3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:31:12.01 ID:Teh3w7vo0

凛「召喚に失敗したとはいえ。なによこのサーヴァント…。どこの英雄?」

ナビィ「リンク!どうやら彼女が私達のマスターみたいね。」

リンク「」コクッ

凛「全身緑色・・・。ロビンフッド?いや、でも背中に剣を背負ってるみたいだし」

ナビィ「改めて初めまして、マスター。アーチャーのクラスによって現界したわ。私がナビィで彼はリンクよ」

凛「リンク・・・?聞いたことのない英雄ね。しかもアーチャーなのに剣まで持ってるし…。」

凛「色々と分からないことだらけね・・・。はずれをひいたのかしら・・・」

引用元: ナビィ「聖杯戦争?」リンク「デェヤァ!!」 



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:33:16.49 ID:Teh3w7vo0
凛「で、早速だけど。貴方の宝具をみせてくれる?」

ナビィ「それは構わないのだけど・・・。」

リンク「…」

凛「どうしたの?」

ナビィ「彼には、宝具・・・。というかアイテムがたくさんあるのよ」

凛「たくさん!?サーヴァントによっては宝具は、1,2個あるって聞いたことはあるけど・・・」

ナビィ「そうね。詳しい数は分からないけど、知る限り30個以上はあるわ」

凛「!?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:34:31.93 ID:Teh3w7vo0
凛「はずれ何て言ったけど、さっきの言葉は撤回するわ」

凛「で、その宝具をいくつか見せてくれるかしら」

ナビィ「リンク!」

リンク「・・・」コクッ

バサァ-

凛「弓にブーメランにハンマー。壺もあるし、これは・・・爆弾?」

凛「まぁ、弓もあることだし。アーチャーってのは納得したわ」

ナビィ「まだまだたくさんあるのだけれど・・・。まぁ使う機会もないだろうと思うわ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:35:29.21 ID:Teh3w7vo0
凛「で、もうひとつ質問だけど。」

ナビィ「何かしら」

凛「あくまでサーヴァント本体はリンクなのよね」

ナビィ「そうよ。あ、私はリンクの相棒の妖精よ」

凛「使い魔みたいなものね。まぁ、それはいいとして。さっきからなぜリンクは喋ろうとしないのかしら」

リンク「・・・」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:36:36.16 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「うーん、これは仕様というか設定というか・・・」

凛「?」

ナビィ「ま、まぁそれはいいとして!で、マスター。他のマスターの位置はもう特定しているのかしら」

凛「問題はそれね。他のマスターを探そうにもサーヴァントを霊体化させてるから中々見つけられないのよね」

ナビィ「あぁ、それなら!あのアイテムを使えばいいわ!」

凛「何々?気配を探るような宝具でもあるの?」

ナビィ「ほら、リンク!」

リンク「・・・」コクッ

13: >>9 大人ってことで 2012/05/07(月) 21:37:27.75 ID:Teh3w7vo0
凛「?何この虫眼鏡みたいなもの・・・。変な模様が描かれてるけど」

ナビィ「まことのメガネ!目に見えないもの、真実が見えるようになるわ!」

ナビィ「たぶんこれを使えば霊体化したサーヴァントも見えるはず!」

凛「何そのチート」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:38:55.06 ID:Teh3w7vo0

ナビィ「まぁ、使うと魔力が減ってくんだけどね」

ナビィ「見るからにマスターは魔術師として優秀そうだしその面は大丈夫でしょ」

凛「よし!じゃぁ、これからしばらくリンクは学校に霊体化してついてきて」

凛「そしてそのまことの・・・メガネ?で他のサーヴァントを探して」

リンク「・・・」コクッ



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:40:15.20 ID:Teh3w7vo0
―学校―


凛「どう?校門を歩いている生徒の中にサーヴァントを連れたマスターはいる?」

リンク「・・・」フルフル

凛「そう・・・。やっぱりそう簡単に見つからないか・・・」

凛「まぁ、今日一日根気よく探せば少しぐらい手がかりがつかめるでしょ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:41:51.89 ID:Teh3w7vo0
―夜―


凛「うーん、学校中をまわってみたけど魔術の痕跡はないわね」

リンク「!」

凛「何!?まさかサーヴァント!?」

ランサー「よう、嬢ちゃん」

凛「その長い槍・・・。ランサーね」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:42:49.08 ID:Teh3w7vo0
ランサー「まぁ詮索はいいさ。ちょっと・・・手合わせ願おうかァ!」

凛「アーチャー!おねがい!!」

リンク「デイヤァ!!!」

ランサー「うおっと!危ねぇ!」キンッ

ランサー「弓兵のくせに剣士のまねごとか・・・。気にくわねぇなぁ!!」ブォン!!

キンッ!!カンッ!!

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:44:19.58 ID:Teh3w7vo0
ランサー「チッ。その盾がうっとうしいな」

ランサー「まずは、その守りを崩させてもらおうかね、と」

リンク「」ヒュッ!ヒュッ!

ランサー「弓!ほぅ一応アーチャーらしいきこともできるんだな」キンッ!キンッ!

ランサー「だがよ!こんなよわっちい弓じゃ痛くもかゆくも――」

ドガァァン!!!

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:45:55.15 ID:Teh3w7vo0
ランサー「がっ、はぁっ!!」

ランサー「弓の先に爆薬だと!?ふざけてんのか!?」

ヒュンッ!ドガァァン!!
ヒュンッ!ドガァァン!!

ランサー「ちぃっ!!この野郎!」

ザッ

士朗「誰だ!」

凛「なっ!まだ一般人がいたっていうの!?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:46:51.36 ID:Teh3w7vo0
ランサー「チッ!!見られたか・・・」

ランサー「運が悪かったな!坊主!」

士朗「うわぁ!!」ダッ

ライダー「待ちやがれ!!」シュッ

凛「よりにも寄ってなんであいつが!追って!アーチャー!!」

リンク「」コクッ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:47:49.20 ID:Teh3w7vo0
―衛宮の家―

セイバー「ていやぁ!!」ブンッ!!

ランサー「ぐっ!」キンッ

凛「あれは・・・、サーヴァント!?」

ランサー「クッ!!追いついてきやがったか・・・」

ランサー「ここは一回退かせてもらう!」ダッ

凛「アーチャー!!ランサーを逃がさないで!!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:49:02.12 ID:Teh3w7vo0
リンク「」ヒュンッ!!

ランサー「また弓矢か!!こんなもの叩き落として――」

ボゥッ!!

ランサー「何っ!火矢か!」

ボゥッッ!!!

ランサー「くそ!消えない!どうなってんだ!!」

ボゥゥゥッッッ!!!!

ランサー「うぐぁぁぁぁぁぁ!!!」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:50:13.76 ID:Teh3w7vo0
メラメラ・・・

ランサー「」シュゥゥゥ

凛「しとめた、みたいね」

リンク「」コクッ

士朗「いったい、なんなんだよ・・・」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:51:29.55 ID:Teh3w7vo0
―事情 説明後―

士朗「なんでさ!殺し合いなんて馬鹿げてる!」

凛「そう、あなたの意志がどうであろうといずれあなたも殺し合いに巻き込まれるわ」

士朗「なんでさ!」

凛「戦いたくないならサーヴァントを手放して、はやく教会に逃げ込みなさい。それで命だけは助かるわ」

凛「じゃ、私はもう行くから」

士朗「・・・」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:53:19.79 ID:Teh3w7vo0
―帰り道―

リンク「・・・」

ナビィ「セイバーの気配が消えたわ。どうやら本当に手放したようね」

凛「・・・」

凛「これで残るマスターは、4人ね。なにより一番厄介なセイバーが早くに消えたことはうれしい限りね」

リンク「!?」バッ

ナビィ「何か来る!気をつけて!」

凛「!?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:54:59.92 ID:Teh3w7vo0
バーサーカー「■■■■■■■■!!!」ズドンッ!!

イリヤ「こんばんは。こんな夜中にお散歩かしら」

凛「っ!こんばんは、アインツベルンさん。貴方こそこんな夜中に何をしているのかしら?」ギリッ

イリヤ「決まってるでしょう?そんな弱そうなサーヴァントだけを連れてる愚かなマスターを殺しに来てあげたのよ!」

イリヤ「やっちゃえ!バーサーカー!!」

バーサーカー「■■■■■■■―!!!」ウゴォォォォ!!!

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:56:02.61 ID:Teh3w7vo0
凛「な、何よこのバカでかいサーヴァント!!」

イリヤ「ふふん!貴方たちのサーヴァントーとは格が違うのよ」

イリヤ「なんたってバーサーカーはギリシャの英雄『ヘラクレス』なんだから!!」

凛「ヘラクレスッ!?まずい!逃げるわよ、アーチャー!!」

ナビィ「何故!?そんなに強い相手なの!?」

凛「ヘラクレスといえば、生前の十二の試練の褒美として十三もの命がある英雄!」

凛「まともにやって勝てる相手じゃないわ!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:56:55.87 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「なんだ、それぐらいならなんとかなる!こっちだって生前に何度も蘇る魔王と戦ってきたんだから!」

凛「魔王!?あんた達ほんと何の英雄なのよ!」

バーサーカー「■■■■■■ッ!!!」ブォンッ!!

リンク「!!」ギンッ!!!

ズザァァッァア!!

凛「なんてパワーよ!5m以上は吹っ飛ばされたわよ!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:58:08.64 ID:Teh3w7vo0
イリヤ「力でバーサーカーに勝てるわけないじゃない」

イリヤ「諦めてはやく死んでしまえばいいのよ」

ナビィ「リンク!!」

リンク「」カチャッ

凛「鉄でできた・・・靴?なんでそんなものを・・・」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 21:59:14.40 ID:Teh3w7vo0
バーサーカー「■■■■■■ーーッ!!!」ブォンッ!!

凛「危ない!アーチャー!!」

リンク「!」ガシィィッ!!!

ズザァ!

イリヤ「な―」

凛「受け止め、た!?」

リンク「ムゥウンッ!!」ガシッ!!

イリヤ「う、うそよ!あのバーサーカーを素手で持ち上げるなんて!こいつ本当にアーチャー!!??」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:00:22.89 ID:Teh3w7vo0
リンク「デェェヤァァッ!!」ビュンッ!!

凛「あの巨体を投げ飛ばすなんて・・・」

イリヤ「い、いや!こっちにとんでこないで――」

ドゴォォン!!!!

65: >>56 金のグローブ装備済み 2012/05/07(月) 22:02:11.45 ID:Teh3w7vo0
イリヤ「ひぎぃっ!」グチュッ

バーサーカー「■■■■■ッ!!!」シュゥーー

凛「そんな馬鹿な・・・。1対1でアーチャーが勝つなんて・・・」

ナビィ「あれぐらいの大きさなら中ボスレベルよ」

凛「中ボス・・・?」

ナビィ「あ、いや。気にしないで」

リンク「」ハァハァ・・・

凛「さすがに連戦は疲れたみたいね。今日のところは家で休息を取りましょう」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:04:27.61 ID:Teh3w7vo0
夢を見ている

幾多の地をかけ

幾多の敵と戦った

守るべき愛する女性

それは、姫であったり幼なじみであったり、海賊であったり・・・

どの世界のどの彼女も彼は救ってきた

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:05:18.26 ID:Teh3w7vo0
この世界の悪と戦い、そしてその思いを子孫へと受継がせて

決して終わることのない戦いの意志を

何代も何代も受継がせて

彼は・・・誰――?

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:06:07.10 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「マスター!起きて!マスター!」

凛「んっ!ん――夢・・・?ってもうこんな時間!」

ナビィ「学校に遅れるんじゃないかしら?ほら急いで!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:07:03.82 ID:Teh3w7vo0
―学校―

凛「なんなのこれ・・・。こんな強い結界昨日までなかったのに」

ナビィ「新しい、サーヴァント?」

凛「でしょうね、残ってるサーヴァントからしてライダーかキャスターだとおもうわ」

凛「結界の範囲を学校に絞ってることを考えると、たぶんマスターはこの学校の生徒ね」

凛「リンク!今日一日かけてマスターの捜索をお願い。」

凛「あのメガネを使えばサーヴァントがみえるはずだからそいつのそばにいるやつがマスターでしょ」

リンク「」コクッ

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:08:13.57 ID:Teh3w7vo0
―帰り道―


凛「で、どうだったリンク。」

ナビィ「学校の中に一人、霊体化させたサーヴァントをそばに置いた人間がいたわ」

ナビィ「確か・・・。間桐慎二、といったかしら」

凛「間桐!?嘘、あそこは、すでに枯渇したはずじゃ・・・」

凛「まさか、桜が…?」ブツブツ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:09:22.34 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「マスター?」

凛「あ、いや、ごめんなさい。で、サーヴァントはどんな奴だった?」

ナビィ「紫の髪をした綺麗な女性だったわ」

凛「うーん、さすがにそれだけじゃ真名はわからないし」

凛「残ってるクラスは、アサシン、キャスター、ライダーか・・・」

凛「リンク。しばらくはそのマスターの監視をお願い。情報がつかめたら知らせて」

リンク「・・・」コクッ

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:10:13.88 ID:Teh3w7vo0
―次の日の学校―


凛「!」

凛「学校全体の結界が発動しかかってる!慎二の仕業!?」

凛「それにしてもこの結界、いくらなんでも危険すぎる・・・」

凛「これは、何としても止めなくちゃね・・・」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:11:51.91 ID:Teh3w7vo0
―放課後 弓道部前―

凛「なにここ。魔力が集まってる・・・」

慎二「やぁ遠坂。探し物は見つかったかい?」

凛「! 慎二・・・」

慎二「まさか、君もマスターだったなんてね。正直、驚きだよ」

凛「私もあんたがマスターだったなんて思いもしなかったわ」

慎二「僕もなりたくてなったわけじゃないさ。しょうがなくなったというか」

凛「そう、どうでもいいわ。ところで慎二、昨日の朝から学校に張られてる結界、あんたの仕業?」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:13:12.30 ID:Teh3w7vo0
慎二「そうさ、僕のサーヴァントがやったんだよ」

慎二「いつ敵に襲われても太刀打ちできるように、力はためておかなくちゃ」

凛「あんたがしようとしてることの意味わかってる?」

凛「この学校の生徒全員殺すってことなのよ?」

慎二「もちろんわかってるさ」

慎二「学校のやつらがいくら死んでも関係ないね」

慎二「むしろ、この僕が勝つための糧になるんだからむしろ光栄じゃないか」

凛「っ!相変わらずクズねあんた」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:14:51.44 ID:Teh3w7vo0
慎二「ふん。遠坂なら僕の考えを理解できると思ったんだけどな」

慎二「なら、君に用はないよ。行け!ライダー!」

ライダー「分かりました。マスター」シュッ

凛「!?まだ生徒達がいるっていうのに!」

凛「アーチャー!森の方に行ったん逃げるわよ!」

リンク「」コクッ

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:15:57.79 ID:Teh3w7vo0
―森―

慎二「やっとおいついたぞ遠坂。僕のライダーに恐れをなして逃げたのかい?」

凛「あんた何考えてんのよ!他の生徒たちを巻き込むき!?」

慎二「さっきも言っただろう?いくら他のやつが死のうが僕はどうでもいいんだよ」

慎二「さぁ、遠坂を殺せ!ライダー!!」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:17:13.26 ID:Teh3w7vo0
ライダー「ハァッ!」ビュンッ!

凛「アーチャー!対抗して!」

リンク「!?」キンッ

ジャキンッ!

凛「あれは・・・。鎖?」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:18:19.25 ID:Teh3w7vo0
慎二「ふん、遠坂のサーヴァントはアーチャーのくせに剣を使うのか?」

慎二「そんなまがいもののサーヴァントに僕のライダーが負けるわけないじゃないか!」

ライダー「ハァッ!!」

ブオォン!!

キンッ

リンク「ッ!」

凛「鎖が剣に絡まった!アーチャー気をつけて!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:19:25.44 ID:Teh3w7vo0
グググ...

凛「剣が持ってかれる・・・。なんとかしてあの鎖をはずさなきゃ!」

ナビィ「はずす必要はないわ!リンク!」

リンク「」ガシッ

慎二「な―、鎖をつかんだ・・・?」

リンク「フンッ!!」ビュッ!

慎二「おい!武器をとるなんて卑怯だろ!」

凛「卑怯?これは殺し合いなのよ。卑怯も何もあったもんですか!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:20:24.86 ID:Teh3w7vo0
慎二「チィッ!!ライダー!!宝具を使え!!」

ライダー「了解です。マスター」

凛「宝具が来るっ!気をつけて!」

ライダー「騎兵の手綱(ベルレフォーン)!!!」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:21:44.63 ID:Teh3w7vo0
凛「な―!幻獣!?」

慎二「はははっ!アーチャーごときが僕のライダーに勝てるとでも思ったのかい!」

慎二「いけよライダー!はやくそいつを殺せ!!」

凛「っ!いくらなんでもあんなに速く空で動きまわられたら・・・」

ナビィ「安心してマスター。こちとら空中戦なんて飽きるほどやってるんだから!」

リンク「」ピュィィィィ!!

ブォォンッ!!

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:23:36.94 ID:Teh3w7vo0
ロフトバード「クエェェェェ!!!」バサッ バサッ

凛「な、何!?」

慎二「なんだよ!このバカでかい鳥は!」

リンク「」スタッ

ナビィ「さぁ、行くわよ!」

ロフトバード「クエエェェェ!!!!」バサァッ!!!

ビュゥゥン!!

慎二「なんなんだよ!そのでたらめなサーヴァントは!!」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:25:22.55 ID:Teh3w7vo0
ライダー「追いつかれましたか・・・」

ロフトバード「グエエェェェェ!!!」バサッ! バサッ!!

リンク「」ヒュン!!

ライダー「弓!?」ズサッ!

カチカチカチッ!

ライダー「うっ、あっ」カチカチカチカチカチ

慎二「ぼ、僕のライダーが凍ってく・・・」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:26:36.05 ID:Teh3w7vo0
ライダー「あ、が、」ヒュゥゥゥ

パリーンッ!

バラバラバラ...

慎二「あ、あああぁぁ!!僕のライダーが!!僕のサーヴァントが!!くそぉ!!」ダッ

リンク「」スタッ

ナビィ「やったわね」

凛「リンク・・・。あんた一体何者・・・?」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:28:21.93 ID:Teh3w7vo0
―帰り道―

凛「残るサーヴァントも2体」

凛「いよいよ、大詰めね」

ナビィ「残ってるのは、キャスターとアサシン。そこまで難敵ではないと思うけど、油断は禁物よね」

凛「そうね。どうやら柳洞寺に強い魔力の流れがあるみたいね」

凛「たぶんだけど、そこにどっちかのサーヴァントのがいると思う」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:30:48.73 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「どうするの?奇襲をかけてみる?」

凛「いや、もしキャスターだったら私達の行動も筒抜けだから」

凛「今は情報を集めることに専念した方がいいとおもう」

???「ほう、雑種にしては中々に良い判断ができるみたいだな」

凛,ナビィ,リンク「ッ!!」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:33:32.34 ID:Teh3w7vo0

ギルガメッシュ「ふん、最後の一人というサーヴァントを見に来てみればどうやら大したことのない犬のようだな」

ナビィ「サーヴァント!?」

凛「ちょっと待って、最後の一人・・・?」

ギルガメッシュ「あぁ、寺にこもり、この俺の街を見下ろしていた無礼な雑種どもならこの俺が直々に始末しておいた」

ギルガメッシュ「それより、も」

ギルガメッシュ「貴様らがあの人形をミンチにしたときはさすがにこの俺も焦ったぞ」

ギルガメッシュ「フン、しかしなんとか人形の中の核だけはとりだせた」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:34:28.95 ID:Teh3w7vo0
ギルガメッシュ「あとは、犬。貴様一人を殺せば完成する!!」

ギルガメッシュ「せめて散り際ぐらいこの俺を興じさせろよ、雑種!!!」ブォォン!!

凛「な、!」

ナビィ「なんて数の武器なの!?」

ギルガメッシュ「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」ヒュンッ!!!

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:35:26.62 ID:Teh3w7vo0
リンク「ッ!」キンッ

ギルガメッシュ「たかがその程度の盾でこの俺の剣が防げるかな?」ヒュンッ ヒュンッ

キンッ キンッ

凛「なによこのバカげたサーヴァントは!?」

ナビィ「出てくる武器全てが宝具レベル・・・」

ナビィ「リンク!ここはいったん逃げよ!」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:37:29.43 ID:Teh3w7vo0
リンク「・・・」スッ

凛「あれは、オカリナ・・・?」

凛「こんなときに楽器なんてだして何の意味が・・・」

ギルガメッシュ「ふん、早々にあきらめたか。つまらん」

リンク「♪~♪~♪」

サァー…

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:38:50.56 ID:Teh3w7vo0
―遠坂邸―

凛「!?ここは・・・」

ナビィ「どうやらマスターの家についたようね」

リンク「ハァハァ…」

凛「空間転移!?あんた達本当に何者よ!」

ナビィ「それより、あのサーヴァント…。」

凛「さすがにあの金ピカにはあなた達も厳しいのかしら・・・?」

ナビィ「いえ、そんなことはないのだけど・・・」

149: >>144 スマヌ 2012/05/07(月) 22:40:07.22 ID:Teh3w7vo0
凛「けど、何?」

ナビィ「なにしろその技を使うのにはかなりの量の魔力を使うのと、強力すぎてマスターを危険な目にあわせてしまうかもしれない」

ナビィ「だからあのサーヴァントとの決戦の時は私とリンク二人だけで行かせてほしいの」

凛「・・・はぁ。どうせ言っても二人だけで行くんでしょ?好きにしなさい」

ナビィ「マスター・・・」

凛「ただし一つだけ約束して」



凛「絶対に勝って帰ってきなさい」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:41:15.73 ID:Teh3w7vo0
―柳洞寺―

ギルガメッシュ「来たか・・・」

ナビィ「私、もう逃げないリンクと一緒に戦うよ」

リンク「・・・」コクリッ

ナビィ「悪いけど一気に行かせてもらうわ。マスターには勝てると言ったけど正直五分五分なのよね」

ナビィ「いくよ!!」

リンク「・・・!!」ジャキンッ!!

ギルガメッシュ「粋がるなよ、雑種!!」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:42:22.85 ID:Teh3w7vo0
ギルガメッシュ「天地乖離す―」

リンク「大回転―」





ギルガメッシュ「開闢の星!!!」

リンク「斬り!!!!!!」



ドゴォォォォォォン!!!

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:45:04.52 ID:Teh3w7vo0
あいつらが最後の戦いに向かいしばらくたったあと、魔力供給のパスが薄れたのを感じた私はすぐに柳洞寺に向かった。
そこには大きく焼け焦げた地面とそこにたたずむあいつらの姿だけがあった

ナビィ「マスター・・・。悪いけどここであなたとさよならしなきゃ・・・」

凛「どうして!?あの金ピカには勝てたんでしょ!?」

ナビィ「えぇ、だいぶ消耗してしまったけどあいつは間違いなく倒した」

凛「だったら―」

ナビィ「でも、この戦いの核。聖杯があんなものだったなんてね」

さっきは慌てていて気付かなかったが、あいつらの前になにか得体の知れないものが流れていた
それは、暗く不安になるような。そうまるで呪いを生み出すだけのような――

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:45:57.11 ID:Teh3w7vo0
ナビィ「私達はあれを壊さなくちゃいけない」

ナビィ「マスターには悪いけどもうちょっとだけ魔力をもらうことになるわ」

ナビィ「じゃぁ、行ってくる」

リンク「・・・」コクリッ

凛「待っ―」


♪~♪~♪


サァーー…

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:46:45.89 ID:Teh3w7vo0
気がつくと私は自分の部屋で倒れていた
きっとまた空間転移でも使われたのだろう
当然あいつらへのパスは完全に切れていた

凛「まったく、最後まで理解できないやつらなんだから・・・」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:47:59.05 ID:Teh3w7vo0
あいつらが消えて数週間がたった
あれからまたいつもと変わらない毎日を送っている
学校では慎二と出会うたびに睨まれたり、嫌味を言われたりもするけども・・・
ただ一つ変わったことがあるとすれば・・・

凛「ええっと、コンセントプラグをコンセントにつなげて・・・?」

凛「リモコン?テレビのでいいのかしら?」

凛「カセットをここにはめて、んっ!なかなかうまく入らないわね」ガッ ガッ

TVゲームというものに興味を持ったということ
普段こういうものを触ったことがなかったのでまだ起動すらできないのだけども・・・

こういうファンタジーの世界をみると、あいつらを感じれるような気がして―――

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 22:48:59.39 ID:Teh3w7vo0
ガチャ



リンク「デェヤァ!!」

ナビィ「ただいま、マスター」






FIN