9: 1です 2012/06/26(火) 00:08:20.47 ID:FExIxNff0
【遡ること前日】

リリリリン リリリリン

岡部「珍しいな。この公衆電話、鳴っているようだな」

まゆり「うわあ、出ちゃおうかな?」

岡部「待てまゆり。危険だからここは俺が」

ダル「普通は鳴ることなんてない公衆電話に勝手に出るとは
    ...さすがはオカリン
    ...そこにシビれるでもぶっちゃけどうでもいい」

岡部「出るぞ」ガチャ

電話「・・・」

岡部「まさか・・・機関か?」

ダル「妄想乙」

引用元: 岡部「拾ったテレカを使ったら未来に跳ばされてしまった…」 



10: 1です 2012/06/26(火) 00:08:51.29 ID:FExIxNff0
電話「ピー…ガッ…Q…!!」

岡部「"キュウ"
    それがお前のコードネームなのか?
    答えろ!」

電話「ピーガガッ」ツーツーツー

岡部「切れたか」

まゆり「オカリン、今の・・・」

岡部「(なんか怪しげだったがここでまゆりに心配をかけるのは得策ではないな)」

ダル「どうせいつもの妄想でしょ」

岡部「(ちょうどいい)
    ...フアハハハ!
    ...どうやら機関のエージェント"キュウ"は
    ...狂気のマァッドサイエンティストこと
    ...鳳凰院凶真に恐れをなして電話を切ったようだ。
    ...安心しろ、もう大丈夫だ」

まゆり「そっか、よかった
     (いつもとちょっと違う気がするけど気にし過ぎかな?))」

12: 1です 2012/06/26(火) 00:09:40.05 ID:FExIxNff0
ダル「やっぱりいつものか
    牧瀬氏を一人で待たせておくのも悪いし、オカリンはほっとこうよ」

まゆり「オカリン、先に行ってるよ」

岡部「いや、すぐに」

ピーピーピー

岡部「テレホンカード?」

                       ヘ(^o^)ヘ さっきこんなのあったかな?
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/   まあいい、
                /(  )    何かの足しに貰っておこう
       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三 待て、置いていくな~
 ( /
 / く

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:11:55.14 ID:FExIxNff0
【前日深夜】

PSYRENと書かれたテレホンカードについて教えてくれ!

1 名前:鳳凰院凶真
公衆電話から出てきたんだが知っていることはないか?

2 名前:以下、名無しにかわりまして
       ,-┐
 ,ィ─、ri´^-─- 、 .┌f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
く  / , ,'   ヽ ヽ| ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~│
 `<' / ,'レイ+tVvヽ!ヽト 知ってるが  │
  !/ ,' i |' {] , [}|ヽリ  お前の態度が |
  `!_{ iハト、__iフ,ノリ,n   気に入らない |
   // (^~ ̄ ̄∃_ア____n_____|
 _r''‐〈  `´ア/トr──!,.--'
<_>─}、  `」レ
'ヽ、   ,.ヘーァtイ
   Y、.,___/  |.|
    |  i `ー'i´

3 名前:以下、名無しにかわりまして
以下ラーメン

4 名前:以下、名無しにかわりまして
塩!

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:12:33.74 ID:FExIxNff0
岡部「こっちは真剣だというのに」

7 名前:以下、名無しにかわりまして
今日のクソコテ鳳凰院スレwww

8 名前:以下、名無しにかわりまして
サイレンがやってくる

9 名前:以下、名無しにかわりまして
電波?
釣れてよかったな鳳凰院

10 名前:以下、名無しにかわりまして
>>.9
その目誰の目(キリ

11 名前:以下、名無しにかわりまして
冷やし中華

12 名前:以下、名無しにかわりまして
>>.10
サイレンがやってくる(キリ

岡部「サイレン?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:13:11.34 ID:FExIxNff0
岡部「先生で検索してみるか」

     _______                     __
    // ̄~`i ゝ                    `l |
    / /        ,______   ,_____    ________  | |  ____ TM
   | |     ___ // ̄ヽヽ // ̄ヽヽ (( ̄))   | | // ̄_>>
   \ヽ、   |l | |    | | | |    | |  ``( (.  .| | | | ~~
      `、二===-'  ` ===' '  ` ===' '  // ̄ヽヽ |__ゝ ヽ二=''
                         ヽヽ___//   日本
         ________________
         |サイレンがやってくる           | |検索|←をクリック!!
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ◎ウェブ全体  〇日本語のページ

PSYRENと書かれたテレホンカードについて教えてくれ!・・・@ちゃんねる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ・
                 ・
                 ・
                 ・
もしかして 秘密結社「サイレン」  サイレン 神隠し
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

岡部「臭うな」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:14:07.45 ID:FExIxNff0
【知的飲料補充終了】

岡部「どうやらサイレンというのは一種の都市伝説のようだな
    ..それに占い師、天樹院エルモアが五億の懸賞金を出しているとは
    ..それだけあれば研究資金には事欠かんな」
                  ・
                  ・
                移動中
                  ・
                  ・
岡部「とりあえず入国審査とやらを受けてみようじゃないか
    ...虎穴に入らずんば虎子を得ず、
    ...去年はシュタインズ・ゲートに至る聖戦にも勝ち抜いたんだ・・・
    ...やってやる、やってやるぞ!」

シュッ トゥルルルル トゥルルルル

電話「おはようございます。
    ..世界は、つ・な・が・る。
    ..サイレン入国管理センターです」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:15:01.88 ID:FExIxNff0
【中略】

岡部「YESとNOの二択か」

電話「第一問─12歳以上の日本人である。YESorNO」>岡部「YES…ええと、①か」

電話「第二問─この国の未来に絶望している。YESorNO」>岡部「②だ」
                 ・
                 ・
                 ・
電話「それでは第59問!!」>岡部「流石に長すぎるな」

電話「あなたは心の底からのマッドサイエンティストである」>岡部「②・・・」

電話「第60問!!あなたは現在、タイムマシンについて研究している」>岡部「②・・・電話レンジはもう」

電話「第61問!!あなたはタイムトラベルの経験がある」>岡部「①・・・」

電話「第62問!!あなたの恋人、あるいはそれに近い人間が自分についての記憶を失っている」>岡部「①・・・」

岡部「つい押してしまったが
    ...なん・・・だと?
    ...そういえばさっきから問題の傾向が俺個人のことばかりじゃないか!
    ...サイレン・・・まさか奴らは最初から俺が目的で」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:15:47.97 ID:FExIxNff0
電話「今頃気がついたのか、この●●無精髭」

岡部「おい!貴様、まさかSERNの」

電話「何勘違いしてるんだ。
    ..SERN?
    ..なにそれ美味しいの?」

岡部「貴様、なにものだ」

電話「さあ、これが最後の第63問!!
    ...サイレンに行きたい?」

岡部「おい、答えろ!」

電話「教えるわけねえだろ!
    ...それよりほらほら、YESorNO」

岡部「おまえみたいなのはお断りだ!」>②

ガチャン!
ピーピーピー

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:17:29.18 ID:FExIxNff0
【翌朝】

岡部「ついカッとなってやった、特に反省はしていない」

紅莉栖「バカじゃないの?

ダル「サイレンのテレホンカードってマニアの間じゃ高値で取引されているんだよ」

紅莉栖「どうせ懸賞金に目が眩んだのでしょうけど、額は減るけどオクで売りさばけば危険を犯すまでもないのよ」

岡部「私が悪うございました。
    ..ところでマイフェイバリットライトアームよ、高値っていくらだね?」

ダル「そうだな・・・たしか未使用なら軽く500万はいくはずだお」

岡部「おい、その言いぶりだとまさか使用品じゃ」

ダル「価値は下がるだろうけどまあなんとかなるんじゃね?
    ..真偽すらわからない使用済みカードでもオクに流れてるし」

紅莉栖「ちょっと待ってね・・・これか。
       ヤフオクの最安値だけど」

岡部「五万円orz」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:18:25.92 ID:FExIxNff0
紅莉栖「ギャンブルは身を滅ぼすってことね
      ..高い教育費だと思って諦めなさい」

ダル「万が一サイレンに誘拐されたら葬式くらいは出してあげるから元気だすお」

岡部「勝手に人を行方不明者にするな」

まゆり「とぅっとぅるー」

岡部「まゆりか、今日は早いな」

まゆり「オカリン、オカリン、お客様連れてきたよ」

岡部「客?」

碓氷「お邪魔するよ」

ダル「だれ」

まゆり「刑事さんだって」

紅莉栖「妙ね」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:19:23.77 ID:FExIxNff0
碓氷「岡部倫太郎君だね、
    ..警視庁の碓氷だ。
    ..こいつは補佐役の三宅」

三宅「三宅です」

岡部「どうもご丁寧に」

碓氷「早速だが我々はサイレン絡みの神隠し事件の担当でね。
    ..君が持っているテレホンカードを資料として提出して欲しいんだよ」

ダル「刑事ドラマ展開ktkr」

紅莉栖「ちょっと、静かに!」

岡部「いいですが・・・その前に一つ聞いてもいいですか」

碓氷「なんだね」

岡部「隠す気などこちらにはないとはいえ言い回ったわけでもありません。
    ..なぜ刑事さんは俺がテレカを持っていることを?」

碓氷「我々は独自の回線網で地域一帯の公衆電話を監視していてね、
    ..アキバとてそれは例外じゃない」

岡部「(なにかひっかかる・・・)」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:20:11.95 ID:FExIxNff0
碓氷「それに昨夜は@ちゃんにこの建物の回線から妙なスレ立てがあったのでね。
    ..お陰で迅速に特定できたんだよ」

ダル「そういえばそんなスレあったっけ」

岡部「(刑事の言い分は確かに通る・・・だが)
    ..ちょっと失礼」パカ!

岡部「もしもし、俺だ!どうやら機関の手が・・・」

碓氷「機関?」

紅莉栖「岡部の妄想ですのでお気になさらず」

ジリリリリ ジリリリリ

碓氷「あれは、まさか!
    ..三宅、スクランブルだ!今すぐテレカを!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:20:51.54 ID:FExIxNff0
三宅「了解(一般人には見えないテレキネシス!)」

岡部「おわあああ」

ダル「オカリンが」

まゆり「浮かんだ」

三宅「碓氷さん、こいつ持ってませんよ」

紅莉栖「こんどは着地?!

碓氷「そんなわけ・・・
    ..岡部君、テレカは何処に?」

岡部「それならこの机の・・・」

碓氷「待て!触っちゃ」

瞬間・・・静寂!

碓氷「まずいことになったな・・・
    ..とりあえず君たちには今起きたことを忘れてもらうよ。
    ..時流の右手、狂流の左手、エンゲージ!
    ..有線ジャック、デリートスパイダー!!!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:21:24.99 ID:FExIxNff0
電話「世界は、つ・な・が・る」
         ・
         ・
         ・
岡部「ここはどこだ?
    ..さっきまではラボにいて・・・」

雨宮「あなた、新顔ね」

岡部「おわあ!後ろから声を・・・」

雨宮「黙って」

グーラ「アホー!」

岡部「何だあれは?まるで人面鳥だ」

雨宮「説明は後、ついてきて」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:22:08.12 ID:FExIxNff0
【公衆電話】

雨宮「どうやら今回は私とあなた、二人だけのようね」

ジリリリリ

雨宮「はじまったわ」カチャ!

電話「サイレンを目指すものに、絶望と力を!
    ..このゲームの出口は一つ!
    ..門をさがせ!」

岡部「門?」
   ....いや、門なんかどうでもいい。
    ..ここは、何処だ?それにおまえは」

雨宮「その前に電話のメモボタンを押して」

岡部「メモ?」カチッ ジー

岡部「何やら地図が」

雨宮「サイレンドリフトが集まるとスタート地点の電話が鳴る。
    ..受けるとゲーム開始で目的地の地図はメモボタンを押すと現れるの。
    ..このゲームの基本だから忘れないように」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:23:16.32 ID:FExIxNff0
岡部「ちょっと待った!あの電話もそうだが、これがゲームだと?」

雨宮「まったく・・・イカれてるわよ」

岡部「いきなり見ず知らずの土地に送り込んで目的地を目指すだけ・・・
    ..それが本当にゲームと呼べるのか?」

雨宮「生き残るためにはゲームか否かなんて些細な事よ」

岡部「そう・・・なのか?」

雨宮「それじゃあ、そろそろ自己紹介とでもいきましょうか。
    ..私は雨宮・・・」

岡部「先に名乗られたのでは黙っているのは無礼か!
    ..我が名は鳳凰院!凶真!」」

雨宮「・・・」

岡部「わが真名に恐れをなしたかメガネガールよ」

雨宮「ここからのは真面目な話・・・冗談はそのくらいにしないと」

岡部「・・・」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:24:01.35 ID:FExIxNff0
         ・
         ・
         ・
岡部「とりあえずこのゲームの趣旨は理解した
    ..とりたて直近の問題はあの化け物どもか」

雨宮「アイツらは禁人種と呼ばれているわ」

岡部「誰に?」

雨宮「私より先にこのゲームに参加していたサイレンドリフト達」

岡部「そいつらはゲームクリアで晴れて自由の身ってわけか」

雨宮(「あまり不安を煽ってヘタレられても困るから黙っておこう)」

岡部「仕組みはわかったからとりあえずはここからの脱出が最優先だ。
    ..Sがスタート地点で門の記号が目的地・・・
    ..縮尺がセンチ500メートルだから・・・
    ..とりあえず直線距離で5キロというところか」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:24:49.09 ID:FExIxNff0
雨宮「今までだと長くても2,3キロほどがほとんどだったし、珍しいわね」

岡部「不運だな・・・
    ..そういえばこのドット模様は?」

雨宮「警戒区域・・・」

岡部「言葉からしてなんだかやばそうなんだが」

雨宮「入ったら問答無用で殺されるわよ」

岡部「なんだと!?

雨宮「ゲートからは近いけど道筋には入っていない・・・
    ..入り込まなければそれほどでもないわよ」

岡部「なら、一安心ということか・・・」

武武武!

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:25:32.30 ID:FExIxNff0
岡部「なんだこれは
    ..鼻血か?
    ..せっかくの白衣が台無しに・・・」

雨宮「まさか、発症?」

岡部「案ずるな
    ..鼻血程度、少し横になればすぐ止まるだろう」

雨宮「こんなに早いなんて
    ..少し困ったわね」

岡部「なんの話だ?」

雨宮「あとで説明するつもりだったけど、こうなったら今のうちに伝えておくわ」

岡部「だから、何を?」

雨宮「初めてこの世界に来た人間にはある変化が訪れる・・・
    ..発症するとしばらくは鼻血が吹き出してまともに動けなくなるのよ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:26:06.33 ID:FExIxNff0
岡部「発症?」

雨宮「サイレンの大気を吸入するとおきる感染現象
    ..この世界の汚染さてた大気には、眠った脳のPSIを司る部分を超覚醒させるわ」

岡部「さい・・・かくせい・・・」

雨宮「続きは症状が収まってからにしたほうがよさそうね」

岡部「きにするな・・・
    ..きくだけならなんとかなる」

雨宮「それじゃあ、触りだけ・・・」

        ・
        ・
        ・

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:27:05.19 ID:FExIxNff0
【3時間経過】

岡部「ふう、大分迷惑をかけてしまったな」

雨宮「足手まといを置いていけなかっただけだし、気にすることは・・・」

岡部「そう謙遜するな
    ..ところで、迷惑ついでに教えて欲しいのだが・・・
    ..PSIとは具体的にはどんなものなんだ?」

雨宮「思念波で物理的干渉を起こすバーストと相手の精神に干渉するトランス
    ..それに身体能力を底上げするライズの3つで構成されているわ。
    ..訓練をつまないとまずまともには使えないでしょうけど」

岡部「では、今の俺は?」

雨宮「PSIに目覚めたといっても赤ん坊も同然
    ..以前とほとんど変わってはいないはずだわ」

岡部「そう簡単に能力を得れる訳じゃないのか」

雨宮「でもサイレンの大気はPSIを使うには怖いくらいに適している・・・
    ..常に強い自分をイメージしていなさい
    ..多少は効果があるはずよ」

岡部「イメージするのは、常に最強の自分・・・か」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:28:13.14 ID:FExIxNff0
                  ・
                  ・
                移動中
                  ・
                  ・
岡部「そろそろ一時間は経ったか?」パカ!

雨宮「あとちょっとね
    ..禁人種とも出会わなかったし・・・」

グーラ「アホー!」

ワーム「キー!」

岡部「何だ今の音は?」

雨宮「マズイ!囲まれた」

岡部「ひい、ふう、みい・・・
    ..ムカデみたいのが四匹に鳥が一匹」

雨宮「とりあえず鳳凰院さんは隠れて!」

岡部「一人じゃ無茶だ」

雨宮「下手に前に出られる方が足手まといよ
    ..それにいい機会だし
    ..PSIの力・・・実際に見せてあげるわ!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:28:59.60 ID:FExIxNff0
雨宮「ライズ、脚力臨界点突破!」

岡部「?!(早すぎて目が追いつかん)」

雨宮「まずは一匹・・・もーらった!」

ワームA「ギエピー!」

岡部「頭についた丸い玉を潰したのか」

ワームA「・・・」シュアアアアア

岡部「あの弾を潰せば倒せるのか」

雨宮「二匹目!」

ジャララララ!

ワームB「キー!(鎖鎌の分銅とかいてえ!)」

雨宮「潰れろ!」

ゴオオオオン!

ワームB「・・・」シュアアアア

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:30:19.36 ID:FExIxNff0
        ・
        ・
        ・

雨宮「これで、ラストォ!」グサリ!

岡部「息を吐く暇もない」

グーラ「あべし!」シュアアア

雨宮「とりあえず片付けたわ」

岡部「サイキッカーとは本当に人間なのか?」

雨宮「素質もあるでしょうけど訓練すればザコの一匹や二匹ならどうってことないわよ」

岡部「戻ったらPSIについてご教授願いたいのだが」

雨宮「あなたのような新顔だと、PSIに見向きもしないで
    ..結局足手まといのまま死んでしまう人も多いわ
    ..真面目に鍛える気があるのは結構なことよ」

岡部「(PSIを眉唾ものと信用しなかった結果、死んだものもおおいのか?)
    ..(俺だってリーディング・シュタイナーやギガロマニアックスとの関わりが無ければ・・・)」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:31:05.60 ID:FExIxNff0
岡部「質問があるんだが、今聞いても構わないか」

雨宮「どうぞ」

岡部「過去改変の影響を受けない能力があると言われたら、貴様は信用するか?」

雨宮「そうね・・・!?」

ヒュオ!

雨宮「あぶな・・・」ドン!

岡部「おわあ」

ビィィン!

人形禁人種「アグロ・・・」

岡部「いきなり何を?」

雨宮「危うく死ぬところだったわ
    ..それに、マズイわね」

岡部「今の矢はアイツが放ったのか
    ..・・・あれは・・・人間?」

雨宮「いいえ、あれも禁人種
    ..それもなかなか厄介なタイプよ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:32:05.36 ID:FExIxNff0
岡部「強いのか?」

雨宮「多くがストレングスでとんでもない怪力で襲い掛かってくる
    ..まともに攻撃を受けたら私達じゃひとたまりもないわよ」

岡部「貴様のスピードがあってもか?
    ..いかにパワーがあろうとも当たらなければ・・・」

雨宮「パワータイプが鈍足だなんてゲームのしすぎね
    ..反応速度は速くはないし大振りとはいえ、そのぶん瞬間的なスピードは
    ..センス主体の私とド素人のあなたじゃ比べるまでもないわよ」

岡部「・・・(パワータイプおそロシア)」

ヴヴヴヴ ゾゾゾゾ

岡部「この音・・・」

雨宮「羽虫まで!
    ..一人なら何とかなっても守りながらじゃ・・・」

岡部「うらあああああ!」

雨宮「?!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:32:59.19 ID:FExIxNff0
岡部「(この石でアイツの玉を砕けば)
    ..虫は俺が!
    ..こんなところで・・・死んでたまるか!」

ヴヴヴヴ・・・ガチン!

羽虫「・・・」シュアアアア

シャアア

岡部「やった!」

ぬめり

雨宮「・・・死ぬ気?」

岡部「あああっ
    ..おまえは何をいっているんだ
    ..(雨宮から・・・血が!)」

雨宮「ドジふんじゃった」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:33:49.78 ID:FExIxNff0
岡部「血が・・・
    ..待ってろ、すぐに止血を」

雨宮「でも・・・それより!」>ライズ!

岡部「無茶だ!」

人形禁人種「アブラハム!」ヒュン!ヒュン!ヒュン!

雨宮「(体のことより今はアイツを)」

.ライズ! ライズ! ライズ!
.全 身 限 界 点 突 破

人形禁人種「リンカーン?」

斬!

雨宮「・・・」

岡部「まっぷ」

人形禁人種「エイドリヤーン!」シュアアアアア

雨宮「やっ」ドサッ

岡部「雨宮アアアアアア!」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:34:59.03 ID:FExIxNff0
【ゲート】

岡部「着いたぞ、話せるか?」

雨宮「カードを出して・・・」

岡部「カード?
    ..もしかして入れれば」

雨宮「そう・・・
    ..入れたら受話器を耳に
    ..それで元の世界に帰れるわ」

岡部「わかった」シュ・・・

岡部「・・・おっとっと」

雨宮「どうして?早く先に」

岡部「けが人が先だ
    ..入れてやるからおまえのカードを」

雨宮「そう・・・」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:35:32.21 ID:FExIxNff0
【豊口市】

岡部「ここは?」

雨宮「その説明は・・・」ガクリ

岡部「マズイぞ、救急車だ!」

ピーポーピーポー

岡部「なんということだ
    ..サイレンとか言う死地から生還した先は愛知県だったとは」

岡部「それにしてもサイレン・・・いったい何が起こっているのだ?」

ヴヴ!ヴヴ!ヴヴ!

岡部「なんだ・・・メールか」パカ!ピ!ピ!

サイレンハ10ネンゴノミライ

岡部「サイレンは10年後の未来?」
    ..差出人はなし、これは・・・」

看護婦「岡部さん!どうぞ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:36:06.70 ID:FExIxNff0
岡部「先生、彼女の容態は?」

医者「大丈夫、出血は派手だけど傷は浅いし跡も残らんよ」

岡部「そうですか」

医者「それにしても彼女、どうしてあんな傷を?」

岡部「それは・・・
    ..(誤魔化したほうがよさそうだな)」

岡部「わかりません」

医者「じゃあ、君は偶然大怪我をした彼女を見つけて救急車を呼んだだけなのか?」

岡部「はい(なんだか疑われているみたいだな)」

医者「もしかして、事件の容疑でもかけられていると思ったかね?」

岡部「そんなことは(いがいにするどいなコイツ)」

医者「そんな血まみれの格好じゃ誰だって怪しいと思うものさ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:36:47.06 ID:FExIxNff0
【ネットカフェ】

岡部「財布の中身は一万円強
    ..雨宮が目を覚ますまでこの地に滞在するとして、
    ..これじゃあ精々3日しか・・・」

岡部「とりあえずPSIについて調べてみるか」

     _______                     __
    // ̄~`i ゝ                    `l |
    / /        ,______   ,_____    ________  | |  ____ TM
   | |     ___ // ̄ヽヽ // ̄ヽヽ (( ̄))   | | // ̄_>>
   \ヽ、   |l | |    | | | |    | |  ``( (.  .| | | | ~~
      `、二===-'  ` ===' '  ` ===' '  // ̄ヽヽ |__ゝ ヽ二=''
                         ヽヽ___//   日本
         ______________  __
         |PSI                    .| |検索|←をクリック!!
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48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:37:27.35 ID:FExIxNff0
岡部「ダメだな
    ..テレビの超常現象特集に毛が生えた程度の情報か、
    ..精々アニメの設定くらいしかでてこない」

岡部「とりあえずもう朝だ
    ..そろそろ雨宮の見舞いにでも」

ヴヴ!ヴヴ!ヴヴ!

岡部「まゆりか
    ..そういえば戻ってから連絡を入れてなかったな」

岡部「もしもし」

まゆり「とぅっとぅるー
     ..オカリン、いま何処?」

岡部「連絡が遅れてすまなかったが、このとおり無事サイレンからの帰還に成功したぞ」

まゆり「サイレン?
     ..防災訓練にでも言ってたの?
     ..なら、るか君のお家に・・・」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:38:13.73 ID:FExIxNff0
岡部「(なにやら話が噛みあわんな)
    ..ええとだな・・・
    ..言い難いことなんだが、聞いて驚くな
    ..俺はいま、愛知の大地に立っている!」

まゆり「なんで?
     .防災訓練をそんな遠くで・・・」

岡部「訂正しよう
    .サイレンとはこっちの話で、防災訓練はまゆりの勘違いだ
    .俺はいま、やんごとなき事情で愛知県豊口市というところにいる」

まゆり「どうりで
     ..昨日ラボに行ったらいなかったし」

岡部「???
    ..何を言ってるんだ
    ..昨日は朝からラボに来ていたじゃないか」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:38:56.78 ID:FExIxNff0
まゆり「昨日は・・・
     ..あれ?
     ..おかしいな、何してたっけ」

岡部「思い出せないのか」

まゆり「ごめんねオカリン
     ..まゆしぃは昨日の朝のことをまるで思い出せないのです」

岡部「(まゆりの身に何が起きたかは気になるが、それ以上に余計な心配は掛けたくないな)
    ..そうか」

まゆり「あ、そうだ!
     ..いつ帰ってこれそう?」

岡部「そうだな・・・
    ..一週間もあれば戻れるとは思うが」

まゆり「だったら帰りに手羽先買ってきてよ」

岡部「そう言われてもそんな手持ちの金は用意してないぞ」

まゆり「ざんねん!
     ..じゃあ、頑張ってね」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:39:36.87 ID:FExIxNff0
【4日後】

碓氷「何処へいくつもりかね?
    ..夜科アゲハ君・・・」

アゲハ「へっへ
     ..何か俺に用事かい?
     ..ニセ刑事さんよぉ」

碓氷「さっさと要件を済ませよう
    ..君が持っている赤いテレホンカードをこちらに渡せ
    ..手荒な真似はしたくない」

岡部「なんだ?
    ..騒がしいな
    ..遠くから様子を覗いてみるか・・・」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:40:14.13 ID:FExIxNff0
アゲハ「さあて
      .なんのことやら・・・」

碓氷「とぼけたって無駄だわかっている
    ..我々は独自の回線網で、地域一帯の公衆電話回線を
    ..全て監視しているのだ」

岡部「見たところ高校生と・・・
    ..あの眼帯男・・・一週間前の!
    ..なぜこんな所に」

三宅「(左フックでぶっ飛ばす)」

ギャッ!

アゲハ「強い!
      .場慣れしているぞ」

碓氷「我々はプロだ
    ..舐めてもらっては困る」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:41:06.24 ID:FExIxNff0
岡部「一方的じゃないか
    ..それにあのグラサンの動き、どことなく雨宮・・・
    ..いや、PSIを使った動きに!」

碓氷「君は何も知らんのだ・・・
    ..このテレカの真の力を
    ..そしてサイレンの本当の意味を」

岡部「あの刑事、サイレンについてなにか知っているのか?」

碓氷「サイレンは秘密結社などではない
    ..サイレンとは、大いなる意思
    ..1つの世界なのだ」

岡部「なんだ、既存の・・・
    ..いや、そもそもサイレンが異世界だとこの男たちは知っている
    ..ということは、もしかしてこの二人は
    ..ゲームをクリアした人間なのか?」

アゲハ「(こなくそ!)」

ドボッ!

碓氷「三宅!?」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:41:53.20 ID:FExIxNff0
アゲハ「(右手がガラ空きだぜ)」

ガッ!

碓氷「グ!(スタンガンが・・・だがスプレーで)」

プシュウウウウ

アゲハ「ガアアア(目が・・・目がぁ)」

ズズズ ジリリリリ

岡部「何だこのベルは?」

ジリリリリ ジリリリリ ジリリリリ

岡部「音が、だんだん大きく」

アゲハ「もしもし誰かっ!
      .誰でもいい、誰か電話に出てくれ!」

碓氷「しまった!」

岡部「消えた?
    ..もしやこの音が雨宮が言っていた招集の合図?
    ..サイレンが、俺をよんでいるのか」

瞬間・・・静寂!

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:42:36.87 ID:FExIxNff0
岡部「ここは・・・
    ..前回の場所とは違うようだな
    ..とりあえずスタートをさがさんと」

ギャアアアアア

岡部「叫び声?
    ..とりあえず行ってみよう」

男「た、つけ・・・うわらば!」

ワーム「ジュルルルルルルルルルル!!!」

アゲハ「なっ!?
      ..うわあああ」

岡部「伏せろ!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:43:11.21 ID:FExIxNff0
岡部「(独学でも少しは身についた)
    ..(それにさっきから体が軽い・・・イケル!)
    ..でえええい!切り裂く!!!」

斬!

ワーム「まっぷ・・・たブレットォ!」シュアアア

アゲハ「助かった・・・」

岡部「ハアハアハア(出来た)」

雨宮「アナタ・・・いまのもしかして」

岡部「雨宮か
    ..ほとんどぶっつけ本番だが思いの外上手く行った
    ..我ながら上出来」

アゲハ「雨宮、このおっさん知り合いか?」

岡部「おっさんとは何事だ!
    ..俺はまだ大学生だ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:44:00.49 ID:FExIxNff0
雨宮「バカはそれくらいに・・・」グタリ

アゲハ「雨宮!
      ..おい、しっかりしろ!」

岡部「無茶をさせるな
    ..それより今はスタートを探すほうが先決だ」

アゲハ「スタート?
      .それってさっき雨宮が・・・」

岡部「おまえもこの娘に教わったのか
    ..なら説明が省ける」

アゲハ「説明・・・
      ..って、スタートとゴールを見つけろとしか聞いてねーぞ!
      ..知ってることがあるなら俺にも教えやがれ」

岡部「それはできない相談だ」

アゲハ「なんだと?」ボキ!ボキ!

岡部「俺だってそれくらいしか知らんのでな
    ..(なんだコイツ、DQNか?)」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:44:33.24 ID:FExIxNff0
オーイ!こっちこっち

アゲハ「誰か居るみたいだぞ」

岡部「行ってみるか」

        ・
        ・
        ・
廃墟には5人

太めの筋肉質・・・ダルマ
痩せ型メガネ・・・メガネ
ふとっちょの・・・デヴ
ニット帽の青年・・・杉田
そして、ミラクルドラゴン朝河飛龍

その全員が”男”!
        ・
        ・
        ・

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:45:11.78 ID:FExIxNff0
メガネ「どうやら君たちも僕らと同じ状況のようだな」

デヴ「ねえ、君たちもここに来る直前、妙な奴が目の前に現れなかった?」

杉田「僕の前にも現れた」

アゲハ「じゃあここにいる全員とも?」

ダルマ「そーみたいだな」

メガネ「ここにいる全員がテレカを手に入れ、公衆電話でアンケートに答えた
      ..その僕らが、このどこともわからない荒野に連れてこられたってわけさ
      ..外を見れば、ここがおそらく日本ではないことくらいわかるだろ?」

アゲハ「ふざけんなー!
      ..じゃ、ここはどこだって言うんだ!」

メガネ「知るか!」

アゲハ「そうだ!
      ..白衣のおっさん、あんたなにか知ってるようだけど
      ..ここが何処か知らないのか?」

岡部「俺が知りたいくらいだ」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:46:02.25 ID:FExIxNff0
アゲハ「訳知り顔のくせに使えねーな」

岡部「さっき化物から助けてやったのを忘れたのか?
    ..あの時の恐怖で引きつる貴様の顔と言ったら・・・」

アゲハ「ぐぬぬ」

飛龍「で、そこのチビが訳知り顔って言うくらいだ
    ..俺たちにも知ってること教えてもらおうか、白衣のニーチャン!」

岡部「俺は5日前にもここに連れてこられている
    ..とりあえず電話が鳴るのを待て
    ..話はそれからだ」

デヴ「電話?」

メガネ「そこの公衆電話かい?
      それならさっきいじってみたけど、どうやら壊れているようだが」

ダルマ「ククク・・・5億が手に入ればなんだっていいさ
      この際だ、今のうちに警告しておく
      サイレンの謎を解くのはこの俺だ!
      邪魔する奴はぶっ殺す
      とくにそこのニーチャンはよ~く考えて行動するんだな」

杉田「ふざけやがって」

アゲハ「(気に入らない展開になってきた)」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:46:59.27 ID:FExIxNff0
ゴッ!

ダルマ「ぶひぃ」

飛龍「邪魔だ、お前が死ね」

杉田「思い出した!
    .アイツ地久和高の朝河じゃん」

岡部「知っているのか?」

杉田「ウチの地元でも札付きの不良高、その中で名が通った奴だよ
    .人読んで”ミラクルドラゴン”!」

岡部「ドラゴンだと」

飛龍「サイレンのテレカを持って消えた”タツオ”って後輩を探しているんだが、心当たりは・・・」

ジリリリリン ジリリリリン

岡部「取るぞ」ガチャリ

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:47:44.21 ID:FExIxNff0
電話「サイレンを目指すものに、絶望と力を!
    ..このゲームの出口は一つ!
    ..門をさがせ!」

デヴ「なんだったんだ、今の?」

メガネ「とりあえずは白衣の言うように電話が鳴ったか」

飛龍「フカシじゃなかったみたいだな
    ..次は何をすればいい?」

岡部「電話のメモボタンを押せ
    ..地図が出てくる」

アゲハ「これか」ボチ!

メガネ「これさえあれば」

ダルマ「いてて
      ..さっきはよくもやったなと言いたいところだが、今は時間が惜しい
      ..俺は先に行かせてもらうぜ!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:48:40.90 ID:FExIxNff0
飛龍「Sがスタートでドアのマークが門、これだけわかれば充分だ
    ..ニーチャンもタツオのことは知らないようだし・・・先に行かせてもらうぜ」

杉田「負けたられるか」

アゲハ「行っちまったか」

岡部「待て!」

アゲハ「あいつら5億に夢中で聞こえてねーぜ」

岡部「この地図をよく見てみろ
    ..赤い模様がついたところがあるだろ?」

アゲハ「何か意味があるのか?」

岡部「この色がついた部分は警戒区域を表していて、入るともれなくあの世行きだ」

アゲハ「おい・・・
      ..アイツらが向かった方角って」

岡部「おもいっきり警戒区域を突っ切るつもりのようだな」

雨宮「う・・・ぐ、げほ!げほ!」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:49:27.31 ID:FExIxNff0
アゲハ「雨宮、起きたのか」

雨宮「夜科に・・・ええと、誰だっけ?」

岡部「この鳳凰院凶真の名を忘れるとは不届きだな」

雨宮「そうそう、ホウロウニン・・・」

岡部「人をホーロー鍋と浪人がくっついたような名で呼ぶな」

アゲハ「そんなことはどうだっていいだろ
      ..とりあえず雨宮も起きたようだし、アイツらを追いかけよう」

雨宮「アイツら?」

岡部「貴様が気を失っている間にな
    ..こちらに飛ばされてきた賞金目当ての野郎どもが人の忠告も良く聴かんで飛び出してな」

雨宮「あああああああ・・・」

        ・
        ・
        ・

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:50:09.36 ID:FExIxNff0
メガネ「あれは・・・鉄塔?」

ダルマ「地図にある円の中心があれだとすると、もう折り返しだ」

デヴ「やった
    .これで帰れるんだ」

ダルマ「いきなり元気になりやがって」

杉田「ウザイな」

ガッス!

デヴ「???」

ダルマ「うっ、うあああ!」

ALFRED「・・・アグロ・・・」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:50:57.59 ID:FExIxNff0
ALFRED弟「アアアアアア!」

グワシ!

メガネ「(はなせ・・・)」

ドオオオオ

杉田「うわああ
    ..こ、殺しやがった!」

ダルマ「ヤベエ、ヤベエぞ(片手で頭を掴んでぶん投げるとか、人間じゃねえ)」

飛龍「なんだ、コイツらは」

ALFRED弟「ヒイイイイ!(殺っちまおうぜ兄者)」

ALFRED「グラハム!(おまえが好き勝手やっていいぞ弟者)」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:51:48.88 ID:FExIxNff0
杉田「ば、化物!」

飛龍「化物だろうが!」

ドゴッ

飛龍「チョーシくれてんじゃねえ」

ガスガスガス

ALFRED弟「ギョギョイン(兄者!!!)」

ALFRED「(弟者の様子を高みの見物しようと思ったら・・・ノッポめ、俺を足蹴に)」

ALFRED弟「ウッキャアア(やりやがったな!)」

ガシ!

飛龍「!!(あの体制で掴んだ?)」

ドン!

ALFRED「エイブラハム」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:52:30.37 ID:FExIxNff0
ALFRED弟「オリャア(さすがだぜ兄者!あのノッポのこれで終いだ)」

杉田「ひっヒヒっヒィ!」

ALFRED弟「ゴルギガガンギゴ(走りだしちゃって・・・いい的))」

ヒュン!

杉田「ドドド!」ドサッ

ダルマ「(ニット坊に気を取られつる隙に頭をぶっ叩けば・・・)」

ゴ!

ダルマ「へ、へへ!(岩石直撃だぜ)」

ALFRED「ワシントン(いきなりいてえな)」

パグン!

ダルマ「死~ん」

ALFRED「・・・アグロ・・・(首根っこねじ切ったった!)」

飛龍「クソ!
    ..なんなんだコイツらは
    ..体が・・・動かねえ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:53:24.54 ID:FExIxNff0
アゲハ「とっせい!(唐竹割り!)」

ギン!

ALFRED弟「ゴゴゴゴ(アイタ!)」

アゲハ「ボサッとしてんじゃねえよ、このウスラデカ!」

飛龍「誰がウスラデカだ
    ..誰が!」

ALFRED弟「ポア!(粛清すっぞ)」

飛龍「ウガァー(どっせい上段正拳!)」

ドガ!

アゲハ「走れー」┗┰┓≡

ALFRED弟「ピカチュウ(おいマテコラ・・・っと、もう矢がねえじゃねえかよコンチクショウ!)」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:54:11.24 ID:FExIxNff0
飛龍「そういやお前一人か
    ..連れの弱った女と・・・・
    ..あの白衣のニーチャンは一緒じゃねえのか?」

アゲハ「雨宮はここに来る途中にある洞窟で休んでる
      ..おっさんは他の奴らの方に行ったよ」

飛龍「他のやつ?」

        ・
        ・
        ・

岡部「二手に別れては見たものの、あいつらいったい何処に・・・」

杉田「ぐ・・・ううう・・・」

岡部「おい、大丈夫か?」

杉田「いてえ、た、たすけて・・・」

岡部「(傷が深いな・・・)」

杉田「黙っちまって、アンタがそんな顔してるようだと俺はもう・・・」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:54:51.08 ID:FExIxNff0
岡部「勘違いするな!
    ..俺は白衣を着てるが医者なんかじゃない、素人だ!
    ..だからとりあえず、お前を病院に連れて行く」

杉田「病院とかこんな所にあるわけ・・・」

岡部「気をしっかり持て
    ..日本に帰るまで生き延びれば、それで住む話だ」

杉田「アンタ・・・人に夢をもたせるのが美味いよ」

岡部「狂気のマッドサイエンティストにとってはこれくらい当然!」

杉田「マッドサイエンティストさんよ・・・
    ..ひとつ頼んでもいいか?
    ..もし俺が死んだら、このカードを俺のおふくろに届けて欲しいんだ
    ..一回使っちまっったけど少しは生活の足しに・・・」

岡部「そんなこと・・・自分で」

杉田「だからもしもの話」

岡部「貴様、名前は?」

杉田「そうだよな・・・
    ..さすがに名無しのおふくろなんて探せないよな
    ..杉田望、住所は愛知県白滝町3-2-5・・・」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:55:40.61 ID:FExIxNff0
シューーーーーー ボン!

杉田「死~ん」

岡部「杉田アアアア」

        ・
        ・
        ・

飛竜「警戒区域?」

アゲハ「おっさんが言うにはヤバイ奴らがウロウロしているらしい
      .俺達も早いところ鉄塔から離れよう」

飛竜「フザケやがって
    ..アイツらは、あのニーチャンが殺したような・・・」

アゲハ「仕方がないだろう
      .そもそも無視して出ていったのはオマエら・・・」

飛竜「そういうオマエも同罪みたいなもんだ」

ドカ・・・

アゲハ「ッ!
      .今はこの状況を切り抜けることが先決だ!
      .俺やおっさんのせいにしたいなら勝手にしろ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:56:20.28 ID:FExIxNff0
アゲハ「いた・・・奴か?」

ALFRED弟「オオオオ(ガキども何処行ったし)」

飛竜「俺たちを探してこの辺をうろついているようだな」

アゲハ「あの化物が・・・全員を殺ったのか?」

飛竜「いや、一人はまだ息はあった
    ..あのニット帽をかぶったやつだ
    ..それに化物は一匹じゃない
    ..あれにそっくりな奴がもう一匹いる」

アゲハ「じゃあおっさんの方は・・・
      .クソッ!
      .アイツを見つけられていればいいが」

飛竜「そうは言っても俺が見たときには
    ..背中に矢が刺さって藻掻いてる姿だ
    ..死んでいる可能性のがはるかに・・・」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:57:14.15 ID:FExIxNff0
岡部「せいやあ!」ガキン!

ALFRED「・・・チャプマン・・・(120マイル喰らえ!)」

岡部「うわっと!」

ガキン!

ALFRED「ダルビッシュ(緩急の155キロ!)」

岡部「撃ちぬく!」

グワラゴワガキン!

ALFRED弟「ギエピィーーー(ひでえよ~)」

アゲハ「おい、あの化物・・・急に頭抱えてもがき始めたぞ」

飛竜「あれだ!
    ..見えにくいけどあれ・・・ニーチャンじゃねえか?」

アゲハ「そう言われると・・・
      .ッ!
      .あっちの化物はおっさんに石つぶて投げつけているぞ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:58:05.63 ID:FExIxNff0
飛竜「こっちの化物が!
    ..マズイ、このままじゃニーチャンが」

アゲハ「俺が加勢にいく
      .オマエはスタートまで戻ってろ」

飛竜「死ぬぞ、テメエ」

アゲハ「死ぬもんかよ!」

飛竜「けが人扱いしやがってふざけんな!
    ..俺は女を担いで先に行く
    ..さっさとこれに、女のいる場所を書け」

アゲハ「・・・どした?」

飛竜「借りを作るのは好きじゃねーんだ
    ..それにさっきは熱くなって言いすぎた
    ..オマエは女のために行動しただけし、ニーチャンは前もって警告してた
    ..話を聞かずに自分の尺度で突っ走って招いた結果を他人に押し付けてたんじゃ世話しねえ」

アゲハ「凶暴な顔してきんもちわるっ!」

飛竜「何だ、コラー!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:58:47.11 ID:FExIxNff0
ALFRED弟「パンチョ(俺にもやらせてくれよ、兄者)」

岡部「(マズイ、一体でもナメプ相手じゃなきゃとっくに殺られてる所なのに、二対一じゃ・・・)」

ALFRED「エイブラハム(矢を半分やるから、コイツの始末は好きにしろ)」タッタッタッタ

ALFRED弟「スマブラ(兄者サイコー!)」

岡部「あっちのは引いたのか?」

ALFRED弟「メジャー(野球遊びもここまでだ)」ジャキ!

岡部「クロスボウ・・・だと?
    ..今までのような投石ならセンスで先読みすればいいが・・・
    ..あれじゃ動きが読みにくい!」

ALFRED弟「キリンファイヤ!」

ビュン!

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 00:59:31.38 ID:FExIxNff0
岡部「翔べよオオオオオオ!」ライズ!

カーン!

ALFRED弟「ロードスタ?(弾いたか)」

岡部「で・・・できた!」ふらり

ALFRED弟「ミギジョウダン(チャンス!)」

ドン!

アゲハ「アララララ
      .ご愁傷さまだ~
      .背中が丸見えなんだよ!」

ALFRED弟「ボギャ(殺られただと?)」

シュアアアアア

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:00:06.42 ID:FExIxNff0
岡部「たす・・・」ばたん

アゲハ「おっさん!
      .しっかりしろ」

岡部「はあ・・・はあ・・・(頭が急に)」

アゲハ「肩貸してやるから、早くいくぞ」

岡部「す、すまん(PSIを使いすぎたか?)」

アゲハ「雨宮たちが・・・ゲートで待っているんだ
      .生き残らなきゃ!」

        ・
        ・
        ・

飛竜「あれだ・・・あのビルに間違いない!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:01:06.37 ID:FExIxNff0
雨宮「行きましょう
    ..彼らが来るのを待たなきゃ」

ビュカ!

ALFRED「・・・」

飛竜「クソ!
    ..アイツだ
    ..隠れるぞ」

ALFRED「トッ!ガッ!ドン!」

ドガッ!

ALFRED「アグロ(お控えなすってコンニチワァ)」

飛竜「(頭突きで壁ごと突っ切ってきたのか?だが!)
    ..すっぽりハマっちゃ動けないよなあ!
    ..らあああああアアアアッッッ!」

ゴガ!ゴ!ゴ!ガ!ゴ!

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:02:01.70 ID:FExIxNff0
ALFRED「(しこたま打ちやがって・・・これで二度目だもう許さねえ!)」

ボギャ!

飛竜「(あの状態から壁ごとぶちぬいてのパンチだと)」

ALFRED「ヴオン!」ガラガラ

飛竜「考えられねェ怪力だ・・・
    ..だがこの程度のスピードなら
    ..かわせる!」

ALFRED「ボッ!」

飛竜「右上段(チャンス!)」
    ..(避けるな!)
    ..(このまま右へさばいて受け流す)
    ..(体制を崩したコイツを逃さず・・・)
    ..(そのままがら空きになった側頭部を、)
    ..(そのむき出しのドタマをぶちぬく!」)

雨宮「だっ!」

ドガァァァ!

飛竜「バ、バカなあ・・・
    ..添えた腕だけでふっとばすなんて」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:02:49.56 ID:FExIxNff0
ALFRED「・・・」ジャカ!

飛竜「(クロスボウ?でも・・・もう・・・動けない)」

雨宮「私が時間をかせぐ・・・」

ALFRED「(まずは死にたい方からだ!)」

ビュオオオ!

雨宮「ライズ!」ガシ!

飛竜「(クロスボウの矢をつかみとるなんて)」

ビュン!ビュオオオ!ビュアアアア!

雨宮「ライズ!ライズ!ライズ!」

バシ!ガシ!キン!

飛竜「(あの体ってことを無視したとしても、アイツの動きは人間業じゃねえ)」

フワハハハハハハ

ALFRED「???」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:03:24.48 ID:FExIxNff0
飛竜「この声は?」

岡部「でやあああ!」

ジャララララ!

ALFRED「リンカーン!(クロスボウを・・・)」

飛竜「ニーチャン!(やった、あのクロスボウがなけりゃあ・・・)」

雨宮「逃げて!(あの様子・・・このままじゃ鳳凰院は持たない)」

岡部「(さっきのと同じなら、弱点は胸・・・そこを狙う!)
    ..突き刺す!」

飛竜「無茶だ!(あんな手鎌ひとつじゃリーチが・・・)」

岡部「あと一回でいいから・・・
    ..翔べよオオオオオオ(ライズ!)」

ドドン!

雨宮「あ・・・ああああ」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:04:07.88 ID:FExIxNff0
ALFRED「エイブラハム(あと10センチ深ければ・・・右手で防がなければ即死だった)」グン!

岡部「グフ!ウゴゴゴ(く、苦しい)」

ALFRED「・・・アグロ・・・(コイツがここにいるってことは・・・弟者を殺ったか!!!)」

岡部「・・・」

ALFRED「(どっちにしろ、コイツは絞め殺す!)」グググ

ドン!

ALFRED「エイブラハム?」

アゲハ「見た目もコンパチなら不意打ちに弱いのも変わんねえんだな!」

雨宮「夜科!」

ALFRED「ハボ!」

岡部「ガハッ!(腕が崩れた!挟み撃ち作戦・・・成功だ)」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:04:52.93 ID:FExIxNff0
ALFRED「グァロ!」

ボドン!

アゲハ「こんの・・・バッキャロウ!
      .(この状態で地面を打ち抜くか普通?)」

ALFRED「グワ!」

飛竜「このままじゃアイツも落ちるぞ」

雨宮「道連れにするつもりだわ」

アゲハ「てめえ一人で地獄に落ちろ!」

ド!ド!ド!ド!

ALFRED「・・・」シュアアアアア

        ・
        ・
        ・

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:05:53.21 ID:FExIxNff0
アゲハ「は、はは・・・すっげえ
      .こんなところに公衆電話が・・・本当に・・・」

雨宮「全員、テレホンカードを出して」

アゲハ「電話が光り出した?」

雨宮「ハーハーハー」シュッ

アゲハ「大丈夫か、雨宮」

雨宮「大丈夫、これで元の世界へ帰れる
    ..怖がらないで私についてきて」

飛竜「消えた?」

岡部「驚いていないで貴様らが先にいけ」

アゲハ「おっさんは雨宮同様に弱ってる
      .アンタが先にいけ」

岡部「そうか・・・」シュッ

アゲハ「次は・・・」シュッ

飛竜「最後は俺か」シュッ

ボオ ブウウウウウ

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:06:45.42 ID:FExIxNff0
ヴォン!

アゲハ「こ、ここは?」

岡部「喜べ
    ..元の世界への生還だ」

飛竜「ここは・・・さっきのビル?
    ..にしては真新しいが・・・」

アゲハ「そうか・・・似てる?
      .つーかそっくりだぜ
      .さっきまでいた場所と!」

雨宮「戻ってきたのよ・・・現代に」

岡部「!?(それではあのメールはやはり・・・)」

アゲハ「あれが俺たちの未来?」

雨宮「そう・・・未来
    ..私の頭がおかしくなっていなければそういう事
    ..・・・今から助けを呼ぶから、少し黙ってて」

ピピ!・・・バタン

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:08:48.70 ID:FExIxNff0
アゲハ「雨宮!
      .マズイッ
      .しっかりしろ」

岡部「武武武(意識が・・・)」

飛竜「ニーチャンもヤベーぞ」

電話「桜子か?
    ..大丈夫か?
    ..返事をしろ!」

アゲハ「もしもし
アンタ雨宮の知り合いか?」

        ・
        ・
        ・

祭「雨宮桜子を迎えに来た」

ザ・・・

アゲハ「待てよ!雨宮を・・・」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:09:41.04 ID:FExIxNff0
祭「コイツは?」

飛竜「白衣のニーチャンか?
    ..コイツもさっきから鼻血が止まんねーんだ」

祭「鼻血?
  ..もう症状が出るなんてコイツは早いな・・・
  ..いい機会だから言っておく
  ..お前たち二人も今夜、この男と同様に鼻血が・・・」

雨宮「マツリ先生・・・彼は違うのよ」

祭「???」

雨宮「彼は前回のゲームで既に覚醒している・・・
    ..今の症状は私と同じ・・・
    ..PSIの使いすぎよ」

祭「それなら早く言ってくれ!
  ..桜子、乗り心地が悪いけど我慢してくれ」

92: 一部完で閉めようとしたらPC回線さるった 2012/06/26(火) 01:14:47.07 ID:TojEChxLO
アゲハ「待て!
      .アンタは結局何者なんだ
      .言わねえなら雨宮は渡さねえ」
祭「(ニーチャンの方は無しか・・・)
  ..威勢のいいガキだな」
ギン!

アゲハ「(何だ今の?突然体が・・・)」

飛竜「超能力だ!」

雨宮「夜科
    ..私なら大丈夫だから心配しないで」
祭「そうだ・・・
  ..さっき言いかけたことだが
  ..今夜お前たちは極度の高熱と鼻血に悩まされるとは思うが
  ..寝てればすぐ治るから気にするな
  ..あれはサイレンの大気を吸引したことによる感染症状・・・
  ..力の目覚めだ!」
ブロロロロロロロ!
        ・
        ・
        ・

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:16:01.08 ID:TojEChxLO
岡部「ここは・・・」

祭「おーう!気がついたかい?」

岡部「貴様は?」

祭「命の恩人に軽々しい口を利くねえ
  ..私は八雲祭・・・ピアニストさ」

岡部「ピアニスト・・・
    ..それより雨宮や夜科は?」

祭「桜子は隣の部屋で寝かしつけている
  ..ガキどもなら今ごろ家で鼻血でも垂らしているころだろ」

岡部「調度いい
    ..貴様・・・雨宮にサイレンについて教えた人間か?」

祭「カンが働くね鳳凰院・・・いや
  ..岡部倫太郎くん!」

岡部「何故?俺の真名を・・・」

祭「トーゼン、財布の中身くらい確認させてもらったからさ
  ..桜子には鳳凰院と名乗ってたようだが・・・
  ..正直、中二病過ぎて笑わせてもらったよ」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:18:45.86 ID:TojEChxLO
岡部「何がおかしい?」

祭「気に触ったのなら謝るが
  ..これから先、生き抜くためにはそれくらいの気概は欠かせないからな
  ..案外私以上になるかもしれんな、お前のような奴は」

岡部「気概?」

祭「岡部は何処まで聞いている?
  ..サイレンのこと・・・
  ..そして、PSIの事を!」
        ・
        ・
        ・
祭「どちらも基礎知識程度か・・・
  ..まずは自分のカードを額にかざしてみな」

岡部「こうか?・・・(46?)数字が!」

祭「その数字は度数・・・
  ..ゼロになったらゲームクリアだ」

岡部「これがカードの秘密・・・」

祭「裏面にはルールが書かれてるから、それも忘れないようにな」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:20:22.44 ID:TojEChxLO
岡部「どれも雨宮から聞いた通りの・・・
    ..だが!」

ネメシスQと共に・・・時を飛び越え
未来を変える旅をするドリフト達に幸あれ

岡部「(ここまで来ると認めざるを得ないのか?)
    ..あれが未来!
    ..シュタインズ・ゲートの先にあるものだというのか!」

祭「シュタインズ・ゲート?」

岡部「・・・」

祭「だんまりか・・・
  ..シュタインズ・ゲートについては言いたくなったら教えてくれれば構わない
  ..だがな、私だって自分なりに何故未来がああなったのかは調べている
  ..ゲームをクリアした今でもわからずじまいだがな」

岡部「・・・一応聞いておく
    ..ラウンダーという言葉に心当たりは?」

祭「なんだそれは?」

岡部「警戒しすぎか・・・
    ..気にしないでくれ、こっちの話だ
    ..貴様には話しておくべきかもしれない
    ..我が未来ガジェット研究所が行った”聖戦”を・・・」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:22:03.10 ID:TojEChxLO
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        ・
        ・
祭「お前の言い分通りなら、世界線を変える前・・・
  ..この世界は2036年までは文明が残っていたことが証明されるわけか」

岡部「サイレンの世界が2036年より先ならば俺の知らない未来ということで決着がつくが・・・」

祭「もし、そうではないのなら・・・
  ..お前がその聖戦で世界を改変した影響でサイレンが生まれたことになるわけか」

岡部「(話すと入ったがあのDメールについては現在進行形・・・うかつに口にだすべきではないな)
    ..そういうことだ
    ..もしそうなら・・・俺にはサイレンの未来を阻止する義務があると考えている
    ..それは俺の責任だ!」

祭「私だってあんな未来は勘弁だ
  ..責任だけ背負って手をだすなとはよもや言わないよな?」

岡部「当然だ!
    ..そんな甘い考えでは今度の聖戦は生き残れない
    ..俺はいまここに、オペレーションギャラルホルンの発令を宣言する!」

祭「いい啖呵の切りっぷりだ!
  ..だがお前の力じゃとうてい無理な作戦だ」

岡部「そんなことは解っている!
    ..だが八雲祭、貴様はPSIについては百戦錬磨の強者なんだろう
    ..この俺を存分に鍛え上げろ
    ..俺は俺、貴様は貴様の目的のために!」

祭「上等だ!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/26(火) 01:23:16.01 ID:TojEChxLO
ここで一部完です
駄文長文にご支援感謝
三週間前のあんちくしょう!やったったぞ!