…………
………
……


卯月(衣装もよし、メイクもしてもらったし……)

卯月(デッキもちゃんと見直して、戦略もばっちり!)

卯月(後は、ステージに上がるだけ……)

卯月(……そういえば、対戦カード毎に控室が用意されてるんだよね?)

卯月(つまり、今この部屋に私と一緒にいる人が……)チラッ


お姉さん「…………」


卯月(わぁ、キレイな人……モデルさんみたい)

卯月(この人が私の……)


お姉さん「……オイ」


卯月「へっ!?」  




374: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:41:04.72 ID:GH4LVjSK0
卯月(あ、あれっ!?)

お姉さん「何チラチラ見てんだコラ」

卯月「あ、あの……違……!」

お姉さん「どうした……アタシにケンカでも売ってんのか?」ギンッ!

卯月「ひっ……」ガクブル

お姉さん「……あ!や、やべぇ!またやっちまった……!」

卯月「え……?」

お姉さん「悪ぃ!勝負事の前はどうも気が立っちまってよ……」

お姉さん「ビビらしちまってすまねぇ、そんなつもりは無かったんだ」

卯月「はい……大丈夫、です……?」

375: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:41:57.51 ID:GH4LVjSK0
お姉さん「悪かったな……オマエ、アタシの対戦相手だろ?」

拓海「アタシは向井拓海、まぁ今日はよろしくな」

卯月「し、島村卯月です!よ、よろしくお願いします……」

拓海「ゴメンな……アタシの事アイドルっぽくないなとか思っただろ」

卯月「そ、そんな事ないですっ!」

拓海「はは、いいって」

拓海「正直、アタシ自身も思ってるよ……アイドルなんてガラじゃないってさ」

拓海「アイツに会わなけりゃ、こんな恰好する事もなかったんだろうけどな」

卯月「拓海さんの、プロデューサーさんですか?」

拓海「まぁな……アタシをアイドルにしたいなんて、とんだ物好きだと思ったが」

拓海「アイツについて行ってたら、何だかんだでこんなとこまで来ちまってた」

376: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:42:43.17 ID:GH4LVjSK0
拓海「……この大会、新人の中でも特にすげーヤツが集まるんだろ?」

拓海「だが、アタシは正直大した事してきたなんて思ってない」

拓海「本当にすごいのは……そいつの方なんだよ」

卯月「拓海さん……」

拓海「だからアタシは今日、そいつに報いなくちゃならねぇ」

拓海「アタシを見つけて、ここまで連れてきてくれたアイツにな」

卯月「……それが、拓海さんのデュエルする理由なんですね」

拓海「へへ、悪ぃ……人に話すような事でもなかったな」

377: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:43:23.25 ID:GH4LVjSK0
卯月「いいえ……それにしてもアイドルとしての魅力、ちゃんとあるじゃないですか!」

拓海「あぁ?」

卯月「だって拓海さん、その人の事話してた時、すごくいい顔してました!」

卯月「その人の事、とっても信頼してるんだなって思って」

拓海「ばっ……!そんなんじゃねーよ!」

拓海「これは……そう、ここまでされてアタシが結果出さねーとアタシのプライドが許さないっていうか……」

拓海「ったく、さっきまでびびってた癖に調子のんなっての!」



ワアアアアアアアアアアアア!!



拓海「!」

卯月「……!」



378: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:43:59.20 ID:GH4LVjSK0

MC「会場の皆様……大変長らくお待たせ致しました!」

MC「年に1度のデュエルライブの祭典……!」

MC「デュエルライブカーニバルの開幕を、ここに宣言します!!」

MC「戦いのステージに集いしは、選ばれし8人の乙女達!」

MC「たった一つの栄光を掴むのは、果たして誰なのかァ――――!!」

MC「それでは1回戦第1試合!早速スタートだ―――!!」



拓海「フン、出番みたいだな……行くぜ」

卯月「……はいっ!」



379: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:44:29.90 ID:GH4LVjSK0

MC「注目の一戦目!火花を散らすのはこの二人!」

MC「漢気溢れる姉御肌、向井拓海!そして……!」

MC「新世代の風を巻き起こせるか!島村卯月の登場だ―――――!!」


未央「うおー!しまむーきたあああああーー!!」

莉嘉「卯月ちゃん!ファイトだよー☆」

モバP「とうとう、始まるんだな……」

コナミ「ああ……」

コナミ(観客の歓声……興奮……)


コナミ(思い出すな……WRGPを……)


380: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:45:11.89 ID:GH4LVjSK0
拓海「さっきは少々馴れ合っちまったが、勝負は別だ」

拓海「全力で潰しに行くぜ……覚悟しな!」

卯月「……望むところです!」

卯月(……思ったより、落ち着いてる)

卯月(みくちゃんとデュエルした時はあんなにガチガチだったのにな)

卯月(あの時から、どれ位強くなれたか……よく分からない、だけど)

卯月(ピンチも笑顔で……デュエルを楽しむ!)

卯月(それが出来れば、きっと大丈夫!)

卯月(よろしくね……私のデッキ!)

381: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:45:41.28 ID:GH4LVjSK0

MC「デュエルライブカーニバル……それは、選ばれし新星達が輝きを放つ場所!」

MC「しかし、ここはまだ栄光へのスタートラインにすぎない!」

MC「たった一人のみに与えられる栄光のステージに登るため……」

MC「激闘を制し、準決勝進出に名乗りを上げるのは果たしてどちらか!?」


MC「それでは、1回戦第1試合……」




MC「デュエル、開始イィィ―――――!!」




卯月拓海「「デュエル!」」



382: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:46:31.70 ID:GH4LVjSK0
拓海「先攻はアタシがもらう!ドロー!」手札6

拓海「……モンスターをセット!そしてカードを1枚伏せて終了」

拓海「オマエのターンだ、来な!」

卯月「わ、私のターン!」手札6

卯月(……よし!)

卯月「フォトンスラッシャーを特殊召喚!」


《フォトン・スラッシャー/Photon Thrasher》 †

特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2100/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、
このカードは攻撃できない。

フォトンスラッシャー 攻2100


卯月「自分のフィールドにモンスターが居なければ、このカードは特殊召喚できる!」

卯月「そして、ドドドドライバーを召喚!」


《ドドドドライバー/Dododo Driver》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
このカードが「ドドド」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚されたターン、
自分フィールド上の「ドドド」と名のついたモンスター1体を選択し、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。

ドドドドライバー 攻1800



李衣菜「レベル4のモンスターが2体……という事は!」


拓海(ほぉ……)

383: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:47:10.95 ID:GH4LVjSK0
卯月「行きます!レベル4のゴブリンドバーグとドドドドライバーで、オーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!来て……ラヴァルバル・チェイン!」


《ラヴァルバル・チェイン/Lavalval Chain》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
●デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。

チェイン 攻1800


卯月「ラヴァルバル・チェインの効果!オーバーレイユニットを1つ使う事で、デッキのカード1枚を墓地に送る!」

卯月「私が墓地に送るのは、ゴゴゴゴーレム!」

卯月「そしてバトルフェイズ!ラヴァルバル・チェインでセットモンスターを攻撃!」


チェイン「TUEEEEEEEEEEE!!」

セットモンスター「」バリーン

384: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:48:06.20 ID:GH4LVjSK0


楓「よしっ」

智絵里「まずは先制パンチですっ」


卯月(うん……これでゴゴゴゴーレムを墓地に送れた!)

卯月(次のターンで……!)


ジャラジャラジャラジャラ……!


卯月「えっ……?」


莉嘉「な、何あれ!」

李衣菜「相手の墓地から鎖が伸びてきて……!」


拓海「1ターン目は次のターンのための布石を打ったか」

拓海「初っ端から無理に攻め込まねぇように、慎重に動いたつもりのようだが……その攻撃は少々うかつだったな」


拓海「オマエのようなおりこうさんが、一番崩しやすいんだぜ!」


385: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 01:48:36.17 ID:GH4LVjSK0


ガシィン!



卯月「っ!?」


未央「鎖がしまむーの左腕に!」

モバP「これは……!」


アマゾネスの鎖使い「…………!」


《アマゾネスの鎖使い/Amazoness Chain Master》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、
1500LPを払って発動できる。
相手の手札を確認し、その中からモンスター1体を選んで自分の手札に加える。



コナミ(ち……また厄介なモンに引っかかっちまったな)


拓海「存分に味わってもらうぜ……侵略される恐怖を!」


392: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:55:41.86 ID:GH4LVjSK0
拓海「アマゾネスの鎖使い……こいつは戦闘で破壊され墓地に送られた時に効果を発動する!」

拓海「ライフコストは1500と少々高くつくが、相手の手札を確認する事ができる!」LP6500


楓「ピーピング効果……!」


拓海「さぁ、とっとと手札を晒しなぁ!」


アマゾネスの鎖使い「フッ!」


ぐいっ!


卯月「あぅ……!」


卯月手札

エクシーズ・ギフト ゴブリンドバーグ ゴゴゴジャイアント BF-精鋭のゼピュロス


拓海「更にその中にモンスターカードがあれば、どれか1枚をアタシの手札にする!」


モバP「なっ!?」

未央「相手から手札を奪う効果なんて……!」

393: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:56:27.48 ID:GH4LVjSK0

拓海「アタシが選ぶのは……こいつだ!」


ゴブリンドバーグ「あいやー」ヒュン


李衣菜「ゴブリンドバーグが……!」

莉嘉「●●られたー!」

モバP「莉嘉、お前どこでそんな言葉覚えてくるんだ……」


拓海「バトルフェイズはこれで終わりだな、どうする?」

拓海「最も、今の手札じゃ特にできる事なんてないだろうけどな」

卯月「……これで、ターンエンドです」


拓海LP6500 手札5
フィールド 伏せ1
卯月LP8000 手札3
フィールド ラヴァルバルチェイン

394: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:57:31.21 ID:GH4LVjSK0
拓海「アタシのターン!ドロー!」手札6

拓海「それじゃあ早速使わせてもらうぜ……」

拓海「アタシはゴブリンドバーグを召喚!」


《ゴブリンドバーグ/Goblindbergh》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 0
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

ゴブリンドバーグ 攻1400


拓海「コイツが召喚に成功した時、さらに手札から下級モンスター1体を特殊召喚できる!」

拓海「アタシはアマゾネス訓練生を特殊召喚する!」


《アマゾネス訓練生/Amazoness Trainee》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは
墓地へ送らず持ち主のデッキの一番下に戻す。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
このカードの攻撃力は200ポイントアップする。

アマゾネス訓練生 攻1500

ゴブリンドバーグ 攻1400→守0

395: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:58:27.71 ID:GH4LVjSK0
拓海「今のオマエに攻撃を止める手段はねぇ……攻めさせてもらうぜ!」

卯月「…………!」

拓海「アタシはレベル4のゴブリンドバーグとアマゾネス訓練生でオーバーレイ!」

拓海「エクシーズ召喚!来い……機甲忍者ブレード・ハート!」


《機甲忍者ブレード・ハート/Blade Armor Ninja》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/戦士族/攻2200/守1000
戦士族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上の「忍者」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。

ブレード・ハート 攻2200


拓海「ブレード・ハートの効果発動!コイツはオーバーレイユニット一つを使う事で」

拓海「このターンのみ、自分の忍者モンスター1体を2回攻撃できるようにする!」

拓海「アタシはブレード・ハート自身を選択……さぁ行くぜ!

拓海「ブレード・ハートでラヴァルバルチェインを攻撃!」


ブレード・ハート「成敗!」

チェイン「」ズバーン


卯月「くっ……!」LP7600

拓海「まだ終わりじゃねぇぞ!今度は直接攻撃だ!」


ブレード・ハート「イヤーッ!」


ズバッ!

卯月「ああっ!」LP5400


396: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:59:01.71 ID:GH4LVjSK0

楓「いきなりライフが……」

李衣菜「相手にこっちの手もバレてるし、案外大ピンチなんじゃ……」

コナミ「ヤツのデッキはアマゾネス……」

コナミ「確かにゴブリンドバーグなら、下級モンスターの多いアマゾネスの展開を補助できる」

コナミ「おまけに種族も属性も一緒だから、ああいう素材指定のエクシーズ召喚も狙えるわけか」

莉嘉「コナミんちょっと落ち着きすぎ!」

コナミ「お前らがうろたえすぎなんだよ」


卯月(確かにこっちの手は相手にばれちゃってる……)

卯月(でも、次の私のターンに回れば!)

拓海「ターンエンドだ」

卯月(よし!)

397: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 22:59:38.26 ID:GH4LVjSK0
卯月「私の……ターン!」手札4

卯月「私は手札の……」

拓海「待ちな」

卯月「えっ?」

拓海「オマエのスタンバイフェイズに、トラップを発動させてもらうぜ」

拓海「トラップカード……マインドクラッシュを発動!」


《マインドクラッシュ/Mind Crush》 †

通常罠
カード名を1つ宣言して発動する。
宣言したカードが相手の手札にある場合、相手はそのカードを全て墓地へ捨てる。
宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚捨てる。


拓海「コイツはアタシが宣言したカードが相手の手札にあれば、そいつ全て捨てさせるカード」


智絵里「そんな……!」

モバP「今の卯月の手札は相手に筒抜けだ……」


398: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:00:33.68 ID:GH4LVjSK0
拓海「オマエが手札を晒した時点で、狙ってる事なんざバレバレなんだよ」

拓海「ランク4エクシーズの召喚なんざ、みすみすやらせると思ったか?」

卯月「!」

拓海「アタシが宣言するのは当然、ゴゴゴジャイアントだ!」

拓海「さぁ、もう一度手札を晒しな!」


未央「ちょ、ちょっと!」

莉嘉「手札ならさっき見せたでしょ!手札にあるって分かってるなら、見せる必要ないじゃん!」

コナミ「いや、マインドクラッシュは宣言したカード全てを捨てさせるカード」

コナミ「今の卯月のドローでゴゴゴジャイアントの2枚目をドローしている可能性がある以上」

コナミ「相手にはそれを確認する権利がある」


卯月「…………」スッ


拓海「……ゴゴゴジャイアントは1枚か、そいつを捨ててもらうぜ」

卯月「……分かりました」手札3

399: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:01:13.95 ID:GH4LVjSK0
李衣菜「まだ卯月ちゃんの2ターン目なのに、手札がすっかりボロボロに……」

未央「こ、コナミん!ホントにマズいって!」

コナミ「お前らが騒いでてもどうしようもないっての」

コナミ「もうちょっとどっしり構えとけって」

智絵里「でも……」

コナミ「大丈夫だって、見ろよ」


拓海(……フン、手札ボロボロにしてやるつもりだったが)

拓海(運を味方に付けたか)

卯月「私は今ドローした魔法カード……オノマト連携を発動します!」


《オノマト連携/Onomatopaira》 †

通常魔法
手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから以下のモンスターの内1体ずつ、
合計2体までを手札に加える。
「オノマト連携」は1ターンに1枚しか発動できない。
●「ズババ」と名のついたモンスター
●「ガガガ」と名のついたモンスター
●「ゴゴゴ」と名のついたモンスター
●「ドドド」と名のついたモンスター


コナミ「この程度……ピンチの内にも入んねーよ」

400: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:01:48.75 ID:GH4LVjSK0
卯月「手札を1枚墓地に送って、2枚目のゴゴゴジャイアントとドドドバスターを手札に加えます!」

卯月「そしてゴゴゴジャイアントを召喚!」


《ゴゴゴジャイアント/Gogogo Giant》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻2000/守 0
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「ゴゴゴ」と名のついた
モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
その後、このカードは守備表示になる。
また、このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

ゴゴゴジャイアント 攻2000


卯月「ゴゴゴジャイアントが召喚に成功した時、墓地のゴゴゴモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる!」

卯月「来て!ゴゴゴゴーレム!」


《ゴゴゴゴーレム/Gogogo Golem》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1500
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードは、
1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴゴゴジャイアント 攻2000→守0


401: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:02:26.40 ID:GH4LVjSK0
拓海(ち……結局並べられちまったか)

卯月(手札を散々荒らされちゃったし、ここは体制を立て直す!)

卯月「私はレベル4のゴゴゴゴーレムとゴゴゴジャイアントでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!現れよ……No.55!ゴゴゴゴライアス!」


《No.55 ゴゴゴゴライアス》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2400/守1200
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分の墓地から岩石族・地属性・レベル4モンスター1体を選択して手札に加える。
「No.55 ゴゴゴゴライアス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の全てのモンスターの守備力は800ポイントアップする。

ゴゴゴゴライアス 攻2400


卯月「ゴゴゴゴライアスの効果発動!オーバーレイユニット一つを使う事で、墓地のゴゴゴジャイアントを手札に加える!」


未央「しまむー!」

楓「これなら、次のターンもエクシーズ召喚を狙える……!」


卯月「行きます!バトルフェイズ!」

卯月「ゴゴゴゴライアスで、ブレード・ハートを攻撃!」


ゴゴゴゴライアス「ゴゴゴゴゴゴゴ……!!」

ブレード・ハート「」ドカーン


拓海「ち……」LP6300

卯月「これでターンエンドです!」


拓海LP6300 手札4
フィールド なし
卯月LP5600 手札3
フィールド ゴゴゴゴライアス


402: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:03:17.88 ID:GH4LVjSK0
拓海「アタシのターン!」手札5

拓海(思ったより食らいついてきやがるな……)

拓海(なら……そろそろコイツを使うか)

拓海「アタシはフィールド魔法、アマゾネスの里を発動!」


《アマゾネスの里/Amazoness Village》 †

フィールド魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上に表側表示で存在する「アマゾネス」と名のついた
モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。
「アマゾネス」と名のついたモンスターが戦闘または
カードの効果によって破壊され墓地へ送られた時、
その「アマゾネス」と名のついたモンスターのレベル以下の
「アマゾネス」と名のついたモンスター1体を自分のデッキから特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。


卯月「フィールド魔法……!」


コナミ(来たか、アマゾネスの真骨頂が……)


拓海「……アタシはモンスターをセット、これでターンエンドだ」

拓海(踏み込んで来い……アタシのテリトリーに!)

403: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/11(土) 23:04:39.63 ID:GH4LVjSK0
一旦ここまで切りますー。

この休み中には卯月vs拓海はなんとか終わりそうです。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。

405: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:07:12.98 ID:T+vNClAe0
卯月「私のターン、ドロー!」手札4

卯月「ゴゴゴゴライアスの効果発動!オーバーレイユニット一つを使って、ゴゴゴジャイアントを手札に加えます!」手札5

卯月「そしてゴゴゴジャイアントを召喚!」


ゴゴゴジャイアント 攻2000


卯月「その効果で、墓地のゴゴゴゴーレムを蘇生!」


ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴゴゴジャイアント 攻2000→守0


卯月「レベル4のゴゴゴゴーレムと、ゴゴゴジャイアントでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!出でよ……No.39!希望皇ホープ!」


《No.39 希望皇ホープ/Number 39: Utopia》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で
攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。

ホープ 攻2500

406: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:07:57.27 ID:T+vNClAe0

卯月「更に私は魔法カード、エクシーズ・ギフトを発動!」


《エクシーズ・ギフト/Xyz Gift》 †

通常魔法
自分フィールド上にエクシーズモンスターが
2体以上存在する場合に発動できる。
自分フィールド上のエクシーズ素材を2つ取り除き、
デッキからカードを2枚ドローする。


卯月「私はホープのオーバーレイユニットを2つ取り除き、2枚ドローします!」手札5

卯月「そして、私はホープ1体を素材にエクシーズチェンジ!」

卯月「現れよ……SNo.39!希望皇ホープONE!」


《SNo.39 希望皇ホープONE/Number S39: Utopia Prime》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2510/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが相手より3000ポイント以上少ない場合、
このカードのエクシーズ素材を3つ取り除き、
ライフポイントを10ポイントになるように払って発動できる。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、ゲームから除外する。
その後、この効果で除外したモンスターの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。

ホープONE 攻2510

407: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:08:37.59 ID:T+vNClAe0


未央「おおー!しまむーうまい!」

コナミ「ああ、いい動きだ」

李衣菜「うん!エクシーズ・ギフトで手札を増やせたのも大きいけど」

楓「そのコストで墓地に落としたゴゴゴモンスターを、次のターンのゴゴゴジャイアントで吊り上げる事ができる……!」

モバP「そして、オーバーレイユニットが無くなったホープの自壊デメリットをエクシーズチェンジで回避してるって訳か……」


拓海「毎ターン切れ目なく行われるエクシーズ召喚……」

拓海「オマケに、アタシが序盤に荒らした手札をここまで回復するとはな」

拓海「流石に、一筋縄ではいかねぇか……だが気をつけな」

拓海「うかつに攻撃すれば、また手の内をさらす事になるぜ?」

卯月「っ……!」

卯月(確かに、増えた手札をまたピーピングされるのは痛い……)

卯月(だけど警戒するにしても、いつかは攻撃しなくちゃライフは削れない……)

卯月(今なら、ホープONEにゴライアス……布陣もそろってる)

卯月(ここは、強気で行きますっ!)

408: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:09:23.60 ID:T+vNClAe0
卯月「バトルフェイズ!ゴゴゴゴライアスでセットモンスターを攻撃しますっ!」


ゴゴゴゴライアス「ゴゴゴゴゴゴ!!」

アマゾネスの賢者「」ドカーン


モバP「鎖使いじゃない!」

智絵里「よかった……」

李衣菜「あんなの見せられちゃ、攻撃の度に冷や冷やしちゃうね……」


拓海「臆せず向かってきたか、その勇気は褒めてやるぜ……」

拓海「だが、ここでアマゾネスの里の効果発動!」

拓海「アマゾネスが戦闘で破壊された時、そのアマゾネスのレベル以下のアマゾネスを呼び出す!」

卯月「アマゾネスのリクルート効果……!」

拓海「アタシが呼ぶのは……!」


アマゾネスの鎖使い 守1300


未央「け、結局出てきた!」

莉嘉「この泥棒猫ー!」

409: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:10:05.11 ID:T+vNClAe0
拓海「さぁどうする、ホープONEで攻撃するか?」

拓海「その瞬間、コイツの鎖が再びオマエの手札に襲い掛かるぜ!」

卯月「戦闘で破壊した瞬間にまた手札を1枚とられちゃう……」

卯月「でも、私もこれ以上手の内を見せてあげる訳にはいきません!」

拓海「それなら大人しく引き下がるんだな」

卯月「いいえ、引き下がってもらうのは……その子です!」

拓海「何……?」

卯月「私はこれでバトルフェイズを終了……そして、手札のホープ・バスターを発動!」


《ホープ・バスター/Utopia Buster》 †

通常魔法
自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上の攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


卯月「ホープ・バスターは自分のフィールドにホープがいる時、攻撃力が一番低い相手モンスターを一体破壊できる!」

卯月「今の拓海さんのフィールドには鎖使いしかいない、よって!」


アマゾネスの鎖使い「」チュドーン


拓海「なっ……!?」

410: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:10:45.90 ID:T+vNClAe0
卯月「そして、その攻撃力分のダメージを受けてもらいます!」

拓海「くっ……!?」LP4600

卯月「鎖使いの効果は、戦闘で破壊されなければ発動できない……そうですよね?」


MC「おおっと――!島村卯月!効果破壊を用いる事で鎖使いの効果を破った!」

MC「フィールド、手札ともに形勢を完全に逆転したぞ―――!!」


未央「よっしゃ!」

李衣菜「このままいけば……!」

莉嘉「卯月ちゃん!あと一息☆」

卯月(アマゾネスの里のリクルート効果は1ターンに1度しか使えない)

卯月(つまり、3体以上のモンスターの攻撃はブロックしきれない!)

卯月(次のターン押し切れば……勝てる!)


卯月「これで、ターンエンド!」


拓海LP4600 手札3
フィールド アマゾネスの里
卯月LP5600 手札4
フィールド ホープONE ゴゴゴゴライアス

411: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:11:32.50 ID:T+vNClAe0
拓海(効果破壊……抜け道を的確についてきたか)

拓海(この状況、確かにアタシが圧倒的に不利……だが)

拓海「アタシのターン!」手札4

拓海「貪欲な壺を発動!」


《貪欲な壺/Pot of Avarice》 †

通常魔法(制限カード)
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。


アマゾネスの鎖使い
アマゾネス訓練生
機甲忍者ブレード・ハート
アマゾネスの賢者
アマゾネスの鎖使い


拓海「アタシはこの5体のモンスターをデッキに戻し、2枚ドローする!」手札5

拓海「…………」

拓海「……モンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンドだ」


MC「向井拓海!ここもモンスターをセットしただけだ!」

MC「今は守りを固めるしかないという事か――――!?」


412: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:12:05.63 ID:T+vNClAe0
卯月「よし……!私のターン!」手札5

卯月「ゴゴゴジャイアントを召喚!」


ゴゴゴジャイアント 攻2000


卯月「そして召喚時効果で、ゴゴゴゴーレムを蘇生!」


ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴゴゴジャイアント 攻2000→守0


卯月「よし、これでエクシーズ召喚すればこちらは3体!」

卯月「これなら拓海さんにダメージを……!」

拓海「それはどうかな?」

卯月「えっ?」

拓海「待ってたぜ……そうやって攻め急いでくれる事をな」


拓海「罠カード発動!激流葬!」


《激流葬/Torrential Tribute》 †

通常罠
(1):モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。

413: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:12:50.74 ID:T+vNClAe0

拓海「モンスターがフィールドに呼び出された時、フィールドの全てのモンスターを破壊する!」

卯月「しまっ……!?」


ザバアアァァァァァン!!


智絵里「そ、そんな……」

モバP「今まで出したモンスターが……!」

コナミ「これで卯月のゴゴゴジャイアントの弾が切れちまった……そしてそれだけじゃない」


拓海「アタシがセットしていたモンスターは、アマゾネスの格闘士……アマゾネスモンスターだ」

拓海「よって、アマゾネスの里の効果発動!アタシはアマゾネスの聖戦士を特殊召喚!」


《アマゾネスの聖戦士/Amazoness Paladin》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守 300
自分のフィールド上の「アマゾネス」という名のついたモンスターカード1枚につき、
このカードの攻撃力は100ポイントアップする。

アマゾネスの聖戦士 攻1700→1800→2000


414: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:13:27.79 ID:T+vNClAe0
未央「あそこまで圧倒してたのに……!」

李衣菜「あのフィールド魔法の効果で、逆に相手がモンスターを呼び出すなんて……」

コナミ(あそこで攻めたい気持ちは確かに分からなくはない……でも、流石に攻め急ぎすぎたか)


拓海「このフィールド魔法は、アマゾネスがどこで破壊されようがリクルート効果を発揮するカード」

拓海「だがアマゾネスのステータスは低いし、リクルートも1ターンに1度までだ」

拓海「ならそれ以上の物量で押し切ればいい……恐らくそう考えたんだろう」

卯月「…………!」

拓海「考え方は悪くねぇが……その思考が隙を作っちまったようだな」

拓海「さぁ……これまでの礼をたっぷりさせてもらうぜ」

卯月「……ターンエンド」


拓海LP4600 手札3
フィールド アマゾネスの里 アマゾネスの聖戦士
卯月LP5600 手札4
フィールド なし

415: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:14:07.03 ID:T+vNClAe0
拓海「アタシのターン!」手札4

拓海「アマゾネスの剣士を召喚!」


《アマゾネスの剣士/Amazoness Swords Woman》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600
このカードが戦闘を行う事によって受ける
コントローラーの戦闘ダメージは相手が受ける。

アマゾネスの剣士 攻1500→1700

アマゾネスの聖戦士 攻2000→2100


拓海「さらに、一族の結束を発動!」


《一族の結束/Solidarity》 †

永続魔法
(1):自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、
自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップする。


拓海「こいつは自分の墓地のモンスターの種族が全て同じなら、その種族のモンスターの攻撃力を800上げる!」

拓海「今アタシの墓地には戦士族しかいない!よって……!」


アマゾネスの聖戦士 攻2100→2900

アマゾネスの剣士 攻1700→2500

416: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:14:54.49 ID:T+vNClAe0

楓「下級モンスターで、あそこまで攻撃力を……!」


拓海「言ったはずだ、これまでの礼をさせてもらうってな!」

拓海「覚悟はいいか!アマゾネスの剣士でダイレクトアタック!」


MC「強化されたアマゾネス達の猛攻が襲い掛かる!」

MC「まともに食らったら後がないぞ―――――!?」


未央「しまむー!」

モバP「卯月!」


卯月「手札のガガガガードナーの効果発動!」


《ガガガガードナー/Gagaga Gardna》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守2000
相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが攻撃対象に選択された時、手札を1枚捨てる事で、
このカードはその戦闘では破壊されない。


卯月「相手から直接攻撃を受ける時、手札から特殊召喚できる!」


ガガガガードナー 守2000


417: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:15:23.50 ID:T+vNClAe0

拓海「それがどうした!アマゾネスの剣士で、ガガガガードナーを攻撃!」


アマゾネスの剣士「はあーっ!」攻2500

ガガガガードナー「」バリーン


拓海「フン、防いだか……だが破壊回避効果は使わないなら……!」

拓海「アマゾネスの聖戦士でダイレクトアタック!」


アマゾネスの聖戦士「はあっ!」攻2900


ザシュッ!!

卯月「あああああああっ!」LP2700


418: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 17:16:02.40 ID:T+vNClAe0
拓海「さて、ここまででオマエの手の内は十分見せてもらった……」

拓海「だがもう見飽きちまったぜ……ここで封じさせてもらう!」

拓海「アタシはレベル4のアマゾネスの聖戦士と、アマゾネスの剣士でオーバーレイ!」

拓海「エクシーズ召喚!現れろ……H-C ガーンデーヴァ!」


《H-C ガーンデーヴァ/Heroic Champion - Gandiva》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻2100/守1800
戦士族レベル4モンスター×2
相手フィールド上にレベル4以下のモンスターが特殊召喚された時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
その特殊召喚されたモンスターを破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

ガーンデーヴァ 攻2100→2900


拓海「コイツはオマエが下級モンスターを特殊召喚した時、オーバーレイユニットを使ってそのモンスターを破壊する!」

卯月「う……!」

卯月(これじゃあゴゴゴジャイアントを引いたとしても、吊り上げたモンスターがやられちゃう……)

拓海(そして、念には念をいれさせてもらうぜ……)

拓海「さらにアタシはカード1枚を伏せ、ターンエンドだ!」

拓海「アタシの布陣はこれで完成した……そろそろ終わりにさせてもらうぜ!」

卯月「…………!」

422: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 23:27:50.62 ID:T+vNClAe0
拓海「さっきのターンの激流葬で、オマエのモンスターは根こそぎ破壊した」

拓海「そして、ガーン・デーヴァ……コイツで実質エクシーズ召喚も封じてる、なのに……」

拓海「……負ける気なんてさらさらありませんって目をしてやがるな」

卯月「確かに、私のフィールドはもう空っぽです」

卯月「でも私には残ってます……手札も!ライフも!」

卯月「これだけあれば、まだ全然戦えます!」

卯月「それなのに……負ける事なんて考えてる暇、ありません!」

拓海「はっ……面白れぇ、ここからアタシを倒すってか」

拓海「いいねぇ……オマエ、気に入ったぜ!」

拓海「さぁ見せてみろよ、この状況をどうひっくり返す!?」


李衣菜「勝負所だね……」

未央「しまむー……頑張れ!」

コナミ「大丈夫だよ、今の卯月なら……」

423: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 23:33:49.54 ID:T+vNClAe0
卯月「行きます!私の……ターン!」

卯月(ピンチでも……笑顔で!)

卯月「ドロー!」手札4

卯月「……よしっ!」

拓海(さぁ……どうくる!)

卯月「まずは魔法カード!死者蘇生発動!」


《死者蘇生/Monster Reborn》 †

通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


卯月「私が蘇生させるのは……希望皇ホープ!」


ホープ 攻2500


拓海(素材のないホープを蘇生?一体何を……)

424: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 23:39:20.48 ID:T+vNClAe0
卯月「そして更に魔法カード!ジェネレーション・フォースを発動!」


《ジェネレーション・フォース/Generation Force》 †

通常魔法
自分フィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「エクシーズ」と名のついたカード1枚を手札に加える。


卯月「自分のフィールドにエクシーズモンスターがいる時、"エクシーズ"と名の付くカード1枚を手札に加える事ができる!」

卯月「私が手札に加えるのは……エクシーズ・チェンジ・タクティクス!」

卯月「そして、今手札に加えたこのカードを発動!」


《エクシーズ・チェンジ・タクティクス/Xyz Change Tactics》 †

永続魔法
自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターがエクシーズ召喚された時、
500ライフポイントを払い、このカードの効果を発動できる。
デッキからカードを1枚ドローする。
「エクシーズ・チェンジ・タクティクス」は
自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。


拓海「ホープがエクシーズ召喚する度にドローできるカード……」

拓海「フン、エクシーズチェンジで手札を少しでも稼ぐつもりか」

卯月「それだけじゃありません……」

卯月「私は、墓地の精鋭のゼピュロスの効果を発動!」


《BF-精鋭のゼピュロス/Blackwing - Zephyros the Elite》 †

効果モンスター
星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000
「BF-精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

425: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 23:47:30.72 ID:T+vNClAe0

卯月「このカードはデュエル中に1度だけ、私のフィールドの表側のカードを手札に戻す事で、墓地から特殊召喚できる!」

卯月「私はエクシーズ・チェンジ・タクティクスを手札に戻して、ゼピュロスを特殊召喚!」


ゼピュロス 守1000


卯月「でもこの効果を使った時、私は400のダメージを受ける……」LP2300

拓海「なるほど、オノマト連携で墓地に送っていたか……だが!」

拓海「ガーン・デーヴァの効果発動!相手が下級モンスターを特殊召喚した時、オーバーレイユニット一つを使ってそのモンスターを破壊する!」


ゼピュロス「」バリーン


卯月「っ……!」

拓海「忘れたか!ガーンデーヴァの前では特殊召喚された下級モンスターは生き残れない!」

卯月「私は再び、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動!」

卯月「そして、ホープ1体を素材にして、エクシーズチェンジ!」

卯月「現れよ……CNo.39! 希望皇ホープレイ!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ/Number C39: Utopia Ray》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが1000以下の場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップして
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。

ホープレイ 攻2500

426: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/12(日) 23:55:22.18 ID:T+vNClAe0
卯月「ここで、エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果発動!」

卯月「ホープのエクシーズ召喚に成功した時、500のライフを払って1枚ドローできる!」LP1800 手札3

拓海「だが、これ以上のドローはもうできねぇな」

拓海「さぁ……この状況を打開する切り札は引けたかよ?」


モバP「卯月……!」


卯月「……違います、拓海さん」

拓海「あぁ?」

卯月「エクシーズ・チェンジ・タクティクス……」

卯月「それ自体が、この状況を打開する為の私の切り札です!」

拓海「……どういう事だ?」

427: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:04:07.30 ID:nW40eqZy0

卯月「私は……手札のドドドバスターを召喚!」


莉嘉「あ、あれって……!」

楓「あの時のオノマト連携で加えたカード……!」

未央「でも、ドドドバスターって自分のフィールドにモンスターがいたら特殊召喚できないんじゃ……」

李衣菜「っていう事は、アドバンス召喚……?」

智絵里「でもリリースするモンスターが……あっ!」


拓海「まさかオマエ……!」

卯月「そう、そのまさかです」


卯月「私がリリースするのは……ホープレイ!」


ホープレイ「」ヒュン!


卯月「そしてアドバンス召喚!来て、ドドドバスター!」


《ドドドバスター/Dododo Buster》 †

効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻1900/守 800
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したこのカードのレベルは4になる。
また、このカードがアドバンス召喚に成功した時、
自分の墓地の「ドドド」と名のついたモンスター1体を選択し、
表側守備表示で特殊召喚できる。

ドドドバスター 攻1900


428: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:11:50.80 ID:nW40eqZy0

拓海「ホープをリリースしただと……?」


コナミ「ドドドバスターの効果は大きく分けて2つある」

コナミ「1つは、相手フィールドのみにモンスターが存在する場合にレベルを4に下げて特殊召喚できる効果」

コナミ「そして……!」


卯月「このカードがアドバンス召喚に成功した時、墓地のドドドモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる!」

卯月「来て!ドドドドライバー!」


ドドドドライバー 守200


モバP「そうか……ガーンデーヴァの効果は1ターンに1度しか使えない!」


拓海「ゼピュロスは……囮か!」

拓海(そして、その囮のためにエクシーズ・チェンジ・タクティクスを……!)

卯月「そしてドドドバスターの効果で特殊召喚された事で、ドドドドライバーの効果を発動!」

卯月「特殊召喚に成功したこのターンだけ、2回までドドドモンスターのレベルを1つ変動させる事が出来る!」

卯月「私はこの効果で、ドドドドライバー自身のレベルを4から6にします!」


ドドドドライバー ☆4→☆5→☆6

429: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:20:15.94 ID:nW40eqZy0
楓「レベル6のモンスターが2体……!」

拓海「こいつは……!」

卯月「レベル6のドドドバスターと、ドドドドライバーでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!No.39……!! 」

卯月「希望皇!ビヨンド・ザ・ホープ!!」


《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ/Number 39: Utopia Beyond》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/戦士族/攻3000/守2500
レベル6モンスター×2
このカードはルール上、「希望皇ホープ」と名のついたカードとしても扱う。
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は0になる。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して除外し、
自分の墓地の「希望皇ホープ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
その後、自分は1250ライフポイント回復する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

ビヨンド・ザ・ホープ 攻3000


卯月「ビヨンド・ザ・ホープがエクシーズ召喚に成功した時、全ての相手モンスターの攻撃力を0にする!」

卯月「さらにホープのエクシーズ召喚に成功した事で、1枚ドロー!」LP1300 手札3


ガーン・デーヴァ 攻2900→0


拓海「何……!」


430: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:28:20.25 ID:nW40eqZy0

李衣菜「ガーン・デーヴァの攻撃力が0に!」

智絵里「これなら……!」


卯月「ビヨンド・ザ・ホープ!ガーン・デーヴァを攻撃!」

卯月「ホープ剣……ビヨンド・スラッシュ!!」


ビヨンド・ザ・ホープ「ウオオオオオオオオオオオオ!!」攻3000


拓海「させるかぁ!罠発動!バーバリアン・ハウリング!」


《バーバリアン・ハウリング/Battleguard Howling》 †

通常罠
(1):自分フィールドの戦士族モンスターが攻撃対象に選択された時、
または相手モンスターの効果の対象になった時、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与え、
そのモンスターを手札に戻す。


拓海「自分の戦士族が攻撃を受ける時、相手モンスター1体を手札に戻し、攻撃力分のダメージを与える!」

拓海「ビヨンド・ザ・ホープを戻し、3000のダメージを喰らいな!」


莉嘉「や、やば……!」

コナミ「まだだ!」


卯月「ビヨンド・ザ・ホープの更なる効果!オーバーレイユニットを1つ使って、自分のエクシーズモンスター1体を除外する!」

卯月「私は、ビヨンド・ザ・ホープ自身を除外!」ヒュン!

卯月「そして、墓地のホープ1体を特殊召喚!来て……希望皇ホープONE!」


ホープONE 攻2510


431: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:34:44.84 ID:nW40eqZy0
卯月「そして私は、1250のライフを回復する……!」LP2550

拓海(かわしたか……だが、これでいい!)

卯月「ホープONEで、再びガーン・デーヴァを攻撃!」


ホープONE「ハアアアアアアアアアア!!」攻2510

ガーン・デーヴァ「」バリーン


拓海「ぐあああああっ!」LP2090

拓海(っ……ライフが削られちまったが)

拓海(今ならホープONEを破壊するのは難しくねぇ!)

拓海(ライフが残ってさえいりゃあ、いくらでも……!)


卯月「速攻魔法……!」


拓海「な、何ぃ!?」

拓海(バカな……これ以上何が!?)

卯月「ランクアップマジック……クイック・カオス、発動!」


《RUM-クイック・カオス/Rank-Up-Magic Quick Chaos》 †

速攻魔法
(1):「CNo.」モンスター以外の自分フィールドの「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターよりランクが1つ高く、同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてエクストラデッキからX召喚する。


432: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:35:42.22 ID:nW40eqZy0
卯月「私はこの効果で、ホープONEを1つ上のランクにランクアップさせます!」

拓海「ランクアップマジック……!」

拓海「引き当てやがったのか……エクシーズ・チェンジ・タクティクスで!」

卯月「ランクアップ!エクシーズチェンジ!」

卯月「現れよ……CNo.39!」


卯月「希望皇!ホープレイ・ヴィクトリー!!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー/Number C39: Utopia Ray Victory》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2800/守2500
レベル5モンスター×3
このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
また、このカードが「希望皇ホープ」と名のついたモンスターを
エクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、
このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。

ホープレイ・ヴィクトリー 攻2800


卯月「これで終わりです!ホープレイ・ヴィクトリーで攻撃!」

433: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:36:17.02 ID:nW40eqZy0

拓海(死者蘇生もドドドバスターも、前のアタシの攻撃を防ぐために使えたはず……)

拓海(温存してたのか……この攻撃の為だけに!)

拓海(おりこうさんだと……?はっ、とんでもねぇ)

拓海(読み切れなかったか、コイツの覚悟を……!)


卯月「ホープ剣!ヴィクトリースラッシュ!!」


ヴィクトリー「ウオオオオオオオオオオオーーー!!」


ズバッ!ズバッ!

ズバアアアアアアアアアン……!!


拓海「うわああああああ……!!」LP 0 ピー


MC「けっ……決着ゥ――――――!!」

MC「ホープの猛攻が、アマゾネス達の包囲網を突き崩した!」


MC「島村卯月!準決勝進出だァ――――!!!」


434: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:37:05.06 ID:nW40eqZy0
莉嘉「やったー!」

未央「しまむー勝ったーーーー!!」

智絵里「す、すごい……!」

楓「ええ、あの猛攻は……」

李衣菜「うん!あそこから一気に勝っちゃうなんて……!」

コナミ「はは、だーから大丈夫だって言っただろ?」

モバP「コナミ……?」

コナミ「あれが今の卯月の戦術だ」

コナミ「エクストラデッキの大部分をホープで固め、メインにサポートカードを取り入れてる」

コナミ「ランク4デッキ特有の器用さは失ったが、それ以上に有り余った攻撃力で相手をねじ伏せる」

コナミ「このままじゃ他の出場者には敵わないって考えた、卯月の答えだ」

モバP「卯月の……」

コナミ「でも卯月は、お前らが……そして本人が思ってる以上に強くなってる」

コナミ「このDLCで、それこそ優勝も狙える位にな……」

435: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:37:43.86 ID:nW40eqZy0

卯月「拓海さん……」


拓海「あああああああああああっ!!クソっ!!」


卯月「っ!?」ビクッ

拓海「ハァ……ハァ……!」


拓海「……ふぅ、ちっと落ち着いた」

拓海「悪いな、最後までビビらせちまって」

拓海「……そんでおめでとうさん、オマエの勝ちだ」

卯月「……!こちらこそ、ありがとうございました!」

436: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/13(月) 00:38:10.90 ID:nW40eqZy0
拓海「エクシーズ封じ、決まったと思ったんだがな……」

拓海「それにあのエクシーズ・タクティクス・チェンジ、てっきり苦し紛れに出したもんだと思ったが」

拓海「まさか、そいつでアタシにとどめを刺す1枚を引きやがるとは」

拓海「オマエ……アタシが思ってた以上に肝が据わってやがるな」

卯月「わ、私はただ必死で……」

拓海「はっ、何今更謙遜してやがる……アタシに勝つまでが終わりじゃねえんだぞ?」

卯月「……優勝、すんだろ?」

卯月「優勝……!」

拓海「このアタシをぶっ倒したんだ」

拓海「……負けんじゃねえぞ」ニッ


卯月「……はいっ!!」

444: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:24:33.44 ID:+EmRvalB0
…………
………
……


1回戦終了後


コナミ(1回戦……最初はペースを乱されたけど)トコトコ

コナミ(最後の方はいい感じに動けてたな)トコトコ

コナミ(この調子でいけば、きっと大丈夫だ)トコトコトコ

コナミ(しかし……)トコ…



コナミ(……完全に迷ったな、これ)

コナミ(ダメ元でいろいろ探してみようかと思って動いてみたけど)

コナミ(ここってスタッフとかが入る場所なんじゃ……)


「……!」


コナミ「……ん?」

445: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:29:46.23 ID:+EmRvalB0


スタッフ「……、……」

黒井「………!……」


コナミ「あ、アイツ……」


黒井「では、くれぐれも頼んだぞ」

スタッフ「は、はい……」


黒井「……ん?」

コナミ「あ……」

黒井「……警備は何をやってる、ネズミが一匹紛れ込んでいるぞ」

コナミ「今、何の話してたんだ?」

黒井「お前には関係ない事だ……そもそもここは部外者立ち入り禁止だ、何故ここに居る?」

コナミ「……ちょっと散歩してたんだよ」

黒井「ならばさっさと消えろ、目障りだ」

446: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:34:22.99 ID:+EmRvalB0
コナミ「悪かったな……それより、アイツのデュエル見なくていいのか?ちょうど今やってる頃じゃないか?」

黒井「必要ないな、既に凛の勝利は決まっている」

コナミ「大した自信だな」

黒井「フン、当然だ……これ以上お前と話す事等ない、早く消えろ」

コナミ「はいはい、分かってるよ」

コナミ「…………」

黒井「……客席に行くならそこを右に曲がってまっすぐだ」

コナミ「へへ、サンキュ」

黒井「いいからさっさと行け」

コナミ「ああ、悪いな」

コナミ「……道を教えてくれたお礼に一つ教えてやるよ」

黒井「何?」

コナミ「最初から勝敗が決まってるデュエルなんてない」

コナミ「強いカードを強いヤツが使えば必ず勝てると思ってるなら大間違いだぜ、社長さん」

コナミ「……それじゃな」

黒井「……フン」

447: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:39:26.50 ID:+EmRvalB0
…………
………
……


莉嘉「コナミん!どこ行ってたの?」

コナミ「ああ、ちょっと道に迷った」

未央「もう!しぶりんのデュエル終わっちゃったよ?」

コナミ「あー、やっぱもう終わってたか……で、どうだっt」

莉嘉「めっちゃすごかった!」

李衣菜「圧勝だったね……」

未央「手札が消えたと思ったら、モンスターがこれでもかってくらい出てきた!」

智絵里「あんな戦い方があるなんて……」

モバP「ああ……正直、ここまでとは思ってなかった」

448: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:45:15.29 ID:+EmRvalB0
コナミ「そうか……フフッ」

楓「コナミ君?」

未央「何かやけに嬉しそうだね?」

コナミ「いや、そこまで強くなってるなら卯月も倒しがいがあるなと思ってさ」

未央「むっ!コナミんもしぶりん応援するんだよ?」

莉嘉「そうだよ!どっちも応援するの!」

コナミ「え、でも俺は卯月を教えてた訳で……」

未央莉嘉「「コナミん!」」

コナミ「分かった分かった、どっちも応援するよ……アイツもいろいろ頑張ってるみたいだし」

コナミ(しかし手札が消えた、か……って事は戦術は変わってないみたいだな)

450: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:50:02.98 ID:+EmRvalB0
…………
………
……


一方……


卯月(よかった……何とか勝てた)

卯月(やっぱり、ステージに立ってのデュエルは中々慣れないなぁ……)

卯月(……でも、今日はこれで終わりじゃない)

卯月(勝てばもっと、お客さんに私のデュエルを見てもらえる……)

卯月(うん!拓海さんと優勝するって約束しましたし……)

卯月(後2回、頑張らなきゃ!)

みく「一人で考え事かにゃ?」

卯月「あっ、みくちゃん!」

みく「お疲れ様、1回戦突破おめでとにゃ」

451: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:54:45.02 ID:+EmRvalB0
卯月「ありがとうございますっ……あの、みくちゃんは?」

みく「ふっふーん、楽勝にゃ♪」

卯月「よかったー!おめでとうございますっ!」

みく「ありがとっ、でもまだまだこれからにゃ」

卯月「えへへ、そうですね……次も頑張らなくちゃ!」

みく「うん、もうちょっとすれば準決勝の組み合わせ発表されると思うけど……」

卯月「…………」

みく「……卯月チャン?どこ見てるにゃ?」

卯月「みくちゃん、あの子……」


女の子「…………」カチャカチャ…


452: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:57:10.69 ID:+EmRvalB0
みく「……何やってるにゃ?」

卯月「さぁ……ドライバーとか持って機材いじってるみたいですね」

みく「てことはスタッフさん?それにしては……」

女の子「……ん?私に何か用か?」

卯月「あ!ご、ごめんなさい!何でもないですっ」

女の子「……そうか?」

みく「……卯月チャン!この子!」

卯月「えっ?知り合いですか?」

みく「違うにゃ!池袋晶葉チャン!みく達と同じ出場者にゃ!」

晶葉「ほう……という事は、君達も出場者という事か」

卯月「は、はいっ!島村卯月です!」

みく「で、そんな晶葉チャンはここで何やってるにゃ?」

453: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 00:59:02.87 ID:+EmRvalB0
晶葉「ああこれか、ちょっとこの機材から使えそうな部品を拝借しようと思ってね」

卯月「拝借って……」

みく「それって泥棒にゃ!」

晶葉「泥棒とは何だ、人聞きが悪い」

晶葉「もう使われない機材から部品を再利用しようとしてるだけだ」

卯月「だ、だからってダメですよ!勝手にいじったりなんかしちゃ……!」

晶葉「こんなところに捨ててあるんだ、使わないなら多少いじっても……」


男「ダメに決まってるだろう」


卯月「あっ」

みく「にゃ?」

晶葉「げっ、助手!」

454: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:00:21.44 ID:+EmRvalB0
晶葉P「全く、デュエルが終わってどこに行ったかと思えば……」

晶葉P「晶葉……ダメじゃないか、勝手にそんな事しちゃ」

晶葉「じ、助手……これは私の研究にいずれ必要となるものでだな……」

晶葉「それに、最近忙しくて部品だって買いにいけないじゃないか!」

晶葉P「言い訳はそれだけかい?」

晶葉「う……」

晶葉P「仕方ないな、言う事が聞けないならあの話は……」

晶葉「なっ!?汚いぞ助手!」

晶葉P「汚くて結構だよ、さぁ、どうすればいいか分かるね?」

晶葉「むぅ……仕方ない、ここは引き下がるとしよう」

晶葉「でも優勝したら、あの約束は守ってもらうぞ?」

晶葉P「ああ、もちろん」

晶葉「ふふ、ならばこうしては居られないな……次の準備をしておくとしよう」

晶葉「私は先に行ってるぞ、助手」

455: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:01:24.47 ID:+EmRvalB0



晶葉P「……やれやれ、好奇心旺盛なのはいいんだけど」

晶葉P「研究の為となると、どうも周りが見えなくなるようでね……僕も困っているんだ」

晶葉「ウチの子が迷惑かけてしまったね、すまない」

卯月「はぁ……」

晶葉P「君……島村卯月さん、だよね?」

卯月「は、はい……?」

晶葉P「あぁやっぱり……1回戦突破おめでとう、君のデュエル、見ていて気持ちがいいね」

卯月「えっ?……あ、ありがとうございますっ!」

晶葉P「うん、次はお互いに頑張ろう……それじゃ」

456: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:02:21.97 ID:+EmRvalB0
みく「……行っちゃったにゃ」

卯月「はい……」

卯月(褒められちゃった……)

卯月(見ていて気持ちがいい、かぁ……えへへ)

みく「っていうか失礼な人だにゃ!ここには卯月チャンだけじゃなくてみくだっているにゃ!」

みく「こういう時は、二人とも褒めるべ……き……」

卯月「みくちゃん?」

みく「アレ……」

卯月「?」


DLC準決勝第一試合

島村卯月 vs 池袋晶葉


卯月「あ……」

みく「なるほど、お互い頑張ろうってそういう事だったにゃ」

457: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:03:19.05 ID:+EmRvalB0
卯月「池袋……晶葉ちゃん……」

みく「みくの対戦相手は……あ!」


DLC準決勝第二試合

前川みく vs 渋谷凛


みく「やっぱり凛ちゃんが上がってきたにゃ!」

卯月「みくちゃんと凛ちゃんかぁ……」

みく「むむむ……強敵だにゃ」

みく「こうしちゃ居られないにゃ!卯月チャン、みくは行くにゃ!」

卯月「は、はいっ、お互い頑張りましょうっ!」

みく「決勝であの時のリベンジするんだから、ちゃんと勝ち上がってよね!」

卯月「も、もちろんですっ!」

みく「うんっ、それじゃまたね!」


卯月(みくちゃんに、凛ちゃん……)

卯月(どっちにも勝って欲しいけど、勝ち上がるのは一人だけ……なんですよね)

卯月(……って、他の人の事ばかり考えてる場合じゃないですよね)

卯月(まずは、私が勝たなくちゃ……!)

458: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:04:25.61 ID:+EmRvalB0
…………
………
……


MC「さぁ!DLCも中盤戦……準決勝に突入だ!熱戦はまだまだ続くぞーーーー!!」

MC「まずは第一試合!島村卯月……そして、池袋晶葉の登場だあああああああ!!」



ワアアアアアアアアアアアアアアッ!!



晶葉「準決勝の相手は君だったか」

卯月「えへへ……さっきぶりですね」

晶葉「どうやら助手が君を随分評価していたようだが……」

晶葉「私にも優勝しなくてはならない理由があってね」

晶葉「悪いが、ここで消えてもらう!」

卯月「簡単には……消されませんっ!」

晶葉「フッ、そうこなくてはな!」

459: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:05:14.98 ID:+EmRvalB0



楓「準決勝……あと2回、ですね」

智絵里「はぁ、やっぱりこっちまで緊張しちゃう……」

未央「大丈夫!ちえりん!」

智絵里「未央ちゃん?」

未央「1回戦、あんなすごいデュエルしたんだもん」

未央「コナミんの言う通りだよ……しまむーはすっごく強くなってる」

未央「きっと私達が心配しててもしまむーには届かない……だったらさ」

未央「どうせならみんなで楽しんじゃおう、しまむーのデュエル!」

未央「……だよねっ!コナミん!」

コナミ「未央……ああ、きっとその方が卯月にも届く」

未央「でしょ!だからちえりん、笑顔だよ!笑顔!」

智絵里「笑顔……はいっ」ニコッ



460: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/21(火) 01:05:41.53 ID:+EmRvalB0


MC「ここはまだまだ栄光のステージへの通過点!」

MC「果たして決勝進出への切符を手に入れるのはどちらか!」

MC「それでは、準決勝第一試合……」



MC「デュエル、開始イィィ―――――!!」



卯月晶葉「「デュエル!」」




473: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:19:46.11 ID:lkLtAtMO0
晶葉「私の先攻……ドロー!」手札6

晶葉「ギアギアングラーを召喚!」


《ギアギアングラー/Geargiauger》 †

効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻 500/守 500
このカードが召喚に成功した時、
デッキから「ギアギアングラー」以外の
機械族・地属性・レベル4モンスター1体を手札に加える事ができる。
この効果を発動したターン、
自分は攻撃宣言できず、機械族モンスターしか特殊召喚できない。

ギアギアングラー 攻500


晶葉「ギアギアングラーが召喚に成功した時、デッキから機械族・地属性・レベル4のモンスターを手札に加える!」

晶葉「私はこの効果で、ギアギアクセルを手札に!」

晶葉「そしてギアギアクセルを特殊召喚!」


《ギアギアクセル/Geargiaccelerator》 †

効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1400/守 800
自分フィールド上に「ギアギア」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードは手札から表側守備表示で特殊召喚できる。
また、このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分の墓地から「ギアギアクセル」以外の
「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。

ギアギアクセル 守800

474: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:20:27.84 ID:lkLtAtMO0
晶葉「ギアギアクセルは、自分フィールドにギアギアモンスターがいれば手札から特殊召喚できる!」

晶葉「レベル4のギアギアングラーと、ギアギアクセルでオーバーレイ!」

晶葉「エクシーズ召喚!起動せよ……ギアギガントX!」


《ギアギガント X/Gear Gigant X》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/機械族/攻2300/守1500
機械族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキ・墓地からレベル4以下の
機械族モンスター1体を選んで手札に加える。
また、このカードがフィールド上から離れた時、
自分の墓地からレベル3以下の
「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

ギアギガントX 攻2300


晶葉「ギアギガントXの効果発動!オーバーレイユニット一つを使って、デッキからA・ジェネクス・バードマンを手札に加える!」

晶葉「最後にカードを1枚セット……これでターンエンドだ」

475: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:21:24.95 ID:lkLtAtMO0
卯月「行きます!私のターン!」手札6

卯月「ゴブリンドバーグを召喚!」


《ゴブリンドバーグ/Goblindbergh》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 0
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

ゴブリンドバーグ 攻1400


卯月「ゴブリンドバーグが召喚に成功した時、手札の下級モンスター1体を特殊召喚できる!」

卯月「来て、ゴゴゴゴーレム!」


《ゴゴゴゴーレム/Gogogo Golem》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1500
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードは、
1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴブリンドバーグ 攻1400→守0

476: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:22:14.70 ID:lkLtAtMO0
卯月「さらに永続魔法、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動!」


《エクシーズ・チェンジ・タクティクス/Xyz Change Tactics》 †

永続魔法
自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターがエクシーズ召喚された時、
500ライフポイントを払い、このカードの効果を発動できる。
デッキからカードを1枚ドローする。
「エクシーズ・チェンジ・タクティクス」は
自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。


楓「エクシーズ・チェンジ・タクティクスが出た……!」

未央「という事は!」


卯月「レベル4のゴブリンドバーグと、ゴゴゴゴーレムでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!現れよ……No.39!希望皇ホープ!」


《No.39 希望皇ホープ/Number 39: Utopia》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で
攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。

ホープ 攻2500


卯月「エクシーズ・チェンジ・タクティクスの効果で1枚ドロー!」LP7500 手札4


李衣菜「来た!ホープ!」

莉嘉「やっちゃえー☆」

477: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:23:16.82 ID:lkLtAtMO0


卯月「バトルフェイズ!ホープでギアギガントXを攻撃!」


ホープ「オオオオオオオオオオオオッ!!」攻2500

ギアギガントX「」ドカーン


晶葉「ふむ……」LP7800

卯月「カード1枚を伏せて、ターンエンド!」


晶葉LP7800 手札5
フィールド 伏せ1
卯月LP7500 手札3
フィールド 希望皇ホープ 伏せ1 エクシーズ・チェンジ・タクティクス

478: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 00:24:03.03 ID:lkLtAtMO0
投下し始めて早々ですが、いったん中断します

481: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:08:17.43 ID:lkLtAtMO0
晶葉「私のターン!」手札6

晶葉「ギアギアーマーを召喚!」


《ギアギアーマー/Geargiarmor》 †

効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1100/守1900
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードがリバースした時、
デッキから「ギアギアーマー」以外の
「ギアギア」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。

ギアギアーマー 攻1100


晶葉「そして魔法カード、アイアンコールを発動!」


《アイアンコール/Iron Call》 †

通常魔法
自分フィールド上に機械族モンスターが存在する場合に発動できる。
自分の墓地のレベル4以下の機械族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時に破壊される。


晶葉「私はこのカードで、墓地のギアギアクセルを特殊召喚する!」


ギアギアクセル 守800


卯月「これでまたレベル4が2体……!またエクシーズを……」

晶葉「フフフ、それはどうかな?」

卯月「えっ?」

482: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:09:15.87 ID:lkLtAtMO0
晶葉「あの助手が褒める程の腕前なんだ」

晶葉「悪いが……初めから全力で行かせてもらう!」

晶葉「私はギアギアクセルを手札に戻すことで、手札のA・ジェネクス・バードマンを特殊召喚!」


ギアギアクセル「」ヒュン!


《A・ジェネクス・バードマン/Genex Ally Birdman》 †

チューナー・効果モンスター(制限カード)
星3/闇属性/機械族/攻1400/守 400
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果を発動するために風属性モンスターを手札に戻した場合、
このカードの攻撃力は500アップする。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

バードマン 守400


晶葉「このモンスターは自分フィールドのモンスターを手札に戻して特殊召喚できる!」


モバP「フィールドと手札のモンスターを入れ替えた……?」

コナミ「いいや、違う……これは」


483: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:11:01.07 ID:lkLtAtMO0
晶葉「そして、私の場にはもう一体、ギアギアーマーがいる……」

卯月「という事は……!」

晶葉「その通り……ギアギアクセルを再び特殊召喚!」


ギアギアクセル 守800


晶葉「私はレベル4のギアギアクセルに、レベル3のA・ジェネクス・バードマンをチューニング!」

☆4+☆3=☆7

晶葉「シンクロ召喚!カラクリ将軍 無零、見参!」


《カラクリ将軍 無零/Karakuri Shogun mdl 00 "Burei"》 †

シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2600/守1900
チューナー+チューナー以外の機械族モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分のデッキから「カラクリ」と名のついたモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
表示形式を変更する事ができる。

無零 攻2600


晶葉「無零がシンクロ召喚に成功した時、デッキからカラクリモンスター1体を特殊召喚する!」

晶葉「来い、カラクリ守衛 参壱参!」


《カラクリ守衛 参壱参/Karakuri Watchdog mdl 313 "Saizan"》 †

チューナー(効果モンスター)
星4/地属性/機械族/攻 600/守1800
このカードは攻撃可能な場合には攻撃しなければならない。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、
このカードの表示形式を変更する。
このカードの戦闘によって自分が戦闘ダメージを受けた時、
自分フィールド上に表側表示で存在する「カラクリ」と名のついた全てのモンスターの
攻撃力・守備力は、エンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
また、このカードはフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り戦闘では破壊されない。

参壱参 攻600

484: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:12:06.10 ID:lkLtAtMO0

卯月「これでチューナーと非チューナーがまた……!」

晶葉「まだだ!」

卯月「!」

晶葉「ギアギアーマーの効果発動!1ターンに1度、自身を裏側守備表示にする事が出来る!」


クルン パタン


晶葉「そして無零のもう一つの効果を発動!モンスター1体の表示形式を変更する!」

晶葉「選択するのはギアギアーマー!」


ギアギアーマー 攻1100


晶葉「ギアギアーマーのリバース効果発動!デッキからギアギアモンスター1体をサーチする!」

晶葉「私が手札に加えるのはもちろん……ギアギアクセル!」

晶葉「当然!フィールドにギアギアモンスターがいるため、特殊召喚できる!」


ギアギアクセル 守800


晶葉「レベル4のギアギアクセルに、レベル4の参壱参をチューニング!」

☆4+☆4=☆8

晶葉「シンクロ召喚!出陣せよ!カラクリ大将軍 無零怒!」


《カラクリ大将軍無零怒/Karakuri Steel Shogun mdl 00X "Bureido"》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻2800/守1700
チューナー+チューナー以外の機械族モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分のデッキから「カラクリ」と名のついたモンスター1体を
特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する
「カラクリ」と名のついたモンスターの表示形式が変更された時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。

無零怒 攻2800

485: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:13:31.81 ID:lkLtAtMO0

晶葉「そしてこの無零怒も!シンクロ召喚に成功した時にカラクリモンスターをデッキから呼び出す事が出来る!」


モバP「なっ!」

智絵里「これって……!」

楓「シンクロ召喚の度にチューナーが増えて、更にシンクロ召喚を……!」


晶葉「2体目の参壱参を特殊召喚!」


参壱参 攻600


晶葉「レベル4のギアギアーマーに、レベル4の参壱参をチューニング!」

☆4+☆4=☆8

晶葉「シンクロ召喚!カラクリ大将軍 無零怒……2体目だ!」


無零怒 攻2800


晶葉「そして再び、カラクリモンスターを呼び出す!カラクリ無双 八壱八!」


《カラクリ無双 八壱八/Karakuri Muso mdl 818 "Haipa"》 †

効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻2100/守1100
このカードは攻撃可能な場合には攻撃しなければならない。
フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、
このカードの表示形式を守備表示にする。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

八壱八 攻2100

486: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:17:43.77 ID:lkLtAtMO0

卯月「これは……!」


MC「な、何と――――!?僅か1ターンで強力カラクリ軍団が出現した――――!!」

MC「果たしてこの猛攻を防ぎきれるのか――――――!?」


卯月「まさかたった1ターンで……!」

晶葉「どんなに精密で高性能な機械も、それを構成しているのはいずれも細かい部品ばかり」

晶葉「しかしだからこそ、その部品の良し悪しがマシンの性能に直結する……」

晶葉「よく回るぞ……私のギア達は!」

卯月「…………!」

晶葉「バトルフェイズ!無零で希望皇ホープを攻撃!」


無零「ゴゴゴゴゴゴ……!!」攻2600


卯月「希望皇ホープの効果!オーバーレイユニット1つを使って、モンスターの攻撃を無効にする!」

卯月「ムーンバリア!」


ホープ「フンッ!」シャキーン!

487: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:18:57.75 ID:lkLtAtMO0


晶葉「当然防いでくるか……だが、まだだ!」

晶葉「続いて無零怒!ホープを攻撃!」


無零怒「ガシン……ガシン……!!」攻2800


卯月「ホープの効果をもう一度発動!ムーンバリア!」


ホープ「クッ……!」シャキーン!


李衣菜「な、何とか防いでるけど……」


晶葉「だがこれでもうホープはムーンバリアを張れない……」

晶葉「八壱八でホープを攻撃!」


八壱八「ギギギギギギ……!」攻2100


晶葉「そしてオーバーレイユニットを失ったホープは……!」


ホープ「」バリーン


晶葉「攻撃対象にされた瞬間に破壊される!」

489: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:19:54.38 ID:lkLtAtMO0
晶葉「攻撃対象がいなくなったので、八壱八の攻撃は巻き戻される……プレイヤーにダイレクトアタック!」

卯月「まだです!リバースカードオープン!エクシーズ・リボーン!」


《エクシーズ・リボーン/Xyz Reborn》 †

通常罠
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。


卯月「墓地のエクシーズモンスター1体を蘇生させる事が出来る!」

卯月「私は墓地のホープを……!」

晶葉「カウンタートラップ……魔宮の賄賂!」


《魔宮の賄賂/Dark Bribe》 †

カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。


卯月「!」

晶葉「エクシーズ・リボーンをこれで無効にする!」

晶葉「流石にこれ以上攻撃を防がれるのは難儀なんでね、1枚ドローで手を打ってくれ」

卯月「うっ……」手札4

490: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:21:18.46 ID:lkLtAtMO0
晶葉「さぁ、八壱八の攻撃を受けてもらう!」


ズバッ!


卯月「っ!」LP5400

晶葉「そして2体目の無零怒の攻撃も残っている!」


無零怒「ウイィィィィィン……!!」攻2800


ズガアアアアアアアン!!


卯月「あああああっ!……くっ!」LP2600

晶葉「私はこれでバトルフェイズを終了……ここで攻撃を行った八壱八は守備表示になる」


八壱八 攻2100→守1100


晶葉「そして無零怒の効果!自分のカラクリモンスターの表示形式が変更した時、カードを1枚ドローする!」

晶葉「私のフィールドに無零怒は2体!よって2枚ドローできる!」手札5

晶葉「カードを1枚伏せ、これでターンエンド!」

491: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:34:03.74 ID:lkLtAtMO0
楓「シンクロモンスターの大量展開にドロー補助まで……!」

智絵里「でも、卯月ちゃんなら……お、応援しなきゃ!」

李衣菜「智絵里ちゃん……そうそう!こんなとこで、終わらないよね!」

未央「うん、しまむー!これからこれから!」

莉嘉「まだまだイケるよ☆ファイトー!」


卯月「いったた~……」

晶葉「フフフ、少々こたえたかな?」

卯月「まだまだ、これからですよ!」

卯月「私のターン、ドロー!」手札5

卯月(拓海さんとは全然違う、速攻型の戦術……)

卯月(でも、この状況でこれだけライフが残ってるなら!)


コナミ(付け入る隙はいくらでもある!)

492: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:35:33.68 ID:lkLtAtMO0
卯月「Vサラマンダーを召喚!」


《Vサラマンダー/V Salamander》 †

効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1500/守1300
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「希望皇ホープ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
自分のメインフェイズ時、フィールド上のこのモンスターを
自分の「CNo.39 希望皇ホープレイV」に装備できる。
このカードが装備されている場合、1ターンに1度、
装備モンスターのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
装備モンスターの効果を無効にし、
相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、
その数×1000ポイントダメージを相手ライフに与える。

Vサラマンダー 攻1500


卯月「Vサラマンダーが召喚に成功した時、墓地のホープ1体を特殊召喚できる!」

卯月「来て……ホープ!」


ホープ 攻2500


卯月「そしてホープ1体でエクシーズチェンジ!SNo.39!希望皇ホープONE!」


《SNo.39 希望皇ホープONE/Number S39: Utopia Prime》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2510/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが相手より3000ポイント以上少ない場合、
このカードのエクシーズ素材を3つ取り除き、
ライフポイントを10ポイントになるように払って発動できる。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、ゲームから除外する。
その後、この効果で除外したモンスターの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。

ホープONE 攻2510


卯月「エクシーズ・チェンジ・タクティクスで1枚ドロー!」LP2100手札5

493: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:39:45.04 ID:lkLtAtMO0
卯月「そして……ランクアップマジック!リミテッド・バリアンズ・フォース!!」


《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース/Rank-Up-Magic Limited Barian's Force》 †

通常魔法
自分フィールド上のランク4の
エクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターよりランクが1つ高い
「CNo.」と名のついたモンスター1体を、
選択した自分のモンスターの上に重ねて
エクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。


晶葉「ランクアップマジック……!」


モバP「よし!」

未央「ここから反撃!」


卯月「ランクアップ!エクシーズチェンジ!」

卯月「来て……CNo.39! 希望皇ホープレイV!」


《CNo.39 希望皇ホープレイV/Number C39: Utopia Ray V》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2600/守2000
レベル5モンスター×3
このカードが相手によって破壊された時、
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して
エクストラデッキに戻す事ができる。
また、このカードが「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

ホープレイV 攻2600


卯月「更にカードを1枚ドロー!」LP1600手札5

494: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:42:46.44 ID:lkLtAtMO0
晶葉「これは……!」

卯月「そしてホープレイVの効果発動!このカードがホープをオーバーレイユニットとして持っている場合……!」

卯月「オーバーレイユニット1つを使い、相手モンスター1体を破壊して、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

卯月「私は、無零怒を選択!ホープ剣・Vブレードシュート!」


無零怒「」ドカーン


晶葉「くっ……!?」LP5000

卯月「そして、VサラマンダーをホープレイVに装備!」

卯月「ホープレイVがVサラマンダーを装備した時、オーバーレイユニット1つを使う事で相手モンスター全てを破壊して……」

卯月「そして、破壊したモンスター1体につき1000ポイントのダメージを与える!」

晶葉「な、何ぃ!?」

晶葉(しまった……!私のフィールドにはまだ!)

卯月「さっきのお返しですっ!Vサラマンダー・インフェルノ!!」


ホープレイV「はあああああああああっ!!」


ドカアアアアアアアアアアアン!!


晶葉「ぐあああああああああっ!」LP2000

495: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:44:19.11 ID:lkLtAtMO0


李衣菜「よっし!」

智絵里「すごい……これって!」

モバP「ホープレイVの攻撃が通れば卯月の勝ちだ!」


卯月「ホープレイV!晶葉ちゃんにダイレクトアタック!」


ホープレイV「うおおおおおおおおっ!!」攻2600


晶葉「くっ……罠カード、ギアギアギア発動!」


《ギアギアギア/Geargiagear》 †

通常罠
デッキから「ギアギアーノ」と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上がる。
「ギアギアギア」は1ターンに1枚しか発動できない。


卯月「!」

晶葉「このカードは、デッキからギアギアーノ2体を特殊召喚できる!」

晶葉「来い!ギアギアーノ Mk-III!!」


《ギアギアーノ Mk-III/Geargiano Mk-III》 †

効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻1000/守1000
このカードが「ギアギア」と名のついた
カードの効果によって特殊召喚に成功した時、
自分の手札・墓地から「ギアギアーノ Mk-III」以外の
「ギアギア」と名のついたモンスター1体を選んで表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「ギアギアーノ Mk-III」の効果は1ターンに1度しか使用できず、
この効果を発動するターン、
自分は「ギアギア」と名のついたモンスター以外のモンスターを特殊召喚できない。

ギアギアーノ×2 守1000 ☆3→☆4

496: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/26(日) 01:47:05.11 ID:lkLtAtMO0

晶葉「更に!ギアギアーノ Mk-IIIがギアギアの効果で特殊召喚に成功した時、手札か墓地からギアギアモンスターを特殊召喚できる!」

晶葉「私は墓地のギアギアーマーと、ギアギアクセルを呼び出す!」


ギアギアーマー 守1900

ギアギアクセル 守800


卯月「ホープレイV!ギアギアーマーを攻撃!」


ギアギアーマー「」ドカーン


晶葉(返しの1ターンでこれほど状況を巻き返してくるとは……!)

卯月「さぁ……デュエルはまだまだこれからですっ!」

500: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:41:45.81 ID:3GKjbhs+0
MC「おおっと――――!!ここでホープレイVが、カラクリ軍団を粉砕!」

MC「お返しと言わんばかりの大ダメージを与えた!」

MC「僅か数ターンで互いのライフの殆どを削り合う、壮絶な殴り合い―――――――!!」


ウオオオオオオオオオオ!!


智絵里「防がれちゃった……」

李衣菜「でも惜しかったね」

モバP「互いにライフは2000以下……直接攻撃を受けた方が負け、か……」


晶葉(互いに速攻型の戦術……という訳か)

卯月(今の時点で私も晶葉ちゃんも、手札はドローソースで十分確保してる……)

晶葉(このデュエル……)

卯月(如何に攻撃を絶やさないかがカギになる……!)


卯月「カードを1枚伏せて……ターンエンド」


晶葉LP2000 手札4
フィールド ギアギアーノ Mk-III×2 ギアギアクセル
卯月LP1600 手札4
フィールド ホープレイV(装備:Vサラマンダー) 伏せ1 エクシーズ・チェンジ・タクティクス

501: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:42:42.23 ID:3GKjbhs+0
晶葉「私のターン!」手札5

晶葉「私はレベル4のギアギアーノ2体でオーバーレイ!」

晶葉「エクシーズ召喚!再び起動せよ、ギアギガントX!」


ギアギガントX 攻2300


晶葉「ギアギガントXの効果発動!オーバーレイユニット一つを使い、機械族の下級モンスターをサーチする!」

晶葉(ここまで来てしまってはカラクリ主体の戦術は難しい……だが!)

晶葉「私は、マシンナーズ・ギアフレームを手札に加える!」

晶葉「そしてそのまま召喚!」


《マシンナーズ・ギアフレーム/Machina Gearframe》 †

ユニオンモンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守 0
このカードが召喚に成功した時、
自分のデッキから「マシンナーズ・ギアフレーム」以外の
「マシンナーズ」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして
自分フィールド上の機械族モンスターに装備、
または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。
装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)

ギアフレーム 攻1800

502: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:43:31.61 ID:3GKjbhs+0
晶葉「コイツが召喚に成功した時、マシンナーズモンスター1体をサーチできる!」

晶葉「マシンナーズ・フォートレスを手札に!」

晶葉「そしてこのマシンナーズ・フォートレスは、手札からレベル合計が8以上になるように機械族を捨てれば、手札か墓地から特殊召喚できる!」

晶葉「手札からギアギアタッカーとフォートレス自体を捨てる事で、墓地から特殊召喚する!」


《マシンナーズ・フォートレス/Machina Fortress》 †

効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2500/守1600
このカードは手札の機械族モンスターを
レベルの合計が8以上になるように捨てて、
手札または墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する
このカードが相手の効果モンスターの効果の対象になった時、
相手の手札を確認して1枚捨てる。

フォートレス 攻2500


晶葉「そして更に、ギアフレームとギアギアクセルでオーバーレイ!」

晶葉「エクシーズ召喚!来い、ダイガスタ・エメラル!」


《ダイガスタ・エメラル/Daigusto Emeral》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
●効果モンスター以外の
自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。

エメラル 守800

503: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:44:30.71 ID:3GKjbhs+0
晶葉「そしてダイガスタ・エメラルは、オーバーレイユニット一つを使って墓地のモンスター3体をデッキに戻し、1枚ドローできる!」


カラクリ大将軍 無零怒
カラクリ守衛 参壱参
カラクリ無双 八壱八


晶葉「私が戻すのはこの3体!」

晶葉「そして1枚ドロー!」手札5


楓「あのギアギアギアから、また相手の戦線が復活したわね……」

莉嘉「もー、せっかくさっき全部倒したのにー!」


晶葉(マシンナーズ・フォートレスで特攻し、道連れにしてもいいが……ここは!)

晶葉「更に月の書を発動!」


《月の書/Book of Moon》 †

速攻魔法(制限カード)
(1):フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。


卯月「!」

晶葉「ホープレイVを裏側守備表示に変更!」


モバP「ホープレイVの守備力は2000、破壊されたら直接攻撃が……!」

504: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:45:38.22 ID:3GKjbhs+0

卯月「チェーンしてトラップカード発動!ナンバーズ・ウォール!」


《ナンバーズ・ウォール/Number Wall》 †

永続罠
自分フィールド上に「No.」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのフィールド上の「No.」と名のついたモンスターは、
カードの効果では破壊されず、
「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分フィールド上の「No.」と名のついたモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。


卯月「このカードがある限り、ナンバーズはナンバーズとの戦闘でしか破壊する事が出来ない!」

晶葉「くっ!」


ホープレイV「」パタン…


卯月「そして、Vサラマンダーは装備対象を失い墓地に送られる……」

晶葉(戦闘破壊できない以上、戦闘は無意味か……)

晶葉「カード1枚を伏せ、ターンエンド……」

505: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:46:43.86 ID:3GKjbhs+0
卯月「私のターン!」手札5

卯月「ゴゴゴジャイアントを召喚っ!」


《ゴゴゴジャイアント/Gogogo Giant》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻2000/守 0
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「ゴゴゴ」と名のついた
モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
その後、このカードは守備表示になる。
また、このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

ゴゴゴジャイアント 攻2000


卯月「ゴゴゴジャイアントの効果!墓地のゴゴゴゴーレムを蘇生!」


ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴゴゴジャイアント 攻2000→守0


卯月「レベル4のゴゴゴゴーレムと、レベル4のゴゴゴジャイアントでオーバーレイ!」

卯月「再び現れよ!希望皇ホープ!」


ホープ 攻2500


卯月「そして1枚ドロー!」LP1100手札5

506: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:47:37.28 ID:3GKjbhs+0
卯月「更にカオスエクシーズチェンジ!」

卯月「現れよ……CNo.39!希望皇ホープレイ!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ/Number C39: Utopia Ray》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが1000以下の場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップして
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。


卯月「1枚ドロー!」LP600手札6


李衣菜「手札は結構羽振りいい感じになったけど、もうライフが600しかない……!」

未央「し、しまむー……ちょっと欲張りすぎなんじゃないの?」

智絵里「未央ちゃん、多分卯月ちゃんの狙いは……!」


卯月「ホープレイの効果……発動!」

卯月「自分のライフが1000以下の時、オーバーレイユニットを一つ取り除く毎に!」

卯月「ホープレイの攻撃力を500アップして、相手モンスター1体の攻撃力を1000下げる!」

晶葉「効果発動条件を満たすために……わざとライフを削ったのか!」

507: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:48:49.43 ID:3GKjbhs+0

卯月「オーバーレイチャージ!」


ホープレイ「ハアアアアアアアアアア……!!」攻2500→4000

ギアギガントX 攻2300→1300

フォートレス 攻2500→500


卯月「そしてホープレイVを反転召喚!」


ホープレイV 攻2600


卯月「ホープレイ!ギアギガントXを攻撃!」


ホープレイ「うおおおおおおおおおお!!」攻4000


モバP「よしっ!」

未央「これが決まれば!」


晶葉「トラップ発動!攻撃の無敵化!」


《攻撃の無敵化/Impenetrable Attack》 †

通常罠
バトルフェイズ時にのみ、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはこのバトルフェイズ中、
戦闘及びカードの効果では破壊されない。
●このバトルフェイズ中、自分への戦闘ダメージは0になる。


卯月「!」

508: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:49:51.90 ID:3GKjbhs+0

晶葉「私はこのカードで、このバトルフェイズ中の自分への戦闘ダメージを0にする!」


ギアギガントX「」ドカーン


晶葉「当然、モンスターは破壊されるがね……」

晶葉「だがギアギガントXも効果を発動する!フィールドから離れた時、墓地からレベル3以下のギアギアモンスター1体を特殊召喚する!」

晶葉「私はギアギアーノ Mk-IIIを特殊召喚する!」


ギアギアーノ Mk-III 守1000


卯月「ホープレイVで、ダイガスタ・エメラルを攻撃!」


ホープレイV「おおおおおおおおおおおっ!」攻2600

エメラル「」ズバーン


509: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:50:40.47 ID:3GKjbhs+0


MC「なおも続く両者の猛攻!しかし先ほどとは打って変わって、ライフダメージは互いに0だ!」

MC「果たして先に決定打を与えるのはどちらなのか――――!?」


未央「あぁーっ!惜っしい!」

李衣菜「もうちょっとなんだけどね……」


卯月「これでターンエンド……」

卯月(ナンバーズ・ウォールがあれば、ホープ達を守れる……次こそ決めます!)

晶葉(あのナンバーズ・ウォールは厄介だ……張られている限り私に勝機はほぼない……)

晶葉(だが……アレを呼べば!)


晶葉LP2000 手札3
フィールド ギアギアーノ Mk-III マシンナーズ・フォートレス
卯月LP600 手札6
フィールド ホープレイV ホープレイ エクシーズ・チェンジ・タクティクス ナンバーズ・ウォール

510: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 00:51:28.47 ID:3GKjbhs+0
短いですが、ここまでにします。

読んでくださった方、ありがとうございました。

512: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 20:58:53.81 ID:3GKjbhs+0
晶葉「私の……ターン!」手札4

晶葉「よし!私はギアギアーノ Mk-IIを召喚!」


《ギアギアーノ Mk-II/Geargiano Mk-II》 †

効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻1000/守 500
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、
自分の手札・墓地から「ギアギア」と名のついた
モンスター1体を選んで表側守備表示で特殊召喚できる。

ギアギアーノ Mk-II 攻1000


晶葉「こいつが召喚に成功した時、手札が墓地からギアギアモンスター1体を特殊召喚できる!」

晶葉「墓地のもう一体のギアギアーノ Mk-IIIを特殊召喚する!」


ギアギアーノ Mk-III 守1000


晶葉「更にギアギアーノ Mk-IIIの効果で、墓地のギアギアーマーを特殊召喚する!」


ギアギアーマー 守1900


モバP「ここに来てまだこれだけの展開を……」


卯月(ギアギアーノ Mk-IIIの効果を使うターンは、ギアギアモンスターしか特殊召喚できない!)

卯月(ここから一体何を……!)

513: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 21:00:03.66 ID:3GKjbhs+0
晶葉「行くぞ!私はレベル3のギアギアーノ3体で……オーバーレイ!」

晶葉「エクシーズ召喚!発進せよ……ギアギアギアXG!!」


《ギアギアギア XG/Geargiagear Gigant XG》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク3/地属性/機械族/攻2500/守1300
レベル3モンスター×3
自分フィールド上の機械族モンスターが戦闘を行うバトルステップ時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するカードの効果は
そのダメージステップ終了時まで無効になり、
そのダメージステップ終了時まで
相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。
また、このカードがフィールド上から離れた時、
自分の墓地からこのカード以外の
「ギアギア」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える事ができる。

XG 攻2500


卯月「ギアギアギア……XG!」

晶葉「これが私の最終兵器……まさかコイツが出てくる事になるとはな」

晶葉「さぁ行くぞ……フォートレス!ホープレイを攻撃!」

卯月(攻撃?でも私にはナンバーズ・ウォールが……!)

514: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 21:00:49.70 ID:3GKjbhs+0
晶葉「この瞬間!ギアギアギアXGの効果発動!」

晶葉「オーバーレイユニット1つを使う事で、相手フィールドの表側のカード効果及びカード効果の発動を……」

晶葉「その戦闘のダメージステップ終了まで、全て無効にする!」

卯月「カード効果を……無効!?」

晶葉「そう……この戦闘が終わるまで、君のナンバーズ・ウォールは力を失う!」


フォートレス「ウィーン……ピピー!」攻2500

ホープレイ「クッ!」攻2500


ドカアアアアアァァン……


卯月「相……討ち……?」

晶葉「そう……だが、ただの相討ちではない!」

晶葉「ここでフォートレスの効果を発動!戦闘で破壊された時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!」

晶葉「このタイミングではまだ戦闘は終わっていない……ナンバーズ・ウォールはまだ復活はしない!」

卯月「そんな……!」

晶葉「破壊するのはもちろん……ホープレイV!!」


ホープレイV「」チュドーン

515: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 21:01:20.66 ID:3GKjbhs+0

智絵里「せ、せっかく守ってたのに……」

李衣菜「ホープレイだけじゃなくて、ホープレイVまでやられるなんて……」

モバP「これで卯月のフィールドはガラ空き……そして、XGの攻撃が残っている……!」

未央(戦闘が終わるまでカード効果を発動できないって……)

未央(それって、いおりんが使ってたジェムナイト・マディラと同じ……!)


マディラが戦闘を行う時、相手はいかなるカードの効果も発動する事はできない!

例え手札や墓地で発動して戦闘を無効にするような効果だったとしてもね


未央(それじゃあ、この攻撃は何をやっても防げないって事じゃん……!)


晶葉「XG……プレイヤーへダイレクトアタック!!」

晶葉「この攻撃を防ぐ術はない……これで終わりだ!」


XG「ガシン……ガシン……!」攻2500


MC「ギアギアギアXGがガラ空きのフィールドに迫る!」

MC「この巨体の前に、カード効果の発動は許されない!」

MC「島村卯月、絶対絶命―――――!?」


コナミ(いや……まだだ!)

コナミ(気付け、卯月!)

516: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 21:02:12.10 ID:3GKjbhs+0
すみません、ちょっと中断します。

続きは今夜中には投下します。

522: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:53:13.67 ID:3GKjbhs+0

卯月(これをもらったら負け、こんな時に伏せカードが……!)

卯月(て、手札!手札に何か……あ、ガガガガードナー!)

卯月(……って、カード効果は発動出来ないんでしたー!)


XG「ガシン……ガシン……!」


卯月(あぁもうそこまで来てる!)

卯月(ど、どうしよう!)

卯月(…………?)


晶葉「…………」


523: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:53:54.90 ID:3GKjbhs+0

卯月(晶葉ちゃん、何で効果を発動しないんでしょう……?)

卯月(……あ、そうか!先に発動したら、私がその後にチェーン発動出来るかもしれないんだ!)

卯月(そうすれば、逆順処理で私のカードがあっちより先に処理される!)

卯月(だから私がカードを発動するのを待って……)

卯月(……あれ?)


自分フィールド上の機械族モンスターが戦闘を行うバトルステップ時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

そのダメージステップ終了時まで
相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。


卯月("効果を発動できない効果"を……"発動"……?)

卯月(それって……も、もしかしたら!)

524: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:54:51.35 ID:3GKjbhs+0
卯月「ガガガガードナーの効果発動!直接攻撃を受ける時に特殊召喚できる!」

卯月(お願いっ、出てきて……!)

晶葉「往生際が悪いぞ!XGの効果発動!」

晶葉「これで君のガガガガードナーは出てこれ……!?」


ガガガガードナー「ガガガー!!」守2000


コナミ「よし……!」


卯月「や、やった!」

晶葉「何っ!?」

525: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:56:04.17 ID:3GKjbhs+0

李衣菜「XGの効果で、カード効果は使えないんじゃ……!」

莉嘉「な、何で出てこれたの!?戦闘中は無敵なんでしょ!?」

楓「……違う、これでいいんだわ!」

智絵里「えっ?」

コナミ「楓さんの言う通りだ、確かにアイツは攻撃中は一見無敵に見える……」

コナミ「でもXGが無効にするカード効果は、その時に表側だったカードのものだけ……それ以外は、あくまで効果を発動できなくするだけなんだ」

コナミ「そして、その効果はオーバーレイユニットを消費して"発動"しなくてはいけない」

未央「でも、ガガガガードナーの効果は発動して……あっ!」

コナミ「XGの効果は、ガガガガードナーの効果発動にチェーンして発動された……」

コナミ「だがXGの効果が発動した時点で、既にガガガガードナーの効果の発動が宣言されている」

コナミ「先にガガガガードナーが発動しているなら、その後に発動した"カード効果を発動できない効果"には捕まらない……」

モバP「そうか……そしてカード効果を発動できないだけで、効果が無効になる訳ではない……ガガガガードナーを止める事は出来ない!」

コナミ「最も、表側のカードの効果は無効にされるから、ガガガガードナーの破壊無効は使えないけどな」

コナミ(よく気づいたな、それとも偶然か……いずれにしろ)

526: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:56:48.61 ID:3GKjbhs+0


XG「ウオオオオオオ――――!!」攻2500

ガガガガードナー「」ドカーン


MC「間一髪!ギアギアギアXGの鉄拳は、ガガガガードナーが身を挺して防いだ!」

MC「手札から現れた守護神が、1回戦に続いてまたしても窮地を救ったぞ――――――!!」


李衣菜「よっし!」

未央「いいぞー!守護神ー!」


晶葉「なるほど、この効果にそんな穴があったか……」

晶葉(結局、このターンでとどめは刺せなかった……)

晶葉(それにナンバーズ・ウォールを完全に攻略出来た訳ではない)

晶葉(フフ……だが私とて科学者の端くれでね、諦めが早くてはやっていけないんだ)

晶葉「私はこれでターンエンド……さぁ、君のターンだ!」

527: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:57:35.54 ID:3GKjbhs+0

卯月(何とか防いで、自分のターンまで帰ってこれた……)

卯月(このチャンスを……!)

卯月「私の……ターン!」手札6

卯月「…………!」

卯月「私はフィールド魔法、希望郷-オノマトピア-を発動!」


《希望郷-オノマトピア-/Onomatopia》 †

フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドに「希望皇ホープ」モンスターが特殊召喚される度に、
このカードにかっとビングカウンターを1つ置く。
(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
このカードのかっとビングカウンターの数×200ポイントアップする。
(3):1ターンに1度、このカードのかっとビングカウンターを2つ取り除いて発動できる。
デッキから「ズババ」、「ガガガ」、「ゴゴゴ」、「ドドド」
モンスターの内いずれか1体を特殊召喚する。


卯月「ホープが特殊召喚される度に、このカードにかっとビングカウンターが1つ点灯して」

卯月「そのカウンターの数だけ、ホープの攻撃力が200アップする!」

528: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:58:20.77 ID:3GKjbhs+0
晶葉「なるほど、ホープをエクシーズ召喚すればその攻撃力が上がりXGを戦闘破壊できると言う訳か」

晶葉「だが、ギアギアギアXGの効果は君のターンでも発動できる」

晶葉「攻撃力を上げても、効果が無効になれば相討ちだぞ?」

卯月「そう……だから、こうするんです!」

卯月「私はさらに!魔法カード、エクシーズ・リベンジを発動!」


《エクシーズ・リベンジ/Xyz Revenge》 †

通常魔法
相手フィールド上にエクシーズ素材を持った
エクシーズモンスターが存在する場合、
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを特殊召喚し、
相手フィールド上のエクシーズ素材1つを、
選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。
「エクシーズ・リベンジ」は1ターンに1枚しか発動できない。


卯月「このカードは、相手フィールドにオーバーレイユニットを持ったエクシーズモンスターがいる時……!」

卯月「自分の墓地のエクシーズモンスター1体を蘇生して、その相手モンスターのオーバーレイユニット1つを奪う!」

晶葉「なっ!?」


XG ORU1→0

ホープ ORU0→1


529: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/28(火) 23:59:11.01 ID:3GKjbhs+0


未央「これでXGのオーバーレイユニットがゼロに……という事は!」

楓「XGの効果を封じたわ!」


卯月「そしてオノマトピアの効果で、かっとビングカウンターが1つ点灯!」


オノマトピア 1かっとビング

ホープ 攻2500→2700


卯月「そして、ゴゴゴゴーストを召喚!」


《ゴゴゴゴースト/Gogogo Ghost》 †

効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1900/守 0
このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の「ゴゴゴゴーレム」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
その後、このカードは守備表示になる。
「ゴゴゴゴースト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

ゴゴゴゴースト 攻1900→2100


530: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:00:12.18 ID:Lk5vORsl0

卯月「ホープで、ギアギアギアXGを攻撃!」

卯月「ホープ剣スラッシュ!」


ホープ「ウオオオオオオオオオ!!」攻2700

XG「」ドカーン


晶葉「くっ……!」LP1800


卯月「そして、ゴゴゴゴーストで……ダイレクトアタック!」


ゴゴゴゴースト「ハアアアアアアアア!」攻2100


ズバアアアアアアアッ!!


晶葉「ああああああぁぁぁ……!!」LP0 ピー


MC「決着―――――――!!」

MC「互いに速攻型の戦術の織りなす攻防!」

MC「強力な攻撃が入り乱れる壮絶な乱打戦を見事制して……!」


MC「CGプロ島村卯月!ついに決勝進出――――――――!!」


ウオオオオオオオオオオオオオオ!!

531: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:01:22.72 ID:Lk5vORsl0


莉嘉「やったー!!」

智絵里「すごい……すごい、卯月ちゃん!」

李衣菜「うおー!すごいロックなデュエルだー!!」

コナミ「ふぅ……」

楓「あら?コナミ君……今ホッとしましたね?」

未央「ほんとだ!『今の卯月なら絶対大丈夫だ!(キリッ』なんて言ってた癖にー!」

コナミ「なっ、別にそんなんじゃねーよ」

コナミ「まぁ、ガガガガードナーが出せる事に気付くかどうか、ちょっと冷や冷やしたけどな」

コナミ「それに……」

未央「?」

コナミ「アイツ、何だかんだで来るとこまで来ちまったんだなーと思ってさ」

未央「……そだね」

モバP「ああ……」

モバP「とうとう……卯月がDLCの決勝に……!」

532: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:02:30.62 ID:Lk5vORsl0


卯月「晶葉ちゃん……ありがとうございましたっ!」

晶葉「ああ、素晴らしい攻撃だった……フフ、助手が惚れ込んだのも分かる」

卯月「そんな……えへへ」

晶葉「しかし、負けてしまったか……」

晶葉「遠のいてしまったなぁ……デュエルディスク」

卯月「へ?」

晶葉「ん、ああ……優勝したら買ってもらえる約束だったんだ、デュエルディスク」

卯月「えっ?でゅ、デュエルディスクをですか?」

晶葉「何だその反応は、デュエルディスクは高額なんだぞ?それも最新式を頼むつもりだったしな」

卯月「で、でも、デュエルライブではデュエルディスクは支給されるじゃないですか」

晶葉「私の目的は研究だ、デュエルディスクの部品はどうも代用できるパーツが少なくてな……」

晶葉「実は今、現在の電動デュエルディスクを全く新しいエネルギーで動かせないか研究中なんだ」

晶葉「これが実現すれば今のソリッドビジョン技術はもっと高度なものになるだろう」

晶葉「それどころか、現在の物理法則をひっくり返す程の……」ペラペラ

卯月「は、はぁ……」

533: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:03:13.34 ID:Lk5vORsl0
卯月(何だかこの時が一番ウキウキしてるような……)

晶葉「ふぅ……だが負けてしまったものは仕方がない」

晶葉「デュエルディスクはひとまず諦めるとするか」

晶葉「何せ、研究は機材でなく気合いだからな!」

卯月「ふふっ、はい、頑張ってください!」

卯月「あっでも、もう部品を勝手にとったりしちゃダメですよ?」

晶葉「む、それは善処するとしよう」

晶葉「……次は決勝か」

晶葉「ここまで来たんだ、優勝する気以外ないんだろう?」

卯月「……もちろんですっ!」

晶葉「フフ……ならば君がどんなデュエルをするか、楽しみにさせてもらうよ」

卯月「はいっ、頑張りますっ!」


…………
………
……

534: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:04:09.53 ID:Lk5vORsl0

卯月「はぁ……終わって気付いたら心臓すごいバクバクしてました……」

卯月「よかった……ガガガガードナー出てくれてホントによかったよぉ……」

卯月「……でも、ここまで来ちゃったんだ」

卯月「後1回……1回勝てば……!」


未央「しまむー!」

卯月「み、未央ちゃん!」

未央「うん、まずは決勝進出おめでと!」

卯月「ありがとうございますっ、見ててくれたんですね!」

未央「へへ、当ったり前でしょ!」

卯月「それで、どうしてこんなところに……?」

未央「あ、そうだった!あのね、もうすぐしぶりんとみくにゃんのデュエル始まるって!」

卯月「えっ、も、もうですか!?」

未央「うん!だけど今から急げば、途中からでも見られるかも!」

未央「どっちかが決勝の相手になる訳だし、ちょっとでも見といた方がいいと思ってさ!」

卯月「そ、そうですね……分かりました、見に行きましょう!」

未央「おっけー!それじゃレッツゴー!」


タッタッタッ……


卯月(凛ちゃんにみくちゃん、勝った方が私の……!)

535: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:05:20.08 ID:Lk5vORsl0

…………
………
……


卯月「つ、着きました!」

未央「始まってからまだそんなに経ってないはず!」

未央「今どっちが勝って……!」


ズガアアアアアアアアアアン……!


未央「!」

卯月「嘘……!」


MC「けっ……決着ゥ――――――!!」

MC「ま、まさに圧倒!ひと時の反撃をも許さぬ怒涛の攻撃が炸裂!」

MC「280プロの新鋭、前川みくを全く寄せ付けず……」


MC「961プロ渋谷凛!決勝進出だぁ――――――!!」


536: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:06:05.13 ID:Lk5vORsl0

凛「みく……」

みく「にゃはは……負けちゃったにゃ」

みく「流石は凛チャンだにゃ、もうちょっと勝負になると思ったんだけどにゃあ」

みく「でも……あそこまでされたら、仕方ないにゃ」

凛「あ、あの……みく」

みく「凛チャン?」

凛「……ごめん」

みく「……凛チャンは優しいんだね」

凛「えっ?」

みく「でも、もしみくに申し訳ないなんて思ってるなら……それは違うよ」

みく「こういうのは、どうしても勝つ方と負ける方に別れちゃう」

みく「だからみくは一生懸命やったにゃ、それに凛チャンも」

みく「これは……正々堂々デュエルした結果なの」

凛「っ……!」

537: ◆gXaDrhyvkE 2015/04/29(水) 00:07:10.22 ID:Lk5vORsl0

みく「だからみくはこの結果を受け入れるし、謝ってほしくなんかない」

みく「だから凛チャンは、もっと胸を張って前に進んでほしいな」

凛「……うん、分かった」

凛「ごめん……私が、間違ってた……」

みく「ふふっ、ううん!決勝進出おめでとにゃ!」

みく「卯月チャンにリベンジするつもりだったけど、ここは凛チャンに譲るにゃ!」

みく「決勝戦、みくの分までファイトにゃ!」ニコッ

凛「……ありがとう、みく」


凛「…………」


MC「これにて、準決勝の全てのデュエルが終了しました!」

MC「デュエルライブカーニバル!今回の決勝戦を戦うのは……」



MC「CGプロ、島村卯月!そして……961プロの渋谷凛だぁ―――――!!」

543: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:18:41.05 ID:M9DqXcN/0
…………
………
……

モバP「凛……来たか」

卯月「すごい……」

コナミ(最初に卯月とデュエルした時よりもずっと強くなってる……)

コナミ(でも攻撃力なら渡り合えるはずだ)

李衣菜「……とうとう来ちゃったね」

楓「ええ……」

智絵里「卯月ちゃんと……凛ちゃんのデュエル……」

モバP「卯月、時間はあるけど準備しとくようにな」

卯月「は、はいっ!」

モバP「それから……」

卯月「……大丈夫です、プロデューサーさん」

卯月「凛ちゃんも、ちゃんと分かってます……お互いに、全力でデュエルします」

モバP「……ああ、期待してるぞ」ニッ

卯月「はい……それから、コナミさん」

コナミ「ん?」

544: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:19:24.71 ID:M9DqXcN/0

卯月「……最初コナミさんに出会った、あの日」

卯月「あの時は、こんな舞台に立てるなんて思ってもみませんでした」

卯月「それも、DLCの決勝を戦うなんて」

コナミ「でも今お前はそこに立ってる……それは、お前自身の力で」

卯月「それでも、戦い方を教えてくれたのはコナミさんです……だから」

卯月「次の決勝戦……コナミさんに、私の出来る限りの最高のデュエルを見せますからっ!」

コナミ「俺を楽しませる位のデュエル、って事か」

卯月「えへへ……それが、私が出来るコナミさんへの最高の恩返しかなって思って……」

コナミ「……分かった、まぁ期待せずに待っとくよ」

卯月「はいっ!……期待せずにって何ですか~!」

モバP「フフ……そういえば、未央は?」

李衣菜「決勝まで時間あるから、スタジアムの中ブラブラしてくるって」

モバP「そうか、落ち着かないヤツだなぁ」

卯月「えへへ、未央ちゃんらしいですけどね」


…………
………
……

545: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:19:59.02 ID:M9DqXcN/0
未央(はー……やっぱデカいなぁ、このスタジアム)

未央(私も、こんなとこでデュエルしてみたいな……)

未央(……それにしても)

未央(しまむーにしぶりん……すごかったな)

未央(……ホントに、追いつけるのかな)

未央(…………)

未央(……いやいやいや!何弱気になってるんだい未央ちゃん!)

未央(ゆっくりでもいいから、私らしくまっすぐに進むって決めたじゃん!)

未央(プロデューサーも、コナミんも、待っててくれてる)

未央(私はまだまだこれから……だよね!)

未央「よしっ」

未央(あんまり感傷にふけっちゃうのもガラじゃないし)

未央(そろそろ、皆の所に……)




「ふざけないで!!」




未央「!?」

未央「今の声……!」

546: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:20:43.69 ID:M9DqXcN/0





黒井「……こんなところまで連れ出したかと思えば、何を熱くなっている」

凛「とぼけないでよ……アンタ私のデュエルディスクに何したの!?」


未央(やっぱりしぶりん!それにあの人……!)

未央(な、何?何揉めてるんだろ……)


凛「……1回戦、最初妙にいい手札が揃ったと思った」

凛「最初から理想に近い動きが出来たし、次もこの調子でいければって……」

凛「でもその次のみくとのデュエル……」


凛「1回戦と初手の内容が全く同じだった!カードの順番まで……1ターン目にドローするカードだって!」


未央(……!それって!)


凛「ねぇ、アンタがやらせたの!?」

黒井「…………」

凛「答えてよ!」

547: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:21:51.27 ID:M9DqXcN/0

黒井「……フン、そんな事か」

凛「そんな事……!?」

黒井「決まっているだろう……対戦相手のデュエルディスクに細工できるとすれば、手札を事故らせる位しかできん」

黒井「お前の対戦に限って対戦相手にまともな動きがなければ、観客も不自然に思うだろう」

黒井「そしてお前に疑いが掛かる……対戦相手のデュエルディスクに細工か、もしくは根回しをしているのではないかとな」

黒井「しかしお前の手札を固定するならば、カードの出し方を多少変えていけばいい」

黒井「観客に手札の情報が見えている訳ではないからな……」

黒井「だからお前のデュエルディスクに細工した、特定のカードが初手に来るようにな……」

凛「どうして……どうしてそんな事……!」

黒井「…………」

凛「……アンタがデュエル嫌いなのは分かってた」

凛「私の事を、駒のようにしか思ってない事も」

凛「私だってアンタを心の底から信用してる訳じゃない……961プロにも、私が上に行くために利用してやるってつもりで入った」

凛「でも、アンタは私にいろんな事を教えてくれた……」

凛「こんな大舞台にだって出れる位に、私を成長させてくれた……ホントに、感謝してたのに……」

凛「私の実力は、私が成長した事は……それだけは認めてくれてると思ってたのに……!」


未央(しぶりん……)


548: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:22:55.11 ID:M9DqXcN/0
黒井「……お前は何か勘違いしている」

黒井「私はお前を高く評価している、技術の面ももちろんだが……」

黒井「新たな技術を貪欲に自分のものにしようという姿勢、何事にも物怖じしない強かさ」

黒井「お前はトップに立つべき器だと、心の底から思っている」

凛「……だったら何で!」

凛「積み込み等、ポーカーや麻雀等のギャンブルの世界では常に行われている事だ」

黒井「たかがカードゲーム……何をそこまで熱くなる必要がある」

黒井「私はただ、お前の勝率を上げたにすぎん」

凛「本気で……言ってるの……?」

黒井「お前が確実に勝てるために当然の事をしたまでだ」

凛「私はそんな事してなんて頼んでない……!」

凛「こんな事して勝ったって……私は……!」

黒井「では凛、お前は何故棄権しなかった?」

凛「えっ……?」

549: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:23:46.49 ID:M9DqXcN/0
黒井「準決勝……初手をドローした段階で気づいたはずだ」

黒井「デュエルディスクに細工がされている、とな」

黒井「だが何故、お前はここにいる……細工に気付きながら、何故棄権しなかった?」

凛「そ、それは……!」

黒井「お前の心の中にあったのは、デュエルディスクが細工されている事への罪悪感等ではない」

黒井「どうやって怪しまれずにカードを切るか、という事だったのではないか?」

凛「ち、違う!そんな……そんな事……!」

黒井「……フン、まぁいい」

黒井「お前がそこまで言うのなら、私から提案がある」

凛「提案……?」

550: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:24:34.96 ID:M9DqXcN/0
黒井「次の決勝戦、デュエルディスクには何の細工もしない」

黒井「お前の実力で、島村卯月とデュエルさせてやる」

黒井「そして勝てれば、私は今後のお前の活動に一切手出ししないと約束しようではないか」

凛「手出しって……」

黒井「今回のデュエルディスクの件に準ずるような行為をしない、という事だ」

黒井「お前が本当に真剣勝負を望むのならな」

凛「……もし、負けたら?」

黒井「アイドルを辞めてもらう」


未央(えっ!?)


凛「…………!」

551: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:25:25.71 ID:M9DqXcN/0
黒井「この間も言ったと思うが、私は頑なにお前の考えを否定するつもりはないのだ」

黒井「お前が勝ちさえすれば、私から言う事等何もない」

黒井「だがお前が自分の信念を優先し、それで負けるような事があれば……」

黒井「お前がステージに立つ事は2度とない」

黒井「それを、肝に銘じておいてもらおう」

凛「……分かった、それでいい」

凛「だから、もうあんな事しないで……」

黒井「いいだろう……決勝戦、素晴らしいデュエルを期待している」

凛「…………」



未央(しぶりんが……イカサマを……?)

未央(ち、違う……あのおじさんが勝手にやった事なのに……)

未央(しぶりんは悪くなんかない……なのに……)



未央(負けたら、アイドル辞めるって……)

552: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 00:25:56.78 ID:M9DqXcN/0
一旦中断

554: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:16:45.26 ID:M9DqXcN/0
…………
………
……


社長「おおー!ここだったか!ようやく見つけたよ」

ちひろ「よかったー、何とか間に合いましたね!」

モバP「社長!それにちひろさんも!」

莉嘉「2人ともおっそーい!」

社長「いやーすまんすまん、今日は是非応援に行こうと思ってたんだが」

社長「ちょっとのっぴきならない事情があってね……」

社長「いやしかし、決勝に間に合ってよかったよかった」

ちひろ「卯月ちゃん、本当に決勝まで残っちゃうなんて……」

モバP「ええ……本当によく頑張ってくれました」

社長「うむ……どうやら、早速始まるようだ」

555: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:17:25.46 ID:M9DqXcN/0

MC「年に1度の祭典もいよいよ大詰め……」

MC「これより……栄光を手にするたった一人を決める戦い!」

MC「デュエルライブカーニバル……決勝戦を開始いたします!」


ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!


MC「それでは、決戦に臨むファイナリスト2人をご紹介致しましょう!」


李衣菜「プロデューサーさん、あそこ!」

楓「2人とも入ってくるわ……!」


MC「何度劣勢に追い込まれようと、持前の勝負強さでひっくり返してきた!」

MC「この決勝の舞台で、その手に希望を掴みとれるか!」

MC「CGプロ、島村卯月!……そして!」

MC「ここまで圧倒的な実力でライバル達を退けてきた優勝候補!」

MC「ハンドレスコンボが勝利を手繰り寄せるか!」

MC「961プロ、渋谷凛の登場だぁ―――――――!!」


ワアアアアアアアアアアアア……!!


556: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:18:25.78 ID:M9DqXcN/0

卯月「とうとう……決勝まで来ちゃいましたね」

凛「……うん」

卯月「あのオーディションの日……最初にデュエルした時は、凛ちゃんに全然敵いませんでした」

卯月「でも、何とか私なりに強くなって……こうやって、凛ちゃんと一緒のステージに立つ事が出来ました」

卯月「凛ちゃんともう一回戦うっていう約束、守れてよかったです……えへへ」

卯月「今日は一緒に会場の皆さんを……」

凛「卯月」

卯月「えっ?」

凛「……負けないから」

卯月「……凛、ちゃん?」

凛「…………」スタスタ…


557: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:19:37.22 ID:M9DqXcN/0

モバP「…………」

社長「やはり、複雑かね?」

モバP「社長……」

モバP「……いえ、これは2人のデュエルですから」

モバP「俺は……見守るだけです」

社長「きっと、あの2人なら素晴らしいデュエルを見せてくれるよ」

社長「終わったら、目一杯褒めてあげなさい……2人ともね」

モバP「……はい」


ちひろ「とうとう始まっちゃうのね……」

智絵里「2人とも……頑張って……」

莉嘉「どきどき……」

未央「…………」

コナミ「どうした未央?何か随分おとなしいな」

未央「う、ううん!ちょっと緊張しちゃって……」

コナミ「そっか、まぁ決勝だもんな」

未央「うん……」

558: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:20:52.96 ID:M9DqXcN/0
未央(どうしよう……もうすぐ決勝始まっちゃう)

未央(しぶりんがイカサマさせられてたって……だ、誰かに言わなきゃ!)

未央(だけど言ったら、もしかしたらしぶりんは……)

未央(うぅ……でもこのまま黙ってる訳にもいかないし……)

未央(それに、しぶりんが負けても結局アイドル辞めなくちゃいけないじゃん……!)

未央(かと言って、しまむーにわざと負けてなんて言える訳ないよ!)

未央(どうしよう……どうしよう……!)



MC「シンデレラガールへの階段を突き進むのは、果たしてどちらか!?」

MC「たった一つの栄光を賭けて、いざ!運命の決勝戦……!」


MC「デュエル開始イィ―――――!!」


卯月凛「「デュエル!」」


モバP「とうとう始まった……!」

未央(は、始まっちゃった……)

559: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:21:43.13 ID:M9DqXcN/0
卯月「いきます!私のターン……ドロー!」手札6

卯月「……モンスターをセット、カードを1枚伏せて終わりです」

凛「……私のターン!」手札6

凛「…………」

凛(手札の積み込みは……されてないみたいだね)

凛「……ダーク・グレファーを召喚!」


《ダーク・グレファー/Dark Grepher》 †

効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600
このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で、
自分のデッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

ダーク・グレファー 攻1700


凛「効果発動!1ターンに1度、闇属性モンスター1体を手札、デッキから1体墓地へ送る!」

凛「私は手札からインフェルニティ・リベンジャー、デッキからインフェルニティ・デーモンを墓地へ!」

560: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/03(日) 03:22:42.06 ID:M9DqXcN/0
凛「ダーク・グレファー!セットモンスターを攻撃!」


ダーク・グレファー「…………!」攻1700


ガキン!


ゴゴゴゴーレム「ゴゴッ!」守1500


《ゴゴゴゴーレム/Gogogo Golem》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1500
(1):守備表示のこのカードは、1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。


卯月「ゴゴゴゴーレムは守備表示の時、1ターンに1度戦闘では破壊されない!」

凛「……私はカードを3枚伏せ、ターンエンド」


MC「序盤は両者共に静かな立ち上がり!」

MC「果たして先に動くのはどちらなのか―――!?」


卯月LP8000 手札4
フィールド ゴゴゴゴーレム 伏せ1 
凛 LP8000 手札1
フィールド ダークグレファー 伏せ3

564: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:31:17.64 ID:gfD+dopc0
卯月「私のターン!」手札5

卯月「BF-精鋭のゼピュロスを召喚!」


《BF-精鋭のゼピュロス/Blackwing - Zephyros the Elite》 †

効果モンスター
星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000
「BF-精鋭のゼピュロス」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

ゼピュロス 攻1600


卯月「そして、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動!」


《エクシーズ・チェンジ・タクティクス/Xyz Change Tactics》 †

永続魔法
自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターがエクシーズ召喚された時、
500ライフポイントを払い、このカードの効果を発動できる。
デッキからカードを1枚ドローする。
「エクシーズ・チェンジ・タクティクス」は
自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。


社長「これは……」

コナミ「……卯月が動く!」

565: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:32:09.15 ID:gfD+dopc0

卯月「いきます!レベル4のゴゴゴゴーレムと、精鋭のゼピュロスでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!出でよ……No.39!希望皇ホープ!」


《No.39 希望皇ホープ/Number 39: Utopia》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2):このカードがX素材の無い状態で
攻撃対象に選択された場合に発動する。
このカードを破壊する。

ホープ 攻2500


卯月「ホープのエクシーズ召喚成功時に1枚ドローできる!」LP7500手札4

凛「その効果にチェーンして、トラップ発動!サンダー・ブレイク!」


《サンダー・ブレイク/Raigeki Break》 †

通常罠
(1):手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


凛「手札を1枚捨てて、ホープを破壊する!」手札0

卯月「させません!永続トラップ、ナンバーズ・ウォール発動!」


《ナンバーズ・ウォール/Number Wall》 †

永続罠
自分フィールド上に「No.」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのフィールド上の「No.」と名のついたモンスターは、
カードの効果では破壊されず、
「No.」と名のついたモンスター以外との戦闘では破壊されない。
自分フィールド上の「No.」と名のついたモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。


卯月「このカードがある限り、No.はNo.との戦闘でしか倒せない!」

凛「っ……!」

566: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:33:13.06 ID:gfD+dopc0

卯月(今の段階じゃこれ以上の展開は不可能……ここは!)

卯月「バトルフェイズ……ホープでダーク・グレファーを攻撃!」


ホープ「ハアッ!」攻2500

ダーク・グレファー「」ズバーン


凛「く……」LP7200


智絵里「まずは卯月ちゃんが先制……」

李衣菜「でも、さっきのサンダー・ブレイクで凛ちゃんのハンドレスが完成してる!」


凛「この瞬間、墓地のインフェルニティ・リベンジャーの効果発動!」


《インフェルニティ・リベンジャー/Infernity Avenger》 †

チューナー(効果モンスター)
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードが墓地に存在し、自分の手札が0枚の場合、
「インフェルニティ・リベンジャー」以外の自分フィールド上のモンスターが
相手モンスターとの戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られた時、
このカードを墓地から特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
その戦闘によって破壊された自分のモンスターの元々のレベルと同じレベルになる。

リベンジャー 守0


凛「戦闘によって自分のモンスターが破壊された時、手札が0ならば墓地のこのカードを特殊召喚できる!」

凛「そしてこの効果で特殊召喚に成功した時、このカードのレベルは戦闘で破壊されたモンスターと同じになる!」


リベンジャー ☆1→☆4


卯月「……ターンエンドです」

567: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:33:55.13 ID:gfD+dopc0


凛(攻撃を2回まで防ぐホープに、ホープを守るナンバーズ・ウォール……)

凛(早く何とかしなくちゃ、どんどん卯月のペースになる)

凛(勝つ……何が何でも!)

凛「私のターン!」手札1

凛「カードを1枚セット、そして……」

凛「リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!」


《リビングデッドの呼び声/Call of the Haunted》 †

永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。


凛「私は墓地のインフェルニティ・デーモンを特殊召喚!」


《インフェルニティ・デーモン/Infernity Archfiend》 †

効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1200
(1):手札が0枚の場合にこのカードをドローした時、
このカードを相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「インフェルニティ」カード1枚を手札に加える。
この効果は自分の手札が0枚の場合に発動と処理ができる。

インフェルニティ・デーモン 攻1800


莉嘉「き、来た!」

楓「インフェルニティ・デーモン……!」

モバP「ハンドレスコンボが始まる!」

568: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:35:05.53 ID:gfD+dopc0

凛「そしてインフェルニティ・デーモンが特殊召喚に成功した時、手札が0ならデッキからインフェルニティカード1枚をサーチできる!」

凛「私が加えるのは……インフェルニティ・ガン!そのまま発動するよ!」


《インフェルニティガン/Infernity Launcher》 †

永続魔法(制限カード)
1ターンに1度、手札から「インフェルニティ」と名のついた
モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
また、自分の手札が0枚の場合、
フィールド上のこのカードを墓地へ送る事で、
自分の墓地の「インフェルニティ」と名のついた
モンスターを2体まで選択して特殊召喚する。


凛「そしてレベル4のインフェルニティ・デーモンに、レベル4になったインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!」

☆4+☆4=☆8

凛「シンクロ召喚!現れよ……煉獄龍 オーガ・ドラグーン!」


《《煉獄龍 オーガ・ドラグーン/Void Ogre Dragon》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、
相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

オーガ・ドラグーン 守3000


卯月(凛ちゃんのエースモンスター……!)

569: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:35:59.97 ID:gfD+dopc0

凛「更に手札が0の時、フィールドのインフェルニティ・ガンを墓地に送る事で、墓地のインフェルニティ2体を特殊召喚できる!」

凛「インフェルニティ・デーモンと、インフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚!」


デーモン 攻1800

リベンジャー 守0


凛「そしてデーモンが特殊召喚に成功した事で、私はインフェルニティ・ネクロマンサーをサーチする!」

凛「インフェルニティ・ネクロマンサーを召喚!」


《インフェルニティ・ネクロマンサー/Infernity Necromancer》 †

効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 0/守2000
このカードは召喚に成功した時、守備表示になる。
また、自分の手札が0枚の場合、このカードは以下の効果を得る。
1ターンに1度、自分の墓地から「インフェルニティ・ネクロマンサー」以外の
「インフェルニティ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

ネクロマンサー 攻0→守2000


凛「レベル4のデーモンとレベル3のネクロマンサーに、レベル1のリベンジャーをチューニング!」

☆4+☆3+☆1=☆8

凛「シンクロ召喚!出でよ……ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」


《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン/Hundred Eyes Dragon》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
闇属性チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル6以下の
闇属性の効果モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
このカードはこのターンのエンドフェイズ時まで、
この効果を発動するためにゲームから除外した効果モンスターと
同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから「地縛神」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

百目龍 攻3000

570: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:38:27.81 ID:gfD+dopc0

卯月「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン……?」

凛「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンは墓地のレベル6以下の闇属性モンスター1体を除外し、その効果をコピーする!」

凛「コピーするのは、インフェルニティ・ネクロマンサー!」


コナミ「ネクロマンサーは手札が0枚の時、インフェルニティを蘇生できる……!」

ちひろ「という事はまた……!」


凛「インフェルニティ・ネクロマンサーとなったワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果!」

凛「再び蘇れ……インフェルニティ・デーモン!」


インフェルニティ・デーモン 攻1800


凛「そして特殊召喚に成功したので、私はインフェルニティ・ブレイクを手札に加える……そしてカードを1枚セット!」


MC「ああっと―――!?ここで渋谷凛のハンドレスコンボが炸裂!」

MC「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンとオーガ・ドラグーン!2体のドラゴンが並び立った――――!!」


凛「……ターンエンド」

凛(よし……これで卯月を崩す!)


ちひろ「……なんで、攻撃しないのかしら?破壊出来なくてもダメージは通るはず、ですよね?」

コナミ「今ホープのユニットになっているのはゴゴゴゴーレムと精鋭のゼピュロス……どちらも墓地で真価を発揮するカード」


凛(下手に攻撃したら効果を発動されてあの2体を墓地に落とされてしまいかねない……)

凛(ここは次のターンまで待つ……!)


卯月LP7500 手札4
フィールド ホープ ナンバーズ・ウォール エクシーズ・チェンジ・タクティクス 
凛 LP7200 手札0
フィールド 煉獄龍 百目龍 インフェルニティ・デーモン 伏せ3 リビングデッドの呼び声

571: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:39:33.30 ID:gfD+dopc0

卯月「私のターン……ドロー!」手札5

凛「アンタのスタンバイフェイズに、インフェルニティ・ブレイクを発動!」


《インフェルニティ・ブレイク/Infernity Break》 †

通常罠
自分の手札が0枚の場合に発動できる。
自分の墓地の「インフェルニティ」と名のついた
カード1枚を選択してゲームから除外し、
相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。


凛「ナンバーズ・ウォールを破壊!」


ナンバーズ・ウォール「」バリーン


卯月(これでもう、ホープを守る事は出来ない……)

卯月(それに凛ちゃんのオーガ・ドラグーンで、1ターンに1度はこっちの魔法・罠が不発……)

卯月(凛ちゃんの伏せは後2枚……だけど、オーガ・ドラグーンを野放しにしてたらどんどん不利になっちゃう)

卯月(ここで……攻め込むしかない!)

卯月「魔法カード、精神操作を発動!」


《精神操作/Mind Control》 †

通常魔法(制限カード)
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースする事もできない。


572: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:40:45.48 ID:gfD+dopc0

卯月「相手モンスター1体のコントロールを奪う!」

卯月「私が選択するのは……オーガ・ドラグーン!」

凛(っ……!ここは、無効にするしか……!)

凛「オーガ・ドラグーンの効果発動!1ターンに1度、相手の魔法・罠カードの発動を無効にする!」


精神操作「」バリーン


MC「渋谷凛!相手の魔法・罠をことごとく無力化していく―――!!」


卯月(でも……これでいい!)

卯月「更に魔法カード、テラ・フォーミングを発動!」


《テラ・フォーミング/Terraforming》 †

通常魔法
デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。


卯月「私がサーチするのは、希望郷-オノマトピア-!」


《希望郷-オノマトピア-/Onomatopia》 †

フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドに「希望皇ホープ」モンスターが特殊召喚される度に、
このカードにかっとビングカウンターを1つ置く。
(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
このカードのかっとビングカウンターの数×200ポイントアップする。
(3):1ターンに1度、このカードのかっとビングカウンターを2つ取り除いて発動できる。
デッキから「ズババ」、「ガガガ」、「ゴゴゴ」、「ドドド」
モンスターの内いずれか1体を特殊召喚する。

573: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:41:27.02 ID:gfD+dopc0

卯月「行きます!私はホープ1体をエクシーズチェンジ!」

卯月「姿を変え、現れよ!SNo.39! 希望皇ホープONE!」


《SNo.39 希望皇ホープONE/Number S39: Utopia Prime》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2510/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが相手より3000ポイント以上少ない場合、
このカードのエクシーズ素材を3つ取り除き、
ライフポイントを10ポイントになるように払って発動できる。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、ゲームから除外する。
その後、この効果で除外したモンスターの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。

ホープONE 攻2510


卯月「さらに1枚ドロー!」LP7000手札4


オノマトピア 1かっとビング


卯月「そして、ゴブリンドバーグを召喚!」


《ゴブリンドバーグ/Goblindbergh》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 0
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

ゴブリンドバーグ 攻1400


574: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:42:20.00 ID:gfD+dopc0


卯月「ゴブリンドバーグの効果!召喚に成功した時、下級モンスター1体を手札から特殊召喚できる!」

卯月「ドドドドライバーを特殊召喚!」


《ドドドドライバー/Dododo Driver》 †

効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
このカードが「ドドド」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚されたターン、
自分フィールド上の「ドドド」と名のついたモンスター1体を選択し、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。

ドドドドライバー 守200

ゴブリンドバーグ 攻1400→守0


卯月「レベル4のゴブリンドバーグと、ドドドドライバーでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!再び現れよ!希望皇ホープ!」


ホープ攻2500


卯月「1枚ドロー!」LP6500手札3


オノマトピア 2かっとビング


575: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:43:07.38 ID:gfD+dopc0

卯月「そして、エクシーズチェンジ!来て……CNo.39! 希望皇ホープレイ!」


《CNo.39 希望皇ホープレイ/Number C39: Utopia Ray》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル4モンスター×3
このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に
このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。
自分のライフポイントが1000以下の場合、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
エンドフェイズ時までこのカードの攻撃力を500ポイントアップして
相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンする。

ホープレイ 攻2500


卯月「さらに1枚ドロー!」LP6000手札4


楓「ホープの連続エクシーズ召喚……!」

智絵里「これで卯月ちゃんの手札が回復して……」

コナミ「いや、狙いはこれだけじゃない……」


オノマトピア 3かっとビング


卯月「今オノマトピアのカウンターは3つ!よってモンスターの攻撃力を600アップします!」


ホープONE 攻2510→3110

ホープレイ  攻2500→3100


コナミ(フィールド魔法による攻撃力の底上げ……これが卯月の狙い!)


凛(しまった……!あの時の精神操作は囮……!)

576: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:44:02.14 ID:gfD+dopc0

卯月「ホープONE!ワン・ハンドレッドアイ・ドラゴンを攻撃!」


ホープONE「フッ!」攻3110


凛(でもまだまだ!)

凛「トラップ発動!次元幽閉!」


《次元幽閉/Dimensional Prison》 †

通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を選択して発動できる。
選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。


凛「攻撃してきたモンスターをこれで除外……」

卯月「速攻魔法……ランクアップマジック!クイック・カオス!」


《RUM-クイック・カオス/Rank-Up-Magic Quick Chaos》 †

速攻魔法
(1):「CNo.」モンスター以外の自分フィールドの「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターよりランクが1つ高く、同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてエクストラデッキからX召喚する。


凛「なっ!?」

卯月「私はホープONEをランクアップします!これで対象を失った次元幽閉は不発!」

577: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:44:40.52 ID:gfD+dopc0

卯月「ランクアップ!エクシーズ・チェンジ!」

卯月「現れよ……CNo.39!希望皇ホープレイV!」


《CNo.39 希望皇ホープレイV/Number C39: Utopia Ray V》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2600/守2000
レベル5モンスター×3
このカードが相手によって破壊された時、
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して
エクストラデッキに戻す事ができる。
また、このカードが「希望皇ホープ」と名のついた
モンスターをエクシーズ素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

ホープレイV 攻2600


オノマトピア 4かっとビング


卯月「ホープレイV!引き続きワン・ハンドレッドアイ・ドラゴンを攻撃!」


ホープレイV「オオオオオオオオオッ!!」攻3400

百目龍「」ドカーン


凛「っ……!」LP6800

578: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:45:39.17 ID:gfD+dopc0

卯月「さらにホープレイで、インフェルニティ・デーモンを攻撃!」


ホープレイ「ヌンッ!」攻3300

デーモン「」ズバーン


凛「あああっ……!」LP5300

凛「クッ……墓地のリベンジャーの効果……自身を特殊召喚する!」


リベンジャー 守0 ☆1→☆4


卯月「まだです!更にメインフェイズ2で、ホープレイVの効果!」

卯月「オーバーレイユニット一つを使い、相手モンスター1体を破壊し、攻撃力分のダメージを与える!」

凛「!」

卯月「オーガ・ドラグーンを破壊!Vブレードシュート!」

凛「しまっ……!」


ホープレイV「ハアアアアアアアアアッ!!」


ドカアアアアアアアン……!!


凛「うあああああああっ!」LP2300


579: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:47:25.86 ID:gfD+dopc0

MC「ここでホープの猛攻が容赦なく迫る!」

MC「島村卯月!ハンドレスコンボによって出現した布陣を見事粉砕した!」

MC「対して渋谷凛、次の攻撃を防ぐ手立てがなければ後が無くなってしまうぞ――――!?」


凛「くっ……!」

凛(しまった……ここまでやられるなんて……)

凛(でも、フィールドにはまだリベンジャーがいる……)

凛(ひとまず、墓地のカードを確認して……)


凛「あっ……!」


凛(あの時、墓地のこのカードを発動していれば……!)

凛(どうして、よりによってこんな時にこんなミスを……!)






黒井(CGプロ、島村卯月……フン、思ったよりやるようだ)

黒井(しかし、今の凛は少々浮足だっているようだ)

黒井(あのインフェルニティ・ブレイク……あのタイミングでなくとも、もう少し状況を見て破壊すべきカードを選ぶ事もできたはず)

黒井(やはり、あの件で冷静さを欠いてしまったか……)

黒井(だが……ここまで、だな)




カチッ……



580: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/04(月) 00:48:54.82 ID:gfD+dopc0

凛(卯月の場には攻撃力3000以上のホープが2体……)

凛(次を防げなければ……負ける……!)


お前がステージに立つ事は2度とない


凛(……違う、負ける訳にはいかない!)

凛(引くしかない……何でもいい……)

凛(この状況を凌ぐ1枚を……!)


シャカ……


凛「えっ?」


シャカシャカシャカシャカ……


凛「な、何で……!」

凛(デュエルディスクが……勝手に……!?)


カシンッ


凛「…………!」

凛(今の動き、デッキトップが……!)


凛(……まさか!)


黒井「…………」


584: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:28:28.32 ID:JTVhKM3N0
MC「……どうしたのでしょうか?渋谷凛、カードをドローしようとしません」

MC「何かアクシデント発生でしょうか?」


智絵里「凛ちゃん、どうしちゃったのかな……?」

莉嘉「何か考え事かな?」

コナミ「いや、どこか様子がおかしい……」

李衣菜「でも追い込まれたって言っても、まだフィールドにチューナーもいるし……」

楓「そうね……まだ負けが確定したような状況ではないわ」

未央「……違うよ」

李衣菜「えっ?」

未央「負けられないんだよ……絶対に……」

李衣菜「いや、そりゃあそうだろうけどさ……」

未央「違う!だって……このデュエルに負けたら、しぶりんは……!」

未央「負けたら……終わっちゃうんだよ……」

モバP「未央、それはどういう……」

未央「っ……」

モバP「未央……?」

未央「プロデューサー、ごめんっ……」ポロ…

未央「私っ、どうすればいいか分かんなくて……」ポロポロ

智絵里「み、未央ちゃん……!?」オロオロ

ちひろ「お、落ち着いて未央ちゃん!一体何があったの?」

585: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:34:47.59 ID:JTVhKM3N0
凛(デッキトップが……操作された……)

凛(……ダメだ、こんなの)

凛(私はこんな勝ち方、望んでない……)

凛(サレンダーしなきゃ……)

凛(……でも)

凛(本当にトップが操作されているとしたら……次に引くカードは恐らく……)


《インフェルニティ・デーモン/Infernity Archfiend》 †

効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1200
(1):手札が0枚の場合にこのカードをドローした時、
このカードを相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「インフェルニティ」カード1枚を手札に加える。
この効果は自分の手札が0枚の場合に発動と処理ができる。


凛(インフェルニティ・デーモン……)

凛(このカードをドローすれば、まだ逆転の可能性は十分ある……)

凛(……勝てるかも、しれない)

凛(勝たなきゃ……だけど……!)

スタッフ「渋谷さん、どうしましたか?」

凛「あ、あの……」

スタッフ「……デュエルディスクの件なら、問題ありません」ボソッ

凛「っ!」

スタッフ「黒井社長から、お話は伺ってます」

スタッフ「この事が公になる事はありません」

スタッフ「……デュエルを続けてください」

586: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:42:07.26 ID:JTVhKM3N0
黒井(あの時、お前は答えられなかった……細工に気付きながら、デュエルを続け勝利した理由を)

黒井(そして今も、約束を破った私への憤りよりも、頭を巡っている事だろう)

黒井(操作されたデッキトップ……しかしこれを引けば、まだ自分に勝機があるのではないか、と)

黒井(……凛、どうして私がお前に目を付けたと思う?)

黒井(もちろん、歌やダンス、表現力……様々な才能を持っていた事もある)

黒井(だが、お前にはそれ以上に重要な資質が備わっていた)


黒井(勝利へ突き進むための貪欲さ……その意思の強さ……)


黒井(その勝ちたいという純粋な気持ち、それが私が一番求めていたものだ)

黒井(だが凛……勝ち続け頂点に立つためには、犠牲にせねばならないものもある)

黒井(それが例え、自分の信念を曲げる事になってもな)


凛「っ……!」


黒井(お前も理解しているはずだ……どんな事をしてでも勝つしかないと)

黒井(今トップに置かれているインフェルニティ・デーモンをドローする……)

黒井(今の自分にはそれしか選択肢がないと……だが、それでいい!)

黒井(勝つために不要なものは全て捨てろ)

黒井(そして引き込め……その悪魔を!)

587: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:49:05.13 ID:JTVhKM3N0

モバP「……未央、本当なのか?」

智絵里「嘘……」

楓「凛ちゃんが、イカサマを……?」

未央「うん……あの人が仕込んでたって……」

未央「しぶりんは、それをやめさせるために……」

李衣菜「だからって、負けたらアイドル辞めろなんて……!」

莉嘉「そんなの……ないよ……!」

モバP「……未央、よく話してくれたな」

モバP(凛……)

モバP(どうしてそんな約束を……!)

コナミ「…………」

コナミ(アイツ……あの時、スタッフと何か話してやがった……)

コナミ(それに……)


必要ないな、既に凛の勝利は決まっている


コナミ「…………!」ギリッ

588: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:57:23.24 ID:JTVhKM3N0


凛(……何やってるんだろう、私)

凛(全然デュエルに集中してなくて……それで無様にやられて……)

凛(挙句、こんな事してまで……まだ勝ちたいなんて思ってる……)

凛(私は……何て弱いんだろう……)

凛(プロデューサー……)


――
――――
――――――

589: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 01:58:33.56 ID:JTVhKM3N0

モバP『また、うまくいかなかったのか?』

凛『カメラマンに注意されっぱなしだった……笑顔が不自然だって』

凛『だから向いてなかったんだよ、私にアイドルなんてさ』

モバP『そ、そんな事ないぞ!お前はきっとトップアイドルになれる!俺が保証する!』

凛『根拠は?』

モバP『こ、根拠か?うーん……』

モバP『ティン!と来たから!』

凛『ふふっ、何それ』

モバP『……ほら、笑えたじゃないか』

凛『あ……』

モバP『やっぱり凛の笑顔は最高だ、お前をスカウトして正解だった』

モバP『俺は皆に知ってほしいな、凛のそんな笑顔を』

凛『そんなの、都合よく出せないってば』

モバP『……じゃあ、こんなのどうだ?』

凛『こんなのって?』

モバP『自分自身がカッコいい!って思った瞬間を思い出すんだ、自然と笑顔になってこない?』

凛『……私、そんなにナルシストじゃないんだけど?』

モバP『何だ……結構大事な事なんだぞ?自分のいい所を見つけるっていうのは』

凛『そんなもんかな……?』

モバP『そうさ……なぁ、凛』

590: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:02:06.28 ID:JTVhKM3N0

――――
―――
――


凛が自分自身をもっと好きになれたら

きっと、沢山の人が凛を好きになってくれるよ



凛(ごめん、プロデューサー)


…………!


凛(今のこんな私じゃ……)


凛…ゃ…!


凛(好きになんて……)



卯月「凛ちゃん!!」



凛「!!」


591: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:03:44.00 ID:JTVhKM3N0

卯月「……!」ハァ…ハァ…


凛「卯月……?」

卯月「凛ちゃん、あの、大丈夫ですか?どこか具合でも悪いんですか?」

凛「えっ……?」

卯月「ご、ごめんなさい……凛ちゃん、どこか余裕がなさそうだったの気付いてたはずなのに……」

卯月「私が、もっとしっかりしてれば……」

凛「…………」

凛(そんな顔、しないでよ……)

凛(私、アンタを裏切ろうとしてるんだよ……?)

凛(卯月……どうしてアンタは……)

卯月「…………?」

592: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:05:03.51 ID:JTVhKM3N0
凛「……ねぇ、卯月」

凛「最初にデュエルした後の事、覚えてる?」

卯月「え……?最初デュエルした後、ですか……?」

凛「あの時、アンタに聞きそびれてた事があったんだ……覚えてる?」


だ、大丈夫です!凛ちゃんのライバルとして早く同じ舞台に立てるように頑張りますから!

……だからその質問は、その時に聞かせてくださいね?


卯月「あ……あぁ!思い出しました!」

卯月「私が凛ちゃんのライバルとして同じ舞台に立てた時に、それを聞くって……」

卯月「でも、何で今それを……」

593: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:06:13.32 ID:JTVhKM3N0
凛「…………」

卯月「凛ちゃん?」


凛「卯月は……どうしてそんなに楽しそうにデュエルできるの?」


卯月「えっ?」

凛「私は……今までずっと、勝ち続ける事しか考えてなかった」

凛「でも、卯月はどこか違う……」

凛「私は卯月みたいに、気楽にデュエルを楽しめない……」

凛(そして……そんな卯月が、羨ましかったのかもしれない……)

卯月「……えっと、その、うまく言えないですけど」

卯月「私だって、負けてもいいだなんて……思ってません」

凛「卯月……」

卯月「だけど、答えがあるとするなら……これが、私のデュエルだからです」

凛「卯月の……デュエル?」

594: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:06:57.43 ID:JTVhKM3N0
卯月「……私にデュエルを教えてくれた人が、言ってたんです」

卯月「デュエリストの数だけ……それぞれのデュエルする理由があるんだって」

卯月「デュエルで友達を作ったり、負けたくないライバルが居たり、デュエルで人助けをしたり……」

卯月「いろんな人がいて、それがぶつかるからデュエルは面白くて……」

卯月「だから、デュエルは自由なものなんだって、そう教えてくれました」

凛「デュエルは……自由……」

卯月「だから、私は決めたんです」

卯月「アイドルとして、見ている人が自然と笑顔になれるように……私自身も、めいっぱい楽しんでデュエルしようって」

卯月「凛ちゃんからしたら、甘い考えだって思っちゃうかもしれません」

卯月「だけど……例え甘くったって、これが私のデュエルなんです」

卯月「凛ちゃんにだって、きっとあるんじゃないですか?デュエルする理由……」

凛「私にも……?」

595: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:07:42.23 ID:JTVhKM3N0
卯月「……な、何て!あはは、私ったら何言っちゃってるんでしょう?」

卯月「今のアイドルにとって、デュエルするのは当然なのに……」

卯月「いきなりデュエルする理由なんて言われても、困っちゃいますよね!えへへ……」

凛(そう……デュエルする理由なんて、考えた事もなかった……)

凛(デュエルで勝ち続ける事……)

凛(それが、私に求められてるものだと思ってたから)

凛(……デュエルは自由、か)

凛(だから、楽しむ事は卯月のデュエルの形なんだね)

596: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:08:27.60 ID:JTVhKM3N0

凛(……じゃあ、私は?)

凛(何だったっけ……このDLCで、私がやりたかった事は……)


ここまで来るのに出会ってきた多くの人達……

その人達を納得させられるように……

……強く成長できた私を、見せたいと思います


凛(じゃあ……私が見せたかった強さって何?)

凛(どんな事をしてでも、デュエルに勝つこと……?)


凛(……違う)


凛(私が……本当に見せたかった強さは……!)

597: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:09:25.83 ID:JTVhKM3N0

莉嘉「どうしよう……さっきからずっとこのままだよ……」

コナミ「…………」スッ

楓「コナミ君?」

李衣菜「どこ行くの?」

コナミ「決まってるだろ……このデュエルを止める」

智絵里「だ、だけど、そんな事したら……!」

コナミ「いつまでもああさせとく訳にもいかないだろう」

コナミ「それに、多分今もデュエルディスクに細工されてる」

莉嘉「えっ!?」

未央「ど、どうして……!」

コナミ「遠目だから見え辛いけど、今のアイツの様子……」

コナミ「あれは、ドローするのを躊躇ってるっていうより、ドローするのを迷ってる感じだ」

コナミ「おそらく、凛のドロー前のタイミングでデッキトップを操作されてる」

コナミ「多分デッキトップはインフェルニティ・デーモン……」

コナミ「負けられない勝負の手前、凛はそれをドローするか迷っている」

コナミ「……自分の、アイドル生命が掛かってるんだからな」

コナミ「こんなデュエル……!」

598: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:10:11.08 ID:JTVhKM3N0
モバP「……待ってくれ、コナミ」

未央「プロデューサー……」

コナミ「……止めるのか?」

モバP「いや……俺も行く」

コナミ「!」

ちひろ「そんな、プロデューサーさんまで!」

モバP「……行かせてください」

モバP「俺が、止めなきゃダメなんです……」

モバP「俺が……!」

ちひろ「プロデューサーさん……」

社長「君は自分が言ったことも忘れてしまったのか」

モバP「っ!」

599: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:10:53.79 ID:JTVhKM3N0

社長「君は私にこう言ったはずだ」

社長「……これは2人のデュエルで、自分は見守るだけだと」

モバP「ですが……!」

社長「分かっている……だが、君は自分のアイドルにもっと自信を持つべきだ」

社長「君が見初めたアイドルは、そんなに弱いアイドルだったかね?」

社長「……見たまえ」

モバP「……!」

コナミ「あれは……」



凛「…………」スタスタ…

卯月「り、凛ちゃん……?」



MC「おおっと、渋谷凛選手、島村卯月選手におもむろに近づいていきます!」

MC「一体何があったのでしょうか?」



社長「どうやら、君達が出ていくにはまだ早いようだよ」

600: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:12:03.52 ID:JTVhKM3N0

凛「……卯月」

卯月「…………?」

凛「このデッキ……シャッフルしてくれない?」

卯月「えっ?」

スタッフ「し、渋谷さん!」

凛「さっき、オートシャッフルが誤作動起こしちゃったみたいなんだ」

凛「これでカードの並びが変な事になったりしたら、公平性を欠くってヤツでしょ?」

凛「だから、ここは対戦相手にシャッフルしてもらうのが筋かなって思ってさ」

凛「ねぇ……これ位、別にいいよね?」

スタッフ「そ、それは……確かに相手の同意があれば構いませんが……」

凛「だってさ、はいっ」

卯月「り、凛ちゃんがいいなら……」

卯月「でも、シャッフルするだけなら凛ちゃんがやっても……」

凛「ううん、これは卯月にやってほしいんだ」

凛「……お願い」

601: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:12:43.95 ID:JTVhKM3N0
卯月「……分かりました!私、気合い入れてシャッフルしちゃいます!」

凛「うん、よろしくね」

スタッフ「で、ですが……」

凛「それから、このデュエルディスク壊れてるんだけど?新しいの持ってきてよ」

スタッフ「えっ!?」

凛「アンタが何を吹き込まれたか分かんないけどさ……」

凛「ごめん、やっぱりこんなの……私がやりたい事じゃないんだ」

スタッフ「…………」

凛「悪いけど、あの人に伝えといて」

凛「私のデュエルは……アンタのものじゃないってさ」

スタッフ「……分かりました、お待ち下さい」

602: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:13:39.37 ID:JTVhKM3N0

MC「ど、どうやら、渋谷凛選手のデュエルディスクに不具合が見つかったようです!」

MC「デュエルディスクの交換が終わり次第、デュエルを再開するぞ―――!」


黒井「何!?」

黒井(何故だ……ヤツもデッキトップがどのカードにすり替わったか気付いているハズ!)

黒井(どうしてみすみす勝機を逃すような真似をする!?)


モバP「凛……!」

社長「不具合、か……彼の言う通り、やはり細工はされていたようだね」

社長「でも彼女は、それに手を染めなかった」

社長「彼女は、選んだよ……島村君との真剣勝負を」

社長「そして、自分の力で勝ってみせると……その意思を伝えたんだ、今の自分の上司にね」

モバP(凛、お前は……そうか)

モバP(自分が決めた道は、簡単には曲げない……そういう子だったな)

モバP(ああ、そうだった……)

モバP(凛は……何も変わってなんかいないじゃないか)

モバP「……俺の出る幕じゃ、ないみたいですね」

モバP「コナミ」

コナミ「……ああ、分かってる」

コナミ「人の真剣勝負に水差すようなヤツは、デュエリストじゃない」

603: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:14:39.33 ID:JTVhKM3N0

卯月「……はいっ、シャッフル終わりました」

凛「うん」

凛「……ごめんね、何か混乱させるような事になっちゃってさ」

卯月「そんな事ないです!凛ちゃんに何もないみたいで、安心しました!」

凛(何もない、か……)

凛「……ホントはね」

卯月「えっ?」

凛「本当は、さっきまで私はデュエルなんてしてなかったんだ」

卯月「デュエル……してなかった?」

凛「ちょっと、心の中でモヤついてた事があってさ」

凛「私は、デュエルの間……その事だけしか考えてなかった」

凛「デュエルの相手を……卯月の事を全然見てなかった」

卯月「凛ちゃん……」

604: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:15:23.18 ID:JTVhKM3N0
凛「でも、今は大丈夫……もう、アンタの前で揺らいだりしない」

凛「私のデュエルで、卯月に勝ちにいくから」

凛「だから……よかったら、さ」


凛「これから……私と、デュエルしてくれる?」


卯月「…………!」

卯月「……はいっ、よろこんで!」ニコッ

凛「……ありがとう」

凛(私は、もう迷わない……)

凛(デュエルする理由なんて、今は分からない……だけど)

凛(だからこそ……せめて今は、私が出来る最高のデュエルをする!)

凛(それだけが、私の強さの証明なんだ!)

凛(大人の思惑なんて関係ない……誰にも邪魔させない……!)

凛(だって……これは、私と卯月だけのデュエルだから!)

605: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 02:16:02.54 ID:JTVhKM3N0

MC「デュエルディスクの交換が終わったようだ!」

MC「追い込まれている渋谷凛!この状況をひっくり返せるか!」

MC「ライフが0にならない限り、デュエルの行方はまだ分からない!!」

MC「このデュエルの先に、果たしてどんなドラマが待っているのか―――――!?」



凛「さぁ……始めよう、卯月!」

凛「他の誰のものでもない……私達だけのデュエルをさ!」

卯月「はいっ!」


MC「デュエル!再開だぁぁ―――――!!」


卯月凛「「デュエル!」」

614: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:26:58.70 ID:JTVhKM3N0

李衣菜「凛ちゃん……デュエルを続ける気なの?」

智絵里「で、でも……」

未央「……そっか」

未央(もう、止まるつもりはないんだね……しぶりん)

智絵里「未央ちゃん?」

未央「……しぶりんがデュエルを続ける事を選んだならさ」

未央「もう、私たちは出来る事を全力でやるしかないと思う」

李衣菜「今……私達が出来る事、か……」

智絵里「それって……!」

莉嘉「そんなの……一つしかないっしょ!」

未央「……うんっ!」

未央「しぶりん!頑張れ―――!!」

李衣菜「ロックな展開、期待してるよ!!」

智絵里「う、卯月ちゃんも、負けないで……!」

莉嘉「どっちもファイトー!☆」


モバP「…………」

楓「本当に、強くなりましたね……凛ちゃん」

モバP「はい……はは、ダメだな俺」

モバP「凛に、ちゃんと見てるって約束したのにな……」

楓「プロデューサー……」

モバP「今度こそ……見守ります、最後の瞬間まで……」

楓「……ええ」

615: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:28:14.57 ID:JTVhKM3N0

凛「いくよ!私の……ターン!」手札1

凛(……よしっ!)

凛「ヘルウェイ・パトロール召喚!」


《ヘルウェイ・パトロール/Stygian Street Patrol》 †

効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターのレベル×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。

ヘルウェイ・パトロール 攻1600


凛「レベル4のヘルウェイ・パトロールに、レベル4となったリベンジャーをチューニング!」

☆4+☆4=☆8

凛「シンクロ召喚!現れよ……魔王龍ベエルゼ!」


《魔王龍 ベエルゼ/Beelze of the Diabolic Dragons》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
また、このカードの戦闘または相手のカードの効果によって
自分がダメージを受けた時に発動する。
このカードの攻撃力は、そのダメージの数値分アップする。

ベエルゼ 攻3000


凛「そしてバトルフェイズ……ベエルゼでホープレイVを攻撃!」


ベエルゼ「グオオオオオ……!」攻3000

633: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/07(木) 00:07:53.94 ID:t3JVZ/wJ0
 
卯月(攻撃力が低いモンスターで攻撃を……?) 

卯月「む、迎え撃って!ホープレイV!」 


ホープレイV「フンッ!」攻3400 


ドオオオオオン…… 


ベエルゼ「…………」 

ホープレイV「ぬぅ……」 


卯月「フィールドには変化がない……」 

凛「そう、ベエルゼは戦闘及び効果で破壊する事はできない……」LP1900 

凛「そしてベエルゼは、自身の戦闘か相手の効果によるダメージを私が受けた時、その数値分攻撃力を上げる!」 


ベエルゼ 攻3000→3400 


楓「破壊する事ができないモンスター……!」 


卯月(攻撃力がホープレイVにならんだ……このままじゃ!) 

凛「これで、ターンエンド……」 


卯月LP6000 手札3 
フィールド ホープレイ ホープレイV エクシーズ・チェンジ・タクティクス オノマトピア(4かっとビング) 
凛 LP1900 手札0 
フィールド ベエルゼ 伏せ1 リビングデッドの呼び声 


616: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:29:56.95 ID:JTVhKM3N0

卯月「私のターン……ドロー!」手札4

卯月(今私の手の中にあの子を倒せるカードはない……)

卯月(私が出来る事は……)

卯月「墓地の精鋭のゼピュロスの効果発動!エクシーズ・チェンジ・タクティクスを手札に戻し、特殊召喚する!」


ゼピュロス 攻1600


卯月「この後、400ポイントのダメージを受ける……更にゴゴゴゴーストを召喚!」LP5600


《ゴゴゴゴースト/Gogogo Ghost》 †

効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1900/守 0
このカードが特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の「ゴゴゴゴーレム」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
その後、このカードは守備表示になる。
「ゴゴゴゴースト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

ゴゴゴゴースト 攻1900


卯月「そして、エクシーズ・チェンジ・タクティクスを貼り直し、レベル4のゼピュロスと、ゴゴゴゴーストでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!No.39……希望皇ホープ!」


ホープ 攻2500


卯月「1枚ドロー!」LP5100手札4


オノマトピア 5かっとビング


卯月(オノマトピアで攻撃力を上げつつ、ホープで少しでも時間稼ぎを……!)

卯月「これで……ターンエンド!」

617: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:31:27.49 ID:JTVhKM3N0

凛「私のターン!」手札1

凛「私は伏せていた魔法カード、闇の誘惑を発動!」


《闇の誘惑/Allure of Darkness》 †

通常魔法(制限カード)
(1):自分はデッキから2枚ドローし、手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。


凛「私はカードを2枚ドローし、手札のインフェルニティ・ジェネラルを除外する!」手札2

凛「……私はカードを1枚セット、そして墓地のヘルウェイ・パトロールの効果発動!」

凛「墓地のこのカードを除外して、手札の攻撃力2000以下の悪魔族1体を特殊召喚する!」

凛「私が呼び出すのは……インフェルニティ・ミラージュ!」


《インフェルニティ・ミラージュ/Infernity Mirage》 †

効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
自分の手札が0枚の場合、このカードをリリースし、
自分の墓地の「インフェルニティ」と名のついた
モンスター2体を選択して発動できる。
選択したモンスターを特殊召喚する。

ミラージュ 守0


卯月「このモンスターは……!」

618: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:32:39.45 ID:JTVhKM3N0

凛「インフェルニティ・ミラージュの効果発動!このカードをリリースする事で、墓地からインフェルニティ2体を特殊召喚する!」

凛「蘇れ……インフェルニティ・デーモン!インフェルニティ・リベンジャー!」


デーモン 攻1800

リベンジャー 守0


凛「デーモンが特殊召喚された事で効果発動!デッキから2体目のネクロマンサーをサーチして、召喚!」


ネクロマンサー 攻0→守2000


凛「レベル4のデーモン、レベル3のネクロマンサーに、レベル1のリベンジャーをチューニング!」

☆4+☆3+☆1=☆8

凛「シンクロ召喚!現れよ……!えん魔竜 レッド・デーモン!」


《えん魔竜 レッド・デーモン/Hot Red Dragon Archfiend》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ1でのみ発動できる。
このカード以外のフィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。
この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃できない。

レッド・デーモン 攻3000


619: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:34:06.35 ID:JTVhKM3N0

凛「レッド・デーモンの効果発動!このカード以外の攻撃表示のモンスター全てを破壊する!」

卯月(しまった……!)

凛「真紅の地獄炎(クリムゾン・ヘル・バーン)!!」


レッド・デーモン「グオオオオオオオオオオオ!!」


ドカアアアアアアアアン!!


卯月「くっ、ホープ達が……!」

凛「ベエルゼには破壊耐性がある……レッド・デーモンの効果では破壊されない」

凛「最もこの効果を使ったターン、攻撃はレッド・デーモンしか出来ないんだけどね」

卯月「…………!」

凛「さぁ行くよ、卯月……レッド・デーモンでダイレクトアタック!」

凛「極獄の裁き(アブソリュート・ヘル・ジャッジ)!!」


レッド・デーモン「ゴアアアアアアアアアアアア!!」攻3000


ズガアアアァァァン!!


卯月「ああああああっ!」LP2100


MC「えん魔竜レッド・デーモンの全体破壊効果が炸裂――――!!」

MC「直接攻撃も決まり、形勢が完全に逆転してしまったか――――!!」


凛「……これでターンエンド!」

620: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:35:34.46 ID:JTVhKM3N0

未央「ホープ達が全滅……」

李衣菜「これで分からなくなったね……」

コナミ「いや……今の状況、卯月が不利だ」

莉嘉「えっ……?」

コナミ「卯月はもう3体のホープを全て出し尽くしてしまった」

コナミ「卯月としては、本当はそうなる前に決着をつけるべきだったんだ」

コナミ「墓地からエクストラに戻さない限り、もうホープのエクシーズ召喚はできない」

コナミ「これでエクシーズ・チェンジ・タクティクスやオノマトピアの効果も使えないだろう」

コナミ「いわば、今の卯月のデッキは息切れを起こしている状態だ」

智絵里「息切れ……」

コナミ(そして凛の魔王龍ベエルゼ……コイツは恐らく、卯月が倒すのは困難だ)

コナミ(倒す手段があるとすれば……)

コナミ(攻撃時に相手モンスターの効果を無効にするホープレイヴィクトリー)

コナミ(或いはホープレイに装備して同等の効果が得られるゼアル・ウェポン、一角獣皇槍位しかねぇ……)

コナミ(どうする……卯月)


卯月LP2100 手札4
フィールド エクシーズ・チェンジ・タクティクス オノマトピア(5かっとビング)
凛 LP1900 手札0
フィールド ベエルゼ レッドデーモン 伏せ1 リビングデッドの呼び声

621: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:37:34.84 ID:JTVhKM3N0

卯月「私のターン……ドロー!」手札5

卯月(もうホープを呼び出す事は出来ない……だけど!)

卯月「手札1枚を捨て、オノマト連携を発動!」


《オノマト連携/Onomatopaira》 †

通常魔法
手札を1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから以下のモンスターの内1体ずつ、
合計2体までを手札に加える。
「オノマト連携」は1ターンに1枚しか発動できない。
●「ズババ」と名のついたモンスター
●「ガガガ」と名のついたモンスター
●「ゴゴゴ」と名のついたモンスター
●「ドドド」と名のついたモンスター


卯月「ガガガガードナーとゴゴゴジャイアントを手札に!」

卯月「ゴゴゴジャイアントを召喚!」


《ゴゴゴジャイアント/Gogogo Giant》 †

効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻2000/守 0
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「ゴゴゴ」と名のついた
モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
その後、このカードは守備表示になる。
また、このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。

ゴゴゴジャイアント 攻2000


卯月「更にゴゴゴジャイアントが召喚に成功した時、墓地のゴゴゴゴーレムを特殊召喚できる!」


ゴゴゴゴーレム 守1500

ゴゴゴジャイアント 攻2000→守0

622: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:39:10.59 ID:JTVhKM3N0


卯月「レベル4のゴゴゴゴーレムと、ゴゴゴジャイアントでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!来て……No.55!ゴゴゴゴライアス!」


《No.55 ゴゴゴゴライアス/Number 55: Gogogo Goliath》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/岩石族/攻2400/守1200
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分の墓地から岩石族・地属性・レベル4モンスター1体を選択して手札に加える。
「No.55 ゴゴゴゴライアス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の全てのモンスターの守備力は800ポイントアップする。

ゴゴゴゴライアス 攻2400→3400


凛(攻撃力が……!)

凛(厄介だね、そのフィールド魔法!)


卯月「効果発動!オーバーレイユニットとなっているゴゴゴジャイアントを取り除き、そのまま手札に!」

卯月「ゴゴゴゴライアス!レッド・デーモンを攻撃!」


ゴゴゴゴライアス「ゴゴゴゴゴゴ……!!」攻3400

レッド・デーモン「」ドカーン


凛「っ……!」LP1500

623: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:40:59.38 ID:JTVhKM3N0

凛「……ここでトラップ発動!シャドーインパルス!」


《シャドー・インパルス/Shadow Impulse》 †

通常罠
「シャドー・インパルス」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのSモンスターが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時、
そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じレベル・種族で
カード名が異なるSモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。


凛「シャドーインパルスは、自分のシンクロモンスターが破壊され墓地に送られた時発動できる!」

凛「破壊されたモンスターとレベルと種族が同じの、名前が違うシンクロモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!」

凛「出でよ……インフェルニティ・デス・ドラゴン!」


《インフェルニティ・デス・ドラゴン/Infernity Doom Dragon》 †

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択した相手モンスターを破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

インフェルニティ・デス・ドラゴン 攻3000


卯月「私はカードを1枚伏せ、ターンエンド……」

624: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:42:12.10 ID:JTVhKM3N0

凛「ふぅ……」

卯月「すごい……やっぱり凛ちゃんはすごいですっ!」

凛「えっ?」

卯月「次から次にモンスターが出てきて、全然気が抜けません!」

凛「……それを言うなら、卯月だって」

卯月「わ、私は、今のところちょっと追い込まれちゃってますから……えへへ」

凛(違う……すごいのはアンタの方だよ、卯月)

凛(この状況でも楽しんでるんだからさ……私とのデュエルを)

凛「……ふふっ」

卯月「凛ちゃん?」

凛「……ううん、何でもない」

凛「それより……褒めてくれるのはうれしいけどさ、自分の心配した方がいいんじゃない?」

凛「このままじゃ、私がすぐに終わらせちゃうよ?」

卯月「そ、そんな事ないですっ!」

卯月「デュエルはまだまだこれからですから!」

凛「……そうこなくっちゃ!」

625: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:44:17.34 ID:JTVhKM3N0

未央「お互いにどっちも引かない……」

莉嘉「こっちまで息が詰まっちゃいそうだよ……」

李衣菜「だけど、さ」

智絵里「うん……」


智絵里「何だか2人共、とっても楽しそう……!」


凛「行くよ……私のターン!」


凛(すぐに続きをやりたい……でも、終わらせたくもない……)

凛(何だか、変な気持ち……)

凛(こんな気持ち、今まで感じた事なんてなかった)

凛(だけど言い表すとしたなら、今の私……)




凛(最高に満足してる!)




凛「ドロー!」手札1


626: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:45:20.63 ID:JTVhKM3N0


凛「……手札が0枚の場合にこのカードをドローした時!」


卯月「っ……!?」


モバP「まさか……!」


凛「このカードを相手に見せ、特殊召喚する事が出来る!」

凛「インフェルニティ・デーモン!」


インフェルニティ・デーモン 攻1800


ちひろ「ここでこのカードなんて……!」

コナミ(何て勝負強さだ……!)ゾクッ…


凛「インフェルニティ・デーモンが特殊召喚されたので、私はデッキから2体目のインフェルニティ・ミラージュをサーチする!」

凛「そしてミラージュを通常召喚し、効果発動!」

凛「自身をリリースする事で、墓地のインフェルニティ・デーモンとインフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚する!」


インフェルニティ・デーモン 攻1800

インフェルニティ・リベンジャー 守0


凛「インフェルニティ・デーモンの効果!私がサーチするのは……インフェルニティ・バリア!」

627: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:46:33.32 ID:JTVhKM3N0

凛「カードを1枚セット!そして、インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果発動!」

凛「このターンこのカードがバトルしない代わりに、相手モンスター1体を破壊して攻撃力の半分のダメージを与える!」

凛「ゴゴゴゴライアスを破壊!インフェルニティ・デス・ブレス!」


ゴゴゴゴライアス「」バリーン


卯月「うぅ……っ!」LP400

卯月「……この瞬間!トラップカード、ガードゴー!発動!」


《ガードゴー!/Guard Go!》 †

通常罠
(1):自分フィールドの「ガガガ」、「ドドド」、「ゴゴゴ」モンスターの
いずれかが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、
そのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、手札から「ガガガ」、「ドドド」、「ゴゴゴ」モンスターを
合計2体まで守備表示で特殊召喚できる。


卯月「私はこの効果で、今破壊されたゴゴゴゴライアスを特殊召喚!」


ゴゴゴゴライアス 守1200→2000→3000


卯月「更に、手札からゴゴゴジャイアントを特殊召喚!」


ゴゴゴジャイアント 守0→800→1800

628: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:47:51.03 ID:JTVhKM3N0

李衣菜「卯月ちゃん、壁モンスターを切らさない!」

未央「でも、しぶりんにはまだ……!」


凛「レベル4のインフェルニティ・デーモン2体に、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!」

☆4+☆4+☆1=☆9

凛「シンクロ召喚!現れよ……氷結界の龍!トリシューラ!」


《氷結界の龍 トリシューラ/Trishula, Dragon of the Ice Barrier》 †

シンクロ・効果モンスター(制限カード)
星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカードを
それぞれ1枚まで選んで除外できる。

トリシューラ 攻2700


凛「トリシューラの効果発動!相手の手札、フィールド、墓地のカードを1枚ずつ除外する!」

凛「墓地のゴゴゴゴーレム、フィールドのオノマトピア、そして手札からは……!」


トリシューラ「ヒュオオオオオオ……!!」


パリィィン……!


卯月「っ……!」手札2

卯月(ガガガガードナーが……!)

629: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/06(水) 23:49:03.12 ID:JTVhKM3N0

凛「まだだよ……ベエルゼとトリシューラでバトル!」


ベエルゼ「グゴゴゴゴゴゴ……!」攻3400

ゴゴゴゴライアス「」ドカーン


トリシューラ「キュルルルルルル!!」攻2700

ゴゴゴジャイアント「」チュドーン


MC「なおも続くハンドレスコンボによる攻勢!このデュエルもとうとう終わりの時が近づいてきたか!?」

MC「島村卯月!辛うじてライフは残っているが、頼みの守護神、ガガガガードナーを失ってしまった――――!」

MC「立ちはだかるは3体のドラゴン!果たして攻略する事は出来るのか――――!?」


凛(違う……)

卯月「…………!」

凛(まだ、卯月は諦めてなんかいない!)

凛「これで……ターンエンド!」


卯月LP400 手札2
フィールド エクシーズ・チェンジ・タクティクス
凛 LP1500 手札0
フィールド ベエルゼ デスドラゴン トリシューラ 伏せ1 リビングデッドの呼び声




634: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:24:48.34 ID:rV25g/Az0

コナミ(卯月のライフは残り400……もうエクシーズ・チェンジ・タクティクスも使えない……)

コナミ(そして今はインフェルニティ・バリアもある)

コナミ(これでは頼みのランクアップマジックも撃てない……!)

コナミ(それでも……)


MC「追い込まれた島村卯月!ラストターンになってしまうのか――――!?」


卯月「私の、ターン……」

卯月(凛ちゃんの残りライフは1500……)

卯月(まだ……行ける!)


コナミ(この状況でも、いい顔をしてるな)

コナミ(……そういや、俺がそういう風に言ったんだっけ)


私の出来る限りの最高のデュエルを見せますからっ!


コナミ(フフ、おもしろい)

コナミ(見せてくれ卯月、お前が出来る最高の攻撃ってやつを!)


635: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:31:19.82 ID:rV25g/Az0

卯月「ドロー!」手札3

卯月「…………」

凛(卯月もここで決めないといけない事は分かってるはず……)

凛(卯月の最後の攻撃……全力で迎え撃つ!)

卯月「……Vサラマンダー、召喚」


《Vサラマンダー/V Salamander》 †

効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻1500/守1300
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「希望皇ホープ」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
自分のメインフェイズ時、フィールド上のこのモンスターを
自分の「CNo.39 希望皇ホープレイV」に装備できる。
このカードが装備されている場合、1ターンに1度、
装備モンスターのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
装備モンスターの効果を無効にし、
相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、
その数×1000ポイントダメージを相手ライフに与える。

Vサラマンダー 攻1500


卯月「そして、Vサラマンダーの効果……発動!」


莉嘉「Vサラマンダーの効果って確か!」

李衣菜「召喚に成功した時、墓地のホープを蘇生させる効果……」


凛「…………」


楓「凛ちゃん、インフェルニティ・バリアを使わない……!」

コナミ「確かに今の状況……ユニットのないホープ1体でどうこう出来る状況ではない」

コナミ(やはり、狙いは……)

636: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:37:13.04 ID:rV25g/Az0


卯月「出でよ……希望皇ホープ!」


ホープ 攻2500


卯月「そして……」



卯月「ランクアップマジック、クイック・カオス……!」



コナミ(きた……!)

凛(やっぱり卯月の狙いはランクアップ!)

凛(ここを防げば……!)



卯月「…………」



未央「……あれ?」


凛(発動、しない……?)


637: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:38:11.40 ID:rV25g/Az0

李衣菜「た、確かに今はインフェルニティ・バリアで防がれるけど……」

莉嘉「それじゃあ何で凛ちゃんに見せたの?」

コナミ「ランクアップマジック……そうか!」

コナミ「RUMを"消費"する事で召喚できる、ホープの名を持つモンスター……!」


卯月「このカードは、手札のランクアップマジック1枚を捨てる事で!」


凛(ランクアップマジックを捨てた……!?)


卯月「フィールドのホープ1体を素材にして、エクシーズ召喚する事が出来る!」


コナミ「ランクアップマジックをコストに要求する召喚ルール効果!」

コナミ「これはインフェルニティ・バリアで止める事は出来ない……!」


卯月「行くよ……凛ちゃん!」

卯月「ハイパーランクアップ……エクシーズチェンジ!」



卯月「現れよ、ナンバーズの終焉にして頂点!」



卯月「No.99……希望皇龍!ホープドラグーン!!」


638: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:39:04.90 ID:rV25g/Az0

《No.99 希望皇龍ホープドラグーン/Number 99: Utopic Dragon》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク10/光属性/ドラゴン族/攻4000/守2000
レベル10モンスター×3
このカードは手札の「RUM」魔法カード1枚を捨て、
自分フィールドの「希望皇ホープ」モンスターの上に
このカードを重ねてX召喚する事もできる。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「No.」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):このカードを対象とするモンスターの効果が発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。

ホープドラグーン 攻4000


凛「ホープドラグーン……!」


モバP「ここで攻撃力4000のモンスターを……!」


卯月「バトル!ホープドラグーンでインフェルニティ・デス・ドラゴンを攻撃!」


ホープドラグーン「グオオオオオオオオオオ!!」攻4000

デス・ドラゴン「」ドカーン


凛「っ……!」LP500


MC「こ、ここで攻撃力4000のモンスターが登場――――!」

MC「希望皇龍と魔王龍!フィールドには王の名を冠する2体のドラゴンが睨みあう!」

MC「ライフは互いに風前の灯!このデュエル、終着点はまだ分からないぞ―――――!!」


639: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:40:12.99 ID:rV25g/Az0

李衣菜「ライフが並んだ……!」

未央「でも、これでしまむーの攻撃は終わり……」


凛「ホープの特殊召喚の時点でバリアを発動しておくべきだった、か……」

凛「でもまだ私にはベエルゼがいる……この壁を突破できないようなら私は倒せないよ!」

卯月「……確かに、今の私じゃベエルゼをどうする事もできません」

卯月「次のターンを凛ちゃんに渡せば、きっともうダメージは与えられません」

卯月「でも、今のターンなら……インフェルニティモンスターが居ない今なら!」


卯月「凛ちゃんはインフェルニティ・バリアを撃てない!」


凛「…………!」

凛(このターン、まだ何か仕掛けるっていうの……?)

卯月「更に魔法カード、死者蘇生を発動!」


《死者蘇生/Monster Reborn》 †

通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。


卯月「私が蘇生するのは……ゴゴゴジャイアント!」


ゴゴゴジャイアント 攻2000

640: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:41:02.94 ID:rV25g/Az0

未央「レベル4が2体っていう事は……!」

李衣菜「ここに来てエクシーズ召喚!?」

智絵里「でも、一体どのモンスターを……!?」

コナミ「……そうか」

莉嘉「コナミん?」

コナミ「最初から卯月はベエルゼを何とかしようとは思ってなかったんだ」

コナミ「考えていたのは、どうやってライフを削りきるか……」

莉嘉「で、でももう攻撃は終わっちゃったよ?」

コナミ「いいや……今の攻撃で、凛のライフはセーフティラインを越えた……!」

智絵里「セーフティ……ライン……?」

未央「それってもしかして……!」


卯月「レベル4のVサラマンダーと、ゴゴゴジャイアントでオーバーレイ!」

卯月「エクシーズ召喚!来て……ガガガガンマン!」


《ガガガガンマン/Gagaga Cowboy》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻1500/守2400
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの表示形式によって以下の効果を適用する。
●攻撃表示:このターン、このカードが
相手モンスターを攻撃するダメージステップの間、
このカードの攻撃力は1000アップし、
その相手モンスターの攻撃力は500ダウンする。
●守備表示:相手に800ダメージを与える。

ガガガガンマン 守2400

641: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:42:05.42 ID:rV25g/Az0

凛「ガガガガンマン……!」


コナミ「ガガガガンマンがオーバーレイユニットを消費して発動する効果は、表示形式によって変わる……!」

コナミ「攻撃表示の時は、ダメージステップ中に自身の攻撃力を上げ、相手モンスターの攻撃力を下げる効果……」

コナミ「そして……!」

卯月「ガガガガンマンが守備表示の時、オーバーレイユニット一つを使う事で800ポイントのダメージを与える!」


未央「しぶりんのライフは残り500……って事は!」

智絵里「これが通れば……卯月ちゃんの勝ち……!」


卯月「行きます……凛ちゃん!」

卯月「ガガガガンマンの効果発動!相手プレイヤーに800ポイントのダメージを与える!」


ガガガガンマン「ガガッ……!」スチャッ



ズギュンズギュン!!



凛「…………!」

642: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:42:45.09 ID:rV25g/Az0

MC「な、何と――――!!島村卯月、ここに来てバーン効果による攻撃を温存していた!」

MC「インフェルニティ・バリアはもう発動できない!一転して渋谷凛、万事休すか―――――!?」

MC「ガガガガンマンから放たれた弾丸が今!標的に向かって――――」



ギュン!



卯月「えっ!?」


ガガガガンマン「ガガッ!?」




卯月(弾道が曲がっ……!?)




ジャキンッ!!




卯月「!!」






インフェルニティ・デス・ガンマン「…………」




ちひろ「これは……!」

モバP「ガンマンが……2人いる!」

コナミ(流石に、そう簡単にはいかないか……!)

643: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:43:44.82 ID:rV25g/Az0

凛「墓地のインフェルニティ・デス・ガンマンの効果、発動……」


※《インフェルニティ・デス・ガンマン/Infernity Death Gunman》 †

効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 100
自分の手札が0枚の場合、相手がダメージを与える
魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、
墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
自分が受けるその効果ダメージを無効にする。
その後、相手は以下の効果を適用させるかどうか選択できる。
●自分のデッキの一番上のカードをめくる。
そのカードがモンスターだった場合、自分は2000ポイントのダメージを受ける。
魔法・罠カードだった場合、相手ライフに2000ポイントダメージを与える。
その後、デッキをシャッフルする。

※遊☆戯☆王5D's TAG FORCE5 収録カード


凛「手札が0枚の時に相手からの効果ダメージが発生した時、墓地のこのカードを除外してそのダメージを無効にする」

凛(そう、あの5ターン目に発動出来なかったカード……)


楓「ガガガガンマンの効果が、不発……」

ちひろ「って言う事は、まだデュエルは続くって事……?」


凛「だけどこのカードの効果には続きがある、そして」

凛「続きの効果を適用するかは……卯月、アンタが選ぶ事が出来る」


未央「続きの、効果……?」


凛「私はこれからデッキからカードを1枚ドローする」

凛「そして、ドローしたカードがモンスターなら私が……」

凛「ドローしたカードが魔法・罠カードなら卯月が、2000ポイントのダメージを受ける……」

卯月「…………!」

644: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:45:02.03 ID:rV25g/Az0

モバP「モンスターか、それ以外か……ドローカードの種類によって、どちらかが2000ポイントのダメージを受ける……」

楓「互いのライフは残りわずか……続きの効果を使うとしたら……」

社長「その時点で、このデュエルの勝者も決定する……!」


未央「ドローしたカードがモンスターならしまむーの勝ち、それ以外ならしぶりんの勝ち……!」

李衣菜「い、一体デッキトップにはどっちが……!」

智絵里「でも、この効果を使うかどうかは卯月ちゃんが決めるんだよね……?」

コナミ(インフェルニティはハンドレスを維持するため、必然的にモンスターが少なめのデッキ構成になる)

コナミ(そしてこのデュエル、確か凛のデッキから出てきたカードはモンスターが11枚、魔法・罠が8枚……)

コナミ(恐らくデッキに残っているのは大半が魔法・罠だろう……)

コナミ(……だが)


卯月「……受けます」

凛「!」

卯月「デス・ガンマンの効果を……適用します!」

凛「……分かった」


コナミ(卯月にはホープドラグーンがいるが、ベエルゼを攻略できた訳ではない)

コナミ(このターンで手札を使い果たしてしまった今、凛にターンを回してしまったら勝算はほぼ無くなる……)

コナミ(ここは、乗るしかない)

645: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:46:22.59 ID:rV25g/Az0

ガガガガンマン「…………」スッ

デス・ガンマン「…………」クルッ


卯月「あれ……?」

凛「これは……」



ザッ……ザッ……ザッ……





ザンッ!



卯月「2人のガンマンが向かいあった……?」

凛「……なるほど、粋な演出ってヤツだね」

卯月「演出……?」

凛「ドローしたカードがモンスターなら卯月のガガガガンマン、それ以外なら私のデス・ガンマンが勝つ……」

凛「つまり、ガンマン同士の早撃ち勝負……ってとこかな?」

卯月「早撃ち、勝負……!」


MC「戦況が二転三転したこのデュエル、このような決着を迎えるとは一体誰が予想できたでしょうか!?」

MC「さながら西部劇の一幕!勝敗のカギを握るのは、これからドローするたった1枚のカード!」

MC「デュエルライブカーニバル決勝戦!その決着は2人のガンマンに委ねられた―――――!!」



646: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:49:28.38 ID:rV25g/Az0

モバP「とうとう決まる……!」

ちひろ「泣いても笑っても、これで……!」

未央「しまむー……しぶりん……!」



凛「そうか……これでもう、終わっちゃうんだね」

卯月「えっ?」

凛「もったいない気もするんだ……このデュエル終わらせるの」

凛「何か、これまでに無い位いいデュエルだったからさ」

凛「……最後の相手が、卯月でよかった」

卯月「凛ちゃん……」

卯月「……じゃあ、何度だってデュエルしましょう!」

凛「えっ?」

卯月「デュエルはどこでも、誰とでも楽しめるものですから!」

卯月「やろうと思えば、いつだって出来ますよ!」

卯月「だから、またデュエルしましょう!」ニコッ

卯月「……えへへ、これも私の先生の受け売りなんですけどね」

凛「……ふふっ、そっか」


凛(デュエルは自由、だったね……)


凛「……卯月」




凛「またやろう、デュエル」

卯月「……はいっ」

647: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/10(日) 02:50:17.02 ID:rV25g/Az0


卯月(もう私が出来る事は何もない……)

卯月(凛ちゃんがこれから引くカード、それが全て……)


凛(……大丈夫、もう迷わないって決めたから)

凛(このカードが何であろうと……)



凛(私に、後悔は無い……!!)





凛「……ドロー!」



ガガガガンマン「っ!」バッ!

デス・ガンマン「……!」ガチャッ!





バアァァァン……!


656: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:03:42.08 ID:/kNinoK00


卯月「…………!」


凛「…………」



MC「けっ……!」


MC「決着ゥ―――――――――!!!」



MC「デュエルライブカーニバルの頂点、カードが選んだ勝者は……!」





657: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:04:32.86 ID:/kNinoK00




凛(卯月がくれた最高の時間……)


凛(……プロデューサー)




凛(この時間だけは、私が好きな私でいられた、かな……)










《終末の騎士/Armageddon Knight》 †

効果モンスター(制限カード)
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。



凛「ありがとう、卯月……」LP0 ピー


658: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:05:27.15 ID:/kNinoK00


MC「息詰まる攻防を制し、たった一つの栄光を撃ち抜いたのは……!!」








MC「CGプロダクション、島村卯月だあぁぁぁ―――――――――――!!!!」






ワアアアアアアアアアアアアアア!!!




659: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:06:26.99 ID:/kNinoK00

凛「……おめでとう、卯月」

卯月「勝った……凛ちゃんに?」

凛「私のカードが選んだみたい、卯月に勝って欲しいってさ」

卯月「そう、ですか……」ジワ…

卯月「あ、あれ……何で私、涙が……」ポロ

卯月「笑わなくちゃ、なのにっ……」ポロポロ

凛「もう、顔ぐちゃぐちゃになっちゃうよ」

凛「勝った方がそんな顔してどうするの?」

卯月「ごめん、なさい……でも、本当に優勝できるなんて……」

卯月「本当によかった、ですっ」

卯月「よかったよぉ……」

凛(卯月……)

660: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:07:29.45 ID:/kNinoK00
凛「……やっぱり、卯月は不思議だね」

卯月「ふぇ?」

凛「後悔は無いって自分で思っててもさ」

凛「実際負けたら、やっぱり悔しくてたまらないんだろうなって思ってた」

凛「でも今は違う……」

凛「何だか、卯月が勝ってよかったなって思う」

卯月「凛ちゃん……」

凛「うん……よかったね」

凛「本当に……頑張ったね、卯月」ヨシヨシ

卯月「うぅ……私の方がお姉さんなのにぃ……」

凛「ふふっ、ホントだよ」

凛「……見て、卯月」

卯月「?」

661: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:08:41.64 ID:/kNinoK00


パチパチパチパチパチパチ……!



「すごいデュエルだった!」

「俺、今日見に来てよかったよ!」

「もう一回!もう一回見たいー!」




凛「私達のデュエルを見てくれた人達……」

凛「皆、すごくいい顔してる」

凛「……これが、卯月のデュエルなんだね」

卯月「……凛ちゃんのおかげです」

凛「えっ?」

卯月「デュエルしてる時……すごく伝わってきました、凛ちゃんの強い気持ち」

凛「……うん、私にも伝わったよ、卯月のデュエルを心から楽しむ気持ち」

卯月「はい……凛ちゃんが、私と全力でデュエルしてくれたから」

卯月「だから……私達の気持ちが、お客さんに伝わったんだと思います」

卯月「……きっと今のデュエルは、あの時の私達じゃないと出来ません」

662: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:09:35.22 ID:/kNinoK00

凛「……ふふっ、そりゃああんなデュエル、もう出来る気なんてしないよね」

卯月「えへへ……」

凛「ほら、皆待ってるよ」

凛「卯月がステージに立つのをさ」

卯月「あ……」

凛「ここからは卯月の仕事だよ」

凛「……私達の分まで、ステージを盛り上げてくること」

卯月「凛ちゃん……はいっ!行ってきますっ!」

凛「……うん」ニコッ




凛「…………」



663: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:10:43.92 ID:/kNinoK00

未央「…………」

李衣菜「……いいデュエルだったね」

莉嘉「うん……」

智絵里「すごかったな……私に、出来るのかな……」

未央「……きっと出来るよ、ちえりん」

智絵里「えっ?」

未央「プロデューサーも言ってたでしょ?DLCはスタートラインだって」

未央「私達は、しまむーやしぶりんとは違う……まだスタートラインに立ててない」

未央「でもさ……カードを信じてれば必ず届くって、しまむーが見せてくれた」

未央「しぶりんだって……自分の思いを貫いてさ、あんなすごい勝負を見せてくれた」

未央「……あんなデュエル見せられて、熱くなるなって方が無理だよ」

未央「だから今度は、私達があそこに立つ番……だよね!」

智絵里「未央ちゃん……!」



李衣菜「……次のDLC、1年後だよ?」

未央「わ、分かってるってば!ああいう舞台に私も立つって事!」

664: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:11:59.75 ID:/kNinoK00
李衣菜「へへ……でも、そうだね!」

莉嘉「アタシも……アタシだって、ステージに立ちたい!」

智絵里「わ、私もいつか……あんなデュエルを……!」

未央「うん、しまむーやしぶりんにも出来たんだもん!」

未央「私達に出来ない道理はないっ!」

未央(……そうだよね、しぶりん)



社長「…………」ニコリ

楓「……あら?プロデューサーさんは?」

ちひろ「そういえば、コナミ君も……」


…………
………
……

665: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:13:40.88 ID:/kNinoK00

黒井「……何の用だ」

モバP「ウチのアイドルが聞いていました」

モバP「凛のデュエルディスク、細工していたそうですね」

黒井「……何を言い出したかと思えば、言い掛かりはやめて頂きたいな」

黒井「そっちの小娘が何を聞いたか知らんが、そんな証拠がどこにある」

モバP「…………!」ギリッ

黒井「仮に私が不正をしていたとして、結局勝ったのはそちらだ」

黒井「そんな下手な言い掛かりを繰り返す意味も薄いと思うが?」

モバP「……そんな事を言ってるんじゃない」

モバP「あなたは、凛の中にある才能を見出したからウチから引き抜いたんじゃないんですか?」

モバP「そんな凛を裏切るような事を、あなたはどうして……!」

666: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:14:51.65 ID:/kNinoK00
黒井「裏切る……?いいや、信じていたとも」

黒井「凛ならば、目の前の勝利の為に全てを捨て去れるような器になれるとな」

黒井「……だがヤツは結局、最後まで勝ちに拘り続ける事が出来なかった」

黒井「何としてでも勝つという覚悟が足りなかった」

黒井「それがこの結果だ……くだらん、ヤツを少々買い被りすぎていたようだ」

モバP「あなたは……!」

モバP「あなたはあのデュエルを見て、まだそんな事を仰るんですか……!?」

黒井「何?」

モバP「確かに、デュエルには勝ち負けが存在します」

モバP「その勝ち負けが、アイドル達の道を決める事だってあるでしょう」

モバP「でも……それが全てなんかじゃない」

モバP「今日のアイツらは……いいや、アイツらだけじゃない!」

モバP「このDLCに臨んだアイドル達全員が、勝ち負けを超えて最高のパフォーマンスを見せてくれた!」

モバP「自分の持っている力をぶつけて、見ている人達を笑顔にして、魅了する……」

モバP「そのアイドルの本質と、何が違うっていうんですか!」

667: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:15:31.95 ID:/kNinoK00

モバP「……だから俺は、胸を張って言います」



モバP「あのデュエルに、敗者なんていない!」

モバP「もし敗者がいるとすれば……それはあなただ!」



黒井「…………」


モバP「…………!」


668: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:16:23.54 ID:/kNinoK00

黒井(……何かと癇に障る連中だと思っていたが)

黒井(あの目……そういう事か)

黒井(この小僧も、あのデュエリストも……!)


黒井(ヤツと同じ目をしている……)


黒井「謂れのない言い掛かりを付けておきながら……」

黒井「今度は私が敗者、か……随分大きく出たな、小僧?」

黒井「……今の言葉、後悔する事にならなければいいがな」


モバP「どんな理不尽からも、少しでもアイドル達を守る」

モバP「それが、プロデューサーの仕事ですから」


黒井「……失礼する」ザッ

669: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:17:13.10 ID:/kNinoK00

…………
………
……


モバP「…………」

コナミ「……よかったのか?あんな事言って」

モバP「コナミ……」

モバP「俺は……間違ってるかな」

モバP「……いいや、間違ってなんかないさ」

コナミ「アンタの正しさは、アイツらが証明してくれた……俺もそう思ってる」

モバP「……そう、か」

670: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:18:45.33 ID:/kNinoK00

コナミ「……実はな、俺もアイツと同じような事を考えた事があるんだ」

モバP「え?」

コナミ「卯月と凛がオーディションでデュエルした日……」

コナミ「凛とのデュエルに負けた卯月は、泣き出してしまってな」

コナミ「アンタがくれたチャンスをダメにしてしまった事を、心から悔いていた」

モバP「そんな事が……」

コナミ「だから俺は思った、アイツらにとってデュエルは自分の未来を決めるための大切なもの」

コナミ「勝っても負けても楽しくって訳にはいかない……勝てなくちゃ認めてもらえないんだって」

コナミ「……だけどな、卯月は言ってくれたんだ」

コナミ「楽しいデュエルを教えてくれたから、凛と仲良くなれたって」

コナミ「勝ちに拘りすぎて、無くしてはいけないものがある事に気付けたってな」

671: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:19:30.06 ID:/kNinoK00

コナミ「……そしてアンタの言う通り、卯月は今日それを証明した」

コナミ「あんな心が震える名勝負、俺の街でも中々お目にかかれない」

コナミ「アンタのアイドル達は……本当にすごい事をしたと思う」

モバP「……そうだな」

モバP「……ありがとう、コナミ」

モバP「卯月がここまでこれたのは、本当にお前のおかげだよ」

コナミ「……礼を言うのは俺の方だ」

コナミ「いいデュエル、見せてもらったぜ」

コナミ「……まずは労ってやろう、アンタのアイドル達を」

コナミ「それが、アンタの仕事だろ?」

モバP「……ああ」

672: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:20:14.32 ID:/kNinoK00


モバP「コナミ」

コナミ「ん?」

モバP「俺も、デュエルを始める事にしたんだ」

モバP「アイツらのプロデューサーとして、俺が戦い方を知らないのもダメだと思ってさ」

コナミ「……いいのか?始めるからには、とことん付き合ってもらうぜ?」ニッ

モバP「フフ、ああ……望むところだ」


…………
………
……

673: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:21:14.15 ID:/kNinoK00

~~~♪






卯月「……島村卯月で、S(mile)ING!でした!」


卯月「皆さんの応援、本当に……本当に、ありがとうございました!」



ワアアアアアアアアアアアア!!



凛「…………」


凛(私のおかげ、か……)

凛(私が最後までデュエルを続けられたのは、卯月のおかげなんだよ)

凛(……ふふっ、だけど)

凛(最後の最後で、私もアイドルらしい事……できたって事かな)

凛(ありがとう、卯月)









凛「……さよなら」



674: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:22:01.08 ID:/kNinoK00


スタッフ「島村さん、お疲れ様でした」

スタッフ「続いて表彰式になります、準備の方お願いします」

卯月「は、はい!……あの、凛ちゃんは?」

スタッフ「渋谷さん、ですか……」

卯月「確か準優勝者も表彰はされるんですよね?」

スタッフ「それが……」



スタッフ「渋谷さんは、表彰式を辞退すると……」



卯月「……え?」

675: ◆gXaDrhyvkE 2015/05/24(日) 23:23:03.53 ID:/kNinoK00


こうして、デュエルライブカーニバルは幕を閉じた



島村卯月は、この優勝をきっかけに大ブレイクを果たし

トップアイドルへの階段を駆け上がっていく事になる



あの6ターン目、デュエルディスクに何が起こっていたか

それが表沙汰になる事はなかった



そして、この決勝戦の2日後





準優勝者、渋谷凛のアイドル引退が報じられた







第一部 コナミ「アイドルにデュエルを教えろ?」完