1: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)18:17:42 ID:eYW
鷹の爪団アジト

吉田「いやぁ~やっぱ時代はストレイライトだよなぁ~」

菩薩峠「…」

総統「吉田くん!何呑気にテレビなんか見てるんじゃ!昨日提出予定の世界征服計画はどうしたのかね!」

吉田「あ、総統。今してるじゃないですか」

総統「いや昨日提出予定なんじゃが…ワシにはテレビ見てるようにしか見えんぞ」

吉田「やだなぁ総統。僕は今テレビで出てるアイドルから世界征服の計画を考えてるんですよ」

総統「どういう事かね?」

引用元: 【シャニマスSS】総統「今週はノクチルで世界征服ー!」 



2: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)18:28:00 ID:eYW
吉田「今ちょうどストレイライトが出てるんですよ。見てくださいよ冬優子ちゃん可愛くないですか?」

総統「この黒髪の子かね?確かに可愛いのぅ」

レオナルド「俺は愛依が好きだけどな。オラオラ!」

総統「このギャルっぽい子かね。見た目は少しやんちゃっぽいがなんだか純粋な子に見えるが…」

総統「ってこんな話してるんじゃなーい!吉田くん!アイドルと世界征服がどう関係するんかね?」

吉田「今ストレイライトがテレビで歌ってますよね?観客を見てください」

総統「観客を?うむ…」

3: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)18:36:30 ID:eYW
菩薩峠「パパ...アサヒ...」

吉田「見てください。みんな彼女達の歌を聴いて夢中になって応援したり喜んだりしてるじゃないですか。このスタジオは今ストレイライトの歌によって一つになってます」

総統「確かに好きなアイドルに夢中になるのはあるのぅ。最近は○○押しだとか○○しか勝たん!みたいなファンもいるし」

吉田「そこですよ!僕はアイドルが人々を夢中にする力を使って世界征服をしようと考えたんですよ。鷹の爪でアイドルをプロデュースして世界中の人々がそのアイドルのファンになれば簡単に世界征服が出来るんですよ!」

総統「おぉ!流石吉田くん!すまなかったのぅ…そういう吉田くんの考えを見抜けなかったわい」

森田「俺にはただテレビ見てる言い訳にしか聞こえないぞ」

4: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)18:42:56 ID:eYW
総統「そうと決まれば早速アイドルをプロデュースするためアイドルを作るんじゃ!博士作れるか?」

吉田「やだなぁ総統。アイドルならそこらへんで手に入れればいいじゃないですか。島根でお年寄り見つけるより簡単ですよ」

森田「おいおいアイドル候補の可愛い子がそんなにいるわけねーだろ」

総統「その通りじゃ。そんな簡単に出来るわけが…」

吉田「あれ?総統知らないんですか?うちの近所にはストレイライトが所属してる283プロがあるんですよ」

総統「えー!そうなの!?」

吉田「そこから僕達がプロデュースするアイドルを見つけましょう!世界征服の一歩目としてまず283プロを征服しましょう!」

総統「うむ!では行くぞ!」

「「「た~か~の~つ~め~」」」

5: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)18:53:53 ID:eYW
283プロ前

吉田「あの事務所ですね」

総統「あんな雑居ビルにあったの…しかも堂々と窓に283と書いてるし…」

吉田「まぁアイドルの事務所なんてそんなもんじゃないですか。AKBだって最初は秋葉原の小さな劇場だったとか島根は国引き神話で小さな島だったとかと一緒です」

総統「なんか例えが違うような気がするが…」

森田「でもどうやって事務所に入るんだよ?」

吉田「そういえば考えてなかったですね」

総統「堂々と入るわけには行かないし…かと言って部外者のワシらを入れてもらうというのは無理じゃのう…」

吉田「前クロッター社に入った時みたいにスーツ着て社員のフリすればいいんじゃないですか?」

森田「いやあれはバレたじゃねーか!」

総統「うーむ…どうするかのぅ…」

6: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)19:01:30 ID:eYW
??「すいません。事務所に何かご用ですか?」

総統吉田「「うわぁー!?」」

??「?何をそんなにビックリしてるんですか?」

総統「いやあのワシらはただ…」アタフタアタフタ

??「……なんか怪しいですね。ファンの人に見えないしかと言って仕事関係の人にも見えません」

吉田「どこが怪しいんだよ」

??「格好ですかね。そこの髭の人はなんかコスプレみたいなの来てますし……なんか色々怪しいですね」

総統「わ、ワシらはただの世界征服を企む悪の秘密結社で…」

??「秘密結社?ますます怪しいですね…通報されたくなければ早く帰ってもらえますか?」

??「おーい円香ー!何やってるんだー?」

7: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)19:41:00 ID:eYW
円香「あ、プロデューサー……ってなんで水着だけで来てるんですか?ミスター不審者」

P「ハハハッ着る服がなくて海パン一丁で来たよ」

円香「ちょうどよかったです。事務所の前に怪しい人がいたのでこの際まとめて通報しますね。地域社会の平和貢献にもなりますから」

P「ん?怪しい人?……なんだあんた達鷹の爪団じゃないか。何してるんだこんなところで」

総統「え?なんでワシらの事知ってるの?」

P「知ってるも何もこないだ八百屋の親父にスマホ与えてリモートとか教えてただろ?あれはうちの父親なんだ」

森田「八百屋の親父の息子かよ!」

8: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)21:32:09 ID:eYW
P「で鷹の爪団さんがうちになんの用だい?」

吉田「いやぁ~実は最近アイドルに興味を持ったのでアイドル使って世界征服をしようと考えたんで手始めに283プロを征服しようと考えて来たんですよ」

森田「何正直に話してるんだよ!」

P「ハハハッ!ならお安い御用だ腐ったゴーヤだ!」

森田「お前止めろよ!」

円香「いいんですか?あんな怪しい人達事務所に入れるなんて…」

P「まぁ親父がいつもお世話になってるしなぁ。あと機械に疎い親父にスマホの使い方教えて連絡取れるようになったのも鷹の爪団さんのおかげだからさ。そのお礼をこれで出来るなら安いよ安いよー」

円香「はぁー……色々言いたい事がありますが流石ですねミスター能天気」

P「ハハハッ円香。そんな小さな事気にしてたら将来胸が大きな大人になれないよ」

円香「もしもし警察ですか?」プルルルル...

P「ごめんなさい警察だけは勘弁してください今月で10回も留置所に入るんで勘弁して」

9: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)21:47:22 ID:eYW
283プロ

P「ささっ入って入って。おーいはづきさーんこの人達に梅昆布茶出してー!」

はづき「ふぁ……あれお客さんですか?」

P「そうだよー。あと雛菜、お客さん来てるからソファーから降りてねー」

雛菜「んぅ?……まだレッスンの時間まで時間あるよ~?雛菜もうちょっと寝たいなぁ~」

総統「あぁなんかすみません急にお邪魔しちゃって…」

森田「ここがアイドル事務所なのか。案外のんびりしてるな」

小糸「ぴぁ!?こうもりが喋った!?」

森田「あぁ。やっぱり突っ込まれるか。驚かせてごめんな」

吉田「あぁそいつは森川ブバ右衛門って言うんだ。覚えておいてくれよな」

森田「森田コウイチだよ!森しかあってねーじゃねーか!」

小糸「そうなんですか……初めまして森田さん!私、福丸小糸って言います!」

森田「あ、あぁよろしく…」

透「ずいぶんと賑やかだね…あっプロデューサーお疲れ」

P「おっつおっつ透」

円香「浅倉はプロデューサーの格好に突っ込まないの?」

透「え?いつも通りじゃない?」

森田「パンイチが普通とか凄いプロデューサーだな」

円香「いや違いますからね」

10: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)21:58:04 ID:eYW
雛菜「ていうか~この人達は何しに来たの~?」

P「なんかアイドルになりたいって言ってきたらしいぞ」

総統「違うよ!ワシらは悪の秘密結社鷹の爪団というものでアイドルに興味があるから来たんじゃよ」

雛菜「へ~そうなんだ~」

円香「雛菜少しは疑問は持たないの?」

雛菜「う~んまぁでも世の中にはいろんな人がいるからいいんじゃないかな~。あっ雛菜プリン食べるね~」パカッ

鷹の爪団「「「ブヒャアー!ピアーババババ!」」」バシ!バクバク!

雛菜「わぁ!?雛菜のプリンが取られた~!」

P「何やっとんじゃこのフニャ  野郎!」バシィン!

鷹の爪団「「「あべしぃ!」」」

11: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)22:03:43 ID:eYW
円香「何してるんですか貴方達は?」

総統「すいません。久々に文化的な食事を見たもんで……」

小糸「普段何食べてるんですか…」

吉田「おがくずだよ!」

透「おがくずって食べられるんだ。ねぇプロデューサー今度食べてみる?」

P「味しないからやめとけ。そんなに腹減ってるんなら親父から貰った腐ったグレープフルーツ食べるか?」

総統「いやそれは前回痛い目にあったしのう…」

小糸「あの…!よかったらおにぎりがあるんで食べませんか?」

総統「おぉかたじけない……ありがとう小糸ちゃん」

透「あ、私も」

小糸「ごめんね透ちゃん、もうおにぎりないから」

12: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)22:15:53 ID:eYW
P「ってこんな事してる場合じゃない。今日はレッスン終わってからオーディションあるだろ?早くレッスン室行くぞ」

小糸「あっそうでした!早く行こう!」

円香「そうだね。あとプロデューサーは早く着替えてください。その貧相な体はもう見たくありません」

P「貧相な体とは失礼だな。まぁ何か着ておくよ」

総統「レッスンがあるとは……邪魔してしまって申し訳なく思うのう…」

吉田「総統!これはチャンスですよ。アイドルがどうして人々を魅了するかの秘密があるかもしれません!お邪魔しましょう!」

総統「んぁ~吉田くん、いきなり来てレッスンを見せろなんて図々しいような気がするが…」

P「いいですよー。彼女達のレッスン見てもいいですよー」

総統「あ、ありがとうございます。ワシらのためにこんなに色々と…」

P「気にしないでください。彼女達はレッスン用の服に着替えるから俺は彼女達と一緒に着替えるんで」

円香「……もしもし警察ですか?」プルルルルル...

P「ごめんなさい冗談です」

13: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)22:33:01 ID:eYW
レッスン室

トレーナー「はい!小糸!少しペースが遅いよ!円香はペースが早い!」パンパンッ!

吉田「総統見てください!あんなに激しいレッスンをしてるのにみんなついていってますよ!」

総統「うーむ……やはりアイドルはみんなに歌やダンスを届ける仕事とあってレッスンはキツいものになるのかのぅ」

吉田「このレッスンを見れば鷹の爪団で一からアイドルを育成したら時間がかかりますからね。やはり早くこの事務所を征服しないといけませんね」

総統「しかしそれならレオナルド博士にアイドル怪人を作ってもらった方が早いような気がするが…」

レオナルド「オラオラ!そーいうと思って今作ったぞ!」

総統「おぉ流石博士!」

森田「てか作れるならこなくてよかっただろ!」

吉田「いいじゃねーかよ。生でアイドル見れたんだからさ」

14: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)22:56:12 ID:eYW
レオナルド「これが怪人愛取るだ!」

総統「おぉ!黒髪ロングの清楚系アイドルかね!」

レオナルド「こいつは今のレッスン風景を見てもうダンス、歌、ビジュアル全てを学習してマスターした最強のアイドルだ」

総統「なんと!素晴らしい怪人じゃ!君はこれから鷹の爪団のアイドルとして頑張ってもらうぞ!」

愛取る「はい!わかりました!愛取る頑張ります!」キュル-ン!

総統「なんか受け答えがアイドルっぽいのぅ」

レオナルド「その通りだ。こいつには全てのアイドルの口調や仕草、さらには性格まで幅広く学習して統計的にどのようなアイドルが世間に受けてるかを理解してそれを実践してるんだ」

吉田「じゃあ試しにここで島根名物どじょうすくいをやってみろよ」

森田「なんでアイドルにどじょうすくいをやらせるんだよ!」

愛取る「どじょうすくいですね!私、精一杯やるので見ててください!」

森田「いややらなくていいよ!」

15: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)23:06:08 ID:eYW
愛取る「あらえっさっさ!ほらえっさっさ!」キラキラッ!

吉田「凄い!どじょうすくいをしてる愛取るがこんなに輝いて見えるなんて!」

トレーナー「なんて美しい動きなんだ…」

総統「プロのトレーナーの方がレッスンを止めて見惚れておる!」

雛菜「あは~?雛菜しあわせ~な気分になってきた~」

小糸「凄い…これが…アイドルなんですか?」

円香「小糸、違うからね」

透「私もどじょうすくいしようかな」

円香「辞めて」

P「スカウトしなきゃ(使命感)」

透「あっプロデューサーいたんだ」

円香「なんで浅倉のステージ衣装着てるんですか?ミスター変質者」

16: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)23:30:10 ID:eYW
P「しかしなぜこの事務所こんなアイドルがいるんだ?うちのアイドルではない…」

総統「ナーハッハッハッ!見たかね?我が鷹の爪団が作り上げた最強のアイドル、怪人愛取るの力を」

P「何?」

総統「この後オーディションがあると言ってたのぅ?勝負をしようではないか。君達が負けた場合この283プロは我が鷹の爪団の軍門に下る。そこを足がかりに世界征服をする、勝った場合はワシらは身を引こうではないか。どうじゃ?」

P「……やってやる!怪人に教えてやる!人工的に作ったアイドルよりも人間のアイドルがいかに素晴らしいかを教えてやる!」

円香「いや少年漫画みたいな展開で勝手に決めないでください。ミスタージャンプ」

透「まぁ面白そうだしいいんじゃない?」

17: 名無しさん@おーぷん 20/10/17(土)23:42:07 ID:eYW
オーディション会場控え室

小糸「き、緊張するね……私たちが負けたら世界が鷹の爪団に征服されるなんて…」

P「たしかに緊張はするな。だが心配するな。俺達はあの怪人よりも凄いアイドルだ。一人一人輝ける才能を持ってるじゃないか。それを信じれば俺達は勝つ!」

円香「いやプロデューサーは違いますからね?というか今も浅倉のステージ衣装着てるんですか?早く脱いでください不愉快なものは見たくありません」

透「別にいいよ。私は普段着で出ればいいからさ」

円香「いやよくないから」

雛菜「雛菜はみんなのしあわせ~のために頑張るね~」

円香「雛菜は少しツッコンで欲しいんだけど」

18: 名無しさん@おーぷん 20/10/18(日)00:07:53 ID:0Cy
オーディション会場

愛取る「私今から片足ピョンピョンでオラのおっかぁは世界一歌います!オラのおっかぁは世界一ぃ~♪」ピョンピョンッ

Vo審査員「なんて素晴らしい歌声なの!?」
Da審査員「片足ピョンピョンが綺麗だ!」
Vi審査員「なんと可愛らしい片足ピョンピョンなんだ…」

小糸「す、凄い!愛取るさんが審査員のハートを掴んでる!」

雛菜「雛菜じゃ勝てないかも~」

透「ふふっ、普段着だから激しい踊りできないや」

円香「いやなんであれが受けてるの?」

P「くっ!愛取る…なんて強さだ!俺達じゃ勝てないのか!」

円香「いや貴方何もしてませんよね?」

総統「ナーハッハッハッ!どうじゃ怪人愛取るの力を見たか!君達283プロは我が鷹の爪団の軍門に下るのじゃ!」

P「クッソ!俺は何もできないのか!?せめて俺が餃子パリッと焼けるぐらいの力があればあいつに勝てるのに!」

円香「アイドル関係ありませんよね?ミスター的外れ」

小糸「こ、このままじゃ負けちゃうよ!」


「ハーハッハッハッ!お前達の作戦は失敗だー!」

総統「ぬぅこの声は!?」

19: 名無しさん@おーぷん 20/10/18(日)00:24:36 ID:0Cy
DXファイター「そうだーDXファイターだー!」

吉田「うわ出た!」

DXファイター「お前達また良からぬことを企んでるな?」

円香「はぁ……また変な人が来た……」

DXファイター「あぁ?誰が変な人だって……って樋口円香さん!?それにノクチルのメンバーの人がなんでここに!?」

小糸「え?私達の事知ってるんですか?」

DXファイター「はい!僕大ファンなんです!サインください!」

P「俺のもいります?」

DXファイター「いやお前誰だよ。しかもなんで透さんの衣装着てるんだよ」

P「あっこれは失礼しました私283プロのプロデューサーのゲバルト崎パリパの助と申します」つ名刺

DXファイター「あ、はいご丁寧にどうも…私はDXカンパニー社長のDXファイターと申します……って名刺の名前ちげぇじゃねぇか!」

P「因みにそれも偽名です」

DXファイター「ややこしいなオイ!……そんな時よりノクチルの皆さんサインください!サインにはDXファイターさんへって描いてください!」

20: 名無しさん@おーぷん 20/10/18(日)00:32:23 ID:0Cy
総統「だが貴様が今来たところで何も変わらないわい!ワシらには最強アイドル怪人愛取るがいるんじゃ!貴様がアイドル好きなら尚更手を出せまい!」

DXファイター「何?最強のアイドルだと?」

愛取る「初めまして!愛取るです!」

DXファイター「……」

総統「ナーハッハッハッ!どうじゃ!アイドル相手なら手も足も出まい!」

DXファイター「ノクチルしか勝たん!デラックスボンバー!」バキュ-ン!

総統「好きなアイドル一筋かー!」


ドゴーーン!

To Be Continued…?