――少し前

――事務所

ｶﾞﾁｬ

ほたる「おはようござ「おっはよーございまーす！！」

ﾓ ｯ

ほたる「んァッ！？」

愛海「おはよう、ほたるちゃん、今日もいいお山だね」ﾓ ﾓ

ほたる「ひっ！！……――アァッ！！」ﾋﾞｸｯ

愛海「今日もいい声で鳴いてくれるねぇ」ﾜｷﾜｷ

ほたる「だ……らめぇェェ――――ア…先、つままないでェ……っッ――――ッ！」ﾊｧﾊｧ

愛海「ここか？ここがいいのか？」ﾂﾝﾂﾝ

ほたる「ヤだ――くゥゥゥ、……も……タってられ――んあぁぁァァ」ｶﾞｸｶﾞｸ

愛海「ふひひひひぃ」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

「あ、やばい」





早苗「くぉーらぁー！！」ﾊﾞﾀﾝ



愛海「三十六計逃げるが勝ちっ！」ﾋﾟｭｰ

愛海「トップスピードは早苗さんに負けるけど、フットワークなら負けないからーっ！」ﾋﾟｭｰ

早苗「メタリックシンバとスミロドンかーっ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

愛海「あはははーっ」

ﾄﾞｼｰﾝ

「わぷっ……え？この身長158cmで85-58-86のボディは……」ｱｾﾀﾗｰ





清良「ふふっ、愛海ちゃん。またやったのね」ｶﾞｼｯ

愛海「」



ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

早苗「やーっと、追い付いたわ……さぁ、連行するわよ」

清良「はいっ」

愛海「」









ｷﾞｬｰ

愛海（その日はほたるちゃんしか揉めないまんま、収録に出たけど）

（晴れって聞いてたのに傘でロケが中止になるし）

（共演予定の　　　　の大きい人がガチムチホ　に変更されるし）

？「じぇ！？」

（とどめに、りあむちゃんの炎上発言で私ごと出番がカットされるし散々だったよ）

（でも……それからも…………それだけじゃ終わらなかった）

――ある日

愛海「ほーたーるーちゃーんっ」ﾓ ｯ

ほたる「ひゃァァァっ！」ﾋﾞｸｯ





ちひろ「今日の愛海ちゃんの歌番組が局の不祥事で中止になったそうです！」

愛海「なんで！？」

――別の日

愛海「唯さーんっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

唯「精神コマンド“直感”☆」ﾋｮｲ

愛海「ぐぬぬ……」



愛海「凪ちゃーん！」

凪「ポエムは一時の“ひらめき”によって作り出されます」ﾋﾗｯ

愛海「ぐぬぬぬ……」



愛海「心さーんっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

心「“極”と“底力”持ちだぞ☆」ﾋﾗｯ

愛海「ぐぬぬぬぬ……」



愛海「拓海さーんっ！」

拓海「スキル【先制攻撃】発動だ！！」

ﾊﾞｺﾞｯ

愛海「あべしっ！」

「ぐぬぬぬぬぬ……」





愛海「ほたるちゃーん！」ﾀﾞｷｯ

ほたる「ふァァァっ」ﾓ ﾓ

愛海「こうこれだよ、これっ！」ﾆﾏｧ

ほたる「やァ……ひィァ――！」ﾋﾞｸｯ

――その日の午前中

みく「愛海ちゃーん、レッスンに行くにゃ」

愛海「ではそのお山を拝見！」

みく「その手は食わないにゃ！」ﾊﾞﾁｺｰﾝ

愛海「みゃ！！」

志希「にゃはは……法子ちゃんや、この志希ちゃんは無視してみくちゃんを真っ先に狙うかー！」

みく「そういう問題じゃないにゃ！」





悠貴「ﾄﾞｰｾ」ｽﾞｩﾝ

法子「ど、ドーナツならあるよ」

愛海「あ、あの……大きさじゃなくて……」

――レッスン室

マストレ「よし、全員揃ったな……まずはこのドリンクを飲んでもらおうか」

五人『失礼しました』ｸﾙｯ

マストレ「ははっ、逃がさないな」ｶﾞｼｯ

愛海「なんでアタシ！？」







愛海「」ﾁｰﾝ

マストレ「おかしいな。ゼラチンを入れ過ぎたか？」



みく「グミレベルの硬さはもはや飲物じゃないにゃ」

志希「普通、飲物にゼラチンは入れないけど……」

法子「振るドリンクみたいなのを作る気だったのかなぁ？」

悠貴「愛海ちゃん……」

愛海「はぁ……」

（最近の不幸っぷり……まるでほたるちゃんが乗り移ったみたい……）



小梅「い、今……憑依の話が……」ﾆｭｯ

愛海「違うから！びっくりするから急に出てこないで！」

小梅「……」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

愛海「な、何？本当に憑かれてるの！？」

小梅「うん…………幽霊じゃないけど」

愛海「ひぃぃぃぃ！」



？「憑依ドン……ふふっ」

？「ほら、楓さん。飲み会が無くなったからってすねてないで」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

？「あーれー」

？「お騒がせしましたー」



愛海「……あんな感じ？」

小梅「ち、違うよ……」

愛海「むぅ……」

（小梅ちゃんの話では、一時的にほたるちゃんのそれがくっついてきてるみたい）

「はぁ……」



茄子P「それじゃあ営業へ行ってくるよ」

茄子「はい、行ってらっしゃい……と、その前に」

「えいっ」ｷﾞｭｰ

ﾎﾟﾖﾝ

茄子P「あ、当たって……当たってますから」ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛ

茄子「当てているんですよ」ﾆｺｯ

「少しでも私の幸運を……って」

茄子P「あ……はい。では行ってきますね」

茄子「頑張って来て下さい！あ、今晩は天ぷらですからね」





愛海「ちっ……バカップルめ」

（……いや、待てよ）



（茄子さん＝幸運……ということは）

（茄子お山＝幸運の塊……ってことで）

（茄子お山触る＝幸運になる……ってこと！？）



「よーし……ぐへへ」ﾜｷﾜｷ







？「ほー？」

………………
…………
……

愛海「かーこさんっ」ｷｬﾙﾝ

茄子「あら？どうしたんですか？」

愛海「最近、不幸が続くから、茄子さんの幸運を分けてもらえないかなぁ……って」

茄子「いいですよ。私の髪の毛一本で穂乃香ちゃんがぴにゃこら太の景品当てたり、あかりちゃんの旅番組が大ヒットしたりしましたからね」

愛海（うわぁ……モノホンの幸運パワーだ）

「うん、それもいいけど……私としてはぁ」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

茄子「うん？」





愛海「そのお山、いっただきまぁーす！！」ﾀﾞｰｲﾌﾞ

？「我が名は緒方智絵里。国父倭の赤子にして、天に代わりて不義を討つ皇軍の兵士なり」

愛海「え゛？」

？「勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん！秘技！‘伝統墨守唯我独尊’っ！！！」ｴｲ､ﾁｮｯﾌﾟﾃﾞｽ



愛海「ぎゃおぉぉぉぉん！」ﾊﾞﾀﾘ



智絵里「また……つまらぬ者を切ってしまった」

茄子「智絵里ちゃん……やり過ぎじゃ……」

智絵里「えっと……」





「みねうちだからだいじょうぶだよ」

茄子「もう！」

愛海「ぅぅ……身体中が痛い……」

「で、でも……諦めたら試合終了って言うし……」

朋「つまり、昭和20年8月15日にクーデター騒動を起こした兵隊さんにも伝えないとね」

愛海「ケースバイケースでお願いします……」

朋「というわけで今日の獅子座のラッキーアイテムは法螺貝！」ﾎｲ

愛海「え？何で法螺貝？」ﾄﾞﾓ

朋「……じゃあ、頑張ってね」



愛海「……法螺貝かぁ」

「……ほたるちゃんを揉んでいる最中に、芳乃ちゃん辺りに出くわせそうなアイテムなんだよなぁ……」

「まぁ、今日は諦めるか」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ



――なお、法螺貝を抱えたままバラエティの収録に出たところ、通常の三倍は司会からいじられ注目を集めたそうだ



朋「本当にラッキーアイテム！？」

芳乃「さぁ？どうでしょうぞー」

？「はてさてー。ほたる殿への被害を収めようと少し罰を与えていただけでしたがー」

？「まさか、私に向くだなんて……ね」

？「ふぁー……どうするのぉ……？」

？「仕方がありませんね。私が犠牲になり……」

？「お待ちをー。今、策が浮かびましてー」

？「ん～……」

愛海「ぐぬぬ……ここ数日、誰のお山も登れていない……」

「このままではアタシの理性が崩壊する……こうなれば茄子さんのお山を絶対に征服せねば……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ



茄子「呼びました？」ﾆｭｯ

愛海「うわっ……か、茄子さんっ？！」

茄子「はいっ！」

愛海「お…………　　　　●●せて！」

茄子「いいですよ」

愛海「マジ！？」





茄子「その代わりに……」

愛海「？」

――仮眠室

茄子「どうせなら、ここで……」

愛海「え゛？もしかして、茄子さんって……ｿｯﾁﾉﾋﾄ？」

茄子「うふふっ、ちゃんと男の人も大好きですよ」

愛海「は……」

（早まったかもーっ！）

茄子「さぁ……入りましょうか」ｶﾞﾁｬﾘ





桃華「ｲ､ｲｹﾏｾﾝﾜ……」ﾊｧﾊｧ

夕美「ｵﾊﾅ…ﾁｯﾁｬｯﾀ」ﾊｧﾊｧ

千枝「ﾁｴﾊ…ﾜﾙｲｺﾀﾞｶﾗ」ﾊｧﾊｧ

藍子「ﾕﾙﾌﾜﾃﾞﾓｶﾃﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ」ﾊｧﾊｧ

由愛「ﾌﾃﾞﾂｶｲｶﾞｼﾞｮｳｽﾞﾃﾞｽ……」ﾊｧﾊｧ

みちる「ﾌｺﾞﾌｺﾞ」

あかり「ﾗｰﾒﾝﾀﾍﾞﾀｲ」

志保「ﾊﾟﾌｪ……」

ありす「ｲﾁｺﾞ」

菜々「ｺｼｶﾞｧ…ｺｼｶﾞｧ……」

愛梨「ｱﾂｲｱﾂｲ」ﾊｧﾊｧ



愛海「っ！！」

（み、みんな……彼氏持ちとの噂のみんながっ！！）

茄子「ふふっ……N　　ですか？少し、みんなを味見したくて」ﾍﾟﾛｯ

愛海「」

茄子「先に私のを触らせてあげますね」ｻﾜｯ

愛海「っ！」ﾋﾞｸｯ

（や、やわらかい！）

（……でも、それ以上にどす黒いこの塊みたいなのは何！？）

茄子「うふふっ、気がついたみたいですね」

愛海「あわわわわ……わ、私ッ！」



ｶﾞﾁｬ

茄子P「おーい、茄子さんや。もうすぐ送ってく時間だぞ」

愛海（い、今がチャンス！！）

「失礼しましたーっ！！」ﾋﾟｭｰ





茄子「……行きましたね」

茄子P「みたいだな」

茄子「はいっ」

茄子P「茄子の……は無事か？」

茄子「はい、無事ですよ……何てったって、これは」





茄子「あなたと、未来のあなたとの子供のって決まってますからね」

茄子P「ははっ、照れるな（///）」

茄子「ふふっ……茄子の想い受け取ってください」



chu!

みんな『……』

（目の前でイチャつくの止めてもらえませんかね#）ｷﾞﾘｷﾞﾘ

――後日

愛海P「というわけで、今日から棟方愛海専属でのプロデューサーをさせてもらうことになったから。よろしく」

愛海「ついに私にも専属プロデューサーがぁ……」

愛海P「一先ず」ﾋｮｲ

愛海「え？」

愛海P「冬休みの間、愛海はマストレさんに真奈美に亜季に清良に時子に早苗さんと組んで、大型施設でのコンサートの練習をしてらおう！」

愛海「」

愛海P「そうと決まれば善は急げだ」

愛海「」

「」

「」



「うわー――ん「」

おしまい