1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 16:52:28.61 ID:RgU87GNAO
~イノヤ~
杉浦「…だから、別に私Sじゃないって言ってるでしょ…」
小椋「いや、絶対Sでしょ」
赤沢「『超』の付くほどのね」
綾野「中尾君とかてっしーを蹴ってるとき凄い楽しそうだもん」
杉浦「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347090748
杉浦「…だから、別に私Sじゃないって言ってるでしょ…」
小椋「いや、絶対Sでしょ」
赤沢「『超』の付くほどのね」
綾野「中尾君とかてっしーを蹴ってるとき凄い楽しそうだもん」
杉浦「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1347090748
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 16:58:22.75 ID:RgU87GNAO
綾野「じゃあさじゃあさ、私達三人だったら誰をいじめたい!?」
小椋「なに聞いてんのよ…」
綾野「なんとなく♪で、誰なの?」
杉浦「……じゃあまずこっちの質問に答えてね」
赤沢「なに?」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:03:24.94 ID:RgU87GNAO
杉浦「あんた達はSとMのどっち?」
赤沢綾野小椋「えぇ!?」
杉浦「なによ。私にそんな事言うんだからあんた達も言いなさいよ」
綾野「うぇ~……。私は…Mかな//」
小椋「…私も多分…//」
杉浦「ふーん。で、泉美は?」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:10:45.00 ID:RgU87GNAO
赤沢「わ、私はSよっ!そうに決まってるわ!!」
杉浦「……今ので決まった。泉美かな」
赤沢「なんでよ!?Sって言ってんでしょ!?」
綾野「Sの人ってMの人をいじめたいんじゃないの…?」
杉浦「なに言ってんのよ。最初からMの人より、自分をSって言い張る人にするから楽しいんじゃない」
赤沢綾野小椋(……どSだ)
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:20:28.84 ID:RgU87GNAO
~教室~
勅使河原「…なぁサカキ。俺かける言葉が見つからねぇよ…」
榊原「僕もだよ…。先に言ってあげれば良かったのかな?」
勅使河原「どうだろうな…。いつからそんな話になってたんだ?」
榊原「僕がこっちに来てすぐかな?久しぶりに会ってそこから…らしいよ」
勅使河原「そっか…。それにしてもいきなりだよなぁ…。先生が結婚するなんて」
榊原「うん…」
望月「」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:28:24.73 ID:RgU87GNAO
『先生!どうやって知り合ったの!?』
三神「中学のときの同級生でね…」
望月「」
『イケメン!?イケメン!?』
三神「イケメンでは…ないかな」
望月「」
勅使河原「望月…」
榊原「なんか…ごめん」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:36:46.40 ID:RgU87GNAO
~屋上~
綾野「もっちーまだ落ち込んでるの?」
勅使河原「あぁ。飯誘ってもびくともしねぇ」
小椋「まったく…女々しいなぁ」
榊原「まぁまぁ。…杉浦さんは昼食食べに来ないの?」
赤沢「なんか委員会の用事らしくて」
綾野「あ、そうそう!昨日私達でイノヤ行ったんだけど多佳子凄かったよ!」
赤沢「その話するんだ…」
勅使河原「なにが!?面白そうだな!教えてくれ!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:45:53.70 ID:RgU87GNAO
……
勅使河原「相変わらずの杉浦だな…ドS理論全開じゃん」
赤沢「その内暴行事件とか起こさないといいけど…」
小椋「さすがにそれはないでしょ」
勅使河原「…お前らMだったんだな」
綾野「こらっ//」
小椋「どちらかと言えばよ!」
勅使河原「まぁ杉浦はな…俺いっつも蹴られてるけどあの楽しそうな顔…」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 17:50:10.49 ID:RgU87GNAO
中尾「いや、俺の方が蹴られてるだろ」
一同「……?」
中尾「なんだよ?」
見崎「いたんだ」
中尾「最初からいたわ!!ていうか見崎には言われたくねぇ!!」
赤沢「まぁどうでもいいわ」
中尾「……」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 18:04:13.99 ID:RgU87GNAO
中尾「…まぁいいや。俺達はいっつも杉浦にやられてるからな」
勅使河原「だよな。容赦ねぇし」
榊原「僕はないなぁ。なんでかな?」
中尾「…キャラだろ」
小椋「今までで一番凄かったのはどんなの?」
勅使河原「…そうだな。あれは…――
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 18:40:06.55 ID:RgU87GNAO
~~
勅使河原「痛い痛い!!もう指離せ!折れる!」
杉浦「……」ユビグイッ
勅使河原「痛い!メガネ隠したのは悪かったからマジで痛いって!!折れるーっ!!」
杉浦「…これくらいで折れな…」
―ポキン―
勅使河原「…え?」
杉浦「…あ」ユビハナシ
勅使河原「うわああぁーー!!変な音したああぁ!」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 18:47:04.61 ID:RgU87GNAO
杉浦「え、ちょ、ごめんやり過ぎた!」
勅使河原「…いって~。…うん、大丈夫。折れてはなさそうだ…」
杉浦「…ごめんね」
勅使河原「…もういいよなんともないし。それにしても、さすがの杉浦もこんな状況だとテンパるんだな!」
杉浦「…当たり前でしょ。壊れたら遊べなくなるじゃん」
勅使河原「…え?」
杉浦「なに?」
勅使河原「……なんでもないです」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 18:58:51.81 ID:RgU87GNAO
勅使河原「…という感じだ…」
赤沢「多佳子…」
榊原「なんていうか…さすがだ」
勅使河原「鳥肌がハンパなく立ったさ…」
小椋「…中尾はこんなのある?」
中尾「あるに決まってんだろ…。あれは…――
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:06:33.08 ID:RgU87GNAO
~~
杉浦「……」スタスタ
中尾(お、杉浦だ。休みに会うなんて珍しいし声かけに行くか)
中尾「おーい杉浦ー」タッ
杉浦「あ、中…」クルッ
中尾「あ」パイタッチ
―ズガシャッ!―
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:18:55.09 ID:RgU87GNAO
中尾「おかしいだろ!?女の子って普通胸触られたら、ちょっと固まってから『キャー』とか言って殴るだろ!?ノーリアクションで触った瞬間ぶっ飛ばされたぜ!?」
一同「……」
中尾「もう『胸触られる=殴る』って思ってないと出来ない反応の早さだったん……なにみんなその顔?」
綾野「…胸触るとかさいてー」
小椋「死ねばいいのに」
中尾「違う!背中を叩いて呼ぼうとしたらあいつ振り向くから!わざとじゃない!たまたまだよ!」
見崎「ないわね」
中尾「…ホントにわざとじゃないんだ。信じてくれ…」
赤沢「分かったから続きは?中じゃなかった変 」
中尾「……」
勅使河原「元気出せよ…」
中尾「……おう。それで…――
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:26:04.00 ID:RgU87GNAO
杉浦「コロス」
中尾「……ごめんなさい。わざとじゃ杉浦「コロス」
中尾「……」ガタガタ
杉浦「座れ」
中尾「…はい」
杉浦「……」カバンガサゴソ
杉浦「……ちっ。忘れたわ」ボソッ
中尾(なにをだ!?なにを使おうとしたんだ!?)ガタガタ
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:27:58.24 ID:RgU87GNAO
<<16さん
書き込みありがとうございます!
僕もそう思います!
書き込みありがとうございます!
僕もそう思います!
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:39:57.76 ID:RgU87GNAO
杉浦「……立て」
中尾(座らせたのに今度は立たせるのか!?訳分からねぇ…)ガタガタ
杉浦「早く立て」
中尾「はいっ!今立ちま…」
―ドスンッ!―
中尾「ふごっ!!……立ち上がる途中は…やめて…」ドサッ
杉浦「…外したか」
中尾「思いきり入ってますけど…」ピクピク
杉浦「そうじゃなくて目の前」
中尾「え!?……ぎゃああ!!」
〈蝉の死骸〉
杉浦「残念ね。…ねぇ?蝉ってどんな味なのか気にならない?」
中尾「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん……」ブツブツ
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:46:58.71 ID:RgU87GNAO
中尾「…以上」
勅使河原「……食ったのか、蝉?」
中尾「土下座して許してもらった」
勅使河原「そうか…」
赤沢「…多佳子は鞄の中の何を探してたの?」
中尾「分からない…。普段持ち歩いてるものなのか、こういう時専用のなにかなのか…。分からないから怖いんだ…」
一同「……」ドンビキ
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:53:02.00 ID:RgU87GNAO
赤沢「…私真剣に多佳子の事不安になってきた」
榊原「大丈夫……だと思うよ。…多分」
勅使河原「…心配すんな赤沢。普段は優しいだろ杉浦」
中尾「あぁ。多分俺らだけだからこういうの」
赤沢「そうだといいけど…」
勅使河原「いや、良くはないから」
中尾「俺達もうボロボロだから」
榊原「はは…」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 19:59:48.37 ID:RgU87GNAO
榊原(この時僕達は予想もしていなかった。大変なようなそうでもないような事件が起こる事を…)
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:04:18.19 ID:RgU87GNAO
~教室~
勅使河原「…今日はさすがに望月来るかなぁ」
榊原「だといいけど…。今日で先生最後だし。でも…」
赤沢「まったく…来ないだけならまだしも…」
勅使河原「だよなあ…」
榊原「うん。…まさか望月……グレるなんて」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:14:43.71 ID:RgU87GNAO
榊原勅使河原赤沢「……」
勅使河原「……ぷっ」
榊原「…勅使河原」
勅使河原「悪いっ……でもっ……あははっ!」
赤沢「こら!」
勅使河原「…二人だって…今にも笑いそうだぞ?」
赤沢「そんなことっ……ふふっ…ははっ!」
榊原「…はは!だってグレるって!」
勅使河原「グレてあれだからな!あははっ!」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:24:15.89 ID:RgU87GNAO
榊原「あはは!…最初はなんだったっけ?」
勅使河原「確か父親のタバコ吸ったやつだろ!?」
赤沢「そうそう。それで親に殴られて、次の日ほっぺた真っ赤にして泣きながら学校に来て…」
勅使河原「あいつの親父さん凄いからなぁ。プロレスラーみたいだから」
榊原「しかも一口吸って気分悪くなってぐったりしてるとこを見つかったんでしょ。そういうとこ望月だよね」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:29:53.73 ID:RgU87GNAO
勅使河原「で、それから学校来なくなって次は…」
赤沢「確かお酒こっそり飲んだんじゃなかった?」
勅使河原「そうそう!…チューハイ一口飲んでベロベロになったとこを姉ちゃんに見つかったんだよな」
榊原「最初に見つけたお姉さんが、またお父さんに殴られるのは可哀想だからって内緒にしたんだよね?」
赤沢「うん。…罰としてイノヤで働いてたけどね。女性用の制服で」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:37:17.39 ID:RgU87GNAO
勅使河原「赤沢はちょうど見たんだよな?」
赤沢「えぇ。多佳子と行ったんだけど、まさか望月がいるなんて…あんな格好で」
榊原「どうだったの?」
赤沢「よく似合ってた。面白かったからたくさん注文して呼んでやったわ。…多佳子はちょっとやり過ぎてたけど」
勅使河原「なにしたんだ?」
赤沢「M字開脚させて写メってた」
勅使河原「相変わらずの杉浦だな。後で見せてもらおうかな」
赤沢「それが見せてくれないのよ。なんでかしら?」
勅使河原「そっか」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 20:46:42.62 ID:RgU87GNAO
榊原「で、最後はケンカか…」
勅使河原「あぁ。…小学生に絡まれてな。惨敗で」
赤沢「なんで小学生に絡まれるのよ。しかも負けるなんて」
榊原「まぁさすがに小学生相手に手は出せないだろうし」
勅使河原「それでも普通ビビらせるとかしてなんとかなるだろ。逃げないでうずくまってるし…。俺が通りかからなかったらどうなってたんだろうな」
榊原「勅使河原が来たら小学生は逃げるだろうね」
赤沢「あんた小学生に手出してないでしょうね?」
勅使河原「当たり前だろ!」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:00:02.28 ID:RgU87GNAO
榊原「…でも実際あんまり笑える事じゃないんだよね」
赤沢「えぇ…。みんな、まさか望月が、ってなってるからちょっとね」
勅使河原「グレるとか一番あり得ないヤツだから、動揺するよなそりゃ」
多々良(うぅ…望月君があんな事になるなんて。弟っぽくて可愛かったのに…)
有田(ふっふっふ。悪ガキなんてこっちから襲えばいいのよ。そしたら大人しくなるから後は好き放題に…)
柿沼(いい!このシチュエーションいい!グレて人を信じられない望月君を優しく受け止める榊原君。優しさに触れた望月君は榊原君を信頼し身体を任せてそのまま…。今の時代は従順よりも生意気よ!)
榊原(…なんか邪なものを感じる)
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:07:54.27 ID:RgU87GNAO
杉浦「おはよう」
勅使河原「お、来たな!なぁ、望月の写真見せてくれよ!」
杉浦「…やだ」
勅使河原「なんでだよ?面白そうなのに」
杉浦「分かってないわね。見せたら意味ないでしょ?」
勅使河原「は?」
杉浦「こういうのは、見せる事じゃなくて見せようとする事が武器になるの」
勅使河原「…なんも言えねぇ」
赤沢「ぶれない…」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:14:38.77 ID:RgU87GNAO
杉浦「で、みんなでなんの話してたの?望月の事?」
榊原「うん。グレたって言うほどじゃないけどいい加減どうにかしたくて…」
杉浦「解決策は?」
榊原「今のところまだ…」
杉浦「まったく…情けないわね。分かった。私が叩き直してあげる」
榊原赤沢勅使河原「ストップ!!」
杉浦「なによ?」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:21:23.05 ID:RgU87GNAO
榊原「相手は望月だよ!?勅使河原や中尾君じゃないんだよ!?」
勅使河原「そうだ!俺達にするような事したら望月死んでしまう!!」
赤沢「お願い多佳子!あなただけは絶対駄目!!私友達を犯罪者にしたくない!!」
杉浦「失礼ね…。じゃあ誰かどうか出来る?」
榊原「それは…」
杉浦「ほら。…大丈夫よ。望月なんだから加減はするから」
榊原赤沢勅使河原(…不安だ…)
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:25:29.48 ID:RgU87GNAO
望月「……」ムスッ
榊原(あ、望月来た)
勅使河原「よぉ!えっと…久しぶりだな!」
望月「……なに?」ギロ
勅使河原(睨まれた…迫力ないけど)
杉浦「…望月。ちょっといい?」
勅使河原「待て杉浦!まだ早い!」
杉浦「勅使河原うるさい」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:29:28.02 ID:RgU87GNAO
望月「…なに杉浦さん」ムスッ
杉浦「…そういう態度とるんだ」イラッ
『おい…あそこ』ザワザワ
『杉浦さんと望月君ケンカ…?』ザワザワ
赤沢(みんな見てる…。多佳子ホントに加減しなさいよ…)
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:36:36.43 ID:RgU87GNAO
望月「…なんなの?早く言ってくれない?」ムスッ
杉浦「…あんたいい加減にしなさいよ」プチッ
望月「なんのこ…」
―バッシーン!―
望月「ぶっ!」
杉浦「……ふん」
赤沢(フ…)
一同(フルスイングビンタァーー!!!?)
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:42:11.70 ID:RgU87GNAO
望月「っ…!なにする杉浦「黙れ」
望月「」ビクッ
『ヤバいってあれ…』ザワザワ
『杉浦さんキレてるよ…』ザワザワ
赤沢(多佳子ーーっ!!)
勅使河原(やり過ぎーーっ!!)
榊原(手加減もくそもないよ…)
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:51:51.43 ID:RgU87GNAO
杉浦「…あんたね、そんな態度とってるから…。ほら、クラスを見て?みんなあんたがそんなふうになってるからこんな空気になるの」
小椋(多佳子のビンタのせいです…)
杉浦「迷惑なの。はっきり言って」
綾野(もっちーにそんな事言ったらダメだよ…死んじゃうよ…)
杉浦「女々しいのよあんた」
見崎(……怖い)
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 21:58:16.98 ID:RgU87GNAO
杉浦「…あんた先生が好きだったから悔しくてこんな悪い態度とるんでしょ?」
望月「…ふん」
杉浦「…今はまだ先生は事情を知らないけど。でもね、事情を知ったら一番悲しむのは先生じゃないの?」
望月「…!」
杉浦「分かる?あんたは好きな人を自分で悲しませようとしてるの。それってどうなの?」
望月「……」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 22:04:38.90 ID:RgU87GNAO
杉浦「…一応聞くけどあんた男なんでしょ?」
望月「…うん」
杉浦「男ならね、どんなに辛くても好きな人の幸せを祝ってやりなさいよ。泣きたくてもこらえて『おめでとう』って言ってやりなさいよ。そういうのが男なの」
望月「……」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 22:17:14.94 ID:RgU87GNAO
望月「……杉浦さん。僕が間違ってた」
杉浦「……ごめんね望月。やり過ぎちゃった」ホッペナデナデ
望月「ううん。僕目が覚めたよ」
杉浦「そっか…。良かった」
望月「うん…」
赤沢(…一応解決かな)
勅使河原「なぁ…俺望月みたいなフォローされた事ないんだけど」
中尾「…キャラだろ」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 22:31:59.77 ID:RgU87GNAO
杉浦「あ、そうそう」
望月「なに?」
杉浦「こんな事言うのも変だけど、いつもと違って生意気で強がってた望月もなんか新鮮で可愛らしかったよ?」アタマナデナデ
望月「ちょっと!//」
赤沢(飴と鞭…)
多々良(あぁ、私の弟がとられた…。私も可愛いって頭なでながら言いたいのに…)
有田(それで終わり!?…分かった!今から人目のつかない所に行ってお仕置きね!?カメラカメラ…)
柿沼(ちょっと!その役目は榊原君でしょ!?…はっ!このシチュエーション、杉浦さんを男体化すれば!!そうよ杉浦さんなら男になれる!ふっふっふっ…)
榊原(…また邪なものを感じる)
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 22:43:36.28 ID:RgU87GNAO
~~
三神「…以上で朝のHRを終わります。…そして私も今日で学校を去ります。みんな…今までありがとう」
望月「…先生っ!」ガタッ
三神「望月君?」
望月「言ってないのは僕だけなので……結婚おめでとうございます!」
三神「…ありがとう。…良かった、望月君祝ってくれないから私なんか悪い事したかもって悩んでたの」
望月「それは…」
勅使河原「まぁそりゃそうだろ!だって杉浦「勅使河原黙れ」
勅使河原「……はい」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 22:51:47.36 ID:RgU87GNAO
三神「ふふっ。…あれ?そのほっぺた…」
望月「あっ…これは…」
杉浦「……」
『……』ザワザワ
三神「どうかしたのみんな?」
杉浦「……私です」スクッ
『!』ザワザワ
望月「…杉浦さん?」ビクビク
杉浦「……」
赤沢(多佳子!さすがに分かってるよね!?言っちゃ駄目よ!?)
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 23:00:41.96 ID:RgU87GNAO
三神「…なんでなの?」
杉浦「朝望月と喧嘩をしてつい…。訳は言えませんが、でも望月は悪くありません。全部私が悪いんです。」
望月「杉浦さん…そんなこと…」
杉浦「望月はいいの。…先生、とにかく望月は悪くありません。朝も謝ったけど、ごめんね望月」
望月「…ううん。杉浦さんは悪くないよ」
三神「……なにか隠してるようだけど…問題なさそうね。分かったわ」
杉浦「…はい、すいません」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 23:09:36.06 ID:RgU87GNAO
三神「…それにしても杉浦さん。あなた少し手が出るの早い所直した方がいいわよ。勅使河原君や中尾君相手ならまだしも…」
勅使河原「ちょ、先生ひでぇよ!」
中尾「そうッスよ!俺達だって別に殴られたい訳じゃないんスよ!?」
三神「そうなの?私てっきり…」
勅使河原「…どんな目で見られてんだよ俺達」
杉浦「…そうですね。気をつけます」
三神「ふふっ。…はい、じゃあみんな最後までよろしくね」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/08(土) 23:40:43.26 ID:RgU87GNAO
~~
勅使河原「よっしゃ学校終わり!結婚式は明後日の日曜だよな!?」
榊原「うん」
三神「恒一君ちょっといい?」
榊原「え?今は先生じゃ…」
三神「なに言ってんの。今日でもう先生じゃなくなったから普段通りよ」
榊原「そうですか。で、なんですか怜子さん?」
三神「朝も言ったけど今日結婚式の準備で私達いないから留守番お願いね?」
榊原「分かってますって」
三神「オッケー!じゃあ私もう行かないと行けないからよっろしっくね~♪」スタコラ
勅使河原「……相変わらず先生とプライベートの切り替えすげぇな」
榊原「うん」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:09:40.41 ID:Zv2Fyt/AO
勅使河原「よし!せっかく明日休みなんだし今日はがっつり遊ぼうぜ」
榊原「さっきの話聞いてた?僕留守番なんだけど」
勅使河原「だからサカキんちで遊べばいいじゃん」
望月「何をして?」
勅使河原「サカキんちゲームとかないから…。あ、そうだ!結婚の前祝いでパーッと飲もうぜ!」
榊原「おい!未成年だろ!」
望月「…僕はお酒はこりごりだよ」
勅使河原「つれねえなぁ」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:18:35.14 ID:Zv2Fyt/AO
綾野「お、なんか楽しそうな話してる~♪」
勅使河原「いや、サカキんちで結婚式の前祝いで飲もうとしてるんだけどこいつらノリ悪くて…」
小椋「楽しそうじゃん!私も行く!」
勅使河原「おお!大歓迎だ!…さぁサカキ。この空気をお前は壊せるのか?」
榊原「…分かったよ。でも僕は飲まないしみんなも飲み過ぎないでよ?」
勅使河原「決まりっ!」
赤沢「こらー!あんた達聞いてたわよ!」
勅使河原「うわぁ赤沢!?」
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:28:15.39 ID:Zv2Fyt/AO
赤沢「まったく!未成年でしょ!?…ねぇ多佳子、言ってあげて」
杉浦「私も参加していいかな?」
勅使河原「杉浦が来るとか意外だな!もっちろん!」
赤沢「多佳子!?」
杉浦「あら、行かないの?そっかじゃあね」
赤沢「う…」
勅使河原「行かないのか~?そっかぁ俺達はサカキんちで楽しむかなぁ~」ニヤニヤ
赤沢「…っ!…分かったわよ!参加します参加させて下さいっ!」
勅使河原「…へへっ。おうっ!」
望月(榊原君の家だからやっぱり行きたいんだろうなぁ…)
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:32:09.93 ID:Zv2Fyt/AO
榊原「……」チラ
見崎「……」ボー
赤沢「…見崎さんは誘わないの?」
榊原「え?」
勅使河原「お前がそんなこと言うなんて…」
赤沢「なによそれ!…誘いたいんでしょ?私に気を使わなくていいから」
榊原「…ありがとう赤沢さん」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:41:45.24 ID:Zv2Fyt/AO
榊原「見崎。今から僕の家でみんなで遊ぶけどくる?」
見崎「え?……いいの?」チラ
赤沢「…少しは私達交流を深めた方がいいわ。…みんなが気を使うからね」
杉浦「素直じゃないわね」
赤沢「うるさい!…で、どうするの?」
見崎「…じゃあ行こうかな」
榊原「うん!」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:47:47.77 ID:Zv2Fyt/AO
~~
勅使河原「酒も食材も買ったし、準備万端!」
榊原「この人数の料理を作るのは大変だなぁ…」
小椋「私も手伝うから大丈夫だって」
杉浦「私も。…泉美もよね?」
赤沢「もちろんよ!」
綾野「泉美料理出来たっけ?」
赤沢「…お皿とか頑張るの」
見崎「…頑張ってみんな」グー
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 00:53:04.97 ID:Zv2Fyt/AO
風見「何を持ってるんだ勅使河原?」
勅使河原「うわぁ風見!?…と桜木…。なにしてんだよ?あ、デート?」
桜木「あ…えっと…//」
風見「話をそらすな!お酒なんか持って何をする気だよ!」
勅使河原「何って酒は飲む以外なんかあるか?」
風見「お前な!!」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:00:31.90 ID:Zv2Fyt/AO
勅使河原「怒んなって。お前もサカキんち来るか?」
風見「行くわけないだろ!まだ未成年だよ!ねぇゆかり?」
桜木「……」
風見「…ゆかり?」
杉浦「ゆかり来たいんでしょ?おいで?」
桜木「……えっと…私もいいですか?」
風見「ゆかり…」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:08:25.92 ID:Zv2Fyt/AO
勅使河原「お、桜木も来るか。…お前はどうすんだよ~?」ニヤニヤ
風見「う…」
桜木「智彦君が一緒なら行きたいです。…せっかくだし行きませんか?」
綾野「ゆかりもこう言ってるんだよ?来ようよ♪」
風見「…分かったよ」
桜木「ありがとう智彦君♪」
勅使河原「…桜木には勝てないなお前」
風見「…うるさい」
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:21:23.92 ID:Zv2Fyt/AO
~~
榊原「あ、小椋さんそっちの青い容器の方の塩取ってもらえる?」
小椋「はい。塩も使い分けてるんだね」
杉浦「にんじん切れたよ」
榊原「ありがとう。…なんで星形のがいくつかあるの?」
杉浦「ん?当たりつき」
榊原「…あっそう」
赤沢「ねぇ!まだこれ持って行ったら駄目!?」
小椋「まだって何回言わせるの?頑張りたいのは分かるけど待ちなさいって」
杉浦「泉美、ハウス」
赤沢「……」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:26:16.32 ID:Zv2Fyt/AO
見崎「まだかな」グー
望月「見崎さん意外とよく食べるもんね」
勅使河原「ていうかお前も手伝って榊原にいいとこ見せればいいのに」
見崎「…私が手伝ったら今日お酒だけになるけどいいの?」
勅使河原「そうッスか…」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:31:02.89 ID:Zv2Fyt/AO
桜木「私も手伝った方が…」
綾野「だーめ。逃がさないよ♪」
桜木「うぅ…」
綾野「さぁ白状しなさい!二人はどこまでいったの?チュー!?チュー!?」
桜木「それは…えっと…//」
風見「ゆかり答えなくていいからね」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:38:59.55 ID:Zv2Fyt/AO
赤沢「ほら出来たわよ!」ドヤ
綾野「泉美は持って来ただけじゃん」
赤沢「別にいいでしょ!」
勅使河原「よしみんな!飲み物持ったか!?…ってサカキと望月は本気で飲まないんだな…」
榊原「言っただろ。それに一人はシラフの人いないと不安だから…」
望月「もうあんな目に会いたくないから…」
60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 01:49:39.10 ID:Zv2Fyt/AO
勅使河原「よしじゃあ!……あ、なんに乾杯する?」
小椋「別になんでもいいじゃん」
綾野「なに言ってんの!?一番大事だよこれは!」
赤沢「じゃあなんにするのよ…」
見崎(先生の結婚祝いじゃなかったっけこれ…)
風見「…もう、望月を慰めよう、でいいんじゃないかな」
望月「えぇ!?」
勅使河原「お、それだな!…じゃあ傷心の望月に…」
「「「カンパーイ!」」」
望月「…みんなひどいよ」
杉浦「よしよし」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:32:13.93 ID:Zv2Fyt/AO
…
……
榊原(……状況を整理しよう。…まずは風見君と桜木さん…)
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:33:22.97 ID:Zv2Fyt/AO
風見「えへへ~ゆかり~」ベッタリ
桜木「ちょっと智彦君…みんな見てるから…//」
風見「…今日は頭撫でてくれないの?」ジー
桜木「だからみんなが…もう…//」
榊原(引くくらい甘えすぎだよ風見君。今日はっていつも撫でてもらっているんだ。…そしてそれに絡む小椋さん…)
63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:34:20.60 ID:Zv2Fyt/AO
小椋「ゆかりーっ!もう風見と●ったの!?●ったんでしょ!お~し~え~ろ~よ~♪」
桜木「してませんっ!//」
小椋「またまた~♪」
榊原(小椋さんもうオッサンみたいな絡みだよ。…そして勅使河原と綾野さんは…)
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:35:37.44 ID:Zv2Fyt/AO
勅使河原「くそっ…俺頑張ってるのに赤沢は見向きもしてくれねぇ…なんでだよっ…」グスッ
綾野「私もだよ…もうやんなっちゃうよ。…鳴ちゃんばっかり…」グスッ
榊原(二人は泣き上戸なんだ…。意外だよ。…もっと意外なのが見崎と赤沢さんが絡んでる事だけど…)
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:37:24.40 ID:Zv2Fyt/AO
見崎「もう飲めないからやめて…」
赤沢「なによ~!私の酒が飲めないっていうのか~!」グラグラ
見崎「赤沢さんうっとうしい…」
赤沢「なに~!?恒一君といい感じだからって強気になってるわね~!ふっふーん、私が奪ってやるもんね~」
見崎「…ダメッ!」
榊原(二人が仲良さそうなのはいいけど…なんか僕は複雑な気分だな。…そして一番意外というかカオスというか…。望月と杉浦さん…)
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:40:40.73 ID:Zv2Fyt/AO
杉浦「……」ギュー
望月「そろそろ離して…//」
杉浦「やだ」ギュー
望月「…だいたいなんで僕を…//」
杉浦「言ったでしょ?私一人っ子だから弟が欲しかったの。望月ちょうどいいから。…ちょっとお姉ちゃんって呼んでみて?」ギュー
望月「やだよ恥ずかしい…//」
榊原(確かに姉弟に見えるけど…杉浦さん、思春期の男子にそれはまずいよ…。ていうか望月男として見られてないよね)
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:54:25.07 ID:Zv2Fyt/AO
小椋「私はっ!トイレにっ!行って来ますっ!」
赤沢「缶置いて行きなさいよ!あははっ!いっトイレ~!」
見崎「赤沢さんそれはつまんない…」
赤沢「なにを~!こうしてやるっ!」ツネッ
見崎「いひゃいいひゃい!あかじゃわしゃんやめて!」
杉浦「あんなお姉ちゃんみたいにはなったら駄目よ?」
望月「えぇ!?小椋さんよりも下なの僕!?」
杉浦「当たり前よ。私の妹が小椋であんたは末っ子」
望月「せめて小椋さんよりは上がいいな…」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 02:59:49.42 ID:Zv2Fyt/AO
風見「ゆかり~大好きだよ~」ベッター
桜木「…それは二人きりの時にだけ言って下さい//」
勅使河原「なんだよあいつら…当て付けかよっ…」グスッ
綾野「ひどいよ…うぇ~ん!」グスッ
榊原(……どうしようこれ)
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:10:03.60 ID:Zv2Fyt/AO
<ただいまーっ!
榊原「嘘!?怜子さんなんで!?」
赤沢「ヤバいヤバいどうしよう!?」
勅使河原「なにがあったんだよ~…?」グスッ
赤沢「あんた達はとにかく泣き止め!えっと…」ワタワタ
榊原「とりあえずテーブルは布被せるから!」
赤沢「うん!…ゆかり達は動けそうにないからとりあえずカーテン被って存在消しなさい!」
桜木「そんな!?」
赤沢「大丈夫!ゆかりはともかく風見はなんか存在消せる気がする!」
73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:15:07.80 ID:Zv2Fyt/AO
三神「あら、みんないらっしゃ……なんで正座してるの?」
榊原「いえ…」
赤沢「結婚される先生の前なので礼儀正しくしようと思いまして…」
三神「…なんで望月君は杉浦さんの上に座ってるの?」
杉浦「…弟です」
望月「…お姉ちゃんです」
杉浦「…!…やっとお姉ちゃんって呼んでくれたね…。お姉ちゃん嬉しいな…」
赤沢「いやそういうのいいから」
75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:22:40.57 ID:Zv2Fyt/AO
三神「……どうしてあなた達は泣いてるの?」
勅使河原「己の無力さに…」グスッ
綾野「現実の非情さに…」グスッ
三神「……」スッ
榊原「怜子さん!カーテンには近付かない方が……」
―シャー―
風見「ゆかり~」ムニャムニャ
桜木「……ごめんなさい」ガタガタ
76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:27:29.74 ID:Zv2Fyt/AO
三神「……テーブルの上、お酒よね?隠してるけど」
榊原「…いえ」
三神「ふーん」
小椋「イェーイ!小椋由美!恥ずかしながらトイレから戻って来ましたっ!」ドタドタ
赤沢「ちょっと由美!先生が…」
小椋「あ、ホントだ先生じゃ~ん!お邪魔してま~す!」
三神「……」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:34:30.53 ID:Zv2Fyt/AO
赤沢「由美!だからそうじゃなくて…」
小椋「え?あ、そっか。先生は人妻にランクアップしたんだ! さ倍増じゃないですか!」
三神「……小椋さん。手に持ってるものはなに?」
小椋「やだなぁ先生~!先生だって大好きでしょおさ……あ」
三神「……」
小椋「……」
榊原「…怜子さん怒ったら怖いんだ…」ボソボソ
赤沢「…なんでこのタイミングでそんなこと言うの?…」ボソボソ
榊原「…なんとなく…」ボソボソ
赤沢「…そう…」ボソボソ
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 03:53:41.92 ID:Zv2Fyt/AO
…
……
三神「本当いい根性してるわねあなた達。元とはいえ先生の家で酒盛りなんて」
『……』
三神「…楽しかった?」
小椋「……はい。とても…」
三神「でしょうね」
『……』
三神「テーブルの上にあんなに…これとかビールじゃない」スッ
『……』
三神「なんなのよみんな……うらやましい」
榊原「……へ?」
―カシュッ―
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:00:11.58 ID:Zv2Fyt/AO
三神「もぉ~私も混ぜてよ!」グビグビ
榊原「……は?」
三神「なに?あ、帰って来たのは準備が一段落ついたから休憩よ?また行かないと行けないから一本だけ!許して恒一君!」
榊原「そうじゃなくて…怒られるかと…」
三神「え?怒ってるように見えた?」
杉浦「だっていい根性してるとか…」
三神「うん。そりゃそう思うでしょ普通。それが?」
杉浦「え?」
三神「え?…あ~深読みしちゃった?そのままの意味よ」
『……』
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:05:35.26 ID:Zv2Fyt/AO
三神「だいたいもう先生じゃないし、外で飲んでる訳じゃないからいちいち言わないわよ」
赤沢「…そうですか」
三神「それに教え子と飲むなんてこれ以上嬉しい事はないから。こんなに早く一緒に飲めて先生嬉しいっ♪」
榊原(…もう何も言うまい)
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:16:24.43 ID:Zv2Fyt/AO
三神「あ、ねぇねぇ桜木さん!?アツアツのとこ悪いけどもう風見君としたの!?」
桜木「ちょっと!」
小椋「それが先生、まだしてないらしいんですよ!」
三神「なんで?あなた達の年頃はもうモンモンしてるんじゃないの?…あ、どうせ大切にしたいとかそんな理由ね」
小椋「そうなの!?」
桜木「知りませんっ!」
三神「あなたがそんな態度だから風見君怖じ気づくのよ。よし!桜木さん、あなたから誘いなさい!いくら風見君でもその気になるわよ!」
小椋「先生からのお許しが出たぞ!行けゆかり!乱れろ!」
桜木「もうやめてくださいっ!//」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:26:35.53 ID:Zv2Fyt/AO
榊原「怜子さんゲスい話はやめましょうよ…」
三神「あら、恒一君もちゃんと見崎さんとしてあげなさいよ?ていうかしたら報告する事!」
榊原見崎「しませんっ!」
三神「…見崎さん。そんなこと言ってたら恒一君取られるわよ?ねぇ赤沢さん?今チャンスよ!」
赤沢「あら、許可が出た事だしこの際…」
見崎「ダメッ!」
三神「ふっふっふっ…。昼ドラの予感♪」
榊原「誰のせいですかっ!」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:34:52.67 ID:Zv2Fyt/AO
三神「ほらあなた達もいい加減元気出して」
綾野「…でも」グスッ
三神「好きな人が振り向いてくれないのは辛いけど…だったら泣くよりも凄い人になって見返してやりなさい!付き合わなかった事を後悔させてやるのよ!」
綾野「…分かりました!私頑張る!覚悟しろこういっちゃん!」
勅使河原「…俺もだ!見とけよ赤沢!」
三神(…まぁそんなことしたら相手から嫌われるだろうけど、元気出たならいっか)
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:42:30.90 ID:Zv2Fyt/AO
三神「…それにしても意外ね。あなた達そんな関係だったの?」
杉浦「弟が出来ました。親が頑張ってくれたので」
望月「だから弟じゃないって!」
三神「まぁまぁ。でも望月君嬉しかったんじゃない?杉浦さん 大きいし」
杉浦「え?そんなふうに私の事…。駄目よ!私達は姉弟なのよ!?」
望月「もうそれやめて!」
三神「朝の事はホントに大丈夫そうね♪」
杉浦「はい。ただの姉弟喧嘩なので」
望月「だからやめて!!」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 04:52:10.97 ID:Zv2Fyt/AO
三神「…ところでこれなんの飲み会なの?」
杉浦「うちの弟が失恋したので慰めるために…」
望月「ちょっと!!」
三神「え?誰々!?」
杉浦「…先生ですよ」
三神「……マジで?」
望月「…酷いよ言うなんて」
三神「そんな…。駄目よ!私にはあの人がいるのに!…あぁ!なのになんなのこの気持ち!?」クネクネ
赤沢「あ、人妻が悶えてる」
小椋「 ーい ーい!」
杉浦「…元気出して」ナデナデ
望月「誰のせい!?」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:05:05.23 ID:Zv2Fyt/AO
小椋「由美ちゃんマジ巨 !セイッ!」
鳥「ユミチャンマジキョウエ゙エ゙ェッグ…」
赤沢「あははっ!あの鳥正直ね!」
小椋「こいつケンタッキーにしてやろうか!?」
鳥「レーチャンドーシテオヨメニイケナ三神「行ったわよ!!つまみにしてやろうか!?」
赤沢「あははっ!先生自分ちのペットにっ…!」
見崎「…赤沢さん笑うんだね。びっくりした」
榊原「いや、そりゃ笑うでしょ…」
見崎「…今日はちょっと赤沢さんと仲良くなれた気がする」
榊原「良かったね…」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:12:35.47 ID:Zv2Fyt/AO
―プルプルップルプルッ―
勅使河原「あ、中尾から電話だ」
杉浦「…切れた。なんだったんだろ?」
勅使河原「あいつも飲み会誘ったんだけど、用事があるからって来れなかったんだ」
杉浦「寂しいから様子探ろうとしたんだろうね」
勅使河原「だろうな」
三神「…ねぇ。ちょっと中尾君にイタズラしない?」
勅使河原「どんな?」
三神「ふっふっふっ…」
88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:16:38.39 ID:Zv2Fyt/AO
~~
中尾「…あ、出たな!もしもし!」
『もしもし。なに?』
中尾「あれ?その声は杉浦か…。まぁいいや。今どんな感じだ?」
『どんな感じって…今ゆかりと風見がおっぱじめたところ』
中尾「……は?」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:23:02.19 ID:Zv2Fyt/AO
『とりあえずみんなに携帯近づけるから…』
中尾「……」
『駄目よ望月君!私はもう人妻なの!やめて!』
中尾「……」
『恒一君。見崎さんなんて私が忘れさせてあげる…ほら来て?』
中尾「……」
『…まぁこんな感じでこら由美!胸を触るな!いやっやめ…』
―プツッ―
中尾「……」
中尾「うおおおぉーーーい!!!?」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:27:07.55 ID:Zv2Fyt/AO
中尾「なにが…なにが起こってんだよ!気になるだろうがああぁー!!」
『中尾君…もう休憩終わりだよ?』
『早く練習始めるぞな』
中尾「…くっそ…。おい!今からバリバリ練習するぞ!いいな!?」
『そのつもりだけど…』
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/09(日) 05:40:47.77 ID:Zv2Fyt/AO
~~
杉浦「今頃あいつ気になってしょうがないでしょうね。…ていうか由美ホントに●●ないでよ」
小椋「なにをっ!巨 だからっていい気になるな!」
見崎桜木(…一番の被害者私達だと思う…)
三神「ふっふっふっ…今頃中尾君モンモンしてるわね♪」
榊原「…怜子さん時間大丈夫なんですか?それに結局三本も飲んで…」
三神「ヤバッ忘れてた!恒一君私がお酒飲んだの内緒ね!じゃあみんな楽しんでいってねー!」スタコラ
綾野「はーい♪先生ありがとうございーます♪」
赤沢「……なんか大変ね恒一君」
榊原「…もう慣れたよ…」
94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/10(月) 23:44:31.01 ID:evMRIjkAO
…
……
榊原「…もう朝だよ。みんな起きて」
綾野「…は~い」
赤沢「頭痛い…」
見崎「……」スヤスヤ
榊原「もう…。あれ?」
勅使河原「どうかしたか~…」
95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/10(月) 23:52:18.07 ID:evMRIjkAO
榊原「おにぎりが…。なんか紙も」
『おにぎり作っておきました。起きたら食べてね。みんな昨日はありがとう!楽しかったよ!怜子』
小椋「おぉーおにぎりおにぎりー♪」
桜木「私達が寝た後にまた戻って作ってくれたんでしょうね」
風見「……むにゃ……」スヤスヤ
勅使河原「なんつーか大人だなぁ」
96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/10(月) 23:57:57.97 ID:evMRIjkAO
綾野「やったー!早速いただき!」
榊原「あ。ちょっと待って…」
綾野「うーんおいし辛っ!!?」
榊原「…やっぱりハズレつきだ」
勅使河原「……先生」
赤沢「……なにをやってるんですか」
97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:02:46.98 ID:ymfhQUhAO
綾野「酷いよ先生…」
小椋「よりによって辛いの駄目な彩に当たるとは…」
勅使河原「綾野の犠牲は無駄にしないからな!食うぞ!」
赤沢「あんた風見と見崎さんの分残しておきなさいよ」
勅使河原「分かってるって!」
榊原「ははっ。……あれ?望月と杉浦さんは…?」
98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:05:50.90 ID:ymfhQUhAO
望月杉浦「……」
榊原(……起きてはいるけどなんか声かけづらい雰囲気…)
杉浦「……昨日は酔っぱらってて変な事してごめんなさい」
望月「……いえいえ」
望月杉浦「……」
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:09:03.14 ID:ymfhQUhAO
望月杉浦「……」
杉浦「……なんかポケットに紙入ってるよ?」
望月「ホントだ……先生からだ」
杉浦「……なんて?」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:12:02.18 ID:ymfhQUhAO
望月「……『新しい恋を見つけなさい』……だって」
杉浦「……ふーん」
望月「うん……」
望月杉浦「……」
綾野(ん?なんかあの二人…)
小椋(……まさかね)
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:24:33.68 ID:ymfhQUhAO
~教室~
勅使河原「いやぁ昨日の結婚式凄かったな!」
赤沢「ホントにね…」
榊原「それにしてもまさかサプライズで猿田君達が演奏するなんてね。怜子さん泣いてたよ」
小椋「いや、なぜか中尾がアコギ持って一緒に演奏した事の方がもっとサプライズでしょ」
望月「その練習で集まれなかったらしいしね」
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:32:10.30 ID:ymfhQUhAO
~教室~
勅使河原「それにしてもあいつギター弾けるなんて意外過ぎだろ」
綾野「どうせモテたいからとかでしょ」
赤沢「しかもあいつ『任せろー』とか言ってプロみたいにギターコンコンしていきなり間違えて…」
榊原「あははっ!でもある意味盛り上がったよ」
赤沢「どうだか…。で、その中尾は?」
勅使河原「昨日張り切ったせいでダウンして休むって」
小椋「アホだ…」
103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:37:34.20 ID:ymfhQUhAO
杉浦「みんなおはよう」
赤沢「おはよう」
勅使河原「おう!」
綾野「おっはー!」
望月「……」
杉浦「あ……おはよう望月」
望月「……うん。おはよう」
綾野「……どう思う」ヒソヒソ
小椋「どうって…」ヒソヒソ
赤沢(なんか様子がおかしい…まだビンタ引きずってるのかしら?)
見崎(……)
104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 00:54:29.73 ID:ymfhQUhAO
~屋上~
望月「……」パクパク
勅使河原「……だよなあ!望月もそう思うだろ?」
望月「え!?なにが?」
勅使河原「なにがって…話聞いてなかったのかよ。…望月なんか今日おかしいぞ?ぼーっとして」
望月「そ、そんな事ないよ!?」
勅使河原「そうか?なぁなんかおかしいよなサカキ?」
榊原「うん。全然喋らないし」
見崎(……)
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:01:35.55 ID:ymfhQUhAO
見崎「榊原君」ヒソヒソ
榊原「なに?」ヒソヒソ
見崎「…望月君がおとなしい理由多分分かった」ヒソヒソ
榊原「え?…なんで分かったの」ヒソヒソ
見崎「……女の勘」ヒソヒソ
勅使河原「おいそこ!なにイチャついてんだ?」
榊原「…そんなんじゃないよ」
見崎「…後で話す」ヒソヒソ
榊原「うん」ヒソヒソ
勅使河原「ほらまた!」
望月「……」パクパク
106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:10:41.10 ID:ymfhQUhAO
~教室~
杉浦「……」パクパク
赤沢「多佳子元気ないわね。なにかあった?」
杉浦「……別に」
赤沢「そう?…なんか今日望月とギクシャクしてるし。…あ!まさか望月に杉浦「そんなんじゃないって!」
赤沢「うわっ!」
杉浦「あ…ごめん」
小椋(泉美攻めるなぁ…)
綾野(でも今チャンスだよね…)
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:19:21.96 ID:ymfhQUhAO
~教室~
小椋「ねぇ多佳子」
杉浦「…なに?」
小椋「正直に答えてね?」
杉浦「…なによ?」
小椋「望月の事どう思ってるの?」
杉浦「……さぁ」
綾野「……多佳子?」ジー
杉浦「……」
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:26:42.64 ID:ymfhQUhAO
杉浦「…………この前言ったみたいに、弟みたいな存在だとは思ってる」
綾野「……それ以上は?」
杉浦「……分からないの。自分でも」
綾野「そっか…」
小椋「そう思いだしたのはいつから?」
杉浦「…三年になって同じクラスになった時から。その時は少しだけだったけど…」
小椋「……ビンタした時くらいから?」
杉浦「……うん」
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:33:14.09 ID:ymfhQUhAO
杉浦「……でも言ったけど…好きとかそういうのなのかは分からない」
綾野「……多佳子知ってる?もっちー結構女子から人気あるんだよ?」
杉浦「…え?」
綾野「今これを聞いてどう思った?」
杉浦「……なんか嫌な気持ちになった」
綾野「だったら……多佳子はもっちーの事そう思ってるんだと私は思うよ?」
小椋「もちろん違うかもしれないから私達の考えを押し付けはしないけど…どうかな?」
杉浦「……」
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:38:21.19 ID:ymfhQUhAO
綾野「最後に一つだけいい?」
杉浦「…なに?」
綾野「多佳子はもっちーともっと仲良くなりたい?」
杉浦「……うん」
綾野「…分かった。それが聞けただけでも嬉しいよ」
小椋「ありがとね多佳子」
杉浦「…ううん」
111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:44:17.73 ID:ymfhQUhAO
赤沢「……全然状況が掴めないんだけど」
小椋「え?」
綾野「…本気で?」
赤沢「だって…私てっきりビンタの事で気まずいから変なのかと……なによその目?」
綾野「……なんてこった」
小椋「……可哀想な子」
赤沢「なによそれ!」
杉浦「……ふふっ」
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 01:55:17.70 ID:ymfhQUhAO
~美術室~
望月「……」ペタペタ
見崎「そこを青にするのは違うんじゃない?」
望月「え?…うわぁホントだ!…ありがとう見崎さん」
見崎「…望月君変だよ?」
望月「見崎さんまで…普通だよ」
見崎「……杉浦さんの事だよね?理由は」
望月「……え?」
113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 02:01:10.81 ID:ymfhQUhAO
見崎「そうだよね?」
望月「……そりゃあんなことされたんだから恥ずかしいのは当たり前だよ」
見崎「……それだけ?」
望月「……さぁ」
見崎「……人を好きになることに負い目なんて感じなくていいんだよ?」
望月「え?」
114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 02:14:39.55 ID:ymfhQUhAO
見崎「私の考えだけど……望月君はあの日から杉浦さんの魅力にたくさん触れた。そして今杉浦さんに惹かれている」
望月「……」
見崎「でもついこの前まで先生に対しても…。それなのにこんなすぐに気持ちが変わるなんて…してはいけない事、駄目な事だと思っている」
望月「……」
見崎「だから自分は気持ちを変えてはいけない。…二人に失礼だから」
望月「……」
見崎「……どうかな?違ってたらごめんね」
望月「……」
115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 02:24:29.49 ID:ymfhQUhAO
望月「……その通りだよ。だってバカみたいじゃん?この前まで先生を…それなのに……」
見崎「ううん。好きっていう感情はとても素晴らしいもの。大切にして」
望月「でも…」
見崎「それに望月君がこのせいで辛い思いをしたらその分先生だって辛いんじゃないかな?」
望月「……」
見崎「先生はそんな事で怒らないよ。望月君の新しい恋を応援してくれるはず。…望月君はそんな優しい先生だから好きになったんじゃない?」
望月「……そうだね。……ありがとう見崎さん」
見崎「……うん」
116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 02:32:43.80 ID:ymfhQUhAO
望月「……それにしてもびっくりしたよ。まさか見崎さんがこんな話をするなんて」
見崎「私だって一応女なんだからね?」
望月「そういう意味じゃないって…」
見崎「……でもたった何日かで新しい好きな人が出来るなんて…望月君浮気性あるんじゃない?」
望月「ないよ!!ていうかさっきと言ってる事が違うよ!?」
見崎「それとこれとは別」
望月「うぅ…」
見崎「…ふふっ。応援しているからね?」
望月「嬉しいけど素直に受け取れない…」
117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 02:38:22.62 ID:ymfhQUhAO
~~
榊原(こんな事があって、僕達は二人を応援するために計画を考えた)
榊原(ちなみに勅使河原には二人の事を教えていない。赤沢さんが『あいつに教えると絶対になにかやらかすから駄目』って言うから。…ドンマイ勅使河原)
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 15:59:42.92 ID:ymfhQUhAO
~教室~
風見「ゆかり…今日は…」
桜木「……一人で帰ります」スタスタ
風見「……はぁ」
赤沢「あんたまだ仲直りしてないのね」
風見「うん…」
赤沢「まぁあんなに甘えてゆかりに恥ずかしい思いをさせたんだもんね」
風見「もうその話はやめてよ…」
赤沢(まぁそっちの方が都合がいいわ)
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:04:59.67 ID:ymfhQUhAO
赤沢「私がいい案教えてあげようか?」
風見「え?なに?」
赤沢「勅使河原に仲裁を頼むのよ」
風見「なんでだよ!?」
赤沢「だってあいつバカだけど人間関係とかそういうのは器用じゃない?それにあんたと幼なじみなんだからうってつけだと思うけど」
風見「……あいつにそんな事頼むなんて恥ずかしいよ」
122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:12:43.80 ID:ymfhQUhAO
赤沢「…これ欲しくない?」ピラピラ
風見「…なにそれ?」
赤沢「恋愛映画のチケット。もちろん二枚」
風見「話が掴めないんだけど…」
赤沢「とにかく、日曜日にあんたが勅使河原を誘うならこれあげる。どう?仲直りのチャンスじゃない?」
風見「なんで日にちまで指定されるんだよ…」
赤沢「こっちもいろいろあるのよ」
123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:18:10.43 ID:ymfhQUhAO
風見「……分かったよ」
赤沢「決まりね。はいじゃあこれ。頑張りなさいよ?」
風見「…ありがとう」
赤沢「うん。…あ、私が関わってること勅使河原には内緒だからね」
風見「よく分からないけど…分かったよ」
赤沢「よし!」
赤沢(ヤバい!私ったらなんて有能なの♪)ルンルン
綾野「…泉美上手くいったみたいだね」
小椋「勘違いしてそうだけど…計画立てたの私達なのに」
124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:22:10.00 ID:ymfhQUhAO
~~
勅使河原「え!?日曜日なのか!?」
榊原「なんか予定あるの?」
勅使河原「いやぁ~…」チラ
風見「……」
勅使河原「風見のメンツのために訳は言えないけど無理なんだ…」
風見(それも言わないでくれよ…)
125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:28:41.34 ID:ymfhQUhAO
赤沢「しょうがないわね。また今度みんなで遊ぶから今回は風見のとこ行きなさい。大事な用事なんじゃない?」
勅使河原「…そうだな。今度は俺も大丈夫な日に計画立ててくれよ!?」
赤沢「もちろんよ」
榊原(…計画を知ってるから憐れで仕方ないよ。ごめん勅使河原…)
見崎(……ピエロ)
望月杉浦(……なんか怪しい)
126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:36:01.21 ID:ymfhQUhAO
~~
望月杉浦「…………」
望月「……誰も来ないね」
杉浦「……なんか聞いてる?」
望月「榊原君はお父さんに急にインドに呼び出されて、見崎さんはなぜか付き添って…。そっちは?」
杉浦「泉美はガラスで足を切って由美はお兄さんが部屋から出てきたから急遽お祝い、彩は熱…」
望月「ふーん…」
望月杉浦「…………」
望月杉浦(……絶対嘘だ)
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:46:51.92 ID:ymfhQUhAO
杉浦「……どうする?二人だけだし」
望月「……せっかくだから計画どうり遊ばない?…このままバイバイは寂しいよ」
杉浦「そうね。望月ちゃんとリードしてよ?私男の人と二人で遊んだ事ないからよく分からないし」
望月「僕だってそんなにないよ…」
杉浦「……ふーん。ちょっとはあるんだ」
望月「…小さい頃だよ?おままごととか」
杉浦「今も小さいくせに」
望月「…うるさいなぁ」
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:51:18.17 ID:ymfhQUhAO
―ガサガサッ―
小椋「なんかいい感じじゃない?」
見崎「うん」
赤沢「ふっふっふっ…。まさか尾行されてるなんて思わないでしょうね…」
見崎「だからって葉っぱの中に隠れなくても…」
赤沢「こういうのは雰囲気が大事なの」
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 16:58:57.56 ID:ymfhQUhAO
小椋「……彩残念だったね」
赤沢「嘘のつもりが本当に熱出すんだもんね。ついてないわあの子」
見崎「しかもなぜか未咲が看病しにいくし」
小椋「この前榊原君の家で言ってた双子の子だっけ?」
見崎「うん」
赤沢「二人はいつから面識あったの?」
見崎「一ヶ月くらい前未咲と遊んでた時に綾野さんとあって…波長が合ったらしくてすぐ仲良くなってた」
小椋「……看病になるのかな」
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:03:21.51 ID:ymfhQUhAO
~ゲームセンター~
杉浦「久しぶりに来たわ…」
望月「僕クレーンゲーム得意なんだ」トクイゲ
杉浦「なに自慢してんのよ…」
望月「勝負する?負ける気しないけど」フフーン
杉浦「また生意気望月になったわね…。いいわ、叩き潰してあげる」
131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:09:51.78 ID:ymfhQUhAO
杉浦「あぁ!なんでそこまで行って落ちるのよもう!!」
望月「あははっ!僕もう三個取れたんだけどなぁ~」ニヤニヤ
杉浦「……それ貸しなさい」ガシッ
望月「え?……ちょっと!下から戻さないでよ!!」
杉浦「ふん…」ポーン
『お、お客様!?気に入らないなら違うのに取り替えますからゲーム機に戻さないで下さい!!』
132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:32:34.33 ID:ymfhQUhAO
見崎「未咲以外の人と撮ったの初めて…嬉しいな」
小椋「今度彩にこのプリクラ自慢してやろうね!!」
見崎「…うん」
赤沢「ふふっ…じゃあ私トイレに行くから」スタスタ
小椋「はーい」
見崎「……赤沢さんよくトイレ行くよね?」
小椋「こういううるさい所苦手なのよ」
見崎「そうなんだ」
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:36:28.94 ID:ymfhQUhAO
『君達ちょっといい?』
小椋「え?」
『ママやパパはどこかな?小学生の子はマ見崎小椋「中学生です!」
『あ、ごめんね!じゃあ楽しんでいってね』スタコラ
小椋「……失礼な」
見崎「まったくよ」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:42:21.99 ID:ymfhQUhAO
赤沢「……なに不機嫌な顔してんの?」ハンカチフキフキ
見崎「…赤沢さんには分からない」
赤沢「え?」
小椋「そうよ!なに大人っぽくハンカチで手とか拭いてんのよ!!」
見崎「どうせ私達は手なんかピッピッで済ましますよ」
小椋「年齢偽造女!」
見崎「フェロモンただ漏れ女」
赤沢「……なにこれ。私が悪いの?」
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:47:05.45 ID:ymfhQUhAO
~映画館~
杉浦「子どもの見るものだと思ってたけど結構楽しかったね」
望月「でしょ?」
杉浦「でもあんたみたいな年の子が多かったからちょっと恥ずかしかったわ」
望月「僕達同じ年ですけど…?」
杉浦「はいはいすねない」
望月「すねてないから…もう」
136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:51:12.36 ID:ymfhQUhAO
望月「……映画館から借りたメガネ返さないとね」
杉浦「あ、そうね…ここか」ポイ
『お客様…それは自分のでは…?』
杉浦「え……も~ち~づ~き~?」
望月「やーい引っかかったー」
杉浦「こら!そんなだから子どもなのよあんたは!」
137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:55:25.88 ID:ymfhQUhAO
小椋「結構私達の年でも楽しい映画だったね」
見崎「うん。……でも…」
赤沢「なんてっ……なんていい話なのっ……」グスッグスッ
見崎「……あそこまではならないよね」
小椋「……泣くようなシーンあった?」
見崎「無かったと…思う」
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 17:58:29.10 ID:ymfhQUhAO
『ママーあのお姉ちゃん泣いてるー』
赤沢「あなたもね…大人になったら分かる時が来るわよっ……」グスッ
小椋(返事返さないでよ…)
見崎(私達もどちらかといったらまだ子どもだよ…)
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 18:03:16.65 ID:ymfhQUhAO
~レストラン~
『いらっしゃいませ。二名様ですか?』
望月「はい」
『……お煙草はお吸いに杉浦「未成年です!」
『し、失礼しました!ではお席に案内します!』
杉浦「……なによ。そんなに私フケ顔?」
望月「……僕の気持ち分かった?」
140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 18:57:20.02 ID:ymfhQUhAO
『注文は決まりましたか?』
望月「あ、はい。これとこれ下さい」
杉浦「私はこれとこれを」
『かしこまりました』
杉浦「……キッズメニューじゃなくてよかったの?おもちゃ付いてくるんだって」
望月「さっきあんな目に会ってよく言えるね…」
141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:01:31.28 ID:ymfhQUhAO
『こちら先にお飲み物のコーヒーと特濃ミルクココアです。ごゆっくりどうぞ』カチャ
望月杉浦「……」
杉浦「逆だし……なによ私が甘いの飲むのそんなにおかしい?」
望月「僕だってコーヒーくらい飲むよ…」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:03:57.20 ID:ymfhQUhAO
赤沢「見崎さんホントに良く食べるわね…」
見崎「成長期だから」モグモグ
赤沢「ふーん……」ジーッ
見崎「…なんか失礼な事考えてない?」
赤沢「さあね」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:08:55.02 ID:ymfhQUhAO
見崎「小椋さんの美味しそうだね。私もそれにすれば良かった」
小椋「食べる?はいあーん」
見崎「あーん」パク
赤沢「え…見崎さんそういうのする人なの?」
小椋「そりゃ榊原君にしてもらってるんだからあーんは慣れてるでしょ」
赤沢「ちょっと!その話詳しく!」
見崎「……教えない」
赤沢「なんでよ!?」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:11:47.81 ID:ymfhQUhAO
~~
杉浦「楽しかったね」
望月「うん。……杉浦さん」
杉浦「なに?」
望月「……話があるんだけどいいかな?」
杉浦「……うん。でもちょっと待って。メール返してなかったからこれだけさせて」ピッピッ
望月「うん…」
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:14:54.89 ID:ymfhQUhAO
小椋「なんでいい雰囲気なのに携帯いじってんのよ…」
赤沢「そういうとこ鈍感なんだか……え?…多佳子からメール…」
見崎「……なんて?」
赤沢「……『ばれてる』って…。ヤバい明日多佳子に怒られる…」
小椋「……どうしよ」
146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:17:43.33 ID:ymfhQUhAO
見崎「……続きはないの?」
赤沢「あ…下の方に書いてる。…『怒らないからとりあえず帰って』だって」
小椋「…帰ろうか」
見崎「そうだね。今の雰囲気じゃ覗くのは野暮だもん」
赤沢「……頑張りなさいよ多佳子」
147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:19:32.64 ID:ymfhQUhAO
―ガサガサ―
杉浦(…帰ったか)チラ
望月「杉浦さん?」
杉浦「ごめんもう大丈夫。……で、なに?」
望月「……」
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:25:25.44 ID:ymfhQUhAO
望月「……僕が先生を好きだったのは知ってるよね?」
杉浦「……うん」
望月「……それなのにさ、今違う好きな人が出来たらやっぱり駄目な人になるのかな?」
杉浦「……今は先生の事は?」
望月「……」フルフル
杉浦「そう……だったらいいんじゃない?」
望月「……」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:30:18.68 ID:ymfhQUhAO
杉浦「私ね、いまいち恋愛感情ってのが分からないの。…でも人を好きになるって事は素敵な事だと思うし、だいたい何がきっかけで起こるか分からないものだと思ってる」
望月「……」
杉浦「それに先生は新しい恋を見つけろって言ってるんだから、先生に負い目を感じるのは余計失礼じゃないかな?」
望月「……ありがとう」
杉浦「うん…」
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:33:29.70 ID:ymfhQUhAO
杉浦「……話は終わり?」
望月「……まだあるんだ」
杉浦「……なにかな?」
望月「じゃあさ…今僕が……杉浦さんの事を好きだって言ったら……どう思う?」
杉浦「……」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:38:35.56 ID:ymfhQUhAO
杉浦「……さっきも言ったけど私は恋愛感情ってのがよく分からないし、望月の事はなんていうか…弟みたいなものだと思ってる」
望月「……そっか…」
杉浦「……でもね、今日は楽しかったしずっと一緒にいたいと思った」
望月「…え?」
杉浦「それに望月が他の子に人気があるのを知って…嫉妬もしたの」
望月「……」
152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:42:31.43 ID:ymfhQUhAO
杉浦「だからね…これが多分……私も望月の事を好きって事なのかもしれない」
望月「じゃあ…」
杉浦「うん……これからはそういう関係でよろしくね」
望月「…うん!」
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:50:05.79 ID:ymfhQUhAO
杉浦「……ところで私の事……その、いつから…?」
望月「ビンタされた日くらいから…凄い人だなぁって…」
杉浦「ビンタで?あんたM?」
望月「もう!それだけじゃないって!……杉浦さんは?」
杉浦「私は…三年になったときから少しだけ。…こんな弟欲しかったなぁって」
望月「結局それなんだ…」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 19:54:55.73 ID:ymfhQUhAO
杉浦「あははっ。……でも望月そんなすぐに好きな人変わるんだ。…浮気が心配」
望月「しないよ!」
杉浦「冗談だって。……ねぇ?」
望月「…なに」
杉浦「…その…えっと……好きだよ…優矢君」
望月「……僕も好きだよ…多佳子ちゃん」
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:34:40.45 ID:ymfhQUhAO
~教室~
杉浦「……という事で私達そういう事になったから。ね?」
望月「うん」
榊原「ヘエ、ボクガインドニイッテルアイダニソンナコトガアッタンダ」
赤沢「ソウネマッタクヨソウシテナカッタワ」
杉浦(白々しい…)
小椋(付き合ってる、とは言わないんだね。意外と恥ずかしがりや…)
綾野「私も行きたかったよ~…」
杉浦「…なにが」ジロ
綾野「あ、いえ!なんでもないです~!」
156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:41:29.80 ID:ymfhQUhAO
勅使河原「お前ら酷いよ…俺をハブりやがって…」
赤沢「ごめんって。あんた何かやらかしそうだったから…。今度お詫びするからね」
勅使河原「くそっ…なら杉浦!お詫びとして望月のあの写杉浦「絶対駄目」
勅使河原「なんで!?」
赤沢「あんた前も言われたでしょ?あれは多佳子の武器なのよ。ねぇ多佳子?」
杉浦「……もうそれでいいわ」
赤沢「え?」
綾野(泉美分かってないなぁ…)
小椋(写真を独り占めしたいんだろうね)
157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:42:42.90 ID:ymfhQUhAO
赤沢「ところで風見はどうなったの?」
勅使河原「それがさ、あいつらなんだかんだですぐ仲直りしたから俺も空気読んで帰ったんだ。なぁ風見!!」
<うるさい!そんなこと大声で言うな!
赤沢「ふーん。良かったじゃん」
勅使河原「おう!」
158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:44:27.32 ID:ymfhQUhAO
桜木「あ……おはようございます//」ヒョコッヒョコッ
風見「あ……おはよう//」
赤沢(……歩き方が変ね)
綾野(もしかして…//)
小椋(●ったの!?とうとう●ったの!?)
見崎「……榊原君なんでこっちみるの?」
榊原「あ、いや…あはは…」
見崎「……●●●/」ボソ
榊原(それ逆効果だよ…)
159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:47:11.56 ID:ymfhQUhAO
勅使河原「あれ?桜木なんか歩き方が……あ!お前らあの後●ったのか!!?」
『え…桜木さん…』ザワザワ
『風見…やっぱりあいつムッツリか…』ザワザワ
風見「……」プルプル
桜木「……//」
赤沢「……バカ…」
160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:49:34.54 ID:ymfhQUhAO
風見「っ……勅使河原ああああぁぁぁーーー!!!!」
勅使河原「うわぁなんだよ!!?」
風見「お前少しはなあああぁぁぁ!!」バタンバタン
勅使河原「ごめんごめん!!分かったからこっちくんなああぁー!!」ドタンドタン
望月「あはは…」
杉浦「……私達はまだだからね?//」
望月「変な事言わないで!?//」
161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:53:39.07 ID:ymfhQUhAO
…
……
勅使河原「それにしても杉浦最近俺達に攻撃しなくなったよなあ」
杉浦「まあね」
中尾「だよな。助かったよ」
見崎「いたんだ」
中尾「……泣くぞ」
162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 20:58:46.45 ID:ymfhQUhAO
勅使河原「なんで大人しくなったんだ?」
杉浦「……あんた達を攻撃したらすぐに焼きもち焼く子がいるから」
望月「ちょっと!?」
勅使河原中尾「なるほど」
望月「納得しないで!」
榊原「望月……いじめられるの好きなんだね」
望月「……もう好きに言えばいいよ…」
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 21:02:02.84 ID:ymfhQUhAO
…
……
望月「……いいの?」
杉浦「男なんだからやっぱりしたいんでしょ?……初めてなんだから優しくしてよ?//」
望月「……うん//」
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 21:04:48.47 ID:ymfhQUhAO
…
……
杉浦「……しちゃったね//」
望月「うん……//。でも多佳子ちゃん意外としおらしくなるんだね」
杉浦「……変な事言わない」
望月「ははっ。これからは反撃出来るかも」
杉浦「……」
165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 21:09:22.39 ID:ymfhQUhAO
望月「…多佳子ちゃん?」
杉浦「…ふーん。そういう事言うんだ」
望月「え?」
杉浦「初めてくらいは男なんだから花を持たせてやったけど……もうこれでいいもんね?」
望月「えっと…なにを?」
杉浦「覚悟しなさいよ?」
望月「ひっ!?……」
166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) 2012/09/11(火) 21:13:23.75 ID:ymfhQUhAO
…
……
望月「」ピクピク
杉浦「……これでも私に反撃するつもり?」
望月「…とんでも……ないです…」ピクピク
杉浦「ふふっ…これからも可愛がってあげるからね?優矢君…」ナデナデ
望月「」ピクピク
~終わり~
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