3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:19:41.64 ID:hTi6+33z0
2010/1/25(MON)

岡部「今度の大学入試だが…電機大学、いけそうか?」

ダル「僕は大丈夫だお。センター思ったより良かったし。」

ダル「オカリンこそ大丈夫なん?この一年、幼馴染の…椎名氏、だっけ?につきっきりだったじゃん。」

ダル「つーか幼馴染の高校受験の手伝いからバイトの世話までやってあげるとかそれなんて  ゲ?下心ありまくりだろオカリン!」

岡部「なっ、何を言うか!まゆりはただの幼馴染で、俺の人質だ。それ以上でもそれ以下でもない。」

引用元: 岡部「α世界線の記憶…?」紅莉栖「おそらく」 




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:20:51.16 ID:hTi6+33z0
ダル「はいはいワロスワロス。もうその設定やめたら?大学生にもなって厨二病とか目も当てられないお?」

岡部「ククク…ダルには分からないだろうな。これもまた"機関"の謀略から逃れる為の高等テクニックなのだ!」

ダル「はぁ、そんなんだからクラスで浮いてるんだお。3年連続校内新聞の『何か痛い子』にランクインするとかヤバすぎだろ常考」

岡部「ぐっ…だから委員会は"機関"に通じていると言ってるだろう!若しくは『幻想案内』によって精神攻撃を受けているのだ!」

ダル「…………もう帰っていいですか?今日は新宿ゲマズまで『あなたに♡らぶCHU☆CHU』の初回版引き取りに行こうと思ってるんだけど」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:21:37.24 ID:hTi6+33z0
岡部「受験寸前になって  ゲとは全くどうしようもないHE    だなお前は。勉強は大丈夫なのか?」

ダル「今日は引き取りに行くだけでプレイはしないお。初回版は今しか買えないから行くだけ。オカリンの方がヤバイんじゃね?センター微妙なんだろ?」

岡部「センターの結果にこだわるのはやめた。俺は一般を受けることにするさ。お互い、頑張ろうな。」

ダル「そうかお。じゃ頑張れよオカリン」

岡部「ああ、またな」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:22:33.66 ID:hTi6+33z0
岡部(励ますつもりが励まされてしまった。まああの結果では当然か)

岡部(さて、俺も帰るとするか。まゆりに電話しておこう)

ピッ トゥルル...

まゆり「もしもし、どちら様ですか~?」

岡部「俺だ」

まゆり「あ~オカリンだぁ~!トゥットゥルー!授業終わったの?」

岡部「ああ。…まゆりよ、どちら様ってお前携帯に出てるだろう?」

まゆり「あ、そっかぁ~!まゆしぃはとんだうっかりさんだねぇ~」

岡部「今度からはちゃんと誰からか確認してから受けるんだぞ?もう授業は終わったか?」

まゆり「うん。でね、今日はね、ルカくんも一緒に帰ることになったんだけどオカリンも来る?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:23:38.69 ID:hTi6+33z0
岡部「ああ、そのつもりだがルカ子の方は大丈夫か?」

まゆり「ちょっと待ってね。......エッオカ...キョウマサン?...ウ,ウン,ダイジョウブ………大丈夫だって~!」

岡部「了解した。では東京駅でまた。気をつけてな」

まゆり「うん!じゃまた後でね、オカリン」ブッ

岡部(ルカ子は本来秋葉原だから逆のはずなのだが…まゆりの家に呼ばれたのだろうか。……いずれ分かることだ。ひとまず東京駅に向かおう)トコトコ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:24:31.65 ID:hTi6+33z0
~東京駅~

まゆり「オカリーン!こっちこっち!」

岡部「すまない、待たせてしまった。ルカ子よ、久しぶりだな。それからまゆり、オカリンというのはやめろ。何だか銭湯の黄色いオケみたいだ。俺の名は鳳凰院凶真!世界を股にかける狂気のマッドサイエンティストだ!」

るか「凶真さん、お久しぶりです。この前はお世話になりました」

岡部「何、気にすることはない。俺はお前を実験台にするという条件付きで助けてやったのだからな!フゥーハハハ!」

るか「えっ!?そ、そんな…まゆりちゃん、実験ってなに?」

まゆり「オカリンあんまりルカくんをいじめちゃダメだよ~?ルカくん、オカリンはこんなこと言うけどとっても優しいんだよ~?」

岡部「こらっまゆり!俺は『狂気の』マッドサイエンティストなのだ!人体実験すら厭わない極悪非道なのだぞ!」

まゆり「ほら、ムキになっちゃだめだよ~?」

岡部「むぅ…」

岡部(全く何度いえば分かるのだ。俺は恐ろしい存在なのだ。それをこの脳天気な幼馴染は…。)

るか「ぐすっ、おか、凶真さんは僕をどうするつもりなんでしょうか…」

岡部(まずい、ルカ子が涙ぐんでいる。とても庇護欲をそそられる女よりも女らしい美少女、だが、男だ)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:25:20.09 ID:hTi6+33z0
岡部「ルッ、ルカ子よ!お前はその…俺の人質二号にするつもりだったが、まゆりがいるのでな!そうだ、お前は今日から俺の弟子だ!共に"機関"と戦う同志として、お前をこれからみっちり鍛えつけるので、覚悟するように!」

るか「え…?ボクが、凶真さんの弟子に?えぇ…?」

岡部「…イヤか?」

るか「いっ、いえっ!その…ボクなんかが凶真さんの弟子になんて…いいのでしょうか?」

岡部「勿論だ。ルカ子のその魔性のぱぅあさえあれば敵を倒すことも容易いだろう」

ルカ「お…凶真さん、ボク、頑張ります!」

岡部「いい心意気だ。期待しているぞ」

岡部(弾けんばかりの笑顔、とても可憐だ…だが、男だ)

まゆり「よくわかんないけどルカくんが元気になってよかったのです!あ、電車来た~!」ガタンガタン

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:26:34.83 ID:hTi6+33z0
~電車内~

るか「へえ、まゆりちゃんと凶真さんっていつもこうやって一緒に帰るんですか?いいなぁ、なんか憧れますそういうの」

岡部「まゆりは見ての通り危なっかしいからな、こうして見ていないと不安でな」

まゆり「オカリン、まゆしぃはそんなにドジじゃないよ~!」

岡部「過保護だとは分かっている。だがこれは俺が好きでやっていることだ。人質のお前に発言権はない」

まゆり「えっへへ~、そっかぁ~!じゃこれからもよろしくね、オカリン!」

岡部「ああ」

るか(もう付き合っちゃえばいいのに…。でもそうなると岡部さんが)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:27:10.98 ID:hTi6+33z0
~池袋~

岡部「…で、ルカ子はまゆりの家に泊まるのか。うむ、学園祭か…」

岡部(学園祭は普通秋にやるものではないのか?というか、俺には縁のないものなのだ。1年の時に執事喫茶で散々な目にあって以来、避けるようにしてきたからな)

まゆり「うん!まゆしぃたちのクラスはメイド喫茶をするのです!それでねぇ、メイドさんの衣装をルカくんに着てもらおうと思って!」

るか「まゆりちゃん、やっぱりボクは…」

岡部「ほう、面白そうではないか。ルカ子のメイド姿、是非見てみたいものだな」

るか「そんな…ボク、男だし…それに、おかべさ、凶真さんにそんな姿見られちゃったら、ボク、恥ずかしくて死んじゃいます…」

まゆり「そんなこと言わずに、ね!ルカくん、着てみればきっと感想変わるから、ね!」

るか「まゆりちゃん、押さないで…ああ、お邪魔します…」

椎名父「やあ、いらっしゃい。いつもまゆりがお世話になってるね」

岡部「ルカ子よ…健闘を祈る」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:28:01.27 ID:hTi6+33z0
~岡部宅~

岡部「ただいまー」

岡部母「あらおかえり。またまゆりちゃんと一緒?倫太郎いい加減もうくっついちゃいなさいよー」

岡部「な、何を言うかマイマザーよ!大体俺とまゆりはそんな関係では…」

岡部父「まあ母さん、そんなに急かすこともないだろう。時が経てばいずれ、な」

岡部母「そんなこと言ったってお父さん。あたしもう焦れったくて…」

岡部(もうイヤこの両親…)

岡部母「ああ、倫太郎、ニューポン?だかなんだか届いてたわよ?あんたの部屋に置いといたからね?」

岡部父「またよくわからん科学雑誌か?俺の若い頃は  本を家に届けてしまってこっぴどく絞られたこともあったがな」

岡部母「もう、お父さんったら!」

岡部「………もう二階上がってもいいか?」

岡部父「いや倫太郎、ちょっと店番手伝ってくれ。ちょっと計算があってな…」

岡部「はいはい、その代わりあとで報酬を要求する!」

岡部父「分かってるって」

岡部(しかしどこに受験寸前の学生を店番に立てる両親がいるんだよ!)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:30:00.30 ID:hTi6+33z0
岡部父「はいお疲れ。これ小遣いな。」

岡部「これだけ働いて1000円とは、一月のニューポン代にも足りないではないか!くそっ、覚えておけよマイファザーよ!」

岡部(完全に骨折り損の何とやらではないか!まあいい、ニューポンを読むとするか)ペラ

岡部(なになに、タイムトラベルだと?荒唐無稽なトンデモ科学ではなかったのか?)ペラ

岡部(ほう、ではジョン・タイターの予言も強ち間違ってはいないのかもしれないな)ペラ

岡部(次号は…脳内の情報を圧縮データ化する技術だと?発表者…ヴィクトルコンドリア大研究室、牧瀬、紅莉栖…17歳?)

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:33:36.82 ID:hTi6+33z0
XXXX/XX/XX **:**:**

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


??「椎名まゆりは、……にました。岡部く、岡部倫太郎は逃走」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


??「かべ!……ムリープしてもいいの!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:35:16.86 ID:hTi6+33z0
2010/2/27(SAT)

岡部「入学式まで暇だな……」

ダル「だお」

岡部「4月1日だったか?しかしやはりこのメアッドサイエンティストに不可能は無かったな、フゥーハハハ!」

ダル「僕はセンター利用で先に受かってたわけだが。つーか満点とかヤマが当たるってレベルじゃねーぞ!あー  ゲも出ないし暇だお」

岡部「  ゲにしか興味がないのかこのHE    め!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:36:07.34 ID:hTi6+33z0
ダル「僕の嫁達をずっと淋しい気持ちにさせてたからね。その分愛してあげるんだお(キリッ」

岡部(そう、俺は電機大学に一般入試で合格してしまった。まあこの『運命探知の魔眼』にかかれば試験問題を予想することなどたやすい事なのだ!)

携帯「チャーラーラララーラーラーチャーラーラーララー」ピッ

岡部「俺だ」

まゆり「あ~オカリーン?トゥットゥルー!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:36:40.34 ID:hTi6+33z0
岡部「どうした?まゆりの方からとは珍しいではないか。何かあったのか?」

まゆり「うん!え~っとねぇ、まゆしぃたちの学校で学園祭があるって前に話したでしょ~?」

岡部「ああ。確か第二日曜日だったか。それがどうしたのだ?」

まゆり「それでねえ、オカリンも来てくれないかなあ、って思って」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:37:12.29 ID:hTi6+33z0
岡部「ああ、勿論だ」

ダル「幼馴染の学園祭とかそれなんて  ゲ?つーかリアルJKのコスプレ姿を見られるなんて羨ましすぎだろ常考。僕も連れていけオカリン!」

まゆり「ありがとぉ~!やっぱりオカリンは優しいのです!」

岡部「あ、まゆりよ、『頼れる我が右腕』を連れて行きたいのだが、いいか?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:37:44.34 ID:hTi6+33z0
まゆり「うん!お客さんが増えるなら大歓迎だよ~!オカリンの友達、どんな人かなあ」

岡部「そうか。期待しているがいい。共に"機関"と戦う…エ?ソンナショウカイノシカタハヤメロ?.....マアイイダロウ...…ともかく期待しておくのだ!」

まゆり「ふふっ、変なオカリン。じゃまたね~」

岡部「ああ。ではな。エル・プサイ・コンg」ブツッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:38:25.00 ID:hTi6+33z0
岡部「切られた…」

ダル「オカリン、結局どうなったん?」

岡部「大歓迎だそうだ。よかったな、ダル」

ダル「流石オカリン!俺たちにできない事を平然とやってのける!そこにシビれる憧れるぅ!」

岡部「しかし、お前三次元には興味はないんじゃなかったのか?」

ダル「萌えられれば何でもおkだお。何なら無機物にだって萌えられるお」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:43:25.57 ID:hTi6+33z0
岡部「全く節操のない奴め。…まゆりは今日学園祭の用意があるので一緒に帰らないのだが…」

ダル「なんとそれはいつもは一緒に帰ってるってこと?マジでそれなんて  ゲ?」

岡部「茶化すのはよせ。大体俺とまゆりはそんな関係じゃない。……ダルよ、久しぶりに一緒に帰るか?」

ダル「オーキードーキー。んじゃ帰りますか」トコトコ

~電車内~

岡部「ダルよ、先月のニューポンでタイムトラベルについての特集があったのだが、お前はどう思う?」

ダル「確か、光速を越える速度で宇宙航行する方法と、ワームホール同士をつなぎ合わせて移動する方法と…」

岡部「流石はスーパーハカー。情報の入手が早いな」

ダル「ハカーじゃなくてハッカーだろ常考。あとブラックホールの特異点通過の際に四次元に到達する方法も紹介されてたお」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:44:44.37 ID:hTi6+33z0
岡部「いかにも。四次元というのはどんな世界なのだろうな。想像もつかないよ」

ダル「アインシュタイン大先生がいうには僕たちが生きるこの三次元は空間的にしか移動できなくて、時間は空間とは別のベクトルで一定速度で進み続けるんだっけ」

ダル「その時間軸を移動できるのが四次元って聞いたお。つーかオカリン、時間を移動できるようになったところでどうするん?」

岡部「ククク、ダルは分かっていないな。現在、過去、未来。この三つを全て支配してこそ、"機関"を完全に滅ぼす事が出来るのだ、フゥーハハハ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:46:01.81 ID:hTi6+33z0
ダル「ちょ、電車内だし自重しろ。結局オカリンのその癖は大学生になっても治らないのか。ご愁傷様だお」

岡部「何だと!…お前には俺の遥かなる野望を共有する素質があると思っていたのに…残念だ」

ダル「厨二病乙」

岡部「ぐっ…まあいい。なあダル、17歳で大学の研究室所属ってどう思う?」

ダル「kwsk」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:47:17.39 ID:hTi6+33z0
岡部「うむ。今月のニューポンに記憶を圧縮データ化する技術について論文が載っていてな。」

岡部「その発表者が牧瀬紅莉栖…ヴィクトルコンドリア大学研究室所属の研究員で歳がなんと17なのだ」

ダル「あーそんな名前だったっけ。あれでしょ、記憶をデータにして圧縮すると3TBぐらいにしかならないってやつ。意識と記憶の違い云々は僕にはサッパリだったけど」

ダル「アメリカなら飛び級も普通にあるから、そんなに珍しくないんじゃない?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:48:07.46 ID:hTi6+33z0
岡部「それもそうだな。しかし記憶が3Tにしかならないって…何故だか哀しくならんか?」

ダル「同意。僕の嫁達との思い出はかれこれ10TBほどにはなってるお。ところでオカリン、牧瀬紅莉栖だけど、今月の『サイエンス』に論文が載ってたお」

岡部「何!?それは盲点だった、まだ売っているか?」

ダル「オカリン焦りすぎ。もしや牧瀬氏のことが気になってるん?かなり美人だしなぁー」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:48:46.45 ID:hTi6+33z0
岡部「なっ何を言うか!確かに気になってはいるが、それはあくまでも科学的な考え方についての話だ!」

岡部「大体あいつはせっかく論文がニューポンに載ったというのに、写真に物凄く機嫌の悪そうな顔をして写っていたではないか!あれは"機関"のエイジェントの可能性がある!」

ダル「はいはいツンデレ乙。サイエンスなら僕のウチにあるから寄って読んでく?」

岡部「流石ダル。世界の支配構造を作り変える方法について日夜研究しているのだな!これからもよろしく頼む」

ダル「ごめんそういうのもういいから。んじゃ次の駅で乗り換えるお」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:49:36.03 ID:hTi6+33z0
~新小岩~

岡部「ダルの家に行くのは久しぶりだな。お前の部屋には二度と入ろうと思わんが」

ダル「今日はサイエンス読むだけだろ?部屋には上がらなくていいお、つかむしろ上がらないでくれ。僕の嫁達が怖がってるからね」

岡部「…………了解した」

~ダル宅~

岡部「お邪魔します」

ダル母「あら岡部くん、いらっしゃい。いつも至と仲良くしてくれてありがとうねえ」

ダル「母さん、そういうの恥ずかしいからやめろって。じゃオカリンちょっと待ってて」

ダル母「岡部くんも電大受かったって聞いたわよ。至と一緒に頑張ってね」

岡部「はい、勿論。ダルは俺の親友ですから」

ダル「ハックショイ!オカリーン、持って来たおー!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:51:10.54 ID:hTi6+33z0
岡部「すまないな。どれどれ…ぐっ…!こいつまた不機嫌そうな顔をしてるではないか。サイエンスをバカにしているな!?全く…」

ダル「内容はニューポンの時とそんなに変わりないお。データ圧縮にブラックホールを使う事で携帯からでも拡散電波で送れるぐらい小さくできるってことが付けたされたぐらい」

岡部「記憶の圧縮にブラックホールとは…物騒だな。というかブラックホールが生成されるかもしれないという実験自体、ヨーロッパで始まったばかりではないか」

岡部「ククク、これが実現するのは十年後か二十年後か…ともかく今の技術では荒唐無稽だな」

ダル「必死になって否定する…これは余程のツンデレと見た」

30: さるよけサンクス 2012/08/04(土) 14:52:01.53 ID:hTi6+33z0
岡部「うるさい!…だがダルよ、ありがとう。学園祭は楽しみにしててくれ」

ダル「それなんだけどさ、椎名氏、だっけ?のクラスは何やるん?」

岡部「メイド喫茶だ」

ダル「オカリン…アンタ今最高に輝いてるよ…」

岡部「ああ。ではな。さらばだ!」タタタ

ダル母「忙しいのねえ、岡部くん…」

ダル「単にバカなだけと思われ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:53:21.68 ID:hTi6+33z0
~池袋~

岡部「ただいまー」

岡部母「おかえり。遅かったのね。大学受かったからって●●を外しすぎちゃダメよ」

岡部父「俺の若い頃は●●を外しすぎて母さんに●●ちまったがな」

岡部母「もう…お父さんったら///」

岡部(どうにかならないのかこの両親!)

岡部父「おい、倫太郎。お前私立に行く金食い虫なんだからちょっとは手伝ってくれ」

岡部「はいはい。どうせ他にやることもないのだからな」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:54:05.97 ID:hTi6+33z0



岡部(…二時間ぶっ通しで立ち仕事は流石にキツイ)

岡部「マイファザーよ、もう店じまいの時間だろう!」

岡部父「すまんな。ありがとう。これお駄賃な」

岡部「これはイチマンエーンではないかマイファザーよ!何があったのだ?」

岡部父「お前まゆりちゃんの学園祭に行くんだろ?ちょっとは良いとこ見せてやれよ」

岡部「だから俺とまゆりは………ま、まあ有難く受け取っておく」

岡部父「素直じゃねえんだから…」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:54:44.47 ID:hTi6+33z0
携帯「チャーラッチャララーチャーラーチャーラーチャーラーチャーラーチャーラーラー」ピッ

岡部(メールか…まゆりから?)

まゆり「メイドさんのコスが完成したのです!とっても可愛いからオカリン絶対来てね!」

岡部(ふふ、楽しそうだな、まゆりは。勿論だっ…と。)

岡部父「ほほーん、まゆりちゃんからじゃねえか。にやけやがって…」

岡部「し、しつこいぞマイファザーよ!俺は学園祭が楽しみなだけなのだ!」

岡部(そうだ。俺は学園祭を楽しみにしていたのだな。狂気のマッドサイエンティストたるものが学園祭とは…ククク、滑稽なものだな)

岡部(だが、たまにはこういうのもいいだろう)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:56:05.83 ID:hTi6+33z0
2010/3/14(SUN)

~学園祭会場~

岡部「随分と賑わっているな。というか結構な数から写真を撮られるのは何なのだ」

ダル「皆オカリンの白衣をコスプレだと思ってるみたい。まあ悔しいけどイケメンだし誰だって普通はそう思う罠」

岡部「神聖なる白衣をコスプレ同義にするとは…許せん!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:57:24.53 ID:hTi6+33z0
ダル「そんなこと言ったって仕方ないお。ともかくメイド喫茶に直行一択だろ」

岡部「むう……そうするか」

岡部(何故こんな時期に学園祭…とは思ったが、これは来年度の新入生の歓迎会も兼ねているのか。何とも人が多い)

岡部「一年生はココだな」

ダル「おお、あそこじゃね?なんか紳士のオーラ漂ってるし」ユビサシ

岡部「うむ…何とも形容しがたい空気が漂っているな…」

ダル「とりあえず並ぼうず」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:58:16.95 ID:hTi6+33z0
岡部(…まゆりが受付か、大丈夫なのか?)

まゆり「いらっしゃいませ、カフェらぶちゅっちゅに!こちらがメニューになります!いかがなさいますか?」

客A「えーと、じゃあこのラブリィシェイクで」

客B「僕はすいーとマイはにートーストで!」

まゆり「かしこまりました、ご主人様~!あちらのテーブルへどうぞ~!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 14:59:09.05 ID:hTi6+33z0
岡部(予想外にサマになっていた)

岡部(まあ今のバイトだってファミレスだしな、慣れているのかもしれない)

岡部(まゆりがメイドカフェで働きたいと言ったときに反対して今のバイトを勧めたが、余計なお世話だったのかもしれないな)オカリン,オカリン!

ダル「…カリン、聞いてるん?ボーッとあの子見て。オカリンの幼馴染どの子なん?もしかして受付の子?」

岡部「よくわかったな。あれが俺の人質、椎名まゆりだ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:00:15.63 ID:hTi6+33z0
ダル「やっぱりかあ。あの子しか見てなかったし。つーか完全にロリ巨 じゃん!いやもう本当にこれなんて  ゲ?」

岡部「安定のHE    ぶりだなダルよ」

まゆり「いらっしゃいませ、カフェらぶちゅっちゅに!あ~、オカリンだあ~!来てくれてありがとう~!」

岡部「ああ、上手にやっているではないか。見直したぞ」

まゆり「えっへへ~。オカリンに褒められたのです、えっへん。あれ、ってことは隣の大きな人が~?」

至「橋田至です、岡部くんの親友です。以後お見知りおきを(キリッ」

岡部「ダルよ、キャラ変わってるぞ」

まゆり「ダルくんだね~?そっかあ、まゆしぃもよろしくね~!えーっと、まゆしぃのことはまゆしぃ☆って呼んでくれたらいいよ~」

ダル「まゆ氏。おk、把握しますた」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:01:20.98 ID:hTi6+33z0
岡部「ダルよ。どうやらそれは間違っているらしいぞ。本人曰くまゆしぃの後には☆が付くらしい」

ダル「え?それって声に出して読んだらわかんねえじゃん」

客C「え、えーと…後ろ、つかえてるんだけどは、早く注文してくれないかな、ふひひ」

岡部「ああ、すまない少年よ。まゆり、注文を頼む」

客C「い、いいよ、分かってくれたら。僕はブラちゅーのミュージカルさえ見れればいいから、ふひひ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:02:05.60 ID:hTi6+33z0
まゆり「あ、すみません大変お待たせしました~!ご注文は何になさいますか~?」

岡部「ラブリィシェイクで」

ダル「同じのを頼むお」

まゆり「かしこまりました~!奥のテーブルへどうぞ~!」

客C「き、君たちセンスがいいね、目を見て混ぜ混ぜしてくれるそうじゃないか、ふひひ、楽しみだなあ」

客D「あっ、タクここにいたのー!ねえ、あっちで射的あるから行こうよ!ほら!」

客C「あ、待って梨深、僕はらぶちゅっちゅしたいんだアッー!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:03:37.78 ID:hTi6+33z0
~カフェらぶちゅっちゅ店内~

ダル「リアルJKのメイドとか最高だお…僕もう今死んでも悔いは無いお…」

るか「ラブリィシェイクをお持ちしました…」

岡部「ルカ子…だよな?」

るか「えっ、おかべさ、凶真さん!?」

ダル「ああ…メイドさん可愛いよメイドさん。オカリン、この子知り合いなん?」

岡部「ああ」

ダル「裏切ってたのかオカリン!こんな可愛い子を僕に黙ってるなんて!」

るか「可愛い…?ふえぇ…」

ダル「…何で泣くん?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:04:50.09 ID:hTi6+33z0
岡部「ダルよ、言ってもすぐには信じてもらえないと思うが…」

ダル「何なん?」

岡部「ルカ子は実は男なのだ」

ダル「男の娘とか最高だお……ってmjd?」

岡部「マジだ」

るか「本当なんです…」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:05:46.69 ID:hTi6+33z0
ダル「ほほう、この子が男ねえ…どう見ても美少女に見えるお」

岡部「だが男だ」

ダル「メイド服が似合っている」

岡部「だが男だ」

ダル「涙する姿に庇護欲をそそられる」

るか「でも…男なんです…」

ダル「だがそこがいい」b

るか「えっ?ふえぇ…」

ダル「ちょ、なんでまた泣くん?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:06:54.38 ID:hTi6+33z0
るか「違うんです…違うんです…ボク、嬉しくて…」

ダル「嬉しいって何でだお?」

るか「だって、ボク、こんな顔だし…みんなボクが本当は男だって知ったら引いてしまう人が多くて…」

ダル「るか氏、だっけ?君が男か女か、そんなことはどうでもいいのだぜ。可愛いは正義!」

るか「ぐすっ…その言葉を聞いたのは二回目です…。ありがとうございます…漆原、るかといいます…よろしくお願いします」

ダル「よろしくだお」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:08:01.96 ID:hTi6+33z0
岡部「ダルのHE    ぶりがこんなところで役に立つとはな」

ダル「僕は変 でも紳士だからね」

岡部「ではルカ子よ、その…目を見て混ぜ混ぜをお願いしてもいいか…?」

るか「!!!…分かりました、頑張ってみます!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:09:29.01 ID:hTi6+33z0
るか「ラブリィシェイク、お持ちしました…」

るか「では、混ぜさせて頂きます…」

るか「じーっ」カチャカチャ

岡部「……」

るか「じーっ///」カチャカチャ

岡部「…………!」

るか「もう、限界です…」

岡部「ふぅ…よく頑張ったなルカ子よ」ナデナデ

るか「~~~~~~!///」スタコラ

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:11:40.23 ID:hTi6+33z0
岡部「…どうしてルカ子は逃げたのだ?」

ダル「自分で考えろ。つーかオカリンは満足したかもしれないけど僕のシェイクは混ざってない訳だが」

岡部「何だかよく分からんがすまない」

ダル「どんだけ鈍感なんだお」

まゆり「オカリーン、どう?」

岡部「ああ、いい店だな、店員も素晴らしい」

まゆり「そっかぁ~!よかった!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:13:51.99 ID:hTi6+33z0
岡部「ただ…ルカ子の奴がダルのシェイクを混ぜずに行ってしまってな」

まゆり「そっかぁ…ダルくんごめんね。まゆしぃが代わりに混ぜるから許してくれる?」

ダル「なんという僥倖っ…!人の幼馴染の混ぜ混ぜとか背徳感MAXだろ常考」

まゆり「じゃいくよ~?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:14:29.77 ID:hTi6+33z0
まゆり「にこにこ」カチャカチャ

ダル「Oh...」

まゆり「にこにこ」カチャカチャ

ダル「…………うっ…!」

まゆり「にこにこ」カチャカチャ

ダル「…………」

まゆり「にこにこ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:15:27.95 ID:hTi6+33z0
岡部(その後まゆりは5分間もシェイクを混ぜ続け、それでもやめようとしなかったので俺が止めることになった)

ダル「死ぬかと思った…」

ダル「オカリンは命の恩人だお…マジでこの子魔力ありすぎ」

岡部(ダルがデロデロになったシェイクをタッパーに詰めて持って帰ろうとしていたのは見なかったことにしておこう)

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:16:26.79 ID:hTi6+33z0
岡部(その後俺たちはさまざまな出し物を周った)

岡部(途中から店じまいしたまゆりとルカ子も加わり、久々にみんなで楽しいひと時を過ごした)

岡部(ダルがしきりに歯ぎしりをしていたが、歯でも悪いのだろうか。今度行きつけの歯医者を教えてやるとするか)

岡部(そんなこんなで、まゆりとの帰り道である)

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:16:59.28 ID:hTi6+33z0

まゆり「ねえオカリン、今日は楽しかったね」

岡部「ああ。まゆりも店番、立派に出来ていたな。見直したぞ」

まゆり「ほんとー?嬉しいよぉ♪オカリン、ありがとう」

岡部「そこでだな…この前のメイドカフェのバイトの件だが」

まゆり「留美穂ちゃんに誘われてたメイクイーン・ニャン^2のこと~?」

岡部「うむ。あの時はダメだと言ったが…まゆりも成長したようだしな、好きにするがいい」

まゆり「ほんと~?いいの~?オカリンは
優しいのです♪」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:17:38.49 ID:hTi6+33z0
岡部「頑張れよ」

まゆり「うん!じゃさっそく留美穂ちゃんにメールをするのです!」



まゆり「あ、返事来た~!」

59: ごめんセレセブは年齢勘違いしてた。他はあとで 2012/08/04(土) 15:19:13.83 ID:hTi6+33z0
フェイリス「マユシィなら大歓迎ニャ。それではマユシィには『ヤツら』と戦うためにこれからお店では真名『マユシィ・ニャンニャン』を名乗ってもらうニャン」

フェイリス「明日からいつでも来ていいニャン。じゃ、待ってるニャン!」

岡部「そのフェイリスという奴…俺と同じ匂いがするな…」

まゆり「フェリスちゃんはオカリンと一緒で、よく分からないことも言うけど、とっても優しいのです!楽しみだなあ~♪」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:20:17.94 ID:hTi6+33z0
岡部「まゆりよ、新しいことにチャレンジする精神は素晴らしいと思う」

まゆり「うん!ありがとう♪」

岡部「そこでだ、俺も大学入学を機に新たな作戦を開始することにした!」

まゆり「おお~すごいね~!なになに~?」

岡部「聞きたいか?ならまゆりにだけは特別に教えてやろう…」

岡部「俺は、今日から、"機関"の野望と戦うための拠点を設立する!」

岡部「その名は…!」

岡部(まゆりだって、あの牧瀬紅莉栖だって未来に向けて何かを変えてみたいと思って努力しているんだ…負けてなんかいられない!)

岡部「『未来ガジェット研究所』だ!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:26:17.00 ID:hTi6+33z0
2010/4/10(SAT)

~東京電機大学神田キャンパス~

岡部「手を貸すつもりはないだと……」

ダル「だお」

岡部「頼む、お前と俺は"機関"の野望を打ち砕くため、堅い絆で結ばれた仲間ではないか!」

ダル「厨二の妄想には付き合ってられないお。大体研究所を創るって言っても場所はどうすんの?」

岡部「そんなものはどうとでもなる!例えば、俺の実家のガレージでだな…」

ダル「アップルコンピュータですね分かります。つーか僕の家は新小岩だお。オカリンの家池袋だろ?遠すぎだろ常考」

ダル「それに八百屋のトラック停めとく場所なかったらヤバいんじゃね?親説得できるん?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:27:27.83 ID:hTi6+33z0
岡部「ぐっ…ではどうしろと言うのだ!」

ダル「大体その研究所のコンセプトって何ぞ?それによるんじゃね?」

岡部「よくぞ聞いてくれた!『未来ガジェット研究所』とは、来たるべき"神々との最終決戦"に際しての最後の砦なのだ!」

ダル「おーすげーすげー」

岡部「主な目的は世界の支配構造の変革。活動内容は…アッと驚く華麗なるゲァジェッットを作り出すことだ。」

岡部「さながら未来からやって来た青狸の取り出すような素晴らしい発明品の数々を、この鳳凰院凶真がこの世にリアルブートする!これが俺の大いなる野望である!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:28:38.15 ID:hTi6+33z0
ダル「つまり奇想天外な道具を作る研究所ってことね。把握しますた」

岡部「さすがダル!では手伝ってくれる気になったのだな!」

ダル「おう…ってそんな訳ないだろバーロー。そんな妄想に付き合ってられるほど僕は暇じゃないお」

ダル「それに大学入ったばっかりじゃん。オカリンよくそんな暇あるなwww…って感じだお」

岡部「なん…だと…」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:29:24.25 ID:hTi6+33z0
岡部「なら大学の近く、秋葉原で空き部屋を探そうではないか。それなら何も問題はない!」

ダル「オカリン、世間知らずにも程があるお。家賃はどうするん?とてもオカリンには払えないっしょ」

岡部「それは…実家でバイトをすれば何とか…ならないか」

ダル「なりませんね。ざんねん!オカリンのぼうけんはここでおわってしまった!」

岡部「勝手に終わらせるな!」

ダル「だってどう考えても無理ゲーっしょ。………あ、そろそろ僕は用事があるんで帰るお。オカリン、まあ頑張れ」

岡部「薄情な奴め…ああ、じゃあな。いつでもお前の入所を待っているぞ」

ダル「ムショみたいに言うなよ!Yesロリータ、NOタッチが僕の信条なんだお。じゃな」トコトコ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:30:47.81 ID:hTi6+33z0
~秋葉原、中央通り~

岡部(釣れない奴だ。他に協力者は…)

岡部(……一人で何とかするしかないか)

岡部(とりあえず、不動産屋を回るとするか)トコトコ

岡部「こんにちは」キィ

不動産屋「やあ、いらっしゃい。どういった物件をお求めですか?」

岡部「ええと、少しお聞きしたいことがあるのですが…ここら辺でビルの一室を借りようと思うと、一月いくらぐらいになりますか?」

不動産屋「物件にもよるけど、これぐらいになるかな」

岡部「何!?一番安い物でも12マンエーンだと?これは暴利だ!吹っかけにも程がある!」

不動産屋「いやいや…最近何もかも値上がりしてねえ。都市再開発だの何だのと、どこも安く貸したがらなくてねえ…」

岡部「はあ…すみません声を荒げてしまって。何か裏メニュー的な物はないんですか?」

不動産屋「うーむ…分かった、気をつけておくよ。お兄ちゃん名前と住所、聞かせてもらっていいかい?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:32:12.69 ID:hTi6+33z0
岡部「よくぞ聞いてくれた。我が名は鳳お……コホン、岡部倫太郎といいます。住所は東京都...」

不動産屋「オッケー。いい物が見つかったら電話するよ」

岡部「ありがとうございます。それでは」

不動産屋「ありがとうございましたー」

岡部(危ない所だった。鳳凰院は使いどころが重要だからな)

岡部(しかし、収穫なしか。ダルの言った通りだったな。俺の考えは甘かったというのか…)ションボリ

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:33:45.89 ID:hTi6+33z0
岡部(そういえば…ルカ子が何か知っているかもしれないな。聞いてみるか)トコトコ

~柳森神社~

るか「あ、凶真さん。こんにちは。珍しいですね、お一人なんて」

岡部「ああ。ルカ子よ、少し聞きたいことがあるのだが、いいか?」

るか「ええ…でも凶真さんがボクに相談なんて…何かあったんですか?」

岡部「何、大したことではないのだ。ただルカ子がこの近辺で部屋なんか知らないかと思ってな」

るか「部屋…ですか?すいません、ちょっとそういうのはわからないです…お役に立てなくてすみません…ぐすっ」

岡部(なぜ泣き出すのだ!というかものすごく可憐ではないか!お持ち帰りしたくなるぐらいだ)

岡部(だが男だ!)

岡部「いや、気に病むことはないぞルカ子よ。お前は俺の弟子としてよくやっている」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:34:48.77 ID:hTi6+33z0
岡部「そ、そうだルカ子よ!お前は趣都・秋葉原を守る聖なる巫女であったな!」

るか「えっ!?…そ、そう凶真さんに教わりましたけど…」

岡部「では、来るべき決戰に備えてお前の神器を買いに行こうではないか!さあ、来るのだ!」テツカミ

るか「ま、待ってください、ボクまだ心の準備が…///」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:36:23.17 ID:hTi6+33z0
~武器屋本舗~

るか「うわー、色々あるんですねえ。見てください凶真さん、これってモーニングスターっていうやつですよね!」キャッキャ

岡部(大変なはしゃぎようだな。笑顔が眩しい。だが男だ)

岡部「ルカ子よ、これなんかどうだ?」

るか「模造刀、ですか?いいですね!というか、凶真さんにエランデモラエルナラドレデモ...」

岡部「これお願いします。…何か言ったか?」

るか「い、いえ!嬉しいです。凶真さんに買って貰えるなんて…すみません」

岡部「たかが980円ではないか。しかしルカ子が喜ぶなら俺も嬉しいぞ」

るか「え、それって…///」

岡部「どうしたのだ?熱でもあるのか?」

るか「な、何でもないです…」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:37:09.57 ID:hTi6+33z0
~柳森神社~

岡部「さて、ルカ子よ。その妖刀・五月雨を使いこなすには辛ーく厳しい修行が必要だ。それに耐えられるか?」

るか「はい!ボク、頑張ります!」

岡部「いい心意気だ。では素振りを始める!イチ!……ニー!…」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:38:01.19 ID:hTi6+33z0
るか「はあっ…はあ…十!」

岡部「そこまで!よくぞやり遂げた。流石は俺の弟子だ!」

るか「はい…やりました!」

岡部「それでは俺はそろそろ帰るとする。これからも修行を続けるように」

るか「はい!また来て貰えるよう、頑張ります!」

岡部(散る汗の飛沫と清々しい笑顔に胸が熱くなる…だが男だ)

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:38:39.71 ID:hTi6+33z0
~池袋~

岡部(何だかんだで結構遅くなってしまったな)

岡部(だが、ルカ子が嬉しそうだったのでよかった)

岡部(それに、あの後小沢電気商会でニキシー管を安く買うことができた)

岡部(研究所計画について前進はなかったが、まずまずの収穫だな)

岡部「ただいまー」

まゆり「おかえり~ん♪」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:39:30.87 ID:hTi6+33z0
岡部「まゆり!?なんでお前がここに居るんだ?」

岡部母「あら、おかえり。…まゆりちゃんの親御さんに、この土日旅行するからお願いしますって言われてね」

岡部父「いつも倫太郎がお世話になってるからな。いい恩返しが出来るってもんだよ」

まゆり「…というわけでまゆしぃは今日オカリンのお家にお泊りなのです!」

岡部(まゆりの料理の腕は絶望的だからな)

岡部「なるほど。で、まゆりはどの部屋で寝るのだ?」

岡部父「お前、そりゃもちろんお前の部屋だよ。昔はよく一緒に寝てたっけなあ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:40:10.39 ID:hTi6+33z0
岡部「なん…だと…」

岡部父「まあ頑張りな」

岡部「何をだ!」

岡部母「そりゃもちろん…ねえ?」

岡部「もうイヤだこの両親…」

まゆり「オカリン、ご飯出来てるよ?みんなで食べようよ」

岡部「ああ、待たせてすまなかったな。では頂くとするか」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:41:08.46 ID:hTi6+33z0
~夕食後、岡部の部屋~

岡部「どうしてこうなった」

岡部「どうしてこうなった!どうしてこうなった!」

岡部(今俺はまゆりが風呂から上がるのを待っている)

岡部(家主側の俺は後で入るのだが…しかし、何故俺の部屋でまゆりが寝るのだ)

岡部(もちろん、子供の頃みたいに同じ布団で寝るわけじゃない。まゆりがベッドで、俺が布団)

岡部(それでも!)

まゆり「オカリン、お先なのです♪」

岡部「ああ、俺も入るとするか…ってお前パジャマがはだけてるではないか!少しは恥じらいの心を持て!」

まゆり「えっへへ~そっかあ~!オカリン照れちゃってるもんねぇ~」

岡部「風呂に入ってくる!さらゔぁだ!」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:42:46.48 ID:hTi6+33z0
~風呂場~

岡部(全く…あれではうちの両親に言われたい放題ではないか!)チャポン

岡部(しかし久しぶりに見たが……大きくなっていたな)

岡部(身体だけでなく心も育ってくれると嬉しいのだが)プクブク

岡部「ふぅ…」

~その頃、食卓~

岡部母「倫太郎もいい加減まゆりちゃんとくっついてくれたら良いんだけどねえ」

岡部父「今の倫太郎はまゆりちゃんの兄貴にでもなったつもりなんだろう。確かにまゆりちゃん、守ってやりたくなるトコあるからなあ」

岡部母「…………あなた、くれぐれも間違いは犯さないでね?」

岡部父「ハハハ!ねえよ!俺には母さんがいるからな!倫太郎にもそれだけの度胸
があればいいんだが…」

岡部母「あら、あなた…///」

岡部両親「」キャッキャウフフ

岡部「」

岡部(風呂から上がったと思ったら両親がイチャイチャしていた…何を言って(ry)

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:43:36.95 ID:hTi6+33z0
~岡部の部屋~

まゆり「あ、オカリン上がったんだ。ねえねえ、それでこの前言ってた研究所の話ってどうなったの~?」

岡部「ククク…聞きたいか?良かろう、まゆりには特別に教えてやろう。未来ガジェット研究所の恐ろしくも偉大なる計画の数々を!」

(岡部説明中)

まゆり「わあ~すごいね~!で、そのための部屋を借りる、ってのが大変なんだね~?」

岡部「ああ。"機関"の妨害によって秋葉原の賃貸料が爆ageされているのだ。おのれ『幻想案内』め、不動産屋まで手玉に取りおって…!」

まゆり「じゃあじゃあ~、明日まゆしぃと一緒にお部屋を探しに行こうよ!そのついでにまゆしぃのバイト先も行ってさぁ、ダメかな?」

岡部「ふむ。明日は空いているぞ。いいだろう、付き合ってやる」

まゆり「ホント~?ありがとうオカリン!楽しみだなぁ~」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:44:08.59 ID:hTi6+33z0
岡部「そうと決まれば明日は早起きだな!」

まゆり「うん♪楽しみだねぇ~」

岡部「ではそろそろ寝るとするか」

まゆり「了解なのです!」

岡部「…電気消すぞ?いいか?」

まゆり「大丈夫だよ」

岡部(…まゆりと一緒の部屋で寝ることにあまりにも自分の中で抵抗感がないのに驚いた)

岡部(まあ、確かにまゆりといると心配ではあるが、落ち着く所があるのも事実だからな)

岡部(この脳天気な幼馴染は俺といることをどう思っているのだろうか)

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:45:14.94 ID:hTi6+33z0
まゆり「……ねぇオカリン?」

岡部「どうした?眠れないのか?」

まゆり「いや、え~とね、今日、ダルくんとは一緒じゃなかったんだね」

岡部「…………ああ。あいつは色々と忙しいらしいのでな。一応誘ったのだが」

まゆり「そっか。オカリンもダルくんも、みんなスゴイよね。色々やることがあって。それに比べたらまゆしぃなんてのんびりし過ぎかな?」

岡部「…………」

まゆり「オカリンはどんどん先に行っちゃうよね。…最近ね、まゆしぃはオカリンの邪魔になってるんじゃないかな、って思う時があるんだ」

まゆり「オカリンは優しいからまゆしぃのこといつも気にしてくれてるけど、まゆしぃがオカリンを苦しめてるならもう無理しなくていいんd…」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:46:13.63 ID:hTi6+33z0
岡部「そんな事はない!」

まゆり「え……?」

岡部「まゆりはただ黙って俺のそばにいてくれるだけでいいんだ。ただ笑ってくれてたらいいんだ。それが俺の望んでいる事なんだ」

岡部「まゆりが邪魔?そんなことただの一度も思ったことはない。まゆりは俺にとって大切な、…………人質なのだからな!」

まゆり「オカリン………ありがとう。まゆしぃは嬉しいよ。えっへへ~、なんか嬉しいのに涙が出てきたのです。おかしいな~、えっへへ~♪」

岡部「泣いていいんだぞ、泣いても、いいんだ…」ヨシヨシ

~岡部両親の部屋~

岡部母「あの子なかなかやるじゃない。声が大き過ぎてご近所迷惑だけど」

岡部父「まあ、いいじゃないか。…さすがに若いなあいつも。しかし最後にヘタれたのは頂けないよ」

岡部母「まゆりちゃんは俺の恋人だ、とか何で言えないのかしらね」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:48:22.96 ID:hTi6+33z0
~岡部の部屋~

岡部「ハックション!」

まゆり「………」スヤスヤ

岡部(まゆり…そんな事を考えていたのか…)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

幼岡部「どこへも行かさないぞ…!まゆりは、俺の大切な人質なんだ…」

幼岡部「連れてなんて、行かせない…!」

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岡部(まゆりも、成長しているのだな…成長していないのは俺の方なのかもしれない)

岡部(…………寝るか)

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:49:28.39 ID:hTi6+33z0
2010/4/11(SUN)

まゆり「……カリン!オカリン!」

岡部「むむ…」ムニャムニャ

まゆり「オカリン、トゥットゥルー!すっごくいい天気だよ!早くご飯食べて出かけようよ!」

岡部「ああ…わかった」

岡部(すっかり元気になったようだ。良かった)

岡部母「倫太郎、出掛けるんでしょ?早くご飯食べちゃいなさい。まゆりちゃん待たしたらダメよ」

岡部「はいはい」

岡部母「あと、あんたに…どれどれ、天王寺さんから手紙来てるわよ?はい」ハガキテワタス

岡部「…天王寺裕吾?身に覚えがないが…ハッ!まさか"機関"からの脅迫か!?」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:50:42.34 ID:hTi6+33z0
天王寺「初めまして、岡部様。私は秋葉原の雑居ビル、『大檜山ビル』のオーナーです」

天王寺「この度岡部様が空き部屋を探しているという事を不動産屋から耳にしました」

天王寺「そこで、部屋の賃貸契約についてお話したく思い、手紙をお送りしました。よろしければ、こちらまでお越し下さい」

岡部「ククク…フゥーハハハ!やはり神はこのメアッドサイエンティストに味方しているようだな!」

岡部「よし、まゆり、すぐ秋葉原に向かうぞ!」カケダス

まゆり「あ、オカリ~ン、待ってよぉ~!」アセアセ


岡部母「倫太郎、まゆりちゃんが来てから本当に元気ね」

岡部父「まったくだ」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:51:38.82 ID:hTi6+33z0
~秋葉原~

岡部「ここら辺のハズだが…」

まゆり「ここら辺はメトロの末広町とも近いんだねえ~!どんな所なんだろう?」

岡部「あ…あそこではないか?」

まゆり「ん~?ブラウン管工房~?なんか面白そうだね、えっへへ~♪」

岡部(なんだか凄く入りづらいのだが。…というかよくあんな時代遅れのテナントを経営できるな。隠居した爺さんの道楽か?)

少女「おじさんたちどうしたの?」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:53:08.74 ID:hTi6+33z0
岡部「なに!?……なんだ小動物ではないか。悪いがお前と遊んでいる暇はない」

少女「小動物…?ふえぇ…」

まゆり「オカリン?ちっちゃい子をいじめたらダメなんだよ~?ね~、名前なんて言うの~?」

岡部(全くまゆりは甘い。こんな事に時間を使っている暇は…)

少女「えっと…天王寺、綯、です」

岡部「天王寺?貴様天王寺と言ったか?」ツカミカカル

綯「ひゃ、ひゃい…やめてください…お父さぁん…!」

まゆり「オカリン、やめなよ~、怖がってるよ~」

ガチムチのオッサン「……お前俺の綯に何してくれてんだオイ?」ゴゴゴ

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 15:54:55.67 ID:hTi6+33z0
岡部「…やあ、ナイスミドル…いや、これはですね、この小動物が…」

ガチムチのオッサン「俺はまだ32だ!あと俺の可愛い可愛い娘に手出してんじゃねえ!殺されてえのか!」

岡部「貴方が…この小動物の…親父さん?」

岡部(つまりこいつが天王寺裕吾…だと…)

天王寺「お前。名前言え。さもなきゃ警察行きだ」

岡部「おおお落ち着いてくれ、俺は鳳凰院…じゃなかった、岡部倫太郎といいます!」

まゆり「まゆしぃはね~、椎名まゆりっていうんだよ~?」

天王寺「おめえが…岡部?」

岡部「…はい」

天王寺「………そうか。悪かったな。入ってくれ」

岡部「……ああ、失礼する」

まゆり「お邪魔しま~す♪」
 

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:00:25.40 ID:hTi6+33z0
~ブラウン管工房~

天王寺「手荒な事してすまなかったな。まあ茶でも飲んでくれ」

岡部「ありがとう。…それで、手紙の件なのだが…」ソレデネ...

天王寺「…そうだな。おめえをここに呼んだのは他ならねえ、部屋が必要ならここの二階を使わないか?ってこった」マユリオネエチャン,スゴーイ!

岡部「それは有難い申し出だが…肝心の家賃は幾ら程なのですか?」エッヘヘー,アトネ,オカリンハネ...

天王寺「月々1500円、でどうだ?」

岡部「どうだって…破格だぞそれは!タダ同然ではないか!さては何か裏があるのだろう!」

天王寺「何も裏なんてねえよ。強いて言うなら…」

まゆり・綯「「トゥットゥルー!」」

天王寺「あのお嬢ちゃんが居たからかもな」

岡部「…………」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:03:43.00 ID:hTi6+33z0
~二階、改め未来ガジェット研究所~

岡部「広い…」

まゆり「見て~!ガスと水道も完備だよ~」

岡部「ついに時は来た!俺はこの研究所を拠点に、世界を意のままに操ってみせる!」

まゆり「オカリン、ファイト!」

~その頃、ブラウン管工房~

天王寺「………鈴さん、どうしてあんな若造なんかに…」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

橋田「人は巡り巡って人に親切にしてもらうことになってる。だから君もだれかに親切にしてあげなさい」

橋田「……君と同じくらい怪しい人だけど、君と同じくらい見た目ほど悪い人じゃないから」

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天王寺「まあ、俺にわかる訳ねえか…鈴さんのこと、結局よくわかんねえままだったもんなぁ…」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:06:02.63 ID:hTi6+33z0
~ブラウン管工房~

岡部「ありがとうございます」

天王寺「おう。何に使うのか知らねえがしっかりやれよ」

まゆり「綯ちゃん、またね!」

綯「また来てね、まゆりお姉ちゃん!」

~蔵前橋通り~

まゆり「オカリン、よかったねえ部屋見つかって」

岡部「ありがとうな、まゆり。しかし本当に良かった…」

まゆり「ん~?まゆしぃなんかしたっけ~?あ、ここがメイクイーンニャン^2だよ」

岡部「ほう。これは…いかにもな感じだな…」カランカラン

フェイリス「いらっしゃいませー!あれ?マユシィ?どうしたのニャン?まさかカレシを連れてここに来たのかニャン?」

まゆり「フェリスちゃん、彼氏なんかじゃないよ~。この人はオカリンって言ってね、まゆしぃはオカリンの人質なのです!」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:06:55.57 ID:hTi6+33z0
フェイリス「ニャニャ?人質とはこれまた凝ったプレイニャー。そこに痺れる」

岡部「憧れるな!あとまゆりよ、その紹介の仕方はやめろ。大抵の人が勘違いしてしまうからな」

まゆり「そっかぁ~、今度から気をつけるよ!」

フェイリス「マユシィのカレシじゃないならあなたは何者なのニャン?ニャフフ…」

オカリン「そうか…聞きたいか…。ならば教えてやろう…」

岡部「我が名は!鳳!凰!院!凶真!世界の支配構造の掌握を野望に持つマッドサイエンティストなのだ!」

フェイリス「ニャ、ニャんだって!?千年に一度現れるという伝説の救世主が現れたと言うのかニャ?」

岡部「いかぁーにむぉー。さあ、この俺を崇め称えるがいい!フゥーハハハ!」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:07:46.65 ID:hTi6+33z0
フェイリス「フェイリスはこんな話を聞いたことがあるニャ。ミレニアム・タイタンがヤツらに勝つためには『萌えの精神武装』が不可欠」

岡部「なにっ!?そんなものがあったのか?クソッ…"機関"の連中め、情報を規制しているな…」

フェイリス「そうなのニャン。だからキョーマは趣都・秋葉原でフェイリスと血の契約を結ぶ必要があるのニャン!」

フェイリス「つまりフェイリスとキョーマは前世から固ーい絆で結ばれた魂の相棒で…」ニャニャニャニャニャニャー

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:08:40.04 ID:hTi6+33z0
~帰り道~

岡部「…あのフェイリスというネコ娘、随分と骨のある奴だったな。流石まゆりが認めた同胞と言うべきか」

まゆり「オカリンとフェリスちゃんが仲良くなってまゆしぃは嬉しいのです!」

岡部(一方的にやり込められただけの気もするが)

岡部「いいバイトを見つけたな、まゆり」

まゆり「えっへへ~、オカリンに褒められちゃったのです。えっへん!」

岡部「さて、俺のほうも未来ガジェット研究所を発展させなければな!」

まゆり「オカリン、それ覚えにくいから短くしようよ~」

岡部「……確かに。まゆりよ、何か案はあるか?」

まゆり「え~とね、この前ケーブルテレビでね、男の子が大きな研究所ですっごいメカを作るアニメをやってたのです!」

岡部「ほう。それは憧れるな。研究者を名乗る以上は是非とも果たしたい夢だ」

まゆり「それでね、研究所のことを『ラボ』って言ってたんだけどどうかな~?」

岡部「ラボ…ラボラトリーの短縮形か。うむ。なかなか知的な響きではないか。採用しよう」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:09:23.43 ID:hTi6+33z0
まゆり「やった~!役に立てて嬉しいよ、オカリン!」

岡部「ああ、まゆりは本当に俺の役に立ってるさ。だから気にするな。……邪魔だなんてちっとも思っていないのだからな」

まゆり「ありがとう、オカリン。…あれ、何だかオカリンにお礼言ってばっかりだねえ~♪」

岡部「………俺もまゆりには感謝してるさ」

まゆり「…………うん。ありがとう」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:11:27.05 ID:hTi6+33z0
まゆり「ねえ、オカリン」

岡部「何だ?」

まゆり「明日も、ラボに行ってもいいかな?」

岡部「…………ああ。まゆりなら大歓迎だ。何なら毎日だって来てくれてもいい」

岡部「そうだな…ではこうしよう」

岡部「椎名まゆりよ!」

岡部「お前は今日からラボメンNo.002だ!いつでもラボを訪れるがいい」

まゆり「了解なのです!」

岡部「ちなみに、ラボメンというのは『ラボラトリーメンバー』の略だ」

岡部「そしてNo.001は勿論この俺、鳳凰院凶真!」

まゆり「ふふっ、オカリンは変わらないねえ」

岡部「今こそ言おう!」

岡部(そう、何も変わらない。昔と変わらず、俺の隣にはまゆりがいてくれる)

岡部「これが、運命石の扉の選択だよ…!」

107: 2012/08/04(土) 16:20:23.76 ID:hTi6+33z0
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XXXX/XX/XX **:**:**

倫太郎「ぐっ…………!」

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108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:24:37.19 ID:hTi6+33z0
2010/5/7(FRI)

岡部「どういう気まぐれだ?俺が一月前にラボに誘った時は全く興味なし、といった感じだったではないか!」

ダル「いやあ、マジでオカリンがアキバに部屋借りちゃうなんて思ってなかったお」

岡部「この俺を見くびってもらっては困る。この『運命探知の魔眼』の力を持ってすれば"機関"の妨害をすり抜けるなどいとも容易いことなのだ、フゥーハハハ!」

ダル「妄想乙。つーか立地を教えてくれればマッハで駆けつけてた件について。メイクイーンの真裏とか一等地すぎだろ常考」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:53:39.16 ID:ZzWfV/49O
2010/8/13(FRI) 13:27:49

倫太郎「ぐっ…!」

激しい頭痛と共に視界の歪みが収まっていく。

倫太郎「今のは…何だ…?」

紅莉栖「ねえ、岡部、聞いてるの?さっさとクラッキングを開始しましょう?」

分からない、分からない。この違和感は…そう。まるで世界線を飛び越えたような感覚だ。

しかしリーディングシュタイナーは発動していない。ダイバージェンスメーターの数値は0.571046%を指している。

今までタイムリープを幾度となく繰り返したが、こんな事は初めてだ。

紅莉栖「ねえ、どうなの?岡部!」

倫太郎「中止だ」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 16:58:47.00 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「ちょっと橋田とまゆりの二人は離れてて」

クリスティーナはそう言うと一人俺のそばに寄ってきた。

紅莉栖「どうして!?エシュロンに捉えられたDメールを消去しないとまゆりが死ぬ。あんたはそう言った」

その通りだ。

紅莉栖「それをやめるって…まゆりが死んでもいいの?ねえ、どうして?理由を聞かせて!」

理由?……言えるわけないじゃないか。

倫太郎「……済まない。だが作戦は中止なのだ。……今日はみんな疲れただろう!だからもう帰ってくれ」

まゆり「……わかったよ。ダルくん、帰ろう?オカリンも疲れてるみたいだし。オカリン、あんまり無理しちゃダメだよ?」

ダル「分かったお。でもオカリンなんか人が変わったみたいだお。大丈夫なん?」

この幼馴染は脳天気なように思えてなかなか鋭い。……すまない、まゆり。

倫太郎「ああ、ありがとう。…紅莉栖、お前は帰らないのか?」

紅莉栖「私は少しここに残る。あんたに聞かなきゃいけないことがあるから」

120:   2012/08/04(土) 17:03:17.99 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「わかった。紅莉栖はここに残ってくれ」ウワーオカベガクリスッテ...///

まゆり「じゃあね、オカリン!元気出してね?」ガチャリ

ダル「頼んでくれたらいつでもクラッキング出来るから。んじゃまた明日」

倫太郎「また明日、だな」バタン

紅莉栖「………………」

……そしてラボを支配するのは痛々しいほどの沈黙。逃げ出してしまいたい。もう、全てから。

倫太郎「…………で何だ、聞きたいこととは?」

紅莉栖はしばらく口ごもったが、やがてゆっくりと口を開いた。

紅莉栖「……何があった」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:07:53.69 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「何って何だよ。何の話だ?」

紅莉栖「誤魔化さないで。あんた、タイムリープしてきたでしょ?あんたの様子を見てりゃわかる」

倫太郎「…………」

気づかれていたか。流石は助手。俺の脳を覗くことなど容易いのだろう。

紅莉栖「どうして気づいたかはその、あ、あんたが私のことをその、く、紅莉栖って名前で呼んでくれて…それで違和感に気づいた」

倫太郎「……そうか。話を聞いてくれるか?」

数々の世界線を越える俺にとって、頼れるのはもはやコイツだけだ。

紅莉栖「聞かせて。覚悟はできてる」

123:   2012/08/04(土) 17:10:27.82 ID:ZzWfV/49O
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

倫太郎「α世界線の記憶…?」

紅莉栖「おそらく。あんたの話を聞いてるとそういう結論しか残らない」

倫太郎「何だよ、それ…」

そんなことはあり得ないはずだ。

リーディング・シュタイナーのために俺の脳は世界線移動による記憶改変を逃れることができる。鈴羽はそう言っていた。

紅莉栖「本来はあり得ない。でも、そうとしか考えられないの」

紅莉栖「あんたの話では漆原さんとあんたが知り合ったのはもっと最近の筈。それに阿万音さんは1975年に行ってない筈でしょ?」

紅莉栖「私の論文がサイエンスに載ったのだってあんたの本来の記憶ではついこの間のこと」

倫太郎「確かに俺の記憶と食い違う部分もあった。しかし、原因は何だ?」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:14:54.68 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「おそらくタイムリープの繰り返しによる脳の変質ね。あんたの脳はタイムリープに順応してきてる」

倫太郎「どういうことだ?」

嫌な予感がする。もう逃げ場がないような、そんな予感が。

紅莉栖「簡単に言うと、タイムリープに耐性がついてきたってこと。脳が拒否反応を起こし、それまで岡部の脳内にあった記憶が完全には書き換えられなかったってとこかしら」

紅莉栖「ダビングを繰り返したビデオテープを考えてくれるといいかもしれない」

不快感は消えない。俺は最悪の予感を口にする。

倫太郎「……つまり、もうタイムリープできる回数が限られている、と言いたいのか?」

紅莉栖「記憶の書き換えに耐性がつくなんて予想外だからまだ何とも言えない」

紅莉栖「……でも、あと数回ほど繰り返せばもうタイムリープ出来なくなるかもしれない」

紅莉栖「そうなったら『ここにいる岡部』
は消失してしまう。元々いたα世界の岡部は恐らく運命を受け入れるでしょうね」

倫太郎「しかし、……クラッキングは出来ない。たとえまゆりを助ける為でも」

紅莉栖「ここまで来ておいて何を言うのよ!どうして!どうしてクラッキングを中止したの!?」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:20:13.86 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「……ともかく出来ないのだ。少なくとも俺にはもう無理だ」

選べるわけないじゃないか。

紅莉栖「まゆりが死んでもいいの?ねえ、岡部!」

お前もまゆりも、大切な俺の仲間だ。

倫太郎「悪い。……少し風に当たってくる」ガチャリ,バタン!

選べるわけ、ないじゃないか……

紅莉栖「岡部…………」

エシュロンに補足されたメールの内容は殺人事件に関するものだ。

そしてその被害者は、……牧瀬紅莉栖。

つまり、最初のDメールを取り消せば、



牧瀬紅莉栖が、死ぬ。

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:22:12.31 ID:ZzWfV/49O
~ラジオ会館屋上~

またここへ来てしまった。

8月中頃にしては涼しい風が吹き抜ける。



屋上の端は大きく崩れている。

……鈴羽の乗ってきたタイムマシンは、もうそこにはない。

俺がDメールで『なかったこと』にしてしまったからだ。

鈴羽の想いも、フェイリスの想いも、ルカ子の想いも犠牲にして。

全てが上手く行けば報われると思っていた。

倫太郎「ククク…ハハハ…アッハッハ……」

俺は力なく笑う。全部無駄だった。全部。

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:25:17.35 ID:ZzWfV/49O
神にでもなったつもりでいた。

全部元に戻れば救われる、そう思っていた。

愚かだった。……この俺はこの上なく愚かだった。

ギイィィ....

その時、扉の開く音がした。……誰が来ようとどうでもいい。もう、どうでもいい。

倫太郎「……………」

紅莉栖「ここにいたか」

倫太郎「……………」

紅莉栖「話がある」

倫太郎「……………」

紅莉栖「聞く気はない、ってこと?なら黙って聞いてて。勝手に喋るから」

倫太郎「……………」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:27:55.10 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「あんたが最初に送ったDメール、それを取り消せばβ世界線に移動できる。あんたはそう言った」

紅莉栖「……そして、その内容は『私が刺されて倒れてた』っていうものであることも」

倫太郎「………………」

紅莉栖「簡潔に言う。β世界線に移れば、私が死ぬ。そうでしょう?」

岡部「…………そこまで分かっているのになぜ来た。俺はクラッキングをしない。安心していいぞ」

紅莉栖「いいわけないじゃない!まゆりは私にとっても大切な友達よ!……それを見捨てるなんて、出来るわけない…!」

倫太郎「じゃあどうしろと言うんだ!俺にとってお前もまゆりも大切で、どちらかなんて選べない!」

もう、繰り返すことは出来ないのだから。

紅莉栖「違う!……あんたはまゆりを助けるべきなのよ。あんたがまゆりを助けるためにどれだけ大変な思いをしたか、わたしが知らないとでも?」

やめてくれ。これ以上俺の決心を揺さぶるのはやめてくれ。

紅莉栖「あんたはまゆりを助けて、私は消える。それでいい」

紅莉栖「あんたがわたしをまゆりと同じくらい大切に思ってくれてるってわかっただけで、それで十分」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:30:55.84 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「俺には出来ない!お前が自分を犠牲にするというのなら、俺は両方救ってみせる!お前も、まゆりもーーー!」

だが、どうやって?所詮まやかしじゃないのか?

紅莉栖「出来もしないことを言わないで!あんたはどちらかを選ばなきゃいけない。それしかないの。だから、まゆりを救って……」

倫太郎「だがお前はどうなる!」

そんなことを言って、心の中では安心してるんじゃないのか?自分で決断せずにすむことに。

紅莉栖「当然死ぬわ。いい?わたしとまゆりの両方を助けるなんて、そんなの夢物語、妄想よ!ましてやタイムリープ出来る回数も限られてるのにーーー」

倫太郎「…………妄想?」

それは刺激としてはごく小さなもので。

紅莉栖「どうかした?」

それでも、俺の目を覚ますのには十分だった。

132: ケータイもさるった 小分けして投稿します 2012/08/04(土) 17:35:58.07 ID:hTi6+33z0
倫太郎「…………」

世界が色を取り戻す。

紅莉栖「ねえ、岡部」

幾度となく繰り返したタイムリープの環の中で。

倫太郎「俺は、『知って』いる……」

ダルに頼み俺はSERNに対抗する手段を探していた。

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:39:03.33 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「……知ってるって何を?」

しかし奴らは余りにも強大だった。それに、まゆりの死を世界が望んでいると認識してからは無意味だと諦めていたが。

倫太郎「俺は"出会って"いるはずだ。この記憶の中で」

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:41:09.80 ID:hTi6+33z0
思い出せ。

ダル『……夫なん?』

思い出すんだ。

まゆり『オカリ……しいのです!』

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:43:10.34 ID:hTi6+33z0
この世界線の岡部倫太郎が辿ってきた、『この俺』の持つ記憶とは異なる記憶を。

天王寺『綯に手出……ら…すぞ!』

俺は出会っている。

フェイリス『武装…ヤツら……戦……備…るのニャン!』

世界の運命を変えられる、そんな力を持ったーーーー

139: すみません、らぶちゅっちゅでの設定はナシで。あとセナの件失念してた… 2012/08/04(土) 17:47:41.19 ID:hTi6+33z0
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客C『……て混ぜ混ぜして……じゃないか。楽しみだなあ、ふひひ』

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ーーー少年と。

倫太郎「フハッ……フハハ…………フゥーハハハハハ!」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 17:49:45.39 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「ちょ、何ぞ。暑さにやられた?」

倫太郎「俺はいたって正常だぞクリスティーッナアアア!」

紅莉栖「ダメだこいつ早くなんとかしないと」

倫太郎「一つだけ、ある。お前もまゆりも助ける、その方法が」

142: >>141タクがギガロマニアックスの能力をなくしたとか聞いたので 2012/08/04(土) 17:57:20.43 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「バカなこと言わないで!そんなこと出来るわけが……」

倫太郎「可能だ。もっとも、ある人物の力を借りて、だが」

疾風迅雷のナイトハルト。本名、西條拓巳。

ダルにSERNのデータベースをハッキングさせたときに、『要注意人物リスト』なるものを発見した。

その中には、俺やダル、クリスティーナの
名前や来歴と共に、西條拓巳の名前が記されていたのだ。

143: LCCはPS版待ちなので知ったかするぐらいだったらナシにしようかと 2012/08/04(土) 18:00:25.54 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「SERNの資料によると奴には"見えざる支配者"とも戦えるほどの力があるらしい」

すべては必然だ。

紅莉栖「それはつまり、この状況をひっくり返せるってこと?」

倫太郎「いかにも。奴とて世界がディストピアになるのは望んでいないだろう。たとえ嫌々ながらにしても手を貸してくれるはずだ」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:01:46.61 ID:hTi6+33z0
『この世界の俺』が奴と出会ったことも。

紅莉栖「そうだといいけど……で、その力って何?」

倫太郎「奴は特殊な脳を持っている。奴のような人間は脳の100%を使うことが出来るそうだ」

この俺がその記憶を『思い出した』ことも。

146: LCCはPS版待ちなので知ったかするぐらいだったらナシにしようかと 2012/08/04(土) 18:02:56.50 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「そして、その結果生まれるのが『妄想』を現実にする能力ーーー」

…………すべては運命石の扉の選択だ。

倫太郎「通称、ギガロマニアックスだ」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:07:10.40 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「…………把握。つまり簡潔にまとめると、まゆりが死ぬのは『あんたがSERNに対抗し得る力を持っていないから』」

紅莉栖「『ラウンダーの襲撃がある』ことがまゆりの死の前提。どんな死因であろうと、ラウンダーに対抗出来ないからまゆりの死は確定事項になる」

紅莉栖「それならその前提を潰してやればいい」

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:09:06.34 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「つまりあんたがその力を手に入れて『SERNの攻撃に打ち勝ち』、『まゆりの死を観測しなければ』」

紅莉栖「……この賭けは私たちの勝ち」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:10:03.67 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「私たちが賭けに勝った時点で、恐らく世界線は変動するでしょうね」

倫太郎「さすがは助手。理解が早くて助かる」

紅莉栖「助手って言うな。さっきまで名前で呼んでくれてたのに……」

倫太郎「ん?何か言ったか?」

紅莉栖「何でもない!このHE    」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:11:21.22 ID:ZzWfV/49O
……紅莉栖が説明した通り、これは賭けだ。

もしこの賭けに勝ったとしても、世界はディストピアになるかもしれない。それどころか戦争だって起こるかもしれない。

だがそんなことは俺の知ったことじゃない。世界を救うなんてどうでもいい。

まゆりと紅莉栖、二人が無事で生きていてくれたらそれでいいんだ。

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:13:53.86 ID:hTi6+33z0
倫太郎「……西條拓巳は14日以降消息が掴めない。何とかしてそれまでに接触しなければ」

ジジジ...バチバチ

紅莉栖「そうね。かと言って接触を急ぎすぎても機会を逃す可能性がある。13日、つまり今日の昼がが妥当でしょう」

青白い閃光がほとばしる。

紅莉栖「……いよいよね」

タイムリープの準備は整った。

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:17:33.73 ID:hTi6+33z0

倫太郎「SERNのタイムマシン研究を頓挫させることが出来れば、鈴羽が1975年に跳ぶ必要もなくなるはずだ」

皆の想いを犠牲にして。

倫太郎「タイムマシンに翻弄された人々の人生も、まともなものに修正されるだろう」

俺は、一つの世界を選択する。

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:19:09.22 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「きっと、いい世界が訪れると信じよう」

やっと俺の望んだ世界が訪れるかもしれないんだ。このチャンスを逃したくない。

倫太郎「……それでは作戦を確認する。俺は8月13日まで戻る。その時点で俺はSERNの情報からヤツの居場所をつかんでいるはずだ」

紅莉栖「そう。そこからタイムリミットの14日までに西條拓巳に接触するようさらに過去のあんたにDメールを送る」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:21:23.71 ID:hTi6+33z0
倫太郎「Dメールを送ると同時に"運命探知の魔眼"が発動し、指定した時間にナイトハルトと会うことが出来れば俺の勝ちだ」

紅莉栖「問題ないわね。起動する」

幾度となく繰り返したタイムリープ。それに限りがあったなんて。

156: まゆりの死の要因は未来SERNの干渉、という自説がこのSSの根底です。 2012/08/04(土) 18:23:29.18 ID:ZzWfV/49O
紅莉栖「くれぐれも気をつけて」

倫太郎「ああ、ありがとう」

もう失敗は出来ない。……しかし心は自然と凪いでいる。

キィィィィィィィィ

強い耳鳴り。

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:24:50.99 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「今日の岡部はバカみたいに素直ね。な…....か調s狂っちゃう」

倫太郎「…………」

紅莉栖「…………あんた...跳んだ先の私hさ、岡部が私のことを紅莉栖って名前で呼んでくれたことも」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:26:04.96 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「…………」

耳鳴りはなおも激しくなる。

紅莉栖「岡....が何もかも話し.........れたことも、忘れちゃうんだy」

バシュウウウウン!

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159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:29:10.90 ID:ZzWfV/49O
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2010/8/13(FRI) 13:56:38

~未来ガジェット研究所~

鋭い頭痛。それと同時に歪んでいた視界が元に戻る。

倫太郎「…………」

辺りを見渡すと紅莉栖がタイムリープマシンの最終調整をしていた。

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:31:50.59 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「…………紅莉栖」

紅莉栖「岡部、どうかした?なんかすごく顔色悪いわよ?それに名前で読んでクレルナンテ...///」

倫太郎「すまない。そして、ありがとう」ダキッ

紅莉栖「~~~~~~!!!ちょ、離れろこのHE    !!!!11///」カアアアア,ジタバタ

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:34:05.76 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「辛いときも苦しいときもお前のおかげで俺は乗り切ることができた」

紅莉栖「ちょ、厨二病の前に離れろ!まだマシンの調整も終わってないし!///」

倫太郎「タイムリープマシンはもう必要ない」スッ

俺は紅莉栖から離れると、ほぼ出来かけのタイムリープマシンを横目に電話レンジ(仮)を起動した。

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:35:22.19 ID:hTi6+33z0
紅莉栖「やっと離したかこのHE    。……Dメールを送るの?それにマシンが必要ないってどういう……」

倫太郎「お前が心配することはない。これは俺の戦いだ。お前は十分よく働いてくれた。あとは任せてくれ」

バチバチバチ.....

紅莉栖「全然話が見えてこない件について。というか急にどうしたのよ。何て送るの?」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:36:29.95 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「『明日14時ラジ館屋上西條拓巳と落ち合え』。8月12日、つまり昨日の俺に送信する」ピッピッ,ピッ....

紅莉栖「…………何かあったのね。でもこれだけは分かって。私は何があってもあんたの味方だから」

バチバチバチバチバチバチ

倫太郎「紅莉栖………ありがとう」

バシュウウウウン

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164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:41:22.77 ID:ZzWfV/49O
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~ラジオ会館屋上~

倫太郎「…………!」

"運命探知の魔眼"は発動した。これから疾風迅雷のナイトハルトの力で世界を変えることができれば、俺の望んだ世界が手に入るはずだ。

少年「ど、どうしたの?過去からメールとか、き、君自身も僕をここまで呼び出した理由がわからないとか。どういうことなの?」

この少年には見覚えがある。確かに西條拓巳、疾風迅雷のナイトハルト。世界を分岐させる強大な力を持つギガロマニアックスだ。

倫太郎「ああ、それについては『俺』が説明しよう」

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拓巳「なるほどね。僕もも、萌えが世界から消えるのは許せないよ。それに僕の友達や梨深にも危険が及ぶかもしれない。君を信じるよ」

倫太郎「感謝する」

拓巳「てか鳳凰院凶真って@ちゃんのクソコテだよね?」

倫太郎「な、なにがクソコテだ!大体お前の疾風迅雷のナイトハルトというHNだって俺とセンスが似通っているではないか!」

拓巳「ご、ごめん」

倫太郎「Neithartだぞ!?センスに満ち溢れ……て?」

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:43:44.78 ID:hTi6+33z0
そのとき、西條拓巳の手の先の空間がヒビ割れた。

ジャキン!

……と思った瞬間、拓巳の手には禍々しくも美しい、そして破壊的な剣ーーーディソードーーーが握られていた。

拓巳「よく知ってるね。そう、これがディソード。ギガロマニアックスがも、妄想をリアルブートするための端末だよ」

倫太郎「……思考を読まれた?」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:45:48.37 ID:hTi6+33z0
SERNの資料を思い返す。……確かギガロマニアックスには思考盗撮や思考誘導、感覚投影などのスキルがあると記されていた。

そしてそれこそがSERNが拓巳たちギガロマニアックスに干渉出来なかった理由なのだと。

拓巳「君はこう考えてる。『世界を救うなんてどうでもいい。大切な人を守れるのなら俺は世界を変えてみせる』」

倫太郎「やれやれ、敵わないな」

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:48:49.13 ID:hTi6+33z0
ついこの間までは絵空事だと思っていた。しかしこの記憶を取り戻したことで、俺の中で西條拓巳は真実になった。

……今こそその力を借りよう。

拓巳「気に入ったよ。実は僕も同じことを考えたことがあるんだ。僕たち、気が会いそうだね。ふひひ」

拓巳はそう言うと、ディソードを天高く振り上げ、青空へ向けて思い切り振り下ろしたーーーー

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:52:00.63 ID:hTi6+33z0
ジジジ,ジジ...

"運命探知の魔眼"は発動した。

拓巳「ど、どうやら僕の仕事は済んだみたい。
どう?成功した?」

倫太郎「ああ、お前には感謝してもしきれないよ。……また会えるか?」

拓巳「き、君が望めば、いつでも。知っての通り僕は渋谷のKURENAI会館ビルの屋上に住んでる。いつでも訪ねてくれるといいよ」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:52:52.92 ID:ZzWfV/49O
倫太郎「……そうか。ナイトハルトよ、また会おう」

バシュウウウウン!

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170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:56:23.08 ID:hTi6+33z0
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2010/8/13(FRI) 14:34:07

『……繰り返しお伝えします。スイスとフランスの国境地帯で史上最大級、マグニチュード9.3の局地的な大地震が発生しました』

『詳しい状況は不明ですが、震源地付近は大きく陥没しているとの情報もあります』

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:57:40.92 ID:ZzWfV/49O
『……ただいま新しい情報が入りました』

『現地報道機関の発表によりますと、震源近くの国際研究機関、SERNの職員は避難が完了しており、犠牲者は奇跡的にゼロとみられています』

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 18:58:22.38 ID:hTi6+33z0

『日本政府は邦人の中に被災者がいるかどうかは確認中としています』

『また続報が入り次第随時お伝えします』

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173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:05:27.74 ID:ZzWfV/49O
2010/8/21(SAT) 19:56:07

カイバー...

倫太郎「もしもし?紅莉栖か?また親父さんとテレビ出演か。やれやれ、親子で物理学賞受賞ともなると引っ張りだこだな。頑張れよ。……ああ、楽しみにしているぞ」ブツッ

トゥットゥルル...

倫太郎「まゆりよ、どうしたのだ?……そうか、ルカ子の奴ようやくやる気になったか。趣都、秋葉原を守る巫女としての役割、きっちり果たすように言っておいてくれ」ブツッ

トゥビィラブド...

倫太郎「…萌郁か。何?新しいバイトが決まった?よかったな。…え?それはもしや……いや、いい。またすぐに会う気がするのでな」ブツッ

ニャニャニャニャ...

倫太郎「フェイリスか。ダルの様子はどうだ?ん?ダルがメイドカフェデート…だと……相手は!?ああ、コミマで愛を叫んだとか言っていたな。…うむ、近い内に顔を出すつもりだ。では、またな」ブツッ

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 19:06:58.17 ID:ZzWfV/49O
プルルルル

倫太郎「俺だ。……この世界線でははじめまして、になるのか?」

倫太郎「それはお前が無くした記憶ーーー忘却の彼方へと持ち去られたものだ。もっともお前は"神の粋な計らい"によって取り戻したようだがな」

倫太郎「ククク……感謝しているさ。これも運命石の扉の選択だろう」

倫太郎「それではな。健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ」



Steins;Gate 深淵忘却のトリンファント
Oblivion Triumphant

おしまい