1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:46:27.73 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「……」カチカチ

みくる「お茶どうぞー」

ハルヒ「……」カチカチ

みくる「キョンくんも、どうぞ」

キョン「ありがとうございます」

ハルヒ「……あれぇ?」

キョン「何やってんだよ」

引用元: ハルヒ「キョンの指って意外と綺麗ね」 



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:47:29.30 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「なんかバグっちゃった」

キョン「いかにもPC初心者が言いそうな台詞だな」

ハルヒ「もーなによこれ」カチカチ

キョン「変なサイトでも見てたのか?」

ハルヒ「違うわよバカキョン。勝手にこうなったの」

キョン「見してみろ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:48:41.92 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「あんたじゃどうしようもないでしょ。有希が来たら直してもらうから」

キョン「いいから貸せ」グイッ

ハルヒ「ちょっ、ちょっと……」

キョン「んー?何だこりゃ」カチカチ

ハルヒ「近いわよ、ちょっと離れなさいっ」

キョン「こら押すなバカ、痛い」カチカチ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:52:10.94 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ(……あ)

キョン「ああ、ここがこうなって……」カチカチ

ハルヒ(キョンの指って、意外と綺麗なんだ)

キョン「……」カチカチ

ハルヒ(……)ぼーっ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:54:55.62 ID:tQ7KCP7LP

PC<ドゥン!

キョン「うわびっくりしたぁ!」

ハルヒ「っ!!」ビクッ

キョン「音量下げとけよ全く……」

ハルヒ「う、うるさいわね!(完全に見とれてた……)」

キョン「えっと、音量音量……っと」カチカチ

ハルヒ「……」

ハルヒ(ぱっと見は綺麗だけど、よく見るとゴツゴツしてて男っぽい)

ハルヒ(伸ばしっぱなしかと思いきや、意外に爪もきちんと切ってあるし……)

ハルヒ「……」ドキドキ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 21:59:12.91 ID:tQ7KCP7LP

ガチャッ


長門「……」

みくる「あ、長門さん来ましたよー」

キョン「長門ー、ちょっとこれ見てくれないか」

ハルヒ「待って」

キョン「え?」

ハルヒ「有希にやらせちゃだめ。あんた一人で解決しなさい」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:03:39.02 ID:tQ7KCP7LP

キョン「なんでだよ。長門に任せりゃ一発だろ」

ハルヒ「あんたが直してやるって言ったんでしょ?言ったことに責任持ちなさいよバカキョン」

長門「……」

キョン「やれやれ……親切心で言ってやったってのに」

ハルヒ「団長命令!」

キョン「へいへい」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:05:47.53 ID:tQ7KCP7LP

キョン「むー……」カチカチ

ハルヒ「……」じーっ

キョン「あれー?」カチカチ

ハルヒ(マウスを握る手が妙に色っぽく見える)ドキドキ

キョン「……」

ハルヒ(なんでこんなにドキドキしてるんだろ……)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:09:21.26 ID:tQ7KCP7LP

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「ふぇっ!?」

キョン「どうしたさっきからボーっとして」

ハルヒ「なっ、なによ、関係ないでしょ!さっさと取り組みなさいよ!」

キョン「いや目の前でずっと黙られるとなんかこうプレッシャーがな」

ハルヒ「知らないわよそんなの……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:13:21.70 ID:tQ7KCP7LP

ガチャッ

古泉「おや、今日は仲がよろしいようですね」

キョン「来るなりうるさい奴だな」

古泉「お二人で何をなさっているのです?」

キョン「別に一緒になってやってるわけじゃねえよ」

ハルヒ「手出ししちゃだめよ古泉くん。こいつ一人にやらせてるんだから」

古泉「なるほど……了解しました」

みくる「今お茶淹れますねー」

古泉「ありがとうございます」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:18:56.80 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「……」

キョン「……」カチカチ

ハルヒ(マウスのホイールをいじる指が、なんかやらしい……)

ハルヒ(あ……スクロールやめちゃった)

ハルヒ(もっと見てたいのに……)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:24:10.94 ID:tQ7KCP7LP

キョン「おい」

ハルヒ「な、なに?」

キョン「もしかしてお前ここクリックしたか?」

ハルヒ「そんなの覚えてないわよ……」

キョン「ああそうかよ」カチカチ

ハルヒ(キョンの手って、触ったらどんな感じがするんだろう)

ハルヒ(触れてみたい。ごつごつした骨の形をなぞってみたい)

ハルヒ(……)ドキッ ドキッ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:29:48.80 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「ちょ、ちょっと貸して」スッ

キョン「!」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「おい、手」

ハルヒ「あんたがマウス放しなさいよ」

キョン「んなこと言ったって……手重なってちゃ、どうしようも」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:36:41.44 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「んっと、これを開いて……」カチカチ

キョン「おい適当なことするなよ」

ハルヒ「こんなの勘よ勘!フィーリングでなんとかするのよっ」カチカチ

キョン「だったら最初からそうしろって……」

ハルヒ「……」ドキドキ

ハルヒ(ちょっと強引すぎたかな……)

ハルヒ(やばい、テンパって自分でも何してるかわかんない)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:45:01.20 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「……」カチカチ

キョン「おい、そのアイコンを」

ハルヒ「うるさい!」

キョン「な、なんだよ……いきなり大声出すなって」

ハルヒ(なんかめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた……さっさと直りなさいよもうっ)

PC<ピロン

ハルヒ「あっ……」

キョン「あれ?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:48:32.45 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「直ったの?これ」

キョン「いや俺に聞かれても……バグる前の正常な画面に戻ったのか?」

ハルヒ「うん……多分」

キョン「多分ってなんだよ」

ハルヒ「……」

キョン「……おい」

ハルヒ「えっ?」

キョン「いつまで俺の手を拘束してんだ」

ハルヒ「あっ、ご、ごめん」

キョン「なんだよ。しおらしくて気持ち悪いな」

ハルヒ「うるさい、ばか」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:52:10.75 ID:tQ7KCP7LP

キョン「さてと……やっと終わったか……」

ハルヒ「……」

ハルヒ(まだドキドキしてる……顔が熱い……)

ハルヒ(……)

ハルヒ(キョンの手……あったかかったなぁ)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:53:15.16 ID:tQ7KCP7LP



古泉「ではナイトをここに」コトッ

キョン「んー、そうきたか」

ハルヒ「……」

キョン「あ、これいただき」コトッ

古泉「むう……」

ハルヒ「……」ガタッ

古泉「おや、どうかされました?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:55:23.14 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「暇なの」

キョン「静かに惰眠でも貪ってればどうだ」

ハルヒ「うるさい」

古泉「では代わりましょうか?もうすぐ決着がつくと思うので」

ハルヒ「観戦でいいわ」

キョン「俺と古泉の勝負なんて見てて楽しいか?」

ハルヒ「暇つぶしだから。別にいいの」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 22:59:07.59 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「……」じーっ

キョン「……」

古泉「……」

ハルヒ「……」じーっ

キョン「こうやって見られてると気が散るな」

ハルヒ「なによ、たかがチェスくらいで」

古泉「ではここに……」

ハルヒ「それよりそこのポーン動かした方が良いわよ」

キョン「あ!お前、手助けなんて」

ハルヒ「ふふ。古泉くん弱いから。ハンデよハンデ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:03:10.95 ID:tQ7KCP7LP

古泉「かたじけないです」

キョン「くっそ……」

ハルヒ「……」じーっ

キョン「んー……」イジイジ

ハルヒ「……」

キョン「どう動くか……」イジイジ

ハルヒ「……」

ハルヒ(無意識にやってるのかな……駒を指でいじるの)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:06:01.51 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ(……)

キョン「ん~」イジイジ

ハルヒ(なんか……あれ……)

ハルヒ(駒を手で弄んでるみたい……)

キョン「……」イジイジ

ハルヒ(なんか……すごく、やらしい……)ドキドキ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:07:57.26 ID:tQ7KCP7LP

キョン「ここだっ」コトッ

古泉「ほう……」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「これでもう時間の問題だな」

古泉「まだまだ」

ハルヒ「……」ドキドキ

ハルヒ(早くキョンのターンになればいいのに)

ハルヒ(……もっと、見たい……)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:12:39.67 ID:tQ7KCP7LP

古泉「これでどうです」コトッ

キョン「む」

ハルヒ「……」ドキドキ

キョン「んー、どうするかな……」イジイジ

ハルヒ(あっ……)ドキドキ

キョン「……」イジイジ

ハルヒ(……)

ハルヒ(あたし……今日はどうしちゃったんだろ)

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:16:58.49 ID:tQ7KCP7LP

キョン「よーし」イジイジ

ハルヒ(あの駒、クイーンよね……)

ハルヒ(クイーンがキョンの指でいじられてる)

ハルヒ(……)ドキッ ドキッ

キョン「ここだ」コトッ

古泉「うーむ」

ハルヒ「……」ドキッ ドキッ

キョン「おい、ハルヒ?」

ハルヒ「っ……!な、なによっ?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:19:11.56 ID:tQ7KCP7LP

キョン「お前風邪気味なのか?」

ハルヒ「はぁ……!?」

キョン「顔も赤いし……それにさっきから息荒いぞ。鼻でも詰まってんのか?」

ハルヒ「ばっ……馬鹿っ!!いきなり何言ってんのよバカキョン!!」

キョン「おいおい……心配して言ってんのに」

ハルヒ「誰だって呼吸してるんだから!!そんなの仕方ないでしょ!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:23:33.04 ID:tQ7KCP7LP

みくる「保健室……開いてるでしょうか」

長門「問題ない」

ハルヒ「ちょっとちょっと!別に風邪なんか引いてないわよ……ただちょっと」

キョン「?」

ハルヒ「鼻炎気味なの!昨日から……」

キョン「風邪みたいなもんじゃねえか」

ハルヒ「うるさいわね!!」

キョン「はいはい分かったよ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:29:08.21 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「はぁ……はぁ……」

ハルヒ(大声出してよけいに息乱れたじゃない……)

ハルヒ(もういや……恥ずかしい……)

古泉「……」コトッ

キョン「馬鹿め、かかったな」

古泉「あっ」

キョン「チェック」コトッ

古泉「あー……」

キョン「ハンデが足りなかったみたいだな」

古泉「んっふ、これでも上達はしてる方なんですよ」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:31:19.97 ID:tQ7KCP7LP

ハルヒ「……」

キョン「……なぁ」

ハルヒ「なによ」

キョン「お前どうした?」

ハルヒ「は?」

キョン「いや、今日は一段とおかしいと思ってな」

ハルヒ「ばっかじゃないの。あたしはいつも通りよ……」

キョン「そうかぁ?」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:36:51.04 ID:tQ7KCP7LP

古泉「涼宮さんもやりますか?」

ハルヒ「いい」

古泉「オセロや将棋もありますけど」

ハルヒ「別にやりたくないわ」

キョン「だったらなんで見てたんだよ。本当はプレイしたかったんじゃないのか?」

ハルヒ「べっ……別にっ」ドキッ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:39:23.31 ID:tQ7KCP7LP

長門「……」パタンッ

キョン「お、もう長門が読み終わる時間か」

古泉「今日はここまでですか」

みくる「お疲れ様です~」

ハルヒ「……」ドキッ ドキッ

ハルヒ(『プレイ』って言葉に反応してドキっとするなんて、絶対どうかしてるっ……!)

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:43:28.62 ID:tQ7KCP7LP

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「え?」

キョン「今日はここまででいいのか?」

ハルヒ「あ……そ、そうね。今日はこれで解散よ!」

キョン「……」

ハルヒ「そ、それじゃ……また明日ね!おおお先に失礼するわ!」ガチャッバタンッ

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:48:24.06 ID:tQ7KCP7LP

キョン「声裏返ってたぞあいつ……」

古泉「誰かついていってあげた方がいいですね」

キョン「は?」

古泉「今日の涼宮さんはどうもボンヤリしている。帰り道に事故に遭うことだってあるかも分からない」

キョン「何言ってるんだお前」

古泉「誰か一緒に帰ってあげた方がいいと思いますねぇ」

キョン「……」

古泉「んっふ。というのはまぁ半分冗談でして、まぁ実際のところ最近の彼女の閉鎖空間は……」

キョン「あーあー分かったよもう……行けばいいんだろ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 23:54:56.54 ID:tQ7KCP7LP

古泉「走れば昇降口辺りで追い付けると思います」

キョン「くそっ……面倒かける奴だな」

バタンッ!

みくる「うふふ」

古泉「……いや閉鎖空間のことは事実なんですよ?だから」

みくる「またまた、そんなこと言ってぇ」

長門「……」

古泉「神人も閉鎖空間も彼女の欲求不満から生まれるものですからねぇ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:01:08.12 ID:5Gv3CTIHP
(女子トイレ個室)


バタンッ!

ハルヒ「はぁっ……はぁっ……」

ハルヒ「あ゛ーーーっ!!!もうっ!!」

ハルヒ「恥ずい恥ずい恥ずい恥ずい……何やってんのよもうっ……!」

ハルヒ「明日顔合わせられないよ……」

ハルヒ「……」ドキドキ

ハルヒ「まだドキドキしてる……もうどうかしてんじゃないの……!?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:04:42.51 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ「……」ドキドキ

ハルヒ(キョンの手の感触と、ものを弄ってる指の動きが、焼きついて離れない)

ハルヒ(顔が……熱い……)

ハルヒ「はぁっ……はぁっ……」

ハルヒ「キョン……」

ハルヒ「……」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:08:31.70 ID:5Gv3CTIHP

キョン「ハルヒの奴、どこ行った……」

キョン「もしかしてもう帰ったのか?……ったく」

キョン「走った甲斐無しか……」

キョン「……」ガタッ

キョン「靴はまだ残ってる……まだ学校の中なのか?」

キョン「どこに居やがるんだあいつ……」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:12:53.12 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ「……んっ……ぁ……」

ハルヒ「はっ……はぁ……はぁ……あっ」

ハルヒ(あたし学校で何してるんだろ……)

ハルヒ「あっ……!」

ハルヒ(……全部、キョンのせいよ)

ハルヒ(キョンの指がいけないんだから)



キョン「おーいハルヒー」

ハルヒ「!!?」ビクッ

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:14:56.75 ID:5Gv3CTIHP

キョン「どこに居るんだか知らんが、えーっと……どっかに居るなら出てこーい」

キョン(ノリで言っちまったが、呼び出す理由も無いのにこう言ってるのも変だな)

キョン(なんか適当な口実は……)

キョン「その、ちょっと話があるんだ。どこに居るー?」

ハルヒ(何やってんのよあのバカ……!廊下であんな大声で……!)

キョン「おーい」

ハルヒ(恥かかさないでよ……こっちの場所も知らないで……!!)

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:19:38.57 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ「……」

ハルヒ「行った……かな」

ハルヒ「あのバカ……なんてタイミングに来るのよ……もう」

ハルヒ「あっ……?」フラッ

ハルヒ(ん……腰が……ふらつく)

ハルヒ(うまく、立てない……)

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:23:29.38 ID:5Gv3CTIHP

(昇降口)


キョン「散々回ったが、どこにも居ないな……」

キョン「もうこれ帰ってもいいんじゃないのか……?神人の一匹や二匹くらい普通に退治してもらえば……」

ハルヒ「……」

キョン「あ」

ハルヒ「なによ、話って」

キョン「お前どこ行ってたんだよ、部室から追っかけたのに」

ハルヒ「うるさいのよ!廊下で人の名前大声で……!!」

キョン「なんだ聞こえてたのか……だったら返事くらいしろよ」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:27:01.17 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ「バカキョン!!」

キョン「何なんだよもう……やっぱり今日のお前おかしいぞ」

ハルヒ「で、話って何なの」

キョン「あー……なんだったっけ……あそうだ」

ハルヒ「……」

キョン「古泉たちに色々と言われてだな、その、なんだ……一緒に帰らないか?」

ハルヒ「……え?」

キョン「別にこれといった理由は無いんだが……俺も暇でな、どっか寄り道でもしようぜ」

ハルヒ「話って、それだけ?」

キョン「ああ」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:29:40.90 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……ひとつ、条件があるわ」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「手……触らせてよ」

キョン「はぁ?」

ハルヒ「手を触らせてって言ってるの!!」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/01(水) 00:32:31.29 ID:5Gv3CTIHP

ハルヒ(『にぎらせて』なんて恥ずかしくてとても言えない)

ハルヒ(かといって『さわらせて』って言うとなんか生々しくて嫌な感じもする)

キョン「へいへい、わがままな団長さんだな」

ハルヒ「いちいちうるさいのよあんたは」

キョン「……」ギュッ

ハルヒ(でも、実際のとこは、同じだから……まぁいっか)

ハルヒ「……ねえ」

キョン「ん?」

ハルヒ「キョンの指って意外と綺麗ね」



(おわり)