-議事堂・作戦会議室-



……

………

リーロン「以上が、今回の作戦の概要よ?」

ヴィラル「スパイラルネメシスか…」

ヨーコ「アンチスパイラルが、元は螺旋族ってのも驚きよね」

マミ「それにワープ… 私たちがシモン君とこっちに来た時の、あれを使うのね」

シモン「だが。だったら敵も、ワープが使えると考えた方がいい」

リーロン「そうねぇ」ウーン

シモン「だとしたら、ここでグレンラガンが地球を離れていいのか?」


ロシウ「行って下さい。シモンさん」

シモン「ロシウ…」

ロシウ「あなたたちが居ない間は、僕がなんとかします」

ロシウ「だから…行って下さい」コク

キタン「その通りだぜ?シモン!」

キタン「ここで行かなきゃ、男が廃るってモンだ!」フンス



346: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:17:21.57 ID:418CWyR60
ヨーコ「敵の根城がわかったんなら、そこを潰す。私たちはいつもそうやって戦ってきた」

ヨーコ「そうじゃない?」ニコ

シモン「みんな…」

キタン「お前のためじゃねぇ」

キタン「俺たちが終らせてぇんだよ。これ以上…地上がガタガタすんのをよぉ」ヘヘッ

杏子「なんかさ、上手く言えねぇけど。いいよな、こういうの」ヘヘ

マミ「魔法少女として魔女退治してた時は、一人のことが多かったものね」

キタン「昔がどうだったか、なーんて関係ねぇ。お前らも今は、大グレン団の一員なんだからよ!」

マミ「宇宙を巻き込んでの大喧嘩。かぁ」

ヴィラル「どうした。怖気づいたか」

マミ「そういうのじゃないわよ」

マミ「とんでもないスケールだなぁ…って」

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347: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:20:46.47 ID:418CWyR60
-議事堂前広場-

シモン「すまないな。大変な仕事だが」

ロシウ「任せて下さい。例えあなたたちが戻らなくても、必ず人間たちを生き延びさせます」

ロシウ「足掻いて足掻いてね」

シモン「ああ!」

マミ「ロシウ君…さりげなーく不吉なこと言わないで」シュン

ロシウ「す、すいませんマミさん!別にそういうつもりじゃぁ…」アタフタ

杏子「デコ助。あたしらはあたしらの意地を通す。あんたはあんたの意地をしっかり通しなよ?」ポン

マミ「ふふ。冗談よ? 地球のこと、お願いするわね」ニコ

ロシウ「杏子さん、マミさん…」

ヴィラル「…ん?」

ココ爺「……」

シモン「ココ爺!」

ロシウ「何故ここに?」

シモン「一体どうした? …っ!それは!」


バサァッ…


シモン『ありがとう、ココ爺』

シモン『ニアは…必ず連れて帰るからな』

ギンブレー「大グレン団の旗だ…!」ドキドキ

348: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:22:24.52 ID:418CWyR60
ロシウ「ああ。しかもこれはテッペリン攻略の時のものだ」

ギンブレー「これが…あの!?」

マミ『いい旗じゃない』

杏子『一世一代の大喧嘩にゃぁもってこいだな!』

ヴィラル『時間だ』

シモン『行くぞ、マミ!杏子!』ゴォォッ…!

マミ『ええ。行きましょう!』

杏子『じゃぁな、デコ助!行って来るぜ!!』ゴォォッ…!


マミ「カミナシティ、もう見えなくなっちゃった」

杏子「心配すんなって。戻って来たら、また見れるんだからさ」

マミ「本当お気楽なんだから。でも…それもそうね」ウン


ヴィラル「どうした、シモン」

シモン(あの場所は…)

シモン「いや、何でもないんだ」グッ

シモン(行って来るよ。アニキ…!)

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349: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:25:28.99 ID:418CWyR60
-衛星軌道上
   カテドラル・テラ 艦橋-

コツ…コツ…コツ…

シモン「待たせたな、みんな!」

シモン「超銀河ダイグレン…発進だ!!」

「「「「「超銀河ダイグレン!?」」」」」

シモン「そう。超銀河ダイグレンだ!」

ヴィラル「なるほどな。カテドラル・テラより…ずっとお前達らしい」

シモン「あぁ。そうとも!」

シモン「キタン、リーロン、ダヤッカ、ゾーシィ、キッド、アイラック」

シモン「ジョーガン、バリンボー、マッケン、テツカン、ガバル、アーテンボロー」

シモン「ギミー、ダリー、シベラ、レイテ、ヨーコ」

シモン「ヴィラル、ロージェノム、マミ、杏子。そして、ブータにキュウべぇ」

シモン「俺たち大グレン団の結束があれば、恐れるものなど何もない!」

シモン「エンジン全開!螺旋界認識転移システム作動!!」

シモン「行くぞ。最後の、戦いだ!!」

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350: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:29:05.50 ID:418CWyR60
-スペースガンメン格納庫-

杏子「すっげぇ…なんだよこのガンメンたち」

杏子「どれも全部、普通のガンメンの何十倍もの大きさじゃねーか…」ポカーン

レイテ「スペースガンメンってヤツだよ」スパー

レイテ「この超銀河大グレンの生産能力は大したもんでね」

レイテ「スペースガンメンクラスのマシンなら、さほど時間掛けずに作り出せるのさ」

杏子「とんでもねぇな…」

レイテ「おまけに、量産型のラゼンガンまでたっぷり搭載されてるときたもんだ」

杏子「ラゼンガンってーと…あのオッサンコンピュータが、シモンと戦った時に乗り回してたってメカか」

レイテ「まぁね。そのオッサンコンピュータが言うには、ガンマールって名前らしい」

レイテ「あんたらのグレンマギカには、そのガンマールに乗り込んでもらおうかと思ったんだけど」

杏子「だけど?」

レイテ「どうも機体同士の相性っつーか…悪いみたいでね」

レイテ「しゃーないから作ってやったよ」ホレ

杏子「」デケェ

レイテ「スペースグレンマギカだ」ニヤリ

レイテ「コイツ自体はでっかい鎧みたいなもんだと思いな。スペースガンメンがドンパチやってる中で」

レイテ「通常サイズのガンメンでうろちょろ戦うのは危なっかしいからね」

杏子「だよなぁ…」

351: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:31:14.17 ID:418CWyR60
レイテ「んで。ついでに、だ。グレンマギカ本体の方に… 螺旋エンジン積んどいた」ニカ

レイテ「もともと搭載してたソウルエンジンと合体させて、螺旋ソウルエンジンってところか」

杏子「ぶっちゃけ…その辺の話はわかんねーな」タハハ

レイテ「カンタンに言えば、出力大幅アップってところさ」スパスパ

レイテ「あんたらのソウルジェムが持つエネルギーを、螺旋エンジンで増幅させて…」フゥー…

レイテ「っと、また難しい話になるとこだった」

杏子「…ありがとな。レイテ」

レイテ「いーってことよ」ニッ

レイテ「そんかわし…負けんじゃないよ?」

杏子「任せとけって!」グッ


ゾーシィ「よぉ!すっげぇな…このデカさは」デケェ

レイテ「なんだいあんた。こんなところに酒なんか持ってきて」

レイテ「酒盛りでもおっぱじめようってんじゃないだろうね?」

アイラック「マミから聞いたんだよ。どこの世界でも、デカい喧嘩の前に酒を酌み交わすのは常らしい」

マミ「なんかちょっと意味合い違ってるかも」エー

ゾーシィ「こまけーこと気にすんなっての」イヒヒ

レイテ「ったく、大喧嘩の前だってのにあんたらは」ヤレヤレ

ギミー「隊長!俺たちもがんばりますから。見てて下さいね!」

ダリー「私たちも皆さんと一緒に戦います!」

杏子「だからもう隊長じゃないっつーに」

352: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:33:24.88 ID:418CWyR60
杏子「…お前ら張り切るのはいいけどさ。張り切り過ぎてケガしねーようにな?」クシャクシャ

ギミー「ちょっ…子ども扱いはやめて下さいよ!?///」

マミ「そうよ?でも張り切り過ぎてケガしそうなのは杏子じゃないの」

杏子「うぐ…否定できねぇ」タラー


レイテ「っと、どうやら…リーダーから艦内放送みたいだよ?」

シモン『みんな、聞いてくれ!』

シモン『俺たちはこれから、敵…アンチスパイラルの本拠地へ飛ぶ』

シモン『どんなヤツが待ち構えているかわからないが』

シモン『どんなことがあっても、負けるわけにはいかない』

シモン『絶対に勝って、俺たちの地球を守るんだ!』


ゾーシィ「たまんねぇなぁ。何処まで行くんだ?俺たち」

キッド「決まってんだろ?」

アイラック「何処までもさ」

マミ「小学生の頃は、普通に学校に行って卒業したら仕事して、将来結婚して~って思ってんだけどなぁ」ハァ

杏子「それが魔法少女になって魔女と戦って」

杏子「今じゃ、お姫様助けにロボット乗り回して宇宙の果てへ!だもんな?」アハハ

キッド「いいじゃねぇか。刺激の少ねぇ人生よりはさ?」

マミ「ま。悪くはないわよね」マァネ

353: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:35:33.44 ID:418CWyR60
シュピィン…

ヴィラル「戦いの前だというのに随分余裕だな?」フン

ジョーガン「なんだぁ!?」

バリンボー「ヴィラルが化けて出たぁ!!」

キッド「ショートワープだよ。この船ん中は、そいつで移動するんだ」

杏子「で、どうしたんだよ。ヴィラル?」

ヴィラル「……」

ヴィラル「今更、過去を水に流してもらおうとは思っていない」

ヴィラル「それに。クローンで作られた獣人に螺旋遺伝子はない」

ヴィラル「だが。地球は俺たちの母星だ。守りたいと思うのは、人間だけではないということをわかってくれ」

ゾーシィ「なぁに、そんなかしこまるこたぁねぇよ」ガハハ

アイラック「あぁ。シモンが選んだ男だからな。俺たちと同じということさ」

杏子「まさかと思うけどさ…お前そんなことをわざわざ言いに来たのかよ」ヤレヤレ

杏子「あたしはてっきり、戦いの前に愛の告白でもしに来たのかと思ったんだけどなぁ?」クネクネ

ヴィラル「バカか貴様は。決戦前だというのに緊張感のないヤツだ」フン

杏子「別にいーだろ!お前がそんなムスーッとした顔してっから、緊張解してやろうと思ったんだよ!」

ヴィラル「誰が緊張などするか」

マミ「ちょっと、二人とも…」オロオロ

杏子「おめーだよ、おめー!カッコつけて腕なんか組んで、フン…とか言っちゃって!」ププー

ヴィラル「言わせておけば…アンチスパイラルを倒す前に、ここで先に貴様と決着をつけてやろうか」ギロッ

杏子「おおーし。やってやんよ!泣いてゴメンナサイしても許してやんねーからな?」フンス

354: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:37:03.75 ID:418CWyR60
キッド「おいおい、こんな時に痴話喧嘩か?」ニヤニヤ

ゾーシィ「全く、そういうのは全部終ってからにしろってんだ」スパー

レイテ「なんだい。ちょっと知らない間に…あんたら随分仲良くなったみたいじゃないか?」

杏子「」

ヴィラル「」

杏ヴィラ「「だ、誰がコイツなんかと!!」」

杏子「真似すんじゃねぇよ!!」

ヴィラル「それは貴様の方だ!」

ズダンッ!!

マミ「二人ともいい加減にしないと撃つわよ?」ニコ

杏子「」ブルブル

ヴィラル「」モウウッテル


コツコツコツ…

キタン「おう、オメーら。ぼちぼち出れるようにしとけってよ!」

ヨーコ「…で。何でマミは銃構えてるのよ」

ヨーコ「そっちの二人は何で固まってるのよ」ヘンナノ

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355: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:42:15.08 ID:418CWyR60
-隔絶宇宙空間-

シベラ「超銀河ダイグレン、予定座標軸にワープアウトします!」

シベラ「同時に、何者かが本艦前方にワープアウトしてきます!」

シモン「ここが…敵の本拠地!ニアの囚われている場所…!」

ヴィラル「気持ちは解るがそう焦るな。まずは…アレをどうにかするのが先だろう」

キタン『なんだありゃ… で、でっけぇ…』ボーゼン

ヨーコ『超銀河ダイグレンよりも大きな顔の塊!?』

テツカン「あれって敵戦艦か!? 二隻出てるぞ!」 


AS(アンチスパイラル)『見るがいい』

AS『そして。知れ』

AS『あれがお前達の絶対的絶望だ』


ダヤッカ「なんだ、今の声は!?」

ロージェノム「アンチスパイラル。あれが我々に絶対的絶望をもたらす者の声だ」

シモン「なるほどな。だが!俺たちは…絶望などしない!」

シモン「アーテンボロー!」

アーテン「ガッテンだ!!」ポチポチッ!

バシュゥンッ!バシュンッ!

ヨーコ「攻撃が…吸収されてる!?」

リーロン「エネルギー障壁。ムガンと同じか…それ以上ね」

シモン「ならこっちの手も決まっている」

シモン「アークグレンラガン、出るぞ!」

ヴィラル「おう!」

356: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:45:15.01 ID:418CWyR60
マミ「絶対的絶望がなんだっていうのよ」

杏子「あの野郎が絶望なら…あたしら魔法少女は希望だ!」

マミ「待っててニアさん。どんな絶望だって打ち破って、助けにいくから!」

杏子「よっしゃぁ!こっちも…グレンマギカ、出るぜ!!」


シベラ『敵艦に動きあり! 敵、艦載機を放出』

シベラ『物凄い量です… その数…無量大数…!』


ゾーシィ『おいおい、あたり一面敵だらけだぜ?』

杏子「きっもちワリィ!なんだよコイツら…ロボットなのか!?」

マミ「アンチスパイラルの趣味ってわけかしら。ちょっといただけないわね」ヤダヤダ

ヨーコ『シモン!こっちで突破口を開くから…あとよろしく!!』

シモン『わかった!』

キタン『ぃよぉっし!最後の一暴れだ。野郎ども!出し惜しみなんかするんじゃねぇぞ!?』

ヨーコ『あったりまえよ!待ってる子供たちの為にも、精一杯出来ることをするわ!』

マミ「えええええええ!?///」

キタン『子供たちぃ!?…い、いつのまに…』

ヨーコ『イイ女には秘密がつきものでしょ?』フフ

キタン『秘密って……』ボーゼン

ヨーコ『あと十秒で敵編隊と接触!』

キタン『お、おう!』

357: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:48:23.24 ID:418CWyR60
ドガガガガガガガ…!!

ゾーシィ『コイツら、数が多いだけで全然大したことねぇぜ!』

ヨーコ『このまま切り崩すわよ!敵の攻撃に集中して!』

『『『『『おう!』』』』』

キタン『今だ!シモン!!』

ヴィラル「やるぞ、シモン!あのデカブツを貫いてやれ!!」

シモン「うおおおおおお!!」ギュイィィィィィン!

バチバチバチバチッ

シモン「…っ!!うおおおおおおお…!!」

ヴィラル「…!? マズイぞ!もう機体がもたない!」

シモン「耐えろ…!もう、一息だ!」


マミ「シモン君…!どいてえええええええ!!」

シモン『グレンマギカ!?』

杏子「どっ…りゃああぁぁぁぁ…!!」ギュイィィィィィン!

ガリガリガリガリ…!!

ヴィラル『いいぞ!ヤツのバリアが削れている!!』

マミ「魔法少女の力…!ソウルジェムの力が通用するのは、ムガンで実践済み!」

杏子「とはいっても…! チッキショ…バリアが厚過ぎ…る!」ヒー

杏子「ダメだ、マミ!一旦離れろ!」

マミ「……もう少しなのに!」

358: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:53:36.91 ID:418CWyR60
リーロン『グレンマギカのドリルなら、バリヤを削れるみたいだけど。削ったそばから再生してるわね』

杏子「おい、リーロン!何か手はないのかよ!?」ダンッ

リーロン『そうねぇ。もっと強烈なアタックが必要になるかしら』ウーン

シモン『もっと…もっと大きなドリルがあれば…!』

レイテ『なくはないよ!』

シモン『そうか!超銀河大グレンの…!』

レイテ『そういうことさ。コイツを人型に変形させれば、このドリルが使えるわ』

キタン『だったら… シモン!ここは俺たちに任せて、さっさと超銀河大グレンを変形させてきな!』

シモン『しかし!アークグレンラガンなしでは…!』

マミ「あら。シモン君、何か忘れてないかしら?」

マミ「私たちを誰だと思っていやがる!…ってね」クス

杏子「そうだぜ、シモン!」

杏子「お前ら二人抜けたくらいでガタつくような面子かよ?」

キタン『マミと杏子の言う通りだ!わかったら…さっさと行きやがれぇ!!』ゲシッ

ヴィラル『…行くぞ、シモン!』

シモン『……すまない、みんな。でっかいドリル引っさげて、必ず戻って来るからな!!』ゴァッ…!!

ゾーシィ『おぉっし、テメェら気合入れろ!!こっからが俺らの…大グレン団の見せ場だぜ!』

マミ「みんな、ついて来て!…アークグレンラガンが抜けた穴は、グレンマギカで埋めてみせる!!」

359: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 01:57:30.97 ID:418CWyR60
ズラララララッ!

マミ「食らいなさい!杏子の分身と…私の一斉射撃!!」

キッド『おぉっし!グレンマギカに続けぇ!!』ピシュン!!

ジョーガン『喧嘩だ喧嘩だ!!』ウォー!

バリンボー『大喧嘩だ!!』ウォー!

ズドドドド…!!

ギミー『隊長もみんなもスゲェ…』

ダリー『ぼさっとしないのギミー!私たちもがんばらないと!』バシュンッ!!

杏子「思い出すよな。六年前もこうやって…」ガシィッ…ガチャッ

杏子「戦ったっけ!」

マミ「あの時の相手は魔女だったわよね…!」

ヨーコ『マミ!敵の中央に向けてぶっ放すわよ!』

マミ「はい!…タイミング、任せます!」

ヨーコ『食らいなさい…! ティロ・フィナーレ!』ガチッ

マミ『…アン・デュエト!!』ズダダンッ!!

杏子「うっひょー…マミとヨーコのコンビネーションか。だったらあたしも…!」

杏子「マミ!あたしに攻撃代われぇっ!!」ジャキンッ

360: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:00:25.46 ID:418CWyR60
杏子「キタン!マッケン!」

マッケン『承知…!』チャキッ

キタン『てんめェ!エラっそーにしやがってよぉ!』ニヤッ

杏子「いくぜぇ…刀と槍のスペシャルアタック!!」

ズバシュッ!…ザシュッ!ザシュッ!

マッ杏『『成敗!』』チャキン! グルルッ…ジャキン!

杏子「ヘヘッ ざーっとこんなもんだ!」

ズガンッ!ドガガガッ…


………


キタン『クソッ…倒しても倒しても沸いてきやがる!』

杏子「キタン!弱音吐くなんて、らしくねーじゃねーか?」ヘヘ

キタン『うるっせぃ!今のは弱音じゃねぇ! なんだー…そのー…寝言だ!バッキャロー!』

ヨーコ『寝言でそれじゃぁ余計に性質悪いわよ?』ヤレヤレ

キッド『おい、キタン!ゾーシィのヤツがヤバイらしい!』

アイラック『俺らで援護に回るから、ここは任せたぜ?』

キタン『なんだと!だったら俺も…!』

マミ「私たちが行きます!」

マミ「キタンさんはここに残って、ガンマール隊の援護と超銀河ダイグレンの守りを!」

キタン『んなこと言ったって…しかしよぉ!?』

361: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:07:44.24 ID:418CWyR60
杏子「キタン!マッケン!」

マッケン『承知…!』チャキッ

キタン『てんめェ!エラっそーにしやがってよぉ!』ニヤッ

杏子「いくぜぇ…刀と槍のスペシャルアタック!!」

ズバシュッ!…ザシュッ!ザシュッ!

マッ杏『『成敗!』』チャキン! グルルッ…ジャキン!

杏子「ヘヘッ ざーっとこんなもんだ!」

ズガンッ!ドガガガッ…


………


キタン『クソッ…倒しても倒しても沸いてきやがる!』

杏子「キタン!弱音吐くなんてらしくねーじゃねーか?」ヘヘ

キタン『うるっせぃ!今のは弱音じゃねぇ! なんだー…そのー…寝言だ!バッキャロー!』

ヨーコ『寝言でそれじゃぁ余計に性質悪いわよ?』ヤレヤレ

キッド『おい、キタン!ゾーシィのヤツがヤバイらしい!』

アイラック『俺らで援護に回るから、ここは任せたぜ?』

キタン『なんだと!だったら俺も…!』

マミ「私たちが行きます!」

マミ「キタンさんはここに残って、ガンマール隊の援護と超銀河ダイグレンの守りを!」

キタン『んなこと言ったって…しかしよぉ!?』

362: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:09:35.28 ID:418CWyR60
杏子「いいからいいから。キタンはあたしらの家をしっかり守っててくれよな?」ニヒヒ

キタン『…っ!!おい、テメェら!ちゃんと戻ってこねぇと承知しねぇからなぁ!!』クッ


………


ゾーシィ「チッキショー…! コイツら急にうろちょろと…」キュィン!

ケタケタケタケタ ヒョイヒョイ

ガスッ!

ゾーシィ「っく…野郎ぉ!!」ガシィンッ!!

ビキ…バキ、ベキ…

キッド『おい、ゾーシィ!!』

ゾーシィ「よぉ…キッドか。俺としたことが、ヘマ踏んじまったぜ」スパー

アイラック『待ってろ…今すぐに…!』

バキボキ…

ゾーシィ「なぁ、俺…何処まで行けた?」

グシャ…ベキベキ…

アイラック『!! ゾーs

杏子『諦めんじゃねぇ!この不良中年がぁっ!!』ギュゥゥゥン!!

ドガガガガッ!!

ゾーシィ「な!?」

ゾーシィ「バカかおめぇら!?こんな敵ばっかのところに突っ込んでくんじゃねぇよ!!」

363: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:11:48.52 ID:418CWyR60
マミ『キッドさん、アイラックさん!私たちが援護しますから。ゾーシィさんをお願いします!』

キッド『すまねぇ!』

アイラック『恩に着るよ』

杏子『なぁに言ってんだ。同じグレン団のダチじゃねーか!』ニマッ

杏子『マミ!この気色ワリィ連中に、あたしらのドリル見せてやろうぜ!』

マミ『のぞむところよ!!』ギュィィィン…

アイラック『よし、後退するぞ。キッド、ゾーシィ』

ゾーシィ「すまねぇ、お前ら…!」

マミ『ゾーシィさんもうちのお得意様ですからね? また、ランチ食べに来てもらわないと』クス

マミ『あ。でも…ちゃんと店内禁煙は守って下さいね』ピッ

ゴォォッ…ズガガッ!! ズバンッ!

ゾーシィ「…敵わねぇなぁ。わっかいのによぉ」スパー…

ゾーシィ「しゃーねぇ。ちったぁ煙草控えっかなぁ」ゴシゴシ

----------

364: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:16:47.53 ID:418CWyR60
-超銀河ダイグレン
     超螺旋エンジン内-

ヴィラル「…今なら俺にもわかる。貴様の桁外れな螺旋力。全く大したヤツだ」

シモン「レイテ!後どのくらいだ!?」

レイテ『こっちの準備はほぼ終ってる。あとは螺旋ゲージのチャージまで、もう十分ってところさ!』

シモン(早く…早くフルパワーにしないと…!)

ヴィラル「気持ちはわかる。だが、焦るなシモン」

ヴィラル「戦っている仲間を信じて待ってやることも、リーダーの務めではないのか?」

シモン「わかってる…!わかっているが…!」クソッ

ブータ「ブキュー…」


キタン『ゾーシィ!無事だったか!』

ゾーシィ『あぁ、お蔭さまでな』フラフラ

ヨーコ『再会を喜ぶのは後!キタン、次のミサイルが来るわ!』

ゴゴゴゴ…

杏子「ミサイルって…おいおいおいおい。あのデッケェのか!?」

キタン『おい、テメェら!ミサイルにあんま近付き過ぎんなよ!?』

キタン『俺とヨーコ、ギミーにダリーはこっち側だ!』

キタン『残りは逆側と死角のカバーを頼むぜ!』

365: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:17:59.78 ID:418CWyR60
ジョーガン『おう!任せとけ!』

バリンボー『迎撃だ!迎撃だ!』

杏子「マミ、あたしらも迎撃に回ろうぜ!」

マミ「そうね。こんなところで超銀河ダイグレンをやらせはしない!」

マッケン『フ。頼もしい限りだ…』


シベラ「スペースガンメン隊、敵艦からのミサイルを確実に迎撃してます!」

リーロン「キタンのリーダーシップ発揮ってところかしら♪」

リーロン「それに作っておいてなんだけど…グレンマギカのあのトンデモ性能も、我ながら惚れ惚れしちゃう」ウットリ

ダヤッカ「アーテンボロー!こっちからも砲撃して、少しでもスペースガンメン隊の負担を減らしてくれ!」

アーテン「ガッテンだー!」ポチッポチッポチッ

ズドドドドド…

ピピッ

レイテ『待たせたね!超螺旋ゲージ…フルチャージだ!!』

リーロン「やっときたわね!シベラ!スペースガンメン隊に戻るように伝えて!」

リーロン「シモン、ヴィラル!」

リーロン「変形よ!!」

366: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 02:19:42.39 ID:418CWyR60
ヴィラル「超螺旋ゲージ臨界点突破…!言われなくとも!」

シモン「わかっている!いくぞ!!」

シモン「超銀河ダイグレン…変k

ガタタタッ…!!

シモン「…ぐぁっ…!!な、何が起こった!?」


ゴゴゴゴゴゴゴ…


テツカン「左舷九時方向より…重力が発生!!」

リーロン「なんなの…この、壁…」タラ…

シベラ「レーダーには何も映っていません!!」

ザパアァァァァン…

ダヤッカ「宇宙に海だと!?」

リーロン「どういうこと…!?」

シモン『え…エネルギーが…!!』キュゥゥ…ン…

ヴィラル『シモン!マズいぞ!!』

シモン『脱出だ!ダヤッカ、急げ!』

ダヤッカ「だ…ダメだ!出力が、上がらん…!!」

ザパァァ…

リーロン「螺旋ゲージがどんどん下ってるわ!」

ロージェノム「罠だ。まんまと誘い込まれてしまったか」

ザブ……ン… ゴボゴボゴボ…


AS『宇宙の海は螺旋の墓場。旧き同胞の無念と共に、そこで永遠の眠りにつくがいい…』

374: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:04:56.41 ID:418CWyR60
テツカン「超銀河ダイグレン、沈没するぞ!」

ダヤッカ「沈没って…ここは宇宙だぞ!?」

ゴボ… ゴボボボ…

ダヤッカ「何で宇宙に海が!?」

リーロン「空間が超高密度に圧縮されているの。それで海みたいに見えるのよ…」

ダヤッカ「浮上しろ、ガバル!」

ガバル「ダメだ!出力が上がらねぇ…!!」グググッ


-スペースガンメン格納庫-

ゴン… ゴゴゴゴゴ…

杏子「……外、一体どうなってんだ?」

マミ「わからない。わからないけど…あんまりいい状況じゃなさそうね」

キタン「クソッ…俺たちにはどうすることもできねぇのかよ!」

ヨーコ「落ち着きなさいよキタン」

ヨーコ「私たちには私たちの役割ってものがあるでしょ?」

キタン「そりゃぁわかってる。だがよぉ!!」

マミ「……」ウーン

マミ「あ…そうだ」パッ

375: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:07:14.23 ID:418CWyR60
キタン「なんだよマミ!何か思いついたのか!?」

マミ「はい、どうぞ♪」カチャ…

キタン「どうぞって…な、なんだこりゃぁ。コイツがとんでもねぇ秘密兵器だったりするのか!?」ジトー

マミ「はい。ヨーコさんも、皆さんも」メシアガレ

ヨーコ「そんなわけないでしょ。紅茶よ、紅茶。…あら、ありがとね」ズズー

キタン「おいいいいいい!!ぶわぁかかテメェは!!」

キタン「大グレンがヤバイって時に、なぁに呑気に茶ァなんて飲んでやがる!!」

杏子「なんだよ。紅茶だけじゃ足んねーのか?」

杏子「しょーがねぇなぁ。あたしの秘蔵のポッキーやるよ」ホレ

キタン「」

キタン「そういう問題じゃねえええええええ!」バリボリ

杏子「って言いながら食ってるし」ゲラゲラ

アイラック「キタン、お前の負けだな」ハハ

ジョーガン「負けだ負けだ!」ゲラゲラ

バリンボー「キタンの負けだ!」ゲラゲラ

キタン「」

マミ「この船が今、危ないのはわかります。でもきっと…」

マミ「シモン君やリーロンさん、それにみんなが頑張って何とかする方法を考えてくれてると思うの」

杏子「だからさ。あたしらはあたしらで…必要な時にすぐ動けるように、休める時に休んでおこうぜ?」ダラーン

ヨーコ「そういうことよ。わかった?」ズズー

ヨーコ「焦ってカッカしてると、肝心な時にいい動きできないわよ」ビシッ

376: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:08:50.61 ID:418CWyR60
マミ「それに、紅茶には心も身体もリラックスさせる効果もあるんですよ?」ニコ

マミ「だから…はい。キタンさんも♪」ドウゾ

キタン「」

キタン「――――っ」

キタン「あぁ、あぁ、クソ!わーったよ。俺ももらうよ。…ったくよぉ」ズズー…

ヨーコ「それにしても、アンタたちの魔法って便利よねぇ」

キッド「全くだ。戦うだけじゃなくって、茶まで出せるなんてなぁ」

杏子「紅茶出せるのはマミだけなんだけどな」ニシシ

マミ「紅茶の他にも…」パッ

ヨーコ「あら。美味しそうなお菓子じゃない」パクッ

マッケン「ひとつもらおうか」パクッ

ギミー「やっりぃ!マミさんのお菓子だ!」ヒョイパクッ

ダリー「こら、ギミー!お行儀悪い!」ハム…

ゾーシィ「酒のツマミにゃぁ、ちぃと物足りねぇがな」バリボリ

ジョーガン「だったら食うな!」ボリボリ

バリンボー「俺らによこせ!」バリバリ

ゾーシィ「うるへぇ!これはこれで美味いからいーんだよ!」モゴモゴ

マミ「ふふ。たくさんあるから、皆さんどうぞ召し上がってね♪」

ゴゴッ…グラグラ…

ヨーコ「…きゃぁ!?」ヨロッ

377: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:10:42.63 ID:418CWyR60
キタン「おっと。大丈夫か?」ダキッ

ヨーコ「サンキュ♪」

キタン「この程度でバランス崩すとは…鈍ったんじゃねぇかぁ?」オイオイ

ヨーコ「ご心配なく。ブランクは人生経験で埋めるから」ニコ

キタン「けっ…経験だぁ!?」

ヨーコ「なによ?」

キタン「な…なんでもねぇよ!!」フン!

ゾーシィ「…あちぃ!!色んな意味であちぃ!!」ケッ

杏子「そりゃお前…さっきの揺れで紅茶かかってるもんなぁ」

マミ「杏子…そうじゃないと思う」アノネ

グラグラッ…

キタン「やっべぇな…何が起こってやがる…」


-超銀河ダイグレン・艦橋-

シベラ「敵艦隊、海上に集結…!」

テツカン「ダメだ…こちらの主砲ビーム、消滅!」

リーロン「螺旋エネルギーが…吸収された!?」

ダヤッカ「そんなバカな!」

ロージェノム「どうやらここは…デススパイラルフィールドのようだな」

リーロン「デススパイラル?」

378: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:12:52.50 ID:418CWyR60
ロージェノム「螺旋力が吸収され質量に変換される。螺旋力を使えば使うほど、この空間は密度を高めてゆく」

ロージェノム「最深部に引きずり込まれれば、いくらこの超銀河ダイグレンだとて耐えられはすまい」

リーロン「水圧…いえ。宇宙の宙圧でペッチャンコ、ってワケね?」

ダヤッカ「冗談じゃないぞ…」タラ…


シモン『任せろ、ダヤッカ!』


シモン『要は…吸収されるよりも早くエンジン吹かせばいいんだろうが!』

シモン『俺たちのパワーは無限だ!折れない心がある限り…!!』カチッ!…ギュゥゥゥン!

ヴィラル『無茶を言う男だ。…だが、その無茶に乗らせてもらおう!』ニヤ

ヴィラル『機体の調整は任せろ!』


リーロン「出力上がってるわ!」

ダヤッカ「艦首上げろ!浮上だ!!」

シベラ「……!」

シベラ「敵機、海中に侵入!こちらに向かってきます!」

リーロン「超銀河ダイグレンを、力ずくで沈めるつもりね」

ダヤッカ「迎え撃て!!」

リーロン「アーテンボロー!実弾に切り替えて!」

アーテン「ガッテンだ!!」ポチポチポチッ

379: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:14:59.44 ID:418CWyR60
-スペースガンメン格納庫-



……

………

キタン「なるほどな。外の状況はそういうことかよ…!」

杏子「宇宙の海?どういうこっちゃ?」ワカラン

マミ「ピンチなのは間違いないわね」

キタン「……」フウ

キタン「どうやら、来たみたいだぜ?“必要な時”ってのがよ」

ヨーコ「ええ」

マミ「それじゃ…休憩はここまで。もうひと頑張りしましょうか♪」

杏子「だな。満腹…とまではいかねぇが、食うもん食ったし食後の運動だ」ヨッシャ

ギミー「……」

杏子「お?どうした、ギミー」

ギミー「……怖く、ないんですか!?」

キタン「あん?」

ギミー「みなさん…死ぬのが怖くないんですか!?」

ギミー「あれだけの敵に…超高密度での戦い。ボロボロになってる機体だってあるのに…」

ギミー「何処まで戦えます!? …それでも、どうして行けるんですか!」

杏子「……」

キタン「ギミー、お前…」

ギミー「ズルいですよ…そうやって自分たちだけ傷ついても突き進んで。僕だって戦いたい!」

ギミー「でも…いざとなると身体がどうにも動かないんです…!」ブルブル

ダリー「ギミー…」ギュ…

380: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:20:01.63 ID:418CWyR60
キタン「……」

杏子「……」

キタン「ぶわぁっかか、オメーは!」

キタン「何処に死ぬのが怖くない人間がいる!?」

キタン「でもなぁ!仕方ねぇんだ」

キタン「これしか能がねぇんだ!」

キタン「俺たちゃ好きでやってんだよ」

キタン「こえぇから尚のこと…前に進むしかねぇんだよ!」

杏子「…なぁ、ギミー。お前一つ勘違いしてるぜ?」

杏子「あたしらはさ、何も死にに行くわけじゃねぇ」ウン

杏子「シモンのヤツが、大グレン団のダチがピンチだ。だから」

杏子「ちょいとばかし大暴れして、カッコイイとこ見せてやろう…ってな?」ニヒヒ

マミ「それにね、ギミー君」

マミ「私たち約束してるのよ」

マミ「あの日…見滝原を飛び出した日の前の晩。大事なお友達と」

マミ「絶対にまた会おうねって」ニコ

マミ「約束したそのお友達にしかお別れ言えなかったから」

杏子「あぁ。また会って…まどかとさやかに、怒られねぇとな?」アハハ

ギミー「マミさん、杏子さん…」

マミ「だから、死ぬつもりなんてこれっぽっちもない」

381: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:21:45.54 ID:418CWyR60
キタン「へへ。いいコト言うじゃねぇか、マミ!杏子!」ビシッ

杏子「ギミー。怖かったら立ち止まったっていいんだ」

杏子「とことん後ろ向きになったっていいんだ」

杏子「ゆっくりでも…少しずつでも、また歩き出せばさ」

杏子「…ま。シモンの受け売りなんだけどな」イヒヒ

マミ「杏子ったら…もう」クス

杏子「そんなわけだからさ。ちょーいと行って…この船に群がってる虫ども追っ払ってくるぜ」ビシッ

マッケン「俺も、可愛い子供たちと嫁さん置いて死ぬわけにはいかんからな」フ…

ジョーガン「世界中の美味いもん食い尽くすまでは死なん!」

バリンボー「そうだ!杏子に聞いたラーメン食いてえ!」


ウィィン…ガシュン

キタン「…こんな時、アイツならどうやって励ますんだろうな」

ヨーコ『アイツ…』

ヨーコ『……』

キタン「アイツの言葉は…こう、ドカっと胸に入り込んできた」

キタン「悔しいぜ… ったくよぉ」

キタン「この歳になって改めて思う。カミナってのは…大した男だったよ」

382: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:23:42.36 ID:418CWyR60
ヨーコ『ふふ』

ヨーコ『でもね。キタン。アンタがいたから大グレン団はここまで来れた』

ヨーコ『シモンが上から引っ張って、アンタが下から押し上げて。そうやってここまで来れた』

ヨーコ『あたしはそう思うよ』

キタン「……」

ヨーコ『それも立派な男の仕事じゃない』

キタン「…………時間、食っちまった。行くぞ!」ガション… ゴォッ!


マミ(カミナさん… シモン君のお兄さん、かぁ)

マミ(一度会って話してみたかったなぁ…)

杏子「おっし。いつでも出れるぜ!」

マミ(……はぁ…)

キッド『ボサッとしてると先に出ちまうぜ?お二人さん』ゴオッ

アイラック『獲物は残しておいてやるから、早く来いよ?』ガシャン…ヒュゴッ

マミ「あ…」

杏子「なんだ、シモンのこと考えるなら後にしろ!ったくよぉ」ニマニマ

マミ「ばっ…!べ、別にそんなんじゃないわよ!?」アセッ

杏子「へいへい。どーなんだか?」ウシシ

マミ「もう!グレンマギカ発進するわよ!」ガシャン… ゴォォッ!

383: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:28:55.68 ID:418CWyR60
…………

ズダンッ!…ズドン!

ドガァァ… 

ズダダダダッ!!

バシュンッ…ズバァッ!

ダヤッカ「あれは…キタンたちか! スペースガンメン隊は動けるのか!?」

レイテ『螺旋エンジンだけが動力じゃないよ。地上で動いてる時は、電力だったでしょ』

ダヤッカ「そうか…!スペースガンメンにも予備動力があったか!」


杏子『螺旋力を吸い取る海だかなんだかしんねーけどな』

マミ『ソウルジェムの輝きまで吸い取れるなら…吸い取ってみなさいよ!!』

杏子『いくぜぇ!マギカ…』

マミ『ブゥゥッメラァン!!』

ズガガガガッ!!

ドォン… ドゴォン…!

杏子『あたしらの艦からさっさと離れやがれ!』

マミ『トッカ・スピラーレ!!』シュルルッ…

クルンッ…ギリギリギリ… ドガァン!!

ヨーコ『わぁお。リボンで攻撃って…可愛らしいけど凄いわね』

384: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:31:39.27 ID:418CWyR60
ダヤッカ「凄いな、あの二人は」

レイテ『螺旋エネルギーにとっては天敵みたいな場所も、どうやら魔法少女には関係なかったみたいだね』ニヒヒ


キタン「危ねぇ!!」

ヨーコ『!?』

キタン「この…野郎、ナメんなぁぁ!!」キュィィン!ズダンッ!

ドォォォン…!!

ヨーコ『大丈夫!?』

キタン「腕一本やられただけだ。大したこたぁねぇ」ヘヘッ

ヨーコ『初歩的なミスね。ごめん…!』クッ

キタン「構うこたぁねぇ!ブランクは人生経験でカバーすんだろ?」

キッド『次から次へと…団体様ご到着ってかぁ?』

キタン「全くだ。ウジャウジャ沸いてきやがる…」

杏子『オラァ!ブキミメカども!テメェらの相手はこっちだ!』

杏子『かかってきやがれ!』

マミ『挑発かぁ…だったら私も』

マミ『ええっと。へ、ヘイヘイピッチャーびびってるー!』ドキドキ

杏子『…………』

杏子『それ、なんか違うぞ』

マミ『……うぅ///』

マミ『だって咄嗟に思い出したのこれだったんだもん…』プクー

385: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:33:11.11 ID:418CWyR60
ヨーコ『戦闘中なのに…あの子たちったら何やってるんだか』アハハ

キタン「なぁ、ヨーコ。地球に戻ったら…お前の子供たちに会わせてくれっか?」

ヨーコ『えぇ!?』

キタン「俺ぁよぉ。こう見えても…子供好きなんだよ!」ヘヘ

キタン「コイツらブチ倒して… アンチスパイラルやっつけて地球に戻ったら」

キタン「そんときゃぁ…!」

…ビシュゥゥン!ビシュゥゥン!

ドゴゴゴゴ…

キタン「…チッ。最後まで言わせろぃ!!」

ズドン!!…ドゴォッ!

ダリー『キタンさん、ヨーコさん!』

ギミー『大丈夫ですか!』

キタン「おめぇら…!? 無理すんじゃねぇ!」

ギミー『あれ…?無理を通して道理を蹴っ飛ばす!』

ギミー『それが俺たちグレン団でしょ!?』

キタン「でもよぉ!!」

ダリー『私たちだって好きでやってるんです!』

ダリー『一緒に戦わせて下さい!』

386: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:36:21.97 ID:418CWyR60
杏子『そうこなくっちゃなぁ!』

マミ『援護は任せて頂戴!』

キタン「おめぇら…」

キタン「ったくよぉ。ガキと女にゃぁ、敵わねぇなぁ!!」ガハハ

キタン「よぉっし、オメーらぁ!! あの化け物たちを一体残らず引っぺがすぞ!」

『『『『『了解!!』』』』』ゴォォォッ…!!


…………


マミ「あらかた片付いたわね…」

杏子「新手も追っかけて来ねぇみてーだな」ヤレヤレ

リーロン『宙圧がだいぶ高くなってるから、敵の機体だと耐えられないか』

リーロン『もしくは、もう放っておいても潰れると思われたかでしょうね』

ギミー『あ、あれは…!』

マミ「なに、あれ…ラガンの残骸だらけ…?」ブルッ

ロージェノム『あれは。かつてアンチスパイラルに戦いを挑んだ螺旋の戦士たちだ』

キタン『じゃぁ…俺たちの他にも、ここまで来た奴らがいるってのか…!』


AS『そのとおりだ』

387: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:39:41.36 ID:418CWyR60
AS『愚かな螺旋の民よ。お前達だけが特別な存在だと思うな』

AS『螺旋族と我々との悠久の時を越えた戦いの中では、お前達などほんのちっぽけな存在に過ぎない』

AS『そこは銀河螺旋海溝。螺旋の墓場だ』


リーロン「宇宙の海は…螺旋族の涙が辿り着く場所ってわけね…」

マミ『リーロンさんって時々ロマンチストですよね?』

キタン『小洒落たこと言ってんじゃねぇよ!なんとかしねぇと!!』

ダヤッカ「アンチスパイラルめ…!」

杏子『このままじゃ、船ごとペシャンコ…だったっけか?』


シモン『諦めるな!!』


シモン『アンチスパイラルの思い通りにはさせない!』

シモン『これまで倒れた仲間たち。あえなく散った螺旋族。全ての無念を受けとめる!』

シモン『受けとめて、力に換えてみせる!』

シモン『こんなところで…終ってたまるかああぁぁぁ!!』ギュイィィィン!!

シモン『ガバル、反転だ!艦首を最深部に向けろ!』

ダヤッカ「どうするつもりだ!?」

388: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:41:29.15 ID:418CWyR60
シモン『決まってる。このまま突撃して…デススパイラルマシンを撃破する!』

シモン『それが俺たち…』

マミ『大グレン団のやり方、でしょ?』

シモン『あぁ。その通りだ!』

杏子『やろうぜ、リーロン!ダヤッ艦長!』

ダヤッカ「なんだよその呼び方…」オイオイ

リーロン「……そうね。ワタシたちはずっと、シモンのドリルに賭けて来た」

ダヤッカ「…あぁ。これまでも。そしてこれからも。だな」

ダヤッカ「ガバル!全速反転!」

ガバル「任せとけぇ!!」グルッ ズゴゴゴ…

ゴボボボボ…

ロージェノム「デススパイラルマシーンの周囲は、超高密度空間になっている」

ロージェノム「この超銀河大グレンでも、耐えられるのは三百秒がいいところだ」

ロージェノム「マシンの周囲には、螺旋変換フィールドが展開されている」

ロージェノム「このフィールドが質量を螺旋力に変換することで、マシンを守っているのだ」

………

……


389: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:43:39.70 ID:418CWyR60
杏子「な、なぁ…あのオッサンの言ってること、わかったか?」タラタラ

マミ「……マシンを守るフィールドに、強力な螺旋エネルギーを与えることで処理が乱れて」ウーン

マミ「局部的に、螺旋変換フィールドが消滅するの」

杏子「……」

マミ「で、そこにありったけの螺旋ミサイルを叩き込めば、問題のマシンは破壊できる…ってことみたい」

杏子「…………もう一回」タノンマス

マミ「つまり。強い力でバリアに穴を空ける。空いた穴にミサイル撃ち込んで、中のマシーンをどかーん!」

杏子「おお!」

キタン「なるほどな!」

マッケン「そういうことか…」

キタン「意外と脆そうじゃねぇか!」

ヨーコ「こんな超高圧空間に突っ込んでくるバカがいるとは」

アイラック「さしものアンチスパイラルも想定していなかった。というところかな」

ダリー「超螺旋弾の準備は?」

レイテ『シモンも相当消耗してるからね。到達時刻までに二発がやっとってところさ』

アーテン『二発ありゃ十分だぁ!』


ゴゴゴ… ザッバァ…


テツカン「これは…本艦内部に次々と浸水が!」

390: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:46:12.82 ID:418CWyR60
リーロン「超高密度の宇宙が侵入してきてる…浸水じゃなくて、侵宙ってところだわ」

ダヤッカ「隔壁下ろせ!宇宙をこれ以上艦内に入れるな!」

ロージェノム「作戦成功の確率は…」

杏子『ちょっと待ったオッサン!』

杏子『ここに来てんなもん言うなんて無粋ってもんだぜ?』

リーロン「そうね。無茶は承知よ」

リーロン「目標が射程内に入ってからの作戦時間は五分ってところね…」ギリッ

杏子『まさに崖っぷちってヤツだな。燃えるじゃねぇか!』

シベラ「射程距離まで、あと一分で到た…」ガタンッ

リーロン「ちょっと、どうしたの!?」

ガバル「エンジンの出力が上がらねぇ!!」

リーロン「マズイわ!これ以上出力が落ちると射程距離に辿り着くまでにこっちが…!」

ダヤッカ「どうにかならんのか!?」

テツカン「超銀河ダイグレンの出力、どんどん低下していきます!!」ヤバイ!

391: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:48:15.09 ID:418CWyR60
-超螺旋エンジン内部-

キュルキュルキュルキュル…バキンッ!!

シモン「ぐあぁぁぁぁッ!?」

ヴィラル「シモン!?」

シモン「俺なら大丈夫だ…!時間がない!」

レイテ『シモンのヤツがヤバイ!無茶し過ぎてるよ!』

レイテ『あんた…ドリル交換の間だけでも少し休みな!!』

シモン「ダメだ…ここで俺が休めば、超銀河ダイグレンの出力が更に落ちて…」

シモン「そんなことになったら、モタモタしてる間に圧し潰されちまう!!」ググッ

ヴィラル「すまない、シモン…!この俺に螺旋力があれば…!!」ギリッ

レイテ『だからって…あんt

ピッ

マミ『…レイテさん!大急ぎで頼みたいことがあるの!』

レイテ『後にしな!超螺旋弾を用意して、シモンを休ませて、超銀河ダイグレンの出力も上げないとなんだ!』

レイテ『悪いけどあんたらの用事は…』

マミ『グレンマギカを、超螺旋エンジンに繋いで!』

シモン「な…に…?」

ヴィラル「どういうことだ」

392: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:50:44.94 ID:418CWyR60
マミ『時間がないんでしょ!? 説明は後でするから…!』

杏子『頼む、レイテ。あたしにゃどういう理屈かわかんねぇんだけどさ。マミが何か思いついたらしいんだ』

レイテ『グレンマギカを…?』

リーロン『そうか!そういうことね!? レイテ、その作業最優先でやって頂戴!!』


ガチッ…ウィィン…ガションッ

レイテ『終わったよ。これでいいのかい?』フウ

マミ「ありがとう、レイテさん!」

マミ「さぁ杏子!私たちの出番よ…!!」ガチッ

杏子「シモンが頑張ってるんだ…あたしらも全力でいかねぇとなぁ!!」ググッ…

ギュィィィィィ…ン!!

シベラ『これは…』

テツカン『エンジンの出力が…回復していきます!!』

ダヤッカ『どういうことだ!?』

リーロン『そうね。恋する乙女の力…ってところかしら?』

ダヤッカ『はぁ? なんだそりゃ…』ポカーン

393: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:52:11.98 ID:418CWyR60
マミ「うあああああああああああああ!!」グググッ!

杏子「グレンマギカ!超銀河ダイグレン! 根性、見せやがれええええええええ!!」グググッ!

ロージェノム『成る程。考えたものだ』

ロージェノム『この空間の干渉を受けない魔法少女の力。ソウルジェムの力を、螺旋エネルギーに掛け合わせたということか』

レイテ『……ハッ グレンマギカに積んだ、螺旋エンジンか!』

リーロン『そういうこと。以前…シモンの持つ螺旋力が、あの子たちのソウルジェムに干渉したことがあるんだけど』

リーロン『今回はその逆ね。あの子たちの持つ力が、螺旋エンジンを介してシモンの螺旋力に干渉して』

リーロン『吸収されて消え入りそうだったエネルギーを、何倍にも底上げしてるの』

シモン『マミ…杏子…!』

マミ「シモン君の螺旋の力…!私と杏子で押し上げる…っ!!」グッ…

杏子「だから…今のうちに、オメェがやんなきゃなんねぇことやっちまえ!シモン!!」グッ…!

ヴィラル『凄いぞこの二人…お前の螺旋力にも引けをとらないエネルギーだ!』

杏子「ったりめーだ!魔法少女は…希望の象徴、なんだよ!!」

マミ「そうよ!私たちを…」

マミ杏「「誰だと思っていやがる…!!!!」」ギュイィィィィィィン!!

394: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:54:35.10 ID:418CWyR60
ブータ『ブイッ!!ブー!ブー!!』

ヴィラル「……どうした、チビブタモグラ」

ブータ『ブィー!ブー!』

ヴィラル「中に入れろというのか?」

ウィィン…

ブータ「ブッブキュー!」

ブータ「ブゥゥゥゥゥゥ!!」キュイィン…

ヴィラル「…な、に!?お前、まさか…!!」

ブータ「ブッヒュー!」キラン!

ブータ「ブゥッ!!ブッキュウゥゥゥゥゥ!!」ギュゥゥゥンッ!!

レイテ『どうした!?』

ヴィラル「このチビブタモグラ…螺旋力の塊だ!!」

ヴィラル「グレンとラガン…それにマギカ!トリプルでいけるぞ!!」ググッ!!

シモン「ブータ!がんばれ…!お前も立派な、大グレン団のメンバーだ!!」

ブータ「ブッキュー!!…ブウゥゥゥゥゥ…!!」

シモン「うおおおおおおおお!!」

マミ『うああああああああ!!』

杏子『まだだ!もっと、もっと奮えろ!!あたしらの…魂!!』

395: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:56:29.61 ID:418CWyR60
シベラ『艦内への侵宙…激しくなっています!』

シベラ『各ゲート…次々と破損!!』

ダヤッカ『ガバル、急げ…!』

ガゴォン!!

キタン「なんだ…こりゃぁ」

テツカン「グレンラガンのドリルだよ」

キタン「折れたのか…」

テツカン「あぁ。こんなのは初めてだ」

テツカン「シモンも… いや、アイツだけじゃない。マミも杏子も身体張ってやがる」

キタン「そうか…」


シベラ「デススパイラルマシン接近!間もなく…射程距離です!」

アーテン「待ってたぜぇ!!」イエーイ

ダヤッカ「超螺旋弾の準備は!?」

レイテ『できてるよ!』ビシッ

シベラ「敵機体、射程距離に入りました!!」

アーテン「発射アァ!!」ポチポチポチポチッ


ズダァンッ!!………………ベキ、バキッ…グシャァッ…………


シモン『届かなかっただと!?』

396: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 14:58:52.89 ID:418CWyR60
リーロン『強度計算はしたのに…!!』ソンナ…

ダヤッカ『こっちの計算以上に圧力が高かったということなのか!?』

シベラ『侵宙…進んでいます!残り時間、あと四分十秒…!』

リーロン『レイテ!超螺旋弾の外装をky

レイテ「言われなくても、もうやってるよ!」ガガガ…チュイィィン


ヨーコ「……」

ヨーコ「…レイテ。あたしのスペースガンメンに…超螺旋弾を積み込んで」

キタン「待ぁて、ヨーコ」ニヤ

キタン「そいつぁ俺の仕事だ」

ヨーコ「な…!?」

ゾーシィ「だったら」

アイラック「俺たちが!」

バリンボー「そうだそうだ!」

キッド「俺にやらせろ!」

マッケン「俺が行こう」

ジョーガン「俺たちがやるぜ!」

キタン「…………」

キタン「……そうはいかねぇんだよ!」ハン

397: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:04:24.54 ID:418CWyR60
キタン「レイテ。こん中で一番圧力につえぇのは?」

レイテ「……スペースキングキタンの。ダンガンメンモードだよ」

キタン「…と、いうわけだ」ワカッタカ?

キタン「マミと杏子が支えて、シモンが死ぬ思いでこさえた最後の超螺旋弾」

キタン「無駄にするわけにはいかねぇだろうが?」

一同「…………」

キタン「レイテ。超螺旋弾を、スペースキングキタンに積み込め」

キタン「時間がねぇ。ダンガンメンモードで運んでやりゃぁ、超螺旋弾の装甲強化より早くて確実だ」

レイテ「…………」

ギミー「特攻ですか…!?」

ギミー「そんな、そんなことして…!」

ダリー「ギミー…」

キタン「なぁ、ギミー」

キタン「さっきも言ったがよぉ…死ぬのが怖くねぇヤツなんざいねぇ」ヘヘ

キタン「俺だってそうさ。だがなぁ」

キタン「もし俺がここで尻尾巻いて何もしなけりゃぁ…」

キタン「それこそ全部。超銀河ダイグレンだけじゃねぇ。地球も、そこで待ってる奴らもオワリだ」

398: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:06:17.68 ID:418CWyR60
キタン「…………でもな。俺の一手が、後に繋がる道を創るかもしんねぇ」

キタン「ガンメン乗り回してよ。叫んで暴れ回るしか能のねぇ男の手で」ポリポリ

キタン「地球を…可愛い姪っ子や、妹たちの明日を救ってやれるかも知んねぇんだ」

キタン「ヘヘ… スゲェことじゃねぇかよ!」ニヤッ

ギミー「キタンさん…」グスッ

キタン「……」

キタン「これだけは言っとくぞ」

キタン「お前らがいるから…無茶ができるんだよ」

キタン「後ろにお前らがいるから、前に進めるんだよ」

キタン「シモンが上から引っ張って…俺が下から押し上げてるとすりゃぁ」

キタン「それは…俺の背中をお前らが押してくれたからだ」

キタン「お前らが何処までいけるか…楽しみにしてるぜ?」ヘヘッ

ギミー「……」

ダリー「……」

キタン「ヨーコ」

ヨーコ「へ?」

キタン「…………」ギュ…

ヨーコ「……!? …………」スッ…

キタン「すまねぇ。これも俺の…我侭だ」

399: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:08:17.56 ID:418CWyR60
ヨーコ「……バカね。こういう時、謝らないで…」グスッ

キタン「……ありがとうよ」フッ

キタン「聞こえてっか。マミ、杏子」

マミ『……はい…』ポロポロ

杏子『……聞こえてるよ』グスン…

キタン「悔いが残らねぇ…なんてのは嘘になっちまうがよ」

キタン「俺は俺の人生に恥じねぇように。胸ぇ張って生きてきた!」

キタン「おめーらの人生だ。俺がとやかく言うことじゃねぇが」

キタン「二人とも。自分の気持ちに嘘つくような生き方はするんじゃねぇぞ?」ニカッ


杏子『チキショウ…テメェ…!!』グスンッ…

マミ『…ヒグッ…ヒック… はい…!』ポロポロ


ゴオォォッ!!

キタン「あばよダチ公!なぁんてキザな台詞は言わねぇ!…行ってくるぜ、野郎ども!!」

ダヤッカ『……頼む…!』

400: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:12:32.13 ID:418CWyR60
ガションッ…ズガシィン!

キタン「コイツか…!!」

キタン「今だぁ!!ミサイル発射ぁ!!」

ビーッビーッ…

ミシミシッ…ベキッ…

キタン「!? クソッ!!肝心なところで…!!」

バキ…ギシギシギシ…グシャッ!!

キタン「ぐっ…!!あ…ぐ、うあぁぁッ!?」ドゴォォォン…


シベラ「螺旋変換フィールドで爆発を確認!」

ダヤッカ「やったか!?」

シベラ「いえ… …デススパイラルマシンは…健在です…」

リーロン「キタ…ン…」

アーテン「犬死にかよ…バッカ野郎!!」ダンッ…!チクショウ!!

杏子『クッ…!』ギリッ

ヨーコ「待って!あのエネルギー反応は…!」

シベラ「このサイズ…スペースガンメンの中の、ガンメンです!」

401: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:14:02.93 ID:418CWyR60
シュゴォォォォォォ…!!

キタン「まぁだキングキタンが残ってるぜええええええええええええ!!!!」

キタン「御守り代わりに拝借してきたグレンラガンのドリル!」

キタン「使わせて…もらうぜえええええええ!!」

シモン『キタァァン!!』

マミ『キタンさん!!』

キタン「コイツはシモンの!…大グレン団の!!…人間の!!」

キタン「いや…!この俺様の魂だあぁぁぁ!!」

ジャキィィィン!!

キタン「テメェごときにぃ…!喰い尽くせるかあああぁぁぁ!?」

ガキンッ!… ギュイィィィィ…ン!

キタン「キィィィングキタアァァァァン!」

キタン「ギィガァドリルゥ…ブゥレェェェェイクゥゥゥ――――ッッ!!!!」

…………

カッ…! ズド……ォォン………

キタン「…これが螺旋の力かよ」

キタン「大したもんじゃねぇか…… ヘヘッ…」ボロ…

…ゴァッ…!

…………

……


402: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:16:25.87 ID:418CWyR60
ヨーコ「……ぁ…ぁ」ポロポロ

ダヤッカ「………」

マミ『……ヒック、グスッ…』

ギミー「あ……」

ダリー「……グスン」

杏子『……チキ、ショ…』ダンッ

ロージェノム「この作戦の成功率は0パーセントだった」

ロージェノム「だが。お前達には机上の計算は無駄なようだな」

シベラ「…膨大な…とてつもなく膨大な、螺旋エネルギー反応です!」

ロージェノム「デススパイラルマシンが破壊されたことで」

ロージェノム「この暗黒の海は、全て螺旋エネルギーに再変換される。当然のことだ」

リーロン「超螺旋ゲージが上がっている…!」

リーロン「…………シモン!いけるわよ!!」パァッ


シモン「キタン… お前の遺志は、受け取った!」

シモン「……ヴィラル、ブータ、マミ、杏子!」

シモン「一気に行くぞ…」

シモン「変 形 だ !!」

403: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:19:49.56 ID:418CWyR60
ヴィラル「その言葉……待っていたぁ!!」

杏子『シモン!思いっきりぶちかましてやれ!!』グスッ

マミ『シモン君!私たちの力も…全部使って!!』ポロポロ…

ゴォォォォッ…ガキン! ガキィン!!

ガシンッ!…ガキン、ガキンッ!!

ヒュゴッ…!

シモン「……友の想いをこの身に刻み、無限の闇を光に変える!」

ザバアァァァ…

シモン「天 上 天 下 ! 一 騎 当 神 !!」

シモン「超 銀 河 ! グ レ ン ラ ガ ン …!!」

シモン「人間の力……見せて、やるぜ!!」クワッ!!

----------

404: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:22:06.29 ID:418CWyR60
グオッ…!ガシッ!!

…バキィン!


マミ「これが…超銀河グレンラガン!」

杏子「スゲェ…すげぇ、すげぇ、すっげええええ!!」

杏子「あのバカデッケェ戦艦…殴り飛ばしやがった!」ヤリィ!

リーロン『油断しちゃダメよ。相手はまだ沈んでないわ!』

マミ「くっ…!ビームに…嘘!? あの戦艦、惑星を投げてるの!?」シンジランナイ

ヴィラル「だが。こっちのダメージはゼロだ!」

ダヤッカ『どうなってる!?』

シベラ『強力な螺旋フィールドが…敵の攻撃を全て無効化しています!』

シモン「当然だ!そんなものが…効いて、たまるかぁ!!」


バチバチバチバチィッ!!


シモン「グレンブゥーッメラン!!」

ヴィラル「超銀河ァッ!!」

シモヴィラ「「大!切!断ッッ!!」」

ブゥンッ…!

ズガガガガガァッ!!

杏子「うおおおおおお!?あのデッケェのが真っ二つだ!!」マジデ

405: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:24:10.54 ID:418CWyR60
ダリー『これが、シモンさんの力…』

ギミー『凄いな…』

マミ「次!敵艦から複数のミサイルがくるわ!」

シモン「言ったろうが。そんなものが……ぐわぁッ!?」

ドガン!ドガガガッ…!

ダヤッカ『どうした!?』

シベラ『わかりません!螺旋フィールドは健在!モニター上は完全に攻撃を防いでいます!!』

ロージェノム『確率変動弾だ。敵は我々が防御する確率を無効化している』

マミ「確率の支配…神様の領域までをも司るっていうの?」クッ…

カッ…!

杏子「うあ、なんだよこの光… 目が眩む!」


AS『仲間を犠牲にしてなおも前に進むか』

AS『それこそが螺旋の民の宿業だ』

AS『その業故に、お前達は滅びなければならない』


シモン「フザけるな!…そんなワケのわからない理由で…滅ぼされてたまるか!!」

406: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:26:08.03 ID:418CWyR60
AS『ならば見るがいい。この宇宙の行く末を』

AS『進化することしか考えぬ螺旋の力が。この宇宙を滅ぼすという結末を』

シモン「…………!!」

ドクンッ

AS『螺旋力とは宇宙と生命を繋ぐ力。銀河の成長は生命の成長と比例する』

AS『生命はより螺旋の力を得るためのカタチを求めて発達した。それが…進化だ』

AS『だがその果ては。螺旋力を制御しきれなくなり…生命の全てが銀河となる』

AS『過剰銀河は互いに食い潰し、ブラックホールとなる』

AS『この宇宙は無に還る。それが…スパイラルネメシスだ』

シモン「…………まさか……そんな……!」

ヴィラル「どうしたシモン!…今のはヤツのハッタリだ!何を鵜呑みにしている!?」

ロージェノム『残念ながらそれは真実だ、ヴィラル』

ロージェノム『螺旋の力。それを使う者が一番よく知っている』

シモン「…………」

ロージェノム『シモンは直感的に悟ったのだ。アンチスパイラルの言葉が真実だ。と』

407: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:28:13.07 ID:418CWyR60
ロージェノム『しかし真実はもう一つある』

ロージェノム『それは…ニアがお前を待っているということだ』

ロージェノム『地球が。螺旋族が滅ぼされぬよう、耐えているということだ』

杏子「いーこと言うじゃねぇか。オッサン!」

シモン「あぁ。そうだ… その通りだとも!!」

マミ「やりましょう、シモン君! 姿も見せずに言いたいことだけ言う人なんて、怖くないんだから!」ビシッ!


AS『愚かな。一時の感情の為に宇宙を滅ぼすつもりか』


シモン「それは違う!どっちも守る!」

シモン「女も!宇宙も!どっちもな!!」

シモン「まだ見ぬ明日に怯えて…今を後悔したくねぇ!」

シモン「それが俺たち…大グレン団だ!!」

ロージェノム『うむ…!』

ヴィラル「そうと決まれば…やるぞ、シモン!!」

ギュィィィィン…!!

408: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:30:22.42 ID:418CWyR60
シベラ「待って下さい!敵影、消えました!!」

ロージェノム「気をつけろ。敵は、ランダムシュレイディンガーワープで接近してくる」

杏子『ら、らんだむ…なんだって!?』アセアセ

杏子『マミ!』

マミ『ご、ごめん杏子。今のは私もわからない…』タハハ

ロージェノム「多次元確率変動を制御して、時間軸の中を揺れながら襲ってくるぞ」

杏子『ぐぬぬぬ…』

マミ『ごめん、お手上げ…』シュン

ダヤッカ「頼むからわかるようにいってくれ…」トホホ

アーテン「何でもイイからぶっぱなせー!」ヒャッホウ!

ロージェノム「了解した」

ロージェノム「可能時空軸一斉掃射準備。こちらも敵をトレースする」

リーロン「タイムレンジが広げられるっていうの!?」

ロージェノム「敵機存在確率時空軸。近過去マイナス十。近未来プラス八」

ヴィラル『敵影捉えたぞ!その数、無量大数!!』

シモン『主砲、いけるか!?』

ヨーコ「任せて!確率だか何だか知らないけど…大グレン団のしぶとさ。思い知らせてやろうじゃないの!」

409: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:32:30.66 ID:418CWyR60
ギミー「そういうこと!メールシュトローム砲、準備よし!」

ダリー「メガボルテックスキャノン。スタンバイ!」

テツカン「ゲージに…ブランク時間指数とか、出てますけど…」ナニコレ

リーロン「構わないからロックオンしちゃいなさい!」

リーロン「確変決めて…大当たりってことよ!」パチンッ

シモン『よし…!いけぇっ!過去も未来も、一気にブチ抜く!!』

ビシュンッ!

…………

ズドドドドドド…!!

リーロン「驚いた…エンジンの中で銀河が生まれそうな勢いよ!?」

シモン『これで…逃げも隠れも出来ねぇだろう!』

キッド「よっしゃぁ!あのでっけぇ顔野郎沈んだぜ!」

マッケン「まだだ。更にもう一隻いる」

ジョーガン「オラオラァ!!」ポチポチポチッ

バリンボー「撃て撃て撃てえぇぇ!!」ポチポチポチッ

アーテン「にゃろー!負けるかぁー!!」ポチポチポチッ

410: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:34:23.65 ID:418CWyR60
レイテ『シモン!あれだけ辛抱してたんだ。こっちは気にせず好きなだけやりな!』

杏子『グレンマギカのエンジンも、イイ音立てて回ってやがる!』

マミ『シモン君!一気に決めましょう!』

シモン『そうさせてもらう!!』

シモン『超銀河!ギガ…ドリル!ブレイクゥゥゥッ!!』


ズガガガガガガッ!!

シュピンッ


シモン「……ふう」

ヴィラル「やったな、シモン」

マミ「あれは…ニアさん!」

シモン「ニア…!!」

ニア『………』

パアァァァァ…

ロージェノム『フェイクの干渉が消えた。これで本当のニアの元へ飛べよう』

シモン「よぉし…!」

シモン「…………ニアの居場所、見えt

ドクンッ…!

シモン「…………!?」

411: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:35:37.92 ID:418CWyR60
AS『あくまで足掻くか。螺旋の民よ』

AS『最後まで足掻くことを美しいと感じる。螺旋の力に魅入られた者の本能だな』

AS『だがそれも。何度も繰り返された行為だ』

AS『お前達にはかつての螺旋戦士と同じ運命を辿ってもらう』

AS『…多元宇宙迷宮。無限の可能性の地獄の中で』

AS『閉ざされた人生を永遠に送るがいい』

シモン「なん…だ…!?」

杏子「……頭の中に…何か…」

マミ「だ、め…意識…薄れて……………」

………

……


412: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 15:40:25.43 ID:418CWyR60
ちょっと離れてしまいますので、一旦投下ストップします

再開は夕食後を予定しております。今しばらくお待ち下さい

414: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:29:50.06 ID:418CWyR60
戻りました。すみません、思いっきり寝てしまってました…

多元宇宙は見る人によって色んな解釈がありそうですよね。

QBはマミさんにくっついてきてます。べ、別に忘れてたワケデハアリマセンヨ

それでは投下再開します。

415: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:31:44.61 ID:418CWyR60
………

………

………

さやか「おはよ。シモン、まどか!」タッタッタ

シモン「あ、おはよう。さやか、仁美」ニコ

まどか「おはよ。、さやかちゃん、仁美ちゃん♪」

仁美「お二人ともおはようございます」ペコリ

さやか「嫌んなるよなぁ。今日のテストさぁ~」プクー

まどか「あはは。仕方ないよ、学生は勉強することがお仕事だもん」ウン

シモン「俺は勉強、ちょっと苦手だけどね」タハハ

さやか「ちょっとぉ?シモンはあたしと同じで、大の苦手だろ?」ホレホレ

仁美「ふふ。双子のご兄妹でも、勉強に関してはお二人とも正反対ですものね」フフ

さやか「でも二人の家はいいよなぁ~」

さやか「上にはかっこいいお兄さんいるしさ、下には可愛い弟もいるんだし」イイナァ

仁美「毎日賑やかそうで羨ましいですわ」ウン

まどか「お兄ちゃんは、ちょっと賑やか過ぎるくらいだけどね」ウーン

シモン「そうだね。アニキはもうちょっと静かでもいいと思う」タハハ…

416: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:34:37.59 ID:418CWyR60
キーンコーンカーンコーン…

和子「よぉーし。それじゃぁ、始め」

和子「途中質問があれば、静かに手を上げるようにね」

カリカリカリカリ…

カリカリ…ゴシゴシ

シモン(毎日毎日学校に通って)

シモン(友達と楽しく喋って遊んだり、ちょっと嫌だけど勉強もしたり)

シモン(今日がいつで、明日がどこか…なんてことも関係ない)

シモン(繰り返される毎日。ずっと、ずっと続いていく毎日)

………

……



シモン「ただいまぁー」ガチャッ

詢子「お帰り、シモン」

詢子「今日のテストちゃんとできたんでしょうね?」

シモン「う、うん…」タジッ

詢子「そう。ならいいけど」

詢子「勉強。今のうちからちゃんとしておきなさい」

417: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:36:20.45 ID:418CWyR60
詢子「中学校のうちから勉強疎かにしてるとね、カミナみたいなフラフラした」

詢子「しょうもない人間になっちゃうから」

シモン「うん…」

シモン「えっと、母さん。アニキは?」

詢子「さぁ? あんな人知らないわよ。何処をほっつき歩いてるのかしらね」

タツヤ「しもん~ おかえり!」

シモン「ただいま、達也」ナデナデ

シモン「お兄ちゃんと一緒に遊ぼっか?」ニコ

詢子「あぁ、ダメダメ。達也はこれから幼児塾なんだから」

シモン「そっか…」

詢子「私は達也送ってくるから、父さんが帰って来たらまどかと三人で適当に食べなさい」

シモン「うん。わかった」

………

……



知久「ただいま」ガチャ

シモン「お帰り、父さん」

知久「ふう…取引先とトラブルがあってね。参ったよ」

418: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:40:54.48 ID:418CWyR60
知久「そうか。あいつは?」

シモまど「「……」」

知久「帰ってないのか。それならそれでいいんだがな」

………

……



カミナ「今帰ったぜ」ガチャ…

シモン「お帰り、アニキ」

カミナ「へへ。今日は大勝したからな。これでしばらく遊んで暮らせらぁ」

まどか「もう!お兄ちゃんまたギャンブルでしょ!?」プンスカ

カミナ「そうとやかく言うなって。こうやってちゃぁーんと稼いでるんだからよ」

カミナ「ほら。お前らにも土産やるよ」ポポイッ

まどか「え?わ…!やったー!」ワーイ

まどか「って…そうじゃなくって!」モウ!

カミナ「ったくうるっせぇなぁ。人間、楽して稼げりゃぁそれが一番なんだよ」ダリィ

………

……


419: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:42:39.98 ID:418CWyR60
………

………

………

ガチャ…カランコローン

マミ「あ。いらっしゃい♪」

さやか「こんにちは、マミさん!」

まどか「お邪魔しまーす♪」エヘ

ほむら「お店開いたんですって?遊びに来てあげたわよ」ファサッ

マミ「嬉しいわ。さ、座って座って」

さやか「えっと…メニューメニューっと。うっわ、どれにしようか迷うなぁ」キラキラ

ほむら「凄いじゃない。こんなに種類があるなんて」ホムゥ

まどか「いっぱいありますね。迷っちゃいます♪」ウーン

ほむら「お勧めとかあるのかしら?」

マミ「そうねぇ… どれも腕によりを掛けて作ってるから全部お勧めかも?」フフ

さやか「ほむらぁ~ わたしこれ、全部食べたいいぃ…」ニヘラ

ほむら「さやかったら…お腹壊しても知らないわよ?」クス

まどか「そうだよさやかちゃん。この前食べ過ぎたって言ってたばかりなのに」モウ

マミ「三人とも、学生の頃と全然変わってなくて嬉しいわ」ニコ

420: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:47:03.58 ID:418CWyR60
マミ「はい、特製の紅茶♪ 今日はゆっくりくつろいでいってね?」コト

さやか「はい!もちろんそのつもりですよー!」ワーイ

ほむら「そうね。そうさせていただこうかしら」ホムホム


ガチャ…カランコロン


マミ「いらっしゃいま…… パパ!ママ!」パァッ

マミパパ「久し振りだな。マミ」

マミママ「マミ。今までごめんね?これからは…パパもママも」

マミママ「家族三人で暮らせるから」ニコ

マミ「だって、二人とも… あ、あれ…えっと…」

マミパパ「何を言ってるんだ。パパもママもこうしてお前の目の前にいるじゃないか」ニコ

マミ「本当?本当に…?」ポロポロ…

マミママ「ごめんね、マミ。今まで寂しい思いをさせて」ギュ…

さやか「良かったですね、マミさん♪」

ほむら「おめでとう、巴マミ」クス

まどか「マミさん、もう寂しくないですね」ニコ

………

……


421: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:49:21.04 ID:418CWyR60
---------



……

………

ロージェノム「……」

ロージェノム「何だ…?」

ロージェノム「一体何が起こっている」

ブータ「ブゥゥゥッ!!」

QB「キュプゥゥゥ!!」

ロージェノム「まさか…!」


AS『そうだよ』

AS『キミの思った通りだよ。ロージェノム』

コツコツコツ…

AS『彼らは全て多元宇宙に囚われている』

AS『認識した瞬間に誕生する、宇宙の連鎖に閉じ込められているんだ』

AS『知性がある限り、もう抜け出すことなど出来はしない』

ロージェノム「貴様…アンチスパイラルか」

AS『あぁ。そうだとも』

422: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:51:08.75 ID:418CWyR60
AS『かつて銀河系の螺旋の戦士として名を馳せた男が生体コンピュータとは』

AS『キミの仲間も、目的の為には手段を選ばないようだな』

ロージェノム「しかし、私は貴様に敗れた。銀河系すら守れずにな」

ロージェノム「彼らがいなければ、こうして貴様と直接相まみえることも叶わなかった」

AS『トドメを刺されるために。わざわざこの十次元と十一次元の狭間まで来た。…と言うわけだ?』スッ…

ロージェノム「しかし随分ご丁寧なことだ。…むしろ丁寧過ぎではないか」

AS『……?』

ロージェノム「何故ここまで回りくどいやり方をする」

ロージェノム「お前達が本気で掛かれば、我々螺旋の民を消滅させることなど造作もないだろう」

AS『正体不明の螺旋力、そして…この私と同質の力を感じてね』

AS『解析に穴があっては台無しだ』

ピョインッ

ブータ「…ブゥッ!!ブィィィィ!」

キュィィィン…

ロージェノム「む…!!うおおおおお!!」クワッ

AS『何?…貴様が不思議な螺旋力の正体か』

ブータ「ブウゥゥゥゥゥ…う…く…!」

AS『…人間型になるとは』

423: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:52:50.47 ID:418CWyR60
ロージェノム「そうか。固体成長エネルギーを種の進化エネルギーに変換したのか」

ロージェノム「しかし、単体でこれほどまでの急激な変換は不可能なはず」

ブータ「あなたの螺旋力のお蔭ですよ。ロージェノム」

ロージェノム「私の?力なのか?」

AS『…ふふふ。ふっふっふ… ははははは…!』

ブータ「さがれ!アンチスパイラル!」

ブータ「シモンに手は出させない!!」ズバッ!!

AS『』

ブータ「へへっ」ヤッタ!

AS『なかなか面白いものを見せてくれる』

ブータ「そんな!?」

AS『だが、その程度で私を倒せるとは思わないで欲しいものだ』コツコツコツ…

???「…まぁまぁ。そう焦って話を進めないで欲しいものだね」

ロージェノム「?」

ブータ「誰だ!?」

AS『……』

???「ここだよ。ここ」キュップイ

ブータ「まさか…キュウべぇ!?」

QB「ふう。久々に言葉を口にすると新鮮なものだね」

424: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:55:38.42 ID:418CWyR60
QB「まったく。異なる世界を知った時は驚いたけど、更にその世界にボクらに似た存在がいたとは」

AS『私と同質の力…貴様がそうか』

QB「初めまして、アンチスパイラル。ボクはインキュベーター」

QB「奇遇だね。ボクたちもキミらと同じく宇宙の行く末を憂いていたのさ」スタスタ

AS『ほぉ。異世界における宇宙の監視者とは、興味深い』

ブータ「キュウべぇ…喋れるようになっただなんて」

QB「勘違いしないで欲しいな。元々ボクらインキュベーターは言葉という概念を持っているんだよ」ヤレヤレ

QB「こっちの世界に来る前…ボクは強力な螺旋エネルギーの影響を受けてね」

QB「感情を得るのと引き換えに。言葉と、そして知性を失ってしまった」

QB「そして今、ロージェノムの発した螺旋エネルギーを受けて」

QB「こうして再び言葉と知性を取り戻したというわけさ」

QB「感情はそのままにね」キュプゥ

ロージェノム「成る程。道理で私のデータバンクにも存在しない訳だ」

ロージェノム「異世界の、それも地球外生物だったとはな。単なる小動物ではなかったということか」

QB「ふふ。そういうこと」キュプッ

AS『ならばお前には解るだろう』

AS『この世界における、螺旋の民の愚かさを』

AS『この者達が進化の道を辿ることで引き起こされる、スパイラルネメシスの恐ろしさが』

QB「そうだね。よくわかるよ。キミの言う通りだ」テクテク…

425: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 21:59:41.67 ID:418CWyR60
ロージェノム「……」

ブータ「キュウべぇ!そいつの言うことなんか…!」

QB「ボクはこの六年間、ずっと彼らを見続けてきた」

QB「言葉も知性も失い…一匹の動物としてだったけどね」

AS『お前が見続けてきた螺旋の民は、進化を繰り返す』

AS『そして放置すれば彼らはやがて地球を離れ』

QB「…そう。外宇宙にまで繰り出すことだろう」

QB「ボクらの世界で。ボクらインキュベーターは、そうなった時のことを危惧して」

QB「遥か太古の時代から、地球に魔法少女と魔女いうシステムを組み込んだのさ」キュプ

QB「人類の外宇宙進出によるエントロピーの増大と、その弊害である宇宙の熱力学的な死を防ぐ為にね」

AS『方法こそ違えども、やはり。我々は同質ということだな』

QB「まさか同じ志を持つ種に、こんなところで出会えるなんてね」キュププ

チョコチョコ…

ブータ「キュウべぇ…」

QB「でもね」フフ

AS『……?』

QB「ずっと彼らを見続けていたからこそ、わかったこともある!」キュプゥッ!!

バシンッ!

426: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:04:08.30 ID:418CWyR60
QB「彼らは…シモンは、杏子は。そしてマミは。いつだって前を向いて諦めなかった」

キュッ…ビシッ!ビシッ!!

AS『…非力なものだ。そのようなちっぽけな身体で私に立ち向かうなどと』

QB「不思議なものだね。かつては感情を持たなかったボクが、そんな彼らの影響を受けていただなんて!」

ブータ「キュウべぇ、お前…!」パァッ

QB「今だ、ブータ!!」

ブータ「うおおおおおおっ!!」

ブンッ!!

AS『無駄だと言って…』

QB「どうかな? ボクが溜めてきたグリーフシードの穢れ。その因果を解放すれば、キミにだって…!」

ブワッ!

AS『グリーフシード?穢れだと?』

QB「…キュップィ! これで、どうだ!」

AS『……』

AS『残念だよ、インキュベーター。我らは共に歩めると思っていたのだが』

QB「」

ブータ「そんな!?」

427: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:05:25.15 ID:418CWyR60
ロージェノム「そうか。ここはアンチスパイラルの創り出した多元宇宙」

ロージェノム「我々は…この空間、では…」ゴトン

AS『進化や知性を取り戻したのは失敗だったな』

AS『多元宇宙は認識された時に実在する』

AS『特に。人型になると言うことは、自ら多元宇宙の迷宮に嵌るということなのだよ?』

ブータ「そんな…シモ、ン…!…………」ヨロッ…

QB「参ったね、ボクも囚われてしまうの…か…………」グッタリ…

ロージェノム「…………」

AS『これで全ての穴は埋まった。二度と再び螺旋力の発動することはない』

AS『お前達は。終わりだ』スゥゥ…

………

……



----------

428: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:19:48.22 ID:418CWyR60


……

………

キーンコーンカーンコーン…

ほむら「大変よ、まどか!シモン!」ガララッ

シモン「あれ、ほむら?そんなに慌てなくてもまだ休み時間だよ?」

ほむら「違うのよ!…あなたたちのお兄さんが!」

まどか「カミナお兄ちゃんが…?」


タッタッタッタッ…

警察「困るんだよねぇ。こんなことされちゃぁ」

詢子「全く!あなたなんてことしてくれたのよ!!」ボカッ!

カミナ「いてぇ!!」

タッタッタ…

シモン「アニキ!」

まどか「お兄ちゃん!」

警察「きみたちは彼のご家族かい? 彼、ちょっと事件を起こしちゃってね」

詢子「あなたがそんなことすると…うちの世間体が悪くなる一方じゃない!」

詢子「それにね。シモンやまどか、達也の将来にまで響くのよ!」バシィンッ!!

まどか「」ビクッ

429: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:21:25.46 ID:418CWyR60
シモン「か、母さん!?何もそんな…!」

カミナ「いでぇ!」ヒィッ

詢子「わかったらさっさと謝りなさい!」

カミナ「わ、わかったよ。なぁ…すまねぇ!すまなかったよ、許してくれ!」ドゲザッ

カミナ「もうこんなこと二度としねぇからさ?な?な?」

カミナ「簡便してくれ、許してくれ!」ペコペコ

詢子「本人もこう言ってることだし。ほら、ね?どうかこれで許してやってくれませんか?」ペコペコ

詢子「うちにはまだ中学生が二人いるんですよ?それに小学校にも上がってない息子だって」

詢子「この子たちの人生を、こんなどうしようもないバカのせいでダメにしたくないんです」

カミナ「すまねぇ、すまねぇ!この通りだ!簡便してくれ、許してくれ!」ペコペコ

カミナ「俺ぁまだ警察の世話になんてなりたくねぇんだよ。もう街の人には迷惑掛けねぇからさぁ?」

カミナ「な?な?」ヘコヘコ

カミナ「俺が悪かったって!何でも言うこと聞くからさぁ。頭下げろってんならいくらでも下げる」

カミナ「だから、な?な?許してくれってぇ!」ナ?

カミナ「助けてくれよ、おふくろぉ!」ポロポロ

詢子「なによ!こんな時だけ泣きついてきて!大体あなたが…!」

カミナ「すまねぇすまねぇすまねぇ!だから!警察だけは…警察だけは簡便してくれよぉ!」

詢子「ちょっと、掴まないでよ!」ゲシッ

430: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:23:02.76 ID:418CWyR60
シモン「……」

シモン「……」

シモン(なんだろう…)

シモン(俺、何かが…)


「どうした? シモン」


シモン「…!?」クルッ

カミナ「なくしたのか、ドリル」

シモン「あ、アニキがもう一人…?」ナンデ?

スッ…

カミナ「馬ぁ鹿野郎ぉっ!!」クワッ!

カミナ「ジーハ村に悪名轟くグレン団!」

カミナ「漢の魂背中に背負い…不撓不屈の!あ!鬼リーダー!!」

カミナ「カミナ様が…そう何人もいてたまるかよぉ!!」ニカッ


シモン「あ…いや。でも、二人いるし!?」アッチ?コッチ?

スマネェスマネェユルシテクレェ

カミナ「その通り!!」ドドン!

カミナ「好きな方選べ!」

シモン「そんなぁ!?無茶苦茶な!!…あ」

431: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:24:28.43 ID:418CWyR60
カミナ「忘れたのか!?」ズイッ

カミナ「俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ!」

カミナ「俺の進めに中身をくれたのはお前なんだよ!!」

カミナ「お前のドリルは…その辺の石っころとは違うはずだ!!」クイッ

スマネェスマネェ!カンベンシテクレユルシテクレ!

カミナ「お前のドリルはここだ!」トンッ…

カミナ「いつまでもこんなトコでウダウダしてんじゃねぇ」

カミナ「お前のドリルは何の為にある!?」

シモン「アニキ…なのか…?」


「やれやれ。一体いつまで迷ってんだい?」


コツ…コツ…

詢子「心外だねぇ。確かにアタシはあんたのこと家族だって言ったけど」フン

詢子「あんたの中で…アタシはあんなつまらない母親だったのか?」ニヤ


シモン「詢子!?」

432: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:27:03.82 ID:418CWyR60
ガシッ!

カミナ?「おい!オメェも頭下げんだよ!」

詢子?「そうよ。あなたも一緒に謝りなさい」

シモン「……」

カミナ?「頭下げて頭下げて…見ないフリして謝るフリしてこの場を乗り切れ!」

詢子?「この場を乗り切りさえすれば、後はどうにかなるわ」

詢子?「シモン。要領のいい人間になりなさい?ね?」

カミナ?「な?おふくろもこう言ってるし、とりあえず下向いて謝っとけって!」


シモン「……」

シモン「俺の…」

シモン「俺の……っ」

シモン「ドリルは…!」

カミナ「……」

詢子「……」

シモン「俺の、ドリルは…!!」グッ!

カミナ?「…ひぃっ!?」

シモン「天を突くドリルだあああぁぁぁぁっ!!」

ブンッ…!! ガスッ!

カミナ?「ド、ドワアァァァァ!?」

バキィッ!!

カミナ?「ドゥオォォォ!?」ドサッ…

詢子?「ひっ!」

カミナ?「」

433: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:29:02.42 ID:418CWyR60
カミナ「……ヘヘッ」ニカッ

スタッ…

詢子「ちゃんと自分で」フフ

カミナ「あぁ。見つけたみたいだな」

シモン「…ドリルは、俺の魂だ!」カチャ

カチッ…! …プシュゥゥゥ…


パアァァァッ


シモン「…………」

カミナ「行け。シモン」

カミナ「“もし”とか“たら”とか“れば”とか。そんな思いに惑わされんな」

カミナ「自分が選んだ一つのことが。お前の宇宙の真実だ」

シモン「あぁ。…そうだな」ニッ

シモン「その通りだ」

カミナ「忘れんな? 俺の宇宙もそこにある宇宙だ」

シモン「アニキ…!」

???「おいおい、カミナだけじゃねぇ…俺も忘れてもらっちゃぁ困るぜ?」

シモン「キタン…!」

434: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:30:32.20 ID:418CWyR60
キタン「言ったろ?お前らが何処まで行けるか、楽しみにしてるってよ」ヘヘ

シモン「…あぁ!」

詢子「なぁ、シモン」

詢子「穏やかで何もない平坦な道。アタシはそれも悪かないと思うけどさ」

詢子「そんな道じゃぁ、あんたのドリルが泣いちまうよ」

シモン「詢子…」

詢子「分厚い壁を突き破って進むくらいの道が、あんたには丁度いい。違うかい?」

シモン「…あぁ!」

詢子「しっかりやりな、シモン!」バシッ!

詢子「例え世界が違っても。あんたは立派な、あたしらの家族だ!!」

シモン「…ありがとう、詢子」

カミナ「シモン。いいおふくろさんじゃねぇか?」ニヤ

シモン「俺の自慢の家族だよ、アニキ!」ヘヘ

シモン「……」

カミナ「……」

カミナ「いつの間にか、背ぇ抜かれちまったな?」

シモン「…ホントだ」ハハ

435: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:31:30.39 ID:418CWyR60
シモン「……」

カミナ「……」ニカッ

シモン「…………行くよ。アニキ」

カミナ「ああ」コク

カミナ「今度こそ…本当にあばよ。だ」

カミナ「行けよ!兄弟!」

シモン「あばよじゃねぇ。…一緒、だろ?」トンッ

カミナ「ああ!」

キタン「おう!」

詢子「しっかり無茶してきな!」

パシッ!…ググッ…

キュイィィィィィィン…!!

シモン「行くぜ!…ダチ公!!」

…ゴォォォォッ!!

………

……


436: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:33:56.29 ID:418CWyR60
まどか「マミさん。マミさんはずっとここでお店やるんですか?」ニコ

マミ「え…」

マミ「あ、うん。そうね…」

ほむら「どうしたの、巴マミ?」

マミ「ううん。何でもないの」

マミ(素敵なお店… 大好きなパパとママ…)

マミ(大切な友だち…)

さやか「マミさん。マミさんは本当に、ずっとここにいるんですか?」

マミ「え…美樹さん、何を言って…」

ほむら「……約束したはずよ?マミ」

マミ「約…束…」

マミ「約束…!」ハッ

さやか「ねぇ。マミさん。わたしたち、ずっとマミさんに憧れてたんです」

まどか「魔法少女としても、先輩としても」

さやか「わたしたちが憧れてたマミさんがこんなところにいるのって、おかしくありませんか?」ネ?

ほむら「思い出しなさい」トン…

ほむら「今、自分の成すべきことを」

まどか「マミさん。待ってます。あの人も、私たちも」ホラ?

437: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:35:15.75 ID:418CWyR60
キラン…

マミ「え…空? あれは…あの、光は…」

マミ「…そっか」

マミ「そうよね。そうだよね」クス

ほむら「……行きなさい。巴マミ」

マミ「暁美さん…」ギュッ…

マミ「パパ、ママ」

マミパパ「なぁ、マミ。私たちはもう、お前を抱き締めてやることは出来ない」

マミパパ「一緒に暮らしてやることも出来ない」

マミママ「でも。あなたにはこんなに素敵な友だちがいる」

マミママ「忘れないで、マミ」

マミママ「あなたはもう、一人ぼっちじゃない」

マミ「うん…」ポロ…


ブワァッ…!!


マミ「鹿目さん、美樹さん、暁美さん。ありがとう」

マミ「私、行かなくちゃ」

438: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:36:52.17 ID:418CWyR60
さやか「…それでこそマミさんです」ニコ

ほむら「……ええ」

まどか「マミさん…」

マミ「約束。ちゃんと覚えてる」

マミ「だから。私、行ってくるね」ニコ

マミ「大切な友だちを助けるために」

マミ「大切な友だちにまた会うために…!」ググッ

マミ「もう…何も怖くない!!」パァッ

………

……


439: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:38:12.11 ID:418CWyR60
QB「キュプー♪」

ブータ「ブィッ ブーブー♪」

QB「キュィキュィッ」

ブータ「ブー…」

キラキラ…

QB「キュプ?」

ブータ「……」

QB(…そっか)

QB(ボクにもこんな可能性があったんだね)

QB(マミ、杏子、シモン。今ならボクにも解る気がする)

QB(行かなくちゃ…!)

QB「行こう、ブータ」

ブータ「ブィブィッ!!」

QB「ボクたちの…大切な仲間が待っている!」

ブータ「ブッキュー!」

………

……


440: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:40:57.03 ID:418CWyR60
???「パパー、ほら!お花のかんむり。パパに作ったの♪」キャッキャ

ヴィラル「ははは。ありがとう、メム。ほぉら、パパからもお花のプレゼントだ」

メム「わぁぃ♪」

メム「あのね、パパ? 私とパパとママ。三人でいつまでも一緒だよね?」

ヴィラル「あぁ。もちろんじゃないか。ずっと一緒だとも」ニコ

???「二人とも~!ご飯出来たから戻っておいで~!」

メム「あ、ママだぁ」ワーイ

ヴィラル「あぁ、今戻るよ。杏子」

メム「見て見て、ママ! これ…パパがお花くれたのー」エヘヘ

杏子「お。良かったねぇ♪ おうちの花瓶に飾ろっか?」

メム「うん!」

ヴィラル「さぁ、ママの美味しいご飯が待ってる。おうちに帰ろう」

杏子「今夜は二人の好きなカレーだよ?」ニコ

メム「ママのカレー、とっても美味しいから大好き♪」

メム「あ。流れ星…!」

キラン…

杏子「う…ん…?」

ヴィラル「…あれは…」

441: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:44:25.92 ID:418CWyR60
杏ヴィラ「「…………」」

メム「…………」

メム「パパ、ママ」

メム「わたしね。一人でも大丈夫だよ?」ニコ

杏子「メム…」ギュゥッ…

ヴィラル「……」ナデナデ…

メム「だから。心配しないで?」

メム「行ってらっしゃい、パパ、ママ!」

杏子「なんだって…こんな夢、見ちまってるんだかな」グスン

ヴィラル「……」スクッ

杏子「わかってるさ。ここはあたしの…いや。あたしらのいるべき場所じゃないって」


ブワァッ…!!


ヴィラル「ふん… そうか。俺も随分と甘い夢を見たものだな」ニヤッ

杏子「行こうぜ。ヴィラル」

杏子「アイツが…みんなが待ってる!」グッ

ヴィラル「あぁ。行くぞ、杏子!!」

………

……


442: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:45:51.72 ID:418CWyR60
-???-

AS『不可思議な行為だな、イレギュラー』

AS『何故そこまで我々に抗う』

ニア「あの人は来ます。…必ず!」

AS『お前は螺旋族の遺伝子の中に組み込んだ仮想生命』

AS『螺旋族の残党が反旗を翻す時に覚醒し、我々のメッセンジャーとなる』

AS『それだけの存在だ』

AS『螺旋の戦士の子として生まれ、螺旋の戦士に愛されたのもただの偶然』

AS『お前だけが特別なわけではない』

AS『螺旋の力に侵されて、おかしな自意識を持ってしまったとはいえ』

AS『メッセンジャーがここまで抵抗するのはおかしな事例なのでな』

ガシッ

ニア「きゃ…うあぁっ!!」

AS『お前が抗うその理由こそが、奴らのしぶとさの理由』

AS『それがわかれば。螺旋生命を一気に消滅できるはずだ』

ニア「…ッく… どんなに私の身体を調べても…!あなたにはわかりはしない!!」

AS『わかる必要はない。ただ知ればいい』

ニア「それではあなたは、彼らには勝てないでしょう」

ニア「何度でも言います。あの人は来ます…必ず…必ず!!」

443: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:47:41.86 ID:418CWyR60
ブ…ゥン


ニア「指輪が…!?」

ギュゥゥゥンッ!!…パキィン!

ニア「きゃぁっ!?」

バサァッ…!

シモン「待たせたな。来たぞ、ニア…!」ダキッ

シモン「約束通りにな!」

ニア「…………うん!」ホロリ

マミ「お待たせ、ニアさん」クス

マミ「全部終ったら…美味しい紅茶をご馳走するから。たっぷりお話ししましょうね?」ニコ

ニア「マミさん…!はいっ!」グスン


AS『バカな…!知的生命体が多元宇宙迷宮を脱出出来るわけがない!』タジッ


シモン「ナ メ ん じゃ ね ぇ !!」

シモン「時間だろうが、空間だろうが、多元宇宙だろうが… そんなこと知ったことじゃねぇ!」

シモン「テメェの決めた道を、テメェのやり方で貫き通す!」

シモン「それが俺たち… 大グレン団だ!!」


…シュゴォォォォォッ!!

ガキィンッ…ガシンッ、ガシンッ!!

ズゴゴゴゴ…

444: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:51:12.35 ID:418CWyR60
ニア『因果の輪廻に囚われようと!』

ヨーコ『遺した想いが扉を開く!』

リーロン『無限の宇宙が阻もうと!』

ヴィラル『この血の滾りが運命を決める!!』

シモン『天も次元も突破して!』

マミ杏『『掴んでみせるぜ!己の道をっ!!』』

シモン『天 元 突 破 ! グ レ ン ラ ガ ン !!』


『『『『『俺たちを…誰だと思っていやがる!!!!』』』』』

445: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:52:52.12 ID:418CWyR60
マミ「これが…グレンラガン?」スゴイ…

杏子「よくわかんねぇけどさ。なんつーか…こう、スケールがこれまでとは桁外れに違うってのは」

杏子「上手く言えないけど、あたしにもわかるよ」

リーロン「わかりやすく言えば、銀河すらをも越える大きさみたいね」

マミ「銀河を!?」

ジョーガン「銀河ってなんだ!?」

バリンボー「銀シャリとは違うのか!?」

杏子「銀河を越える大きさか」ゴクリ

リーロン「少なくとも人間が測れる大きさではないわ」ヤレヤレ


AS『驚いたよ。ここまで来た螺旋族は初めてだ』

AS『その螺旋の力に侵されれば、メッセンジャーがイレギュラーになるのも頷ける』

AS『いいだろう。貴様らが拠り所とするその姿と、同じ地平で戦ってやろう』


シモン「…どういうことだ」

ロージェノム「それがヤツの手だ」

ロージェノム「同等の姿で戦い、勝利することで我々に絶対的絶望を与えようとしている」

シモン「ロージェノム、そのからd

杏子「のわああああああぁぁ!?オッサンいつの間に身体生えたんだよ!?」

446: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:54:55.76 ID:418CWyR60
ロージェノム「…生えたわけではない」ウォッホン

ロージェノム「ここは認識が実態する、超螺旋宇宙」

マミ「それって…思ったことが実現するってことかしら」

杏子「ってぇことはだ。胸が大きくなれって思ったら…!?」ドキドキ

マミ「やめなさい、もう!」コラッ

ゾーシィ「おいおい、おめーらもちっと緊張感ってもんをだなぁ」ヤレヤレ…

リーロン「つまり、スーパーボディーを手に入れちゃうことだって出来ちゃうのよね♪」ウフフ

マミ「リーロンさんまで…!」

ロージェノム「そう悲観するな、魔法少女よ」

ロージェノム「この戦いの前でさえ何も変わらぬのが、お前達の持つ強さなのかも知れぬ」

ロージェノム「そして螺旋の戦士達よ。仮初めの身体だが、今は私も共に戦わせてくれ」

シモン「ああ!心強いよ」

ロージェノム「ニア。今更父親面出来るとは思わぬが。…よく頑張った」

マミ(良かったわね、ニアさん…)ホロリ

ニア「ありがとう、お父様…」

ロージェノム「うむ」

ヴィラル「千年の倦怠から目が醒めましたか。螺旋王」

ロージェノム「王ではない。今はただの戦士だ。ヴィラル。お前と同じな」

ヴィラル「はッ!!」

447: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:57:59.09 ID:418CWyR60
杏子「さーて、ほんじゃぼちぼちおっぱじめようぜ」

杏子「なぁ?シモン!!」

シモン「おう!行くぞ…これでケリをつける!!」

ズシ…ン ズシ…ン ズシン…

ドス…ン ドス…ン ドスン…

ダッ…!!

ガシャン ガシャン ガシャン…!

ガション ガション ガション…!

ガゴッ!!

マミ「相打ち!?」

杏子「クロスカウンターだって!?」

キッド「っの野郎…!!」

ドガ…シャァンッ!!

シモン「まだ…まだだぁっ!!」ガシィンッ!!

ヒュッ…ズドン!!

シモン「ぐ、あぁぁっ!?」

ヨーコ「キックが返された!」

ズシャァッ!!

ドガッ…!ドガッ…!ドガッ…!

AS『そんなものかぁ!』

ドガァッ…! ドガン!ドガン!ドガン!………

AS『螺旋族ゥ――――ッ!!』

448: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 22:59:41.13 ID:418CWyR60
AS『……ハァッハッハッハッハッハ!!』

ドガン…!ズガァ、ゴァッ!!

シモン「っく…!!」

ヨーコ「任せて!」

キュィン… ガヒュンッ!ガヒュンッ!!

AS『ハッハッハッハ…!無駄なことだ!』

杏子「ヨーコのヤツ、すげぇ!一瞬でライフル出したぜ!」

マミ「さっき、ロージェノムさんが言ってたでしょ!」

マミ「認識が実態になるって…思ったことが現出する空間だって!」

ダリー「だったら、あたしだって!」

ギミー「俺も!!」

アーテン「俺ぇ!」

ズガガガガ…!

AS『この宇宙は完全に我々が支配している』

AS『ここでお前達が勝つ可能性は…』

AS『ゼ ロ だ !!』

ヨーコ「あれは!?……食らいなさい!」

ガヒュンッ!!………バキィンッ!

ヨーコ「何なの!! アイツの頭部に…惑星!?」

リーロン「あれは…」

ニア「あれは、アンチスパイラルの母星です」

449: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:01:40.14 ID:418CWyR60
AS『その通りだ。我々アンチスパイラルも元は螺旋族』

AS『だが。螺旋力の進化の果てが宇宙の崩壊に繋がることに気付いた我々は』

ガシッ…ガシッ

AS『螺旋の力を持つ者を滅ぼし。残った僅かな生命も、宇宙の片隅に押し込めた』

ヒュンッ…! ヒュンッ!

マミ「嘘でしょ!?銀河を掴んで投げてくるなんて…!」

アイラック「避けろ!シモン!あれは当たるとヤバそうだ!!」

シモン「わかってる!!」

ヴィラル「銀河で銀河を切り裂くなど…何て威力だ!」

AS『そして我々は進化を止め…この隔絶宇宙に!我が身を閉じ込めたのだ』

AS『母星に。肉体と進化の可能性を封印した、この醜き姿こそ!我々の決意の印…!!』

杏子「だから…どうしたってんだぁ!!」ジャララッ

杏子「思ったことが実現するってならなぁ!ロッソ・ファンタズマ!!」

AS『分身だと!?』

AS『だが。そのようなまやかし、我々の決意の前では無力!!』

ガシィッ!…ザシュッ!…ズガッ!

AS『甘いわ!!』

シモン「なんだと…!?」

マミ「分身が全部蹴散らされた!?」

450: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:03:44.92 ID:418CWyR60
ヴィラル「チィィッ!!」シュバッ!

杏子「二刀流か!」

AS『螺旋の力に溺れる愚か者達よ…!』

ヴィラル「とぉぉ…りゃぁッ!!」

ガキィィンッ!

AS『貴様らにそれだけの覚悟があるか!?』

AS『元は同族だったものを倒し!』

AS『我が身の進化を封じ込め!』

キィィンッ!

AS『この宇宙を守ろうとする我々の覚悟に敵う道理が!あるかぁ!』

ガキィンッ…キィンッ、ガキンッ!キンッ、キィンッ!……

AS『否!』

AS『否、否、否、否、否、否…否否否否否否否否!!』

AS『断じて……否ァァァァッ!!』

ズバシュッ!!

マッケン「スピードもパワーも、桁違いか!!」

ガゴンッ!ダンッ…ドガン!

AS『決意もなく!』

AS『覚悟もなく!』

ガシィッ

AS『道理もなく!』

451: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:06:33.11 ID:418CWyR60
ギュ――…ン…

バギンッ、バギンッ!ベギン!……

ドッガアァァァァ…!!

AS『己の欲望のままに螺旋の力を使い!その力に溺れる!!』

AS『それが螺旋族の限界!』

グォォォ…

AS『だからこそ!滅びなければならないのだ!!』

シモン「あ…が…グハッ」

ヴィラル「クソ…螺旋ゲージが…!」

マミ「なんて強大な覚悟なの…」グッ…

杏子「なんだよこれ…ちっきしょ…!」ボロ…

ダヤッカ「どうなってる…まるで歯が立たん!」ギリッ

テツカン「これじゃぁ、地球を守れないぞ…!」チクショウ

ヨーコ「そうよ!地球に帰るまでは!」クッ

ア-テン「あ――っ!!地球だぁ!」ドッヒャァー

ダリー「えぇ!?」

ギミー「本当に…地球!?」

452: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:09:01.56 ID:418CWyR60
シベラ「まさか、時空の歪みが!?」

リーロン「多分ね。天元突破グレンラガンと、アンチスパイラルの戦いが」

リーロン「螺旋界認識システムに干渉して…!」

ロージェノム「時空転移バイパスを作ったか」

シモン「あ、あれは…」

ニア「そんな、地球が…」

ガギン!

AS『ほほぉ?面白い。あれがお前達の母星か』

----------

-カミナシティ-

キヤル「…あ…ぁ…」ボーゼン

キヨウ「キヤルー?今日は風が強いから、洗濯物………なに?あれ…」

キヤル「ねーちゃん、あれ…あれ…」ブルブル


ロシウ「こ、これは…!」

キノン「認識転移システムに反応あり!」

キノン「とてつもなく巨大です!」

ロシウ「アンチスパイラルか…!」

453: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:10:25.32 ID:418CWyR60
オイ!ソラミテミロ!

ナンダヨアレ…

ヤバイゾ、グレンラガンガヤラレテル!

ウェイトレス「店長…!」ギュ…


ダヤッカ『超次元アンカー!!』

ヒュンッ… グルッ…グルングルン

AS『!!』

ダヤッカ『地球に手は…出させるものかぁ!!』

ダヤッカ『気張れよ!ガバル!』

ガバル『おう!!任せとけぇ!!』

ガバル『どぉぉぉっりゃあぁぁッ!!』

ダヤッカ『そいつはお前の!』

ガバル『星じゃぁねぇ!!』

ダヤッカ『俺の嫁は宇宙一!スイィンンングゥ!!』ブンッ…ブンッ…

ドガッシャアァァァ!!


ウオォォォォ!!

イイゾー!グレンラガン!

ヤッター!

キヨウ「もう…///」テレッ…

キヤル「にはは!」

----------

454: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:13:06.02 ID:418CWyR60
-超螺旋宇宙-

マミ「ダヤッカさんったら…///」

杏子「アイツ、宇宙規模で惚気やがった!」イヒヒ

ヴィラル「フン。だが…これもまた、お前達らしいじゃないか」ニヤ

アーテン「おぉっしゃぁ!今だぁぁぁ!!」ポチッ

アーテン「食らえ食らえ食らえ食らえ食らえぇぇ!!」ポチポチポチポチポチッ

AS『無駄だ!!』

ズドドドドドド…

AS『なにぃ!?』

レイテ「確率変動弾か!」ヒュー

リーロン「やぁるじゃない♪」

アーテン「おう!ピンボケ時間差ならお手の物だぜ!」ドヤッ

AS『これだけ言ってもまだ足掻くか!』

ガシィンッ!

シモン「当たり前だ!」

シモン「俺たちが掴もうとしている明日は!」グググッ…

シモン「テメェが決める明日じゃねぇ!!」ギュイィィィィン!

シモン「俺たちが、俺たち自身が無限の宇宙から選び出した」

シモン「俺たちの明日だ!!」

455: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:15:02.03 ID:418CWyR60
シモン「俺たちは戦い抜く!…戦い抜いて、この宇宙を守る!!」

シモン「スパイラルネメシスも止めてみせる!!」

AS『そんなこと…出来るはずがない!』グオッ

杏子「バッキャロー!!んなもん…やってみねぇとわかんねぇだろうが!!」

シモン「その通りだ! やって、みせる!!」

AS『我々に捻じ伏せられるだけの哀れな存在が、何を言う!』

マミ「捻じ伏せられるだけの存在で…あって、たまるもんですか!!」ギリッ

AS『異世界の戦士が…減らず口を!!』

ガシ…ガシィッ

ヴィラル「また銀河を使ったあの攻撃か!」

AS『その思い上がり…後悔させてやろう!』

マミ「違うわ!今度のは…」

杏子「どうなってやがる!?」

マミ「銀河を混ぜ合わせて、エネルギーの塊に…!」アワワ…

テツカン「物凄いエネルギーです!」

リーロン「宇宙誕生並みのエネルギーよ…!?」タジッ

シベラ「まるで…ビッグバン…」

ヴィラル「そいつをぶつけようってのか」ゴクリ

杏子「ヤベェぞ、おい!ヴィラル!どうにかなんねぇのか!?」

ヴィラル「万事…休すか!!」ギリッ

456: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:16:49.49 ID:418CWyR60
AS『フ…ハ。フハハハハハハハ!!』

AS『インフィニティ!ビッグバンストォォォ―――ム!!』ギュンッ!

ブワアァァァッ!!

AS『永劫に続く宇宙創世の業火に焼かれ!DNAの一片まで!完全消滅するがいい!!』グワッ!!

ダリー「きゃぁっ!!」

ギミー「踏ん張れ、よ…ダリー!!」

ダリー「ギミーこそ…!」ググ…

シモン「うぁ…!!クッソぉ…!」

マミ「負けない… 絶対に、負けない!!」

テツカン「ぐ…螺旋、ゲージが…!」キュゥン…

レイテ「ヤバイね!流石にこのままじゃ…もたないよ!」

杏子「ぐ、く…!ん!?お、おい、オッサン!何するつもりだ…!!」

ロージェノム「……」

----------

ビュオォォォ…

キヤル「シモン…みんな…」

キヨウ「あなた…」


グレンラガンー!

マケルンジャネーゾ!!

ガンバレー!


ロシウ「だが!」

ロシウ「彼らがこれで終るはずがない!!」

----------

457: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:18:24.46 ID:418CWyR60
シモン「まだだ!まだ、やれる!」

ロージェノム「シモン!!」

ロージェノム「ここは任せてもらおうか!」

グァッ! ググググ…

ギュィィィィン!

ロージェノム「ラゼンガン!オーバロォォーッドォ!!」ビュオッ!

ドガガガ!

杏子「オッサン!!」

ニア「お父様!」

ロージェノム「嘆くな。娘よ!」

ロージェノム「一度は絶望と倦怠の海に沈んだ魂がここまで来れた」グッ

ロージェノム「仮初めの身体が。螺旋の生命の明日を創るならば本望だ」ググッ…

ニア「ええ。確かにその通り…」ボワン…

シモン「ニア…?…お前」

マミ「ニアさん?」

ニア「……」ニコ

シモン「……!」

458: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:21:24.50 ID:418CWyR60
ニア「シモン。あなたはあなたの成すべきことをする為にここまで来た」

ニア「そうでしょ?」ニコ

シモン「……わかった」クッ

シモン「勝つぞこの戦い。…必ずな!」

ヴィラル「当然だ!」

杏子「俺たちを誰だと思っていやがる!…ってな」ニカッ

マミ「…もう、その台詞私が言おうと思ってたのに」クス

AS『だが!所詮は犬死だ! 消えろ…!!』ブオォォッ!!

シベラ「ラゼンガン、量子分解します…!」ソンナ…

ロージェノム「それを…待っていたああああああああ!!」ニヤッ!


ギュオォォォォォォン!!


杏子「なんだ、あのバカでっけぇドリルは!!」

ヴィラル「螺旋王ォッ!!」

マミ「あのドリル、ロージェノムさんの…!」

ロージェノム『シモオオォォォォン!!受ぅけ取れええええぃ!!』

ギュウゥゥゥゥゥン…!!

マミ(この力…とても強くて、頼もしくて…)ジン…

杏子(ヘヘ… ダメかと思ってたのによ。力が…どんどん沸いてきやがる!)ホロリ…

シモン(これは…この力は、ロージェノムの力!)

ヴィラル(そうだ、これこそが誇り高き螺旋の戦士の!俺たち獣人を創り上げた漢の力!!)

シモン「ロージェノム!一緒に往くぞ…!!」

459: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:24:01.66 ID:418CWyR60
AS『バカな…!』

AS『自ら量子分解して、エネルギーと同化したのか!?』

ダンッ!!

キッド「詰めが甘かったな!」

マッケン「俺たちのドリルは」

アイラック「まだまだ尽きはしないぜ?」

ジャコンッ!!

AS『させるかあああああ!!』ダッ!

ガゴオォォン!

マミ「ドリルが砕けた!?」

レイテ「一度砕けたくらいでなんだい!」

ジョーガン「次だ次だぁ!!」

バリンボー「次のドリルだぁ!!」ギュイィィィン!!

ガゴォォン!!

ゾーシィ「オラァ!!どうしたアンスパ野郎ォッ!」グッ…!

ギミー「そんなもんじゃ!」

ダリー「私たちの心は折れやしないわ!!」ギュイィィィン!!

バギィィンッ!!

460: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:25:05.87 ID:418CWyR60
マミ「キタンさんが!ロージェノムさんが!」

マミ「そしてシモンが教えてくれた!諦めないこと…!挫けないこと!!」ググッ…

杏子「そうだ!また…アイツらに会う為にも!負けるわけにはいかねぇんだよおおお!!」ギュウゥゥゥンッ!!

ガギィィィンッ!!

AS『何故だ…!お前たちの何処にこんな力が!!』

シモン「俺たちは!一分前の俺たちよりも進化する!」

シモン「一回転すれば…ほんの少しだが前に進む!」

シモン「それがドリルなんだよ!!」

ギュルルルルルル…!!

AS『それこそが滅びへの道!螺旋族の限界に…何故気付かぬ!!』

バギィンッ!!

シモン「それは貴様の限界だ!!」

シモン「この閉ざされた宇宙で!殿様気分で他の生命を封じ込めた、貴様自身の限界に過ぎない!!」

ガギィィン!

ヨーコ「そうよ!人間にだって…もっと、もっと大きなヤツがいたわ!」

ヨーコ「その人のためにも!私たちは前に進む!」

ニア「人の心は無限!」

ニア「その大きさに私も賭けた!!」

バゴォン!!

461: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:26:55.30 ID:418CWyR60
シモン「覚えておけ。このドリルは…この宇宙に風穴を空ける!」

シモン「その穴は…後から続く者の道となる!」

シモン「倒れていった者の願いと!後から続く者の希望!」

シモン「二つの想いを!二重螺旋に織り込んで…明日へと続く道を掘る!!」

シモン「それが天元突破!!」

シモン「それがグレンラガン!!」


シモン「俺の!」グッ…!

マミ杏「「私たちのドリルは!!」」ググッ!!

シモマミ杏「「「天を創るドリルだああああああああ!!!!」」」


ダダッ!!

AS『笑止!!貴様等のその想いとやらを』

AS『今!ここで!絶望の底へと沈めてやろう!!』

ガシ! ガシィン!

マミ「相打ち!?」

リーロン「まだよ!!」

シベラ「シモンさん!超銀河グレンラガンで!!」

ゴォッ!!

462: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:28:58.41 ID:418CWyR60
AS『まだ!抗うか!!』ブオッ

ザシュ…ザシュザシュッ!!

ヨーコ「シモン!アークグレンラガンで行って!!」

ゴォッ!!

AS『いい加減に諦めるがいい!!』ヒュンッ

ズドッ!ズドッ!

テツカン「チキショウ!アークグレンラガンまで!?」ボロッ…

マミ「誰が…諦めるもんですか!!」

杏子「当たり前だ!抗うに決まってんだろぉが!!」

マミ「シモン!」

杏子「ヴィラル!」

杏子「マギカで送ってやる!コイツに乗ってけぇ!!」グッ…

マミ「超特大の行くわよ!」ガシャコッ!

マミ「ティロ…フィナァァ――レェッ!!」ズダンッ!!

ヴィラル「…高速射出の弾丸に乗れとは!無茶を言う!」ヒュンッ

シモン「だが!乗らせてもらう!!」ガシィン!

ガリ…ガリガリガリッ!

AS『お、の、れえええええええ!!』

ギュウゥゥゥ…ン…!

ヴィラル「シモォォン!!」ガシッ

ヴィラル「いぃっけええええええええ!!」ブンッ!!

AS『無駄な…足掻きだああああ!!』

シモン「ラガン!インパクトオオオォォッッ!!」

463: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:31:09.72 ID:418CWyR60


………バリィン…!



AS『……』

AS『…ならば。この宇宙』

AS『必ず、守れよ?』

シモン「当然だ」

シモン「人間はそこまで愚かじゃない!」

………

……



――――カッ……!

    ズドォォォォ……ン…

----------

464: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:37:24.80 ID:418CWyR60
-宇宙空間-



……

………

マミ『ここ…は…?』

リーロン『次元の狭間に創った宇宙を、支えるだけの力をなくしたのね』

杏子『あたしたち、勝ったんだよ…な?』

シモン「あぁ。この喧嘩、俺たちの…大グレン団の勝利だ!」

マミ『アンチスパイラル…倒したのね』

シモン「これでもう、地球は大丈夫だ」フウ…

ニア「ありがとう、シモン」ニコ

シモン「ニア…」

ニア「ねぇ、シモン? 私はあなたから幸せを、嬉しいをいっぱいもらった」

ニア「だから。今度はあなたを支えてくれる人に」

ニア「幸せを、嬉しいをいっぱいわけてあげて」ギュ…

シモン「ニア。お前…」

ニア「あなたを想う人の気持ちにも応えてあげて?ね。シモン」ニコ

ヴィラル『どうやら…地球が見えてきたようだ』

杏子『地球、か。こうやって見ると、やっぱり綺麗だよなぁ』

マミ『帰りましょう…!』

マミ『…みんなで守った地球に!』ビシッ

『『『『『おおおお―――っ!!!!』』』』』

----------

465: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:44:14.52 ID:418CWyR60
-カミナシティ
    議事堂・大ホール-

ココ爺「お帰りなさい。お嬢様…」ス…

ニア「これは…? …ありがとう、ココ爺」ニコ

ニア「見て、シモン!ほら!」サッ

シモン「そのドレスは… …綺麗だよ、ニア」ニコ

ニア「ありがとう」パァッ

マミ「悔しいけど。本当、似合ってるわよ?ニアさん」ウン

杏子「あぁ。結婚式、楽しみにしてるからよ」ヘヘッ

ニア「マミさん、杏子さん、本当にありがとう…」グスッ


-ダヤッカ・キヨウの家-

キヨウ「そっか…お兄ちゃん、帰って来ないんだ」ポロ…

マミ「キタンさんのお蔭で、私たちみんな助かったの」

ダヤッカ「すまん。俺が不甲斐ないばかりに…」

ヨーコ「ごめん… キヨウ、キノン、キヤル…」

キヨウ「ううん。ヨーコ、顔を上げて?」

キヨウ「お兄ちゃんのことだから。きっと、満足してたんだと思う」

キヨウ「アンネ。キタン叔父ちゃんね。私たちの明日を守ってくれたんだって」ポロポロ

アンネ「バブー」キャッキャ

キヨウ「あなたの叔父ちゃんは。私たち黒の兄弟の誇りよ?」ナデナデ

キヤル「………兄ちゃん、兄ちゃん… …うわあああぁぁぁぁぁん!!」ポロポロ

キノン「お兄ちゃん…うぅ、ヒック…ヒグッ…」ガクッ…

杏子「死ぬ間際まで笑ってさ、アイツ…本当スゲェ男だったよ」

466: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:48:14.73 ID:418CWyR60
-議事堂・地下研究施設-

リーロン「やっと終わったわね」

マミ「はい…」コク

杏子「ま。あたしらに掛かれば楽勝だったけどな!」ブイッ

マミ「もう。すぐ調子に乗るんだから」

杏子「んで、リーロン。話しってのは例の装置のことだろ?」

リーロン「そういうこと♪超銀河ダイグレンの設備も本格的に使えるようになったから」

リーロン「やっと安定して動かせるようになったわよ?」

リーロン「先に結論から言うわ。グレンラガン、グレンマギカの二機は」

リーロン「それぞれ認識転移システムを使うことで、アナタたちの世界にもワープすることが出来るの」

マミ「前みたいな回数とかエネルギーの制限はないんですか?」

リーロン「そうね。転移に必要なエネルギーのチャージに、少し時間が必要なくらいかしら」

杏子「え…!? ってことは、もしかして!」

マミ「向こうの世界とこっちの世界が自由に行き来できるように…!?」

リーロン「…と言いたいところだけど」

リーロン「無闇やたらに行き来するのはダメね。きっと、向こうの世界の人たちが混乱しちゃうでしょうから」


コツ…コツ…コツ…

「それについては…今すぐにでは無理でも」

467: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:50:14.59 ID:418CWyR60
ロシウ「近い将来、二つの世界の間で交流をもつのも良いかも知れません」

杏子「よ。デコっぱち」ヨッ

キノン「ちょっと!杏子さん!」

ロシウ「ま、まぁまぁ。キノン」アセッ

リーロン「でもひとまずは、あなたたちだけでも向こうの世界に送ってあげられるってことよ♪」

マミ「見滝原…変わっちゃってるのかしらね」

杏子「気にはなるところだよなぁ」

杏子「あのさ」

杏子「大勢で、どーん!と行ったりはできないのか?」

リーロン「それはまだ無理ね」

杏子「そっか。せっかくだから地球を救った記念にさ」

杏子「大グレン団みんなで遊びに行くってのもいいかと思ったんだけど」ザンネン

リーロン「実現できたらいいんだけどね♪ アナタたちが暮らしてた世界って、興味津々だわぁ」キラーン

リーロン「まぁこのことについては、今すぐ結論出さなくてもいいわよ? ゆっくり考えて頂戴♪」

杏子「あぁ、そういうことならわかったよ。ありがとな」サンキュ

マミ「そうね。そうさせてもらおうかしら」ウン

468: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:52:04.68 ID:418CWyR60
-マミの店-

ガチャ…カランコローン

ウェイトレス「あ!お帰りなさい、店長!」

マミ「ただいまぁ。お店留守にしちゃってごめんなさいね?」

ウェイトレス「いーんですよ、そんなこと!」

ウェイトレス「皆さんが無事で、なによりです!」

ウェイトレス「それに私は友達に店長のことが自慢できて、鼻高々なんですから!」エヘン

マミ「でも、ちょっと留守にしてただけなのに」

マミ「なんだか何年も空けてたみたい」

ウェイトレス「そういうもんですって。遠くへ旅に出て帰って来た時なんかは特にそうですよ?」

マミ「そっか。そうよね…」

マミ(遠くへ旅に出て、帰って来た時…かぁ)

469: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:53:39.23 ID:418CWyR60
-グラパール隊格納庫-

ギミー「え!隊長、また隊に戻って来てくれるんですか!?」

杏子「あぁ。まぁな」

杏子「あー…ほら。あれだ。可愛い後輩たちが心配で心配でさぁ」

ヴィラル「貴様の場合は単に食いっぱぐれることがないから、というだけだろうが」フン

ダリー「ヴィラルさん!?」

杏子「う、うるっせぇ! いーだろ別に!稼がないと食っていけねぇんだからさぁ!」プンプン

ヴィラル「俺もこっちで厄介になることになった。よろしく頼むぞ」フン

杏子「あー!テメェ!無視かよ!!」

ヴィラル「ところで貴様。約束は覚えているんだろうな」

杏子「お前との勝負のことだろ?当たり前じゃねーか」ハン

杏子「今すぐに…とでも言いたいとこだけどさ、明日以降にしとこうぜ?」

ヴィラル「そういえば明日か。…そうだな」

----------

470: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:55:34.64 ID:418CWyR60
-翌日・結婚式場
      花嫁控え室-

コポコポコポ…

マミ「はい、どうぞ?」カチャ

ニア「ありがとうございます♪」

フー、フー、ズズー…

ニア「マミさんの淹れてくれる紅茶、久し振りでとっても美味しいです」ニコッ

マミ「そう言ってくれると嬉しいわ」クス

マミ「それで。結婚式当日に用事ってなにかしら?」

ニア「これをマミさんに渡したくって」スッ…

マミ「これって…ニアさんの日記?」

ニア「はい。マミさんが持っててくれるのが、一番嬉しい」ポワァ…

マミ「!?」ガタッ

マミ「え…ニアさん!腕…腕が…」

ニア「……っ」

ニア「もう少し、もう少しだけ…ね?」ギュッ…

マミ「あなたはアンチスパイラルが創った仮想生命…」

マミ「私たちがアンチスパイラルを倒したから、あなたも消えてしまうというの!?」シュン

471: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:57:39.52 ID:418CWyR60
ニア「残念ですけど、そうみたいです」クス

マミ「なんで」ブルブル…

マミ「なんでそんな風に笑っていられるのよ!!」ガタン!

マミ「ニアさん、消えちゃうのよ!怖くないの!? シモン君とも会えなくなっちゃうのに!」ジワッ

ニア「はい。でも…だいじょうぶです」ニコ

ニア「大好きなシモンと一緒に過ごすことができたから。大好きなみなさんと一緒に過ごすことができたから」

ニア「私、全然怖くありません」

ニア「それに…昔、シモンが教えてくれました」

ニア「大好きな人は、いなくなっても… ここで、一つになって生き続けるって」ギュ…


シモン『アニキは確かに死んじゃったけど…俺のここで一つになって生き続けてるから』


マミ「…そういえば。見滝原でもそんなこと言ってたっけ」

マミ「でも。やっぱりこれは受け取れない」

マミ「これは私が持つべきじゃない。彼が…シモン君が持っているべきじゃないかしら」

ニア「いいんです。あの人には、私の気持ちは全部伝わってますから」ニコ

マミ「……」

472: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/03(木) 23:58:56.67 ID:418CWyR60
マミ「そっか… わかった。そういうことなら。これ、私が預かっておくね」コク

ニア「それと、もう二つお願いがあるんです」

マミ「あら。随分と欲張りなお姫様ね?」クス

マミ「いいわ。大切なお友だちの願いだもの。聞いてあげる」ウン

ニア「ありがとう」パァッ

ニア「お花の種をたくさん植えてほしいんです」

マミ「花?」

ニア「はい。私の夢は、この地上をお花で覆い尽くすこと」

ニア「荒れ果てた大地に、水を引いて種を蒔いて花を咲かせるの」

ニア「この地上を、花と緑と生き物で溢れる世界にしたい」ニコ

マミ「…ニアさんらしいわね?」クス

マミ「わかった。希望の象徴である魔法少女の名に賭けて、あなたの夢、叶えてあげる」ニコ

ニア「ありがとうございます」ペコ

マミ「さてお姫様。もう一つのお願いは何かしら?」

ニア「大好きなお友だちへ。私からの大切なお願いです」


ニア「あの人のこと。…シモンのこと。ずっと、ずっと支えてあげて下さい」ニコ

473: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 00:01:16.20 ID:B7kJjKAH0
パァァァ…

マミ「二…ア、さん?」

ニア「もう少しがんばれるかなぁって思ったけれど」

ニア「そろそろお別れしなくちゃダメみたいです」エヘ

マミ「」ハッ…

マミ「シモン君!!シモン君…!?」

マミ「待って!ニア!まだ… 今、シモン君すぐ来るから!!」

スッ…

ニア「マミさん。お料理教えてくれて、ありがとうございました」

ニア「魔法少女のお話、とぉっても素敵でした」

ニア「もし… もし生まれ変わったら、今度はあなたたちの世界に行ってみたいです」

マミ「うん…うん…!」ポロポロ

ニア「知らないものを見て、知らない場所に行って」

ニア「色んな人たちとお話ししてみたい」

ニア「…もしもまた。どこかで出逢うことがあったら」

ニア「その時も、仲良くしてくださいね?」ニコ

マミ「当たり前じゃない!!だから…待って、まだ…!」

ニア「マミさん」

ニア「ごきげんよう」ニコッ… ギュ…

パァァ…

キラ…キラキラ…………

474: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 00:02:47.61 ID:B7kJjKAH0
マミ「――――っ!!」

ガチャッ!

シモン「どうした、マミ!ニア!」

杏子「大丈夫か!?」

マミ「うぅ…ヒック、ヒグッ…グスン…」

マミ「シモン君…ニアが、ニアさんが…」

シモン「……」

杏子「そんな…」

タッタッタッタ… ガチャ

ヨーコ「どうしたの!?」

ヴィラル「今の悲鳴、何があった?」

杏子「ニアが…」

ヴィラル「ニア姫…」

ヨーコ「ニア…」

杏子「グスッ…ヒグッ…なんで、なんでだよ…」ポロポロ

コツ…コツ…

リーロン「ニア…結婚式まで、もたなかったのね…」

マミ「シモン…君… ヒグッ…グスン」ポロポロ…

シモン「…いいんだ。わかってたことだから。俺も、ニアも」

シモン「アンチスパイラルを倒すってのは、こうなるってことだったんだ」グッ…

ヴィラル「…そうか、ニアもアンチスパイラルが創った仮想生命」

ヴィラル「むしろ今日まで良くもったということか…」

リーロン「あの子、とっても頑張り屋さんだったものね」

----------

478: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:01:07.62 ID:B7kJjKAH0
-同日夜・マミの店-

【本日貸切】

レイテ「そっか、ニアのヤツが…」グィッ

QB「悲しいものだね。見知った顔がいなくなるというのは」キュプ…

マミ「うん…」

レイテ「大丈夫なのか?シモン」プハー

シモン「俺なら大丈夫だ」

レイテ「アンタ、リーダーだからっていつも気丈に振舞ってないで」

レイテ「思いっきり泣いたって喚いたって構わないんだからね?」バシッ

シモン「ありがとう、レイテ」アハハ

シモン「でも。泣くのはもう済ませた」

シモン「それに俺がいつまでもそんなだったら…」

シモン「アニキやキタン。ニアにまで笑われちゃうよ」ハハ…

レイテ(マシンならうちで修理してやれるんだけどね…)

レイテ(人の心ばっかりはどうにもならないのがもどかしいよ)グビッ…

レイテ「ま。アンタがそういうなら信じるけど、無理はするんじゃないよ?」コト

ガチャ…カランコロン…

マミ「あら、いらっしゃい」

リーロン「はーい♪オ・マ・タ・セ」

479: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:08:36.13 ID:B7kJjKAH0
杏子「わりぃな。コイツ拾ってて遅くなった」

ヴィラル「フン。拾ってくれと頼んだ覚えはない」

杏子「あーあ。素直じゃねーの」ケッ

マミ「ほらほら、杏子もヴィラルさんも。そんな膨れっ面しないの」

マミ「今夜は笑顔で…ニアさんを見送ってあげましょう?」

ヴィラル「シモン。貴様大丈夫なのか」

シモン「ああ。大グレン団のリーダー穴掘りシモンが…」

シモン「いつまでもクヨクヨなんてしていられないだろ?」ビシッ

ヴィラル「そうか。ならば何も言わん」

杏子「とか何とか言って、コイツ実はお前のこと心配してるんだぜ?」ニヒヒ

ヴィラル「貴様余計なことを…」

マミ「はい。ヴィラルさんにはこれ。この前食べて気に入ってたでしょ?」コト…

ヴィラル「む。むぅ…」

QB「ねぇ。マミ。ボクとブータが食べれそうなものはあるかい?」

マミ「ええ。あなたたちの食事も、ちゃんと用意してあるわよ」コトン

ブータ「ブイッキュー♪パクパクパク…」

QB「キュップイ♪さすがマミだね!モグモグ…」

480: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:10:27.12 ID:B7kJjKAH0
………

リーロン「で。シモン」

リーロン「アナタ、これからどうするつもり?」チョイチョイ

シモン「…そのことなんだけど」

シモン「カミナシティを離れて、この世界を廻るつもりだ」

レイテ「そうかい、寂しくなるねぇ…」

マミ「やっぱりこの街に。ニアさんの思い出がある街にいるのは…」

シモン「そういうわけじゃない」

シモン「世界には、まだまだ俺の知らない場所がある」

シモン「自分の足で歩いて、俺自身の目でそれを見てみたいんだ」

杏子「ま。お前らしいよな」

シモン「それに、ニアの夢も叶えてやりたいしな」ニコ

ヴィラル「花いっぱいの世界。か…」

マミ「そのことだけど。わたs


…ブゥゥン…


シモン「……!?」

シモン「コアドリル…?」

481: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:15:27.86 ID:B7kJjKAH0
リーロン「あら。何に反応してるのかしら」ドレドレ

杏子「ラガンの時みたいに、この店の下に何か埋まってたりしてな」アハハ

マミ「掘ってみるなら、そこの床板外すけど…」

シモン「いや…違う」ゾゾ…

シモン「これは…この反応は、魔女の時と同じ感じだ…!」

マミ「ちょっと、シモン君?…冗談、よね?」ガタン

杏子「落ち着けって」

杏子「待ってろ。魔女の気配がないか探ってみるから…」

リーロン「あら。そもそもこっちに魔女っているの?」ウーン

QB「それはないと思うよ」

QB「あれはインキュベーターが地球に組み込んだシステムのようなものだからね」

QB「アンチスパイラルによって閉ざされていたこの世界では」

QB「組み込まれている可能性は低いんじゃないかな」キュップイ

シモン「どうだ、杏子。近くに魔女が潜んでそうなのか?」

杏子「いや。少なくとも、ここら一帯には魔女の魔力はこれっぽっちも感じられないね」

シモン「なら。一体この感じは…」


prrrrrrrr…

482: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:18:00.39 ID:B7kJjKAH0
マミ「」ビクッ

ヴィラル「シモン。お前のケータイか?」

シモン「誰からだろう」カパッ

シモン「おかしいな。誰からも掛かってきてない…」


prrrrrrrr…


レイテ「んなこといったって、まだ鳴ってるじゃないか」

ヴィラル「そういえば貴様。もう一つ機械を持ち歩いていただろ」

シモン「ん… あぁ。でもこれは前に詢子からもらったケータイで」

シモン「もう繋がらないはず…」スッ…


prrrrrrrr…


シモン「」

リーロン「鳴ってるわねぇ」アラマ

レイテ「誰からなのさ?」

シモン「えっと…」


-着信・まどか-

483: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:21:03.14 ID:B7kJjKAH0
シモン「まど…か?」ウソダロ

杏子「」

マミ「」

ヴィラル「ボサッと眺めてないで出たらどうだ」

シモン「あ、あぁ… そうだな」ピッ

シモン「…もしもし。まどか、なのか?」

ザザッ… ザー…

『……シ……君、……魔女が… 見…原に……』ザザ…

ブツッ… ツーッ…ツーッ…ツーッ…

シモン「どうした、まどか?まどか!」

マミ「魔女って……言ってなかった?」サァー…

杏子「どういうことだよ!」ズイッ

シモン「わからない…」

QB「今になって魔女とは。穏やかじゃないね」

杏子「まどかのヤツどうしたんだ!おい、シモン!」ユサユサ

リーロン「落ち着きなさい。杏子」ポン

QB「繋がるはずのない携帯が鳴って、オマケに魔女とは」

マミ「魔女って…そもそも魔法少女計画は凍結になったんでしょ!?」

484: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:23:48.35 ID:B7kJjKAH0
QB「ボクに聞かれても困る。感情を持った時から、母星とも他の個体ともリンクは切れてるし」

QB「第一。こちらにいる以上情報なんて入ってこないよ」キュプゥ…

ヴィラル「大体、貴様らの言う魔女とは何だ」

マミ「それは…」

………

……



ヴィラル「にわかには信じられん話だな」

杏子「んなこと言ったって!」

ヴィラル「まぁそう声を荒げるな。信じられんが…貴様ら魔法少女を見た後では、信じるしかあるまい」

リーロン「マミ。アナタのケータイから、向こうの誰かに繋がらないかしら?」

マミ「こっちはダメみたいです…」カチカチ

シモン「俺の方も、繋がるどころかもう電源すら入らないよ」


ピポパ… prrrrrr…


レイテ「あぁ、おとうちゃんかい?」

レイテ「ちょいと急ぎの仕事が入りそうだ。うん。そう」

レイテ「それじゃ、準備頼んだよ?」…ガチャッ

マミ「…レイテさん?」

485: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:28:10.72 ID:B7kJjKAH0
レイテ「さて。と」

レイテ「悪いけど、あたしは先に帰らせてもらうよ」フウ

レイテ「あんたらがいつでも出れるように」

レイテ「機体も、転移システムもバッチリ整備しといてやんないとね」ニカッ

杏子「レイテ…」

シモン「気が利くな。助かるよ」

レイテ「何年の付き合いだと思ってんだい?ったく…」フリフリ

カランコロン…バタン

マミ「杏子」

杏子「決まりだ。行こうぜ?見滝原にさ」

ヴィラル「絶望の象徴、魔女か。面白い」クイ…グビッ

ヴィラル「行くのだろう?どうせ貴様も」コトン

シモン「当然だ」スクッ…

ヴィラル「ならすぐにでも…」ガタッ

リーロン「ちょっとちょっと!アナタたち。行くのはいいけど、二日…いえ。一日だけ待ちなさい」

シモン「どういうことだ?」

リーロン「乙女も機体も同じ。色々準備が必要ってことよ」オワカリ?

486: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:30:21.49 ID:B7kJjKAH0
リーロン「…最低限、認識転移システムの座標設定と。機体の調整だけは終らせないとね」

シモン「だが、もし向こうで何かが起こっているなら」

シモン「そうしてる間にもまどか達が…」クッ

リーロン「慌てないの」ピッ

リーロン「いつかカミナも言ってたでしょ? 『喧嘩に勝つには、熱いハートとクールな頭脳だ』って」ネ?

ヴィラル「あの男らしい」フ…

QB「それに。ワープの仕組みがどうなってるのか、ボクには良くわからないけど」

QB「調整を怠ったがために辿り着けなかった。なんて事態にはしたくないだろう?」

QB「さやかやほむらだって、まだ魔法少女を続けているかもしれない」

QB「シモン。焦る気持ちもわかるけど、今は彼女達の無事を信じようよ?」

シモン「キュウべぇ…」

QB「リーロン。ボクにも何か手伝えることはないかな? ボクも彼等の力になりたいんだ」キュップイ

リーロン「あら。それは助かるわ♪」

………

ソレジャァサッソクギジドウニ

ヨシキタ!

杏子「人間、変われば変わるもんなんだなぁ」ホエー

マミ「人間…ねぇ?」

杏子「キュウべぇ、変われば変わるもんなんだなぁ」ホエー

マミ「別に言い直さなくていいわよ」

----------

487: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:33:04.65 ID:B7kJjKAH0
-翌朝
   議事堂・総司令室-

ロシウ「成る程。それであちら側の世界…ミタキハラに行きたいと」

ロシウ「正直言うと。異なる世界への必要以上の干渉は、出来るだけ避けるべきだと思います」

杏子「テメェ…!」

ロシウ「話は最後まで聞いて下さい」

杏子「…なんだよ。結局あたしらに行くなって言いたいんだろ?」

ロシウ「避けるべきだとは思う。思うが…キミらの友人が。同じグレン団の仲間が助けを求めているんだろ?」

ロシウ「だったら。答えはもう出ている」

リーロン「あら。ちょぉっと見ない間に、話しのわかるイイ男になったじゃなぁい♪」スリスリ

ロシウ「…リ、リーロンさん…」ゾゾゾ

シモン「なら決まりだ」

シモン「理屈なんざ必要ない。理由なんて一つありゃそれで十分だ」

シモン「大事なダチが困ってる。仲間が助けを求めてる」

シモン「それ以上の理由なんざいらねぇ」スクッ

マミ「ええ」

リーロン「ラストステージをクリアしたら、隠しステージが出てきた~って感じね♪」ウフフ

488: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:36:26.32 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「宇宙の次は異世界か。腕が鳴るな」ニヤ

杏子「ありがとな。ヴィラル」

ヴィラル「勘違いするな、杏子」フン

ヴィラル「俺はただ、貴様らと暴れるのが好きなだけだ」ニヤッ

リーロン「でも一つだけ問題があるのよねぇ」ハァ

シモン「問題?」

リーロン「そう。現状、認識転移システムで飛べるのが」

ロシウ「…グレンラガンとグレンマギカの二機だけということです」

杏子「超銀河ダイグレンで、全員運んだりってできねーの?」

リーロン「アレには元々螺旋界認識転移システムも搭載されてるから、その線も考えたのだけど」

リーロン「あのサイズを別の地球圏に転移させたとして、その影響が心配なのよ」

マミ「突然、月が地球の傍にまるまる現れるようなものよね…」

ロシウ「はい。そうなった時に、向こう側の地球にどのような影響が出るのか」

ロシウ「それを考慮すると、超銀河ダイグレンを飛ばすのはリスクが大き過ぎる」

杏子「んじゃ、アークグレンは?」

リーロン「あれは起動キーとしてロージェノムの生体コンピュータが必要なのよ」

リーロン「キーなしでも起動出来るかも知れないけど、それこそ準備に時間が掛かりそうだわ」

489: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:39:50.57 ID:B7kJjKAH0
シモン「心配するな、杏子」

シモン「向こうに飛べるのが二機でも構わないさ」

シモン「例え相手が何であろうと、どれだけ分厚い壁があろうと」

シモン「いつだって、風穴空けてブチ破る!」

杏子「そっか。そうだよな…!それが大グレン団だもんな!」ニヒヒ

ヴィラル「そういうことだ」

ヴィラル「アンチスパイラルにも勝利した俺たちだ」

ヴィラル「今更恐れるものでもあるまい」

ロシウ「それでは。我々はあなた方が出発する為の準備に取り掛かります」

リーロン「アナタたちは、やることやったらしっかり休養しておきなさい♪」

リーロン「こっちの準備だけど。夕方には終ると思うから、グラパール隊の格納庫まで来て頂戴」

----------

490: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:43:02.79 ID:B7kJjKAH0
-議事堂・ロビー-

杏子「…ってことで、あたしはちょっくら出かけてくる!見滝原にな!」ニカ

ギミー「隊長が行くなら俺たちだって!!」

ダリー「そんなこと言ったってギミー」

ダリー「私たちのグラパールじゃ単体転移できないじゃない」

ギミー「う… そりゃぁ、そうだけどさぁ」

杏子「ま。お前らはここで、あたしらの帰りでも待っててくれよ」

杏子「ちゃーんと土産買って来てやるから。訓練とパトロール、サボるんじゃねーぞ?」グリグリ

ギミー「わ、わかってますって!」イテテテ…

ダリー「気をつけて行って来て下さいね?隊長」

ヴィラル「コイツらだけでは危なっかしいからな」

ヴィラル「この俺とシモンも一緒だ。安心しろ」

杏子「アンチスパイラル倒して、やっとひと段落だってのにさ」

杏子「本当、悪いな。ヴィラル」

ヴィラル「貴様ともあろう女が、どういう風の吹き回しだ。随分としおらしいな」

杏子「いや、その…なんつーか、さ?」

ダリー「……」

ギミー「?」

491: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:44:50.33 ID:B7kJjKAH0
ダリー「ほらギミー、そろそろパトロールの時間でしょ!」

ダリー「行くわよ!」グイッ

ギミー「え、あれ?そうだったっけ? あ、ちょ…おい!引っ張るなって!!」ズルズル…

杏子「……」

杏子「あのさ。ヴィラル」

ヴィラル「何だ。怖気づいたのか」

杏子「あたし、その…さ。お前と一緒に戦って…何ていうか、さ」イヤー ソノー

ヴィラル「……」

ヴィラル「やめておけ、女」

ヴィラル「貴様は人間で俺は獣人だ」

ヴィラル「生まれも。身体の創りも。考え方も違う」

杏子「そ、そりゃそうだけど…」シュン

ヴィラル「多元迷宮のあれはくだらん幻だ」

ヴィラル「そんな世迷言を吐く暇があるのなら、しっかり休息をとっておけ」フン

杏子「……っ!!」

杏子「わ、わーったよ!!この、大バカ野郎!!」ダッ

タッタッタ…

ヴィラル「……」

ヴィラル「…人間、か。すまんな…」

492: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:46:31.61 ID:B7kJjKAH0
-カミナの墓前-

ビュオォォォォ… バサ…バサバサッ

シモン「アニキ、キタン。ニア。俺、また行って来るよ」

シモン「今度は宇宙じゃなくて、遠い世界に」

シモン「俺を待ってるダチがいるんだ」

コツ…コツ…

マミ「シモン君」

シモン「マミ?」

マミ「ここがお兄さんの…」

シモン「ああ」

マミ「ごめんなさい。せっかく戦いが終ったのに…」シュン

マミ「ニアさんがいなくなって…辛い時なのに…」グスン

マミ「私たちの世界のことで、また戦いに巻き込んで…」

マミ「本当にごめn

シモン「ぐだぐだ言ってんじゃねぇ!」ニッ

マミ「」ビクッ

493: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:47:44.15 ID:B7kJjKAH0
シモン「あの時…ワルプルギスの夜と戦った時、マミが叫んでたっけ」ニコ

マミ「あ、あれは…///」

シモン「別に巻き込まれた、なんて思ってないさ」

シモン「俺が好きで行くんだ。それに」

シモン「向こうの世界には、俺の家族もいる」

シモン「詢子や知久。まどかに達也。俺のことを家族だって言ってくれた人たちが」

マミ「シモン君…昔と、全然変わってない」クス

シモン「…そう、か…な?」

マミ「うん…」ニコ

マミ「ありがとう、シモン君」

----------

494: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:52:14.60 ID:B7kJjKAH0
-グラパール隊・格納庫-

リーロン「さぁーて準備はいいかしら?」

シモン『グレンラガン、スタンバイOKだ』

ブータ『ブキューッ!!』

マミ『グレンマギカも大丈夫です』

QB『久し振りの見滝原市だ。ボクもドキドキするよ』

マミ『ところで杏子』

マミ『あなたの持ち込んだ、この大きな荷物はなんなのよ』ツンツン

杏子『いいからいいから♪』

リーロン「一応、転移先はある程度上空にしておいたけど…」

リーロン「万が一建物にぶつかりそうになったりしたら、ごめんなさぁい♪」クネクネ

ヴィラル『貴様…』ピキピキ

リーロン「機体の通信機、一応こちらと繋がるハズだから」

リーロン「向こうに着いたら状況教えてくれると助かるわ」ウフ

ロシウ「我々も可能な限りこちらから支援するつもりです」

杏子『すまねぇな、デコ助』ニヤ

キノン「杏子さん!!」コラ!

ロシウ「まぁまぁ。キノン」ハハ…ハ…

リーロン「幸運を祈ってるわ♪」

シモン『ああ』

495: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:55:49.98 ID:B7kJjKAH0
シモン『よし… みんな、行くぞ!見滝原へ!!』ガチッ…

ゴォッ!!

マミ(待っててね。鹿目さん。暁美さん…!)ガチッ…

ゴォッ…!


キノン「グレンラガン、グレンマギカともに上昇」

…キランッ

キノン「…両機の認識転移システム正常作動確認!」

リーロン「どうやら無事に跳んだみたいね?」

ロシウ「リーロンさん」

リーロン「ええ。こっちも総出で取り掛かるわよ」グッ

ピッ

リーロン「レイテ、そっちの方はどう?」

レイテ『バッチリさ。コイツの生産能力なら、さほど時間掛けずに出来上がるよ』グッ

………

……



----------

496: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 14:59:51.60 ID:B7kJjKAH0
-数日前・見滝原市
      ファストフード店-

イラッシャイマセー

ガヤガヤ…


『国内での事故や事件の件数は、ここ数ヶ月で右肩上がりで…』

『また、自殺者の人数も急激に増加しており、政府は早急に対策をと…』

『それではお天気のコーナーです』パーラッパー

『太平洋上で発生した低気圧ですが、当初予想されていた針路を大きくずれ』

『ゆっくりと日本列島に向けて北上しています』

『現在の進行速度からすると、遅くとも一週間後には本州に上陸する可能性があり…』


さやか「いたいた。二人ともおっまたせー♪」ヨッ

ほむら「遅かったわね。仕事、忙しいのかしら?」

さやか「この不景気だってのに、お蔭さまで。全くないよりはあった方がいいんだろうけどさー」

さやか「それでも、半日とは言え土曜出勤はねぇ」ヤレヤレ

まどか「さやかちゃん、お疲れ様♪」ニコ

さやか「おぉ~!慰めてくれるかまどかぁ!愛いヤツ愛いヤツ」スリスリ

まどか「ちょ、ちょっと…お店の中でやめてよぉ~」アセッ

497: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:02:47.84 ID:B7kJjKAH0
ほむら「やめなさい」ペシッ ペシッ

さやか「わ、悪かったって!ちょっとふざけただけじゃん」エーン

まどか「もぉー…さやかちゃんが悪いよ!」プンプン

さやか「えへへ。ところで二人は大学どうよ?」ズチュー…

ほむら「そうね、特に可もなく不可もなく…といったところかしら」モグモグホムホム

まどか「私は楽しいよ。友達もいっぱいできたし、勉強はちょっと難しいけど…」パクパク

まどか「わからないところはほむらちゃんが見てくれるから」エヘヘ

さやか「そっかぁ…わたしも大学にいっとけばよかったかなぁ」

ほむら「その代わり毎日勉強とレポートよ?」

さやか「」

さやか「前言撤回します」

まどか「あはは…」

ゾワゾワ…

ほむら「……」

ほむら「さやか」

さやか「わかってる。また出たね」

まどか「もしかして…」

ほむら「少しだけ。行って来るわね」

さやか「まどかはここで待ってて? すぐ終るからさ」

タッタッタ…

498: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:07:01.50 ID:B7kJjKAH0
-三十分後-

さやか「ただいまっと」フウ

ほむら「待たせたわね」

まどか「二人ともお帰りなさい。ケガしてない?」

ほむら「ありがとう、大丈夫よ」ニコ

まどか「最近良くないニュースが多いみたいだけど、もしかして」

ほむら「…恐らく。関係しているのでしょうね」

さやか「今のヤツも使い魔だったけどさ」

さやか「キュウべぇのヤツ、魔法少女計画は凍結だ。なんて言っておいて…」

QB「その通りだよ。美樹さやか」キュプ

まどか「キュウべぇ!?」

QB「あの日。ワルプルギスの夜が消滅してから、ボクらは一人として魔法少女契約はしていない」

QB「それに、当時から残っている魔法少女についても。魔女化したという報告は上がっていない」

まどか「じゃぁ、なんで…?」

QB「…ワルプルギスの夜を遥かに越える魔力を持つ魔女。それが、この街に近付いている」

ほむら「どういうこと!?」ガタン

さやか「それって…マズいんじゃ」サァー…

499: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:11:14.47 ID:B7kJjKAH0
QB「新たな魔女は生み出されていないものの」

QB「以前から残っていた魔女は、まだいるということさ」

ほむら「…おかしいわ」

ほむら「ワルプルギス以上の強大な魔女なら、何故これまで認識されていなかったの?」

QB「魔女の性質も様々だ。自ら表舞台に上がる者もいれば」

QB「そうでないものもいる」

QB「長い年月、魔法少女の目にも。人間の目にも触れず。ひっそりと、静かに隠れ潜んでいた魔女が」

QB「それが、今になって目覚めたというのがボクらの辿り着いた結論だ」

まどか「そんな…どうして今になって?何が原因で?」

QB「そこまでは分からないね」

QB「思い当たるものがあるとすれば…ワルプルギスの夜の持っていた強大な魔力に触発されたか」

QB「あの少年が現れたことで生じた因果の乱れ。それによって目覚めたのかも知れない」

ほむら「どちらも六年も前のことよ。それが何故今になって」

QB「もしその魔女が時間の流れから取り残されていたのだとしたら」

QB「魔女にとっては六年も十年も同じようなものさ」

QB「人間で例えるなら、目覚めてすぐに起きるのと」

QB「ベッドの中で軽くまどろんでから起きるのと、その程度の違いなんだろうね」

500: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:12:46.74 ID:B7kJjKAH0
さやか「ね、ねぇ…ほむら」

さやか「そんなヤツがこの街に現れたら、わたしたち二人で勝てるのかな…」ブルルッ

ほむら「やるしかないわ…」クッ

まどか「こんな時、シモン君がいてくれたら…」

QB「あの異世界の少年。確かに彼がいれば心強いだろう」

さやか「マミさんも杏子も、シモンと同じ世界にいるんだよね?」

さやか「今頃どうしてるんだろう…」

QB「でも。いない人間を当てにするのは、現実的ではないね」

さやか「そ、そんなことわかってるよ」シュン

まどか「さやかちゃん…」

ほむら「しっかりなさい。美樹さやか」

ほむら「この街の平和は、私たちで守るって決めたでしょ?」

さやか「うん…」

----------

501: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:14:00.27 ID:B7kJjKAH0
-翌々日・鹿目家-

ドタバタドタバタ…

達也「おねーちゃん、おはよー」モグモグ

まどか「もー!なんで起こしてくれなかったのー!?」

まどか「今日は一限目から講義あるのにぃ!」ドタバタ

詢子「起こしたさ」

詢子「起こしたけど。起きなかっただけの話しだよ」ヤレヤレ

達也「そーだよ。おねーちゃん全然起きないんだもん」ゴチソウサマ

達也「それじゃ、小学校行って来るね!」イッテキマース

知久「天気が崩れるみたいだから、傘ちゃんと持って行くんだよ?」イッテラッシャイ

まどか「空、すごくどんよりしてる…」

知久「今度の週末にかけて、大きく荒れるみたいだからね」

まどか「こんな空だと、月曜日から憂鬱だなぁ」ハァ…

まどか「いけない。急がないと!」イッテキマース

502: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:15:16.09 ID:B7kJjKAH0
詢子「最近物騒だから、気を付けて行きな」

知久「あぁ。行ってらっしゃい、まどか」フリフリ

詢子「さてと。ご馳走様」カチャカチャ

詢子「そうだ… 夢でさ、シモンに会ったよ?」

知久「彼は元気にしてたかい?」

詢子「なーんか悩んでるみたいだった」ハハ

詢子「でも、最後には吹っ切れたみたいでさ。行っちまったよ」フフ

知久「そっか。きっと…大きく成長しているんだろうなぁ」

詢子「そのうちひょっこり顔出したりしてね?」

詢子「っと。それじゃ、あたしもそろそろ行って来るよ」ガタッ

503: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:18:20.12 ID:B7kJjKAH0
-大学構内・教室-

ほむら「今朝は遅かったのね」

友人A「鹿目さんが遅刻ギリギリって珍しいね?」

友人B「寝坊でもしちゃった?」

まどか「あはは…うん///」

まどか「そのとおりです…」エヘヘ


ゴロゴロ… ゴロゴロ…


まどか「遠くで雷が鳴ってるね」

ほむら「ええ」

友人A「帰りには降り出してるかも。今日バイトあるのに、嫌だなぁ」

友人B「暁美さんと鹿目さんはバイトしてないんだっけ?」

ほむら「講義以外で忙しいことが多いから、私はしてないわ」

まどか「私は何かやってみたいんだけど…今は学校のことで手一杯かなぁ」

友人B「鹿目さんはそういうところ、ちゃんとしてるものねぇ」アハハ

まどか「ふにゅー…」

ガチャ…バタン

講師「皆さん、おはようございます」

講師「それでは出席を確認してから講義を始めるので、お静かに願いますね」

504: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:19:50.24 ID:B7kJjKAH0


……

………

ザアァァァァァ…

友人A「やっぱり降ってきちゃったね」

まどか「まだ四時過ぎなのに、真っ暗…」

ほむら「…そうね」

友人B「それじゃ、あたしらこの後バイトだから。今日はこれで!」バイバーイ

友人A「二人とも帰り気をつけてねー」マタネー

タッタッタ…

ほむら「嫌な天気ね。私たちも早く帰りましょう」

まどか「うん…」

コツ…コツ…コツ…

505: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:22:06.49 ID:B7kJjKAH0
-翌日昼・学生食堂-

ザアァァァァ…


『急増する国内での自殺者に対し、政府は緊急対策室を設置すると同時に』

『各市町村での呼び掛けを積極的に…』


ほむら「……」モグモグ

まどか「……」パクパク


『次は明日の天気です。急速に発達した低気圧の影響で…』

『厚い雨雲が日本列島を覆い始めており…』

『ここ数日は雨が続くでしょう。ところにより激しい風や落雷に注意が必要で…』


ザワザワ…

キャアァァァァ!!

まどか「……?」

ほむら「何かあったのかしら」

トコトコトコ…

QB「どうやら大学の敷地内で自殺を図った人間がいるようだよ」

まどか「え……」カラン…

QB「魔女の及ぼす影響が、かなり広範囲で確認されているね」

506: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:24:29.02 ID:B7kJjKAH0
QB「この国に残ってる他の魔法少女たちも、それぞれの地域で対応に追われてる」

ほむら「何かわかったのね」

QB「察しがいいね。良い話しと悪い話しがあるんだけど。どちらから話そうか」

ほむら「…悪い話から」ホム

QB「わかった。一連の事象の引き鉄になっている魔女と、その目的が分かったよ」

まどか「目…的…?」

QB「引き鉄になったのは深淵の魔女」

QB「深い、陽の光も届かない海溝の底に、数千年前から隠れ潜んでいた魔女だ」

まどか「海溝って…海の中の?」キョトン

QB「それ以外に何があるんだい?」

ほむら「数千年…」

QB「何も不思議なことではないよ。インキュベーターとキミら人間の関わり」

QB「その始まりは、紀元前よりもさらに遡るのだから」

ほむら「教えて。インキュベーター」

ほむら「その魔女の目的というのは…」

QB「それはね」

QB「鹿目まどか。キミと、この見滝原市さ」キュップイ

まどか「え…」

ほむら「なんですって!?」ガタン!

507: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:28:07.20 ID:B7kJjKAH0
QB「鹿目まどかの有する因果と、見滝原という土地そのものに蓄積された因果が」

QB「目覚めた魔女を呼び寄せているのだろうね」

QB「ここ最近見られる使い魔の増加。それは恐らく、その魔女の尖兵ってところじゃないかな?」


『今入りましたニュースです。太平洋上で発生した低気圧は、非常に強い大型の台風へと変わり…』

『本州に向けてスピードを上げて移動中で…』

『なおこの台風は雨風ともに非常に強く、接近に伴い、数多くの区・市町村で避難指示が出されると…』

『警戒区域にお住まいの方は、指示が発令された場合速やかに…』


QB「あの台風が魔女なのはもう疑いようがない」キュプ

QB「今の速度から考えると、週末にはこの街に到達といったところだね」

まどか「私のせい…? 私がいるから…」

まどか「私のせいで他の大勢の人たちが不幸な目に遭ってるの…?」シュン

ほむら「まどか!まどかのせいじゃない… 悪いのは魔女よ」ギュッ

まどか「……でも」

QB「時間遡行者、暁美ほむら。キミは何度も繰り返した時間の中で」

QB「魔女となった鹿目まどかを見たこともあるんだろう?」

ほむら「ええ…」

508: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:31:49.94 ID:B7kJjKAH0
QB「深淵の魔女の最終的な狙いは、強大な因果律を取り込むことだ」

QB「ただ純粋に、強い因果を求め。その在処を目指して彷徨う」

まどか「もし… もしも私が取り込まれたら… どう、なっちゃうの…」

QB「……」

QB「強大な力を得た魔女は、間違いなく進化する。かつて暁美ほむらが目にしたであろう」

QB「人間どころか。魔法少女の力なんて足元にも及ばない、恐ろしい存在に」

ほむら(救済の魔女…クリームヒルト・グレートヒェン… あれが現出するというの?)

ほむら(もしそんなことになったら……)ギリッ

QB「仮に最悪の状況になったとしたら。一月ともたず、地球は壊滅するだろうね」

まどか「地球…? 地球、が… 私のせいで滅ぶの…?」ガクガク

ほむら「魔女をあなたに近付けさせたりなんてしない」

まどか「どうしよう…ほむらちゃん、私…私…」

ほむら「しっかりして、まどか!」

まどか「どう…しよう。どうしたら…」ペタン

ほむら「あなたのせいなんかじゃない! それに…そんなことには絶対にさせない!!」

QB「とは言っても暁美ほむら。ボクの見立てでは、とてもじゃないけど」

QB「キミと美樹さやかの力では、深淵の魔女に勝てるとはとても思えない」

ほむら「……っ!」

509: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:35:00.75 ID:B7kJjKAH0
QB「仮にまどかが魔法少女になったとしても、勝てるかどうか怪しいものだけどね」

まどか「……」

QB「だから良い話を伝えよう」

まどか「良い…話し…?」

QB「実に簡単、かつシンプルな地球を救う方法があるんだ」

ほむら「……」ハッ

ほむら「やめて。インキュベーター」

QB「それはね。鹿目まどか。キミの命を終らせること」

ほむら「やめなさいって言ってるでしょ!」ダンッ

まどか「……」

QB「キミの命が潰えれば、吸収される因果はこの土地のものだけで済む」

QB「魔女が強大になることに変わりはないけれど」

QB「地球の壊滅くらいは防げるだろうね。…とは言っても」

QB「この地上のほとんどは、無事では済まないだろうけど」

まどか「それでも…」

まどか「地球が滅びなくても済むんだよね?」フラァ

まどか「だったら…私…」

510: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:36:42.92 ID:B7kJjKAH0
パシィン!!

まどか「」

ほむら「しっかりしなさい。鹿目まどか!」

まどか「ほむら、ちゃん?」キョトン

ほむら「約束したのよ。マミと!杏子と!」

ほむら「もう一度…絶対にまた、みんなで会おうって」

ほむら「だから…だから私は、あなたを守ってみせる。地球の崩壊もさせない!」

まどか「…グスッ、ヒック…ほむら、ちゃ…ん…」ポロポロ

QB(さすがだよ。暁美ほむら)

QB(ワルプルギスの夜を退けただけのことはある)

QB(ボクらはまた見れるのかな。キミたち人間の可能性というものを)

----------

511: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:40:11.72 ID:B7kJjKAH0
-鹿目家-

ガチャ…バタン

まどか「ただいま…」

達也「お帰り、ねーちゃん」

知久「お帰り。…?まどか、具合でも悪いのかい?」

まどか「ううん。少し疲れてるだけだから…」

知久「そっか。この台風で達也の小学校はしばらく休校らしい」

知久「まどかの大学は…」

まどか「ごめん、パパ。私、少し休むね…」トボトボ

達也「ねーちゃんどうしたんだろう…?」


ガチャ…バタン

詢子「ふぅ…えっらい雨だよ。ただいま」

達也「お帰り、お母さん」

知久「台風がどんどん近付いてるからね。多分明日明後日には」

知久「この辺にも避難指示が出るんじゃないかな?」

詢子「こんな大荒れの空見てると、あの時を思い出すね…」

達也「あの時?」

知久「達也はまだ小さかったから覚えてないだろうなぁ」

詢子「まどかは?」

達也「ねーちゃんなら、疲れてるから休むって」

詢子「そうかい。ちょっと様子見てくるかな」

512: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:41:43.48 ID:B7kJjKAH0
コンコン

詢子「まどか。起きてる?」

まどか「……」

詢子「入るよ?」ガチャ…

まどか「…ママ」

詢子「なんだい、起きてるなら返事くらいしなって」

まどか「ごめんなさい…」

まどか「ねぇ。ママ。もしも…もしもだよ?」

詢子「あん?」

まどか「自分のせいで、世界が滅ぼされちゃうって言われたら…どうする?」

詢子「」

詢子「どうしたんだ。また随分と突拍子もないことを言って。この子は」ハハ

詢子「……」

まどか「……」

まどか「…そうだよね。突拍子もない、よね。こんな話し、バカみt

詢子「あたしなら足掻くね」ビシッ

詢子「あんたらの母親はさ。悪いけど…そんなに諦めが良くないんだ」

513: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:43:47.85 ID:B7kJjKAH0
まどか「……ママ…」

詢子「そりゃぁ、あたしが原因だってんなら… あたし一人消えちまえば済む話かもしんない」

詢子「でもね。あたしには山ほどやりたいこともある。見たいもんだってある」

詢子「…まどかと。それに達也の結婚式は絶対に見たいね。あと孫の顔」

詢子「そうそう、大きくなったシモンと酒も飲まねーとな」ニシシ

まどか「……」

詢子「やり残したことがあるうちは、あたしは往生際が悪いよ?」

詢子「滅んじまう世界には悪いけどさ。あたしは最後の最後まで諦めてなんてやらないね」

詢子「他のヤツらにどう言われようが。足掻いて足掻いて、足掻きまくる」ウン

まどか「そっか…」グッ…

詢子「……なぁ、まどか」

詢子「もしかしてまた、何か厄介なことに巻き込まれてるのか?」

詢子「もしそうなら。今度こそあたしも一緒に…」

まどか「ううん。違う。違うの、ママ」アセッ

514: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:45:28.42 ID:B7kJjKAH0
詢子「……」

詢子「わかった」

詢子「まどか。あんたももう立派な大人だ。何があったかは深く聞かない」

詢子「あたしも…娘がやることに、いちいち口を出したりはしない」

まどか「うん…」

詢子「あたしはあんたを信じてる」

詢子「だから。自分自身の人生、何よりも。誰よりも自分に誇れるように…胸を張れるように生きな」

詢子「それが、あたしの。あんたを産んだ母親の願いだよ」ポフッ

まどか「うん… ありがとう、ママ」ニコ

まどか「私、ママの子供で良かった」グスッ

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515: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:47:29.33 ID:B7kJjKAH0
-翌日・さやかの勤務先-

ザアァァァァ…

さやか「お待たせ。まどか」

まどか「あ。さやかちゃん。一日お疲れ様」フリフリ

さやか「ほむらから話は聞いたよ。魔女のこともその目的も」

さやか「それに…まどかのことも」

まどか「うん」

さやか「参っちゃうよね。とんでもないのが来るってのに、今日も普通に仕事あるんだもん」アハハ

さやか「……」

さやか「大丈夫だよ、まどか」ギュ…

さやか「まどかはわたしとほむらが絶対に守る」

さやか「だからほら。元気出してよ?」ニコ

まどか「ありがとう、さやかちゃん。私なら大丈夫だよ」ホラッ

さやか「あのさ、まどか」

まどか「……」

まどか「ごめん。ごめんね」

まどか「………本当はね、とっても怖いの」ブルブル

まどか「でも。私、頑張るから」

516: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:49:44.84 ID:B7kJjKAH0
まどか「何も出来ないかも知れない。また守ってもらうだけかもしれない」

まどか「でも、それでも。私もさやかちゃんやほむらちゃんの力になれるように頑張るから」ギュ…

さやか「…なんっていうのかな」

さやか「まどかが居てくれればさ、まどかが諦めなければさ」

さやか「わたしもほむらも、それだけで戦えるから。ね?」ナデナデ

まどか「うぅ…さやかちゃぁん…」ジワッ

さやか「はぁー…それにしても。こんな状況でも働くなんて」

さやか「本当、我が国の人々は勤労ですなぁ」ヤレヤレ

まどか「…あはは。何それ」グスッ

さやか「そんなことだから、帰宅難民だのなんだので…」

まどか「でも、今回の魔女も…普通の人からすれば、大きな台風にしか見えないものね」

さやか「まぁ、そうだよね」ウン

さやか「ところでほむらは?」

まどか「準備があるって」

まどか「昨日の騒ぎとこの天気で大学も休講だから」

さやか「そっか」

キキキー テッテケテー

フラフラ ヒョコヒョコ ケタケタケタ

まどか「」

さやか「」

517: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:51:48.30 ID:B7kJjKAH0
まどか「さ、さやかちゃん… 今のって」

さやか「嘘、使い魔…!? でも、結界もないのになんで!」

ワサワサ…

ヒョコヒョコ…

ウロチョロ…

まどか「ねぇ…なんか、増えてる…!」

キャー!ナニコイツラ!?

ウワッ、アッチイケ!

さやか「嘘!?」

さやか「普通の人にも見えてる…!ワルプルギスの夜のときと同じだ」

まどか「どうしよう、さやかちゃん…」タジッ

さやか「どうするって言っても…」

さやか「そうだ。これだけ使い魔がわらわらいるんだから、きっと近くに魔女の結界が」

さやか「魔女の本体を叩けば、使い魔も消えるかもしれない!」

まどか「結界、探せそう?」

さやか「やってみる」

さやか「…………」

さやか「…………」

さやか「ダメ。街の中には魔女っぽい魔力、全然感じないよ」オロオロ

518: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:54:11.37 ID:B7kJjKAH0
ガシャーン!! ドーン!

ワー!?

ププー!…ドガシャン!

キャー!!

まどか「車が…あちこちで事故が…!」

さやか「やばいよこれ。本当にどうしたら」

ケタケタケタ

ウフフフフ イヒヒヒ…

シュタッ

ほむら「どうもしなくていいわ」

さやか「ほむら!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

スタッ

QB「こいつらは使い魔の中でも特に下級のヤツだからね。いちいち相手にしていたらキリがないよ」

さやか「でも!それじゃぁ街の人たちが…!」

519: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:55:45.93 ID:B7kJjKAH0
ほむら「わかってる。でもさやか。今にこんなのとは比べ物にならない災厄が訪れるのよ」

さやか「それは!そうだけど…!!」

QB「それにこの使い魔。倒したところで際限なく沸き続けるだろうね」

さやか「そんな…」

ほむら「…街の中心は特に多いみたいね。一度何処かに避難しましょう」

QB「それがいいよ。キミたちはこんなところで力を使うべきじゃない」

さやか「これを…見捨てろって言うの!?」

ほむら「話したはずよ」

まどか「…行こう。さやかちゃん」ギリッ…

ほむら「お願い。さやか」ギュッ…

さやか「ちくしょう…!」コク…

タタッ… パシャパシャパシャ…

ザアアァァァァ…

----------

520: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 15:58:03.61 ID:B7kJjKAH0
-ほむらの家-

まどか「家の方は大丈夫だって。この辺一帯に避難指示が出されたから、体育館に行くみたい」

さやか「うちも大丈夫。恭介と仁美も、とりあえずは無事みたい」ヨカッタ

まどか「ごめんね、ほむらちゃん。私、もう大丈夫だから」

ほむら「そう。それなら良かった…」

ほむら「でもまどか。本当ならあなたも家族と一緒に…」

まどか「ううん。私は…私の意志でここに残る。二人を信じてるから」ニコ

さやか「えへ。そう言われると嬉しいよ♪ ね、ほむら?」

ほむら「……そ、そうね///」

さやか「でもそういうことなら」

さやか「泥舟に乗ったつもりで、この…社会人魔法少女さやかちゃんに任せておきなさーい!」

QB「やれやれ。泥舟じゃなくて大舟だろう?」キュプキュプ

さやか「うぅ…」ショボン

QB「それよりも。暁美ほむら。何か勝機はあるのかい?」

ほむら「正直言って厳しいわね」

さやか「エエ!?」ガーン…

521: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:00:07.82 ID:B7kJjKAH0
ほむら「まだ魔女本体が街から離れているのに、多大な影響が出ている以上」

ほむら「最接近時にはどうなるのか、想像もつかない」

まどか「うん…」

ほむら「だから、さやか。あなたの信念には反してしまうかも知れないけど…」

ほむら「街への被害は目を瞑って、魔女が私たちの射程に入ると同時に」

さやか「…一点集中ってことだね?」

ほむら「ええ。以前の…螺旋力の効果が残ってるとは言え、使い魔をいちいち相手にしていては」

ほむら「さすがにソウルジェムも濁るでしょうからね」

さやか「……」

さやか「わかったよ。ほむら」

さやか「街が滅茶苦茶にされるかもってのは悔しいけど」

さやか「まどかも守って地球を救うとなると…魔女本体を倒すしかないんだもの」

まどか「ありがとう。二人とも…」

QB「とはいえ、今回の魔女は相当厄介だ」

QB「ワルプルギスの夜同様、その強大な魔力故に隠れることもせず」

QB「魔女クラスの強力な使い魔を多数使役している」

522: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:02:21.21 ID:B7kJjKAH0
さやか「あれ?でも…さっきの使い魔、そんなに強い魔力感じなかったけど」

さやか「あれで強力って言うなら。これってもしかして、魔女本体も実は大したことないんじゃ?」

ほむら「だったらとても嬉しいのだけど」

ほむら「今の段階で現出しているのは、言ってしまえば軽い余波のようなものよ」

QB「魔女本体が近付くにつれ、この程度では済まなくなるだろうね」

まどか「え…それって…」

QB「まどか。キミも以前見たことがあるだろう?何体かの魔女を」

QB「そういうヤツらが大挙して押し寄せてくるのさ」

QB「しかもそれらは前座に過ぎない」

まどか「ねぇ、ほむらちゃん。さやかちゃん」

まどか「私にも何か手伝えること…出来ることってないかな?」

ほむら「そうね。なら…あなたは生き延びることだけを考えなさい」

さやか「そういうことなら…」ガサゴソ

さやか「はい、これ。さやかちゃん特製の、魔法金属バット!」テッテレー

さやか「わたしとほむらが魔女本体に攻撃仕掛ける間、まどかが無防備になっちゃうからね」

523: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:05:54.51 ID:B7kJjKAH0
さやか「そのバットなら、今日見たような使い魔くらいならやっつけれるはず」

まどか「うん… ありがとう!」

QB「微力ながら。ボクもまどかの傍についているよ」

ほむら「……」

QB「安心していいよ。この期に及んで契約を迫ったりなんてしないさ」

QB「それにまどかはもう思春期を過ぎてしまっている。ボクらにとっても」

QB「以前ほど(魔法少女としての)魅力もないわけdプギュ

ほむら「黙らっしゃい」グゴゴゴ…

QB「悪かったよほむら。足をどけてくれないかな…」プギュゥ

まどか「それはそれで…なんだか傷ついちゃうような」タハハ…

ビュオオォォォ…ガタタッ ガタガタ…

さやか「すっごい荒れてきてる」

ほむら「私とさやかは、少し外の様子を見てくるわ」

さやか「えー…なんかそれって死亡ふらg

ほむら「行くわよ」ズールズル…

まどか「二人とも気をつけてね…?」ギュ…

524: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:09:57.65 ID:B7kJjKAH0
ガチャ…バタン

QB「怖いのかい。まどか」

まどか「怖いよ… 私のせいで地球が滅んじゃうかもしれないんだから」グッ…

まどか「家族も、大事な友だちも消えちゃうかもしれないんだもの」

QB「だったら、キミの手でキミ自身を終らせればいい」

まどか「そんなことはしないよ」

まどか「怖いよ。怖くて怖くて仕方ない」

まどか「だけど。私は足掻いてみせる。最後の最後まで」

まどか「きっと、それが私に出来る数少ないことだから」

QB「不思議なものだね。キミ達は怖いのに、苦難に立ち向かう」

QB「もっと合理的に解決できる手段があるにも関わらず、だ」

QB「ひょっとすると」

QB「感情を手に入れたあの個体なら、キミ達のそういう心情も理解できるのかもしれないね」

まどか(シモン君…)ギュッ…

まどか「……」ピポパ

525: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:11:22.29 ID:B7kJjKAH0
prrrrrrrr… 

prrrrrrrr… prrrrrrrr… ガチャ


まどか「あ、あのね、シモン君。魔女がまた見滝原に…」


『お掛けになった電話は、電波の通じないところにいるか電源が入っていないため…』


まどか「……」ピッ

QB「不思議なことをするね、キミは。もう繋がるはずのない相手に電話するなんて」

まどか「そう、だよね」

まどか「私、なんでこんなことしたんだろう」クス

まどか「もしかしたらシモン君が来てくれるかもしれない」

まどか「前みたいにみんなを助けてくれるかもしれない」

まどか「もしかしたら繋がるかもって。…ちょっとは期待してたんだけどなぁ」ザンネン

QB「それはないよ。ボクの知る限りでは、その機械はこの世界だけでしか使えないものだからね」

まどか「うん。わかってる。わかってるけど、キュウべぇ」

QB「わかってるのに無駄なことをする。ボクにはわけがわからないよ」キュップイ

まどか「それが人間って生き物なんだよ?」

526: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:13:31.68 ID:B7kJjKAH0
-見滝原市街地-

キキキキ…

ケタケタケタケタ…

ほむら「下級使い魔の数が増えてる」

さやか「ねぇ。あれ…本当に放っておいて大丈夫なの?」

ほむら「問題ないとは言い切れないわ」

ほむら「街の人たちが速やかに避難してくれることを願うだけね」

さやか「……」グッ

ほむら「押さえなさい。さやか」

ほむら「私たちが消耗しては、何もかもがダメになるのだから」

さやか「わかってるよ…」ギリリッ

さやか「ねぇ、ほむら。二人だけで…この街、本当に守れるのかな?」

ほむら「やるしかないでしょ?」

ほむら「その為に武器も用意した。トラップも仕掛けた」

さやか「そっか、そうだよね…」

----------

527: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:19:34.24 ID:B7kJjKAH0
-翌日・見滝原市街地
       商社ビル屋上-

ビュオォォオォ…

ザアアァァァァ… カッ!!ゴロゴロゴロ…

ほむら「横殴りの豪雨に暴風、雷鳴。最悪ね」

さやか「まるで世界の終わりが近付いてるみたいだ」

ほむら「あながち間違ってはいないわ」クス

さやか「なぁに?こんな時に。余裕あるなぁ」ジトー

さやか「ってか。ほむらの魔法ってさ。時を遡ることもできるんだよね?」

ほむら「ええ」

さやか「だったら…自分だけ逃げちゃうってことだって出来るのに」ホラ

ほむら「あなたは私をバカにしてるのかしら」ヤレヤレ

さやか「いや、ほら。いざとなったらほむらだけでも~って思ってさ」アハハ

ほむら「逃げるわけないでしょ?」

ほむら「せっかくみんなと仲良くなってここまでこれた」

528: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:21:05.66 ID:B7kJjKAH0
ほむら「この時間軸でのダチを見捨てて、私だけのこのこ逃げるなんてできないわよ」ファサッ

ほむら「それに。そんなことしたら、彼に笑われてしまうわ。…なんてね?」クス

さやか「なーんか。どーっかで聞いた台詞だよなぁ?」ニヤニヤ

ほむら「私たちにとって…一緒に過ごした時間は短かったけど」

ほむら「彼はあまりにも大きな存在だった」

さやか「元気に…やってるといいな」

ほむら「ええ」


ビュオオォォォ…

さやか「魔女の到着、もう一日先のはずだったのにね」

ほむら「…きっと気紛れなのよ」

さやか「どうせだったら、もう何十年か先にしてくれたら良かったのに」フウ

ほむら「それは大遅刻どころではないわね」フフ

ほむら「…強い魔力。近い」

さやか「……来た!」

ほむら「…違う。あれは!」

さやか「え!?」

529: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:22:52.44 ID:B7kJjKAH0
…ビュオッ!! ビュオッ!!

さやか「二体いる!?」

ほむら「あれは魔女じゃない…その使い魔よ!」

さやか「どういうこと!?」

ほむら「私としたことが…使い魔と本命の魔力を読み違えるだなんて」クッ…

さやか「信じらんない!あれが…使い魔の魔力!?」ダッ

ほむら「退がるわよ。ここで力を使うのは…!」

さやか「そうはいっても…! ヤバイよ、狙われてる!」

ほむら「なら、さっさと倒してまどかのところに戻りましょう」

ほむら「さやか、手を!私が時を止めるから、その間にあなたを接近させる!」ガシッ!

ほむら「時間停止…!」カチッ

………

ほむら「今よ、さやか!」

カチッ

さやか「…それえぇっ!!」ズバッ…ザシュッ!!

さやか「一丁上がり!」

530: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:26:38.54 ID:B7kJjKAH0
さやか「ほむら!向こうのビルの陰! 三体見える!」

ほむら(新手!?)

ほむら「消耗は避けたいところだけど」

ほむら「食らいなさい…!」ズドンッ!!

さやか「ロケットランチャー!?」スゴイ

ヒュルルルルル………ゴアァァッ!!

ほむら「仕留めた!?…一匹だけだなんて!」

さやか「また来た!!」

さやか「さっきのヤツも倒し終わってないのに…!!」タッ

ヒュンッ… ズバッ!!

さやか「次から次へと…本当にキリがないじゃん!」

ザシュザシュッ… ズシャァッ!

ほむら「だから…言ったのよ!」

ビュオオォォォォ…!

ザアアアァァァァ…

ほむら「使い魔もそうだけど、この天候も厄介ね」ギリッ

さやか「この強さ…コイツら本当に使い魔!?」

531: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:29:22.25 ID:B7kJjKAH0
-ほむらの部屋-

QB「どうやら始まったみたいだよ」

QB「……なんてことだ」

まどか「どうしたの?」

QB「魔女本体はまだ洋上。凄まじい嵐を纏って姿も現していないらしい」

まどか「え、でも。ほむらちゃんたち、魔女がもう接近してるからって…」

QB「…強大な魔力が入り乱れてる。ほむらがそれを読み違えるのも仕方ないさ」

まどか「ほむらちゃん… さやかちゃん…」ギュッ…


『今入った情報です』

『見滝原市内において、正体不明の物体が飛び回っているとの情報が入り…』ザザッ

『避難指示の発令されてる区域にお住まいの方…ザザッ…、速やかに指定された避難施設に…』ザッ…

『なお、これに…ザザザッ………警察が対応に…ザザー……、状況は…… …善しておらず…』

ザッ…ザザッ… ザー……


QB「放送設備がやられたようだね」

まどか「キュウべぇ。私…!」

QB「やめておきなよ。魔法少女でもないキミが飛び出したところで」

QB「あの二人にとっての足手まといにしかならないことくらい」

QB「キミにだって分かるだろう?」

まどか「それは…そう、だけど…」

532: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:31:51.58 ID:B7kJjKAH0
-見滝原市・市街地-

ほむら「ソウルジェムの濁りは大丈夫?」

さやか「シモンのお蔭で、全っ然問題ないよ!」

ビュンッ…!ズババッ!

ほむら「言っておくけれど」

ほむら「これはあくまで使い魔との戦闘よ」

ほむら「濁りが溜まり始めるようなことがあったら、すぐに退きなさい」

さやか「悔しいけど…その時はそうさせてもらう」

さやか「大ボス倒さないと、地球もまどかもわたしたちもやられちゃうんだものね!」

ほむら「ええ」

ズダンッ!!…ダダダダダダッ

さやか「それにしても…なによ、このエクストラモード!!」

さやか「下級使い魔ほどじゃないにしても、次から次へと…!」

ザシュッ…ザンッ!

ほむら「魔女本体が到着したらこんなものじゃ済まないわよ!?」

ズダダダッ!! …ダダダッ!!

さやか「うっひゃぁ。相変わらずの歩く火薬庫!」

533: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:34:13.09 ID:B7kJjKAH0
ほむら(余力を残しながら…何とかして退路を…!)

カッ…!!ピシャアァ!!

さやか「落雷!?」

ほむら「っ!? 目が…!」

さやか「ほむら!後ろ、危ない!ビルが崩れて…!!」ニゲテ!

ガラガラガラ…ドドドド…

ほむら「え…」


さやか「ほむらあああぁぁぁ!!」

さやか「嘘…!嘘でしょ!?ほむらぁ!!」

ヒヒヒヒ…! ケタケタケタケタ キャキャキャキャキャ…!!

さやか「囲まれた!?…邪魔!どいてよ!!」ザシュッ!

ズバッ!!


………

さやか「ほむら!後ろ、危ない!ビルが崩れて…!!」

ほむら「え…」

ほむら(さっきの閃光で目が…状況が…!ここから動かないと…!)

ゴゴ…ガラガラガラ…

ほむら(時間停止…ダメ、間に合わない!)

534: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:36:31.95 ID:B7kJjKAH0
バチッ…バチバチッ…

    ギュイイィィィィィン!!…ドパアァァァン!


ほむら「な、何の音…!?」

ゴシゴシ…

ほむら「けほっ…凄い土煙…」

ホムラァ!ヘンジシテー!

ほむら(視力が…戻っていく… 一体何が…)

ボンヤリ…

ほむら「え…」

ほむら「嘘…」

タッタッタ…

さやか「ほむら!大丈……って、えええええええええええ!?」

さやか「これって、これって…これって!蒼い…グレンラガン!?」


『こっちは大丈夫よ!』

『間違いねぇ。ここは見滝原だ!!だってよぉ… へへ。懐かしい顔がいるんだからさ!』グスン


『了解だ!やるぞ!ヴィラル!!』

『これが魔女とやらか?面白い。まとめて蹴散らしてやる!!』ギュウゥゥゥゥン!!

535: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:38:56.29 ID:B7kJjKAH0
ほむら「」

ゴォッ…! ゴォッ…!!

さやか「ねぇ、ほむら。今…のって!?」

ほむら「」ペタン

さやか「しかも。しかもあの声って…!」ジワ…


マミ「再会を喜ぶのは後よ?」ニコ

杏子「わぁーってるって!」ニヒヒ

シモン『聞こえるか、リーロン。天気は最悪、状況は不明』

シモン『だが…到着早々懐かしい顔に出会えた!』

シモン『ダチと…ついでに魔女にな!!』ニッ

ズバァッ!!

ヴィラル『ちょこまかとよく動くものだ。それで撹乱でもしてるつもりか?』

シモン『だったら…残念だったな!!』

ガキィンッ!

シモヴィラ『『グレン…!ブウゥゥメランッッ!!』』ヒュゴッ…!

ズババババババッ!!

杏子「よっしゃ!こっちも負けてらんねぇ!!」

マミ「ドリル、使うわよ?」キラン

杏子「任せろ!」

ギュイィィィィィン!!…ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!!

536: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:40:46.86 ID:B7kJjKAH0
ほむら「魔女クラスの敵を次々と…」ポカーン…

ほむら「なんなのよ、本当に。もう…」グスン

さやか「…ね、ねぇ。ほむら」

さやか「なんかさ…上手く言えないんだけど!」

ほむら「さやか。多分私も同じ気持ちよ」スクッ


ほむさや「「身体の底から…力が湧いて来る!!」」パァッ


ほむら「行きましょう。彼等にばっかり良い格好はさせられない」タタッ

さやか「オッケー、ほむら! わたしたちも…まだまだ戦える!」タンッ

----------

537: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:44:40.47 ID:B7kJjKAH0


……

………

シモン「今のところ目に付くのは…あらかた倒したみたいだな」フウ

ヴィラル「これが魔女なのだとしたら、とんだ期待外れだ」チッ

シモン「まぁそう言うな。心配が杞憂で終るならそれに越したことはないさ」ハハ

ほむら『シモン!シモンなんでしょ!?』

ヴィラル「知り合いか?」

シモン「あぁ。以前一緒に戦った魔法少女だ」コク

ヴィラル「周囲に人影は見当たらないな。降りるぞ」シュゴオォォォ…

杏子『こっちも着陸するよ』


スタッ

スタッ


ヴィラル「この足元をうろちょろしているものは何だ」ゲシッ

ピキイィィィ! アタフタ

マミ「そいつは使い魔よ。心の強い人間なら、放っておいても大した害はないから大丈夫」

杏子「でも、なんだってコイツら結界の外に」

シモン「それは聞いてみればわかることだ」

538: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:45:58.92 ID:B7kJjKAH0
さやか「あ…う。う、ウワアアアアァァァァン!!」ダッ

さやか「マミさん!杏子ぉ!シモンんん!!」ダキッ

マミ「あら、大きくなったわね。美樹さん」ニコ… ナデナデ

さやか「バカバカ!!二人とも黙っていなくなっちゃうんだもん!」

さやか「寂しかったんだよ!?悲しかったんだからね!?」ポカポカ

マミ「うん。うん… ごめんね、美樹さん」

杏子「あん時はあたしらも、若かったからな」

杏子「説明より先に行動しちまった…つーかさ」タハハ

マミ「杏子ったら… それだと私たちが年寄りみたいじゃない」

さやか「なんだよそれ…グシッ」

さやか「会いたかったよ、杏子ぉ…グスン、グスン」

杏子「あたしもだよ。さやか」エヘ


ほむら「こんな…こんなことって…」グス

シモン「久し振りだな。ほむら」

ほむら「本当に、本当にシモンなの…?」

シモン「当たり前だ。穴掘りシモンが、そう何人もいてたまるか」ニコッ

ほむら「なんでこんないいタイミングで戻ってくるのよ…」ポロポロ

539: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:47:44.66 ID:B7kJjKAH0
シモン「ダチのピンチに駆け付けるのは当然だろ」ビシッ

シモン「そうだ。まどかはどうしてる?」

シモン「アイツの声を聞いて、俺たちはここまで来たんだ」

ほむら「まどかの…?」グスッ

スタッ

キュウベェ「久し振りだね。暁美ほむら」ニコ

ほむら「インキュベーター…あなた、言葉を取り戻したのね」クッ

キュウベェ「そう露骨に身構えられるとショックなんだけど…」シュン

シモン「安心しろ、ほむら」

ヴィラル「そいつは俺たちと共に、銀河の果てまで大喧嘩に行った仲間だ」

ブータ「ブキュー! ペロ」

キュウベェ「あはは。くすぐったいじゃないか、ブータ」

ブータ「ブィー!!ブゥブゥ♪」

ほむら「銀河の果て?大喧嘩…?」キョトン

540: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:49:20.89 ID:B7kJjKAH0
さやか「シモン…会いたかったよ!」

シモン「元気そうだな、さやか」ニコ

さやか「へへ。元気がとりえのさやかちゃんですからね」エヘ

シモン「はは。昔と変わってないな」

さやか「ちょっとー!それどういう意味だよぉー」ブー

杏子「成長してねぇ。ってことじゃねーの?」ニヒヒヒ

さやか「ひっどぉーい!あたしだって成長してるよ!?」ホレホレ

さやか「……」ジー…

さやか「シモンはすっごく背が伸びたんだね?」

シモン(そういえば多元宇宙でアニキにも言われたっけ…)ハハ

ほむら「積もる話もあるでしょうけど」

ほむら「ひとまず私の家に来て頂戴」

541: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:50:30.80 ID:B7kJjKAH0
マミ「そうね。ここだと…雨も風も吹き付けてずぶ濡れになっちゃう。…ふぇ」クシュンッ

シモン「あぁ。そうだな」

ヴィラル「グレンラガンとグレンマギカはどうする」

さやか「あの蒼いグレンラガン、グレンマギカって名前なんだね」ヘエェ…

ほむら「うちのアパートの隣が空き地になっているから、そこに置くといいわ」

ほむら「本当なら人目につくのは良くないのでしょうけど」

さやか「大丈夫だよ、ほむら。多分この辺の人たち、もう総合体育館の方に避難してると思うから」

ほむら「そうね。なら…戻りましょう。まどかも待ってるから」

542: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:51:38.76 ID:B7kJjKAH0
-ほむらの家-

ビュオオォォォ…

ガタッ…ガタガタガタッ

まどか「凄い風。厚い窓がこんなに震えるなんて」

QB「どうやら外の戦闘は終わったみたいだ」

QB「小さい使い魔はまだまだ残っているみたいだけど」

QB「魔女クラスのものは消滅したんじゃないかな」

まどか「よかったぁ。ほむらちゃんたち無事なんだ!」

QB「だといいんだけどね」


シュゴオォォォォ…ガシャン


………

まどか「? 今、外で何か聞こえなかった?」

QB「そういえばジェットエンジンのような音が聞こえたね」キュプ

まどか「何が起こったんだろう…ちょっと見てm

ガチャ…バタン!

シモン「戻ってきたぞ、まどか!」

543: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:52:45.68 ID:B7kJjKAH0
マミ「鹿目さん、元気にしてたかしら?」

杏子「よっ。久し振りだな」ニッ

まどか「」

まどか「」

まどか「え」

まどか「あ…う」プルプル

さやか「おーい… ダメだ。固まってるよ」

ほむら「だから驚かすのはやめなさいって言ったのよ」ファサ

キュウベェ「やぁ、久し振りだね。インキュベーター」エヘヘ

QB「」

QB「どうなってるんだい」

まどか「……シモン君!マミさん!杏子ちゃぁぁん!!」ダキッ

さやか「あ。わたしと同じ反応だ」アハ

………

……


544: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:55:52.89 ID:B7kJjKAH0
ほむら「アンチスパイラルに天元突破グレンラガン… それにグレンマギカ…」エーット

マミ「暁美さん、大丈夫?」ハイ、オチャ

ほむら「ええ。ありがとう、大丈夫よ」フゥ

ほむら「話のとんでもない大きさに、少し戸惑っていただけだから」ズズ…

さやか「うーあー!マミさんも杏子も、わたしが会社で書類と戦ってる時に」

さやか「そんな凄いことしてただなんてー!羨ましい!わたしも一緒に行きたかった!!」イイナー

杏子「おいおい。そうは言っても大変だったんだぜ?」

マミ「私たちも大切な仲間を失ってしまったものね…」

さやか「あ…… ごめん… なんか、聞いててはしゃいじゃって」

マミ「いいのよ。その方が美樹さんらしいじゃない」クス

まどか「シモン君たち、そんな大変な相手と戦ってたんだね」

まどか「それに。シモン君の大切な人が…」シュン

QB「驚いたよ。感情と引きかえに知性と言葉を失った個体が」

QB「感情をそのままに知性と言葉を取り戻すなんて」

545: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 16:57:06.14 ID:B7kJjKAH0
キュウベェ「実はボクが一番驚いているよ」

キュウベェ「感情を持つということは、こんなにも世界が広がるんだってね」ハハ

シモン「…俺たちの世界の出来事は、大体そんなところだ」

シモン「それと紹介が遅れたが、コイツはヴィラル」

シモン「大グレン団の頼りになる仲間だ」

マミ「見た目はちょっと怖いけど、優しい方なのよ?」ニコ

ヴィラル「フン。その紹介は気に入らんが… よろしく頼む」

ほむら「ええ。こちらこそよろしくね」

シモン「ほむら。今度はこっちの世界が。見滝原が」

シモン「今、どうなってるのかを教えてくれないか?」

シモン「俺たちはまどかの声を聞いて、ここに来たんだ」

まどか「私の…声?」

シモン「あぁ。前に詢子に貰ったケータイから、途切れ途切れだけどな」

まどか(もしかしてあの時の… 届いてた… あの時の言葉、届いてたんだ…!)

ほむら「…こちらの状況は好ましくないわ」

ほむら「以前あなたと一緒に倒したワルプルギスの夜。あんなものとは比べ物にならないほど」

ほむら「とてつもなく強大な災厄が。魔女が接近しているの」

………

……


546: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:00:14.80 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「ほぉ。するとさっきの連中は、魔女ではなく」

シモン「この後に来る大本命の、使いパシリってことか」

ヴィラル「安心したぞ。あれが魔女だというのなら、落胆するところだったからな」

ほむら「頼もしいわね」

QB「魔女がこの街に到達するのは、最初の予想通り。明日の昼過ぎから夕方に掛けてだと思うよ」

マミ「テレビもラジオもダメみたいだから、その情報は助かるわね」

まどか「それも、魔女の影響なの…?」

キュウベェ「多分そうだろうね」

マミ「その魔女って、まだ離れた場所にいるのよね?」

QB「それだけ強大な力を持っているってことさ」

杏子「なんとしてもまどかを守らねーとな」

まどか「ありがとう、杏子ちゃん」

さやか「ねぇ、シモン。ほむら。わたしたち…本当に勝てるのかな…」ギュ…

ほむら「それは…」

シモン「勝てるかな、じゃねぇ。勝つんだよ」ニコ

547: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:01:17.69 ID:B7kJjKAH0
シモン「ほむら、まどか、さやか、マミに杏子。ブータとキュウべぇ。それにヴィラル」

シモン「忘れたのか?さやか。見滝原グレン団のドリルを」グッ

杏子「忘れるわけねーだろ?」ニヤッ

マミ「ええ。天を創り…希望を繋げるドリルですものね」ニコ

さやか「マミさん、杏子…」ウルッ


マミ「そうだ。暁美さん、キッチン借りていいかしら?」

ほむら「構わないけど…食材なんてほとんど置いてないわよ?」

マミ「え…」

マミ「明日に備えて、みんなに食事でもって思ったのだけど…」

さやか「ええええええ! マミさんの料理、食べたかったあ」ヨダレ

杏子「それなら心配ねーぜ」

杏子「こんなこともあろーかと、操縦席ん中に食材詰め込んできた」ビシッ

548: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:02:32.13 ID:B7kJjKAH0
マミ「あの大荷物…食材だったのね」ハァ

シモン「あはは。準備がいいな、杏子は」

まどか「と、ところでヴィラルさん」

まどか「そんな大きな鉈持って何処か出かけるんですか?」オソルオソル

ヴィラル「ん?…あぁ。食材がないなら、あの使い魔とやらを狩って食えないかと思ってたところだが」

ヴィラル「無用な心配だったようだな」

ほむら「用意周到な杏子に感謝しないといけないわね」ブルブル

まどか「あんなん食べたら絶対お腹壊しちゃうよ…」ブルブル

マミ「そもそも口に入れたくないわよ」ビシッ

549: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:04:17.30 ID:B7kJjKAH0
ジュージュー…

カチャカチャカチャ…ジャッジャッ

コトコト…グツグツ…


マミ「はい、お待たせ♪」

さやか「うわぉ!!」

マミ「向こうの食材を、こちらの調味料で味付けして作ってみたのだけど…お口に合うかしら?」

さやか「よくよく考えると凄い料理だよね。二つの世界のコラボレーションって」ヒョイパク

ほむら「貴重な体験ね」ホムホムモグモグ

まどか「…美味しい!マミさん、これ美味しいよ!」パクパク

ヴィラル「相変わらず料理の上手い女だ」ガツガツ

シモン「あぁ。腹いっぱい食って明日に備えよう」ムシャムシャ

杏子「ん」ホレ

ヴィラル「なんのつもりだ」

杏子「ほら、これも食え」

ヴィラル「なんだこれは」

杏子「マミを手伝って、あたしも作ったんだよ。ほら。食え」グイ

ヴィラル「……フン」モグモグ

杏子「……」ドキドキ

550: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:06:32.52 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「悪くない味だ」

杏子「そ、そうか? よかったぁ…」ホッ

さやか「……」

ほむら「……」

まどか「……」

シモン「……」

キュウベェ「……」

マミ「……」

杏子「な!?みんなして何だよ!?」

ヴィラル「貴様等何を見ている」

さやか「へぇー?ほぉーう?ふぅーん?」ニヤニヤ

マミ「あらあら。杏子ったら」ニコニコ

キュウベェ「そうか。杏子はそういう趣味だったんだねぇ…」ウンウン

ほむら「あなたがそんな表情するなんて、意外ね」

まどか「杏子ちゃん…そっかぁ。そうなんだぁ///」

シモン「ヴィラル。お前も隅に置けないってワケか」アハハ

杏子「え、いや!これは、だなぁ!!」アセッ

551: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:07:26.52 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「…勘違いするな。貴様ら」

ヴィラル「コイツは人間で俺は獣人だ。しかも…俺はかつての螺旋王より」

ヴィラル「死ぬこともなく…老いることもない身体を授かっている」

さやか「それって…不老不死ってこと!?」

QB「本当かい?さすがのボクも、不老不死の生き物なんて初めて見るよ」

杏子「……」

ヴィラル「そんな俺が、人間の女と相容れるわけがなかろう」フン

まどか「そんなの!そんなのって…」

杏子「いいんだよ、まどか」ポン

杏子「あたしだってコイツに言われてわかってるんだからさ」ニコ

まどか「でも…でも…!」

杏子「それよりも。今は魔女を倒すのが先だろ?」ニカッ

ヴィラル「そういうことだ。その為にも今はしっかりと食っておけ」モグモグ

シモン「ヴィラル…」

----------

552: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:08:46.67 ID:B7kJjKAH0
ザアァァァ…

ビュオオォォォ…ガタガタッ…


ほむら「みんなは休んだけれど」

ほむら「あなたは寝ないのかしら」

ヴィラル「俺は寝る必要がない身体なのでな」

ヴィラル「窓の外は…嵐の吹き荒れる暗闇か」

ヴィラル「女二人に聞いていたのとは随分と違う。暗く静かな街だ」

ほむら「住民が避難してる上に、発電所もやられたのでしょうね」

ヴィラル「成る程な」フン

ヴィラル「…シモンから聞いた。貴様は同じ時を何度も繰り返したのだと」

ほむら「ええ。友だちを…まどかを救うために、私は何度も繰り返した」

ほむら「でも、今はこの時間軸を精一杯生きるつもりよ」

ほむら「みんなと…シモンやあなた、異世界の人たちとも出会えたこの時間を」

ヴィラル「そうか」

553: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:10:06.55 ID:B7kJjKAH0
ほむら「…前にね。まどかに言われたの」

ほむら「魔法少女だろうが、どれだけ時間を繰り返していようが、違う時を生きていようが」

ほむら「私は私だって」

ヴィラル「……」

ほむら「だからあなたも…」

ヴィラル「さっさと寝ろ。明日に響くぞ」

ほむら「…そうね」

ほむら「宇宙の果てまで大喧嘩に行って、見事勝利したあなたたちの力」

ほむら「頼りにさせてもらうわ」

ヴィラル「フン…」

ほむら「お休みなさい」ファサッ

スタスタスタ…

----------

554: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 17:13:12.47 ID:B7kJjKAH0
ここまでで投下一旦ストップします。

残りは手直ししながら、今夜中に最後まで一気に投下できればと思ってます。

それでは一度失礼します。

558: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:13:32.43 ID:B7kJjKAH0
-魔女到達予定日当日
       見滝原市郊外-

ビュオオオォォォ…

ゴロゴロゴロ…

さやか「うひゃぁ…なんとゆーか世紀末っぽいですなぁ」

マミ『美樹さん、暁美さん。あなたたちは鹿目さんの傍で待っていた方が…』

ほむら「いえ。戦力は少しでも多い方が確実だから」

さやか「そうそう。それに… わたし、久し振りにマミさんたちと一緒に」

さやか「大切な友だちの為に戦うことができて、すっごく嬉しいんですよ?」

さやか「きっと、ほむらだってそう」ネ?

ほむら「……ええ」コク

マミ『二人とも…』

ほむら「天候の荒れ方も昨日までの比ではないわ。そろそろ本命が姿を現すはずよ」

杏子『でもよ。こっちのキュウべぇが一緒とは言え… まどかのヤツ、一人で本当に大丈夫なのか?』

ほむら「まどかは私たちを信じてくれてる」

ほむら「だから、信じてるのよ。私もまどかのことを」

杏子『そっか。ほむらがそう言うなら…わかったよ』

ザアァァァァ…

559: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:17:40.75 ID:B7kJjKAH0
さやか「作戦は…一点集中突破して」

ヴィラル「さっさと頭を叩いてケリをつける。だったな」

ほむら「ガンメン二機は、魔女本体を直接攻撃」

ほむら「私とさやかは可能な限りそのサポートに回るわ」

シモン『頼んだぞ、ほむら。さやか』

さやか「まっかせといてよ♪」


ゾゾゾゾ…

ザワザワザワザワ…


マミ『どうやら…お出ましのようね?』ガチッ


『ウフフフフ…♪』


ほむら「まどかのところには行かせない」

ほむら「ここから先へは一歩たりとも進めると思わないことね」ギロッ

シモン『大きさ自体は…こちらと同じくらいか』

シモン『先手必勝!仕掛けるぞ、ヴィラル!マミ!杏子!!』

ヴィラル『言われなくとも!接近して一気に終らせる!』ゴォッ!!

560: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:24:28.27 ID:B7kJjKAH0
杏子『マミ!こっちも遅れんな!』

マミ『ええ!登場早々悪いけど…消えてもらうわ!』ヒュゴッ!!


『ウフフ。ウフ♪』キイィィィ…


…ィィイイン

ヴィラル『うぐッ…!!なん、だ…この、不快な音は!?』

シモン『…………ッッ!頭が、割れそう…だ…!!』

杏子『う、あ…ぁぁぁ…!!』

マミ『何…この…引っ張り出されるよう、な…感覚…!』

さやか「ね、ねぇ。何かシモン達の様子がおかしいよ?」

さやか「っ!? ……や、だ… なによ…これ。頭が…っ!!」ガクッ

ほむら「この耳鳴り…精神攻撃…!?」クッ

…ビュンッ…ビュオッ!!

さやか「…また使い魔!? え…ちょっと、あれって…!」


ワルプルギス『キャハハハ!』

ワルプルギス『アハハハ!』

561: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:30:09.07 ID:B7kJjKAH0
さやか「まさか。そんな… 嘘、でしょ…」ボーゼン

ほむら「どうして…!六年前に倒したはずよ!?」

キュウベェ『あれは魔女がキミたちの記憶を覗いて作り出したニセモノだ!』

さやか「キュウべぇ!?」

マミ『…さっきの耳鳴りね?』

キュウベェ『でも気を付けて。ニセモノとは言っても、あれは相当高い魔力を秘めてる』

杏子『何だよこれ…ワルプルギスの夜がどんどん増えてるじゃねーか!!』

ほむら「私たち魔法少女の心に刻まれていた恐怖を、再生しているとでもいうの…」タジッ


ムガン『……』

AS機『……』


マミ『あれは…ムガンに、アンチスパイラルの…!』

杏子『ったく…見滝原に来てまで、あのブキミメカとご対面かよ!』チッ

ヒュンッ ヒラリ ヒラッ

ヴィラル『気をつけろ! コイツら…オリジナルよりも素早いぞ!』

562: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:35:06.58 ID:B7kJjKAH0
魔女『ウフフフフフ♪』


ほむら「そんな… ワルプルギスの夜まで…」ガクッ…

さやか「しっかりして、ほむら!」

さやか「数は多いけど…戦うしかないよ!」

さやか「それに、キュウべぇも言ってたでしょ!あれはニセモノだって!」

ほむら「……」

さやか「まどかが。まどかがわたし達のこと、信じて待ってるんでしょ!?」

ほむら「……ええ。そうね。その通りよ」

ほむら「…私としたことが。あなたに励まされるなんて」グッ…

さやか「行こう、ほむら!」タッ…!


ヴィラル「本体を狙おうにも…コイツらが邪魔を!!」

シモン「だったら…使い魔もろとも、本体をぶっ叩けばいい!!」ギュウゥゥゥン…!!

ヴィラル「そうか。その通りだなぁ!!」

シモン「食らえ!これがグレンラガンの…」

ヴィラル「フルドリライズ形態だ!!」ズバァッ!!

563: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:39:37.80 ID:B7kJjKAH0
ザシュッ…ズンッ!! ズドッ!


ワルプルギス『キャハハハ』ヒラリ

ムガン『……』ヒラリ


シモン「避けられた!?」

杏子『シモン!取りこぼしはこっちで拾ってやる!!』

マミ『これでも食らいなさい! トッカ・スピラーレ!』シュルルッ…ヒュンッ

ギュッ…ググググ…

ヴィラル「リボンで動きを…やるな!女ァ!!」

シモン「感心してる場合か!今のうちに本体を…!」


ワルプルギス『アハハハハ!』ピタッ

AS機『ケタケタ』ピトッ

ムガン『……』ピタッ


杏子『まだ残ってやがった!』

マミ『杏子!グレンラガンが張り付かれてる!』

564: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:44:44.51 ID:B7kJjKAH0
シモン「…ダメだ!振り解けねぇ!!」クソッ!

ヴィラル「マズイぞシモン!コイツら自爆する気だ…!」

シモン「離れ…やがれええええええええ!!」ギュウゥゥゥ…


ズガァァァン!ドゴォン!ドガアアァァン…!!


マミ『…シモン君!?』

杏子『おい…嘘だろ!?』


ワルプルギス『アハ!アハハ!』ピトッ


杏子『な!? ヤバ…!!』

……ボガァン!!


魔女『……♪』スイー…

565: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:50:33.25 ID:B7kJjKAH0
ほむら「まずい…魔女が!」ハッ

ほむら「離れて、さやか!爆薬を起爆させる!」ピッ

…ズドン!! ドン! ドガァン!!

さやか「ダメだ、ほむら!涼しい顔してる!」

ほむら「重火器の一斉射で…!」

ヒュン…ヒュン! ダダッ!!ズガガガガガ!!


ムガン『……』サッ


ほむら「邪魔よ!どきなさい!!」

さやか「使い魔が盾に!?」

さやか「だったら直接斬り付ける!」タタッ

さやか「ここは通さないって、言ってるでしょぉ!」ズバシュッ!!


ムガン『』

…パラ…パラ …ドン!!ドガン!


さやか「……っ! なんなのあれ!破片が爆発してる!!」クッ

566: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:53:37.85 ID:B7kJjKAH0
ほむら「魔女に届かない…届かない、届かない!!」

ズダダッ!…ダダダダッ!!

さやか「落ち着いてよ、ほむらぁ!」


魔女『ウフ。ウフフフ♪』キュインッ


……ゴアァァッ!!

さやか「うああぁぁっ!?」

ほむら「きゃぁっ!!」


………

杏子『大丈夫か、マミ!』キュウゥゥン…

杏子『ちっきしょ… こっちも腕やられちまったのか…』ガチッ、ガチッ…

マミ『そんな… シモン君が!シモン君が…!!』ポロポロ

杏子『マミ!しっかりしろ!!』

杏子『なっ…マギカのパワーゲージが落ちて… おい、どうした!!動け!!』

567: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 21:57:22.90 ID:B7kJjKAH0
-ほむらの家-

QB「……」

QB「まずいね」キュプ

まどか「…ど、どうしたの?」

QB「来るよ。魔女がこの場所に」

まどか「え…でも、そんな!ほむらちゃんやシモン君たちは!?」

QB「……」

まどか「嘘、そんなの嘘だよ!」

QB「逃げた方がいい」

まどか「でも、逃げるって何処に!?」

QB「考えるよりも、早くここを離れるべきだと思うね」

まどか「……っ!!」グスッ

ガチャ…バタン!

タッタッタ…


ワルプルギス『キャハハハハハハ!!』ビュオォッ

ムガン『……』ビュゥッ

魔女『フフ♪ウフ♪ウフフ♪』

568: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:00:00.00 ID:B7kJjKAH0
タッタッタッ…

まどか「そんな…なんでワルプルギスの夜が!? それもあんなにたくさん…!」

QB「きっとあの魔女の能力だ」

まどか「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」タッタッタッタッ…


魔女『ウフフフ♪』ヒュンッ


QB「急ごう。どうやら見つかったみたいだ」


魔女『ウフ♪ウフ♪ウフフ♪』ヒュンッ…ヒュンッ


まどか「ひっ!?」

QB「あの腕でキミを捕食しようと狙ってる」

QB「どこか物陰に隠れ…」ズドンッ

QB「」パタリ…

まどか「キュウべぇ!?」


魔女『ウフ♪』シュルルルルッ

ズル…ズル… トプン


まどか「逃げないと…逃げ、ないと…」ガタガタガタガタ

569: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:02:04.97 ID:B7kJjKAH0
………

マミ「シモン君…!嘘よ!!返事して!ねぇ…お願い、お願いだから!!」

杏子「チクショウ!!何で動かねぇんだよ!頼む!頼むから動いてくれ!!」

杏子「ダチが…あたしのダチが危ないんだよ!!」ダンッ!ダンッ!

ググッ… ギギギギ…

マミ「!?」

杏子「…っ!!」

マミ杏「「グレンラガン!!」」

シモン『しっかりしろ!マミ!』ボロッ…

マミ「シモン…シモン君!?」ポロポロ

杏子「お、おい…大丈夫、なのか?」

ヴィラル『心配するな。たかが…機体の両脚と片腕をやられただけだ…』

ほむら「シモン…! 魔女、が… まどかのとこ、に…」ヨロロ…

シモン『俺たちに、任せろ…』

シモン『ヴィラル!』ガチッ

さやか「ラガンが…分離?」ヘ?

ヴィラル『しっかり掴まってろ』ガシッ

570: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:06:00.02 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル『行…けええええぇぇぇ!!』ブンッ…!!

ビュオオオォォォォッ!!

シモン『うおおおおおおおおお!!』

ブータ『ブッキュウウウゥゥゥゥ!!』


魔女『ウフ♪ウフフフフフ♪』

シュルシュル…サワサワ


まどか「ひっ…嫌、いやだ、よ… 来ないでぇ!」ブンッ!

シュルルッ…トプン…

まどか「バットが…飲まれた…」ブルブル


シモン「ま、ど………かあああぁぁぁっっ!!」

ズダンッ!!


魔女『』


まどか「シモン君!?」パァッ

ドガッシャァァ!!ガラガラ…

571: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:11:01.58 ID:B7kJjKAH0
まどか「けほ…こほっ…」

シモン「大丈夫か、まどか…!」ポタ…ポタ…

まどか「うん…」グスン

まどか「! …シモン君、血が…」

シモン「安心しろ。ちょっと擦り剥いただけだ」


魔女『ウフ…』

ズルッ…ズルル…


まどか「あんな穴が空いてるのに… ま、まだ動くの…」

シモン「お前がまどかを取り込もうってんなら…」クルッ

シモン「まずは俺が!大グレン団の穴掘りシモンが相手になってやる!!」ググッ


魔女『ウゥゥ…ウゥ…ウゥ』

シュルルルッ… ヒュンッ ヒュンッ


シモン「な… なんだ、これ!…ぐぁッ!」

ググググ…ギチ、ギチギチ…

まどか「く、ぁ……が… 苦しい、よ…」

シモン「身体の力が、抜けて… どうなってやがる…力が、力が入んねぇ…!!」グタァ…

ブータ「ブーッ!!ブーッ!! ブキュッ!…ブッ!?ブイィィィ……」クタァ

572: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:13:12.78 ID:B7kJjKAH0
タッタッタッタッ…

杏子「まどかとシモン…何処だ!?」

マミ「いた…あそこ!」

キュウベェ「まずいよ!二人とも魔女に取り込まれかかってる!」

ズダンッ!!ズダンッ!!…キィンッ!!

マミ「そんな!攻撃が効かない!?」

シモン「う…ぐ、ぁ…」

まどか「ぁ…ぁ、あ…」

ヨロ…ヨロ…

ほむら「まどかあああぁぁぁ!!」

さやか「まどか!シモン!」

さやか「わたしの身体…もっと、もっと早く回復してよ!!」

杏子「チキショウ! …シモオオオォォォン!!」

キュウベェ「……」

キュウベェ「きゅっぷい」

ヒョコヒョコヒョコ

キュウベェ「どうやら。あの腕は穢れそのものだね」

573: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:16:44.95 ID:B7kJjKAH0
キュウベェ「あれに捕らわれれば。ジワジワと…生命力や因果を吸い上げられる」

キュウベェ「こうなってしまった以上、残念だけど」

キュウベェ「もう…どうしようもないよ」グッ…

マミ「だからって、見捨てられるわけないじゃない!!」

キュウベェ「キミならそう言うと思ってた」ニコ

マミ「キュウべぇ?」

テクテクテク…

キュウベェ「知ってるよね。ボクらはグリーフシードの穢れを吸収することが出来るって」キュプ

キュウベェ「でもそれは、何もグリーフシードじゃなくても構わないんだ」

ピタッ

キュウベェ「グリーフシードに封じ込められている形態が、一番吸収しやすいってだけでさ」

杏子「おい、お前何を…」

キュウベェ「これから二人を包んでる穢れを、ボクが全て吸収する」

574: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:20:57.26 ID:B7kJjKAH0
キュウベェ「みんなはその間に、二人を助け出してくれるかな」

ほむら「キュウべぇ!!」

キュウベェ「いくよ…」

キュウベェ「数千年溜め込まれたキミの穢れと。友だちを助けたいボクの気持ちと」

キュウベェ「どちらが強いか。根競べといこうじゃないか」キッ

スー… ズォォォォォォ…!!

キュウベェ「キュプ…キュ…キュップウゥゥゥ!!」

マミ「キュウべぇ!あなたそんなことしたら…!」

杏子「バカ野郎!キュウべぇの決意を無駄にすんじゃねぇ!!」

杏子「二人を引っ張り出すぞ!手ぇ貸せ!!」ググググッ

マミ「――――っ!!」グググッ…!!

キュウベェ「まだ…まだだ…ボクは、まだ…やれるぞ…!」

キュウベェ「キュ…プ… キュイイィィィッ!!」ズオォォォォ…

キュウベェ「さぁ、さやか!キミの剣でこの黒い腕を断ち切るんだ!」

さやか「…! うあああああああ!!」ザシュッ!

ズ、ボォッ…!

杏子「やった!引っ張り出せた!!」

575: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:23:51.42 ID:B7kJjKAH0
シモン「かはっ…けほっ… はぁっ、はぁっ… ありがとう、助かった…!」

まどか「げほっ…ごほっ、ごほっ… あれ、私… 生きてる…?」

ほむら「まどかぁ!シモン!二人とも…良かった!」ポロポロ

さやか「キュウべぇが…二人のこと命懸けで…」

マミ「もういい!二人とも助けたから!キュウべぇ!もう大丈夫なのよ!!」

キュウベェ「……」キュプ…

キュウベェ「ごめん…みんな。二人は助け出せた…けど」

キュウベェ「まどかの中の因果は…キュプッ…ほとんど取り込まれた、みたいだ…」

シモン「キュウべぇ、お前、身体が真っ黒に…!?」

ブータ「ブキュ――ッ!!ブゥッ!!ブィィィ!!」ポロポロ

キュウベェ「いいんだ、ブータ。これはボクがやりたくてやったことだから」ニコ

ブータ「ブキュ……」シュン…

キュウベェ「シモン、杏子。そしてマミ。キミたちと一緒に過ごして、ボクは色んなことを教えてもらった」

キュウベェ「人の強さ。弱さ。優しさ。喜び。悲しみ。怒り。そして誰かを愛するということ」

マミ「いやよ…キュウべぇ…」ポロポロ

576: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:25:32.85 ID:B7kJjKAH0
マミ「あなたは…」

マミ「一人ぼっちだった私の傍にずっといてくれた」

マミ「それは…私たちに酷いことしたこともあったけど」グス

マミ「でも。でもあなたは、言葉を失ってからもずっと私の傍にいてくれたじゃない!」

マミ「これからもずっと…私の傍にいてくれるんでしょ?ねぇ?」ポロポロ

杏子「マミ…」

キュウベェ「ごめんよ…マミ」

キュウベェ「感情を持ってしまったボクでは」

キュウベェ「今の。この瞬間の、この気持ちを。他の個体と情報共有することができないのが、本当に残念だよ」アハ…

キュウベェ「でも、だからこそ。これはボクだけのもの」

キュウベェ「ボクだけが見つけた宝物なのかもしれないね」

キュウベェ「ねぇ。シモン」

キュウベェ「ボクは…ちゃんと大グレン団の仲間になれたのかな?」

シモン「当然だ… お前は俺たちの!大グレン団の仲間、キュウべぇだろうが!!」

ブータ「ブーッ!!ブィブィ!!」

577: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:27:25.67 ID:B7kJjKAH0
キュウベェ「それを聞いて安心したよ」キュップイ

キュウベェ「さぁ。そろそろお別れだ。この穢れはボクが持って逝く」

キュウベェ「ありがとう。マミ、杏子、シモン。そして…ブータ。ボクの最高の友だち」

マミ「私、あなたのこと忘れないから。絶対…絶対忘れないから」グスッ

キュウベェ「嬉しいなぁ。こういうとき、キミたち人間は… いや、大グレン団では何て言うんだったかな」

キュウベェ「……」

キュウベェ「そうだ…思い出したよ」キュプ

キュウベェ「あばよ、ダチ公…」ニコ

パタッ……ボロ、ボロボロ…

………

……


578: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:31:17.94 ID:B7kJjKAH0
----------

魔女『……ウゥゥ…オォ、オォォォォォ…』


シモン「なんだ…どう、した…?」ヨロッ

ほむら「因果を吸収して…魔女が…変わる…」

マミ「…グスン…離れましょう。グレンに残ってるヴィラルさんも心配だし」

シモン「みんな、ラガンに掴まれ…!戻るぞ…!」カチッ

ガション、ガション、ガション…


杏子「ヴィラル!」

ヴィラル「喚くな…」ヨタッ

杏子「良かった、このバカ野郎が…!」グスッ

ヴィラル「バカは貴様だ。獣人の生命力を甘く見てもらっては困る」

シモン「大丈夫か、ヴィラル」

ヴィラル「こんなのは傷のうちに入らん」

ヴィラル「それよりも。どうなった」

579: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:43:48.16 ID:B7kJjKAH0
シモン「まどかは無事だ。だが…彼女の因果とやらが魔女に取り込まれた」

ヴィラル「因果?」

ほむら「人が人として。動物が動物として生きる限り、多かれ少なかれ抱えているものよ」

ほむら「生き物だけではないわ。万物に宿る…」

ヴィラル「単刀直入に言え。それが魔女に取り込まれるとどうなる」ギロッ

ほむら「…魔女は。更に強大に変化する」ガクッ…

さやか「嘘… なによ、あれ…」ガクガクガク…


魔女『オ…ォォォ…』

魔女『アアア…オア…アアアァァァ♪』


まどか「あ…あぁ…空が…魔女に覆われてく…」ガタガタ…

ほむら「救済の魔女… クリームヒルト・グレートヒェン…」

ほむら「あれが現出してしまっては…」ギリッ

ほむら「もう、どうすることもできない。私たちは…消滅するのをただ待つだけ…」ガクッ

マミ(ソウルジェムに濁りが…)

マミ「しっかりして、暁美さん!」ユサユサ

580: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:51:05.32 ID:B7kJjKAH0
ガラッ… ゴゴゴゴ…

グラグラグラグラ…


杏子「な、なななななんだ、これ?」

杏子「瓦礫や地面が引っぺがされて空に…」

ほむら「……あの魔女の仕業よ」

ほむら「まどかの次は、この見滝原という地に蓄積された因果を取り込むつもり」

ほむら「それだけじゃない。あれはこの星の生命そのものを吸い上げるわ…」ストン…

シモン「街の全てを覆う、ドーム状の魔女ってわけか」

まどか「あれが…私の、私の中にあった力が形作った魔女…なの…?」ペタン…

さやか「無理だよ… あんなの、わたしたちでどうにかできるわけないよ…」ガクッ

杏子「おい、さやか!? ソウルジェムが… まだ諦めんじゃねぇ!」


クリームヒルト『オォォォ…オォォオオ…』


マミ「……」フウ

マミ「ヨーコさんが言ってたわよね」

マミ「こういう絶対的ピンチをなんとかするのが、グレン団でしょ?って」ニコ

581: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:52:11.89 ID:B7kJjKAH0
シモン「その通りだ。それに…月に比べたら、まだ小さい方だろうしな」ニッ

ヴィラル「面白い。やはり貴様ら…グレン団の大バカ野郎と一緒にいると飽きないな」フン

杏子「…やるならさっさとやっちまおーぜ。二人のソウルジェムが真っ黒になる前にさ」

さやか「なに…言ってるの?マミさんも杏子もシモンも…」

さやか「空いっぱいに広がってるんだよ!? 街ごと吸い上げるような魔女なんだよ!?」ガクガク

シモン「あぁ。そうだな」

ほむら「あなたたち…本気なの?」シンジランナイ

ほむら「勝てるわけなんてないじゃない…」

さやか「第一、どうやって戦うってのさ!?」

さやか「腕一本しか残ってないグレンに、ボロボロのラガン… それに動かないグレンマギカで!」

さやか「……どうやって戦うってのさ…」グスッ

さやか「そんなの…絶対に無理だよ!!」ポロポロ

ほむら「ごめんね。まどか… 私、あなたを守れなかった…」クスン…

まどか「ほむらちゃん…」

マミ「美樹さん。暁美さん。大丈夫よ」ポフッ

杏子「そうそう。なんとかなるって」

シモン「二人とも。忘れたならもう一度思い出させてやる」

シモン「無理を通して道理を蹴っ飛ばす!それが…俺たちグレン団のやり方だ!」

582: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:55:07.36 ID:B7kJjKAH0
スタッ

シモン「よし、ラガン。まだ行けるな?」ガチッ…

ギュイィィィン…!!

シモン「ほむら。あの魔女に弱点はないのか?」

ほむら「……」

ほむら「……そんなの聞いてどうするつもり?」

シモン「決まってるだろ。この街を覆うあの天井をブチ破る」ニコ

ほむら「……」

ほむら「弱点になるかわからない。けど…ドーム状に延びた脚の付け根」

ほむら「そこが本体のはずよ…」

シモン「わかった」

ヴィラル「グレンマギカは動きそうか?」

杏子「ダメだ。さっきの爆発で腕と…頭を少しやられちまってる」

杏子「とてもじゃないけど、あそこまで高く飛べそうにない」クソッ

マミ「ヴィラルさんと杏子はここで待ってて」

マミ「私がシモン君と一緒に行くわ」

583: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 22:57:25.59 ID:B7kJjKAH0
まどか「マミ…さん…?」

さやか「ダメだよ、そんな…!」

マミ「私ならリボンと銃で遠近どちらの間合いにも対応できる」

シモン「……」

シモン「…わかった。行こう、マミ」

マミ「この街にあんな天井は要らないわ。突き破ってやりましょう?」クス

ヨイショット…

マミ「さすがに…大人になってのラガン二人乗りは、少し窮屈ね…///」

ギュゥギュゥムニムニ

シモン「あ、あぁ…///」

ヴィラル「準備はいいか、シモン」

ヴィラル「グレンの最後のパワーで…アイツに向けて、ラガンを思い切り投げ飛ばす!」ガシィッ!

シモン「こっちはいつでも大丈夫だ!」

ヴィラル「よし!……行ってこい!シモォォォォォン!!」ググッ………ブゥンッ!!


…ビュオォォォッ!!


ガシャ…ボロッ ゴトン…

まどか「残ってたグレンの腕が…」

584: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:02:37.53 ID:B7kJjKAH0
ほむら「バカ…二人とも大バカよ…」グスン

さやか「マミさん…シモン… なんで。なんでそこまでするんだよ…!!」


ビュ…オオォォォォッ!!

シモン「マ…ミ!しっかり、掴まってろ!!」

マミ「このままじゃ…届かない…!」

シモン「任せろ!ドリルを伸ばして…空中の瓦礫に!」

ギュンッ…ガスッ!!

マミ「シモン君!あの岩の上にラガンを乗せて!」

ガションッ!!…スタッ

マミ「ティロ…フィナァーレッ!!」ガシャコ…ダンッ!!

シモン「そうか、反動で…!!」ギュウゥゥゥン!!


ガ゙シャコ…ズダンッ!!

      ズドンッ!!ズドンッ!!


シモン「もう…少し、だ…届けえぇぇぇぇぇ!!」

マミ「あと…少し!もう少し!!」


クリームヒルト『オォ… オオォォォ…?』


シモン「今だ!突っ込むぞ!!」ガチッ!

ギュイイィィンッ!!

シモマミ「「ラガン…インパクトオォォォッ!!!!」」

585: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:07:37.52 ID:B7kJjKAH0
クリームヒルト『……オ、オ、オオオ…』


ガキィィンッ!!

シモン「チキショウ!ドリルが…弾かれた!!」ギリッ

マミ「ドリルでダメなら!食らいなさい!」

マミ「ティロ…フィn

ワルプルギス『キャハハハ!』ズイッ

シモン「使い魔だと!?」」

マミ(そんな!今撃っても魔女には届かない…!)

AS機『ケタケタケタ』ガシッ!!

シモン「ラガンが掴まれた…!」

AS機『……』ビュンッ!

マミ「私たちを…叩き付けようっていうの…!?」

シモン「マズイぞ…このままじゃペシャンコだ…!!」


さやか「シモン!マミさん…!!」

ヴィラル「おい!二人がヤバイぞ!まだ動かせないのか!?」ダンッ!

杏子「こっちだってやってるよ!!」カチッ カチッカチッ…

杏子「頼む…頼むから動けよ!!」アセッ

ほむら「シモン…マミ… そんな…」フラァ…

586: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:15:13.69 ID:B7kJjKAH0
バチ…
    バチバチッ


まどか「今の…何の音?」


『諦めないで!シモンさん!!』


バチッ…

バチバチバチバチッ!!

ヴィラル「あの声は…」

杏子「な、なぁ…これ。一体何の音だ?」

さやか「あ…あ、ああああああアワワワワワワ」アレ、アレ…

さやか「そ、そらに…空に船が出てきた!!」ミテ!

まどか「」

ヴィラル「あれは…ダイガンザン! いや、違うな。今は…」

ほむら「」


シモン「あれは…!ダイグレンじゃないか!!」


ガキィンッ!!

AS機『』ドガァン…!

ヒュゴオオォォォ…… …パシッ!


『大丈夫ですか、お二人とも!』キャッチ


マミ「た、助かったぁ…」ドキドキ

シモン「白いグレンラガン!?」

587: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:17:30.53 ID:B7kJjKAH0
『はぁぃ♪超銀河ダイグレンとアークグレンはダメでも…』

『ダイグレンで、間に合わせてきたわ♪』


マミ「あの声って…!」パァッ

リーロン『お・ま・た・せ♪ みんなのリーロンよぉ♪』

さやか「」

ほむら「」

ヴィラル「あの連中…ダイグレンを改修して転移させてきたということか!」


リーロン『あ~ら。転移してきたのがダイグレンだけ。な~んて思って?』ウフフ

588: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:20:20.52 ID:B7kJjKAH0
-見滝原市上空
    ダイグレン艦橋-

リーロン「…さぁてと。お外の状況は… シベラ?」ピッ…ピピッ

シベラ「敵本体、中型機を大量放出!!」

テツカン「未確認の機体に…アンチスパイラルの機体も確認!…凄い量だぞ、これ!」

アーテン「構うこたぁねぇ!!主砲発射アァ!!」ポチポチポチポチッ

ズドンッ!! ズダァンッ!!

ダヤッカ「よし!ガンメン隊の各ガンメンは、主砲発射後に全機出撃だ!!」ダンッ

ダヤッカ「ガバル!ダイグレンを盾にして、グレンとマギカを守れ!」

ガバル「ヨーソロー!任せとけ!!」グルルルルッ

グオォォォォォ…


ゾーシィ『さぁて。ぼちぼち行くぜぇ?』

ゾーシィ『敵はわっけわかんねぇ連中だ。…だがな。何も恐れるこたぁねぇ!』

ダレガコワガッテルッテ?

アンナヤツラ、ヘデモネェ!

ゾーシィ『テメェら!俺とソーゾーシンに続きやがれ!!』ゴォォッ!!

589: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:23:11.14 ID:B7kJjKAH0
キッド『おう!超銀河旋風ブラザーズの名を』

アイラック『こっちの世界にも轟かせないとな!』

キッド『キッドナックル!』

アイラック『アインザー』

キッドアイラック『『出撃!!』』ガシュンッ…ゴォォッ!!


レイテ「頼んだよ?お父ちゃん。あたしがあいつら直してる間、背中は任せたからね!」ニカ

マッケン『任せろ、レイテ。みんな、お父ちゃんもう一つ世界を守ってくるからな』

マッケン『モーショーグン…出陣!!』ガシャンッ…ガゴンッ!!


ジョーガン『魔女が何だ!』

バリンボー『俺たちの母ちゃんの方がもっと怖かったぞ!!』

ジョーガン『うはははははははは!!』

バリンボー『俺たちのツインボークンで全部喰らい尽くしてやる!!』ゴッ…ゴゴゴゴォッ

590: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:24:51.47 ID:B7kJjKAH0
リーロン「待たせたわね、続いて出ちゃいなさい!」

ダヤッカ「あれは!黒いキングキタン!?…誰が乗ってるんだ!」

キヤル『聞こえっか、シモン!今回はあたしも留守番じゃねーぞぉ!』

キヤル『兄ちゃんの分まで…大暴れしてやっからなぁ!』エヘヘ

キヤル『黒の兄弟三女。キヤル!キングキタンブラック!行くぜぇ!!』…ダダッ!!

ダヤッカ「あいつ、いつのまに…」ポカーン


ヨーコ『へぇ… マミ、杏子。ここがあんたたちの世界?』

ヨーコ『あの邪魔な天井がなければ、とっても良さそうなところね』ニコ

ヨーコ『後方支援は任せて!…ヨーコMタンク…行くわよ!!』ヒュゴッ


ギミー『隊長!俺たちも来ちゃいました!!』ニヒ

ダリー『水臭いですよ、隊長!シモンさん!』

ギミー『行くぞ、ダリー!グラパールのカッコイイとこ…この世界の人たちにも見てもらおうぜ!』ビュオッ

ダリー『ちょっと!待ちなさいダリーったら!!』ビュンッ

591: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:26:40.00 ID:B7kJjKAH0
リーロン「本当にいいのね?」

リーロン「ロシウ総司令」

ロシウ『もちろんです!』

ロシウ『アンチスパイラルとの戦いの時…僕はただ、待っているだけだった』

ロシウ『でも!今度こそ僕も。彼と、シモンさんと一緒に戦いたい!』

キノン『ロシウさん…』

ロシウ『やれるか?キノン』

キノン『当たり前です!!』

リーロン「なら任せるわよ!」

リーロン「各機!グレンラガン三号機を中心にフォーメーション組んじゃってぇ!」

『『『『『うおおおおおおお!!』』』』』

ダヤッカ「よぉし!大グレン団の旗を掲げろ!!」ビシッ!

ダヤッカ「魔女とやらに…俺たちの戦いを見せてやれ!!」

バサァッ!…バタバタバタバタ…

592: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:30:23.69 ID:B7kJjKAH0
ズダンッ!!ズドォォン!!ドォォン…

      ダダダダダッ…!ザシュッ…

           バシバシッ!ズギュンッ…!!


さやか「なんなの、これ…」ポカーン…

ほむら「何もかもが常識ハズレだわ…」

ほむら「使い魔とは言え…あれだけの大群を蹴散らすなんて…」

杏子「すっげぇだろ? これが大グレン団」ヘhッ

杏子「これが…シモンのドリルを信じて集まった連中ってわけさ」ニヒ

まどか「すごい…すごいよ、杏子ちゃん!!」パァッ

ヴィラル「大したものだ。あの男も、あの連中も」

杏子「……」

杏子「お前も。まだ戦えるよな?グレンマギカ!」カチッ…


グレンマギカ「……」ギュゥゥン!!


杏子「いい返事だ」

スタッ

杏子「さぁて。それじゃ…ちょっくら行って来るぜ!」

ヴィラル「待て。一人で動かせるのか?」

杏子「っても、マミはシモンのとこだしなぁ…」ウーン…

593: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:31:43.41 ID:B7kJjKAH0
スタッ

杏子「な、お前…」

ヴィラル「さっさとしろ。この俺が手を貸してやる」

杏子「ヘヘ…行くぜ、ヴィラル!」

杏子「グレンマギカ…発進だ!!」ジャキン!…ゴォォッ!


さやか「行っちゃった…」

ほむら「反則よ…」グスッ…ヒグッ…

ほむら「あんなの、見せられたら…」

ほむら「信じたくなっちゃうじゃない…」ポロポロ

ほむら「まだ…奇跡は起きるって。信じたくなっちゃうじゃない…!」ヒグッ…ヒグッ

まどか「ほむらちゃん…」ギュッ

まどか「ね。ほむらちゃん?」

まどか「きっと。あるんだよ」

ほむら「まど、か…?」

まどか「奇跡も、魔法もあるんだよ」ニコ

ほむら「――――っ!!」ポロポロ

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ…かぁ」フウ

さやか「不思議だよね。あれ見てると、本当にそう思えてきちゃう」

さやか「昔も…そうだったっけ」エヘ

594: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:33:18.76 ID:B7kJjKAH0
シュタッ

ガションッ

レイテ「っと、こっぴどくやられたもんだね」アラマァ

ガションッ

シモン「直りそうか?レイテ」

まどか「マミさん!シモン君!」

レイテ「任せな。超銀河ダイグレンに搭載されてた修理ユニット持ってきてるからね」

レイテ「スペースガンメンってわけじゃないんだ」

レイテ「グレンとラガンなら、二十分…いや。十分でやってやるよ」ニヤリ

マミ「よかった…」ホッ

シモン「そうか、助かる!」

レイテ「お前ら気合入れて取り掛かりな!」

修理班「「「「おおおおおおおおお!!」」」」

レイテ「その間、あんたたちは傷の手当だ」ホラホラ

レイテ「そこの嬢ちゃんたち。手伝ってやってくれるかい?」

まどか「はい!」

595: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:34:46.65 ID:B7kJjKAH0
………

ロシウ『僕だって…大グレン団の一員だ!』

ロシウ『世界の一つや二つ、守ってみせる!!』ズババッ!!

杏子「気合入ってるじゃねーか、デコ助ぇ!!」ヘヘ

キノン『もう!杏子さん!!』プクー

杏子「怒るな怒るな」アハハ

ヴィラル「楽しそうだな、杏子」

杏子「あぁ。楽しいよ」

杏子「こうやって…みんなでバカみたいに騒げるのがさ!!」ガチッ… ギュイィィィィン!!

ジョーガン『祭りだ祭りだ!』ブチブチィッ

バリンボー『騒ぐぞ騒ぐぞ!!』ドガァン!!

杏子「あたしさ。わかったんだ」

ヴィラル「わかっただと?…何がだ」ドガガッ…ゲシッ!

杏子「お前がどう言おうと。お前がどう思おうとさ」

杏子「やっぱりあたしはあんたのことが好きだ」

ヴィラル「!?」ガガゴン!!

キヤル『お~い、大丈夫かぁ~?』

ヨーコ『なーに空中でズッこけてるのよ』

596: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:36:46.12 ID:B7kJjKAH0
杏子「種族が違う?身体が違う?考え方も違う?」

杏子「それがどうした!あたしにとっちゃ、そんなの関係ねーぜ!!」ヘヘン

ヴィラル「……」

杏子「ヴィラル!あたしは…あんたが大好きだ!!」ビシィッ!!

杏子「獣人だろうが人間だろうが関係ねー!不老不死がなんだ!」

杏子「何度でも言ってやる。あたしは!ヴィラル!お前が大好きだ!!」


ゾーシィ『おいおいおいおい…こんな時に愛の告白ってかぁ?若いねぇ!』ニヤニヤ

杏子「え」カァァッ

アイラック『へぇ?やるじゃないか、杏子』

キッド『こうも真っ直ぐだと…応援したくなるよなぁ!』

リーロン『お約束よね? 全機通信回線、大絶賛開放中よ♪』

マッケン『恋愛成就…』

ジョーガン『告白だー!』

バリンボー『結婚だー!』

キヤル『うっひゃああぁぁぁ///』

ヨーコ『ちょっと、それはさすがにいきなりすg

杏子「あぁ、もう!あたしは!自分の気持ちに嘘はつかない!」

597: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:38:46.35 ID:B7kJjKAH0
杏子「だから…ずっと、ずっとあたしと一緒にいてくれ!!」ビシッ!!

ギュゥゥゥゥゥンッ!!

ダリー『これって…プロポーズですか!?///』

ヨーコ『』

ヴィラル「」


リーロン「あらあら、まぁまぁ♪」

ダヤッカ「若いっていいなぁ…」シミジミ

ガバル「だなぁ…」シミジミ

アーテン「おぉっしゃぁ!祝福の花火だあぁぁぁ!!」ポチポチポチポチッ

ズダァァン!!ズッドォォォン!!

テツカン「おい、アーテン!まだ早い!返事を聞いてから…じゃなくて敵を狙えよ!!」コラー!

シベラ「で、でも…敵の動き、鈍ってます!!」

リーロン「マミと杏子が言ってたわ。魔法少女は希望の象徴。魔女は絶望の象徴だって」

リーロン「ひょっとしたら…今の杏子の気持ちが、絶望パワーをぐんぐん押し返してるのかもね?」

ダヤッカ「つまり?」

リーロン「愛は勝つ♪ってことよ」ハート

ダヤッカ「やっぱりそれかよ…」タラー

598: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:40:12.22 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「全く。貴様は戦闘中に何を考えている」

杏子「何って…そりゃぁ、お前のことだよ///」テレテレ

ヴィラル「馬鹿か!!」フン

ヴィラル「…救いようのない馬鹿に一つ言っておいてやる」ガチッ…!

ヴィラル「さっきの言葉。後悔しても…遅いからなぁッッ!!」

ギュィィィィン!!

杏子「ヴィラル…」グスン

杏子「後悔なんてするかよ。お前、あたしを誰だと思ってやがる?」ヘヘッ

ヴィラル「知ってるよ。大グレン団の…見滝原グレン団の、どうしようもない大馬鹿女だ!!」ズガガガガッ!!

アーテン『うっひゃああああああ!!』ヒャッホゥィ!

アーテン『こいつぁめでてえええええええ!!』ポチポチポチポチッ

ズドドドドーン!! ドカァァンッ!!

テツカン『』

599: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:46:27.53 ID:B7kJjKAH0
レイテ「なんだい、空の上は随分賑やかじゃないかい」チュイィィン… バチバチッ

さやか「杏子ったら…あんな大声で///」

マミ「杏子…」クス

ほむら「彼女らしいわね」

シモン「呆気にとられたヴィラルの顔が想像できるな」ハハ

レイテ「よぉし。こっちももう少しで修理が」

ゴゴゴゴゴゴ…

レイテ「な、なんだい…この揺れ!?」


クリームヒルト『オオ…オオオォォォォ…!!』


ヴィラル「何だ?…ヤツめ、何をする気だ」

ヨーコ『見て!あの使い魔ってのが集まってる…!』

ゾゾゾゾゾ…

グニャリ…

ググッ…ギギギギ…

リーロン『あれは…!』

ヴィラル『ラゼンガンだと!?』

シベラ『そんな…グランゼボーマまで!』

600: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:50:15.59 ID:B7kJjKAH0
シモン「……」

ほむら「…あれが何か知っているの?」

シモン「あぁ。ラゼンガンにグランゼボーマ。どちらも、俺達が戦った相手だ」

ほむら「そう。魔女が…桁外れの魔力を身に付けたことで」

ほむら「あなたたちの記憶から、一層強力な使い魔を生み出したのでしょうね」

レイテ「片方はダイガン級の大きさか」

レイテ「一筋縄で行きそうな相手じゃないねぇ」ヤレヤレ


キヤル『な…な、なんだよ、コイツ!!』

ヴィラル「ラゼンガンはこっちで引き受けた!」

ヴィラル「貴様らはあのデカブツを叩け!!」

キッド『わ、わかった!頼んだぜ、ヴィラル!』

ラゼンガン『……』シュンッ

杏子「速い!?」

ヴィラル「あれは…かつて螺旋王が駆っていた機体だ。油断するなよ、杏子!」

杏子「螺旋王…あのオッサンのガンメンってワケか」ググッ

601: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:53:27.31 ID:B7kJjKAH0
ガシィンッ!! ガキンッ!…ガシィィンッ!!

杏子「あたしの槍で一気に決めてやる…!」


ラゼンガン『……!』ギュウゥゥン!

ズドドドドドド…!!


杏子「ぐあぁぁっ! 全方位のドリル…アイツも使えるのかよ!!」

ヴィラル「あれは螺旋族の決戦兵器だ!グレンラガンを相手にしていると思え!」ググッ…ガチッ

ズババッ!…ガシィンッ

杏子「同じ技使ってくるってワケか!!」


グランゼボーマ『……』

キュンッ…ドガガガガガ…!!


キヤル『ちっきしょー…図体でっけークセに隙がねーじゃん!』プンスカ

ゾーシィ『おいおいキヤル。黒の三兄弟がこんぐれぇで音を上げるんじゃねぇ!』

アイラック『ああ。俺らが戦った本物のは、こんなもんじゃなかったからな』

ギミー『そう思えば、これくらいの大きさなら楽勝だぜ!』ヘヘーン

ダリー『こら!そうやって油断しない!』ビシッ

602: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:55:03.30 ID:B7kJjKAH0
グランゼボーマ『……』

ビシュンッ…!ズバババッ!!


ヨーコ『アイツ…ダイグレンを狙ってる!?』


ズドン!…ドガァン… ガゴン…ズダァン!

まどか「大丈夫だよ。ほむらちゃん…」ギュッ

ほむら「まどか…」

まどか「みんなが、ついてる」ニコ

さやか「……」

さやか「わたしって本当バカ。マミさんも杏子も。シモンもみんな戦ってるんだもん」

さやか「見滝原の平和を守るって決めたわたしが」

さやか「こんなところで何もしないわけにいかないじゃない」ダッ…

カツンカツンカツン…

ほむら「さやか!?」

シモン「さやか!」

マミ「美樹さん!ちょっと…!」

レイテ「ちょっとアンタ!!ダイグレンは戦闘中だ!勝手に上がったら危ないよ!!」

603: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:55:50.43 ID:B7kJjKAH0
レイテ「チッ…聞いちゃいないね」ピピッ

レイテ「ロン!一人跳ねっ返りの魔法少女がダイグレンに上がってった!」

レイテ「青い子だ。そっちで面倒見てやって!」ピッ

まどか「お、お手数お掛けします…」ペコ

レイテ「いーってことよ。あの子もシモンのダチなんだろ?」

レイテ「だったらあたしらのダチさ」ニカッ

まどか「は、はい!」

まどか(そういえば… シモン君のアニキさんも、同じこと言ってたっけ)クス

604: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/04(金) 23:59:24.99 ID:B7kJjKAH0
ヴィラル「ぐ…攻撃、防御、スピード…どれも向こうが上か!!」

ガギィンッ!!ガンッ、ゴガン!!

杏子「ちっきしょ…だったらこいつはどうだ!鉄砕鞭!!」ジャラッ…

ビュンッ…!!

杏子「…っ!! 片腕だと狙いが…!」


ラゼンガン『……』ヒラリ


ヴィラル「しまった…懐に入られるぞ!!」ギリッ

杏子「な…やべっ…!!」

ガシィンッ!!メキメキメキメキ… ……グシャァッ!!


ヨーコ『ちょっと!グレンマギカが…!!』

ダヤッカ「おい!あの潰された頭部…コクピットじゃないのか…!?」サァー…

リーロン「大丈夫よ。グレンマギカのコクピットは胴体だから」

リーロン「でも…マズイわね。頭部には生命線が搭載されてるのよ…」ハラハラ

リーロン「ラゼンガン相手にあの状態じゃぁ…」

605: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:02:15.37 ID:uoY45hyF0
バタンッ!!

ダヤッカ「なんだ、誰だ!?」

さやか「…っ、はぁっ…はぁっ…お願い!わたしにもガンメン貸して下さい!!」

リーロン「あら。レイテの言ってた跳ねっ返りってあなたかしら?」

さやか「美樹さやか!この街の魔法少女です!」ゼーハー

テツカン「貸すったってガンメンは全機出撃してるし、そもそも操縦できるのか?」

リーロン「……」ピコーン!

リーロン「ダヤッカ!シベラ!ここはお願い」パチンッ

リーロン「さやか、一緒に来て頂戴。テツカン、悪いけどちょーっと手伝ってくれるかしら?」

テツカン「いいけど?」

ダヤッカ「あ、おい!どうする気だ…!?」

ドゴォォン…ズガガガッ!!

シベラ「ダヤッカさん!敵の攻撃が本艦に集中してます…!!」

ダヤッカ「耐えろ!グレンラガンの修理が終るまで、なんとしても守り抜け!」

606: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:04:04.45 ID:uoY45hyF0
コツ…コツ…コツ…

バタンッ!

テツカン「これは、ラガンじゃないですか…!」

リーロン「アンチスパイラルとの戦いで、ラガンタイプが何機か確保できたじゃなぁい?」

リーロン「スペアパーツのつもりで、一体積んでおいたんだけど…」

テツカン「そういうことか!」

リーロン「メカを直接弄くるのは久し振りねぇ。ウフフ」ワキワキ

さやか「ラガン…?で、でも…こんな小さいのじゃあの魔女には…!」

リーロン「安心なさい、さやか♪」

リーロン「あなたの気持ち、ちゃぁんと届けて あ・げ・る から」ニコッ

607: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:06:58.85 ID:uoY45hyF0
レイテ「よぉし!グレンとラガンの修理完了だよ!」バンッ

シモン「ありがとう、レイテ!」

シモン「ヴィラルと杏子がヤバイ。早く行かないと…!」

レイテ「ちょい待ち。グレンは誰が動かすんだい」

シモン「」

マミ「そっか。ヴィラルさんがグレンマギカの操縦に回ってるから…」

まどか「……」

まどか「シモン君」

まどか「私、またグレンに乗っていいかな?」

シモン「まどか…?」

まどか「私から出た魔女のせいで、みんなが酷い目に遭うなんて嫌なの」

まどか「私の大好きな街が。大好きなみんなが苦しむの、黙って見てるなんてできないよ!」

シモン「…だったら。答えはもう、決まってるだろ?」ニコ

シモン「乗っていいかな。じゃなくて」

シモン「まどか。そいつはお前がやるんだよ!」ビシッ!

まどか「…うん!」

608: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:09:27.33 ID:uoY45hyF0
スタッ

まどか「ほむらちゃん!」スッ…

ほむら「まどか?」

まどか「一緒に、行こう?」ニコ

ほむら「……私。いつも貴女に助けられてばかりね」シュン…

まどか「そんなことない。ほむらちゃんは、いつも私を守ってくれてるよ」

ほむら「美樹さんのこと笑えない」

ほむら「バカね、私も。諦めるのが早かったみたい」

ほむら「行きましょう。まどか」ガシッ

まどか「えへへ。前のときと同じだね」

まどか「グレン!お願い…また、私たちに力を貸して!!」グッ…ガチッ!!

グレン「……」ギュゥゥゥンッ!!

ガション…ガション…

マミ「前と同じ、かぁ」

マミ「それなら…」ストンッ

マミ「私はやっぱりこっちに乗らないとね?」

シモン「マミ。今度の操縦は少し荒くなるぞ?」

マミ「大丈夫よ。私ももう大グレン団のガンメン乗りなんだから」クス

609: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:15:23.70 ID:uoY45hyF0
杏子「はぁっ…はぁっ…!!」

ヴィラル「お前たち魔法少女の力と連動するシステムが破壊されて」

ヴィラル「こうして、ヤツとまだ対峙できているだけでも大したものだ」ギリッ…

杏子「あのオッサン…こんな強かったのかよ」

ヴィラル「元はアンチスパイラルに戦いを挑んだ螺旋の戦士だからな。当然だ」

ヴィラル「……」

ヴィラル「…フ。フハハハハ! そうだ。…俺は何を恐れていた」ニヤッ

杏子「どうしたんだ?」

ヴィラル「良く聞け、杏子」

ヴィラル「目の前のあのラゼンガンは、螺旋王では…ロージェノムではない」

ヴィラル「あれは所詮魔女が俺たちの記憶から創り出したものだ」

杏子「んなこと言ったって!パワーもスピードもあっちの方が…」

ヴィラル「よく考えろ。ヤツよりも俺たちが勝っているものがある」

610: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:17:17.63 ID:uoY45hyF0
杏子「え…?」

ヴィラル「それは。……気合だぁッ!!」ガチッ…グググ…

ガキィンッ!!ガシッ…ズバァッ!!

杏子「何を言うかと思ったら…」

杏子「でも。気合、か。いいね!それ。あんたらしいよ!」ニカッ

ヴィラル「どうした、ニセモノ!! 螺旋王の…ロージェノムの気迫は、覚悟はこんなものではなかったぞ!!」


ラゼンガン『……!』


杏子「頭潰したくらいでいい気になってるんじゃねーよ!」

杏子「腕一本と頭。あたしらにとっちゃ、丁度いいくらいのハンデってやつさ!」

バキィッ!!ズドンッ…!!


シベラ『グレンマギカ…損傷した状態でラゼンガンと渡り合ってます!』

ダヤッカ『グレンの修理が完了した! ダイグレン!微速前進、高度を上げるぞ!!』

リーロン「あら。せーっかく仕上げたのに、無駄だったかしら?」

テツカン「何言ってんですか!この後にまだ親玉が控えてるんですよ」

テツカン「無駄になるわけないじゃないですか!」

さやか「」ドキドキドキドキ

611: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:19:47.82 ID:uoY45hyF0
リーロン「やり方は分かったわね?」

リーロン「難しいことは考えず、要は気合よ♪」

さやか「ありがとう。リーロンさん、テツカンさん」

さやか「わたし。やってみるよ」

さやか「誰かを助けたくて。平和を守りたくて魔法少女になったって気持ち」

さやか「こんなところで無くすわけにはいかないものね」ヘヘッ

リーロン「行ってらっしゃい、さやか」

テツカン「頑張ってこいよ!」グッ

リーロン「幸運を祈ってるわ」チャオ

さやか「はい!」

ガションガションガション… ダダッ!!

イヤアアァァァァ!!タカイヨオオォォォォ…!

テツカン「だ、大丈夫かなぁ…」

リーロン「大丈夫よ。女の子はいざとなったら強いんだから♪」パチン

612: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:23:44.39 ID:uoY45hyF0
ガゴォン!! バキィッ!!

ヴィラル「クソ!決定打が足りん!!」

ヴィラル「杏子!何か隠し球はないのか!?」

杏子「無茶言うなよ!魔法少女の力も使えないんじゃ、格闘で手一杯だ!」


『お待たせ!杏子ちゃん、ヴィラルさん!』

『グレン…ブウゥゥゥメランッ!!』ブゥンッ!

…ドガシャァッ!!


ラゼンガン『……』ギギ…


ヴィラル「グレン!それにラガンも!直ったのか!!」

シモン『待たせたな、ヴィラル!』

ガションガション…

まどか『シモン君!合体してグレンラガンで!』ズサァッ

シモン『……いや。どうやらここは俺たちの出る幕じゃなさそうだ』ホラ

ほむら『空の上から、何か来る』

マミ『あれって…蒼いラガン!?』

リーロン『杏子!ヴィラル! とびっきりのプレゼントを用意したわ!』

ヴィラル「プレゼントだと?」

613: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:27:18.65 ID:uoY45hyF0
ッキャアアアァァァァァ……

『……あああああああぁぁぁぁぁぁ!!』ヒュゴォォォ…!!


さやか『グレンマギカアァァァ!!』ゴオォォォ…

さやか『新しい顔だよ!受け取ってえぇぇぇ!!』ナンチャッテ

杏子「さやか!?」

さやか『杏子おぉぉぉ!!いくよ!合体だ――――!!』

ヴィラル「杏子!機体を起こせ!」

グッ…グググッ…

…ガキイィィィン!!

杏子「さやか!そのラガン…お前が動かしてるのか!?」マジデ?

ギュ…イイィィィィンッ!

ヴィラル「ソウルゲージ…フルチャージ!いけるぞ、杏子!!」

さやか「やったぁ!合体成功!! さっすがさやかちゃん!」エヘン

杏子「大丈夫なのか、お前…」

さやか「心配掛けてごめん。でも、もう平気だから」ウン

614: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:30:53.54 ID:uoY45hyF0
ヴィラル「そうか。ならば」

杏子「アレしかねぇな!!」ヨッシャ!


ヴィラル「…人と獣と魔法の道が!絡んで紡ぐ三重螺旋!!」

さやか「二つの世界を希望で繋ぎ!友の想いをこの手で守る!!」

杏子「魔 法 合 体 ! グ レ ン マ ギ カ !!」ガシィンンッ!!


テツカン『上手くいったみたいですよ!』ヤッタ!

リーロン『当然よ。せっかくラガンにソウルエンジン積んだんですもの』

リーロン『上手くいってもらわないと困っちゃう♪』フフ


マミ『向こうはもう大丈夫みたいね?』

シモン『あぁ、負けてらんねぇ!! まどか!ほむら!こっちも…合体だ!!』

ガションガション… ダダッ!!

まどか『うん…!!』ガチッ…

ジャコンッ!

615: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:37:45.08 ID:uoY45hyF0
ガキィィンッ!!

シモン「無茶で無謀と笑われようと!意地が支えの喧嘩道!!」

マミ「壁があったら殴って壊す!道がなければこの手で創る!!」

ほむら「心のマグマが炎と燃える!」

まどか「超 絶 合 体 ! グ レ ン ラ ガ ン !! 」ガシィンンッ!!


シモヴィラ「『俺を!!』」

マドホムサヤマミ杏「「「『『私たちを!!』』」」」

「「「「『『『誰だと思っていやがる!!!!!!』』』」」」」


ヨーコ『シモン!』

ロシウ『シモンさん!』

ギミー『おっそいですよ、シモンさん!!』

シモン「待たせたな、みんな!」

シモン「行くぞ…大グレン団!そして見滝原グレン団!」

シモン「正真正銘!!これが最後の…戦いだ!!」

616: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:40:45.15 ID:uoY45hyF0
ラゼンガン『……』

グランゼボーマ『……』


シモン「螺旋王もアンチスパイラルも、やり方は間違っていたかも知れない…」

シモン「だがな!あいつらには地球を…宇宙を守るという、決意が!覚悟が!信念があった!!」

ヴィラル『その通りだシモン! 魔女の創り出した、形だけの人形など恐れるに足りん!』

シモン「…中身のねぇハリボテで、俺たちを止められると思うな!!」


さやか「ここは私に任せて!!」グッ…

ギュンッ!

杏子「腕が再生した!? そうか!さやかの回復能力か!」

さやか「魔法少女と同じ戦い方が出来るんだよね?」

さやか「だったら、これだぁ!!」ジャキィン!

ヴィラル「剣か!さやかとか言ったな。いい選択だ!!」

さやか「少しくらいのダメージなら、わたしが回復させる!だから!」

杏子「おう!頼んだぜ、さやか!」

ヴィラル「思いっきりやらせてもらう!!」

617: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:43:43.33 ID:uoY45hyF0
ギャリィンッ!…キンッ!!

     …ザシュッ、ズバァッ!!

ラゼンガン『……!!』ピシッ…

ラゼンガン『…ギガドリル…ブレイク…』ギュィィンン!

ヴィラル「言っただろう。見せ掛けのドリルなど…!」

さやか「ヴィラル!剣、でっかくするよ!」

さやか「…超!マギカブレイド!!」ズァッ!

ヴィラル「恐れるに…足りんとなぁ!」ググッ… ブゥンッ!!

杏子「ぶったぎれええええええええッッ!!」


ガギィン!!ガリッ!ガリガリガリ……ズバンッ!!


ラゼンガン『』

ピシッ…ボロ…ボロ…

     …ドガアァァァン!!


さやか「やったぁ!一刀両断!」

杏子「よっしゃぁ!残ってるのは…!」

618: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:46:38.76 ID:uoY45hyF0
グランゼボーマ『……』


ほむら「なんて大きさなの…」

まどか「でも、ほむらちゃんと…みんなと一緒なら怖くない!」ググッ

シベラ『敵、ダイガン級からミサイル多数射出されました!』

ダヤッカ『奴の狙いはダイグレンだ!もっと上昇させて街への被害を少しでも減らせ!!』

ドガ…ドガガガガガ……

キヤル『魔女のやつ…自分は空の上で余裕の見物かよ!』キー!

アイラック『それにしても何て手数だ…!』

シモン「怯むな、みんな!」

マミ「当たり前よ!これだけの仲間がいるんですもの」

まどか「何も恐れる必要なんてない!」ググッ

ヨーコ『その通りよ!』

ロシウ『シモンさん!』ゴオォォ…

キノン『戦いが長引けば街も住民も危険です! 一気に決めましょう!!』

ヴィラル『待たせたな、シモン!』

杏子『こっちは片付いたぜ!』

619: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:49:42.12 ID:uoY45hyF0
ダヤッカ「ガバル!艦首を上げろ!」

ガバル「どうするつもりだ!」

ダヤッカ「あのデカい壁をブチ破れば…後は親玉だけなんだろ!」

ガバル「よしきた!コイツで突っ込むってこったな!」グルグルルッ

ゴゴゴゴゴ…

シモン『ダイグレン!どうするつもりだ!?』

ダヤッカ「ガンメン隊は露払いを頼む!」

ダヤッカ「グレンラガンとマギカはダイグレンに飛び乗れ!」

杏子『なんかわかんねーけど。わかった!』シュタッ

ヴィラル『デカいのにはデカいのをぶつけるってわけか。気に入ったぁ!!』

ほむら『まどか。私たちも!』

まどか『うん!行こう、シモン君!』シュタッ


ロシウ『シモンさんたちの!』

キノン『邪魔はさせない!!』バシィッ!!

ヨーコ『ダリー!キッド!アイラック!ミサイル、全部撃ち落すわよ!!』

620: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:52:02.51 ID:uoY45hyF0
ゴゴゴゴォォォ…!

ダヤッカ『突っ込むぞおおぉぉぉぉ!!』

ガバル『包丁アンカアァァァッッ!!』バシュンッ!!

ズド…ン!


グランゼボーマ『……ウゴォォォ!!』


ズズズズズ……

ダヤッカ『アーテンボロー!』

アーテン『ガッテンだ!全砲発射ぁぁぁ!!』ポチポチポチポチッ!!


ズダン!ズドン!ズドン!!

      ズドン!!ズダンッ!!

           ドンッ!ドガン!!…ドゴォォォン…!


グランゼボーマ『』


ギミー『やった!!』

シベラ『敵ダイガン級沈黙!エネルギー体になって霧散していきます!』

ドガァッ!!…ドガン!! ズドドドドド…
 

クリームヒルテ「オォォォ…オォ、オォォォォォ!!」


マミ『魔女への道が開いた!!』

621: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:54:14.48 ID:uoY45hyF0
ダヤッカ「シベラ!ガバル!カタパルトアームでグレンラガンとマギカを掴め!!」

シベラ「りょ、了解!」

ガバル「よっしゃぁ!!」

ウィィン… ガシッ!ガシン!

まどか『もう、終らせなくちゃ!』

さやか『わたしの友だちを…この街を、お前の好きになんてさせない!』

シモン『行くぞ!ヴィラル!』

ヴィラル『おおおおおお!!』

ダヤッカ「カタパルトアーム!投擲いいいぃぃぃッッ!!」

ブンッ……!! 
        ブンッ……!!

ほむら『食らいなさい…!』ブンッ!

ジャキジャキィン!

ほむら『あなたに救われなくても!』

マミ『私たちは!自分の足で歩いていける!!』


クリームヒルト「ア…アアァァァァ!!ァァァ!?」グッ…グググッ…!!


杏子「これで決めるぜ!!」

622: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 00:57:08.44 ID:uoY45hyF0
まどほむさや「「『ギィィガァァ……!ドリルゥゥゥ…!!』」」

シモマミ「「………ブレェェェイクウゥゥゥゥッッ!!」」

ヴィラ杏『『ツイン!スパイラァァルッッ!!』』


ヨーコ『あれは…紅と蒼のギガドリルブレイク!?』

リーロン『今よ!』


まどほむ「因果も!!」

さや杏『呪いも!!』

ヴィラル『全部まとめて…』

シモマミ「「貫けえええええぇぇぇぇぇっっ!!」」

ギュイイィィィンッ!!…ガリッ! ギュルルルルル…!

シモン「これが!大グレン団の!!」

まどか「見滝原グレン団の!!」

シモまど「「天と明日を創るドリルだあああぁぁぁっっ!!」」


クリームヒルト『アァ!?アキャ…キャ、キャ…ヒイイィィィィ!!』


ズッ………ダンッ!!

       ズド…ン、ドガアァァン…!!

…………

シュピィン!!…ジャキンッ

623: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:01:53.75 ID:uoY45hyF0
ほむら「やった…やったわ、まどか!」

まどか「うん…うん…!!」ポロポロ…

さやか「さぁっすがさやかちゃん!さぁっすがグレン団!」エッヘン

杏子「ヘヘッ… あたしらの、勝ちだ。ざまぁ見やがれ…!」

ほむら「まどか… まどかぁ!」ダキッ

まどか「ヒグッ…ウエェン… ウワアァァァン…」ギュゥゥ…

さやか「見て!あんなに荒れてた空が晴れてく!」

マミ「終ったのね…これで、全部」フゥ…

シモン「あぁ」コク

ヴィラル「そうだな…」

----------

624: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:08:01.27 ID:uoY45hyF0
オーライ!オーライ!

ソノママオリテー!

シュゴオォォォォ……… ズ…ガシュゥン

ガバル「ふう。ダイグレン、着陸成功だ」

リーロン「ドンパチやってる時より、こっちの方が気を遣うわね」フゥ

シベラ「向こうと違って…ダイグレンが降りれそうな広い場所、なかなかありませんものね」クス

ダヤッカ「しかし、終わったんだな。やっと」ヤレヤレ

リーロン「だいぶ消耗しちゃったけど。この調子なら一週間もすれば」

リーロン「カミナシティに帰るだけのエネルギーがチャージできそうよ?」

ロシウ「そうですか。それなら安心です」ヨカッタ

ロシウ「シモンさん、リーロンさん。この場はお二人に任せて大丈夫ですか?」

シモン「俺はいいけど。何か用事でもあるのか?」

ロシウ「ええ。一度お会いしておきたい方が」

ロシウ「キノン、一緒に来てくれるか?」

キノン「はい!」タッタッタ…

リーロン「あら。彼ったらこっちに知り合いでもいるの?」

シモン「いや…そんなはずないと思うんだけど」

リーロン「あの子が会いたがりそうな人、ねぇ…」

625: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:09:57.65 ID:uoY45hyF0
リーロン「…ねぇ。シモン」

リーロン「ひょっとしたら…彼」

リーロン「とんでもなくステキな奇跡を起こしてくれるかも知れないわよ?」

シモン「……?」


ヨーコ「良かった。みんな無事で」

ジョーガン「おう!俺たちにかかれば!」

バリンボー「あんなヤツらなんでもないぜ!」

レイテ「おとうちゃんも、お疲れ様」ニッ

マッケン「あぁ」ニッ

ギミー「街、だいぶ壊れちゃったな」

さやか「大丈夫だよ。壊れたらまた、作り直せばいいんだからさ」エヘ

ほむら「そうね。それよりも…」

ほむら「大グレン団のみなさん」

ほむら「私たちを、私たちの大切な友だちを助けてくれて…本当に」

ヨーコ「待った。頭なんて下げないでよ」ホラホラ

626: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:11:45.33 ID:uoY45hyF0
ヨーコ「ここに居る連中、どうせみんな暇でお祭り騒ぎが好きなだけなんだから」クス

ゾーシィ「うるへぇ!」ガー

キヤル「でもさ。ヨーコの言う通りだぜ。それにお前らも、グレン団なんだろ?」ナッ?

キッド「だったら、世界は違っても。俺らは仲間ってワケだ!」

アイラック「仲間を助けるのは当然だからな。そんな他人行儀な礼などいらないよ」フッ

まどか「みなさん…」ジワッ


オーイ、マドカァ!

ブロロロロロ… キキッ!

バタンッ!


詢子「まどか!」タッタッタ…

知久「まどか!」

達也「ねーちゃん!」

まどか「ママ!?それにパパもたっくんも!?」

詢子「よかった、無事だったんだね?」ダキッ

まどか「ママ。私、諦めなかったよ。ママが言ってた通り…足掻いて良かった」エヘ

詢子「それでこそあたしの娘だよ」ニッ

627: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:13:14.61 ID:uoY45hyF0
詢子「ところで…」

詢子「…やっぱりあんただったんだね。シモン」

シモン「詢子!」パァッ

知久「見たこともない船が空なんて飛んでるから、もしかしてと思って来てみたんだ」

シモン「知久! 久し振りだ…本当に!」

詢子「あんなに小さかったガキンチョが、すっかり大きくなっちまって…」グスン

詢子「お帰り。シモン」ギュッ…

知久「お帰り、シモン君」

シモン「ただいま。詢子、知久、達也」ニコ

詢子「帰って来たと思ったら、またみんなのこと助けてさ。本当。大した男だよ、あんた」ニカッ

達也「この人が、おねーちゃんがいつも話してたシモンにーちゃん?」キラキラ

まどか「そうだよ? シモンにーちゃんはね、とっても強くてカッコイイの」ニコ

シモン「達也も、随分大きくなったな」ハハ

達也「僕も大きくなったら、シモンにーちゃんみたいになれるかな?」

シモン「俺みたいに?」

まどか「うん。諦めなければ、きっとなれるよ」ニコ

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628: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:15:53.67 ID:uoY45hyF0
-ラーメン屋跡地-

店主「それにしても…坊ちゃん嬢ちゃんたちに、またこの街が救われるとはなぁ」オドロイタ

店主「店は壊れちまったが、材料と器具はどーにか掻き集めた!」

店主「さぁ!思う存分食ってくれ!!」ガハハ

「「「「「いっただっきまーす!!!!」」」」」

ズルルルー…ハフハフ

チュルルッ! ウンメェ!!

ヴィラル「ほぉ。これがラーメンというものか」ズルルルル…

ジョーガン「うめぇ!!」

バリンボー「おかわりだ!!」

リーロン「ちょっと。やだこれ、クセになっちゃいそう」チュルルン

ヨーコ「へぇ?美味しいじゃない♪」チュルルッ

まどか「でしょ?みんなで食べてるから、一段と美味しいのかも♪」

杏子「ハフハフハフ! ズルルルルー…おかわり!」ハイ

シモン「ズルルルッ…ゴク…ゴク…俺も!」ハイ

マミ「シモン君も杏子も、そんな慌てなくてもいいのに…」ハフハフ

さやか「ねぇ、ほむら」チュルチュル

ほむら「何かしら?」ハフハフホムホム

さやか「みんな、約束守ってくれたね」ニコ


さやか『またラーメン食べに来おいでよね!絶対に!』

シモン『あばよ、なんて台詞は言わねぇ!! また会おうぜ!見滝原グレン団!!』

まどか『うん… 絶対また会おうね、シモン君!』


ほむら「……そうね」フフ

ほむら「こんな大所帯で食べに来ることになるとは、思ってもなかったけど」クス…

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629: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:21:56.52 ID:uoY45hyF0
-修理中の教会-

トンテンカン… トンカントンカン…

マッケン「だいぶ綺麗に片付いたな」

杏子「みんなのお蔭だよ」

ヴィラル「あんなに荒れ放題だったものが…見違えたな」

キッド「なんたって、焼けたり壊れてたりしたとこ、ぜーんぶ修理したからな!」

ギミー「ペンキも塗り直したしね!」ヘヘン

ガバル「大工仕事なら任せておけ」ドウダ!

ダヤッカ「穴倉暮らしの頃から鍛えてきたからな」

知久「シモン君、この箱動かすからそっち持ってくれるかい?」

シモン「わかった。持ち上げるぞ知久。せー…のっ」ヨット…

達也「パパ、シモン兄ちゃん。僕も手伝うよ」ヨイショ

ロシウ「その荷物は、君には少し重そうだ。僕も手伝うよ」ヨイショ

杏子「ちょ、ちょっとロシウ!あんたまで何やってんのさ!?」アタフタ

ロシウ「いいんですよ、杏子さん。こうして皆さんと一緒に。一つになって力を合わせる…」

ロシウ「僕が忘れかけていたことを、みんなが思い出させてくれたのですから」

アイラック「そうそう。総司令だろうがリーダーだろうが、手が空いてたら使えってな?」

ダヤッカ「ま。それが俺たちのやり方だしな」ハハハ

詢子「ほら、野郎ども!飯が出来たよ!!」

レイテ「詢子とあたしで作った飯だ。残したら承知しないよ?」

ヤッホォゥイ!

マッテマシター!!

----------

630: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:23:23.80 ID:uoY45hyF0
-翌日・教会-



……

………

さやか「杏子、すっごく綺麗」

まどか「杏子ちゃん、とっても素敵だよ♪」

キヤル「似合ってるぜ!杏子!」グッ

ほむら「馬子にもなんとやらね」フフ

杏子「あ、ありがとな///」

マミ「ほら、そろそろ時間よ?」

杏子「う、うん…」スッ…ヨタヨタ

ヨーコ「気をつけなさい? 慣れない靴でもしっかり歩かないと。途中で転ばないようにね」クス

ダリー「とってもお似合いです。隊長」エヘ

杏子「こんな時まで隊長はよしてくれよ…」タハハ

マミ「幸せになってね。杏子」ニコ


リンゴーン ガラーン ゴーン


オ、デテキタデテキタ

ヒューヒュー!!

フタリトモシアワセニナー!

ステキー!

631: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:24:39.39 ID:uoY45hyF0
ロシウ「汝、病める時も健やかなる時も…」

………

杏子「はい。誓います」

ヴィラル「あぁ。誓おう」


ロシウ「それでは。神の御前にて誓いの口付けを…」

ヴィラル「……」スッ…

杏子「……」

ピーッ!ピーッ!

ワアァァァ!!キャー!オニアイヨー!

メデテエェ!シアワセニナレヨー!!

ヒューヒュー!!

パチパチパチパチ…


ダヤッカ「さぁみんな。今日はめでたい日だ!」

ダヤッカ「存分に飲んで食って…二人の門出を祝おうじゃないか!」

オオー!

クウゾクウゾ-!

サケモッテコーイ!!

………

……


632: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:26:56.50 ID:uoY45hyF0
コツ…コツ…コツ…

シモン「……」

リーロン「あら、もう行っちゃうのね」

ロシウ「シモンさん…」

シモン「二人の幸せそうな姿を見れたんだ。安心したよ」

リーロン「そう。寂しくなるわ」フフ

シモン「世話になったな。ロシウ、リーロン」

ロシウ「シモンさん!あなたさえ良ければ、もう一度カミナシティの…!」ズイッ

シモン「……」

シモン「…俺は、穴掘りシモンだから。掘った穴を通るのは、もっと相応しいヤツがいる」

シモン「ロシウ。これをギミーに渡してやってくれないか」スッ…

ロシウ「コアドリル… わかりました。確かに僕の手から渡します」コク

コツ…コツ…コツ…

マミ「それじゃ、行きましょう?シモン君」

シモン「マミ!? 何でお前がここに…」

マミ「シモン君の考えそうなことくらいお見通しよ?」

633: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:28:19.39 ID:uoY45hyF0
シモン「マミ!? 何でお前がここに…」

マミ「シモン君の考えそうなことくらいお見通しよ?」

マミ「それに。こっちの世界のこととか、わからないことばかりでしょ」

マミ「だから私も一緒について行くわ」

シモン「気持ちは嬉しいけど… 俺は」

マミ「ストップ。その先は言わなくても分かってるから」

マミ「でも、私はそれでも構わないの」

マミ「それに。私もニアさんと約束したんだから」グッ

マミ「ずっと…シモンを支えてあげるって」

シモン「ニアと…? そうか…」

リーロン「アナタの負けよ。シモン」

リーロン「女はね。一度こうと決めたら男よりもずっと頑固なんだから♪」ウフフ

マミ「さっすがリーロンさん♪」ソユコト

シモン「覚悟を決めろ…ってこと、か」フゥ

シモン「敵わないな」ハハ

シモン「わかったよ。行こう、マミ」ス…

マミ「ええ。ニアさんの憧れていたこの世界から。ニアさんの夢を叶える為に」ギュ…

シモン「後は頼んだぞ。ロシウ」

ロシウ「…任せて下さい」

マミ「元気でね、ロシウ君。無理して身体壊さないように」

ロシウ「ありがとうございます。マミさんも、どうかお元気で…」コク


リーロン「楽しかったわよ。二人とも」ニコ

………

……


634: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:30:25.10 ID:uoY45hyF0
杏子「そっか。行っちゃったのか…アイツら」グスン

ロシウ「はい…」

ヴィラル「全く。ヤツらしいな」

まどか「私、まだちゃんとお礼も言ってないのに…」ポロポロ

詢子「泣くんじゃないよ。アイツの…アンタらの大事なダチの旅立ちなんだ」

詢子「笑顔で送ってやろうじゃないか」ポフ

まどか「うん…」グス

ほむら(シモン。あなたには何度も助けられた)

ほむら(…また。いつか会える日が来るといいわね)

ほむら(そしたらその時は、ちゃんとお礼を言わせてもらうから)

さやか「シモン、マミさん… また会えるよね?」ジワ…

杏子「ったりめーだろ」ポロポロ

さやか「ありがとう、シモン」

さやか「きっとまた。見滝原に帰ってきてよ」ニコ

ヨーコ「ほーんと。じっとしてるのが苦手なんだから」フゥ

詢子「あの子はそういう子さ」ハハ

ギミー「シモンさん…」

ダリー「ギミー。これから私たち、もっともっと頑張らないとね」

詢子「しっかりやりなよ?あんたたち。いつかまたシモンに会った時に」

詢子「アイツが驚くような、でっかい大人になりな」クシャクシャ

ギミー「詢子さん… …はい!」

達也「僕もがんばる!」

ギミー「あぁ。達也。お互い頑張ろうな」ヘヘッ

635: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:31:38.48 ID:uoY45hyF0

まどか(シモン君。きっとシモン君はもう、とっくにアニキさんの背中に追いついてるよ)

まどか(でも。もっともっと。さらにその先までシモン君は歩いていくんだね)

まどか(私も、いつかまた会えた時に… 胸を張って誇れるように。この時間を精一杯生きていくから)

ほむら「まどか…?」

まどか「私たちは…あなたの創ってくれた大きな… とっても大きな穴を徹って、明日へと向かいます」

まどか「また。また会おうね。穴掘りシモン」ポロポロ…

………

……



----------

636: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:32:48.16 ID:uoY45hyF0


……

………

-コレハナ島-

ヨーコ「この学校には慣れたかしら?」

ほむら「おかげさまで順調ですよ。ヨマコ校長先生」

ヨーコ「そう。それならよかったわ」ニコ

ヨーコ「でも驚いたわ。向こうで先生やってたあなたがこの学校に来た時は」

ほむら「みんな、それぞれの道を歩いているんです」

ほむら「私の大切な友だちも」

ほむら「だから私も。彼女に誇れるように…」

キーンコーンカーンコーン…

ほむら「いけない。次も授業なので、行ってきますね」ニコ

ヨーコ「ええ。この世界のことも。もう一つの世界のことも」

ヨーコ「子供たちに、たくさん教えてあげてね?」

ほむら「はい。任せておいて下さい!」ペコ

コツ…コツ…

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637: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:34:10.66 ID:uoY45hyF0
-見滝原市内・交番-

老人「あのー…すいません、駅へはどうやっていったら…」

さやか「あぁ。駅ですか? ここの通りを真っ直ぐ進んで……」

老人「ご丁寧に、ありがとうございます」ペコ

女の子「婦警さーん!」タッタッタ…

さやか「お。小学校の帰りかい?」ナデナデ

女の子「うん!」

女の子「ねぇねぇ。また魔法少女とドリルの兄ちゃんのお話ししてよ?」

さやか「うーん、どうしよっかなぁ?」チラッ

女の子「友だちもみんな聞きたいって!」ドキドキ

キキターイ!

ネー

さやか「それじゃぁ、ちゃぁんと宿題を終らせたらね?」ピッ

女の子「はぁーい♪約束だよ?」バイバーイ

さやか「気をつけて帰るんだよ~」フリフリ

さやか(マミさん。シモン)

さやか(魔女はもうすっかりいなくなったけど)

さやか(わたしはわたしなりに見滝原の平和を守ってるよ)

さやか(二人は今頃、何処にいるのかな…)

さやか(たまにはこの街にも帰っておいでよね)フフ

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638: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:35:49.84 ID:uoY45hyF0

『まずは最初のニュースです。二つの世界と数多の銀河系を繋ぐ』

『超次元螺旋会議が遂に開催となりました』

『構想からはや二十年。これもひとえに、ロシウ大統領を初めとするカミナシティの方々』

『そして二つの世界を繋いだ多くの人々の努力が実った結果と言えるでしょう』

『また、会議に向けて搭載されるスペースグラパール隊には』

『日本人初のガンメンパイロットである…』


-カミナシティ
   グラパール隊・格納庫-

グレンラガン「……」

ダリー「いよいよだね。ギミー」

ギミー「あぁ」

ナキム「隊長。グラパール隊、全機出発準備完了です」

ギミー「わかった」

ナキム「それと…」

???「本日付けでこちらに配属となりました、鹿目達也です!」ピシッ

ギミー「そうか!日本からのって… とうとう、夢を叶えたんだな」

ダリー「歓迎するわ。鹿目君」ニコ

達也(父さん、母さん。まどか姉さん)

達也(それにアニキ。 …俺、行ってくるよ)

達也(みんなが守った二つの世界で、スパイラルネメシスなんて絶対に起こさせはしない)グッ…

639: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:37:57.31 ID:uoY45hyF0
-衛星軌道上
    超銀河ダイグレン・艦橋-

シベラ「艦長。間もなくグラパール隊が地上を出ます」

ヴィラル「よし。超螺旋エンジン起動!」

ヴィラル「グラパール隊が乗艦次第、ディープスペースに超転移する!」

シベラ「了解!」

ヴィラル「こちらの地球を代表して行くんだ。気合を…

杏子「気合を入れろおおおおお!!」ビシィッ!!

ヴィラル「き、貴様ァ!!人の台詞を…!」

杏子「まぁまぁ。硬いこと言いっこなしだって」ニヒヒ

シベラ「もう…副艦長。そのうち艦長が拗ねちゃいますよ?」クス

ヴィラル「誰が拗ねるか!」

………

杏子「さぁて。行こうぜ。ヴィラル!」

ヴィラル「あぁ。超銀河ダイグレン…発進だ!!」

640: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:40:04.58 ID:uoY45hyF0
----------

-見滝原市
   とある民家のリビング-

少女「あ~!もう。ママ早く来ないから」

少女「せっかく叔父さんがニュース出てたのに、終っちゃったよ?」

スタスタスタ…

母親「あら、残念だわ。せっかく久し振りに顔が見れると思ってたのに」フフ


『では続いてのニュースです。こちらも二十年前から始まった…』


少女「みてみて、ママ! 凄いよ。二つの地球にお花の道だって!!」


『名も知れぬ人たちが始めた、二つの世界に花を咲かせる運動が実を結び…』


母親「……」ポロポロ…

少女「ママ…?どうしたの?」

母親「ううん。なんでもないの。ただ…嬉しくって、ちょっと、ね?」グスン

母親(シモン君、マミさん…とうとう、二人の。ううん。きっと三人の夢、叶ったんだね)

少女「誰が始めたんだろう? こんな素敵なこと…」

母親「教えてあげる。それはね……」ニコ

----------

641: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:42:13.75 ID:uoY45hyF0
-花の咲く丘-

『ニアさんへ。届いてますか?この景色が』

『見えてますか?二つの星の上に掛けられた、とっても素敵な花の帯が』

『あなたから託された日記。その続きを書き始めて、もう二十年が経ちます』

ビュゥッ…パラパラパラ…


「…とうとう繋がったね」クス


「あぁ。そうだな」ニコ


「届いてるかな?ニアさんにも。この景色が」


「大丈夫。きっと届いてるさ」

「…それよりも。後悔、していないのか?」


「後悔?」キョトン


「この二十年、俺なんかの我侭に付き合って」

642: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:44:40.34 ID:uoY45hyF0
「バカね。後悔なんてあるはずないわ」ニコ

「私が好きでやってきたんですもの」

「それにね。あなたと一緒なら…もう、何も怖くない」ギュ…


「ブッキューィ♪」ヒョコ


「どうした。うん?空、か…」


「星空がとっても綺麗ね」


「いつかまた。彼らにも逢いに行こう」


「ええ。星を繋いで次元を越えて…」


「「天の光は全て星。螺旋の友が待つ星々へ」」

…………


…廻る銀河のその果ての

    青く輝く小さな星の

       螺旋の男と魔法の少女


それはさだめか偶然か

    異なる世界が紡いだ話


ドリルと魔法の二重螺旋

    語りつくせば、陽がまた昇る
          
----------

643: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:45:56.91 ID:uoY45hyF0
………

……



ヴィラル「いい天気だな」

杏子「ええ。…本当に」

杏子「……」

ヴィラル「無理に身体を起こすな。大人しく横になっていろ」フン

杏子「あなたと、連れ添って…もう、80年近くになるわね?」

杏子「あなたは、全然、変わらない」ニコ

ヴィラル「螺旋王から尽きることのない命を授かった、俺の運命だ」

杏子「そういう、ところも…変わらない」モウ

ヴィラル「フン…」

ヴィラル「お前は…老いたな」

杏子「その、口の悪さも、昔の、まんまだね」フフ

杏子「昔のあたしは、捻くれてて。…人の為に、何かするのなんて、まっぴらで」

杏子「世界の、全てが、つまらなかった」

杏子「でも」

杏子「シモンや、あなたと、出会ってからは。毎日、本当に。楽しかったよ」

ヴィラル「…感謝してるよ、杏子」

ヴィラル「お前は。獣人の俺に色々なことを教えてくれた」

杏子「あたしも、感謝… してる」ニコ

ヴィラル「……」

杏子「ねぇ。ヴィラル。これを…あなた、に」スッ…

ヴィラル「これは…ソウルジェムか」

杏子「あたし、さ。ずっと決めてたの」

杏子「最期は、大好きな、あなたの手の中でって」

644: ◆yIRCbEj1nY 2012/05/05(土) 01:46:58.09 ID:uoY45hyF0
ヴィラル「…そうか」

杏子「…あばよ。は、言わない」フフ

杏子「もし、生まれ変わったら。また、何処かで。あなたに、会えるといいな」

ヴィラル「あぁ。何百年、何千年掛かっても待っていてやる」

ヴィラル「だから」

ヴィラル「絶対に会いに来い」ニッ

杏子「あたり、まえ、よ。あたしを… 誰だと思って、いるのかしら……」クス

ヴィラル「あぁ。知っているよ。大グレン団の。見滝原グレン団の大バカ野郎だ」

杏子「ごめんね。ヴィラル……」

杏子「少しだけ、眠らせて?」

杏子「……」

杏子「……」

ヴィラル「ソウルジェムの輝きが…」

ヴィラル「…そう、か」

ヴィラル「俺も楽しかったよ。杏子」

ヴィラル「ありがとう」

ヴイラル「いつかまた。この果てしない銀河の何処かで廻り逢おう」ギュ…

………

……



-終-