4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:12:35.92 ID:A+5PTbI70
橘「…BL系男子?」

梅原「ああ」

橘「…一体なん何だそれは?」

梅原「いや、平たく言うとだな」

橘「うん」

梅原「男同士でイチャイチャするのが最近の女子の間でトレンドらしい」

橘「えー…。またお前よく分からないことを…」ドンビキ

梅原「…確かに俺も最初は信じなかったさ。そんなこと」

橘「だろ」

梅原「でもよく考えてみろよ、大将」

橘「ん?」

引用元: 橘「早く彼女が欲しいな」梅原「それならいい方法があるぞ」 



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:13:47.63 ID:A+5PTbI70
梅原「最近テレビでもおネエ系タレントとか増えてきてるだろ?」

橘「うーん…。言われてみればそうだね」

梅原「そうだろ?…そしてそのおネエ系タレント達は総じて若い女性から支持されている」

橘「そうかもね。うちの妹もおもしろがってるし」

梅原「おう。さらにいい○もとかでおネエ系タレントがイケメン俳優にタッチしたり抱きついたりするとしよう」

橘「うん」

梅原「そしたら…会場のお客さんの反応はどうなる?」

橘「どうって…?たぶんキャーッて歓声が…?」ハッ

橘「……梅原」

梅原「…ああ、理解してくれたか」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:15:33.58 ID:A+5PTbI70
橘「つまり僕達が今年のクリスマスに女の子と過ごす為の秘訣はそこにあるということか」

梅原「ああ。話が早くて助かるぜ、大将」

橘「で…そのBL系男子っていうやつに倣って男同士でイチャイチャすれば女の子からモテモテになるわけだね?」

梅原「…たぶんな」

橘「……」

梅原「……」ゴホン

橘「……梅原」ボソッ

梅原「……おう」

橘「いや、梅原君。不束者ですがクリスマスまでよろしくお願いします」

梅原「分かってくれると思ってたぜ…大将」グッ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:17:58.10 ID:A+5PTbI70
――教室

棚町「…お、今日は二人とも戻って来るの遅かったね。何してたのさ?」

橘「いや、今日は特別お腹空いてていつもよりたくさん学食注文したからね」

棚町「ふーん…。あんたにしては珍しいわね」

橘「そうかなぁ。ハハ」

棚町「そうよ。私が何年あんたと付き合いがあると思ってんのよ!」

橘「たったの4年ぐらいだな」

棚町「'4年も’でしょ!?」

梅原「ははは。相変わらずお熱いことで」

棚町「いやぁ~……。……ってところで」

橘「ん?」

棚町「……何であんた達二人は手を繋いでいるわけ?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:19:20.70 ID:A+5PTbI70
橘「……」

梅原「……」

棚町「……」

棚町「…ひょっとして…ギャグのつもり?」

橘「…いや、本気だ」キリッ

棚町「……ぷ」クスッ

棚町「あ、アハハハハハ!!!な、なんかすんごい気持ち悪いんだけど!!見て見て!恵子!こいつら男同士で手ぇ繋いでる!」バンバン

田中「い、痛いよ薫……ウワァ…」

橘「か、薫?」ジリッ

棚町「ク、クフッ…ち、近づかないでっ!気持ち悪い!アハハハハ!!」ヒー

田中「うわぁ…」

梅原(こ…これは…)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:22:36.24 ID:A+5PTbI70
橘「梅原…これは一体…」

梅原「……」

橘「まさかこんな事しても女の子にモテることは出来ないんじゃ…」

梅原「大将!!」

橘「ど、どうした」ビクゥ

梅原「そう結論を出すのは時期尚早じゃないか…?」

橘「…と言うと?」

梅原「…ああ。まず棚町は知っての通り…まぁ所謂サバサバ系って奴だ」

橘「うーん、そうかな…?」

梅原「男の俺達でも気兼ねなく話せるいい奴だからな。…どちらかというと棚町の感性は女より男に近いかもしれない」

橘「ああ、そういう意味ね。それなら確かにそうだな」

梅原「おう。それでなかなかBL系男子のよさに気付かないのかもしれない」

橘「…なるほど」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:25:58.37 ID:A+5PTbI70
梅原「加えて言うならば…少々中途半端だったのかもしれない」

橘「え?」

梅原「もう少しイチャイチャ度を上げる必要があるってことだ」

橘「…梅原、それは……」

梅原「ん?どうした?大将」

橘「その…あまりやりすぎると俺達の名誉に関わるというか…」

梅原「…大将」ハァー

梅原「今年こそは……つくるんだろ、彼女」

橘「……そ、そうだな。危うく決意が揺らぐところだったよ。…ありがとう、梅原」

梅原「なぁに、いいってことよ。俺とお前の仲だろ」

橘「ああ、俺達親友だもんな」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:29:15.67 ID:A+5PTbI70
――翌日

橘「よぉ、梅原」

ガシッ

梅原「ちょっとお前…あんまり学校ではベタベタするなって///」イチャイチャ

橘「いいじゃないか、別に///」イチャイチャ

梅原「……」チラッ

橘「……」じー


絢辻(…何なの、アレ。激しく目障りだわ)

絢辻「…橘君。何か用かしら?」

橘「いや…絢辻さんこそさっきから僕達を見てたみたいだけど?」

絢辻「そう?気のせいじゃないかしら」ニッコリ


橘(梅原……どう思う?)ヒソヒソ

梅原(あの笑顔を見るにおそらく悪い気はしてないはずだ…むしろ好感触とみた)ヒソヒソ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:32:26.86 ID:A+5PTbI70
絢辻「…あ、そうだ。橘君、実行委員の話だけどね」

橘「う、うん」

絢辻「順調に進行しててやることもあんまりなさそうだから…しばらくは私一人で大丈夫よ」

橘「え…で、でも…」

絢辻「あ、もうそろそろ授業始まるわね。それじゃあ橘君、忙しくなったらまたお願いね」

橘「あ…う、うん。分かったよ…絢辻さん」

絢辻「はい」クスッ



橘「……」

梅原「きっと絢辻さん照れてるんだぜ、大将」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:35:48.26 ID:A+5PTbI70
――昼休み

橘「でさ~、昨日の降下騎兵ポンドルで――」
梅原「いやー、やっぱり大将は分かってるねー。で、その後のシーンもまた――」

ワイワイ ガヤガヤ


棚町「……やっぱり何かおかしい」

田中「ん?何がー?」モグモグ

棚町「何がってほら…あの二人」

棚町「男二人で真正面に机を向かい合わせて食べてるわよ」

田中「ん~…それは別に普通じゃないかなー」パクパク

棚町「い~や、それだけじゃない!その…なんと言うか…とにかく、アイツらの周りに変なオーラが見えるのよ!間違いないわっ!」バンッ!

田中「落ち着きなよー、薫」モキュモキュ

棚町「ご、ごめん…何となくイラッとして…」

田中「そういう時は何も気にしないのが一番だよ、薫」ズズー

薫「う、うん…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:39:10.26 ID:A+5PTbI70
梅原「……大将」アーン

橘「梅原…それはちょっと…」

梅原「…棚町が見てる」ボソッ

橘「え?」


棚町「……」じー


梅原(……大将)アーン

橘(…し、仕方ない…)パクッ

橘(……お?)

橘(な、何か自分で食べるよりおいしいかも…梅原の食べさせ方が上手いのかな。流石寿司屋の息子)モグモグ

棚町「い、いま…アーンって……。け、恵子見た!今見たわよねっ!!」カクカク

田中「か、薫・・・肩を揺らさないで」カクカク

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:42:36.93 ID:A+5PTbI70
梅原「見ろよ大将。俺達を見て棚町が興奮してるぜ…」

橘「……」ボーッ

梅原「…大将、どうした?」

橘「…あ、あぁ。そうだな…」ハッ

梅原「??それよりこの調子でいけば何とかクリスマス前までには彼女出来そうだな」

橘「…うん」

梅原「さて、五限目は体育だからそろそろ着替えに行こうぜ」

橘「うん」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:46:48.69 ID:A+5PTbI70
橘「今日はサッカーか…それにしても肌寒くなってきたな」

梅原「まぁもうすぐ12月だしな。一年なんてあっという間よ」

橘「寒い寒い…。梅原、とりあえず体を動かそうぜ」

梅原「それもそうだな。じゃあ大将、行くぞー」

ドガッ!!

橘「…馬鹿、梅原。どこに蹴ってるんだよ…」

梅原「いやー、すまんすまん」ハハハハ

橘「まったく…ボールを取りに行くこっちの身にもなってくれよな」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:50:24.88 ID:A+5PTbI70
橘「ボールボールっと……アレ?」

森島「……むぅ~」

橘「も、森島先輩のクラスも体育だったんですか。奇遇ですね…ハハ」

森島「…他に何か言うことがあるんじゃないかなぁ~」ムスー

橘「はぁ…」

塚原「あのね橘君」

橘「あ、塚原先輩も。こんにちわ」

塚原「こんにちわ。…それでね、さっきここに飛んできたボールがはるかに直撃したみたいなの。ほら、この子ちょっとドン臭いから」

森島「もぉ~。ドン臭いは余計よ!響ちゃん!」ブーブー

橘「そうだったんですか」

森島「う~。痛いな~、痛いな~…」チラチラ

橘「そ、それはすいませんでした!ごめんなさい」ペコッ

塚原「ほら…たぶん彼もボールを取りに来ただけなんだろうし、イジワルはそれぐらいにして許してあげなさい。はるか」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:54:13.13 ID:A+5PTbI70
森島「う~ん…どうしよっかなぁー♪」

橘「すいませんでした」バッ

森島「…そうね。そこまで言うなら許してあげてもいいわよ」

橘「ありがとうございます!」

森島「ただし!条件が一つ!」ビシッ

塚原「まったくもう…。ごめんね、橘君。変なことに付き合わせちゃって」

橘「はぁ」

森島「……ズバリッ!あなたの秘密を一つ教えてちょうだい!!」

橘「え…。秘密ですか…?」

森島「そう。ひ・み・つ♪」ウキウキ

橘「……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 11:59:09.20 ID:A+5PTbI70
塚原「ハァー…ごめんね。はるかのことはもう相手にしなくていいから。早く行かないとお友達も待ってるんでしょ?」

塚原「ほらっ!はるかも」グイッ

森島「いーじゃない、ちょっとぐらい…響ちゃんのイジワル!」プンプン

塚原「はるかっ!!」



橘(……どうしよう)

橘(もしかしてこれは梅原の言うBL系男子とやらはモテるという理論を証明するチャンスじゃないか…?)

橘(だけどもし僕が憧れている森島先輩に引かれでもしたら…相当なショックを受けるはずだ)

橘(やっぱり止めといた方が…いやっ!親友の言うことを信じないでどうするんだ!)

橘(きっと梅原の言ってることは正しいはずなんだ!そうだ!あの梅原だぞ…!)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:05:51.00 ID:A+5PTbI70
橘「……分かりました」ボソッ

森島・塚原「え?」

橘「僕の秘密を一つ教えてあげますよ。森島先輩」

森島「やったぁ♪」

塚原「…橘君。はるかの言うことだからって無理しなくていいんだよ?」

橘「お気遣いありがとうございます。でも大丈夫です。……では、言いますよ…」

森島「うんうん♪」ワクワク

橘「実は僕……」

森島「うんうん!うんうん!」ゴクリ




橘「男の子とイチャイチャするのが好きなんです」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:11:22.73 ID:A+5PTbI70
森島・塚原「え」

橘「それも人前で…男同士で●●り合うのが大好きなんです!」

森島「……」ポカーン

森島「……えーっと」

森島「そ、それはつまりどーいうことかなぁ…響」

塚原「…え///い、いや…私にふられても…///」アセアセ

橘(どうだ…!)

森島「……」

森島(ちょ、ちょっとびっくりしたけど学校にはこんなに沢山人がいるんだからそういう趣味嗜好の人がいてもおかしくないわよね。…むしろ当然よね!)

森島「……うん!」

橘「先輩?」

森島「私はとってもいいことだと思うわよ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:16:21.62 ID:A+5PTbI70
橘「ほ、本当ですか!」(どうやら好感触みたいだぞ!)

森島「うん!すっごく素敵なことだと思う!ね、響ちゃん♪」

塚原「え…あ、うん……そ、そうね…」

橘(やはり梅原は間違ってなかったみたいだ)

森島「…でも橘君?」

橘「あ、はい」

森島「この先色々大変なことがあるだろうけど…でも、橘君ならどんな困難も乗り越えていけるって私信じてるから!」ガシッ

橘「は、はぁ…」

森島「頑張ってね!」

橘「??分かりました」

森島「うん!グーよ!ベリーグーよ、橘君!」グッ

橘「べ、ベリーグーですか…ハハ///」テレテレ

塚原「…はるか、私達もそろそろ戻らないと」

森島「そうね…じゃあまたね、橘君♪」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:21:22.06 ID:A+5PTbI70
塚原「……でもいいの?はるか…」

森島「ん?何が?」

塚原「あなた橘君のこと……」

森島「……うん。なーんか相手が女の子じゃなかったから逆に踏ん切りがついたというか…」

塚原「…そう」

森島「うん♪…ありがと、響」エヘヘ





橘(まさか森島先輩からベリーグーの評価を頂けるなんて…)

橘(やっぱりお前はすごい奴だよ…梅原…)ドキドキ

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:26:07.64 ID:A+5PTbI70
梅原「お…ずいぶん遅かったじゃないか」

橘「うん…ちょっとね」

梅原「今の森島先輩達だろ。…なーんか嬉しそうな顔してるじゃないか。…さては何かあったな、大将」

橘「う、うん」

梅原「カァ~!羨ましいね~モテる男は!コノコノ~」ウリウリ

つんつん

橘「!!?」

バッ

梅原「ん…どうした?」

橘「い、いや……いきなり肘で小突くなよ…///」

梅原「え…?あ、あぁ…すまん」

橘「……」ドキドキ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:31:06.66 ID:A+5PTbI70
――放課後

梅原「大将、しばらく実行委員の仕事ないんだろ。じゃあ一緒に帰ろうぜ」

橘「ああ。別に構わないよ」





猫「ニャーン」トテトテ

橘「お?見ろよ梅原…あんな所に黒い猫がいるぞ」

梅原「ん~…どれどれ。本当だ。学校に黒猫とはこりゃまた珍しいな」

橘「少し追いかけてみるか」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:34:28.74 ID:A+5PTbI70
――校舎裏

橘「あれ?おかしいな…確かこの辺に…」

梅原「あ…大将!もしかしてあれじゃないか?」


猫「ニ、ニャー…」ジタバタ

梅原「…間抜けなことに壁の隙間に挟まって動けなくなってるみたいだな…」

橘「梨穂子じゃないんだから…」

梅原「よし!どうにかして助け出してやるか」

橘「そうだな。僕達が追いかけたせいかもしれないし」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:39:12.59 ID:A+5PTbI70
梅原「…うーん……」

橘「どうだ。梅原」

梅原「もう少しで手が届きそうなんだけどなー…」

猫「ニャー…」

梅原「大将。ちょっと後ろから俺のお尻を押してくれないか?」

橘「え…」ドキッ

梅原「本当にあとちょっとで届きそうなんだ。頼むよ」

橘「あ、ああ…分かった…」

梅原「俺まで挟まったら元も子もないから最初は優しく…な」

橘「おう…」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:43:13.72 ID:A+5PTbI70
グイッ

橘「ど、どうだ梅原…」

梅原「お…何とか尻尾の先端を指が掠めるまでにはなってきたみたいだ」

梅原「引き続き頼む」

橘「…分かった」

橘(…それにしても)

orz←

橘(梅原って…なかなかいい尻してるよな…)ゴクリ

橘(…ちょ、ちょっと一回だけ撫でてみようかな…)

橘(べ、別にこれは単なる好奇心からで…間違っても変な気はないんだけど…)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:48:01.44 ID:A+5PTbI70
さわっ

梅原「うっ!??」ビクッ

梅原「お…おい!大将!今何を……!」

橘(…こ、これは……)

さわさわ

梅原「ひゃうっ!!?」ビクンッ

橘(な…なんてことだ……)ナデナデ

梅原「た、大将…やめ……んっ…」ヒクヒク

橘(こ、こんな撫で心地のいいもの…今まで触ったことはない!!)ナデナデ

梅原「た、たいしょぉ……」ヘナヘナ

橘「うぉぉおおおおっ!!!」ナデナデ ナデナデ


七咲「……な、何やってるんですか……先輩…?」

橘「……ハッ!?」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:53:34.97 ID:A+5PTbI70
梅原「そ、その声は……七咲!?」

七咲「…はい」

橘「…今から七咲は部活?」

七咲「そうです…。…ところで先輩達はこんな所で何を……?」

梅原「あ…ね、猫だよ!ほら、猫が壁に挟まってるから助けようとして――」

猫「……」

ぴょん!

猫「……」トテトテ

梅原「あ…」

七咲「猫…?」チラッ

七咲「猫なんていませんけど……」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 12:58:42.48 ID:A+5PTbI70
梅原「さ、さっきまでいたんだよ!七咲、信じてくれ!」

七咲「はぁ……」じー

七咲「…ところで先輩」

橘「なんだい?七咲」

七咲「あの……さっき先輩は梅原先輩のお尻を物凄く熱心に撫でてらしたみたいなんですけど…」

橘「……うん」

七咲「…あれは一体どういうことなんですか?」

橘「……」


橘(…梅原)グッ

梅原(…そ、それは七咲相手には少し危険すぎやしないか…大将…)

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:04:08.68 ID:A+5PTbI70
橘「……七咲」

橘「よいしょ」

さわっ

梅原「んっ…///」ビクッ

橘「…こういうことだ」

七咲「……」

七咲「……もしかして二人は、そういう関係だったんですか?」

橘「ああ……僕とコイツは友情を超えた関係なんだ」

梅原「た、大将……」

七咲「先輩達……」

橘「ん、何だ?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:08:36.58 ID:A+5PTbI70
七咲「その……」

橘「うんうん」





七咲「すごく気持ち悪いんですけど……」ドンビキ

橘「え……」

梅原「うわ……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:11:06.02 ID:A+5PTbI70
橘「な、七咲…?」ジリッ

七咲「!!?」ハッ

バッ!

橘「なっ…」

七咲「あ……すみません。つい……」

橘「……」

七咲「…そ、それじゃあ私部活があるのでこれで…。…失礼します」

タッタッタッ



橘「……」

梅原「……」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:14:46.81 ID:A+5PTbI70
梅原「……すまん、大将。どうやら俺が間違ってたみたいだ……」

橘「……なぁ梅原」

梅原「ん…?」

橘「女って…怖いんだな」

梅原「え……」

橘「あれぐらいのことで…今まで築き上げてきた関係が全て壊れてしまうなんて…」

梅原「い、いや…七咲もちょっと驚いただけで、冗談だって話せば分かってくれるんじゃないかな…?」ハハハ…

橘「……その点」

さわっ

梅原「おわっ!!?」ビクッ

橘「この尻はいいよな……何たって裏切らない…」フフフ

梅原「」サーッ…

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:19:16.71 ID:A+5PTbI70
梨穂子「ふんふふ~ん♪」

香苗「今日もご機嫌だね、アンタは」

梨穂子「うん!なんたって今日は運勢が絶好調の日だからね~」

梨穂子「といってももう一日が終わるんだけどねー…えへへ」

香苗「相変わらずだなぁ…桜井は。…ん?ということは恋愛運も絶好調なのかな?このこの~!」

梨穂子「も、もぉ~…///からかわないでよ、香苗ちゃん///」

香苗「あははは!梨穂子はかわいいなぁ!」

梨穂子「うぅ~…。……あれ?あそこにいるの梅原君と純一じゃない?」

香苗「え?……あ、ほんとだ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:22:25.55 ID:A+5PTbI70
橘「おーい!梅原、何で逃げるんだよーー!一緒に帰るって約束したじゃないかーっ!」ハァハァ

タッタッタッ

梅原「わ、悪い!大将!!今日は家の手伝いしなきゃいけないんだった!す、すまん!!」ハァハァ

タッタッタッ

 



香苗「…相変わらずあの二人は仲がいいねぇ」

梨穂子「ホントだね~」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/14(水) 13:26:33.85 ID:A+5PTbI70
橘「おーーい!!なら俺も梅原の仕事手伝うからー!!」タッタッタッ


梅原「アッー!!!」


――翌日

七咲「ねえ……二人とも」

美也「ん、なぁに?逢ちゃん」

中多「ん……?」

七咲「……変なこと聞くけど…男の子同士の恋愛ってどう思う?」

美也「え、えぇ……///。そ、そんなのよく分かんない――」

中多「い、いいと思うっ!!!」ガタッ


――梅原スキBEST・完――