1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 20:33:06.25 ID:nb6VJeL70
梓「あれ、今日は唯先輩お休みですか?」

澪「ああ、用事があるんだって」

梓「そうですか……」

律「寂しい?」

梓「寂しくないですっ」

律「素直じゃないなー」

梓「寂しくないって言ってるじゃないですか!」

紬「素直になるのって難しいよね」

梓「ああもうっ!」

引用元: 梓「すな尾」 



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 20:38:11.23 ID:nb6VJeL70
――――――――

――――

梓「まったく律先輩はすぐそういう事言うんだから」

梓「ムギ先輩まで」

梓「ちょっと張り合いがないだけで別に寂しくなんか……」

梓「ないし……」

梓「……」

梓「zzz……」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 20:44:29.12 ID:nb6VJeL70
翌朝

梓「おはよ……」

母「おはよう。あら? パジャマから何かはみ出てるわよ?」

梓「ふえ? どこ?」

母「後ろの腰の所」

梓「んぅ……?」

もふもふわふわ

梓「へっ? ナニコレ?」

梓「しっぽ……? なんでこんな」むんず

梓「ひゃう!?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 20:51:50.52 ID:nb6VJeL70
梓「え、何、何で触られた感触があるの?」

梓「んっ」ぎゅうう

梓「取れない……それにちょっと痛い」

梓「え、ええ……!? お母さんこれ取れないよぉ……!」

母「ええ? それより早く学校行かないと遅刻するわよ」

梓「ふええん、だってえぇ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 20:58:37.91 ID:nb6VJeL70
学校

梓「……」

梓(結局しっぽつけたまま学校に来ちゃった)

梓(気を抜くとスカートから出てきちゃうよ……)

梓(カバンで隠しながら登校したからばれてないと思うけど、どうしようこれ)

梓「ううん……」ピク ピク

憂「梓ちゃんおはよー。あれ?」

純「何それ? また軽音部絡み?」むんず

梓「ひゃう!? ばれてるー!?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:06:10.98 ID:nb6VJeL70
梓「実は……」

純「はい? 尻尾が生えた?」

梓「うん……」

純「……ん?」

憂「んー?」

純「そういう設定なの?」

梓「違うよ!」

純「ひっぱってもいい?」

梓「あっダメ――」

ぐぐぐ

梓「あひゃぁぁぁああっ!?」ビクビク

純「ちょっ!?」

ざわざわ……

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:14:02.68 ID:nb6VJeL70
梓「す、すっごく敏感だから……しゃわらないで……」ヒクヒク

純「マジか……」

憂「でもかわいいよ」

梓「そういう問題じゃなーい!」

梓「あうう……こんなのが先輩達に見つかったら……」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:21:25.23 ID:nb6VJeL70
放課後

唯「やっほー」

律「おい唯! 梓にねこしっぽが生えてるぞ!」

唯「何ですとっ!?」

澪「かっ……かわいいな……!」

紬「ふわぁ~、もふもふ」

梓「うう……ぐすっ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:29:05.89 ID:nb6VJeL70
律「――つまり、朝起きたら生えていたと」

梓「そうなんです……ふにゃ!? 触らないで下さいよ!」

唯「だあって~可愛すぎるよ~」

梓「んもう!」ピリピリ

澪「尻尾の毛が逆立ってる」

紬「威嚇してるのね」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:36:21.03 ID:nb6VJeL70
唯「可愛いからこのままでもいいんじゃない?」ぎゅっ

梓「ちょっ、抱き付かないで下さいよ!」フーリフーリ

律「あれは?」

澪「ゆっくり振ってるから……嬉しいのかな?」

紬「口ではああ言ってるけど尻尾は正直ね!」

梓「か、勝手な事言わないで下さい!」

唯「ふおおおぉ……! あ、あずにゃーーーん!!」ぎゅうううう

梓「ぐえぇぇ!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:41:05.43 ID:nb6VJeL70
律「ふむ……唯、ちょっと梓貸して」

唯「ええーちょっとだけだよ」

梓「物扱いしないでください」

律「デコピーン」ベチンッ!

梓「あでっ!? いったぁぁ何するんですか!」バタバタバタバタ

律「すまん」

唯「可哀想だよりっちゃん! おーよしよし痛くないよ~」ナデナデ

梓「わっ、大丈夫ですからいいですよ……」フーリフーリ

律「……うん。これはやっぱあれだな」

紬「そうね」

梓「へ?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:48:33.71 ID:nb6VJeL70
律「梓の素直じゃない性格の所為で本心がはみ出て来たんじゃないの?」

紬「うんうん。だからとっても敏感なのよ」

澪「なるほどな」

梓「澪先輩まで納得しないで下さいよ」

律「じゃなかったら何なんだよこれ」

梓「それは……猫の霊に憑りつかれたり」

澪「うううああああああああ!?」

梓「あっあっ! やっぱり私の本心でしたあ!」

律「だろん?」

梓「もうそれでいいです……」ヘナヘナヘナ

唯(わかりやすい)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:52:59.48 ID:nb6VJeL70
律「さて、原因もわかった事だし帰るか」

梓「解決方法がわからないと意味が……それに私の所為だけど練習してない……」

唯「あずにゃん早く帰ろ~」

梓「ふぅ。今行きまーす」

梓「……」チラ

梓「……」チラチラ

唯「どしたの?」

梓「あ……スカートから尻尾がはみ出てないか心配で」

唯「自分で動かせないの?」

梓「少しは出来るんですけど気を抜くとすぐ勝手に動き出すんです」

唯「そっかぁ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 21:58:34.14 ID:nb6VJeL70
梓「あんまり押さえつけてもなんだか落ち着かないし不便だな」

唯「うーん、可愛いんだけどそれは困るね」

梓「はい……」

唯「……」

唯「ねえみんな! アイス食べに行かない?」

律「おーいいねえ。どっか店はいる?」

梓「あの、私は……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:03:00.57 ID:nb6VJeL70
唯「んーん、買って公園で食べようよ。あそこなら人もいないしあずにゃんもしっぽ気にしなくていいと思うんだ」

梓「あっ……」

澪「そうだな」

唯「あずにゃんの分は私が買ってきてあげるっ! 何がいい?」

梓「……ありがとうございます。じゃあ……ストロベリーで」ピンッ

唯「わっあずにゃんしっぽ立っちゃってるよ! スカートめくれてる!」

梓「へっ? うわーー!?」

紬「これはご飯の催促ね」

澪「いや嬉しかったんだろ」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:09:33.17 ID:nb6VJeL70
公園

唯「お待たせ~」

梓「すみません」

唯「いいよ~。はいストロベリー」

梓「どもです」

梓「ぺろ……おいし」

律「ここの公園いつ来ても誰もいないな」

唯「だからいいんだよ~。昔ここで和ちゃんとかくれんぼした時に誰にもみつからないようにしてたらさー」

澪「そのまま寝ちゃって夜になっちゃったとか? なんて――」

唯「すごいっ! よくわかったね! 捨てられた冷蔵庫に入ったら開かなくなって……」

澪「当りかよっ、ってやめろおおおお……!」

梓「ふふ、あはははっ」フーリフーリ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:15:30.53 ID:nb6VJeL70
紬「あら、もうこんな時間」

澪「行くか?」

律「そうだな」

梓「それじゃあ私はここで失礼します」

唯「私あずにゃんについて行こうかなー」

梓「いえ、ここから家はすぐですから」

唯「そっか。大丈夫だよあずにゃん、もし見られてもしっぽすごくかわいいから♪」

梓「くす、そうですねっ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:22:03.85 ID:nb6VJeL70
自宅

梓「ただいまー」

母「おかえり。尻尾とれた?」

梓「取れないよ」

母「うーん、お医者さん行く?」

梓「……もう少し様子見てみる。寝たら治るかもしれないし」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:28:10.35 ID:nb6VJeL70
翌日

梓「治らない……うう……」

唯「あずにゃん元気出して、ね?」

律「今日は練習を中止して梓の尻尾対策会議をするぞ」

梓「うう……昨日も練習してないです……」

澪「病院には行ったのか?」

梓「実はまだ……切られる事になったらと思うと怖くて」

唯「でもあずにゃんの気持ちがわかって嬉しいけどな」

梓「……私はいやですよ……昨日だって私の気持ちばればれで……いやですよ……ぐすっ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:35:32.15 ID:nb6VJeL70
唯「あっあっごめんあずにゃん! そうだよね……」

澪「……やっぱり病院で」

梓「それだけはっ! これを切り離すのは何故かダメな気がするんです……すみませんわがまま言って」

紬「でもどうしたら……」

さわ子「はみ出てきたんなら押し戻せばいいんじゃない?」

律「んな無茶な」

さわ子「梓ちゃんが素直にならないからはみ出てきたのなら梓ちゃんが素直になれば自然と戻るんじゃない?」

みんな「……」

さわ子「なんちゃって――」

唯「それだよ!!」

さわ子「え、ええっ?」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:41:39.85 ID:nb6VJeL70
紬「梓ちゃんが素直に……」

律「梓が今やりたい事をするとか?」

澪「梓、何か我慢してる事とかないか? あ……言いたくなければいいんだけど」

梓「いえ、大丈夫ですけど……我慢してる事……あるかなぁ」

紬「そうだ! 梓ちゃんの尻尾が喜んだ時の事を思い返してみればいいんじゃないかしら」

澪「なるほど」

律「えっと、昨日梓の尻尾がご機嫌だった時は……」

澪「唯に抱き付かれた時に尻尾振ってたな」

梓「えっ」

紬「唯ちゃんに撫でられてた時も」

梓「ちょおっ……」

律「公園でアイス食べてる時……あれも元を正せば唯になるな」

梓「ゆ、唯先輩は関係ないですよ!」フーリフーリ

律「決まりだな」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:46:29.26 ID:nb6VJeL70
唯「あずにゃぁん……!!」

梓「うわっ、ちが、違いますってば!」フーリフーリ

さわ子「んじゃ解決策も出たみたいだし私職員室に戻るわね」

律「えー見ていかないの?」

さわ子「遠慮するわ」

澪「行っちゃった」

律「んでどうするよ」

紬「唯ちゃんと梓ちゃんがあっちのソファでお話とか色々してみるのはどう?」

律「よしそれで」

梓「ええっ!?」

澪「物は試しだよ。しっぽのためだと思って唯に甘えてみればいいんじゃないかな」

梓「それは……ちょっと」

唯「おー、よしよし、一緒にソファに座ろうね」

梓「わかりましたから子供扱いはやめて下さい」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:51:55.83 ID:nb6VJeL70
唯「あずにゃんおいでっ」ポンポン

梓「うぅぅ……はい」

唯「しっぽ見せて?」

梓「それは……」

唯「しっぽ見ないとあずにゃんが喜んでるかわからないよ」

梓「……はい」ショボン

唯「しっぽ垂れてるね。大丈夫だよあずにゃん、きっと何とかなるから元気出して」

梓「はは、尻尾が元気ないからって私も元気ないとは限らないですよ」

唯「んーん。しっぽをだらんと下げてる時は元気がなかったり身体の具合が悪い時なんだよ」

梓「へえ、先輩詳しいんですね」

唯「実は昨日頑張って覚えたんだ」

梓「え?」

唯「その、そうすればもっとあずにゃんの気持ちがわかるかなって思って……えへへ」

唯「唯先輩……」フーリフーリ

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 22:57:48.33 ID:nb6VJeL70
唯「あ……えへへ~」

梓「? あっこれはそのっ……」フーリフーリ

唯「隠さなくてもいいじゃん。あずにゃんが嬉しいと思ってくれて私も嬉しいよ」

梓「あう……////」フーリフーリ

唯「いいこいいこ」ナデナデ

梓「……っ」

唯「ちょっとだけ我慢……じゃないや、あずにゃんの心の思うままにしてみてよ。ね?」

梓「……わかりました」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:02:18.06 ID:nb6VJeL70
唯「あずにゃんって実はぎゅってするの好きだったのかぁ」ぎゅう

梓「そ、それは……」

梓「……」

梓「嫌いじゃないっていうか……その……すき、です」フーリフーリ

唯「おおぅ……////」

唯「たまにはあずにゃんから抱き付いてほしいな~なんて……。やりたくない?」

梓「……」ぎゅう

唯「あっ……にへへ」ぎゅう

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:06:57.00 ID:nb6VJeL70
梓「……うう、緊張する」

唯「リラックスリラックス。これは治療なんだから」

梓「そ、そうですよね……」

唯「あずにゃんあったかいよ」

梓「……唯先輩も、あたかいです」

唯「そう? ふふっ」

梓「……ふふ」



律「……私トイレ行ってくる」

澪「あ、うん」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:10:20.81 ID:nb6VJeL70
唯「ねえあずにゃん、これからも抱き付いていいかな?」

梓「えっと、はい、いいですよ」

唯「やったぁ。あずにゃん可愛い~」すりすり

梓「んひゃ、もう……」

唯「やっぱりあずにゃんは甘えんぼさんだったんだねっ」

梓「やっぱりってなんですか、やっぱりって」

唯「そうじゃないかな~って思ってたんだ」

梓「それじゃあ尻尾がなくてもばればれじゃないですか」

唯「そのしっぽなんだけどさ、ちょっとさわっていい?」

梓「それは……」

唯「いや?」

梓「いやじゃない、です……」

唯「ふふ、ありがと」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:15:15.43 ID:nb6VJeL70
唯「さわるね」

梓「は、はい。でも敏感なのであまり強くは……」

唯「大丈夫、優しく撫でるだけだから」

さわさわ

梓「んあっ……」

唯「平気?」

梓「あ、はい……ふぁっ、少しくすぐったいだけなので」

唯「じゃあ続けるね」

梓「はい……んっ」



澪「……私もトイレ」

紬「あ、うん」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:20:13.90 ID:nb6VJeL70
唯「あずにゃんのしっぽいい毛並みだよ。ふわふわだぁ」

梓「そうですか?」

唯「うん、さわっててすっごくきもちいよ」

梓「ありがとうございます……?」

唯「しっぽが立ってるけど、これって甘えてる時の仕草らしいよ?」

梓「んっ……だって……甘えてますから」

唯「そ、そうだね////」

梓「どうかしたんですか?」

唯「ううんなんでもっ」

梓「?」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:25:00.70 ID:nb6VJeL70
梓「あの、唯先輩」

唯「なあに?」

梓「何だか、しっぽ撫でられるのって、気持ちいいかもです」ぎゅっ

唯「ふおっ……!?」

梓「むず痒いような、落ち着くような、不思議な感じで……段々頭がぼーっとしてくるんです」

唯「そ、そうなんだ」

唯(……なんだかドキドキしてきた)

梓「もっと全体を撫でてもらってもいいですか?」

唯「う、うん。こう?」ナデナデ

梓「ンッ……はぁあ……あっ……気持ちいいです」

唯「そ、そう……よかった」



紬「わ、わたしもトイレに……」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:29:32.23 ID:nb6VJeL70
梓「んっ……にゃ……んふぁ」

唯「あ、あずにゃん変な声出てるよ」

梓「ふぁ……すみません……でも気持ちよくて……んっ」

唯(ど、どうしよう! 続けていいのかな……?)

梓「もう少しだけこのままで……」

唯「へっ!? あ、うん!」

唯(ばれてる!?)

梓「はぁ……ふぁ……んっ、ゆいせんぱい……すきー」

唯「っ!? わ、私もだよあずにゃん」

梓「えへへ~」

唯(どうしよう何だか変な気持ちになってきた……)

唯「あ、あずにゃん?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:33:58.69 ID:nb6VJeL70
律「……」

澪「……」

紬「……」

律「どうする? そろそろ戻る?」

澪「いや、うーん……でもあれをまた見るのは……」

紬「ちょっと覗いてみるね」

紬「……」

律「どうだ?」

紬「……梓ちゃん、寝ちゃってるかも」

律「なら戻るか」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:38:30.01 ID:nb6VJeL70
律「おっす、どうなった」

唯「しー、撫でてたら気持ちよさそうにして眠っちゃったの」

澪「そっか」

紬「梓ちゃん気持ちよさそう」

律「幸せそうな顔しちゃってまあ」

唯「私ひざまくらで動けないからみんな先に帰っててもいいよ?」

澪「どうする?」

梓「……ん、んん」

紬「起こしちゃったかな?」

梓「……んあ、ゆいせんぱい」

唯「おはよーあずにゃん」

梓「おはようございましゅ……?」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:43:48.10 ID:nb6VJeL70
唯「よしよし」ナデナデ

梓「えへへ……んんーっ」

梓「っふう」

梓「……あれ、私どうして唯先輩に……え、あれ?」

唯「あずにゃんにぎゅってしてしっぽ撫でてたら寝ちゃったんだよ」

梓「そうでした……か…………っ!!!」

唯「あずにゃん?」

梓「う、あ、うあああああああ……////」

律「思い出したようだな」

澪「うん……」

紬「梓ちゃん顔真っ赤」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:48:03.32 ID:nb6VJeL70
梓「あれはちがくて、そのっ!」

唯「まあまあ、しっぽをなくすためだったんだし、たまにはいいじゃない」

梓「だ、だって私……! なんだかぼーっとしてとんでもない事を……!」

律「尻尾がぶんぶんしそうだな……ってあれ?」

澪「梓! ちょっと後ろ向いて!」

梓「えぁ? はい」

紬「尻尾無くなってるよ!」

梓「えっ本当ですか!?」

唯「わぁぁ! よかったねあずにゃん! さっきのが効いたんだね!」

梓「はいっ! ……ってあれは忘れてくださいーーーっ!!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:51:26.27 ID:nb6VJeL70
唯「あずにゃーーーん!!」ぎゅううう

梓「ひゃあ!? も、もういいですってば」

律「そんな事言って嬉しいくせに」

梓「そんな事ないですっ!!」

唯「またまた~さっきなんて私の方がドキッとしたんだからね!」

澪「唯をそこまで……すごいな梓」

梓「だから違いますってばぁ~~~!!」

ぴょみん

唯澪律紬「えっ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/25(日) 23:55:41.65 ID:nb6VJeL70
梓「な、何ですか? 皆さんどうしたんですか?」

唯「あずにゃん……頭からネコ耳が……」

梓「そんなまさか……」さわさわ

梓「う、うそ!?」

唯「かっ、かわええ……!」

梓「そ、そんなあ!?」

唯「またなでなでしてあげるねっ!」

梓「結構ですっ!」

唯「素直にならなきゃだーめ♪」

梓「ひゃあん////」

律「帰ろうぜ」

澪紬「うん」



END