9: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 21:16:08.44 ID:lRxBxcnI0
冬馬「最近、おっさんが丸くなったせいか765の連中と出演番組が被るようになってきたな」

翔太「向こうの社長さんとなにかあったのが元々の原因みたいだし、まぁそれが解決したかなにかなんじゃない?」

北斗「俺としては真ちゃんと競演できるようになったから万々歳だね」

冬馬「実力も、こう言ったらあれだが伯仲してきて、やり応えがあるぜ」

翔太「そうだねぇ」

北斗「やり応えといえば冬馬、今日は確か美希ちゃんと同じ番組だったよな?」

冬馬「おう」

北斗「彼女、天才だから巻き込まれないようにね」

冬馬「わかってるよ」

引用元: 冬馬「俺と765の恋愛事情」 



26: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 21:25:17.07 ID:lRxBxcnI0
美希「あまとうはやっぱり甘党なの?ババロアおにぎり食べる?」

冬馬「俺はたしかに甘党だが、ってあまとう言うな!それにババロアなんてゲテモノ用意するんじゃねぇよ!」

美希「甘いもの好きとして、ババロアははずせないって思うな」

冬馬「おにぎりにINしてなきゃ俺だってだな!」








冬馬「……」

P「なんていうか、すまないな冬馬」

冬馬「別に、かき回された俺が悪いんだ」

美希「おにぎり美味しいの!ハニーも食べる?」

P「あー後でな、後で」

冬馬「食べるのか?」

P「慣れてしまえば食えないこともないような味だから大丈夫だ」

美希「ハニー!はやく次に行こうなの!!」

P「はいはい!……じゃあまたな冬馬」

冬馬「おう、また」



冬馬「ハニーねぇ?」

30: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 21:34:58.22 ID:lRxBxcnI0
冬馬「次は女性誌のグラビア撮影か、たしかここでも765と共演だったな」

響「お、冬馬じゃないか」

冬馬「我那覇」

響「はいさーい。なんだなんだ?冬馬も一緒の現場なんて珍しいぞ!」

冬馬「菊地や天海なんかとは良く会うんだけどな」

響「カッコいい時とバラエティの時、はっきりしてる組み合わせだぞ」

冬馬「ひ、否定できない自分が悔しい」

響「あはは、春香と冬馬はあまあまコンビとか言われちゃうくらいかみ合う面白さだからな」

冬馬「芸人じゃねーんだぞ!?」

響「自分みたいな完璧な人間からしたら同じようなものさー」

響「おお、そろそろ着替えたほうが良いかも」

冬馬「そうか、じゃあまた後でな」

響「うん、楽しみにしてるさー」




冬馬「……ハムスターは何処いったんだろうな」

33: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 21:47:35.68 ID:lRxBxcnI0
響「うぎゃー!冬馬が水着だなんて聞いてないぞー!!自分と並んだら変  じゃないか!」

冬馬「へ、変  !?……お前だってシースルーのセーラー服じゃねぇか!!」

響「だってだって、自分は楽屋で渡されたときに気づいたんだもん!」

冬馬「俺だって渡されてだなあ……はぁ、まぁそこまで露出あるもんでもねぇし、さっさと終わらせようぜ」

響「うぅう、スケスケっていうのが恥ずかしさを煽るんだよ」

冬馬「ポーズは……」







響「服はあれなのに普通の撮影で終わったぞ」

冬馬「拍子抜けもいいとこだな」

響「へへへ、でもこれなら見せてもからかわれないな!」

冬馬「からかわれないって?」

響「プロデューサーの奴が自分のこと意地悪するんだぞ。「これは、響が小さいから似合わないなぁ」とか「もう少し大人になったらな」とか」

冬馬「からかい…?」

響「そうだぞ、だいたいプロデューサーは」

P「俺が何だよ?」

響「うぎゃああああ!!」


45: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 21:55:38.50 ID:lRxBxcnI0
響「脅かさないでよぷろでゅーさー!」

P「呂律が回ってないぞ?大丈夫か?」

響「ぷろ、プロデューサーがわーるーいーのー!」

P「そ、そうなのか」

響「そうだぞ!これはお詫びをして貰わないと済まない案件だぞ!」

P「お、案件なんて言葉使えるのか、響は凄いなぁ」

響「そ、そう?自分凄い?」

P「あースゴイスゴイ。冬馬、やっぱりまた会ったな」

冬馬「あ、あぁ……いつもそうやっていなしてるのか?」

P「響は単純だからな。っと、そろそろ時間だから俺たちは行くよ」

冬馬「おう」

P「ほら響、行くぞ」

響「えへへ自分凄い……って待ってよプロデューサー!!」




冬馬「騒がしい奴だな」

51: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 22:05:43.04 ID:lRxBxcnI0
冬馬「今日はもう収録もねぇし、早めに帰ろう。まってろよ隼鷹、今日こそ改二にするからな」

??「あら~ここはどこかしら?」

冬馬「……」

??「静岡県にもスカイツリーはあるのねぇ」

冬馬「いやねぇよ!?」

??「?」

??「あ~天ヶ瀬冬馬くんねぇ。おひさしぶりです」

冬馬「あ、どもです三浦さん……えっと、ここでなにを?」

あずさ「はい~明日、浅間神社でロケをすることになってね?その下見にお散歩してたらここに居たの」

冬馬「……」

あずさ「静岡にははじめて来たはずなのだけれど、この辺りは見覚えがありすぎてすごいわねぇ」

あずさ「あ、これをデジャブって言うのかしらぁ」


53: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 22:16:54.14 ID:lRxBxcnI0
冬馬「ここ、東京っすよ?」

あずさ「?」

冬馬「いや、そんな顔されても……」

あずさ「迷っちゃったのかしら?」キミガフレタカラ~

あずさ「あ、ごめんなさいお電話だわ」

あずさ「もしもし律子さん?今ですか?東京です~、スカイツリーが見えますよ?」

冬馬「(大変そうだな」

あずさ「ごめんなさい冬馬くん。ここは何処なのかしら?」

冬馬「あー墨田」

あずさ「ですって……え?代われ?」

冬馬「?」

あずさ「冬馬くん、律子さんが代わってくれって……」

冬馬「(無用心だ)……もしもし」

律子『ジュピターの天ヶ瀬冬馬よね?』

冬馬「あぁ」

律子『実は静岡にいるってことは…』

冬馬「さっきまで我那覇と一緒にいたから、静岡にいるのは無理だな」

律子『そう……』

冬馬「……」





55: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 22:25:48.26 ID:lRxBxcnI0
律子『ほかの事務所のアイドルに頼むことではないのだけれど、時間が取れるならPさんが迎えに行くまで見張って貰えないかしら?』

冬馬「は?」

律子『変なお願いだとは分かってる。でもあずささんは少し目を離すとワープしちゃうから…30分!30分で良いの、お礼はするからお願い!』

冬馬「まぁ、時間はあるから別にいいけど」

律子『本当!?ありがとう!すぐ迎えに行かせるから、お願いね?』

冬馬「わかった」

あずさ「律子さん、なんですって?」

冬馬「その場から一歩も動くなってさ」

あずさ「あら~、冬馬くんも大変ねぇ」

冬馬「いや俺じゃなくってあんたに言ってるんだよ」

あずさ「あらあら、どうしましょう。私ったら……うふふ」

56: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 22:40:42.75 ID:lRxBxcnI0
P「あずささん!」

あずさ「あら、プロデューサーさんこんにちは」

P「はいこんにちは、ってのんびりしてる暇はないんですよ!早く車に乗ってください!!」

あずさ「わかりました~。冬馬くん、ごめんなさいな?」

冬馬「別にいいっすっよ。それより早くしたほうがいいですって」

P「そうそうほら早く!……冬馬、今日は良く会うな」

冬馬「そうだな」

P「今日、夜に時間あるか?埋め合わせに飯でも行こうぜ」

冬馬「あぁ、あいてるよ(悪い隼鷹、改二はまた明日だ」

P「落ち着いたら電話するから、いつでも行けるようにしててくれ」

冬馬「あぁ」

あずさ「ありがとう~」

P「行きますよ!!」



冬馬「プロデューサーってのも大変なんだなぁ」

59: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/06(土) 23:16:31.68 ID:lRxBxcnI0
冬馬「3-2-1ばっかやってると飽きるな」

冬馬「……もうすぐ七時か。765のプロデューサーは忙しそうだし、まだまだ掛かりそうだな」

冬馬「MI終わっちまったし、各種資材は六桁越えそうだし、バケツも500近くある」

冬馬「でも5-3突破するには錬度たりないんだよな」

PC「目を離さないでって言ったのにー!提督ー何してるデース!?」

冬馬「木曾でも育てようか……うーん」キミヲミウシナウ ギルティ
  
冬馬「メールか。なになに」


P『今仕事終わったから迎えに行く。二十分くらいで着くよ』

冬馬「ゆっくりで良いぜ、っと」

冬馬「……オリョクルで時間つぶすか」

62: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/07(日) 00:40:29.98 ID:Tb77R3Yq0
春香「迎えにきまし」バタン

冬馬「……」

春香「何で閉めるの!?」ドンドンドン

冬馬「……」ケータイトリダシポパピプペ

冬馬「なんで天海がいるんだよ!」

P『いや、ここらへん駐車場無いからさ』

冬馬「停車して天海に待たせれば良いじゃねぇかよ!スキャンダルになったらどうすんだ!?」

P『いや、ネタ合わせしてましたって言えば問題ないだろ。ははは』

冬馬「……」ガチャ

春香「こんばんわ!さぁ行こっか?」

冬馬「おう」


63: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/07(日) 01:13:41.05 ID:Tb77R3Yq0
冬馬「にしても、なんで天海がいるんだよ?」

P「なんでって春香の収録が今日最後の仕事だったから。そうしたら春香が千早の家に泊まるって言うから、なら送ってやるよってな」

春香「ありがとうございます、プロデューサーさん!」

春香「最近プロデューサーさんとあまり居られないから、今日はうれしいです!」

P「ははは。お前たちも売れてきて忙しくなってきたもんな。本当にうれしいよ」

冬馬「(ズレてやがる)」

P「そろそろ着くな、用意しとけよ春香」

春香「はーい」

冬馬「……(目でもつぶっておくか」






春香「ありがとうございましたプロデューサーさん!」

P「少しの距離だが、気をつけていけよ?」

春香「はい!…冬馬君もまたね」

冬馬「あぁ」




64: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/09(火) 02:53:03.97 ID:L+HsbPd10
冬馬「落ち着いた感じの、良い店だな」

P「だろ?ブーブーエスでうちと懇意にしてくれてるディレクターさんが教えてくれてな、いつか来ようとしてたんだよ」

冬馬「はー、懇意ねぇ。俺たちは基本的にスタッフと親しくすんなって言われてるから、そういうのねぇんだよなぁ」

P「王者は孤高たれ、だろ?それ疲れないか?」

冬馬「別に、慣れちまったからな。デビュー前からユニットとしてそういう路線で売るって話があったし、最初から覚悟してたよ」

P「たいしたプロ根性だ。うちのアイドルたちにも見習わせたいな」

冬馬「そっちはそっちの空気のままで良いじゃねぇか。楽しそうで何よりだぜ」

P「そういうふうになるよう、俺が入る前から社長が調整していたみたいだしな……さて、何食う?俺は決めといたけど」

冬馬「待てよ、メニューみねぇとわからねー。お、このブルゴーニュ風牛肉シチューがうまそうだし、俺はこれにするぜ」

P「……もうすこし悩めよ」

冬馬「へへ、シチューは好きだからな。一目ぼれだ」

P「ま、お前がそれで良いならいいけどな」






P「うん、美味い」

冬馬「この肉の、舌に乗せれば蕩けるような柔らかさが堪んないな。そしてこのソース、ヨーグルトか?この甘みが食を進めるぜ」

P「食通か!」

冬馬「食レポが来てもいけるように、努力してるからな!」

P「食レポ、うちじゃ扱えないネタだ」

冬馬「四条はどうした」

P「あいつ「真おいしゅうございます」とか「すばらしく美味」とか「おかわりはないのでしょうか?」くらいしか言わないからレポートには向いてないよ」

冬馬「……」

P「大食いとか、軽いバラエティのコーナーならOKなんだけどなぁ」

冬馬「プロデューサーも大変だ」

P「おう、まぁな」

65: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/09(火) 03:07:59.10 ID:L+HsbPd10
冬馬「それにしても、こんないい店に連れてくるのが俺でよかったのかよ。765の連れてくれば良かったんじゃねぇの?」

P「こんないい店にアイドルと?カルカン並みにスキャンダル一直線だろ、それ」

冬馬「はっ、女連れて来いってことだよ。秋月プロデューサーは静岡だから無理だろうが、なんつったか、あの事務員が居るじゃねぇか、あの、ほら……」

P「小鳥さんだよ、音無小鳥さん」

冬馬「そうそう」

P「あの人を連れてこんなムードのある店に、なんてなったら緊張で死ぬというか、心臓が破裂するというか」

冬馬「緊張?」

冬馬「あ、あ、あ?なに?まさかプロデューサー、あの事務員がストライクなのか?」

P「……」

冬馬「はぁー確かに美人だけど、周りにはアイドルも居るって言うのになぁ。あんたならより取り見取りじゃないか」

P「アイドルに手を出すわけ無いだろ。それに、あいつらにもいずれ良い奴が出てくるさ」

冬馬「星井とか、ガチであんたに惚れてるけど?」

P「一過性の流行病みたいなもんだよ。身近な男に惚れてしまう、少女なら当然のことだ」

冬馬「そういうもんかねぇ(天海筆頭、P大好き連中が哀れだな」


67: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/10(水) 01:10:28.25 ID:hj6IjAn80
冬馬「ご馳走様……本当におごって貰ってよかったのかよ?」

P「迷惑料みたいなもんだし、気にするな。仮にも高給取りだぞ?」

冬馬「仮にもかよ」

P「ああ。上には上がいるが、それでも一月で七桁稼ぐ同年代なんてそういないからな」

冬馬「ふぅん、そりゃすごいな」

P「凄いだろ?アイドルたちには負けるんだけどさ」

冬馬「そりゃそうだ」

P「働く時間は俺のほうが多いんだけどな……」

68: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/10(水) 01:16:39.53 ID:hj6IjAn80
冬馬「帰ってきたぜ」

冬馬「一人暮らしってのはなかなか寂しくていけねぇ」

冬馬「こんな時間じゃPCつけて、遠征回して寝るくらいしかできねぇしな」

冬馬「明日はまた仕事だし、さっさと寝よう……あぁ、学校の課題もやんねぇとなぁ」

冬馬「もう、本当にめんどくせぇ」

71: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 09:40:26.25 ID:b36ZUKgA0
冬馬「さて、今日も今日とてアイドル業だ」

北斗「冬馬はやよいちゃんの料理番組にゲスト参加だろ?良いなぁ、俺もそっちがよかった」

翔太「僕は事務所で取材受けたら上がりだなー。すぐに学校行かなきゃならないし、勉強は仕事よりも辛いよね」

北斗「学生アイドルをみてると、社会人でよかったとしみじみ思うよ」

翔太「ずるい」

冬馬「上から見下ろすんじゃねー」

北斗「え?何だって?聞こえないなぁ」

黒井「なにを群れているんだ貴様らは」

翔太「あ、黒ちゃんやっほー」

冬馬「群れるも何も、全員に仕事が入ってる日は一度集まれって言ったのはおっさんじゃねぇか」

黒井「遊ぶなと言っているんだ、まったく」

72: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 09:49:55.81 ID:b36ZUKgA0
黒井「まぁ良い、今日の連絡事項だが」

冬馬「その連絡って、メールじゃ駄目なのか?毎度集まるのは非効率だろ」

北斗「社長自らって言うのも無駄だよね」

黒井「えぇい黙れ。こういう息抜きでもないと社長業なんぞ出来るか」

冬馬「息抜き……」

黒井「第一メールだと届かなかったときが悲惨ではないか」

翔太「じゃあラインは?」

黒井「ふん、スマートホンなど不要だ」

北斗「スマートフォンですよ社長」

黒井「だからスマートホンだろう?」

冬馬「くくく」

翔太「ぷぷ」

黒井「えーい!そんな薄っぺらな端末のことなど知るか!良いかられんれくを聞け!!」

木星「はーい」

73: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 09:54:53.83 ID:b36ZUKgA0
翔太「……(れんれくをつっこみたいなぁ」

黒井「来週のライブ」云々

冬馬「……(れんれくにつっこみたいぜ」

黒井「新曲を」云々

北斗「……(れんれくってなんだろう」

黒井「あと、本番前日に765の番組に参加することになった。詳しくはあとで資料を渡すから目を通しておくように!」

黒井「以上だ。なにか質問はあるか?」

木星「れんれくって?」

黒井「じゃかましい!」

75: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 18:54:14.30 ID:b36ZUKgA0
やよい「高槻やよいの!」

冬馬「うっうー!」

やよい「お料理」

二人「さしすせそ~!」


やよい「うっうー!765の元気一番星、高槻やよいでーす」
 
やよい「最近急に涼しくなってきましたー。気温差?で体調を崩すって話もよく聞きますね!」

やよい「今日は、そんな寒さを吹き飛ばして、暖かさを引き戻してくれるゲストをお呼びしましたー」

やよい「大人気アイドルジュピターの、天ヶ瀬冬馬さんですー!」

冬馬「うっうー!天ヶ瀬冬馬だ」

やよい「うっうー今日はよろしくお願いします!」

冬馬「おう、こっちも頼むぜ」

やよい「はい。それじゃあ今日二人で作るお料理なんですけど……」







P「良く冬馬はOKだしたな、この企画」


76: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 19:14:59.61 ID:b36ZUKgA0
やよい「うっうー!」

77: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 20:02:46.60 ID:b36ZUKgA0
やよい「そしてここに、先に用意していた餡をかければ……うっうー!甘辛餡のとろーりもやし炒めの完成ですー!!」

冬馬「おー」パチパチ

やよい「熱いから注意して食べてくださいね」

冬馬「いただきます。んー!旨い旨い!もやし自体の甘さと餡のピリ辛具合が絶妙に合うな」

やよい「はふはふ!!」

冬馬「お、おい。熱いから気をつけろって言ったのお前だろ」

やよい「んく……熱いですぅ」

冬馬「あーもう言わんこっちゃ無い。ほら、この水飲めよ」

やよい「ふぁい………」ごくごくごく

やよい「ふぅ熱かったぁ」

冬馬「ははは、高槻はおっちょこちょいだなぁ」

やよい「うぅう、恥ずかしいです」







P「あ、監督?今のシーンはカットで……なんでって、アイドルの間接キスなんて流させるわけにはいかないじゃないですか」

78: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 20:27:15.02 ID:b36ZUKgA0
冬馬「なんか知らないけどPさんに怒られたぜ」

やよい「……(間接キス。うぅう、わたしのイケナイ子ぉ」どきどき

冬馬「……(怒られたのがショックだったのか?」

冬馬「なぁ高槻」

やよい「ふぇ?」

冬馬「お前はいつも良い子にしてるから気になっちまうんだろうけどよ」

やよい「……」

冬馬「これくらいなんでもねぇって思わないと、色々きついぜ?」

冬馬「これから先何度も『こういうこと』があるだろうし、今のうちに慣れとけよ」

やよい「……冬馬さんは(イケナイことに)慣れてるんですね」

冬馬「(叱られ)慣れてるぜ、毎日のことだからな」

やよい「ま、毎日?」

冬馬「おう、恥ずかしいことにな」

やよい「(あっさりしてる、これが普通なのかな)……大人なんですね」

冬馬「大人?」

やよい「あの、教えてくれませんか?」もじもじ

冬馬「なにを?」

やよい「『こういうこと』をです」

冬馬「(叱られ方なんて教えるもんじゃねぇだろうに)」

やよい「……」///

冬馬「あ、あぁわかった。おしえてやるよ(なんでこんなに恥ずかしがってんだ?」

やよい「はい!」

79: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/11(木) 20:54:04.97 ID:b36ZUKgA0
冬馬「まずは(怒られているときの)姿勢だ」

やよい「姿勢?」

冬馬「姿勢や仕草で気持ちを表すんだよ」

やよい「なるほど」

冬馬「そうだなぁ。男の俺と女の高槻じゃ丸っきり反対だから詳しくはやらねぇけどよ」

冬馬「まずは上目使いだ」

やよい「こうですか?」ウワメー

冬馬「お、そうだ良い感じだ。その次は申し訳なさそうにする」

やよい「こ、こうですか?」ウワメーウルウル

冬馬「(可愛い)そう、良い感じだな。そして相手をじっと見つめれば良い。高槻は可愛いから、それで十分だ」

やよい「可愛い、ですか?」ウワメウルウル///

冬馬「おう」

冬馬「それなら(怒られても)上手くいくぜ」頭ポンポン

やよい「///」




P「仲良くなるのは良いんだが、食い違ってないか?あの二人……」

83: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/15(月) 22:10:58.44 ID:i0yROn8d0
冬馬「どなどなどーなどーなー」

黒井「変な歌を歌うなばか者」

冬馬「ドナドナディスんじゃねーよ!」

黒井「す、すまん……ってそうじゃない!冬馬、貴様に緊急の仕事だ!」

冬馬「あん?緊急ってなんだよ、歌番組の空きに滑り込んだとかか?」

黒井「765へ行って打ち合わせに行け」

冬馬「はぁ?」

黒井「資料はこれだ」
-
冬馬「いやいや打ち合わせってなんだよ?」

黒井「朝、来週のライヴ前に765の番組に出ると言ったろう!聞いてないのか!」

冬馬「ちげーよ。なんで俺がって意味だ」

黒井「私は急がしい。秘書も忙しい。お前暇、はい決定行って来い」

冬馬「雑!全体的に雑!」


85: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/18(木) 20:02:24.53 ID:rVvsZhbe0
冬馬「つーわけで来たぜ」

伊織「……」

やよい「うっうー!さっきぶりですね、冬馬さん」

冬馬「おう高槻、さっきぶりだ」

亜美「あまとうとやよいっち、仲良いね→」

冬馬「まぁちょっとな」

やよい「えへへ」///

亜美「あうあうー、ズルイYO」

千早「高槻さん可愛い」

冬馬「如月があんな感じなのはいつもだからスルーすっけど、水瀬はどうした?ボーっとしてるが」

真美「それはワシから教えよう」

亜千「ちょ、長老!」

冬馬「なんか始まった!?」

87: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/18(木) 21:54:33.45 ID:rVvsZhbe0
真美「あれはワシがまだ幼い、そう……13になったころの話じゃ」

冬馬「……」

やよい「……」

真美「倉庫番のぴよちゃんが律ちゃんの目を盗んでは見ている本に好奇心を抱いたいおりんは……」

伊織「シャチョウノオシリニプロデューサー」

真美「その本を見てあぁなってしまったのだ、およよ」

亜美「いおりん、無茶しやがって」

千早「人類には早すぎたのね」

冬馬「ぴよちゃんってのは誰だ?」

やよい「音無小鳥さんですよ」

冬馬「……」


88: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/18(木) 22:08:50.26 ID:rVvsZhbe0
冬馬「あの人、前に来たときはまともだと思ったんだが」

千早「妄想の箍が外れると自由になりすぎてしまうだけで、それ以外では頼りがいのある人だと思うわ」

真美「歌も上手いし」

亜美「アラサーだけどぴちぴちだもんねー」

冬馬「そうか(残念美人って奴だな」

やよい「そういえば、春香さんが残念美人だーって言ってましたよね?」

千早「ふふ、そうね。確か、煎餅を銜えながら椅子で回っていたときの話ね」

やよい「はい!」

冬馬「(天海の奴もそんなこと考えてたのか」

亜美「あまとうが遠い目してる……」

真美「大人の世界ってやつですな」








音無「貴音ちゃんとお菓子を買って帰ってきたら、事務所の中でなにやら私の話をしているのが聞こえてきた。つい聞き入っちゃって、入るタイミングが掴めない」

貴音「?どあを開けて入れば良いのではありませんか?」

89: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/19(金) 06:28:45.57 ID:xlDxNS8Q0


音無「うぅ、あれを読まれるなんて……」

貴音「詳しくは存じませんが、いけないものだったのですか?」

音無「いけないというか、イケナイというか……」

冬馬「貴腐人か……」

音無「わかる?」

冬馬「興味はねぇが理解はある。ただ、こんなところに持ってくるもんじゃねぇと思うけどな」

音無「ですよねー」

真美「なんだか怪しい会話」

亜美「気になるねー」

千早「あまり首を突っ込んじゃ駄目よ、たぶん一般人には駄目なものだわ」

音無「ぴよぉ……ところで天ヶ瀬君はどうしてここに?」

冬馬「社長にここに行けって言われたんすよ。何か聞いてないっすか?」

音無「いえ、なにも。社長もプロデューサーさんも結構秘密主義なところがあるし……」

冬馬「そうか。ならここで待たせて貰ってもいいよな?」

音無「ええ」

90: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/21(日) 20:11:36.91 ID:rb8xbrT+0
千早「あの、天ヶ瀬さん?」

冬馬「……あ?」

千早「えっと……」

亜美「お姉ちゃん、恥ずかしがってちゃ駄目だよー」

真美「そうそう、シュウチチンすてなきゃ!」

冬馬「羞恥心だろ」

真美「そーともいうー」

冬馬「まったく。んで、いったい何の用だ?悪戯は勘弁だぞ?」

真美「悪戯じゃないYO。千早お姉ちゃんがね、あまとうに聞きたいことがあるんだって!」

冬馬「聞きたいこと?」

千早「えぇ」

冬馬「おお良いぜ、なんでも聞けよ」

千早「じゃあお言葉に甘えて……」

91: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/21(日) 20:38:50.95 ID:rb8xbrT+0
千早「春香とは、その、どうなの?」

冬馬「どう?」

千早「ほ、ほら色々あるじゃない。友達とか、知り合いとか、その……恋人とか?」

冬馬「はぁ?天海との関係ってか?あいつとはただの知人だよ。そもそも、色恋にうつつ抜かしてトップアイドルなれるかっての」

千早「それはそうね」

冬馬「ああ、そうだ。つーか、あんたもそういうの気になるんだな」

千早「それは、私は春香の親友だから」

冬馬「そうかいそうかい。んで、なんで急にそんなこと聞いてきたよ」

千早「えっと、最近春香と天ヶ瀬さ」

冬馬「さんはいらねぇ。あと、冬馬で良い」

千早「そ、そう。この頃、春香と冬馬が共演することが多いし、仲もいい気がしたから気になって」

冬馬「共演が多いのはあくまで番組がかち合うだけだぞ?それに、どっちかって言えば菊地とのほうが出演被ることが多いしな」

真美「イケメン枠ですなー」

冬馬「ふっ、アイドルだからな」キラッ

やよい「」///

亜美「あはは!あまとうおもしろーい!」

真美「ははは(やよいっちが照れてる?」

千早「それなら良いけど……」

冬馬「はは、別にお前の親友を取るつもりはねぇから安心しろよ」

92: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/22(月) 19:38:21.34 ID:vun82o1F0
音無「嫉妬?ふふ、千早ちゃんったら可愛いわねぇ」

千早「か、からかわないでください!」

音無「別にからかってなんかいないわよ?」

真美「照れてるね-」

やよい「千早さん可愛いです」

亜美「ふぇっふぇっふぇ、愛い奴じゃ」

冬馬「(薄く薄く。巻き込まれたらことだぜ」

千早「愛想もない私が可愛いなんて、そんなことありえませんから」

貴音「そう自分を卑下するのではありません、千早。自分では気が付かないのでしょうが、貴方はとても、愛らしい表情で笑うのです」

千早「……」///

音無「せ、聖母よ。聖母がいるわ」

亜美「うわー」

冬馬「(ラーメン絡まなきゃまともなんだよな」



99: ◇HyZk02P5Ec 2014/09/24(水) 21:47:43.92 ID:iaDv62gw0
P「ただいま帰りました」

雪歩「ただいま」

音無「お帰りなさい二人とも。収録はどうでした?」

P「ばっちりでしたよ。雪歩はもう俺がいなくても大丈夫だな!」

雪歩「そ、そんなことないですぅ。プロデューサーが居てくれないと私なんて……ちんちくりんだし貧相な体だし」

亜真美「あ」

雪歩「それに、それに……」

千早「お疲れ様ですプロデューサー。少し萩原さんを借りますが、いいですか?」ゴゴゴゴゴ

P「?おう、もって行っていいぞ」

千早「ふふ、ありがとうございます。さぁ行きましょう萩原さん」

雪歩「勇気を出せるのはプロデューサーのおかげ……って、ふぇぇぇ!?」

千早「かわいこぶっても、許さない」

貴音「……口は災いの元、と古来から申しますね」

冬馬「萩原が貧相とか言ってたら、そりゃ妬まれるわな」

亜美「おー、あまとうってばあの悩殺バデーにイチコロですな?」

冬馬「ばーか、一般論だっての」

100: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/24(水) 22:06:44.76 ID:iaDv62gw0
P「ん?冬馬、もう来てたのか」

冬馬「まぁな」

P「仕事の話なら社長室でやろう。貴音と美希……おい、美希はどうした?」

やよい「うっうー!美希さんは、おにぎりを買いにローソンまで行くって言ってました!」

P「そうか、ありがとなやよい」

やよい「褒められちゃいました!」

冬馬「高槻は良い子だからな」

P「まったくだ。じゃ、貴音と冬馬は来てくれ。小鳥さん」

音無「はい」

P「そういうことで」

音無「了解しました」





貴音「貴方様、先ほどの小鳥嬢との会話はいったい?」

P「ん?たいしたことじゃないよ、美希が来たら社長室に通してくれってたのんだだけさ」

冬馬「以心伝心だな」

P「ははは、ただの慣れだよ」

貴音「………貴方様、あの件はどうなったのでしょう?」

P「あの件?主語はしっかり入れてくれよ貴音」

貴音「……真にイケズですね、貴方様は」

P「?」

冬馬「(Pラブ組は、本当に不憫だな」



102: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/26(金) 20:57:47.60 ID:ot6pL84X0
貴音「仕事とはなんなのですか?」

P「えっとな、来週の生っすかサンデー!にジュピターがゲスト参加するんだよ。今日はそれの、近い人間だけでの打ち合わせだな」

貴冬「ほう」

P「ほうって……まさかとは思うが冬馬、お前何も聞かずにここに来たのか」

冬馬「ば、馬鹿言うなよ。そんな非常識なことあるわけねぇだろ!」

P「まぁお前に限ってそんな半端はしないよな」

冬馬「まぁな!(聞いてないなんていえねー」

P「うん、じゃあ話を始めるぞ。撮影の流れが変わるわけじゃないんだが、番組のどこかでジュピターと貴音に美希で、三四曲歌って貰うつもりなんだ」

冬馬「我那覇はいないのか?」

P「響には響チャレンジがあるから、スタジオには残れない。俺もどうせならプロジェクト・フェアリーで組ませたかったけど、人気コーナーはつぶせないしな」

貴音「残念です」

冬馬「だな」

P「で、だ。歌って貰う歌なんだが……貴音はジュピターの代表曲、二つ歌えるか?」

貴音「どちらも、一番のみならば……」

P「冬馬は765の歌は?」

冬馬「そりゃいくつかは知ってるけどよ……交換して歌うのか?」

P「察しがいいな、そうだよ」

冬馬「知ってるっても俺、団結と約束、オーバーマスターくらいしか歌えないぞ!?」

P「じゃあ団結とオーバーマスターな。確か社長の机に…………あったあった、ほら」

冬馬「?」

P「それに振り付け入ってるから」

冬馬「覚えろと!?」

109: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/28(日) 21:03:41.02 ID:cyAj/UGg0
P「当然だな。前もって根回ししてるから、拒否は出来ないぞ」

冬馬「根回し………もしかしてだけどー、もしかしてだけどー、団結の歌詞俺ら専用になってんじゃねーのー?」

P「おお、最近人気の芸だな。ははは」

冬馬「否定しないってことは、くそ!マジかよ!」

P「ちなみに歌詞は真美が翔太、春香が北斗、俺がお前の分を考えたからな」

冬馬「よ、良かった、一番安牌じゃねーか俺」

P「………」

冬馬「なんか言えよ!?」

貴音「……ぷろでゅーさーは余人とは違う感性をお持ちで」

冬馬「怖いこというなー!!」


110: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/29(月) 05:23:37.98 ID:OdkTippj0
美希「なんか煩いと思ったら、あまとうがいたの。びっくり」

冬馬「ほ、星井!」

美希「良く分からないけど、デコちゃんもあまとうも叫びすぎだからそのうち喉を悪くすると思うな☆」

P「良い所に来たな美希。じつは斯く斯く然然」

美希「まるまるうまうまなの!」

冬馬「……」

貴音「あれで通じ合っているのですか?」

P「いや、適当だよ」

美希「えっとね、ハニーはミキのことが大好きだって言ったの!」

貴音「なんと!」

冬馬「信じるなよ」

114: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/29(月) 23:14:34.06 ID:OdkTippj0
P「まぁそういうわけだ」

美希「またげば説明しなくていいなんて、そんな便利機能はないの」

P「ちっ、簡単に言えばジュピターと歌の取替えっこを、次の生っすかサンデーでやるんだよって話だ」

美希「ふーん?振り付けも?」

P「モチ」

美希「大変だねあまとう」

冬馬「……不安しかねーよ」

貴音「不安とは、心を蝕む大病。それしかないのならば……貴方の心はいったい」

冬馬「今そういうの要らないんだけどな!」

P「冬馬、こいつのこれはキャラじゃない」

美希「素なの」

冬馬「なに?四条、恐ろしい子!」

貴音「よく分かりませんが、面妖な」



115: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/29(月) 23:21:50.37 ID:OdkTippj0
冬馬「まあ良いや、振り付けDVDだけが用事なら俺は帰るぜ?」

P「今日はそれだけだな。二人にも見せておいてくれよ?」

冬馬「おう」

美希「それだけならミキを呼ぶ必要なかったんじゃないかな……あふぅ」

P「生あふぅいただきましたー!」

冬馬「じゃあな星井、四条」

美希「バイバイなの」

貴音「またお会いしましょう」

P「突っ込んでくれても良いんだぞ?」

美希「面倒」

貴音「?」

冬馬「タイミング合わなかったな」

P「辛辣だぁ」

116: ◆HyZk02P5Ec 2014/09/29(月) 23:36:46.73 ID:OdkTippj0
冬馬「で、帰ってきたのは良いんだが……」

翔太「おじゃましてまーす!」

北斗「チャオ!」

冬馬「マンションの合鍵渡したのは俺だけれどもよ。せめて連絡のひとつも入れてからだな……」

北斗「それじゃサプライズにならないだろ?」

翔太「驚いた?」

冬馬「驚いた驚いた。かってに部屋いじってねぇだろうな?」

北斗「あ、冷蔵庫のお茶もらったよ」

翔太「カップ麺持ってきたから急騰ポット借りた」

北斗「ドラゴンドライブの漫画読んでたけど戻したから気にしないでくれ」

翔太「ヴァンパイア十字界、面白いよね」

冬馬「うちは漫喫じゃねーんだぞ!」

翔太「えへへ」

北斗「えへへ」

二人「キモイ」

北斗「ひどい!!」


119: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/01(水) 23:35:09.63 ID:ablWmwQR0
冬馬「全員そろってるし、丁度いいから仕事のDVD見ようぜ」

翔太「?」

冬馬「ライブ前日に765と仕事するって話だな」

北斗「ふぅん、社長は資料は後で渡すって言ってたけど、冬馬は貰ったのか?」

冬馬「いや、765のプロデューサーにさっき貰った」

翔太「冬馬君って、向こうのプロデューサーと仲良いよね」

冬馬「仕事場で良くニアピンするし、あいつの力は認めているからな」

北斗「確かに。765のエンジェルちゃん達の活躍も、彼のプロデュース力があるからだとはっきり分かるよね」

北斗「俺達にもプロデューサーが付けば、移動とかもう少し楽なんだけど」

翔太「黒ちゃん、スケジュール決めたら後は好きに行ってこいってスタイルだしね。マネージャーとか欲しいよねー」

冬馬「お前らは贅沢言い過ぎだ。近場でもタクシー代は出るし弁当だっていつの間にか頼んである、楽屋に入れば飲みもんも食い物も充実してる」

冬馬「恵まれたもんじゃねぇか」

翔太「そうだけどさぁ」

北斗「まま、俺も翔太も単に765のプロデューサーみたいな人が身近に欲しいって思ってるだけだから、深くは言いっこなしさ」

北斗「それより、仕事のDVDってのを見ようじゃないか。映像なんだし、ダンサンブルなのを期待するけど……」

冬馬「それは見てのお楽しみだな」






120: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/01(水) 23:54:36.78 ID:ablWmwQR0
翔太「……」

響『あはは、冷たいぞ!貴音ぇ』ばしゃばしゃ

貴音『ふふ』ばしゃばしゃ

P『おーい!あんまりはしゃぐなよー!?』

千早『うふふ、良いじゃありませんかプロデューサー。もう撮影は終わったんですから』

P『そうなんだけど』

北斗「……」

高木『はっはっは、良いじゃないかね君。休暇みたいなものだよ』

P『社長までそんなこというからですね』

律子『なにカリカリしてるんですか。息抜きも大切な仕事の一環ですよ?』

P『そんな露出の多い水着着て満悦気味な律子にはわからな…』

春香『のわのー!』

雪歩『春香ちゃんがすってんころりんって海に飛び込んじゃいましたぁ!』

伊織『あんた狙いすぎじゃない?!』

あずさ『あらあら、たのしそうねぇ』プシュッ

P『あずささんはいい加減自重してくださいねぇ!?それ何本目ですか!!』

あずさ『まだ五本目ですよぉ』

冬馬「……なんだこれ」




124: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/04(土) 23:22:10.81 ID:jtek8E500
冬馬「最後まで見たが」

翔太「結局ただのプライベート映像だったね」

北斗「いやぁ眼福眼福」

冬馬「色ボケはほっといてPさんに電話してみるか。今の時間なら起きてんだろ……………」プルル

P『あー、もしもし?』

冬馬「いま平気か?」

P『飲んでるだけだから大丈夫だ』

冬馬「そうか。昼に貰ったDVDなんだけどよ、中身まるでダンスに関係ない奴だったぞ?」

P『……マジ?』

冬馬「マジマジ」

P『そうかぁ。悪い冬馬、明日朝一で持ってくよ』

冬馬「それじゃアンタが大変だろ。DVD返しに行くついでに取りに行くから気にすんな」

P『いやいや、こっちのミスで迷惑かけたんだし取りに行くって!』

冬馬「明日、俺の方は予定ないし、迷惑だなんて考えてねぇよ」

P『いやでもな……』

冬馬「いーっていーって、また良い店教えてくれりゃそれで良いよ」

P『……悪いけど頼めるか?』

冬馬「任せな。飲んでたのに邪魔したぜ、じゃあな」

P『ああ、またな』




125: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/08(水) 23:27:33.28 ID:Nuf0f3Sp0
冬馬「ゴアマガラってこんな強かったか?」

北斗「ははは、楽楽だよ」

翔太「こいつらは良い鴨だよねー。冬馬君の怠慢だよ」

冬馬「しかたねーだろ、俺はHR開放したところで終わってんだから」

翔太「そうだったね。探索もおまもり掘りもまともにやってなかったんだっけ?」

冬馬「おう、何回かやって終わりにしたな」

翔太「もうすぐG出るし、それまでにはひとつくらい、冬馬君もレア7武器か、神おま欲しいよね」

北斗「神おまはともかく、おまもり自体はいろいろ必須だからね。俺は属性武器を揃えるのが好きだから、対応する属性強化のおまもりを集めてるよ」

冬馬「ほー」

翔太「僕は切れ味4の達人14が使いやすいね」

北斗「なかなかいいね!」

冬馬「そんな出鱈目な数字でんのかよ」

翔太「達人の最大値だしね。冬馬君のおまもり、一応見せてよ」

冬馬「いいけど、一ページくらいしかないぜ?」

北斗「い、いらないのは売るなり捨てるなりしていいんだよ?」






126: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/08(水) 23:46:00.91 ID:Nuf0f3Sp0
翔太「……冬馬君、なんでおまもり装備してないの?」

冬馬「ん?あー忘れてたな」

翔太「使えるものがないなら団長から貰った乗り10だけでも装備しようよ!!」

冬馬「いや、俺乗りは苦手だからなぁ」

北斗「スロ3のものが有るなら、装飾ホルダーって割り切るのも手だよ」

冬馬「そういうもんか」

翔太「そうだよまったく………ほとんど騎士と城塞だね。唯一の神秘は加護2号令5S2とかいう残念ぶり」

冬馬「悲しくなるからいうな」

北斗「おまもり交換機能があるなら、冬馬が使う片手剣にそれなりに相性の合う物をあげるんだけどね」

冬馬「気長に掘るよ。そもそも、俺はサポートメイン」

翔太「普通に良いお守り持ってるじゃん!!」

二人「うお!?」

翔太「……」カチカチ

翔太「爆弾強化6の高速設置10S1。神じゃないけど、両方とも光るおまもり出の最大値だし、罠大好きな冬馬君にピッタリだよこれ」

冬馬「そ、そうか」

129: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/11(土) 02:01:31.00 ID:vGRuFLWy0
冬馬「よし、そろそろ止めにするか」

翔太「そうだね」

北斗「俺や冬馬はともかく、翔太はおねむの時間だもんな」

翔太「ひどいよ北斗君!僕だって十時……十一時くらいまでなら起きてられるんだよ?十分夜更かしでしょ」

二人「早寝だ」

翔太「えー」

冬馬「ははは」

北斗「じゃあ、さっさとお暇しようかな。翔太、送るよ」

冬馬「気をつけて帰れ。北斗は安全運転でな」

翔太「うん」

北斗「わかってるよ」




130: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/11(土) 02:14:21.09 ID:vGRuFLWy0
冬馬「俺も遠征回して風呂入ったら寝るかな」

イチニチイッカイコロビマースイエーイ

冬馬「電話か……って着信音変えられてる!?翔太か?」

ハギワラユキホジュウナナサイデスマコトチャンガダイコウブツ チョッユキホ?

冬馬「流れちゃいけねぇ話が聞こえたような。まぁいい、誰からだ?」

冬馬「しらねぇ番号だが……もしもし?」

??「あの、こんばんわ。冬馬さんの携帯ですか?」

冬馬「悪いが、先に名乗ってもらって良いか?」

??「あ、やよいです。高槻やよい」

冬馬「騙るのはよせ」

??「いえ、あの本当に……」

冬馬「ふん、あいつは携帯なんてもってねぇよ。いまでに家電か、公衆電話だ」

??「ぷふー、やよいっちが携帯持ってないの知ってるとか、通だねぇwwwwwwwwww」

冬馬「……お前もしかして、双海の姉か?」

真美「おぉぉ!?」

冬馬「なんだよ」

真美「電話口で真美たちの声を聞き分けるなんて、あまとうすごーい」

冬馬「は、トップの実力ってやつだ」

真美「ひひひ、そうなんだ」

冬馬「……(なんで嬉しそうなんだ」

135: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/11(土) 23:12:13.45 ID:vGRuFLWy0
冬馬「こんな時間に掛けんなとか、そもそも誰からアドレス聞いたとか、言いたいことはたくさんあるが……何の用だよ」

真美「んー?気になっちゃう感じ?このプリチーな真美ちゃんの」

冬馬「……」ピッ

冬馬「寝るか」

インフェルノォオォォォ

冬馬「……」ピッ

真美「あ、もしもしあまとう?今時間有る?」

冬馬「リテイクすれば良いってもんじゃねーぞ?」

真美「こまけーこたぁいいんだよ!」

冬馬「……」

真美「うん噓嘘、言うから切らないでー。あのさ、あまとうはさ」

冬馬「なんだ?」

真美「やよいっちのことどう思う?」

冬馬「どう?」


136: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/12(日) 00:48:13.57 ID:XEp3FG9b0
真美「プリチーとか、かわいEとかあるじゃん」

冬馬「それだと可愛いしか言ってねぇぞ」

真美「えー、言わせんなよハズカチー」

冬馬「ちっ。高槻のことって言えば、この頃肉が付いてきたよな」

真美「へ?」

冬馬「あんなに細かったのに、今じゃふっくらしててなぁ」

真美「ふぉおお」

冬馬「今日も頬を見てみたが……なかなか、な」

真美「……か、体だけじゃなくてさ、もっと人間的な、いわゆるひとつのあれですよ性格!」

冬馬「あー?元気にいつでも頑張れるのは凄いと思うぜ?弟妹の世話もしっかりしてるし、忙しくても家事をやるってんだから尊敬するよ」

真美「へぇ」

冬馬「洗濯物畳むのも早かったし、料理も上手い。良い若奥さんになれんじゃねーの?」

真美「ほほう、あまとうはやよいっちみたいな人が好みかぁ」

冬馬「人として尊敬できるって話だよ。まぁ上目使いで謝罪の練習なんてするくらいだから、まだまだ子供だけどな。で、用はそれだけなのか?」

真美「そ、そーだよー」

冬馬「なら切るぜ?明日も仕事だ」

真美「う、うん分かった、夜なのにメンゴねー」

冬馬「おう」



























亜美「すぴー」zzz

真美「太ってきた、子供っぽい……あまとうのほうは脈薄っぽいね。やよいっち、大変だなー」


138: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/12(日) 01:39:45.29 ID:XEp3FG9b0
冬馬「おはようございまーす!誰か居ませんか!!」

冬馬「……やっぱ誰も居ないな。流石に五時に来たのは早すぎだったな」

高木「む?なにやら声がすると思ったら、君は黒井のところの」

冬馬「あ、おはようございます。天ヶ瀬冬馬っす」

高木「はははは、いい挨拶だ。こんなに早くからどうしたのかね?」

冬馬「いや、昨日仕事用のDVD貰ったんすけど、中身が違かったので……」

高木「おぉ昨日プロデューサーが電話していた話だね。ちょうど良かった、DVDは私が保持していてね……ほら、これだよ君」スッ

冬馬「これですか?」

高木「うむ。振り付けが入ったものだよ」

冬馬「ありがとうございます。確かに受け取りました」

高木「ははは、礼儀正しくてなによりだよ君」

冬馬「じゃあ俺はこれで」

高木「黒井の奴によろしく頼むよ」」

冬馬「はい」

139: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 21:16:04.29 ID:PUVtpmnN0

司会「よく喧嘩しているところが目撃されてるらしいけど、二人は仲悪いの?」

冬馬「悪いってことはないんですけどね。こいつがいつもいつも無駄に突っかかってくるんで……」

真「それは冬馬がいちいち鼻で笑うなりするからじゃないか!」

冬馬「はぁ?会うたび会うたび笑えないギャグを見せるのはお前だろうが。滑るなんて可愛そうって思うから、心優しい俺が遠慮して笑ってやってんだろ」

真「「はんっ、ぷぷ。はいはい笑ってやりましたよー」なんて遠慮した笑いなものか!!」

冬馬「怒ったまこりーんきゃわうぃー、pgr」

真「コイツゥゥゥゥゥ!!!!」

司会「は、はい!天ヶ瀬冬馬さんとMMYの菊地真さんでDaybreak!どうぞおおお!」












冬馬「俺達の、夜が明ける」

真「光に寄り添うのさ」

冬馬「この俺のすべて賭けて」

冬真「愛を誓いたい!」

キャートウマクンカッコイー! マコトオウジステキー!


冬馬「サンキュー!」

真「ありがとうー!」

司会「ということで男闘組Daybreak、カバーで歌っていただきました(曲流れるとすぐに切り替えるんだから大した物だ」

140: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 21:27:18.77 ID:PUVtpmnN0
真「こんのー!さっきはよくも馬鹿にしてくれたな!」

冬馬「いだだだだだ!!アイドルがバロスペシャルなんて仕掛けてくんじゃねーよぉぉ!!」

真「ふん!」

冬馬「うごっ」

P「お、おい真」

真「なんですか?」ギチギチ

P「スカートでその技は止めなさい」

真「ははは、見せ  だから大丈夫ですよ」

P「(それだから女の子扱いされないんだよなぁ」

冬馬「そんなんだから女扱いされないんだよ馬ぁ鹿」

真「!!」体勢変え

真「くらえOLAP!」

冬馬「いっだぁぁぁぁ」

P「こいつらアイドルじゃなかったか?」



142: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 22:38:43.68 ID:PUVtpmnN0
真「」

冬馬「こっちは身体バキバキだっつーのにいい気なもんだぜ」



























143: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 22:50:05.56 ID:PUVtpmnN0


真「あー楽しかった。また技かけさせてね……あ、僕はチョコレートパフェとドリンクバー」

冬馬「こっちは身体バキバキだっつーのにいい気なもんだぜ。揚げ物付け合せとドリンクバー。それとベーグル」

真「まだ昼前なのに食べるね」

冬馬「育ち盛りだからな」

真「ふーん。ドリンクバーもって来るけど、何が良い?」

冬馬「メロンソーダ」

真「だから前に来たときに無いって言ったじゃないか。前と同じでいいよね?」

冬馬「前になに飲んだかなんて忘れたっつーの」

真「レモンスカッシュだろ?一月前なのに忘れるなんて、将来有望な痴呆だ」

冬馬「うるせぇ。つーかなんで他人の飲み物覚えてんだよ、ストーカーかお前は」

真「誰がストーカーか。何回も一緒に食べに来てれば覚えるって。それに冬馬は甘いの好きだろ?」

冬馬「あぁ、好きだよ」キラッ

真「……」ゲシッ

冬馬「いってーな!なんだよ!」

真「知らないよ、ばーか!」




















真「///」

145: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 23:09:50.81 ID:PUVtpmnN0
冬馬「……」ボー

女の子「あ、あの天ヶ瀬冬馬さんですよね?」

冬馬「ん?そうだけど」

女の子「さ、サイン貰えませんか!?」色紙サッ

冬馬「悪いが今OFFなんだ。断らせて貰うぜ(書いてやりたいけど、事務所的にNGなんだよなぁ」

女の子「そ、そうですか。すみません」

冬馬「…………」

真「どうしたの?」

女の子「真王子!?」

真「お、おうじ……サインなら僕が書くよ」サラサラッ

真「はい」

女の子「あ、ありがとうございます!家宝にします!」

真「ははは、どういたしまして。これからも応援よろしくね、僕のお姫様?」

女の子「は、はい!!応援してます、王子!!」








真「……」

冬馬「まぁ、なんだ。ファンサービスの一環なんだし、落ち込むのはやめようぜ?」

真「最後のお姫様って、いらなかったよね」

冬馬「喜んで貰えたなら良いじゃねーか。俺なんか断るしかねぇから冷たいとかなんとか言われるんだぜ?」

真「王子様なんて言われてもうれしくない」

冬馬「キャラなんだからしかたないだろう。カッコいいとか、王子様とか、褒め言葉じゃねーか」

真「うぅー、僕は可愛いって言われたいんだよぉ」

冬馬「(宥めるの大変そうだな)安心しろって見る目があるやつはちゃんと可愛いって思ってるさ」

真「……冬馬はどう思う?」

冬馬「あ?」

真「僕、可愛いと思う!?」///

冬馬「おー可愛い可愛い」

真「pgrとか言わない?」

冬馬「おぅ、可愛いぜ」

真「そっか」///

冬馬「それより早くパフェ食えよ、さっきの奴で周りの視線が痛ぇ」

真「ご馳走様」

冬馬「はえーよ!!」

146: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/13(月) 23:36:35.57 ID:PUVtpmnN0
雪歩「覇王ハールカッカー率いる悪の秘密結社「ダークネスプディング」が新たな陰謀を巡らせている!」

雪歩「その情報を聞きつけた私マイティプリンセスユキポは、想い焦れていた存在と、命を賭して骨肉の争いを繰り広げたあの忌まわしい地底帝国「萩原ランド」へ再び足を運ぶ」

雪歩「ざわつく心。それを抑えて最深部に乗り込んだ私が見たものは……」


雪歩「次回プリティハニー☆ユキポ!第十五話「仕組まれた運命」」

雪歩「地の底にあるのは熱きマグマか、冷えた事実か!」









雪歩「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ゴロゴロゴロロゴロゴロゴロゴロ

番組D「うわー萩原さんがまた転がりだしたぞ!!」

雪歩「こんな十年後に見たら「うわ、痛い」ってなるアニメのナレーションなんて恥ずかしいですううううううう!!」

スタッフ「落ち着いて!落ち着いてー!!」

春香「ふははははは、プリティハニーよ。精神攻撃に苦しんでいるなぁ?」

雪歩「春香ちゃんが発症してるのも痛々しくて嫌ですぅううううううううううううう!」

冬馬「番組Dさん。近く通ったから邪魔する……お邪魔しました」

番組D「見捨てないで!引き取って!!」


154: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/15(水) 21:59:32.14 ID:cELWody10
冬馬「生アフレコか(結局捕まってしまった」

春香「そうそう、生ですよ、ナ・マ!」

雪歩「へ、変な強調するのはやめようよ」

春香「え?変な強調?変って何がー?何が変なの雪歩ー」

雪歩「な、なんでもないよぉ」

春香「えー?じゃあなんでもないのに変って言ったの?うわー傷つくなぁ」

雪歩「ううぅ」

冬馬「やめい」ゴンッ

春香「のわの」痛い!

冬馬「まったく、少しは落ち着けよ」

春香「ひどいよ冬馬君!女の子叩くのは最低だよ!」ゲシゲシ

冬馬「それが普通の女の子ならな……まぁお前は普通ではないし、見た目はエグイけど実際はダメージがまるで無い脛蹴りを完全習得して、且つ俺にそれをぶつけるんだから最低なのはお前だ」

雪歩「(淡々と突っ込んでますぅ……」

春香「ふふふーん、アイドルならこれくらい出来ないとね」

冬馬「お前のアイドル道は何処が終着点なんだと、小一時間問い続けたい!」



158: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/18(土) 06:56:12.69 ID:lOmWzoIi0

雪歩「まさか貴方がここの主だったなんて」

ヒビキン「気づかれたならしょうがないさー。そう、自分がこの地底帝国萩原ランドの支配人」

ヒビキン「怪人!」

怪人ヒビキン「ヒビキンだぞ!がおー!!」ポンデヒビキング

怪人ヒビキン「敵討ちなんて言わないが、ここで討たれたモグ吉の借りは返すさー!!」

雪歩「返り討ちにしてあげるから!……変身!キューティープリティソサエティィィィ」

冬馬「(ギャグ漫画か」

雪歩「キャッピーン!お菓子の国のお姫様、マイティプリンセスユキポ!参上!!」

冬馬「ぷふっ」

春香「マッコマッコリーン」

冬馬「ぶふふ」

怪人ヒビキン「ふっふーん、変身がなんだ。自分は完璧な怪人だからお前みたいな臆病者にはまけないぞ!」

怪人ヒビキン「地底深くまで潜れたことは褒めてやるけど、単身で突っ込むなんt」

雪歩「プリンセスキョーショナー!」喉スコップ!

怪人ヒビキン「うぐぉ!?」

雪歩「このこのこのこのこのこのぉぉ」ザクザクザク



画面「見せられないよ」



雪歩「ふぅ……悪の願いは叶えさせない!ダークネスプディングの野望は、私が絶対打ち砕く!」チマミレ







冬馬「これ、子供向けじゃねぇよな?」

番組D「……」メソラシ

春香「ふわーっはっは!純白を誇る貴様も、今じゃ血の色で染まりよったわなぁ!」

雪歩「公開処刑じゃないですかやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

164: ◇HyZk02P5Ec 2014/10/20(月) 01:20:19.81 ID:lZJ8ci4X0
春香「お疲れ様でしたー」

雪歩「おつかれさまですぅぅぅぅぅ」

番組D「色々あったけど、収録が無事に終わってよかったよ」

冬馬「スタジオの床、萩原のローリングで削れてるけどな」

D「………あはは」

雪歩「すみません」

D「い、いや、しょうがないよ。今回収録した内容が作品で一番痛い内容だったしね」

春香「そうなの?さっき見せてもらったプロットに「ハールカッカとの因縁の元は、父王が行きずりの浮浪者を成り行きで孕ませた挙句、国の醜聞になるので浮浪者を殺害してダークネスプディングに罪を擦り付けたから。ユキポは浮浪者が抱えていた何処の馬の骨とも分からない女児だった」って……」

雪歩「……」●●●目

冬馬「う、うわぁ」

D「裏設定、裏設定だよ!」

春香「いくら裏でも、こんな設定は嫌だよねぇ雪歩?」

雪歩「そうだねえんりょしたいな」

春香「でも逆に人気でそうだし、まぁ良いか!」

雪歩「……!?」

冬馬「お前、萩原に恨みでもあんのか……?」

春香「そんなわけないよ!私たち仲良しだもん!!」アイドル顔 キメッ!

冬馬「そ、そんな後ろの席まで見えてM@すからね!みたいな顔されても困るぞ!」

春香「私の内心を読み取るなんて。冬馬君は天才なの?」

冬馬「お、思ってたのかぁ」

春香「実際は、プログラムを考えながらパフォーマンスしてるから後ろの席なんて見てもいないけどね」

冬馬「やーめーろーよぉぉ!!」

181: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/24(金) 21:51:03.01 ID:xJF0nuT60
春香「いやぁ借スペースでも落ち着くなぁ」

冬馬「つい一緒に来ちまったが、ここ控え室だろ?俺、入って良かったのか?」

春香「大丈夫大丈夫。ところで冬馬君は今から予定ある?」

冬馬「あったら遊びにこねぇよ……ってか番組Dさんのとこに来たはずなのに自然とこっちに来たんだな、俺」

雪歩「あはは、仲良いもんね。天ヶ瀬さんも春香ちゃんも」

春香「うんうん。相性バッチリな私たちは、やっぱりコンビつくってデビューするしかないね!」

冬馬「その心は?」

春香「笑いも取れるアイドルって、長生きできそう。特にこう、歌もダンスも色々とあれな私は」

冬馬「トップアイドルが怖いこと言うな!!」

春香「どうしちゃったんだろ、私……ただアイドル続けたいだけなのに」ナミダポロポロ

雪歩「は、春香ちゃん……」オロオロ

冬馬「う、ここでそのレベルの嘘泣きできるなんて、お前、本当っに!無駄な方面に才能あんのな!?」

春香「いやーそれほどでもぉ」///

冬馬「内容はともかく、その純真なアイドルらしい照れを、いつまでも忘れないで欲しいと俺は思います」

春香「のわの」

冬馬「や・め・ろ!」

182: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/24(金) 21:51:39.11 ID:xJF0nuT60

春香「うふふ……さてと、遊びはここまで」ごごごご

雪歩「どうしたの春香ちゃん?」

春香「春香さんは今から録音に行くよ。ついでにジュースも買ってくる!二人とも何がいい?」

雪歩「え、あぁならお茶で」

冬馬「あ?録音ってことは仕事だろ?そんな早くおわんのかよ」

春香「け、結構早めに終わるかな」

冬馬「半端な仕事するんじゃねぇぞ?」

雪歩「あ、天ヶ瀬さん。春香ちゃんは色々大丈夫なんで、早く行かせてあげてください」

冬馬「そうだな。悪い天海」

春香「あははは、良いよ良いよ。じゃあ、ゆっくりして行ってね」バタン ガチャ

冬馬「慌しいやつだなまったく………ん?」

雪歩「今、鍵閉めなかったです?」

冬馬「……」



183: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/24(金) 21:53:11.93 ID:xJF0nuT60

雪歩「うぅぅぅ、繋がりませんぅ」プルプルプル

冬馬「やっぱ駄目かぁ」

雪歩「お手洗いなんて嘘だったんだ」

冬馬「お手洗い?」

雪歩「え、あは。気にしないで!」

冬馬「そ、そうか」

雪歩「……」

冬馬「……(こいつとサシで話したこと、あんまりねぇんだよなぁ。男嫌いは直ったらしいが、前まで怖がられたし距離が掴めねぇし」

冬馬「なぁ萩原」

雪歩「はい?」

冬馬「お前、ああいう仕事嫌じゃねぇの?」

雪歩「え?」

冬馬「いや。あれはどっちかってーと天海や水瀬みたいに生粋のバラエティ枠がやるもん……」

ガタン

冬馬「だろ?そこんとこどうなんだって思ったのさ」

雪歩「そ、それは……嫌ですけど、プロデューサーが取ってきてくれた仕事ですし」

冬馬「(あいつ、好き嫌いしなさ過ぎじゃねーの?)俺だってやりたくねぇことをやる必要はねぇ、なんて言うつもりはねぇけどよ?」

雪歩「はい」

冬馬「お前らはもうトップアイドルなんだし、少し選り好みしても良いんだぜ?」

雪歩「でも、選り好みできる立場じゃ」

184: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/24(金) 21:54:02.81 ID:xJF0nuT60
冬馬「あのな、なんのためにプロデューサーが居ると思ってんだ?条件の刷り合わせをするためじゃねぇか」

雪歩「プロデューサーは私たち一人一人に合うものをって、いつも仕事を……」

冬馬「そういっても現にお前向きじゃない仕事きてんじゃねぇか。萩原は自己主張しなそうだし、人より何か意見言うくらいのつもりじゃねぇとだなぁ……って、なにわらってんだよ?」

雪歩「え」ニコニコ

冬馬「顔、すげーニヤついてる」

雪歩「」

冬馬「なんだよ、人が忠告してやってんのに。余計なお世話ってか?」

雪歩「違うよ!ただ天ヶ瀬さんは本当に優しいんだなぁって思ったら、つい」

冬馬「優しい?俺が?」

雪歩「うん」

冬馬「はっ、よせよ。優しいならこんな他人事みたいにいわねぇで、しっかり指導なりなんなりするだろ」

雪歩「優しさって、人によるんじゃないかな?」

冬馬「?」

185: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/24(金) 21:55:24.63 ID:xJF0nuT60

雪歩「優しいっていっても、寄り添ってくれる人も、見守ってくれる人も、突き放す人も居るよね。天ヶ瀬さんは、なんだろう……お父さんみたいな優しさだね!」

冬馬「お、おとうさん………」

雪歩「あ、べつに老けてるとか、そういうんじゃなくてね!?」アセアセ

冬馬「」

雪歩「放任するけど、危なくなったらキチンと言ってくれるところとか!うちのお父さんみたいでね!」

冬馬「くくく、別に否定しなくて良いぜ?そういう認識でもさ、苦手に思われたりするよりはマシだからな」ケータイドリダシポパピプペ

雪歩「えっと」

冬馬「少し黙ってろ。『お父さん』からのお節介だ」

P『ちょあ聞こえるから伊織も春香も黙ってろ!』

冬馬「おいPさん」

P『あ、あぁ冬馬、どうした?』

冬馬「(天海?)あんたさ、もう少しアイドルの性格考えて仕事振ってやれよ。マイティユキポとかいうの、萩原にダメージでかすぎだろ」

P『あーいや、それな、事情があるんだけど』

冬馬「事情?」

P『う、うん事情だ』

冬馬「あんたのことだからしっかりした理由があんだろ?なら、それを本人にちゃんと伝えてやれよ……萩原!」ポイッ

雪歩「わっ、冬馬さん!?」キャッチ

冬馬「それ、お前んとこのプロデューサーに繋がってるから、ちゃんと話せ」ウォークマン

雪歩「え、ええ、えええ?でも」

冬馬「俺は寝る、音楽聴きながら寝る。だからなんも聞こえねぇよ」イヤホーン

雪歩「あ、あの!ありがとうございます!!」

冬馬「…………うるせえよ」

191: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/28(火) 00:25:43.88 ID:jtvwwama0


冬馬『…………うるせえよ』

キャァァァァァ!!

冬馬「……」

春香「はいCM明けの生っすかサンデー!早速イケメンボイスいただきました!」

翔太「よかったね冬馬君イケメンだってさ」

北斗「あはは」

千早「……」ギリギリ

美希「ち、千早さんが能面みたいな顔で雪歩睨んでるの……」

冬馬「これ、なんだ?」

春香「ドッキリですよ、ドッキリ!」

冬馬「いつから仕掛けた!?俺の行動、予測してんのかぁ!?」

美希「自意識過剰なのはかっこ悪いとおもうな」

P『ごめんな雪歩、あれドッキリのための収録だったんだよ』

雪歩『ど、ドッキリ!?じゃあ、もしかしてこの部屋って……』

P『あぁ、撮ってる』

雪歩『……』

P『即行でガチ寝した冬馬もよく見えるぞ』

冬馬『ZZZ』


千早「プロデューサーが言ったように、萩原さんに対するドッキリだったのよね。でも冬馬が乱入しちゃたから」

春香「ちょ、千早ちゃん!いつから名前呼びに?」

千早「二三日前ね」

ザワザワ

美希「さん付け飛ばしていきなりタメ口とか、えっとね……そう、ビ  なの」

千早「……」ガシッ

美希「え?」

千早「くっ!!」アイアンクロー

美希「アダダダッダッダ!!」



192: ◆HyZk02P5Ec 2014/10/28(火) 00:26:16.54 ID:jtvwwama0

冬馬「じゃあなにか。あの萩原虐めはこの日のために用意してたドッキリで?俺がいらんお節介をして?ぶち壊しになったと、そういうわけか?」

春香「うん、せっかく私が珍しく意地悪な役やったのに中途半端になっちゃってさ。残念!」

雪歩「う、うーん。あれで中途半端なんだぁ」

伊織「あの後この伊織ちゃんが出てきて、もっと面白い感じに行くはずだったのに」

春香「本当に冬馬君って空気読めないよね」

冬馬「そうか、それはすまねぇな天海」ガッチリ

春香「あ、アイドルの腕を鷲掴むなんてマナー違は」

冬馬「おらっ」

春香「いだだだだだアイドルに立ち関節なんて反則ですよ、反則!!」

冬馬「ドッキリし掛けてんなら俺を部屋まで連れてくんじゃねぇぇぇぇぇ!!」ギチギチギチ

翔太「ギブ!?ギブ!?」

春香「ノ、ノォォォォオォ」

北斗「生っすかっていつもこんな感じなのかい?」

伊織「普段は極めて普通のアイドルバラエティよ。今回はジュピターが居るし、ノリがあれになってるけどね」

千早「勝った!」

美希「アイアンクローは卑怯なの」ズキズキ

伊織「あんたら、冠番組でプロレス出すのやめなさいよね」

春香「そうそう、可愛いアイドルがプロレスなんて誰も得しないよ!だからこの手を離そう!?ほんと!得するの●●をご覧になる養分だけ」

冬馬「そういうことを言うなってんだよぉぉぉ」

春香「ぐぬぅうううう!」

響『ねー何時までも遊んでないでこっちにカメラ回してよ!』

貴音『時は金と等しく尊いもの、出来れば巻いてくださいな』

美希「貴音から巻くって聞くと「あぁ、業界なれって怖いな」って思うの」

千早「まぁ、ディレクターが怖い顔で巻きの指示出して五分くらい経つし、巻いて上げましょう?続いては毎度おなじみ人気企画!!」

アイドル「響チャレンジ!」

199: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/02(日) 22:48:44.18 ID:eKIuzN1/0

響「はいさーい!我那覇響だぞ」

貴音「こんばんわ、四条貴音です」

春香『響ちゃん、今日はどんなことにチャレンジするの!?』ギチギチ

響「そ、その体勢のままやるのか……今日のチャレンジは「珍しく」まともなイントロ当てクイズだぞ!」

貴音「珍しくとは、響も言うようになりましたね」

響「やだなー、そんなに誉めるなよー」

翔太『それ誉めてるのかぁ』

美希『貴音って、もうすぐこっちで準備だよね?そこに居て間に合うの?』

貴音「ふむ………」カンペガンミ

響「急げば、だって。というより、そもそも貴音はなんでここにいるさ」

貴音「?」

響「いやだってこれ、自分ひとりで十分事足りちゃう内容だぞ?貴音いらないじゃん」

貴音「!!」

冬馬『盲点突かれたみたいに愕然とすんな!さっさとこっち来いよ!』

貴音「ふむ、この場からぶーぶーえすまでおよそ十分。かっぷらぁめんを食すのに四分かかりますから……十五分ですね。私は十五分でそちらに」

千早『こちらに向かいながらお湯を入れて食べれば、そんな計算はいりませんよ?』

貴音「千早?歩きながら食べて良いのは、縁日の焼きそば牛串しゃあぴんりんご飴しゃかしゃかぽてとお好み焼き豚玉ちょこばななちぇろすにべびーかすてらだけと相場は」

美希『いいから早く来るの!』

春香『そもそもアイドルなんですから食べ歩きは困りますよ』

200: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/02(日) 22:49:28.72 ID:eKIuzN1/0
春香「さて、貴音さんが戻ってくるまで時間がありますね。美希はスタンバイしちゃってるから……」

千早「水瀬さんがいらない薀蓄で時間を稼いでくれるはず、そう三国志ネタで十分くらい」

伊織「やらないわよ!」

亜美「いおりーん、せっかくカメラ回ったのにソッコー断るとかないっしょ」

真美「はー、売れちゃうと貪欲だったころをわすれちゃうんだねぇ」

亜美「あの頃の、司会に媚媚だったいおりんに戻ってー!!」

伊織「変なこというな!!」

冬馬「三国志ってーと、ゲームやら小説やらで蜀が色々優遇されてるけどさ、実際は曹魏が正統派なんだよな」

春香「蜀も呉も、お前らただの地方豪族だろ?って話ですよ」

冬馬「漢王朝の再興だ人民の味方だ、と正義ぶらせる作品が多いが、やってることはただ国を乱すだけっていうな」

千早「?」

冬馬「振っといてわからねぇのかよ!!」

千早「歌にしか興味ありません」

冬馬「まじで?」

千早「将来の夢は……お嫁さんになることです」///

春香「ちーちゃん可愛い!(でも、色々ばれるからTVでやっちゃだめだよ」

伊織「恥ずかしいなら言わないほうが良かったと思う(あれ、お嫁さんの前にあなたのって付いてたに違いない」

冬馬「まぁまぁ。でもそうだな、如月なら引く手数多だろうな」

千早「そ、そうかしら?」テレテレ

冬馬「あぁ!俺も嫁さんに欲しいぜ」キラン

キャー!!

千早「///」



201: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/02(日) 22:51:07.91 ID:eKIuzN1/0
翔太「冬馬君はまるで気づいてないけど。千早さん、脈ありだよね?」マイクハズシツツ

北斗「だな。てっきりプロデューサーか春香ちゃんに惚れてるんだと思ったけど」ハズシツツ

真美「兄ちゃんとはるるんはLIKEなんだYO」マイクオフ

翔太「さも当然のように入ってきたね」

真美「まぁ中の人はお年頃の女の子だからね」

北斗「中の人って………まぁいいか、真美ちゃんは千早ちゃんに勝ち目あると思う?」

真美「んー、どだろ。お姉ちゃんだけじゃなくてやよいっちもまこちんもいるからね」

翔太「うわ、冬馬君もてもて。少しくらい好きとかあるのかな」

真美「甘党の反応だと、仲良いだけでそういうのなさそうなんだよね。これ、三人とも薄いんじゃ」

貴音「天ヶ瀬冬馬は恋愛感情ではなく情でぱぁとなぁを選びそうな性格ですから……あの御仁に好かれたいのなら先に好意を示さねばならないでしょう、態度ではなく言葉で」マイクオフ

北斗「それはまぁ………って貴音ちゃんは何時からそこに?」

貴音「千早のお嫁さん、からでしょうか」

翔太「だったら早く向こう行きなよ!!」

真美「今気づいたけど、ミキミキすんごい顔でこっち見てるじゃん!」

貴音「ふふふ、では参りましょう」スタスタ

北斗「いつものことだけど、あの子は神出鬼没だよね」

翔太「うん」

真美「でもあれだね、あの話は三人に聞かせるべきDA」

二人「確かに」

202: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/02(日) 22:51:38.04 ID:eKIuzN1/0
響「わかったぞ!これはスタレビの空がこんなに青いはずはないだ!」

テロップ「スタジオで千早ちゃんの可愛い姿が見える中、我那覇響の孤独な戦いがつづいていた」

響「ふっふーん!自分完璧だから大体の歌はわかるんだぞ!!」

響「……」視聴中

響「これは鈴木雅之、ガラス越しに消えた夏だな」

ピンポーン!!

響「どんどんくるさー!」

響「……」視聴中

響「えっと、これは………」

響「TUBEの君となら、だぞ!!」

ピンポンピンポン!!

テロップ「響、完全正答!」

響「やったさー!!誰も見てないし、たぶん画面にも映ってないけどやったさー!!!」

響「あはははははははは!!」








響「戻ろ」

207: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/08(土) 07:39:31.24 ID:Bo6L/DaB0
冬馬「映ってる……映ってるぞ、お前の頑張りは皆見てるからなー」ポロポロ

春香「二階の人にも、見えてるんだよぉ」ポロポロ

千早「二人がそういう一芸をすぐに出せるのは、ちょっとだけ尊敬できるわね」

伊織「真似はしちゃ駄目よ?」

冬馬「天海と違ってガチ泣きだ、俺は!」

雪歩「……」

冬馬「冗談だから引くんじゃねぇよ!!」

美希『ねぇー、茶番はそこまでにして欲しいの』

貴音『こちらは準備完了しました。いつでもいけますよ』

春香「はいはーい。じゃあ美希、カメラそっちに回すね」

美希『かもーんなの、アハ☆』

北斗「やっぱり☆を飛ばすのうまいな、あの子」

冬馬「星を飛ばす?」

北斗「星じゃなくて☆だよ」

春香「の★わ★の」

北斗「おしいなぁ、Y軸に二度くらいおしいなぁ」

千早「訳のわからない発言はおいておいて、さっそく聞いていただきましょう」

翔太「フェアリーの二人で、ジュピターのAlice or Guiltyと恋をはじめよう、二曲続けてどうぞ!」

208: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/08(土) 07:40:18.42 ID:Bo6L/DaB0

貴音「きみを守れてるかな…?」

二人「Love you so,I just wanna hold you tight」

美希「ねぇ傍にきて…」

貴音「Yes,It's my pleasure」

美希「もし今日一緒に笑えたら…」

貴音「You're my treasure」

美希「明日も隣にいてほしいの…」

貴音「永遠に」

二人「Fall in love」

美希「愛してる」

貴音「愛したい」

貴音「過去も未来も」

美希「ボクがキミに言えた時」

二人「GET YOU!!」

二人「おいで!!」

二人「さあおいで!!」

二人「どんな今日でも、ふたりならば」

二人「恋を始めようよ」バック転




美希「サンキューなのー!」

209: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/08(土) 07:41:16.72 ID:Bo6L/DaB0

雪歩「二人とも格好良かったですぅ!」

千早「美希はともかく四条さんが回るとは思わなかったわ」

冬馬「本じゃ原曲のままで星井オンリーのバック転なのに、アドリブでアレンジしてやがったな。やっぱあの二人はポテンシャル高いぜ」

北斗「あれに響ちゃんを入れたら、それこそ手がつけられないレベルのユニットだよね」

翔太「負けるつもりはないけどね。トリオで選ぶなら僕らとディアリースターズ、プロジェクト・フェアリーで三強かな」

冬馬「ソロで戦うなら、星井より如月が怖いけどな……まぁオーバーランク様には勝てる気すらしねぇが」

春香「ふふ、力をつけて出直すが良いぞ」

冬馬「だぁあ!なんで歌もダンスも俺らのほうが上手なのにお前が格上なんだよ!!」

亜美「年季ですよ、年季!」

真美「大人のセクチーボデーがゆえですかな?かな?」

春香「えへへ」

響「ただいまー!」

雪歩「お帰り響ちゃん」

響「おー雪歩が珍しく司会席にいるぞ」

伊織「ドッキリ、あったしね」

響「そうかそうか……タイトルコール?」

カンペ「五秒後CM」

響「帰ってきたばかりなんだけど、じゃあ行くぞ」

アイドル「生っすか、サンデー!!」





冬馬「よし、準備するか」

翔北「オーケー」

210: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/08(土) 07:42:50.67 ID:Bo6L/DaB0

春香「日曜夕方のアイドルバラエティ生っすかサンデー!!」

美希「なの!」

千早「ゲストのジュピターの歌で締めくくりたいとおもいますけど……準備できてますか?」

冬馬『あぁこっちは良いぜ』

千早「それではどうぞ」

冬馬『みじけぇよ!』

翔太『もう少しトーク粘ろうよ!』

千早「でも早く帰らないとBSの大河ドラマに間に合わないから」

冬馬『え、なに、お前BS入れたの?』

千早「一人暮らしも長いしね。とても楽しんでいるわ」ドヤァァ

春香「でも訪問セールスに負けちゃっただけって言うね」

千早「///」

冬馬『ま、まぁ楽しいなら良いだろ』

北斗『結果良ければすべて良し』

翔太『うんうん』

千早「そう、ね。そう……」

春香「じゃあ、話もまとまった事だし行きましょう!ジュピターでオーバーマスター」

美希「続けて団結!なの!!」


216: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/10(月) 22:39:24.75 ID:6Pe/bKAx0


冬馬「牙の抜けた奴になんか」

北斗「心疼くわけないじゃない!!」

翔太「ありえなくない?」

冬馬「ジェントルより」

二人「ワイルドに!」

北斗「ワイルドより」

二人「デンジャラス!」

翔太「試してみれば?」

木星「Good Luck To You!」






美希「むむむ、歌詞変えてないのに違和感がないの!」

貴音「彼らは彼らで名うてのあいどるですから」

響「うん、良い感じに吸収されてる。真ほど持ち歌盗みが上手いってわけでもないだろうによくもここまで……」

亜美「持ち歌取っちゃうのはヒビキンもお払い箱ジャン」

千早「それ、十八番って言いたいのかしら?」

春香「まぁ真もあれで歌うまいしね」

全員「……」

春香「のわの」

217: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/10(月) 22:42:54.65 ID:6Pe/bKAx0
翔太「皆の弟翔太だよ
気楽に楽しくアイドル生活
最近右手が疼くんだ!」

翔太「治まれ、治まれわが右手……え、遊んでないでリーダーになれって?
やだよめんどい、北斗君にパース。」


北斗「俺の名前は北斗です
可愛いお嬢さんよっといで
綺麗なレディもよっといで
同性ファンも……歓迎さ!」

北斗「リーダーってなかなか面倒なものだよね。舵取りとかあるし
まぁ俺はごめんだから、翔太は……パスか、なら冬馬!」


ピピン「イエーイ☆ピピン板橋でーす
踊りも歌も得意だよ!
一生懸命がんばるぞー!」

羅☆刹「俺の名前は羅☆刹だぜ
アイドル、命をかけてやってるぜ
トップの道は遠いがな、いつかかならずたどり着く!」

天ヶ崎「天ヶ崎竜馬だ問題ない
装備はジャージにくるぶしソックス
三足セットで七百えーん!」




冬馬「なんで俺だけ残念なネタ街道なんだよ!」

翔太「だって冬馬君、お笑い枠だし」

北斗「今更じゃないか」

冬馬「これでもリーダーだぞリーダー!」

二人「「え?」」

冬馬「不思議そうな顔すんなぁ!」

218: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/10(月) 22:44:07.87 ID:6Pe/bKAx0
木星「一歩前進~」

翔太「ふぁいおー」

木星「前進~たまに中断!」

北斗「そんな時もあるさ」

木星「無理せずに完走~完走!」

木星「次は楽勝!できるといいのだけど」

冬馬「それが俺らの」

木星「やり方だから~」



翔太「皆も一緒に!!」



春香『一致団結!!』

美希『団結!』

木星「時に衝突!後腐れないように」

伊織『とりあえず円満!』

亜真美『円満!』

千早『すべて相談!』

響『つまらないことでも!』

木星「みんなまとめて!」

765『みんなまとめて!』

アイドル『みんなまとめて!!』



高黒「アイドルマスター!」


アイドル『!?』


221: ◇HyZk02P5Ec 2014/11/19(水) 17:50:07.28 ID:ryMuf3Xh0

黒井「突然だがTVの前の諸君にお知らせだ」ナンデオッサンガ!?ダイジナトコロデサエギラナイデクダサイヨ!!

高木「765プロと961プロが合同でアイドル候補生を募集することにしたのでね、それの告知というわけなのさ」オマエラガチャバンデジカントリスギタンダヨ!!

黒井「対象年齢は下が10から上は30まで幅広く」ホトンドダイホンドウリナノ

高木「男女ともに募集するよ」ドコガダ

黒井「我々が求める存在、そしてその存在に求めることはただの一つ!」ウッウー!コレハゼツユルカナーッテ

高木「アイドルになりたい!という強い気持ちを心に持ったキミ!キミだよ!!」ライオンマルニクワセルゾ!

黒井「応募方法はテロップ下!」ハヤマルナー!!

高木「番組のHPで詳しい説明が書いてあるし、応募フォームがあるのでそちらからアクセスしてくれるとありがたい」ミンナプロデューサーヲセメチャダメダヨゥ

高木「あと、収録済みのマイティプリンセス雪歩は来週の生っすか!サンデーまで期間限定で配信されるので要チェケッ!」アナホッテウメテヤルデス!ユキホー!?

黒井「ウィ、お知らせは終わりだ。では締めよう……来週も、生っすかサンデーを!」メンヨウナ

高木「よろしく!!」

番組D「はいカットでーす。お疲れ様でした!!」

アイドル「終わったー!?」

222: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/19(水) 17:51:26.22 ID:ryMuf3Xh0
冬馬「なんか怒涛の勢いで流された気がするぜ」

北斗「色々賛否が分かれそうな内容だったよね」

翔太「うん、ツイッター見るのが楽しみでもあり」

冬馬「怖くもありだな。罵倒と褒言葉、どっちが多いか賭けようぜ」

翔北「罵倒に千円」

冬馬「賭けになんねーな」

黒井「公式ツイッターをネタにするアイドルなど、お前たちと765プロしかありえんだろうな……」

翔太「あ、クロちゃん!」

北斗「お疲れ様です。さっきの乱入はなんだったんですか?」

黒井「ウィ?台本通りだったではないか?」

冬馬「いや、俺らの本にはそんなの書いてないんだが」

翔太「団結歌っておしまい!」

北斗「って書き方だよね」

P「それは単純にあれだ、先に展開読めてると冬馬の反応が淡白になるからだ」

黒井「否定できん。というか勝手に入るな」

P「いやいやドア開けっぱで話してたのそちらじゃないですか」

冬馬「開けたら閉めようぜオッサン」

黒井「う、うむ」

223: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/19(水) 17:54:19.68 ID:ryMuf3Xh0
P「今日は良い画が撮れたって監督が喜んでたぞ。ジュピターのおかげだな」

翔太「へへ!」

北斗「765のアイドルって、きわどいアドリブ入れてくるけど、楽しくていいよね」

冬馬「だがあのプロレスの乗りはどうにかしてくれ……つーかPさん、俺の団結の歌詞はなんなんだよ!」

黒井「テープを聴いたときは、もう爆笑したな。秘書が引くレベルで」

北斗「冬馬いじりもここに極まれり!って感じだ」

翔太「でも団結は軽い歌だし、あれくらいが面白いよね」

冬馬「受けてんならいいけどよ…」

P「むぅ……やっぱりあの歌詞、少し変だったかな?」

961「(少し?」

P「いやさ、冬馬の持ちネタである名前いじりを俺なりに考えたネタなんだけど、うちの皆からの反応がどうにもなぁ」

翔太「あー、ほら765の子達は優しいからそういうネタいじりは好きじゃなかっ……」

P「でも、羅刹板橋竜馬はあいつらが広めたんだぞ?」

黒井「まぁ感性などはそれぞれ違うものだから、気にするものではないだろう」

冬馬「俺としては自重して欲しかったけど。ま、楽しんでたし文句はいわねぇよ」

P「そうかぁ、肯定意見が聞けて良かったよ」ほっこり

961「(なんで得心いったような顔してるんだ」

224: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/19(水) 17:56:51.05 ID:ryMuf3Xh0

765推    @makorinkyapipipi 五分
@namasuka765 ジュピターと765が相変わらず仲良しな点。
見てて和む

sasami    @hokuhokuaaaa 五分
@namasuka765 @makorinkyapipipi 765オールスターがデビュー当時から
仲良いんだっけ?

Jupijupi @ari or giru                  三分
@namasuka765 @hokuhokuaaaa あの頃から仲良かったのは冬馬君とやよ
いちゃんだけだよ。箱同士で仲良くなったのは半年くらいまえじゃない?

harutiha @prprprdekohime 三分
@namasuka765 女アイドルと男を絡ませるとか事務所は売り方間違ってん
じゃねーの?まじで素人営業だわ。
木星との絡みは誰も求めてねぇよボケ!!市ね

765推 @makorinkyapipipi 現在
@namasuka765 @prprprdekohime あれの良さが分からないにわかは黙って


響love @hubinnkawaii 現在
@namasuka765 今週もまた不憫で可愛い。
そのうち響チャレンジだけスペシャルとか……こないよね

歌姫千早72 @aoitoriiiii                  現在
@namasuka765 ちーちゃんが天ヶ崎丈真に惚れてそうな空気あったけど、
はるるんの恋愛ドッキリと同じだよね!?だよね!?
@prprprdekohime 市ねなんて変え字の腰抜け雑魚が吼えんな




冬馬「荒れてんなぁ」

228: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 09:08:19.10 ID:wU3oveIZ0

冬馬「つーか765のファンには結構受け入れられてんのな、俺ら」

翔太「ファン層を奪い合わないし前々から競演はしてたしね」

冬馬「……俺と高槻はデビュー時から仲良い、か」

翔太「本当のところはどうなの?」

冬馬「さぁな」

翔太「YOU語っちゃいなYO!」

冬馬「変なネタ盛り込むんじゃねぇ」

北斗「俺も興味あるな。明日のライブに禍根を残さないためにも、さぁ吐くんだ」

冬馬「別に、楽しい話じゃねぇぞ?」

翔北「こいこい」

冬馬「ったく。そうだな、あれは一年と少し前だったか……」







審査員「合格は2と3と5と11。後は帰っていいよ」

木星「……」


229: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 09:10:13.62 ID:wU3oveIZ0

冬馬(17)「だぁぁぁぁ!なんで俺らが落ちるんだよ!!」

北斗(20)「お、落ち着けよ冬馬」

翔太(14)「明るい曲で!って注文にAlice or Guiltyで来たら落ちもするよね」

冬馬「オッサンの采配ミスだろ!あれで行けって言われてきたのに来たらきたで「コイツら注文読めないの?」って顔されんだぞ?!」

翔太「まぁまぁ負けの経験も大切だって」

北斗「そうだぞ冬馬」

冬馬「そりゃそうだけどよ、そんな経験より勝ちのだな………あー、いや、少し頭冷やしてから戻る。お前たちは先に帰って良いぜ」

翔太「えー?ミーティングはどうするのさ?」

北斗「分かった、俺たちは先に行くよ」

翔太「北斗君?」

冬馬「悪いな」

北斗「ははは、良いさ。そこの通路の突き当たりを右に行くと、今日は使わないスペースがあるらしいから荒れるならそこでな」

冬馬「他所様で荒れねぇよ!」スタスタ

翔太「あ、冬馬君!もうっ、北斗君は本当に甘いんだから!!」

北斗「そうかな?」

翔太「そうだよ!だいたい二人はいつもいつも……」クドクド

230: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 09:11:25.42 ID:wU3oveIZ0

冬馬「本当に誰も使ってねぇのな、ここ」

冬馬「(その方が楽で良いけどよ」

冬馬「(さんざ騒いだが、本当は俺がオッサンに確認しておけば良かった話なんだよな、リーダーなんだし」

冬馬「(そりゃマネも付けないくせに連絡ミスんなとか、間違えるなとか、そういうのは今でも思うけどよ」

冬馬「(やっぱりそれくらいはしとかないとなぁ」

冬馬「はぁ」

??「誰かいるんですか?」

冬馬「あ?」

??「……」

冬馬「(女の子?)あ……悪い、少し考え事してたんだ。怒ってるわけでも不機嫌なわけでもねぇから気にしないでくれ」

??「それはいいんですけど。あの、ここで何をしているんですか?」

冬馬「あー、ちょっと頭冷やしてたんだ。つい今オーディションに落ちたからよ、その温まっちまったまま帰れねぇ、ってな」

??「そ、そうなんですか」

冬馬「そっちはどうしたんだ?ここ使うんなら退くが」

??「あ、いえ、私も少し頭を冷やそうって思ってここに……」

冬馬「そうか。じゃあ俺は大人しく去るかね」

??「あの!」

冬馬「ん?」

??「お話、聞いてくれませんか?」

231: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 09:12:46.99 ID:wU3oveIZ0
翔太「で、それを断ったの?」

冬馬「んなわけあるか。そこから普通に話を始めてだな」

北斗「へぇ、冬馬が初対面の人間の話を聞くなんて珍しいね」

冬馬「そうか?」

北斗「ジュピター結成の時もずっとイライラしてたし」

翔太「感じ悪かったよね」

冬馬「はぁ?あれはお前らがフラフラしてっからだ!」

北斗「俺がモデル上がりで、スタッフの女の子口説いてたからって」

翔太「ダンスできたからアイドルも適当にやろうって考えてたからって」

翔北「フラフラはないよー」

冬馬「はいはい。俺、レッスンよりなにより、その流れに慣れるのが一番キツかった覚えがあるぜ」

翔太「ぶーぶー」

北斗「それはおいとくとして、その後どんな話を?」

冬馬「いや、審査員に指摘されたことの意味がわからねぇって言うから、とりあえずパフォーマンスを見せてみろって言って、実際に見て、問題が見あたらねぇから「良かったぜ」って答えただけだ」

翔太「それだけ?」

冬馬「おう。その後我那覇と菊地があいつを探しに来て、そのまま別れた」

北斗「始まりはそんなもんか。次に会ったのは?」

冬馬「その後は普通に局ですれ違ったりしたときに二三言葉交わしただけだ。今はたまにスーパーで会ったりして、ながれで晩御飯食わせたり食わせてもらったりかな」

翔太「……流れ」

北斗「ま、まぁお前が奢る分には構わないけど、やよいちゃんに奢らせるのは」

冬馬「それは俺も思うけどよ、家で食べていってください!なんて言われたら断れねぇし」

翔北「家!?」

235: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 15:07:24.27 ID:wU3oveIZ0

伊織「美味しかったー。収録後にやよいの作るもやし炒めを食べられるなんて最高だわ!これは店を出せるレベルよ!!」

やよい「えへへ、言い過ぎだよ伊織ちゃん」

長介「二人ともお風呂沸いたから入ってくれ!」

やよい「長介は?」

長介「俺は洗い物するからさ。それに汗かいたろ?姉ちゃん達が先でいいよ」

伊織「にひひ、いい弟じゃない」

やよい「うっうー、幸せものだね!」







伊織「やよい、あんたも大きくなってるのね」

やよい「ど、どこ見て言ってるの!?」

伊織「(前に千早が写真集見て泣いていたのは、主にこのせいかしら」


236: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 15:11:46.77 ID:wU3oveIZ0
風呂シーン割愛






伊織「さっぱりした!」

やよい「狭くてごめんね?」

伊織「来るたび来るたび謝らなくて良いわよ!っと……あ、歯磨き粉、もう無いわね」

やよい「洗面台の下に袋が入ってるから、そっち出して?」

伊織「袋……あら、やよいのお父様ってワックスとかムースとか使うのね」

やよい「!?」

伊織「髭剃り……?お髭なんて気にする方だったかしら」

やよい「さ、最近妙に色気づいちゃって、あ、あははは、は」

伊織「怪しい!」

やよい「ふぇ!?」

伊織「言いたくないけど怪しいわ、やよい」

やよい「な、何、何が?(き、気づかれちゃったかな?」

伊織「やよいのお父様がよ!」

やよい「あ、はは」

伊織「お洒落なんて気にもしなかったのに、急にそんな……浮気!?」

やよい「それはないんじゃないかなーって」

伊織「なんでそんなことわかるの……やよい何か隠してない?」

やよい「なんでもないよぉ」

伊織「うそ!絶対何か隠してる!むきー!!この伊織ちゃんに隠し事なんて許さないんだからね!」

伊織「夜通し聞きまくってやるんだから!!」

やよい「ひぃぃ(怖いよ!!」

240: ◆HyZk02P5Ec 2014/11/29(土) 23:57:23.98 ID:wU3oveIZ0





千早「お布団がふっとんだ………く、く。できたわ、我慢できたわ春香!」

春香「あー、良かったね」ソロモンノアクム、ミセテアゲル

千早「そんなパソコンでピコピコばかりしてないで!私に楽しい話を聞かせて!」

春香「えー?だって千早ちゃんの沸点低いから私はつまらないんだもん」シュッシュッシュッドン!!

春香「あぁぁぁぁ!!」ハヤクシュウリシタイー

千早「ぷふー、私とお話しないから春香のハイパー北上様は大破しましたー!」

春香「うざいよー!千早ちゃんが心底うざいよー!!」

千早「おかしいわ、夜戦終わったのに敵旗艦の体力はまだ残ってる……あ、ケージも壊れてないのね」

春香「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!本当にうるさいよ千早ちゃん!泊めてもらってあれだけど本当にうざい!」

千早「安心して春香、私はとっくにイベント走破してるから。新艦も全員集めたから、安心して!」

春香「本当だれなの!千早ちゃんにウイスキーボンボン投下した馬鹿は!!」

千早「春香じゃない」

春香「そうでしたねー!!私でしたね!でちくしょぉぉぉ!!」イツモカンシャシテイマス、ホントウデスヨ?

千早「山城改二可愛いわね」

春香「資材……うん」

千早「でも、私の那珂ちゃん改二も可愛いと思うの」

春香「そうだね」

千早「川内型は凛々しくて好き。六駆はただ可愛いから好き。鈴熊可愛い、最三隈可愛い、大和も武蔵も401も完璧だわ!」

春香「カッコガチ勢ですねわかります」

千早「幸せだわ」

春香「悪酔いして変なことのたまうのやめようよぉ」

千早「この幸せ分けてあげたい。そう、資材が三桁しか残っていない春香……貴方に!」

春香「うざぁぁぁっぁい!!」

255: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 02:58:31.87 ID:qc+4ldAV0

北斗「色々突っ込みたいところがあったけど、明日はライブだし早めに寝ようか」

翔太「せっかく冬馬君の家に泊まるのにもったいないなぁ」

北斗「そうだね」

冬馬「また来ればいいだろ。てか月曜にライブとかあれだな、完璧有給殺しだ」

北斗「言うなよ」

翔太「黒ちゃんが去年のカレンダー見て決めちゃったからしかたないね」

冬馬「あのオッサンはまったく……」

北斗「ほら、電気消すからな」

翔太「恥ずかしいから、電気消して」///

冬馬「……」ゴンッ

翔太「イダッ」











冬馬「盛り上がろうぜ!」

北斗「やってきましたドームですよ!ドーム!」

翔太「いえーい!」

256: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 02:59:12.24 ID:qc+4ldAV0

冬馬「終わったな」

北斗「ああ、終わったよ」

冬馬「ふぅ……空席も有ったが、月曜早朝の単独ライブと考えれば上出来じゃないか?」

翔太「僕いえーいしか言ってない気がしたんだけど」

北斗「ははは、三時間半も歌って踊って話し倒したのに、まだ足りないのか?」

冬馬「充実した時間だったから短く感じたんだろ」

翔太「そうかもね、うん、そうに違いない」

木星「はははは!!」
















スタッフ「会場入りまもなくでーす」

木星「……」

北斗「付き合っておいてあれだけど、毎度のこの茶番は必要なのか?」

翔太「終わった後のイメトレは大切だよ」

冬馬「イメトレ?」

翔太「まぁまぁ細かいことはいいじゃん」

北斗「細かいかなぁ」

黒井「えぇいうるさいぞ貴様ら、緊張感を持たんか!」

冬馬「へいへい」

翔太「はいはい」

北斗「わかりましたよ」

黒井「……」

257: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 02:59:49.23 ID:qc+4ldAV0

翔太「本当に終わったー」

冬馬「最高の盛り上がりだったな!」

北斗「パーフェクトコミュニケーション!だね」

冬馬「これなら天海にだって勝てるかもな」

北斗「凄い自信なのか、残念な自信なのかわからないな」

翔太「ソロの春香さんにトリオの僕らで勝てるかも、な時点でお察しだけどね」

冬馬「うるせえ」アオイトリィィィィィ

北斗「メール?」

冬馬「いや、電話だ。ちょっと出るぜ」

翔太「はーい」

冬馬「もしもし?別に平気だよ、あぁ、あぁ、そうか、お前に誉められんのも悪くねぇな。ん、いや、本気で嬉しいぜ?お前ほど歌にストイックなやつもいねぇしな」

北斗「千早ちゃん?」コソコソ

翔太「みたいだね」コソコソ

冬馬「ははは、照れんなよ」

翔太「どうせまた無意識に口説いてるんだろうね」

冬馬「でも本当、いい顔で笑うようになったよな、お前も」

北斗「あー、確かに千早ちゃんは笑顔が多くなったね」

翔太「うんうん」

冬馬「765は賑やかだもんな、楽しそうで何よりだ」

258: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:00:38.46 ID:qc+4ldAV0


春香「……(わざわざ仕事終わりに遊びに来たのに」

千早「うふふ、そんなこと」テレテレ

春香「(惚気を聞かされるなんて。これで半分自覚してないんだから鈍感って怖いよね」

千早「そう、そうよね。私もそう思うわ、あそこの新しいヘッドフォンは低音が気持ちよくて」

春香「(低音なんてわからないなー」

千早「勧めてもらったアロマ、良かったから……またお勧め教えてちょうだいね?」

春香「(あー、この部屋のにおいはアロマなんだ。柑橘系の匂いを選べるなんて、千早ちゃんもお洒落になったなーって思ってたけど、冬馬君に選んでもらってたんだねぇ」

千早「えぇ、えぇ、ライブの後なのに長々ごめんなさい、お疲れ様」ピッ

春香「終わったの?」

千早「終わったわ」ニコニコ

春香「千早ちゃんが嬉しそうで何よりだよ」

千早「嬉しそう?」

春香「にへぇって、頬が落ちてるもん」

千早「!」

春香「青春だね」

千早「からかわないで」

春香「えへへ」






翔太「千早さんと【も】仲いいね」

冬馬「共通した趣味もあるしな。良い友人ってやつだ」

翔北「へ、へぇ……」


259: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:02:33.59 ID:qc+4ldAV0


春香「千早ちゃんは冬馬君とどこで仲良くなったの?」

千早「どこって」

春香「言いづらいなら良いけど、ほら私たちガチのマブダチだしぃ?」

千早「ふふ、なにそれ?」

春香「言ってみただけ。キリキリ白状せいやー」

千早「白状って言っても……出先でたまたま会って、そこで色々話したりしたくらいだから」

春香「(色々が気になるんだよぉ)……出先って?」

千早「別に楽しい話じゃないわよ?」

春香「いいよ」

千早「そう。あれは半年位前かしら。その日は番組の収録で実家の近くに行くことになってね?」

春香「うんうん」

千早「その頃はまだ色々と吹っ切れていなかったから、ウジウジしていてね。それを見かねたプロデューサーが、収録前日に自由時間をくれたの」

春香「それでそれで?」

千早「やることがなかったから、その日は優のお墓参りに行ったのよ」

春香「(お、重い話なのかな」

千早「時期が時期だし、場所も場所だから誰も居なくてね?線香も焚かず静かにただ一人でボーっとしながら歌っていたら」

春香「冬馬君がいたと?」

千早「えぇ」

春香「千早ちゃんさ」

千早「なに?」

春香「ボケッとしてるの見られて、恥ずかしかったでしょ?」

千早「///」

260: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:03:02.96 ID:qc+4ldAV0


冬馬「やけに綺麗な歌声がすると思ったら……お前、如月か?」

千早「あ、天ヶ瀬冬馬!?こんなところで何を」カァァ

冬馬「墓に来てんのに、墓参り以外にやることあんのかよ」

千早「そうね、そうよね」

冬馬「まったく。お向かいの如月がお前のところだとはな。世間は狭いぜ」ガサゴソ

千早「……」

冬馬「……」モグモグ

千早「……」

冬馬「……」ゴクゴク

冬馬「ぷはー」

千早「あの、さっきから普通に飲み食いしているけれど」

冬馬「ゴミは持ち帰るから気にするな」

千早「そうじゃなくて」

冬馬「変だの不謹慎だの、そういうのは言うなよな」

261: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:03:36.92 ID:qc+4ldAV0

千早「……」

冬馬「俺は年間行事じみた考えのために墓参りなんぞに来てるわけじゃねーからさ、一々辛気臭い顔なんてしてられねーんだよ」

千早「……」

冬馬「人間の死と向き合うために来るのか、感傷に浸るために来るのか。どっちでも良いがな、今のお前みたいな顔で来られたら眠ってる誰かも安らげねーだろ」

千早「勝手を言わないで。貴方は何も知らないのだから、口を出される筋合いはないわ」

冬馬「へっ、そうかよ」

千早「そうよ」

冬馬「……」

千早「……」

冬馬「……」

千早「……」

冬馬「如月、線香やるよ」

千早「え?」

冬馬「お前が誰の死を悼んでいるのか、俺は知らねぇ。お前が何を思ってそこに座っているのかも、何時死んだのかも、だ」

千早「……」

冬馬「けどな、手も合わせず線香も無いんじゃ寂しいだろ」

千早「……いただくわ」

262: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:04:10.87 ID:qc+4ldAV0

冬馬「俺んちの墓には爺さんと婆さん。あと、お袋が眠ってんだけどさ」

千早「突然なにを?」

冬馬「良いから、どうせ鼻歌歌ってただけなんだから俺の話に付き合えよ」

千早「まぁ、いいけれど」

冬馬「それでいい。爺さんと婆さんは物心付く前、ってか俺が生まれる前に死んでる。思い出もくそも無い」

冬馬「お袋の方もそうだ。俺が生まれたばかりの時に病気で死んじまってな、写真でしか顔もわかんねぇ」

千早「……」

冬馬「なんつーかな……墓参りは眠ってる人間のためにやることだから、その人たちが好きだったことをしてやれって三人を知ってる親父が言うんだよ」

冬馬「んで、三人は楽しいことが好きな人間だったんだとさ。だから、俺は昔から墓参りのたびにこう話しかけるんだ、「こういうことがあって、ここがこう面白かった」だのなんだのな」

冬馬「ただ話すのもあれだから、菓子を持ってきてボリボリ食べもするし、飲み物持ってきて好きに飲みもする」

冬馬「俺が死んだとしても、近い奴等に時化た面されるよりはそんな風に騒いで貰った方が嬉しいしよ……」

千早「でも、それは意識の無い人間には届かないわ。それで、届いていないならその行動には何の意味もないじゃない。自己満足に過ぎないの」

冬馬「……」

千早「声をかけても歌を歌ってあげても、届かないのなら、この子にしてあげられることなんてなにも」

冬馬「今日お前は、この墓の誰に会いに来たんだ?」

千早「……弟よ。良く笑う子で、私の歌をいつも嬉しそうに聞いていてくれた、大切な弟」

263: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:04:43.22 ID:qc+4ldAV0

冬馬「さっきまで歌ってたのは聞いて欲しかったからか、弟さんに?」

千早「さっきだけじゃないわ。わたしが歌っていたのは何時だって優のためだった。優はすぐに泣く子だったけど、歌えばすぐに笑顔になった。その笑顔が大好きで、いつでも笑っていて欲しかったから、わたしはずっと歌っていたのよ……なのに」

冬馬「……」

千早「わたしのせいで優は死んでしまった。わたしのせいであの子の笑顔は途切れてしまった」

千早「歌い続けなきゃいけない、あの子に届くように。そう思って今まであの子のために頑張ってきたはずなのに……帰って来ると、その心が崩れそうになる」

冬馬「ここに来ると、届かないと感じてしまうからか?」

千早「えぇ。そして、揺らぐ癖に歌うのを止められずにいる自分が嫌になるのよ」

冬馬「……お前、弟さんのためにって言ったけどさ、それは違うだろ」

千早「え?」

冬馬「俺はな如月。はっきり言って歌でお前に勝てる気がしねぇよ」

千早「……」

冬馬「最初お前の歌を聞いた時は、なんでアイドルやってんだって思ったくらいだしな」

千早「誉められているのかしら」

冬馬「半々だ。歌はSランクって言われても違和感がないのに、ダンスにも自分の魅せ方にも、やる気なんてあったもんじゃない。正直765で星井の次に嫌いだったよ」

千早「……」

冬馬「ま、ま、ま。そこはいいんだよ。俺が言いたいのはそんなことじゃねーし」

千早「簡潔に言ってくれないかしら」

冬馬「そのつもりだよ。お前さ、歌が好きだよな?」

千早「当たり前のことを聞かないで」

264: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:05:20.38 ID:qc+4ldAV0

冬馬「まあ、そうだな……俺が言いたいのは卵と鶏は、どちらが先だったかってことさ」

千早「?」

冬馬「弟さんが喜んでくれるから歌が好きになったのか、歌が好きで歌っていたら弟さんが喜んでくれていたのか」

千早「……」

冬馬「届かないって自分で理解しているのに、歌うのを止めない。止められない」

冬馬「俺が来た時に歌っていたのは、弟さんに聞いて欲しかったからだが、それが自己満足であることはお前自身感じている」

冬馬「思うに、お前の先は歌が好きってとこだったんだ。歌が好きだった女の子は今になっても変わらなくて、楽しく好きな歌を歌いたいと願ってる」

冬馬「だが、後にある弟さんに喜んで欲しいっていうのがお前を縛っている」

冬馬「自分のせい、それが何を指すのかわからねぇが。それの存在が、先にあって今も生きている思いを苦しめてるんだ」


265: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:06:35.50 ID:qc+4ldAV0

冬馬「弟は死んでしまって喜ぶことも出来ないのに、自分は生きていて好きなことをやっている。どうしたらいい、どうすれば償えるのか、届かないのに、贖罪ができない」

冬馬「……お前の思考はそこで固まってるんだよ如月」

千早「そ、そんなことは!」

冬馬「一度!!」

千早「!?」

冬馬「一度でいい。歌え」

千早「なにを言っているの」

冬馬「弟さんのことは考えないで、心の底から歌いたい、お前が好きな歌をここで歌え!」

千早「出来るわけ無いじゃない!」

千早「そんな器用なことが出来るなら、わたしはここまで悩まない!」

冬馬「やったことあるのか?」

千早「」

冬馬「ないだろ?そこから抜け出すために本気で向き合ったことは無いはずだ」

冬馬「届かない?当たり前だろ。お前は弟さんが好きだった、お前が好きな歌を歌っていないんだ、届くはずが無い!」

冬馬「良いか、弟さんは楽しく歌うお前が好きだったんだ。心に痛みを抱えて歌う姿なんて見たくないに決まってんだろ?」

千早「……ん」

冬馬「俺はお前がどれだけ傷ついてるかしらねぇよ?どれだけ悩んだかも、どれだけ泣いたかも、やっぱりしらねぇ。でもな、お前が歌が好きなのも、弟さんを好きなのも知ってる」

冬馬「だからさ、歌えよ。お前がお前のために歌え。その歌が、幸せなものなら、弟さんにもきっと届くさ」

千早「……うん」

冬馬「俺も、お前の好きな歌が聞きたい」

千早「……うん」

冬馬「御代は………さっきの線香でいいだろ?」

千早「……かまわないわ」クスッ

266: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/21(日) 03:07:32.54 ID:qc+4ldAV0

春香「歌ったの?」

千早「えぇ。それはもう思いっきり、泣きながら歌ったわ」

春香「はぁー、千早ちゃんが人前で泣くなんてねぇ」

千早「ふふふ、案外スッキリするものよ?誰かに見ていてもらうのはね」

春香「そうなんだ…………ねぇ、もしかしてなんだけどさ、あの週刊誌の記事の時にそんなにダメージがなかったのってそれのおかげ?」

千早「半分はそうかしらね。あとは貴女や事務所の皆のおかげよ」

春香「そうなんだ。でも、これで千早ちゃんが冬馬君のことを好きになった理由が分かったかな」

千早「いいえ。次にまだ少しあるのよ」

春香「そうなの?」

千早「あれは記事が載った次の週に有ったフェスのときよ」

春香「眠り姫かな?」

千早「そうよ。あの、何もかもから開放された気分になったあとに、冬馬とすれ違ってね?こう言われたのよ」




冬馬『お前、澄ましてると綺麗なのに笑うと可愛いのな。好みだぜ、お前みたいな女』キラッ




千早「ってー!!」ノタウチ

春香「タラシだぁ」

274: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/26(金) 23:34:19.32 ID:1ti5HoQA0
冬馬「……」ピンポーン

??「はーい!どなたですかー!?」ドタドタドタ

冬馬「冬馬だ」

??「あー!にいちゃんこんばんわー!」ガラッ

冬馬「おっ?挨拶できるなんて偉いな浩司」ワッシャワッシャ

浩司「えへへへ」

冬馬「姉ちゃんいるか?」

浩司「いるよ。入って入ってー」

冬馬「こらこら引っ張るなよ」

浩司「姉ちゃーん!冬馬にいちゃん来たよーー!!」

長介「浩司、うるさいよ!」

冬馬「よう長介」

長介「あ、冬馬兄ちゃん。今はタイミングが悪かったかも」

冬馬「?」

やよい「ちょっと、まって!まって!!」

伊織「浩司今冬馬って言った!?天ヶ瀬冬馬じゃないでしょうねぇぇ!?」

冬馬「……あぁ水瀬が来てるのか?」

長介「うん」

冬馬「チガウヨイオリチャン!ボクハ、アマノガワチョウマ デス!」

伊織「あ、そうなの?ごめんなさいね、つい勘違いを……」スッ

冬馬「」

伊織「」

伊織「あ!?」

やよい「うっうー、カーニバルですぅ」

275: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/26(金) 23:35:02.78 ID:1ti5HoQA0

伊織「」ゼィゼィ

やよい「伊織ちゃん水飲む?」

伊織「い、いただくわ」

冬馬「ドM垂涎の罵倒が五分続いたな。音入れとけば良かったぜ」

伊織「!」ギロリ

冬馬「おーこえ」

伊織「なんであんたが此処にいんのよ!」

冬馬「それ、お前に言う必要あんの?」

伊織「ウチのアイドルの家に!他の事務所の男アイドルが!慣れた風に入ってくるんだから聞くし!!聞かないとだめでしょ!!」

冬馬「ごもっとも。あんがとよ」

伊織「まったく!」ゴクゴク

伊織「スキャンダルになったらどうすんのよ!」

冬馬「あーん?そんなの……おい長介、これクリスマスプレゼントだからそっちで開けろ。箱に名前書いてあっから」

長介「ありがとう兄ちゃん!」

高槻家「ありがとー兄ちゃん!」

冬馬「喧嘩すんなよ!……スキャンダルって言われても、いまさらだしなぁ」

伊織「(わ、私が渡した時より喜んでる)……いまさらって、あんた何時から此処に来るようになったのよ!」

冬馬「あー、何時くらいだ?」

やよい「一年と少し前かなーって」

伊織「長っ!」

276: ◆HyZk02P5Ec 2014/12/26(金) 23:38:03.65 ID:1ti5HoQA0


伊織「……」

弟妹S「キャッキャ」!!

やよい「冬馬さん」

冬馬「なんだよ。俺が好きでやってることだから気にすんな」

やよい「でもあれ、高かったんじゃ」

冬馬「こういうときでもねぇとつかわねぇしな。ちょっとしたもんだ」

やよい「うっうー、冬馬さんからは貰ってばかりですね」シダレカカリ

冬馬「そうでもねぇよ。こっちは一人暮らしの寂しさを消してもらってるしな、どっこいだ」ポンポン

伊織「」

やよい「もう家族ですね」

冬馬「そうか?」

やよい「はい」

伊織「(なんだろう、ストーブは部屋の隅なのに目の前が熱い」

伊織「……私、今日は帰るわ」

やよい「え!でも、伊織ちゃんも来たばかりじゃ」

冬馬「そうなのか?だったらもう少し居ても良いんじゃね?」

伊織「お構いなく!!(何が悲しくて親友の惚気を見なきゃいけないのよ馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

282: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:21:33.36 ID:qUeIiS+y0
春香「TVの前の皆さん、元旦ですよ!元旦!」

冬馬「事務所の垣根を越えて」

愛「アイドル大集合ですよぉぉ!!!!!!!」

キーーーーーーーーン!!

スタジオ「!!!」モンゼツ

春香「あ、愛ちゃん?鼓膜破れちゃうから少し小さめに話そうか?」

愛「えー!!??これでも半分の力なんですよ!!!???」

冬馬「ならささやけ!!」ゴン

愛「いだっ!!」

283: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:22:05.54 ID:qUeIiS+y0
春香「冬馬君、グーは駄目だよグーは」

冬馬「あーついうっかり」

涼「愛ちゃんがこれ以上馬鹿になったらどうしてくれるんですか」

愛「これ以上って、酷くないですか!?」

涼「?」

絵理「……」ヌクヌク

真「絵理が完全に寝に入る体勢なんだけど」

伊織「あんなに煩かったのに、どうして起きないのかしら」

冬馬「慣れだろ」

スタジオ「あぁ」

愛「私の扱いについて改善を求めます!!」

冬馬「ミカンでも食ってろ」ポイ

愛「わーい!!」

284: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:22:36.13 ID:qUeIiS+y0

春香「この番組は765961876」

冬馬「聞き取り辛い言い方すんな」

春香「えへへ、私たち765プロと」

冬馬「俺たち961プロと」

愛「わふぁふぃふぁふぃふぁんふぁふふふぉふぁ!!」モグモグモグ!!!

涼「僕たち876プロのアイドルでお送りするのんべんだらり番組です!」

冬馬「お前男バージョンだと僕なのな」

涼「まぁ私って言うキャラじゃないですしね」

美希「グーグー」スピー

貴音「はふはふ」ズルルルルル

翔太「番組中に寝るアイドルとラーメン啜るアイドルなんてレアだね」

伊織「たるんでるわ!」

千早「でも、皆部屋着でコタツに入ってるから仕方が無いんじゃないかしら」

雪歩「ジャージは楽ですぅ」

涼「スウェットも楽々ですね」

冬馬「水瀬だけが外行きの服だな」

伊織「部屋着はNGなのよ、色々とね」

285: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:23:10.78 ID:qUeIiS+y0

やよい「このミカン美味しいです!」

春香「福寿小町っていうらしいね」

北斗「果汁が甘いな」

絵理「ハムハム」モグモグゴロゴロ

真「絵理、寝転びながらミカン食べるのはやめようよ」

カンペ「OKです」

真美「良いんだ!?」

亜美「太っ腹すっなー」

愛「美味しい美味しい!!」

286: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:23:51.14 ID:qUeIiS+y0

美希「冬馬剥いてー」

冬馬「はいはい」

美希「あーん」

冬馬「ほれ」

美希「あむ」パクッ

美希「んー甘くて美味しいのー!!」

千早「……」ズモモモモモモモ

美希「と、冬馬!千早さんにも剥いてやるの!」

冬馬「あん?」

千早「……」アーン

冬馬「準備万端ってか?」ムキムキ

千早「……」アーン

冬馬「ほらよ」

千早「……」モグモグ

千早「美味しいわ」

287: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:24:29.73 ID:qUeIiS+y0
春香「はー、こうやってコタツに入りながら番組が出来るなんて、正月は凄いなぁ」

冬馬「そうだな」

翔太「だらけるのは好きじゃねぇ!とか言わないの冬馬君?」

冬馬「あん?たまにはこういうのも悪かねぇしな」


ゆめをーはじめてねがってーふんふふん


千早「春香の鼻歌ベルが鳴ったところでコーナーはいります」

春香「いつ?いつ録ったの!?」

千早「貴方が泊まりに来た日よ」

冬馬「……」

春香「そこ!春香さんの歌唱力に残念そうな顔をするな!」

288: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:25:02.26 ID:qUeIiS+y0

涼「始まりましたアイドル物ボケグランプリ!司会は僕、876プロダクション所属ディアリースターズ秋月涼と!」

美希「なんでか知らないけど961ワッペンを貰ってる765所属プロジェクトフェアリー星井美希と!」

北斗「さっきからミカンの皮を何度も捨てに行かされてる961所属ジュピターの伊集院北斗でお送りします!」

涼「広めのコタツに事務所バラバラで入らされた時は、何がしたいのか分かりませんでしたけど、このコーナーでチーム分けに使うみたいですね」

北斗「その前に物ボケの説明をしないと、TVの前の皆が混乱するよ」

涼「そうでした!美希さん、説明よろしく」

美希「はいなの。物ボケはね、各テーブルに用意された色々なもの……たとえばこのミカンを使って」



美希「見てみて、ほら、ミカンが宙に浮いてるの~!」マギー仕込


美希「みたいなくだらない芸をするの!」

北斗「なつかしい芸をチョイスしたね」

涼「あははは」

美希「で、これを各チームにやってもらうんだけど、まずは誰が何処チームなのかを分かり易くするためにテロップを流すの!」

289: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:25:30.64 ID:qUeIiS+y0

Aチーム,いおり,千早,真,真美,翔太

Bチーム,春香,冬馬,雪歩,やよい,絵理,

Bチーム,北斗,美希,貴音,響

Dチーム,あずさ,亜美,涼,愛




涼「これ、席の意味あります!?」

カンペ「ありません」

北斗「まぁ、このだらだら番組にそういうのなさそうだもんね」

美希「ミキ的にはこれくらいオーケーなの」

美希「あ、これデータ放送で見ている皆に投票してもらえるみたいなの」

春香「はーい!投票されるとどうなりますかー?」

涼「一番面白いとされたチームには、各事務所の社長からお年玉が授与されます」

あずさ「それは私も貰えるのかしら~?」

美希「ばっちりなの!」

亜美「こりゃ頑張るしかないね、愛ちん!」

愛「そうだね!!!!!!頑張ろう!!!!!!!」

冬馬「うるせぇぇぇぇぇ!!」

290: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:26:06.59 ID:qUeIiS+y0

一番手、Aチーム伊織


伊織「この伊織ちゃんがすばらしい物ボケを見せてあげるわ!……お題はパソコンね」


伊織、パソコンを見てひっくり返したり開いたりした挙句、それを持ってダンベル上げをやって見せた。



亜美「いおりん、今のは?」

伊織「パソコンの使い方を知らない時の真」

春香「ぶふ!」

真美「wwww」

涼「がふっ」

真「あとで覚えてろ!?」




二番手、Bの春香

春香「伊織はなんでも出来るなぁ……お題雑誌」


心持ち鼻の下を伸ばして袋とじを開ける仕草。


冬馬「……」ヒキ

響「……?」

あずさ「あぁ、前は良く見たわねぇ」

春香「通じないものかぁ」

291: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/03(土) 00:27:03.46 ID:qUeIiS+y0

三番手、C北斗。

北斗「さて、俺としては無難に済ませたいけど……お題ゲーム機」


激しく動く指と連動して揺れる身体。


絵理「物ボケというか、あるある?」

やよい「ゲームセンターの車のゲームだと、皆そうなりますよね」

亜美「亜美も覚えがあるなぁ」




四番手、Dあずさ。

あずさ「ふふ、こういうので良いなら気は楽ね……お題はまな板~」

美希「チャレンジャー現る!なの」

297: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:32:01.23 ID:3A4uidQf0

あずさ「あら千早ちゃん、元気?」

まな板「」

あずさ「まぁ、うふふ」

春香「(いい歳した大人がまな板に話しかけるって……」

千早「……くく」プルプル

伊織「(千早、笑ってるんだけど」

あずさ「えぇ?肩を叩いて欲しい?任されました~」



あずさ、自分の胸を持ち上げると、立てかけられているまな板に振り下ろす!!



あずさ「    で肩を叩くなんて斬~新!」

男アイドル「う、うわぁ」ドンビキ

伊織「甘酒よ、甘酒が悪いんだわ……」

響「自分、こんな感じでスイカを割る女の人を動画で見たぞ……」


298: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:32:33.55 ID:3A4uidQf0
千早「あずささんが体を、いえ、胸を張った物ボケを見せてくれたから、私も頑張れる!」

春香「千早ちゃんが胸の話題で怒らないなんて、成長したね」

美希「ミキ、すっごく感動したの!約束以来かな?」

北斗「あ、あの約束に匹敵しちゃうんだね」

千早「///」

涼「さっきので、男性陣の胸に対する憧れを破壊しましたね」

冬馬「あれは凶器かなんかなんだろ。胸とはちげーよ」

翔太「普通が一番だって分かったことが、この番組での収穫かな」

真美「正月から    の話で盛り上がるなんて、アイドルらしくないよね」

貴音「面妖なう、と」

響「番組中にブログは止めるさ貴音」

299: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:33:06.98 ID:3A4uidQf0

千早「ではいきます。お題は巻尺!」

突然自分の胸囲を測りだす千早。
驚いた顔をして


千早「成長してない!?」

美希「あ、当たり前じゃないかなって思うな!」

春香「そうだよ!千早ちゃんは安定の72で良いんだよ!それ以上もそれ以下もいらないでしょ!?」

愛「この二人何気酷いですね!!!!」ヒソヒソ

冬馬「耳元で囁いた風にいってっけど、すげー煩いぞ!?」

千早「ふふん!何時までも成長しない私ではないわ。ねぇ萩原さん」

雪歩「ふぁふぃ?」モグモグ

千早「私の    は高みへ近づいたわ!」

春香「高みへ近づいた……ま、まさか!?」

伊織「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!」

雪歩「あ、このお茶美味しいですう」コクコク

真「千早の胸が成長なんてありえないよ!!」

北斗「ほんとーっに、正月番組なの?これ」

亜美「公式ツイ、祭りになってるYO」

公式ツイ「雪歩ちゃんが他人事みたいにお菓子食ってるのに草不可避」


千早「春香、ちょっとこれ持って裏に来なさい」

春香「う、うん」



300: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:33:33.66 ID:3A4uidQf0
春香「………」75

美希「な、何だったの春香、なんなのなの?」

伊織「その手の巻尺は、いったい何を表しているのよ!」

北斗「あ、このお煎餅旨いね」

真「持ち帰っていいかな」

翔太「真さん飽きたの?」

真「まあね」

冬馬「よし物ボケやりまーす。お題、コタツ」


ヌクヌクとコタツで温まるなか、ミカンを取ろうとして手をコタツの天板にぶつけ、さすろうとしたもう片手もぶつけて悶絶する冬馬。


雪歩「あるある」

あずさ「地味にいたいのよねぇ」

貴音「おちついて行動すれば大丈夫ですよ」

301: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:34:27.46 ID:3A4uidQf0


亜美「ミキミキスルーして亜美がいくよ!お題は扇子」


花柄の可愛い扇子を開いてはガン見、閉じてはガン見。

亜美「良いセンスをしているわ、センスだけぷぷぷぷぷ」

真美「千早姉ちゃんのまねかぁ」

響「千早、笑っちゃって最後まで言い切れないんだもんなぁ」




真「じゃあ続けて行くよ!お題、部屋の電気の紐」

冬馬「なんつー限定的なネタだ」

302: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/14(水) 22:35:20.85 ID:3A4uidQf0



紐でシャドーボクシングをする真。
後ろにスウェーした瞬間倒れてしまい




真「倒れるだけ腹筋ワンダーコアー」ウラゴエ

一同「こっち見んなwwwwwwwwwwww」

美希「卑怯!卑怯なのそれ!!」

雪歩「げほっごほっ」

貴音「……」

響「雪歩が噴出したもの、全部貴音に直撃したさwwww」

冬馬「……」バンバンバン

北斗「冬馬がつぼってる」

春香「あっちに行きたいな」

千早「そうね」

伊織「流れを間違えたわね」

春香「自然にあっちにいる美希が凄いよ」

310: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/25(日) 21:50:44.54 ID:0ihP7HSb0

涼「力尽きた雪歩先輩と貴音先輩を抜かして僕が行きます!」

真美「まこチンのあれの後にやるのはキツイよね」

雪歩「うぅぅ」

貴音「」

愛「頑張れ涼さん!!!」

絵理「がんば?」

涼「行きます!お題は湿布」


手にした湿布のフィルムを剥がそうと必死にもたつく涼。
数秒格闘した末、接着面同士がくっついてしまい、切れ気味に地面に叩きつけ

涼「あぁもう!手についてはなれない!!」

られなかった。



真美「た、叩きつけて何か言うつもりだったのかな」

いおり「本気のアクシデントな分、面白いというより見事よね」

絵理「がっかり?」

愛「まったくです!!!」

311: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/25(日) 21:51:10.25 ID:0ihP7HSb0

翔太「僕の出番かぁ」

冬馬「頑張れー」ぬくぬく

やよい「……(私やってない気がするけど良いよね」ぬくぬく

翔太「これ真さん一番って判りきってるんだもんなぁ。お題は蝶ネクタイ」


ネクタイをかけて、変装用のめがねをかけた翔太は、ネクタイを口の前まで伸ばして声色を変えた。


翔太「スターバーストストリーム!」

一同「ちょっと待て!!」

翔太「なにさ」

美希「そういうのは卑怯だと思うな!」

冬馬「てっきりあの死神探偵の真似だと思ったじゃねーかよ!」

翔太「嫌だなぁ、めがねに蝶ネクタイだからってコナ○君なわけないでしょ?」

千早「釈然としないわね」

312: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/25(日) 21:51:42.63 ID:0ihP7HSb0

絵理「早く終わらせる。お題はCD?」


CDの穴に紐を通し、横に居た愛に向けて揺らして見せる


絵理「催眠術?」

いおり「五円じゃないの?っていうネタよね」

あずさ「でも面白かったわねぇ。愛ちゃんもそう思う……?」

愛「zzz」

響「ね、寝てるぞ!?こいつ寝てるさー!!」

冬馬「おい、日高起きろ!」

愛「zzz……あと五分ぅ」

美希「ミキには判る、これはガチ寝なの」



313: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/25(日) 21:53:57.50 ID:0ihP7HSb0

響「必然的に自分が最後になっちゃったな」

春香「責任重大だね!」

千早「我那覇さんは完璧だから余裕よね」

真「どんな面白いものを魅せてくれるのかな」

亜真美「明日のユーチューブはヒビキンの芸で埋め尽くされるだろうNE」

響「どんだけ重いプレッシャーかけるんだ!?」

千早「我那覇さんなら大丈夫だって、私たちは知ってるわ」

伊織「だって」

あずさ「私たちは皆」

765「仲間だもんげ!!!」

響「自分を切り捨てるにおいプンプンだぞー!!」

響「でも自分は負けないからな………翔太、涼、耳を貸すさ!!」

冬馬「あ、いったんCMな」

響「うぎゃー!間が悪いぞ!!」

314: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/25(日) 21:55:49.44 ID:0ihP7HSb0
モノローグ風


響「自分、負けないさ。今まで正面から挑んで勝ってきたし、これからも勝つつもりなんだから」

響「絶対負けないさ!!」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「いくぞー!お題はフラスコ!!」



響の頭でリボンを握るハム蔵と、両手でそれぞれフラスコを構えつつ後ろに控える翔太&涼

フラスコを位置が被らないように上下左右に動かす。



ハム蔵「ヂュイイイイ!!」キュピーン!!

響「行け、ファンネル!!」

涼翔太「……」ダダダダダ



冬馬「wwww」

絵理「wwwwww」

他「……??」

真美「なんで二人はフラスコ持って近くを走ってるの?」

涼翔太「しらないよ!!!」


318: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/29(木) 21:52:53.69 ID:PxtXKFkQ0

真美「えー、しゃちょー達からのお年玉は当たり前のようにまこちんが持っていってしまいましたとさ」


END



冬馬「まてまて勝手にエンディングを迎えるんじゃない」

亜美「でもさ、お年玉っていうサイコーにクールでデジタボーなイベント終わっちゃったし、後は消化試合じゃん?」

冬馬「……」

響「そこで確かにって顔をするか、普通」

真「でも他にやることあるの?この番組のタイムテーブル真っ白なのに、あと二時間近く有るんだけど」

翔太「んー、アイドルが寝転んだりお餅食べたりするのって、良い画面だと思うしこのまま行こうよ」

愛「……」スピー

千早「……」スピー

あずさ「うふふ、二人とも寝ちゃったぁ」

春香「千早ちゃん、甘酒飲んでたしテンションがおかしかったね」

伊織「私も寝ようかしら。こう、セレブリティ溢れる高級感たっぷりな寝息でも立ててね」

北斗「それ、どんな感じなのかな?」

伊織「ウィ、チャリンチャリン。ウィ、チャリンチャリン」

冬馬「お、オッサンをぶち込むんじゃねーよwwww」

春香「またコアなファンしか分からないネタ持ってきたねww」

真美「いおりんがまたそういう芸人気質に戻ってくれて、真美は感激だよ」

やよい「あの、私思ったんですけど」

涼「どうしました?」

やよい「うちの事務所でまっとうなアイドルって、元々いましたっけ?」

765「…………」

冬馬「し、辛辣だなぁ」

319: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/29(木) 21:53:48.03 ID:PxtXKFkQ0
貴音「はっ、なにやら長い夢を見ていたようですね。やけに静かですが、収録はどうなって……」ミワタシー

一同「グーグー」

貴音「皆眠っていますね。ついったぁで状況を確認いたしましょうか」

ツイ「貴音ちゃんおきたけど、CM挟んで三十分これって放送事故だろwwww絵理ちゃんメガネメガネ!ミキミキ、冬馬君の腕に頭乗っけててワラタ」

貴音「これは……面妖な!」

響「むにゃむにゃ」

貴音「こら、響。おきなさい、収録中ですよ?」

ツイ「それ一時間前のお姫ちんに言いたいわ」

貴音「私のは気絶、気絶なので無問題でおねがいします」

響「んー?貴音ぇ?」

貴音「はい、四条貴音でございます、響」

響「まだ昼だぞ?夜飯は待つさー」グー

貴音「だれもご飯の催促などしていませんよ!?」

ツイ「ツッコンだww」

貴音「むむ、これは由々しき事態。何とかして画面を動かさねば……」

貴音「歌います。曲はTOKIOでこんくりーとじゃぱにーずさんでー」

320: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/29(木) 21:54:47.27 ID:PxtXKFkQ0

貴音「ふぅ」

貴音「気分が乗り七曲も歌ってしまいましたが、どうでしたでしょうか」

ツイ「後ろww後ろーwwww」

貴音「はて?後ろ……」

美希「貴音が歌う恋愛サーキュレーション、ミキの心にダイレクトアタック!なの」

翔太「TOKIOさんの歌いれたあと突然ロックかましたと思ったら」

雪歩「まさかのレゲェ」

冬馬「あとはバリバリのアニソンだもんなぁ」

貴音「いつから見ていましたか?」

冬馬「いや、寝たフリ選手権やってただけだから、最初から見ていてだな」

貴音「メンヨウナウ」///

323: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/30(金) 00:32:49.68 ID:L9RkuHYR0
春香「さてなにしようか」

冬馬「その、友達の家に来たけどやる事がない学生みたいなこと言うなよ」

春香「公式ツイになにか面白い発言あれば拾うんだけど」

ツイ「真王子の貰ったお年玉、私気になります!」

春香「はい真、オープンね」

真美「十万くらいは入ってるよね、きっと」

雪歩「逆に、現実味のある値段じゃないかなぁ」

真「僕に開けないという選択肢はないのかな!?」

冬馬「……え?」

真「開けるよ!開けるから何言ってんのコイツみたいな目で見ないでよ!!」


324: ◆HyZk02P5Ec 2015/01/30(金) 00:33:17.96 ID:L9RkuHYR0
真「まったく、一応僕の賞金なんだからね……」

貴音「私の犠牲、お忘れなきよう」

雪歩「……ぐ、ぐーぐー」

響「その寝たフリは厳しいさー」

冬馬「おらおら開けろー」

春香「へっへっへっ、見せろー」

あまあま「ぐへへへへ」

亜美「なんでこの二人はこう……」

伊織「片方片方だとまじめなアイドルなのよね」

真美「真美ね、マイナスとマイナスを掛けたらプラスになるのは習ったけど、プラスとプラスを掛けてマイナスになるのは習わなかったなぁ」

冬馬「おい、年下に言われて恥ずかしくないのかよ我那覇」

春香「そうだよまったく」

響「他人事みたいに言うけど、これお前達二人のことだからな!?」

真「あーもう!いいから開けるよ!!」









真「うん、開けたのはいいんだけどさ」

内容「ファミマレシート、北米版遊戯王カード、近所のスーパーのポイントカード、黒井&高木プロマイド【きゅんぱいあ仕様】」

真「誰得だよ!!」バッチーン!!

一同「wwww」



329: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/01(日) 21:19:34.03 ID:89/MVEiC0
真「確かに薄いとか、触り心地がおかしいな?とかさ、色々思ってたけどね、まさかこれ……」

真美「いやいやこれはこれで美味しいじゃん?」

亜美「しゃちょーずのキュンパイアなんて滅多に見られたもんじゃないよ?」

春香「見られたもんじゃないより、見れたもんじゃないの方が適当な表現だよね」

冬馬「しかもこれ、二人とも恥じらいがゼロなところで草生えるよな」

絵理「とりあえずツイにうpするね?」カシャカシャ

ツイ「そこらのクソコラより酷いww」

あずさ「(盛り上がってるみたいだし、小計が961765円で、おつりが876円なのは黙っておきましょう」

貴音「北米版遊戯王かぁど、なるほど」

響「ん?貴音はこれ知ってるのか?」

貴音「えぇ。嗜む程度には」

ツイ「嗜む程度……」

愛「涼さんは知ってます?」

涼「多少ね。同級生でやってる人はそれなりに居るけど、それが北米版なのかはわからないなぁ」

美希「このポイントカード、おにぎり専門店のカードなの!ミキも持ってるよ?」

真「皆盛り上がってるけど、これ全然嬉しくないからね!?」

330: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/01(日) 21:20:01.77 ID:89/MVEiC0

冬馬「さてなにするか」

春香「その、友達の家に行ったけどやることない学生みたいな発言は禁止だよ」

冬馬「おい公式、拾ってやるから面白くなる質問よこせ」

ツイ「無茶振り!じゃあ765プロ876プロの中で、異性として好きになるなら誰?」

冬馬「北斗、どんな感じだよ」

真美「ホクホクはどうせ皆エンジェルちゃんだよ、チャオ☆とか言うんだろうね」

雪歩「逆に純情ぶって選べないとか言いそうですぅ」

北斗「さっきと同じ流れを作ってこっちに寄越さないでくれないかな!?」

春香「……え?」

北斗「わかった、わかった。言うからそういう眼はやめて」



貴音「(あの公式ついは、冬馬に尋ねたのだと思いますが」

真美「(でも、それやったら……」

やよちはまこ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美希「(あの三人が色々やばいの」

翔太「(やよいちゃんは自覚してないけど、千早さんと真さんは自覚ありだよねぇ」



331: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/01(日) 21:20:45.70 ID:89/MVEiC0
北斗「僕が二つの事務所で選ぶとしたら。そうだね、貴音ちゃんかな」

貴音「謹んで辞退致します」

北斗「酷くない!?」

貴音「私、もう少し体格の良い方が良いのです」

北斗「なんか理不尽に振られた気になるけど……たとえば?」

貴音「ぼぶさっぷ殿でしょうか」

一同「まじで!?」

貴音「?」

亜美「キョトンとしてる……」

ツイ「意外すぎるわw」

貴音「ふふ、冗談ですよ」

北斗「そ、そうなんだ」

貴音「それより伊集院北斗。なぜ私なのです?」

北斗「え、いや、そうだな。ユーモアもあるし、しっかりしてるし、落ち着いた雰囲気があるから、一緒に居ても疲れなそうだなって」

貴音「申し訳ありません。貴方は私の趣味では」

北斗「聞いといて二度振るってなんなんだろーねぇぇ!?」

翔太「北斗君が壊れた……」

335: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/10(火) 00:23:25.72 ID:+Fo+kt0i0
北斗「おこだよ」

美希「……」

貴音「うふふ」

真美「オトイレ君はどーなの?なの?」

翔太「ぼくこどもだからわからない」

亜美「キショ」

翔太「さっきから酷くないかなぁ?」

亜美「男らしく玉砕しろーい」

翔太「玉砕前提で決めたくないんだけど」

冬馬「諦めろ翔太。どうせやらされるんだ」

真美「お、あまとうは乗り気なのかNE?」

冬馬「いつもならともかく、こんな風にだらけてれば、まぁ良いかなってな」グテー

響「こ、こんなにアイドルしてない冬馬は初めてみたさ」

336: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/10(火) 00:24:06.70 ID:+Fo+kt0i0

翔太「うーん、誰か選べって言ってもなぁ」チラ

愛「?」

絵理「?」

翔太「安パイが愛ちゃんと絵理さんしか居ないんだけど、どうすれば良いの?」

亜真美「それは聞き捨てらんねーNA!!」

春香「春香さんも安パイですよ、安パイ!」

真「僕、自分ではまともな人間のつもりなんだけど」

美希「安パイってなに?」

貴音「餡子の入ったぱいのことですよ。とても美味なのです」

響「さりげなく嘘を教えるなよ貴音」

翔太「フタゴちゃんは疲れる。春香さんも疲れる。真さんは朝は筋トレ、夜はランニングって感じで疲れる」

冬馬「疲れすぎだろ」

翔太「でも、安らぎって大切じゃない?なんか765の皆は色々疲れそうで……」

真美「むむむ、では結局誰を選ぶのかNE?」

翔太「うーん、うーーーーん。絵理さんかなぁ」

冬馬「日高は声が煩いから、か?」

翔太「うん」

愛「えぇぇぇぇぇ!!!!」

北斗「うるさっ!耳元じゃないのにうるさっ!」

絵理「年下に興味はない?」

翔太「あらら、振られちゃった」

337: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/10(火) 00:25:03.75 ID:+Fo+kt0i0
千早「そ、それじゃあ冬馬はどうなの?」

美希「誰をえらぶの?」

真美「むっふっふ~大人のセクチーマミマミを選ぶか」

亜美「魅惑のセクシーアミアミを選ぶか~?」

冬馬「誰にすっかなぁ(どうせ振られる流れだし、適当だな」グテー

冬馬「天海、チョイとこっち来いよ」

春香「?」

冬馬「足伸ばしてここに入れ」ポンポン

春香「コタツに入るだけなら呼ばなくても……」

冬馬「よっと」ポムッ

春香「!?」ヒザマクラー

やよちはまこ「!!??」

冬馬「あー、思いのほかしっくり来るな」ボケー

春香「突然の膝枕に春香さんびっくりですよ、びっくり!」

ツイ「まさかの春香ちゃんルート!」


338: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/10(火) 00:25:34.65 ID:+Fo+kt0i0
真「冬馬、冬馬!」ポンポンポン!!

冬馬「堅そうだからいい」

千早「」ポンポンポン

やよい「」ポンポンポン

冬馬「少し薄そうなんだよなぁ」

美希「ミキは?」ポン

冬馬「惜しいが何か違うきがする」

翔太「膝枕ソムリエだね」

冬馬「まぁなぁ……ふぁ~。寝る」グテー

春香「起きてくれないの?」

冬馬「なんだよ、嫌か?」

春香「嫌って言うかなんというか(視線、いや死線が痛い!!」

冬馬「いやじゃないなら良いだろ。うん、やっぱお前(の、しっくりくる膝)が一番好きだな、俺は」

三人「ファ!」ガーン

響「あーあー」

貴音「これは何と言いますか」

真美「面妖」

翔太「だねぇ」

347: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/25(水) 00:02:04.04 ID:uV+by4bP0
美希「むむ、そんなに心地いい膝だって言うなら、ミキも乗せるの!!」ヒョイ

春香「あ、こら美希」ポン

冬馬「いらっしゃい」ウェルカム

美希「お邪魔しますなの」

千早「横に……並ぶ!?」

真「まさか、そんな手があったのか!!」

やよい「う、うらや……うっうー!!!アイドルがTVの前で膝枕なんて、だめですー!!」

千早「そうよ美希。はしたないわ!」

真美「(い、いまさら正論吐いてるー!?」

貴音「(いくらなんでも必死すぎでは……」

響「これ、そもそも放送事故じゃないのか?」

ツイ「あまあまコンビにミキミキを添えるとは、分かっているな」

響「皆いいのか!こいつら一応アイドルなんだぞ!?」

ツイ「俺は嫌だけど、ニーズってあるもんね」

ツイ「あまとうモテスギワラタ」

ツイ「これ、765ファンより木星ファンの方がダメージでかくね?」

ツイ「とううの奴、2月14日は(チョコの食べすぎで鼻)血のバレンタインだわ」

ツイ「板チョコ72枚入りましたー!」

冬馬「ふぃ~」

美希「気持ち良いのぉ」

春香「あ、あはは」

雪歩「スタッフさんこれ、おかわりは……あ、ないですかそうですか」


348: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/25(水) 00:02:35.40 ID:uV+by4bP0
愛「涼さん涼さん!」ポンポン

涼「やらないよ?」

絵理「ばっちこ?」ポンポン

涼「やらないからね?」

亜美「おぉ?りょうちんも、モテモテだねぇ」

翔太「そりゃあ恋人にしたい年下系芸能人ナンバーワンだもんね?二位の僕とは違うよ」

ツイ「翔太君すねてるww」

北斗「涼君は可愛い系のランクでも、かっこいい系のランクでも、色んなところの上位に居るのが面白いよね(冬馬から目をそらさないと、社長の目玉が来るな」

伊織「そうね。木星の三人は、もうイメージが固まっちゃってる感があるし、固定観念のなさが涼の強みかも(カメラこっちこっち」

ツイ「まじめに語りだしたな」

貴音「たしか、下から覗き込まれたいらんきんぐで三位、強引にべっどに押し付けられたいらんきんぐで四位、縛りたいらんきん」

真美「なんでこのお姫ちんは、こうもも容易く出し辛い名前のランクをもちだすのかNE」



雪歩「はふぅ……え、最後のCMコールですか?えっと、美味しい美味しい福寿小町、みんなで食べよう福寿小町。提供は、萩原建設でお送りします」

雪歩「えぇ、もちろん冗談ですぅ」

ツイ「フリーダム杉だろ!」

349: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/25(水) 00:03:04.40 ID:uV+by4bP0
あずさ「こんなに楽しい番組も、あと五分くらいで終わりなのねぇ」

響「あずささんは呑んでただけだし、楽しいに決まってるよね」

春香「最後は宣伝ですよ!宣伝!!」

真美「まずは真美からにーちゃんねーちゃん達にお知らせだよ。来る2月14日のバレンタインデーから、全国のコンビニでアイドルチョコの発売が決定!」

真美「765全員をモチーフにしたフレーバーのチョコと、各アイドルが五つくらい書いたメッセージがランダムに入ってるから、皆買ってね?」

愛「はいはい!!次は876からです!!」

愛「タイトルは決まってないんですけど、私達ディアリースターズの新曲が決まりました!」

絵理「あと、1月30日に握手会が開きます?」

涼「その握手会で新曲を披露する予定なのでぜひ足を運んでください!」

冬馬「最後は961からだぜ」

北斗「現在FMで俺達ジュピターがやらせてもらっているラジオ番組【真夜中の木星日和】がまたCDになります!厳選された十月から十二月末までの爆笑トークと」

翔太「OPのFULL楽曲がそれぞれ、冬馬君のソロ、僕のソロ、北斗君のソロって3verで入ってるから買って欲しいな」

冬馬「そして、このCD発売を記念したスペシャルな企画を鋭意検討中だ。今の段階だとCDのケース内に当たり券を入れておいて、当選者は一緒にラジオ出演!とかなんとか」

冬馬「まぁ色々楽しいことを考えてるみたいだから、そっちも期待してくれよ!」


350: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/25(水) 00:03:54.28 ID:uV+by4bP0


春香「はい!じゃあ丁度よく番組終了の時間だし、皆の変わらない活躍を願って締め、行きましょう!!」

冬馬「音頭はお前が取れよな」

愛「わくわく」

春香「はいはーい。じゃあいくよ……めざせ!」

アイドル「トップアイドル!!」





P「よしお前らそこに正座な」

アイドル「え!?」

358: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/28(土) 20:56:40.48 ID:3W/IIosm0
P「がみがみがみ」

アイドル「……」

P「がみがみ」

高木「まぁまぁそこらへんにしておきたまえ」

P「社長は黙っててください」

高木「……」

P「わかったか?」

アイドル「はいぃぃ」

P「俺からは以上だ……黒井社長と石川社長も叱ってやってください」

黒井「い、いや……」

石川「あは、あははは」

P「どうかしましたか?」

黒井「どうもこうも……あ、いやあれだよ君ぃ。私のようなセレブリティはしかるべきところで叱咤するもので此処はそうじゃないというか」

石川「自分の事務所でちゃんと言い聞かせるから大丈夫よ(そもそもウチの子達、悪いことしてないような」

高木「そういうことだから、君たちも立ちなさい」

アイドル「はーい」

P「しっかりしてるものだなぁ」

359: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/28(土) 20:57:11.57 ID:3W/IIosm0
冬馬「酷い目にあったぜ……別に膝枕くらい良いじゃねぇか」

春香「あはは。番組のテンションでやっちゃったけど、アイドルとしては駄目だったりしないかな」

冬馬「けどよ、前~に深夜TVで耳かきしたり抱き合いながらアトラクション制覇したりしなかったか?アレよりマシじゃね?」

春香「そういえばそんなことあったかも。楽屋で、冬馬君がドッキリに驚いて飲み物噴出したやつでしょ?近くにあった隠しカメラの画面見えなくなってたっていう」

冬馬「あぁ、バケツに足を取られたお前が転んで鯉の釣堀に落ちた、アレだ」

春香「へ、変なところまで覚えてるね!」

冬馬「お相子だろ」

美希「む~、それミキも参加してたんだから、ミキも話にいれてなの!」ダキッ

冬馬「お前はお前で、大体寝てたろ」

美希「ギクッ!」

冬馬「口で言うな口で」ポンポン

美希「えへへ、あの時はかくせーしてなかったから駄目駄目だったけど、今なら三人で楽しくロケできそうなの!」

あまあま「いやでもドッキリはなぁ」




やよちはまこ「………」

伊織「あんたら暗黒面に落ちてる顔は止めなさいよ」

貴音「恋する乙女、というには少々」

北斗「禍々しいね」

360: ◆HyZk02P5Ec 2015/02/28(土) 20:57:46.92 ID:3W/IIosm0
涼「春香さんと仲が良いのは知ってましたけど、美希さんとも仲が良いんですね」

冬馬「控え室に入るなり、いったいなんだ?」

涼「収録中やけに美希さんが懐いてたので気になったというか」

冬馬「あー」

翔太「それは僕も気になるなぁ。冬馬君ってば前の美希ちゃんみたいな、いわゆる「きまぐれ天才肌」な性格が大嫌いだったし」

北斗「うんうん。どうしてあそこまで気安いのか気になるよ」

冬馬「あいつに関してはわかんねぇよ」

涼「わからない?」

冬馬「おう。いつの間にか懐いてやがったし、俺もいつの間にか気安くなったし」

翔太「冬馬君って、本当他人を内側に入れるの速いよね」

北斗「まったくだ。美希ちゃんがプロデューサー一筋だから良かったものの」

冬馬「いや、そもそもアイドルが恋愛ってどうなんだ」

三人「ノーコメント」

冬馬「?」

翔太「これさ、向こうに居る真美諜報員に聞いてもらったほうが速いよね」ゴニョゴニョ

北斗「そうだな」ゴニョ

涼「実はもう、真美ちゃんと絵理ちゃんに頼んであるんですよ」ゴニョニョ

翔太「さっすがー」ニョニョ

冬馬「お前らさっさと着替えろよ」

362: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/08(日) 09:05:29.72 ID:O7Q3Oh8p0

真美「ねーねーミキミキ」

美希「ん?」

真美「どーしてあまとうと仲良しなの?」

やよちはまこ「」ガタッ

美希「それは仲良しだからだし、どうしてーって言われても困るの」

真美「だーかーらー、仲良くなったきっかけってあるじゃん!それが聞きたいなーって」

絵理「詳しく?」

愛「わたしも聞きたいです!!」

貴音「どうやらまた背が伸びたようですね、私もまだ若い」

響「うがー!自分の頭の位置でそういう確認するなー!!」

貴音「ふふ、響もまだまだ育ち盛りですよ」

響「むむぅ、せめて双子に負けないくらいは欲しいぞ」



363: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/08(日) 09:05:58.70 ID:O7Q3Oh8p0
雪歩「真美ちゃん?あんまりそういう話をねだっちゃだめだよ?」

真美「えー!お姉ちゃんは気にならないの?」

雪歩「気にはなるけど、そういうのはやっぱり、ね?」

真美「むむむ(逆らいがたし、さすが萩原ゆきぽ!」

絵理「残念至極?」

亜美「千早お姉ちゃんが、なんか不思議な顔をしてる」

伊織「あれはね、自己嫌悪が中途半端に心に染み入ってるときの顔よ。無視してやんなさい」

美希「ミキは話してもいいよ?」

春香「いいの?」

美希「別にあまとう、冬馬のことが好きなわけじゃないし平気なの」

やよい「好きじゃないんですね!?」

美希「ひゃっ!?急に近づかないで欲しいって思うな!!」

やよい「ご、ごめんなさい。けど気になるから」

美希「(まーやよいも千早さんも冬馬のこと好きみたいだし、気になるよね)」

美希「友達として仲が良いし、そういう意味では大好きだけど。ミキの一番はやっぱりハニーなの!」

某三人「大好き……」

美希「そこだけ拾われると、さすがのミキも心外なんだけど」

春香「まぁまぁ。大事なのは冬馬君と仲良くなったきっかけだから」

千早「そうね、そうよね」

真「まったくだ」

春香「あはは。で、なにがきっかけで冬馬君とは仲良く?」

美希「おにぎりなの!」

364: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/08(日) 09:06:28.67 ID:O7Q3Oh8p0

涼「おにぎり、ですって」

北斗「駄目じゃないか冬馬、餌付けなんてしたら」

冬馬「餌付けじゃねぇよ!」

冬馬「あいつ、前は適当魔人だったからやる気を出させるために…………餌付けだな、これ」

翔太「駄目じゃん」

冬馬「……」

365: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/08(日) 09:07:11.36 ID:O7Q3Oh8p0
P「いやっほーう!いえーい」

律子「………」

P「うははははh何時から居た律子」

律子「あなたが「今から初詣ですか!?行きます行きます!!」って浮かれポンチになったあたりですかね。一人で浮かれる様は見ものでした」

P「ハズカチー!!」

律子「そのテンション、アイドルに見せないからまだマシですけど結構来ますよ」

P「お前本当に俺に辛らつだよね、泣くぞ」

律子「そうですかね?優しいと思いますけど」

P「どこが?」

律子「現実を教えてあげるところです……今から、春香と千早、響と貴音以外のアイドルを家まで送る仕事がありますよね」

P「………」

律子「そんな残酷な現実に遭遇したような顔しないでもらえます?」

P「律子今日暇?暇だよね?代わりに送って」

律子「876の子達と社長達を乗せたら私の車は満載なんですけど」

P「なんで社長達!?あの人たち車で来てたよね!?」

律子「裏で飲んでましたからね。乗せられないでしょう?」

P「代行」

律子「元旦って忙しいんですよね」

P「た、タクシー」

律子「捕まると思いますか?」

P「でちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

369: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/09(月) 00:41:40.46 ID:ng3CwfOx0
冬馬「Pさん、765のアイドル達が待ってるぜ?…………おい?入るぞ」ガチャ

P「……冬馬」ズーン

冬馬「……この世の絶望を飲み干したような顔をしてどうしたんだよ」

P「どうって、あはははぁぁぁぁぁぁ」

冬馬「!?」

P「ふふふ、冬馬。俺はどうやら小鳥さんとは縁遠い運命らしい……空はあんなに青いのに」フコウダワ

冬馬「ほ、本当に何が有ったよ?」

P「あえて聞くか、良いだろう。実はついさっき小鳥さんから「今から初詣に行きませんか?」って天使か女神のような声で誘われたんだが」

冬馬「よかったじゃねぇか。何が問題なんだよ」

P「お前が入ってくる時言ってたろう?アイドルたちを送らなきゃ駄目なんだ!」

冬馬「あーそれはなんというか」

P「くくく、折角誘ってもらったのにぃ」バンバン

冬馬「……」

P「それもこれも車で来たくせに酒なんて飲んで、律子に面倒見させる社長達のせいだ。訴訟ものだぞ」

冬馬「(荒れてんなぁ」

P「ふあぁぁぁぁぁ、いつまでも愚痴るのもあれだし、しょうがないが行くかなぁ」

冬馬「……Pさんはバイク乗れるか?」

P「ん?どうして?」

冬馬「良いから良いから」

370: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/09(月) 00:42:14.01 ID:ng3CwfOx0
P「一応ツーリングが趣味だからな、大型も乗り回せるさ」

冬馬「なら話が早い。765の送迎車って普通免許でいける奴だろ?」

P「お前何を言って」

冬馬「鈍い、代わりに送ってってやるって言ってんだよ」

P「は?」

冬馬「車もバイクも免許は取ってあるし、961の社用車でデカイの運転させてもらったりもするからな。問題なく安全運転でいけるぜ?」

P「ほ、保険は車に掛かってるから任せたいけど。仕事だしなぁ」

冬馬「まぁまぁ。良くわかんねぇけど、元はおっさん達のせいなんだろ?ならこれくらいはいいじゃねぇか」

P「そ、そうか。なら頼もうかな」

冬馬「おう任せろ………Bスタ脇の駐輪所にある黒いパシフィックコーストだから、勝手に持ってってくれ。あと鍵と駐輪許可書も」

P「あぁ。じゃあこれ、あの車の鍵な。駐車許可は運転席上のミラーに挟まってるから」

冬馬「OK」

P「それにしてもパシフィックコーストとは、冬馬がバイク乗るならもっとスマートな奴かと思ったもんだが」

冬馬「あー、おっさんが乗りもしないくせに買ったって奴を適当に貰ったからな。いや、確かにお気に入りではあるんだけどよ」

P「バイクなんて好きなのに乗れば良いんだよ。今度休みが合ったらツーリング行こうか」

冬馬「良いな。で、あんたは何乗ってんの?」

P「ワルキューレルーン」

冬馬「ワルキューレルーン?」

P「ははは、今度見せるよ」


376: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/15(日) 10:35:00.42 ID:zlekRLal0
冬馬「つーわけで、俺が送るからよろしくな」

亜真美あ「はーい!」

真「え?え?」

雪歩「冬馬君免許取ってたんだ」

冬馬「おう」

やよい「うっうー!初耳です」

冬馬「いやいや、お前にはバイクに乗ってるところとか見せたろ。前に長介たちにせがまれて」

伊織「はいはいはい!!色々言いたいことはあるけどひとまず車に乗りましょう!」

伊織「(何さらっと家族ぐるみみたいな反応漏らしてんのよコイツ)」

真「大声出してどうしたの伊織?」

伊織「なんでもないわよ!」

377: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/15(日) 10:35:36.87 ID:zlekRLal0
あずさ「うふふ~、男の人の隣に座るのって緊張するわねぇ」

美希「ぶー、美希も助手席がよかったな」

冬馬「全員シートベルト付けてるよな、出すぞ」ブロロロロ

真「……」

雪歩「……」

伊織「……」

やよい「うっうー、いつもと違う感じがしますー」

亜美「そうだNE」

真美「なんでだろう」

やよい「さあ?あ、ところで冬馬さん。皆の家わかるんですか?」

冬馬「!!」テイシャ

冬馬「……ふ、誰の家から行けば効率的なんだ?」

伊織「知らないのね」

冬馬「まぁ、それはな」

真「場所的には僕、伊織、亜美真美、あずささん、美希、雪歩、やよい。だよね?」

真美「あ、真美たち今日は雪歩お姉ちゃんの所にいくから抜かしていいよ」

やよい「う?」

378: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/15(日) 10:36:09.88 ID:zlekRLal0
美希「二人とも、なにかあるの?」

亜美「ん、うちの病院新しい入院棟を建てるんだって」

真美「で、何かの縁だからってお姉ちゃんの会社に頼んだらしくて」

雪歩「今日は家で仲良く新年会ですぅ」

冬馬「仲良いな」

亜美「提携がどーたらこーたらのせいでゆきぴょんって言えなくなったけど、お年玉が増えるから許してあげよう」

雪歩「ふふふ、朝方にお父さんがぽち袋用意してたし、期待して良いんじゃないかな」

冬馬「本当に仲良いな」

真美「いやぁそれほどでも~」

あずさ「……」クークー

美希「助手席で寝ちゃだめなのー」

やよい「あはは、お酒入ってるししかたないですよ」

冬馬「そうだよなぁ……高槻、後ろから指示してくれ」

やよい「はい!」

379: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/15(日) 10:36:48.01 ID:zlekRLal0
亜美真美「じゃあねーあまと-う!」

冬馬「せいぜい正月太りしろよー」

亜美真美「はーい」

雪歩「あの、ありがとうございましたぁ。良い御年を」

冬馬「おう、そっちもな」




やよい「いっきに静かになりましたね」

冬馬「だな。ほら、着いたぞ」

やよい「ありがとうございました」

冬馬「おう、お疲れ」

やよい「あの、あがっていきませんか?」

冬馬「元旦にお邪魔は流石に失礼だろ」

やよい「平気です!」

冬馬「そ、そうか?じゃあ少しだけ挨拶に伺うか」

やよい「是非!」


382: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/19(木) 06:44:07.05 ID:fK1ZqrFn0

やよい「ただいまー」

長介「おかえり姉ちゃん、兄ちゃんもおかえり」

冬馬「お前におかえりとかいらっしゃいとかって言われるのに、随分慣れちまったなぁ」

長介「ははは」

浩司「おにーちゃんだー!」

浩太郎「あけましてー」

冬馬「相変わらず元気だなー」ワッシャワッシャ

浩司「へへへへ」

やよい「ただいまー」

高槻父「おかえりやよい。冬馬君もいらっしゃい」

冬馬「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」フカブカ

父「こちらこそよろしくお願いします」フカブカ

母「あぁ冬馬君」

冬馬「明けましておめ」

母「良いの良いの、そんなにかしこまらないで。おせちあるから食べるでしょう?」

冬馬「いただきます」


383: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/19(木) 06:44:54.26 ID:fK1ZqrFn0

春香『のわの!』ドボーン!!

貴音『春香が絶妙な体勢で熱湯に!』

響『ま、まだ押してないだろ春香!落ちるな!!』

千早『ふーふー!!』ゴォォォォオ

響『千早、もう焚かなくて良い!もう十分熱湯だから!熱いから!!』

千早『ふーふー!!』シュゴゴゴゴゴゴゴォ

響『わかった!楽しいんだな!?火起こし、楽しくなっちゃってるんだな!?』

春香『あ、私的にはもう少し熱いほうが』ビババン

響『家風呂か!!』

冬馬「本当にこいつら仕事選ばないよなぁ」

やよい「うっうー、765は悪食ですから」ドヤァ

冬馬「それ、誉め言葉じゃないからな?」

やよい「!?」

浩司「間違ってるー」

浩太郎「間違ってるー?」

長介「間違ってるらしいね」

やよい「もう!」

母「ふふふ、皆お代わりいる?」

男勢「はい!」

384: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/19(木) 06:45:20.16 ID:fK1ZqrFn0
冬馬「ご馳走様でした」

母「はい、お粗末さまでした。お父さん、それでお酒はおしまいだからね」

父「はーい」

やよい「お正月だし、後一本くらいなら」

父「夜も飲むから大丈夫だよ」

冬馬「大丈夫……?」

母「良いの良いの、夜も飲むって言ってもどうせすぐに寝ちゃうんだから」

浩司「ねーねー、冬馬兄ちゃん遊ぼうよ!」

浩太郎「ねーねー」

冬馬「お、おいおい少しは休ませてくれよ」

父「仲が良いね。兄弟みたいだ」

やよい「……!」

冬馬「俺としても弟みたいな感じがしてますよ」

父「あはは。それならかすみは、さしずめ妹というところだね」

冬馬「そう、ですね。素直で可愛い妹かな」

かすみ「//////」テレテレ

やよい「」

冬馬「心配すんなよ高槻、お前も可愛い俺の妹だとおもってるさ」

やよい「妹!?」ガーン

父母「(あー」

やよい「うぅう」

冬馬「な、なんだよ不満か?でも、さすがに姉って感じじゃねえからなぁ」

父「鈍感だ」

母「鈍感ねぇ」

385: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/19(木) 06:45:49.67 ID:fK1ZqrFn0
冬馬「そ、そろそろお暇しようかな」

浩司「えー、泊まって行けばいいのにー」

冬馬「わりいな、明日は明日で用事があるんだよ」

浩司「そうなんだ、残念」

長介「お仕事ですか?」

冬馬「半分はな。事務所で新年会なんだよ、挨拶とかしねぇとなんねぇし、面倒でしょうがねぇよ」

やよい「そんなものが有るんですか」

冬馬「765にはないのか?」

やよい「はい」

冬馬「アットホームな事務所なのにな」

やよい「「お正月はお年玉だけあれば良いんだよキミィ」って社長から、さっきの番組前にお年玉貰いました。たぶん改まった挨拶が苦手なんだと思います」

冬馬「あー」

父「そうだそうだお年玉で思い出した。冬馬君、はい」

冬馬「え?いや、さすがにそれは遠慮させてもらいますよ?」

父「いつもお世話になりっぱなしだから、これくらい受けて欲しいんだよ」

父「今年もよろしくって意味でね」

母「貰っちゃってよ。どうせ持ってても酒に消えちゃうんだから」

冬馬「いや、しかしですね俺も社会人なわけだし」

母「かかしもしかしもないよ!子供なんだから遠慮しないで貰いなさい!!」

冬馬「は、はい!ありがたくいただきます!!」

父「(押し負けたね」

389: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/31(火) 00:45:18.60 ID:HAyl438S0


冬馬「ただいまー」

冬馬「なんて言っても誰もいねぇし、艦これ開くか」

冬馬「……」イキマスヨ?アカツキノスイヘイセンニショウリヲキザミナサイ!!

冬馬「あ!遠征出し忘れてる!!ついてねー!!新年早々ついてねーよ!!」ヒャッハー

冬馬「ううあー、色々精神力が削られてるぜ」

冬馬「まぁいい、島風のレベリングがてら演習見てみようか」

冬馬「ってクソが!低レベル旗艦に高レベル艦と潜水艦とかざけんなよ!!」

冬馬「失望しました神通のファンになります」ピンポーン

冬馬「?元旦のこんな時間に誰だ」テレビデンワー

北斗『チャオ☆』

冬馬「去れ」

北斗『酷くない!?』

390: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/31(火) 00:45:51.91 ID:HAyl438S0
北斗『暇だから遊びに来たんだけど』

冬馬「今艦これ中なんで困ります^^」

北斗『煽ってる?それ煽ってる!?』

冬馬「家にはテレビなんてねーぞ」

北斗『NHKじゃないから!!』

冬馬「じゃあ何の用だよ」

北斗『暇だから来たんだって!!合鍵で入ろうと思ったら電子ロックもされてるからPASS入れろって言われてさ』

冬馬「はぁ。俺のアドレス下四桁だから勝手に入れろよ」

北斗『オーケー』

391: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/31(火) 00:46:21.92 ID:HAyl438S0
北斗「さっきぶり。これお土産のハイチュウヨーグルト味ね」

冬馬「お、テンションあがるチョイスだな。まぁ二箱買ってまだ残ってるんだけどよ」

北斗「買いすぎだろ」

冬馬「別に良いじゃねえか、美味しいんだから」

北斗「……」

冬馬「制空値はこのくらいかなー」

北斗「楽しい?」

冬馬「半分作業だな。嫁が居れば神だし、居ないなら糞だと思うぜ」

北斗「嫁ねぇ。冬馬は公式ツイッターでもその話してるけど、社長には何も言われなかったのか?」

冬馬「おっさんも提督だから大丈夫大丈夫」

北斗「へ?」

冬馬「どの海域でもルート固定艦以外は睦月型なんだよなぁ……あの愛の深さ、見習うべきか」

北斗「(わからないんだよなぁ」

392: ◆HyZk02P5Ec 2015/03/31(火) 00:48:28.37 ID:HAyl438S0
北斗「そ、それはそうと冬馬」

冬馬「ん?」

北斗「前に生っすかで社長達が言っていたこと覚えてる?」

冬馬「あー、なんだったか……確かアイドル募集のお知らせだっけか」

北斗「そうそう」

冬馬「それが何なんだよ」

北斗「実は、そのメンバーが確定したらしいんだけど、そのお披露目が半年後に決まったんだよ」

冬馬「半年?早いな」

北斗「だよな。でさ、そのお披露目の前に俺達の誰かと765の誰かが出張っていって、アドバイザーみたいなことをやるんだって」

冬馬「アドバイザー?そんな暇あんのかよ」

北斗「それに集中させるため、スケジュールは真っ白にするらしいよ」

冬馬「……俺達にそこまでさせんだし、すげーアイドルの卵なんだろうな?」

北斗「名コンビって言われてたらしい社長達が選んだんだから、それなりではあるんじゃないかな」

冬馬「んー、確か高木社長がティンと来た子を引っ張ってきて」

北斗「黒井社長が育てるスタイルだったみたいだね」

冬馬「まぁ765のアイドル全員、あの人がスカウトしたってんだもん見る眼はすげえーよなぁ」

北斗「僕ら自身鍛えられたんだし、黒井社長は指導力はあるしねぇ」

二人「……」

冬馬「うかうかしてらんねーぞ!」

北斗「正月終わったら、はやめにレッスンを開始しよう」

冬馬「おう」

396: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/04(土) 21:39:58.03 ID:9+5qRqN70
黒井『というわけで冬馬、お前休み明けからむこうに出向け』

冬馬「なんでこんな夜中に来るんだ……」

黒井『ウィ、お前にはアドヴァイザーとして346プロに行ってもらおうと』

冬馬「そーじゃねぇよ!何とち狂って夜中の二時に来たんだって言いたいんだよ!!ピンポンピンポン鳴らしやがって!!警備呼ぶぞ!?」

黒井『私所有のマンションだぞぉ?捕まるものかぁぁ』

冬馬「あ、すんません遅くに。五十階の天ヶ瀬ですが」

黒井『まてまてまて社長を前科持ちにするつもりか!?』

冬馬「なら違う日に来いよ!むしろメールで知らせろって」

黒井『……』

冬馬「じゃあな」

黒井『まて!』

冬馬「なんだよ」

黒井『泊めろ』

冬馬「はぁ!?なんでだよ、オッサンちこっから近いだろうが」

黒井『鍵忘れた、そして家内は寝ていて起きない』

冬馬「…………はぁ、今そっち行くから待ってろ」

397: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/04(土) 21:40:30.83 ID:9+5qRqN70

黒井「いやぁ実に良い眺めだなぁ」

冬馬「そうだな。最初は高すぎて落ち着かなかったが、慣れればそれなりに楽しめるぜ」

黒井「それはよかった」

冬馬「まぁ、いまでも地震の度にびびってるけどな」

黒井「このマンションは免震対震の技術の粋が集まっている。土地自体にもしっかり対策をしているから、あの規模の地震が来ても安全だぞ?」

冬馬「それは此処に部屋貰った時に聞いたから分かってっけどよ………よし、布団は敷いたが毛布とか掛け布団はそこの棚から勝手に取ってくれ」

黒井「ウィ。そうだ冬馬、明日の朝は私が招待してやろう」

冬馬「はぁ?明日は親戚に挨拶行くから無理だって前から言ってんだろ」

黒井「朝からか?」

冬馬「いやまぁ十時くらいまでは平気だけどよ」

黒井「ならそれまでに済ませるからいいだろう?」

冬馬「そうか、ならお言葉に甘えるぜ」


398: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/04(土) 21:41:13.83 ID:9+5qRqN70

冬馬「おっさんでもこういう店入るんだな」

黒井「ファミレスでもたまには良かろう。あぁ私はこのアサリのシーフードスパとドリンクバーで」

冬馬「俺はグリルチキンAライスセット」

黒井「……」

冬馬「飲み物持ってくるが、何にする?」

黒井「ホットコーヒー」

冬馬「オーケィ」


399: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/04(土) 21:42:11.25 ID:9+5qRqN70

冬馬「……」

黒井「最近調子はどうだ」

冬馬「悪かねぇよ。新曲も決まってるし、木星日和も聴取率平均1%で良い水準キープしてる」

黒井「プライベートのことだ」

冬馬「あんたがそういうこと聞いてくるなんて珍しいじゃねぇか」

黒井「ふん、たまにはな」

冬馬「そっちも悪くねぇさ」

黒井「そうか……何か困ることとかはないのか?」

冬馬「ねぇよ。そもそもこんな都会のど真ん中で何かに困るなんて………なぁ親元離れての一人暮らし、なんてのに寂しい気分なんて出ねーから気にしなくて良いんだぜ?」

黒井「そうもいかん。お前の父親にはそれなりに世話になったからな、気にしないと奴に顔向けできん」

冬馬「そうかよ………まぁ一応、感謝はしてるんだぜ?」

黒井「……」

冬馬「おっさんには色々便宜図ってもらってるしな」

黒井「そらはお前が961の顔とも言うアイドルだから」

冬馬「へっ、だからってわざわざこんな日に泊まりに来るかよ。おおかた、俺が朝飯食わずに親戚んとこの行くんじゃないか心配だったんだろ?だからわざわざあんな来かたしたんだ」

黒井「ノーコメントだ」

冬馬「そうかよ」

400: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/04(土) 21:43:27.93 ID:9+5qRqN70


冬馬「ご馳走様でしたっと」

黒井「安い店もたまには良い物だ」

冬馬「店先でそれを言う度胸はすげーよ」

黒井「事実だからな………私はここで帰るが、お前も気をつけて行くのだぞ?」

冬馬「わかってるよ」

黒井「ではな」

冬馬「まったく、情が深いんだか冷徹なのかわかんねぇ男だよなぁ」


407: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:24:50.76 ID:449ZzfGy0

冬馬「毎度のことながら、東京から広島まで一時間半で来ちまうんだから飛行機ってすげぇよなぁ」ピンポーン

親戚「はいはーい」ガチャ

冬馬「どうも」

親戚「あら、冬馬君いらっしゃい」

冬馬「あけましておめでとうございます」

親戚「挨拶は中で、ね?ほら入って入って、お父さんももう来てるから」

冬馬「はい、おじゃまします」

冬馬父「やぁ冬馬、元気そうでなによりだ。あぁ、この酢の物美味しいなぁ」モグモグ

冬馬「親父も相変わらず食い意地張ってて何よりだよ」

親戚「ふふ、あなたのお父さんは嬉しそうに食べるからつくり甲斐があるわぁ。家の人も見習って欲しいんだけど」

親戚夫「ん、んっ!」

親戚「下手なごまかしねぇ」

冬馬「あははは」

408: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:25:29.71 ID:449ZzfGy0

親戚「今日はゆっくりしていけるの?」

冬馬「いや、夜には会社のプロダクションの新年会があるから少ししたら直ぐ東京に戻る感じっす」

親戚「そうなの……あの子もここで貴方に会えるのを楽しみにしていたんだけれど、帰れなくてねぇ」

冬馬「」ドキッ

親戚「仕方ないわよね」

冬馬「え、えぇ……ところで、その」

親戚「あぁ、あの子はねぇ………ふふふ、どこに居るかは内緒よ」

冬馬「内緒?」

親戚「うん、内緒。結構早めに会えると思うから、それまでのお楽しみかしらね」

冬馬「?」

409: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:26:29.45 ID:449ZzfGy0

冬馬「じゃあ親父、俺は帰るからな」

冬馬父「気をつけて帰るんだぞ」

冬馬「おう」

親戚夫「冬馬君」

冬馬「はい?」

親戚夫「こいつと僕達からの新年祝い(笑)が君の家に居るからさ、仲良くしてやってよ」

冬馬「居る?仲良く?って、犬猫か何かですか?」

親戚夫「そんなものだよ。じゃあ、時間が有ればまた来なさい」

冬馬「はぁ、お邪魔しました」


410: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:26:56.34 ID:449ZzfGy0


黒井「新年に入ったからといって、年度が終わったわけではない。一年の締めくくりは三月だから、それを意識して明日から休日明けまでを過ごして欲しい」

黒井「……堅苦しい挨拶は此処までにして乾杯しよう」

黒井「では冬馬、我が黒井プロの顔として貴様が音頭を取れ」

冬馬「ふぁん?」モグモグ

黒井「何頬張ってるか貴様あああ!!」

冬馬「いやだって腹減ったし」

黒井「フリーダムか!貴様フリーダムなのか!?」

一同「www」

冬馬「あー、んん。じゃあかんぱーい」

一同「乾杯!!」

黒井「緩すぎだろう……」

411: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:27:39.23 ID:449ZzfGy0


翔太「で、広島行って直ぐにまた戻って来たの?」

冬馬「まぁな」

北斗「まめだねぇ。明日明後日くらいに改めて行けば、落ち着けたんじゃないか?」

冬馬「親父が今日くらいしか空いてないみたいだったから、しかたねぇさ……ん?」

後輩女「天ヶ瀬さん、新年おめでとうございます!」

冬馬「おう、おめでとな。あー、そういやお前年末のフェスでDランクに上がったな」

後輩女「え?なんで知ってるんですか?」

冬馬「ビデオで見たからな」

後輩女「あ、あの」

冬馬「ははは、駄目出しなんてしねーよ。半年前、養成所出た頃に比べりゃすげぇよくなってたし、この調子で頑張っていこうぜ」

後輩女「はい!ありがとうございます!!」



412: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:28:40.08 ID:449ZzfGy0

後輩男「冬馬先輩おめでとうございます!」

冬馬「おめでとう。まだ少し高音がブレてっから、少しずつ消して行けよ」

音響係「天ヶ瀬さんおめでとうございます」

冬馬「はい、おめでとう。最近ライブとかで良い音出てるんで、これからもよろしく」

翔太「……冬馬君人望あるねぇ」モグモク

冬馬「そうかぁ?普通こんなもんだろ」モグモグ

北斗「いやいや普通は、スタッフやら後輩やらがわざわざ来ないだろ」モグモグ

冬馬「んー、つっても現場じゃまかせっきりで話もしねぇし、仲良くもねぇし、人望って言われてもなぁ」

翔太「(後輩からしたら、自分の昇格を知ってくれてるってだけで嬉しいんだろうけどねぇ」

北斗「(当然のように誉めるし、アドバイスもするから親しみというか頼りにされてるんだろう」


413: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:29:13.31 ID:449ZzfGy0


冬馬「もう十一時か。翔太、俺は帰るぜ」

翔太「え?黒ちゃんに言って行かないの?」

冬馬「此処からでもわかるレベルで泥酔してんだぞ?近づかないほうが得策だろ」

翔太「あー」

冬馬「つーかお前ももう帰れよ」

翔太「北斗君が送ってくれるって話だったから待ってるんだけどね」

冬馬「………」

北斗「ねぇ、君。かわいいね、名前は?あぁ名前までかわいいなんて反則だよ」

冬馬「あの馬鹿……」

翔太「だから僕はもう少し居るよ」

冬馬「そうか。じゃあまた今度な」

翔太「ばいばーい」

414: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/09(木) 00:29:41.02 ID:449ZzfGy0


冬馬「五十階だってのに十秒で着いちまうのか。エレベーターもすげーよなぁ。高性能機械の塊だぜ」

冬馬「それに改めて考えると、俺がトップアイドルだからってフロア丸ごと突っ切った部屋ってのも凄まじいもんがあるよな。エレベーターが玄関に直結してるなんてそうそうねぇだろ」ドアバタン

冬馬「ん?………女もんの靴?それになんか良い匂いがするな」クンクン

冬馬「警備がいてPASS認識が必要なんだし泥棒なわけねぇだろうが、誰だ?」

冬馬「誰か居るのかー!?」オオゴエー

??「はーい、今行きます」

冬馬「普通に返事されたぞ……って、はぁ!?」

??「お久しぶり冬馬君。いえ、お帰りなさいの方が良いのかしら?」エプロンオタマ

冬馬「みみみみみみみみみみみ、美波ちゃん!?」

美波「?」

424: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/12(日) 08:15:32.68 ID:gQr4h47L0

冬馬「み、美波ちゃんはどうして此処に?」

美波「私が借りていたアパートが大規模改装されることになってね、落ち着いて住めるようになるのが二ヶ月くらい先だって言われたの。そこまで時間が空いちゃうなら、いっそ引っ越そうって思ったんだけど……」

冬馬「けど?」

美波「なかなか条件の合う部屋がなくて。それでお父さんに相談したら、おじ様から「見つかるまで冬馬の家にあがっちゃいなよ」って言われたらしくて」

冬馬「oh……(親父ナイス、だ!」

美波「それで、しばらく話がなかったからやっぱり無謀だったのねって考えてたんだけど、今日の朝になってプロ……知り合いの方の友人だって言う黒井?さんがここまで連れてきてくれて「ウィ、冬馬なら大丈夫大丈夫」って」

冬馬「そうだったのか(おっさんが朝あぁしたのは、これのためでもあるのか?」

美波「でも、迷惑になるなら直ぐに出て行くよ?冬馬君の都合は全然聞いてなかったし、今此処に居るのも本当ならあれなんだし」

冬馬「迷惑だなんて感じねぇよ、いっそ此処から通い続ければ良いじゃねかって思うくらいだしな!!!」

美波「ふふ、冬馬君は優しいね」

冬馬「///」

美波「部屋の都合が付くまで、お世話になります」ミツユビ

冬馬「お、おう。(出来るだけ長期間)ゆっくりしていってくれ」

美波「そうそう、冬馬君って結構ご飯食べるのに出先じゃあまり食べないでしょう?一応軽めにお夜食作っておいたんだけど、食べる?」

冬馬「いただきます!!」

425: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/12(日) 08:16:01.43 ID:gQr4h47L0

冬馬「うまいな……」

美波「本当?」

冬馬「あぁ。一人暮らしだと料理も上手くなるのか?」

美波「そうね、私の場合は周りに飲食店がなかったから手作りしていたけど、お惣菜が売ってるんなら買っちゃうから上達しないんじゃないかしら」

冬馬「そんなもんか」

美波「冬馬君はどうなの?なんだかんだ言って一人で居るのも長いでしょう?」

冬馬「基本的に煮るのと炒めるのくらいしか作んねーから、上手くなんねぇよ。サラダはコンビにで買っちまうし」

美波「それでも作りはするのね」

冬馬「一々ファミレスとかに行くと、馴染みが出来ちまうだろ?そうなるとそこに俺のファンとかが押し寄せる可能性があるから、出来るだけ外で食うことはしないようにしてる」

美波「栄養のバランスは取ってる?」

冬馬「野菜肉魚をモリモリ食ってしっかり動く、これアイドルの基本な」

美波「基本」

冬馬「アイドルは体が資本だからな………」

美波「そうかぁ」

426: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/12(日) 08:16:29.05 ID:gQr4h47L0

美波「お風呂も沸いてるから、先に入っちゃって?」

冬馬「いや美波ちゃんが先に入れよ。男の後なんて嫌だろ」

美波「私はシャワーで済ませるから大丈b」

冬馬「女の子が体暖めないでどうすんだ」

美波「でも家主より先に入るのは」

冬馬「デモもストもねぇよ。俺が良いって言ってんだから、先入れよ」

美波「……」

冬馬「……」

美波「じゃあ、お言葉に甘えて先いただきますね」

冬馬「あぁ」



冬馬ツイ『可愛い(迫真)』

427: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/12(日) 08:16:59.99 ID:gQr4h47L0


美波「ふぅ」ジョウキシタハダー

冬馬「///」ドキドキドキドキドキry

美波「んく、んく」ミズヲノムジグサー

冬馬「//////」ドキドキry

美波「はぁ、気もちよかったぁ」ハニカミ

冬馬「////////////」ドry

美波「?どうかした?」

冬馬「い、いいやぁ何でもねぇよ(胸元見えてるんだよ!!良いなチクショウ、そこの水滴俺と代われ!!!」

冬馬「ゴホンゴホン!あー俺もシャワー浴びてくっから、先寝てていいぜ」

美波「はい、お休みなさい冬馬君」

冬馬「………こういうの良いナァ」

435: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/13(月) 20:48:28.70 ID:yhIvRW0w0


冬馬「さて、仕事だ。今日から仕事だ、そうさ仕事だ」

冬馬「あれから三日……短いようで長かった。だが今からは仕事で遅くまで家あけるし、美波ちゃんもなんか大学以外に用事あるらしいからそこまで心臓に悪くはないはず」

冬馬「料理の腕が変わらないことに気付いたから一緒に料理、とか、ルームランナー終わりに上脱いでリビングでたら鉢合わせ、とか、もうそういうのは起こらないだろう」

冬馬「よし!後顧に憂いはないぞ、いざ行かん346プロへ!!」






武内「お待ちしておりました、天ヶ瀬さん。346プロの武内と申します、これからよろしくお願いします」ズモモモモモモモモ

冬馬「おお、こっちこそ(コイツ、出来る!!」

436: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/13(月) 20:48:56.73 ID:yhIvRW0w0


武内「時間まで少し時間が有りますし、よろしければ346を案内いたしますが?」

冬馬「頼む」

武内「ではこちらへ、先ずは外の施設を説明します」

武内「346プロへの入り口は主に三つ。一般のお客様と社員が来社してくる正面玄関、関係者や顔の売れているアイドル・タレントが入る南口。そして荷物を搬入する裏門」

冬馬「俺は南口か?」

武内「はい、警備員にこちらを提示していただければ直ぐにはいれますので」カード

冬馬「どうも」

武内「いえ。では続けます。敷地内にはカフェや噴水、小さいながら公園もあり、待ち時間は自由に過ごしていただいて結構です」

冬馬「はぁ、すげぇなぁ。うちのビルと大差ないぜ」

武内「346プロは、961プロと同じくブラックウェルカンパニーを親会社にしていますからね。社員の健康管理や職場環境には気をつけています」

437: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/13(月) 20:49:48.08 ID:yhIvRW0w0

武内「続いては内部です。おそらく天ヶ瀬さんが主に訪れることになる本棟ですが、此処は全十階丸ごとプロダクションとしての機能を有しています」

冬馬「丸ごとって言うと……?」

武内「一階はロビーですね、受付も此処でお願いします。二階には来客……そうですね、番組の打ち合わせに来られる方、記者の方などを迎える応接室がいくつもあり、総務課の事務所もこの階にあります」

武内「天ヶ瀬さんにはアドバイザーとして、取材などに付き添って貰う可能性もあります」

冬馬「なるほど」

武内「三階から四階に掛けてはジム。五階と六階がレッスンルーム。七八とプロジェクト毎の控え室があり、九階が衣裳部屋。十階にはサウナやエステ、リクライニングルームが完備されていますが……」

冬馬「346には女性アイドルしかいないから、俺は行かない方がいいんだろ?」

武内「はい。申し訳ありませんが、汗を流されたい場合は西棟の八階にある浴場をご利用ください」

冬馬「オーケィ」

武内「……では、案内もあらかた終わりましたし、アドバイスしていただくアイドル達を紹介しましょう。私達が向かうのは八階です」

冬馬「わかった」

438: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/13(月) 20:50:15.05 ID:yhIvRW0w0



??「魚はいやにゃー!!」

??「ミク、好き嫌い、ダメです」

??「地獄の飢餓に見舞われし迷い子よ、照覧あれ!(食べたくても食べられない人もいるんですよ!」

??「美波さん、お菓子食べます?」

??「いただくわね」





冬馬「……濃いな」

武内「皆さん、笑顔の似合うアイドル達です」

冬馬「良い言葉だよな、笑顔」

武内「はい」

443: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/18(土) 08:22:18.15 ID:lYp7jwWG0

武内「というわけで今日から皆さんのアドバイザーとして半年付いてくださる、天ヶ瀬冬馬さんです」

冬馬「よろしく(なんで美波ちゃんが此処に!?」

美波「……え?え?」

蘭子「天上より舞い堕ちる孤高の惑星!!【ジュピターの人だぁ!】」

みりあ「わぁ!凄い凄ーい!!」

みく「うにゃー!冬馬君だー!!」

李衣菜「うわー!トップアイドルだよみくちゃん!」

きらり「ジュピターだって、すごいにぃ!」

莉嘉「うんうん☆」

杏「あーうんすごいねー」

卯月「かっこいいなぁ」

智絵里「うん……」

かな子「お、お菓子持ってて怒られないかな?」

未央「大丈夫っしょ!でも、いやぁ今をときめくアイドルがアドバイザーだなんて、太っ腹だね!」

アーニャ「ダー、とてもすばらしいこと、ですね」

凛「……ねぇプロデューサー」

武内「はい、なんでしょうか渋谷さん」

凛「この人誰?」

デレラ「え!?」


444: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/18(土) 08:22:48.79 ID:lYp7jwWG0

未央「しぶりん知らないの!?」

凛「うん」

卯月「あの、最上位アイドルのジュピターですよ!?」

凛「う、うん」

李衣菜「あの天海春香に次ぐ、トップアイドルだって」

凛「いや、私スカウトされるまでアイドルに興味なかったから、名前を言われても」

冬馬「……」ボウゼン

武内「すみません」

冬馬「気にすんなよ、俺は俄然やる気が出てきたぜ?俺達を知らない奴が居るってことは、逆に延びシロがあるってことだからな!」

杏「あついなぁ、修造かよぉ」

美波「松岡さんと同じあつかいなの……?」

冬馬「(なんか言ってるけど気にしないぜ!)よし、アドバイザーとしてビシバシ見てやっから、気合入れて頼むな!」

デレラ「はい!」

445: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/18(土) 08:23:16.75 ID:lYp7jwWG0



美波「冬馬君がアドバイザーだって、物凄く驚いちゃった」コソコソ

冬馬「いや、俺としては美波ちゃんがアイドルになるほうがびっくりなんだけどよ」コソコソ

美波「良い笑顔だからアイドルになりませんかって言われちゃったから、やってみようかってね」

冬馬「まぁ頑張れば良いさ、俺もフォローしてやるよ……贔屓にならない程度にだけどな」

美波「うふふ、頼りにしてるわね」ニッコリ

冬馬「おう///」

莉嘉「二人とも妖しいー!」

未央「みなみんがあんなに人に近づいているなんて、珍しいね」

アーニャ「仲良しなのは良い事だと、思います。ミナミのулыбка、あぁ、笑顔は可愛らしいです」


446: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/18(土) 08:23:43.09 ID:lYp7jwWG0


武内「では、そろそろもう一人の方も到着する予定ですので、私は迎えにいきますが……あとをよろしくお願いします」

冬馬「わかった…………よし、とりあえず今日は見ているだけに徹するから、いつも通りトレーナーの指示に従って行動してくれ」

卯月「頑張ります!」

冬馬「島村は元気だなぁ」

卯月「はい!島村卯月!笑顔と明るさだけは負けませんから、ブイッ!」

冬馬「その意気だ、気張れよ」

450: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:25:53.45 ID:Yv34l/tZ0


マストレ「ワンツースリーフォー!ワンツースリーフォー!ワンツー、三村遅れてるぞ!」

かな子「はいぃ!」

マストレ「本田ぁお前は先走りすぎ!双葉は器用にだらけるな!!」

未央「はい!」

杏「はぁい」

冬馬「……(こいつら、レッスン始めた時期バラバラなんだよな?」

マストレ「テンポあげてけー!」

デレラ「はい!」

冬馬「(平均的にそれなりのレベルには達してんのな。Eは楽に飛び越えそうだが……Dランク相当かね」

冬馬「(渋谷、前川、アナスタシア、美波ちゃん、諸星、双葉が上。島村と神埼が普通で他が少し劣るくらいだが、これは体力的なものが大きいか?」

マストレ「本田ぁ!!」

未央「はいぃぃ!!」

冬馬「(本田は、少し焦りすぎ。そこを見てやればグッと良くなるだろうな」

451: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:26:36.42 ID:Yv34l/tZ0

マストレ「終了!」

デレラ「はぁぁぁ」

マストレ「しっかりクールダウンしとかないと、後に響くからな」

冬馬「マストレさん」

マストレ「なんだ?」

冬馬「誰にどういう指導するつもりとかってあるか?」

マストレ「?お前がアドバイザーとして付くんじゃないのか?」

冬馬「いや、俺も本格的に教えることなんてしたことねぇからさ。プロの方向付けを聞いて、それに合わせて出来る範囲で口出ししようってな」

マストレ「ふ、トップアイドルなのに謙虚じゃないか」

冬馬「まぁアイドルの資質と指導者の資質はちげーからな」

マストレ「なるほど。プランについてはまだ白紙に近いな。各人ユニットなのかソロなのかも企画段階だし」

冬馬「企画段階……」

マストレ「しばらくは基礎体力づくりと、既存曲の振り付け練習だな」

冬馬「オーケィ、理解したよ」

452: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:27:06.72 ID:Yv34l/tZ0

凛「マストレさんにタメ口聞いてる……」

杏「怖いもの知らずだねぇ」

きらり「でもでも、仕事の出来る男の子って感じで、素敵だよねぇ?」

蘭子「己が宿命に導かれし星は、かくも絢爛に光差すのか!【アイドルとして成長すれば、ああなれるのかな……】」

智絵里「はぁ、はぁ」

美波「大丈夫?」

智絵里「へ、平気です、これくらい」

杏「あんまり無理すると疲れるし、ほどほどにねぇ?」

453: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:28:24.44 ID:Yv34l/tZ0

冬馬「見るに徹するとか言っといてあれだが、一つアドバイザーとして命令するぜ」

デレラ「?」

冬馬「レッスン帰り、必ずジムに寄ってマラソンマシンを三十分走らせること。柔軟を朝と風呂上りに十分ずつやること。以上だ」

みく「体力づくりなのにゃ?」

冬馬「あぁ。スタミナがもたねぇとまともなパフォーマンスなんざできねぇからな。一二曲歌うだけなら今でも……まぁ行けない事もないわけじゃないだろうが」

未央「ライブは通しだもんねぇ」

きらり「いっぱい、いっぱい!ハピパピするには必要だもんにぃ!」

冬馬「そうだな」

アーニャ「頑張りましょう、ミナミ」

美波「えぇ!」

454: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:32:37.29 ID:Yv34l/tZ0



美嘉「うぅぅぅ凹むなぁ」ガチャ

武内「えっと……」

美希「ミキはこれでもトップアイドルだから、あれは仕方ないって思うな。えっと……」

美嘉「城ヶ崎美嘉だよ」

美希「ミキは色々頑張ってきたから此処まで来れたんだと思うから、美嘉も頑張ってね」

美嘉「あ、うん、精進します」

冬馬「おぉ765からは星井か」

美希「あ!冬馬なのー!!」ダキツキ!

冬馬「よう」ウケトメ

美波「あら?」

卯月「だ、大胆ですね」

未央「ねぇしぶりん?」

凛「星井美希は知ってるけど……」

美嘉「」グサッ

莉嘉「うわー!美希ちゃんだ!!かわいいー!!カリスマみたいー!!」

美嘉「」グサッグサッ

武内「あの、その」

きらり「きゃわいい服きてるねぇ!」

美希「ありがとうなの!その服も可愛いと思うな!」


455: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/19(日) 11:33:27.05 ID:Yv34l/tZ0


蘭子「プロヴァンスの風よ【あの、プロデューサー?】」

武内「はい、何でしょうか神崎さん」

蘭子「何ゆえ其の者の魂は、色深き暗黒に陥っているのだ【どうして美嘉さんはあんなに落ち込んでるんですか?】」

武内「耳を貸してください」

蘭子「」コク

武内「最初、城ヶ崎さんが正面玄関前に居てたくさんの人に囲まれていたのですが、星井さんがたくさんのファンを引き連れて歩いて来た途端に皆さんそちらへ行ってしまいまして……」

蘭子「あー」

武内「Sランクでも上位にいるアイドルとAランクアイドルではそういうこともあるとは思うのですが、二方ともカリスマで鳴らしていますし、多少は意識してしまうのでしょうね」

蘭子「左様か【なるほどー】」



463: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/22(水) 20:36:06.11 ID:8X+Gf+z70
未央「仲良いの、テレビの中だけだと思ってた……」

冬馬「他がどうかは知らないが、少なくとも俺達や765の連中はキャラ作ってねぇからな?」ギュー

美希「キャラを作るアイドルなんて、そもそもたいしたことないって思うな」ムギュー

みく「耳が……」

李衣菜「痛い……」

杏「いやぁ杏も実はキャラでだらけてるんだよねぇ。だからこういう風になるのもしかたないしかたない」ゴロネ

きらり「んーもう杏ちゃん!あんまりそういうこと言っちゃめー、だよぉ!?」

アーニャ「キャラを、作る??」

美波「そうね。たとえばなんだけど、本当は大人しい子が元気溌剌!っていう性格を装っていたりすることを言うの。猫を被る、ともいうわね」

アーニャ「猫……ダー、ミクのこと、ですね!」

みく「み、みくは何といわれようと猫アイドルやめないからね!?」


464: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/22(水) 20:36:47.09 ID:8X+Gf+z70

凛「仲良いのはわかったけど、お昼にしない?午後からもレッスンあるんだし」

かな子「そうだね、お腹もすいたし」

美波「今日は冬馬君も美希ちゃんも合流したし、皆で食べましょうか」

莉嘉「莉嘉ね、ハンバーグ食べたいなぁ」

卯月「たしか下のカフェってそういうのも置いてありましたよね、そこにしましょう!」

美希「楽しみなの」

杏「きらりー運んでー」

きらり「おっすおっす!任せるにぃ!!」カツギアゲダッシュ!!

杏「あはは、杏は荷物じゃないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

智絵里「もう行っちゃった」

冬馬「あの二人が一番仲良いんじゃないのか?」

465: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/22(水) 20:37:24.07 ID:8X+Gf+z70

美希「んんんん!おにぎり美味しいのぉぉぉ!!」

卯月「み、美希ちゃんそれ七つ目ですよ?」

美希「梅とおかかとから揚げと塩しゃけは別腹って言葉、卯月は知らないの?」

卯月「聞いたことないですけど、あるんですか?」

凛「いや、聞いたことないかな」

未央「飽きないのかな」

冬馬「コイツはおにぎりとイチゴババロアさえあれば十分な奴だからな。むしろそれしか食わない」

美希「そういう冬馬だってメロンソーダばっかり飲んでるし。たまに食べに行ってもパンとか素うどんとか……飯食え飯、なの!」

冬馬「米は朝晩食ってりゃ、そんなバカスカ食わなくても大丈夫なんだよ。逆にお前の七つとか燃費悪すぎだろ、ディーゼルか」

杏「燃費云々いったらご飯なんて食べられなくなーい?杏なら、飴だけ舐めてあとは寝てすごしたいなぁ」

冬馬「燃費以前のもんだいじゃねー?」

美波「私は三食ご米が良いかな。力が沸いてくるようで」

アーニャ「味噌汁、漬物、美味しいですね。納豆は苦手、です」

みく「あーほら莉嘉ちゃん、ソースが垂れてるにゃ!」

莉嘉「どこどこ!?」

みく「ここ」フキフキ

きらり「姉妹みたいだにぃ」

美嘉「あはは、そうだね。妬けるなぁ」

466: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/22(水) 20:38:22.14 ID:8X+Gf+z70


李衣菜「んーやっぱりコーヒーはブラックだね!ロックだもん」

凛「とかいってミルク増し増しなのを私は知ってるよ」

李衣菜「え!?」

みりあ「李衣菜ちゃんの飲んでるコーヒーってあっまーいんだよね!」

杏「正直あれ、MAXコーヒーより少し苦いくらいだよね」

李衣菜「凛はともかく、みりあちゃんも杏ちゃんも何で知ってるの!?」

杏「飲んだし」

みりあ「飲んだもん」

李衣菜「たまに減ってるのは二人の仕業か!」

蘭子「いと黒き宝玉は無意味!新緑の焔こそが我が身に紅蓮の力をもたらすであろう!!【コーヒーはあまり……私は緑茶のほうがポカポカして好きですね】」

美希「蘭子は何を言っているの?」

冬馬「さぁ?」

蘭子「あうぅ……」ションボリ

武内「神崎さんは緑茶が好きだといっていますね」

蘭子「!!」パァァァ!

美冬「(かわいい」

472: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:46:34.49 ID:cETeJeHi0

冬馬「ところで、午後からの予定はどうなってんだ?」

みく「どーもこーも、あと二十分もすればレッスン開始にゃ」

冬馬「だったらこんなところでのんびりしてねぇで、さっさと行けよ」

みりあ「五分前行動じゃないの?」

冬馬「五分で柔軟体操が出来るわけねぇだろ。予定時刻より先に準備済ませて、レッスン開始時刻にトレーニングメニューを始める……これが基本だぜ?」

冬馬「これまで違ったってんなら、今日からそうなるんだよ」

凛「そういうことなら」

未央「皆行こう!」

蘭子「いざ往かん我が居城へ!」

アーニャ「ダー」

美波「ほら、杏ちゃんも」

杏「うーん、これはなかなか面倒な匂いがするなぁ」



473: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:47:47.63 ID:cETeJeHi0

美希「卯月は隣を気にしすぎじゃないかな?」

卯月「はいぃ」

美希「あと、振り付けは頭で考えるんじゃなくて身体で覚えたほうが良いの。ある程度は頭に残してもいいけど、それは指先のポージングとか胸の反らし具合とか、体調で変わっちゃうやつだけね」

未央「さ、最初から難しい注文だ」

美希「ミキみたいになんでも直ぐに出来ちゃうなら気にしないでもいいけど、普通の人はそんなに凄くないから、始めに100を目指さないとね」

美希「ミキは50でいいかなーって思えば45になるけど、皆が50でいいかなって思うと20くらいしか達成できないだろうし」

蘭子「……」

冬馬「コイツは規格外の天才だから、最初の振り付け云々だけ聞いとけ」

美希「むー、今のミキならちゃんと練習するよ?ノスタルジアだって二時間も練習したし!」

美波「そ、それで練習になっちゃうんだ」

冬馬「二回踊れば完璧、客前で踊れば最高の出来。そんな奴だったしな、前の星井は」

474: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:48:19.76 ID:cETeJeHi0


みく「でも、やっぱり二時間は少なくないかにゃ」

李衣菜「そこは才能なんだろうなぁ」

冬馬「才能の量や質は、足掻いてもどうにもならんだろ。お前達はお前達にある才能分で努力しろよ」

凛「冬馬はどうなの?やっぱりそれくらいで終わっちゃう?」

冬馬「俺だって二回三回で覚えられるさ。完璧とは行かないけどな」

莉嘉「すごいね!」

冬馬「お前らもそうなんないとな……ほら、インターバル終わりだぞ、三村起きろ!!」

475: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:49:02.35 ID:cETeJeHi0

武内「皆さん今日もお疲れ様でした」

きらり「とーっても、楽しかったにぃ!」

武内「それなら幸いです」

みりあ「あのねあのね、プロデューサー!」

武内「はい」

みりあ「美希ちゃんね!かっこいいんだよ!?こう、すぱーって!」

武内「彼女はダンスも出来ますからね。ぜひ参考にしてください」

蘭子「プロヴァンスの風よ!」

武内「新しいスケッチブックは此処に」

蘭子「わぁ!」キラキラ

アーニャ「プロデューサー、人気ですね」

美波「ふふ、そうね。優しい人だから、やっぱり皆気を許しちゃうのかな?」

アーニャ「ミナミは、どうですか?プロデューサーのこと好きです?」

美波「えぇ、私も好きよ」

冬馬「……」ム

美希「冬馬?」

冬馬「あ?」

美希「な、なんでもないの(なんなのなの?」

476: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:49:45.57 ID:cETeJeHi0

美希「というわけでフェアリー会議なのー!」

響「ドンドンパフパフ!」

貴音「……貴方達はどうしてこう私の家に潜り込めるのですか。第一、夜分に家主に断りもなく」

美希「二郎のお土産あるけど?」

貴音「良く来てくれました二人とも。お待ちしておりましたよ!!」

響「んで、急にF会議を開くなんていってどうしたんだ。美希はしばらくスケジュールに絡まないじゃないか」

美希「由々しき事態が発生したの。これは二人の意見を聞かないと治まりきかねぇの!」

貴音「気に入った口紅でもありましたか?」

響「おにぎり用に注文してた米がまずかったとかか?」

美希「口紅はまとめ買いしたし、ミキマイは凄く美味しかったから良いの!問題は冬馬!」

響「相変わらず冬馬の話か」

貴音「今度はどうしたのです。新しく誰ぞやを口説いていたのですか?」

美希「なんか色々引っかかる言い方だけど気にしないの……あのね?今日の冬馬は変だったんだ」

響「どんなふうにさ」

美希「美波が、あー美波っていうのは346のアイドルなんだけど、すっごい色っぽくて可愛いの」

貴音「その、何某がどうか?」

美希「美波が346のプロデューサーを好きっていったら不機嫌に……」

響「アイドルがプロデューサーを!?ってことじゃないのか?」

美希「だったらミキと春香がハニーのこと好きって言うのにも怒ると思うんだけど」

貴音「はて、ではなにを怒っているのやら」

響「単純に冬馬がその子のこと好きなだけなんじゃ……?」

美希「会ったばかりの子を冬馬が好きになるかなぁ?」

貴音「むむ、そればかりは一目ぼれというものがありますからなんとも言えませんね」




477: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:50:22.19 ID:cETeJeHi0


響「冬馬に電話してみれば良いんじゃないのか?どうして不機嫌だったのなの~とか言って」

美希「ギルティなの!」ゲシッ

響「痛いぞ!」

貴音「しかしそれが一番早い手かもしれませんよ、美希」

美希「んーそうかなぁ」

響「明日も向こうに行くんだろ?その時聞いても良いだろうしさ」

美希「ううん、ミキは拙速を尊ぶ!!今聞いてやるの!!」ケータイトリダシポパピプペ



478: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/28(火) 06:51:10.80 ID:cETeJeHi0


冬馬『もしもし?』スピーカーON

美希「いま平気?」

冬馬『家に居るし、少しなら良いぜ。何のようだよ』

美希「ちょっとお話したいなって。あのね、今日のレッスン終わった後、機嫌悪かったよね?」

冬馬『機嫌?そうか?』

美希「無意識だったの?」

冬馬『そうみたいだな』

美希「なんだ、そうだったんだ。ミキはてっきり」

冬馬『てっきり?』

美希「な、なんでもねぇの!」

冬馬『変な奴だな』

響「彼女みたいな会話だな」

貴音「美希は彼に懐いてますからね、どちらかといえば妹?」

??『冬馬君、夕食が出来たよ』

妖精S「!?」

冬馬『今行くよ美波ちゃん。悪いな星井、切るぜ』

美希「う、うん」





美希「これこそまさに由々しき事態なの!!!」

響「こんな夜に女連れ込むアイドルかぁ」

貴音「ぎるてぃですね」

485: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/29(水) 16:54:56.70 ID:+I19pW6O0
美希「ジー」

冬馬「なんだよ?」

美希「なんでもないの。ジー」

冬馬「そうか?城ヶ崎、サビ前のステップで膝が曲がりすぎだぞ。周りに合わせろ」

莉嘉「はーい」

マストレ「諸星、指先は自然に伸ばせ」

きらり「はーい」

美希「李衣菜はもっと自信もって動いたほうが良いの。いつもの智絵里より縮こまりすぎ」

李衣菜「わ、わかった」

マストレ「じゃあもう一度始めから!双葉から渋谷にセンターを変えるぞ」

デレラ「はい!」

武内「……どうですか、彼女達の仕上がりは」

冬馬「まぁ、今の所は花丸だな。プロジェクト全体のイメージがどうなるか知らねーけど、これなら半年後までにある程度の水準には行くだろうよ」

武内「そうですか」

美希「」ジー

武内「……なにかしたのですか?」

冬馬「いや、それが心当たりが全然ねーんだよ」


486: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/29(水) 16:55:26.15 ID:+I19pW6O0

武内「天ヶ瀬さんの目から見て、あの人達の様子はどうでしょうか。喧嘩や揉め事は」

冬馬「大丈夫だよ。皆仲良くやってるさ」

武内「そうですか……それなら良いのですが」

冬馬「なんだよ、やけに拘るじゃねぇか。なんか気になることでもあるのか?」

武内「いえ、皆さん志望動機がバラバラでしたし、意識やモチベーションの違いから衝突というのは結構ありますから、そこがどうにも……」

冬馬「皆が皆同じ方向だけ向いて参加する、なんて無理に決まってんだろ。衝突喧嘩仲違い?上等じゃねぇか、不必要に纏まるよりよっぽど健全だぜ?」

武内「そういうものなのでしょうか」

冬馬「おう」

美希「765でも、いっぱい喧嘩するの!飴食って痔固まるって言う言葉もあるし」

杏「飴!?」

マストレ「双葉ぁぁぁ!!!!」

冬馬「それを言うなら雨降って地かたまる。だろ?」

美希「あ、そうだったの、あははははっ!?……ジー」

武内「本当に、何をしたんですか」

冬馬「……」

487: ◆HyZk02P5Ec 2015/04/29(水) 16:56:06.08 ID:+I19pW6O0

武内「そう、イメージで思い出しました」

冬馬「なんだ?」

武内「実はシンデレラプロジェクトから二組のユニットを出すことが、朝のミーティングで決まりました」

冬馬「おぉ、ようやくか!」

武内「はい」

冬馬「メンバーはこいつらを半分に分けるのか?」

武内「いえ、先にイメージといったように、ファンの方方がそれらを持ちやすいよう各二名ほどのユニットになります」

冬馬「つーとあれか、この二組ってのは先行組か?」

武内「はい」

冬馬「なるほどね。誰を選ぶか、そして選ばれた奴らが道を示せるか……いうなりゃ舞踏会の幕開けを告げる時計の針ってところだろうな」

武内「………」

冬馬「忘れろ」

美希「いうなりゃ舞踏会の幕開けぎるてぃなの~」

冬馬「」ギチギギチギチ

美希「イダダダダダダダ!!」

495: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/04(月) 17:25:33.16 ID:4NkrHkEA0
美希「いたいのぉ」ナミダメ

冬馬「自業自得だ。で、誰をどういう風に組ませる」サスリサスリ

武内「暫定的ではあるのですが、一応このメンバーでいこうかと」メモガキバサ

冬馬「どれどれ」

美希「?」

メモ紙「一つ、島村さん&渋谷さん&本田さん」

冬馬「……普通の組み合わせだな」

美希「正統派?」

メモ紙「二つ、新田さん&アナスタシアさん……神埼さんも含むか?」

美希「含むかって?」

冬馬「どういうこった?」

武内「あーいえ、神埼さんは誰と組ませたら良いのか迷いまして。なにも考えず感覚的に組んだメンバー構成だと、彼女がソロになってしまうといいますか」

冬馬「ならソロで良いじゃねぇか」

武内「彼女は内気ですし、訛りが激しいので最初から一人というわけにも……」

冬馬「(訛り?)あんたが可能な限りついてやりゃ良いだろ。あんたはプロデューサーで導く立場なんだし……それに、たとえ根拠のない直感でも、それが良いと思ったらそっちに舵を切れよ」

冬馬「それくらいつっぱしんねぇと、成功なんてできやしねぇぜ?俺らもフォローはしてやるからさ」

武内「どう、なんでしょうね」

美希「冬馬だって最初はソロデビューだったんだし、蘭子だってそれで良いと思うの。やってみて、駄目なら変えれば良いと思うな!」

武内「……もう一度深く考えてみます」

496: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/04(月) 17:26:06.59 ID:4NkrHkEA0


冬馬「美波ちゃん達のほうは保留にして、とりあえずは島村達のほうは確定かね?」

美希「ジー(あの冬馬が女の子を名前で呼ぶのもそうだけど、ちゃん付け……家にも潜り込めるなんて、美波、ほんとうに何者なの?」

武内「そうですね。特に問題もありませんし、決まりで良いと思います」

冬馬「いつ伝える」

武内「帰りに」

冬馬「わかった」

美希「ねぇねぇプロデューサー」

武内「はい、なんでしょうか」

美希「ユニットが決まったのはいいけど、曲は?」

武内「候補は数曲用意しています。デモを聞きましたが、どれも彼女達のデビューに相応しい物となっていますね」

冬馬「はー、前段階でその力の入れ具合。資金力だねぇ」

美希「ひー、なの」

冬馬「……ふーなんて言わねぇぞ?」

美希「へー?」

冬馬「いやだからな」

武内「ほー、やはり仲が良いですね」

冬馬「あんたが言うのかよ!」

武内「失礼、噛みました」


497: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/04(月) 17:26:43.90 ID:4NkrHkEA0


杏「レッスンしゅうりょーう」

未央「疲れたねぇ」

きらり「みりあちゃん、大丈夫ぅぃ?疲れてにぃ?」

みりあ「うん!元気だよ!」

みく「若さにゃ」

美波「はいはい、じゃあ身体冷やさないうちにランニングマシン使っちゃいましょう!」

デレラ「はーい」

美希「皆、纏まるの早いよね?」

冬馬「あぁ。俺達も最初は色々ごたついてたんだがなぁ」

美希「うちなんて、デコちゃんがミキにキーッて怒ったり、律子………さんがガオーッてミキに怒ったり、ハニーがガミガミミキを怒ったりしてサイアクだったの!」

冬馬「それはお前がアレだっただけだよな?そうだよな?」



498: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/04(月) 17:27:20.22 ID:4NkrHkEA0

杏「走るのめんどいー飴舐めたーい」タッタッタッ

美希「余裕有りそうだし速度上げるのー」

杏「ひえぇぇぇ」ダダダダダ

きらり「オッスオッス」タタタタタ

智絵里「はぁはぁはぁ」タッタッタッ

冬馬「緒方、設定下げるか?」

智絵里「だ、大丈夫です、行けますぅ」タッタッタッ

蘭子「はっはっはっ」タッタッ

冬馬「頑張れ神埼」

凛「……」タタタタタ

かな子「ひぃひぃ」トットットッ

美希「へ、へばり過ぎなの」

卯月「頑張ります!頑張ります!!」タッタッタ

美波「……」タッタッタッ

アーニャ「は、はっはっ」タタタタタ

501: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 00:05:47.63 ID:hXRTn7fI0


冬馬「はい終了」

未央「お、終わった!」

杏「ほんとにもうぅ」

きらり「疲れたにぃ」

アーニャ「ミナミ、あまり疲れてません、ね?」クッツキ

美波「大学でラクロスサークルに入ってるからかしらね、ふふふ」ダキシメ

冬馬「(羨ましい)」

美希「冬馬ぁ」ギュッ

冬馬「なんだよ」ポンポン

美希「なんでもねぇの」

杏「疲れた身体に糖分は必要だけど、リア充は滅べ」

凛「飴、舐める?」

杏「うん舐めるぅ!!」

莉嘉「ねぇねぇみくちゃん、あれって餌付k」

みく「言っちゃだめにゃ」

武内「皆さんお疲れ様でした。今日はここで解散としますので、上で汗を流すなり帰宅するなり各自自由にしてください」

デレラ「お疲れ様でした!」

502: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 00:06:34.77 ID:hXRTn7fI0

杏「いやぁ働いた後のシャワーはすばらしい」

かな子「え、まだレッスンしかしてないよね?」

凛「あはは、言いたいことは分かるけどね」

みりあ「みくちゃん    大きーい!」モ モ

莉嘉「ほんとだぁ!!」モ ュモ ュ

みく「も、揉むんじゃないにゃ!!」

蘭子「既に機は満たした、我は漆黒の衣を身に纏わん!!【もう終わったから、先に上がっちゃうね」

アーニャ「あ、ランコ」

蘭子「?」

アーニャ「背中、髪の毛ついてます」セナカナデ

蘭子「きゃあ!?」

デレラ「可愛い」

503: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 00:08:02.90 ID:hXRTn7fI0

みりあ「じゃあねー!」

莉嘉「また明日!」

アーニャ「ランコ、行きましょう」

蘭子「いざ往かん!我が城へ【そうですね、寮に帰りましょう】」

武内「あ、申し訳ありません神崎さん。話したいことがあるので少し、残ってもらえますか?」

蘭子「風の奏でる讒言、聞かぬ魔王などありはしまいぞ!!我が友アナスタシア、先んじて凱旋を許す【分かりました。アーニャちゃん、先に帰って良いよ】」

アーニャ「ダー、わかりました」

冬馬「皆帰るみてぇだし、俺もそろそろ上がるぜ」

美希「なら美希も帰ろうかな」

デレラ「お疲れ様でした!」

冬馬「おうお疲れさん……と、星井。事務所まで送ってってやろうか?」

美希「良いの!?」

冬馬「構わねぇよ」

美希「ふふー、ならお願いするの!」

冬馬「じゃあちょっと待てよ」ガサゴソ

美希「?」

冬馬「これ着てくれ」

美希「これ?」

冬馬「ジャケットとプロテクタ」

美希「ひょっとして……バイク?」

冬馬「おう」


504: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 00:08:30.62 ID:hXRTn7fI0


美希「胸元がきついの」

冬馬「しゃあねえだろ。元々翔太乗せるために買った奴なんだから……ほれ」ヘルメットポイッ

美希「オトイレ君のお下がりかぁ。っていうかこれ、前にハニーに貸したっていうバイク?」カブリカブリ

冬馬「そうそう」

美希「良いなぁ、美希もバイク乗れればハニーとツーリング出来るのに」

冬馬「取れる歳になったら取りゃ良いさ」マタガリ

美希「そうするの」

冬馬「おう。じゃあ安全運転で行くが、しっかり掴まっとけよ?」

美希「はいなの!」

509: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 10:24:53.70 ID:hXRTn7fI0
美希「ねーねー冬馬?」

冬馬「あー?」

美希「昨日電話した時、他に誰かいた?」

冬馬「あぁ居たな」

美希「……誰?」

冬馬「ん、親戚だよ」

美希「そうなんだ(冬馬は嘘つきなの、美波ちゃんって言ってたの!」

冬馬「だが、なんでそんなことを聞くよ」

美希「別に?あんな時間に女の子連れ込むなんて野獣さんだなぁって」

冬馬「やじゅっ!?馬鹿、変な事言うんじゃねぇよ!やましい事なんてなんもねぇからな!?」

美希「つーん、なの!」プイッ

冬馬「(な、なんなんだいったい)……っと、着いたぞ星井」

美希「あっ、と言う間だったの(結局、冬馬が誤魔化してることしかわからなかったの」

冬馬「そのスーツは明日返してくれればいいからな」

美希「うん(美波は優しいけど、ポッと出の人間に冬馬は取られたくないかな」

冬馬「お疲れ、また明日な」

美希「ねぇ冬馬(此処は攻めるべきなの」

冬馬「なんだ?」

美希「今日からミキの事は、名前で呼ぶように!」

510: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 10:25:34.10 ID:hXRTn7fI0


冬馬「は?」

美希「ふんすふんす、なの」

冬馬「いやいやお前馬鹿か?名前呼びなんて出来るわけねぇだろ」

美希「いーや出来るの!現に冬馬は美波のこと名前で呼んでたもん!」

冬馬「そ、それはだなぁ」

美希「はい決まりー!はい決定なのー!ミキの事ちゃんと美希って呼ぶのー!」

冬馬「そんな勝手に……」

美希「呼ばないなら、家に女の子連れ込む野獣さんだって皆にばらすの」

冬馬「はぁ!?マジふざけんな!」

美希「なら呼ーぶーのー!」

冬馬「………」

美希「むぅ」

冬馬「はぁ、わかったよ」

美希「!!」パァァァ

冬馬「また明日な、美希」

美希「うん!なの!!」

511: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/05(火) 10:26:48.09 ID:hXRTn7fI0

美希「ただいまなのー!!」

音無「おかえりなさい美希ちゃん……って、どうしたの?そのライダースーツ」

美希「冬馬に乗せてきてもらったの」ルンルン

音無「へぇ、そうなのね。楽しかった?」

美希「うん!」

音無「でも彼には少し雑なイメージがあったんだけど、ちゃんと同乗者用にプロテクタを用意してるのね。若いのに感心だわ」

美希「その言い方、おばちゃん臭いよ?」

音無「ぐはっ」

伊織「こら美希、小鳥を苛めないの」

美希「あっ、デコちゃん!ただいまなの!」

伊織「はいはいおかえり。まったく何をそんなに喜んでるのよ」

美希「へへへ~聞きたい?聞きたい?」

伊織「ウザイからイヤ」

美希「えぇぇ!?聞いてなの~聞いて星井の~」

伊織「あんたが今、千早みたいな馬鹿な事言ったのは分かったから聞かなくて良いわよね?」

美希「ううう」ウルウル

伊織「はいはい、聞いてあげるから泣かない泣かない」

??「いおみきワッホイ」

美希「あのね?冬馬がね?」

伊織「うんうん(またあいつの話しかぁ」

美希「ミキのこと美希って呼んでくれることになったの!」

伊織「へ?アイツが?名前で?」

美希「うん!」

伊織「あーこれはまた修羅場ねぇ」

美希「修羅場?良くわからないけど、美希と冬馬は仲良しだから、今頃名前呼びなんて遅すぎたくらいなの。でもこれで765で一番仲良しなのはミキってことで決まr」

千早「へぇ?」

真「ふぅん?」

やよい「うっうー!これは許せないかなーって」

美希「い、何時の間に後ろに……こ、こ、これには理由があるの、弁明させていただきたく存じる所存なの」

三人「却下」

美希「な、なのぉぉぉ」

522: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/06(水) 07:16:39.37 ID:5r95zyIa0

冬馬「味噌汁うめぇなぁ」

美波「ふふ、ありがとう。冬馬君の作った甘露煮も美味しいよ」

冬馬「自信作だからなぁ……」ズズズ

美波「……」モグモグ

美波「冬馬君はさ」

冬馬「うん?」

美波「美希ちゃんのこと好きなの?」

冬馬「はぇ?」

美波「違うの?」

冬馬「ばっ、違ぇよ!あいつと俺はただの知り合いでだな!!」

美波「えぇ?怪しいなぁ」

冬馬「だから違ぇって!身近な奴らは知ってるけど、美希は765のプロデューサーに惚れてんだから!!」

美波「(あれ、名前で呼んでる?)そうなの?それにしてはスキンシップが激しいみたいだけど」

冬馬「そういう性格なんだよ」

美波「じゃあ765のプロデューサーさんにもあんな感じで?」

冬馬「どうだろうな。アイツがPさんのことをハニーって言ってるのは知ってるけど、どういう感じかはわからねぇよ」





523: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/06(水) 07:17:05.20 ID:5r95zyIa0

冬馬「ぎゃ、逆に美波ちゃんはどうなんだよ。す、好きな男はいねぇのか?」

美波「今の所はいないかぁ」

冬馬「でも、武内さんのこと好きってアナスタシアに言ってなかったか?」

美波「え?………あぁ、あれは人として好きよって意味だったの」

冬馬「そ、そうか」

美波「ふふふ」

冬馬「?」

美波「ううん、なんでもないの。ただ、弟は思春期だし、こういう話は出来ないから新鮮だなって」

冬馬「俺だってこういう話は苦手だよ」

美波「そういってなんだかんだ付き合ってくれるんだもん、冬馬君は優しいね」

冬馬「(喜んでいいのやら悲しむべきなのか、悩ましいな」


524: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/06(水) 07:17:35.98 ID:5r95zyIa0

美希「……」●●●メ

凛「美希?美希?大丈夫?」ユスリユスリ

美希「朝までオールナイト説教だったの、寝させて……」

卯月「そんなときはこれを飲めば一発で元気になれますよ!」エナドリ

みく「良くわからないけどそれは止めたほうが良いと思うにゃ」

蘭子「」オロオロ

冬馬「お前ら、美希は心配しなくてもそのうち治るから、柔軟してこい」

未央「名前で呼んでたの?」

みりあ「なんでなんで?」

莉嘉「冬馬君なんでー!」

冬馬「おい、俺は二度はいわねぇぞ」

デレラ「はーい」

525: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/06(水) 07:18:09.26 ID:5r95zyIa0

冬馬「どうしたんだよ、朝っぱらから」

美希「昨日から千早さんと真くんとやよいに怒られてたのぉ」

冬馬「あの三人にそこまでさせるって、お前なにしたんだよ」

美希「冬馬に名前で呼んでもらったことを自慢してただけなの」

冬馬「他には」

美希「やってない」

冬馬「嘘は為にならねぇぞ。あれだろアホ毛抜いたとか壁ドンとか言って菊地と如月に攻撃したんだろ」

美希「濡れ衣なの!」

526: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/06(水) 07:18:50.37 ID:5r95zyIa0

武内「それで、星井さんは眠っていると」

冬馬「悪いな」

武内「いえ、構いません」

冬馬「そうか。で、ユニットの話はどうなったんだ?神埼の件だが」

武内「それなら昨日神埼さんと話をして、島村さんたちや新田さんたちの後にソロで活動をしてもらう事にしました。最初は困惑していましたが、最後には「やる」と」

冬馬「なるほど」

武内「ユニットの発表は午後のレッスン始まりに合わせてするつもりです」

冬馬「わかったぜ」

545: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/09(土) 19:19:52.63 ID:iEQ04Kp80

冬馬「だぁ川内、またお前が大破かよぉ!!」

冬馬ツイ『川内、大破十連発』

冬馬「ボスまで行きゃカッコカリ済みの大和型ぶち込んだ決戦支援で叩き潰してやれるんだ。それに、道中撤退でも資源が重いんだよ!」

冬馬「ラスダン成功しねぇなぁ。資源もあと五万しかねぇし、はぁ……それにしても」

春香ツイ『ボスS三十回目。ローマ掘り、キツイ』

千早ツイ『戦果集めにE6まわしてるけど、大和型三隻ずつ使うと資材がつらいわー。ローマ二隻目だけどつらいわー』

春香ツイ『イベント集まると千早ちゃんにヘイトが溜まってしかたないんだけど!!』

冬馬「こいつらどんだけ先行ってるんだよ!オッサンにいたっては……」

黒井ツイ『イベントなんて睦月ちゃんたちがいれば余裕余裕』

冬馬「第一第二艦隊込みで睦月型上限投入とか変  すぎだろ!!」

千早ツイ『呼ばれた気がしたんですけど、呼びました?』

冬馬「如月だからって反応すんな!」

黒井ツイ『千早ちゃんが私のアカウントをフォローしている事実に驚きが隠せない』

546: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/09(土) 19:20:54.40 ID:iEQ04Kp80

冬馬「いやったぁぁぁ!いやったぞぉぉぉ!!E6クリア……ってローマだぁぁぁぁ!」

冬馬ツイ『E6突破&ローマ泥!眠れるぞ!!これで眠れるんだ!』

冬馬「ふぅ、E6までストレートで来たからここでの事故り具合に心臓バクバクだったが、資材は三万も飛ばなかったな」

ツイ『おめでとうま』

ツイ『おめでとうまでーす』

冬馬ツイ『ありがとうの気持ちでいっぱいだ……』

春香ツイ『ローマ?禿げろ』

千早ツイ『おっそ~い』

冬馬「こいつらはホントにもう……」

冬馬ツイ『お前ら今度会ったら覚えてろ?』

春香ツイ『ローマは一日にしてならずですよ、ならず!さぁ、そのローマを改修素材にして、掘り作業に入りましょう!!』

冬馬ツイ『イヤだよ!』

千早ツイ『春香だけに掘り地獄を押し付けるなんて、嫌な人』

春香ツイ『幻滅しました、那珂ちゃんのファン辞めます』

冬馬ツイ『いやお前らほんと覚えてろよ!?』

555: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/11(月) 22:11:49.50 ID:iTMhQKB70

武内「午後のレッスンを始める前に、皆さんにお知らせがあります」

デレラ「お知らせ?」

武内「はい。実は、このシンデレラプロジェクトから二つのユニットの結成が決まりました」

きらり「半分に別れるのかにぃ?」

武内「いえ、少人数で作るつもりです」

みく「じゃあそのユニットには誰が選ばれるにゃ?」

武内「では発表しましょう。まず最初のユニットメンバーは」

デレラ「メンバーは!?」

武内「島村さん」

卯月「は、はい!」

武内「本田さん」

未央「はーい!」

武内「そして渋谷さんです」

凛「うん、私か」

武内「以上三人が一つ目のユニットメンバーとなります」

きらり「三人ともよかったねぇ!」

みく「むう、みくが一番手だと思ったんだけどにゃあ」

みりあ「良いな良いなぁ!」

美波「ほら皆?まだ二組目の発表があるんだから、聞きましょうね?」

デレラ「はーい」



556: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/11(月) 22:12:17.01 ID:iTMhQKB70

武内「二組目のユニットメンバーは……新田さん」

美波「はい」

武内「アナスタシアさん」

アーニャ「ダー、頑張ります」

武内「このお二人にお任せします。ユニット名はラブライカです」

李衣菜「おー、ロックな名前だ!」

みく「ぐぬぬぅ、またしてもみくじゃないのかぁ」

杏「ほっとしたよぉ」

未央「ねぇねぇプロデューサー!私達のユニット名は?」

武内「本田さんたちのユニット名なのですが、申し訳ありません。これといって考えつかなかったので、メンバーで決めていただこうかと」

凛「そうなんだ」

卯月「どうしましょう?」

未央「フライドチキンラヴァーズは?」

一同「却下」

未央「えええ!?」

557: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/11(月) 22:12:53.97 ID:iTMhQKB70

凛「未央、流石にそれはないよ」

未央「じゃあしぶりんが言ってみてよ」

凛「プリンセスブルー」ドヤァ

未央「うわハズイ」

凛「そうかな?」

智絵里「確か永遠の幸せ?だったかな?そんな花言葉だった気がするけど」

卯月「素敵ですねぇ」

杏「でもさ、シンデレラの中で一組だけプリンセスって付くのも色々アレじゃない?」

みく「それもそうにぁ……一応シンデレラプロジェクト全体でプリンセス扱いなんだし」

李衣菜「全部プリンセスなんちゃらにすればいいんじゃない?プリンセスラブライカみたいな」

一同「却下」

李衣菜「酷い!!」

みく「ネーミングセンスの欠片も見当たらないにゃ」

558: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/11(月) 22:13:23.75 ID:iTMhQKB70

美希「なんだか楽しそうなの」アフゥ

冬馬「起きたか。すっきりしたか?」

美希「うん」

冬馬「そうか」

美希「皆は何をやってるの?」

冬馬「島村達のユニット名を考えてる」

美希「ふぅん」

冬馬「……」

美希「よいしょ」ゴロン

冬馬「ん」ポン

美希「んー、やっぱり膝枕は最高なの。冬馬は春香と小鳥の次にランク付けしてあげるね!」

冬馬「はいはい光栄光栄」

559: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/11(月) 22:14:55.90 ID:iTMhQKB70


未央「じゃあユニット名は生ハムデリシャスフライドチキンセスブルー、略して生シャスブルーで……」

冬馬「阿呆」ペットボトルポイッ

未央「あいた」パコン

冬馬「お前は色物アイドルにでもなるつもりかよ」

未央「あーいやそんなつもりはないけど」

冬馬「まったく。最初から色物なんて逃げ道作るんなら、俺は抜けるからな?」

未央「色物なんてならないよ!逃げ道なんて要らない要らない!!」

冬馬「じゃあ真面目に考えろ」

凛「どうしよう?」

卯月「ううう」

蘭子「ふふふ、眷属どもよ!【皆さん!」

デレラ「なぁに?」

蘭子「魔王たる我が命名せん!その名は……新世代!【私、New generationsが良いと思います!」

卯月「ニュージェネレーションズ!」

未央「おおお」

凛「良いんじゃないかな、カッコいいし」

武内「良かったですね、神崎さん。昨日一生懸命考えt」

蘭子「え、演劇の幕を下ろすのだ!!【シーっ!シーっですよ!」

デレラ「可愛い」

武内「ちなみに昨日の段階では綴りを間違っていました」

美冬「可愛い」

蘭子「ううう///」

566: ◆HyZk02P5Ec 2015/05/13(水) 00:36:00.68 ID:ls9kyEWn0

マストレ「決まったんなら、そろそろ始めるぞ。時間は有限だ」

デレラ「はい!」

美希「プロデューサー」

武内「何でしょうか?」

美希「NGとラブライカの曲は決まった?」

武内「はい」

冬馬「へぇ?」

武内「五人には、帰り際にデモを配りたいと思うのと、明日……はレッスンがないので明後日ですが、次のレッスンから、ユニット組みは午後のトレーニングを分けたいと思います」

冬馬「分けるか」

武内「はい。そして、お二人にはその時々によってどちらかのユニットに付いて貰うことになります」

美希「時々?」

武内「状況次第という事ですね」

冬馬「おう、そういうことなら構わんぜ」

美希「ミキもオーケー」

武内「そうですか。では、そのようにお願いします」