1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:01:39.27 ID:AYuosqrV0
やよい「おはようございまーす!あ、伊織ちゃんだ!」

伊織「おはよう、やよい。あれ?今日はお料理さしすせその収録の日じゃなかったっけ?」

やよい「うん。でも収録はお昼からだから、その前に事務所の掃除やっておこうかなーって思って」

伊織「相変わらず働き者ねぇ。やよいも大分仕事が増えて来てるんだから、そんなのは社長に任せときなさいよ」

やよい「そんな事ないよー。まだテレビのレギュラーは一つだけだし、伊織ちゃんと比べれば全然忙しく無いよ」

伊織「そりゃ私と比べたらちょっと分が悪いけど、さしすせそはかなり数字良いって聞いてるわよ?」

伊織「この調子ならやよいもすぐに売れっ子アイドルの仲間入りね」

やよい「あはは、ありがとう伊織ちゃん」

引用元: やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!」 



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:05:55.09 ID:AYuosqrV0
やよい「さしすせそは私にとって、初めてアイドルとしてしっかりやれてるって思えた」

やよい「すっごーく大事な番組だから、上手くいってるのはホントに嬉しいよ」

伊織「にひひっトーゼンの結果よ。この間はこの伊織ちゃんが出演してあげたんだしね」

伊織「ゆくゆくはゴールデンも…

ガチャッ

P「お、伊織。先に来てたのか」

伊織「遅いわよ!アンタこの伊織ちゃんを呼び出しといて30分も遅れるなんて良い度胸ねぇ…」

P「悪い悪い」

P(時間通りに来たんだけどなぁ)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:11:50.96 ID:AYuosqrV0
やよい「プロデューサー、おはようございます!」

P「っ!や、やよいも来てたのか。随分早いな」

やよい「はい、時間まで事務所のお掃除をしようと思って」

P「そうか、やよいはえらいなぁ」

伊織「アンタからも言ってあげなさいよ。やよいは忙しいんだからそんな事しなくて良いって」

P「…………」

伊織「………?」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:16:40.11 ID:AYuosqrV0
小鳥「Pさん。頼まれていた書類出来ましたよ」

P「ありがとうございます小鳥さん」

P「じゃあ伊織、ちょっと奥の部屋に来て貰えるか?」

伊織「?どうしてよ。話ならここですれば良いじゃない」

P「ま、まぁ気分作りみたいなもんだよ。大事な事だから、伊織と二人きりで話したくてな」

小鳥「うわーなんだか愛の告白みたいですねw」

やよい「こ、告白ですか!?Pが伊織ちゃんに!?」

伊織「!?な、何馬鹿な事言ってんのよ!///」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:21:47.14 ID:AYuosqrV0
P「ははは、じゃ、ちょっと付き合って貰えるか?」

やよい「つ、付き合うって…///」

伊織「変な悪ノリしてんじゃないわよ!もう、しょーもない話だったら許さないわよ!」ぷんぷん

P「…あぁ、そこは安心してくれて構わないよ」

バタンッ

やよい「どんなお話なんでしょうね。ま、まさか本当に…///」

小鳥(…頑張って下さい、Pさん)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:28:04.08 ID:AYuosqrV0
・奥の部屋

伊織「で、な、なんなのよ。私も暇じゃないんだから、さっさと言いなさいよね」

P「……………」

伊織(この部屋に来てからずっとこんな調子…らしくもなくキリッとした顔してるし)

伊織(も、もしかして、ホントに…?)ドキドキ

P「………伊織」

伊織「ひゃ、ひゃい!」

P「伊織に大事な話が二つあるんだ。一つ目は…」

伊織「…………」ドキドキ


P「やよいの番組の、打ち切りが決まった」


伊織「―――――え?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:33:50.01 ID:AYuosqrV0
伊織「ど、どういう事?や、やよい?何が?え?」

P「落ち着け、伊織」

伊織「これが落ち着いていられもがっ!」

P「だから落ち着けっての」イオリノクチヲオサエル

伊織「むーーーっ!///むーーーーっ!!///」

P「…やよいに聞こえる」ボソッ

伊織「!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:40:53.26 ID:AYuosqrV0
P「手、離すぞ」スッ

伊織「ぷはぁっ!もう、いきなり口を抑えないでよ」

P「すまんすまん」

伊織「それで……本当なの?」

P「…あぁ。どうにかならないかと粘ったんだが…もう決まった事だの一点張りだ」

伊織「どうしてよ。数字は良いってアンタ言ってたじゃない!」

P「あれは…嘘だったんだよ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:46:11.88 ID:AYuosqrV0
伊織「嘘?」

P「今迄見せていたのは俺が作った偽物の視聴率票。そして、これが本物だ」ピラッ

伊織「なっ!?これ……」

伊織(最初の数回こそ良かったけど、後はずっと右肩下がり!?)

伊織(この時間帯とはいえ、これじゃあ……)

P「…正直、二カ月前からいつ打ち切られても仕方がない数字だった」

伊織「なんであんな嘘ついてたのよ!アンタの見せてた紙じゃ、ずっと10%越えてたじゃない!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:51:25.97 ID:AYuosqrV0
P「…この事をやよいに伝えても、委縮してしまって、良い結果にはならないと思ったんだよ」

P「それに、さしすせそはやよいの魅力が全面に出た良い番組だ」

P「一時期悪い時があっても、放っておけばすぐに回復すると思っていた」

伊織「そんなの嘘!やよいの傷つく顔が見たくなかっただけでしょ!逃げてただけじゃない!」

P「伊織、声」

伊織「あっ………」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/12(土) 23:57:04.48 ID:AYuosqrV0
P「…たしかに、伊織の言う通りなのかもしれない。ゴメンな」

伊織「…いいわよ、私も言い過ぎたわ」

伊織「ていうか、それを私に謝ってどうするのよ。早くやよいの所に行って土下座してきなさい」

P「いや、話はもう一つあるんだ」

伊織「何よ。またヤな事聞かせるんじゃないでしょうね?」

P「いや、良いニュースだよ。伊織に新番組のレギュラーが決まった。しかも冠番組だ」

伊織「えっ!?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:02:51.30 ID:NRsOGS9q0
それを聞いた瞬間、私は愚かにも喜んでしまった。
念願だった冠番組!これで私もトップアイドルの仲間入りね!
そんな浮かれた事を。やよいの事も忘れて。

伊織「ホ、ホント!?やったわ!これで私のアイドルランクも―――!」

言いかけて、気付く。その残酷な可能性に。
改編期でも無いこの時期に、やよいの番組が終わり、新たに私の番組が始まる。
その事が意味するのは…

伊織「ね、ねぇ…。ま、まさかとは思うけどそれって…」

P「…今日は『伊織』に大事な話が二つあったんだ。良い話と、悪い話が」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:08:47.30 ID:NRsOGS9q0
P「良い話は伊織に新番組の仕事が決まった事」

いやだ。聞きたく無い。
私がそう思ってるのに、プロデューサーは口を開くのを止めてくれない。
…とても辛そうな顔で、話を続ける。

P「そして悪い話は…それがやよいの後番組な事、だ」

伊織「な、何を言ってんのよ…そんなの、どっちも悪い話じゃないの……」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:13:02.48 ID:NRsOGS9q0
P「…これで伊織の知名度と人気はまた上がるだろうし、アイドルとしてもっと上にいける」

P「悪い話って事は無いだろう」

伊織「ふざけた事ぬかしてんじゃないわよ!こんなの、まるで私がやよいの仕事を奪ったみたいじゃない!」

P「みたい、じゃない。奪ったんだよ」

伊織「は………?」

P「新番組の名前は『水瀬伊織のお料理さしすせそ』」

伊織「!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:35:55.76 ID:NRsOGS9q0
P「厳密には新番組って事でも無いんだ。リニューアル、司会?がやよいから伊織に変わるだけのな」

伊織「そ、そんな……な、何でそんな事になってんのよ!料理番組じゃ数字が取れ無かったから打ち切りになったんでしょ!?」

P「さっきの視聴率票、もう一度見てみてくれ。一度だけ数字が初回並に良かった回があるだろ?」

伊織「え、えぇ…」

P「この回は、伊織がゲスト出演した回だ。評判も良く、番組の公式サイトの掲示板にもいつもの10倍以上の書き込みがあった」

伊織「い、良い事じゃない…」

P「あぁ…だが、その書き込みの大半は『伊織がやよいの代わりにやった方が面白い』という内容のものだった」

伊織「な………」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:43:06.07 ID:NRsOGS9q0
P「あの掲示板には検閲があるから、それ等の書き込みは反映されてないけどな」

伊織「そ、そんなの何のアテにもならないわよ!同じ奴が何回も書き込んだのかもしれないし」

伊織「それにたった一度数字が良かった位で、番組が決まるなんておかしいわ!」

伊織「二人でやるのが目新しかっただけで、私以外の子が出たって同じ結果だったかもしれないじゃない」

P「いや、伊織の後に春香が出た事あったろ?でもその時は数字は上がらず、むしろより悪かった」

伊織「そ、そんなの、春香が人気無いだけよ!」

P「…………ごほっごほ」ウツムキ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:50:23.56 ID:NRsOGS9q0
P「いいや、あれは紛れも無く伊織の力だよ。竜宮ファンが見た事もあるだろうが、実際あの回は面白かったしな」

伊織「…嬉しく無いわよ。そんな事言われたって…」

P「そして、その回を見ていた局のお偉いさんが、伊織を推してくれたらしいんだ」

P「会議でさしすせその存続が議題になった時に、司会を変えてみてはと提案したそうだ」

伊織「――っ!?そ、そんな……それじゃあ!」

P「そうだ、それが無ければもしかしたら番組はそのまま続いていたかもしれない」

P「だから、やよいの番組を奪ったのは比喩でもなんでも無く…伊織、お前なんだよ」

伊織「う、嘘よ…………」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 00:57:48.21 ID:NRsOGS9q0
P「勿論、伊織が気に病む必要は無いぞ。この世界は弱肉強食。他人のミスは自分のチャンスだ」

P「それは事務所が同じでも関係無い。やよいの仕事を喰って、伊織が上に行く」

P「…正々堂々やった結果だ。それを責める権利は誰にも無い…ただ、勝者の責任だけは胸に留めて置いてくれ」

伊織「い……嫌。嫌よ…私、絶対そんな仕事受けないから!」

P「そんな事出来る訳無いだろ。○○テレビさんはウチが弱小の頃から仕事を回してくれてたんだ」

P「この世界、仁義を欠いた事をすればすぐに潰されてしまう」

P「ウチみたいな小さな事務所なら尚更だ。そんな事、言わなくても伊織なら分かってるだろ?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:05:02.98 ID:NRsOGS9q0
伊織「だったら水瀬の力で番組を続けさせるわ!お金を積めば○○テレビだって…」

P「伊織………」

伊織「………分かってるわよ。そんな事したって、どうにもならないって」

伊織「でも、じゃあどうすればいいって言うのよ…こんな事、やよいが知ったら…」

伊織「せ、せめて私とやよいの二人で、とか出来ないの?」

P「…無理だ。向こうは司会を入れ替えてのリフレッシュを望んでいる」

P「やよいがたまにゲストとして出る、という形なら出来るかもしれないが…」

やよい「そ、そんなの駄目!余計にやよいが傷ついちゃうわ」

P「そうだな。だから、ヘタな希望は与えずに、ひと思いに事実を言ってしまった方が良いと思う」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:12:13.46 ID:NRsOGS9q0
P「それで、伊織にお願いがあるんだが…この事、伊織からやよいに伝えてくれないか?」

伊織「はぁっ!?な、何で私がそんな事…」

P「…デリケートな問題だからな」

P「他人から聞かされるより、いっそ本人から聞いた方があとあと遺恨を残さないんじゃないかと思うんだ」

伊織「そ、それはそうかもしれないけど…でも、そんなの……」

P「気が重いのは分かる。だけど、いつかは誰かがやらなくちゃいけない事なんだ」

P「やよいの心を傷つけずに伝えられるのは、やよいの一番の親友の伊織しか居ないと、俺は思う」じっ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:19:06.09 ID:NRsOGS9q0
伊織(………私が言わないと、Pから言う事になるのよね)

伊織(P…よく見ると目に隈があって、肌が荒れてる)

伊織(ただでさえ9人の面倒を見てて忙しいのに、こんな心労まで抱えてたら尚更よね)

伊織(それでもいつもなら泣き言一つ言わないPが、今回は私に頼って来た。それを私は……)

P「…悪い、無茶な事言ってるよな。伊織だって辛いのに、馬鹿な事言っちまってた」

P「やよいには俺から伝えるよ。伊織、この事は忘れてくr

伊織「…いいわよ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:25:55.67 ID:NRsOGS9q0
P「え?」

伊織「引きうけるって言ったの!やよいには…私から伝えるわ」

P「そうか……ありがとう、伊織」ナデナデ

伊織「フン…この貸しは高くつくんだからね。覚悟しときなさいよ」

P「…いかほどで?」

伊織「今日、やよいが事務所に帰って来たら伝えるから…その後、私と一緒に居なさい」

P「あぁ、分かった。ちゃんと予定開けておくよ」

伊織「……フン」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:33:49.00 ID:NRsOGS9q0
・別の部屋

春香「いや~wなかなか良い映像が録れたね、美希」

美希「うん。デコちゃんの葛藤が見えて、すっごく面白かったの。仕掛け人も面白かったけど、こっちも楽しいね」

美希「最後のでデコちゃんも油断ならないって事も分かったし…」

やよい「も~春香さんも美希さんも酷いですよ。伊織ちゃんがあんなに困ってるのに」

ガチャッ

P「うぃ~っすwww」

春香「来ましたねド外道がw」

美希「なかなかの演技力だったの。ハニー」

P「はははそう褒めるな褒めるなw」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:40:53.72 ID:NRsOGS9q0
春香「これから私達もお芝居の仕事も増えて来るだろうから、レッスンの一環だって事で納得しましたけど」

春香「ドッキリの内容は完全にプロデューサーさんの趣味ですよねw」

P「芝居だけじゃなくて、バラエティでのドッキリを受ける事も今後考えられるからな」

P「最初にドぎついのを受けて慣れておくのも悪く無いだろう」フフン

美希「でもホントよく思いつくよね。こんな設定。流石ハニーなの」

P「伊織は鋭いからな。リアル感のある話にしないと勘付かれると思って頑張ったよ」

やよい「リアル感…うぅっそう言われるとちょっとショックです」

P「っと。ゴメンな、やよい。でもまぁ実際のさしすせそは絶好調なんだから良いじゃないか」

春香「今度15分拡大されるんだっけ?凄いな~やよい」

やよい「はいっ!ファンの皆さんのおかげです」ぺかー

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:51:09.86 ID:NRsOGS9q0
P「実は結構ヒヤヒヤしてたんだけどな。まぁでもやよいの事だから伊織も冷静な判断が出来なかったみたいでほっとしたよ」

春香「結構設定荒いトコも多いですもんね」

春香「水瀬伊織のさしすせそって、テレビ局がそんなあてつけみたいな事する訳無いでしょw」

美希「良い話と悪い話があるの言い回しは、カッコ良かったって思うな」

やよい「伊織ちゃんが私の仕事を奪ったって言い方は、ちょっと酷いと思います…」

春香「最後もワケ分かんない事言ってましたよねw何で仕事奪った当人が伝えたら上手くいくんですかwそれはPさんの仕事でしょうww」

P「そんな総ツッコミすんなよw俺だって一生懸命やってたんだから」

やよい「最後って言えば、プロデューサー最後やっぱり俺から言うって言ってましたよね?どうしてですか?」

P「イケると思ったとこで一歩引くのは詐欺の常套手段だ」キリッ

春香「wwwホント外道ですねww」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 01:58:15.90 ID:NRsOGS9q0
P「いや~実は昨日の晩にしっかり台本作ろうと思ってたんだけど、ついつい徹夜でゲームしちまってな。ポテチ食いながら」

P「結局半分位は考えながら喋ってたなぁw」

美希「あぁ、だからハニー今日眠そうなんだ。ニキビも出来てるし」

やよい「もう、プロデューサーも大人なんですから、そんな荒れた生活送っちゃ駄目ですよ」めっ

P「たはは…本来は今日俺オフなんだから良いじゃんw」

春香「貴重なオフをこんな事に費やすプロデューサーさんが大好きですw」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:05:12.32 ID:NRsOGS9q0
春香「この視聴率表も良く出来てますよね。小鳥さんが作ったんでしたっけ?」

P「あぁ、朝に仕事の書類風な感じで渡してもらった。伊織の目の前で」

春香「変なトコでリスク犯さないで下さいよww」

やよい「あ、小鳥さんも仕掛け人だったんですね」

美希「リスクといえば、春香の出た回の話の時ハニーちょっと危なかったよね?」

P「あぁアレなwww正直かなりヤバかったわww」

春香「酷いですよっ!あそこで小ボケ入れる必要は別に無かったですよね!」ぷんぷん

やよい「あ、でも実際に春香さんに出て頂いた回は、ちょっと数字低かったです」

春香「えぇっ!?」

美希「春香www」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:12:12.98 ID:NRsOGS9q0
P「っと、話し過ぎたな。そろそろ事務所に戻らないと怪しまれるぞ、やよい」

やよい「あ、そうですね。それじゃあ失礼します」

春香「頑張ってねやよい~」

美希「デコちゃんの涙目楽しみにしてるの」

やよい「はいっ精一杯演じてみせます」

バタンッ

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:17:52.26 ID:NRsOGS9q0
P「最初は断られるか心配だったけど、意外とやよいも乗り気で助かったな」

春香「まぁこないだ私達に騙されたばかりですからねw」

春香「私も騙してみたいって気持ちがあるんでしょう」

美希「純粋なやよいといえど、ドッキリを仕掛ける快感には抗えないものなのw」

P「まぁお前達程ノリ気じゃ無いだろうけどなwドン引きだったぞ俺。やよいはマジ泣きだし」

美希「あれはミキはもうちょっと抑えようと思ったのに、春香が暴走するから…」

春香「私は女優系アイドル目指してますからね」キリッ

P「春香はバラエティで一生食っていけるよ」

73: >>71 無いです。そういう設定なだけ 2012/05/13(日) 02:23:22.50 ID:NRsOGS9q0
ガチャッ

小鳥「あら、伊織ちゃん。Pさんの愛の告白は終わったのw?」

伊織「だからそんなんじゃないってのに」

伊織「そんな事だったら、どれだけ良かったか…」ボソッ

小鳥「え?何か言った?」

伊織「何でも無いわ。やよいはどうしたの?小鳥」

小鳥「やよいちゃんなら上の階をお掃除してると思うけど…」

ガチャッ

やよい「あ、伊織ちゃん。お話もう終わったの?」

伊織「っ!え、えぇ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:29:39.93 ID:NRsOGS9q0
やよい「それってもしかして、そのお話って私が聞いちゃ駄目な話かな?」

伊織「え!?そ、そそそそんな事無いわよ?」

やよい「あはは冗談だよ。プロデューサーの伊織ちゃんだけの秘密の話なんでしょ?」

伊織「え、あ、ま、まぁそうね…」

やよい「それじゃあ私が聞く訳にはいかないね。伊織ちゃん、何か相談したい事があったら私に言ってね」

やよい「私じゃあ良い答えを返せないかもしれないけど、話を聞く事位は出来るから」ぺかー

伊織「う、うん………」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 02:35:19.04 ID:NRsOGS9q0
やよい「じゃあ私収録があるから、○○テレビ行ってくるね。夕方には事務所に帰って来るから」

伊織「そ、そうなんだ。行ってらっしゃい、やよい」

やよい「うん!行ってきまーす!」

バタンッ

小鳥「ウフフいつにもまして元気いっぱいね、やよいちゃん」

小鳥「きっと大好きな番組の収録に行くのが、楽しくて仕方がないんでしょうね」

伊織「…………………」

104: 保守ありがとうございました 2012/05/13(日) 08:39:09.72 ID:NRsOGS9q0
伊織(…誰かに言えれば、もう少し楽なのかもしれないけど)

伊織(Pが部屋を出る時に言ってた事)

P『あ、言うまでも無いと思うけど、この事は絶対他言無用だからな』

P『伊織がやよいに伝えるまで、俺と伊織の二人だけの秘密だ』

P『もしこの事が他の人間からやよいに漏れたりしたら、やよいは教えて貰えなかった事にショックを受けるだろうからな…』

伊織(確かにその通り…これは私が解決しなきゃいけない問題なんだから、私が頑張らないと!)

※この事は春香達も当然聞いてます。この発言の時の春香のツッコミ。
 春香「だからwwその理屈なら伊織から知らされるのも駄目でしょww」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 08:47:28.97 ID:NRsOGS9q0
ガチャッ

春香「おはようございます」

美希「おはようなの。あふぅ」

小鳥「あら、春香ちゃんと美希ちゃんが一緒に来るなんて珍しいわね」

春香「そこのコンビニの前で偶然会ったんですよ」

美希「あ、デコちゃんだ。おはようなのっ」

伊織「…おはよう、春香に美希」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/13(日) 08:53:01.47 ID:NRsOGS9q0
美希「?何かデコちゃんテンション低く無い?」

春香「え?何かあったの?伊織」

伊織「…別になんでも無いわよ。ちょっと考え事してただけで」

春香「そう?何か困った事があるなら、何でも相談してね?」

美希「うんうん。困った時はお互い様なのっ」ダキッ

伊織「ひっつくなっての!なんでも無いって言ってるでしょーが!」

伊織(…ありがとう、春香、美希)


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:21:46.80 ID:TbaZbvmA0
そして夕方

伊織(…もうすぐやよいが帰って来る。だ、大丈夫よ、大丈夫…落ち着いて話せば良いだけよ…)

亜美「じゃあ伊織ん、亜美達は帰るね→」

あずさ「また明日ね、伊織ちゃん」

律子「伊織、体調管理も仕事の内よ?明日はオフだからしっかり休んどきなさいね」

伊織「だから心配要らないって言ってるでしょ。私を誰だと思ってるのよ」

亜美「あははそーだよね。それじゃあね~」

バタンッ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:23:27.59 ID:TbaZbvmA0
亜美「…ホントに伊織ん大丈夫かなぁ?」

あずさ「レッスン中もいつも通り一生懸命だったけど、何か無理してる様子だったわね。心配だわ~」

律子「いつもなら何かあっても悟らせない様にする伊織の事だけに心配ですよね。何があったのかしら…」 テクテク

美希「あ、竜宮小町なの」

亜美「ミキミキ。珍しいね~こんな時間に事務所に来るなんて」

美希「ちょっと楽しみな事があったから、頑張って速く仕事を終わらせたの」

律子「楽しみな事?」

美希「あ。な、何でもないの。そ、そうえばデコちゃんは一緒じゃないの?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:25:17.06 ID:TbaZbvmA0
律子「それが、ちょっと用があるから事務所に残るって言ってて」

あずさ「私達にも居て欲しくなさそうだったから、先に帰る事にしたのよ。心配だったけど…」

亜美「ミキミキ、伊織ん今日ずっと暗い顔で考え事してたんだけど、何か知らない?」

美希「皆目見当もつかないの。デコちゃんがねぇ…」 むー

律子「そう…。ねぇ美希、今から事務所に行くなら伊織を元気付けてあげてくれない?」

律子「そっとしておいた方が良いのかもしれないけど、今は美希の能天気さが功を奏すかもしれないわ」

美希「むー何か微妙に馬鹿にしてない?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:28:02.05 ID:TbaZbvmA0
美希「でも分かったの。デコちゃんの事はミキに任せておいて、きっと明日までには元気になってるの」

律子「何よその根拠の無い自信は…でも、美希が言うとホントに大丈夫な気がするわね」

亜美「亜美達のリーダーを頼んだぞミキミキっ!」

あずさ「頑張って…というのもおかしいかもしれないけど、頑張ってね。美希ちゃん」

美希「うん。それじゃあね~」ひらひら

美希「…ま、ホントにあとちょっとしたら元気になるんだから、嘘は言って無いよね?」ニヤリ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:31:08.20 ID:TbaZbvmA0
・社長室

P「小鳥さん、もう少しカメラ右に傾けて貰えますか?そうそうそんな感じ…伊織にバレないようにさりげなく…」

美希「ハニー!ただいまなのっ」

P「お、美希。早かったなもしかしたら間に合わないかと心配してたんだが」

美希「今日はずっとこの時を励みにしてお仕事頑張ったの。褒めて褒めて~」 ごろにゃん

P「おぅ偉い偉い。いや良かったよ。ドッキリはドキワク感を分かち合う人が居ないと楽しさ半減だからなw」 ナデナデ

美希「そうえば何で社長室に移動したの?」

P「社長今日居ないからな。これの事さっき電話で話してたら、その動画を見せてくれるなら私の部屋を使っても良いぞって言われて」

美希「社長もなかなかの畜生なの」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:34:37.52 ID:TbaZbvmA0
美希「やよいは今どうしてるの?」

P「カメラとかの最終調整をしたかったから、コンビニで待って貰ってる」

P「丁度今終わったから、今から迎えに行くよ」

美希「いよいよって事だね。うわ~すっごくドキドキするのw」

P「俺もだwじゃあ俺が戻るまでの録画よろしくな」

美希「うん。デコちゃんの事はミキに任せて、なのw」

P「?あぁ、頼んだぞ~」ひらひら

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:38:00.69 ID:TbaZbvmA0
数分後

ガチャッ!

春香「天海春香ただいま戻りましたっ!まだ始まってませんよね!?」ぜぇぜぇ

美希「ギリギリセーフなの、春香。多分もうすぐハニーがやよいを連れて帰って来る所なの」

春香「ふぅー良かった~全力でダッシュした甲斐があったよ」

美希「ミキも他人の事言えないけど、春香よくあのスケジュールで間に合ったよね」

春香「そこは気合いだよ気合い。芸人さんが引く位の勢いで場を回したからね」フフン

美希「春香のせいで、765プロのバラエティにおけるハードルがガン上がりしてるのはどうにかしてほしいの…」

春香「あはは何かゴメンねwあ!美希、ドアが開いたよ!」

美希「ポチっとな、なの」

春香「楽しみだねっ楽しみだねっ」わくわく

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:42:12.26 ID:TbaZbvmA0
ガチャッ

P「ただいま戻りました」

やよい「ただいまですっ」

伊織「!」ビクッ

伊織「お、おかえりなさい、やよい」


美希「デコちゃん、微妙に声裏返ってるねw」

春香「何度も頭の中でシミュレーションしたんだろうけど、いざ目の前にするとねw」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:46:13.43 ID:TbaZbvmA0
小鳥「お疲れ様です。どうでした?収録は」

P「いつも通りですよ。な、やよい」

やよい「はいっ一生懸命頑張りました!」

伊織「…………」

やよい「スタッフさんも、今日は特に良かったよって言ってくれて」

やよい「とっても嬉しかったです!」

伊織「……………」


美希「うわぁデコちゃんの気持ちが手に取る様に分かるのw」

春香「絶対、『最後だから優しくして貰ってるのね…そんな同情余計に辛いだけよ!』とか思ってるよねw」

春香「やよいは頑張って演技してるだけで、悪気は無いんだろうけどそれが逆に切れ味を増してるよw」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:50:16.20 ID:TbaZbvmA0
P「それじゃあ俺は春香の所に行って来ますね、それが終わったら今日は直帰します」

小鳥「分かりました。お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「二人もあまり遅くならない内に帰るんだぞ」

やよい「はい、お疲れ様ですプロデューサー」

伊織「お疲れ様…」

P「……………」じっ こくっ

伊織「!…………」こくり


春香「何あのアイコンタクトww」

美希「ハニーよくあの真剣なデコちゃんの表情見て吹き出さないねw」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 22:55:05.01 ID:TbaZbvmA0
・社長室

ガチャッ

P「だっはっはっはwww」

春香「宣言通り私の所に来ましたねwそしてやっぱり我慢してたんですかww」

美希「お疲れ様なの、ハニー」

P「いや正直マジで危なかったw伊織のあの覚悟を決めた表情見てるとww」

春香「伊織は真剣なんですから、笑っちゃマズいですよw」

P「春香もニヤけてんじゃねえかw」

春香「いや~もう楽しくて楽しくてwうぇっへっへw」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:00:17.15 ID:TbaZbvmA0
やよい「ただいま、伊織ちゃん」

伊織「う、うん。おかえりなさい」

やよい「伊織ちゃんは今日ずっとレッスンだったよね。上手くいった?」

伊織「と、当然よ。今度の新曲はちょっと複雑なダンスだけど、私にかかれば楽勝ね」

やよい「へー流石伊織ちゃんだね。凄いよっ」

伊織「私の事よりやよいの方はどうだったのよ?」

やよい「え?さっきプロデューサーが言ってたけど、いつも通り上手くいったよ?」

伊織「あ、そ、そうだったわね。じゃ、じゃなくて、今日はどんな料理を作ったの?」


美希「デコちゃん大分テンパってるのw」

春香「とりあえず会話の中から入口を見つけていく事にしたみたいだね」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:05:23.16 ID:TbaZbvmA0
やよい「えっとね。今日は~~~」 ペラペラ

伊織「そ、それでそれで?」

やよい「最初はお塩を使おうと思ってたんだけど~~」 ペラペラ

伊織「確かパリで食べた料理に、似た様な物があったわ。あれは~~」 ペラペラ

やよい「そうなんだぁ。私も食べてみたいな」


美希「なかなか本題に入ろうとしないの」 あふぅ

春香「必要以上に相槌打って、会話を長引かせようとしてるよねw」

P「言おうとはしてるんだけど、直前でビビって別の話題に逃げてる感じだな。頑張れ伊織!逃げたって何も解決しないぞ!」

春香「伝えるの丸投げした人が何言ってんですかww」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:10:49.30 ID:TbaZbvmA0
伊織(うぅっわ、私は何をやってるのよ)

伊織(時間が経つと言い辛くなるから、早めに言おうと思ってたのに…私ってこんなに意気地無しだったの!?)

伊織(そんな訳無い、私はスーパーアイドル伊織ちゃんよ。ドラマの台詞だと思えばカンタンに…)

伊織「ね、ねぇやよい」

やよい「!何?伊織ちゃん」じっ

伊織「…………お、お菓子食べない?」


春香「あー惜しいっ!今言えそうだったのに」

P「いや、あれはやよいも悪いな。あんなあどけない顔でじっと見られたら言い難いだろw」

美希「これは長期戦になりそうなの。あふぅ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:17:27.06 ID:TbaZbvmA0
やよい「うわ~これすっごく美味しいよ!外がサクサクなのに中はトロっとしてて」

伊織「ま、まぁまぁの味ね」


春香「伊織、絶対味分かって無いよねw」

P「まぁこれは悪い手じゃないと思うけどな」

P「先に幸せな気持ちにさせておいて、後の不幸を少しでも軽減させようという狙いだろ」

P「…それが裏目に出ないとは限らないがな」ニヤリ

春香「うわ~悪い顔してますねw」

美希「そうえば、まだデコちゃんが言った後のハニーのシナリオ聞いてなかったの」

P「聞かない方が面白いと思うぞ?…まだその通りになるのかも分からないしな」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:23:07.57 ID:TbaZbvmA0
P「しかしこのままじゃラチが開かないな。このドッキリは伊織から話してくれないと始まらないし…」

春香「ノリ的には逆ドッキリに近いですもんね、コレ」

美希「たしかに普通なら、やよいに対してのドッキリの感じだよね。デコちゃんが仕掛け人で」

P「流石にやよいに対して番組終わるぞーとかはやらないけどな。悪趣味だ」

春香「ですね」

美希(…前やったのも大概だった気がするの)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:28:07.81 ID:TbaZbvmA0
美希「でもこの感じだとまた後日…とか、場所を変えてみたいな事になるかもしれないの」

P「それを防ぐ為に、今日中って縛りを加えておいたんだけどな」

P「まぁ何か切っ掛けが無いと難しそうってのは確かだ。ここは伊織に助け船を出してやる事にするか」カタカタ

P「もしもし、小鳥さん。聞こえていたら咳払いを一つお願いします」

小鳥「…………ゴホン」

P「よし、あのですね…」ゴニョゴニョ

春香「おぉっドッキリっぽい作業ですねw」

P「ホントはやよいにもイヤホン付けさせて指示したかったんだけどな」

P「髪型的に無理だった。下ろす事で怪しまれるのもアレだから断念したよ」

美希「髪を下ろしたやよいって結構レアだよね」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:33:11.47 ID:TbaZbvmA0
小鳥「ハイ、765プロです」

小鳥「あ、Pさん。はい…はい……えぇっ!ホントですか!?」

小鳥「わ、分かりました。すぐに持って行きますね」


春香「小鳥さん小芝居結構上手いですねw」

美希「普段からやってるんじゃないかな?彼氏から電話来たフリとか」

P「号泣しそうになるから止めてやれ、美希」

春香「実際最近のケータイは大体そういう機能ありますもんね。活用してる人見た事無いですけど」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:39:45.08 ID:TbaZbvmA0
やよい「どうしたんですか?小鳥さん」

小鳥「今Pさんから電話があって、大事な書類を置き忘れたらしいのよ」

小鳥「今から私が届けに行って来るから、二人共その間留守番お願い出来る?」

伊織(!これは、自然にやよいと二人きりで話すチャンスね!)

伊織「良いわよ。さっさと行って来なさい」

やよい「お留守番は任せて下さいっ」

小鳥「ありがとう!30分位で戻るからね」

小鳥「あ、それと他の皆は今全員予定が入ってるから、誰も事務所に来る事は無いと思うからっ!」 バタンッ!

伊織「?え、えぇ……」

伊織(何?最後の。何で小鳥はわざわざあんな事を…)


P「……………」

春香「これはお仕置きですね」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:45:20.93 ID:TbaZbvmA0
・社長室

P「…最後何要らん事言ってるんですか」ずいっ

小鳥「だ、だって邪魔が入らない事が分かった方が伊織ちゃんも話しやすいと思って…そ、そんな怖い顔しないで下さいよぉ…」セイザ

春香「それは分かりますけど、わざとらし過ぎるでしょうあれは」ずいっ

美希「もしデコちゃんがあれで勘付いたらどうするつもりなの?責任取れるの?」ずいっ

小鳥「わ、私が浅はかでした。申し訳ございませんっ!!!」

小鳥(フフフ、こうやって怒っておいて。実はドッキリでしたー☆って事ですよね。分かってますよPさん)

P「…ふぅ。こんな事は二度と無い様にして下さいね。俺達は真剣なんですから」スッ

春香「…次は無いと思って下さいね」

美希「よく反省すると良いの。あ、罰としておにぎり買って来てね」

小鳥(え、えぇー………)しょぼーん

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:50:34.15 ID:TbaZbvmA0
伊織(…まぁいいわ。とにかく今がチャンスね)

伊織「……………」ドッドッドッド

やよい(頑張って、伊織ちゃん!)

伊織(ええい静まりなさい心臓!すーっはーっすーっはーっ)

伊織(…よし、いくわよ!)

伊織「ねぇ、やよい…。やよい、今朝言ってたわよね」


P「!遂に始まりそうだぞ!」

春香「待ってました!」パチパチパチパチ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:55:20.77 ID:TbaZbvmA0
伊織「私が何かに悩んでいたら、相談して欲しいって」

やよい「?うん、言ったよ。伊織ちゃんが困ってるなら、力になってあげたいって思うから」

やよい「だって、伊織ちゃんと私は友達だもんね」ニコッ

伊織「―――っ!そう…よね。私とやよいは友達…」

伊織「友達なら…隠し事は無し、よね」


P「…いよいよ、だな」ごくり

美希「す、すっごくドキドキして来たの…」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/15(火) 23:59:44.36 ID:TbaZbvmA0
伊織「やよい…驚かないで聞いてって言っても無理だと思うから」

伊織「気を強く持って聞いてくれる?」

やよい「…うん、分かった。しっかり、聞かせて貰うね」

伊織「…やよいの番組、あるじゃない?『高槻やよいのお料理さしすせそ』」

伊織「あれね……も、もうすぐ…………」


春香「うわぁうわぁうわぁww怖い怖い怖い!見てられないですよこんなのw!」

P「ゾクゾクするなwwあ~この瞬間の為に生きてるって思うわww」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:04:42.63 ID:0alvYpsE0



伊織「終わっちゃうの」



やよい「―――――え?」


P「言ったあああああっ!www」

春香「やよい良い顔してますねぇww」

美希「今のデコちゃんの表情見た?憂いを帯びててすっごく綺麗だったの!」

春香「うわーそこちゃんと見て無かった!今すぐ巻き戻ししたいっ!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:10:12.15 ID:0alvYpsE0
伊織「打ち切りが決まったの。視聴率を、あまり取れて無かったらしくて…」

やよい「や、やだなぁ伊織ちゃん…そんな冗談言って…」

伊織「こんな事……冗談で言える訳無いでしょ」ウツムキ

やよい「嘘…嘘だよ。だ、だってプロデューサーは調子良いって…わ、私視聴率の紙だって見せて貰ったもん!」

伊織「それはあのバカの作った偽物よ。やよいに気を遣ってそうしてたらしいわ」

やよい「プ、プロデューサーが私を騙してたって言うの…?酷いよ伊織ちゃん!プロデューサーはそんな人じゃないもん!」


P「やよいは良い子だなぁ」

春香「Pさんどんな顔してあの台詞をやよいに言う様に言ったんですかw」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:16:03.13 ID:0alvYpsE0
伊織「やよい……」

やよい「だ、だってそれがホントだとしたら…」

やよい「さしすせそは…歌もダンスも駄目駄目な私が、初めて、アイドルとして一人前にやれてるって思えた大好きなお仕事で…」

やよい「プロデューサーも褒めてくれて…スタッフさんも優しくて、皆が凄いねって言ってくれたのに…」

やよい「それが全部、全部!う、嘘って事になっちゃう…」

伊織「……………」ギリッ!


P「やり場の無い怒りに歯軋りする伊織可愛いな」ニヤニヤ

春香「可愛いですねぇ」ニヤニヤ

美希「可愛いの」ニヤニヤ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:22:59.13 ID:0alvYpsE0
やよい「…………………」ウツムキ

やよい「あ、あはは。ご、ごめんね伊織ちゃん。伊織ちゃんにこんな事言っても、困っちゃうよね…」

伊織「良いのよ、やよい。やよいには、私をに責める権利があるんだから」

やよい「え?」

伊織「だって、やよいの番組を終わらせちゃったのは私なんだから」

やよい「な、何言ってるの伊織ちゃん。伊織ちゃんは全然関係無…

伊織「後番組はね『水瀬伊織のお料理さしすせそ』って言うの」

やよい「!!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:28:43.58 ID:0alvYpsE0
伊織「局のお偉いさんがね、私がゲストで出た時に私の可愛さに惚れちゃったみたいで」

伊織「数字が悪いなら、代わりにあの子に番組をやらせてみたらーって言ったらしいのよ」

伊織「にひひっwたった一回の出演でそんな事になっちゃうんだから、さっすが私よね~」


美希「これは…」

春香「挑発的な感じだね。自分を悪者にする事で…とか考えてるのかな」

美希「…デコちゃんらしいの」

P「……………」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:35:21.52 ID:0alvYpsE0
伊織(こういう時は、感情を吐き出せない事が一番辛い…)

伊織(誰かのせいにする事が、怒りをぶつけられる誰かが必要よね)

伊織(やよいは優しいから、辛い時も自分の中に溜めこんじゃうタイプだし…)

伊織(だから私が悪者を演じて…ううん。演じるんじゃない)

伊織(だって実際にやよいの仕事を奪ったのは…私なんだもの)

伊織(悪気があったかどうかなんて関係無い…これが、私の義務だわ)

伊織(……例え、やよいに嫌わ…れる事…になって………も)

伊織「悪いわね、やよい。でもこの世界は弱肉強食よ。悔しければ力の無い自分を恨――

やよい「…もういいよ、伊織ちゃん」ぎゅっ

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:41:17.12 ID:0alvYpsE0
春香「あれ?あっさり終わっちゃいましたね」

春香「やよいらしいと言えばやよいらしいですけど…」

美希「んーまぁでも、このドッキリはデコちゃんが言っちゃうまでの葛藤が肝だから」

美希「やよいの反応はあくまでおまけで、そういう意味ではもうやる事はやったのかもしれないの」

美希「デコちゃんの可愛い顔はいっぱい見れたしねっw」

春香「そう言われてみれば確かに…ちょっと物足りない感はあるけど、仕方無いかな」

P「……………」

 
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:47:21.22 ID:0alvYpsE0
伊織「!?や、やよい…?」

やよい「そんな無理しなくても分かってるよ。伊織ちゃんは、私が誰かの所為に出来る様にって」

やよい「ワザとそんな風に言ってくれてるんだよね?」

伊織「な、何言ってんのよ。わ、私はただ事実を言ったまでで…」

やよい「ごめんね、伊織ちゃん。辛かったよね、ずっと私の事考えてくれてたんでしょ?」

やよい「私は大丈夫だから…伊織ちゃんこそ、心を休めて欲しいな」ニコッ

伊織「…………ぐすっ…や、やよ


ドンッ!!!


伊織「きゃっ!!」ボスッ(ソファーの上に倒れる)

やよい「……………」ウツムキ

伊織「や、やよい………?」ボーゼン


やよい「―――なんて、言うと思った?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 00:54:20.82 ID:0alvYpsE0
春香「ええええええっ!?な、何ですかこの展開っ!」

P「良いぞやよい。練習通り、いやそれ以上の良い表情だ」うんうん

P「やよいに死んだ目を会得させるのは、なかなか心苦しいものがあったけどな…」しみじみ

美希「れ、練習通りって、ハニーはデコちゃんがあぁいう風に言うって事が分かってたの?」

P「おいおい、俺はお前達のプロデューサーだぜ?」

P「伊織の考える事位、分かんねー訳が無いだろ?」フッ

春香「うわーw台詞って状況に応じてここまで台無しになるんですねww」

美希「流石ハニー。清々しい位に畜生なのw」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:01:21.56 ID:0alvYpsE0
やよい「図々しいにも程があるよ、伊織ちゃん」

やよい「そんな安い芝居で、私の同情を買って、許して貰おうなんて浅はかな事、まさか本気で考えてたの?」

伊織「そ、そんなつもりじゃ…」

やよい「許す訳無いじゃない!!!!!」

伊織「ひっ!」ビクッ

やよい「伊織ちゃんは知ってるよね!?あの番組が私にとってどんなに大事か!」

やよい「私のたった一つの!私一人でのレギュラーの仕事で!無くなったらお給料も減っちゃって、また家計が苦しくなっちゃう!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:07:17.09 ID:0alvYpsE0
やよい「伊織ちゃんは良いよね!お金持ちだし、竜宮小町は絶好調でお仕事もたっくさんあるし!」

やよい「皆に知って貰えて!チャンスは自分で好きなのを選ぶ事が出来て!」

やよい「……………」ぷるぷる

やよい「なのに…なのに………どうして私のお仕事を取って行っちゃうの…?」じわっ

やよいが、顔を真っ赤にして目に一杯に涙を溜めて、私を見る。
色々な感情がまぜこぜになった表情、けどその全ては『悲しい』で括る事が出来るんだろう。
やよいが私を怒るのは、予想していた事、当然の事。覚悟していた事。
なのに私は、絶対に流さないと決めていた涙を目から零してしまった。
一番辛いのはやよいだから、私は泣いちゃ駄目だって、そんな権利無いからって決めたのに。

伊織「………ぅ…ぁ……」ボロボロ

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:13:28.47 ID:0alvYpsE0
P「お、おぉ……まさかやよいがここまでやれるとは…」

春香「…ひょっとしてですけど、私達って今最低な事してるんじゃないでしょうか…?」キリキリ

P「……………」ダラダラダラダラ

P(話考えてる時はテンション上がってハイになってたから、気にしてなかったけど)

P(や、やり過ぎたカナー?)

美希「春香、胃薬一緒に飲む?」キリキリ

P「…俺にもくれ」キリキリ

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:18:47.54 ID:0alvYpsE0
やよい「…………ずびびっ」ぐいっ

やよい「結局、伊織ちゃんは私の事ずっと馬鹿にしてたんだね」

やよい「だから、先にお菓子を食べさせとけばとか、自分が悪者になれば、とか考えるんだよ」

伊織「ちっ違っ!わ、わだしはやよいの事ともだちだっで…」

やよい「………私もそう思ってたけど、もう、無理だよ。こんな事があったんだから…」

やよい「……………あはははっ」

やよい「ホントはね、分かってるんだ。全部私の被害妄想の八つ当たりだって」

やよい「でも…だからこそ、これから伊織ちゃんと一緒に居るのは、辛いよ」

やよい「ずっと劣等感と、惨めな気持ちを感じる事になっちゃう…自分の事が嫌いになっちゃう」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:25:31.94 ID:0alvYpsE0
やよい「だから、私もうアイドル辞める事にするよ」

伊織「!?や、辞めっ!?」

やよい「もう、疲れちゃったよ。頑張っても頑張っても、苦労が報われない事に」

やよい「こんな大事な話を私に最初に話してくれなかったプロデューサーの事も、もう信じられないし」

やよい「私みたいな一般庶民は、もっと身の丈にあったお仕事を探す事にするよ」

伊織「待って!待ってよ!そんな事無い!やよいは私なんかよりずーっと魅力のあるアイ…ドルで…

言いながら、自分のその台詞がいかに白々しい物かを強制的に気付かされ
私は最後までそれを紡ぐ事が出来なかった。

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:31:24.43 ID:0alvYpsE0
やよい「……………」ニコッ

そんな私を見て、やよいは私が大好きだった太陽の様な笑顔とは全く違う
まるで枯れ木の様な、乾燥した笑みを一瞬だけ見せて、クルリと私に背中を向けた。

やよい「バイバイ…伊織ちゃん。大好き、だったよ」 ダッ!!

伊織「ま、待ってよ!やよい!」 ダッ! ガッ

伊織「あぅっ!」 ズテッ

バタンッ!!!

伊織「あ……………」

伊織「………ぐすっ…ひっく……」ポロポロ

伊織「うわあああぁぁぁん!!!」ボロボロボロボロ


P「……………」ズキズキ

春香「……………」ズキズキ

美希「……………」ズキズキ

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:40:05.12 ID:0alvYpsE0
P「いやぁ…まぁ何と言うか、見入っちゃってたな……」

美希「心が痛いって、比喩じゃなかったんだね……」

春香「やり過ぎなければやってないが信条の私ですけど、これはやり過ぎだと思います…」

P(当初の予定では、全部終わった後で『これが上げてから落とすという高等技術だぜ!ヘイヘーイwww』的なテンションで)

P(二人と笑い合おうと思ってたのに、そんなアレじゃなくなってしまった…)

P「ていうかやよいが心配だ。忠実に俺の言い付けを守ってくれたが、あの伊織を見てはやよいの心も…」

ダダダダッ! バンッ!

やよい「ブロデューサーぁ!速くネタばらしを!」ボロボロ

P「お、おぅ!行くぞ、春香、美希!」

美希「ガッテンなの!」

春香「殺されに行きましょう!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:46:27.16 ID:0alvYpsE0
伊織「ぐすっぐすっ……やよい、やよいぃぃ……」ぐすぐす

ラジカセ『~~~~~♪(キラメキラリのBGM)』

伊織「?な、なに?」がばっ

バンッ!

春香「フリがあって~嘘をついて~さー準備が出来~る♪」

美希「カメラを仕掛けーて準備が出来るー♪」

春香「いおりん泣き顔待ってちゃ見れない♪」

美希「仕掛けてみましょう♪」

P「ドッキリを!!!!!」ニッコリ(『ドッキリ大☆成☆功!!!』のプラカードを持って)

伊織「え………?あ……?は………?」ぽかーん

やよい「伊織ぢゃああああん!!!ゴメンなさーい!!!」ダダダッ! ダキィィィッ!!!

伊織「!?わぷっ!」

春・美・P「本っ当にスミマセンでしたああああああっ!!!!!!」ドゲザァッ!!!

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 01:54:11.00 ID:0alvYpsE0
ネタばらし後

伊織「………………」ぐりぐりぐりぐり

P「あ、あのー伊織様、そろそろ靴を穿いたまま私めの頭を踏むのは止めて頂け無いでしょうか?」(腫れ切った顔で)

伊織「あ?」ゴゴゴゴゴ

P「いえ、何でもございません」

春香「わ、私と美希はいつまで空気椅子を続ければ良いのかな…?」

美希「も、もう限界なの…」ぷるぷる

伊織「はぁ?」ゴゴゴゴゴ

春香「頑張ろうね、美希」ポンッ

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:00:36.22 ID:0alvYpsE0
伊織「………それで、本当に嘘だったのよね。やよいの番組が終わるって言うのは」

P「ハイ、全て私の作った嘘八百の口からでまかせで、やよいのさしすせそは絶好調でございます」

伊織「………そう」ほっ

美希「あ、今デコちゃんすっごく優しい顔してたの。女神様みたいだったって思うな」ニヤリ

伊織「ぐむっ!///…美希、そこからスクワット50回」

美希「えぇっ!?うぅ…閻魔様の間違いだったの」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:06:11.60 ID:0alvYpsE0
伊織「はぁっ。しかし改めて考えると、おかしな所いっぱいあったわよねぇ」

伊織「この伊織ちゃんが気付けなかったなんて、一生の不覚だわ」はぁっ

春香「それだけやよいの事で頭がいっぱいだったって事でしょw?やよいも罪な女だねぇw」

やよい「うぅっ…ホントにごめんね。伊織ちゃん」しゅん

伊織「駄目よ。許してあげない。」つーん

伊織「いくらこのバカに唆されたとはいえ、私は今日すっごくすっごくすっごーーーくやよいに傷つけられたんだから」

やよい「あぅ…そ、そうだよね」

伊織「…だからこの罪は、やよいの一生を掛けて償って貰うわ」

やよい「え?」

伊織「罰として、やよいはこれから何があっても未来永劫ずーーーっと私の一番の親友で居る事っ!」

伊織「…破ったら許さないんだから」カアァ

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:13:03.35 ID:0alvYpsE0
やよい「伊織ちゃん……」ぐすっ

やよい「うんっ!私ずっと伊織ちゃんの事だーい好きっ!!!」ダキッ!

伊織「………ふんっ///」

P「うんうん、良い話だ。思えば俺は伊織とやよいの友情を深める為にこのドッキリを仕掛けたのかもしごぶっ!」ゴスッ!

伊織「テキトーな事言ってんじゃ無いわよ!」

やよい「い、伊織ちゃん。踵落としは流石に…」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:18:33.12 ID:0alvYpsE0
伊織「…で、この遊び。これからどうするつもりなの?」

P「?どうって、何がだ?」

伊織「私に仕掛けて終わりって訳じゃ無いでしょ、聞けばやよいも前にやられたって言うし」

伊織「あ、後でやよいの動画見せなさいね。そして今日の私のは絶対に消しときなさい」

P「あぁ、それは良いけど…(伊織のは消さないが)」

P「それで、何が言いたいんだ?」

伊織「察しが悪いわね。次の標的は誰かって聞いてるのよ」ニヤリ

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:24:18.92 ID:0alvYpsE0
P「!えっと…それはまだ決めて無かったが…」

春香「良いの?伊織。自分がこんな目に遭ったのに…」

伊織「だからこそじゃないっ!この私がやられっぱなしで終わるなんて有り得ないわ!」

伊織「今回受けた屈辱を、次の奴に思いっきりぶつけてやるんだからっ!」メラメラ

P「…………へへっ」

P「まぁ止めろと言われても隠れてやるつもりだったけど、そういう事なら話が速い」ニヤリ

P「これからよろしくな、伊織」

伊織「にひひっ!私が入ったからには生温いのは有り得ないからね。ドギツいのをお見舞いしてやるわ…」ククク

こうしてまた、一人の女が修羅の道へと足を踏み入れた。
騙されたら騙し返さずには居られない。延々と続く輪廻のドッキリ道。
その道の行く先は地獄か、それとも…

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/16(水) 02:25:59.19 ID:0alvYpsE0
伊織「でも悪趣味なのは駄目よ。こっちが気分良くドン底に突き落とせるものじゃないとね」

やよい「む、難しい事言うね伊織ちゃん…」

春香「あ、じゃあ私に良いアイディアがあるんだけど!あのね、千早ちゃんにね…」

美希「いやここは律子に仕掛けるの!一度一泡吹かせたいと思ってたの!」

P(皆あんなに楽しそうに…雨降って地固まる、だな)

P(これだからドッキリは止められない)ニッコリ


やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!」END