1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:10:36.49 ID:kRmgahKVO
ここは平々凡々な日本のどこかにある高等学校
休み時間に化粧をかかさない女子に、教室でトランプでギャンブルをする男子
ゲームを持ち込み隅っこでかたまりになってプレイしているオタク達…

そんなどこにでもある学校、だった


しかしある日異変はいきなり起きた

まだ休み時間なのに、ガラッと教室のドアを開け担任の先生が入ってきた

先生は一つ咳をすると、

先生「おめでとう!君たちは世界に選ばれた!」

こう言い放った

ざわざわっ


引用元: 男「これが俺の能力(チカラ)…」 



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:22:50.00 ID:kRmgahKVO
男子A「……は?」

ギャル1「なになにー?」


いつもとは違うハイテンションな担任にぽかんとするクラスメート

先生は続ける

先生「みなさんには実験体になってもらいます!
しかし悲観することなかれ!これは世界の為!
みなさんの協力で世界が救われるのです!」

DQN1「おい なに意味わかんねーこと言ってんたよ」

先生「ここに遺伝子操作ワクチンがあります!
これを人体に打ち込むとみなさんの体内で突然変異を起こさせます!それがどのような変化を及ぼすかは人それぞれです!
まあ、打ってからのお楽しみですね!」

先生「さあ!まずは出席番号1番の…」

DQN1「なに意味わかんねーこと言ってんだっつったんだよ!!!」ガタァン

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:29:11.91 ID:kRmgahKVO
先生「なにかわからないことでもありましたか!?」

先生はくるっとDQN1の方へ首を回す

DQN1「なんなんだよおめぇ
いつも下向きながら出席取ってた野郎が偉そうに あ?」

DQN1はそう言いながら先生に近づき頭を黒板消しでポンポンと叩いた

先生「やめなさい」

DQN1「あ?」

先生「やめなさい」

先生は繰り返した


DQN1「ふっwwははははははは!なんなんだよお前はww」

DQN2「いつもの調子に戻ったwww」

先生「ちなみに私の能力は怪力、です」

DQN1「え?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:35:07.41 ID:kRmgahKVO
ゴキッ


DQN1の首が折れる音が教室に鈍く響いた

ギャル2「え…」

女子A「キャーーーー!!キャーーーー!」

男子B「う、うわああああああああ!!」

DQN2「折れ…てる…?わあああああああああああ!」


騒ぎ出すクラスメート
全員が先生から離れ教室の後ろへ身を引いた

先生「静かに…静かに!」


先生がそう言うとクラスは静まった


男「ゴクッ」

友「なあ…やばい、よな…これ」

男「ああ…最っ高な展開だ…」ニヤァ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:42:27.59 ID:kRmgahKVO
先生「一応説明しておきますがこれは実験です
突然変異…それに体がついていけない生徒さんもいるでしょう
まあ、そうなったとしてもみなさんの意思は世界が認めてくれますので」

先生「まあないとは思いますが今この教室から出ることはできません
私が保証しますよ」

男子B「なん…で?」

先生「世界の意思から逃げようとする不届き者は私が責任を持って殺すからですよ」ニコッ


ギャル2「なんだよそれ…なんなんだよそれぇ…」

ギャル3「うちらどうなんの?ねぇどうなんの?」

DQN3「俺に聞くなよ!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:48:05.49 ID:kRmgahKVO
男(んなことどうでもいいから早くメタモルフォーゼさせろよ)

友「ガチガチガチ」


先生「では、行きますか!
出席番号一番!男子A君!」

男子A「は…はい!」

恐る恐る立ち上がり先生の所へ向かう男子A
先生の立つ教壇の机には大きなアタッシュケースがある

先生「では、腕をまくって!」

男子A「うぅ…」スッ

男子Aが腕をまくると先生はアタッシュケースを開け注射器を一本取り出した



男「あれが…ワクチン…」

友「見るぶんにはなにも危なさそうには見えないな…」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 20:55:48.39 ID:kRmgahKVO
先生「行きますよ!」

そう言って先生は注射器の針を男子Aの腕に刺し注射をした

男子A「うっ!」ビクン

男子Aは注射をされると体を大きく反応させた

先生「どうですか!?こう…体の中で熱いなにかが目覚め…」

男子A「あ゙あ゙っ!!」ビクッ!

ドサッ

男子Aは断末魔の叫びをあげ体を反らすとその場に倒れて動かなくなった

女子C「え…?」

DQN2「おい…死ん…」

男子D「うわあああああああ!!」

女子C「キャーーーーー!!」

先生「ほら静かに!」

女子E「そんな…」

先生「男子A君は運が悪かったですね」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:05:37.20 ID:kRmgahKVO
男(初っぱなから死亡って…こりゃあはなから突然変異なんて俺らを殺すための嘘なんじゃ…)

友「やべぇよやべぇよ!」

男「慌てるなまだ一人目だ ここは様子見だ」


先生「さあ!気を取り戻して次行きましょう!」

先生は出席簿を手に取る

先生「えー次は二番男子B君ですね!」

男子B「先生…これ…成功率はどんくらい…なんですか?」

男子Bは顔を強張らせてなんとか言い切った

先生「んん?まあ…男子A君がたまたまなだけで普通は突然変異は起きますよ?
さあ急ぎましょう!」

男子B「みんな…さよなら…!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:17:17.49 ID:kRmgahKVO
プスッ

男子B「うっ…!」

男子Bはぎゅっと目をつむる
その瞼の裏には先ほどの男子Aの死に際がよぎっていた


何秒たったろうか いや何分だろうか


先生「さあ次!出席番号12番…」

遠くで先生の声が聞こえた

男子B「はっ!」

男子Bは目を開けた 視線が低い
座っているようだ

男子G「おー!なんだよお前!ずっと狸寝入りしやがって!」

女子C「先生が成功って言ったのに目つむってるからびっくりしたんだよ~!」

男子B「え…そうだったのか…
でも…全然突然変異なんて実感が…ない」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:22:57.61 ID:kRmgahKVO
DQN5「ホントに意識なかったんだな
担任が言ってたぜ 拒絶反応はすぐ起こるが突然変異は15分前後で起きるみてーだ」

男子B「15分前後…今…どれくらいたったのかな!俺が注射されてから…」

男子E「まだ5分くらいだよ」

男子B「そうか…あと10分くらいか…
あ!男子E!お前出席番号7番だろ?!注射は…」

男子E「打ったよ つーかあれから今のところ誰も拒絶反応は起こしてねーよ」

男子B「そうなのか…よかった」


先生「次!出席番号18番!友君です!」

友「お、俺か…」ガクガク

男「大丈夫だって」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:29:59.21 ID:kRmgahKVO
先生「ほい!」プスッ

友「……………」

友「あああっ!!」

男子B「!!」

男子E「まさか!」

女子C「いやぁ!!」

友「…………なんちって」

女子C「え?」

DQN3「ん?」

友「全然平気でしたーwwwびびって損したーww」

男子D「ふざけんなよ」

友「え?」

男子D「一人死んでんだぞ それをお前は…くそっ!」

ざわざわ

友「え……え………」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:35:04.03 ID:kRmgahKVO
友「シュン」トボトボ

男「俺は別にあんな風に思わないぜ」

友「男……だよなwwあいつらww神経過敏になりすぎだよなww」

男「ああ 注射さされる寸前に漏らしてたくらいビビりなお前が、恐怖で死ななかっただけ大したもんだぜ」

友「シュン」


先生「まあまあ!死ななかっただけ良かったではないですか!
さあ次行きますよ!」


男子B「死なないだけマシって…お前がこんなことしなけりゃ誰も死ななかったっつう話だけどな」ギリッ

男子E「ああ…ホントにそうだ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:39:45.59 ID:kRmgahKVO
男(にしても15分程度たたないと変化が見えないとは…困ったもんだ
早くメタモルフォーゼが見れないとこのワクワク感を抑えられそうにないぜwwwwwwww)

男(一番初めの成功者は男子B…あいつが打ってから今10分たつかってとこか…
あと5分も待つのかよwwww待ちきれねぇwwwwふひひww)


わああああああああ!!!!
きゃーーーーーーー!!!

男「フヒヒ…ん?なんだ?」

友「あ…死、死んだ…」

男「へ?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:46:14.09 ID:kRmgahKVO
友「20番のギャルAが…死んだ……」

男「よっしゃ」ボソッ

友「え?」

男「いや…追悼しないとな」

友「やべぇよ…俺も成功なんて言われたけどいつ死ぬのかわかんねぇよ…!」

男「大丈夫だって」


先生「ん~残念でしたねぇ彼女はなかなか良いと思ったんですがねぇ」

先生「ん?」

先生の視線の先には教室のドアを開けて逃げ出そうとしている生徒が見えていた

ギャルB「はぁはぁ!」ガラッ
DQN3「行くぞ!」

ギャルC「急g

ドゴォン!!

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 21:56:18.79 ID:kRmgahKVO
ギャルC「」

ギャルB「ひぃっ!!」

DQN3「あああ…」


先生「いけません、と言ったでしょう?」ズボッ

先生が壁から手を引っこ抜くとその拳の下にあったギャルCの頭はもはや原型を留めていなかった

ギャルB「ゆ、許して…下さい…」

先生「ダメです」

ギャルB「なんでもしますから!」

グシャ

ギャルB「」

DQN3「お、俺は許してくれよ!俺は成功者だぞ?あんたの言う世界の意思…」

グシャ!


先生「さあ再開いたしましょうか!」

男「もうなんか…すごいな」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:03:32.01 ID:kRmgahKVO


男子E「おいおいまたかよ…」

男子H「ぎやひぃ!」ビクンビクン!


先生「20番のギャルAさんから3人続けて失敗とは…残念ですねぇ」

男子K「もういやだ…いやだぁ…
死にたくない…死にたくない」

先生「さあ次いきますよ!23番女子Gさん!」

女子G「いやぁ…こわい…」

男子B「………………」

先生「早く来なさい」

先生「早く」

女子G「や、やだよぉ…死にたくないぃぃ…」

女子Gは泣き崩れてしまった

先生「はぁ…」

先生「早くしろデブ!!」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:08:37.90 ID:kRmgahKVO

男「どういうことだ…」

友「お前…ひょっとしてやばいんじゃねーか?」

男「だいぶな」

友「ギャルAからもう7人連続で死んでるぞ
お前の出席番号は29だからあと3人…」

友「もしかしたらもう残りのワクチンは全部賞味期限切れで死亡確定!とか…?」

男「んなわけ…ないでほしいな…」

友「冗談だって」

男(いや…マジで友の言う通りだったらどうすりゃいい…
逃げてもここにいても殺されるなんて…)



先生「次!出席番号27番男子M!」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:14:15.20 ID:kRmgahKVO
先生「ふっ!」プスッ

男子M「ううっ!」

先生「………………」

男子M「がぁっ!」ビクン

どさっ

先生「ふぅ」

男「ゴクリ」

友「これで8人連続…」

先生「次!出席番号28番女子I!」

男「いよいよその次だ…友…今のうちに言っておく
父ちゃんマジ死ね 氏ねじゃなく死ね」

友「………こんな時に冗談言ってる場合かよ…」

男「母ちゃんの苗字なら出席番号もっと早かったのに」

友「そ、そうだな」

男「ばーか冗談だよww」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:18:46.07 ID:kRmgahKVO
女子I「あああ!!!ああ!!」ビクッ

どさっ

男「死刑台に立つ気持ちだな」

先生「むぅ 次!出席番号29…」

先生「自分から来ましたね!男君!先生は嬉しい!」

男「先生 この残りは絶対死ぬわけじゃあないんですよね?」

先生「もちろんですよ!こんなにも不適合者が多くて先生びっくりしているんですよ!
ささ!頼みますよ!男君!」

男「はい」スッ

男は腕を出した

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:24:39.74 ID:kRmgahKVO
男(はじめはなんか面白そうなことが始まった、とわくわくしたが、まさかこんな形で俺まで回ってくるとはな…)

男(まあ死んだらそれまでってことか…)


男(うっ…刺された…さあどうなる…

刺された所からなにか流れてくるような感じだな…血が…ソレを運んでくる…今どこを流れてるかわかる…
死ぬのか俺は…)


男「………………」

先生「男君!」

男「なんとも…ない…?」

先生「男君!おー!良かった!男君!」

DQN2「おい…10人連続を食い止めたぞ…」

男子F「男が…」

女子C「よかった…」

ざわざわざわ

先生「さぁー!これに続いて次!行きましょう!」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:30:03.34 ID:kRmgahKVO
先生「さて、終わりましたねみなさん」

ざわざわ ざわざわ

男子C「男は奇跡だったんだな…」

女子E「まさかあのあと全員死亡なんて…」

友「ホントに良かったな…」

男「ふっ なんだか気持ちが良いな」

友「え?」

男「いや、なんでも」



先生「みなさん!?先生がどうしてみなさんにこれをしたのだと思います!?」

先生「これは実験です!いまさらみなさんには話しますが実はあのワクチン、すべて異なる種類の遺伝子操作ワクチンだったのです」

男子B「なにっ!?」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:36:21.41 ID:kRmgahKVO
男子D「どういうことだよ!」

先生「つまり世界の意思とはこうです!
35通り作った遺伝子操作が人体にいかなる変化をもたらすか!
それをみなさんに体を張って行なっていただいたのです!」

男子D「ふっ…ふざけんなあああ!!!」ガタッ

先生「誰か彼を止めなさい!私のところまで来たら彼を殺しますよ?」

男子B「!」

男子B「落ち着け!D!」

男子D「つまりあいつは俺たちにほぼ死ぬことのない実験と偽って、35通りの死ぬこともあろう実験を!俺たちでしたってことだろ!!ふざけんな!ぶっ殺してやる!!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:40:42.42 ID:kRmgahKVO
先生「それこそが!この実験だったのです!」

男子D「今さらどうどう言いやがって!
通りでおかしいと思ったんだよ!今まで最初をのぞいてずっと平気だったのに、いきなり9人連続で死ぬなんて!」

先生「ちょっと…うるさいですね」

男子B「!」

男子B「もう落ち着け!」

男子D「はぁ…はぁ…」


先生「さあ話を続けてもよろしいですかな?」

男子D「くそっ」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:46:06.60 ID:kRmgahKVO
男子D「!?」ドクン…

男子B「D?どうかしたか?」

男子D「なんだ…この感じ…」

男子D「頭の中が真っ白く…」

先生「っち」

男子D「うお!」

ド ッ

先生「む…」

男子D「なんだこれ」

ド ッ ド ッ

なんといきなり男子Dの腕の毛穴から白い液体が飛び出し始めたのだ

男子B「これは…」

DQN2「おいこれって…」

男子F「●●じゃねーか…?」

女子C「●●?」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:51:04.15 ID:kRmgahKVO
男子D「うおおおおおおなんだこりゃ!?」

女子B「えー!?サイテー!!」

女子E「近寄らないでよww妊娠しちゃうww」

DQN2「ぶははははwwwなんだそれww」

友「なんか生物らしい突然変異だなww」

男子D「はっ…おまっ…お前らいい加減に…」

ド ッド ッド ッド ッ

腕の毛穴からの射 は止まらない

男子D「いい加減にwwしろwww」

女子E「自分も笑ってるじゃんww」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 22:57:00.20 ID:kRmgahKVO
男子D「お 止められるようになったかも…」

ド  ッ …ド  ッ … ピタッ

女子E「止まったー!」

DQN2「おもしれーwww」

女子C「すごいねー!これなら飲み物に困らないね~」

女子E「ん?」

DQN2「ん?」

男子B「ふふw」

男子D「…………」スタスタ

男子Dが女子Cに近づく

女子C「?」

男子D「はい、あーんしてー」

友「やめろアホwww」

男子D「へww」


先生「…………………」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:06:09.37 ID:kRmgahKVO
先生「君たち!」

男子D「なんだよ」

先生「ふ…これからなにをしてもらうか理解していないようだから説明してあげましょう!」

先生「みなさんには各々に突然変異によるなんらかの能力が目覚めるでしょう

みなさんにはそれを使って殺し合いをしてもらいます」

男子B「!」

DQN2「はぁ!?」

男子D「………」

男(面白くなってきたな)

友「殺し…合い…?」

女子D「そんな…こと…」

先生「この実験のそもそもの目的とは人体の極限の戦闘能力を測ること!
私ならば怪力!今能力が発現した男子D君なら…あの…生殖器官の…発達!
その為にみなさんには芽生えた能力で戦い、殺し合いをしてもらいます!!」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:13:40.58 ID:kRmgahKVO
先生「みなさんに打ったワクチンは高度の遺伝子操作を促し、人体の元来の法則を一度崩し、再合成することでなんらかの能力を著しく引き上げるものです!」

男子B「でたらめな理屈だ…」

男子D「なるほどな…」

DQN2「………………」


先生「世界の意思の優れた科学性を持ってすれば、人間が空を飛ぶことも可能になることもないのです!

さあ!それでは始めていただきますよ!断ることはできません!」


男(さて、俺にはどんな能力が目覚めるのかなぁ?)

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:19:58.47 ID:kRmgahKVO

先生「世界の意思の優れた科学性を持ってすれば、人間が空を飛ぶことも可能でないこともないのです!

さあ!それでは始めていただきますよ!断ることはできません!」


男(さて、俺にはどんな能力が目覚めるのかなぁ?)



先生「逃げ出そうとする不届き者には再び先生の鉄槌が下りますよ!」


先生がそう言うとクラスの全員はドア付近の頭を潰された3人を見る

女子D「殺し合いだなんて…」

男子B「狂ってる…」

男子D「どうすりゃいいんだよ…クソッ!
どうしたらみんなを救える!」

友「なあ男、まずは自分にどんな能力が目覚めたか知るべきだよな?」

男「ああ 」

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:24:13.63 ID:kRmgahKVO
男「まあ男子Dを見る限り能力が発現した際にはなんらかの異変で気づくみたいだが…
友、お前はなんかあるか?」

友「いや、とくに…」

男「まあ15分くらいと言ってたからな…出席番号の早い奴らはもう目覚め始めてるのかも」



先生「殺し合いというからには当然!最後の一人にまでなっていただきますよ!?」

先生「それまで殺し合いは続くのです!!」

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:29:50.77 ID:kRmgahKVO
男子B「ふざけてるな…」

男子D「おいB お前…さっき俺らが●●出して遊んでる時、能力目覚めたんだろ?」

男子B「なんでそれを…」

男子D「見りゃあわかったよ」

男子B「ああ…頭の中に何か新しい情報の束が書き加えられた感じだった」

男子D「そうか 見ろよ」

男子B「ん?」

男子D「どうやらみんな目覚め始めたみたいだぜ」

男子B「本気なのか…みんな」

男子B「本気で殺し合うつもりなのかな、みんな」

男子D「さあな けどあの糞担任の言うことに従わないと酷い目にあうのはわかりきったことだからな」

男子B「………」

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:34:08.29 ID:kRmgahKVO
先生「さあそろそろ開始しますよ!
ちなみに殺し合いを避けているように見える人がいれば、それは先生の独断で殺しますよー!!」

男子B「くっ…」

女子C「やだ…どうしよう…」

DQN2「やるしか…ねーのか…」

男(ちょっ…まてよ
まだ俺は能力目覚めてねえのにもうスタートって早すぎんだろ)

友「男!とりあえず一緒に動こう!
きっとなにか助かる手がある!」

男「………ああ」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:38:49.34 ID:kRmgahKVO
先生「言っておきますがこの校舎から出た瞬間みなさんは死にますよ!マアウソダケド
最後の一人のなったら出られますがね!!
そして他のクラスの生徒さん達には出ていってもらっています!
みなさん存分に殺し合ってください!!」



先生「さあ、かーいしぃぃ!!!!!」

ガラッ

先生はそう叫ぶと教室のドアを開けた

うわあああああああああああああああ!!!!

叫びながら教室から出ていく者、仲間と結託する者、怯えて動けない者



各々の戦いの火蓋が今切って落とされた

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:47:40.59 ID:kRmgahKVO
友「男!こっちだ!」

友が後からついてくる男を誘導する

男「おう」

友「ここならあの先公にもバレずに隠れていられるぜ」

二人は旧校舎の階段下に潜り込んだ
そこは階段の下のさらに奥にある小部屋のような所で外からは見つけづらい場所であった


男「けど、最終的に一人にならなきゃいけないんだぞ?どうする気だよ」

友「そんなん知るかよ!なんとかするしかないんだ!なんとか…」

男「!」

男「静かに」

友「!?誰か来たのか?」

男「ああ担任の野郎だ
あの野郎ああやって校舎をまわって参加する気のない奴らを殺そうとしてんだな…」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:53:05.09 ID:kRmgahKVO
友「俺らがここにいるのバレたら…殺されるかな…」

男「ああ間違いなくな」

友「」ガタガタガタ

男「震えんな!バレるだろ」ヒソヒソ

友「ご、ごめん」カタカタカタ

男(ちっ…まあ無理ない
あんなショッキングなもの見せられちゃもはや恐怖するしかないよな…)

男は先生がにげだそうとしたギャルBを拳一つで虐殺したことを思い出していた


コツコツコツ…

先生の靴の踵の音が近づいてくる

男「息止めろ」

友「え!?」

男「早く!」

友「んんっ!」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/02(月) 23:57:10.43 ID:kRmgahKVO
男「……………」

友「……………」

友(もう無理…だ…)

友「ンググ…」

男「…!」

男(あとちょっとだ!がんばれ!)

友「……………」


コツコツコツ

足音は遠退いていった

男「いいぞ」

友「ぷはー!」

友「殺されなくても窒息するかと思ったぁ!」

男「ったく」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:01:02.86 ID:TV9YGIMOO
男「~♪」ピコピコ

友「おい」

男「あ?」

友「能力…」

男「きたか!?」

友「うん…なんか頭ん中で一個概念が増えた感じというかなんというか」

男「よし 試してみよう いったん外出るぞ!」


二人は近くに誰もいないことを確認すると外へ出てきた

友「よし、行くぞ…」

男「ワクワク」

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:08:47.55 ID:TV9YGIMOO
友「ふっ!」ニュッ

男「おあ!!」

友「ふんっ!」ニュニュッ

男「爪が…伸びた…」

友「なんかすっげーぞこれ!
なんつーか説明書が頭ん中入ったみたいに使い方がわかる!
あとはコツさえわかれば…!」ニューン

男「なっ、なげぇ…」

友の爪は70cm程になっていた

男「けどそれ折れちゃわないのか?」

友「ちょっと待ってて…」

友「ふっ!」ニューン シャキーン!

男「あ…あ…すげぇ」

なんと友の爪は1m程の流さで丸く針のようになり、さらに指と合体するかのように指の先端に爪が巻き付いていた

男「これなら爪が折れました、とか取れちゃいました、とかないな!」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:14:17.61 ID:TV9YGIMOO
男「すごい殺傷能力高そうだな」

友「あ、形も変えられるっぽい」ニューン

と、友は爪を平たくしたり極細の針のようにしたりして見せた

男「もうかなり強いんじゃねそれ
俺お前に勝てねーわww」

友「なに言ってんだよww絶対なんとかなるってww」

男「しかしまあ心強いな こんな能力者が仲間とは」

友「珍しく誉めてくれんだなww」

男・友「ははははははははは」



男子N「おいお前ら」

男「うわっ!いつからそこに!?」

友「N!お前…」

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:19:04.02 ID:TV9YGIMOO
男子N「なに二人で仲良くやってんだよ
わかってんのか?殺し合いで最後の一人にならなきゃこっから出られねーんだぞ?」

友「ホ みたいに言ってんじゃねーよ」

男子N「わりぃけど俺は仲良くなんてしねーからな」

友「ケッコーケッコー」

男「……………」

男子N「ついでにお前の能力も知っちゃったんだぜ?
逃げたほうがいいんじゃねーか?おい」

友「俺に勝てんなら勝ってみろよコラ」ニューン シャキーン

男子N「爪しか能がねーくせに生意気だなおい」

友「ああ!?」

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:25:35.48 ID:TV9YGIMOO
男子N「ほら こいよ  カス」

友「ピキピキ」

男「待て 乗せられるな」

友「俺が強いのは男が一番わかってんだろぉが!」ダッ

男「おい!」

男子N「来たな」ニヤリ

男「なんだ!?」

男子N「うぐぐ…」

友「なに口に指突っ込んでんだよ!死ねぇ!」

友が両手の全ての指の爪を伸ばし硬化させ男子Nに突っ込む

男子N「ふっ」

すると、男子Nは突っ込んでいた指を口から外し、後ろへ体を反った

男「なにか来るぞ!」

友「先に貫いてやるぜ!」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:32:32.25 ID:TV9YGIMOO
男子N「ぉぼろぉああぁ!!!」ビチャビチャビチャ!

男子Nは口から透明かやや黄色がかっている液体を友に飛ばした

男「唾液?いや…まさか!」

友「なんだ!?きたねぇ!」

友はとっさに右手の爪でその液体を振り払う
すると友の右手の爪は一瞬にして溶け落ちた

友「うわっ!?」

男「胃酸!?相当な酸度だ…」

友「あちちっ!」カランカラン

友は右手の爪を一旦全て外した

男子N「ふふふ…これこそが俺の能力だ…」

男「なんでも溶かす液を吐くのか…厄介だな…」

298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:40:41.21 ID:TV9YGIMOO
友「くっそ…次こそ!」ニューン

男「気をつけろよ あれを体にもらったらイチコロだぞ」

友「ああ…!」ダダッ


再度 友が男子Nに突っ込んだ

男子N「作戦もねぇのに来るなんてバカな野郎だぜ!」グッ

男「指を突っ込んだ!来るぞ!」

友「この野郎!」ニューン!

友は左手を前に突き出し爪を伸ばし始めた
1m…いやそれ以上に

男子N「な…どこまで伸びんだこれぇ!」

友「うおおお!」

伸び続ける爪が男子Nの目の前まで来た

男子N「くっそぉ!」ビチャビチャ

そこで男子Nは胃酸を伸びて来た爪にかけ溶かした

319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:51:10.18 ID:TV9YGIMOO
男「ちっ」

男(こうなったら奴に隙を作るしか)

男子N「ふひひひ…」

男「おい N!」

男子N「あん?」

男「うっ!?」ドクン

男子N「なんだ?どうしたぁ?お前も溶かしてやろうかぁ?」

男「ふーっ」

男「お前、俺たちとこれ以上やり合えば確実に死ぬぞ」

男子N「はぁ?なに言って…」
男「………………」

男子N「なに見つめてんだよ 気持ちわ…」

男子N「そうだな…お前らとこれ以上やり合うのは危険だ 一旦退こう」クルッ

そう言うと男子Nは来た方向へ戻っていった

男「ふーっ」

男「これが俺の能力(チカラ)…」

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 00:56:59.80 ID:TV9YGIMOO
男(ずいぶん遅かったな…まさかあんなタイミングで来るとは)

友「はははははww俺らにビビって逃げたのかwwあの胃酸野郎ww」

男「お前は自信つきすぎだ」

友「いやぁしかし俺の能力はかなり強いんじゃね?ww結構伸びるしww13km伸びたりしてwww」

男「はいはい とりあえず隠れ場はもうダメだな
今度はあいつが何人も引き連れてくるかもわからんし」

友「そうかぁ いいとこだったのになぁ…」

男(やべぇ…超ゾクゾクしてきたったwwwwww)

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:02:32.49 ID:TV9YGIMOO

その頃―


先生「いけませんねー男子D君
やっぱり君はあの時殺しておけばよかったのかもしれないですねぇ」


男子D「クッソ!」

男子B「まさかこんなに早く見つかるとは思いませんでしたよ先生」

先生「男子B君 君は殺し合いをする気はあるのかね!?
君は一番最初の成功者だろう!ならばもう能力も目覚めているはず!
殺し合いをしなさい!」

男子B「…ふっ、先生……いやです」

先生「ふむ ならば死んでもらいましょうかぁ!!」


354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:08:25.78 ID:TV9YGIMOO
先生「ははははははぁぁ!!!」ドゴォンドゴォン!

男子D「クソッ!マジで怪物だな あいつ…」

男子B「コンクリートの柱でさえも発泡スチロールのようにぶち壊す怪力…
とてもまともに相手しても勝てないな…」

先生「先生は怒ってますよ!男子B君!D君!」ドゴォンドゴォン

男子D「クソッ!一か八かだ!」

ド ッド ッド ッド ッ

男子Dが腕から 液を床に撒き散らす

先生「ぬぬぬ…その下品な能力を使うのをやめなさい!」ドゴォンドゴォン

362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:14:37.68 ID:TV9YGIMOO
男子D「男子B!少しの間そいつの相手頼んだぞ!」

男子B「おい!ったく…人を殺す気かあいつ…わわっ」

ドゴォン

先生「待ちなさい!」

ツルッ

先生「なにっ!?」ドシーン

男子B「これもくだらないトラップだよなぁ」

先生は先ほどの男子Dが撒き散らした 液に足を取られて、尻餅をついてしまった

先生「ぬぐぐぐぐ…もう許さん!」


男子D「わりぃな!待たせた!」

男子B「おうっなんとか大丈夫だ」

364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:19:43.25 ID:TV9YGIMOO
先生「男子D君!ぶち殺してやりますよー!!」

男子B「なんか秘策でもあんのか?」

男子D「まあこの場しのぎだけどな」

そう言うと男子Dはどこからか持ってきた精力剤を3本飲み干した

男子B「おまっ…そんなん今飲んでどうする…」

男子D「俺の能力を忘れたか!?」

男子B「あっ」

先生「男子D君んんんん!!!」ダダダダッ

男子D「俺の体内全ての●●よ
この右腕に集まれ!!」

男子B「そんなヤり方が…」

男子D「職員室にあった精力剤で威力アップだぜ!」ニカッ

男子D「スーパーバイ   砲だぁ!!」

先生「なにぃ!?」

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:24:07.97 ID:TV9YGIMOO
バイ   砲は先生の顔めがけて勢い良く飛んでゆく

先生「な、な、なななななああああ!!?」

ビシャアッ!!

男子D「しゃあ!」

男子B「けどこれにダメージがそんなにあるとは…」

男子D「いいんだよ!目眩ましだ
よし逃げるぞ!」

男子B「あっ おい!」

顔を押さえてうめく先生を横目に、男子Bは男子Dの後を追って走っていった


先生「うがああああああああ!!!!
くぅっ!目に汚物が!!目がぁ!!!!」

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:29:34.10 ID:TV9YGIMOO
男子B「はぁ…はぁ…」

男子D「はぁ…はぁ…やったな…」

男子B「あのまま逃げなくても…俺の能力でやれたかもしれなかったのに…はぁ…はぁ」

男子D「だってお前はあの糞担任に出くわす前に能力を使っちまったろ!?
体力の消耗が激しいあれをそう何度も使わせられねぇよ!
それにもし反撃されたら一撃で死ぬんだぞ!?
あいつ相手に無茶はできねぇ…」

男子B「……ありがとな」

男子D「いやいや…」


「ねぇ!」

男子B「ん?」

男子D「誰だ!?」


女子D「あたしよ!
B君に…D君じゃない!」

383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:36:25.47 ID:TV9YGIMOO
男子B「女子D…一人か?」

女子D「うん…なんだかみんな怖くて…
でもB君とD君なら信用できるから今ちょっと安心してるの」

男子D「そうか 足血出てんぞ?」

女子D「あ、ホントだ!いたたー」

そう言って女子Dはタオルを足に巻いた

女子D「二人は?もう誰かを…殺したりしたの?」

男子B「ああ、殺した」

男子D「………………」

女子D「えっ!?」

男子D「なああれはお前は悪くなかった!
しかたなかったんだ!」

男子B「けど殺したことは殺したんだ…俺が」

387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:42:00.85 ID:TV9YGIMOO
女子D「で、でも事情があったんでしょ?」

男子B「……………」

男子D「キモオタAがな…始まってそうそう仕掛けてきやがったんだ」

女子D「キモオタA…あーあの…」

男子D「そいつはなんか…指の力が凄くてそいつが指で弾いた物は何でも高速で飛んでくるんだ…」

男子B「………………」

男子D「それで俺が足をやられちゃって…
次は頭だ、とか言って殺されそうになったんだ
そこでBが助けてくれたんだ」

女子D「へぇー」

男子D「けどBの技でキモオタ1は…」

男子B「殺しちまったんだ…誰も死なせたくなかったのに…」

392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:49:42.73 ID:TV9YGIMOO
男子B「キモオタAを殺す気はなかったんだ
それはホントなんだ 信じてくれ」

女子D「あ、当たり前じゃーん!
ようするに危害を与えられたからやり返したんでしょ?ならぜんぜん大丈夫だよぉ」

男子B「そうか ありがとな」

男子D「なあ 女子D…ないとは思うが、お前は殺したりなんかは…してないんだよな?」

女子D「うん!した!」

男子B「だよな……え?」

男子D「なっ!?」

女子D「殺したよ?こうやって♪」

そう言うと女子Dは男子Bと男子Dの顔を掴んだ

ジュッという焦げるような音がした

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 01:56:15.01 ID:TV9YGIMOO
男子B「ああっ!!つっ!!」

男子D「ぐぁあっ!!」

女子D「ふふん♪こうやってさっきも女子Fちゃんと男子J君殺したの!」

ジュー

男子B「クソッ!」ドゴッ!

女子D「キャッ!」

男子Bは女子Dを蹴り飛ばし、二人の顔から手を離させた


男子D「あちぃ…くっ!なんだこれ!」

男子B「どうやらあいつは体温を操ってれみたいだな…くっ…」

男子D「操るってレベルじゃねぇぞこの熱さは!」

女子D「ふふーん すごいでしょー?
あたしに掴まれたら…死んじゃうよっ?」

407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:02:09.64 ID:TV9YGIMOO
女子D「二人とも苦しみながら死んでいったなぁ…まあ最初に顔焼いちゃうから苦しんでる顔は見えないんだけどねー♪
全身焼いちゃってさーなんかおいしそうだからかじってみたらすっごくまずかった!やっぱ人間て美味しくないんだねー
でもFちゃんの    肉まんをJ君に、J君のフランクフルトはFちゃんに食べさせてあげたんだよー!どうだったのかなぁ♪おいしかったのかなー?ふふふふっ」

男子B「気が狂ってやがるな…」

男子D「なあ…こいつも殺さないっていうのかよ
この実験の犠牲者っつって殺さないつもりか?」

男子B「…………クソッ…!」

男子B「やるぞ…!」

424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:09:52.53 ID:TV9YGIMOO
男子D「いけっ!」

ド ッド ッ

女子D「もーそんなん怖くないよー?」

ジュワワワッ

女子Dは飛んでくる 液を手で焼き払う


男子D「すまん 俺jr…おらららぁ!!」

ド ッド ッド ッド ッ

女子D「もううっとうしいなぁ!!
その能力も結局は●●で作ってるんでしょ!?じゃあまずはソコを焼いてあげる!」ダダッ

男子D「いいっ!?」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:23:11.64 ID:TV9YGIMOO
男子B「こっちだ熱血女!」

女子D「!?」

女子D「えっ?腕が…なんなの…その太さは!」

女子Dが振り向いた時男子Bの腕は、彼の胴周りよりも太く巨大化していた

男子B「悪いな…教室で見てる分には君にはこんな感情抱くことは…なかったよ!!」ぐわっ

男子Bの巨大化した腕が女子Dに降り下ろされる

女子D「くぅっ!」

すかさず手のひらをかざす女子D

女子D「いいの?焼かれるのよ!?拳も握れないくらいに…」

グシャッ!!

男子B「君が長い間拳を受け止めていられれば、な」

448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:28:58.05 ID:TV9YGIMOO

男子B「くっ…」

男子D「やーっぱり体力の消耗が激しいな、それ」

男子B「ああ ちょっとリスクが大きすぎるよ」

男子D「に、してもこいつはもともとあんな性格だったのか?」

床に潰された女子Dを見て男子Dはそう言った

男子B「いや…きっと今回の件が原因だ」

男子D「そうか…」

男子B「ごめんな 救ってやれなくて
ホントに…」

男子D「……………」

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:35:52.15 ID:TV9YGIMOO


友「なー男
なんでわざわざ出歩くんだよー」

男「お前も自分の力が最強だと思うんだろ?」

友「いや…なんかよくよく考えたら、さっきは負けかけたし、もしかしたら俺って弱いんじゃないかなって…」ゴニョゴニョ

男「ちっ」(能力でついた自信はもう吹き飛んだのか?
ならしかたない 実践前にもう一回試しておきたいしな)

男「なあ 友」

友「ん?」

男「お前の能力は最強だよな?」

友「な、なに言って…」

男「俺を信じろ」

友「ん~」

男はじーっと友の目を見つめる
友「あ、ああ!!最強だぜ!誰にも負けない能力だ!」

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:42:17.39 ID:TV9YGIMOO
男「おう」(よし やっぱりこれが俺の能力だ)

友「さー最強と戦うのはどこの誰かなーww」


男「おい あれ」

友「ん?」



キモオタB「おら もっかい言ってみろ」グイッ

男子K「す、すんませんでした…」

キモオタB「死ね」

男子K「ま、まっ!」

男子K「う、うわあああああああ!!」ブシブシブシッ

どさっ


友「なんだ今のは…」

男「Kの体が揺れたように見えたが…その後耳や目や口から血が吹き出してきたな」

男(まーためんどくさそうな能力だ)

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:50:37.41 ID:TV9YGIMOO
キモオタB「あ、新たなターゲット発見ww直ちに抹殺しますww」

キモオタB「やぁ」

友「お前今Kになにしたんだよ」

キモオタB「知りたいかな?かな?教えてしんぜよう」

友「おう 物わかりがいいな」

男「……………」

キモオタB「はっ!」バン!

ビリビリビリ

男「空気が揺れてる?」

キモオタB「うむ 僕はある程度までの大きさまでだが、自在に振動を起こすことができるのだ
空気だとこんなものだけど、これを人に放つと、さっきみたいに体内の血管が破裂して、身体中から血を吹き出すのだwwwwゲシシシww」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 02:55:59.23 ID:TV9YGIMOO
男「ふーん 面白い能力だな」

キモオタB「でしょ?でしょ?だから君たちもさっきの彼みたいに…」

男「キモオタB」

キモオタB「はい?」

男「それ自分にやってみてくれよ」

キモオタB「はぁ?あなたはなにを言っているのかな?かな?」

男(ちっ やっぱこういうのは無理か)

男「ならさ、俺らの仲間にならないか?」

キモオタB「へ?仲間?いやいやwwこれは殺し合…」

男「俺を信じろ」ジィー

キモオタB「は…はは!もちろん!もちろんもちろん!
仲間ーナカマーナカマー!」

友「なにが起きたんだ??」ボカーン

490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:01:11.56 ID:TV9YGIMOO
男「よし こいつを後ろから刺せ」ボソッ

友「え?仲間じゃ…」

男「なに言ってんだ 油断させたんだよ
早くやれ 狙うなら心臓か頭だからな」

友「お、おう」

男「ふん」ニヤ

キモオタB「ナカマーナカマー!」

ズシュッ!

キモオタB「ナカ…ズシュッ?」

どさっ

キモオタB「ナカマ…ナカ…マ…」

友「男!こいつ…殺しちまったよ!」

男「当たり前だろ これは殺し合いだぜ?」

友「お、男…」

男「そうだ お前の爪俺に一本くれよ」

友「えっ…」

498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:07:35.22 ID:TV9YGIMOO
男「なに…取り外しできんだろ
それを一本くれってんだ」

友「お、おう」

男「めちゃめちゃ硬く鋭くしろよな
お前が俺の近くにいないとか、そういうもしもの時使えるんだからな」

友「よしできた!」シャキーン

友「ほい」

男「さんきゅ よし先行くか」

友「な、なあ お前もそろそろ能力が出てきたんじゃねーか?」

男「ん?いや、まだだよ
いまだに能力が目覚めないんだ」

友「そんなことってあんのかよ~wwほら、さっきのキモオタBを仲間にした時とか、なんか能力使ったんじゃねーの?ww」

男「!」

502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:12:30.10 ID:TV9YGIMOO
男「いいか、友
俺にはまだ能力が目覚めていない わかったか?」

友「え…お、おう」

男「目を反らすな」ガシッ

男は友の顔を掴み自分の方を向かせた

男「俺にはまだ能力が目覚めてないんだ」

友「う、うん…」

男「俺を信じろ」

友「あ…そーだよなww能力まだ目覚めてないんだよなーww
早く目覚めるといいな!」

男「ああ ホントにな」

509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:19:05.76 ID:TV9YGIMOO
そしてその頃―――

先生「ぐぅぅ!!ようやく目が洗えた!」

先生「クソッ 男子Dの野郎!許さん!
次見つけた時は絶対に殺してやる!」

先生「ん?」




DQN2「ほら、ジュースだ」

女子C「ありがとう DQN2君」

DQN2「いいってことよ 」

DQN4「にしてもよーするに先公に見つからなけりゃいいんだろ?かくれんぼじゃねーか」

DQN2「アホ!それじゃここから出られねーんだよ」

DQN5「それがマジならな」

DQN2「あん?」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:23:40.88 ID:TV9YGIMOO
DQN5「あの野郎が出られねーつったのはあいつが見張りやってるからか?ちげーだろ
あいつは参加する気のない奴らを殺すっつってた
つまりあいつは常に校門にいるわけじゃねーんだ」

DQN2「そうかも…な」

DQN4「たしかにな…あいつのやることがヤバすぎてあいつの言うこと全部信じきっちまってたぜ」

DQN5「そりゃ目の前で何人も殺されりゃな…」

DQN2「くそ…あの野郎DQN1とDQN3を…許せねぇ」



先生「だーれを許せないのかなー!?」

DQN2「うお!先公!」

DQN5「チッ!」

520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:30:27.87 ID:TV9YGIMOO

DQN5「ぷっ!」しゅわー

DQN5は先生目掛け唾液を口から霧にして吐いた
これがDQN5の能力のようである
先生「ぬぬぬ!!またしても目眩ましか!みなさん先生と戦いましょう!正当に!」

霧の中で先生は豪腕を振るい叫びたてる

DQN5「おい!考えてなかったがこいつを殺しちまえばいいんじゃねーか!?
確かにこいつはやべー!けどみんなで力を合わせれば!」

DQN2「DQN5…よっし…いくぜ!」

DQN4「加勢するぜ?」

女子C「みんながんばって!」

523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:36:31.07 ID:TV9YGIMOO
先生「霧が晴れたぁ!!」

DQN2「!」

先生「まずは君からですよ!DQN2君!」

DQN2「こい!」

DQN5「DQN2の“眼”ならあいつの攻撃を予測してよけることができる!」

DQN4「隙を見つけろよ!DQN2!」

先生「なにか知りませんが楽しくなりそうですねー!!!」ドゴォンドゴォン!

DQN2「相変わらずの馬鹿力だ…なにかを壁にするのは無理か」ヒョイヒョイ

先生「なるほど!かわしますねー!
おそらく君の能力の本質は、驚異の動体視力に加え、敵の体の予備動作等で次の動きを予測する勘というやつですね!!」

526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:42:15.90 ID:TV9YGIMOO
DQN2「ああその通りだよ…!」

先生「ふふふ!しかし先生の腕にかすりでもすれば君は致命傷ですよー!」

DQN2(隙が!ここだ!)

DQN2「おらぁ!」ドスッ

DQN2は先生の攻撃の合間の隙を完璧に見抜き、横っ腹に蹴りを入れてみせた

しかし、

DQN2「くっ…やっぱりか…」

先生「はーはははは!!先生の体はこの怪力に耐えられる頑丈な体なのですよ!
みなさんのような非力では虫けら同然ですよ!」

DQN4「ふっ やっぱかてぇのか…壊しがいがありそうだぜ」

529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:49:01.76 ID:TV9YGIMOO
DQN4「頼むぜDQN2!」

DQN2「おう まかせろ!」

先生「ぬははは!」ドゴォンドゴォン!

DQN2「くっ あぶねぇ!」ヒョイヒョイ

先生「弱いですよー!!まだまだ!」ドゴォンドゴォン

DQN2「ここだ!DQN4!」

DQN4「よしっ!おらぁ!!」ダダダッ

先生「ぬっ?」

DQN4「くらえぇ!!」ヒュッ

DQN4は右手の人差し指を突き立てたまま、先生の腹を突いた
というよりも刺したのだ

先生「なっ!?この体を人差し指で!?」

532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:55:09.04 ID:TV9YGIMOO
DQN4の人差し指は先生の腹部に深く突き刺さっていた

DQN4「ふん ざまあ…」

DQN4「え?」

先生「ぬん!!」

ゴキッ!

先生は腹を刺していたDQN4の首を折り投げ捨てると、DQN5の所へ走って向かってきた

DQN5「あ……そんな…」

先生「ふぉぉぉぉ!!!」

グシャッ

女子C「いやぁぁぁ!!」

DQN2「DQN4…DQN5…」

ガシッ

呆然と立つDQN2の腕を掴む先生

先生「ふふ!ふふ!チェーックメイト!」

グシャッ

538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:59:28.23 ID:TV9YGIMOO
先生「一太刀入れただけで勝った気になるなんてバカな男達ですね」ニコッ

女子C「いや…助けて…助けて…下さい……」

先生「うむ…私にも立場がありますからねぇ
そこの死んでるDQN2の頭を踏んだら助けないこともないですよ?」ニコニコ

女子C「はぁ……はぁ……はぁ」

DQN2「」

女子C「ご、ごめんなさい…ごめんなさいぃぃ……ぐすっ…」

トン

先生「ずいぶん可愛く踏みましたねぇ
ダメですよこうです」

ガシッ

先生は女子Cの足を持ちDQN2の潰された頭を何度も踏ませた

547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:12:52.39 ID:TV9YGIMOO
女子C「グスッ……ヒッ……ヒッ…」

先生「いやぁ 先生ねぇずっとみなさんにムカついていた、というか腹を立てていたんですよ
なんとかして一泡吹かせてやりたいなぁとね」

女子C「グスッ……グスッ…」

先生「DQNグループには笑い事じゃすまないようなイタズラされるし、ギャルグループには電車でたまたまはち会わせただけで、痴漢扱いされて示談金とられるしオタクグループは授業中ゲームやめないし…先生限界だったんですよねぇ」

女子C「グスッ…グスッ…」

先生「けれどこの実験とやらで正当に彼らを殺すことができてちょっと舞い上がってしまいましてね…ふふ
つまり…ごめんなさいね さっきみたいなことさせてね」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:18:27.48 ID:TV9YGIMOO
先生「まあなにより先生…あなたのこと好きだったんですよ…ふふ」

女子C「…グスッ…グスッ……?」
先生「生き残りたいですか?
外へ出たいですか?あのバカな生徒たちは最後の一人まで殺し合いますよきっと…
あなたに生き延びることができますか?」

女子C「…うぅ……」ガタガタ

先生「泣いていてもわかりませんよ?
助けてほしいと言いなさい?ね?」ニッコリ

女子C「…先生……助けて…下さい…」

先生「ふふ…でもただで助けるわけには…ねぇ?」モッコリ

女子C「ヒッ…!」

先生「まあまあ…そんな怖がることはありませんよ…ふふ」

女子C「いや…いやぁ……!」

567: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:39:10.19 ID:TV9YGIMOO
いやぁぁあぁあぁぁ!!!!

女子E「ん?あの声…」

女子A「Cちゃんの声じゃない!?」

女子A「行くしかないっしょ!」

女子E「ちょっ!ちょっとA!?」

先生「ぬふふふ…」 

女子C「はぁ…はぁ…誰か…!」


女子A「Cちゃん!」

下半身裸の先生に押し倒されている女子C女子Aが叫んだ

女子C「A…ちゃん…」ウルッ

女子A「なんか色々突っ込みたいけどとりあえず助けに来たよ!」

女子E「Cー!大丈夫ー?」

女子C「Eちゃんも…」

先生「ふー…
みなさん悪いですけどお楽しみを邪魔した罰は大きいですよ?」

573: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:43:57.32 ID:TV9YGIMOO
女子A「どうでもいいけど早くその汚い物しまってよねクソ野郎」

先生「ほうほう そんな口を聞いてもいいのですかぁ?
後でア ア ●がせますよ?ふふふ」

女子A「悪いけどあたし、レ だから!」

女子E「堂々と言うことじゃないって…」

先生「はははははは!!面白い!いやぁうちのクラスは面白い子が多いですねぇ!」

女子E「そこで死んでるのは先生がやったんですか?」

先生「んー?いかにも!」

女子E「はぁ じゃあ手加減いらないね A」

女子A「あったりまえ!てかまずあたしのCちゃんにあんな物見せただけでも死刑だから!」

576: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:49:56.32 ID:TV9YGIMOO
先生「たいした自信ですねぇ
どんな能力を得たのか知りませんが先生は無敵ですよ!ははは!」

女子A「でもセンセ?お腹に穴空いてますけど?」

先生「はははは!!!これはあのバカな不良が死に物狂いでやっと付けた傷なのだよ!ははは!」

女子A「不良共は嫌いだけどがんばったことをバカにする奴はもっと嫌いだわ」

女子A「先生あたしを殴ってみなよ」

先生「ふふふ!言いますねぇ!
では遠慮なく!」

女子A「こっちも遠慮なくやらせてもらうからね」

578: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:55:53.59 ID:TV9YGIMOO
先生「ははは!その自信過剰な顔がグシャグシャになりますよー!!」ダダダッ

女子C「Aちゃん!先生の体はすごい堅いの!普通にやっても無理だよ!」

先生「もう遅いですねー!」ぐぉっ

先生が女子Aの目の前まで来て腕を大きく振りかぶった

女子A「はい、ご苦労様」ピトッ

そう言うと女子Aは先生の胸を触った

先生「は?」

女子E「終わった終わったー」

先生「体が…動かない…!?」

女子A「先生の体を動かしてる脳からの電気信号、あたしがコントロールしちゃったーっ」

582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:01:24.83 ID:TV9YGIMOO
先生「そんなバカな…!」

女子A「こうなっちゃえばほぼ完璧にコントロールできちゃうんだよね~」

先生「くっ…」

女子A「例えば…」

女子Aは軽く指を動かしだ
すると先生の右腕は先生自身の顔を殴り始めた

先生「ぐぉおぉっ」ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!

女子A「いくら体が頑丈でもその怪力で殴られたら痛いよね~」

先生「ぐぉぉぉぉ!!こんなもの!ふー…ふー…」

女子A「無理無理
さ、責任とってもらうよ~ Cちゃんにその汚い物見せつけてくれた落とし前っ」

587: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:06:43.12 ID:TV9YGIMOO
女子A「自分のを潰しちゃったら面白いと思わない?」

先生「な…まさか…やめ…よせ…よすんだ……!」

女子Aは先生の右腕を振り上げさせ、狙いを先生の股 に向けた

先生「ま、待ってくれ…!それは…それだけは!」

女子A「ふん」

女子C「すごーい…」

女子A「せーのっ」

先生「よせええええええ!!!」

グチャッ! ピチャチャチャ

先生は股 から血を流し股 を抑えながら床に倒れ込んだ

女子E「うわぁ……ww」

女子A「ま、こんなもんでしょ!」

先生「」ビクンッビクンッ

589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:10:03.82 ID:TV9YGIMOO
女子C「Aちゃあああん」ギュッ

女子A「よしよーし」

女子E「よかったねー
さ、ここにいるのもアレだから戻ろー」

女子C「どこか…安全な場所があるの…?」

女子A「大丈夫 あたしが守ってあげるから!」

女子C「Aちゃああん!」ギュッ

女子A「よしよーし」

女子E「繰り返すな」

594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:15:34.42 ID:TV9YGIMOO


友「なあ」

男「ん?」

友「さっきから色々叫び声が聞こえるけど今どんな状況なんだろうな」

男「そうだな…確かにさっきからうるさいな」

友「つーか男子Nはまだ生きてんのかな?」

男「誰だっけ」

友「あの胃酸吐く奴だよww」

男「ああ あいつな
今度こそ決着をつけたいもんだな」

友「なあ俺達の最終目的ってさ、」

男「うん」

友「担任を殺すってことだよな?」

男「…………そうだな」

598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:27:17.85 ID:TV9YGIMOO
男「まあなんにせよ他の奴らをぶっ倒さないと話にならないわけだ」

友「おう!そこは俺の最強の能力で!」

男「幸せな奴だな」

友「ん??」

男「いや」


友「なあさっきからずっと歩いてるけどどこへ行きたいんだ?」

男「みんながどこにいるのか知りたくてさ」

友「んなわざわざ狙われるようなことしなくても…」

男「その結果ほとんど接触はなかった」

友「おう…」

男「つまり他の奴も最初の俺らと同様隠れてやり過ごそうとしているわけだ
だが強い能力があればそんなことは絶対しない」

友「つまり…みんな弱い能力しかいないってことか?」

男「ああ」

602: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:33:10.28 ID:TV9YGIMOO
男「少なくともバリバリ戦闘タイプはなかなかいないだろうな」

友「ホントかよ…」

男(適当に決まってんだろ
本当にコイツはいちいち能力を使わないと面倒だな
かといって一人で歩くのは危険すぎるし)


友「はー誰かいないかなー
なんか寂しくなってきたぜー」

男「………………」


男「おい―」

友「え?」

友「うわっ!?先生!?」

先生「お、おお…友君に…男君…
君たち…見たところ殺し合いをしていないようだな…
ならば…私が制裁をくわえなければ…」

604: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:37:15.00 ID:TV9YGIMOO
友「どうしたんだあの人?
股 が血だらけだし抑えてるし」

男「何者かにやられたんじゃないか?
まあなんにせよチャンスだな」
友「よっしゃ 悪いけど俺らはあんたに同情なんてしないぜ


先生「ふ…それでいい…
私も…本気を出せる…!!」

男「なにっ?!」

先生「ふおおおおおおおおお!!!」

先生「ふう…ふぅ…」

先生「痛みなど彼方に消し飛んだ!さあ!私とやるのですか!?友君!男君!」


男「安心しろ 強がりだ」ボソッ

友「オッケー」

605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 05:44:01.48 ID:TV9YGIMOO
男(ったくどこのバカだ
ちゃんと止めは刺しておけっての)


友「ぐわぁっ!」どさっ

男「!!」

先生「先生を甘く見られては困りますねー!」

男(まさか本当に本気なのか…!?)

先生「さあ友君がピンチですよ?男君!
君は友達を見捨てるのかな!」

男「その友達と殺し合えっつったのは誰だよ」

先生「なにぃ!?」

男(よし こっちを見た)

男「先生…」

700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:08:52.11 ID:TV9YGIMOO
先生「ん?」

男「先生…俺たちはしっかり殺し合いをしています」

先生「ぬう ならばなぜ二人で行動をしているのです!
最後は一人にならなければなららいのです!」

男「もちろん」

先生「ほぅ」

男「だから先生」

先生「いや」

男「え…?」

先生「わかりましたよ 君の能力!」

男「なにっ!?」

先生「先生はね、一通り発現しうる能力の一覧に目を通させてもらっているんですよ!」

先生「君の能力は服従能力の一種!
その瞳は一切の迷いも見せず、他人に自分の申しがあたかも絶対に正しいと無理矢理に思わせ込む恐ろしい能力です!」

704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:14:13.95 ID:TV9YGIMOO
友「え?男はまだ能力が目覚めていないはずじゃ…」

男「チッ 面倒なことしやがって!」

先生「ははは!どうやら正解のようですな!
その能力!いかに従わせることができても能力がバレていては使いようがない!
それも相当時間がかかるようですしね!」ダッ

男「くっ!」

友「男ぉ!」

先生「はははは!」

能力がバレた男に先生が猛ダッシュで向かってくる
そこへ友が男の前に立ちはだかった

先生「まずは君からですか!友君!」

友「くっそぉ!」ニューン

706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:20:07.53 ID:TV9YGIMOO
先生「君は爪を伸ばす能力ですか!
私の相性は最悪ですね!」

友「くうっ!」

バキィン!

先生の拳に友の爪はなんなく壊されてしまう

友「そんな…ならば硬度を最高に…!」シャキーン

先生「遅いですよぉ!」

友「やばっ!」

バキィン!

またしても縦に使った硬度最高の爪はバラバラに砕かれてしまった

男(ダメだ 相性が悪すぎる
このままじゃ友はやられる…そうなったら俺も…
だが 能力は使ったところで奴には通用しないだろう
今までこいつは相手に能力のことを知られていないからこそ使えたんだ
はなから目を反らされたら…やりようがない…)

711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:25:37.93 ID:TV9YGIMOO
先生「ほらほらぁ!!」ドゴォンドゴォン

友「っくそ!防ぐので精一杯だ!」

先生「そろそろ防ぐこともできなくなるんじゃないですかー!?」ドゴォンドゴォン

友「やばいぞ!男!」

男「くっ…どうしたら…」

バキッ!

友「ぐあっ!」

男「友!」

先生「さあー次は男君!君ですよー!」ダダダダッ

男「くっそぉぉ!」シャキン!

男は友にもらっておいた一本の長く硬い爪を取り出し、構えた

先生「そんなもの、へし折ってくれますよ!」

713: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:33:35.08 ID:TV9YGIMOO
先生「せいっ!」

バキッ!

男の持っていた爪は先生になんなく折られてしまった

男「えっ?」

それどころか折れた爪は男の顔を襲った

グシュッ

友「お、男ぉ!!」

先生「あら ふははは!!思わね展開ですね!
まさか殴り折った君の武器が君の顔に向かってしまうなんて!」

爪は、男の右目にえぐっていた

男「…っ…大丈夫だ…
そこまで傷は深く…ない」

友「男ぉ!!」ダッ

友が駆け寄る

先生「よく耐えましたねー!功労功労!」

男「ぐうっ…」ドクン

719: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:40:39.36 ID:TV9YGIMOO
男「!」

男「これは…」

先生「んー?どうしましたかー?」

男「先生 俺たちは殺し合いの途中だ
あんたは他を回ったほうがいい」

男は先生の目を見た

先生「なにを……はっ!そうですね!これはこれは邪魔をしました!失敬失敬!」


友「男…お前…」

男(右目が潰れたことで能力があがったのか?
一瞬見つめるだけで思いこませることができるようになっている…
確かに人間の体は何かを失うとそれを補うように他の器官が働くと聞くが…)

友「お前の能力すげぇな!無敵じゃねーか!」

男「友 俺の能力はまだ目覚めてない わかったな?」

友「あ……おお!まだ目覚めないなんて変わってるなーwwひょっとしてずっと目覚めなかったりww」

男「ふっ やめてくれよな」

726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 12:55:41.59 ID:TV9YGIMOO
男(これでもう先生に狙われることはなくなった)

男はタオルを頭に巻いて右目を隠した

友「けど…右目大丈夫かよ?めっちゃ痛そうだけど…」

男「なんとかな
それより先へ行こうぜ」

友「なあ もう止めにしないか?
俺たちの最終目的の先生には敵わなかったし、これ以上俺たちが歩き回っても今度は右目だけじゃすまないかもしれない…」

男「……………」

男(チッ…これからが楽しいんだろうが
そもそもお前は一回戦うごとに毎回自信なくしてんじゃねーよ)

男「友、お前は最強なんだから安心しろ」

男は友の目を見た

友「男…おおwwそうだよなwww最強の俺が負けるわけねーなww」

728: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 13:02:43.58 ID:TV9YGIMOO
その頃―

男子D「うわぁっ!」ジュワー

男子B「床が溶けてる…こいつは強酸を吐けるってか?!」

男子N「ふふふ さあもう一回だぁ!」

男子Nは口に指を突っ込んだ

男子D「やべぇぞ!またくる!」

男子B「一旦距離をおこう!」

男子Bと男子Dは5m程離れた

男子B「さっきまでのを見る限りここまでは飛ばないだろう」

男子Nは指を抜いて後ろに反ると

男子N「うーん 甘いね」

そう言って勢い良く胃酸を吐き出す

男子B「なにっ!?」

男子D「めちゃくちゃな飛距離だぞおい!」

それは彼ら目掛けてまっすぐ飛んできた

732: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 13:14:27.21 ID:TV9YGIMOO
男子B「よけろ!当たったら終りだと思え!」

男子D「んなのわかってらぁ!」

男子B・Dは必死によける
しかし眼前に広がったそれを全てかわすことは無理だった

男子D「あつっ!」

胃酸は男子Dの左肩を襲う
ジュワーという音とともに男子Dの制服は溶け、左肩も煙をあげる

男子B「D!大丈夫か!」

慌てて男子Bが水道まで男子Dを連れていく

男子B「水で洗い流すんだ!今なら間に合う!」

男子D「あちぃー!!くっそぉ!」

男子D「!」

男子D「B!後ろだ!」

男子N「ふふふ」

男子B「万事…休すか」

745: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:06:20.40 ID:TV9YGIMOO
男子N「しねぇ!」ビチャビチャビチャ

男子B「くっ!」

男子D「!?」ドクン

男子D「うおおおお!!」

ドドド ッ

男子N「なにぃ!?」

なんと男子Nの吐き出した胃酸を男子Dは多量の 液を打ち出し相殺させたのだ

男子N「バカな!こんな大量に出せるなんて!」

男子D「どうやら●●形成スピードと腕の射 管が強化されたみたいだ」

男子B「よし!」ズズズズ

男子Bが能力で自らの両腕を大木よりも太くする

男子N「う、う、うわああああああ!!」

748: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:11:09.44 ID:TV9YGIMOO
男子N「おえぇ!」ビチャビチャビチャ

苦し紛れに胃酸を吐き散らす男子N

男子B「食らうか!」バリィン

男子Bは窓ガラスを外しそれを打ち返した

男子N「え、うわああああああ」

ジュジュワー

男子Nはよけることもできず、窓ガラスで打ち返された胃酸を体中に浴び阿鼻叫喚する


男子N「あ゙あっ!!あ゙ああっ!!!」

男子B「しまっ…」

男子D「待て!もう助からない…」

男子B「……くっ………」

750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:17:27.40 ID:TV9YGIMOO

男子N「」ピクッ…ピクッ…


男子B「また……殺しちまった…」

男子D「しょうがねぇだろ!いい加減わかれよ!
こうするしか…殺さなければ俺たちが殺されるんだ…
俺だって最初は殺さずにみんなが助かることを考えたよ!
けどキモオタAを見て変わった!
人間は…変わっちまう…
だから、俺たちは逆にあいつらを楽にしてやることが、それことか救いなのかもしれねぇとな…」

男子B「D…そうだよな
俺が間違ってたのかもしれない
何度も迷惑かけて、ごめんな」

男子D「良いってことよ!」

757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:28:38.38 ID:TV9YGIMOO

女子A「きゃー!Cちゃんおでこ出した方がかわいーよー!」

女子C「え…そうかな、えへへ」

女子E「いいよね~Cちゃん目おっきいからデコ出し似合うからさ~ww」

女子C「えへへへ」



ぼっち「!」

ぼっち(女共の声…)


女子A・C・E「きゃいきゃい」

ぼっち(殺すか…)ニヤリ


女子E「!」

女子A「…敵?」

女子C「?」

女子E「うん、こっから15mくらい離れた廊下の物陰からこっちの様子を伺ってるみたい」

女子A「ふーん」

764: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:33:46.57 ID:TV9YGIMOO
女子E「足音の響き方からして体重は50~60kgくらいかな…」

女子A「小柄な男子…ってとこ?」

女子E「たぶんね
息は荒くないから逃げてきたとか戦った後とかじゃなさそう」

女子C「???」

女子A「Cちゃんはここにいてねっ?」

女子C「う、うん…」

女子A「さーてヤりますかー!」


ぼっち「!」ピクッ

ぼっち(なんだ?あんな大きな声出して…
回りに自分の居場所をばらしているようなものだ…バカなのか?
バカなんだな ククッこれだから女は…
さて、行くか…)ニヤ

775: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:39:09.06 ID:TV9YGIMOO
ぼっち(こっそり近づいて気付いた時にはあの世行きだぜ!)

女子E「10m…9m…8m…」

女子C「なにをしてるの?」

女子A「足音で距離を測ってんの!
この子も地味にやるでしょー?」

女子C「すごーい!」

女子A「しっ!関心するなら静かにね」


ぼっち(ククッ…連中安心しきってんだろうなぁ…そこを潰すこの気持ちよさ…)

女子E「5m…4m…」

女子A「そろそろ…かな」

784: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:46:12.51 ID:TV9YGIMOO
教室の中にいる3人
安心しているところで、ドアを開けて一網打尽にしようとするぼっち
ぼっちと教室のドアとの距離を測る女子E

外からも中からも見えないドアの前で、どこからか調達してきた金属バットを持つ女子A

それぞれが息を潜める


女子E「2m…」

女子A「よしっ!」

女子A「せーのっ!」

女子E「1m!」

ガラッ

ぼっち「ハロー!んぶぅ!!

ボゴッ!という鈍い音がぼっちのこめかみの辺りからからした

788: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:52:46.12 ID:TV9YGIMOO
女子A「よっしゃー!ホームラン!」

ぼっち「うぐぐ…」

女子E「まだだよ!A!」

女子A「んーてや!てや!」

ボコッボコッと女子Aはぼっちの頭をバットで殴る

ぼっち「やめろぉ!」ガシッ

ぼっちがバットを掴んだ

女子A「なっ!」

ぼっち「残念ながら僕にはどんな攻撃も聞かないんだよねぇ~」

女子E「どういうこと…?」

ぼっち「僕の体はどうやら、無限に細胞分裂をできるようになったみたいでさぁ
しかもその速度はいとわない
つまりどんな怪我をしても、一瞬で治るのさ!ククッ!」

796: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:59:03.16 ID:TV9YGIMOO
女子E「不死身…ってこと?そんな…」

ぼっち「しかも細胞分裂を操るおかげで、痛みを感じる前に治しちゃうからさぁ
はっきりいって痛みもほとんどないんだよねぇ」ニヤァ

女子A「ふーん 面白そうな能力じゃん?」ピトッ

女子Aがぼっちの胸を触る

ぼっち「な、なな!どこ触ってんだよ!」

女子A「なーに女の子みたいな反応してんのキショイ」

ぼっち「な、なんだとぉ!殺してやるクソビ  !
いいか!僕は強酸をかけられても平気だったんだぞ!
先生にやる気がないと見なされて頭を潰されても平気だったんだ!
お前みたいなビ  がいきがってんじゃねー!!」

806: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:05:51.38 ID:TV9YGIMOO
ぼっち「ましてや!バットに頼らなければ戦えないような!お前みたいな貧弱!一秒で殺してやる!」

女子A「あーはいはい」

女子E「相手が悪かったねーぼっち」

ぼっち「!?」

女子A「自分の能力をご丁寧に解説してくれたお礼にあたしの能力教えてあげるよ」

ぼっち「なに!?ぼくにはどんな攻撃も効かな…!?」ピクッ

ぼっち「な、なにっ!?」

ぼっちの右手がぼっち自身の首を絞め始める

ぼっち「これ…は…」

女子A「すごいでしょ あたしが触れていればたとえ怪力でも不死身でも自在に操れちゃうんだよねー!」

814: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:10:59.38 ID:TV9YGIMOO
ぼっち「そんな…バカな!?
だが僕はどんな攻撃でも死なないんだぞ!僕が老衰で死ぬまでこうやってる気か!」

女子A「はぁ?」

女子E「もしかしてwwそうしてて欲しいんじゃない?wwププッ」

女子A「キッモ」

ぼっち「なっなにぃ!」

女子A「顔の筋肉だけは、動かせるようにしてあげてんのに
キモイこと言うなーホントに」

女子A「いい!?あたしはね、レ なの!わかった!?」

ぼっち「百合…」

女子A「わかったならさよならっ!」

ぼっち「えっ」

824: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:19:35.48 ID:TV9YGIMOO
女子A「首絞めても死ななそうだし、骨折っても生きてそうでめんどくさいから、とりあえず動けないようにしちゃったっ!」

ぼっちの体は顔を股 にうずめるように、両足が後頭部にきた状態でクリンチしていていた

女子A「まあこれでもう歩けないでしょ!
特別に筋力が強くなったり、体が柔らかくなったわけじゃないみたいだから、その体制からじゃもう元に戻れないでしょ!」


ぼっち「ぐ…ぐぐ…助けて…くれぇ…」

女子A「じゃあねーっ!」

そう言って廊下にぼっちを置いたまま彼女らは去っていった

834: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:27:42.79 ID:TV9YGIMOO
女子A「あー!もっとCちゃんいじりたいぃぃぃ」

女子E「そんなことより今はどうしたら助かるか、でしょ?
最後の一人になるまで殺し合わなければダメなら、まあ…Aが勝つだろうけど…」

女子A「なに言ってんの?!あたしらはずっと一緒!先生がなんかしてくるって言うなれあたしがなんとかしてあげるからさぁ!」

女子E「うん…先生だけならそりゃなんとかなるかもしんないけど…」

女子C「けど…?」

女子E「バックがどれからい大きいのかわからない…
先生が言ってた世界の意思…いったいどこのバカの意思かしらないけど…
私はそれが怖い…」

女子C「Eちゃん…」

838: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:32:26.89 ID:TV9YGIMOO
女子A「…………今はそんな小さいこと考える必要ないでしょ!
ま、とりあえず今を楽しもうよ!」

女子E「うん……あっ!」ピクッ

女子A「また…敵?」

女子E「みたい…今度は二人…でもこっちには気づいてないみたい
あの曲がり角で鉢合わせになりそう…」

女子E「60kgくらいだから体格は普通の男子…かな
特に呼吸も乱れてない」

女子A「オッケー じゃあもっかいホームランいきますかー!」


844: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:37:51.51 ID:TV9YGIMOO
友「……………」

男「……………」

友「なあ なに黙ってんだ?」

男「いや もしかしたらもう、俺とお前二人きりなのかなー、なんて思ったりしててさ」

友「なっ!?」

男「冗談だよ」

友「ほっ」

男「けどこんだけ静かなのは絶対なにかある
とんでもなく強い奴がバシバシ殺してんのかもな…」

友「まあどんな強い奴でも最強の俺には敵わないけどなーww」



女子E「友…」

女子A「え?」

女子E「声が聞こえた
この先にいるのは友と男だ!」

852: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:42:34.47 ID:TV9YGIMOO
女子A「よっし わかった
友はともかくあのヒョロ男ならあたしのホームランバットでやれそう」

女子C「友君も…殺しちゃうの…?」

女子A「バカ!ほっといたらこっちがやられんの!
先にやるしかないの!」

女子C「…うん…」

女子E「しっ あと9mでこの曲がり角にくるよ…」


3人は廊下の曲がり角で男と友が来るのを待つ

女子Aは金属バットを先ほどのように構えて不意打ちを狙っている
女子Eは女子Cと少し離れたところで足音で距離を測っている

865: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:48:38.88 ID:TV9YGIMOO
女子E「3…2…1…!」

女子A「はぁっ!」

女子Eの合図と共に、女子Aは大きく振りかぶり、曲がり角から顔が見えた男に全力でバットを振った

パキィン!


女子A「くっ!」

爪が砕けた音だ 金属バットも軽く凹んだ
男の隣にいた友がすかさず爪で男を守ったのだ

男「うわぁっ!」ゴチン

しかしバットは爪ごと勢いで男を襲い、男は後ろによけたものの、壁に頭をぶつけてしまう

女子A「よしっ!一人撃破!」

友「男!」

869: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:53:56.91 ID:TV9YGIMOO
友「女子AにCにEか…」

友「3対1かよ…クソッ」

女子A「悪いけどあたしらは勝ち残る気だからね?
だから友には死んでもらわないと!」ダッ

友「女を傷つけんのなアレだが…しかたねぇ!」ニューン

女子E「A!気をつけて!爪を伸ばして攻撃してくるよ!」

女子A「そんなんバットでへし折ってやるから大丈夫!」

女子A(触れさえすれば…好きに殺せる!)

友「おらぁ!これが最強の能力だぁ!」ニューン

友は走ってくる女子Aに向かって、伸ばした爪を縦横無尽に振るう

874: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:59:49.57 ID:TV9YGIMOO
女子A「てぇやっ!」

パキィン パキィン パキィン

女子Aはバットでその爪を砕きながら友に向かって突進する

友「くそぉ!簡単に壊しやがって!」ニューン

すると友は女子Aに対してまっすぐ指を向け爪を伸ばした

女子E「A!危ない!」

女子A「突きはかわしやすいんだよっ!」ヒョイ

ヒラリとその攻撃をよけ、ついに女子Aは友の目の前まで来て手を友の体に伸ばす

友「うお!なんだ!」

881: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:06:10.05 ID:TV9YGIMOO

ピトッ

友「!?」

女子E「触った!」

女子A「よしっ!」

友「体が…動かねぇ…」

女子A「今のあたしは友の体の末端から末端まで全て自由に動かせるの」

友「そんな…バカな…」

女子A「さあ…早速で悪いけどその自慢の爪で自分の喉を貫いてもらいましょうかねぇ」

友「なっ…や、やだ…やだ…っ!」

女子A「あたしって昔から男が嫌いでさー
でも今日何人かにこの能力使ったんだけど、男の怖がる顔って見ててちょーゾクゾクすんだよねー」

女子A「あ、男ってそういう遊び方もあるのかなー、なんて思ったり、ね?」

888: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:11:54.61 ID:TV9YGIMOO
友「はぁ…はぁ……やめて…やめてくれ…!」

女子A「やめないよ?
だって友には死んでもらわなくちゃならないもん」

女子A「ごめんねー?」

友「はぁ…はぁ…はぁ…はぁはぁ!!
うわああああああ!」

女子A「せーの…

男「女子Aよ」

女子A「ん?あ、生きてたんだ」

男「当たり前だ 後ろにのけ反って死んだなんて恥さらせるか」

女子A「で?なに?今いいとこなんだから邪魔しないでくれる?
まあ邪魔したら友殺すけどね」

男が女子Aの目を見る

男「お前…友を離さなければすぐに死ぬぞ」

女子A「!?」

899: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:18:25.46 ID:TV9YGIMOO
女子A「っく!」バッ

女子Aは男から手を離した

男「ふん」

女子A「どういうこと!?なにかの強迫観念みたいのに動かされた感じ…」

男(この能力の限界がいまだに見えない
いっちょこいつで試してみるか)

女子A「はっ!ふざけたことしてくれたじゃん…
この…ヒョロモヤシぃ!」ダッ

女子Aが男に向かってまっすぐ走って来る

友「男!そいつに触れられたら操られる!気をつけろ!」

男「おう」

女子A「あんたなんかあたしでも組み伏せらそうなのにその余裕はなによ!」ダダダッ

912: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:25:33.05 ID:TV9YGIMOO
男「女子A、お前は自分の能力の欠点を、自らの口で言わなければ、その能力は効力を失うようだぞ」

女子A「はぁ!?なに言っ…」

男「ふん」

女子A「この能力は対象者の体内の、電気信号をあたしが出す特別な電気で乗っ取り操ってしまうもの
つまり、電気の伝わりにくい物などを身に付けられている場合はそこを触れても効力は期待できない」

女子A「ど、どう?これで効力は失われないでしょ!」

男「ほう」

男(他にも欠点はあるだろうが、本人が一番気にかけていることが口から出たってとこか)

917: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:30:56.65 ID:TV9YGIMOO
女子A「ってなんであたしがあんたの言うこと聞いてんの!?キモイキモイキモイ!」

女子Aは再び男に突っ込んできた


男(よし、次は)

男「女子A、自害しろお前の身のためだ」

女子A「はぁ?」

男「自害しろ それでお前は助かる」

男は女子Aの目を見つめる


女子A「なに言ってんの?つか見つめないでよ!キモイから!」


男(やはり…直接死につながるようなことは不可能か…)

921: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:36:17.58 ID:TV9YGIMOO
男(なら…)

男「女子A 床に落ちている友の爪を飲んでみろ」

女子A「はぁ!?なに言って!」

男は女子Aの目を見つめた

男「能力でできた爪だ そいつの飲みこむことでお前の能力は覚醒する」

女子A「は…ば、バカじゃないの!そんなことが…」

男「絶対だ 俺を信じろ」

女子A「ん…っ! そ、そうだよね
能力で作られた物だもんね」スッ

女子Aは床に転がった友の折れた爪を拾い上げる
長さは30cmはある

933: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:40:35.59 ID:TV9YGIMOO
女子E「ちょっ!なにを…!?」

女子C「Aちゃん!?」


男「さあ飲め」

女子A「うんっ!」

友「いったいなにが…」


男(いまいち戦闘には使えないが悪くはない…!)ニヤァ

女子A「じゃあ…」

女子Aが爪を縦に持ち口を開ける

女子E「ちょっ、ちょっ、ちょっと!
A!なにやってんのあんた!」

女子A「え?能力が強くなるんだよ?
これからもっと戦いやすくなるんだよ?」

女子E「男の奴…いったいなにを…」

942: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:45:33.89 ID:TV9YGIMOO
女子E「とりあえずやめようってぇ!
死んじゃうから!」

女子A「はぁ?」ピクッ

女子E「え?」

女子A「あんたあたしだけパワーアップすんのが怖いんでしょ!?
あたしは言ったじゃんずっと仲間だって!
それを信用してなかったんだ!?」

女子E「な…ちがっ…」

男(お…こういう使い方もあるのか)

男「そうだぞ 女子A
そいつはお前を裏切る気だったんだ
これはマジだ 俺が保証する」

男は女子Aと目を合わせる

女子A「やっぱり」

女子E「ち、ちがうよ!なんであんな奴のいうことを信じるの!?」

953: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:51:12.47 ID:TV9YGIMOO
女子A「死ねよ」ピトッ

女子E「やめて!やだよぉ!わたしはずっと…!」

女子Aは女子Eの肩に触れ、女子Eに自ら眼球を潰させた

女子E「わたしは……わたし…は」ピクッ……ピクッ…


女子A「ふぅ さーて爪飲まなくちゃ!」

女子C「…………」ガタガタ


男(これでこいつらは死んだな)

男「友、大丈夫か?」

友「ああ…けどお前…どうやってあいつらをあんな風にしたんだよ」

友は不審そうにかつ怒っているような目を男に向けた

男「さあ…な」

974: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:01:02.24 ID:TV9YGIMOO
友「お前…まだ能力が目覚めてないとか言ってたくど」

男「チッ」

男「目覚めてないんだよ、いまだにな」

友「!」

友「お、おお…ホントに遅いなぁww」

男(反応が薄くなってきたか?
繰り返し同じことを信じ込ませるのはよくないのかもな)


友「んで、Cちゃんはどうする?」

男「ああ、いたのか」

女子C「…うっ…グスッ……グスッ…」

男「………………」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:19:04.08 ID:TV9YGIMOO

女子C「助けて…助けて……」ガタガタ

友「なあ この子は俺たちを狙ってたわけじゃなさそうだし
一緒に動こうぜ?なあ男」

男「こいつがいつ裏切るかわからないのにか?」ヒソッ

友「けど…俺にはとてもこの子が裏切るだなんて…」ヒソヒソッ

男「わかった そんなに言うなれ」スッ


男は泣きじゃくる女子Cの前で中腰になった

男「俺たちは仲間だ 信じろよ?
俺たちに絶対に裏切りは、ない
わかったな?」

女子C「うん…うん…」

男「よし」

男(まあこれで裏切ることはないだろう)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:26:43.73 ID:TV9YGIMOO

先生「いけませんねー」


振り向くと先生が立ちはだかっていた

男「!?」

友「先生!?」

先生「殺し合い、意味わかりますよねぇ?
みなさんはしっかり殺し合っているのに君たちは…なんですかこれはぁ!!」

女子C「ヒッ!」ビクッ

先生「最後の一人になるまで殺し合うのに仲間!?裏切らない!?ふざけてるんですかぁ!?」

男「チッ 友!今こそ倒す時だぜ」

友「おっし!やるぜぇ!」

先生「ほう!君たちとは一度やりあいましたからねぇ!
血がたぎりますよ!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:32:04.00 ID:TV9YGIMOO
男(つってもまともに戦っても勝てない
しかも俺の能力はバレているから奴は極力目を合わせないようにするだろう…
どうしたら…!)

先生「うおおおらああああ!!!」

友「ぐあぁっ!」

友が先生に殴り飛ばされる

男「くそっ!」

先生「男君!君の目は見ませんよぉ!」

男(ダメだ!俺は目以外はただの人間!
勝ち目がない!)

先生「はははははははは!!!」

男(ん?待てよ?女子C…あいつにもなにか能力があるはずだ!
さっきの戦闘では戦っていないとこを見るに、戦闘向きではないのかもしれないが…
ないよりマシかもしれん!)

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:37:03.78 ID:TV9YGIMOO
男「女子C!お前の能力はなんなんだ!
教えてくれ!」

女子C「わ、わたしの能力は…治癒…
それもかすり傷くらいまでしか…」ガタガタ


男「チッ!」

男(使えなすぎる!まずい…このままじゃあ俺も友も…)


男「ん?あれは…」

先生「ばはははははは!!」

友「男!もう限界だあ!」

男「こっちだ!」

先生「どこへ逃げるんですかぁ!!?」ドドドド

友「ひぃぃ」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:47:46.09 ID:TV9YGIMOO
男子B「ん?あっちから走ってくるのって…」

男子D「男!それに友じゃねーか!」

男「先生が来るぞぉ!」ゼーハーゼーハー

友「ひぃ…ひぃ…」

男子B「な、なんつーもんを連れてきやがったんだお前らは…」

男「いや!お前らなら勝てる!」

男子B「え?」

男子D「いや…」

男「俺の目を見ろ!」

男子B「おお!そうだ!勝てる!」

男子D「余裕でぶっ殺してやるよ!」

男(よし これで男子Bの能力を見れる上に、もしかしたら先生倒すかもしれない)

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:54:39.50 ID:TV9YGIMOO
先生「ぬぁにぃぃ!!!また増えましたねぇ!」

男子B「久しぶりですね 先生!」ズズズ

男子Bは両腕を巨大化させる

先生「ふむ 君の能力はそれでしたか
しかしそれは所詮私の能力の劣化版に過ぎない!」

男子B「そんなことはないんだぜ!」ズズズズ


先生「ば、ばかな…そんな…!」

男子B「はじめは腕とか脚だけだったんだかな
いきなりビビっと来たんだよ
今なら俺は全身を巨大化させられる!」ズズズズ

なんと男子Bは5mを超える背丈に丸太のような手足をした大巨人に変貌した

男「信じ込ませなくても勝てたんじゃねーのか…これ」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:02:00.07 ID:TV9YGIMOO
先生「おもしろーい!!」

男子B「うおぉぉぉぉ!」


友「ところで結局あの股 の血はなんなんだ…?」

男「さあな 俺にはわからん」

友「よし!俺も行ってくるぜ!」



男が女子Cが見守るなか先生VS男子B・D・友の戦いは繰り広げられた


女子C「先生ね…私達のこと嫌いだったんだって」

男「へぇ」

女子C「ずっと殺したい…って思ってたんだって…」

男「ふーん」

女子C「それくらい憎かったってことだよね…」

男「そんなん俺に知ったこっちゃないな
あいつが実際に人を殺したのは事実だし、それは許せないことだ」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:07:49.37 ID:TV9YGIMOO
男(こう言っておけば下手な疑うもたれないだろう
さて……)



先生「弱い!!まだまだ弱いですよぉ!」

男子B「くっ…はぁはぁ…」

先生「B君!君にはまだまだ腕力が足りませんねぇ!
先生のようにコンクリートをデコピンで粉々にできるくらいにならないとですねぇ!」

友「こいつ…強すぎる……」

先生「友君!君の能力は使い方によっては強いんですがねぇ!」

男子D「はぁ…はぁ…弾切れか…」

先生「D君!君はさっさと死になさい!
さっきからずっと先生の顔目掛けて飛ばしてきますねぇ!」


男「……やっぱり肉弾戦では厳しいか…」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:11:56.89 ID:TV9YGIMOO
男「なにか…なにか良い道具か武器は…」

男は辺りを散策し始めた

男「あいつにも効く攻撃、またはあいつが俺の目をしっかり見る手段…」



うぉぉぉぉぉぉぉぉ……

男「ん?なんだこの声は…」

うぉぉぉぉぉぉぉぉ……

男「下から聞こえる…」

男は声のするほうへ向かった
声の主は男達がいた階より二つ下にいた


男「ぼっち…!」

ぼっち「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!助けてくれぇ!」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:19:25.21 ID:TV9YGIMOO
ぼっち「助けてくれぇぇぇ!」

男「お前ここでいったいなにを…」

ぼっち「かくかくしかじか」


男「なるほど 安心しろあいつはもう死んだよ
爪を飲んでな」

ぼっち「そんなことより早く助けてくれよぉ!動きたくてうずうずする!」

男「まあ待て」

ぼっち「はやくぅ!」

男「俺の目を見ろ」

ぼっち「ん?」

男「お前の能力なら本来こんな体制からは簡単に戻れるんだ
だってそうだろう?再生能力なら、一旦バキバキに骨を折ってタコみたいになって抜け出せばいいんだ
お前の体はできるのに、頭ではできないと思い込んでいたからできなかったんだ」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:24:27.76 ID:TV9YGIMOO
ぼっち「へ?な、なるほど!
あのビ  に抜け出せない、なんて言われたからつい…へへ」

男「よし お前は先生を倒すんだ」

ぼっち「え?先生…?いやぁ無理だよ
あの人に殴られても平気だけど僕の攻撃力じゃ…」

男「ちゃんと俺の目を見ろ」

ぼっち「え…う、うん」

男「いいか お前は俺に助けてもらった
だからお前は恩返しをするんだ 俺に
先生を倒すのに協力してくれ」

ぼっち「も、もちろんだよ!」


男「よし」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:30:26.70 ID:TV9YGIMOO
男「さあ抜け出せ 行くぞ」

ぼっち「骨を折ればいいんだよな?」

男「折るっても膝関節だけでいいんだぞ
お前は頭を膝から下でクリンチされてるわけなんだからな
膝を折ってプラプラにさせれば頭は外れる」

ぼっち「で、でも痛いんじゃないか?
僕は細胞分裂を操れるけど、常に回復状態みたいにしてるから、痛みがないわけでそれをオフにしたら痛みは…」

男「気合いだ」

男はぼっちの目を見て言った

男「お前なら耐えられる」

ぼっち「よしっ!」



バキッ

校舎に骨折した音が響いた


男(人間たいしたもんだよ
信じ込めば痛みなんて感じないもんさ)

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:34:47.38 ID:TV9YGIMOO
先生「どうしましたぁ!?そろそろ殺しますよぉ!?」

男子B「くっ…大丈夫か!友」

友「がはっ…もう…無理かもしれねぇ…」

先生「D君に至っては呼吸…してますかねー!」

男子D「」


女子C「みんなぁ…」


先生「さぁ!!行きますよぉ!」


男「待て!」

先生「はん?」

男「こいつが相手をする」

先生「きみは…ぼっち君?君も殺し合いを放棄して私に歯向かうのですか!?」

ぼっち「恩が…あるんでね」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:42:22.95 ID:TV9YGIMOO
先生「ぼっち君!
教室で一人寂しく本を読んでた君に、優しく話しかけてあげたのはどこの誰ですか!?
恩なら私にも!」

ぼっち「恩着せがましいよ」

先生「はぁ!?」

ぼっち「僕は男に助けてもらった!
男に助けてもらえなければ、僕は一生あのままだったかもしれない!」

先生「ふむ…いいでしょう…不死身なだけのサンドバッグ風情がぁぁぁ!!!」

ぼっち「うおぉぉぉぉぉ!!」

男(ぼっちに命令した作戦は一つ…
先生を顔を掴み目を見開かせること…
そしてそこですかさず俺がマインドコントロールをかければ…)

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:12:52.50 ID:TV9YGIMOO
男(聞くと間抜けそうな戦法だが今俺たちが先生に勝つにはそれしかない)


男「頼んだぞ ぼっち」

ぼっち「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

先生「ボコボコにしてあげますよー!!」


ぼっち「ぐぉあっ!」

ドカドカボカッバキ

ぼっちに先生とやり合る戦闘力はなくただひたすらに殴られる
顔はボロボロに弾け体はボロ雑巾のようになるが、ぼっちは再生し続ける

そしてそんなぼっちを見て、

男子B「後ろががら空きだぜ先生!」ドカッ

後ろから男子Bは先生に攻撃をしかける

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:19:08.30 ID:TV9YGIMOO
先生「ぬぐぐ…こしゃくなぁ!」

バキッ

男子B「ぐわぁっ!」

男子Bは吹き飛ばされてしまった

しかし

ぼっち「今だっ!」

ぼっちが先生の顔を掴みかかった

男(来たか!)

ぼっち「男ぉぉ!これでいいんだろ!?」

先生「なにぃ!」

ぼっちは男の方へ先生の顔を向けた

先生「男…!そうか貴様の能力を…無駄だぁ!」

男「なにっ 目をつむりやがった!」

ぼっち「くそー!開けろ~!」

先生「ははははは!無駄無駄無駄無駄ぁ!
先生はまぶたも頑丈なのですよ!」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:23:52.92 ID:TV9YGIMOO
先生「男君!さあどうする!どうする!」

男「くっそ…」

女子C「目を…開けさせればいいの?」

男「え?ああ…」

女子C「なら私にまかせて…!」

男「いや…どうやって…」


先生「ははははははは!!」

女子C「せんせー!」

先生「ぬ、この声は女子Cさん!?
どうしましたか!?」

先生は目をつむったままキョロキョロしている

女子C「わたしー!裸になっちゃったー!」

先生「な、なぁにぃぃぃ!?」

先生の重く閉ざされた瞼は持ち上がった

男「いまだ!」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:45:07.08 ID:TV9YGIMOO
男はついに先生の目を見ることに成功した

男「先生!俺はあんたの味方だ!」

先生「な…に…?」

男子B「え?」

友「なにを…?」

ぼっち「?」

男「あんたうちのクラスの奴らをぶち殺したかったんだろ?
協力するよ 俺とあんたは…仲間だ」

男子B「なに言ってんだあいつ!」

友「いや…あいつのことだからなにか考えが…」

ぼっち「いや…まさか男は…先生を味方につけて俺たちを!?」

友「おい…冗談だろ!男!」


男「やっと最強の手駒を手に入れることができたぜ」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:51:49.36 ID:TV9YGIMOO
男子B「おい!男!なに言ってんだお前!」

男「まずは友を殺しちゃってよ先生」

先生「む…むぅ そうだな!
死ねぇ!友ぉ!」

友「なんでだよ!なんでだよ男!」


男「クククッ」

男(この能力は元々こういう風に使うんだ きっと
自分対複数 それでこそこの能力の真の力が出せるんだ!)


男子B「くっそ!ふざけやがって!」

男「女子Aの時に気づいたが、仲間同士の信頼関係を絶つのにこの能力は長けている!」

男「男子B!友はこっそりお前を殺そうとしていた!」

男子B「な、なに!?」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 20:57:34.86 ID:TV9YGIMOO
男「俺の言っていることは本当だぞ」

すでに男子Bは男の目を見てしまっていた

男子B「友!お前ぇ!」

友「まっ…待てよ!なんで俺がそんなこと!」

男「友!お前はぼっちを殺したら、助けてやるよ」

友「え…?ぼっちを…」

男「いいから殺せ」

友「あ…っ!死ねぇぼっち!!」

ぼっち「ひぃぃ!どうして!どうしてこんなことを!男ぉ!」

先生「友ぉ!殺してやるぅ!!」

男子B「裏切りやがって友ぉ!」

友「死ねぇぼっち!」

ぼっち「う、うわあああああああ」


男「クククッ ハッハッハッハッハッ」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:04:41.29 ID:TV9YGIMOO
友「ぐあああっ!」

先生「死ねぇぇぇぇぇ!!」

男子B「うおおおおおお!!」

ザシュ グシャ ドゴォン バキッ



男「俺は…ずっとこんなワクワクを待っていたんだ…!」

男「これが…これが…」

男「これが俺の能力だ…!」

男「この力があれば全て思い通りにできる!
きっとそうだ!はははははは!」

女子C「男…くん…!グスッ…どうしてこんな…こんなこと…!」

男「……………………」

女子C「みんな…みんな信じてたんだよぉ!?ここにいるみんなは…!絶対助かるって!信じて…!いたのに…」

男「………………」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:09:08.75 ID:TV9YGIMOO
男「殺されるよ…キミ」

女子C「え…!?」

男「俺に…今のままじゃ確実に殺されるよ」

女子C「やだぁ…グスッ……やだぁ…」

男「泣いてちゃダメだよ」

男「どうしたら助かるか考えてみろよオラ」

ドカッ

男は女子Cの腹部に蹴りを入れる

女子C「あ゙っ…!」どさっ

女子C「うぅ…うっ…………」

男「ちっ 」

ドカッ ドカッ ドカッ ドカッ


女子C「」ビクン ビクン


男「ふーっ」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:13:53.22 ID:TV9YGIMOO
男「さて、どうなったかな…」

先生「友君!もう終わりですか!?友君!?」

男子B「あ……あ………友…」

友「」

そこには頭を潰され、床一面に血をぶちまけている友がいた

男「先生!ほら次のターゲットいるじゃん!男子B!」

男子B「!?ちょっ、ちょっと待っ」

先生「ははははは!!そうでしたねぇ!」


グシャッ


ぼっち「ひぃ!?」

男「あとは…あの不死身だけか…」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:18:57.22 ID:TV9YGIMOO
男「先生 そいつ取っ捕まえてくれよ」

先生「え?」

男「俺がブレインで先生は手足、俺たちの関係はそうだろ?」

先生「そ、そうですね!!さぁ来なさいぼっちくん!」

がしっ

ぼっち「は、離せ!僕はどんなことをされても死なないんだぞ!」

男「それを試すんだよこれからな」

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:25:18.20 ID:TV9YGIMOO
ぼっち「ここは…?」

男「見てわかんないか?焼却炉だよ」

ぼっち「なに…する気だ?」

男「先生 頼みますよ」

先生「了解!」

ぼっち「や…やめろぉぉぉぉ!!!」

バタン

ぼっち「よせー!!やめろ!!やめろてくれぇ!!」

男「不死身なんだろ?
けどお前の不死身ってのはどんな怪我をしても細胞分裂を操って治すってもんだ
ならば細胞自体焼き殺されたら?
常に殺されていたら?どうなるのかな?」

バタン

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
ブシュッ シューーーー

ぼっち「」

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:35:01.27 ID:TV9YGIMOO
先生「男君も…まさか人を焼くだなんて…
趣味が悪いですねぇ」

男「うるせえな」

先生「すいません」

男「で、もう終わりなんかね?」

男「ったく楽しみってのはあっという間だからなぁ」

先生「そうですねぇ 一応このコンピュータで見ることはできるんですがねぇ」

男「なに?」

先生「遺伝子操作ワクチンを打ちこまれたみなさんの状態が、表示されているんですよ
35通り一つ一つこの注射マークがありまして、
この注射のマークが赤色だと死亡または死亡確定レベル、ということになっておりますが、ほぼ赤ですねぇ」

286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 21:59:26.02 ID:TV9YGIMOO
男「おい俺の他にも赤じゃない奴がいるぞ」

先生「みたいですねぇ」

男「しかも3人だと…」

先生「実質能力を得たのは男君を入れて19人ですからねぇ
しかし…」


先生「いやぁ困った困った」

男「なんだよ」

先生「一度死んだはずの不適合者が一人生き返ったのです…」

男「なんだと!?それじゃあ死んだなかの誰かが?」

先生「でしょうね…19人のはずが適合者20人と出ておりますから」

先生「生き返ったというよりじっくり適合した、ということでしょうか…」

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:08:07.58 ID:TV9YGIMOO
男(俺を除いた、まだ動けるあと3人…
いったい誰だ?女子Cはまだ平気なはずだ、殺してはいない
となるとあと2人…
まあどんな奴が出てこようともこの目と手駒があれば…)


先生「男君?こちらから動きましょう!我々が勝つのです!」

男「ああ、そうだな 俺の護衛は頼むぞ」

男(やべぇ…ワクワクが止まらないぜ!!)

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:13:31.25 ID:TV9YGIMOO
男(っと、20人目の奴についても考えておかなけりゃならないな
じっくり適合?俺達といったいどんな違いが…)


先生「………………」ズンズンズン

男(こいつも結構ダメージあるだろうしな もしヤバイ奴が出てきたら…)

男「おい!ちょっと待ってろ」

先生「はぁ」


男「大丈夫か?」

女子C「…ぅ……!…」

男「大丈夫…俺はお前の味方だよ
さっきは取り乱してたんだ ごめんよ」

男は女子Cの目を見つめた

女子C「…う、うん…」


先生「む!女子Cさんを仲間にしたんですか!?さしが男君!気が利きますね!」

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:17:43.12 ID:TV9YGIMOO
男「早速で悪いが先生の腹の傷と股 の傷を治してやってくれ」

男はフラフラと歩いている女子Cに言った

女子C「うんっ…いいよ」

先生「大丈夫ですか!?女子Cさん!?」

女子C「大丈夫ですよ、先生」


先生「おーぅ!治っていく!」

男「ぜんぜんかすり傷程度までじゃないじゃんか」

女子C「えへ、でもそんなに…すごくはないよ」


先生「素晴らしい!やはり女子Cさん!
マイエンジェルですね!?」

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:25:01.92 ID:TV9YGIMOO
先生「いやーハッハッハ!これで回復完全回復ですよ!!」

女子C「あ、でも完全に治ったわけじゃないですよ…?たぶんあんまり動くとまた…」

先生「大丈夫ですよ!!私なら!はははははは!!」

男(うまい具合にグループができたな…)

先生「女子Cさんは私の後ろに隠れていてくださいね!?
どんな敵からも守りますからね!」







男子D「ぐ…男…あいつだけは…許せねぇ…!」

324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:32:16.84 ID:TV9YGIMOO
男子D「うっ!?」ドクンドクン!

男子D「はぁ…はぁ……」







先生「はーはっはっは!!どこにもいないのですかねぇ!残りの生徒さんは!」

男「ちっ」

男(女子Cが来てから急に元気になりやがって
うるせーんだよ)

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:36:41.71 ID:TV9YGIMOO
男子D「これは…」

ド  ッ ド  ッ ド  ッ ド ッズズズ

男子D「●●の…剣?●●の…盾?」

ぶん!

男子D「なかなか良い振りっぷりだ」

がきん!

男子D「盾の強度も申し分ない…これこそが俺の真の能力だったのか…」



男子D「これなら…やれる!」

348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:43:53.13 ID:TV9YGIMOO
男子D「よし!早速男の野郎を狩りに!」


「待てよ」


男子D「なにっ誰だ?」


男子E「みんな、俺を忘れ過ぎてねーか?」

と、男子Eが突然なにもない所から姿を表した

男子D「E!お前…今までどこに…というか今のどうやって!」

男子E「俺はどうやら自分の体に触れてる光を操れるみたいでよぉ
ずっと透明人間になってやり過ごしてたんだ」

男子D「透明人間…」

男子E「けど男の奴を見てたらはらわたが煮えくり返りそうになった…!
なんなんだよあいつは!」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:48:06.53 ID:TV9YGIMOO
男子E「でもいつ出てこようか悩んだんだが、ちょうど良いとこで強そうな奴に会えたんだ」

男子D「おう 実は俺も一人じゃ心細かったんだ!
こんなとこで仲間ができるとは思わなかったぜ!」

男子E「それと…良くない知らせがある」



男子D「なんだと!?生き返った!?」

男子E「ああ…先生らの話を聞いていたらそういう話だった」

男子D「くそっ…まためんどうなことに…」

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:54:33.84 ID:TV9YGIMOO
男子D「なんにせよ まずは男の野郎を殺すぞ!
あいつだけは絶対に許せねぇ!」

男子E「よし、なら俺が透明になって男達を探してくる
お前はここで待っていてくれ」

男子D「わかった!」

男子E「よし、行ってくる」すぅー

そう言うと男子Eは透明になった

362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 22:59:59.66 ID:TV9YGIMOO
先生「はーはっはっはは!!!」


男子E「あれは…早速見つけたぞ…!」

男子E「よし 戻ってDに知らせよう」




男子D「まだかなー」


ヒタヒタヒタ

男子D「ん?」

ヒタヒタヒタ

男子D(足音!?敵か!)

ヒタヒタヒタ

男子D「ゴクリ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:01:28.83 ID:H4wDZJ/IO
ヒタヒタヒタ…

男子D(来た!)

隠れている男子Dの近くを通りすぎる足音

男子D(行ったか…いったい誰なんだ?生き返った奴ってのは…)

男子D「ん?Tじゃねぇか!?」


男子T「!」

男子D「なんだお前だったのかよ~大丈夫か?
俺てっきり死んだのかと…」

男子T「………」

男子D「な、なんだよ その目は」

男子T「………」

男子D「ああ、これか!わりぃなすぐしまうよ!」ドロッ

男子Dは●●の剣と盾を溶かした

男子T「…………」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:09:25.05 ID:H4wDZJ/IO
男子D「いい加減に…しろぉ!!」

ド ッド ッド ッ

男子Dが腕から 液を男子Tの目に向かって飛ばす

男子T「くっ…!」バッ

男子D「はぁ…はぁ…ゲホゲホ…」

男子T「…………」

男子D「そうかよ…お前もそういう奴になっちまったんだな!」
ド ッド ッド ッズズズ

男子Dは再び●●の剣と盾を作る

男子T「………」コキコキ

男子Tは首の骨を鳴らす

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:15:21.78 ID:H4wDZJ/IO
男子D「悪いがこっからは手加減しねぇぞ…!」スッ

男子Dは●●の剣と盾を構えて男子Tを睨み付ける

男子T「…………」バッ

男子D「!!」

男子Tは消えた

男子D「なんだ…?」

ドスッ

男子D「ごはっ!」

いや、消えたのではなかった
一瞬にして男子Dの背後に回りこんでいたのだ

男子D「なっ…速い!?」

ヒュン

男子D「今度はどこだ!?」

男子T「…………」ヒュン

男子D「前か!」

男子Dは盾を構えた

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:19:23.45 ID:H4wDZJ/IO

次の瞬間、男子Dの体はふっ飛んでいた
そしてそのまま後ろの壁に叩きつけられていた

男子D「がはっ…!そんなっ…」

男子T「…………」

男子D「こんなの…反則だ…
目で追えなけりゃ防ぐこともできない…はぁ…はぁ…」


男子T「…………」ヒタヒタヒタ

男子Tが男子Dに近寄ってくる

男子D「くっそぉ……」

男子T「…………」

しかし男子Tが止めを刺そうとした時


男子E「D!?どうしたっ!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:26:00.77 ID:H4wDZJ/IO
男子T「…………」

ヒュッ ドゴォン!!

男子E「でぃ、Dぃぃぃ!!!」





男「肩車しろ」

先生「はぁ しかたないブレインですねぇ」

男「うひょーたけーww」

女子C「い、いいなぁ…!」

先生「なんですと!?」ポイッ

男「どわっ!」 どさっ

先生は担いでいた男を投げ捨て、女子Cに顔を近づけた

先生「そぉーれ!」

女子C「きゃいきゃい」

男「ぐぬぬ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:30:33.31 ID:H4wDZJ/IO
男「ったく…半分俺の言いなりのくせに」

先生「そぉーれ!」

女子C「あははははー!」



先生「む…」

男「なんだあいつ…裸足?」

女子C「T…君…?なんか雰囲気が…」

先生「下がっていて下さい
T君!復活おめでとうございます!先生がお相手しましょう!」

男子T「…………」コキコキ


男「さて、どんな能力かな…」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:35:33.95 ID:H4wDZJ/IO
男(まあどんな能力だろうと―)

ヒュン

男「へ?」

先生「!」

先生「男君!後ろです!」

ドゴッ!

男「うごぉっぉ…!」

ドゴォン

男子Tの拳が男の鳩尾にめり込み、そして、そのまま男を壁まで投げ飛ばした


男「ぁ…あっ……」


先生「そんなバカな!早すぎる!」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:39:43.65 ID:H4wDZJ/IO
男子T「…………」

ヒュン

今度は先生の方へまっすぐに突っ込んできた男子T

先生「真っ向勝負ですか!上等!」

先生「ふぉぉぉぉぉ!!」

男子T「…………」

ドカドカッ バキッ

先生(バカな…私と互角に…!いや…それ以上に…!!)

バキッ!

先生「ぐはぁっ」 どっ

先生(私がここまでにされるとは…
彼はいったい…)

女子C「……………」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:46:04.20 ID:H4wDZJ/IO
先生(くっ…こんなことは聞いてないいないぞ!世界の意思!)



~~~~~~~~~~~~~~~~~

研究者A「わかってくださりましたか?」

先生「いえ…まったく意味がわかりません…」

研究者A「ですよねー
まあしかし先生、これを打てば楽になれるんですよ
ほら、教育者って大変なんでしょう?」

研究者B「先生!ご協力を!」

研究者C「ご協力を!」

研究者一同「ご協力!」

先生「は、はぁ…」

先生「つまり私が一番強い適合者とやらになり、生徒達が1人になるまで、殺し合いをさせればいいんですよね?」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:50:54.37 ID:H4wDZJ/IO
研究者A「その通りです!聞くところによれば、先生生徒さんに毎日殺意を感じているそうではないですか!」

先生「けれど本当に殺すなんて…」


しかし私は目が覚めると怪力が身に付いていた
その実感は乏しく夢の中のような感覚だった
なにをしても夢ですむ、そんな気さえしていた


先生「最後に一ついいですか?」

研究者A「はい」

先生「私が負けるというシナリオは?」

研究者A「1対1ならば絶対に負けることはありません
これは保証します」

先生「なるほど 了承しました」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:56:24.75 ID:H4wDZJ/IO
男子T「……………」


先生(なのになんだこの…絶望的な力の差は……
あれはもはや人間の限界を越えている…)

男子T「…………」

先生「ふっ…殺しなさい、私を…
その強さ、どのみち君が勝者です」

男子T「…………」

先生「そうして外へ出れば世界の意思からのお迎えでもくるでしょう
そのあとは…どうなるかは…知りませんが、ね」ガクッ


男子T「…………」

グシャッ!

先生「」



男(ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな!
なんだよ これ…あいつが瞬殺?
もう笑うしかねーな)

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:00:21.70 ID:H4wDZJ/IO
男(だがまだチャンスはある…
奴をやる気にさせたら目を見る隙もなく、一瞬で殺される
ならばこっちを振り向いた瞬間だ
そこしかない)


男(さあ…殺すはずだ…女子Cを
殺し終えた後にこちらを振り向かせる…)


男子T「…………」

女子C「…………」


男(さぁ……)


男子T「…………」


男(殺せ!)

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:07:48.80 ID:H4wDZJ/IO
男(ん?)


男子E「やあ」すぅー

女子C「遅いよぉ もう」


男(E!?なぜあいつがここに…いやそれよりもあの女子CがなぜTに怯えていない!?)


男子E「おつかれさん」

女子C「お互いね」

男子E「お前もだな」

男子T「…………」

男子Eが男子Tの頭を撫でる

男子E「っと、お前はこれから我々、世界の意思の一員としてがんばってもらうから、むしろよろしくだな」

女子C「どっちでもいいじゃんーふふっ」

男子E「はははは」


男(どういう…ことだ…?)

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:11:52.63 ID:H4wDZJ/IO
男(なんなんだ!どういうことだ!?)


男子E「さ、帰ろうか」

女子C「入学してからの1年長かったー!」

男子E「お前のキャラはちょっとありえなかったけどな」

女子C「しょうがないでしょ?変に疑われたくないし」

男子E「そのせいで先生にだいぶ惚れられてたなww」

女子C「あれはホントに危なかったんだからねー!」

女子C「嘘泣きもだいぶしたからもう涙でないわーww」

男子E「ま、最後はワクチンに、俺たちは攻撃対象から外れるようになってたから楽だったな」

女子C「そうねー」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:15:57.85 ID:H4wDZJ/IO
男「~~~!!」

男子E「ま、立ち話も疲れるし さっさと行こうぜ」

女子C「そうだね もうすぐこの学校は不慮の事故で爆発するんだからね」


男(なんだ!?なんだ!?まったくわけがわからねぇ!)



男「おい!」


男子E「!」

女子C「あ、男君!」

男「あ、じゃねーよ どういうことか説明しろよ!」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:21:19.30 ID:H4wDZJ/IO
女子C「なにかわからないことでもあるの?」

男「ありまくりだ!」

男子E「まあどうせ死ぬんだし
いいじゃないか というか生きてたんだな お前」

男「くっ…」

男「お前ら!何もかも意味がわからねぇ!
まず第一にお前らは誰だ!!」

女子C「誰だって…一緒に入学式した女子Cだけど?研修旅行も行ったよね?」

男「たしかに行った…けどお前ら…なんで…?どういうことだよ!」

女子C「今回の実験には監視が必要だったの
一見先生も監視に見えてこちらからしたら被験者だからね」

男「なに…?」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:26:30.03 ID:H4wDZJ/IO
女子C「この実験の最終的な目的は、高度肉体活性した被験体の実力を見ること」

男「!」

女子C「そう ここではT君になったわけだけど」

男子E「ちなみに彼は世界の意思とは全く無関係だ
けれど覚醒してしまったのが彼だからこれは我々が引き取る」

女子C「みんなはT君の実力を見るために作られたモルモットだったの
もちろんあなたも、先生もね」

女子C「先生が強めなのは最終的にT君が倒す的にするため
先生は他の生徒を逃がさないための抑止力にもなるしね」

男「そんな…」

女子C「他になにかわからないことある?」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:35:14.46 ID:H4wDZJ/IO
男「そうか…俺はお前らの手のひらの上で転がされていたわけか
俺がお前らを転がしてるつもりでいたのに…」

女子C「まあちょっとT君の覚醒が遅くなったせいで、色々トラブルもあったけどね
私は●されかけるし」

男子E「ああ あれは完全に上のミスだな」


男「ははっはははははは」

男子E「狂ったか」

女子C「一度に色々情報を取り込もうとするからよ」

男「するとあれか?俺はTより弱いってことか?」

男子E「まあ、そうなるな」

男「ふざけんなぁっ!!!」

女子C「ちょっと待ってこいつの能力結構…あ」

男子E「ん?」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:41:54.36 ID:H4wDZJ/IO
男は男子Tを見ている

男「お前は俺と共にこいつら二人を殺すんだ
そういう運命なんだ」

男子T「……………」


女子C「やばいってこれ…」

男子E「ん?」

男子T「おおおおおお!!!」

バッ

男子Tは男子Eの目の前に立った

女子C「E!」

男子E「おい…遺伝子操作の中に俺たちを攻撃しないはずじゃ…」

男子T「ゔぅ!」

グシャッ

男子Tは男子Eの顔を両手で横から潰した

女子C「…やば……」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:44:15.97 ID:H4wDZJ/IO
男「行くぞ!」

男子T「ゔおおおおおおお!!」

女子C「ちょっ、ちょっと…待っ…!」

ズシャッ…


女子C「」





男「はぁ…はぁ…」

男子T「……………」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:53:44.70 ID:H4wDZJ/IO
男「終わった…」

男子T「……………」

男「くそっ…俺が最強なんだよ
ざまあみろ…」

男子T「……………」

男「ん、今思ったがお前しゃべれないのか?」

男子T「……………」

男「ふん 世界の意思とか意味わかんねー連中は、こんな人体実験して一体なにを企んでやがんだ」

男子T「……………」

男「よし、ぶっ潰すぞ」

男子T「………?…」

男「世界の意思、俺がぶっ潰すんだよ」

男「どこまでもなめてやがる…人をモルモット扱いしやがって」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:59:13.34 ID:H4wDZJ/IO

男「俺が世界の意思とやら!ぶっ潰してやる!」

男子T「……………」パチパチパチ

男「もちろんお前とな」

男子T「……………」

男「まんざらでもないって感じだな」

男「ん…誰だ?」

校門で座っている二人の元へ一人の男が歩いてきた
スーツを着ていて、20代前半くらいだろうか

スーツ「少年、なぜ被験体を連れている?」

男「お前は?世界の意思ってやつ?」

スーツ「!」

スーツ「なぜそれを…む」


スーツの男は男子Eと女子Cの死体に目をやった

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:04:40.63 ID:H4wDZJ/IO
スーツ「ほう 少年、貴様が彼らを…」

男「ああ、俺がやった」

スーツ「なぜ標的である貴様が被験体と共にいるのかは、理解できんがそれを渡してもらおうか」

男「やだね」

スーツ「ほう ならば」チャキ

スーツの男は胸から銃を取り出し男に向けた

男「で?」

スーツ「貴様とてその若さで死にたくあるまい
さあ被験体を…!?」

男「俺とは目を合わせないようにしな」

男「まあもう遅いけどな」

男「そのピストルは打とうものなら、暴発してお前の腕を吹き飛ばすぞ」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:09:15.49 ID:H4wDZJ/IO
スーツ「く…なんだ!?そんなはずが…くそッ!」バッ

スーツの男は銃を地面に放った
そして男はそれを拾い上げ、

男「お前らの組織の本拠地を教えろ」

そう言って銃をスーツの男に向けた

スーツ「なに…?そのピストルは暴発…

パァン!

男は銃を下に向け発砲する

男「次は威嚇じゃないぞ 早く吐け」

スーツ「は、はい!」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:17:49.88 ID:H4wDZJ/IO
男「ここか…」

男子T「……………」

男「思ったよりも小さいんだな」

男は銃でスーツの男の後頭部を小突いた

スーツ「ま、まあそうですね!」

男「道案内さんきゅ」

パァン

スーツ「」どさっ


男「さぁて…とんでもなく面白い暇つぶし、見つけたぜ…!」





『世界の意思』が男達以外にも、実験に巻き込んできた犠牲者の生き残り達と男達に復讐され壊滅することになるのは、この後そう遠くないことであった。



      ~fin~