1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 14:46:27.87 ID:77jmup/m0
ルルーシュ「俺の負けだよ、ユフィ。君の言うとおりにしよう。でも、君に従うわけじゃないからな」

ユフィ「ふふっ。私って信用ないのね。脅されたからって、私がルルーシュを撃つと思ったの?」

ルルーシュ「ああ、違うんだよ。俺が本気で命令したら、誰だって逆らえないんだ。俺を撃て、スザクを解任しろ。どんな命令でもね」

ユフィ「もう、変な冗談ばっかり」

ルルーシュ「本当だよ。たとえば、日本人を殺せって言ったら君の意思とは関係なく―――」キュィィン

ユフィ「え……」

ルルーシュ(ぐっ!?なんだ、今のは……?!)

ユフィ「いや……いや……!!こんなこと思ってないのに……!!考えたくないのに!!」

ルルーシュ「馬鹿な!!俺はギアスなど使ってない!!ユフィ!!違う!!忘れろ!!」キュィィン

ユフィ「私は日本人の皆さんを……スザクを……守りたいって……!!思って……る……!!殺したいなんて……思っちゃ……ダメ……!!」

ルルーシュ(ギアスに抵抗しようとしている……。これはもしかして……なんとかなるか……?!)

引用元: ルルーシュ「日本人を殺せって言ったら君の意思とは関係なく―――」 




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 14:55:16.61 ID:77jmup/m0
ユフィ「殺したくない……!!私は……殺したくない……!!!」

ルルーシュ(ユフィの強い想いと強靭な精神力が抗う力を生んでいるのか。ここでギアスを暴走させたのは明らかに俺の失態!!俺がなんとかしなくては!!)

ユフィ「うぅ……でも、日本人は……殺さ……ない……と……」

ルルーシュ「負けるな!!ユーフェミア!!ここでギアスに屈していいのか!!」

ユフィ「うぅ……ルルーシュ……」

ルルーシュ「行政特区日本を作ったのに!!ここで膝を折ってしまってもいいのか!!!」

ユフィ「だ、だめ……だけど……」

ルルーシュ「そうだ!!ダメだ!!気合で乗り切るんだ!!ユーフェミア!!!」

ユフィ「ふぅー……は、い……。わた、し……はぁ……はぁ……日本人を殺さないと」

ルルーシュ「違うな!!間違っているぞ!!」

ユフィ「そ、そうです……日本人を殺していいわけが……ありません……」

ルルーシュ「今の君は興奮している。少し横になったほうがいい」

ユフィ「ふぅー……そ、そうします……」

ルルーシュ(今の俺にできる償いはユフィがギアスに負けないように応援することだけだ……!!ユフィ!!君の想いを無駄になんてさせない!!)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:01:45.68 ID:77jmup/m0
ユフィ「はぁ……はぁ……」

ルルーシュ(しかし、このままではいずれギアスに飲み込まれ、ユフィは日本人を虐殺することになるな……)

ユフィ「そうだっ!」ガバッ

ルルーシュ「どうした?」

ユフィ「日本人は殺さないと」

ルルーシュ「待て」

ユフィ「離して、ルルーシュ」

ルルーシュ「そんなことをしていいと思っているのか?」

ユフィ「言い訳がないわ。でも、日本人は殺さないといけないと。それから行政特区日本を作ってみんなで幸せになるの。……あら?」

ルルーシュ「ユフィ。もう一度、落ち着いて話し合おう」

ユフィ「いいけど、日本人を殺してからでいいかしら?」

ルルーシュ「おいおい。日本人をどうやって殺すんだ?何千万人といるんだぞ?」

ユフィ「あ、そっか。でも、兵士の人にお願いすれば……」

ルルーシュ「無茶だ。日本人も戦う術を持っている。皆殺しにはできない」

ユフィ「そうですか……。それでも私は日本人を殺さないといけないの。許してください」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:06:50.76 ID:77jmup/m0
ルルーシュ「冷静になれ、ユフィ。君は無謀なことを言っている」

ユフィ「どうして?日本人を殺すだけなのに」

ルルーシュ(ユフィは抵抗をしている。ならば、日本人を殺すことは不可能だということを思い知らせることができればあるいは……)

ユフィ「では、行って参ります」

ルルーシュ「分かった。ユフィ。日本人を殺すなど、君にはできないということを教えてやろう」

ユフィ「どうやってですか?銃もあるのに……」

ルルーシュ「いいから、待っていろ。俺が日本人を用意してやる」

ユフィ「外にいっぱいいるけど……」

ルルーシュ「一人ずつのほうが殺しやすいだろ?」

ユフィ「それもそうねっ」

ルルーシュ「……さてと」

ゼロ「―――行ってくる」バッ

ユフィ「行ってらっしゃい」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:10:21.90 ID:77jmup/m0
ゼロ「待たせたな」

ユフィ「おかえりなさい」

ゼロ「入れ」

スザク「なんのつもりだ、ゼロ?」

ゼロ「すぐに分かる」

スザク「なんだと?」

ユフィ「虐殺です!!」

スザク「え?!」

ユフィ「死になさいっ!!」バァァン

スザク「危ないっ!!―――ユフィ!!何をするんだ!!」

ユフィ「日本人は殺さないといけないの!!」

スザク「何を言っているんだ!?」

ユフィ「虐殺ですっ!!」バァァン

スザク「やめてくれ!!ユフィ!!!」

ゼロ「どうした、枢木。抵抗しなければ死ぬぞ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:16:15.95 ID:77jmup/m0
スザク「これはどういうことだ、ゼロ?!」

ゼロ「現実を受け入れろ!!枢木!!ユーフェミア皇女殿下はお前を殺そうとしている!!!本気でな!!」

スザク「そんなことあるものか!!だって、ユフィは―――」

ユフィ「お死になさい!!!」バァァン

スザク「ユフィ!!やめてくれ!!銃を下ろしてくれ!!」

ユフィ「虐殺です!!惨殺です!!嬲殺しです!!」

スザク「ユフィ……一体……なにが……」

ゼロ「枢木よ。何をしている。死にたいのか?」

スザク「……っ」キュィィン

ユフィ「血祭りです!!」

スザク「俺は―――生きる!!!」

ユフィ「え?」

スザク「うぉぉぉぉ!!!!」

ユフィ「くっ!!死になさい!!」バァァン

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:23:38.56 ID:77jmup/m0
スザク「俺は死ぬわけにはいかないんだぁぁぁぁ!!!!!」ギュゥゥ

ユフィ「くるしい……でも……もっと強く抱きしめて……」

ゼロ「……」

スザク「―――はっ!!ユフィ!!すまない!!僕はなんてことを……!?」

ユフィ「うぅ……いえ……貴方のおかげで少しだけ……冷静になれました……」

スザク「ユフィ、大丈夫かい?」

ユフィ「ええ……ですから、死んでください」バァァン

スザク「大丈夫じゃないじゃないか」ササッ

ゼロ(ほぼ零距離からの射撃を回避するとは、流石だな、スザク)

ユフィ「ごめんなさい……。何故か、私……日本人を殺さないといけないくて……」バァァン

スザク「そんなことする必要なんてない。一体、何があったんだ?」

ユフィ「分からないの……」バァァン

スザク「ユフィ……」サッ

ユフィ「早く死んでください」バァァン

ゼロ「……」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:31:05.87 ID:77jmup/m0
スザク「ゼロ。お前が何かしたのか?」

ゼロ「……俺の意思ではない」

スザク「なに……?」

ユフィ「そうだ……この辺りにマシンガンが……」ゴソゴソ

ゼロ「それは……皇女殿下の意思だ」

スザク「そんなことあるはずがない!!!ユフィは行政特区を作り、この国をより良い場所へと―――」

ユフィ「えーと……」ガチャガチャ

ゼロ「だが、これが答えだ」

スザク「ユフィはこんなことしない!!!」

ユフィ「できたっ。―――えーい」ダラララララッ!!

スザク「やめてくれ!!!ユフィ!!!!」バキッ!!!

ユフィ「あぁ、銃が……」

スザク「ゼロ!!答えろ!!ユフィに何をした?!」

ゼロ「……どうだ、ユーフェミア?日本人を殺すことなどできないだろう?」

ユフィ「確かに私では無理かもしれない。けど、あの人なら……!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:36:55.24 ID:77jmup/m0
ダールトン「お呼びですか?」

ユフィ「はい、呼びました」

スザク「ダールトン卿?」

ゼロ「……」

ダールトン「ゼロとの話は終わったのですか?」

ユフィ「いえ。まだです。それよりも、あの日本人を殺してください!!」

スザク「え?」

ゼロ(そうきたか)

ダールトン「枢木をですか?しかし、彼のものはユーフェミア様の騎士であり……」

スザク「さっき抱きついたことを怒っているのかい?!あれは無我夢中で……!!」

ダールトン「ほう……姫様の妹君にそのようなことを……?」

スザク「き、きいてください!!」

ダールトン「手袋を取れ。貴様が騎士と名乗るのは間違いだったのかもしれぬな。見込みが外れたようだ」

スザク「ダールトン卿!!違うんです!!!」

ユフィ「お殺りなさい!!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:41:35.22 ID:77jmup/m0
ダールトン「行くぞ!!枢木!!!」

スザク「くそっ!!!」

ユフィ「そこですっ!!」

ゼロ「勝負になるはずがない」

スザク「はぁぁ!!!」バキィ!!!

ダールトン「ぐふっ?!」

ユフィ「え……」

スザク「……申し訳ありません」

ダールトン「ぐ……ぐぐ……むね……ん……だ……」

ユフィ「そ、そんな……」

スザク「……」

ゼロ「これで分かっただろう、ユーフェミア。君では日本人は殺せない。ブリタニアの兵士を使役しても、不可能なことだ!!」

ユフィ「ふ、不可能……!!」

スザク「ゼロ!!説明をしろ?!ユフィに何があったんだ!?」

ユフィ「不可能……そんな……そんなことって……」ガクッ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:47:27.30 ID:77jmup/m0
ゼロ(これでユフィ自身が諦めれば……くくく……)

ユフィ「……いいえ、不可能なんてありません」

ゼロ「なんだと?」

ユフィ「女子供老人なら、私でも殺せるはずですっ!!」

ゼロ「ちっ。その方向できたか……」

ユフィ「女子供をつれてきなさい!!私が殺してみせます!!」キリッ

スザク「ユフィ!!いい加減にするんだ!!君は今、どれだけ最低のことを言っているのかわかっているのか!?」

ユフィ「そうですね。私は最低です……」

スザク「分かってくれたか……」

ユフィ「だから、こそ!!日本人の女子供老人を殺さなくては!!最低の皇女として恥ずかしくないように!!」

スザク「……」

ゼロ「枢木、今から私が女子供を用意する。ユーフェミアは見張っていろ」

スザク「ゼロ……教えてくれ……何がユフィを変えてしまったんだ……」

ゼロ「……行ってくる」

ユフィ「行ってらっしゃい」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:52:42.55 ID:77jmup/m0
ゼロ「待たせたな」

ユフィ「待っていました」

スザク「な……?!」

カレン「ゼロ?あの……行政特区は?」

ゼロ「今はそれどころではない」

ユフィ「きた……!!あれ、でも……日本人とは少し違うような……」

カレン「なんですって?私は日本人だ!!」

ユフィ「そうですか。安心しました」

カレン「は?」

ユフィ「自害してくれませんか?」

カレン「何言ってるのよ?頭でもイカレちゃったの?」

スザク「……そうかもしれない」

カレン「え?」

ゼロ「……」

ユフィ「よーし。なら、私が殺しますっ。えーい」ダラララララッ!!!

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 15:59:31.10 ID:77jmup/m0
カレン「ふんっ!!」グイッ

ユフィ「いたたたたた……」

スザク「カレン!!やめるんだ!!!サブミッションを極めるなんて、人間として間違っている!!」

カレン「いきなり機関銃を撃ってくるんだからしかたないじゃない!!」

ゼロ「どうだ、ユーフェミア?これでわかっただろう、君ではどうしようとも無理なんだよ」

ユフィ「くっ……こんなことはないはずなのに……どうして……どうして……」

カレン「ゼロ、何があったんですか?」

スザク「僕もそれを知りたい」

ゼロ「ユーフェミア、もういいだろう?さあ、式典に戻ろう」

ユフィ「子供……子供と老人なら殺せるはずなのに……」

カレン「まだ言うの?」グイッ

ユフィ「いたたた……」

スザク「やめろ!!カレン!!!」

カレン「こんな奴の騎士をやっているなんて、あんたもサイテーだね!!」

スザク「違う!!これはゼロが何かしたんだ!!!そうに違いない!!!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:06:13.37 ID:77jmup/m0
ユフィ「そうだっ!!」ガバッ

カレン「な、なによ?」

ユフィ「ナイトメアに乗れば、どうにでもなります」

ゼロ「ちっ……そこに気付いてしまったか……」

ユフィ「スザク、ナイトメアを1機ほど用意してください」

スザク「できません」

ユフィ「日本人を殺すためには必要なことなの。信じて」

スザク「意味がわかりません。やめてください」

ユフィ「ナイトメアが1機あれば大量虐殺も可能なの。そうでしょ?」

スザク「それはそうですが……」

ユフィ「じゃあ、お願いします」

スザク「……できません!!ユフィ!!気をしっかりもつんだ!!!」

カレン「ゼロ、本当に何があったんですか?」

ゼロ「ナイトメアか……。そうか、その手があったか……くくく……」

カレン「ゼロ?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:09:40.50 ID:77jmup/m0
ゼロ「いいでしょう。ユーフェミア」

ユフィ「え?」

ゼロ「私が用意して差し上げます」

ユフィ「本当に?!ありがとう!!」

スザク「何を言っているんだ!!ゼロ!!!お前はユフィに虐殺をさせるつもりなのか?!」

ゼロ「カレン、一緒にこい」

カレン「はい」

スザク「ゼロ!!!待て!!!」

ゼロ「貴様はユーフェミアを見張っていろ。誰かがいないとすぐにも虐殺を始めるぞ?」

スザク「だからって、このままお前を行かせるわけにも―――」

ユフィ「スザク、死んでください」バァァン

スザク「くっ?!」ササッ

ゼロ「すぐに戻る」

スザク「ゼロぉぉ!!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:15:13.89 ID:77jmup/m0
C.C.「遅いな……」

ゼロ『C.C.。出て来い』

C.C.「―――どうした?ピザでも配達してくれるのかな?」

ゼロ「幼い声は出せるか?」

C.C.「なんの話だ?」

ゼロ「出せるかと聞いている。できれば、10歳前後がいい」

C.C.「だから、何の話だ?」

ゼロ「出来ないのなら、カレンに頼むが」

カレン「私ですか?」

ゼロ「できるな?」

カレン「……やってみます」

ゼロ「期待している」

C.C.「お前、私を誰だと思っている?」

ゼロ「……ほう?」

C.C.「声色を変えるぐらい、朝飯前だ。私はC.C.だぞ?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:22:37.30 ID:77jmup/m0
ゼロ「―――ユーフェミア、用意ができた」

ユフィ「本当ですか?!」

スザク「ゼロ、お前……」

ゼロ「あと、対戦相手も用意した。君のお望み通り、子供だ」

ユフィ「まぁ」

スザク「ゼロ……お前はどこまで……!!」

ゼロ「ただし、相手にもナイトメアに乗ってもらうがな」

スザク「なんだと?!」

ゼロ「当然だろう。相手の子供も簡単には死にたくないだろうからな」

ユフィ「それでも構いません!!早く、私に殺させてください!!」

ゼロ「こっちだ」

ユフィ「女子供は皆殺しですっ!!」

スザク「待ってくれ!!ユフィは僕に銃口を向けていればいいじゃないか!!!」

ユフィ「当たらない的なんて、いりません」

スザク「……」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:30:16.48 ID:77jmup/m0
兵士「姫様、本当に乗るのですか?」

ユフィ「はい。日本人の女子供を殺すために」

兵士「どうぞ。ご要望通り、サザーランドをご用意しました」

ユフィ「素敵っ。早速乗りましょう」

スザク「ん?集まっていた人たちはどこへ……?」

兵士「先ほど、ゼロと黒の騎士団の女が全員を外へ誘導させていましたが」

スザク「そう……ですか……」

ユフィ『さあ!!どこですか?!私が日本人の女子供は虐殺します!!そして行政特区日本を作りますっ!!』

ガウェイン『きゃー、こわいぃー』

ユフィ『貴方ですね?!』

ガウェイン『おねーちゃん……わたしをころさないでぇ……こわいよぉ……』

ユフィ『大丈夫です。痛みなんて与えませんから』

ガウェイン『やめてよぉ……いたいの、やだよぉ……』

ユフィ『すぐに楽になりますから』ダララララララッ!!!

ガウェイン『きゃー、やだぁー』

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:39:37.98 ID:77jmup/m0
ユフィ『あれ?どうして、効かないのですか?』ダララララッ!!!

ガウェイン『いたいよぉ……こわいよぉ……もうおうちにかえりたいよぉ……』

ユフィ『なら、ケイオス爆雷でっ』ポイッ

ガウェイン『きゃぁぁ!』キュィン

ユフィ『……無傷……なんて……』

ガウェイン『うぅ……ぐすっ……ひどい……どうしてこんなことするのぉ……?』

ユフィ『それは貴方が日本人の女子供で私は虐殺しないといけないからです』

ガウェイン『ぐすっ……もう……やだぁ……うぅ……』

ユフィ『そんな泣かせるつもりは……』

ガウェイン『うえぇぇぇん―――ハドロン砲発射!!!!』ゴォォォ!!!!

ユフィ『え―――』

ドォォォォン!!!!!

ガウェイン『やったか?―――ん?』

ランスロット『―――君は誰だ?!何故、こんな真似ができる!!!』

ガウェイン『ちっ。厄介なやつが出てきたな』

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:46:02.22 ID:77jmup/m0
ユフィ『え……?』

ランスロット『お怪我はありませんか?』

ユフィ『スザク……?』

スザク『はい。そうです』

ユフィ『私を守ってくれたのですね?』

スザク『僕は貴方の騎士ですから』

ユフィ『嬉しい……』


ルルーシュ『おい!!魔女!!!何をしている?!』

C.C.『お前が倒せを言ったからだろう?』

ルルーシュ『確かに言ったが殺せとは言っていない!!スザクが割って入ってこなければどうするつもりだったんだ?!』

C.C.『きちんと足を狙った。あれでは死にようがないよ』

ルルーシュ『とにかく、戦意を削げばいいだけだ!!余計なことは絶対にするなよ?!』

C.C.『分かったよ。口うるさい奴だ。―――そんなおにーちゃんなんて、きらいっ。ぷんぷんっ」

ルルーシュ『……』

C.C.『可愛すぎて声もでないか?ま、仕方のないことだがな』

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 16:57:23.82 ID:77jmup/m0
ランスロット『その機体にゼロも乗っているのか?!』

ユフィ『死んでください。死んでください』ガンガンッ!!!

ランスロット『ユーフェミア様!!やめてください!!!』

ガウェイン『ううん。いないよー。仮面のおにーちゃんはしらないおばさんとどっかいっちゃったもんっ』

ランスロット『知らないおばちゃん?』

ガウェイン『うんっ。なんかねー。やたら だけ大きくて、ガサツそうな人だったなぁー』

ランスロット『とにかく、君はすぐにその機体から降りるんだ。こちらで保護するから』

ガウェイン『ぃやぁ』

ランスロット『どうしてだい?君だって怖いんだろ?』

ガウェイン『おにーちゃんのこと……よくしらないもん……。しらないひとにはついていくなって、ママにいわれてるしぃ……』

ランスロット『仮面の男は知っている人なのか?!』

ガウェイン『ぴざ、くれたよ?』

ランスロット『……』

ユフィ『死んでくださいっ。死んでください』ガンガンッ!!!

スザク(ここはあの機体を行動不能にさせたほうがいいか……。搭乗している女の子には少しばかり我慢してもらおう……)

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:08:43.56 ID:77jmup/m0
ルルーシュ『分かっていると思うが……』

C.C.『あの枢木スザクも無傷で、だろ?お前は本当に甘いな』

ルルーシュ『黙れ魔女』

C.C.『……ギアスが暴走したんだろ、坊や』

ルルーシュ『貴様……』

C.C.『大方、あの皇女に日本人を殺せとか言ったんだろ?冗談を言うにしてももっと違うことを言えばいいものを』

ルルーシュ『あの場ではユフィが絶対に起こさない事象例を述べたに過ぎない。ギアスという力の説明をしようとしたときだったからな……』

C.C.『だから、お前はいつまで経っても●●坊やなんだよ』

ルルーシュ『それは関係ないだろうが!!!』

C.C.『好きな女にだけ甘くなるその性格は直せ。甘くするなら全員に甘くしろ』

ルルーシュ『なんだろそれは。そんな器用なことができるか』

C.C.『だろうな。だからその体に重なった女は一人としていないんだしなぁ』

ルルーシュ『余計なお喋りはやめろ!!くるぞ!!!』

C.C.『ちっ。うるさい奴だ。しつこいおにーちゃんはきらいだ。ぷんぷん』

ルルーシュ『……』

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:19:15.44 ID:77jmup/m0
ランスロット『少し痛いかもしれないけど、降りないというならぁ!!!』ガキィィン

ガウェイン『きゃん?!んもー!!おこったからねー!!―――ハドロン砲発射ッ』ゴォォ!!!

ランスロット『くっ!!―――なら、ヴァリスで!!』

ガウェイン『いやぁー、やめてぇー』

ランスロット『くっ……』

ガウェイン『怒りのスラッシュハーケン』バシュッ

ランスロット『うわっ!?―――君は一体……!?どこでそのような操縦技術を学んだ!?』

ガウェイン『体が勝手にうごいちゃうのぉ』

スザク(天才なんだろうか……?)

ユフィ『ケイオス爆雷』ポイッ

ガウェイン『じゃま』ガキィィン

ユフィ『そ、そんな……。このままでは私、一人も日本人を殺せない……ころせないなら……それでも……。ううん、それでは何のために行政特区日本を作ったのかわかりません』

ランスロット『もう騙されないぞ!!!ヴァリスを―――』

ガウェイン『やめてぇ!!いやぁ!!―――ハドロン砲!!!』ゴォォォ

ユフィ『こんなときは……』

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:27:30.74 ID:77jmup/m0
カレン『ゼロ!!大丈夫ですか?!』

ルルーシュ『カレンか。こちらは無事だ。そちらも準備は整ったか?』

カレン『はい。いつでもいけます』

ルルーシュ『よし。指示があるまで待機していろ』

藤堂『ゼロ。一体、何が起こっている?行政特区どころではないらしいが……』

玉城『カレンもなーんもしゃべってくんねーしよぉ。どうなってんだよ!!』

扇『ゼロ。一応、説明だけでも……』

ルルーシュ『心配するな。全てが終われば説明する。今はそれどころではないのでな』

藤堂『分かった。ゼロを信じよう』

ルルーシュ『ありがとう』


ランスロット『うおぉぉぉぉ!!!!』ガキィィン

ガウェイン『もうやぁ!!どうしていじめるのぉ?!』

ランスロット『君がその機体から降りないからだよ!!!』

ガウェイン『ぶーぶー』

ユフィ『あ、はい。私です。ええ、そうなんです。ですから、お姉様を至急お願いします』

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:36:18.72 ID:77jmup/m0
ランスロット『くらえ!!』ザンッ!!!

ガウェイン『腕が……!!』

ランスロット『このまま駆動系を!!』

ガウェイン『いつまでも子供と思うな』

ランスロット『なに?!』

ガウェイン『お返しだ』ザンッ!!!

ランスロット『スラッシュハーケン……!!』

ガウェイン『いいことを教えておいてやるよ、坊や。女はすぐに大人になるものだ』

ランスロット『僕を騙したのか?!君は一体、何歳だ?!』

ガウェイン『私は16から数えられないんだ。教養がなくてな』

ランスロット『……ヴァリス!!』バキュィン!!!

ガウェイン『ハドロン砲!!』ゴォォォ!!!

ランスロット『17歳か?!』

ガウェイン『おしい』

ルルーシュ(さてと、これでスザクは行動不能にできたな。しかし、こちらも大きな痛手となったか……。まぁ、このほうがいいブラフになるか)

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:41:27.17 ID:77jmup/m0
ユフィ『スザク!?大丈夫ですか?!』

スザク『ええ。ランスロットは動けませんが……』

ユフィ『えいっ。えいっ』ガンガンッ

スザク『やめてください……』

ユフィ『そうだ。貴方も』

C.C.『やめてよぉ。無抵抗の少女を苛めるのぉ?』

ユフィ『えいっ。えいっ』ガンガンッ

C.C.『きゃんっ』

ルルーシュ(あいつ……いつまでするつもりだ)

ユフィ『今なら、日本人を二人も殺せます!!』

C.C.『できなるわけないだろ?お前ではな』

ユフィ『え……?』

スザク『ユフィ!!離れて!!』

C.C.『足は動かずともスラッシュハーケンはまだ動く』バシュッ

ユフィ『あ―――』

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:50:15.68 ID:77jmup/m0
コーネリア『ユフィ!!!無事かぁ!!』ギュルルルッ!!!

ギルフォード『姫様!!先行は私の役目です!!』

コーネリア『黙れ!!今は非常時だ!!!』

ギルフォード『ですから!!』

コーネリア『ユーフェミアァァァ!!!!』

ギルフォード『お待ちください!!!ひめさまぁぁぁ!!!!』

サザーランド「……」

ランスロット「……」

ガウェイン「……」

コーネリア『な、なんだこれはぁ……!!!』

ギルフォード『この3機のナイトメアは……。激戦の後のようですが……』

コーネリア『ユフィ?!無事か?!返事をしろ!!』

サザーランド『お姉様……早く……日本人を……』

コーネリア『待っていろ!!今すぐ仇をとってやる!!誰にやられた?!』

サザーランド『そこに伏している2機のナイトメアに……』

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 17:58:21.27 ID:77jmup/m0
コーネリア『そうか……。分かった。ギルフォードよ、ユーフェミアを頼むぞ』

ギルフォード『はい』

ユフィ『お姉様……。お姉様なら……簡単に……』

コーネリア『ユーフェミアに傷をつけたこと……死して後悔するがいい!!!!』

ルルーシュ(やはり来たか、コーネリア!!!)

コーネリア『終わりだ!!!!』

ランスロット『え?総督?!何故ですか!?』

コーネリア『私からユフィを奪っておいてほざくなぁ!!!!』

ランスロット『うわ―――』

ゼロ「今だ!!!皆の者!!仕掛けろ!!!」バッ

コーネリア『なに!?ゼロだと!?』

カレン『終わりだぁぁぁ!!!!ブリタニアァァァ!!!!』ガキィィン

藤堂『コーネリア!!!もう逃げ場はない!!』

玉城『へへっ!!まさか俺がコーネリアを討つときがくるなんてよぉ!!』

扇『ここはもう完全に包囲されているぞ、コーネリア!!行政特区はどうなったんだ?!』

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:05:28.24 ID:77jmup/m0
ギルフォード『黒の騎士団……!!』

ゼロ「おっと、動けば大事な姫君の命は無いぞ?」

ギルフォード『くっ……!!』

コーネリア『ゼロ……これはなんだ?』

ゼロ「行政特区日本。私はこれに賛同し、参加も決めていた。しかし、現実は違った」

コーネリア『なに……?』

ゼロ「ユーフェミアは心の底から特区日本設立を願っていたようだが、純血派のコーネリアは違った。日本人を誘き出し、虐殺を目論んだ」

コーネリア『貴様……!!』

ゼロ「そういう筋書きだ」

ギルフォード『おのれ!!イレヴン風情が!!!』

ゼロ「……だが、ブリタニア皇族としての矜持もあろう。そこでだ、コーネリア総督。提案がある」

コーネリア『テロリストには屈しないぞ』

ゼロ「そこのカレンと一騎討ちをしてもらえるかな?貴方が勝てば、我々黒の騎士団は全員投降する。悪い話ではないだろう?」

コーネリア『その話に偽りはないな?』

ゼロ「無論だ。断った場合は、ブリタニアの名にたっぷりと泥を塗らせてもらうがな」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:16:40.35 ID:77jmup/m0
コーネリア『私と一騎討ちとはな……。面白い!!』

カレン『こい!!』

ゼロ(これでカレンが圧勝すれば、ユフィの中にある最期の希望は完全に消える。そうなれば俺のかけたギアスもその効力が薄くなり、ユフィの精神力でも十分に押さえ込めるはずだ)

ゼロ(そしてコーネリアではカレンに―――)

コーネリア『このぉぉ!!!』ブゥン

カレン『動きが鈍いよ!!コーネリア!!!』ササッ

コーネリア『何故だ!!何故、当たらん!!』ブゥン

カレン『いつまでも同じ場所にいるわけないでしょ!!』

コーネリア『くそっ!!くそっ!!』

カレン『これで終わりだぁ!!!コーネリアぁぁ!!!』

コーネリア『私の腕が劣っているのではない!!機体の性能差だ!!!勘違いをするな!!脆弱なイレヴンめ!!!』

カレン『負けは負けでしょ?』

コーネリア『……そうだが』

カレン『これが輻射波動だぁ!!!』

ルルーシュ(勝てるわけがない)

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:27:55.01 ID:77jmup/m0
ギルフォード『ひめさまぁぁぁぁぁ!!!!!!』

藤堂『助太刀は許さん。これは一騎討ちのはずだ』

ギルフォード『どけ!!!』

藤堂『曇った眼では私の動きは見切れないぞ』

ギルフォード『なに?!』

藤堂『斬撃包囲陣!!旋回活殺自在陣!!』

千葉・朝比奈・卜部・仙波『『承知!!』』

ギルフォード『く?!どれが藤堂だ?!』キョロキョロ

ユフィ「あぁ……そんな……お姉様まで……」

ゼロ「これで分かっただろう?貴方には日本人一人を殺すだけの能力すらないことが。自身の身体能力、統率力、周囲の助力……どれも人一人殺せるだけの力がない!!」

ユフィ「……!!」

ゼロ「初めからできなかったんだよ、ユーフェミア。君に人殺しなんてな」

ユフィ「そんな……」

ゼロ「もう諦めろ」

ユフィ「……諦める……日本人を殺したくても……私には……できない……」

 

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:33:40.86 ID:77jmup/m0
スザク「ユフィから離れろ!!!」

ゼロ「ナイトの登場か……」

ユフィ「スザ……ク……」

スザク「ユフィ!!怪我はないかい?!」

ユフィ「……死んで」バァァン

スザク「急に撃ったら危ないよ」サッ

ユフィ「……本当に……私では……何も……」

スザク「そうだ。ユフィ。君には何もできないよ」

ユフィ「……!!」

スザク「だから、よそう。こんなことは。そしてもう一度、日本人に呼びかけるんだ。行政特区日本の設立を目指すしかない!!」

ユフィ「……」

スザク「ユフィ?」

ゼロ「……ん?どうした?」

ユフィ「わたしは……にっぽんじんをひとりもころすことのできないむのうな……こうじょなのですね……」

スザク「ユフィ……?」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:41:01.47 ID:77jmup/m0
ユフィ「こんなことではぎょうせいとっくにっぽんをつくっても……ふふ……きっとしっぱいするだけ……」

スザク「なにを言って―――」

ユフィ「なぐさめはいりません!!!」

スザク「え……」

ゼロ「ユーフェミア?」

ユフィ「ええ……分かっていました……。私はただのお飾りのお姫様で……皇族ってだけで何も能力がなくて……ただお姉様がすごいから……私もお姉様みたいに……なれたらって……!!」ウルウル

スザク「そんなことはない!!」

ユフィ「なら、私のために死んでください!!!スザクっ!!!」

スザク「……!!」

ユフィ「できるでしょう……?私のためなら……!!」

スザク「……はい。どうぞ、撃ってください」

ユフィ「……ありがとう」バァァン

スザク「……!」キュィィン

スザク「危ないっ!!」ササッ

ユフィ「ほら……やっぱりだめ……。もういいです……私は何をしてもダメなんです……分かっていました……そんなことは……最初から……クロヴィス兄様よりも無能なんです……ふふ……」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 18:53:50.79 ID:77jmup/m0
スザク「バ、バカな……どうして避けてしまったんだ……。急所は外れるように当たればよかったのに……!!」

ユフィ「はぁ……もうどうして私ったらこうなのかしら……何をしても空回りで……ただ自己満足するだけで……」

ゼロ「これはどうなっている……」

C.C.「ギアスの影響だろう。それしかない」

ゼロ「ギアスの影響であのように虚脱するのか」

C.C.「お前のギアスは絶対遵守の力だ。お前の目に魅入られた者はその命令を遂行しようとする。しかし、どうすることもできないと悟ったとき、ああやっていじけるしかないだろう」

ゼロ「そうなのか……」

C.C.「元々、あいつはギアスに抵抗しようとしていたんだろ?」

ゼロ「何故分かる?」

C.C.「自身に殺すだけの能力がないと分かった段階で諦めたということは、奴はギアスに今も尚抗っている。どんな術も通用しなければ、最終手段として自爆するという発想が出てきてもいいからな」

ゼロ「自爆……」

C.C.「まぁ、今のあいつは自爆しただけで日本人を殺せるとは思っていないだろうから、ああなっているのかもしれないが」

ゼロ「ユフィはどうなる」

C.C.「さぁな。お前のギアスのおかげで自分が如何に無能か思い知ったんだ。絶望して自殺するかもな」

ゼロ「なんだと?!」

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:01:45.31 ID:77jmup/m0
ユフィ「はぁ……」

スザク「ユフィ!!元気を出すんだ!!君にしかできないこともあるはずだ!!」

ユフィ「……たとえばなんでしょうか?」

スザク「えーと……ほら……なんだろう……あれとか……さ……」

ユフィ「……はぁ」

スザク「……っ」

C.C.「適当な日本人を捕まえて生贄として捧げろ。それでそいつは元気ハツラツになる」

スザク「そんなことできるわけない!!!」

ゼロ「それにそんなことをしてしまうと、生贄制度が出来上がりかねない」

C.C.「なら、どうする?今のままでは本当に身投げするぞ?」

スザク「……」

ゼロ「ふむ……」

ユフィ「誰も私のことなんて……必要に思ってない……」

スザク「そんなことはない!!!僕には君が必要だ!!!」

ユフィ「スザク……」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:09:09.79 ID:77jmup/m0
スザク「ユフィが学校に行けと言ってくれたから、僕は希望が持てた!!君が好きになれというから僕は少しだけ自分を許せた!!!」

ユフィ「……」

スザク「君は生きながらに死んでいた俺に手を差し伸べてくれたんだ!!だから、これからも俺には君が必要なんだ!!!」

ユフィ「スザクっ!!」

C.C.「まあ、お前がいないと学園にはいられなくなるだろうしな。皇女の力で半ば強引に入学したんだろ?」

スザク「……」

ユフィ「なんだ……そういう……」

ゼロ「おのれ!!魔女!!!折角、上手く説得できていたのに!!!」

C.C.「事実だろ?そんな薄っぺらいことを吐いて、勝手に気持ちよくなるな。これだから小僧共は」

スザク「なら、どうしたらいいんだ?!ユフィを救うにはどうしたら!!」

C.C.「そんなこと知るか。自分で考えろ」

スザク「……」

ゼロ「力いっぱい応援してみるのはどうだ?」

スザク「それしかないか」

ユフィ「……もう……夢も希望もありません……」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:16:37.16 ID:77jmup/m0
スザク「フレー!!!フレー!!!ユー!!!フェミア!!!!!」

ユフィ「……」

スザク「フレっ!フレっ!ユフィ!!フレっ!フレっ!ユフィ!!わー!!!!」

スザク「ダンッダンッ!!」

ユフィ「……」

ゼロ「ダメか」

C.C.「だろうな」

カレン「ゼロ!!コーネリアはどうしますか?」

ゼロ「ん?そうだな。私が対応しよう」

カレン「はい。縄で縛って向こうに座らせておきました」

ゼロ「ありがとう。カレンはユーフェミアとスザクの監視を頼む」

カレン「はい!!」

スザク「フレー!!!フレー!!!ユー!!フェミア!!!」

カレン「あいつ、何してるの?」

C.C.「応援して元気付けてるようだ」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:25:59.05 ID:77jmup/m0
ゼロ「この姿では初めましてになりますね、コーネリア総督」

コーネリア「なんだと……?お前は誰だ……?」

ゼロ「お忘れですか……姉上……」

コーネリア「まさか……!!」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです」

コーネリア「お前が……お前がユフィを……!!」

ルルーシュ「勘違いしないでください。ユーフェミアにトドメを刺したのは枢木スザクですからね」

コーネリア「お前さえ居なければユフィがああなることもをなかった!!!」

ルルーシュ「これは異なことを。元凶は姉上自身でしょうに」

コーネリア「わ、私だと……!?」

ルルーシュ「何でもできる姉がいて、その姉といつ如何なるときも比べられてきた妹。爆弾を抱えさせていたのは、姉上の存在ですよ」

コーネリア「わ、わたしが……ユフィを……おいつめて……」

ルルーシュ「ところで、私の母、マリアンヌを殺害したのは誰だ?犯人を知っているものは?あのときなにがあった?」

コーネリア「ご自身で警護を下げさせたのはしっているが……それ以外は……なにも……。それよりも……ユフィは?ユフィは本当に私の所為で……?」オロオロ

ルルーシュ(馬鹿な……母さんは襲われることをしっていたのか……!?何がどうなっている……!!!)

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:34:19.72 ID:77jmup/m0
カレン「ゼロ!!!大変です!!!」タタタッ

ゼロ「―――どうした?」

カレン「ユーフェミアが舌を噛み切って死ぬと言い出して……」

ゼロ「ちぃ!!わかった、すぐに行く」

コーネリア「わ、私もいく!!縄を解け!!」

ゼロ「来たければ這ってこい!!」

コーネリア「わかった!!」ズリズリ

カレン「ゼロ、急いでください」タタタッ

ゼロ「ああ」

コーネリア「待っていろ……ユフィ……私が……今行くからな……!!」ズリズリ

ゼロ(ユフィもギアスの呪縛によって日本人を殺すことを最優先にしてる。しかし、その優先事項が実行不可能となった今、彼女は死を選ぶしかないのか……)

ゼロ(どうする。この場を凌げてもこの先、ユフィは……)

コーネリア「ユフィ……ユフィ……」ズリズリ

ゼロ「コーネリア……」

ゼロ(そうだな。それしかないか……)

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 19:43:05.83 ID:77jmup/m0
ユフィ「うぅー」

スザク「くっ……ユフィ。君の顎の力では僕の腕は噛み切れないよ」

ユフィ「うぅー」

ゼロ「何をしている?!」

C.C.「噛ませるモノが見当たらなかったから、あいつが腕を差し出しただけだ」

ゼロ「枢木……痛くないのか?」

スザク「この程度、なんでもない」

ユフィ「うぅー」

ゼロ「布でも噛ませておけばいいものを……」

C.C.「噛まれたかったんだろ」

カレン「ゼロ、どうしますか?もう放っておいてもいいような気もしますけど」

ゼロ「いや、このままブリタニア軍の指揮系統を崩壊させる」

カレン「どのようにしてですか?」

ゼロ「奴を使えば簡単だろう」

コーネリア「ユフィー……ユフィー……今、助けるぞ……」ズリズリ

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:01:47.62 ID:77jmup/m0
C.C.「お前、コーネリアにギアスは使わなかったのか?」

ゼロ「ユーフェミアのことになると頭が働かなくなるからな、コーネリアは」

C.C.「お前と一緒だな」

ゼロ「黙れ。さてと……」

コーネリア「もう少しでユフィの足下に……」ズリズリ

ゼロ「待て」グイッ

コーネリア「な、なにをする!!不敬者が!!」

ゼロ「こっちにこい」ズルズル

コーネリア「あぁぁぁ」

ゼロ「姉上、ご相談があります」

コーネリア「なんだ?」

ゼロ「このままどこか遠くでユフィと隠居でもしてくれませんか?」

コーネリア「エリア11の統治が済んだらな」

ゼロ「今すぐにですよ。いいのですか?あのような精神状態の副総督を傍に置いておいても」

コーネリア「それは……だが、私は総督だ。この地を離れるわけにはいかないし、私情を挟むつもりもない!!」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:12:25.77 ID:77jmup/m0
ゼロ「ユフィの幸せのためでもあると思いますが……?」

コーネリア「ならば交換条件だ。総督の座にナナリーを座らせろ」

ゼロ「なんだと!?」

コーネリア「それならばシャルル皇帝陛下もお喜びになる」

ゼロ「またお前たちは俺を政治に利用するのか……」

コーネリア「そうなれば、テレビでいつもナナリーの姿を拝めるし……」

ルルーシュ「もう結構ですよ。姉上。貴方の考えは十分にわかりました」

コーネリア「なに……!?」

ルルーシュ「もう会うことはないでしょう、姉上」

コーネリア「ま、まて……ルルーシュ……何をするつもりだ……?!ま、まさか……縛り付けたのはそういうことか?!」

ルルーシュ「……」

コーネリア「やめろ……は、腹違いとはいえ……実の姉だぞ……」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!!」

ルルーシュ「どこか静かな場所でユーフェミアと二人一緒に幸せに暮らせ!!!!」キュィィン

コーネリア「な―――」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:20:05.14 ID:77jmup/m0
コーネリア「ユーフェミア。さあ、行くぞ」

ユフィ「うぅ……?」

コーネリア「静かな場所で幸せに暮らそう……」

ユフィ「……はい」

コーネリア「世話になったな、枢木。少し腕から出血しているが、大丈夫か?」

スザク「い、いえ……平気です……」

コーネリア「さ、ユフィ?」

ユフィ「はい、お姉様……」

カレン「ゼロ?!逃がしていいんですか?!」

ゼロ「構わない。それよりも今、エリア11に指揮官は不在だ。総督府を攻め落とすのは今しかない!!!」

カレン「つ、ついに!!」

スザク「そんなことさせるものか、ゼロ!!!お前はユーフェミア様を壊したんだ!!!」

ゼロ「私を止めてみるか?壊れたランスロットで」

スザク「ぐっ……!!」

ゼロ「フハハハハ。機体がなければ脅威にはならない。生身での白兵戦をするにも限界はあるからな。さらばだ、枢木スザク。次に会うときはどのような立場になっているか分からんがな」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:28:10.75 ID:77jmup/m0
スザク「僕は……大切なものを守れなかった……のか……」

ギルフォード「枢木スザク……。まだ、終わってはいない」

スザク「ギルフォード卿……」

ダールトン「姫様はまだ気持ちの整理がついていないだけだ。姫様が戻られるまで、我々で姫様の居場所を死守するのだ」

スザク「ダールトン卿……」

ダールトン「息子たちもそれを望んでいる」

スザク「グラストンナイツですね」

ダールトン「さあ、行くぞ。準備を整えばなるまい」

ギルフォード「特派にも働いてもらわないとな」

スザク「……はい」

スザク(ゼロ……俺はお前を許さない……)

スザク(お前を倒して、俺は必ず取り返す……大切なものを!!!)

ギルフォード「本国へ応援要請も出しておかなくては」

ダールトン「そうだな……。シュナイゼル殿下にも―――」

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:35:38.33 ID:77jmup/m0
黒の騎士団アジト

藤堂「日本を、そして日本人の心を取り返す千載一遇の好機が今、巡ってきた!!!なんとしても次の戦であの憎きブリタニアの要塞を攻め落とす!!!」

玉城「おっしゃー!!!やってやるぜぇ!!!」

扇「行政特区はなくなってしまったが、それ以上のものを手にできるなら……!!待っていてくれ、千草……!!」

千葉(この戦に勝ったら、藤堂さんにプロポーズしよう)

カレン「えいえい、おー」

ゼロ「皆の者、逸る気持ちも分かるが相手の指揮系統を崩壊させたに過ぎない。まだ、十分すぎる戦力はある。油断はするな」

カレン「はいっ!!!」

ゼロ「決戦は5日後とする。ラクシャータ、それまでにガウェインは間に合うな?」

ラクシャータ「3日でやっちゃうよぉ?」

ゼロ「ふっ。いいだろう。では、予定を変更する!!作戦決行は3日後だ!!!」

「「おぉー!!!!」」

カレン「えい、えい、おー」

ゼロ「フフフハハハハハハ!!!!勝利は我が手の内!!!!」

C.C.(コーネリアとユーフェミアの行方、探っておかなくていいのかな……坊や……?どうなってもしらないからな……)

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:44:00.99 ID:77jmup/m0
翌日 アッシュフォード学園 クラブハウス

ルルーシュ「それじゃあ、ナナリー、咲世子さん。留守番をお願いします」

ナナリー「お兄様、何もこのようなときに出かけなくても……」

ルルーシュ「大事なことなんだ。大丈夫だよ、ナナリー。危なくなったら逃げるから」

ナナリー「は、はい……」

咲世子「お気をつけて」

ルルーシュ「ナナリーをお願いします」

咲世子「はい」

ナナリー「お兄様……」

咲世子「ルルーシュ様なら大丈夫ですよ。さて、少し散歩でもいたしましょうか」

ナナリー「そうですね……」

咲世子(ナナリー様、お元気がありませんね。やはり、総督と副総督の行方不明を気にしていらっしゃるのでしょう……)

ナナリー「コーネリア姉様……ユフィ姉様……どこへいってしまわれたのですか……」

コーネリア「ここは静かでいいな。ここに住もう」

ナナリー「……え?」

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:51:38.71 ID:77jmup/m0
総督府

藤堂『敵の指揮系統は崩壊している!!恐れることはない!!!』

玉城『うぉっしゃぁ!!!!いくぜぇぇぇぇ!!!!!』

カレン『邪魔だよ!!!ブリタニアァァァ!!!!』

千葉『藤堂さんと結婚するためだ!!!!許せぇ!!!』ザンッ!!!!

ゼロ『フフフハハハハハ!!!行くぞ、魔女!!ハドロン砲発射用意!!!』

C.C.『いつでもいけるぞ、坊や?』

ゼロ『我らの狙いは―――』


ギルフォード『枢木!!ゼロはお前が討て!!』

スザク『はい』

ダールトン『我らの憎悪を奴にぶつけてこい』

スザク『はい。自分も狙いは―――』


ルルーシュ『スザクのみだ!!!』

スザク『ゼロだけです!!!』

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 20:57:49.78 ID:77jmup/m0
クラブハウス

ミレイ「急に住むと言われても、元総督と元副総督のセットって……」

コーネリア「ここはいいな。静かで」

ミレイ「それは、ありがとうございます」

ナナリー「ミレイさん、私からもお願いします」

ミレイ「うーん……」

ユフィ「……」

コーネリア「ほら、ユフィ。お前からもお願いしろ」

ユフィ「おねがいします……」

ミレイ「あ、あの……どこか体調でも……?」

コーネリア「心配はいらない。今、少し生きる気力がなくなっていてな……。だから、私はこうして静かな場所を探していた……。あとここでなら幸せに暮らせるような気もする」

ミレイ「はぁ……。まあ、ルルーシュもナナリーいますからね……」

ナナリー「お願いします、ミレイさん」

咲世子「私からもお願いします、ミレイ様」

ミレイ「あー、うん。とりあえず、アッシュフォードがお二人を匿うって形で部屋は貸しますから。あとのことは追々決めていきましょう」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 21:04:58.90 ID:77jmup/m0
スザク『お前がユフィを奪ったんだぁぁぁ!!!!』

ゼロ『奪っただと?貴様の弱さが招いたことだ!!!』

スザク『お前は……!!』

ゼロ『私にだって守りたいものがある!!』

スザク『そのためなら他人のモノを奪ってもいいのか!!!』

ゼロ『必要ならばな!!!』

スザク『ゼロぉぉぉぉ!!!!!お前は生きてちゃいけない人間だ!!!』

ゼロ『貴様が今もそうして守っている限り!!!私の大事なものはいつか奪われる!!!だから、私はその根源を壊し、世界を断つ!!!』

スザク『そんな間違った方法なんかで!!!!』

ゼロ『貴様が正しいわけではない!!!』

スザク『お前を殺して取り返す!!!全てをぉぉ!!!!』

ゼロ『お前を倒して全てを奪ってみせる!!大切なものを守るために!!!』

スザク『ゼロォォォ!!!!』

ゼロ『スザァァァク!!!!』

C.C.(帰ったらピザ6枚食べよう……)

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/26(水) 21:10:57.91 ID:77jmup/m0
ユフィ「……」ピクッ

咲世子「では、お部屋にご案内します」

コーネリア「まさか、ルルーシュとナナリーがいるとはな……。益々、幸せに過ごせそうだ」

ナナリー「お兄様もきっと大喜びしてくれると思います」

コーネリア「ふふっ……そうだといいな……」

ユフィ「日本人……は……ころ―――」

咲世子「このような物騒な物は持ち込まないようにお願いいたします」

ユフィ「い、いつの間に……?!」

咲世子「でないと―――」

咲世子「(本気になってしまいますので……私が)」

ユフィ「……」

ナナリー「咲世子さん?どうかしましたか?」

咲世子「いえ。では、参りましょう」

コーネリア「頼む」

ユフィ「やっぱり……私では何もできない……ここで静かに暮らしましょう……」
                                                   END