1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 17:50:54.59 ID:rgY6iav30
恒一「頼みたいこと?」

赤沢「彩がね、もう学校に来たくないって言ってるのよ」

恒一「綾野さんが?」

赤沢「うん…。まぁ無理もないわ、あんな事があったんだし…」

恒一「そうだね。ショック受けるよね、普通」

赤沢「そこでなんだけど、一緒に彩の家に行って説得してくれない?」

恒一「僕も?何で?」

赤沢「いいから」

赤沢(敵に塩を送るつもりはないけど……一応仲間だしね…)

引用元: 赤沢「恒一くん、頼みたいことがあるんだけど」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 17:54:53.71 ID:rgY6iav30
~綾野の家~

ピンポーン

赤沢「あっ、彩さんいますか?」

綾野母「あら泉美ちゃん。ちょっと待っててね」


綾野「……何?」

赤沢「立ち話もなんだから、家にあがらせてもらっていい?」

綾野「……嫌」

赤沢(ハァ…やはりか…)

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 17:57:16.64 ID:rgY6iav30
赤沢「恒一くんも来てるわよ?」

綾野「…えっ?」

恒一「やあ、綾野さん」

綾野(こ、恒一くん//)「い、いいよ。あがって。さぁ、どうぞどうぞ」

赤沢(恒一くんを連れて来たのは正解だったようね…)

恒一「お邪魔します」

赤沢「お邪魔します」

綾野「お茶とお菓子持ってくるね」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:00:51.18 ID:rgY6iav30
赤沢「彩、学校に来なさいよ」

綾野「…」

赤沢「辛いのは分かるけど、勉強に遅れちゃうわよ?」

綾野「そんなの分かってるよ!でもっ…!」

赤沢(ったく…仕方ない。強攻策で行くか…)


赤沢(恒一くん、お願いね)

恒一(赤沢さんが目で合図してきた…あれをやるのか…)

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:04:20.18 ID:rgY6iav30
3分前

赤沢「恒一くん。もしもの時のために、対策を練ってきたの」

恒一「対策?」

赤沢「彩が拒み続けるようなら、恒一くんに協力してほしいの」

恒一「別にいいけど…何すればいいの?」

赤沢「ちょっと耳貸して」

恒一「うん」

赤沢「フーッ」

恒一「…耳に息吹きかけないでよ」

赤沢「冗談よ。ゴニョゴニョ」

恒一「ふんふん。…えっ何で僕がそんな事を…」

赤沢「頼んだわよ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:11:21.54 ID:rgY6iav30
恒一「…綾野さん。いや、彩」

綾野「ふぇ?」

恒一「彩!」ガバッ

綾野「えっ、ちょ、こ、恒一君?//」

恒一「彩のいない学校なんて、僕にとっては真っ黒な世界なんだよ!」

綾野「えっ、ちょっと言ってる意味が良く分かんない…でも嬉しい//」

恒一「彩。その名の如く、僕の学園ライフを君という色で彩ってほしい」

綾野「え…//」


赤沢(我ながら完璧な台本だわ)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:15:48.49 ID:rgY6iav30
恒一「…また学校に来てくれるかい?」

綾野「う、うん…行く//」

恒一(ふぅ…)パッ

綾野(あ、もう放しちゃうんだ…。もうちょっと抱いててほしかったのに…)

赤沢「はい、決まりね!夜見市では口約束も契約とみなされるからね!」

恒一「えっそうなの?」

赤沢「んなわけないでしょ」


赤沢「じゃあ私たちは帰るから」

恒一「また明日、綾野さん」

綾野「うん//」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:20:20.31 ID:rgY6iav30
数日後

榊原「もしもし?」

勅使河原『サカキか?ちょっと喫茶店に来てくれよ』

榊原「…ああ、わかった」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:23:59.08 ID:rgY6iav30
~喫茶店~

赤沢「恒一くん、こっちよ」

恒一「赤沢さんも来てたのか…他のみんなは?」

赤沢「来ないわよ?」

恒一「えっ」

赤沢「勅使河原には恒一くんを呼び出すために使っただけだから」

恒一「へ、へぇ…それで、何の用?」

赤沢「うん…彩のことなんだけどね」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:28:22.73 ID:rgY6iav30
赤沢「実はあれから、彩の様子が変なのよ。恒一くんも気付いてるでしょ?」

恒一「え?」

赤沢「朝早く登校して、恒一くんを下駄箱で待ち伏せしてたり」

恒一「あれってたまたまじゃないの?綾野さんもたまたまって言ってたよ?」

赤沢「偶然に見せかけてるに決まってるじゃない。しかもそんな偶然が毎日重なるわけない」

恒一「言われてみれば確かに」

赤沢「帰りだって、恒一くん尾行されてるでしょ?」

恒一「え?そうなの?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:33:02.80 ID:rgY6iav30
赤沢「あと放課後、恒一くんのリコーダーにしゃぶり付いてたし」

恒一「ははっ、まさか…」

赤沢「恒一くん、最近何かものが無くなったりしなかった?」

恒一「そう言えば、洗濯機に入れたはずの●●●が…」

赤沢「…遅かったか」

恒一「何?何か心当たりでもあるの?」

赤沢「だから、彩しかいないでしょ!?」

恒一「綾野さんが僕の●●●を?何で?何のために?」

赤沢「何でって…それは……//」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:35:11.48 ID:rgY6iav30
カランコロン

望月姉「いらっしゃいませ」

綾野「恒一くん、みーつけた♪」


恒一「綾野さん」

赤沢(来たか…よくここが分かったわね…)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:39:02.26 ID:rgY6iav30
綾野「恒一くん、泉美と二人で何してるの?」

恒一「何って…普通にお茶してるだけだけど」

赤沢「心配しないで。別に他意はないわ」

綾野「タイ?…鯛?」

赤沢「…」

恒一「綾野さんこそ、何でここに?」

綾野「恒一くんを探してたの」

恒一「僕を?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:44:36.42 ID:rgY6iav30
綾野「私も何か飲もうかな。恒一くん何飲んでるの?」

赤沢「私と同じものよ。ハワイコナのエクストラファンシー」

綾野「ハワイ粉のエクスタシートランシー???」

赤沢「…」

恒一「コーヒーだよ。苦いけど美味しいよ」

綾野「ふぅん。じゃあ私もそれにするね♪」

望月姉「ご注文は?」

綾野「ドバイ粉のタクシートランシーバーください」

望月「は?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:46:53.46 ID:rgY6iav30
間違えた
望月姉ね

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:48:56.63 ID:rgY6iav30
綾野「ふふっ、お揃いだね♪」

恒一「そ、そうだね…」

赤沢「私も同じものだけどね」

綾野「苦いけど美味しいね♪」

恒一「そ、そうだね」

赤沢「無視かい」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:52:09.79 ID:rgY6iav30
赤沢「あ、そうだ恒一くん」

恒一「ん?」

赤沢「私も携帯電話買ったの。番号交換しない?」

恒一「うん、いいよ」

綾野「え…け、携帯電話…?」

恒一「うん。綾野さんはもってないの?」

綾野「……うん」

赤沢(ふふん)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 18:57:14.77 ID:rgY6iav30
~綾野の家~

綾野「ママ、私も携帯ほしい」

綾野母「あなたまだ中学生でしょ、そんなの必要ありません!」

綾野「お願いっ、買って買って、買ってよ~!!」

綾野父「買ってやりなさい…」

綾野母「まったく…」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:01:46.36 ID:rgY6iav30
トゥルルル

恒一「ん?」

恒一「知らない番号だ……もしもし?」

綾野『あ、あの、あの、恒一くん?』

恒一「その声…綾野さん?」

綾野『すごいっ!声だけでよく私って分かったね?』

恒一「ま、まあね。はは…」

綾野『私も携帯電話買ったの!登録しておいてね♪』

恒一「…え、何で綾野さん僕の番号知ってたの?」

綾野『この前泉美と番号交換してたでしょ?その時に暗記しておいたの』

恒一「へぇ…す、すごいね…」

綾野『えへへ//』

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:06:01.35 ID:rgY6iav30
恒一「じゃあ、綾野さんの番号も登録しておくね」

綾野『うん♪』

恒一「…じゃ、じゃあ、これで」

綾野『えっ?切っちゃうの?』

恒一「えっ?ダメ?」

綾野『うん。もう少し恒一くんとお話ししてたい…』

恒一「…わ、わかった」


恒一(参ったな…これじゃ寝れないや)

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:09:42.87 ID:rgY6iav30
綾野『でねでね、そしたら泉美ったら』

恒一「あ、綾野さん…そろそろ切りたいんだけど…」

綾野『……もう?』

恒一「もうって言っても…夜中の3時だしさ」

綾野『そっか…そだね。うん、わかった』

恒一「じゃあ月曜に学校で」

綾野『…恒一くん、明日暇?』

恒一「……ごめんちょっと用事が」

綾野『……用事?そっか。ふぅん…わかった。じゃあね』

恒一「う、うん」

 

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:17:55.03 ID:rgY6iav30
翌日

恒一「あ、赤沢さん?」

赤沢『どうしたの恒一くん。珍しいわね』

恒一「綾野さんなんだけど、何かヤバイんだけど」

赤沢『だから、そう言ってるじゃない』

恒一「怖いんだけど」

赤沢『…今から恒一くんの家に行くわ』

恒一「うん」

ピッ

恒一「あれ?何で赤沢さん僕の家知ってるんだ?」

トゥルルルル

恒一「ん? げっ、綾野さんだ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:20:08.39 ID:rgY6iav30
恒一「もしもし」

綾野『誰と話してたの?』

恒一「え…いや…父親と」

綾野『本当?』

恒一「本当だよ。それで、何?」

綾野『うん。今ね、恒一くんの家の前にいるんだけど…』



恒一「…えっ?」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:51:56.09 ID:rgY6iav30
赤沢「~♪…ん?」

綾野「…え?」

バッタリ

赤沢「彩…何でここにいるのよ」

綾野「泉美こそ…何で恒一くんの家に来たの?ねぇ、何で?何で?何で?」

赤沢(うわ…めんどくさ)

赤沢「恒一くんに用があったから」

綾野「私も」

赤沢「…とりあえず、チャイム押そうか?」

綾野「そうだね」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 19:56:34.86 ID:rgY6iav30
赤沢「…」

綾野「…」

恒一「…」(あれ…何この空気)

綾野「恒一くん、何で泉美がここにいるの?」

赤沢「何よその言い方」

恒一「とりあえず、ダイエーに行こう」

赤沢「またダイエー?」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:03:25.23 ID:rgY6iav30
ダイエー

赤沢「で、どうすんの?」

恒一「プラプラしてればいいよ」

綾野「じゃあ私、恒一くんに腕組んじゃう//」

恒一「あ、綾野さん…」

赤沢「ったく、本当に子供なんだから…」

不良「おー?そこの姉ちゃん可愛いじゃんよー」

赤沢「え?」

不良「俺と遊ぼうや」

赤沢「ちょ、ちょっと、離して!」

不良「いいからこっち来いや!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:06:42.99 ID:rgY6iav30
恒一「赤沢さん!今助けに…!」

綾野「…」ギュッ

恒一「…綾野さん?」

綾野「ほっとこうよ」

恒一「何言ってんだよ、そんな事できないって」

綾野「せっかく二人きりになれたじゃん!」

恒一「綾野さん!手をはなして!」

綾野「泉美なんかほっとけばいい!」

恒一「…!」バチンッ

綾野「痛っ……」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:08:46.53 ID:rgY6iav30
綾野「…こ、恒一くん?」

恒一「…見損なったよ、綾野さん」

綾野「ち、違う、違うの恒一くん!」

恒一「…」ダッ

綾野「ま、待って!恒一くん!!」




綾野「恒一くん……」グスッ

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:11:26.39 ID:rgY6iav30
赤沢「や、やめて!」

不良「おう?おらおらぁ!おらおらおらぁ!」

赤沢(何なのよこのバカは…)

恒一「やめろー!」タタタッ

赤沢「恒一くん!?」

不良「ああん?」

恒一「榊原キーック!!」

不良「どひゃー」


恒一「赤沢さん、大丈夫?」

赤沢「う、うん…ありがとう恒一くん」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:16:49.93 ID:rgY6iav30
恒一「はぁ…はぁ……」

赤沢「恒一くん…平気なの?」

恒一「激しい運動はちょっとね…でも…」

赤沢「?」

恒一「赤沢さんを助けたかったから…」

赤沢「恒一くん…」



綾野「恒一く~~~ん!!」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:20:42.48 ID:rgY6iav30
恒一「綾野さん…」

綾野「ごめんなさい、私…」

恒一「僕より、赤沢さんに謝るべきだと思うよ?」

綾野「ごめん泉美。私、泉美がピンチの時に恒一くんと二人きりになってはしゃいじゃって…」

赤沢「…いいわよもう。気にしてないから」

綾野「ホント?これからも友達でいてくれる?」

赤沢「もちろんよ。だって、唯一無二の友達だもん」

綾野「泉美…」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:25:29.27 ID:rgY6iav30
綾野「恒一くんも、ごめんね」

恒一「うん、いいよ」

綾野「ホント?これからも恋人でいてくれる?」

恒一「もちろんだよ。だって…………え?」

綾野「よかったぁ~。別れなくて済むんだねっ♪よかったよかった」

恒一「はい?」

赤沢「この後に及んでコイツは…」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 20:34:06.59 ID:rgY6iav30
綾野「さぁ、行こう!恒一くん♪」

恒一「行くってどこに!?」


赤沢(私は……私も、恒一くんの事が好き)

赤沢(でも綾野の幸せそうな顔を見てると…何でだろ。嫉妬とか、そういう感情はない)

赤沢(もし将来、二人が結婚することになったら)

赤沢(私はきっと、心から祝福するのだろう……)


綾野「さぁ行こう恒一くん!ヴァージンロードへと続くあの空へ!!」

恒一「えっ、それどの空?」



お わ り