1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:16:03.75 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「ナナリーが望む世界、ナナリーが選ぶ明日……。しかし、それには俺が、ゼロが邪魔だ」

ルルーシュ「もう、いらないんだ。ゼロも、俺の戦いも―――」

ルルーシュ「俺は今までナナリーのためにやってきたというのに……」
 
カレン「やっぱりここに居たのね、ルルーシュ。私、あなたに―――。あっ!それ!」

ルルーシュ「リフレイン。カレンも知ってるだろ?懐かしい昔に返れる」

カレン「ふざけないで!!一度失敗したくらいで何よ!また作戦考えて、取り返せばいいじゃない!!いつもみたいに命令しなさいよ!ナイトメアに乗る?!それとも囮捜査!?なんだって聞いてやるわよ!!」

ルルーシュ「だったら、俺を慰めろ。女ならできることがあるだろ?」

カレン「……何をやればいいの?」

ルルーシュ「ゼロが……俺が実の妹のナナリーに否定されたんだぞ。わかるだろ?」

カレン「ごめん。全然、わからないんだけど。私がルルーシュの妹になればいいの?」

ルルーシュ「なんだ。わかっているじゃないか」

カレン「しっかりしろ!!ルルーシュ!!」パシンッ!!

引用元: ルルーシュ「ナナリーの望む世界には俺が邪魔だ」カレン「はい」 




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:19:47.85 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「……っ」

カレン「今のあんたはゼロなのよ!?私たちに夢を見せた責任があるでしょ!?だったら、最後の最後まで騙してよ!今度こそ完璧にゼロを演じきってみせなさいよ!!」

ルルーシュ「……」

カレン「……」

ルルーシュ「……ナナリーは俺をぶったことはないし、そんな現実を突きつけるようなことも言わない」

カレン「そうなの?」

ルルーシュ「それに俺を呼ぶときはお兄様だった」

カレン「……ごめん」

ルルーシュ「もう一度だ」

カレン「しっかりしろ!!お兄様!!」パシンッ!!!

ルルーシュ「なんでぶつんだ!!!痛いだろうが!!」

カレン「あ、ごめん……つい……」

ルルーシュ「出来損ないの妹め……!!」

カレン「ちょっと!!私なりに頑張ってるんですけど!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:23:13.03 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「何も分かっていないな。貴様にも兄がいただろうが」

カレン「そうだけど……」

ルルーシュ「なら、もっと妹らしく振舞ったらどうだ?ええ?」

カレン「いや、だって、私はお兄ちゃんって呼んでたし……相手はルルーシュだし……」

ルルーシュ「なら、カレンのやりやすいようにやってくれ」

カレン「じゃあ……」スッ

ルルーシュ「もうぶつなよ」

カレン「あ……。そっか」

ルルーシュ「全く」

カレン「しっかりして!!お兄ちゃん!!私がいるじゃない!!」

ルルーシュ「……」

カレン「……どう?」

ルルーシュ「いいから続けろ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:27:57.11 ID:8NShXMFi0
カレン「一度、失敗したからってなに?お兄ちゃんはそんなに弱い人じゃなかったでしょ!!」

ルルーシュ「……」

カレン「私は……がんばっているお兄ちゃんが好き……」

ルルーシュ「そうだったのか」

カレン「だから、いつものお兄ちゃんに戻ってよ……お願い……」

ルルーシュ「……」

カレン「どう?」

ルルーシュ「一押し足りないな。そんなことで兄は奮起しない」

カレン「お兄ちゃん!!肩もんであげるよ!!」

ルルーシュ「別にこってない」

カレン「じゃあ、どうしろっていうのよ!!」

ルルーシュ「貴様!!兄に対して肩もみしかしなかったのか!!?」

カレン「うん」

ルルーシュ「これは呆れる。お前、本当に妹だったのか?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:33:50.05 ID:8NShXMFi0
カレン「ナオトお兄ちゃんの妹だったわよ!!」

ルルーシュ「もっとあるだろ。兄を喜ばすためにやっていたことを俺にやればいい」

カレン「肩揉みぐらいなんですけど」

ルルーシュ「いいや。もっとあったはずだ」

カレン「えー……?」

ルルーシュ「本当に思いつかないのか?」

カレン「バレンタインにチョコレートは手作りであげたことあるけど」

ルルーシュ「……ほう?」

カレン(反応した!)

ルルーシュ「では、チョコレートが手元にあるとして、俺に渡してくれ」

カレン「わかった」

カレン「―――お兄ちゃん、今日バレンタインだよね」

ルルーシュ「そういえばそうだったな」

カレン「はい。お兄ちゃん、ハッピーバレンタイン。―――こんな感じね」

ルルーシュ「……おい。本気で言っているのか?」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:38:01.88 ID:8NShXMFi0
カレン「違うの?」

ルルーシュ「ナナリーはもっと恥ずかしそうに渡してくれていた」

カレン(知らないわよ)

ルルーシュ「お前のはお世話になった人に義理チョコを渡したようにしか見えない」

カレン「実際、義理だけど」

ルルーシュ「馬鹿者!!」

カレン「は、はい!すいません!!」

ルルーシュ「限りなく本命に近い義理だろうが」

カレン「なんで?」

ルルーシュ「なっ……?!」

カレン「妹って別にそこまでお兄ちゃんのこと想ってないっていうか……。勿論、家族としては好きだけど……」

ルルーシュ「もういい。リフレインを使う」

カレン「ダメダメ!!何言ってるのよ!!」

ルルーシュ「もう……俺には……これしかないんだ……放っておいてくれ……」

カレン(どうにかしないと……。でも、どうしたら……!!)

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:43:28.73 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「リフレインか……一度使ったら、もう正気ではいられないんだろうな……」

カレン「……!!」

ルルーシュ「そうなると……ゼロには戻れないな……」

カレン「お、お兄ちゃん!!」

ルルーシュ「どうした?」

カレン「私の……食べて……ほしい、な……なんて……えへへ」

ルルーシュ「カレン……」

カレン「お兄ちゃん、大好きだからね」

ルルーシュ「俺もだ」

カレン「……」

ルルーシュ「やればできるじゃないか、カレン。それが妹だ」

カレン「こんな妹いないって」

ルルーシュ「いるんだよ」

カレン「どこに?」

ルルーシュ「俺の近くにいたんだ……今はエリア11の総督だがな……」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:50:01.46 ID:8NShXMFi0
ロロ「今もいるよ!兄さん!!」

ルルーシュ「カレン、もっと妹成分を俺にくれ」

カレン「どうやって?」

ルルーシュ「実の兄にしてきた妹的行動を俺に示せ。それで俺はゼロに戻ることができる」

カレン「ホントに?」

ルルーシュ「ああ」

カレン「んー……何かあったかなぁ……」

ルルーシュ「……」

カレン「あ、思い出した。じゃあ、向こうから始めましょうか」

ルルーシュ「何をするつもりだ?」

カレン「―――おにいちゃーん!!みてみて、テストで100点とったのー!!」テテテッ

ルルーシュ「……!」

カレン「ほめてっほめてっ」

ルルーシュ「お前、それ何歳の時の話だ」

カレン「9歳ぐらい」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 18:54:19.41 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「なるほど。分かった」

カレン「お兄ちゃん、どうどう?すごいでしょー」

ルルーシュ「流石はカレンだな。偉いぞ」ナデナデ

カレン「えへへ」

ルルーシュ「……」ナデナデ

カレン「えへへ」

ルルーシュ「おい」

カレン「なに?」

ルルーシュ「俺がお前を癒してどうする?俺はお前に癒されたいんだぞ」

カレン「なんでよ?今ので癒されなかったの?」

ルルーシュ「……ナナリーはそういうこと言ってきたことがあまりなかったからな……扱いに困る」ナデナデ

カレン「大体、あってるけど」

ルルーシュ「そうか」

カレン「うん」

ロロ「兄さん!!僕の頭も撫でてよ!!」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:02:26.18 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「だが、まだまだだな。妹パワーの充填までは程遠い」

カレン「そうなの?もう限界なんですけど」

ロロ「全然、ダメじゃないか。これじゃあ僕のほうが妹だよ。ね、兄さん?」

ルルーシュ「カレン、貴様ではやはり妹になれなかったな……。残念だが、俺は過去の妹に縋る他ない」

カレン「だから、リフレインはだめ!!やめて!!」

ルルーシュ「止めるな!!貴様に分かるのか!!最愛の妹に拒絶された兄の気持ちが!!!」

カレン「分からないけど」

ルルーシュ「妹失格だな!!」

カレン「だって、あとお兄ちゃんとの思い出って言ったら宿題みてもらったり、風邪引いたとき看病してくれたり、一緒にお風呂入ったり……」

ルルーシュ「おいおい。カレン……」

ロロ「はは。全然ダメじゃないか」

カレン「妹だもん。そんなのしか……

ルルーシュ「後半はゼロを目覚めさせるための大きな一歩になるだろ」

カレン「え?お風呂?それはちょっと、恥ずかしいし……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:09:32.50 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「違うな。間違っているぞ」

カレン「何が?」

ルルーシュ「風呂なんて俺も気恥ずかしくて、たとえ誘われても俺から断る」

カレン「へー。そうなの?」

ルルーシュ「兄として当然のことだ」

カレン(なんだ。ちゃんとお兄ちゃんしてるんだ)

ロロ「流石は兄さん!!だから、僕と一緒にお風呂入ってくれないんだね!!納得したよ!!」

ルルーシュ「だが、風邪の看病は違う」

カレン「風邪?」

ルルーシュ「妹が病に倒れ、心配する兄。二人きりの寝室で兄は妹の安らかな寝顔を見る。兄が傍にいることで安心しているその顔に妹は愛しいと強く感じる」

カレン「そう……。まぁ、分からなくもないけど」

ルルーシュ「それだけではない。風邪を引けば汗をかく。しかし、シャワーは浴びないほうがいいから、タオルで汗をふく。着替えもさせないといけない。それは兄の役目だ」

カレン「それで?」

ルルーシュ「赤面しながらも兄に身を任せるしかない妹。……どうだ?」

カレン「だから、お兄ちゃんだから任せるんであって、そんな恋人に任せるみたいな気持ちにはならないんだけど」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:16:05.46 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「カレン!!!何を言っている!!!」

カレン「すいません!!」

ルルーシュ「妹にとって兄とは最も近い異性だろうが!!意識しないわけがない!!!」

カレン「確かに意識はするけど、家族の裸なんて普通みたくないでしょ?ましてや妹のなんて……」

ロロ「違います!!普通は興奮します!!妹でも弟でも!!」

ルルーシュ「黙れ!!!」キュィィィン

ロロ「ァ……ぁ……」

ルルーシュ「いいか、カレン。妹だからこそ、兄に裸をみられたくない。そう思うはずだ!!!」

カレン「お兄ちゃんだって妹の裸は見たくないでしょ」

ルルーシュ「何故だ?」

カレン「見たいの?」

ルルーシュ「……いや。見たいとかそういうことではない。論点をすりかえるな」

カレン「変えてないけど」

ルルーシュ「とにかくカレン。看病をさせてくれ。兄としてな」

カレン「いいけど。脱がないわよ?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:21:38.54 ID:8NShXMFi0
カレン「ごほ……ごほ……」

ルルーシュ「カレン、大丈夫か?」

カレン「お兄ちゃん……。うん、もう平気……ごほっ……」

カレン(私、何やってるんだろう……。ゼロに戻ってきてもらうためとはいえ……)

ルルーシュ「ほら、無理はするな。カレン」

カレン「うん……」

ルルーシュ「汗、かいただろ?今、俺がふいて―――」

カレン「じ、自分でできるから!!もう私、高校生よ!?」

ルルーシュ「関係あるか。なんだ、俺に裸を見られるのが恥ずかしいのか?」

カレン「あ、当たり前でしょ」

ルルーシュ「おかしいな。昔は一緒にお風呂にだって入っていたじゃないか」

カレン「も、もう!いつの話してるの?!お兄ちゃん!!」

ルルーシュ「ははは」

カレン「……もういい?」

ルルーシュ「バカか。ここからだろう」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:27:00.62 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「ほら、服も着替えたほうがいい。脱ぐんだ」

カレン「いいってば」

ルルーシュ「たまにはお兄ちゃんをさせてくれよ」

カレン「……じゃあ、いいけど……。変なところ触らないでね」

ルルーシュ「触ったら怒るか?」

カレン「当たり前!!このス  !!」

ルルーシュ「昔はよくお医者さんごっこもしたじゃないか」

カレン「ナナリーと?」

ルルーシュ「しなかったか?産婦人科とか」

カレン「しない!というかあんたナナリーになにさせてるのよ?!」

ルルーシュ「児戯だ。何を怒っている?」

カレン「あんたはお兄ちゃんじゃない!!」

ルルーシュ「なんだと?そうか義妹のほうが燃え上がるといいたいのか?」

カレン「そういう意味じゃないから!!兄としてはあんたはサイテーってこと!!ナナリーだってそういうあんたのことが嫌いだったんじゃないの!!」

ルルーシュ「……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:33:17.93 ID:8NShXMFi0
カレン「きっとゼロの正体も分かってて、それであんたを拒絶したんだ」

ルルーシュ「うっ……うぅぅ……」

カレン「え?」

ルルーシュ「もう……ぃぃ……リフレイン……を……使う……俺は……使ってやる……!!」

カレン「あ……えっと……」

ルルーシュ「妹に二度も……うらぎら……れた……うぅぅ……」

カレン「え……あの……そんなつもりは……」

ロロ「ァ……!!ァァ……!!!」

ルルーシュ「俺にはもう信じられる妹がいない……いないんだぁ……」

カレン「ご、ごめん!!お兄ちゃん!!私が悪かったから!!」

ルルーシュ「もういいんだ……俺は最低の兄だ……ああ、そうだ……自覚だってしていたさ……」

カレン「お兄ちゃん……ごめんね……酷いこといって……。本当は大好きだから……」

ルルーシュ「嘘をつくなぁ!!」

カレン「嘘じゃないってば!!」

ルルーシュ「もういい……もういいんだ……」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:40:10.54 ID:8NShXMFi0
カレン「しっかりしろ!!お兄ちゃん!!」パシンッ!!!

ルルーシュ「……っ」

カレン「そんな泣き言ばっかりなお兄ちゃんなんて本当に嫌いになるわよ!!いいの?!」

ルルーシュ「……ああ。兄を三度もぶつ妹なんて、俺はいらない」

カレン「そんな?!」

ルルーシュ「俺には妹が……いない……」

カレン「ここにいるでしょ。ほ、ほら、自慢の妹、カレン・ランペルージだよ、お兄ちゃんっ」

ルルーシュ「……」

カレン「えへっ」

ルルーシュ「ただの異性にしか見えない……うぅぅ……」

カレン「さっきまで妹だったのに……」

ルルーシュ「リフレインだな。これでゼロはいなくなる……終わりだ……ははっ……」

カレン「ちょっとまって!!まだ使わないで!!お願い!!私に考えがあるから!!だから、少しだけ時間をちょうだい!!」

ルルーシュ「……いいだろう」

カレン「はぁ……よかった……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:45:03.12 ID:8NShXMFi0
黒の騎士団アジト

カレン「―――ってわけなの!!」

C.C.「大変だな」

カレン「協力してよ!あんたはルルーシュの共犯者でしょ?!」

C.C.「だからってなぁ……」

カレン「私だけじゃ限界なの。C.C.、あんたの力が必要なの!!」

C.C.「私に妹をやれと?笑わせるな」

カレン「C.C.!!」

C.C.「神楽耶に頼め」

カレン「無理に決まってるでしょ?!ルルーシュは今、仮面を外してるんだから!!」

C.C.「……」

カレン「C.C.……」

C.C.「いいのか?私ではあいつの求める妹にはなれないぞ、きっと」

カレン「二人の妹に挟まれたらきっとルルーシュは元気になると思う」

C.C.「そうかな……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:50:02.83 ID:8NShXMFi0
ロロ「ァァ……ぁ……」

ルルーシュ「……」

カレン「お兄ちゃん。ただいま」

ルルーシュ「……おかえり」

C.C.「……よう」

ルルーシュ「C.C.か。なんだ?」

C.C.「にーにー。一緒にお家にかえろぉ」

ルルーシュ「……」

カレン「……」

ロロ「ぁぁぁ……」

C.C.「にぃにぃ、ねえってばぁ」

ルルーシュ「……寄るな、気持ち悪い」

C.C.「帰る」

カレン「ま、待って!!私はいいとおもった!!ホントホント!!」

C.C.「離せ。私は穴を掘ってそこに入る」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 19:56:58.96 ID:8NShXMFi0
カレン「ほら、C.C.のイメージじゃないから、お兄ちゃんもびっくりしただけだって」

C.C.「じゃあ私にあった呼び方なんてあるのかな?あるなら言え。最初から言ってくれないと困るな」

カレン「そんな顔を真っ赤にされても……」

C.C.「黙れ」

カレン「C.C.は呼び捨てのほうが似合ってるかも」

C.C.「兄を呼び捨てにするのか?」

カレン「そうそう」

C.C.「アイツにとってそれは理想の妹か?」

カレン「わかんないけど。にーにーよりはいいと思う」

C.C.「……ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「早く立て。帰るぞ」

ルルーシュ「黙れ」

C.C.「分かった……。今日は私が手料理を振舞ってやる。美人の妹に作ってもらえるんだ、嬉しいだろ?」

ルルーシュ「……C.C.。妹のつもりか?」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:08:06.32 ID:8NShXMFi0
C.C.「つもり?違うな。今はお前の妹だ」

ルルーシュ「ほう?」

カレン(反応した?!)

C.C.「ほら、美人で可愛い妹の料理にありつけるんだぞ?こんなところで油を売るな」

ルルーシュ「悪いが今は妹欠乏症でな。立ち上がれそうに無い」

C.C.「重病だな……」

カレン「ホントに」

ルルーシュ「リフレインという劇薬を投与しなくてはならないんだ……だから……」

C.C.「ルルーシュ……。昔のお前はそんなんじゃなかったよ」

ルルーシュ「C.C.……」

C.C.「いつも私のことを庇ってくれたルルーシュはどこにいったんだ?」

C.C.「クラスの男の子からいじめられているときに、助けにきてくれたあのヒーローはどこにいったんだ?!」

カレン(いじめられてたんだ)

ルルーシュ「お前……」

C.C.「ルルーシュ……お兄ちゃん……戻ってきてよ……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:19:40.72 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「C.C.……!!」

C.C.「お兄ちゃん!!」

ルルーシュ「カレン!!」

カレン「はい!」

ルルーシュ「少しだけやる気が沸いてきた」

C.C.「まぁ、当然だな」

カレン「やった」

ルルーシュ「だが、まだ俺の心は空虚なままだ」

C.C.「一緒に風呂か」

カレン「それ、ダメだって」

C.C.「じゃあ……」

ロロ「ァァ……ィイ……!!」

ルルーシュ「ナナリー……」

カレン「C.C.!!ルルーシュとナナリーは日頃、どんなことしてたの?!」

C.C.「兄妹に注視したことなんてなかったからな。そういわれても……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:25:03.68 ID:8NShXMFi0
ナナリー『お兄様』

ルルーシュ『ナナリー』

ナナリー『愛しています』

ルルーシュ『俺もだよ』

ナナリー『では、おやすみのキスを……してもらえますか?』

ルルーシュ『構わないよ。ほら……』

ナナリー『ふふっ……』


C.C.「―――のようなことは何度か見たが」

カレン「キ、キス……?!」

C.C.「大変だなぁ。カレン?」

カレン「C.C.もするんでしょ?!」

C.C.「私は遠慮する。お前に譲るよ。役得だな」

カレン「そんな!?」

ルルーシュ「やはりリフレインしか……ないのかもな……」

C.C.「早くしないとあいつ、打ってしまうぞ?」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:33:14.31 ID:8NShXMFi0
カレン「でも、キスなんて!!」

C.C.「ゼロに帰ってきて欲しくないのか?」

カレン「欲しいけど」

C.C.「なら、言って来い」

カレン「でも……!!」

C.C.「愛していると言ってから、おやすみのキスをしてって言うんだぞ?」

カレン「そんなこと!!」

C.C.「ほら、言って来い」

カレン「ちょっと?!」

ルルーシュ「打つか……」

C.C.「急げ。間に合わなくなるぞ」

カレン「あぁぁ!!もう!!―――お兄ちゃん!!」

ルルーシュ「ん?」

カレン「あ、愛してるー!!!!キスしておやすみなさいして!!!」

ルルーシュ「……どういうことだ?」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:43:16.43 ID:8NShXMFi0
ロロ「ァァアア……!!オィ……!!」

カレン「どういうこともなにも!!キスよ!!キス!!」

ルルーシュ「キスをせがむ妹か……」

C.C.「お前好みだろ?」

ルルーシュ「ふふ……ふふはは……ハハハハハ!!!!」

C.C.「何がおかしい?」

ルルーシュ「あれはナナリーだからこそだ」

C.C.「何?」

ルルーシュ「お前たちでは無理だな」

カレン「どういうことよ?」

C.C.「ナナリーのキスはそれほどのものだったということだろ」

カレン「はぁ?!」

ルルーシュ「ナナリーのキスに勝るキスなど真似できるわけがない。やめてくれ」

カレン「私のよりナナリーのほうが上手いってこと?」

ルルーシュ「そうだ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 20:58:09.86 ID:8NShXMFi0
カレン「……そんなのどうしてわかるの?」

ルルーシュ「なんだと?」

カレン「私のあなた、キスしたことある?」

ルルーシュ「いいや」

カレン「なら、分からないじゃない」

ルルーシュ「そうだな」

C.C.「ルルーシュ、次女がここまで言うんだ。比較のためにもキスさせてやれ」

ルルーシュ「そうだな。では、カレン」

カレン「……」

ルルーシュ「おやすみのキス……するか?」

カレン「上等」

C.C.「……」

ルルーシュ「じゃあ……」

カレン「……っ」

ロロ「アァァ……エ……ロ……!!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:03:18.19 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「おやすみ……カレン……」

カレン「お、にいちゃん……」

ルルーシュ「んー……」

カレン「―――しっかりしろ!!ルルーシュ!!!」パシンッ!!!

ルルーシュ「……?!」

C.C.「あーあ」

カレン「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ「貴様……」

カレン「あ……。で、でも、私はナナリーより、キスは上手いから。それは、うん。絶対」

ルルーシュ「もういいよ。俺にはリフレイン・ランペルージという末の妹がいるからな」

カレン「ちょっと!?」

C.C.「余計なことをするからお兄ちゃんが殻に閉じこもったぞ。どう責任をとる?」

カレン「だって!!あんなのでキスしてもうれしくないでしょ?!」

C.C.「お前、唇も●●か」

カレン「違う!!お兄ちゃんとしたことあるから!!!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:13:16.86 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「リフレイン、俺を慰めてくれるか?」

ルルーシュ「勿論です、お兄様」

ルルーシュ「それは嬉しいな……頼むぞ……」

C.C.「なんだ、カレンの兄もルルーシュと同じシスコン坊やだったのか」

カレン「ちょっと!!変なこといわないで!!」

C.C.「したことあるんだろ?どっちからしたんだ?ん?」

カレン「そ、そんなの……言う必要ないでしょ……」

C.C.「なぁんだ。ブラコンとシスコンかぁ」

カレン「違うってば!!」

C.C.「キスしたくてしたんだろ?」

カレン「別にいいでしょ!!兄妹だし!!」

C.C.「兄妹だからキスしてもいいのか?」

カレン「そうよ」

C.C.「それで、お兄ちゃんに調教されたと?おやすみのキスぐらい挨拶みたいなものだもんな」

カレン「そ、そうね……」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:19:07.99 ID:8NShXMFi0
C.C.「聞いたか、ルルーシュ?」

ルルーシュ「ああ」

カレン「なに?」

ルルーシュ「カレン・ランペルージよ」

カレン「私は紅月カレンよ!!」

ルルーシュ「今は違うだろうが!!!」

カレン「は、はい!すいませんでした!!」

ルルーシュ「キスは挨拶という概念の持ち主だったのか?」

カレン「そ、そうですけど」

ルルーシュ「じゃあ、俺にもできるな。おやすみのキスという挨拶が」

カレン「いや……寝る前じゃないと……キスする意味がないから」

ルルーシュ「分かった。C.C.」

C.C.「なんだ?」

ルルーシュ「俺の枕になれ」

C.C.「寝るためか。いいだろう」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:26:06.47 ID:8NShXMFi0
カレン「枕って……」

C.C.「これでいいか?さあ、抱き枕にでもしろ」

ルルーシュ「カレンのキスを貰ったらな」

カレン「ルルーシュ……!!」

ルルーシュ「カレン、キスをしよう」

カレン「……」

ルルーシュ「これは兄妹愛だよ。カレン?何を怖がることがある?」

カレン「でも……」

ルルーシュ「さぁ……」

カレン「うぅ……」

ルルーシュ「ゼロに戻ってきて欲しいんだろ……?」

カレン「……っ」

ルルーシュ「カレン……」

カレン(ゼロのため……ゼロのため……ゼロのため……ゼロの……)

ロロ「……!!」キュィィン

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:32:37.27 ID:8NShXMFi0
C.C.「邪魔するな」

ロロ「ァァ!!ゥゥ!!」

C.C.「なんだ?」

ロロ「ゥゥ!!ァァ!!!」

C.C.「なんだと?どうせなら私のほうがマシだと?しかし……」

ロロ「ィィ」

C.C.「断る」

ロロ「ァァ?」

C.C.「なんでもだ」

ロロ「ぁぁ……」

C.C.「貴様……!!この私を捕まえて生娘だと?呆れすぎて怒りの火が灯ったぞ」

ロロ「ぁぁ?」

C.C.「いいか?私は既にルルーシュとはキスを済ませている。何でもない。だからこそ、カレンに譲ったんだ」

ロロ「ハっ」

C.C.「ふっ……いいだろう。嘘じゃないことを証明してやる。ギアスを解け」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:41:57.59 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「―――頼む」

カレン(お母さん……私……今から……キスします……)

カレン(ナオトお兄ちゃんのほっぺにしかしたことないけど……ナナリーにだけは、なんか負けたくないの……だって……年下だし……)

カレン(なにより……あんな大人しそうな子よりも下手なんて設定は、カレン・シュタットフェルトにはないから……!!)

C.C.「おっそいな」

カレン「え?」

C.C.「もういいよ。私がする」

カレン「なんでよ?!」

C.C.「唇バージンは大事にとっておけ。生憎、私は売り切れた」

カレン「売り切れ?!」

C.C.「おやすみ、ルルーシュ」

ルルーシュ「C.C.……」

C.C.「目を閉じろ……」

カレン「まった!!妹はお姉ちゃんのあとでしょ?!」

C.C.「誰が妹だ誰が。お前が妹だろ」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 21:54:10.44 ID:8NShXMFi0
カレン「どう考えてもお姉ちゃんは私でしょ?胸のサイズとか見る限りじゃあ」

C.C.「おま……!?」

カレン「だから、私のあと」

C.C.「残念だが、お前は永遠に私の後だ」

カレン「は?」

C.C.「なぁ?ルルーシュお兄ちゃん?」

ルルーシュ「え……あ……」

カレン「ちょっと、ルルーシュ。C.C.とキスしたことでもあるの?」

ルルーシュ「……妹だからな」

カレン「ああ、妹だから。兄妹じゃあ仕方ないわね」

ルルーシュ「そうだろう?フハハハ……」

カレン「ふざけるな!!いつしたんだ?!ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「……っ」ビクッ

カレン「こっちの気もしらないで……!!」

ロロ(よし。揉め始めた。これで全部有耶無耶になる……)

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:04:54.65 ID:8NShXMFi0
カレン「あー、もういいです。ゼロなんかいらない。私がゼロになってやる」

ルルーシュ「まて、カレン。お前では荷が重い」

カレン「ふんっ。黒の騎士団なんて弾けさせてやるー」

ルルーシュ「カレン!!落ち着け!!」

カレン「これが落ち着いていられるか!!」

C.C.「カレン、女の嫉妬は醜いぞ?」

カレン「うるさい!!」

C.C.「って、どうしてお前と喧嘩しなければならない。胸部の脂肪以外は私の圧勝だというのに」

カレン「この言わせておけばぁ……!!」

ルルーシュ「まて、俺のファーストキスはそもそもナナリー……」

カレン「いつ?」

ルルーシュ「俺が10歳ぐらいのときか」

カレン「ノーカンね」

C.C.「同感だ」

ルルーシュ「まて、ではいつからカウントする?」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:14:08.48 ID:8NShXMFi0
C.C.「私とキスしたぐらいでいいんじゃないかな」

カレン「あらあら、C.C.さん?女の嫉妬は醜いでしょう」

C.C.「嫉妬ではない。客観的な意見だ」

カレン「嫉妬でしょう?妹に」

C.C.「ふん。万年、銅メダリストめ。いや、5位入賞かな?」

カレン「……ねえ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「なんだ?」

カレン「C.C.とは何回、キスしたのよ?」

ルルーシュ「一回だけだが、それが?」

カレン「余裕ね!!」

ルルーシュ「何がだ?!」

カレン「今から3回連続でキスするから」

C.C.「そう来たか。まあ、お前にはそんな度胸なんてないだろうがな」

カレン「そうかしら?キスは挨拶だし」

C.C.(ちっ……こいつ、本当に慣れているのか……)

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:24:23.07 ID:8NShXMFi0
カレン「さぁ、ルルーシュ。挨拶のキスをしましょうか」

ルルーシュ「おい……カレン……」

カレン「今更、怖気づかないでよね」

ルルーシュ「違う。お前……手が振るえているぞ」

カレン「黙ってろ」

ルルーシュ「はい」

カレン(何よ。キスぐらい。お兄ちゃんに何回もしたんだから、なんともないわ)

カレン「いい、ルルーシュ?おはよう、ただいま、おやすみ。の三種類だからね。これぐらい妹だったらするでしょ?」

ルルーシュ「そこまでは……」

カレン「する」

ルルーシュ「ああ、するな」

カレン「よし」

C.C.「おいおい、ルルーシュ。私と一回しかしていないと言ったか?」

ルルーシュ「バカか。話をややこしくするな」

C.C.「お前とは……5回以上しているだろ?」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:31:08.97 ID:8NShXMFi0
カレン「なに?!」パシンッ!!!!

ルルーシュ「いっ?!」

C.C.「なぁ?」

ルルーシュ「いつだ……!!お前とは……!!」

C.C.「出会ったときに一回。行政特区日本のときに一回。ブラックリベリオンで一回。再会したときに勢いで3回。あ、6回だったな」

ルルーシュ「待て!!何故、そんな水増しをする!!」

カレン「全部、私が裏で大変な目にあっているときじゃない……!!」

C.C.「6回だろ?ルルーシュ?」

ルルーシュ「そんなにしていないだろ!!」

C.C.「少なくとも3回はした」

ルルーシュ「記憶違いだ!!」

C.C.「じゃあ、2回にまけておいてやる。とりあえず1回ではない」

ルルーシュ「何を言っている?」

C.C.「どうだ?場所も日も違うところで私は2回もキスをしてやった。お前はただ1回のうちに3度唇をくっつける作業をするだけろ?お前の負けだな」

カレン「このぉ……!!!」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:41:07.81 ID:8NShXMFi0
ロロ(おかしい……興奮が冷めていかない……)

カレン「ふっ……C.C.?舌は入れた?」

C.C.「なに?」

カレン「どーせ、小学生がするようなしょぼいキスでしょ?」

C.C.「遠吠えが心地いいな」

カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「額から吹き出ている汗をどうにかしたらどうだ、カレン?」

カレン「そんなことより。妹なんだから、舌とか絡ませてキスしても不思議じゃないでしょ?」

ルルーシュ「なに?」

カレン「そうよね?」

ルルーシュ「そうだな」

カレン「そうなの?!」

ルルーシュ「何を驚いている?」

カレン「あ、ううん。別に。じゃあ、今からおはよう、いってっきます、ただいま、おやすみ、いただきます。のキスするから。あと、それぞれで場所を変えましょう」

C.C.(小娘が……小生意気な……。今のカレンならやりかねない……。どうする……)

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 22:48:40.17 ID:8NShXMFi0
C.C.「ああ、ルルーシュ。そういえば、ガウェインに乗っているとき、色々あったなぁ」

カレン(まだなんかあるの……?!いい加減にしなさいよ!!これ以上は……!!)

ルルーシュ「確かにな……」

C.C.「えーと……そうそう、唇以外にもキスしたもんな」

カレン「はい?!」

ルルーシュ「おい」

C.C.「まぁ、妹だもんな。それぐらいはする」

カレン「どこにしたのよ?」

C.C.「あ、足の裏とか」

カレン「……どっちが?」

C.C.「もちろん、私がルルーシュにだよ。濃厚な足裏キスしてやった。気持ちよかったな?」

ルルーシュ「お前……」

カレン「ナナリーにそこまでさせたってこと?!」

ルルーシュ「させるわけないだろ!!」

C.C.「義妹に妹だからな。義兄の足の裏ぐらい口付けして当然だ」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:03:25.40 ID:8NShXMFi0
カレン(そうなんだ……!!)

C.C.(さあ、これ以上ハードルの上げようがない。これでカレンが私を舐めることもない。私はこういう小娘に舐められるのが嫌いだ)

ロロ(どうしてみんな、帰らないんだ!!)

カレン「わかった……。ルルーシュ」

ルルーシュ「カレン?!目の焦点があっていないぞ!!大丈夫か?!」

カレン「わ、私……お兄ちゃんの……胸にキスする……から……」

ルルーシュ「流石にナナリーもそこまではしないぞ!!」

カレン「私はするんだ!!義妹だから!!」

C.C.「お、おい。無茶するなよ」

カレン「足の裏?はっ。ダッサ」

C.C.「ふ、ふふふ……私はなぁ、カレン?太ももにキスしたこともある。というか、ほぼ●●だったな」

カレン「ぶふっ?!」

C.C.「どうだ?もう張り合うのはよせ、よせ。こっちも限界だ」

ルルーシュ「C.C.、お前……泣いているのか?」

C.C.「泣いてないぞ。何を言っている」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:10:40.62 ID:8NShXMFi0
カレン「いいよ……なら、私はお尻だ!!」

C.C.「バカか?そんなことできるわけ―――」

カレン「ほら、お兄ちゃん。脱いでよ。キスするから」

ルルーシュ「カレン!!いい加減に正気に戻れ!!何故、意地の張り合いになっている?!」

カレン「だって!!C.C.が2回もキスして、しかも足の裏とかこ、●●とか言うからぁ!!」

ルルーシュ「C.C.もだ!!あることないこというな!!」

C.C.「全部ある!!キスは2回、いや2.5回はした!!」

ルルーシュ「いつの話だ?!」

C.C.「神根島とバベルタワー、あと、今」

ルルーシュ「タワーのあれはカウントするのか?」

C.C.「おい」

ルルーシュ「だが、バベルタワーのこそノーカウントだろ?記憶を戻すための儀式だったのだろ、あれは」

C.C.「違うぞ」

ルルーシュ「じゃあ、どうしてキスをした」

C.C.「したかったからだ」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:16:58.82 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「……」

C.C.「ふふーん」ドヤッ

ルルーシュ「……そうか」

カレン「やっぱり2回はしたの?!」

ルルーシュ「そうなるな……」

カレン「しっかりしろ!!ルルーシュ!!!!」ドゴォ!!!!

ルルーシュ「ぐふぅ?!」

カレン「はぁ……はぁ……」

ロロ「……!!」

C.C.「ほら、どっちにしろお前は私に勝てない。全てにおいて出遅れている」

カレン「お兄ちゃん」

ルルーシュ「な、なんだ……?」

カレン「どうしたらゼロに戻ってくれるんだっけ?」

ルルーシュ「妹エネルギーが満タンになったらだ……」

カレン「じゃあ、今から満タンにするから。息とめて、目を瞑って」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:24:53.33 ID:8NShXMFi0
ルルーシュ「な……?!」

カレン「いくわよ」

C.C.「おい!」

カレン「私の唇で上書きしてやるー」

C.C.「そんな言い方するな!!」

カレン「もう遅い!!」

ルルーシュ「カレン、震えているぞ。やめておけ」

カレン「ここまで来て、やめられるか!!」

ルルーシュ「そうだな。では、妹らしく。頼むぞ」

カレン(C.C.の2回分より濃厚で長いキスしたらいいんでしょ……。5秒……いや、10秒はしてやる!!)

C.C.(まずいな。カレン、目が据わっている……)

ルルーシュ(この妹たち……怖い……)

ロロ(兄さんの唇……もう……傷物だったのか……)ガクッ

カレン「おにいちゃん!!キスだぁ!!」

C.C.「残念なお知らせだ、私がキスすることに決まった。たった今なっ!」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:32:52.46 ID:8NShXMFi0
カレン「邪魔しないで!!」

C.C.「キスしていない歴0年の私に歯向かうのか?これだから唇処女は」

カレン「お兄ちゃんとしたっていったでしょうがぁ!!」

C.C.「あー、そうか。ブラコンだもんなぁ」

カレン「ブラコンじゃない!!」

C.C.「臆面も無くお兄ちゃんと言えるわけだ」

カレン「あんたのにぃにぃ~ってどこ産よ。気持ち悪っ」

C.C.「分かっていないなぁ。現実にいなさそうな妹のほうが男は喜ぶんだよ」

カレン「あーはいはい。どうせ妄想でしょ?」

C.C.「ふふふ……おいおい、お前、なんだその言い草は?」

カレン「あんたみたいな傲慢な女に靡く男なんていないでしょ?!あー、そうかぁ、お兄ちゃんはこの可愛くない妹に強引に不意打ちキスされたんでしょ?したくてしたんじゃないんでしょ?」

C.C.「強引じゃない合意の上だ!!失敬な!!」

ルルーシュ「……」

C.C.「否定しろ!!お兄ちゃん!!」

カレン「ほーら。強引なキスなんてしてないのと一緒。そんなのただの変 ね。何がキスしていない歴0年よ。あんたはただの唇素人じゃない」

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:43:02.14 ID:8NShXMFi0
ロロ(よし!いい感じに事態が悪い方向に転がりだした!!安心して兄さん。これ以上、兄さんの唇は汚させないから!!)

C.C.「侮辱もここまでくると清清しいなぁ……!!」

カレン「この色魔」

C.C.「強引にキスの一つもできない小娘に言われたくないな!!」

カレン「無理やりに唇を奪いような賊が偉そうなこと言わないで!!」

C.C.「この……!!」

カレン「C.C.……!!」

ルルーシュ「―――もういい!!!!」

C.C.「ふん……」

カレン「す、すいません」ビクッ

ルルーシュ「ストレスで妹欠乏症が加速する」

C.C.「ハゲるのかな?」

ルルーシュ「ああ。その通りだ」

カレン「あの……」

ルルーシュ「見苦しいことはするな。俺の妹なんだろう、お前ら。ただお兄ちゃんと呼べばいいものでもないぞ」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/10(月) 23:56:32.49 ID:8NShXMFi0
C.C.「カレンの無駄に張り合うからな」

カレン「あんたもでしょ」

ルルーシュ「そこまでいうなら、白黒つけろ。己が持つ妹の力でな」

C.C.「どうするのかな?」

ルルーシュ「俺が守ってあげたくなる妹を演じろ。そしてどちらがより妹らしいのか俺が審判を下す」

C.C.「面白い」

カレン「いいよ」

ルルーシュ「よし……。一発勝負だ。いいな?」

C.C.「望むところだ」

カレン「何をしたらいい?」

ルルーシュ「俺と過ごす休日を考えろ。より妹らしい考えだったほうを正妹にする」

C.C.(もらったな)

カレン(本当の妹だった私にとってはラッキー問題ね)

ロロ(声がでない!!僕にも参加資格はあるはずなのに!!!)

ルルーシュ(落ち着いたか。よかった)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:03:42.98 ID:XDP1CQCv0
C.C.「私から行かせてもらう」

カレン「ちょっと!!」

ルルーシュ「いいだろう」

カレン「なんで?!」

C.C.(これはアイディア勝負。先に仕掛けたほうが勝つ)

C.C.「おい、ルルーシュにぃ。明日は……暇か?」

ルルーシュ「ああ。特に予定は入っていないな」

カレン(寸劇にしないとダメだったのね……あぶなぁ)

C.C.「そ、そうか……。じゃあ、あの……映画でもどうだ?」

ルルーシュ「映画?見たいものでもあるのか?」

C.C.「ああ。悪いか?」

ルルーシュ「俺といって楽しいか?友達でも誘えばいいだろ?」

C.C.「いいだろ。私の勝手だ。映画のあとは喫茶店で映画の感想言い合って、それから、服を買う。もちろん、ルルーシュにぃのお金でな」

ルルーシュ「目的はそれか。困った妹だな全く」

C.C.「うるさいっ。―――とまあ、照れ隠しで最後に余計なことを言って断られたらどうしようと内心焦った妹を演出してみた。ルルーシュ好みだろ?」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:10:52.22 ID:XDP1CQCv0
ロロ(妹の演出に拘っている?!趣旨が早速ずれてるよ!!兄さん!!)

ルルーシュ「悪くないな」

C.C.「だろ?」

ロロ(そんな?!)

カレン「……」

C.C.「お前では私を越えられない」

カレン「お兄ちゃーん」

ルルーシュ「どうした?」

カレン「今日、休日でしょ?暇なの?」

ルルーシュ「別に予定はないな」

カレン「ふーん。彼女いないもんね」

ルルーシュ「黙れ」

カレン「じゃあ、今日も私が1日恋人になってあげる。だから、テレビゲームでもしようか?」

ルルーシュ「こんな可愛くない恋人なんていらないな」

カレン「モテないお兄ちゃんのために恋人になってあげてるのに、文句いうな。―――はい。一時でもお兄ちゃんの恋人でいたい妹を演じてみた。どう?自信はあるけど」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:17:09.29 ID:XDP1CQCv0
ルルーシュ「いいな。妹らしさが出ている。カレンも成長したな」

カレン「それほどでも」

ロロ「ァァ!!」

ルルーシュ「どうした、ロロ?まだいたのか?」

ロロ「ゥゥゥ!!ゥゥ!!」

ルルーシュ「何を言っているのかさっぱり分からない」

ロロ「ァァ!!」

C.C.「人語で話せ」

ロロ「……ェ」

ルルーシュ「では、発表する」

カレン「……」

C.C.「……」

ルルーシュ「より妹らしく、そして妹エネルギーを補給してくれたのは―――」

ルルーシュ「カレン!!C.C.!!!両名だ!!!」バッ!!

カレン・C.C.「「え?」」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:24:11.32 ID:XDP1CQCv0
ルルーシュ「ありがとう、二人ともこれで俺はゼロに戻り、もう一度ゼロに戻ることが出来る」

カレン「ちょっと!!白黒つけろって言っておいて引き分けって納得できないんですけど!!」

C.C.「そうだ。お前に相応しい妹を演じてやったんだぞ?まさか、この期に及んでまだナナリーが一等賞とか言わないだろうな?」

ルルーシュ「言わない。というより、ナナリーは実の妹だ。別格なんだよ」

カレン「じゃあ、尚更しっかりとジャッジしてよ!!」

ルルーシュ「そんなに妹になりたいのか?」

カレン「え?」

ルルーシュ「俺の妹になりたいのか?」

カレン「あれ、そういえばゼロに戻る決心してくれたらそれでいいんだっけ?」

ルルーシュ「そのはずだっただろ」

カレン「そうよね……」

C.C.「私としたことが目的を見失うとはな……」

ルルーシュ「嬉しかったよ、二人とも。可愛い妹を演じてくれて。まぁ、ナナリーには及ばないがな」

カレン「やっぱり比較するんじゃない!!」

C.C.「デリカシーのない男だな」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:31:49.57 ID:XDP1CQCv0
ルルーシュ「さあ、帰ろう。俺は例えナナリーの望む世界に必要がないとしても……もう、立ち止まることはできない」

ルルーシュ「それに何より……」

カレン「ちょっと、C.C.!!なんでルルーシュと2回もキスしたの?」

C.C.「したかったからだ。何度も言わせるな。あと2.5回だからな」

カレン「じゃあ、私もしたくなったらしてもいいのね?」

C.C.「ああ。いいぞ。やれるならヤレ。そのかわり、私もやる」

カレン「みてないよね。いつか25回ぐらいやってやる」

C.C.「それはいい。楽しみにしておくか。結局0回で蹲って泣くお前の姿をな」

カレン「ふんっ!!」

ルルーシュ「守りたい義妹が傍に2人もできたからな……」

カレン「ねえ、ルルーシュ。とりあえず、復帰祝いにキスしてあげる」

ルルーシュ「カレン、唇が乾燥しているぞ?」

C.C.「はははははは」

カレン「笑うな!!」

ロロ(兄さん!!まってよ!!にぃぃさぁぁん!!!)

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:40:01.11 ID:XDP1CQCv0
黒の騎士団アジト

ゼロ「待たせたな!!諸君!!」

神楽耶「ゼロさまー!!おかえりなさいませー!!」

ゼロ「留守にして申し訳ない」

神楽耶「そんなことありませんわ」

藤堂「ゼロ。総督が何か会見を始めるようだ」

ゼロ「なんだと?」

ナナリー『―――行政特区日本を設立します。黒の騎士団……ゼロも参加してください。お願いします』

ゼロ「……!!」

カレン「ナナリーが行政特区を……」

C.C.「……」

玉城「どうせまた罠に決まってるぜ!!」

神楽耶「ゼロ様、どうされますか?」

ゼロ「すこし、休む……」

カレン「ゼロ!?」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:47:10.07 ID:XDP1CQCv0
ゼロ「やはりナナリーにとって俺と言う存在は邪魔なだけか……ふふ……フフハハハハ……ハァ……」

神楽耶「ゼロ様?」テテテッ

ゼロ「神楽耶様……」

神楽耶「お元気ないようですわね。いつもの呪文、おかけしましょうか?」

ゼロ「お願いします」

神楽耶「がんばれっ、おにぃたまぁー!ふぁいっ、おー!!」

ゼロ「フハハハハハ!!!!よし!!行政特区日本に参加しよう!!奇跡を見せてやろう……百万の奇跡を!!!」

神楽耶「おにぃたまぁ!すてきぃー!!」ギュッ

ゼロ「ハーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!流石は神楽耶様!!私の妹エネルギーはすぐに充填されました!!」

神楽耶「よくわかりませんが、ゼロ様が元気になるのでしたら嬉しいですわ」

ゼロ「できれば、二人の時は……」

神楽耶「ごめんなさぃ、おにぃたまぁ……」

ゼロ「これが……妹……だ……!!」

カレン「フーン」

C.C.「そうか。あれだけ苦労しても神楽耶だと一言でいいのか。この差はなんだ?見た目かな、ルルーシュ?」

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 00:53:28.63 ID:XDP1CQCv0
神楽耶「ルルーシュ?」

ゼロ「あ、こら!!C.C.!!何を言っている!!バカか!!」

カレン「ルルーシュ、どういうこと?何時間も妹演じた私たちはなんだったの?ねえ?」

C.C.「お前、私たちが恥も外聞も捨てて妹を演じていたのに気がつかなかったのか?」

ゼロ「まて……落ち着け……」

カレン「ねえ、神楽耶様なら一言で回復する理由……教えてくれない?」

C.C.「是非、知りたいな」

ゼロ「……」

神楽耶「ゼロ様……?あの、これは一体……?」

ゼロ「神楽耶様、私に戦う力を……ください……」

神楽耶「はいっ。―――おにぃたまぁ!まけないでぇー」

ゼロ「よぉーし!!!これで私は無て―――」

カレン「弾けろ!!!ブリタニアァァ!!!!」バキィ!!!!

ゼロ「がぁ?!」

神楽耶「ゼロ様の仮面が割れた……?!」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:01:18.72 ID:XDP1CQCv0
ゼロ「ぐぐぐ……」

カレン「ロリコン」

C.C.「シスコン」

ゼロ「待て……誤解だ……。今のはそれほどショックではなくて……だな……」

神楽耶「ゼロ様ぁ!!」テテテッ

ゼロ「待て!!カレン!!C.C.!!」

神楽耶「あ……」

ゼロ「しまった……!!仮面が……!!」

神楽耶「ゼロ様。お怪我はありませんか?」

ルルーシュ「神楽耶様……。何も言われないのですか」

神楽耶「だって、ゼロ様はゼロ様ですもの。中身なんてどうでもいいですわ」

ルルーシュ「……」

神楽耶「あ、今は……私の兄ですわね。こんなにもかっこいい兄がいるなんて、私は幸せですわ。しかも、兄と夫婦なんて妹としては至れり尽くせりですし」

ルルーシュ「神楽耶様……あなたと言う人は……。好きです」

神楽耶「私もですわ」

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:09:30.18 ID:XDP1CQCv0
カレン「ルルーシュゥゥゥ!!!!」

ルルーシュ「カレン?!」

神楽耶「ルルーシュ様というのですか?」

ルルーシュ「ええ、そうです」

神楽耶「ルルにぃっておよびしても?」

ルルーシュ「神楽耶様の好きに呼んでください」

神楽耶「やったぁ」

C.C.「追ってきてくれるかと期待をしていたら、この有様だ。立て、ルルーシュ」グイッ

ルルーシュ「まて!円卓につこう。冷静になるんだ!武力では何も解決しない」

カレン「至って冷静ですけど」

ルルーシュ「嘘だ。青筋を立てているぞ」

C.C.「久々に血管が切れそうだよ。ルルーシュ?」

カレン「ゼロ。貴方のことは尊敬しているし、これから先もついていくつもりですが……。ルルーシュ、あんただけは許さない」

ルルーシュ「なに?!」

C.C.「行政特区に参加するんだってな。そこでやるか、おしおきを。なぁ、ゼロリコン?」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:17:02.75 ID:XDP1CQCv0
数週間後 行政特区 会場

ナナリー「ゼロは来てくれるでしょうか」

スザク「来ます。必ず。わざわざゼロだけの国外追放という条件を出してきたのですから」

ナナリー「そうですね」

ざわざわ……

ナナリー「どうしたのですか?」

ローマイヤ「あれは?!」

ヴィンセント「……」ゴォォ

アーニャ「ナイトメア」

ジノ「まさか、攻撃する気じゃないだろうな?」

スザク「いや、それはないよ。ナイトメアのアームにゼロが乗っている」

ゼロ「……」

ナナリー「ゼロ……」

ゼロ「こんにちは」

ナナリー「は、はい。こんにちは」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:25:13.23 ID:XDP1CQCv0
ゼロ「まずは高い場所からの物言いに深く謝罪をする」

スザク「おりてこい!!ゼロ!!」

ゼロ「……日本人とは、民族とは何だ?」

スザク「何?」

ゼロ「言語か、土地か、血の繋がりか」

スザク「違う。それは……心だ!」

ゼロ「私もそう思う。自覚、規範、矜持。つまり!!文化の根底たる心さえあれば、住む場所が異なろうと、それは日本人なのだ!!!」

スザク「……」

ゼロ「では、ナナリー総督。妹とは何でしょうか?」

ナナリー「はい?」

ゼロ「家族か、記号か、血の繋がりか」

ナナリー「違います。それは……愛です」

ゼロ「私もそう思う。愛情、矜持、禁断。つまり!!兄妹の根底たる愛さえあれば、血の繋がりが濃いくとも、それは妹なのだ!!!または兄!!!」

ナナリー「……はい」

スザク「何が言いたい?!」

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:35:39.38 ID:XDP1CQCv0
ゼロ「枢木卿。最後の質問だ。年下を愛してしまう男とは、小さな女の子ばかりに目が行く男はなんだ?」

スザク「ロリコンだ」

ゼロ「私はそうは思わない!!!」バッ!!!

スザク「……」

ゼロ「これも愛だ!!!愛情、矜持、禁断。つまり!!心の中に確固たる意志と自覚があれば少女を愛しても問題はない!!!」

ナナリー「それで?」

ゼロ「そう言う者たちもまた民族であることは変わりがない。どこに行こうとも生きていける!!!」

スザク「だが、迫害される!!」

ゼロ「そうだ!!少女を深く愛するが故に蔑まれる!!同じ民族から!!!まるでお前だけが異なる場所の住人だと言わんばかりに!!」

スザク「ゼロ……?」

ゼロ「しかし!!誰も知らぬ土地へ行けば、その者でも受け入れてくれる!!!何故なら自覚、規範、矜持があれば!!その土地でまた新たな民族になれるからだ!!!」

ナナリー「まさか……ゼロ……あなたは……」

ゼロ「そう!!私は!!!総督!!そしてアーニャ!!!」

アーニャ「なに?」

ゼロ「私は君たちのような少女しか愛せないのですよ!!!―――そう!!私の名はゼロリコン!!!!」バッ!!!

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:43:18.31 ID:XDP1CQCv0
スザク「ゼロリコン?!」

ジノ「別人か?!」

ゼロ「違うな。間違っているぞ。ゼロは記号に過ぎなかったが、ゼロリコンは私個人を表す名。固有の存在であることを示す名!!」

アーニャ「ゼロリコン……記憶にする価値なし」

ナナリー「ゼロリコンさん。貴方はここでそれを告白し、どうされるおつもりなのですか。今まで築きあげてきた全てが無くなってしまうほどの独白ですよ」

ゼロ「その通り。だから、条件を出したでしょう?」

スザク「え……。ま、まさか!!お前!!」

ゼロ「そう!!この発表!!私の正体を晒した以上、この場所には居られない!!!仮面をつけていても恥ずかしいからな!!!!」

ナナリー「国外追放にしてくれというのは、あなたを誰も知らない土地へ……行くと……?」

ゼロ「そうです」

スザク「なんで……どうして……」

ゼロ「悪魔を二匹、怒らせてしまった。どうやら私は禁忌に触れすぎたようだ」

ナナリー「どこへいくのですか?!」

ゼロ「分かりません。どこか遠くへ行きます。そう……心穏やかになれる場所を……」

スザク「ゼロォォ!!!お前は!!逃げるのか?!ゼロリコン!!!!」

193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:50:17.03 ID:XDP1CQCv0
ゼロ「俺だってこんな形で逃亡などしたくない!!!!」

スザク「じゃあ、逃げるな!!ロリコンであることに胸を張れ!!少女しか愛せない、だから逃げる?そんなことでユフィを殺した責任から逃れるな!!!!」

ゼロ「うるさい!!」

ナナリー「ゼロ……」

ゼロ「ナナリー総督」

ナナリー「早く、行ってください」

ゼロ「……」

アーニャ「少女の敵、ゼロリコン」

ゼロ「……」

ジノ「それだけの覚悟があるなら確かにどこに行っても生きて行けるな」

スザク「僕は必ず、お前を追い詰める……!!」

ゼロ「さらばだ。―――いくぞ」

ヴィンセント「……」

ナナリー「……ゼロリコン。さようなら。二度と顔を見せないでください」

ゼロ「―――ンナナリィィィ!!!!」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 01:53:59.03 ID:XDP1CQCv0
バシュゥゥゥ!!!!

スザク「煙幕?!」

ジノ「なんだ、なんだ?!」

ゼロ「……」

ゼロ「……」

ゼロ「……」

スザク「これは……!?」

ナナリー「どうしたのですか?」

ゼロ「我々は!!ゼロリコン!!!」

ジノ「待て!!それは固有の名前なんだろ?!記号じゃないって言ってたぞ!!!」

ゼロ「よっしゃ!!国外追放されたぜー。いくぞー!!!」

ゼロ「「「おー!!!」」」

アーニャ「百万のゼロリコン……こわっ」パシャ

ナナリー「射殺しますか?」

スザク「それは……ダメです……総督……」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 02:00:33.32 ID:XDP1CQCv0
蓬莱島

ゼロ「……」

玉城「おーい、ゼロリコーン。整備おわったぜー」

ゼロ「ああ」

扇「ロリコン。物資の補給だけど」

ゼロ「私が引き継ぐ」

藤堂「ゼロ」

ゼロ「藤堂」

藤堂「今度、天子様を見に行こう」

ゼロ「……」

カレン「いい演説だったわよ、ルルーシュ?」

ゼロ「そ、そうか」

C.C.「痺れたぞ?ゼロリコン」

ゼロ「……ああ」

カレン「少しは懲りた?反省しているなら、私はもうあなたを許しても……」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 02:07:19.74 ID:XDP1CQCv0
神楽耶「ゼロさまぁー!!」テテテテッ

ゼロ「神楽耶さまぁ!」

神楽耶「お待ちしておりましたわっ♪」ギュッ

ゼロ「フハハハハハ!!!いやぁ、お待たせしてすいません」

神楽耶「しばらくはゆっくりできるのでしょう?」

ゼロ「ええ。神楽耶様とご一緒できます」

神楽耶「では、明日朱禁城に行きませんか?天子様がゼロ様に会いたいと」

ゼロ「天子様が?!」

藤堂「……!!」ガタッ!!!

南「やったぁ!!!」

ディートハルト「ふむ。明日の予定は全てキャンセルにしておきましょう……」

ラクシャータ「天子様かぁ。唾でもつけておこうかなぁ」

神楽耶「あの……そんなに大勢は……」

ゼロ「そうだぞ!!迷惑だろ!!!私と神楽耶様だけで謁見する!!!」

ディートハルト「ゼロ!!そんな!!どうかご慈悲を!!ゼロォ!!!」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/11(火) 02:15:58.88 ID:XDP1CQCv0
C.C.「おいこら。ゼロリコンは絶好調だな。ナナリーのことはどうでもよくなったか?」

ゼロ「そんなことあるわけがない」

カレン「もう一回、仮面粉砕してあげましょうか?」

ゼロ「ナナリーは一人で歩いている……。自らの理想に……」

C.C.「……」

ゼロ「ナナリーの望む世界には俺が邪魔だ」

カレン「はい」

C.C.「異議なし」

ゼロ「だが、それでも俺は―――」

神楽耶「ゼロ様ぁ。いえ、ルルにぃ。行きましょう?」

ゼロ「理想に生きるっ!!!」

カレン「―――弾けろ!!!ブリタニアァ!!!」バキィ

C.C.「―――私を失望させるなっ!!!」バキィ

神楽耶「ゼロ様ぁ!!!」


END