1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 18:58:08.65 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「何だそれ?」

スザク「いや、ロイドさんが…」

ロイド『スザクくん、君は異性と言うものに興味はないのかね?』

スザク『あんまりそういうことは考えたことないです』

ロイド『なら、これもいい経験だよ。さぁ受け取って』

スザク『なんですかコレ?』

ロイド『暇つぶしってやつだよ。最近は戦闘も少ないしデータを収集できないだろ?』

ロイド『だからねスザクくん。君自信のデータが欲しいんだよ』

スザク『言っていることがイマイチ…』

ロイド『いいから!とにかくコレをもって行きなさい!』

引用元: ルルーシュ「アマガミ?」スザク「うん…」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:02:27.83 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「それでお前はコレを使ったのか?」

スザク「う~ん…何をするものなのかもわからないし…使ってないんだ」

ルルーシュ「データ収集が目的なら何かシミュレーションでもするんじゃないのか?」

スザク「これで?どうやって」

ルルーシュ「知らん!でも、電源ボタンのようなものはあるな」

スザク「押してもいいことはないと思うけど」

ルルーシュ「これも戦闘訓練の一環だろうに。このまま何もしないで返すのか?」

スザク「それは…」

ルルーシュ「はぁ…俺が押してやろう」ポチッ

スザク「駄目だよ!ルルーシュ!うわっ!!」

ピカッ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:04:29.50 ID:VXpQC1jD0
美也「にぃに達!朝だよ!早く!」タッタッタ

スザク「ルルーシュ…ここは」

ルルーシュ「ふぁぁ…ずっと寝てたみたいだな」

スザク「それよりも」

ルルーシュ「あぁ、この世界における俺達の立場と過去は事前に植えつけられているみたいだな」

スザク「僕はこの家の長男で」

ルルーシュ「俺は従兄、両親ともに海外へ出張中で預けられいている設定か」

美也「にぃに達が起きないと!みゃーも遅刻しちゃうよ!!」ガチャッ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:07:00.45 ID:VXpQC1jD0
美也「にぃに達と通学なんて久しぶりだな~♪」

スザク「そ、そうだっけ」アセアセ

ルルーシュ(コイツがスザクの妹か。ふん、ナナリーの方が遥かに可愛い!)

美也「だって~!にぃに達いっつも二人ですぐ家出ちゃうし!」

ルルーシュ「それはお前が寝ぼすけなだけだろ?」

美也「今日はみゃーに起こしてもらったくせに!」

ルルーシュ「今日はたまたまだよ」

スザク(すごい…ルルーシュ。君の適応能力…)

美也「あっ!じゃぁ先に行ってるね!」

オッハヨー

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:08:13.20 ID:VXpQC1jD0
梅原「お前の妹は乙女ゲーの主人公かっ!」

スザク「おはよう…その、えっと」

ルルーシュ「何だ梅原か」

梅原「何だとは何だ!」

ルルーシュ「朝から元気だな」

梅原「おうよ!でも、そんな俺のおかげで冬の寒さも吹っ飛ぶだろ?」

ルルーシュ「まぁな。だが、あんまりモタモタしてると遅刻するぞ」

スザク「あっ!まずいよ!ルルーシュ!!時間が」

梅原「へっへ~!じゃぁ競争だぜ!」

タッタッタ

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:15:35.57 ID:VXpQC1jD0
教室

梅原「で、どうなんだよ?」

スザク「どうって?」

梅原「創設祭までに彼女作るって話だよ!」

ルルーシュ「そういうお前はどうなんだ?」

梅原「お、俺はまだ…だけど!必ず!」

梅原「それにしても…なんで美形のお前らに彼女ができないんだろうな」

ルルーシュ(俺達の目的はこの世界で彼女を作ること…)

スザク(期限は創設祭…)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:22:24.14 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ(彼女か…ふふ、この俺に相応しい女でないと!)

ルルーシュ「ところで梅原、この学園で一番可愛いく綺麗な女は誰なんだ?」

梅原「可愛い子はたくさんいるけど…」

薫「なになに!?ルルーシュもついに彼女作る気になったの!?」

梅原「そりゃぁ、森島先輩じゃないの?すっげー美人だし」

ルルーシュ「ふふ、そうか」

梅原「まさか、森島先輩を狙うのか?」

ルルーシュ「だとしたら?」

梅原「う~ん…でも!俺は応援するぜ!」

ルルーシュ「決まりだな」(この俺が落とせぬ女など!存在しない!)

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:28:30.13 ID:VXpQC1jD0
薫「スザクくんも誰か気になってる女の子いるの?」

スザク「ぼ、僕は…」(例えシミュレーションだとしても…そんないきなり…)

梅原「まぁ、創設祭までは結構時間あるし、お互い頑張ろうぜ!な!スザク」

スザク「う、うん」

ルルーシュ「スザァァク!これは勝負だぞ!」

梅原「勝負って…」

ルルーシュ「俺はお前に勝つ!必ずやこの手で学年1の美女を落としてみせる!」

スザク「はぁ…」(昔から君は負けず嫌いだよね…ルルーシュ)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:33:45.14 ID:VXpQC1jD0
高橋「そろそろ今年の創設祭も近づいてきました。」

高橋「そこで、クラスの実行委員を決めないといけません。誰か立候補はありませんか?」

シーン

スザク(誰も手を挙げない…。ルルーシュは?)

ルルーシュ「」ボーッ

スザク(興味なし…。せっかく、日本の平穏な高校生活を送れているんだし)

スザク(もっと、楽しまないと駄目だよね!よし!)





スザク 絢辻「はい!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:39:52.92 ID:VXpQC1jD0
スザク「え?」

高橋「枢木くんはいいとして…絢辻さんはいいの?クラス委員との掛け持ちになるけど」

絢辻「はい、大丈夫です。それに」

絢辻「枢木くんもいるし」

スザク「え?」

絢辻「」ニコッ

高橋「それじゃぁ、実行委員は枢木くんと絢辻さんの二人で!みんないいわね?」

パチパチパチパチ

絢辻「よろしくね!枢木くん」

スザク「よろしく絢辻さん」(感じのいい人だなぁ。この人となら実行委員もうまくやっていけそうだ)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:46:55.44 ID:VXpQC1jD0
昼休み

ルルーシュ「スザク、実行委員とはまた…俺に対するハンディキャップか?」

スザク「違うよ。僕はただ単にここの生活を楽しみたかったんだ」

スザク「せっかく、日本人に戻れたんだ。ブリタニアの軍人じゃない普通の日本人に。それに」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「こんな平和な世界でルルーシュと二人で高校生活を送っている」

ルルーシュ「お前…」

スザク「少しだけ僕たちの願いが叶ったんだし。後悔だけはしたくないよ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:48:21.82 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「だが、これは所詮シミュレーションだ。」

ルルーシュ「そう硬くならず俺との勝負に専念しろ」

スザク「君は嬉しくないのかい?僕達の目指した未来の形がここにあるんだよ?」

ルルーシュ「確かにこの世界の日本はブリタニアの植民地ではない。」

ルルーシュ「エリア11でない紛れも無い日本だ。」

ルルーシュ「しかし…さっきも言ったがあくまでシミュレーションだ。」

スザク「ルルーシュ…」

ルルーシュ「現実逃避はよくない。目的を忘れるな。ふふ、純粋にゲームを楽しもう」

スザク「そうだね…」(ルルーシュ…現実逃避でもいいじゃないか…少しくらい…)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:49:06.21 ID:VXpQC1jD0
梅原「なんだよっ、お二人さん!そんなにムスッとしちゃって!」

スザク「ごめん、そう言う風に見えたかな」

梅原「まぁまぁ!とにかく昼休みだぜ!?パン買いに行こうぜ~」

ルルーシュ「そうだな。おなかも空いたし」

薫「ちょっとまった~!」

ルルーシュ「どうした?」

薫「あたしもパンにしようかな~♪」

スザク「それじゃぁ、みんなで買いに行こう」

薫「ちっちっち、一緒に買いにいくだけじゃつまらないじゃない?」

全員「?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:54:28.19 ID:VXpQC1jD0
トボトボ

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「何がジャンケンだ!くそ!」


ワイワイガヤガヤ

ルルーシュ「なんて…人の数だ…」

ルルーシュ「ん?」


紗江「あっ…うぅ…」オロオロ

ルルーシュ(身長はだいたいナナリーと同じくらいか)

ルルーシュ(ああいう子を見るとどうも母性本能をくすぐられる)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:57:10.66 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「君もパンを買いにきたのかい?」

紗江「は、はい…」

ルルーシュ「俺が代わりに買ってきてあげるよ」

紗江「でも…」オロオロ

ルルーシュ「こんな人だかりじゃ、誰だってたじろいじゃうよ。心配しないで」ニコッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:59:45.14 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「君の口に合いそうなのを適当に選んだけど…はいこれ」

紗江「あ、ありがとうございます」

ルルーシュ「どういたしまして」ニコッ

紗江「あのぉ…」

ルルーシュ「ん?」

紗江「お金…」

ルルーシュ「え?あぁいいよ。俺が適当に選んだんだし」

紗江「そんな…駄目です。これ以上ご迷惑は」

ルルーシュ「気にしないでくれ。それじゃ!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:14:27.38 ID:VXpQC1jD0


ルルーシュ「えっと…アンパンにカツサンドにチョココおわっ!」 

ドテッ!! 

ルルーシュ「いたたた…はっ!まずい!パンが!」 

森島「ねぇ、きみ」 

ルルーシュ「ん?」 

森島「そこの大食いのきみ」 

ルルーシュ「はい、なんでしょう?大食いではないですが」 

森島「ふふっ、はいこれ!落としたよ?大食いくん」 

ルルーシュ「だから大食いではない!」(なんだ?コイツは!) 

森島「う~ん…」ジーッ 

ルルーシュ「な、なんですか?//」 

森島「あなた、可愛いらしい目をしてる♪」 

ルルーシュ「は?」 

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:15:20.90 ID:VXpQC1jD0


森島「そういえばきみ、さっき一年生の子にパンを買ってあげてた子よね」 

ルルーシュ「えぇ、まぁ」 

森島「ふふっ、グッド!きみって優しいんだね!」 

ルルーシュ「はぁ」ポカーン 

森島「じゃ、もう転ばないようにね」 

ルルーシュ「」 

ルルーシュ(なんだ…あの女…できれば二度と関わりたくないな) 

梅原「あぁ!ルルーシュ」 

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:16:01.34 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「梅原…どうした?」 

梅原「お前があまりにも遅いから!見に着てやったんだよ!なのに…」 

ルルーシュ「?」 
そしてこれと 

梅原「なんで森島先輩と話してるんだよ!この裏切り者め!」 

ルルーシュ「森島先輩ってさっきの?」 

梅原「そうだよ!お前!今、どれほど貴重な体験したかわかってるのか!」 

ルルーシュ「わからん」 

梅原「くぅぅぅ!森島先輩と二人きりで話をするなんて!願っても願っても!叶わない!すごい事なんだぞ!」 

ルルーシュ「おい…落ち着けよ」 

ルルーシュ(確かに形の整った綺麗な顔立ちとは思ったが…) 

ルルーシュ「なぁ、梅原…俺はアイツを落とさないといけないのか?」 

梅原「自分で言い出したんだろ!」 

ルルーシュ「そ、そんな…」ガタツ(さっきのようなやりとりを何回も繰り返さなくちゃいけないのか…) 

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:01:11.43 ID:VXpQC1jD0
自宅

美也「えぇ!にぃに!実行委員になっちゃったの?」

スザク「まぁね」

美也「なんで実行委員になっちゃったの?」

スザク「それは…う~ん…なんでだろ」

美也「にっしっし~、さては女の子目当てですな」

ルルーシュ「当たり」

美也「やっぱり!で、相手の人は?」

スザク「ちがうよ!僕は純粋に実行委員がしたかっただけだよ!」

ルルーシュ「美也、相手の子は絢辻さんと言って」

美也「ふむふむ」

スザク「勝手に話をすすめるなー!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:03:43.99 ID:VXpQC1jD0
スザク「ルルーシュだって!森島先輩とはどうなんだよ!」

ルルーシュ「」ブハッ

美也「えぇ!ルルにぃ!森島先輩と親しいの!?」

ルルーシュ「スザァァク!誰から聞いた!?」

スザク「梅原」

ルルーシュ「あのことは誰にも言うなと言ったのに!俺を応援するんじゃなかったのか!」(このままターゲットを変えるつもりだったのに…)

スザク「で、どうなの?」

ルルーシュ「どうって…実は放課後にも会ったんだけど…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:05:31.17 ID:VXpQC1jD0
放課後

ルルーシュ(スザクは実行委員の会合か…)

ルルーシュ(帰ってもすることないし図書室で待っていてやるか)

図書室

ルルーシュ(シミュレーションとは言えこの世界の歴史が少し気になるな)

ルルーシュ(この日本は過去をどう歩んできたのだろうか…)

ルルーシュ「えっと、歴史の参考書は…」キョロキョロ

ドンッ

森島「きゃっ」

ルルーシュ「あ、すいません!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:07:50.35 ID:VXpQC1jD0
森島「いたたた、ううん気にしないで!」

ルルーシュ(なんだ…森島はるかか)

ルルーシュ「いえ、こちらの不注意が原因ですし」

ルルーシュ「ん?その本…全て一人で持ち運ぶんですか?」

森島「うん♪全部借りたのよ」

ルルーシュ「お詫びといっては何ですが俺が代わりに運びます」

森島「え?いいの?」

ルルーシュ「ええ」(さすがにぶつかっておいて放ってはおけないし…)


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:18:06.28 ID:VXpQC1jD0
 

森島「~♪きみは図書室で何してたの?」

ルルーシュ「友人を待っていただけです」(い、意外に重いぞ…)

森島「そうなんだ。待たなくて大丈夫なの?」

ルルーシュ「はい。まだアイツ時間かかりそうなんで」

森島「あっ!響ちゃん!」

響「あ、はるか。どうしたの?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:19:13.85 ID:VXpQC1jD0
森島「見てみて!図書室に可愛い犬の写真集がこんなにあったの♪」

森島「借りたのはいいけど…持ってくるのが面倒だったから手伝ってもらっちゃった♪」

響「はぁ…ごめんなさい。はるかが迷惑かけちゃったみたいね」

ルルーシュ「いえ、別に大したことでもないです」

響「はるか、お礼は?」

森島「ありがとう!え~と…そうだ、きみの名前まだ聞いてなかったよね?」

響「あきれた…名前も知らない子を手伝わせたなんて…」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:20:40.01 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ(全くだ…)

ルルーシュ「ルルーシュ・ランペルージです」

森島「るるーしゅ?」

森島「じゃぁ!ルル君だね♪」

ルルーシュ「は、はぁ…」

森島「ありがとうルル君♪やっぱりきみは優しいね」

ルルーシュ「」ポカーン

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:22:20.78 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「とまぁ」

スザク「凄いよ!ルルーシュ!いい感じじゃないか!」

ルルーシュ「どこがだよ」

美也「ふん、ルルにぃの癖に!」

ルルーシュ「あの人の考えていることはわからない」

ルルーシュ「正直、あぁいうのは苦手だ…」

スザク「自分で落とすって言っておいて苦手って」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:24:11.58 ID:VXpQC1jD0
美也「ルルにぃは強気だね~」

ルルーシュ「だが、俺は諦めないぞスザク」

ルルーシュ「ふふ、確かに落とすのは難しい相手だが…」

ルルーシュ「ゲームはこうでなくちゃ!はっはっはっはっは」

美也「げーむ?」

スザク「なんでもないよ美也」(ゲームだなんてルルーシュ…どうかしてるよ…)

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:25:30.28 ID:VXpQC1jD0
次の日

梅原「よっしゃぁ!スザク!ルルーシュ!馬とびやろうぜ!」

ルルーシュ「断る!」

スザク「いいね!やろう!もちろん、ルルーシュも」

スザク「貴重な経験だと思うよ」ニコッ

ルルーシュ「お前はまだそんなことを」

梅原「はいはい!強制だぞ!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:27:36.33 ID:VXpQC1jD0
ワイワイ

ルルーシュ「何で俺が…」

森島「えいっ!」

ドンッ

梅原「森島先輩!」

ルルーシュ「なっ!」

森島「えいえいえい♪」グイグイ

ルルーシュ「ちょ、ちょっと!何を//」

森島「ふふっ♪」グイグイ

ルルーシュ「駄目だ…もう体力が…」

スザク「あはは…よりにもよってルルーシュの上に跨るなんて」

ドスンッ

ルルーシュ「ぐへっ…」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:41:23.52 ID:VXpQC1jD0
トボトボ

ルルーシュ「さっきのは一体なんですか?」

森島「えっへっへ♪何だか男の子たちが馬とびしてるな~って思って」

森島「そしたらそこにルルくんを見つけたから♪」

森島「私も混ぜてもらっちゃおうって思って」

ルルーシュ(恥じらいもくそもないのか!この女は!)

ルルーシュ「突然、女性に乗られたんでびっくりしましたよ」

ルルーシュ(だが、裏を返せばこれは俺に対する好意なのでは?)

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:43:33.36 ID:VXpQC1jD0
森島「ルルくんなら飛び入りでも混ぜてくっると思って」

ルルーシュ「え?」

森島「ふふっ。ルルくんはやさしいから!」

ルルーシュ「ふっ、そうですかね」(ふん、思ったより楽に攻略できそうだな)

美也「あ、お兄ちゃん」

ルルーシュ「あぁ、美也か」

ルルーシュ「こちらは森島先輩」

森島「ふふ、よろしくね♪可愛い妹さんね」

ルルーシュ「まぁ、厳密に言うと妹ではないんですけど」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:48:20.02 ID:VXpQC1jD0
美也「どうも…初めまして」

ルルーシュ(ん?妙に不機嫌だなコイツ)

美也「それじゃ、授業あるから」

ルルーシュ「お、おい!美也!」

森島「嫌われちゃったかな?」

ルルーシュ「いえ、気にしないでください。あぁいう奴なんです」(スザクと何かあったのか?)

森島「あぁ、でも可愛いな~美也ちゃん!猫ちゃんみたい!」

ルルーシュ(ふん、ナナリーには劣るがな)

森島「仲良くなって一緒に買い物したりお風呂に入りたいな♪」

ルルーシュ「お風呂…ですか」

森島「うん!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:50:42.83 ID:VXpQC1jD0
トボトボ

ルルーシュ(美也と森島はるかが二人でお風呂…)

ルルーシュ(いや、ナナリーと森島はるかが二人で…)

ナナリー『あ、あの…はるかさん…』

森島『こうすると胸が大きくなるらしいのよ♪』ギュッギュ

ナナリー『こうですか///』ギュッギュ

森島『うん!ナナちゃん可愛い♪』

ナナリー『これでお兄様もよろこんでもらえますか?』

森島『ルルくんもきっとよろこぶわ!』ギュッギュ

ナナリー『ひゃっ///くすぐったいです///』

ルルーシュ「ナナリーは絶対渡さん!!!!!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:53:28.00 ID:VXpQC1jD0
放課後

スザク「これで全部かな」

絢辻「ふふ、そうね。でも、こんなものじゃないわ。期限ギリギリに提出しにくるところもあるんだから」

スザク「この申請書とか絢辻さんが全部配ったんですか?」

絢辻「えぇ、休み時間とか空いてた時間に少しずつ。でも作成するのは過去の資料があったから楽だったかな」フフッ

スザク「すごい!全部一人でこなすなんて!僕にも色々手伝わせください!」

絢辻「ふふふ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:08:12.83 ID:VXpQC1jD0
スザク「え?」

絢辻「枢木くん何だか楽しそう。実行委員なんて雑務ばっかりなのに珍しい」

スザク「いえ!こういうことを経験することができるの凄く嬉しいんです!」

絢辻「そう…」ボソッ

絢辻「それじゃぁ、枢木くんにも手伝ってもらおうかしら」

スザク「はい!何でも!」

絢辻「ふふっ、じゃぁついてきて」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:15:30.16 ID:VXpQC1jD0
資材倉庫

絢辻「ここは基本的には年に一度しか使われないとろこなの」

スザク「そうなんですか」

絢辻「あ、閉めないで。ここのドア閉まっちゃうと内側から空けられなくなるの」

スザク「はい、わかりました。それにしても色々ありますね。ツリーの装飾品も」

絢辻「創設祭で使うものをしまっておく場所なのよ」

スザク「これ、全部使うのかな」

絢辻「全部は使わないけど。ほとんどはみんな借りちゃうね」

絢辻「さぁ、備品チェックを始めましょ!」

スザク「はい!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:18:07.80 ID:VXpQC1jD0
絢辻「枢木くんはそっち側を担当してね。重いものあるから注意して」

スザク「了解。よっと」ゴンッ

ガチャッ

スザク「あ…」

絢辻「閉じ込められちゃったみたいね」

スザク「すいません…」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:27:04.46 ID:VXpQC1jD0
ガチャガチャ

絢辻「う~ん、やっぱり開かないわね」

スザク「どいてください」

絢辻「枢木くん?」

スザク「これくらいの古い扉なら体当たりすれば開くと思います」

絢辻「駄目よ!学校のものを壊しちゃ!」

スザク「で、でも…」

絢辻「誰か来るまで備品チェックの続きをしましょ」

スザク「いいけど…」

絢辻「もし、誰も来なくてここで泊まることになっても」

絢辻「枢木くんが守ってくれるでしょ?」

スザク「え?あぁ//その//」

絢辻「ふふっ、さぁ備品チェックの続きをしましょ」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:31:35.49 ID:VXpQC1jD0

絢辻「」ガチャガチャ

スザク「よいしょっ」

絢辻「本当に楽しそうね。枢木くん」

スザク「絢辻さんも楽しそうですよ」ニコ

スザク「そういえば絢辻さんはどうして実行委員に?」

絢辻「だって素敵なことじゃない。みんなを楽しませるお手伝いができるなんて」

絢辻「枢木くんは?」

スザク「え?」

絢辻「どうしてこういう経験をすることが嬉しいの?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:41:20.81 ID:VXpQC1jD0
スザク「僕は今までに高校生らしいことをしたことなかったから」

絢辻「そうなの?」

スザク「うん色々事情があってね…」

絢辻「枢木くんも色々と大変なのね」

スザク「だから、こうして実行委員をしている今がとても幸せなんだ」

スザク「絢辻さんのように皆を楽しませる手伝いができてね」ニコッ

絢辻「…じゃぁお互い理由は一緒なわけね!」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:45:21.06 ID:VXpQC1jD0
スザク「ふぅっ、終わった~」

絢辻「お疲れ様」

スザク「結局、だれも来なかったね」

絢辻「本当に泊まることになりそうね」

スザク「やっぱり!ドアを破壊します!責任は全部自分が負います!」

絢辻「ふふ、冗談よ。夜になると警備員さんが必ずチェックに来るから」



森島「ごめんね~♪また頼んじゃって」

ルルーシュ「いえ、返すときはどうするんだろうって…なんとなく感づいてましたから…」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:56:35.63 ID:VXpQC1jD0
スザク「その声は!ルルーシュ!君なのか!」

ルルーシュ「ん?スザクか!?どうした?」

森島「資材倉庫の中みたいだね」

スザク「閉じ込められちゃったんだよ!」

絢辻「内側からは開かないの!外側から扉を開けてくれない!?」

ルルーシュ「よし!任せろ!」

ガチャ ガチャガチャ ガチャリッ

スザク「ありがとうルルーシュ!君のおかげで助かったよ」

森島「よかったね!君達!」

絢辻「本当にありがとうございます」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:00:26.44 ID:VXpQC1jD0
トボトボ

森島「ルル君は本当に優しいんだね」

ルルーシュ「閉じ込められていたんです。助けるのは当然ですよ」

森島「ふふっ、私の借りた本も運んでくれるしね♪」

ルルーシュ「ま、何かあればいつでも呼んでください」(ふふふははっはっは!なんと容易い!)

ルルーシュ(未だにコイツの行動と発言は予測不可能だが…勝ち目はある!)




94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:07:00.58 ID:VXpQC1jD0
トボトボ

絢辻「ルルーシュくんのおかげで助かったわ」

絢辻「ルルーシュくんと枢木くんって兄弟なの?」

スザク「小さい頃か…いや、従兄なんです」

絢辻「へぇ~」

スザク「絢辻さんにも兄弟は?」

絢辻「あたしは…」

縁「あれ?つかさちゃん!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:13:24.28 ID:VXpQC1jD0
縁「やっぱりつかさちゃんだ!男の子と一緒なんて隅に置けない子だな~♪」

絢辻「…」

スザク「え?だ、だれ?」

絢辻「私の姉よ」

縁「初めまして!つかさちゃんの姉の絢辻縁です」

スザク「僕は彼女と同じクラスの枢木スザクです」

縁「スザク…くん?かっこいい名前ね」フフ

絢辻「どうしてこんなところにいるの?」

縁「お夕飯のお買い物♪頼まれちゃって」

絢辻「そう…」

絢辻「ごめんね枢木くん。あたしちょっと用事思い出して」

スザク「そ、そう」

絢辻「また明日ね!」

縁「ちょっとつかさちゃん?押さないで」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:24:57.14 ID:VXpQC1jD0
自宅

ルルーシュ「お前も順調のようだな」

スザク「え?」

ルルーシュ「ふふ、資材倉庫で二人きりなんてやるじゃないか」

スザク「僕は別にそんなつもりで…」

スザク「ルルーシュこそ順調そうだね」

ルルーシュ「まぁな」

美也「」プイッ

スザク「そういえばどうした?美也?今日は随分と大人しいけど」

ルルーシュ「そうそう、森島先輩に会った時だって不機嫌だったし」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:27:04.68 ID:VXpQC1jD0
美也「ふん!にぃに達には関係ないもん!」プイッ

タッタッタ

スザク「どうしたのかな?心配だよ」

ルルーシュ「放って置けよ」

スザク「でも…妹だし」

ルルーシュ「妹っていう設定だろ?そこまで兄を演じなくてもいいだろ」

スザク「ルルーシュ…」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:40:27.05 ID:VXpQC1jD0
次の日

スザク「はぁ…」(ルルーシュ…それに美也が心配だ…)

梅原「ルルーシュのやつすげぇよな~」

スザク「何かあったの?」

梅原「休み時間は毎回森島先輩と二人で仲良くおしゃべりだよ…」

薫「校内でも結構噂よね。学内1の美形カップルの誕生だって」

梅原「羨ましいぜ!ルルーシュ~」

梅原「俺達もがんばろうぜ!スザク!」

薫「スザクくんは大丈夫だと思うけどアンタは無理でしょ」

梅原「なに!」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:52:10.59 ID:VXpQC1jD0
放課後

プール

ルルーシュ「なんですか…これ」

森島「みんなピチピチしてるわね~」

ルルーシュ「あの…」

森島「う~ん♪なんだか溜まらないって感じよね!」

ルルーシュ「覗きはよくないですよ」

森島「しーっ!バレちゃうでしょ」

響「はぁ…バレてるけど」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:58:14.58 ID:VXpQC1jD0
ルルーシュ「あれは…」

森島「お願い!後5分だけ~!響ちゃん」

響「だ~め!もう!あなたもしっかりしてよ。ルルーシュくん」

ルルーシュ「絢辻って実行委員でしたよね。なんでここに?」

響「あぁ、あの子ね。水泳補講の子達を先生の変わりに指導してるのよ」

ルルーシュ「どこまでお人好しなんだか」

響「さぁ!帰ってもらうわよ!ルルーシュくん!はるかをお願いね」

ルルーシュ「行きますよ」

森島「やだぁ~ルルくん~響ちゃ~ん」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:12:55.41 ID:VXpQC1jD0
放課後 教室

スザク「よし!これで終わり!」

スザク「さて、帰ろうかな…ん?」

スザク「メモ帳…落とし物かな」

スザク「どこか名前とか書いてないのかな」ペラ

ガラッ

絢辻「はぁ…はぁ…」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:18:35.64 ID:VXpQC1jD0
スザク「絢辻さん!どうしたの!?そんな格好だと風邪」

絢辻「その手帳…」

スザク「あぁ、これ?もしかして絢辻さんの?ここに落ちてたんだけど」

絢辻「そう…」

絢辻「もしかして…中を見ちゃったりした?」

スザク「ごめん、どこか名前を書いてないかなって思って少しね」

絢辻「そう…」

グイッ!

スザク「ぐっ!?」(絢辻さん?)

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:25:14.01 ID:VXpQC1jD0
絢辻「見ちゃったんだ…」

スザク「…は、はい?」

絢辻「そっか…見ちゃったんだ…」

スザク「ごめん、悪気があったわけじゃないんだ」

絢辻「ふーん…」

スザク「とにかく、少し離れよう」

ガシッ スッ

絢辻「!?」(何?今の動き…)

絢辻「」

スザク「…」

絢辻「少し付き合ってくれる?」ニコッ

スザク「別にいいけど…」(絢辻さん…これはどういうことなんだ?)




128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:31:48.54 ID:VXpQC1jD0
神社

絢辻「ここならゆっくり話せるわね」

絢辻「それじゃ、早速本題。あなた、これの中を見たのよね?」

スザク「うん、名前の確認のために少し」

絢辻「それで書きなぐったアレを見ちゃったわけだ…」

絢辻「残念だわ。クラスメイトが一人減っちゃうなんて」

スザク「…ごめん。書き殴ったアレって?」

絢辻「は?」

スザク「少しパラパラ捲った程度だから…内容を見てなくて…なにそれ?」

絢辻「あ、ありゃ…」

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:41:41.04 ID:VXpQC1jD0
スザク「でも、今ので少しわかった気がする…」

スザク「君はクラスで偽りの自分を演じているんだね」

絢辻「だから何!?それで私が誰かに迷惑をかけたとでも?」

スザク「…」

絢辻「まぁいいわ。あなたがこの事を誰にも言わないければそれで問題ないわけだし」

スザク「どうして…こんなことを?」

絢辻「あなたには関係ないでしょ!」

スザク(今までの絢辻さんはなんだったんだ…とても優しくて良い人だったのに…)

スザク「誰にも言わないけど…僕は気になるんだよ」

絢辻「しつこいわね!さぁ復唱して!」

スザク「え?」

絢辻「僕は何も見ていません。絢辻さんは裏表のない素敵な人です。」

スザク「僕は何も見ていません。絢辻さんは裏表のない素敵な人です。」

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:45:32.22 ID:VXpQC1jD0
スザク「なんですかこれ」

絢辻「いいのよ!とにかくあなたは何も見なかった!明日からも自然に接してよね」

スザク「う、うん…」

スザク(これが本当の絢辻さんか…)

スザク(こんなこと…いつまでも続くはずがない)

スザク(僕が…彼女を救わないと)

絢辻「何してるの?帰りましょ」

スザク「うん!」(僕ががんばらないと!)

絢辻「なんで、いつもより輝いてるのよ…」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:50:20.11 ID:VXpQC1jD0
自宅

ルルーシュ「なるほどなぁ。俺もなんとなくだけどそう思ってたよ」

スザク「本当の自分をずっと押し殺して生きていくなんて可哀想だよ…」

スザク「なんとかして助けたいんだ」

ルルーシュ「で、俺に早速ばらしちゃったわけか」

スザク「それは…」

ルルーシュ「原因がわからない以上はこちらも動けないだろ」

スザク「確かに…」

ルルーシュ「どうにかして原因を聞き出すんだな」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:54:35.83 ID:VXpQC1jD0
そして次の日

スザク「絢辻さん!それは僕が運ぶから」

絢辻「え?ありがとう。枢木くん」

――


絢辻「あれ?ここの申請書は?」

スザク「それなら、全部チェックしたよ」

絢辻「そ、そう」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:59:32.82 ID:VXpQC1jD0
絢辻「なんか、急に優しくなったわね」

スザク「そう?」

絢辻「全くどういう風の吹きまわりかしら?」

スザク「少しでも絢辻さんの負担を減らしてあげたくて」

絢辻「は?」

スザク「大変でしょ?猫被るのも」

絢辻「嫌味かしら」

スザク「本当に助けになりたいだけだよ」

絢辻「///」

絢辻「まぁ//がんばってくれるんならいいけどね///」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:05:02.61 ID:VXpQC1jD0

スザク「もうこんな時間か…」

スザク「絢辻さんお疲れ様」

絢辻「はぁ、お疲れ」

スザク「そういえば、前に言ってた実行委員になった理由って」

絢辻「まぁ、あれも嘘ね」

スザク「やっぱり…」

絢辻「こういうのしてると推薦とかに役立つし。それに、仕切るのも好きだし」

スザク「はぁ…」

絢辻「あなたもでしょ?」

スザク「え?」

絢辻「実行委員になった理由よ。あなたも嘘なんでしょ?」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:08:43.18 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「僕は嘘じゃないけど」

絢辻「珍しい…そういう人って本当にいたんだ」

絢辻「さてと、」

スザク「あれ?帰らないんですか?」

絢辻「もうちょっと残るわ。ペンキ塗りが全然なの」

スザク「僕も手伝うよ」

絢辻「あなたって変な人よね」

スザク「どうして?」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:13:40.64 ID:/ZNeP7Kw0
絢辻「私の秘密を知ってるくせに。普通だったら近寄らないでしょ」

絢辻「猫被ってるような人になんか。それなのにあなたは近寄らないどころか」

絢辻「歩み寄ってきて…私を助けようとして」

絢辻「何!?私が可哀想とでも思ったわけ?こんな生き方しかできない私が!」

スザク「そんな…」

絢辻「これは私が一人でやるからあなたは帰って!」

スザク「でも、もう夜遅くだし…きみ一人だと」

絢辻「いいから!帰って!」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:18:15.60 ID:/ZNeP7Kw0
次の日

薫「スザクくん!大変よ!」

スザク「どうしたの?」

梅原「絢辻さんが昨日過労で倒れたんだって」

スザク「そんな…」(やっぱり無茶してたんだ)

ルルーシュ「見舞いにでも行ってやれよ」

スザク「でも…実行委員の仕事が」

ルルーシュ「そんなの俺に任せておけ。仮にも生徒会だったからな」

梅原「初耳だぞ」

ルルーシュ「げふんげふん!とにかく、放課後すぐ行ってやれ」

スザク「ありがとう!ルルーシュ!」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:33:10.52 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「確か、家ってこの辺…」キョロキョロ

縁「あら?確かつかさちゃんのお友達の」

縁「名前がかっこいい子よね!えっと…」

スザク「枢木スザクです」

縁「そう!スザクくん!もしかしてつかさちゃんのお見舞い?」

スザク「はい、そのつもりで来ました」

縁「そう!じゃぁ、さっそくつかさちゃんと会ってあげて!」

スザク「え、でも」

縁「いいからいいから♪」

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:36:53.63 ID:/ZNeP7Kw0
絢辻宅

スザク「」(ぐっすり寝てるみたい…)

絢辻「う~ん、暑い…」チラッ

絢辻「へ?」

スザク「お見舞いに…あはは」

絢辻「なんで!あなたがここにいるのよ!!」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:40:36.59 ID:/ZNeP7Kw0
――


絢辻「全く女の子の部屋に無断で入るなんて」

スザク「体調のほうは?どう?」

絢辻「明日には復帰できそう」

スザク「そう、良かった」ニコッ

絢辻「お見舞い…来てくれてありがと」

スザク「それじゃぁ、僕はこれで」

スタッ

絢辻「あの」

スザク「え?」

絢辻「昨日は…ごめんなさい」

スザク「いいよ、気にしてないから。それじゃぁまた明日」ニコッ

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:44:19.32 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「実行委員の仕事は思ったより疲れるな…」

ルルーシュ「ん?あれは」(森島はるか…)

ルルーシュ「ふっ、黙っていれば完璧なのにな」


森島「あっ、ルルくん」

ルルーシュ「何をしていたんだすか?」

森島「う~ん、水を見てたの」

ルルーシュ「はぁ」

森島「水を見るの好きなの。湖とか海とか♪」

ルルーシュ「あなたらしいです」

森島「ふふ♪ルルくんならそういうと思った」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:48:49.04 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「でも、そんなところにずっといると風邪ひきますよ」

森島「ルルくんはやっぱり優しいね」

森島「私だけに優しいのかな?」

ルルーシュ「え?」

森島「もしかしてルルくんは私のことが好きなのかな?な~んてね」

森島「そんなわけないよね」

ルルーシュ(これは…ふふ、予定より早いが…告白のチャンスではないか!!)

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:54:46.09 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「好きですよ」

森島「え?」

ルルーシュ「俺はあなたのことが好きです」

ルルーシュ「だから俺と付き合ってください!」(ふふ、完璧だな…)

森島「そう、ありがとう!君の気持ちはよくわかったわ」

ルルーシュ「ふふ、では」(残念だったなスザク。このゲームは俺の勝ちのようだ。)

森島「ごめんね」

ルルーシュ「は?」

森島「私、年上で頼りがいのある人が好みなの!それじゃね」

ルルーシュ「おい…なんだよそれ…」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:58:42.34 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ(俺は今振られたのか?)

ルルーシュ(あんな理解不能な女に?シミュレーションの女に?)

ルルーシュ(ふざけるな…今までのはなんだったんだ?俺はアイツの手の中で踊らされていたというのか?)

ルルーシュ「なんだよ…それ…」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:03:13.58 ID:/ZNeP7Kw0
自宅

スザク「ただいま」

タッタッタ

美也「にぃに!うぅ…ルルにぃが!」ウルウル

スザク「どうしたんだ?美也?」

美也「ルルにぃがずっと部屋に閉じこもってて…返事もないし…どうしよ…」

スザク(ルルーシュ…何があったんだ!?)

スザク「美也は一階にいて。僕が話してくるよ」

美也「う、うぅ…」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:06:00.66 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「ルルーシュ…入るよ」

ガチャ

ルルーシュ「なんだ…スザクか…俺の負けだよ」

スザク「森島先輩に振られたんだね」

ルルーシュ「ここまで俺のプライドがズタズタにされるとは思いもしなかったよ」

ルルーシュ「たかがシミュレーションで」フッ

スザク「敗因は君のそういう考えだと思う」

ルルーシュ「なに?」

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:14:11.52 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「君は心から森島先輩を愛していなかっただろ」

ルルーシュ「おいおい…相手に惚れされば問題ないだろ?」

ルルーシュ「こっちが本気にならなくたって」

スザク「どうして?君は現実でもそういう風な恋愛をするのかい?」

ルルーシュ「これは現実じゃないだろ!」

ルルーシュ「この世界の人間なんて言わば皆ロボットも同然だろ!」

ルルーシュ「俺はそんなやつに振られたんだよ!」

スザク「違う!みんな同じ人間だ!ちゃんとした感情だって確かにここに…」

ルルーシュ「ふん、そういうお前もこびを売りに絢辻の家へ行っただろ?」

ルルーシュ「お前だってアイツのことをゲームクリアのための目標としか」

スザク「ルルーシュ!!!!!」ガシッ

ルルーシュ「どうした?図星か?とにかく俺の負けだよお前の勝ちだ」

スザク「僕は君と勝負なんかしていない!」

ルルーシュ「まだわからないのか?現実逃避はもうやめろ!目を覚ませ!お前の知っている日本は今、ブリタニアに」

スザク「ルルゥゥシュゥゥゥゥ!!!!!!!!!」

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:17:42.58 ID:/ZNeP7Kw0
美也「やめてよ!にぃに達!」

ガチャッ!

スザク「美也…」

美也「ごめんなさい!きっとみゃーのせいだよね」グスン

スザク「そんな…違うよ…」

美也「みゃーがずっと拗ねてたから…にぃに達はストレス溜まってたんだよね」ウルウル

ルルーシュ「お前…」

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:22:09.52 ID:/ZNeP7Kw0
美也「でもね…みゃーは嫌だったの…」ポロポロ

美也「絢辻さんと森島先輩がにぃに達をみゃーから引き離して行くんじゃないかって思って…」ポロポロ

美也「二人とも付き合っちゃえばもう…3人で一緒にいることもなくなるんじゃないかって…」

美也「そんなはず…ないのにね。えへへ…」グスン

スザク「美也…」

ルルーシュ(たしかに…俺達が誰かと付き合ってしまえば元の世界へ戻ってしまう)

ルルーシュ(こいつはそういうことを…感づいていたのかもしれない…)

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:23:53.14 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「ふっ、そんなはずないだろ?おいで美也」

スザク「ルルーシュ…」

美也「ルルにぃ…」ウルウル

ルルーシュ「俺達三人はずっと家族だ。これからもずっと」

美也「うん!」

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:29:11.38 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「美也は?」

スザク「もう寝たと思う」

ルルーシュ「そうか」

スザク「ルルーシュ…さっき美也に言ったのは」

ルルーシュ「さっきはすまなかったな」

スザク「ルルーシュ…」

ルルーシュ「お前の言ってたこと何となくだけどわかった気がする」

ルルーシュ「美也の…あいつの涙は本物だと思った」

スザク「僕も…ごめん。振られて傷ついていたのに…あんなこと言って」

ルルーシュ「俺、もう一度頑張ってみるよ」

スザク「え?」

ルルーシュ「本当の気持ちであの人と向き合おうと思う」

スザク「僕も応援するよ!ルルーシュ!」

199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:43:51.77 ID:/ZNeP7Kw0
次の日

昼休み

ルルーシュ(そういえば…俺は彼女ことを何一つ理解しようとしていなかったな)

ルルーシュ(そもそも…好きという感情すら)

森島「やっほ~♪」

ルルーシュ「なっ」

ルルーシュ(気まずい…昨日アレだけストレートに振られたんだか…)

森島「どうしたの?」

ルルーシュ「え?」

森島「何か悩んでる?そんな感じに見えたけど」

ルルーシュ「い、いやぁ…」(なんだ?記憶喪失なのか?)

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:46:09.74 ID:/ZNeP7Kw0
放課後

ルルーシュ(ますますわけがわからない…)

ルルーシュ(このまま帰るか…だが、今あの人に会いに行ったところで…)

ルルーシュ「そうだ!」

塚原「あぁ、ルルーシュ君どうしたの?」

ルルーシュ「ちょっと、お茶でもどうですか?相談がありまして」

塚原「えぇ、君の相談なら喜んで」

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:57:14.95 ID:/ZNeP7Kw0
喫茶店

塚原「そう、振られちゃったんだ」

ルルーシュ「ですが、今日彼女に会ったら…まるで何も無かったかのように」

塚原「はるかはね…そういう子なのよ」

ルルーシュ「というと?」

塚原「まず、ルルーシュ君ははるかに好かれているわ」

塚原「でも、彼女の好きっていうのはそれ以上に意味をもたないの」

塚原「普通だったら付き合うとか、結婚とか考えるわよね?」

塚原「でもはるかの好きはただ単に好きってだけなのよね」

ルルーシュ「俺はどうすれば…」

塚原「大丈夫。君がずっとはるかを思い続ければきっと振り向いてくれるはずだわ」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 01:59:52.09 ID:/ZNeP7Kw0
トボトボ

ルルーシュ「まさに天然ってやつか…」

ルルーシュ「ん?」

森島「あっ!ルルくん!」

ルルーシュ「どうも、こんなところで何を?」

森島「えっへへ~ゲームセンターに行こうと思って♪」

森島「君もくる?」

ルルーシュ「えぇ、喜んで」


206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:04:46.76 ID:/ZNeP7Kw0
森島「わお!見てみて!これこれ!」

ルルーシュ「相性占いですか」

森島「ねぇ!占ってもらおうよ!」

ルルーシュ「イニシャルっを打てばいいのか」

h.m l.l

30%

森島「う~ん。あんまり相性は良くないみたい」

森島「あ、そうだ!」

h.l l.l

50%

森島「えぇ…どうして~」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:09:59.54 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「このLはなねですか?」

森島「ふふ、君だけに特別に教えてあげる♪」

森島「実は私、イギリスと日本のクォーターなの」

森島「それでこのLはミドルネームラブリーの頭文字よ♪」

ルルーシュ「森島 ラブリー はるか ですか」

森島「うん♪」

ルルーシュ「それじゃぁちょっと後ろ向いててください」

森島「え?いいけど」

ルルーシュ「これでどうだ!」

95%

森島「すごい♪どうして!?」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:12:52.56 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「秘密です」(さすがに本名はいえないな)

森島「ひど~い!」

ルルーシュ「ふふ、クレーンゲームでもどうですか?」

森島「クレーンゲーム?あっ!あのわんちゃんのぬいぐるみ!可愛い!」キラキラ

ルルーシュ(ふふ、まるで幼い子どものような人だ)

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:21:52.02 ID:/ZNeP7Kw0
そのころ 放課後
教室

生徒「クリスマスツリーが中止になるって聞いたけどどういうつもり?」

生徒「去年より派手なのを作ろうとして間に合わないとか」

生徒「それで今更みんなを手伝わせるってどういうつもり?」

スザク「おい、それは」

生徒「成功したら全部絢辻さんの手柄になるんでしょう?」

絢辻「そんなつもりじゃ…」

生徒「大体、準備が遅れてるのだってどっかの実行委員同士がイチャイチャして」

生徒「彼氏彼女みたいに」

絢辻「ふふ、」

生徒「?」

絢辻「ふふはっはっはっはは。あ~あ…馬鹿馬鹿しい」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:27:32.82 ID:/ZNeP7Kw0
絢辻「言いこと教えてあげる。クリスマスツリーは中止にならないし」

絢辻「スケジュールだって去年に比べて十分間に合うペースなの」

絢辻「いるのよね~。あなた達みたいにねもはもない噂を勝手に信じ込んで文句ばかり言う人」

スザク「絢辻さん…」

絢辻「何も出来ないくせに他人を見下して優越感に浸るなんて」

スザク「絢辻さん!」

絢辻「何よ!」

生徒「も、もう!知らないんだから!」タッタッタタ

梅原 薫「」アチャー


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:31:02.74 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「さすがに今のはいい過ぎだよ」

絢辻「…どうして?」

スザク「え?」

絢辻「こういうときだから…こそ…」

絢辻「こういうときだからこそ!あたしを守ってよ!」ウルウル

絢辻「くっ」タッタッタッタ

スザク「絢辻さん!!」


223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:40:14.44 ID:/ZNeP7Kw0
神社

スザク「やっぱり…ここにいると思いました」

絢辻「」シクシク

絢辻「あなたに助けて欲しかった…」

スザク「え?」

絢辻「どうして?どうしてあんな生徒の肩持つの?」

スザク「僕は…そういうつもりじゃなかったんだけど…」

絢辻「私の助けになりたいんでしょ?なら助けてよ!」

絢辻「お願い…誓って…」

絢辻「最期まであたしを…わたしを!私の全てを守るって!」

スザク「…誓うよ。その代わり君も僕に誓って欲しい」

絢辻「え?」

スザク「正直な自分を忘れないで欲しい」

絢辻「じゃぁ…これは契約の証」


チュッ

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:44:17.30 ID:/ZNeP7Kw0
そして、次の日

クラスの険悪なムードを一人の少女が断ち切った。

絢辻「昨日はごめんなさい!」

彼女の目には涙が溜まっていた。その誠意はクラス中に伝わった。

創設祭までもう少し…

バラバラになったクラスが再びまとまりはじめた

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:48:36.88 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「よかった!みんな真面目に作業にとりくんでくれてるみたいだ!」

絢辻「ありがとう。スザクくん」

スザク「え?」

絢辻「ふふ、あんな勇気を出せたのもあなたのおかげよ」

絢辻「あなたが私を守ってくれているから」

スザク「これからもずっと君を守り続けるよ」

絢辻「それって契約だから?」

スザク「君が好きだからだよ」

230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:54:37.86 ID:/ZNeP7Kw0
―――



スザク「う、ううん…ここは…」

ルルーシュ「元の世界に戻ったようだ」

スザク「絢辻さんは!?」

ルルーシュ「いないよ」

スザク「そう…」

スザク「ルルーシュ!君はどうだったの?」

ルルーシュ「俺か?そうだな」

ルルーシュ「諦めたよ」

スザク「え?」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 02:58:07.31 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「諦めたって!?どうして?」

ルルーシュ「そうだな。短順に好きになれなかったってところか」

ルルーシュ「いや、好きではあったが恋愛感情は抱かなかった」

ルルーシュ「ふっ、なかなか楽しませてもらったよ」ウルッ

スザク「」(ルルーシュ…少し目が赤い)


その後、数週間。二人は胸にぽっかりと大きな穴が開いたような感覚を抱き
元の世界で生活を過ごした。

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:00:58.64 ID:/ZNeP7Kw0
数週間後

スザク「ルルーシュ!見てくれ!」

ルルーシュ「何だ?そのディスクは」

スザク「ロイドさんが僕達にって」

スザク「何でもシミュレーションを受けたご褒美らしいよ!」

ルルーシュ「早速、見てみよう!」


237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:04:17.54 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「わくわくするな。なんだろう?」

ルルーシュ「」

スザク「どうしたの?ルルーシュ

ルルーシュ「いやなんでも…」

モニター ブツン

ロイド『君達のデータは対照的でとてもおもしろかったよ!』

ロイド『僕の暇つぶしに付き合ってくれたお礼にこれをプレゼントするよ』

ロイド『今から君達が元の世界へ戻った後のシミュレーションの世界だよ』

ロイド『きっと喜んでくれと思うな~』

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:09:20.31 ID:/ZNeP7Kw0
創設祭

ワイワイガヤガヤ

梨穂子「はいは~い!こちらは茶道部で~す!甘酒おいしいですよ~」

梨穂子「あっれ?カメラさんあそこに写っているのは~?」

美也「みゃーだよ!創設祭楽しんでま~す!」

梨穂子「スザクくんやルルーシュの場所わかります?」

美也「にっしっし~。ふたりともどこかでイチャイチャしてるんじゃないですかー?」

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:13:37.56 ID:/ZNeP7Kw0
スザク「ルルーシュ!ほら!美也だよ!」

ルルーシュ「う、うぅ…」

モニター

梨穂子「おっと~見覚えのある人影が!」

梅原「何?カメラなんでとってんの?」

梨穂子「ルルーシュくんたちはどこでしょう?」

薫「そうね~森島先輩と二人でいたような」

梨穂子「むむ!かなり重要な目撃証言を得られましたよ!さぁ!進みましょう!」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:17:34.58 ID:/ZNeP7Kw0

梨穂子「あー!見てください!あそこのツリーの下!」

森島「見て?どう?サンタの衣装に合ってる?」

ルルーシュ「似合ってるけど…どうして俺はトナカイの衣装を着なくちゃいけない…」

森島「ふふ♪いいじゃない!可愛くてとってもグッドよ!」

ルルーシュ「ひっ!カメラ向けないでくれ!恥ずかしい」

森島「いいじゃない!ほら!ツーショット♪」

梨穂子「さすがは学内一の美形カップル!絵になってます!」

――

スザク「諦めた…ねぇ」

ルルーシュ「」ビクッ

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:23:14.30 ID:/ZNeP7Kw0
梨穂子「見つけましたよ!スザクくんと絢辻さんです!」

スザク「休憩はもう終わり?」

絢辻「やっぱり当日も忙しいわね」

スザク「でも、よかったよ。何とか二人でツリーを見ることができて」

絢辻「来年も二人でみましょうね」

スザク「もちろん。君が望むなら5年後も10年後もこうして二人で見よう」

絢辻「スザク///」

梨穂子「ひゅぅぅ!お熱いカップルです!」

梅原「おい!見ろよ!ルルーシュの衣装!」

スザク「え?」

ルルーシュ「お、おい!梅原!」

絢辻「ふふふ」

梨穂子「ありゃりゃ!みんな集合しちゃったみたいです!」

梨穂子「それではこの辺で!以上!創設祭からでした~」

ブツン

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 03:29:12.12 ID:/ZNeP7Kw0
ルルーシュ「なぁ…スザク」

ルルーシュ「未来の日本もきっとこんな平和が訪れるのだろうか」

スザク「僕がそうしてみせるよ」

ルルーシュ「最期にお前ともう一度高校生活を過ごせてよかったよ」

スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「日本を頼んだぞスザク。あの世界を現実のものにするんだ」

スザク「そのギアス…しかと受け取った」


ゼロレクイエム前日のお話


おわり