1: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:10:38 ID:pis

P「え?」

エミリー「立場上、隠れてお付き合いされるのもわかります」

P「は?」

エミリー「しかも、大和撫子の中にいらっしゃいますよね」

引用元: エミリー「仕掛人様は彼女がいらっしゃるんですよね」 




2: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:12:11 ID:pis

P「いや、誰のことだ?」

エミリー「私、お二人の逢瀬を見てしまいました」

P「……何のこと?」

エミリー「忘れもしません神無月の頃。仕掛人様は、屋上で、せ、せ、せ……」

3: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:13:04 ID:pis

エミリー「接吻をされてましたよね」

P「……ああ」

4: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:16:40 ID:pis

エミリー「正直、残念でした。私、仕掛人様をお慕い申しておりましたから」

P「え?」

エミリー「その日は帰って枕を濡らしましたが、いつまでも泣いていても仕方がありません」

P「お、おう」

5: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:17:57 ID:pis

エミリー「いつか公にされたら祝福して差し上げようと。なので、私には構わず」

P「ちょっと待て。エミリー、それは誤解だから」

エミリー「え?」

P「俺に彼女はいないぞ」

6: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:20:46 ID:pis

エミリー「そんなはずは……それに、仕掛人様も逢瀬を認めましたよね?」

P「逢瀬と言うかはわからんが」

エミリー「仕掛人様は、彼女でもない人に、唇を許すような方なのですか?」

P「いや、許してないよ。ホッペに軽くだから。親愛の印だから」

エミリー「え?」

P「エレナにも聞いてくれればわかるよ。というか、エミリーもそういう文化で育ったんだろ?」

7: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:22:54 ID:pis

エミリー「たしかに、よくある光景です。しかしエレナさんは混血です」

P「それはそうだな」

エミリー「しかも葡萄牙語も話せない、どちらかというと日本人よりです」

P「まぁそうかもしれないな」

エミリー「だから、その文化には当てはまらないと思うんですが」

P「いや、でもエレナだからな」

8: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:24:37 ID:pis

エミリー「お付き合いされてないということは、仕掛人様は愛の告白を無下にされたということですか?」

P「いや、告白されてないから。本当、挨拶代わりにされただけだから」

エミリー「……本当でしょうか?」

P「本当だよ。劇場の魂に誓うよ」

9: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:26:11 ID:pis

エミリー「……なるほど」

P「わかってくれたか?」

エミリー「よくわかりました。それに、名案が思いつきました」

P「名案?」

10: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:27:21 ID:pis

エミリー「つまり、仕掛人様は、親愛の印なら、せ、せ、接吻も受け入れると」

P「うん。ん?」

エミリー「それなら、私がその、せ、接吻しても問題ないですよね」

P「……はい?」

11: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:28:57 ID:pis

エミリー「それでは、し、失礼しましゅ!」

P「いや待てって! 奥ゆかしい大和撫子はどうした?」

エミリー「ご存知ですよね? 忍者は時に色仕掛けも必要なのでしゅ!」

P「エミリーは忍者じゃない! それに今はそんなこと必要じゃないからな!」

12: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:34:10 ID:pis

エミリー「それに、私は元々生粋の英国人でしゅ。接吻しても問題ありません! I kiss you!」

P「都合よく外国人に戻るなって! 普段は日本人より日本人してるじゃないか!」

エミリー「それはそれ、これはこれでしゅ!」

P「その言葉便利だなぁ!」

13: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:53:37 ID:pis

エミリー「さあさあ、覚悟を決めてください! 仕掛人様の第一接吻は私がいただきましゅ!」

P「なんで知ってるんだ……いや、どこにキスするつもりだよ!」

エミリー「かの名曲にこうありましゅ。息が出来なくてもいい、死んでもいい」

P「良くないから!」

14: 名無しさん@おーぷん 21/01/07(木)23:59:50 ID:pis

これ以来、クォーターを自称したり、幼い頃海外生活をしていたと自称したりするアイドルが増えたとか……

おわり