許可を貰えなかった』

雷「あらら…じゃあ私達でなんとかするしかないわね…」

イオナ『ごめんなさい…』

長門「…まあ良い、ビッグ7の力を見せてやる」

響「それじゃあ気を取り直して…戦闘開始だよ!」

暁「了解!」

戦闘開始!


342 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 12:03:34 Fg5Oyqro
長門「さあ…受けてみろ!」ドォン!!!

長門が先陣を切り、敵の旗艦にいきなり砲撃する。

ホ級「グワッ!!」撃沈!

弾は命中、敵はあっさり撃沈。

雷「あら…?弱い…?」

暁「ま、まあ…ここは入り口みたいなものだし…多分そんな物でしょ?」

雷「…まあ良いや…とにかく追撃するわよ!」

電「てやっ!」ドン!!

ロ級(elite)「ヌッ!」中破!

ニ級(elite)「バァァァァ!!」ドン!!!

雷「そんな攻撃当たんないわよ!」


蒔絵「おぉー…凄い…!」

キリシマ「海の上をあっちこっち動き回ってるな…私達では想像も出来ん」

ヒュウガ「あぁ…あれが姉様だったら…」


343 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 13:39:14 Fg5Oyqro
暁「はいはい、次次!」ドン!!

ニ級「グッ!」中破!

イ級「オラっ!!」ドン!!

長門「っく…!」小破!

響「…厄介な奴から落した方が良さそうだね…」ドン!!

イ級「チッ!」小破!

長門「喰らえ!」ドォン!!!

ドガァァァァァァン!!!!!

ロ級「ボロロロロロロ……」撃沈!


杏平「っひゃー…あれが戦艦の実力ってかよ」

静「艦娘もやはり戦艦と言うのは強いみたいです」

群像「…」チラッ

ヒュウガ「な、何よ!」

キリシマ「これは仕方ない事なんだ!」

群像「俺はそんな事思っていないが…?」キョトン


344 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 16:50:54 Fg5Oyqro
群像「ただ…ヒュウガ達もあの様な艤装が欲しいのかなと思っただけだ」

ヒュウガ「そんな事思ってないわよ!」

キリシマ「そうだ!それに私達は今のままでも十分だ!」

タカオ「分かった…分かったから…少し黙っててくれない?今良い所なの」

イオナ「私からもお願い」

ヒュウガ・キリシマ「…すいません」


電「とぉぉぉぅっ!!」ドン!!

雷「何そのかけ声!?」

ニ級「ボボボボ……」撃沈!

イ級「…」ザバァ!!

見るに見かねたイ級が巨体を利用して噛みつきにかかる。

電「危ないのですっ!」

長門「!!」バッ!!

ザバァァァァァン!!!

間一髪の所で長門は躱す、イ級は無意味に海に浮かぶ。


345 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 19:18:47 Fg5Oyqro
イオナ「群像!」

群像「分かった…4番発射管に魚雷を装填!敵を追撃しろ!」

杏平「了解!」ピッピッ!


ボシュッ!!

隙を見たイオナはイ級に魚雷を発射する、そして……

ドバァァァァァァァァァァン!!!!!

イ級「ヂヂ…ヂ…」撃沈!

魚雷はイ級に命中、イ級を撃沈させる。

雷「イオナちゃんね?」

長門「…霧と言うのは強いのだな」

イオナ『今発射したのは皆の所から借りた魚雷、浸食魚雷は別にある』

響「あー…イオナが持っていたんだね、魚雷の数が足りないと思ったら…」

暁「…さてと、どうするの?敵は疲れてるみたいだけど…」


346 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 22:02:05 Fg5Oyqro
長門「…このまま無視して次に進むぞ」

暁「え、無視しちゃっていいの?」

長門「敵の大将を落せば問題はない…」

暁「…それもそうね!」

イオナ『分かった、じゃあ先に進む』

雷「よし、じゃあ出発進行ー!」

ロ級「マ、待テ…」

止めようとするロ級を尻目に長門達は次に進んで行く…
ーーーーーー
ヌ級(elite)「あー…これからどうなるだべー?」

リ級(elite)「何かさー…色々問題込み合ってるんだってー?」

ヌ級「まあ艦娘だけじゃなく…あの蟲みたいな奴らまで攻めて来てるから仕方ないべさ」

ヘ級(elite)「コッチニハ霧モ居ルッテノニ…ドウナッテンダヨ彼奴ラノ戦闘力ハ…」


長門「…敵影確認、軽空母と重巡、軽巡と駆逐艦がそれぞれ1隻ずつか」

雷「何か愚痴ってたみたいだけど…」

響「よくよく考えれば、今の深海棲艦の状況って余り芳しくないかもね」


347 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 22:38:56 Fg5Oyqro
暁「私達はそこに攻め込んでいる、と…」

電「何だか敵が可哀想になって来たのです…」

イオナ『でも、これは仕方ない』

響「…そうだね、仕方ない事だ」

雷「皆を助ける為だものね…」

電(何とか敵と分かり合えたら…)

長門「…こちらに気付いたようだ、構えろ!」

暁「っ!」


ヌ級「ちっ…一昨日来やがれだべ!」ビシュッ!!

ヌ級は口に当たる部分から数々の艦載機を射出する。
吐き出された艦載機はそれぞれ散り散りになって長門達を攻撃する。

長門「くっ…対空体制に入れ!」ジャキッ!

響「了解っ!」ジャキッ!!

それに対抗すべく、長門達も一斉に対空体制に入る。


348 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/11(火) 23:34:34 Fg5Oyqro
ドゴォォォォォォォォン!!!

雷「きゃっ!」中破!

響「くっ…!」小破!

ヌ級「おし…!このまま押し切るべさ!」

リ級「おうっ!」


タカオ「…少し不味いわね…」

イオナ「軽空母が厄介、先に撃沈しておきたい」

群像「分かった、今度は5番発射管に魚雷を装填だ!」

杏平「5番発射管だな!良し!」ピッ!

ガゴン……


長門「お返しをしてやろう!」ドォン!!!

ドガァァァァァァァン!!!!

ヌ級「おわっ!!」中破!

 

351 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 00:36:55 sIm6HHuk
リ級「はいぃ…やっ!!」バスッ!!

長門「くっ!?ち、直接攻撃して来るとは…骨が有るな!」

リ級「こちとら空手が得意なんでね!」


ヒュウガ「空手が得意な深海棲艦って何よ」

イオナ「近接戦闘特化型の個体の事」

キリシマ「いやそう言う事じゃなくてだ…」

イオナ「?」

蒔絵「ほわー…最近のあいつらもすっげいんだね~…」

群像「杏平、魚雷は発射出来そうか?」

杏平「何時でもOKだぜー!」

群像「よし…軽空母に発射だ!」

杏平「発射っ!」ピピッ!!

ボシュッ!!

ゴボボボボ……


352 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 01:12:53 sIm6HHuk
ボガァァァァァァァァン!!!!

ヌ級「えーいどーりあーん…」撃沈!

リ級「…潜水艦も居るのー?ちょっとズルいんですけどー!」

長門「すまないな!提督の判断だ!」

ヘ級「アノ…クソ提督ガ…!!ウラァァァァ!!!」ドン!!

響「えっ!?」

電「違うのです!響ちゃんじゃ…きゃっ!!」小破!

イ級(elite)「グバァァァァ!!」ザバッ!!

電「えっ?!」

暁「しゅ、集中攻撃!?」

雷「避けてっ!」

電「っ!!」


353 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 01:21:57 sIm6HHuk

ドガッ!!!

イ級「ガ…」大破!

長門「間に合った…大丈夫か?」

電「は…はい…」

雷「わぁ…!やっぱり戦艦って強いわね!」

長門「気を抜くな、まだ敵は居るぞ!」

ヘ級「ヌヘヘヘヘヘヘヘ……」

リ級「『ヌ』に、『ヘ』が8回で御座いますよー…ってやかましい!!」ボカッ!!

ヘ級「ヘキッ!!」小破!

雷「…あら?敵が仲間割れしてるわよ?」

長門「気にするな、あれは仲間割れではなくノリツッコミと言う物だ」

暁「えーと……えい?」ボシュッ!

ドバァァァァァァァァン!!!

リ級「わーっ…」撃沈!

ヘ級「ワーッ……」撃沈!


354 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 02:21:13 sIm6HHuk
暁「あら…」

雷「凄いじゃない!一度に2隻撃沈するなんて凄い事よ!」

暁「そ、そうかしら?」

長門「ああ、自信を持て」

響「そうだよ、姉さん」

暁「……ま、まあ当然ね!」

イオナ『……どうする?次に進む?』

長門「そうだな…いざ、進撃だ!」

電「なのです!」

ザザァ……

イ級「マ…マッテ…置イテ行カナ…っ」

ーーー敵前衛主力艦隊ーーー

ル級(elite)「もう…行きたいって言ったから連れて行ったのよ?へまはしないで頂戴ね?」

タ級「大丈夫よ姉さん!私もうドッキドキのワクワク*よ!」


355 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 13:17:31 sIm6HHuk
ト級(elite)「タ級姉サン…今日モオ美シイ……」

タ級「あら、褒めたって何も出ないわよ?」

ハ級(elite)「出ナクテモ良インデス!」

ル級「…もしタっちゃんに手を出したらお仕置きだからね?」

ハ級「ハッ…肝ニ命ジテオキマス……」



長門「敵影確認!戦艦が2隻、軽巡と駆逐艦が1隻ずつ居るぞ!」

響「2隻の戦艦の内1隻は…見た事の無いタイプだね」

雷「ホントだ!か、勝てるのかしら…」

電「分からないのです…でも…ここで挫けてちゃダメだと思うのです!」

長門「良くぞ言った!さあ…ここは真っ正面から突っ込むぞ!」

暁「了解っ!」

砲雷撃戦、開始!

タ級「…あ、敵が真っ正面から突っ込んで来たよ?」

ル級「あら、だったら…私達も相手をしてあげなくちゃね!」


356 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 14:08:48 sIm6HHuk
長門「喰らえっ!!」ドォン!!

タ級「甘く見ないでよっ!!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァァァン!!!!!


グラッ!!

ヒュウガ「っ…!」

杏平「す、すげぇ衝撃だ…!」

タカオ「ま、まさか弾同士が相殺しただけでこの衝撃なの!?」

キリシマ「艦娘…恐ろしい子!!」

蒔絵「恐ろしい…!?」ガクガク

イオナ「あの子達には害は無い」

ヒュウガ「だからそう言う事じゃなくてですね姉様…」


長門「…ほう、相殺したか」

タ級「あら…今日の相手は強いかな?」

ル級「そうよ、私達が何時も手を焼いている相手だから手を抜かない様にね」


357 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 17:26:02 sIm6HHuk
ト級「ソリャ!」ドン!!

暁「もうちょっと射撃の腕を磨いてから来なさい!」ヒョイッ!

電「えいっ!」ドン!!

ハ級「ヘブッ!!」中破!

タ級「ああ!やられちゃった!!」

ル級「まああんな感じで強いから気を抜かないでね?」

タ級「くにゅにゅ…!仕返しじゃーっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァン!!!

電「うにゃぁぁっ!!」大破!

響「電ーっ!!」

タ級「どうよ!私の力は!」

暁「ふ、普通の奴より強い…!?」

ル級「自慢の妹ですもの、ね?」

タ級「ふっふーんだ!」


358 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 19:30:12 sIm6HHuk
長門「ちっ…あの個体を先に落す!」ドォン!!

タ級「おわぁ!?危ないなぁ!」ヒョイッ

響「くっ…!」ドン!!

タ級「痛っ!!」小破!

ル級「ちっ…!」ドォン!!

響「当たらないよ…」ヒョイッ

ル級「くうう…!だから駆逐艦って苦手なのよ!」


織部「彼女達も攻撃が当たらないとイライラして来るんでしょうか」

杏平「するんじゃねーの?さっきのを見る限り、俺らみたいに感情は有るみたいだし」

キリシマ「私達霧とは大違いだな、元から感情を持っているとはな…」

ヒュウガ「んー…私は深海棲艦が何処から生まれているのかが気になるわね」

静「そう言えば…深海棲艦はどうやって生まれるのでしょうか」

群像「彼女達は…確か海の中に沈んだ船の怨霊が具現化した存在と言われているが…」

蒔絵「でも…本当に怨霊が具現化してたらさ…さっきみたいに愚痴ったりしないと思うよ!」

杏平「んだな、何かそんなイメージ考えにくいもんな」


359 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 21:55:26 sIm6HHuk
織部「そういう…物ですかね?」

タカオ「そう言う物なの?」

蒔絵「た、多分…」



ト級「ト…突撃ーっ!!」ゴォォォォォッ!!!

長門「くっ!」ガッ!!

雷「受け止めたわ!」

暁「そこ動かないでよっ!」ドン!!

ト級「ギャース!!」小破!

長門「ふんっ!!」ボガッ!!

ト級「ボ…ボディ…ハ…」撃沈!

タ級「おわー!な、流れる様なコンビネーションだ!」

ル級「関心してる場合じゃないでしょ!」

タ級「ねえねえ!私達もあれやってみようよ!」

ル級「あれ敵がこっちに突撃して来ないと出来ないから!」


360 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 22:16:47 sIm6HHuk
響「隙ありだね!」ドン!!

タ級「きゃっ!?」中破!

ル級「タ級!!」

長門「お前もだっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァン!!!

ル級「っ…!」中破!


イオナ「…弱り目に祟り目、魚雷で追撃して」

杏平「え?あー…了解!」ピッピッ!

群像「イオナ…お前…」

イオナ「…私にだって指示を出したい時が有る」

ボシュッ!!!


ボガァァァァァァァァァァン!!!!
タ級「きゃーっ!」大破!

ル級「くっ…!」大破!

雷「やったぁ!」


361 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 22:21:38 sIm6HHuk
タ級「うぅ~…姉さん…ぐすっ」

ル級「く…覚えて居なさいよ!?」

ザザァ……

長門「…撤退して行ったな」

イオナ『…私達の勝ち』

WORLD E-1 Salmon waters
征服完了!

雷「やったわね!」

電「ごめんなさい…足を引っ張っちゃって…」

長門「気にする事は無い、お前は最後まで頑張ってくれたよ」

雷「そうよ!二戦目で中破しちゃった私に比べれば大丈夫よ!」

暁「さて、おしゃべりはそれ位にして一旦帰るわよ?」

イオナ『合点』


362 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/12(水) 22:53:13 sIm6HHuk
ーーー横須賀鎮守府ーーー

暁「ただいまー」

デデデ「作戦ご苦労だった、少し休むZOY」

エスカルゴン「次はルンバ沖海域でGESよ!」

群像「ルンバ沖海域…サーモン海域の中に或る海域の一つか」

デデデ「次はそこで…夜戦による攻撃によって撃滅を図るZOY」

イオナ「私の出番?」

エスカルゴン「そうでGESな、今日の入り口らへんでは活躍出来なかったでGESからな」

杏平「何だか大変そうですね…」

雷「敵の本拠地を守ってる所だもの、仕方ないわよ…ふぁぁぁ…」

長門「それで…決行は何時だ?」

エスカルゴン「今は午後6時だから…作戦は本日の午後9時に行うでGES」


363 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 02:13:56 Ym9EKh.A
静「…頑張って下さい、私達もサポートします」

デデデ「はっはっは、助かるZOY」

ガチャッ

ミョウコウ「何だか騒がしいぞ、一体何が…」

杏平「……誰?」

タカオ「アンタ…み、ミョウコウ!?」

雷「へ?知り合いなの?」

ミョウコウ「……」

バタン!!

杏平「あぁ!?逃げた!?」

ゴスッ!!バキッ!!ボカッ!!!グシャッ!!!!

ガチャッ!!

マホロア「ラッセーラーラッセラー!」

ミョウコウ「うわああああ!は、離せぇぇぇぇ!!!」ジタバタ

杏平「な、何か変なのに運ばれてる!?」


364 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 02:36:06 Ym9EKh.A
マホロア「そぉい!」ポイッ!

ミョウコウ「うぐっ!」ベチャッ!

マホロア「じゃ、ごゆっくりネェ」

バタン!!

タカオ「あ…アイツ何時ぞやの変な船の船長だったわね」

ヒュウガ「ああ、霧とは別のテクノロジーで出来た船の」

蒔絵「……じー」

ミョウコウ「……や、やあ…」

蒔絵「…縄で締まってるとこ大丈夫?」

ミョウコウ「大丈夫だ…くっ…もう慣れた」

蒔絵「…解いてあげるよ!」スッ

ミョウコウ「いや…別に大丈夫…ぐぁぁぁ!?し、締まってる締まってる!」ギュゥゥゥゥ!!!

蒔絵「あれれ…?」

群像「俺に貸してみろ」

ミョウコウ「ち、千早…群像…!」


365 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 03:35:15 Ym9EKh.A
群像「ふむ……」ホドキホドキ

ミョウコウ(て、手際が良い…?)

群像「……よし、これで大丈夫だ」

ミョウコウ「…ほ、本当だ…」スクッ

蒔絵「おー!千早艦長ってすっげいっ!!」

暁「縄を解くの上手だったのね!」

ミョウコウ「す…すまない…感謝…する…」

群像「礼には及ばないさ」

タカオ「…むー…」

電(た、タカオさんが…むっとしてるのです…?)

杏平「ところでさ、何でこんなとこに居んの?」

ミョウコウ「…少しばかりコイツらに艦艇を撃沈されてな…主な原因はピンクのぷにぷにだが」

カービィ「ぽよー!」

ミョウコウ「な!お前何時からそこに居た!?」


366 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 04:32:00 Ym9EKh.A
響「噂をすれば、と言う物だね」

イオナ「ぷにぷに、元気してたか?」

カービィ「ぽよっ!」

ミョウコウ「…コイツだ、コイツに浸食魚雷を飲み込まれ、性質をコピーされた挙げ句…艦艇を撃沈された…」

タカオ「ああ、この子コピー能力っての持ってるみたいだから」

ミョウコウ「コピー…能力…?」

ヒュウガ「私も詳しい事は知らないのよねー…体の仕組み見せてくれないし」

暁「只分かるのは…相手の能力をコピーしてそのまま自分の攻撃手段に使っちゃうって事!」

ミョウコウ「…そうか、分からないな…分かりたくもない」

カービィ「ぽよー?」

杏平「あーあ…相当このピンク玉がトラウマみたいだぜ?」

ヒュウガ(今度ミョウコウを揶揄ったりする時この子を使っちゃおっと…)


367 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 13:08:54 Ym9EKh.A
ミョウコウ「さてと…ここ、これで私は失礼する!」

イオナ「待って…」

ミョウコウ「さらばだ!」

バッ!

デデデ「待つZOY、ミョウコウ!」

エスカルゴン「お前にも夜の作戦に付き合ってもらうでGES!」

杏平「よ…夜の作戦!?」

ヒュウガ「コラ、オタクが反応しそうな表現使わないの」

ミョウコウ「嫌だね、それに私は艦艇を失っているのだぞ?」

エスカルゴン「ローアのクルーを担当すれば問題無いでGESよ」

ミョウコウ「……は?」

カービィ「ぽよ!ぽーよ!」

ミョウコウ「そう言う事か…全く、よその船の演算の下請けをするとは…」

デデデ「演算ではない、クルーだZOY!船に異常が無いかを確かめたりするだけだZOY!」

ミョウコウ「出来ない事も無いが…バカらしい、私は降りさせてもら…」


368 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 15:28:55 Ym9EKh.A
マルク「おーっす、ただ今帰ったのサー」

雷「マルク!間宮さんとのデート楽しんで来た?」

マルク「だから二人っきりで出かけただけでなんでデートって言われなきゃ行けないのサ!!」

間宮「今日は食材の他にお洋服も買ってもらっちゃって…ありがとうね…?」テレテレ

マルク「気にすんな、女の人はお洋服沢山持っていた方が良いのサ」

タカオ(…見せつけてくれちゃって…)

ミョウコウ「……邪魔が入ったか」

マルク「まあ話は聞かせてもらった…その夜の作戦にはボクも参戦させてもらうのサ」

デデデ「おお!ビームを放てるお前が居れば百人力だZOY!」

ミョウコウ「び、ビーム?」

マルク「ボクは口からビームを放てるのサ、それも極太の」

エスカルゴン「基本的にはローアの甲板から発射するからローアの向きを傾ければ薙ぎ払う事だって出来るでGESよ!」

ミョウコウ「…そこのピンク玉で浸食魚雷をコピーし、そこのピエロがビームを吐く…か…」

ヒュウガ「まさかこの子達三人で私達霧の艦艇の主力兵装を模造してるなんてねー」

マルク「そーいや…言って見ればボクとカービィとアホロアの三人が霧のコピー能力みたいなもんか」


369 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 15:43:27 Ym9EKh.A
マホロア「誰が『アホロア』ダヨォ!!」

マルク「げ、聞かれてたのかよ」

マホロア「自分バッカリそこの女とイチャイチャしやがっテ!サッサと持ち場に戻レ!!」

マルク「時間までゆっくり喋るくらい良いだろう!?」

マホロア「黙れリア充!!普段勝ち組なお前にはこれくらいどうって事ないデショ!?」

ヒュウガ「あららら…喧嘩始めちゃったわね…」

ミョウコウ「…アイツ…冗談とは言え、私にあんな事を言っておきながら…///」ゴニョゴニョ

イオナ「何か言われたの?」

ミョウコウ「な、何でもない!」

間宮「あ、でしたら…私もローアのクルーになりますよ?」

マルク「…えっ?」

マホロア「何?変わりに料理でも作ってくれるのカイ?」

間宮「いえ!私…実は内部の通信状況とかを見たりするのも得意なんですよ!」

電「え!?そうだったのですか!?」


370 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 15:52:36 Ym9EKh.A
マホロア「…何?て事は…ソナーとか、ジャミングとかそう言うのも出来るノ?」

間宮「はい!お任せください!」

マルク「っはっはっは!流石はボクが惚れた女の人なのサ!」

マホロア「みんな分かってる事をワザワザ大声で自白してんジャネェヨ!!」

暁「そうだったんだ…間宮さんって大人のレディーね!」

マルク「ジャミングするレディーが何処に居るのサ」

タカオ「居ないわね…確かに居ないわね」

マホロア「…ハァ、結局任務の間でもイチャイチャぶり見せつけられるのカ…爆発しろヤ!!」

間宮「残念でしたね♪私は爆発して沈んでいませんもの♪」

マホロア「…モウ良いヨ、恋にどっぷり漬かった奴は耳も遠くなってんだろうネ!!」ダッ!!

雷「ま、待って!」

バタン!!

マルク「逃げてったのサ…」


371 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 17:09:08 Ym9EKh.A
蒔絵「放っといて…良いの?」

ミョウコウ「良い訳ないだろう…少し様子を見て来る」

ヒュウガ(んー?)

ミョウコウ「じゃあな、任務開始時刻になったら集合だ」

間宮「はい!」

マルク「まったな~」フリフリ

タッタッタッタッ……

ヒュウガ「…まあ、タカオも頑張りなさい?」

タカオ「えっ?あ…ああ…そうね…」

ーーー午後9時ーーー

デデデ「…よし、皆集まったな?」

島風「はーい!」

北上「今回は夜戦で撃滅図るんだっけ?」

デデデ「そうだ、その為には雷撃が強いお前達の力が必要だZOY!」


372 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 18:10:56 Ym9EKh.A
夕立「提督さん!私も出るっぽい?」

デデデ「ああ、その為にはもう一段階の改造が必要…らしいZOY」

エスカルゴン「お前は今までに鍛錬を積んで来た、きっと更なる強みへと進化が出来るでGESよ」

夕立「よく分かんないけど…提督さんが言うなら!」

北上「ズルいよ提督ー、あたしらも改造してよー」

大井「私も一緒に改造して下さい!」

デデデ「分かった分かった、では集まった他の連中は暫く待つZOY」

イオナ「合点」

カービィ「ぽよっ!」

バタン……

島風「改造って…何するのかな?」

イオナ「兵装を更に強める事、一種のレベルアップ」

島風「ふーん…じゃあ私も強くなったらそれが出来るのかなー?」


373 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 18:23:16 Ym9EKh.A
イオナ「出来る、私では無理だけど…」

島風「まあ…イオナは改造しなくても強いしね…」

カービィ「ぽよ?」

ガガガガガガガガガ……

キュィィィィィィィィィィン!!

島風「な、何の音!?」

イオナ「改造室の中は確認する事が出来ない、何かしらのジャミング加工がされて居る」

ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!

島風「ひっ!?」

カービィ「ぽよ!?」

イオナ「これは…」

プシュー……

北上(改二)「あー…やっぱ改造は何時やっても慣れないねー」

大井(改二)「北上さん…あんな大声出さなくても…」

夕立(改二)「まあまあ、折角改二になれたから良いっぽい!」


374 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 18:30:51 Ym9EKh.A
島風「えっと…」

夕立「ん?」

島風「貴方…だれ?」

カービィ「ぽよ」

夕立「酷いっぽい!?夕立の事を忘れちゃうなんて!」

島風「え!?貴方夕立なの!?」

イオナ「……確かに、細胞データが駆逐艦夕立と一致する」

北上(船の細胞って何だよ)

大井(まあまあ…そこは突っ込まずに…)

島風「そっか…見違える様にかっこ良くなっちゃったから…」

夕立「えっへん!改造した後はもっと活躍出来るっぽい!」

イオナ「頼りにしてる」

デデデ「では…早速出撃だZOY!」

カービィ「ぽよー!」


375 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 20:40:49 Ym9EKh.A
第一デデデ海軍艦隊の編成
旗艦:ローア
イ401
北上(改二)
大井(改二)
夕立(改二)
島風

ーーールンバ沖海域ーーー

WORLD E-2 Rumba offshore waters

北上「ひゃー…やっぱ暗いわ」

夕立「提督さん、幾ら暗くてもそこの大きな船はバレるっぽい?」

デデデ「大丈夫だZOY!船には潜入用の特殊加工をしてあるZOY!」

島風「お仕事が速ーい!」

マホロア「そりゃドーモ」グデーン

ミョウコウ「おいおい!船長のお前がそんな事で良いのか!?」

マホロア「じゃアンタがやってヨォ」

ミョウコウ「こ、この腑抜けものが…!」


376 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 21:24:27 Ym9EKh.A
カービィ「ぽよ!ぽーよ!」

マホロア「ア…カービィ…何かやる気が出なくてネェ…」

カービィ「ぽよ、ぽよよーよ…」

ミョウコウ「…はぁ、気を持て…逃げる私を無理矢理押し戻した気合いはどうした?」

マホロア「ウゥ…慰めてくれるんダネェ…リア充達とは大違いダヨォ」

マルク「そりゃすんませんでしたねー」

マホロア「クッ…!」ピキピキ

ミョウコウ「気に留めるだけ無駄だ、今は…任務に集中してくれ」

マホロア「…分かったヨォ、その分アイツを扱き使えば良いもんネェ」

デデデ「ではー…作戦開始だZOY!!」

北上「おー!」


377 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/13(木) 23:44:02 Ym9EKh.A
ーーー敵警戒部隊ーーー

ヘ級(flagship)「聞イタカ?サーモン海域外部付近ノ奴ラガ撃退サレタラシイナ?」

ト級(flagship)「マジカヨ?幾ラ外部ダカラ手ヲ抜イテアッタトハ言エダ…ソンナ事有リ得ルノカ?」

ヘ級「…多分、此方ノ本拠地ヲ把握サレテシマッタ可能性ガアル」

ホ級(flagship)「…今ココニ攻メラレタラ不味イナ…マア流石ニソンナ事シテクル様ナ奴ラデハ無イダロウケド…」


北上「敵艦隊発見、軽巡のフラグシップが3隻だよー」

大井「んー…先制雷撃で終わらせれば大丈夫でしょうか…?」

マホロア「ダネェ、フラグシップが3隻と言っても所詮軽巡だもノ」

島風「じゃ…夜も遅いし、早く終わらせちゃお!」

夕立(ていうか…この大きな船ホントにバレてないっぽい…)


378 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 00:39:38 D6mdhwrY
ミョウコウ「…聞いたか、401のクルーに通信で魚雷を発射させる様に通達しろ」

間宮「了解です!」ピピピ……


ピピピピ……

静「…?ローアからの通信…?」

タカオ「あ、近くのへんてこ船の名前よ」

静「……何々?『千早群像はイオナがお好き』?」

タカオ「えぇっ!?」

イオナ「!?」

群像「何…?」

イオナ「…!」ピピッ!


ミョウコウ(どうした401、何かあったのか?)

イオナ(…群像が私の事がお好きって情報…どこから手に入れたの?)

ミョウコウ(え…?ああ!間違えてしまったようだ…すまない、直に正しい通信を送るよ)

イオナ(…気を付けて)


379 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 00:52:13 D6mdhwrY
イオナ「…間違い通信だったみたい」

タカオ「な、な~んだ!間違い通信ね?ミョウコウも可愛い所有るじゃない!」

静「は、はあ…」


ミョウコウ「…で、間宮…あの情報は何だ?」

間宮「わ、分からないです…」

ミョウコウ「ふん…まあ良い、とにかく本来の通信を送れ」

間宮「は、はい…」ピピピ……


ピピピ……

静「…あ、また通信です」

ヒュウガ「今度は変な物じゃないでしょうね?」

静「えーと…本作戦は、作戦の殆どで夜戦を行う為、魚雷発射に専念して欲しい…ですって」

タカオ「あ、大丈夫みたい」ホッ

杏平「…ていうかさ、それ普段俺達がやってる事じゃん」

キリシマ「要は何時も通りにしていろと言う事だな」ニュッ


380 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 01:20:43 D6mdhwrY
ヒュウガ「い、何時からそこに居たのよ?」

キリシマ「何時って…何時だったか…?」

蒔絵「…ヨタロウ、忘れんぼさんはダメですよー?」

キリシマ「わ、分かっている…あともうその名で呼ぶのは止めろ」

群像「では…皆、何時も通りで頼む」

杏平「了解!」

我、夜戦ニ突入ス!

北上「行くよー!大井っち!」ボシュッ!!

大井「しー!静かに!」ボシュッ!

北上「あ…気付かれない様にするんだったね…あははは…」

ゴボボボボボ……


ドバァァァァァァァァン!!!!

ト級「ドワァァァァァ!!?」撃沈!

ホ級「奇襲カ!!」


381 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 03:58:26 D6mdhwrY
ミョウコウ「おい、すまないが…魚雷を渡してくれないか?ピンク玉に飲み込ませる」

夕立「あ、はい!夕立の魚雷で良かったら!」スッ

北上(…会話だけ聞くとすっごい如何わしい様な……)

ミョウコウ「よい…しょっと…重いなこれ…よし!ピンク玉…吸い込みだ!」

カービィ「ぽよ!すぉぉぉぉ…!」ゴォォォォォォォ!!

ミョウコウ「ぐ…もの凄い吸引力だな…それ!」パッ!

ゴクンッ!

カービィ「ぽよっ…!」パァァァァァァァ……!

北上「おー!変身?!」

マルク「一体どんな風になるのサ…?」


カービィ『トーピードカービィ!!』

北上「お、それらしいじゃん」

ミョウコウ「ふむ…魚雷は出せるな?」

カービィ「ぽよ!」ボシュッ!!

ミョウコウ「よし…行くぞ!」


382 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 13:25:49 D6mdhwrY
群像「こちらも行くぞ……8番発射管に魚雷を装填、発射だ!」

杏平「了解!」ピッピッ

ボシュッ!!

ドバァァァァァァァァァァン!!!!

ホ級「グォァァァァァ!!」撃沈!

ヘ級「クソ…!正々堂々ト戦エ!!」

デデデ「ところがどっこい、これは夜戦です」

エスカルゴン「ここを攻略する為には仕方無しでGESよーんだ!」

ヘ級「グヌヌ…喰ラエ!!」ボシュッ!!


ドガァァァァァァァン!!!

ヘ級「ヤッタカ!?」


383 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 15:05:41 D6mdhwrY
シュゥゥゥゥゥゥ……

エスカルゴン「んん~?油断してフラグを使ったでGESな?」

ミョウコウ「いかん、いかんぞ君ぃ!」

マホロア「ミョウコウまで何でそんなにノリノリなんダヨォ」

ミョウコウ「ま、まあ気にするな…と言う訳で…カービィ!止めだ!」

カービィ「ぽよっ!」ボシュッ!!


ドバァァァァァァァァン!!!!!

ヘ級「ギャップイ!」撃沈!

ミョウコウ「良し、これで全て仕留めたな?」

島風「な、何だか早く終わり過ぎちゃって…可哀想な気もする…」

夕立「…悲しいけど、これ戦争なのよね」

エスカルゴン「だから何でそんなにネタを使うんでGESか」

デデデ「…ここには用は無い、さっさと次に進むZOY」

イオナ『合点』


384 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 17:25:03 D6mdhwrY
ーーーーーー

ゴォォォォォォ……

ミョウコウ「…目の前に渦潮が有るぞ、どうする?」

マホロア「んー…皆ボクの魔法で宙に浮かせて、そのまま突破しちゃうとカ?」

マルク「良いねそれ!」

間宮「で、でも…これだけの重量を運べるんですか?」

マホロア「出来る、それは自信を持ッテ言えまス」

島風「すっごーい…!」

デデデ「では早速お願いするZOY!」

マホロア「では……びゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

エスカルゴン「かけ声格好悪!?」

マホロアの変な掛け声が響いた時、イ401から夕立までの全ての艦隊が水面から離れる。

マルク「ひょー…!こりゃ凄いのサ!」

マホロア「見タ?ボクのチカラを!!」


385 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 19:24:48 D6mdhwrY
そういやレ級が実装されたらしいね…ガクブルガクブル


ミョウコウ「よし…いっその事このまま主力までひとっ飛びだ!」

マホロア「ヨーソロー!」

ゴォォォォォォォ……

ーーー敵前衛主力艦隊ーーー

ナチ「…敵がもうすぐやって来る様ですよ、戦闘準備を」

アシガラ「お!ようやくあたしの出番か!」

ヒエイ「…慌てないで、直に先行して撃沈されるのが落ちよ」

アシガラ「う、分かってるって…」

ハグロ「…ミョウコウも居なくなっちゃったし、ぶっちゃけアタシやる気無いし」グデーン

ナチ「そんな事ではダメです、とにかく敵の進行を阻止しましょう」

ヒエイ「そうね…そろそろ来る頃合いよ、準備して」

ハグロ「…了解」ハァ


386 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 19:53:44 D6mdhwrY
北上「敵影確認、えーと…誰アイツら?」

エスカルゴン「あれは…霧の艦隊?」

デデデ「何ー!?ではカービィに浸食魚雷をコピーさせて…!」

イオナ『それだとこっちに気付かれる、まずは有功打を与えてからにしたい』

ミョウコウ「……あれは…まさか…」

マホロア「ん?心当たりでもあるノ?」

ミョウコウ「……あれは…ウチの次女達だよ…」

マルク「次女達?って事は…お前の家族?!」

ミョウコウ「馬鹿!声が大きい!」

大井「そ、それじゃあ…少し沈めづらい気が…」

ミョウコウ「……私の事は放って置いてくれ、お前達は任務に専念すれば良い」

北上「でも…」

ミョウコウ「良いから放っておけ!!敵地にて情を見せる事は死に繋がる!!」

北上「…ホントにそれで良いの?」


387 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 20:13:34 D6mdhwrY
ミョウコウ「…」

北上「あんたは…本当にそれで良いのかって聞いてるの!!」

ミョウコウ「…敵はクラインフィールドを張っている、攻撃を当て、エネルギーを限界まで蓄積させて打ち消せ」

北上「無視すんなー!」

島風「貴方はそれで良いの!?」

ミョウコウ「良いな?では…砲雷撃戦だ!!」

夕立(ミョウコウ…)

砲雷撃戦、開始!


杏平「…一体何考えてんだか、ミョウコウは」

織部「…恐らく、自分の妹と戦っていると言う事実を否定し、無理矢理相手を敵だと認識させていると思われます」

ヒュウガ「…あの様子だと…何時か爆発するわね」

キリシマ「ああ…彼女も向こうを敵だと認識するのに必死だからな…」


388 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 21:11:14 D6mdhwrY
蒔絵「どうにか…出来ないのかな…?」

イオナ「…私達では何も出来る事が無い、これはミョウコウの問題」

蒔絵「……」


北上「…」ボシュッ!!

ゴボボボボボボ……

北上から放たれた魚雷が、敵の艦隊に向けて海の中を進む。

ヒエイ「…魚雷を確認、此方も相手するぞ」

アシガラ「了解!」ザブンッ!!

ナチ「アシガラ!潜るならフィールドくらい張りなさい!」

アシガラ「…がばぼぼご!!(401が居るの!アイツとは一度やり合ってみたかったんだよ!)」

ナチ「…もう、仕方ないですね」

ハグロ「アシガラは相変わらずだね…よっと!」ボシュッ!ボシュッ!!

ハグロの艦艇から浸食魚雷が多数発射される。

ミョウコウ「…浸食魚雷で対抗して来たか…カービィ!今の能力を捨て、浸食魚雷を吸い込め!」

カービィ「ぽよっ!」


389 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 21:28:26 D6mdhwrY
マルク「って!流石に全部吸い込めないだろ!?」

間宮「どうするんですか!?」

ミョウコウ「…どうしようか?」

マホロア「クッククク…今こそ、ボクの最高傑作の出番ダヨォ!」

ミョウコウ「最高傑作だと?」

マホロア「『時空間音速移動兵器 エアライド・スターシップ』、発艦せヨ!!」ピッ!!

ガゴン!!ゴゴゴゴゴゴゴ……

マホロアが声を掛けると、『それ』が格納されているドックが蠢く。

『エアライド・スターシップ起動指令を確認、準備シークエンスに入ります』

マルク「何!?何なのサ!?」

マホロア「ボクが『伝説のエアライドマシン』と『スターシップ』を合体させ、更なるスピードでの飛行を可能とした兵器ダヨォ…!」

『シークエンス1、完了。続いてシークエンス2に移行します』

ミョウコウ「…って!これではどう考えても間に合わないだろう!?」

マホロア「大丈夫!今来てる魚雷は魔法弾で撃ち落とすヨォ」


390 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 21:40:23 D6mdhwrY
マルク「チッ…ここでやられちゃ堪んないからね…ボクが全部撃ち落とす」

マホロア「良いノ?」

マルク「準備に取りかかっているローアが魔法弾放てる訳無いのサ」

マホロア「…無理はしないデネ、こっちも出来るだけ急グ」

マルク「へーへー、期待しないで待ってるのサ」バッ!

そんな憎まれ口を叩いた後、マルクは海に向かって降下する。


アシガラ「…?(何かちっこい奴が海におりた…?)」

マルク「と言う訳で…いっぺん沈めやオラァァァァァ!!!」ゴバァァァァァァ!!!!

マルクは自らの口から破壊光線を放ち、潜航するアシガラごと浸食魚雷を撃ち落とそうとする。

アシガラ「がぼぼぼぼ!?(何!?フィールドを張らなくては不味い!!)」

それを視認したアシガラは慌ててクラインフィールドを展開する。
しかし、それでも薙ぎ払いによる衝撃は凄まじい物だった

ドゴゴゴォォォォォォォン……!

アシガラ「く…!なんて威力!?」


391 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 21:55:44 D6mdhwrY
海底に轟音が響き渡る。

アシガラ『く…なんて奴!?浸食魚雷を一気に撃ち落とすなんて!』

ヒエイ『…不明よ、あんな生物は初めて見たもの』

ハグロ『ていうかさ…あの破壊光線?ぶっちゃけクラインフィールドを破れそうで怖いんだけど…』

ナチ『…十分に警戒して』

アシガラ『…了解!』


そんなやり取りをしている中…既にローア内では、最高傑作の発進準備が整っていた。

マホロア「…よし!発艦準備完了!何時でも行けるヨォ!」

ミョウコウ「そうか…カービィ、行けるか?」

カービィ「ぽよ!」

ミョウコウ「…では…えっと…その最高傑作の名称…は何だった?」

マホロア「時空間音速移動兵器 エアライド・スターシップ」

ミョウコウ「…では!時空間音速移動兵器、エアライド・スターシップ発進だ!!」


392 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 22:41:41 D6mdhwrY

ローアの前方に付いてる扉が開き、そこから音速の龍が飛び出す。

ハグロ「な、何あれ!?」

ヒエイ「艦載機…?」

ミョウコウ「カービィ!乗れ!」

カービィ「ぽよっ!」ピョンッ!!

幼き星の戦士は声を上げ、颯爽と音速の龍に乗り込む。

マホロア「ウンウン、G-ディフューザーシステムも問題なく稼働してるネェ」

デデデ「美しいZOY…!」

エスカルゴン「カービィもあんなに立派に育って…」シミジミ


マホロア『カービィ、そのエアライド・スターシップは君の心で動く。難しい事はしないから大丈夫ダヨォ』

カービィ「ぽよ!」

龍に乗ったカービィは、敵艦隊に突撃する。

ハグロ「げ、こっちに来る!?」

ヒエイ「各艦艇、対空体制に…」


393 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 22:57:11 D6mdhwrY
ヒエイがハグロとナチに対空体制に入らせようとした時、ヒエイのクラインフィールドが突如音を立てて崩れる。

ヒエイ「な…!?」

ハグロ「えぇ!?クラインフィールドが消失!?」

ナチ「…恐らくあの兵器が音速でクラインフィールドを貫いたのでしょう」

ヒエイ「…恐ろしいな、これは厳重に行かないと落される」


ーーーイ401内ではーーー

杏平「あの兵器…突進だけで敵のクラインフィールドを叩き割ったぞ!?」

イオナ「…凄い」

織部「…敵のクラインフィールドを貫く程の速度を持つ兵器、ですか…」

群像「俺の所にも一つ欲しいな」

ヒュウガ「冗談言ってる暇があったら追撃しなさい!」


394 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 23:11:41 D6mdhwrY
ミョウコウ「よし…そのまま敵を…!」


北上『…ホントにそれで良いの?』

ミョウコウ「っ…!?」ピタッ!

マホロア「どうしたノ?」

ミョウコウ(何故だ…何故…命令が出せない…!?)


ハグロ「あれ…?あれって…ミョウコウ?」

ナチ「え…?本当ですね…」

アシガラ「ぷはっ…!どうしたの?」

ハグロ「ねえねえ…あの変な船に居るの…ミョウコウじゃない?」

アシガラ「……本当だ、ミョウコウがなんでここに…?」

ヒエイ「……」


395 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/14(金) 23:22:49 D6mdhwrY
ミョウコウ「違う…違う…!アイツらは敵だ…!私の妹では…!」

マホロア「…ミョウコウ…」

マルク「おい!最初に作戦に集中しろと言ったのはだれなのサ!!」

ミョウコウ「うるさい…!少し黙れ…!!」


ハグロ「…ねえ、ミョウコウと話がしたいんだけど…良いかな?」

ヒエイ「……何故?」

アシガラ「…どうして人類のそばに居るのか…理由が聞きたい」

ナチ「私もです…お願いします」

ヒエイ「……分かった、良いだろう…」

ナチ「…ありがとうございます」

ヒエイから許可を貰い、ミョウコウが居るローアへと接近するアシガラ達。

ミョウコウ「…!?止めろ…来るな…!」

マルク「おいおい落ち着けっての!」

ミョウコウ「こんな…堕落してしまった私の姿を見るな…っ!!」


396 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 01:10:59 LKVd6Z9o
杏平「何だ何だあいつら!?旗艦に向かって行くぞ!?」

織部「どういう事でしょうか?まさか先ほどの兵器のドックを攻撃するつもりでしょうか?」

キリシマ「その可能性はあるが…私としてはミョウコウと接触しようとしていると思っている」

群像「何れにしろ…相手が危害を加えない限りは手を出さないでおこう」

イオナ「どうして?」

群像「…彼女達にも…事情が有るのだろう…」


アシガラ「ミョウコウー!どうしたのさー!」

ミョウコウ「あ…あ…!」

ハグロ「ミョウコウ、一体どうしてそこに…」


ミョウコウ「来ないでくれっ!!」

ハグロ「え…?」ピクッ

ナチ「…どういう事ですか?」

ミョウコウ「…私には…お前達に…合わせる顔がない…」


397 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 01:24:36 LKVd6Z9o
ハグロ「…どういう事さ?」

疑問に思ったハグロが問いかけに、ミョウコウは答え始める。

ミョウコウ「私は…深海棲艦の泊地の警戒線に配備されていただろう?」

アシガラ「うんうん、確か棲鬼サマってのが決めたんだっけ」

ミョウコウ「そこで私は…この艦隊に敗北を期し、そのまま鎮守府まで運ばれてしまった…」

ナチ「…それだけの理由なの?」

ミョウコウ「それだけではない…私はそこで生活を余儀なくされたのだが…」

ハグロ「…」

ミョウコウ「…情けない事に…暫く生活して居る内に…この生活も悪く無いと思ってしまったのだ…」

ハグロ「…えっ?」

ミョウコウ「笑える話じゃないか?元の場所に戻らねばと思っていたのにだ…そこの生活も良いと思ってしまった…」

ハグロ「…もしかしてそんな理由?」

ミョウコウ「そうだ、今もこうやって任務に参加している…私は人類に屈服したのだよ。霧として恥じるべきだ…」


398 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 01:34:50 LKVd6Z9o
ハグロ「…」

ミョウコウ「ふ…やはり許せないか…許せないだ…」

ダキッ!

ミョウコウ「…?」

突然アシガラに抱きつかれ、ミョウコウは拍子抜けしてしまう。

アシガラ「…何もされてなくて良かったよ…」

ミョウコウ「…な…?」

ナチ「ですね…居なくなった日から…ずっと心配で気が気でなりませんでしたもの」

ミョウコウ「お前達…?」

ハグロ「それにさ、ミョウコウは人類の生活も良いと思った事を霧として恥じるべきだって思ったんでしょ?」

ミョウコウ「あ…ああ…」

ハグロ「…なら良かった、アタシ…ミョウコウがこのまま開き直って完全に人類に着いていたら…超重力砲ぶちかましてたかも」

ミョウコウ「許して…くれるのか…?こんな私を…」

ハグロ「…当たり前だよ…だってさ…私達…」


「皆、おんなじ姉妹なんだから」


399 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 01:44:18 LKVd6Z9o
ミョウコウ(…ああ、そうだ…私達は『姉妹』…)

ミョウコウ(私は…そんな事も忘れようとしてしまっていたのだな…)

カービィ「ぽよ…?」

マホロア「だ、大丈夫カイ…?」オロオロ

ミョウコウ「……ああ、もう大丈夫だ」

アシガラ「……さて!続き…始めるか?」

ハグロ「姉妹っても…手加減しないからね?全力で連れ戻すから」

ナチ「覚悟して下さいね?」

ミョウコウ「……フッ、分かっている!」スクッ!

カービィ「ぽよ!」

ハグロ「じゃ…続き始めるよ!」

ハグロの声と共に、アシガラとナチも元の位置に戻ってゆく。

ミョウコウ「…カービィ、彼方が私を連れ戻すつもりならば…私は此方側に引きずり込もうじゃないか」

カービィ「ぽよっ!」キッ


400 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 03:44:57 LKVd6Z9o

タカオ「…話は終わったみたい…ね…?」

杏平「アイツら…一体何話してたんだろうなぁ?」

イオナ「分からない…けど、雰囲気からして…多分仲直りが出来たんだと思う」

群像「ああ…俺も確証がないが…そんな気がするよ」

蒔絵「何だかよく分からないけど…仲直りが出来たなら良かった!」


北上「…もー大丈夫なの?」

ミョウコウ「ああ…胸の閊えが取れた様な清々しさだ…」

大井「…無理なしないでくださいね?」

ミョウコウ「何を言う…今の私は絶好調だ…!」



ハグロ「…ミョウコウが無事で良かったね」

アシガラ「ああ……ヒエイも煩かったしな」

ナチ「さあ…行きましょうか!」



402 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 13:56:39 LKVd6Z9o
夕立「ミョウコウが元気になったっぽい記念の…魚雷っぽい!!」ボシュッ!!

島風「こっちも発射しちゃうよ!」ボシュッ!!

ゴボボボボボボ……

ボガァァァァァァン!!!!

アシガラ「はーっはっはっはっはー!効かない!効かないぞーっ!!」

夕立「あららら…どうするっぽい?」

北上「まずはあのバリアをなんとかしなきゃ行けないね…!」

ミョウコウ「ならばコイツに任せろ…行け!突撃だカービィ!」

カービィ「ぽよっ!!」バヒュンッ!!

カービィを乗せた龍は、そのままハグロの艦艇に向かって突っ込む。

ハグロ「何アイツ!?早っ…!」

ハグロが驚きの言葉を述べるよりも早く、その艦艇は破壊される。


403 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 14:14:16 LKVd6Z9o
ナチ「ハグロっ!?」

ハグロ「え!?ちょ、えええ!?」

突然燃え上がる艦艇に慌てふためくハグロ、刹那……

カービィ「ぽよ…」

ハグロ「…あら?」

ハグロはカービィに救助されていた。

ハグロ「…一体何が何だか…」


ミョウコウ「おお…これが最高傑作の力か…!」

マホロア「何せエアライドマシンとミルキーロードの力で出来た船を合体させたからネェ!強いのは当然ダヨォ!」


アシガラ「あ…ハグロがミョウコウに捕まっちゃった…」

ナチ「…あのへんてこ船と401が障害ですね」

ヒエイ「…旗艦を落せば401も弱体化する筈、あのへんてこ船を沈めるのよ!」

アシガラ「了解っ!」ザブンッ!!



405 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 14:22:08 LKVd6Z9o
ナチ「ああもう!またフィールドも張らずに潜って…はぁ」

アシガラ(ナチ!こっちは水中を振動させて敵のソナーを掻き乱す!あんたは旗艦の気を引かせて!)

ナチ「…了解」ハァ

ヒエイ(…余り自治が取れていないわね…どうしましょう…)


カービィ「ぽーよ!」

ハグロ「ん、ありがと」スタッ

ミョウコウ「…残るは2人か!」

ハグロ「あれ?生徒会長さんは?」

ミョウコウ「……誰だ?その生徒会長とやらは?」キョトン

ハグロ「あれ?忘れちゃったの?」エッ?

ミョウコウ「忘れた」キッパリ

ハグロ「……」



407 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 14:39:16 LKVd6Z9o
ハグロ「まあ…覚えていてもあんまり意味ないしね」

ミョウコウ「そう言う事だ」

ヒエイ『聞こえていますよ?』

ハグロ「ひぇっ!?」

ヒエイ『やはり貴方達は…ここで叩き直さなければならない様ですね…!』

激昂するヒエイの艦艇から魚雷が多数放たれる。

ミョウコウ「…怒りに任せて放つ攻撃程醜い物は無いな、誰だか知らないが」

ハグロ「ってそんな悠長にしてる場合!?これバリアでも防げそうに無いよ!?」

マホロア「その為のカービィです」

カービィ「ぽよっ!」ピロッ!

能力を捨て、龍にまたがったまま浸食魚雷の群に向かって行くカービィ。

ミョウコウ「カービィ!そのまま吸い込め!」

ハグロ「あーもう好きにして!」

カービィ「ぽよっ!すぉぉぉぉぉぉ…!!!!」ゴォォォォォォ!!!


408 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 14:47:18 LKVd6Z9o

流星群の如く放たれた魚雷の一部を吸い込むカービィ。
彼の吸引から逃れた魚雷は水中に潜る。

ゴボボボボボボ…!!!!

アシガラ「ちょ!?なんでこんなに魚雷が…あ!」

突然、アシガラに名案が浮かぶ。

アシガラ「よっし…そのままごーーんっ!!」バッ!

アシガラは艦艇から強力な衝撃波を発し、周りの魚雷を破壊しながら爆音を鳴らす。
当然、401の中にも強い衝撃が走る。


群像「ぐ…っ!」

杏平「っ…おいおい、大戦艦が放った沢山の魚雷を衝撃波で爆破するかよ普通!?」

織部「一体何の意図があって…」

静「…!先ほどの衝撃波の爆音と大量の魚雷の爆発音でソナーが機能しません!!」

キリシマ「…敵に探知されない様にして一気に畳み掛けようって魂胆か!」

ヒュウガ「あの子…あんなに頭が回ったかしら?」


409 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 14:54:00 LKVd6Z9o
タカオ「問題は誰を狙っているかよ…!」

蒔絵「私達を狙っているのかも!?」

群像「…断定は出来ないな…」


その頃アシガラは爆風に紛れ、ローアの後ろに旋回していた。

アシガラ(ナチ!挟み撃ちにするよ!)チ…チ…

ナチ(…分かりました!)

ナチも続いてローアの前方に出る。

カービィ「ごくんっ…ぽよっ!」クルクル

それとほぼ同時に、浸食魚雷を飲み込み終えたカービィは変身しようとしていた。

ミョウコウ「さて…一体どの様になる!?」


カービィ「はっ!!」パァァァァァァ……!

変身を終えたカービィは海軍指揮官の制服を纏う如何にもな姿をしていた。

ハグロ「おー!かっこいー!」


410 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 15:04:33 LKVd6Z9o
マホロア「あれは…スーパー能力の一種、イロウショントーピードカービィなのダ!ダ!ダ!!なのダ!!!」

ミョウコウ「自前エコーご苦労だ」

ハグロ「まさか…浸食魚雷が撃てたりするの!?」

ミョウコウ「そのまさかだ」

ハグロ「ひゃー!この子アタシにちょうだい!!」

ミョウコウ「んー…誰の物でもなかった様な…」

ハグロ「そーなの?まあ良いか…カービィー!行っちゃってー!」

カービィ「ぽよっ!」

龍に乗りながら浸食魚雷を多数発射するカービィ。
殆ど誰を狙っているのか決めずに発射しているのでそれぞれの魚雷の行き先はバラバラだ。

ヒエイ「…『霧』でも無いのに浸食魚雷を使用するとは生意気な…!」

怒りが頂点に達したヒエイは、超重力砲を放つ体制に入る。

ヒエイ「こうなってしまっては…もう貴方達を吹き飛ばしてでもあの船を落す!!」ゴゴゴゴゴ……

アシガラ(ちょ!?それダメっ…!)




412 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 18:01:43 LKVd6Z9o
ヒエイ「何もかも…滅べっ!!」


静「重力子反応!敵の大戦艦が超重力砲を放とうとしています!!」

ヒュウガ「あーあ…あの様子だとお怒りみたいね」

群像「…奴のフィールドは破壊されている、ここは魚雷で落すぞ!」

杏平「了解!」ピピッ!!

ボシュッ!!

ゴボボボボボ……


ハグロ「うわわわわ…せ、生徒会長がお怒りじゃ…」ガタガタ

マホロア「醜いネェ、ああ醜いネェ、醜いネェ」

ミョウコウ「秩序の再構成が必要だと言っていた本人がこれではな…」ヤレヤレ

ハグロ「どーすんのさ!?生徒会長の撃沈が間に合わなかったら皆粉々になるんだよ!?」

ミョウコウ「…承知しているよ、だが…彼が居る限り大丈夫だ」


413 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 18:17:44 LKVd6Z9o
ハグロ「彼って…誰?」

ミョウコウ「……」


ヒエイ「無駄よ…無駄…!私を止める事は出来ない…!」

「それはどうかな?」

ヒエイ「何者!?」

刹那、艦艇が後方に吸い寄せられる。途轍も無い重力が艦艇を吸い寄せているのだ。

ヒエイ「こ、これは…どういうこと!?」

マルク「クク…ボクの必殺技の一つ…『ブラックホール』なのサ」

ヒエイ「まさか…艦艇を吸い寄せているの!?」

マルク「これはボクの体にも結構負担掛けるからね、あんまり使いたく無かったけど…やむを得なかったのサ」

マルクが放ったブラックホールがヒエイの艦艇の後部を引きちぎる。

ヒエイ「く…!だけど…すぐに再生してしまえば問題は…!」

続いてヒエイの艦艇の前部に401が放った魚雷が命中する。
その結果、残った部分も大打撃を受ける。


414 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 18:32:39 LKVd6Z9o
ヒエイ「な…!」

マルク「残念だったね……」



マルク「アンタはコンティニュー出来ないのサ」ドドン!

ヒエイ「くっ…!」


静「…敵の重力子反応、消失…」

杏平「…魚雷が当たったのは分かる…だけど、さっきのブラックホールみたいなのは誰がやったんだ?」

タカオ「…さあ?分からないわね」

群像「だが…重巡洋艦がまだ2隻居る、油断は出来ない」


アシガラ「…生徒会長がやられちゃったか…」

ナチ「…ここは私達2隻で行くしか有りませんね…」

アシガラ「ともかく…これで終わりだよ、へんてこ船!」


415 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 20:03:19 LKVd6Z9o
ミョウコウ「…挟み撃ちか…」

ハグロ「どうするの?ナチの方はカービィが相手するとして…アシガラは?」

ミョウコウ「……寄らせておけ、私がアシガラを相手する」

ハグロ「…分かった、アタシも付き合う」

ミョウコウ「…フッ」


その頃、ナチは音速で飛び回るカービィを迎撃しようと応戦していた。

ナチ(く…!あの兵器…速度が高すぎる!)

カービィ「ぽよっ!ぽよっ!」ボシュッ!ボシュッ!!

周囲には、回る様に飛び回りながら浸食魚雷を投げまくるカービィが居る。
このままではクラインフィールドがあっても耐えるのは難しいだろう。

ナチ(せめて…アシガラに何か手助けが出来れば…!)

ナチ「…アシガラ…」チ…チ…

アシガラ(どうした?)チ…チ…


416 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 22:10:00 LKVd6Z9o
ナチ「あの艦載機に少し手間取っています…そこに行くのは難しそうです」チチ

アシガラ(…そうか、挟み撃ちは難しいか…良い案だと思ったのにッ!)チチ

ナチ「そこでですが…私は浸食魚雷を水中に放ちます、さっきの様に振動を起こしてください」チ…チ…

アシガラ(…大分読めたぞ、そこで浸食魚雷をまた爆発させソナーに感知されない様にするんだな?)チ…チ…

ナチ「はい、そこであのへんてこ船に下から奇襲を仕掛けて下さい」チ…チ…

アシガラ(…分かった、成功するかどうかは分からないけどやってみるぞ!)チ…チ…

ナチ「頑張って下さいね…」チ…チ…

そうしている内に、爆音が響くと共に艦艇の一部が炎上していた。
カービィの攻撃が届いてしまった証だ。

ナチ「不味いですね…早く浸食魚雷を放たないと…!」ボシュッ!ボシュッ!

艦艇が完全に撃沈してしまう前に浸食魚雷を放つナチ。
それなりの数が射出された瞬間、艦艇が爆発を起こす。

ナチ(く…ここまでのようですね…アシガラ…上手く…やって下さいね…)

カービィ「ぽよっ!」ガシッ!

ナチ「はう…」プラーン…

ナチのメンタルモデル、カービィの手によって救助される。


418 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/15(土) 23:06:52 LKVd6Z9o
ミョウコウ「…残りは後1人か」

ハグロ「ナチがカービィに吊り下げられてる…正座以外の体制って始めてみたかも」

ミョウコウ「そう言えばそうだな…珍しいので保存しておくか」ピピッ

マホロア「で…問題は…アシガラがどこから来るか、ダネェ」

ミョウコウ「後ろからだろう?」クルッ

そう振り返ると、後ろに居たアシガラの艦艇は既にそこに居なかった。

ミョウコウ「……居ない…?」

ハグロ「ど、どこに行ったの…?」

ミョウコウ「…間宮に探知を依頼するか」

しかし、次の瞬間再び強い衝撃が船に走る。

ハグロ「うわっ!?」

ミョウコウ「…二度目か…またソナーが効かなくなったな…」

ハグロ「むー…一体何処から出ようってのさー!」


419 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 01:15:34 FULxPQ2g

ザバァァァァァァァン!!!!!

突如、巨大な物体がローアの真下から飛び出す。
その際の衝撃で船体は巨大な物体に持ち上げられる。

ハグロ「わわわ!?」

ミョウコウ「…まさか真下から攻めるとはな」


アシガラ「ミョウコウーーっっ!!!」

ミョウコウ「…相変わらずだな、お前と言う奴は」

ハグロ「ま、真下から飛び出してどーしよっての!?」

アシガラ「……どうするんだ?」

ミョウコウ「……」

マホロア「……」

ハグロ「……」

シーン……


420 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 03:45:44 FULxPQ2g
ガシッ!

アシガラ「はわっ!?」

ミョウコウ「…捕まっていろ」

アシガラ「ちょ、一体何を…」

ドガァァァァァァァァン!!!!!

アシガラ「か、艦艇が爆発…!?」

ハグロ「…カービィ!」

カービィ「ぽよ!」

ナチ「こ、この早さは異常です…」

アシガラ「…」ポカーン…

ミョウコウ「…チェックメイトの様だな」

カービィ「ぽ~よよい!」



ヒエイ「…く…彼らに敗北を期しただけでなく、生徒会のメンバーまで奪われてしまうとは…」

「…少し気を持て、まだ私が居るではないか」


421 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 04:50:10 FULxPQ2g
ヒエイ「コンゴウ……様…?」

コンゴウ「私もマヤを連れ去られてしまったからな…その気持ちは分かるぞ」

ヒエイ「コンゴウ様…私…どうしたら…」

コンゴウ「…帰ろう、また来られる時も来るやも知れんからな…」

ヒエイ「…はい」

コンゴウ「さあ…今日は私が奢る、好きなだけ食え」



北上「……ぶっちゃけ、あたしら途中から空気だったね」

夕立「折角改装したのに…これじゃあ意味が無いっぽい!?」

島風「まあまあ…何とかなったみたいだから…良いんじゃないかな?」

大井「ですね…」


キリシマ「…もう終わったらしいぞ」

杏平「マジ?何か色々あってわかんねーわ…」

タカオ「戦いの時間が短い気がするわね…実は長かったんでしょうけど…」


422 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 09:39:56 FULxPQ2g
蒔絵「…でも、気になるのは…皆は仲直り出来たのかな…?」

ヒュウガ「あら、それは心配無いんじゃない?」

蒔絵「心配ない…?」

群像「ああ、俺も不思議とそんな感じがするよ」

蒔絵「…そうなのかな」

ヒュウガ「ええ!ですよね?イオナ姉様…」


イオナ「ぐー…ぐー…」zzz

ヒュウガ「…あらら」

蒔絵「…寝ちゃってるね…」

杏平「っはぁ…のんきな奴だなー」

群像「まあ…そっとしておいてやれ」

イオナ「ぐー…ぐー…」zzz


423 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 13:36:58 FULxPQ2g
デデデ「…見事な戦いだったZOY」

エスカルゴン「我々は何もしてないでGESがな」

アシガラ「…そちらの人は誰だ?」

ハグロ「カタツムリとペンギンって不思議な組み合わせだね」

デデデ「ワシはこの艦娘達の司令官、デデデ大王だZOY」

エスカルゴン「私目は装備の改造・開発・チューニング等を担当する…いわばエンジニアのドクター・エスカルゴンでGES」

ハグロ「デデデ大王とドクター・エスカルゴンね、宜しく」

マホロア「ところで…君たちの名前まだ効いてなかったネェ、何て言うノ?」

ミョウコウ「ここで教えたい所だが…鎮守府に着いたら教えよう」

アシガラ「鎮守府?どういう所なの?」

ミョウコウ「…まあ戦い以外は艦娘が平和に暮らしている場所と考えれば良い」

ナチ「鎮守府…ですか、少し興味が有ります」


424 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 13:51:59 FULxPQ2g
デデデ「では…各艦艇に次ぐ!作戦の成功を確認、これより横須賀鎮守府に帰投するZOY!」

北上「了解!」

カービィ「ぽよ!」

WORLD E-2 Rumba offshore waters
征服完了!
ーーー横須賀鎮守府ーーー
デデデ「あー…只今帰投したZOY」

ミョウコウ「た、ただいま…」

アシガラ「おー…ここが鎮守府かー!」

ハグロ「アタシ達の周りには無かった物がいっぱい…」

金剛「あー…提督ぅー…お帰りデース…」

デデデ「金剛!どうしたZOY?」

アシガラ「おぁー!?コイツも金剛って言うのか!?」

金剛「はっ…今ので少し眠気が覚めましたデース、センキューデース」

ナチ「何だか私達のコンゴウとは別人ですね…まあ当たり前ですけど」

金剛「ユー達のネームを言ってプリーズデース」

エスカルゴン「あ、まだ眠気取れてないわこれ」


425 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 21:22:02 FULxPQ2g
ナチ「私は霧の重巡洋艦、ナチです…別にどこかの軍とは関係ありませんよ?」

アシガラ「あたしはアシガラ!宜しくな!」

ハグロ「アタシはハグロ、まー宜しく」

金剛「オーナイストゥユーミトゥー」アクシュ

エスカルゴン「金剛、後の事は我々に任せてもう寝るでGES!」

金剛「そうはイカのテンタクルスデース、私と妹達が何時も居る場所にガイドしマース」

ミョウコウ「ああ…頼むよ」

金剛「ではではフォローミーデース」

ーーー金剛のティールームーーー

金剛「着いたネ、さっさとインするデスよハリーデスよ」ドガッ!

ミョウコウ「分かってる!だから蹴るなって!」

ハグロ「眠いと相当気分が悪いんだね…」


426 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/16(日) 22:30:50 FULxPQ2g
霧島「こんばんは…あら?お客さん?」

ミョウコウ「ウチの次女達だよ、ほら自己紹介しろ…」

ハグロ「ハグロでーす」

ナチ「ナチです、何度も言いますけどどこかの軍とは関係ありませんよ?」

アシガラ「アシガラだよ!宜しくな!」

霧島「私は霧島、宜しくお願いします」

榛名「私は榛名です!宜しくお願いします!」

比叡「私は比叡です、皆さんも気合い入れて頑張りましょう!」

アシガラ「…何かこっちの艦艇と同じ艦名だね、何者なんだ?」

ミョウコウ「艦娘と言うらしい、大戦時の艦艇の魂を少女の体に宿し、戦える様にした兵器だとさ」

榛名「はい!日夜提督の為に頑張ってます!」

ハグロ「へー…まああんまり深くは触れないであげる」

比叡「有り難う御座いますね」

ミョウコウ「ふむ…お前は彼方と違って中々どうして…何と言うか…押し付けがましく無さそうだな」

比叡「あれ?褒められてる…のかな?」


427 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/16(日) 23:35:12 FULxPQ2g
ナチ「あの…ところで一つ質問していいですか?」

榛名「何でしょう?」

ナチ「あなた方の後ろに居る…何か只ならぬ妖気を放っている物は…?」

榛名「へ?あの子ですか?」


ヲ級(flagship)「ヲ…」ゴゴゴゴゴゴゴ……

霧島「あれは提督が鹵獲した深海棲艦です」

アシガラ「し、深海棲艦を鹵獲!?」

ハグロ「どーしてそんな事を?」

ミョウコウ「…どうなんだ?それは前々から疑問に思っていたのだが…」

デデデ「ワシはあのヲーちゃんの可愛さに惹かれたのだZOY」

アシガラ「…そんだけ?」

エスカルゴン「そんだけでGESよ」

ナチ「……変なペンギンですね」

デデデ「だが…何故ヲーちゃんは只ならぬ妖気を放っておるのだZOY?」

エスカルゴン「一瞬敵が侵入して来たのかと思ったでGESよ」


428 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 01:28:07 ivvKeuyQ
ヲ級「ヲ…提督達が作戦に行っている間、とても暇だったから改造を二回済ませた」

エスカルゴン「そんな時間経ってたでGESか…済まないでGES」

ヲ級「謝るのは私の方、資材を改造とか新しい艦載機を作るのに勝手に使っちゃった」

エスカルゴン「ど、どれ位削ったのよ?」

ヲ級「この位」

使う前のの資材
燃料:8500 鋼材:7900
弾薬:7500ボーキ:8900
     ↓
     after
今の資材
燃料:1200 鋼材:1000
弾薬:100 ボーキ:1200


エスカルゴン「あらまなんて事を!?」

ミョウコウ「殆ど持って行かれてるな…」


429 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 02:00:29 ivvKeuyQ
デデデ「ぐぬぬぬ…こんなに資材を溶かしたら例えヲーちゃんでも許さんZOY!!」

エスカルゴン(まあ…たとえ愛していてもそれが普通の反応でGESよね…)

ヲ級「大丈夫、良い艦載機や装備が出たから」

デデデ「そうか?なら許すZOY」

エスカルゴン「良いのかよ!?」

ハグロ「このペンギンさあ、なんかヲーちゃんに甘くない?」

霧島「もうヲーちゃんで確定なんですね…まあ、提督が可愛さに惚れた程ですし」

アシガラ「んー…でも可愛いだけで付き合ったらあんまり長く続かないってネットワークにはあったんだけどなあ…?」

榛名「何でしょうか…一生のパートナー…別に変な意味ではなくて…何と言うか、相棒みたいな…」

アシガラ「相棒…ねぇ…」

ナチ「…不思議な物ですね、人間と言うのは…」

*ヲ級「ごめんなさい、でも…これに見合う活躍をしてみせるから」

デデデ「ああ、期待しておるZOY!」


430 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 04:04:20 ivvKeuyQ
金剛「トゥデイはもうスリープするデスかー?」

ハグロ「大丈夫、私達は睡眠しなくても大丈夫だよ」

榛名「でも…せめて一睡位した方が…」

ミョウコウ「そもそも寝床はあるのか?」

霧島「大丈夫です、用意しておきますよ」

比叡「その間に皆さんはお風呂に入ってて下さい!」

アシガラ「風呂?なんだそれは?」

ミョウコウ「人間が身を清める時に行う事だ、興味はあったが入る機会が無くてな…」

ハグロ「あれだあれだー!何か覗いちゃダメとかそう言うのでしょ?」

ナチ「少し違うと思いますね」

アシガラ「何だか楽しそうだ…はいはーい!入りたーい!」

榛名「では!ごゆっくりお楽しみくださいね!」

ミョウコウ「風呂か…楽しみだ」


431 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 14:33:31 ivvKeuyQ
ーーー浴場ーーー

ミョウコウ「ここが風呂か…」

ハグロ「データによると…このカゴに脱いだ服をしまうって」

アシガラ「なんで服を脱がなきゃ行けないんだ?」

ハグロ「体の汚れを落としやすくする為だってさ」

ナチ「成る程、でしたらこの服は脱ぎましょう」

ミョウコウ「お前達…もうちょっと羞恥心とか無いのか?」

ハグロ「ん、アタシは一応有るつもりだけど?」

ナチ「私もです、それに誰かに覗かれた所で私達が報復してしまえば良いだけですし」

アシガラ「しゅうちしんって何だー?」

ミョウコウ「……まあそうなのかもな、私達にとっては…」

アシガラ「ねえねえ、しゅうちしんって何さー?」

ハグロ「そんな事よりさっさとお風呂入ろ、先越されるのやだし」

ミョウコウ「…そうだな、そろそろ入るか」

アシガラ「おーい!」


432 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 14:46:06 ivvKeuyQ


カポーン……

アシガラ「入りまーっす!」ガララッ!

雷「あら、お客さんかしら?」

暁「ちょ!黒い髪の人!タオルくらい巻きなさいよ!」

ハグロ「ちぇ、先客が居たか」

ミョウコウ「紹介する、ウチの次女達だ」

響「ああ…北上さんから聞いているよ」

ナチ「そうでしたか、では紹介は不要でした?」

吹雪「はい…もう知っちゃってるので…」

ハグロ「まあいいや、とにかく入らせてもらうよー」

雷「暖かいわよ!入って入って!」


433 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 14:58:37 ivvKeuyQ
ザブ……

暁「へー…貴方達がミョウコウさんの妹さんだったのね?」

ハグロ「そ、暫く厄介になるから宜しくね」

アシガラ「お前達の名前は何て言うんだー?」

響「私は響、それで黒髪の方が暁姉さん、茶色の髪の…活発で面倒見が良い方が雷、少し控えめな性格の方が電だよ」

吹雪「そして…私は吹雪です」

ナチ「そうですか…宜しくお願いしますね」

ミョウコウ「所でだ、お前達は何故風呂と言う物に入る?」

暁「なんでって…レディーなら当然よ!」

響「戦いの疲れを洗い流すのに大事な事だから入っているよ、無論入りたいって思った時も入るけど」

電「私は…女の子はお風呂に入らなきゃダメだって思ってるのです」

ミョウコウ「成る程、性別がメスの人間は風呂が必要不可欠、と…」

アシガラ「新しい情報が手に入ったなー!」


434 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 15:08:19 ivvKeuyQ
吹雪「にしても…大きいですね…」

ミョウコウ「…何がだ?」

雷「その……お、お胸が…」

ミョウコウ「…胸…?」

アシガラ「そんな事気にして何になるのさー?」

暁「大人のレディーは胸が大きいのは常識よ!」

ナチ「…私達はその『大人のレディー』であると言いたいのですか?」

暁「それもそうだけど…一体どうしたらそんなに大きくなるのよ?」

ハグロ「いやいや…アタシ達言う程大きく無いよ?そりゃ皆と比べれば大きい方だけどさ…」

ミョウコウ「私達は…恐らく人間では標準的なサイズ…だと思うぞ」

響「それで標準的…ね…」

雷「あの…ハグロさんの胸…少し触らせて?」

ハグロ「え?何でアタシに頼むの!?」


435 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 15:17:23 ivvKeuyQ
雷「良いからお願い!」

ハグロ「えぇー……ミョウコウ、パス」

ミョウコウ「お、おい!?」

雷「分かったわ、じゃあ行くわよ…それっ!」ガバッ!

ムニッ

ミョウコウ「ひゃっ!?な、何をしている…」ビクッ!

雷「んー…やっぱり普通かしら…?」

電「わ、私も…ハグロさんの胸を触ってみるのです!」

ハグロ「やだ!てか何でアタシの胸に執着するのさ!?」

ミョウコウ「っ…あ、アシガラ!ナチ!!見ていないで…んっ…止めさせろ…!」ビクッ!

ナチ「いや…止めさせようって思っても止めてくれない様な…」

ミョウコウ「さ…さっきから…んんっ!体が熱を出している…!これは異常が起きているとしか言いようが…あっ…!」ビクンッ!

アシガラ「それは本当か!?大変だ!!」

ハグロ「はいはい!もう胸の話はストップストップ!もう止めにしよ!」パンパン!


436 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/17(月) 15:26:13 ivvKeuyQ
暁「何でよ?」

ハグロ「だってって…ほら、吹雪を見なよ」


吹雪「そ、そんな…恥ずかしい所を揉んで……///」ブクブク……

雷「あああ!?ふ、吹雪が沈んじゃってる!?」

電「はわわわ…早く助けないと!」

ハグロ「はぁ…あい、終わらせたよ」

ミョウコウ「す…済まない…っ」ビクッ

アシガラ(……なんでミョウコウはびくんびくんしてるのかな…?)


ドバァァァァァァァァン!!!!

暁「きゃっ!?」

アシガラ「うわっ!!」

ミョウコウ「う、上から何か降って来たか…!?」


437 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 15:40:34 ivvKeuyQ
やべぇ…sageてた……

雷「い、一体何が降って来たのよ…?」

雷が落ちた物体に目を向けると、そこには巨大な尻尾が生えたコートの様な物を着た少女が浮かんでいた。

吹雪「…誰かな…?深海棲艦にも似てるけど…」

ミョウコウ「……此方のデータにも何も無かった、恐らくは新種だろう」

???「…」

電「と、とにかく…このままじゃこの子が心配なのです…お風呂から出してあげないと」

雷「そうね!まずは…この子は何処に運んだら良いと思う?」

ハグロ「あ…取り敢えず近くに置いたら?」

暁「そうね!」

ガラララッ!!!!

デデデ「お前達!大きな音がしたが大丈夫だったかZOY!?」

響「…あ、司令官…」


438 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 15:51:58 ivvKeuyQ
暁「あ…あ…」カァァァァ

吹雪「司令官…///」

デデデ「ん?どうかしたかZOY?」

ハグロ「入ってくんなぁぁ!!この変 っ!!!」ブンッ!!

デデデ「おわぁ!?貴様!何するZOY!!」

電「良いから出てって下さいっ!///」

デデデ「むう…仕方ない、後で司令室に来る様に!」

ピシャンッ

ミョウコウ「…全く、折角事が進みそうだったのに何故追い出す…?」

暁「れ、レディーのお風呂を覗いた司令官が悪いんだから!」

ミョウコウ「あれはどう見てもお前達を心配して駆けつけただろう、その恩を仇で返すとか…」

暁「う…そう…よね…」

ハグロ「アタシが悪いの…まさか本当に男の人が来るなんて思わなかったから…」ズーン

アシガラ「とにかく、少し風呂を堪能したらコイツ連れて司令室行くぞー」

響「そうだね…」


439 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 16:10:59 ivvKeuyQ
ーーー数十分後 司令室ーーー

ミョウコウ「…デデデ、入るぞ」

ハグロ「さっきはごめん…」

デデデ「いやいや…良く来てくれたZOY、して…さっきの音は?」

雷「えっとね…突然この子が落ちて来て…」スッ

デデデ「何ZOYこれは?」

エスカルゴン「んー…見た事の無いタイプでGESな」

ミョウコウ「霧のデータベースにもコイツの情報は全くない…完全な新種だと私は考えている」

ヲ級「……」ジー

雷「?どうしたの?」

ヲ級「…ううん…何だか見た事が有る様な気がしたけど…」

デデデ「心当たりが有るのかZOY?」


440 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 16:41:40 ivvKeuyQ
???「ん…」

尻尾「グル…?」

雷「あ!起きたわ!」

暁「…その尻尾みたいなのって唸るのね…」

???「……」ムクッ

響「あの…君は…?」

レ級「ボクの名前…?確か…『戦艦レ級』…だよ?」

エスカルゴン「聞いた事の無い名前でGESなあ」

レ級「それで…こいつの名前は『ラトニー』だよ、可愛いでしょー?」

暁「え…??ま、まあそうかもね…??」

ラトニー「…グォォォォォォォ!!!!!」

暁「きゃっ!?」

レ級「こ、こら!人の前で吠えちゃダメだって言ってるだろ!?」

ラトニー「…クゥーン…」シュン


441 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 16:51:35 ivvKeuyQ
雷「何か…犬みたいね…その尻尾…」

レ級「…この尻尾、結構凶暴でさ…コイツは近づいた物全部壊しちゃったんだ…」

エスカルゴン「うわぁ…見かけに寄らず厄介でGESな…」

レ級「何でそれがボクのお尻にくっ付いてるのかは分かんないけど…取り敢えず名前を付けて可愛がってるんだ」

ラトニー「グルル……」

ヲ級「……どうして貴方がここに?しかも浴場の天井から落ちたって…」

レ級「んー…それも分かんない」

ヲ級(……一体どうして…?)

ミョウコウ「…ふむ、貴様…レ級と言ったな…」

レ級「うん」

ミョウコウ「お前は…ここに来る前は何処にいたのか思い出せないか?」

ハグロ「そうだよ…なんかさ、お家みたいなのとかさ」

レ級「ボクは…お家?だったのかなあそこ……何かの部屋に閉じ込められてたんだ」


442 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 17:08:43 ivvKeuyQ
アシガラ「部屋?」

レ級「うん、たまに…そこのヲ級ねーちゃんみたいな…仲間?がいっぱい遊びに来たんだ」

電「ふんふん…」

レ級「最初の内はラトニーが皆食べちゃったけど…途中からボクが出来るだけ皆を襲わない様にと育てたら…余り人を襲わなくなったんだ」

アシガラ「…さらっと恐ろしいことを言ったな…」

ミョウコウ「…その尻尾の凶暴さ故に隔離されていたと言う事か…」

ヲ級「……」

デデデ「ヲーちゃん…何か知っているのかZOY?」

ヲ級「…この子は確か…ううん、何でもない」

エスカルゴン「え?」

ヲ級「それより…これからどうするの?」

レ級「んー…どうしようかな…」


443 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 17:09:26 ivvKeuyQ
休憩入れます、2時間位にまた…


444 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 19:46:02 ivvKeuyQ
雷「…暫くここに居たら?」

レ級「良いの?」

暁「良いわよ!私達と一緒に遊んだりしましょ!」

響「君の事ももっと知りたいし…」

レ級「…良いよ!良かったねラトニー!ここに居ていいって!」

ラトニー「グルル、グルル…」

暁「今のは…唸り声と言うよりかは…猫のゴロゴロ音?」

電「不思議な…生き物?なのです」

デデデ「遊ぶのも良いが…今日はもう早い、早く寝るZOY」

ミョウコウ「そうだった…もうこんな時間である事を忘れていたぞ」

暁「じゃあじゃあ!今日はレ級と一緒に寝るわ!」

雷「良いわね!レ級もそれでい?」

レ級「良いよ!ラトニーには寝てる間に襲わないでって言っておくから!」


445 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 19:52:03 ivvKeuyQ
ハグロ「じゃ…そう言う事で?」

ナチ「睡眠を取りますか…」

響「皆…お休み、良い夢を見てね」

デデデ「今日もお疲れさまだZOY」

ーーーその夜ーーー

響「すー…すー…」zzz

電「むにゃむにゃ…むにゃ…のです…」

暁「…うぅ、まだ冷えるわね…?」

レ級「…」スタスタ

暁「ねえ…何処行くのよ?もう寝る時間よ?」

レ級「大丈夫…分かってる、少し風に当たりに行くだけだから」

暁「私も着いて行くわよ…?」

レ級「ありがとう、でも…大丈夫だから」

暁「ホントに…?気を付けてね…?」

レ級「…ん」


446 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 20:12:24 ivvKeuyQ
ーーー停泊所ーーー

ヲ級(あの子は…計画だけ聞かされたから詳しい内容はよく分からなかったけど…まさか…)

レ級「あれ?ヲ級ねーちゃんも涼みに来たの?」

ヲ級「…そんな所」

レ級「そっか…」

停泊所に赴いたレ級はヲ級を見つけ、一人ではない事に安堵しながら地面に腰を掛ける。

レ級「…ねえ、どうしてここに居るの?」

ヲ級「…ここの提督に連れてかれた、それでそのままここに居る」

レ級「ふーん…」

ヲ級「…貴方は何故ここに?」

レ級「分かんない、お母さんに初めて外に連れて行ってくれるって言われて…それからは…」

ヲ級「……そう」

レ級「お母さん今どうしてるかな…会いたいよ…お母さん…」

ヲ級「…」


447 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 21:07:39 ivvKeuyQ
ーーー翌日ーーー
デデデ「…鼾はガ行が似合うZOY…」zzz

コンコン

「入って宜しいでしょうか?」

デデデ「ん…?誰ZOY?」

ガチャッ

大和「遅刻して大変申し訳有りません…私が大本営から使わされた艦娘、『大和』です」

デデデ「大本営…艦娘…?ああ…そんなのも送って来るとか言っていたZOY…」

大和「それと…これを」ゴロッ

三式弾×4

デデデ「これは!」

大和「アイアンボトム・サウンドに飛行場姫と呼ばれる個体が居ます、それに有功打を与える事の出来る兵器です」

デデデ「奴に挑む際はこれを金剛達に付けよと…分かったZOY」

大和「僭越ながら私も提督の戦いに参加させていただきますね」

デデデ「頼むZOY、お前が居れば百人力だZOY!」

旧日本帝国海軍超弩級戦艦『大和』が仲間になった!


448 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 22:53:06 ivvKeuyQ
ガチャッ
長門「提督、大和が来ているのか?」

デデデ「ああ、大本営から使わされて来たらしいZOY」

大和「宜しくお願いしますね」

長門「大和とともに作戦か…胸が熱いな」

大和「提督、今日はどうしましょう?」

デデデ「えーと今日は…昼にサンタクロース諸島海域に突入するZOY」

長門「そこを突破した後は…いよいよか」

デデデ「ああ……『アイアンボトム・サウンド』へと突入する」

長門「長かったな…」

デデデ「思えば右も左も分からずにエスカルゴン達に色々教えられていたのが懐かしいZOY」

大和「そうだったんですね…ここまでお疲れさまでした」

デデデ「いやいや…まだこれからだZOY」

長門「ああ、敵の大将を取らない事には終わらないからな…」

デデデ「…では、各自作戦開始時刻まで待つZOY」

大和「了解…」


449 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/17(月) 23:49:24 ivvKeuyQ
ーーー午後12時ーーー

デデデ「…準備はできたかZOY?」

長門「ああ、完璧だ」

赤城「必ずや…海域を突破してみせます!」

大和「この大和の力…ご覧に入れましょう」

ハグロ「ローアだっけ?あの船のクルーはアタシ達がやるよ」

ナチ「私達も戦いに参加します…お力になれるかどうかは不安ですが…宜しくお願いします」

デデデ「良いだろう…では…出撃だZOY!!」

ーーーサンタクロース諸島海域ーーー
WORLD E-3 Santa Claus Islands waters
第一デデデ海軍艦隊
旗艦:ローア
イ401
長門
陸奥
大和
赤城

ローアの乗組員
船長:マホロア 副船長:ミョウコウ 通信担当:間宮 火器管制:アシガラ 
作戦参謀:ナチ 主砲:マルク レーダー員:ハグロ 隠し玉:カービィ


450 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 00:09:19 4Xco/CiY
イ401の乗組員
艦長:千早群像 メンタルモデル:イオナ キリシマ ヒュウガ タカオ
火器管制:橿原杏平 ソナー手:八月一日静 機関調整・メカニック:四月一日いおり
データ解析・アドバイザー:織部僧 その他:刑部蒔絵


デデデ「さて…ここを突破し、敵の本拠地へと突入するZOY!」

長門「おーっ!」

陸奥「頑張ってみせるわよ!」

エスカルゴン「ではー…久しぶりに方角探知機をプッシュっ!」ポチッ!

方角探知機(SE)

大和「ええと…南東ですね?」

デデデ「よし!そこに進むZOY!」


451 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 00:15:21 4Xco/CiY
風呂入ってくる、意見とか有れば(無いだろうけど)宜しく。


452 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 02:16:02 4Xco/CiY
ーーーーーー

リ級(elite)「あー…やる気が出ない…」

ヘ級(elite)「ソンナンジャ駄目ッスヨ、幾ラアンナ事ガアッタト言ッテモヤル気ハ出サナキャ」

リ級「そんな事言われたって…ようやく一緒に外に出かけようって時に連れ去られたのよ?もう何の為に生きれば良いのよ」

ヌ級(elite)「これ以上ねぇ程落ち込んでるだな…」

ロ級(flagship)「…アア」


長門「…敵影確認、重巡と軽巡、軽空母、駆逐がそれぞれ1隻ずつ居るな」

赤城「んー…大半は艦載機の爆撃で落せますかね…?」

陸奥「相手に軽空母も居るから油断は出来ないわね…」

大和「敵の艦載機は此方で対処します、存分に艦載機を放って下さい」

赤城「分かりました、では…行きます!」

航空戦、開始!



455 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 10:17:29 4Xco/CiY
赤城「一航戦、出ます!」ビシュッ!!

ヌ級「おらの艦載機、目に物を見るだ!」ベシュッ!!

ゴォォォォォォォ……

ドドドド!ドドドドド!!

陸奥「くっ…向こうも数が多いわね…!」ドォン!!

長門「そろそろ一筋縄では行かなくなって来たか…!」ドドドドッ!

大和「ですが…諦める訳には行きません!」ドドッ!!

ドガァァァァァァァン!!!!

リ級「おう」中破!

赤城「っ…!」小破!

陸奥「うーん…微妙ね…」

イオナ『でも…相手は中破している、こっちの勝機はある』

長門「そうだな…行くぞ!!」


456 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 12:52:17 4Xco/CiY
砲雷撃戦、開始!

長門「悪いな…お前から落させてもらうぞっ!」ドォンッ!!!

リ級「よ」グンニャリ

陸奥「あ…!?」

デデデ「何をやっているZOY!!」

長門(く…まさかあの様なやる気の無い動きで弾を避けるとは…)

リ級「それ」フルン

大和「っ!」ドガッ!!

陸奥「大丈夫!?」

大和「…大丈夫です、少し驚いただけです」

イオナ『でも…艤装で思い切り殴られてた』

大和「これしきの事は超弩級戦艦なら耐えられます!」

リ級「げー…まじー?」グデーン


457 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 14:17:20 4Xco/CiY
陸奥「私の一撃を喰らいなさいっ!」ドォンッ!!

ドガァァァァン!!!

ヘ級「ゴ、ガアアアアア……!」撃沈!

リ級「あー…沈んじゃったー」

大和「…随分と薄い反応ですね?」

リ級「ああうん、何かどーでもいー」グデーン

ヌ級「しっかりするべ!オメェが守らんで誰が南方棲鬼様と装甲空母鬼様を守る!」

リ級「アンタ」

ヌ級「…やる気無いのは分かる、だけんど…こんな時こそ気張って行くのが兵士ってもんだろ!?」

リ級「はいはいそうですねー」


赤城「な、何だか彼方の様子が変ですよ?」

長門「喧嘩をしているのか?」

大和「と言うよりかは…叱咤?」

陸奥「一体何があってあんなにやる気がなくなったのかしら?」


458 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 14:50:36 4Xco/CiY
イオナ『…何れにしても、戦わずに進めるかもしれない』

長門「どうする?喧嘩している間に通ってしまうか?」

大和「提督、どうしますか?」

デデデ「んー…弾薬と燃料を消費するのは避けたいな…うむ、ここは通ってしまうZOY」

赤城「分かりました、では進んでしまいましょう」

エスカルゴン「では行くでGESよー!」

ザザァ……

ヌ級「そんなんだから駄目であって…あ!そうこう話している間に逃げられただよ!」

リ級「さいでっかー」ダラダラ

ヌ級「…この海域が突破されたらオメェの所為だよ」

リ級「私があの艦隊相手にやる気出してもみんなやられて終わりだったじゃん」

ヌ級「う…まあそうかもしれねえが…!」

ロ級「……」ゴボボボボ……


459 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 15:35:27 4Xco/CiY
ーーーーーー

マホロア「ここにも敵は居ないカ?」

ハグロ「ん、特に反応はないよー」

ミョウコウ「奇襲される可能性もあるかもしれん、油断するなよ」

アシガラ「あいあーい、キャプテーン!」ビシッ!

マホロア「キャプテンはボクダヨォ」


ザバァッ!!

長門「うわッ!?」

大和「奇襲とは…!」

ミョウコウ「…やはりどうしても通す訳には行かなさそうだな」

ロ級「…」ゴゴゴゴゴ……

ル級(elite)「…」ゴゴゴゴゴ……

ホ級(flagship)「…」ゴゴゴゴゴ……


460 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 16:30:45 4Xco/CiY
陸奥「な、何だかさっきとは打って変わってピリピリしてるような…?」

長門「本拠地に近づいている証拠だろう」

赤城(本当に…只それだけなのでしょうか…?)

大和「しかもさっきの駆逐艦も居る…追いかけて来たみたいですね」

ミョウコウ「やはりここは…真っ正面からぶつかるか」

アシガラ「いよっ!待ってました!」

デデデ「では…奴らを駆逐するZOY!!」

砲雷撃戦、開始!

大和「私の砲撃…受けて見なさい!」ドォン!!

ル級「…っち」小破!

長門「何だか固いぞ?」

大和「あら…?」

赤城「敵も鍛錬を積んでいると言う事ですね…!」


461 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 17:36:26 4Xco/CiY
ロ級「…!」バン!!ババン!!

ギュンッ!!

長門「うわっ!?」

陸奥「長門姉!大丈夫!?」

長門「大丈夫だ…少し頬を掠めたがな」

赤城「こうなったら…少しばかり…本気を出させてもらいますっ!」ビシュッ!!

ゴォォォォォォォ……

ル級「…撃ち落とす!」ドドッ!!

ドゴォンドゴォン!!

赤城「くっ…!」

大和「対空体制が厳しいですね…!」


462 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 20:28:13 4Xco/CiY
ホ級「…!」ドドン!!

陸奥「っ!ようやく本気出して来たのね?」小破!

長門「…深海棲艦に一体何があった?」

赤城「分かりません…」

大和「まあ…そんな事を気にしていても始まりません、とにかく本拠地まで進まなくちゃ」

ミョウコウ「そうだな…アシガラ!敵戦艦に魔法弾を放て、一撃で落せ!」

アシガラ「了解!発射!!」ピピッ!

ギュォン…バシュッ!!

ドゴォォォォォォォォン!!!

ル級「く…」撃沈!

アシガラ「どうだっ!!」

間宮「うーん…やっぱり強すぎますね…」

ハグロ「こんなんで良いのかな…」

ミョウコウ「これ位しないと突破出来ないと言う事だろう」


463 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 22:04:52 4Xco/CiY
ガリッ!!

ミョウコウ「ん!?何の音だ!?」

ナチ「…駆逐ロ級にローアの船体を齧られてます」

マホロア「同じロから始まる名前なのにこっちが強いから嫉妬しちゃったんダネェ…」

ハグロ「ってそれヤバいじゃん!どうすんの!」

ミョウコウ「大丈夫だ、この船が食い破られる事は無い。寧ろ他の奴にとって絶好のカモだ」


陸奥「それっ!」ドォン!!

ロ級「ガ…」撃沈!

ミョウコウ「な?」

ハグロ「な?じゃないよ、もしこいつが最上位の奴だったらどうすんの?」

ミョウコウ「知らんな」

ハグロ「…何時からそんな無責任になったのさ」


464 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 22:56:19 4Xco/CiY
ホ級「……」

大和「どうします?逃げるなら今の内ですよ?」

ホ級「…」クルッ

赤城「あ、あらら?」

ザザァ…

大和「本当に去っていった…?」

長門「さっきから一体何なんだ…?奇妙な事ばかり起きる」

ハグロ「…訳が分からないよ」


イオナ『みんな、もう終わった?』

杏平『いい戦いだったぜー』


ミョウコウ「あいつら…出番が無かったのを良い事に悠々と観戦しおって…!」

ナチ「後で怖い画像データでも送っておきますか」

ハグロ「そうだそうだ、社会的にも怖い奴送ろうよ!」

マホロア「…君タチ結構酷いネェ」


465 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/18(火) 23:41:34 4Xco/CiY
ーーー敵機動部隊主力群ーーー

装甲空母鬼「何何…?デデデ海軍がこっちに向かっているですって?」

南方棲鬼「そうよ、それももう近くに来てるって」

装甲空母鬼「ふーん……」

南方棲鬼「こっちとしちゃ、今奴らには付き合いたく無いわね…私たちだって色々忙しいのに」

装甲空母鬼「そーよねぇ…あの子を探してるのに…こんなんじゃ捜索もままならないじゃない」

タ級(elite)「ねー」

リ級(elite)「何なんだろうね…いっつも人の邪魔ばかりしてさ」

ピコーン

ハグロ「んー…敵影確認、鬼クラスが2隻、戦艦と重巡のエリートが1隻だってさー」

マホロア「『鬼』カァ…相見えるのは初めてダネェ」

カービィ「ぽーよ」

ミョウコウ「十分に注意が必要だな」


466 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 00:53:37 4m6pc9es
長門「…どうする?航空戦で落とすか?」

大和「…ですね、鬼は落とせなくても…通常の個体は落としておきたいですからね」

陸奥「じゃあ…早速やってもらえる?」

赤城「了解です!」ビシュッ!!

ゴォォォォォ……

装甲空母鬼「ん…ほれ」ヴンッ!

南方棲鬼「…もう来たの?早いわね…」

装甲空母鬼「まあ、せっかちな人達だから…」

ゴォォォォォ……

長門「あ、相手も艦載機を出してきた!?」

大和「対空体制を!」ジャコッ!

陸奥「了解っ!」ジャコッ!


467 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 01:21:32 4m6pc9es
ドドドォォォォォォン!!!!

赤城「…!」

長門「相手も中々やるな…!」小破!

陸奥「これは少し骨が折れるわね?」小破!

大和「本気を出して行かないとですね…!」


装甲空母鬼「…はぁ、しつこいねぇ」

南方棲鬼「人間はそういう人を嫌うらしいけど…分かるわ」

リ級「ま、そーゆーウザい蚊は潰すだけ…行くよ」小破!

タ級「特訓の成果を見せてやるんだから!」

砲雷撃戦、開始!


468 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 02:26:33 4m6pc9es
イオナ「…私たちの出番が来た、行かなきゃ」

杏平「よっ!待ってました!」

キリシマ「…ん!?ね、寝てないぞ!?」

ヒュウガ「説得力無いわねー…しゃんとしなさい?」

群像「では…俺達も行くぞ!」

タカオ「はいっ!」

イオナ「杏平、3番から5番の発射管に魚雷を装填して」

杏平「了解!」ピッピッ

ガゴン……


装甲空母鬼「南方ちゃん、こっから私は戦ってるから貴方は接近戦頼んだわよ?」

南方棲鬼「了解!コンゴウの目的の邪魔はさせないよ!」ダッ!


長門「…!鬼1隻が接近してきたぞ!」

大和「なんとか迎撃を!」


469 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 12:06:04 4m6pc9es
ドォン!!ドドォォン!!

南方棲鬼「当たらない当たらない!」

ミョウコウ「素早いな…!アシガラ!撃ち落とせ!」

アシガラ「おっし!うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!」ピピピピピピピピピピピッ!!!

ハグロ「ちょ、押し過ぎ!?」

ローアから大量の魔法弾が雨の様に南方棲鬼に向かう。

長門「…幾らなんでもアレは…」

陸奥「ちょっと出し過ぎよね…」


南方棲鬼「…避ければ良いだけの事っ!」

右に旋回して弾を躱す南方棲鬼。
しかし、魔法弾はそのまま虚空へと飛ばずに彼女を追尾する。

南方棲鬼「ちょ、追尾式!?」

これでは流石に避けきれない…そんな状況の中、彼女は奥の手を使う。


470 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 14:03:58 4m6pc9es
南方棲鬼「ざぶんっ!」ザブンッ!

水中に潜る事で、魔法弾の脅威から逃れられると考えた南方棲鬼は一旦潜水する。

長門「す、水中に潜った!?」

陸奥「潜水艦でも無いのに卑怯よー!」


しかし、水中にいるイ401のクルーがそれを見逃すはずが無く…

群像「…今だ!装填した魚雷を発射しろ!」

杏平「任せろっ!」ピッ!

ボシュッ!!!

ゴボボボボボ……

潜水した南方棲鬼に向け、魚雷を多数発射したのである

南方棲鬼「ごぼぼ…(ここなら安心かな…ん!?)」


471 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 15:11:47 4m6pc9es
魚雷は南方棲鬼に狙いを付け、凄まじい速度で接近する。

南方棲鬼「ごぼぉ!?(嘘ぉ!?)」

急いで浮上する南方棲鬼、だが…

ゴオォォォォォッ!!!

南方棲鬼「えー…?」

なんとか水面に顔を出すと、追尾していた魔法弾がこちらに向かってきた。

南方棲鬼「ふ…踏んだり蹴ったりじゃなぁぁぁぁぁいっ!!」

その理不尽な状況に対しての慟哭は、魚雷と魔法弾が命中した音に掻き消される。

マホロア「アー…あれじゃあ耐えられる筈が無いネェ…」

ミョウコウ「…鬼があっさりやられて良いのだろうか…?」

長門「何れにせよ、厄介な敵を落とせた…これで戦いが有利に…」


「あーいたたたた……ちょっと乱暴すぎないかしら?」

大和「!?」


472 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 20:50:41 4m6pc9es
南方棲戦鬼「まさかこんなに早く『もう一段階の姿』を使う事になるなんてね…貴方達、ツイてるわよー?」

長門「す、姿が変わった!?」

陸奥「…この場で変身するなんてね…!」

南方棲戦鬼「さっきの手荒い歓迎のお礼をしなくちゃね…!」ゴゴゴゴゴ……

装甲空母鬼「ええ、こうなったらもう撃退では済まさないわよ」

タ級「ふっふっふ…私たちは飽くまでもハンデ!!」

リ級「南方棲鬼…いや、南方棲戦鬼様の面汚しだ!!」

ハグロ『そこまで自分を卑下しなくても…』

タ級「ふっふっふ…私たちも負けちゃいないよ!」

リ級「今の私なら南方棲戦鬼様を動かす事無く貴方達を蹴散らせるわよ!」

ハグロ『ごめん、やっぱウザい』

陸奥「見事過ぎる手の平返しね…」


473 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/19(水) 22:28:24 4m6pc9es
南方棲戦鬼「という訳で…本物の砲撃を受けてみなさいっ!」ドォン!!

赤城「!!」

ドガァァァァァァァン!!!!

赤城「う…」大破!

長門「赤城っ!!」

ハグロ『えぇー!?一撃で大破ぁ!?強すぎでしょあいつ!?』

タ級「どうだ!これぞ南方棲戦鬼様の力!」

リ級「あんたらが敵う訳無いの!」

長門「黙れっ!!」ドォン!!

リ級「ぶへぇーーーーっ!!!」大破!

タ級「ちょ!?酷いよー!」

長門「ふん、お前達に比べればマシだ…!」


474 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 04:26:02 m6Ppm2kI
装甲空母鬼「まあ良いや…沈みなさい?」ヴンッ!!

ゴォォォォォォォ……

ハグロ「まーた艦載機ぃ…?」

ナチ「…ここは彼に頼みましょう、彼の力ならきっとあの数も…」

ミョウコウ「そうだな…間宮、彼に通達を」

間宮「了解です!」ピピッ


マルク「…よーやくボクの出番なのサ?」

間宮『はい!あの数を落とせるのはマルク君しか居ないの、お願い!』

マルク「お願い?愚問だねぇ…」


マルク「言われずとも…薙ぎ払うに決まってんだろっ!!」ゴバァァァァァッ!!
*
マルクは力を溜め、光線として一気に放出して艦載機を薙ぎ払う。

装甲空母鬼「むー…あれじゃあちょっと私の強みが出せないわねー」

タ級「ていうか…どこから発射してんだろ?」


475 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 08:16:34 m6Ppm2kI
大和「隙ありっ!」ドォン!!

ドガァァァァァァァン!!!!

南方棲戦鬼「っ…やっぱり大和型の一撃は少し堪えるわね…」小破!

陸奥「全然効いていない…!?」

長門「装甲も頑丈という事か…!」

タ級「そういう事!貴方達みたいに火力と装甲でゴリ押ししてみたんだよっ!」

大和「…くっ!」

タ級「てなわけで…さいならっ!」ドォン!!

陸奥「!!」

長門「危ないっ!!」

ドガァァァァン!!!

陸奥「…」中破!

タ級「いえいっ!」vv


476 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 15:42:50 m6Ppm2kI
長門「くっ…!」ドォン!!

ドガァァァァァァァァァン!!!!

タ級「きゃんっ!痛くしないでよー!?」中破!

南方棲戦鬼「仕返しするわよっ!!」ドドォン!!!

ドガァァァァァァン!!!!

長門「ぐっ…!」中破!


ドバァァァァァァァァン!!!!

南方棲戦鬼「!?」

装甲空母鬼「あらら…」大破!

南方棲戦鬼「ちょ、どういう事よ!?」


イオナ「…よし、敵の近接担当が気をとられている隙に装甲空母を落とす…群像、作戦は上手く行った」

群像「ふう…これで実質的な戦力は彼女一人となったな」

タカオ「後は…あの厄介な敵相手にどうやって戦おうかという事よね」


477 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 16:11:37 m6Ppm2kI
織部「でしたら、水中に狩り出して強力な振動で攻撃するというのはどうでしょう?」

キリシマ「それは…有効な作戦なのか?」

群像「やってみる価値はあるだろう…静、ローアにこの案を提出してくれ」

静「了解です」ピピ……


ピピピ……

間宮「?401のクルーからの通達です…」

マホロア「何カナ?」

間宮「えーと…さっきみたいに魔法弾で敵を水中に移動させ、強力な振動で打撃を与えるという物ですが…」

マホロア「さっきの様ナ魔法弾じゃ考え見透かされて躱されるに決まってるヨォ」

間宮「では…どうしたら…」

マホロア「…あのネェ、人間はネェ…なんか違う攻撃出せば同じ戦法じゃないって思ッチャウタイプなんダヨォ」

間宮「えっと…つまりどういう事ですか?」


478 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 16:46:02 m6Ppm2kI
マホロア「ニブい!果てしなくニブい!こういう時こそキミのマイボーイフレンドの出番デショ!?」

間宮「えぇぇ?だ、大丈夫なんですか!?」

マホロア「大丈夫!ボクを信じテ!」

間宮「はぁ…では通達します…」ピピピ……



ピピピ……

群像「何と言っている?」

静「ええと…『水中に狩り出すのにはウチの主砲を使う』と…」

ヒュウガ「主砲ぉ?あの船に主砲なんてあったかしら?」

キリシマ「それに相当する威力の技を持つ者の事だろう?」

イオナ「…群像、どうする?」

群像「…それで行こう、作戦に賛同すると伝えてくれ」

静「了解です!」ピピピ……


479 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 17:49:38 m6Ppm2kI
ピピピピ……

間宮「…OKだそうです」

マホロア「お、だったらマルクにはもう一仕事やってもらおうカナ…クッククク……!」

ハグロ(目が怖い…)


南方棲戦鬼「さーてと…そろそろ貴方も落とさなきゃね…?」

大和「くっ…」

南方棲戦鬼「じゃ…さよなら、大和」キュィィィィィ……

南方棲戦鬼が大砲に力を溜め、大和を沈めんと発射しようとした……


しかし、その姿勢は一筋の光で妨げられる。

大和「っ!?」

南方棲戦鬼「ちっ…良い所だったのに…!」ザブンッ!!

彼女は沈められる危険性を感じ、一旦水中に逃げ込む。

マホロア「クックック……まんまと掛かっちゃったネェ……お・バ・カ・さ・ん?」

ハグロ(凄くイラッと来たのはなんでだろ…)イラッ


480 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 18:11:28 m6Ppm2kI
南方棲戦鬼「ごぼぼぼ!!!ごぼぼぼぼぼっ!!(ムッカつく~~!!!どうして何時も邪魔してくるのよあいつらは~~!!!)」プンスカ

今まで散々作戦を邪魔され続け、今も自らの行動を邪魔された南方棲戦鬼は怒りに狂っていた。

南方棲戦鬼「がぼぼぶ…!ごぼぼぼぼ!(こうなったら…!討伐するのは諦めたわ!)」ゴボボボ……

水面下から大和に向かって泳ぐ南方棲戦鬼、次第に近づいて行くにつれ、彼女は大和に手を伸ばす。

南方棲戦鬼「ごぼぼぼ…!ごぼぼ、ごぼぼぼぼっ!(このまま中に引きずり込んで…そのまま連れ去ってやる!!)」

彼女は最早任務など考える事ができない、ただただ大和を水底に連れ去り、嬲り殺しにしたくて堪らなかった。
憎悪にまみれた手で大和を捕獲し、引きずり込もうとしたが…


ズ ゴ オ オ オ オ オ オ オ ン ン……

南方棲戦鬼「んぐっ……!?」大破!

海中にとてつもない衝撃が走り、彼女に大打撃が刻まれる。

南方棲戦鬼(なんで…なんで…くそ……)

無念の思いだけが残りながら、彼女の意識は薄れていく…



482 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 18:28:15 m6Ppm2kI

ザバァッ!!

装甲空母鬼「南方ちゃん!!しっかりっ!!」

南方棲戦鬼「…ぐ…」

彼女は海の底に沈む前にすぐに装甲空母鬼に引き上げられた。
しかし、強い衝撃によるショックの所為かとても戦えるような状態ではない。

装甲空母鬼「…許さない…絶対に許さんぞ…!!」ゴゴゴゴゴ……

大和「…!」

装甲空母鬼の憎悪に満ちた表情に驚く大和だが、彼女はその顔を大和には向けていない。
ただただ南方棲戦鬼を水中に狩り出した元凶を睨み据えている。

タ級「装母さん!ここは逃げよう!」

リ級「今あいつらに立ち向かっても撃沈されるだけだって!」

装甲空母鬼「……艦娘共、この恨みは必ず晴らすわよ」

タ級達に止められ、仕方なく撤退する装甲空母鬼。
去り際に大和達に対し、復讐宣言を行う。

 

484 : 陛下とカタツムリの人 :2014/03/20(木) 18:35:15 m6Ppm2kI
ザザァ……

大和「…撤退して行きます…」

長門「…強かったな…」

陸奥「……ええ、強かった」

デデデ『お前ら!そういう台詞はすべての戦いが終わったときに言うZOY!!』

エスカルゴン『こんなときに使っちまうなんてもったいない事を!!』

長門「はは、提督達は相変わらずで安心したよ」

陸奥「安心して良いのかしら…?」

デデデ「とにかく、ここはもう制圧した…一旦鎮守府に戻るZOY!」

大和「了解しました」

WORLD E-3 Santa Claus Islands waters
征服完了!!