1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:01:52.89 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「理不尽な増税、反乱分子の大量処刑、武力による圧政……」

スザク「今、皇帝ルルーシュに対する評価は歴史に名を残すほどの非道な独裁者となっている」

ルルーシュ「ああ、そうだ……だが、まだだ」

スザク「え?」

ルルーシュ「全ての悪意を背負うまでには至っていない」

スザク「しかし、他にやりようがないと思うけど」

ルルーシュ「甘いな、スザク。世の中にはまだまだ悪意に満ちているんだよ」

スザク「……」

C.C.「ルルーシュ。頼まれていたものだ」

ルルーシュ「仕事が早いな」

C.C.「私は共犯者だからな」

引用元: ルルーシュ「私は皇帝ルルーシュ!悪い奴!!」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:05:53.94 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「さてと……」カタカタ

スザク「ルルーシュ、何をしているんだ?」

ルルーシュ「ネットにアイドルのプライベート写真を流出させる」

スザク「な……!?」

ルルーシュ「人気のアイドルとはいえ、恋人ぐらいはいるからなぁ」

スザク「ルルーシュ……それは……」

ルルーシュ「さあ!!ネットの愚民ども!!恐れ慄け!!!ふははははははは!!!!!」カタカタ

C.C.「ふっ……悪い奴だ」

ルルーシュ「私は皇帝ルルーシュ!悪い奴なんだよ!!」

スザク「……」

ルルーシュ「早速、豚共が発狂し始めたぞ!!!あーっはっはっはっはっは!!!!」カタカタ

スザク(ルルーシュ……君は……)

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:10:37.57 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「よしよし……案の定ブログも炎上しているな」

C.C.「ブリタニア国政府のホームページも炎上しているぞ?」

ルルーシュ「そうか。では、荒らした奴を割り出して処刑にしろ」

スザク「ルルーシュ!!いくらなんでも、それは!!」

ルルーシュ「黙っていろ。スザク。これが俺のやり方だ」

スザク「……」

C.C.「ルルーシュ、こっちはどうする?」

ルルーシュ「声優アイドルか……そっちも流そう」

スザク「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「それは行き過ぎていると思う」

ルルーシュ「悪に限界はない」

スザク「だが……」

ルルーシュ「C.C.、お前も手伝え」

C.C.「ああ。分かったよ。私は声優のブログに恋人の存在を仄めかす書き込みを残しておこう」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:15:30.89 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「こんなものか……」

C.C.「あははは。大型掲示板が大パニックだな」

ルルーシュ「くくく……哀れなものだな……ふははは」

スザク「……」

C.C.「次はどうするんだ?」

ルルーシュ「そうだな……街に出るか」

スザク「街に?」

ルルーシュ「部屋に引き篭もっていては出来ないこともあるからな」

C.C.「ふむ……例えば?」

ルルーシュ「……女性の入浴を覗く」

スザク「ルルーシュ!!それは人としてどうかと思うぞ!!」

ルルーシュ「違うな。間違っているぞ。俺はもう、人であることを捨てたんだよ」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「全てはゼロレクイエムのためだ……分かれ、スザク」

スザク「……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:23:20.43 ID:qeCKs6Or0


ルルーシュ「ここにするか」

C.C.「行って来い」

ルルーシュ「任せろ」

スザク「ルルーシュ……」


ミレイ「ふんふふーん♪」

ルルーシュ「……」ソーッ

ミレイ「ふぅー」

ルルーシュ「私は皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!!!!」バッ

ミレイ「きゃぁ!?」

ルルーシュ「入浴を覗かせてもらう!!!」

ミレイ「いやぁー!!!―――って、ルルーシュ?!」

ルルーシュ「ちっ!!バレたか!!逃げるぞ!!」ダダダッ

ミレイ「ちょっと!!なにやってるの!!!」

ルルーシュ「ふはははははは!!!!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:27:06.79 ID:qeCKs6Or0
C.C.「上手くいったのか?」

ルルーシュ「ああ。無論だ」

スザク「……」

C.C.「次はどうする?」

ルルーシュ「ナイトメアを一機、用意してくれ」

C.C.「わかった」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「そう不安そうな顔をするな」

スザク「でも、これは悪でもなんでもない気がする」

ルルーシュ「黙れ」

スザク「でも……」

C.C.「持ってきたぞ」

ルルーシュ「よし」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ『ふははははは!!!いくぞ!!!』ウィィィン!!!

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:32:40.53 ID:qeCKs6Or0
深夜 街

ルルーシュ『私は!!!悪逆皇帝!!!ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!!!!』

ルルーシュ『民よ!!明日も仕事や学校があるのだろう!!!』

ルルーシュ『だが、寝かせはしない!!!!!』

ルルーシュ『あーっはっはっはっはっはっはっは!!!!!』

スザク「ルルーシュ……近所迷惑だ……」

C.C.「これは故意の騒音被害だな」

スザク「ここまでしないと気が済まないのか……ルルーシュ……」

ルルーシュ『ふはははははは!!!!!』

ルルーシュ『今夜は寝かせないぞ!!!!』

ルルーシュ『だが、朝まではかなり時間がある!!!』

ルルーシュ『そこで、私が退屈しのぎにナイトメアによるタップダンスを披露してやろう!!!!』

ルルーシュ『ふははははは!!!!いくぞぉ!!!』ガシャンガシャンガシャン!!!!

C.C.「ふふ、これは絶対に寝れないな。近辺の住民には同情するよ」

スザク「……」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:41:20.75 ID:qeCKs6Or0
数日後

C.C.「ルルーシュ、見ろ」

ルルーシュ「ん?ゴシップ誌か」

ルルーシュ「なになに……皇帝に批難殺到……内外共に波紋を呼ぶ……」 

ルルーシュ「なるほどな」

C.C.「深夜のタップダンスが効いたみたいだな」

ルルーシュ「だが、まだ足りない」

スザク「ルルーシュ……まだ何かするのか?」

ルルーシュ「当たり前だ」

スザク「次はなにを?」

ルルーシュ「出かけるぞ、ついてこい」

スザク「あ、ああ」

C.C.「……」

ルルーシュ「次の目的地は遊園地だ」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:44:41.13 ID:qeCKs6Or0
遊園地

女の子「わーい!!風船頂戴!!」

マスコット「……」スッ

女の子「ありがとう!!!」

マスコット「……」プスッ

パァン!!!

女の子「きゃ!」

マスコット「くくく……」

女の子「あ……あ……ふうせん……」ウルウル

マスコット「ふははははははは!!!!!!!」

女の子「うぇぇぇぇん!!!!」ポロポロ

マスコット「はーっはっはっはっはっはっはっは!!!!!」

C.C.「子どもにも容赦なしか……」

スザク「ルルーシュ……どうして……」

 
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:53:39.16 ID:qeCKs6Or0
控え室

ルルーシュ「ふー……10人の子どもを泣かせてやった」

C.C.「とんでもない残虐非道な皇帝だな」

ルルーシュ「ふん。褒めても何もでないぞ?」

C.C.「分かっているさ」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「いくら、ゼロレクイエムのためとはいえ……これは……」

ルルーシュ「今更だな。俺たちは無駄な殺戮だって行ってきたんだぞ?」

スザク「だけど、それは一応、その……反乱分子の排除っていう名目があっただろ?」

ルルーシュ「……」

スザク「今、やっていることはただの嫌がらせじゃないか」

ルルーシュ「それがどうした?」

スザク「え……?」

ルルーシュ「皇帝ルルーシュを見た者が反吐を吐くほどに嫌われてこそだ!!そうすることでゼロレクイエムは完成する!!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 15:57:56.76 ID:qeCKs6Or0
図書館

ルルーシュ「……」カキカキ

C.C.「はい」ドサッ

ルルーシュ「悪いな」

C.C.「気にするな」

ルルーシュ「……」カキカキ

スザク「ルルーシュ、持って来たよ」

ルルーシュ「そこに積んでおいてくれ」

スザク「でも推理小説やミステリー小説なんかを集めて、何がしているんだ?」

ルルーシュ「最初のページに犯人の名前、物語の根幹を突くネタバレを書き込んでいる」

スザク「……」

ルルーシュ「勿論、最後に『by ルルーシュ』と書き込んでな」

スザク「ルルーシュ……もうそんなことは……」

ルルーシュ「くくく……これを読んだものは絶望し、そして書き込んだ名前を見て、皇帝に怒りを向ける!!!ふはははは!!!」

C.C.「悪魔だな」ドサッ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:07:51.48 ID:qeCKs6Or0
数日後

ルルーシュ「民の様子は?」

C.C.「怒りのボルテージは最高潮だな」

スザク「ただ、それを爆発させるわけにはいかないんだろうけど」

C.C.「まあ、すぐに処刑だからな」

ルルーシュ「くくく……だが、困ったな」

スザク「どうした?」

ルルーシュ「もう悪いことが思いつかない」

C.C.「なんだネタ切れか?」

ルルーシュ「何かないか……何か……」

スザク「もうゼロレクイエムを行ってもいいんじゃ……」

ルルーシュ「まだだ。それはまだなんだよ」

スザク「そうか」

C.C.「ルルーシュ。一つ、ある」

ルルーシュ「なんだ?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:15:55.79 ID:qeCKs6Or0
収容所

カレン「……ねえ、知ってる?」

ナナリー「え?」

カレン「ルルーシュが最近、悪いことをしてるって話」

セシル「ああ……新聞で見ました。常軌を逸した行動を繰り返して、国民をノイローゼにしているとか」

ナナリー「お兄様……」

カレン「でも、それで喜んでいる連中もいるんだよね」

ナナリー「そうなんですか?」

セシル「ええ。特に病院関係者はかなり喜んでいるみたいですね。体調不良を訴える患者が絶えないようですから」

カレン「流石に皇帝支持を正直には言わないだろうけど」

ナナリー「でも、殆どの国民は苦しんでいるはずです。許せません」

カレン「それは勿論。ありえない増税も繰り返してるみたいだしね」

神楽耶「……」

カレン「ルルーシュ……どうしちゃったのよ……何がしたいの……?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:21:44.92 ID:qeCKs6Or0
翌日

ルルーシュ「……」カタカタ

スザク「ルルーシュ?」

ルルーシュ「見てくれ、スザク」

スザク「なんだい?」

ルルーシュ「とある人気アニメのアンチサイトを作ってやった」

スザク「……」

ルルーシュ「そのアニメのシナリオ上お粗末な部分、キャラの設定の粗を探し、ただ淡々とそれを書くだけのサイトだ」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「掲示板等で宣伝した結果、もうカウンターが1万アクセスを超えた」

スザク「……」

ルルーシュ「くくく……これでまた皇帝は悪を一つ背負ったことになる」

スザク「そうだな」

ルルーシュ「さて……次はどんな悪事を働こうかな……くくく……」

スザク「……」ギリッ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:28:36.04 ID:qeCKs6Or0
スザク「もうたくさんだ!!」

C.C.「どうした?」

スザク「ルルーシュはもう見境がない!!」

C.C.「……」

スザク「悪政だけなら何も言わなかった……だが、これは明らかに人間の道から外れている」

C.C.「そんなもの、初めから外れているだろうに」

スザク「だが、今回のは行き過ぎだ!!!」

C.C.「じゃあ、どうする?ここまで来たのに、裏切るのか?」

スザク「……」

C.C.「ゼロレクイエムにはお前の協力が不可欠だ……分かっているだろう?」

スザク「そうだが……」

C.C.「死んだことになっているお前がゼロとして皇帝を殺害する。そして世の中は平和になる」

スザク「……」

C.C.「耐えろ。今だけじゃないか」

スザク「くっ……」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:49:55.36 ID:qeCKs6Or0
数日後 デパート 屋上

ルルーシュ「おっと、手が滑った」ドンッ

コーネリア「あ」

ベチャ

コーネリア「あ、あぁ……私の二段アイスが……一段に……」プルプル

ルルーシュ「気をつけろ」

コーネリア「……っ」ウルウル

ルルーシュ「文句でもあるのか?」

コーネリア(くそ……くそ……)ポロポロ

ルルーシュ「ふははははは!!!!」

コーネリア「うぅ……」 ペロ

ルルーシュ「姉上も落ちるところまで落ちたか」

C.C.「ルルーシュ、ショーが始まるぞ」

ルルーシュ「ああ、行こう」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:54:34.58 ID:qeCKs6Or0
司会「みんなー!!こんにちはー!!」

「「こんにちはー!!」」

C.C.「こんにちは」

司会「今日は皆のために素敵な―――」

怪獣「がおー!!」

司会「キャー!!みんな、たーいへん!!怪獣が現れたわー!!」

C.C.「おぉ。大変だな」

ルルーシュ「……」

司会「みんなー!!ここは大きな声で助けをよぼー!!」

司会「せーのっ」

「「プリキュアー」」

C.C.「ぷりきゅあー」

プリキュア「―――とう!!」

C.C.「出てきな」

ルルーシュ「行くか……」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 16:58:32.10 ID:qeCKs6Or0
プリキュア「みんなを苦しめるなんて許さない!!」

ルルーシュ「ふははははは」パチパチパチ

司会「え……?」

プリキュア「……?」

怪獣「……?」

ルルーシュ「実に可愛らしいきぐるみだな」

司会「あの……すいません、お客様は席のほうに……」

ルルーシュ「……」スタスタ

プリキュア「……」ビクッ

ルルーシュ「さあ……これがプリキュアの正体だ!!!」ガバッ!!!

司会「あ!!」

C.C.「……」

「え……」

ルルーシュ「この通り、どこにでもいる人間が道化を演じているだけだ!!!この世にプリキュアなどいないんだよぉ!!!ふはははははは!!!!!」

C.C.「……っ」ウルウル

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:02:18.74 ID:qeCKs6Or0
「「うぇぇぇぇん!!!」」

ルルーシュ「あーっはっはっはっはっはっは!!!!」

司会「な、なんてことをするんですか!!」

ルルーシュ「文句があるのか?この皇帝に」

司会「あ……ああ……ルルーシュ……皇帝陛下……」

ルルーシュ「ちゃんと現実と空想の区別ができる連中にこういうショーを見せるんだな」

司会「……」

ルルーシュ「くくく……」

C.C.「……」

ルルーシュ「帰るぞ」

C.C.「……」

ルルーシュ「どうした?」

C.C.「……いや」

ルルーシュ「そうか」

C.C.「……」ウルウル

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:08:02.57 ID:qeCKs6Or0
スザク「はぁ……あのアンチサイト……どうにかして壊せないか……」スタスタ

C.C.「うっ……くっ……んっ……」ポロポロ

スザク「C.C.?」

C.C.「……っ」ゴシゴシ

スザク「どうした?何かあったのかい?」

C.C.「いや……何も……」

スザク「でも……目が充血して―――」

C.C.「何もないと言っている!!」

スザク「……」

C.C.「わ、私はもう寝る……疲れた……」スタスタ

スザク「寝るってまだ昼過ぎ……」

C.C.「しらんっ」

スザク「……」

スザク「ルルーシュ……また何かしたのか……?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:15:42.90 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「くくく……順調に俺の評価が下がっているな。支持率は……ん?なに……?」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「外で何をしてきたんだ」

ルルーシュ「ああ。きぐるみショーをぶち壊してきただけだ」

スザク「え……?」

ルルーシュ「きぐるみの顔を外して、中身を衆目に晒してやったんだよ」

スザク「ルルーシュゥゥゥゥ!!!」グイッ!!

ルルーシュ「ぐっ……な、んだ……?」

スザク「お前は……殺人よりもやってはいけないことをしたという自覚はあるのかぁ!!!」

ルルーシュ「な、なにが……?」

スザク「子どもたちの夢を穢したばかりか、大人のピュアな想像すらも砕き割ったんだぞ!!!」

ルルーシュ「だが……これが……俺の―――」

スザク「間違っている!!!そんなことで悪や罪を背負おうとするな!!!」

ルルーシュ「ぐっ……スザ、ク……は、なせ……!」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:22:23.04 ID:qeCKs6Or0
スザク「これ以上、こんな低俗なことを繰り返すなら……俺は、君を見限る!!」

ルルーシュ「馬鹿が……皇帝を見限って……何をする……?」

スザク「この場でゼロとして暗殺する」

ルルーシュ「やめろ……今までの努力と犠牲を無駄にする気か……?」

スザク「ああ」

ルルーシュ「スザク……」

スザク「もうやめるんだ……ルルーシュ……失望させないでくれ……」

ルルーシュ「……」

スザク「お願いだ……ルルーシュ……」

ルルーシュ「分かったよ……もうしない」

スザク「……」

ルルーシュ「別のやり方を模索する」

スザク「……ああ……頼む」

ルルーシュ「悪かったな。まさか、スザクにそんなことを言われるとは……思わなかった」

スザク「いいんだ……わかってくれれば。今まで通り、残虐非道の独裁者でいてくれれば……いいんだよ……」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:29:41.83 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「では……また、練り直しだな」

スザク「あのアンチサイトもできれば閉鎖してほしいところだけど」

ルルーシュ「それは別にいいだろう。あれはあれで残しておく。俺が死んだあと、ジェレミア辺りに消してもらう」

スザク「……」

ルルーシュ「しかし……考えてみれば確かに低俗すぎたな」

ルルーシュ「女子どもを泣かせたところで、何の意味もない。この支持率が証明している」

スザク「支持率?」

ルルーシュ「今現在の皇帝ルルーシュはどれだけ支持されていると思う?」

スザク「0だろう」

ルルーシュ「違うな……5%もある」

スザク「え……」

ルルーシュ「これが0にならない限りは、ゼロレクイエムを行えないな」

ルルーシュ「もっと徹底的に民衆を震え上がらせる必要があるわけだ」

スザク「どうするんだ?」

ルルーシュ「考えがある……くくく……」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:34:30.30 ID:qeCKs6Or0
収容所

カレン「はー……」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「呼んだか?」

カレン「!?」

ナナリー「お、お兄様……!?」

神楽耶「……」

ルルーシュ「処刑までの時間、生きた心地がしないだろう?」

カレン「ああ、しないね。でも、アンタの顔をみたら怒りでどうでもよくなったよ」

ルルーシュ「ほう?」

セシル「あの!!抑えてください!」

カレン「残虐皇帝め……!!」

ルルーシュ「よし。カレンに決めた」

カレン「え……?」

ルルーシュ「3日後だ。楽しみにしていろ……ふははははははは!!!!!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:38:23.57 ID:qeCKs6Or0
3日後

ルルーシュ「出ろ」

カレン「な、何をするつもり……?」

ルルーシュ「全世界に向けて、お前の公開●●を行う」

カレン「な……?!」

ルルーシュ「くくく……」

カレン「ちょ、ちょっと!!そんなことするなら死刑にして!!!」

ルルーシュ「貴様に拒否権などない」

カレン「そ、そんな……」

ルルーシュ「ふははははは」

カレン「ねえ……ルルーシュ……そんな……こと……しないで……」

ルルーシュ「もう決まったことだ。ジェレミア、カレンの口を塞げ」

ジェレミア「はっ」

カレン「ルルーシュ!!やめてよ!!!どうしてこんな―――むぐぅ!!うぅぅ!!!」

ルルーシュ「ふははははははは!!!!!行くぞ!!!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:47:16.05 ID:qeCKs6Or0
処刑場

ルルーシュ「お集まりの諸君!!そして!!今、テレビを見ている者たち!!我は皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである!!!」

ルルーシュ「今日は死刑囚の一人『紅月カレン』の公開●●を決行する!!!」

ざわ……ざわ……

ルルーシュ「では、堅苦しい挨拶は抜きにして、主賓の登場といこう」パチンッ

カレン「ふぅー……!!」

ルルーシュ「知っている者も多いだろう。黒の騎士団ではその類稀なる操縦技術を駆使し、紅蓮という機体で戦場で大いに活躍していた」

カレン「ふぐぅぅ……!!!」

ルルーシュ「そんな気の強い彼女が、今日、ここで、全世界から注目されているこの場で辱めにあう」

カレン「くぅ……」

ルルーシュ「開始は10分後だ。録画したいものは今から準備に走れ。永久保存することをおすすめする」

カレン「ぅぅぅ……」

ルルーシュ「ジェレミア、準備を」

ジェレミア「はっ」

カレン(くそ……!!くそぉ……!!)ウルウル

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 17:54:40.20 ID:qeCKs6Or0
ジェレミア「ルルーシュ様、お持ちしました」

ルルーシュ「よし」

カレン(え……?)

ルルーシュ「さあ、皆さん。この大きな布で隠されたものが気になるでしょう?―――中身は、これだ!!」

バッ!!

カレン「ふぅー!!ふぅー!!!」

ルルーシュ「カレンが大事にしていた愛機、紅蓮!!!」

ルルーシュ「戦争は終わり、必要もなかったのでスクラップにしようかと思っていたが、この日のために修繕した」

カレン「うぅぅぅ!!!!ぐぅぅ!!!!」

ルルーシュ「どうした?」

カレン「……っ」ウルウル

ルルーシュ「まぁ、見ていろ。まずはお前の気力を削ぐ」

カレン(やめて……やめて……!!)

ルルーシュ「ジェレミア!!鉄球の用意をしろ!!」

ジェレミア「はっ」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:01:55.50 ID:qeCKs6Or0
カレン「うぅぅぅうう!!!!」

ルルーシュ「よし。準備は整ったな」

ジェレミア「いつでも始められます」

カレン「ぐぅぅぅぅ!!!!」

ルルーシュ「―――壊せ!!!」

カレン「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」ポロポロ

ジェレミア「はい」

カレン「ううぅううぅぅう!!!!!」

ドォォォン……

カレン「お゛ぉぉぉ……」

ルルーシュ「はーっはっはっはっはっは!!!!」

ジェレミア「ご安心を。これはただのダミーです」

カレン「はぁー……ぁ……ぁ……」

ルルーシュ「いい出来だろう?段ボールで作ったんだ」

カレン「ふぅぅぅ……!!」ポロポロ

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:09:17.52 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「くくく……その表情が今、全世界に向けて発信されているぞ?カレン?」

カレン「うぅぅ……あ……ぁ……」

ルルーシュ「驚いたか?」

カレン「う……ん……」ポロポロ

ルルーシュ「俺がそこまでの屑に見えたか?」

カレン「うぅぅ……」コクッ

ルルーシュ「そうか……そこまで言われたら仕方ないな」

カレン「ふぁ……?」

ルルーシュ「ジェレミア」

ジェレミア「はい」

ルルーシュ「あれを用意しろ」

ジェレミア「はい。ただいま」

カレン「うぅ……?」

ルルーシュ「カレン……エリア11には面白い文化があるな。お前はハケ水車って知っているか?」

カレン「うぅぅ……?」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:16:24.17 ID:qeCKs6Or0
ジェレミア「ルルーシュ様、ご用意できました」

ルルーシュ「よーし。カレンを水車のところに固定しろ」

ジェレミア「はい」

カレン「おぉ!?」

ルルーシュ「お前はそこに座っているだけでいい」

カレン「んー!!!ぐぅぅ!!!」

ルルーシュ「ジェレミア。カレンの口を自由にしてやれ」

ジェレミア「はい」

カレン「ぷはぁ!―――な、なによ、これ!?」

ルルーシュ「ハケ水車だ」

カレン「だ、だから……!!」

ルルーシュ「水車を回すのは手動だ。速度の調節は回る者次第といったところか」

カレン「くそっ……くそっ……」ガチャガチャ

ルルーシュ「動いても無駄だ。いくら力を込めようとも、その拘束具は壊れない」

カレン「ルルーシュ……何をするつもりなの……?!」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:22:16.90 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「すぐに分かる。回し手は―――こいつだ!!」

紅蓮「……」ズンズン

カレン「紅蓮!?」

ルルーシュ「ふはははは!!!愛機に●●されるがいい、カレン!!!」

カレン「なによ……なにが……始めるの……?」

ルルーシュ「下を見てみろ」

カレン「え……?これ……ハケ……?」

ルルーシュ「水車が回るたびにハケの毛がお前の股 を襲う」

カレン「ひっ……!!」ガチャガチャ!!!

ルルーシュ「無駄だ無駄だ!!ふはははは!!!!●ぐ様子を全世界の男たちに鑑賞されろぉ!!!」

カレン「こんなことしてどうするのよ!!!!」

ルルーシュ「お前には関係がない」

カレン「くっ……」

ルルーシュ「制限時間は紅蓮のエナジーフィラーが尽きるまでだ。―――始めろ!!!」

カレン「ルルーシュゥゥゥゥ!!!!!」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:29:11.51 ID:qeCKs6Or0
モニター『んっ……ぃ……はぁ……ぁぁ……ん……』

スザク「カレン……!!!」

C.C.「落ち着け」

スザク「でも……!!」

C.C.「お前が出て行けば、ゼロレクイエムが出来なくなる」

スザク「どうして……こんなことができるんだ……ルルーシュ……は……!!!」

C.C.「……」

スザク「こんな……こんなことをするなんて……!!」

スザク「間違っている!!!ルルーシュゥゥゥゥ!!!!!」

C.C.「……」ギリッ

モニター『ふぁ……あっ……ふっ……は、ぅ……くっ……ひっ……ぁ……』

モニター『ふははははは!!!!あーっはっはっはっはっはっは!!!!!』

モニター『いいか!!私に逆らった者はこうなる!!!これは!!見せしめだ!!!』

スザク「……ルルーシュ……」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:33:46.83 ID:qeCKs6Or0
収容所

ジェレミア「入れ」

カレン「あぁ……ぁ……」ヨロヨロ

ナナリー「カレンさん!?」

神楽耶「な、なにがあったのですか!?」

カレン「は……ぁ……」

セシル「酷い……一体なにが……」

カレン「だ、だめ……」

ナナリー「え?」

カレン「ルル……シュは……だめ……」

ナナリー「どういうことですか!?カレンさん!!」

カレン「あっ……は……ぁ……」ガクッ

ナナリー「カレンさん!!カレンさん!!!」

セシル「気を失ったみたいね。どんな拷問を受けたのか……」

ナナリー「お兄様……どうして……こんな酷いことができるのですか……」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:38:57.88 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「さて……支持率は……ん?」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「なんだ……あれは……」

ルルーシュ「俺の支持率を下げるためのイベントだ」

スザク「どうして……カレンをあんな目に晒したぁ!!!!」

ルルーシュ「……」

スザク「あれじゃあ、カレンは普通の生活に戻れないかもしれないじゃないか!!!」

ルルーシュ「カレンは既にテロリストとして顔が売れていた。今更、公開●●されたところで立場は変わらん」

スザク「しかし……」

ルルーシュ「それよりも困ったことになった」

スザク「なんだ……?」

ルルーシュ「支持率が30%まで回復した。これはどういうことなのか」

スザク「……わからない」

ルルーシュ「どういうことだ……?俺は最低の行為をしたのだぞ……?」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:45:47.67 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「何らかの組織票でも動いているのか……?」

スザク「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「なんだ?」

スザク「今後はもう、絶対に、あんなことはするな!!!」

ルルーシュ「そうだな。これは俺の失策だった」

スザク「もう僕は見たくない。あんなもの」

ルルーシュ「分かった。だから落ち着いてくれ」

スザク「……それだけだ」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「しかし……まずいな」

ルルーシュ「俺を支持する者が3割もいるとなると、俺が死んだときに支持者による暴動が起こる可能性がある」

ルルーシュ「それでは意味がない……ないんだよ……」

ルルーシュ「ナナリーのための優しい世界が実現しない……」

ルルーシュ「どうにかして……支持率を……」

ルルーシュ「……そうだ……最も下劣な手段がある……ふはははは」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:50:01.62 ID:qeCKs6Or0
収容所

ナナリー「カレンさん、落ち着きましたか?」

カレン「うん。ちょっと寝たら、楽になったよ。心配してくれてありがとう、ナナリー」

ナナリー「いえ……」

神楽耶「でも、一体どのようなことが?」

カレン「それだけはいえない……ごめんなさい」

神楽耶「そ、そうですか」

ルルーシュ「まあ、言えないよな」

カレン「ひっ!?」

ナナリー「お、お兄様……」

神楽耶「何をしにきたのですか!?」

ルルーシュ「神楽耶様……3日後、楽しみにしていてください」

神楽耶「な……!?」

カレン「ちょっと!!ルルーシュ!!!神楽耶様に何をさせる気なの!!!」

ルルーシュ「3日後のお楽しみだ……ふははははは!!!」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 18:53:53.51 ID:qeCKs6Or0
3日後

ジェレミア「出てください」

神楽耶「は、はい……」

ルルーシュ「行きましょうか」

カレン「ちょっと!!!ルルーシュ!!!」

ナナリー「お兄様!!やめてください!!」

ルルーシュ「貴様たちは死刑囚だ。口出しする権利などない」

カレン「で、でも……」

ルルーシュ「さあ、こちらです」

神楽耶「あの……ルルーシュ……様……これから私は……?」

ルルーシュ「説明はきちんとします。ご安心を」

神楽耶「はぁ……」

ジェレミア「では、ルルーシュ様。私はステージのほうを整えて参ります」

ルルーシュ「ああ。頼んだ」

ジェレミア「御意」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:00:38.09 ID:qeCKs6Or0
ステージ

神楽耶「こ、ここは……?」

ルルーシュ「コンサートなどを開くためのステージです」

神楽耶「そ、それで、私に何をさせる気なのですか?」

ルルーシュ「この恥ずかしい衣装を来て、歌って踊ってもらいましょう」

神楽耶「は……?」

ルルーシュ「公開●●ですよ。まあ、神楽耶様の場合、カレンとは同じことができませんからね」

神楽耶「う、たって、踊る……とは?」

ルルーシュ「元とはいえ、日本国のトップだった貴女が、私の指示で羞恥に耐えながら他見を浴びる」

ルルーシュ「これほどこの国を侮辱する行為はないでしょう?」

神楽耶「あなたは……!!」ギリッ

ルルーシュ「ちなみに拒否権はない。踊れ」

神楽耶「くっ……こんな……園児のような格好を……」

ルルーシュ「踊りも歌も極々簡単なもの。3時間ほどの練習をすればマスターできるはずです」

神楽耶「……っ」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:09:04.94 ID:qeCKs6Or0
ジェレミア「はいっ。では、もう一度最初から」パンッパンッ

神楽耶「は、はい」

神楽耶「自分を~せかーいさーえーも~かえ~てしまえ~そな~♪」フリフリ

神楽耶「―――からっぽだった僕の部屋に光が~」クルクル

神楽耶「さした~♪」ビシッ

ルルーシュ「どうだ?」

ジェレミア「問題はないでしょう」

ルルーシュ「観客も述べ100万人だ。全世界に向けて中継もされている」

ジェレミア「完璧ですね」

ルルーシュ「ああ……くくく……」

ルルーシュ「あの神楽耶様がこのような格好で踊るなど、エリア11以外の国にも大反感を買うはずだ」

ルルーシュ「これで……ゼロレクイエムは大きく進む!!!」

ルルーシュ「ふははははは!!!!!」

ジェレミア「黄色い帽子がズレている。やりなおし」

神楽耶「は、はい……」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:19:09.31 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「―――観客のみなさん!!私はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!!!」

ルルーシュ「今日、なんのためにここに集まったのか、そしてどうして全世界に向けて生中継されているのか疑問に思っているでしょう」

ルルーシュ「まあ、勘のいい者は薄々気がついているかもしれんが、先日行った公開●●第二幕を執り行う!!!」

ルルーシュ「本日の主役は―――」パチンッ

神楽耶「……」

ざわ……ざわ……

ルルーシュ「エリア11の象徴とも言える人物、皇神楽耶様だ!!!」

ルルーシュ「今ではただの死刑囚にまで堕ちてしまったがな……」

ルルーシュ「故に今は、私の意のままに動く人形と同義!!」

神楽耶「……」

ルルーシュ「よくこんな園児の制服を臆面もなく着れる。ふははははは!!!」

神楽耶「くっ……」カァァ

ルルーシュ「黄色い帽子は似合っていますがねえ……あーっはっはっはっは!!!!」

ルルーシュ「さあ、テレビの前の諸君も録画の準備はいいか?これは歴史に残るショーとなる!!」

ルルーシュ「ミュージック!!スタート!!!」パチンッ

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:28:10.45 ID:qeCKs6Or0
神楽耶「……!」キッ

神楽耶「―――自分を~せかーいさーえーも、かえーてしまーえそな~♪」フリフリ

神楽耶「瞬間は~いつもすぐそばにぃ~♪」フリフリ

神楽耶「か~くせぬいーらーだちーとぉ~ぉぉ~♪」クルクル

神楽耶「たーちーつくすーじーぶんをぉ~♪」クルクル

神楽耶「み、つ、めっ」キラッ

神楽耶「まよいっ、ながらっ、くやみっ、ながらっ、きめれば~いいさっ」フリフリ

神楽耶「きみがっ、くれたっ、ことばっ、ひとつっ、とまーどいはーきーえさりぃ~♪」

神楽耶「からっぽだったぼくのへやに~光が~」クルクル

神楽耶「さした~♪」ビシッ

ルルーシュ「ふははははは!!!」

ルルーシュ「なんて無様な舞いだ!!」

ルルーシュ(あとはこのあとに控えるサプライズゲストを出せば……)

ルルーシュ(完全に皇帝ルルーシュは地に堕ちる!!)

ルルーシュ「あーっはっはっはっはっは!!!!」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:33:34.14 ID:qeCKs6Or0
神楽耶「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ「さあ!!みなさん!!神楽耶様に大きな拍手を!!!」

パチパチ……

神楽耶「これで終わりなのですね……?」

ルルーシュ「いいえ。もう一曲、お付き合いください」

神楽耶「え……?」

ルルーシュ「中華連邦の歌姫の登場だ!!!」

神楽耶「そ、それって……!?」

天子「か、ぐやぁ……」ウルウル

神楽耶「天子様!?わ、私と同じ格好……!?」

ルルーシュ「ふははは」

神楽耶「どうして天子様まで毒牙にかけるのですか!!」

ルルーシュ「これは異なことを。国同士のトップはいまや死刑囚。俺がどう扱おうとも、勝手だ」

天子「うぅ……」

ルルーシュ「では、歌ってもらいましょう。ミュージックスタート!!!」

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:43:19.62 ID:qeCKs6Or0
天子「こ、ここなっつ~甘いクリームぅ、チョコレート、好きなもの~」

天子「たくさんあるけれど~、いただきはしませんっ」

天子「ひとつ、みんな思いやりの~きもちっ持って、すごしましょ~」

天子「ふたつ、うそはつか~な~い~、真心がたいせつですっ」

天子「みなみなさまっ!おねがいですっ!ただ~しい国っ!つくりましょ~ぉ!」

天子「その時までっ!おいしいものっ!おあ、ずけ、ですっ!」

天子「うぉ~あい、に~」

神楽耶「あぁ……天子さま……」

ルルーシュ「ふはははは!!天子様にも盛大な拍手を!!」

パチパチパチパチ!!!!!!!

ルルーシュ「素敵でしたよ……お二人とも……くくく……」

天子「うぅ……」ウルウル

神楽耶「あ、あなた……は悪魔です……!!」

ルルーシュ「今更、気がついたのですか?―――ジェレミア、二人を収容所へ」

ジェレミア「はい」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 19:43:50.49 ID:qeCKs6Or0

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:02:00.50 ID:qeCKs6Or0
収容所

ジェレミア「どうぞ」

カレン「神楽耶様!!」

神楽耶「……」

ナナリー「あの……大丈夫ですか?」

神楽耶「うぅ……ぐすっ……」ウルウル

セシル「ああ……」

ナナリー「怖かったのですね……」

神楽耶「うぅ……しんじ……てたのに……」ポロポロ

カレン「神楽耶様……」

神楽耶「ゼロ様のこと……信じ……て……」ポロポロ

ナナリー「……」

カレン「ルルーシュ……どうして……どうして……!!!」

セシル(真実を告げるわけにはいかない……ルルーシュ皇帝陛下はきっと……全ての罪を集めているんだわ……)

ナナリー「お兄様……もう……やめてください……」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:07:39.83 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「さてと……今度こそ支持率は……くくく……」

ルルーシュ「ん?!な、なんだと……支持率が57%……!?」

C.C.「ルルーシュ」

ルルーシュ「ピザなら食べただろ」

C.C.「違う。そうじゃない」

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「なんだあのコンサートは?」

ルルーシュ「どうした?」

C.C.「お前……あんなことして、何を考えている?!バカじゃないのか?!」

ルルーシュ「なに?」

C.C.「あんな可愛いコンサートを開催したら、支持率を上げるだけだろうが!!!」

ルルーシュ「……まさか……支持率が50%台までになったのは……あの……?」

スザク「ルルーシュ!!各芸能事務所からの電話が鳴りやまいぞ!!!どうするんだ!!!」

ルルーシュ「ぬぅぅぅ……!!!バ、バカな……!!!こんなことになるんて……!!!」

C.C.「確かに二人にとっては●●だっただろうが、民衆に対してはただの嬉しいエンターテイメントだ」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:13:59.04 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「まずい……このままでは……ゼロレクイエムなんて実行できるわけがない!!」

C.C.「ゼロが皇帝を殺せば、ゼロが悪者になるな」

ルルーシュ「くぅぅ……」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「分かっている……分かっている……少し独りにしてくれ」

スザク「ああ……」

C.C.「……」

ルルーシュ「くそ……まさか……今までの悪政すらも容認する声が上がってくるとは……」

ルルーシュ「ならば……劇薬だ……」

ルルーシュ「民衆を叩きつけるだけの劇薬がいる」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「やるしか……ない……」

ルルーシュ「やるしか……ないんだ……」

ルルーシュ「ナナリーのために……俺は……!!!」

251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:18:51.84 ID:qeCKs6Or0
収容所

ルルーシュ「……」スタスタ

ナナリー「あ……」

ルルーシュ「ナナリー……」

カレン「な、何しにきたの?」

ルルーシュ「出ろ」

ナナリー「え……?」

ルルーシュ「出るんだ」

カレン「ナナリーにまで手にかけるの!?」

ルルーシュ「死刑囚に人権などない」

カレン「あ、んたはぁぁ……」

ナナリー「カレンさん、いいのです」

カレン「でも!!」

ナナリー「いきましょう……お兄様」

ルルーシュ「ふんっ」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:26:04.13 ID:qeCKs6Or0
ナナリー「私に何をさせる気なのですか?」

ルルーシュ「公開●●だ」

ナナリー「なっ……」

ルルーシュ「俺が実の妹を辱める……そして元は総督だった者を貶める……」

ルルーシュ「これが……俺に残された最後の道だ」

ナナリー「お、お兄様……一体……何が目的で……?」

ルルーシュ「お前が知る必要はない」

ナナリー「でも!!」

ルルーシュ「お前は俺の指示に従っていればいいんだよ」

ナナリー「……」

ルルーシュ「さあ、これをつけろ」

ナナリー「え……?これは……首輪……?」

ルルーシュ「散歩の時間だぞ?ナナリー?」

ナナリー「ど、どういう意味ですか……?」

ルルーシュ「今からお前が口にしていい言葉は「わん」「くぅん」「きゃん」だけだ」

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:30:31.79 ID:qeCKs6Or0
公園

ざわ……ざわ……

ルルーシュ「風が心地いいな」

ナナリー「……」

ルルーシュ「聞こえないのか?」

ナナリー「わ、わん……」

ルルーシュ「ふん」

猫「にゃぁ」

ナナリー「あ……にゃぁ」

ルルーシュ「誰が猫の真似をしてもいいといったぁ!!!」グイッ

ナナリー「きゃんきゃん!!」

ルルーシュ「ふんっ。そうだ。今のお前は小汚いメス犬なんだよ!!」

ナナリー「……っ」ウルウル

ルルーシュ「もっとこの光景を見せないとなぁ……ナナリー?」

ナナリー「くぅん……」

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:35:27.36 ID:qeCKs6Or0
道路

ルルーシュ「さあ、ここを歩くぞ?」

ナナリー「え……でも……車……」

ルルーシュ「……」グイッ

ナナリー「わ、わん!」

ルルーシュ「今は交通規制をしている。車に轢かれる心配はない」

ナナリー「くぅん」

ルルーシュ「その代わり……この光景は全世界に放送される」

ナナリー「え……?」

ルルーシュ「番組のタイトルは皇帝ルルーシュの優雅な散歩、だ」

ナナリー「そ、そんな……」

ルルーシュ「違うだろうが!!」

ナナリー「わん!!わんわん!!!」

ルルーシュ「そう、それでいいんだよ、ナナリー?」

ナナリー「くぅん……」ウルウル

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:40:28.90 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「早く歩け!!この駄犬が!!」

ナナリー「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ(やはり腕だけで動くのは辛いか……)

ナナリー「はぁ……はぁ……くぅん……くぅん……」

ルルーシュ「どうした?水か?」

ナナリー「わ、わん……」

ルルーシュ「待っていろ……」

ナナリー「……」

ルルーシュ「―――ほら、用意したぞ?飲め」

ナナリー「……」

ルルーシュ「犬なんだから、分かっているな?舌を巧みに使って飲むんだぞ?」

ナナリー「わ、わん……」

ナナリー「……」ピチャピチャ

ルルーシュ「美味しいだろ?」

ナナリー「くぅん……」ピチャピチャ

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:47:49.81 ID:qeCKs6Or0
モニター『早くしろ!!このメス犬め!!!』

モニター『わん!!わん!!』

モニター『いくぞ!!』

モニター『わぉーん!!』

スザク「……」

C.C.「これは……」

スザク「もう……我慢の……限界だ……!!」

C.C.「お前……」

スザク「ルルーシュはついに……踏み込んではいけない一線を越えた……」

スザク「もう……もう……座視しているわけにはいかない……!!!」

C.C.「まて」

スザク「止めないでくれ!!!」

C.C.「今の支持率は50%を超えている。今、事に及べば後々厄介なことになるぞ」

スザク「じゃあ、どうしたらいいんだ!!」

C.C.「私に考えがある」

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:51:58.33 ID:qeCKs6Or0
収容所

ナナリー「……」

ジェレミア「どうぞ」

ナナリー「わん……じゃなくて、はい」

カレン「ナナリー!!何をされ―――その首輪、なに?」

ナナリー「お兄様からのプレゼントですわん」

神楽耶「こんな……人を畜生のように……」

カレン「酷い……」

ナナリー「……わん」

セシル(ルルーシュ皇帝陛下……)

カレン「こっちにおいで」

ナナリー「くぅーん」

カレン「怖かったよね……」ナデナデ

ナナリー「くぅん……」

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 20:58:09.14 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「さてと……支持率は……ん?!」

C.C.「入るぞ」

ルルーシュ「馬鹿な……若干下がったが、まだ53%もあるのか……」

ルルーシュ「どういうことだ……ここに来て、民衆の気持ちが理解できない……」

C.C.「ルルーシュ、苦戦しているようだな」

ルルーシュ「黙れ。次の策を練っている」

C.C.「その支持率……ほぼ0にする方法が一つだけある」

ルルーシュ「なんだと?」

C.C.「乗るか?」

ルルーシュ「聞くだけ聞こうか」

C.C.「公開●●をすればいい」

ルルーシュ「誰のだ?」

C.C.「お前だよ、ルルーシュ」

ルルーシュ「……なに?」

C.C.「公開●●の終幕はお前が締めくくればいい」

311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:06:39.93 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「俺が……?」

C.C.「そう。お前には恐怖という威厳を羽織っている状態だ。それを取っ払えば良い」

ルルーシュ「だが、それでは俺の立場が―――」

C.C.「ゼロレクエムと同時にやるんだよ」

ルルーシュ「な、なに!?」

C.C.「公開●●をしているところにゼロが乱入。そして、お前を殺す」

C.C.「歴史には史上最低の汚点ならぬ恥点を残して殺されたと書かれる」

ルルーシュ「……」

C.C.「そんな皇帝を誰が支持をする?少なくとも私はしない」

ルルーシュ「まあ、俺もしないが」

C.C.「だろ?」

ルルーシュ「本当に……上手くいくんだろうな……?」

C.C.「当然だ」

ルルーシュ「……少し、考えてみる」

C.C.「ああ。ゆっくり、考えろ。坊や」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:17:39.08 ID:qeCKs6Or0
ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ、ここに居たのか」

ルルーシュ「スザクか」

スザク「C.C.の話は?」

ルルーシュ「聞いた……」

スザク「もう他に手はないと思う」

ルルーシュ「スザク……」

スザク「世界のために……ナナリーのために……君は……死ぬべきだ」

ルルーシュ「……」

スザク「……」

ルルーシュ「分かっている。少し、覚悟を決めるのに時間がかかっただけだ」

スザク「そうか」

ルルーシュ「俺の描いていた結末と若干違うからな……」

スザク「それでもやるんだ」

ルルーシュ「ああ……俺は世界を壊し……創造する……男だからな」

325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:24:18.91 ID:qeCKs6Or0
数日後

ジェレミア「ルルーシュ様」

ルルーシュ「どうだ?」

ジェレミア「皇帝陛下専用車両の準備は既に整いました」

ルルーシュ「そうか」

ジェレミア「あとは……」

ルルーシュ「死刑執行は一週間後だ」

ジェレミア「2ヶ月……かかりましたね」

ルルーシュ「ジェレミア、これまでの忠義……感謝する」

ジェレミア「いえ……勿体無きお言葉」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ「―――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」

ルルーシュ「世界を壊せ!!!」

ジェレミア「イエス!!ユア・マジェスティ!!」

ルルーシュ「ふはははははは!!!!」

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:30:58.09 ID:qeCKs6Or0
一週間後 死刑執行日

ミレイ「神聖ブリタニア帝国・第99代唯一皇帝陛下にして黒の騎士団CEO。超合集国第二代最高評議会議長であらせられる、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様のお姿がみえました」

ざわ……ざわ……

ミレイ「あ……あぁぁぁ!!!!」

ルルーシュ「ふっ……はふぅん……あっ……」ビクッビクッ

ミレイ「み、みなさん!!見てください!!ルルーシュ皇帝陛下はな、なんと!!!ハケ水車を備えつけた車両で現れました!!!」

カレン(な、なにやってんの……あいつ……?)

扇(ハケ水車を自分に……?)

ルルーシュ「おふぅん……はっ……ん」

ミレイ「な、なんということでしょう……!!し、しかもブーメランタイプの水着以外、何も身に着けておりません!!!これは一体……!!!」

神楽耶「ルルーシュ様……」

天子「oh……」

星刻「天子様!!あのようなものを見てはいけません!!!」

ルルーシュ「なにを言って、あんっ、いる!!!見ろ!!!これが皇帝ルルー、ふぁ、シュの真の、んっ、姿だぁ!!はぁんっ」ビクッビクッ

カレン「さ、さいてー……」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:38:30.02 ID:qeCKs6Or0
ミレイ「ど、どうして……あのような醜態を晒しているのか……国民も困惑の色を隠せません!!」

ルルーシュ「ふははははぁんっ、これが、皇帝ルルーシュだぁんっ、跪け!!!ぐみぃんっ、どもぉ!!!」

リヴァル「どういうことだよぉ!!!ルルゥゥゥゥシュ!!!!!」

ミレイ「いや……ホントに……」

玉城「ちくしょぉぉぉ!!!!俺たちはあんな奴をずっと信じてたのかよぉぉぉぉ!!!!!」

神楽耶「……」ポロポロ

シュナイゼル「……素敵だ」

ナナリー「わんわん!!」

ジェレミア「ん?」

ゼロ「……」

ミレイ「あ……あ、あれは!!ゼロです!!!ゼロが現れました!!!」

ジェレミア「不貞の輩め!!撃て!!」

ゼロ「……」ダダダダッ

ジェレミア「くっ!!貴様!!!」

ゼロ「……っ」バッ!!

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:44:14.73 ID:qeCKs6Or0
ジェレミア「行け……仮面の騎士よ……」

ゼロ「……」ダダダッ

ナナリー「わんっ!!わん!!うぅぅぅ……!!わんっ!!」

ゼロ「……」スタッ

ルルーシュ「おのれぇんっ♪俗物がぁはぁん♪」

ゼロ「……」シャキン

ルルーシュ「くっ……おのれぇん……はぁん……」ビクッビクッ

ミレイ「……!!」

リヴァル「な……!!」

カレン「え……?」

藤堂「あ、れは……」

神楽耶「まさか……」

ナナリー「わん!!わん!!」

ゼロ「(ルルーシュ……)」ウルウル

ルルーシュ「(さあ、殺せ……スザク……俺が果てる前に……)」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:52:01.14 ID:qeCKs6Or0
スザク「(僕は……こんな親友を持って……悲しい……!!!)」グッ

ルルーシュ「(お前が親友でよかった……)」

スザク「(もうそんな情けない君を見ていたくないから……!!!僕は……!!!)」ポロポロ

ルルーシュ「(もう限界だ……スザク……はやく……)」ビクッビクッ

スザク「(うおぉぉぉぉぉ!!!!!!)」

グサッ……

ルルーシュ「おふぅん……♪」

ゼロ「……」ズボッ

ルルーシュ「ぐっ……あぁ……」ズズッ

ズズズズゥ……

ルルーシュ「……」

ナナリー「……くぅん……?」

ルルーシュ「ナ、ナリー……」

ナナリー「くぅん……くぅん……」 ペロ

ルルーシュ「く、すぐったいな……」ナデナデ

381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 21:57:46.50 ID:qeCKs6Or0
コーネリア「―――皇帝ルルーシュは倒れた!!!囚人たちを救え!!!」

ヴィレッタ「扇ぃ!!!」ダダダッ

ゼロ「……」バッ!!!

「「ゼロっ!!ゼロっ!!ゼロっ!!!」」

藤堂「あれは……まさか……」

カレン「ゼロです」

藤堂「……」

カレン「あれは……ゼロです……」

ナナリー「くぅん……くぅん……」ウルウル

ルルーシュ「ああ……俺も……」

ナナリー「くぅん……」ポロポロ

ルルーシュ「ナ……ナリー……あい……して―――」ガクッ

ナナリー「わぉぉぉぉぉぉん!!!!!!」

ゼロ「……」

「「ゼロっ!!ゼロっ!!ゼロっ!!!」」

387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/10(火) 22:02:51.78 ID:qeCKs6Or0
数週間後

C.C.「ルルーシュ……世界の悪意は全部お前が背負うことになったよ」

C.C.「お前の望んだ世界になったんじゃないかな……」

C.C.「少しだけ思い描いていた結果とは違うかもしれないがな」

C.C.「ふふ……いや、かなり違うか」

C.C.「お前は本当に、最後の最後まで最低な皇帝だったからな」

C.C.「それは私が保証するよ」

C.C.「……」

C.C.「ギアスという名の王の力は、人を孤独にする……」

C.C.「ふふっ……」

C.C.「……少しだけ違っていたな。なぁ、ルルーシュ……?」



END