4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 21:35:25.96 ID:bZyyW0p10


P「お、来た来た。お疲れさん」

美嘉「お、プロデューサーおっつかれー★」

美嘉「今日も家までよろしくね~♪」

莉嘉「ふぁ………Pくんおつかれ………」

P「莉嘉は本当にお疲れだな。取材、大変だったのか?」

美嘉「あはは、なんか記者さんがアタシたちのこと気に入っちゃってね★」

美嘉「ちょっと注文多くてさ~」

P「美嘉は大丈夫なのか?」

美嘉「アタシはまだまだヘーキ★」

莉嘉「………うー、ねむーい………」

引用元: 城ヶ崎美嘉「恋モード」 


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 21:40:28.70 ID:bZyyW0p10
P「ははは、莉嘉はお姉ちゃんのようにはいかないか」

莉嘉「へーきだもん………」

P「そっか。ま、さっさと出よう。乗った乗った」

美嘉「プロデューサー、アタシ助手席座っていいー?」

P「ん、別にいいぞ」

美嘉「オッケー★」

美嘉「莉嘉、お姉ちゃん前に乗るから後ろで寝てなー?」

莉嘉「うん………そうする………」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 21:47:54.51 ID:bZyyW0p10
ガチャ トスン

莉嘉「Pくんさむいよー……暖房つけてー………」

美嘉「ダーメ、喉やられるよ~?なんか羽織るもんないの?」

莉嘉「ない……」

P「俺の上着でよければ使っていいぞ。一日着てたからアレだけど」

美嘉「ならアタシのパーカー出して……」

莉嘉「Pくんのがいい!貸してっ☆」バサッ

莉嘉「へへ~」モゾモゾ

美嘉「………」

莉嘉「ん………ふぁ………眠い…………」

P「着いたら起こすから、ゆっくり寝てな。靴脱いで横になってもいいぞ」

莉嘉「うん………おやすみ………………」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 21:53:28.57 ID:bZyyW0p10
ブロロロロ

P「莉嘉もやっぱまだ子供だなぁ」

美嘉「当たり前じゃん、12だよ?」

美嘉「アタシの真似したりして背伸びしてるけど、まだ中学一年生なんだし★」

P「……そうだな。可愛いもんだ」チラッ

美嘉「あー!今莉嘉の脚見たでしょ!変な目で見ちゃダメなんだからね!」

P「いや気持ちよさそうに寝てるなと思っただけだよ!」

P「そもそも可愛いってのもそういう意味じゃなくてだな」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 21:59:12.26 ID:bZyyW0p10
美嘉「ふーん、どうだかー?」

P「いや、アイドルだぞ!?12歳だぞ!?」

美嘉「アタシ、プロデューサーなのに  い視線送ってくる人知ってるんだけど★」

P「う………」

美嘉「とにかく、莉嘉が懐いてるからってセクハラとか絶対禁止だから」

美嘉「ホンっトに許さないからね!」

P「大丈夫だって、ちょっとは信用してくれよ……」

美嘉「  視線」

P「う、うぅ……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:04:18.95 ID:bZyyW0p10
P「だから、莉嘉はなんというか、そう、父性だよ父性」

P「『プリ撮ろっ☆』とか言われても、可愛い娘と写真って感じだし」

美嘉「………莉嘉とプリ撮ったんだ?」

P「え、それくらいはいいだろ?」

美嘉「莉嘉はなんか言ってた?」

P「宝物にするってさ」

P「それもまた可愛いよなぁ、まだ宝物とか好きな年頃なんだよなぁ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:09:17.64 ID:bZyyW0p10
美嘉「……帰ったら莉嘉とお話する」

P「え!?ダメなのかよ!?」

美嘉「結果はメールするから★」

P「なんで!?」

美嘉「メールするから」

P「…………はい……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:15:37.80 ID:bZyyW0p10
・ ・ ・ 

『~~~♪』

美嘉(あれ、莉嘉の声だよね?)

ガチャ
美嘉「莉嘉ー、起きてるー?」

莉嘉「え、お、お姉ちゃん!?わわ、の、ノックしてよ!」ガサッ

美嘉「アンタがノックするようになったらね★」

美嘉「……で、今何隠したの?」

莉嘉「え、な、何も?」

美嘉「…………」

莉嘉「…………」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:21:51.39 ID:bZyyW0p10
美嘉「枕の下になんか入れたでしょ?」

莉嘉「う………」

美嘉「鼻唄聞こえてたケド?」

莉嘉「うーっ…………」

美嘉「………プリ帳?」

莉嘉「え、なんでわかるの!?」

美嘉「お姉ちゃんだから★」

美嘉「なになに、学校の男の子か誰かと撮ったの?」

莉嘉「違うよーっ!」

美嘉「じゃあ……プロデューサー?」

莉嘉「ち、ちち違うもん!!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:26:05.31 ID:bZyyW0p10
美嘉「あ、プロデューサーなんだ。ほら、お姉ちゃんに見してみ~♪」

莉嘉「だ、ダメ!Pくんとアタシのヒミツのプリなのーっ!」

莉嘉「Pくんにも人に見せるなって言われてるもん!」

美嘉「え!?」

美嘉「へ、変なことしながら撮ったりしてる、とかじゃないよね……?」

莉嘉「うーっ!」

美嘉「り、莉嘉?」ジリッ

莉嘉「ダメーっ!ヒミツーっ!」

美嘉「莉嘉!見せなさい!!怒らないから!!」

ドタバタ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:30:20.48 ID:bZyyW0p10
・ ・ ・

美嘉「……………」

ペラッ ペラッ

莉嘉「お姉ちゃん重い……」

ボフッ

莉嘉「ぼへっ」

美嘉「…………………」

ペラッ ペラッ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:36:35.36 ID:bZyyW0p10
美嘉(……お気に入りのシールでデコられた莉嘉のプリ帳)

美嘉(ページの前半分はアタシとか、お母さんとか、学校の友達とかとのプリでびっしり埋め尽くされてて)

美嘉(でも後ろの方は、1ページに1枚だけ)

美嘉(大きめのがページの真ん中に丁寧に貼ってある)


美嘉(…………全部、プロデューサーのツーショット)

美嘉(抱きついてたり、お姫様抱っこしてもらってたり、ほっぺをすり合わせてたり)

美嘉(どれも莉嘉は満点のスマイルで)

美嘉(プロデューサーは少し困ったような優しい笑顔で)

美嘉(莉嘉の『大好き』の心でいっぱい)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:42:28.49 ID:bZyyW0p10
美嘉「……これで全部?」

莉嘉「…………うーっ……」

美嘉「取り上げたり怒ったりしないから。ね?」

莉嘉「……うん」

美嘉「普段はこれ、家に置いてんの?」

莉嘉「うん。宝物だから、お部屋で見るだけ」

美嘉「お姉ちゃん以外に見た人は?」

莉嘉「いない…」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:51:51.39 ID:bZyyW0p10
美嘉「………ならよしっ★」

美嘉「莉嘉もアイドルなんだし、こういうのはホントはダメなんだから」

美嘉「このプリは莉嘉とアタシとプロデューサーだけのヒ・ミ・ツ!」

美嘉「オッケー?」

莉嘉「……うんっ!」

美嘉「あとこれくらいならいいけど、あんまりエスカレートしないよーに!」

美嘉「特にプロデューサーが変な触り方とかしてきたら、すぐに言うんだぞ★」

莉嘉「はーい☆」

莉嘉「あのねあのね、アタシお姉ちゃんみたいになりたくてね」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 22:57:10.86 ID:bZyyW0p10
美嘉「んー?」

莉嘉「ほら、この間の夜景デートの写メ!」

美嘉「あーもー、だからあれはデートとかじゃないってば~!」

莉嘉「でもあの写メ、お姉ちゃんすっごいキラキラで、アタシ見てるだけでドキドキしちゃってね!」

莉嘉「もうわーって!わーって!」

莉嘉「それでアタシもあんな風にPくんと映ってみたいなーって思って、Pくんにいっぱいお願いしたの☆」

美嘉(……え?)

美嘉(ええ!?アタシの真似したらこのプリになったの!?)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:04:17.24 ID:bZyyW0p10
莉嘉「それでね、この間の撮影の後で近くのゲーセン行って一緒に撮ったんだけどね、Pくんったら髪の毛ボサボサだったの!」

美嘉(え、ウソウソ、あの写メのときってアタシ普通だったよね?)

莉嘉「だからアタシがね、ワックスでかっこ良くしてあげるーって言って、それでほら見てこの前髪!いつもよりなんかいいカンジでしょ☆」

美嘉(も、もしかして結構デレデレしてた?)

莉嘉「いつもこれくらいの方がPくんかっこいいと思うんだけど、Pくんってばいつも通りでいいーって聞かなくってね」

美嘉(ううん、莉嘉が喜んじゃうくらいなんだから……)

莉嘉「お姉ちゃーん、聞いてるー?」

美嘉(あの大好きオーラ、アタシも出してた……?)

莉嘉「お姉ちゃーん?」ユサユサ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:10:55.98 ID:bZyyW0p10
美嘉「え、あ、莉嘉、えーっと、もう遅いから寝な?」

莉嘉「えーっ、アタシの話まだ途中なのにぃ~」

美嘉「今くらいの時間に寝るのが一番肌にも成長にもいいの★」

莉嘉「Pくんの車でちょっと寝たから眠くないー。まだ起きてたいよーっ」

美嘉「寝ないとセクシーになれないよー?」

莉嘉「うーっ…………」

莉嘉「…………寝る」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:17:28.45 ID:bZyyW0p10
美嘉「ん、そうしな?」

莉嘉「その、プリ帳隠すから……」

美嘉「はいはいっと」スタッ

美嘉「そいじゃ莉嘉、おやすみ★」

莉嘉「うん、おやすみ……ね、お姉ちゃん」

美嘉「んー?」

莉嘉「アタシも大きくなってセクシーになれば、Pくんのことドキドキさせられるかな?」

美嘉「頑張ればね~♪」

莉嘉「……うん。頑張るっ!それじゃお姉ちゃん、おやすみ☆」


バタン

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:24:54.42 ID:bZyyW0p10
[美嘉の部屋]

ゴロゴロ

美嘉(うーん、やっぱりそんなにデレデレしてないよね…)

美嘉(……ぷぷっ、プロデューサーは大分慌ててるカンジだけど★)

美嘉(あ、そういえばこの時デート連れてってもらうようお願いしたんだっけ)

美嘉(プロデューサー、ちゃんと覚えてっかな~)

美嘉(へへへ~、観覧車デートか~♪)パタパタ

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:30:27.58 ID:bZyyW0p10



莉嘉「……お姉ちゃーん、寝れない…」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:34:21.05 ID:bZyyW0p10
美嘉「え、うわ、莉嘉!?ノックしてよ!」

莉嘉「ドア開いてたもん……あ、何見てるの?写メ?」

美嘉「え、あ!な、なんでもないっ!」

莉嘉「えーっ、お姉ちゃんアタシのプリ見たじゃーん!見せて見せてー!」

美嘉「あーもー、ほら寝ないとダメだってば。お肌に悪いよー?」

莉嘉「今日はお姉ちゃんと寝る!もっとお話したいー!」

美嘉「はー……」

美嘉「ほら、枕こっち置いて、布団入って。一度入ったらトイレ以外で布団から出たらダメね」

莉嘉「やったっ☆」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:39:40.75 ID:bZyyW0p10
莉嘉「で、ででで、何見てたの?」

美嘉「…ほらコレ、プロデューサーと前撮ったヤツ」

莉嘉「あー!うん、これこれ!ほら、お姉ちゃんすっごいキラキラしてる!」

美嘉「……そう、かな?」

莉嘉「そうだよ~!もうほら、あのマンガの主人公の女の子みたい!」

莉嘉「いいな~、恋だな~☆」

美嘉「…………恋?」

美嘉「アタシが?プロデューサーに?あはは、ないない、ないっしょ~★」

莉嘉「えーっ、こんなにキラキラしてるんだよ?せっと…説得力!説得力ないよ~!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:46:10.68 ID:bZyyW0p10
美嘉「恋……うーん、あんまり考えたことなかったかも」

莉嘉「えーっ!?なんでーっ!?」

美嘉「莉嘉、学校行っててクラスの男の子とかどう思う?」

莉嘉「子供!すぐ変なこと言うし意地悪するし!!」

美嘉「アタシもそんなカンジ。だから周りが恋だなんだって騒いでもさ、なんかかけ離れたコト、みたいな」

莉嘉「あー、恋に恋するってやつだねー、わかるよー」

美嘉「……そうなのかも」

莉嘉「あ、え、ホント!?」

莉嘉「だいじょーぶ、恋は押して押して押し倒せだよっ☆」

莉嘉「お姉ちゃんなら、絶対できるっ!えっとね、まずはデートしてね、それからね…」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:52:28.59 ID:bZyyW0p10
・ ・ ・

莉嘉「……………」スヤスヤ

美嘉(盛り上がって疲れて寝ちゃった)

美嘉(……ありがとね、莉嘉。お陰でいろいろ、気付けたかも)

美嘉(……あ、プロデューサーにメールしないと)

美嘉(うん、あとデートも早速だけど…★)


美嘉(えっと、莉嘉と話した結果…一応セーフ)

美嘉(あとは、オフの日と聞いて…夜景デートの約束、そろそろ……っと)

ピッ

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 23:58:29.66 ID:bZyyW0p10
差出人:P
件名:Re:起きてる~(・・?
本文:
いや手出すわけないだろ、そこは信頼しろって。

悪いけど先のことはあんまりわからない。
観覧車だよな?明日のロケの後なら時間あるぞ


美嘉(え、あ、明日!?え、ど、どうしよ!?)

美嘉(で、出来ればもうちょっと心の準備とか時間が…)

莉嘉「……………」スヤスヤ

美嘉(……………)


美嘉(恋は押して押して押し倒せ、だよね)

美嘉(オッケー、莉嘉★)

ピッ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:04:34.41 ID:LLEMj3x30
差出人:P
件名:Re:それじゃそれで♪
本文:
了解。
お忍びなんだから地味な格好な。
バカ言ってないで寝なさい


美嘉(もー、つれないなー。おやすみメールして寝よ)ピッ

美嘉(………恋かぁ)

美嘉(このワクワクとドキドキが、恋、なのかな)

美嘉(相手はプロデューサー)

美嘉(……うん、なんか納得かも)

美嘉(へへへ、ならいっぱいドキドキしてもらわなきゃね★)

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:11:47.54 ID:LLEMj3x30
美嘉(恋……自分をさらけ出して向かい合わないといけないんだよね)

美嘉(ちょっと怖い、かも)

美嘉(でも、なんだろ………すごく心が弾むっていうか)

美嘉(うーっ、なんかソワソワするー……)

美嘉(恋に恋する乙女、かぁ……)

美嘉(……初めての、本当の恋)

美嘉(本当だったら、これから全部、初めてだらけ)

『お姉ちゃんなら、絶対できるっ!』

美嘉(うん。恋は押して押して押し倒せ!)


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:18:38.05 ID:LLEMj3x30
美嘉(ハート全開でぶつかっていけば、きっと抱きとめてもらえるっ!)

美嘉(……ハート全開でぶつかるって、どうやるんだろ?)

美嘉(…………えーっと、漫画だと確か……)


莉嘉「……ん……お姉ちゃん……?」

美嘉「あ、ごめんね莉嘉。起こしちゃった?」

莉嘉「マンガ……?」

美嘉「うん、デート明日になっちゃって。予習」

莉嘉「大丈夫……Pくん、いつもお姉ちゃんに………ドキドキ…………」

美嘉「…………そうなのかな?」

莉嘉「うん……ん……………すぅ………………」スヤスヤ

美嘉「……ありがとね、莉嘉」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:24:15.24 ID:LLEMj3x30
・ ・ ・

P「では、これで。本日はありがとうございました」

美嘉「ありがとうございましたっ★」


P「そいじゃ行くか。あ、先に飯か?」

美嘉「後でいいよ、お腹いっぱいになって観覧車で寝ちゃったら嫌だし♪」

P「そっか。じゃ、車取ってくるな」

美嘉「あ、プロデューサー?」

P「ん?」


美嘉「アタシね、今日はこれ楽しみにしてめっちゃ頑張ったんだから」

美嘉「しっかり相手してよね★」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:31:22.53 ID:LLEMj3x30
ツギノカタドウゾー
P「お、俺らの番か。よっと……ほら、足元気をつけろよ」

美嘉「えーっ、こーゆーときはさ、こう手を取ってさ~」

P「……はい」

美嘉「お、そうこなくっちゃ♪」

ぎゅっ

美嘉「えっと、こっち回りだから……こっち側かな?」ストン

美嘉「ほら、プロデューサーも座ろ★」

P「………なぁ美嘉、手………」

美嘉「いいじゃーん、折角の観覧車デートなんだし、手ぐらい繋いでも♪」

美嘉「それに、一番上まで行ったら写真撮りたいし★」

美嘉「ほら隣座って座って♪」

P「……お手柔らかに頼むぞ?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:39:48.01 ID:LLEMj3x30
美嘉「ね、今日のアタシどうだった?」

P「百点満点!流石本番に強いって言うだけのことあるな。スタッフさんもべた褒めだったし」

美嘉「え、なんてなんて?」

P「パワフルで輝いてて正にカリスマギャル!見てるだけでときめいちゃう!とかそんな感じ」

美嘉「おーっ、今日のスタジオのスタッフさんってアレだよね、あの面倒臭いおばちゃんの」

P「……人前でそれ言うなよ?」

P「まぁ、あの人が褒めるなんて相当だからな。誇っていいぞ、これは」

美嘉「へっへへー、そっかそっかぁ★」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:45:57.33 ID:LLEMj3x30
P「何かあったのか?今までも良かったけど今日は特に満点の出来だったぞ」

美嘉「それに答える前に、プロデューサーからの評価ももっと聞きたいな~?」

P「お、おう」

P「んー、なんと言うか、本当に見ててドキドキするようなパワーがあるな」

P「本当にカリスマギャルって言葉がぴったりで、歌もダンスもバッチリで気持ちが入ってるし」

P「見てて心が踊るっていうのかな。楽しくなってくる」

美嘉「うん、うん★」

美嘉「ね、今はどう?ドキドキしてる?」

P「へ?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:51:07.51 ID:LLEMj3x30
美嘉「だってそのカリスマギャルと、隣り合わせで」

美嘉「手繋ぎながら観覧車デートしてるんだよ?」

P「………よ、よく考えたら……」

美嘉「お、ドキドキしてきた~?」

P「………ちょっと」

美嘉「ちょっとー?」

P「……かなり」

美嘉「ならよしっ★」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:54:32.82 ID:LLEMj3x30
美嘉「実はね、アタシも結構今ドキドキしてんだ~」

美嘉「こういうの、初めてだし」

P「え、意外だな」

美嘉「うん、まぁなんてかさ…アタシも背伸びしてばっかだから」

P「……美嘉がそんなこと言うなんて珍しいな」

美嘉「今日はそういう日なのー」

美嘉「あ、そろそろ頂上かな?ね、写真撮ろ写真★」

美嘉「ほらプロデューサーも!ケータイ貸してっ!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 00:57:40.42 ID:LLEMj3x30
美嘉「ほらもっと寄って寄って♪」

むぎゅー

P「おい美嘉、近い近い近い、当たってる当たってる」

美嘉「ん~?プロデューサー、好きでしょ~?」

P「いやそういう問題じゃない当たってる当たってる」

美嘉「好きでしょ~?いつも見てるもんね~?」

P「う、うう……」

美嘉「はいチーズ★」

P「えっ!?」

パシャッ

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:01:42.56 ID:LLEMj3x30
美嘉「それじゃ次はアタシのケータイね♪はい、もっかい寄って~」

ぎゅー

P「だから近いって近い近い近い」

美嘉「好きなくせに~」

P「ううう……」

美嘉「ほら、カメラこっち★」




美嘉「……ね、プロデューサー」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:05:38.21 ID:LLEMj3x30
美嘉「いつも、ありがと」



ちゅっ




P「へ?」


パシャッ

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:06:59.69 ID:LLEMj3x30
美嘉「お、バッチリ撮れたっ★あ、莉嘉に送る用に普通のも撮るよ~」

P「お、おい美嘉、お前」

美嘉「ほら、はいチーズ★」

パシャ

美嘉「ん、よしっと。それじゃ送信!」

P「おい、美嘉」


美嘉「……………………」

P「……………………」

美嘉「……………………」

P「……………………」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:09:47.94 ID:LLEMj3x30
P「なぁ美嘉、」

美嘉「昨日ね」


美嘉「莉嘉にプリのこと聞いて、見せてもらった」

美嘉「あの子、この間の夜景の写メ見てアタシの真似したくなったんだって」

美嘉「あの写メ。アタシから大好きオーラが駄々漏れ、だってさ。へへへ」

美嘉「で、久々に姉妹でコイバナなんかしちゃってさ」

美嘉「それで、なんか気付かされちゃった」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:13:51.47 ID:LLEMj3x30
P「……美嘉、俺は」

美嘉「待って待って、言い切らせて」

美嘉「それでいーっぱい悩んだんだけど。間違ってなさそう」

美嘉「アタシ、やっぱり恋してるんだなーって」

美嘉「今まで一緒にお仕事頑張ってきたプロデューサーを相手に、さ」

美嘉「このどんな理由つけても、説明が付かないこのカンジ」

美嘉「……恋、なんだと思う」

美嘉「で、ね。プロデューサーの答え、多分わかってるから」

美嘉「返事はしばらくしないで欲しいな~、なんて」

P「……?」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:17:46.40 ID:LLEMj3x30
P「……わかった」


美嘉「っ!!」パァッ


P「でも、今日みたいなこと、というかさっきみたいなのは」

美嘉「あはは、いいじゃんいいじゃん、ほっぺくらい♪」

美嘉「ほらほらアタシの初恋記念だと思ってさ★」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:20:48.48 ID:LLEMj3x30
美嘉「あのね、アタシ、まだ恋してたい」

美嘉「なんか凄いんだね、恋してると世界が全然違うんだもん」

美嘉「歌うにしても喋るにしても、トキメキがすっごいの。今までもこう、キラキラ~って感じることはあったけど」

美嘉「恋するとやっぱりなんか、世界が開ける、って言うかさ、ほら、今日なんてやっぱりバッチリだったっしょ?」

P「……そうだな。今日の美嘉は、間違いなくトップアイドルへ一直線だった」

美嘉「うん。アタシもナンバーワン目指したい。プロデューサーと一緒に」

美嘉「でもこのオンリーワンになりたいって気持ちも、やっぱり大切だと思うから」

美嘉「この気持ちも、一緒に走らせて欲しいんだ。だから、返事は走りきった後で、ね?」

P「……ああ」

美嘉「うんっ★明日からまた、頑張ろっ♪」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:24:02.97 ID:LLEMj3x30
美嘉「アタシ、もっともっと頑張るからさ。ちゃんと見ててねー?」

P「……当たり前だろ」

美嘉「約束だよ?  い視線も全部許しちゃうから、目、離さないでね★」

P「お、おう…」

美嘉「それに、プロデューサーもアタシ見る目変わるっしょ★」

P「へ?見る目?」

美嘉「そそ、だってほら、カリスマギャルの城ヶ崎美嘉が~」

美嘉「プロデューサーのコトが好きで、頑張って背伸びしてまで見て欲しくってたまらなくて~って」

美嘉「ほら、なんかよくない?どうよ?」

P「…………~~っ」

美嘉「あ、やっぱいい?いいっしょ?へへへ★」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:26:44.54 ID:LLEMj3x30
ガタン

美嘉「あ、そろそろ終わり?」

P「そうだな」

美嘉「うん、初デートにしてはいい思い出できたかも★」

P「……ならよかったよ」

美嘉「……ね、いつか、さ」

美嘉「アタシのこと見続けて、その、プロデューサーもそういう気になってくれたらさ?」

美嘉「その時はまた、観覧車デート、連れてってね★」

P「……そう、だな」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:29:32.35 ID:LLEMj3x30
美嘉「ん~っ、さて帰りますか★」

P「……おう」

美嘉「お?早速見てたね~?どこどこ?胸?脇?お腹?」

P「う、か、勘弁してくれ……」

ピピッ ピピッ


美嘉「あ、莉嘉からメール★」

P「ん、俺にも?」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:32:01.79 ID:LLEMj3x30
差出人 : 城ヶ崎 莉嘉

件名 : なし

本文 : なんぢはちデートでちゅーしてんに





美嘉「あれ?」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/30(火) 01:32:49.13 ID:LLEMj3x30
おわり