1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 17:50:20.19 ID:1m19NeRH0
-毛利探偵事務所-
蘭「怪盗キッドから犯行予告があったんですか!?」
中森「あぁ、先日ヤツから警視庁に予告状が届いたんだ。宝石を盗みに入るとな」
コナン(毎回まめだねぇ。あのこそ泥は)
蘭「それにしても珍しいですよね。中森警部が事務所に来るなんて。」
中森「それが、その宝石の持ち主が事を大きくしたくないらしくてな…」
蘭「いつものような警備ができないってことですか」
引用元: ・コナン「でも怪盗紳士って絵画専門の泥棒だよね?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 17:52:47.15 ID:1m19NeRH0
小五郎「なるほど、そこで民間人である名探偵毛利小五郎に白羽の矢がたったということですな!」
中森「あんたに用があるんじゃねぇよ。今回来た理由はそっちの小僧だ」
コナン「えっ、僕?」
中森「それに言い忘れてたが相手はキッドだけじゃないからな」
コナン「キッドだけじゃ…ない?」
中森「あんたに用があるんじゃねぇよ。今回来た理由はそっちの小僧だ」
コナン「えっ、僕?」
中森「それに言い忘れてたが相手はキッドだけじゃないからな」
コナン「キッドだけじゃ…ない?」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 17:55:28.59 ID:1m19NeRH0
―Donny's―
美雪「怪盗紳士から犯行予告があったんですか?」
剣持「そうなんだ。怪盗紳士のやつが性懲りも無く予告状を送ってきやがったんだ」
はじめ(いつものファミレスに呼ばれた時点でわかってたけどね)
はじめ「なになに『週末の闇夜に紛れて『アテネの学長』をいただきに参上します 怪盗紳士』
ん?あいつの予告状ってですます調だったか?」
美雪「なんかあやしいわね…」
剣持「それも気になるんだが、今回はややこしい事になっていてな」
はじめ「ややこしい事って?」
美雪「怪盗紳士から犯行予告があったんですか?」
剣持「そうなんだ。怪盗紳士のやつが性懲りも無く予告状を送ってきやがったんだ」
はじめ(いつものファミレスに呼ばれた時点でわかってたけどね)
はじめ「なになに『週末の闇夜に紛れて『アテネの学長』をいただきに参上します 怪盗紳士』
ん?あいつの予告状ってですます調だったか?」
美雪「なんかあやしいわね…」
剣持「それも気になるんだが、今回はややこしい事になっていてな」
はじめ「ややこしい事って?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 17:58:14.59 ID:1m19NeRH0
剣持「お前ら怪盗キッドって知ってるか?」
美雪「怪盗キッドってあの怪盗キッドですか!?」
はじめ「へ?怪盗キッドって誰?」
美雪「最近、世間を騒がせてる大泥棒よ!ニュースとか見てないの?」
はじめ「うるへー、悪かったなバラエティしか見なくてよ。で、その怪盗キッドがどうしたんだ?」
剣持「その怪盗キッドも犯行予告を出してるんだよ。しかも同じ相手にだ。」
はじめ(世の中にゃ、怪盗紳士以外にも暇なやつがいるもんだね~)
美雪「怪盗キッドってあの怪盗キッドですか!?」
はじめ「へ?怪盗キッドって誰?」
美雪「最近、世間を騒がせてる大泥棒よ!ニュースとか見てないの?」
はじめ「うるへー、悪かったなバラエティしか見なくてよ。で、その怪盗キッドがどうしたんだ?」
剣持「その怪盗キッドも犯行予告を出してるんだよ。しかも同じ相手にだ。」
はじめ(世の中にゃ、怪盗紳士以外にも暇なやつがいるもんだね~)
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 18:33:28.19 ID:1m19NeRH0
美雪「それで、はじめちゃんについてきて欲しいってことね?」
剣持「そうなんだ。キッドと怪盗紳士の両方止めるにはお前の力が必要なんだ。頼む!」
はじめ「やれやれ、この俺がオッサンの期待を裏切ったことがあるか?」キョウハフレンチノキブン
剣持「さすが金田一、俺が見込んだ男!お前の誠実さには頭が垂れるぜ。」マカセロサクラダモンノナニカケテ
美雪「……それで、狙われてる絵はどんなものなんです?」
剣持「えぇと、これだ。この『アテネの学長』って絵が狙われてる。3000万は下らないシロモノらしいぞ」
はじめ「へぇ、こんなヒゲのおっさんの絵がねぇ。俺にゃわからん」
剣持「なんでもこの持ち主の相上って大学教授が3年前にイタリアで購入した物だそうだ」
美雪「あれっ、でも怪盗キッドって宝石専門の泥棒のはずよね?なんでこの絵を狙うのかしら?」
剣持「あぁそのことか。それはだな…」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 18:37:34.39 ID:1m19NeRH0
―電車内―
蘭「…それでその『アテネの学長』の額縁にはめられてるダイヤモンドが今回のキッドの目的みたいね」
コナン「へぇ、だから怪盗紳士と同じものを盗むって言ってるんだね」
蘭「うん。しかもかなり高価な物みたいよ。時価2億円だってこの『金剛力士の涙』って宝石。」
コナン(えらく渋い名前だな、おい)
蘭「お父さんも来ればよかったのにね」
コナン(おっちゃん、指名されたのがオレで不貞腐れてたからな…)
蘭「…それでその『アテネの学長』の額縁にはめられてるダイヤモンドが今回のキッドの目的みたいね」
コナン「へぇ、だから怪盗紳士と同じものを盗むって言ってるんだね」
蘭「うん。しかもかなり高価な物みたいよ。時価2億円だってこの『金剛力士の涙』って宝石。」
コナン(えらく渋い名前だな、おい)
蘭「お父さんも来ればよかったのにね」
コナン(おっちゃん、指名されたのがオレで不貞腐れてたからな…)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 18:39:22.27 ID:1m19NeRH0
コナン「そういえば、園子姉ちゃんは呼ばなかったの?キッドが来るかもしれないのに」
蘭「聞いたんだけどね…京極さんの足取りがつかめたから会いに行くって」
コナン「…まえは北海道でクマと立ち会ってるってうわさだったよね」
蘭「うん。今度は北米で目撃されたって」
コナン(次は北極だな)
コナン「そうだ、警部にもらった資料にキッドの予告状入ってなかった?」
蘭「入ってたよ。でも、なんかいつもと違うみたいだけど…」
蘭「聞いたんだけどね…京極さんの足取りがつかめたから会いに行くって」
コナン「…まえは北海道でクマと立ち会ってるってうわさだったよね」
蘭「うん。今度は北米で目撃されたって」
コナン(次は北極だな)
コナン「そうだ、警部にもらった資料にキッドの予告状入ってなかった?」
蘭「入ってたよ。でも、なんかいつもと違うみたいだけど…」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 18:44:30.52 ID:1m19NeRH0
コナン「なになに…
『次の土曜日、夜中の12時丁度に「金剛力士の涙」を頂戴しに参上します 怪盗キッド』
何だこりゃ?これじゃあまるで…」
新一「『偽物みたいだ』な」
コナン「あぁ、やつならもっと凝った予告状を…っておい!」
蘭「新一!?なんで新一がここにいるのよ!」
新一「なんでって幼なじみが心配になって付いて来ただけだ。それ以上の理由がいるか?」
コナン(いるだろ。色々と)
『次の土曜日、夜中の12時丁度に「金剛力士の涙」を頂戴しに参上します 怪盗キッド』
何だこりゃ?これじゃあまるで…」
新一「『偽物みたいだ』な」
コナン「あぁ、やつならもっと凝った予告状を…っておい!」
蘭「新一!?なんで新一がここにいるのよ!」
新一「なんでって幼なじみが心配になって付いて来ただけだ。それ以上の理由がいるか?」
コナン(いるだろ。色々と)
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 18:50:06.12 ID:1m19NeRH0
蘭「だ、だったら、先に連絡しなさいよ!その…びっくりしたじゃない!」
新一「わりぃ、わりぃ。ちょっと事件が立て込んでてさ。でもそんなサプライズも嫌いじゃないだろ?」
蘭「それは…そうだけど…って何言わせんのよ!」
コナン「ねぇ新一兄ちゃん、僕トイレに行きたいんだけどどこの車両にあるかわかんないんだ。
一緒についてきてくれるよ…ね?」
新一「…しょうがねぇ坊主だなぁ。ってことだから蘭、ちょっと行ってくるぜ」
蘭「…うん」
新一「わりぃ、わりぃ。ちょっと事件が立て込んでてさ。でもそんなサプライズも嫌いじゃないだろ?」
蘭「それは…そうだけど…って何言わせんのよ!」
コナン「ねぇ新一兄ちゃん、僕トイレに行きたいんだけどどこの車両にあるかわかんないんだ。
一緒についてきてくれるよ…ね?」
新一「…しょうがねぇ坊主だなぁ。ってことだから蘭、ちょっと行ってくるぜ」
蘭「…うん」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:00:56.87 ID:1m19NeRH0
―トイレ―
コナン「で、なんでオメーがここにいんだよ?」
新一「お前だってさっき言ったろ。予告状が偽物くさいって」
コナン「じゃあ、あれってやっぱり…」
新一「御名答、あの予告状は俺が出したやつじゃねぇ。」
コナン「だと思ったぜ。もし本物なら無駄に『女神を救う』とか『満月の夜に』みたいな恥ずかしい言葉が並んでるはずだからな」
新一(恥ずかしい?)
コナン「で、なんでオメーがここにいんだよ?」
新一「お前だってさっき言ったろ。予告状が偽物くさいって」
コナン「じゃあ、あれってやっぱり…」
新一「御名答、あの予告状は俺が出したやつじゃねぇ。」
コナン「だと思ったぜ。もし本物なら無駄に『女神を救う』とか『満月の夜に』みたいな恥ずかしい言葉が並んでるはずだからな」
新一(恥ずかしい?)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:05:08.11 ID:1m19NeRH0
コナン「それで、偽物の予告状が出された理由を確かめるために俺達について来たってことか」
新一「そうゆうこと。怪盗キッドの名を語る不届き者を突き止めるためにな。ってことでよろしく!」
コナン「だからってその格好でくるこたぁねぇだろ」
新一「でもそんなサプライズも嫌いじゃないだろ?」
コナン「まぁ…あいつがあんなに喜んだ顔見せるなんて…って何言わせてんだよ!」
新一「にひひw」
新一「そうゆうこと。怪盗キッドの名を語る不届き者を突き止めるためにな。ってことでよろしく!」
コナン「だからってその格好でくるこたぁねぇだろ」
新一「でもそんなサプライズも嫌いじゃないだろ?」
コナン「まぁ…あいつがあんなに喜んだ顔見せるなんて…って何言わせてんだよ!」
新一「にひひw」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:07:55.12 ID:1m19NeRH0
―電車内2―
はじめ「ふぁ~あ。ったく、いつまで電車乗ってりゃいいんだよ。」
美雪「夕方くらいには着くと思うけど。たまには電車で遠出もいいじゃない。景色も綺麗だし」
はじめ「同じ綺麗なら、俺は綺麗なお姉ちゃんが見たいね」
醍醐「私じゃだめかしら?」
はじめ「ん~なかなか魅力的な腰回りをお持ちで…っておい!」
美雪「か、か、怪盗紳士!?」
醍醐「しー!声が大きいわよ。久しぶりね金田一君、元気にしてた?」
はじめ「ふぁ~あ。ったく、いつまで電車乗ってりゃいいんだよ。」
美雪「夕方くらいには着くと思うけど。たまには電車で遠出もいいじゃない。景色も綺麗だし」
はじめ「同じ綺麗なら、俺は綺麗なお姉ちゃんが見たいね」
醍醐「私じゃだめかしら?」
はじめ「ん~なかなか魅力的な腰回りをお持ちで…っておい!」
美雪「か、か、怪盗紳士!?」
醍醐「しー!声が大きいわよ。久しぶりね金田一君、元気にしてた?」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:09:23.59 ID:1m19NeRH0
はじめ「ど、どうしてお前がここに?」
醍醐「どうしてって、貴方達と同じ目的よ。犯行予告のあったお屋敷に行くためにね」
美雪「でもなんでわざわざ電車に乗って?」
醍醐「それは貴方達に伝えたい事があったからよ」
はじめ「なんだよ、その伝えたい事ってのは」
醍醐「あの犯行予告を出したのは私じゃないわ、別の誰かよ」
美雪「それ、本当ですか!?」
醍醐「信じても信じなくてもいいけどね。私は怪盗の名を語る恥知らずを見学しに行くつもりよ。
美術記者・醍醐真紀としてね」
はじめ「それで悪いことしないから見逃してくれってことか」
醍醐「わかってるじゃない。おねがいできるかしら?」
醍醐「どうしてって、貴方達と同じ目的よ。犯行予告のあったお屋敷に行くためにね」
美雪「でもなんでわざわざ電車に乗って?」
醍醐「それは貴方達に伝えたい事があったからよ」
はじめ「なんだよ、その伝えたい事ってのは」
醍醐「あの犯行予告を出したのは私じゃないわ、別の誰かよ」
美雪「それ、本当ですか!?」
醍醐「信じても信じなくてもいいけどね。私は怪盗の名を語る恥知らずを見学しに行くつもりよ。
美術記者・醍醐真紀としてね」
はじめ「それで悪いことしないから見逃してくれってことか」
醍醐「わかってるじゃない。おねがいできるかしら?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:11:26.39 ID:1m19NeRH0
はじめ「わあったよ。そういう事にしといてやる」
醍醐「ふふ、物分りがいいのね」
美雪「いいの、はじめちゃん?この人の言う事を信じちゃって」
はじめ「しょうがねぇよ。今あいつを捕まえても怪盗紳士だって証拠を持ってないだろうしな」
美雪「そっか、醍醐さんの変装してるだけじゃ罪にはならないものね」
醍醐「あ、そうそう怪しまれないように醍醐真紀と貴方達は初対面ってことでよろしくね。じゃあ、またね」
はじめ「おう、おまえは俺が現行犯で警察に突き出してやるから安心しな。
ということで俺はもう一眠り…ぐがー」
美雪「もう、頼りになるんだか、ならないんだか」
醍醐「ふふ、物分りがいいのね」
美雪「いいの、はじめちゃん?この人の言う事を信じちゃって」
はじめ「しょうがねぇよ。今あいつを捕まえても怪盗紳士だって証拠を持ってないだろうしな」
美雪「そっか、醍醐さんの変装してるだけじゃ罪にはならないものね」
醍醐「あ、そうそう怪しまれないように醍醐真紀と貴方達は初対面ってことでよろしくね。じゃあ、またね」
はじめ「おう、おまえは俺が現行犯で警察に突き出してやるから安心しな。
ということで俺はもう一眠り…ぐがー」
美雪「もう、頼りになるんだか、ならないんだか」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:17:09.56 ID:1m19NeRH0
―目的地の駅前―
新一「ふぅ、やっと到着か」
蘭「へぇ、意外と発展してるのね。関東の端っこって言うからもっと田舎かと思ってたけど」
コナン「そういえば、ここから目的地まではどうやって行くの?」
蘭「ええっと、迎えの人が来てくれてるはずだけど…もしかしてあれじゃない」
コナン「…それって『歓迎!江戸川コナン様』って大きな看板持ってる人のことだよね」
新一(大事にしたくねぇんじゃなかったのかよ)
蘭「す、すみません。江戸川コナンとその連れですけど…」
桧垣「これはこれは、お待ちしておりました。私は屋敷の主である相上栄一の秘書の桧垣大赤(ひろあき)です。
皆様をお迎えに上がりました」
※犯行予告があった家の住人はオリジナルです
新一「ふぅ、やっと到着か」
蘭「へぇ、意外と発展してるのね。関東の端っこって言うからもっと田舎かと思ってたけど」
コナン「そういえば、ここから目的地まではどうやって行くの?」
蘭「ええっと、迎えの人が来てくれてるはずだけど…もしかしてあれじゃない」
コナン「…それって『歓迎!江戸川コナン様』って大きな看板持ってる人のことだよね」
新一(大事にしたくねぇんじゃなかったのかよ)
蘭「す、すみません。江戸川コナンとその連れですけど…」
桧垣「これはこれは、お待ちしておりました。私は屋敷の主である相上栄一の秘書の桧垣大赤(ひろあき)です。
皆様をお迎えに上がりました」
※犯行予告があった家の住人はオリジナルです
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:19:00.93 ID:1m19NeRH0
蘭「はじめまして、私は毛利蘭と言います(いかにも秘書って感じの人ね。スーツにオールバックなんて)」
桧垣「それにしても江戸川様のお連れは女性の方一人と聞いておりましたが、そちらの方も?」
蘭「えぇ、彼は此処に来る途中で突然付いて来るって言い出したんです。名前は…」
新一「工藤新一…探偵ですよ…」
桧垣「工藤新一?まさか、あの東の高校生探偵の工藤新一ですか!?」
新一「ちょうど担当していた事件が終わったんで、平成のルパンと戦うのも悪くないと思いまして」
コナン(ちょっと演技過剰過ぎやしねぇか)
蘭(なんだか、新一が帰ってきたって改めて実感するわ)
桧垣「ははっ、それは頼もしい。そういえば、もう一人の助っ人も高校生と聞いておりますよ」
コナン「もう一人の助っ人?」
桧垣「それにしても江戸川様のお連れは女性の方一人と聞いておりましたが、そちらの方も?」
蘭「えぇ、彼は此処に来る途中で突然付いて来るって言い出したんです。名前は…」
新一「工藤新一…探偵ですよ…」
桧垣「工藤新一?まさか、あの東の高校生探偵の工藤新一ですか!?」
新一「ちょうど担当していた事件が終わったんで、平成のルパンと戦うのも悪くないと思いまして」
コナン(ちょっと演技過剰過ぎやしねぇか)
蘭(なんだか、新一が帰ってきたって改めて実感するわ)
桧垣「ははっ、それは頼もしい。そういえば、もう一人の助っ人も高校生と聞いておりますよ」
コナン「もう一人の助っ人?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:20:33.71 ID:1m19NeRH0
美雪「はじめちゃん、シャキッとしてよ。なかなか起きないから危うく乗り過ごすところだったじゃない!」
はじめ「しょうがねぇだろ、普通の土曜なら昼間で寝てんだから」
美雪「子供じゃないんだから。もう少ししっかりしてちょうだい」
はじめ「ったく、電車に乗り遅れ無かった事を褒めてほしいぐれぇだ」
桧垣「すみません。そちらの方は金田一様ではございませんか」
はじめ「そうだけど…おニイちゃんもしかして迎えの人?」
桧垣「相上栄一の秘書の桧垣と申します。そちらのお嬢様はお連れの方ですね」
コナン(助っ人として呼ばれた高校生、金田一か…)
桧垣「これで皆、集まりましたね。では車にお乗りください。あの高台にある屋敷に向かいましょう」
はじめ「しょうがねぇだろ、普通の土曜なら昼間で寝てんだから」
美雪「子供じゃないんだから。もう少ししっかりしてちょうだい」
はじめ「ったく、電車に乗り遅れ無かった事を褒めてほしいぐれぇだ」
桧垣「すみません。そちらの方は金田一様ではございませんか」
はじめ「そうだけど…おニイちゃんもしかして迎えの人?」
桧垣「相上栄一の秘書の桧垣と申します。そちらのお嬢様はお連れの方ですね」
コナン(助っ人として呼ばれた高校生、金田一か…)
桧垣「これで皆、集まりましたね。では車にお乗りください。あの高台にある屋敷に向かいましょう」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:25:59.11 ID:1m19NeRH0
―迎えの車内―
はじめ「いやー、やっぱり金持ちの車は違うね~。座席の座り心地も格段だぜ」
美雪「恥ずかしいからやめてよ、はじめちゃん。他の人も乗ってるのに」
蘭「ははは…仲がいいんですね。もしかして恋人同士とか?」
美雪「そ、そんなのじゃありません!私はコレの幼なじみ…というか保護者みたいなもんですから」
はじめ(誰が『コレ』だよ)
美雪「自己紹介がまだでしたね。私は七瀬美雪、高校二年生です。こっちが同級生の金田一はじめです。」
はじめ「おう、よろしく!」
蘭「二年生なら同学年だね。私は毛利蘭で、この子が江戸川コナンくん」
コナン「よろしくね、美雪お姉さんとはじめ兄ちゃん」
新一「俺の名前は工藤新一。よろしくな」
美雪「工藤新一って、あの工藤新一!?」
はじめ「なんだ美雪、こいつのこと知ってんのか?」
はじめ「いやー、やっぱり金持ちの車は違うね~。座席の座り心地も格段だぜ」
美雪「恥ずかしいからやめてよ、はじめちゃん。他の人も乗ってるのに」
蘭「ははは…仲がいいんですね。もしかして恋人同士とか?」
美雪「そ、そんなのじゃありません!私はコレの幼なじみ…というか保護者みたいなもんですから」
はじめ(誰が『コレ』だよ)
美雪「自己紹介がまだでしたね。私は七瀬美雪、高校二年生です。こっちが同級生の金田一はじめです。」
はじめ「おう、よろしく!」
蘭「二年生なら同学年だね。私は毛利蘭で、この子が江戸川コナンくん」
コナン「よろしくね、美雪お姉さんとはじめ兄ちゃん」
新一「俺の名前は工藤新一。よろしくな」
美雪「工藤新一って、あの工藤新一!?」
はじめ「なんだ美雪、こいつのこと知ってんのか?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:27:36.52 ID:1m19NeRH0
美雪「知ってるも何も有名な高校生探偵よ」
はじめ「高校生探偵ねぇ」
美雪「でも、しばらく活動してなかったわよね。この前の探偵甲子園の時だって…」
はじめ「なんだよその探偵甲子園って」
美雪「そういえば言ってなかったっけ。はじめちゃんが居なかった時におばさんにTV局から電話があったんだって
今度探偵甲子園っていう番組をやるから高校生探偵として出てくれないかって」
はじめ(居なかった時って俺が日本中回ってた時か)
美雪「それで連絡が取れないから出られないって伝えると『工藤新一といい東の探偵は何処に行っているんだ』
ってため息ついてたらしいの」
はじめ「なんだよ、俺は外れ一位ってことかよ」
蘭「まぁまぁ、新一は自己主張が強いところがあるから新聞とかに結構載ったり知名度だけは高いからそのせいよ、きっと」
コナン(ほっとけ)
はじめ「高校生探偵ねぇ」
美雪「でも、しばらく活動してなかったわよね。この前の探偵甲子園の時だって…」
はじめ「なんだよその探偵甲子園って」
美雪「そういえば言ってなかったっけ。はじめちゃんが居なかった時におばさんにTV局から電話があったんだって
今度探偵甲子園っていう番組をやるから高校生探偵として出てくれないかって」
はじめ(居なかった時って俺が日本中回ってた時か)
美雪「それで連絡が取れないから出られないって伝えると『工藤新一といい東の探偵は何処に行っているんだ』
ってため息ついてたらしいの」
はじめ「なんだよ、俺は外れ一位ってことかよ」
蘭「まぁまぁ、新一は自己主張が強いところがあるから新聞とかに結構載ったり知名度だけは高いからそのせいよ、きっと」
コナン(ほっとけ)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:34:40.11 ID:1m19NeRH0
はじめ「そーいや、桧垣さん。向こうには警官以外はどんな人がいんの?」
桧垣「まず主人である栄一様とその家族である長女の美夏様、長男の洋文様、次男の紗仁(すずひと)様。」
新一「家族以外には?」
桧垣「使用人が数名と英一様の主治医の東方樟司(しょうじ)様、あと今は美術記者の醍醐様がおられますね」
はじめ(怪盗紳士か…)
桧垣「他には…あっ、そろそろ到着しますよ」
桧垣「まず主人である栄一様とその家族である長女の美夏様、長男の洋文様、次男の紗仁(すずひと)様。」
新一「家族以外には?」
桧垣「使用人が数名と英一様の主治医の東方樟司(しょうじ)様、あと今は美術記者の醍醐様がおられますね」
はじめ(怪盗紳士か…)
桧垣「他には…あっ、そろそろ到着しますよ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:36:29.93 ID:1m19NeRH0
―相上邸 本館―
はじめ「おじゃましまーす」
剣持「おう、金田一!やっと来たか。待ちくたびれたぞ」
はじめ「ようオッサン。それにしてもいかにもって感じの屋敷だな。ここまで来ると嫌味だぜ」
剣持「なんでも4年ほど前に大改築したらしくてな。それでこんな豪邸になったみたいだぞ」
中森「ほれ、早く中にはいれ。家の人達を紹介してやるから、ってお前は!?」
新一「はじめまして、中森警部。工藤新一です。警部の評判は伺ってますよ。怪盗キッドの好敵手だとね」
中森「フン、キッドのやつが勝手に来るだけでワシは好敵手なんぞ思っとらんがな」
新一(それはこっちも同じですよ。警部どの)
はじめ「おじゃましまーす」
剣持「おう、金田一!やっと来たか。待ちくたびれたぞ」
はじめ「ようオッサン。それにしてもいかにもって感じの屋敷だな。ここまで来ると嫌味だぜ」
剣持「なんでも4年ほど前に大改築したらしくてな。それでこんな豪邸になったみたいだぞ」
中森「ほれ、早く中にはいれ。家の人達を紹介してやるから、ってお前は!?」
新一「はじめまして、中森警部。工藤新一です。警部の評判は伺ってますよ。怪盗キッドの好敵手だとね」
中森「フン、キッドのやつが勝手に来るだけでワシは好敵手なんぞ思っとらんがな」
新一(それはこっちも同じですよ。警部どの)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:38:29.89 ID:1m19NeRH0
コナン「ほら、早く中に入ろうよ。みんな待ってるんでしょ?この部屋だよね、ってうわあ!」
美夏「いらっしゃいっ、コナン君!ずっと待ってたのよ、いや~実物は本当にかわいいわね~うりうり」
コナン「ち、ちょっと降ろしてよ、お姉さん!だっこされたままだと、えっと、その不都合が…」
美夏「あら、だっこされたままじゃ自己紹介しにくいものね。ゴメンなさい。」
はじめ(おぉ~きれいなオネーさん登場!)
新一(フリフリの服でその胸は反則だろ!)
美雪「なに鼻の下伸ばしてるのよ、はじめちゃん!」
蘭「新一もでれでれしないの!」
コナン(ッ!!)
美夏「いらっしゃいっ、コナン君!ずっと待ってたのよ、いや~実物は本当にかわいいわね~うりうり」
コナン「ち、ちょっと降ろしてよ、お姉さん!だっこされたままだと、えっと、その不都合が…」
美夏「あら、だっこされたままじゃ自己紹介しにくいものね。ゴメンなさい。」
はじめ(おぉ~きれいなオネーさん登場!)
新一(フリフリの服でその胸は反則だろ!)
美雪「なに鼻の下伸ばしてるのよ、はじめちゃん!」
蘭「新一もでれでれしないの!」
コナン(ッ!!)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:40:27.57 ID:1m19NeRH0
美夏「改めまして…私はこの家の長女の相上美夏。よろしくネ、コナン君!」
コナン「よ、よろしく」
蘭「桧垣さん…もしかして今回コナンくんが呼ばれた理由って…」
桧垣「…はい。お嬢様は江戸川様の大ファンなのです」
新一(あの看板作ったのもこの人ってコトね…)
洋文「全くそろそろ落ち着いて欲しいもんだぜ。俺は長男の洋文だ。職業は…旅人ってとこかな」
はじめ(このおっさん、すげー筋肉だな)
紗仁「旅人なんて言ってる兄貴も人のこと言えないだろ。僕は紗仁、高校一年生です」
美雪(ちょっとさわやかな感じかも…)
はじめ「…美雪、お前も人のこと言えねえな」
コナン「よ、よろしく」
蘭「桧垣さん…もしかして今回コナンくんが呼ばれた理由って…」
桧垣「…はい。お嬢様は江戸川様の大ファンなのです」
新一(あの看板作ったのもこの人ってコトね…)
洋文「全くそろそろ落ち着いて欲しいもんだぜ。俺は長男の洋文だ。職業は…旅人ってとこかな」
はじめ(このおっさん、すげー筋肉だな)
紗仁「旅人なんて言ってる兄貴も人のこと言えないだろ。僕は紗仁、高校一年生です」
美雪(ちょっとさわやかな感じかも…)
はじめ「…美雪、お前も人のこと言えねえな」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:42:04.38 ID:1m19NeRH0
栄一「お前達、客人の前で恥ずかしい真似を…ようこそいらっしゃいましたな。私はこの家の主、相上栄一です。そして彼が…」
東方「医者の東方樟司です。この家の主治医をしております。私もあの絵を気に入っていますからな。よろしく頼みますぞ」
コナン(じいさんは高そうな和服着てるな。医者の方は阿笠博士っぽいけど。特に腹が)
栄一「そういえば、聞いていたしていたより一人多いようですが、彼はいったい?」
新一「工藤新一…探偵ですよ。僕が来たらには安心してください。相手が月下の奇術師であろうともね」
はじめ(ったく、よく真顔で言えるもんだぜ)
栄一「あの名探偵の…よろしく頼みますぞ。探偵が三人入れば心強い。きっと宝石も盗まれることはないだろう」
美夏「ふふっ、うれしい誤算じゃない。じゃあそろそろ別館に行きましょうよ」
蘭「あれっ、この建物に宝石があるんじゃないんですか?」
剣持「この家にはもう一つ建物があって、やつの狙う絵はそっちにおいてるんだ」
桧垣「では、みなさんついてきてください」
東方「医者の東方樟司です。この家の主治医をしております。私もあの絵を気に入っていますからな。よろしく頼みますぞ」
コナン(じいさんは高そうな和服着てるな。医者の方は阿笠博士っぽいけど。特に腹が)
栄一「そういえば、聞いていたしていたより一人多いようですが、彼はいったい?」
新一「工藤新一…探偵ですよ。僕が来たらには安心してください。相手が月下の奇術師であろうともね」
はじめ(ったく、よく真顔で言えるもんだぜ)
栄一「あの名探偵の…よろしく頼みますぞ。探偵が三人入れば心強い。きっと宝石も盗まれることはないだろう」
美夏「ふふっ、うれしい誤算じゃない。じゃあそろそろ別館に行きましょうよ」
蘭「あれっ、この建物に宝石があるんじゃないんですか?」
剣持「この家にはもう一つ建物があって、やつの狙う絵はそっちにおいてるんだ」
桧垣「では、みなさんついてきてください」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:47:15.00 ID:1m19NeRH0
―別館に向かう道―
蘭「その別館って遠いんですか?」
桧垣「ええ、歩いて十分くらいですかね。でも景色が素敵なところですよ」
美雪「ここからでも街を見下ろせるものね」
コナン「そういえば栄一さん、探偵が三人ってボクも入れてくれたの?」
栄一「おおそうか、君もいれれば四人だったな。すまんすまん」
新一「ってことは、ボク達の他に探偵がいるんですか?」
栄一「そう、君たちより早く着ておるよ。怪盗キッドの天敵の後継者がな」
コナン「怪盗キッドの天敵の後継者?」
蘭「その別館って遠いんですか?」
桧垣「ええ、歩いて十分くらいですかね。でも景色が素敵なところですよ」
美雪「ここからでも街を見下ろせるものね」
コナン「そういえば栄一さん、探偵が三人ってボクも入れてくれたの?」
栄一「おおそうか、君もいれれば四人だったな。すまんすまん」
新一「ってことは、ボク達の他に探偵がいるんですか?」
栄一「そう、君たちより早く着ておるよ。怪盗キッドの天敵の後継者がな」
コナン「怪盗キッドの天敵の後継者?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:48:19.65 ID:1m19NeRH0
中森「怪盗キッドが今までに苦戦した相手は3人いる。まずはそこの坊主、次に推理作家の工藤優作、
そしてもう一人は警視庁特別公認探偵、団守彦だ」
美雪「団守彦って確かこの前亡くなった…」
コナン「キッドと対決してたの?」
剣持「何度か二課の方の手伝いもしていたらしくてな、今回はDDSから生徒が協力に来てくれている」
はじめ「なんだそのJDCって?」
美雪「DDSよ。団守彦の作った探偵養成学校のこと」
蘭「それで、その生徒さんってどんな方なんですか?」
中森「…それは、あってからのお楽しみというやつだな。ワシは得意なタイプじゃなかったが…」
桧垣「みなさん、着きましたよ。ここが皆様に滞在していただく別館『十二星館』です」
新一「十二星館か…」
そしてもう一人は警視庁特別公認探偵、団守彦だ」
美雪「団守彦って確かこの前亡くなった…」
コナン「キッドと対決してたの?」
剣持「何度か二課の方の手伝いもしていたらしくてな、今回はDDSから生徒が協力に来てくれている」
はじめ「なんだそのJDCって?」
美雪「DDSよ。団守彦の作った探偵養成学校のこと」
蘭「それで、その生徒さんってどんな方なんですか?」
中森「…それは、あってからのお楽しみというやつだな。ワシは得意なタイプじゃなかったが…」
桧垣「みなさん、着きましたよ。ここが皆様に滞在していただく別館『十二星館』です」
新一「十二星館か…」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:51:02.73 ID:1m19NeRH0
はじめ「さっきの建物と比べるかなり古そうだな…って、オッサンそういえば醍醐真希は今どこにいる?」
剣持「先にその探偵と絵を見に行ってるが…」
はじめ「なんで、それを早く言わねえんだ!」
美雪「ちょっとはじめちゃん!」
洋文「なんだぁ、一番乗りじゃない時が済まないのか?」
東方「若いのぉ」
コナン(…おいおい)
剣持「先にその探偵と絵を見に行ってるが…」
はじめ「なんで、それを早く言わねえんだ!」
美雪「ちょっとはじめちゃん!」
洋文「なんだぁ、一番乗りじゃない時が済まないのか?」
東方「若いのぉ」
コナン(…おいおい)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:55:06.47 ID:1m19NeRH0
―十二星館 ホール―
はじめ「怪盗紳士!」
醍醐「きゃ、なによ突然入ってきて大声で…ってあなた…」
新一「ったく、どうしたんだよ。いきなり走りだして」
美夏「まさか、宝石が盗まれて…はいないようね」
はじめ「へ?盗まれてないの」
紗仁「全く人騒がせな」
はじめ「わりぃわりぃ。気が焦っちまったみたいだ」
醍醐「それより、あなた金田一君よね?はじめまして、私は美術記者の醍醐真希。よろしくね」
はじめ「……よろしく。そういや、もう一人の探偵ってのはどこだ?」
はじめ「怪盗紳士!」
醍醐「きゃ、なによ突然入ってきて大声で…ってあなた…」
新一「ったく、どうしたんだよ。いきなり走りだして」
美夏「まさか、宝石が盗まれて…はいないようね」
はじめ「へ?盗まれてないの」
紗仁「全く人騒がせな」
はじめ「わりぃわりぃ。気が焦っちまったみたいだ」
醍醐「それより、あなた金田一君よね?はじめまして、私は美術記者の醍醐真希。よろしくね」
はじめ「……よろしく。そういや、もう一人の探偵ってのはどこだ?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 19:58:11.06 ID:1m19NeRH0
???「ようやく僕の出番ですか…って、あー!?お前は!」
はじめ「えっ誰?美雪知り合い?」
美雪「ほら、あの恋琴島のクイズ番組で確か名前は…第三協栄丸さん!」
三郎丸「三郎丸だっ!第三協栄丸でも第四共栄丸でもないわッ!」
美雪「もしかして、探偵学園からきた探偵って…」
三郎丸「ああ、俺だよ!悪いか!だいたいどいつもこいつも東大生の俺を…」
はじめ「なんで中森のオッサンはこんな人呼んだんだよ」
中森「それが、ケルベロスとかいう犯罪者の対応で成績優秀者がみんな出払ってるらしく…」
三郎丸「それで、Cクラス筆頭の俺が送り込まれたんだ!有り難く思え!」
新一(もしかしてDDSにナメられてる?オレ)
はじめ「えっ誰?美雪知り合い?」
美雪「ほら、あの恋琴島のクイズ番組で確か名前は…第三協栄丸さん!」
三郎丸「三郎丸だっ!第三協栄丸でも第四共栄丸でもないわッ!」
美雪「もしかして、探偵学園からきた探偵って…」
三郎丸「ああ、俺だよ!悪いか!だいたいどいつもこいつも東大生の俺を…」
はじめ「なんで中森のオッサンはこんな人呼んだんだよ」
中森「それが、ケルベロスとかいう犯罪者の対応で成績優秀者がみんな出払ってるらしく…」
三郎丸「それで、Cクラス筆頭の俺が送り込まれたんだ!有り難く思え!」
新一(もしかしてDDSにナメられてる?オレ)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:05:38.66 ID:1m19NeRH0
剣持「と、ともかく。警備するにあたっていくつか説明があるからよく聞けよ」
桧垣「まず館の説明をしましょう。この館は今我々のいるホールとそれを囲む12個の部屋で出来ています。」
英一「ホールの中央に柱があるから上から見ると歯車の形をしている訳だ」
桧垣「部屋にはトイレがありますがお風呂はありません。それで部屋割りですが、まず水瓶の間に…」
中森「というややこしい説明だと理解しにくいので、上面図で今入ってきた玄関の右側を1、左側を12としてコレを見てくれ」
―部屋割り表―
1美夏
2使用人
3剣持、中森
4醍醐
5
6洋文
7
8桧垣
9紗仁
10主人
11東方
12三郎丸
桧垣「まず館の説明をしましょう。この館は今我々のいるホールとそれを囲む12個の部屋で出来ています。」
英一「ホールの中央に柱があるから上から見ると歯車の形をしている訳だ」
桧垣「部屋にはトイレがありますがお風呂はありません。それで部屋割りですが、まず水瓶の間に…」
中森「というややこしい説明だと理解しにくいので、上面図で今入ってきた玄関の右側を1、左側を12としてコレを見てくれ」
―部屋割り表―
1美夏
2使用人
3剣持、中森
4醍醐
5
6洋文
7
8桧垣
9紗仁
10主人
11東方
12三郎丸
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:07:22.74 ID:1m19NeRH0
中森「…って事だから、あとから来たお前らは5と7のどっちかに分れてくれ」
はじめ「さて美雪、俺達はどっちの部屋にする?」
美雪「そうねぇ…ってなに、さりげなく同じ部屋に泊まろうとしてるのよ。私は蘭ちゃんと一緒に泊まるわよ」
蘭「えっ、あぁ、そうだよね。普通に男女別だよね…じゃあ私たちは7の部屋にしようかな。コナン君も一緒に泊まる?」
コナン「僕は兄ちゃん達のの方の部屋にするよ」
???(…ニヤリ)
はじめ「さて美雪、俺達はどっちの部屋にする?」
美雪「そうねぇ…ってなに、さりげなく同じ部屋に泊まろうとしてるのよ。私は蘭ちゃんと一緒に泊まるわよ」
蘭「えっ、あぁ、そうだよね。普通に男女別だよね…じゃあ私たちは7の部屋にしようかな。コナン君も一緒に泊まる?」
コナン「僕は兄ちゃん達のの方の部屋にするよ」
???(…ニヤリ)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:08:52.79 ID:1m19NeRH0
剣持「次に、警備についてだが、一晩中絵の前で見張る!それだけだ」
美雪「そんなので大丈夫なんですか?この中央の柱にある絵には透明のケースが掛かってるだけですよ」
中森「なにせ少人数だからな。だが、この強化アクリルケースは外すのに時間がかかるからな。その時になんとするさ」
新一(ザルもいいとこだな)
はじめ「そんなことより飯はまだ食わないのか。これってディナーテーブルだろ。俺お腹ペコペコだぜ」
美雪「もう、はじめちゃんったら。食事は本館から運ばれてくるんですか?」
中森「いや、ホールには簡単なキッチンがついてるから、今使用人の子がそこで作ってるはずだ」
美夏「そうだ!まだ料理が来るまで時間がありそうだから、それまで私の部屋に来ない?ね、コナン君」
コナン「へっ?」
美雪「そんなので大丈夫なんですか?この中央の柱にある絵には透明のケースが掛かってるだけですよ」
中森「なにせ少人数だからな。だが、この強化アクリルケースは外すのに時間がかかるからな。その時になんとするさ」
新一(ザルもいいとこだな)
はじめ「そんなことより飯はまだ食わないのか。これってディナーテーブルだろ。俺お腹ペコペコだぜ」
美雪「もう、はじめちゃんったら。食事は本館から運ばれてくるんですか?」
中森「いや、ホールには簡単なキッチンがついてるから、今使用人の子がそこで作ってるはずだ」
美夏「そうだ!まだ料理が来るまで時間がありそうだから、それまで私の部屋に来ない?ね、コナン君」
コナン「へっ?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:10:24.16 ID:1m19NeRH0
―美夏の部屋―
美夏「ん~、やっぱりこっちかな?」
蘭「右のほうが可愛いんじゃない?」
美雪「この服なんてどうでしょう?」
コナン(おいおい、俺は着せ替え人形じゃねぇぞ)
蘭「それにしても結構な数ですね。どうしてこんなに子供服をもってるんですか?」
美夏「昔、正人くんのためを買ってたらこんなに集まっちゃったのよ」
美雪「正人くんって?」
美夏「あ、まだ会ってなかったのよね。加地正人くん、使用人の男の子で今は中学生よ」
蘭「今、料理してる子のことですよね」
美夏「そうよ。今は体が大きくなって着せ替えられなくなったから、コナンくんが来るの楽しみだったのよ」
新一(ショタコンだな)
はじめ(ん~ざんねん)
美夏「ん~、やっぱりこっちかな?」
蘭「右のほうが可愛いんじゃない?」
美雪「この服なんてどうでしょう?」
コナン(おいおい、俺は着せ替え人形じゃねぇぞ)
蘭「それにしても結構な数ですね。どうしてこんなに子供服をもってるんですか?」
美夏「昔、正人くんのためを買ってたらこんなに集まっちゃったのよ」
美雪「正人くんって?」
美夏「あ、まだ会ってなかったのよね。加地正人くん、使用人の男の子で今は中学生よ」
蘭「今、料理してる子のことですよね」
美夏「そうよ。今は体が大きくなって着せ替えられなくなったから、コナンくんが来るの楽しみだったのよ」
新一(ショタコンだな)
はじめ(ん~ざんねん)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:11:33.88 ID:1m19NeRH0
コナン「ねえ。美夏さんはここで暮らしてるみたいだけど、他にもこっちを普段から使ってる人っているの?」
美夏「私と父だけよ。他の人は本館を使ってるけど今日は人が多いほうが安心だからって」
コナン「ふーん、そうなんだ」
はじめ「みろよ、これ。胸元スゲー開いてんぞ」
新一「オレは、むしろこっちの開いてないほうが逆にあの胸が強調されて…」
美雪「女性のクローゼットをじろじろ見るんじゃありません!」
美夏「私と父だけよ。他の人は本館を使ってるけど今日は人が多いほうが安心だからって」
コナン「ふーん、そうなんだ」
はじめ「みろよ、これ。胸元スゲー開いてんぞ」
新一「オレは、むしろこっちの開いてないほうが逆にあの胸が強調されて…」
美雪「女性のクローゼットをじろじろ見るんじゃありません!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:12:46.32 ID:1m19NeRH0
―ホール―
はじめ「いや~食った食った。これだけでもここに来たかいがあったぜ」
加地「お気に召していただけたようで何よりです」
中森「おいおい、まだ満足するなよ。お前の仕事はこれからなんだからな」
美雪「でも、本当に美味しかったよ」
はじめ(まさか年下趣味じゃねえよな)
蘭「中学生なのにすごいよね」
コナン(まさか年下趣味じゃ…いやむしろそっちの方が)
はじめ「いや~食った食った。これだけでもここに来たかいがあったぜ」
加地「お気に召していただけたようで何よりです」
中森「おいおい、まだ満足するなよ。お前の仕事はこれからなんだからな」
美雪「でも、本当に美味しかったよ」
はじめ(まさか年下趣味じゃねえよな)
蘭「中学生なのにすごいよね」
コナン(まさか年下趣味じゃ…いやむしろそっちの方が)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:13:32.94 ID:1m19NeRH0
はじめ「っていうかなんでセーラー服着てるんだよ。しかもスカート結構短いし」
加地「そ、それはですね…」
美夏「私の趣味よ。だってこんな可愛いのに男の子の服なんて勿体無いじゃない」
加地「僕の服はお嬢様が買ってきてくださるんですが、最近はすべて女学生の制服で…」
美夏「しかも、全部ミニスカよ」
加地「今日も、せめて自分の学生服でお客様のお相手をしたかったのですが…
お嬢様に隠されてしまって…」
美夏「せっかくみんなに見てもらえるチャンスなんだからむしろ誇りに思いなさい」
美雪(美人お嬢様とそれに服従する女装美少年…禁断の世界ね)
剣持(なんだ、この熱く込み上げてくるものは…?)
加地「そ、それはですね…」
美夏「私の趣味よ。だってこんな可愛いのに男の子の服なんて勿体無いじゃない」
加地「僕の服はお嬢様が買ってきてくださるんですが、最近はすべて女学生の制服で…」
美夏「しかも、全部ミニスカよ」
加地「今日も、せめて自分の学生服でお客様のお相手をしたかったのですが…
お嬢様に隠されてしまって…」
美夏「せっかくみんなに見てもらえるチャンスなんだからむしろ誇りに思いなさい」
美雪(美人お嬢様とそれに服従する女装美少年…禁断の世界ね)
剣持(なんだ、この熱く込み上げてくるものは…?)
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:14:22.90 ID:1m19NeRH0
加地「では、僕は食後のコーヒーを淹れてきます」
美雪「うん、お願いね」
蘭「あれ、コナンくん口にケチャップついてるよ」
コナン「えっほんと?」
美夏「ほら、お姉さんがハンカチで拭いてあげるわ。でも、本当に似合ってるわ、その衣装」
はじめ「ホームズの衣装なんてよく持ってたな」
美夏「もしもの時のために買っておいたの。加持君はもう着られないから、コナン君はにあげるね」
コナン(…ははは)
美雪「うん、お願いね」
蘭「あれ、コナンくん口にケチャップついてるよ」
コナン「えっほんと?」
美夏「ほら、お姉さんがハンカチで拭いてあげるわ。でも、本当に似合ってるわ、その衣装」
はじめ「ホームズの衣装なんてよく持ってたな」
美夏「もしもの時のために買っておいたの。加持君はもう着られないから、コナン君はにあげるね」
コナン(…ははは)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:15:30.05 ID:1m19NeRH0
美夏「でも、大変よね刑事さんって。わざわざこんなトコロまで出張しなきゃいけないだから」
剣持「ただの泥棒なら県警に任せるんですが。なんせ相手は東京での犯罪で指名手配になってますからな」
中森「キッドを捕まえるためなら喜んででかけますよ」
美雪「そういえば、美夏さんって職業はなにをされてるんですか?」
美夏「作家よ。まだまだ駆け出しだけどね」
コナン(そういえば本棚に推理小説があったな)
剣持「ただの泥棒なら県警に任せるんですが。なんせ相手は東京での犯罪で指名手配になってますからな」
中森「キッドを捕まえるためなら喜んででかけますよ」
美雪「そういえば、美夏さんって職業はなにをされてるんですか?」
美夏「作家よ。まだまだ駆け出しだけどね」
コナン(そういえば本棚に推理小説があったな)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:18:40.85 ID:1m19NeRH0
蘭「へー意外。大学生かと思ってました。洋文さんは旅人と言ってましたけど…」
美夏「それは冗談よ。この人は事件記者をやってるの。まあ、日本中回ってるのは本当だけどね。今回だって久しぶりに帰ってきたんだから」
洋文「なんせこの辺りは平和そのものだからな。事件らしい事件なんて5年前に旗寺ってルポライターが不審死したくらいで…」
栄一「…洋文!お客さまにそんな話をするもんじゃない!」
洋文「悪かった。気をつけるよ」
はじめ(…?)
美夏「それは冗談よ。この人は事件記者をやってるの。まあ、日本中回ってるのは本当だけどね。今回だって久しぶりに帰ってきたんだから」
洋文「なんせこの辺りは平和そのものだからな。事件らしい事件なんて5年前に旗寺ってルポライターが不審死したくらいで…」
栄一「…洋文!お客さまにそんな話をするもんじゃない!」
洋文「悪かった。気をつけるよ」
はじめ(…?)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:19:59.54 ID:1m19NeRH0
三郎丸「そんなことより、東大生のこの僕にはなにか聞きたいこととかはないのかな?」
加地「お待たせしました。コーヒーをどうぞ」
新一「おう、サンキュー」
三郎丸「普通に無視するなよ…」
コナン「あれれ、栄一は飲み物コーヒーじゃないの?」
栄一「これは、漢方茶だよ。健康のためにね」
コナン「へー、そうなんだ」
中森「ったく、気を抜きすぎるなよ。あと4時間したら予告の時刻だからな…王手!」
醍醐「そうだ。みんなでトランプしない?私持ってきたのよ」
美夏「やるやるー」
剣持「お前らなぁ…ふっ、逆王手だ」
加地「お待たせしました。コーヒーをどうぞ」
新一「おう、サンキュー」
三郎丸「普通に無視するなよ…」
コナン「あれれ、栄一は飲み物コーヒーじゃないの?」
栄一「これは、漢方茶だよ。健康のためにね」
コナン「へー、そうなんだ」
中森「ったく、気を抜きすぎるなよ。あと4時間したら予告の時刻だからな…王手!」
醍醐「そうだ。みんなでトランプしない?私持ってきたのよ」
美夏「やるやるー」
剣持「お前らなぁ…ふっ、逆王手だ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:21:18.86 ID:1m19NeRH0
―ホール―
醍醐「ふふ貰ったわね、フルハウス!」
はじめ「甘いな、フォーカードだっ!」
新一「残念、ロイヤルストレートフラッシュ!」
蘭「じゃあ私の勝ちね、ファイブカード!へへ~、これで8連勝~!」
はじめ(イカサマしても…)
新一(勝てない…だと?)
醍醐「ふふ貰ったわね、フルハウス!」
はじめ「甘いな、フォーカードだっ!」
新一「残念、ロイヤルストレートフラッシュ!」
蘭「じゃあ私の勝ちね、ファイブカード!へへ~、これで8連勝~!」
はじめ(イカサマしても…)
新一(勝てない…だと?)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:23:33.87 ID:1m19NeRH0
美夏「また三郎丸くんが一番下ね。もうコイン無くなっちゃうんじゃない」
剣持「ったく、刑事の前で賭け事はするなよ」
美雪「大丈夫ですよ。コインのチョコレートでゲームしてるだけですから」
三郎丸「俺のコインチョコが…IQ180の東大生のこの俺が負け続けるなんて…」
醍醐「本当に180もあるのかしら?そういえば怪盗キッドのIQは400もあるって話しよ」
新一(おいおい、世間ではそんなことになってんのかよ)
コナン「へーすごいんだねキッドって。IQ400(笑)」
新一(このガキ…)
剣持「ったく、刑事の前で賭け事はするなよ」
美雪「大丈夫ですよ。コインのチョコレートでゲームしてるだけですから」
三郎丸「俺のコインチョコが…IQ180の東大生のこの俺が負け続けるなんて…」
醍醐「本当に180もあるのかしら?そういえば怪盗キッドのIQは400もあるって話しよ」
新一(おいおい、世間ではそんなことになってんのかよ)
コナン「へーすごいんだねキッドって。IQ400(笑)」
新一(このガキ…)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:24:33.43 ID:1m19NeRH0
栄一「さて、私はそろそろ寝に行きますかな」
中森「キッドはあと2時間で来るんですよ。待たないんですか?」
栄一「初めはそのつもりでしたが、今日はよく眠れそうなのでね。それでは」
コナン(…?)
加地「あの僕も、もう寝ていいですか」
中森「ああ、済まなかった。構わんよ」
加地「お休みなさい」
中森「キッドはあと2時間で来るんですよ。待たないんですか?」
栄一「初めはそのつもりでしたが、今日はよく眠れそうなのでね。それでは」
コナン(…?)
加地「あの僕も、もう寝ていいですか」
中森「ああ、済まなかった。構わんよ」
加地「お休みなさい」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:26:15.24 ID:1m19NeRH0
紗仁「僕も部屋に戻ろうかな。来週のテストの勉強をしないと」
醍醐「だったら美雪ちゃんと蘭ちゃんに教えてもらえばいいんじゃない。二人とも優等生みたいだし」
蘭「一年の勉強ならなんとか教えられるかもしれないけど」
紗仁「じゃあ、お願いできますか?」
はじめ・コナン「ダメ、ダメだ<だよ>!」
美雪「何よ二人して」
はじめ「いや…ほら、せっかく東大生がいるんだからそっちに教えてもらったほうがいいよ、うん」
コナン「う…うん、そうだよ」
三郎丸「なんで俺がガキのおもりなんか…」
新一「(三郎丸さん。キッドは若い男といわれています。つまり、簡単にできる高校男子に変装している可能性が高いんです)」
三郎丸「(なるほど!つまり俺が監視してボロを出したときに捕まえれば!)わかりました!引き受けましょう!」
紗仁「じ、じゃあよろしくおねがいします。では宝石の警備頑張って下さいね」
コナン「(サンキュー)」
新一「(貸し一だからな)」
醍醐「だったら美雪ちゃんと蘭ちゃんに教えてもらえばいいんじゃない。二人とも優等生みたいだし」
蘭「一年の勉強ならなんとか教えられるかもしれないけど」
紗仁「じゃあ、お願いできますか?」
はじめ・コナン「ダメ、ダメだ<だよ>!」
美雪「何よ二人して」
はじめ「いや…ほら、せっかく東大生がいるんだからそっちに教えてもらったほうがいいよ、うん」
コナン「う…うん、そうだよ」
三郎丸「なんで俺がガキのおもりなんか…」
新一「(三郎丸さん。キッドは若い男といわれています。つまり、簡単にできる高校男子に変装している可能性が高いんです)」
三郎丸「(なるほど!つまり俺が監視してボロを出したときに捕まえれば!)わかりました!引き受けましょう!」
紗仁「じ、じゃあよろしくおねがいします。では宝石の警備頑張って下さいね」
コナン「(サンキュー)」
新一「(貸し一だからな)」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:27:43.58 ID:1m19NeRH0
醍醐「紗仁って結構かっこいいわよね」
美夏「見た目に騙されちゃダメよ。あいつのベッドにはxxxxxxな本がわんさか入ってるんだから」
美雪「…ははは。そうだ、蘭ちゃんと工藤くんってどういう関係なの?もしかして恋人同士?」
新一「ええ、オレ達二人はロミオとジュリエットも嫉妬するような熱い…ギャ!」
コナン(貸しゼロだな)
新一(悪かったけど、その靴で腿蹴りはやめろ)
蘭「全然そんなんじゃないよ!コレとは…ただの幼馴染みです」
コナン(誰が『コレ』だよ)
美夏「見た目に騙されちゃダメよ。あいつのベッドにはxxxxxxな本がわんさか入ってるんだから」
美雪「…ははは。そうだ、蘭ちゃんと工藤くんってどういう関係なの?もしかして恋人同士?」
新一「ええ、オレ達二人はロミオとジュリエットも嫉妬するような熱い…ギャ!」
コナン(貸しゼロだな)
新一(悪かったけど、その靴で腿蹴りはやめろ)
蘭「全然そんなんじゃないよ!コレとは…ただの幼馴染みです」
コナン(誰が『コレ』だよ)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:31:26.33 ID:1m19NeRH0
蘭「桧垣さんには恋人とかいないんですか。スタイルよくてモテそうだし」
桧垣「残念ながらいません。それに昔はかなり太ってましたから根が卑屈でね。なかなか難しいですよ」
美雪「へー、意外ですね」
桧垣「では私も部屋に戻ります。まとめなきゃいけない書類もあるものですから。それでは」
蘭「大学教授の秘書もたいへんなんだね」
桧垣「残念ながらいません。それに昔はかなり太ってましたから根が卑屈でね。なかなか難しいですよ」
美雪「へー、意外ですね」
桧垣「では私も部屋に戻ります。まとめなきゃいけない書類もあるものですから。それでは」
蘭「大学教授の秘書もたいへんなんだね」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:32:35.84 ID:1m19NeRH0
コナン「そうだ、新一兄ちゃん、僕らは玄関の外で見張りをしない?」
新一「ん、そうだな。じゃここは任せたぜ」
はじめ「おう、じゃあな」
コナン「あっ、そうだ。せっかくだから虫めがねでも持って行こうかな」
新一(結局、気に入ってるみたいだな。その服)
東方「じゃあ私は、栄一さんの部屋に向かいますかな。なにやら相談事があると言ってましたから」
はじめ(…?)
???(…ニヤリ)
新一「ん、そうだな。じゃここは任せたぜ」
はじめ「おう、じゃあな」
コナン「あっ、そうだ。せっかくだから虫めがねでも持って行こうかな」
新一(結局、気に入ってるみたいだな。その服)
東方「じゃあ私は、栄一さんの部屋に向かいますかな。なにやら相談事があると言ってましたから」
はじめ(…?)
???(…ニヤリ)
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:33:37.87 ID:1m19NeRH0
―玄関―
新一「で、なんだ。あと数時間で予告の時間だぜ?」
コナン「バーロー。だからオメーを宝石から遠ざけたんだよ」
新一「ったく信用ねえなあオレ」
コナン「泥棒がよくいうぜ。でも、オメーが出したんじゃねぇとすると一体誰が?」
新一「考えられるのは怪盗紳士だろうな。目的は警察の注意を分散させるため」
コナン「それならそもそも予告状を出さないほうがいいだろ」
新一「確かに最近は怪盗紳士が予告状を出さない時もあるみたいだからな。じゃあいったい?」
コナン「そうだ、とりあえずこれをオメーに預けとくよ新一の携帯だ。万が一目の前で電話されたら面倒だからな」
新一「意外とまめだよな、お前」
コナン「うるせー」
新一「で、なんだ。あと数時間で予告の時間だぜ?」
コナン「バーロー。だからオメーを宝石から遠ざけたんだよ」
新一「ったく信用ねえなあオレ」
コナン「泥棒がよくいうぜ。でも、オメーが出したんじゃねぇとすると一体誰が?」
新一「考えられるのは怪盗紳士だろうな。目的は警察の注意を分散させるため」
コナン「それならそもそも予告状を出さないほうがいいだろ」
新一「確かに最近は怪盗紳士が予告状を出さない時もあるみたいだからな。じゃあいったい?」
コナン「そうだ、とりあえずこれをオメーに預けとくよ新一の携帯だ。万が一目の前で電話されたら面倒だからな」
新一「意外とまめだよな、お前」
コナン「うるせー」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:35:30.60 ID:1m19NeRH0
―ホール―
剣持「12時まであと1時間か…」
はじめ「そういえば、栄一さんの奥さんってどうしたんですか?」
美夏「母さんは死んじゃったのよ二年前に。交通事故でね」
はじめ「それはその…変なコト聞いてすみません」
美夏「気にしないで。それより、コナンくんと工藤くんって仲いいよね。苗字が違うから兄弟じゃないと思うけど」
蘭「うん、親戚同士なんです。そのせいか二人ともどこか似てるとこあるのよね」
美雪「なんとなくわかる気がする。そうだ、はじめちゃん、外にいる二人に飲み物持って行ってあげなよ」
はじめ「ああ、そうだな。外で大変だろうし、コーヒーでも持って行ってやるか」
洋文「そろそろ俺も、部屋に戻るかな。原稿も途中だったし。じゃあな」
蘭「…意外とみんな。怪盗キッドに興味ないんだね」
剣持「12時まであと1時間か…」
はじめ「そういえば、栄一さんの奥さんってどうしたんですか?」
美夏「母さんは死んじゃったのよ二年前に。交通事故でね」
はじめ「それはその…変なコト聞いてすみません」
美夏「気にしないで。それより、コナンくんと工藤くんって仲いいよね。苗字が違うから兄弟じゃないと思うけど」
蘭「うん、親戚同士なんです。そのせいか二人ともどこか似てるとこあるのよね」
美雪「なんとなくわかる気がする。そうだ、はじめちゃん、外にいる二人に飲み物持って行ってあげなよ」
はじめ「ああ、そうだな。外で大変だろうし、コーヒーでも持って行ってやるか」
洋文「そろそろ俺も、部屋に戻るかな。原稿も途中だったし。じゃあな」
蘭「…意外とみんな。怪盗キッドに興味ないんだね」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:36:31.86 ID:1m19NeRH0
―玄関―
はじめ「よう。飲み物持ってきたぜ」
新一「サンキュー。助かるぜ」
コナン「ありがとー」
はじめ「外って思ったよりと寒くないんだな」
新一「あぁ、天気も悪くないし過ごしやすくて良いぜ。風も殆ど無いしな」
コナン「ねぇねぇ。はじめ兄ちゃんも探偵なんだよね?」
はじめ「一応な。自分で名乗ることは少ないけど」
コナン「じゃあじゃあ、なにか事件とか解決してるんだよね。?」
はじめ「あんまりガキにきかせるもんじゃねえけど…そうだな、あれは俺が演劇部の手伝いをしに…」
はじめ「よう。飲み物持ってきたぜ」
新一「サンキュー。助かるぜ」
コナン「ありがとー」
はじめ「外って思ったよりと寒くないんだな」
新一「あぁ、天気も悪くないし過ごしやすくて良いぜ。風も殆ど無いしな」
コナン「ねぇねぇ。はじめ兄ちゃんも探偵なんだよね?」
はじめ「一応な。自分で名乗ることは少ないけど」
コナン「じゃあじゃあ、なにか事件とか解決してるんだよね。?」
はじめ「あんまりガキにきかせるもんじゃねえけど…そうだな、あれは俺が演劇部の手伝いをしに…」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:38:34.41 ID:1m19NeRH0
―ホール―
中森「さて、12時を回ったわけだが」
美雪「何も起きませんね」
蘭「まさかもうすり替えられてるとか?」
剣持「そんな様子はないが…」
醍醐「空振りって訳ね」
美夏「怪盗キッドの登場に期待してたのに…」
醍醐「私はもう寝ようかしら。じゃあまた明日ね」
中森「さて、12時を回ったわけだが」
美雪「何も起きませんね」
蘭「まさかもうすり替えられてるとか?」
剣持「そんな様子はないが…」
醍醐「空振りって訳ね」
美夏「怪盗キッドの登場に期待してたのに…」
醍醐「私はもう寝ようかしら。じゃあまた明日ね」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:39:27.76 ID:1m19NeRH0
―玄関―
はじめ「…それで、チャネラー桜庭が…」
コナン「うんうん」
はじめ「…それで、チャネラー桜庭が…」
コナン「うんうん」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:40:04.89 ID:1m19NeRH0
―ホール―
美雪「もう一時過ぎましたよ…」
剣持「そうだな」
蘭「もう来ないんじゃないですか」
美雪「もう一時過ぎましたよ…」
剣持「そうだな」
蘭「もう来ないんじゃないですか」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:42:21.71 ID:1m19NeRH0
―玄関―
はじめ「…その時、自殺しようとした犯人を地獄の傀儡師が…」
コナン「うんうん」
新一「地獄の傀儡師がどうなったんだ」
はじめ「…包丁をバラに…って何の音だ。これは」
コナン「消防車のサイレンみたいだね」
新一「ここは高台だからよく見えるけど、燃えているところはないみたいだな」
はじめ「大変だね~誤報で呼び出されるなんて。消防士は将来なりたくない仕事にランクインしたね」
新一(将来の仕事か…俺はこのままキッドを続けていくんだろうか…)
コナン(将来の仕事か…将来…将来ずっとこのままなのか?…)
はじめ「しかもこんな時間に…ってもう二時じゃねえか」
新一「話しに聞き入ってる間にそんな時間になってんのか!?」
はじめ「とりあえず、中に入ろうぜ」
コナン「僕は外で待ってるよ。一人で考えたいこともできたし…運動がてら館の外側を一周してくるかな」
はじめ「…その時、自殺しようとした犯人を地獄の傀儡師が…」
コナン「うんうん」
新一「地獄の傀儡師がどうなったんだ」
はじめ「…包丁をバラに…って何の音だ。これは」
コナン「消防車のサイレンみたいだね」
新一「ここは高台だからよく見えるけど、燃えているところはないみたいだな」
はじめ「大変だね~誤報で呼び出されるなんて。消防士は将来なりたくない仕事にランクインしたね」
新一(将来の仕事か…俺はこのままキッドを続けていくんだろうか…)
コナン(将来の仕事か…将来…将来ずっとこのままなのか?…)
はじめ「しかもこんな時間に…ってもう二時じゃねえか」
新一「話しに聞き入ってる間にそんな時間になってんのか!?」
はじめ「とりあえず、中に入ろうぜ」
コナン「僕は外で待ってるよ。一人で考えたいこともできたし…運動がてら館の外側を一周してくるかな」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:43:56.10 ID:1m19NeRH0
―ホール―
はじめ「オッサン!絵はどうなった?」
剣持「まだ何も起きてないぞ」
はじめ「なんだよ、結局怪盗キッドのやつは現れなかったのかよ」
新一(横にいるんだけどな)
桧垣「おや、まだ絵は盗まれていないのですか?」
洋文「なんだ、怪盗は来なかったのか?」
蘭「えぇ、無事です。お二人とも用事は終わったんですか」
桧垣「はい、なので寝る前に水をもらおうと思って」
洋文「俺も同じだな」
はじめ「オッサン!絵はどうなった?」
剣持「まだ何も起きてないぞ」
はじめ「なんだよ、結局怪盗キッドのやつは現れなかったのかよ」
新一(横にいるんだけどな)
桧垣「おや、まだ絵は盗まれていないのですか?」
洋文「なんだ、怪盗は来なかったのか?」
蘭「えぇ、無事です。お二人とも用事は終わったんですか」
桧垣「はい、なので寝る前に水をもらおうと思って」
洋文「俺も同じだな」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:44:45.99 ID:1m19NeRH0
はじめ「ふーん。ていうか、お前らまだトランプやってたのか」
美雪「うん、結構白熱しちゃって」
蘭「そうだ!美雪ちゃんに聞いたけど金田一くん手品ができるんだよね。見せて欲しいな」
美夏「うん!みたいみたい!」
はじめ「しょうがねぇなぁ…好きな数字を言ってくれ」
蘭「ハートのジャックかな」
はじめ「じゃあ自分の胸ポケットを触ってみな」
蘭「え…あ、すごい!カードが入ってる、しかも私が言った絵柄!」
美夏「やるじゃない金田一くん!」
美雪「うん、結構白熱しちゃって」
蘭「そうだ!美雪ちゃんに聞いたけど金田一くん手品ができるんだよね。見せて欲しいな」
美夏「うん!みたいみたい!」
はじめ「しょうがねぇなぁ…好きな数字を言ってくれ」
蘭「ハートのジャックかな」
はじめ「じゃあ自分の胸ポケットを触ってみな」
蘭「え…あ、すごい!カードが入ってる、しかも私が言った絵柄!」
美夏「やるじゃない金田一くん!」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:47:09.79 ID:1m19NeRH0
新一「ったく、それくらいなら俺にもできるぜ。蘭、ズボンの右ポケット触ってみな」
蘭「は、入ってる!」
はじめ「左のポケットも確認したほうがいいかもな」
蘭「ほんとだ…」
新一「あと尻ポケットと椅子の下とコップの下と服の間と冷蔵庫の中と…」
はじめ「他にも携帯の間と壁の隙間とポシェットの中と天井裏と…」
美雪「ふたりとも落ち着いて、ハートのジャックだけでトランプタワーができちゃうわよ!」
蘭「というか新一ってマジックもできたんだ」
新一「あ、あぁ、ハワイで親父に習ったんだ(やべぇやべぇ)」
桧垣「お二人ともすごいですね。さっぱりタネが解らない。では、私は寝てきます。失礼」
蘭「は、入ってる!」
はじめ「左のポケットも確認したほうがいいかもな」
蘭「ほんとだ…」
新一「あと尻ポケットと椅子の下とコップの下と服の間と冷蔵庫の中と…」
はじめ「他にも携帯の間と壁の隙間とポシェットの中と天井裏と…」
美雪「ふたりとも落ち着いて、ハートのジャックだけでトランプタワーができちゃうわよ!」
蘭「というか新一ってマジックもできたんだ」
新一「あ、あぁ、ハワイで親父に習ったんだ(やべぇやべぇ)」
桧垣「お二人ともすごいですね。さっぱりタネが解らない。では、私は寝てきます。失礼」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:50:44.67 ID:1m19NeRH0
はじめ「そーいや、この十二星館って古そうですけど、いつ頃できたものなんですか?」
洋文「んー、この館は元からあったもんじゃなくて8年前に移築してきたものなんだ」
美夏「だからいつ頃できたのかはわからないのよ」
美雪「なにか『いわく』とかはないんですか?」
洋文「確か建築家がだいぶ前に孤島で焼死したくらいでたいしたことはないな」
新一(十分いわくつきだろ)
蘭「そうだ、コナン君はどうしたの?」
新一「えっ?」
コナン「…遅いよ。二人とも、なにやってたの?」
はじめ「わりぃ、ちょっとな。じゃあなんか腹ごしらえして、見張りの続きすっか」
洋文「外で見張りとは関心だねぇ。俺は寝てくるかな。じゃあ宝石が盗まれたら呼んでくれ」
美夏「私も寝てこよっと。キッドが現れたらよろしくね」
洋文「んー、この館は元からあったもんじゃなくて8年前に移築してきたものなんだ」
美夏「だからいつ頃できたのかはわからないのよ」
美雪「なにか『いわく』とかはないんですか?」
洋文「確か建築家がだいぶ前に孤島で焼死したくらいでたいしたことはないな」
新一(十分いわくつきだろ)
蘭「そうだ、コナン君はどうしたの?」
新一「えっ?」
コナン「…遅いよ。二人とも、なにやってたの?」
はじめ「わりぃ、ちょっとな。じゃあなんか腹ごしらえして、見張りの続きすっか」
洋文「外で見張りとは関心だねぇ。俺は寝てくるかな。じゃあ宝石が盗まれたら呼んでくれ」
美夏「私も寝てこよっと。キッドが現れたらよろしくね」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 20:59:40.73 ID:1m19NeRH0
―玄関―
コナン「それって看板にトリックが隠されてるんじゃない?」
はじめ「よくわかったな、それでその看板が…」
新一「ふぁ~あ、良く飽きねえなお前らもう夜が明けてるってのに」
はじめ「俺は徹夜なれしてるからな…ってまた消防車が鳴ってるな。これで二度目だぞ」
コナン「新一兄ちゃんだってときどき真剣に聞いてたじゃない」
新一「オレは高遠ってやつが気になっただけだ。早く中にはいろうぜ」
はじめ「そうだな」
コナン「それって看板にトリックが隠されてるんじゃない?」
はじめ「よくわかったな、それでその看板が…」
新一「ふぁ~あ、良く飽きねえなお前らもう夜が明けてるってのに」
はじめ「俺は徹夜なれしてるからな…ってまた消防車が鳴ってるな。これで二度目だぞ」
コナン「新一兄ちゃんだってときどき真剣に聞いてたじゃない」
新一「オレは高遠ってやつが気になっただけだ。早く中にはいろうぜ」
はじめ「そうだな」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:00:37.80 ID:1m19NeRH0
―ホール―
はじめ「おい、起きろ美雪。朝だぞ」
美雪「ん、はじめちゃん。私寝ちゃってたの」
蘭「ん~、新一ぃ~なんで美雪ちゃんを…あ、金田一くんだったの」
コナン(おいおい)
醍醐「あら、みんなまだ起きてたの?もう6時よ」
新一「まだ何があるかわかりませんからね。って警部たちは爆睡しているようですが…」
中森「ばかも~ん ムニャムニャ そいつがキッドだ~ ムニャムニャ」
剣持「なに~ ムニャムニャ 明智警視がガス爆発だと~ ムニャムニャ」
はじめ「(…チャンスだなんて思うなよ)」
醍醐「(安心して、こんな相手じゃ仕事する気にならないわ)」
はじめ「おい、起きろ美雪。朝だぞ」
美雪「ん、はじめちゃん。私寝ちゃってたの」
蘭「ん~、新一ぃ~なんで美雪ちゃんを…あ、金田一くんだったの」
コナン(おいおい)
醍醐「あら、みんなまだ起きてたの?もう6時よ」
新一「まだ何があるかわかりませんからね。って警部たちは爆睡しているようですが…」
中森「ばかも~ん ムニャムニャ そいつがキッドだ~ ムニャムニャ」
剣持「なに~ ムニャムニャ 明智警視がガス爆発だと~ ムニャムニャ」
はじめ「(…チャンスだなんて思うなよ)」
醍醐「(安心して、こんな相手じゃ仕事する気にならないわ)」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:03:35.15 ID:1m19NeRH0
加地「みなさんお早いですね。僕は朝食の支度をしてきます。」
はじめ「よろしくたのむぜ」
蘭「さて、じゃあまたトランプの続きでもする?」
美雪「また蘭ちゃんの一人勝ちになっちゃうよ。それにハートのジャックが多すぎるし」
コナン「なにそのハートのジャックって?」
美雪「はじめちゃんと工藤くんが手品でそこら中から取り出しまくったのよ」
コナン「へー新一兄ちゃん手品できたんだ。知らなかったよ」
新一「ま、まあな」
醍醐「ふふっ、二人とも素敵だったわよ。じゃあ私は朝食までひと眠りしてくるわね」
はじめ「よろしくたのむぜ」
蘭「さて、じゃあまたトランプの続きでもする?」
美雪「また蘭ちゃんの一人勝ちになっちゃうよ。それにハートのジャックが多すぎるし」
コナン「なにそのハートのジャックって?」
美雪「はじめちゃんと工藤くんが手品でそこら中から取り出しまくったのよ」
コナン「へー新一兄ちゃん手品できたんだ。知らなかったよ」
新一「ま、まあな」
醍醐「ふふっ、二人とも素敵だったわよ。じゃあ私は朝食までひと眠りしてくるわね」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:04:03.13 ID:1m19NeRH0
三郎丸「お~い、工藤ぅ~全然ボロ出さねぇ~ぞ~」
はじめ「三郎丸さん…紗仁君の部屋から出てきたってことは…」
コナン(本気にして見張ってたんだな…)
新一「おかげ様で宝石は盗まれませんでしたよ。大殊勲です」
三郎丸「そうか~じゃあ~俺は外の空気吸いに~散歩に~行くぞ~」
蘭「…い、いってらっしゃい」
はじめ「んじゃ、俺らは少し寝てくっか」
新一「そうだな」
はじめ「三郎丸さん…紗仁君の部屋から出てきたってことは…」
コナン(本気にして見張ってたんだな…)
新一「おかげ様で宝石は盗まれませんでしたよ。大殊勲です」
三郎丸「そうか~じゃあ~俺は外の空気吸いに~散歩に~行くぞ~」
蘭「…い、いってらっしゃい」
はじめ「んじゃ、俺らは少し寝てくっか」
新一「そうだな」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:05:42.26 ID:1m19NeRH0
―はじめ、コナン、新一の部屋―
美雪「はじめちゃん、起きて大変なのよ!」
はじめ「なんだよ騒々しい。まだ九時だろもっと寝させろよ」
美雪「ダメよ、起きなきゃ!だって東方さんが殺されちゃったのよ!」
美雪「はじめちゃん、起きて大変なのよ!」
はじめ「なんだよ騒々しい。まだ九時だろもっと寝させろよ」
美雪「ダメよ、起きなきゃ!だって東方さんが殺されちゃったのよ!」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:07:38.31 ID:1m19NeRH0
―栄一の部屋―
はじめ「オッサン!東方さんが死んだって本当なのか?」
剣持「残念なことにな、見ての通り首をしめられて亡くなっていた」
コナン「吉川線があるから絞殺なのは確実だよ。でも、絞めたあとに赤くなってない点が等間隔であったから
凶器はベルトかな。被害者のベルトが無くなってるみたいだし」
はじめ(こいつホントに小学生か?)
新一「でも問題はそれよりも、この部屋に入った状況が…」
はじめ「どういう事だよ?」
山村「ここからは僕が説明しましょう」
はじめ「誰この人」
コナン「通報を聞いて来てくれた県警の刑事さんだよ」
はじめ「オッサン!東方さんが死んだって本当なのか?」
剣持「残念なことにな、見ての通り首をしめられて亡くなっていた」
コナン「吉川線があるから絞殺なのは確実だよ。でも、絞めたあとに赤くなってない点が等間隔であったから
凶器はベルトかな。被害者のベルトが無くなってるみたいだし」
はじめ(こいつホントに小学生か?)
新一「でも問題はそれよりも、この部屋に入った状況が…」
はじめ「どういう事だよ?」
山村「ここからは僕が説明しましょう」
はじめ「誰この人」
コナン「通報を聞いて来てくれた県警の刑事さんだよ」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:09:29.57 ID:1m19NeRH0
山村「こほんっ。では改めて、まず午前8時頃朝食ができたことを伝えに加地くんが栄一さん呼びに行きました」
加地「何度か扉を叩いたのですが返事がなく不思議に思いましたが、起こしてもらいたくないのだろうとその時は納得しました」
山村「その後ホールに人が集まってきて、その時に東方さんが栄一さんの部屋に入ったままだったことに気がついた」
美雪「確か何かの相談にいくって話だったけど」
山村「そして、何かあったかもしれないと思いみんなで扉を押し破ると…」
中森「仏さんが転がってたわけだ」
山村「もう、盛り上がるところをとらないでください。そして窓は内側から閉まったまんまだったんです」
はじめ「ということは密室殺人ってことか」
山村「そういうわけじゃなく、部屋の中には眠っている栄一さんがいたんです」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りしても本当に…いいの?わたしで… 2011/04/24(日) 21:11:18.30 ID:1m19NeRH0
新一「それで、栄一さんの話が聞ければいいんだけどな…」
山村「眠りが深いみたいで、今は本館に移されて寝かされている状態で…」
はじめ「そういえばなんで、東方さんは部屋に入れたんだ?鍵がかかってなかったのかよ」
山村「栄一さんはもしもの時のために、合鍵を渡していたんです。それも遺体のポケットから見つかっています」
中森「栄一さんは自分の部屋に入られることをひどく嫌ってないてな。医師は信頼されていたようだ」
剣持「外部犯の可能性も考えてみたんだが、この館の周りって崖になってるから見晴らしはいいけど入ってこれないんだよ」
コナン「それに、本館から続く唯一の道もボクたちが見張ってたけど誰も来なかったしね」
剣持「だから、中にいる容疑者は外に出さないようにしてるんだが」
山村「それなんですが、僕の知恵の泉が囁いちゃったりしてるんですよね、犯人は栄一さんだって」
中森「はぁ?」
山村「眠りが深いみたいで、今は本館に移されて寝かされている状態で…」
はじめ「そういえばなんで、東方さんは部屋に入れたんだ?鍵がかかってなかったのかよ」
山村「栄一さんはもしもの時のために、合鍵を渡していたんです。それも遺体のポケットから見つかっています」
中森「栄一さんは自分の部屋に入られることをひどく嫌ってないてな。医師は信頼されていたようだ」
剣持「外部犯の可能性も考えてみたんだが、この館の周りって崖になってるから見晴らしはいいけど入ってこれないんだよ」
コナン「それに、本館から続く唯一の道もボクたちが見張ってたけど誰も来なかったしね」
剣持「だから、中にいる容疑者は外に出さないようにしてるんだが」
山村「それなんですが、僕の知恵の泉が囁いちゃったりしてるんですよね、犯人は栄一さんだって」
中森「はぁ?」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:13:45.24 ID:1m19NeRH0
山村「栄一さんは殺すために東方医師を部屋に呼んで、殺して、密室にしたんですよ。これ以外ないでしょう」
三郎丸「ま、まあ俺もそうだろうと、現場を見た時点でわかったけどな」
はじめ(いたのか三郎丸さん)
コナン「でも、それなじゃあなんでわざわざ密室にしたの?犯人が自分だってすぐにわかっちゃうじゃない」
山村「それは…犯人っぽくして逆に犯人っぽく無くそうとしたんです!」
新一「それに、東方医師は結構恰幅がいいのにお爺さんと戦って負けますかね?」
山村「もうそれ以上、僕を責めないでください!わかってますよ無茶だっていうのは。でも、そうなると密室が説明できないでしょうよ」
三郎丸「前座が終わったようだから言うが、密室なんて問題でもなんでもない、作ったのは栄一さんだ」
はじめ「どうして?」
三郎丸「ま、まあ俺もそうだろうと、現場を見た時点でわかったけどな」
はじめ(いたのか三郎丸さん)
コナン「でも、それなじゃあなんでわざわざ密室にしたの?犯人が自分だってすぐにわかっちゃうじゃない」
山村「それは…犯人っぽくして逆に犯人っぽく無くそうとしたんです!」
新一「それに、東方医師は結構恰幅がいいのにお爺さんと戦って負けますかね?」
山村「もうそれ以上、僕を責めないでください!わかってますよ無茶だっていうのは。でも、そうなると密室が説明できないでしょうよ」
三郎丸「前座が終わったようだから言うが、密室なんて問題でもなんでもない、作ったのは栄一さんだ」
はじめ「どうして?」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:15:45.22 ID:1m19NeRH0
三郎丸「犯人に頼まれたんだろ。相談事中に犯人が入ってきて、医師を殺して、殺されたくなかったら密室にしろと言って脅したんだ」
山村「すごい!さすがDDSのクラス筆頭!」
コナン「それでも結局犯人が密室を作りたかった意味はわからないよね?」
三郎丸「それは…栄一さんを犯人に仕立てたかったんだ。実際そこのへっぽこ刑事は誘導されてるし」
山村「へっぽこは言わないでくださいよ」
はじめ「それに、犯人がいるときになんでドアを開けて助けを呼ばなかったんだよ。ホールに人がいるんだから。」
三郎丸「それはだな…被害者なりのプライドみたいな?」
剣持「そんなところで、推理はひとまずおいておけ。金田一も起きたことだし事情聴取を始めるぞ」
山村「すごい!さすがDDSのクラス筆頭!」
コナン「それでも結局犯人が密室を作りたかった意味はわからないよね?」
三郎丸「それは…栄一さんを犯人に仕立てたかったんだ。実際そこのへっぽこ刑事は誘導されてるし」
山村「へっぽこは言わないでくださいよ」
はじめ「それに、犯人がいるときになんでドアを開けて助けを呼ばなかったんだよ。ホールに人がいるんだから。」
三郎丸「それはだな…被害者なりのプライドみたいな?」
剣持「そんなところで、推理はひとまずおいておけ。金田一も起きたことだし事情聴取を始めるぞ」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:22:10.32 ID:1m19NeRH0
遅れたけど〈人物紹介〉
金田一はじめ 高校生探偵
七瀬美雪 その連れ
剣持警部 警部
醍醐真紀 美術記者・怪盗紳士に変装される
江戸川コナン 名探偵
毛利蘭 その連れ
工藤新一 高校生探偵・怪盗キッドに変装される
中森警部 警部
山村警部 警部
金田一はじめ 高校生探偵
七瀬美雪 その連れ
剣持警部 警部
醍醐真紀 美術記者・怪盗紳士に変装される
江戸川コナン 名探偵
毛利蘭 その連れ
工藤新一 高校生探偵・怪盗キッドに変装される
中森警部 警部
山村警部 警部
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:34:37.62 ID:1m19NeRH0
相上英一 大学教授
相上美夏 作家
相上洋文 事件記者
相上紗仁 学生
東方樟司 主治医
桧垣大赤 秘書
加地正人 使用人
怪盗キッド 怪盗
怪盗紳士 怪盗
相上美夏 作家
相上洋文 事件記者
相上紗仁 学生
東方樟司 主治医
桧垣大赤 秘書
加地正人 使用人
怪盗キッド 怪盗
怪盗紳士 怪盗
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:38:16.58 ID:1m19NeRH0
―ホール―
はじめ「そういや、オッサン。死亡推定時刻はわかってんのか?」
剣持「死亡推定時刻は昨日の午後10時から今日の午前3時ってとこだな」
はじめ「結構広いな」
新一「でも、検死まえだからそんなモノでしょう。死因は絞殺で決まりですか?」
剣持「それは間違いない。他に外傷がないしな。それと、栄一さんはやっぱり睡眠薬で眠っているようだぞ」
コナン「死亡推定時刻全部にアリバイを持っている人は少ないよね」
剣持(なんでこのガキは場に溶け込んでるんだ)
山村「そうだねぇ、事情聴取して完全なアリバイを持ってるのは両警部のお連れ以外だと紗仁くんだけだから」
新一(三郎丸さんが役に立つとはな…)
美雪「そうよね。それにホールにずっと居たけど英一さんの部屋に入った人は本人と東方医師だけだもんね」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:39:56.78 ID:1m19NeRH0
剣持「そうだな。上面図を見てもドアと窓の二つしか…んっ?」
はじめ「どうしたオッサン?」
剣持「よしわかった!密室を作ったトリックがな!桧垣さん、この館に隠し地下室か何かはありませんか?」
コナン(おいおい)
桧垣「よくわかりましたね!?ホールの隅に取っ手があってそこから入るんです」
新一(マジであんのかよ)
剣持「フッフッフ、残念ながら今回は金田一の出る幕はなかったな!桧垣さん、案内してくれ」
はじめ「どうしたオッサン?」
剣持「よしわかった!密室を作ったトリックがな!桧垣さん、この館に隠し地下室か何かはありませんか?」
コナン(おいおい)
桧垣「よくわかりましたね!?ホールの隅に取っ手があってそこから入るんです」
新一(マジであんのかよ)
剣持「フッフッフ、残念ながら今回は金田一の出る幕はなかったな!桧垣さん、案内してくれ」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:45:09.43 ID:1m19NeRH0
―隠し地下室―
はじめ「これは!?何かの制御室か」
剣持「やっぱりな。お前らこの館がどんな形をしているかは知ってるな?」
コナン「歯車みたいな形だったよね」
剣持「そうだ、そして犯人はここにある装置を利用してドアから入ったんだよ。ホール自体を回転させてな!」
山村「どういうことです?」
剣持「まず犯人は栄一さんを眠らせて、その部屋に栄一さんの名を騙って東方医師を呼び出す。
そして、ホールを回転させ自分の部屋のドアを栄一さんの部屋とつなげそこで殺したんだ」
三郎丸「そうか、それだったら自分の部屋に戻る振りをして犯行現場にいける!」
剣持「そして、何食わぬ顔でホールに戻りもう一度ホールを回転させもとに戻せば密室が完成する」
はじめ「これは!?何かの制御室か」
剣持「やっぱりな。お前らこの館がどんな形をしているかは知ってるな?」
コナン「歯車みたいな形だったよね」
剣持「そうだ、そして犯人はここにある装置を利用してドアから入ったんだよ。ホール自体を回転させてな!」
山村「どういうことです?」
剣持「まず犯人は栄一さんを眠らせて、その部屋に栄一さんの名を騙って東方医師を呼び出す。
そして、ホールを回転させ自分の部屋のドアを栄一さんの部屋とつなげそこで殺したんだ」
三郎丸「そうか、それだったら自分の部屋に戻る振りをして犯行現場にいける!」
剣持「そして、何食わぬ顔でホールに戻りもう一度ホールを回転させもとに戻せば密室が完成する」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:47:02.96 ID:1m19NeRH0
山村「すごい!すごいです!さすが警視庁捜査一課!こんなに早く問題を解決するなんて!」
三郎丸「まあ、俺の推理と被害者が殺されてるところとか似てるし今回はイーブンってとこだな」
はじめ「あのなあオッサン…ホールが回転して誰も気づかないと思うか?」
剣持「それはもうゆっくりとゆっくりと動いていたんだろうな、きっと」
コナン「それなら、東方医師が気づくんじゃない。だって、呼び出した人が眠ってたら出直そうと思って
ドアを開けて外に出ようとするんじゃないかな。その時、ドアが開かなかったら変だと思うよ」
はじめ「それに他の人だって、部屋の出入りはあるんだからリスクがでかすぎるぜ」
剣持「は~…いい推理だと思ったんだがな」
コナン(それに、そのトリック使うにはこの館は星が多いしな)
三郎丸「まあ、俺の推理と被害者が殺されてるところとか似てるし今回はイーブンってとこだな」
はじめ「あのなあオッサン…ホールが回転して誰も気づかないと思うか?」
剣持「それはもうゆっくりとゆっくりと動いていたんだろうな、きっと」
コナン「それなら、東方医師が気づくんじゃない。だって、呼び出した人が眠ってたら出直そうと思って
ドアを開けて外に出ようとするんじゃないかな。その時、ドアが開かなかったら変だと思うよ」
はじめ「それに他の人だって、部屋の出入りはあるんだからリスクがでかすぎるぜ」
剣持「は~…いい推理だと思ったんだがな」
コナン(それに、そのトリック使うにはこの館は星が多いしな)
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:49:30.88 ID:1m19NeRH0
新一「だとしても、この部屋はなんの部屋なんですか」
桧垣「これは剣持さんの仰るとおり、ホールを回転させる装置でした」
コナン「でした?」
桧垣「はい、この館を移築する際に予算でそのからくりは無くなったんです。ここはその名残です」
はじめ「なるほどね」
中森「おい、お前ら朗報だ。漢方茶の出がらしから残留した睡眠薬が検出されたぞ」
三郎丸「ってことは、犯人はあの使用人か!大人しい顔しやがってなんと残忍な!」
コナン「そうとは限らないんじゃない?栄一さんが漢方茶を飲むって知ってる人なら簡単にできるかもしれないよ」
はじめ「とりあえず、加地にその話を聞いたほうがいいんじゃないか」
桧垣「これは剣持さんの仰るとおり、ホールを回転させる装置でした」
コナン「でした?」
桧垣「はい、この館を移築する際に予算でそのからくりは無くなったんです。ここはその名残です」
はじめ「なるほどね」
中森「おい、お前ら朗報だ。漢方茶の出がらしから残留した睡眠薬が検出されたぞ」
三郎丸「ってことは、犯人はあの使用人か!大人しい顔しやがってなんと残忍な!」
コナン「そうとは限らないんじゃない?栄一さんが漢方茶を飲むって知ってる人なら簡単にできるかもしれないよ」
はじめ「とりあえず、加地にその話を聞いたほうがいいんじゃないか」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 21:52:01.21 ID:1m19NeRH0
―キッチン―
加地「僕じゃありませんよ!睡眠薬なんて…」
コナン「ねぇねぇ、あの漢方茶っていつもどこで買ってくるの?」
加地「あれはお店で買うんじゃなくて、毎回渡されてたんだよ。東方さんからね。昨日もそうだったよ」
山村「ということは、栄一さんに睡眠薬を盛ったのは被害者だったんですか!?」
剣持「他にはもう残ってないのか。あるなら鑑識にまわすが」
加地「ありますよ、昨日もらったばかりですから。今から取ってきます」
加地「僕じゃありませんよ!睡眠薬なんて…」
コナン「ねぇねぇ、あの漢方茶っていつもどこで買ってくるの?」
加地「あれはお店で買うんじゃなくて、毎回渡されてたんだよ。東方さんからね。昨日もそうだったよ」
山村「ということは、栄一さんに睡眠薬を盛ったのは被害者だったんですか!?」
剣持「他にはもう残ってないのか。あるなら鑑識にまわすが」
加地「ありますよ、昨日もらったばかりですから。今から取ってきます」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:01:06.46 ID:1m19NeRH0
―栄一の部屋―
剣持「やっぱ現場だよな現場。刑事は足で稼がなきゃな」
コナン「かなりシンプルな部屋だよね。机と本棚とベッド、それからテレビがあるくらいで」
はじめ「部屋の奥にひとつある窓は磨りガラスなっていて外が見えないな。景色がきれいなのに勿体ねぇ」
中森「それは、防音のためらしいぞ。今は透明な防音ガラスもあるようだが、古い建物だからな」
三郎丸「なんで防音する必要が有るんだよ。ピアノなんてどこにもなかったぞ」
コナン「それはたぶん、あの装置の音が聞こえないようにじゃない?今ではあまり意味ないけどね」
はじめ「やっぱり服は和物ばっかりだな。ひとつも洋服がない」
剣持「なかなか渋いこだわりのある人のようだ」
剣持「やっぱ現場だよな現場。刑事は足で稼がなきゃな」
コナン「かなりシンプルな部屋だよね。机と本棚とベッド、それからテレビがあるくらいで」
はじめ「部屋の奥にひとつある窓は磨りガラスなっていて外が見えないな。景色がきれいなのに勿体ねぇ」
中森「それは、防音のためらしいぞ。今は透明な防音ガラスもあるようだが、古い建物だからな」
三郎丸「なんで防音する必要が有るんだよ。ピアノなんてどこにもなかったぞ」
コナン「それはたぶん、あの装置の音が聞こえないようにじゃない?今ではあまり意味ないけどね」
はじめ「やっぱり服は和物ばっかりだな。ひとつも洋服がない」
剣持「なかなか渋いこだわりのある人のようだ」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:02:25.86 ID:1m19NeRH0
はじめ「そーいや工藤のやつが見当たらねえけど、どこ行ってんだ?」
コナン「新一兄ちゃんは部屋で休んでるよ。仮眠するって」
はじめ「ふーん、もっと積極的に捜査するもんだとおもってたけどな」
コナン「ど、どっちかって言うと安楽椅子探偵だからさ。ボクが捜査を手伝うんだよ」
はじめ「…そっか。オッサン、この机や本棚って調べたのか?」
剣持「調べたぞ。凶器は入ってなかったが、どうやら荒らされた様子があるがな」
コナン「新一兄ちゃんは部屋で休んでるよ。仮眠するって」
はじめ「ふーん、もっと積極的に捜査するもんだとおもってたけどな」
コナン「ど、どっちかって言うと安楽椅子探偵だからさ。ボクが捜査を手伝うんだよ」
はじめ「…そっか。オッサン、この机や本棚って調べたのか?」
剣持「調べたぞ。凶器は入ってなかったが、どうやら荒らされた様子があるがな」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:05:46.74 ID:1m19NeRH0
コナン「あれれ~、ベッドの下にはなにかあるよ」
中森「どれどれ…これは、鞄か。これはいつも栄一さんが持ち歩いてたもののようだな」
剣持「凶器のベルトは入ってないようだな。めぼしいものはこのファイルと…!睡眠薬の空き瓶が!」
はじめ「なんでそんなもんがこの部屋に!?」
コナン「それもだけどこっちのファイルも重要みたいだよ」
中森「なになに…!裏口入学の顧客情報だと!」
コナン「他にもいろいろ悪いことしてるみたいだね。それも大学ぐるみで。しかも政治家の名前もある」
剣持「県警のお偉いさんも絡んでるようだな。いくつか知ってる名前がある」
はじめ「ってことは、もしかして部屋が荒らされてる理由ってそのファイルを探したからか!」
コナン「そして東方さんが睡眠薬を使って栄一さんを眠らせたわけもね」
中森「どれどれ…これは、鞄か。これはいつも栄一さんが持ち歩いてたもののようだな」
剣持「凶器のベルトは入ってないようだな。めぼしいものはこのファイルと…!睡眠薬の空き瓶が!」
はじめ「なんでそんなもんがこの部屋に!?」
コナン「それもだけどこっちのファイルも重要みたいだよ」
中森「なになに…!裏口入学の顧客情報だと!」
コナン「他にもいろいろ悪いことしてるみたいだね。それも大学ぐるみで。しかも政治家の名前もある」
剣持「県警のお偉いさんも絡んでるようだな。いくつか知ってる名前がある」
はじめ「ってことは、もしかして部屋が荒らされてる理由ってそのファイルを探したからか!」
コナン「そして東方さんが睡眠薬を使って栄一さんを眠らせたわけもね」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:09:16.12 ID:1m19NeRH0
山村「みなさん、新しい情報ですよ!栄一さんはどうやら睡眠薬のオーバードースで眠ってるらしいです」
はじめ「なんだよそのオーバードーズって?」
山村「簡単に言うと薬の飲み過ぎですね。この場合は睡眠薬を多く飲み過ぎて効果が強く出ています」
コナン「でもそれってつまり…」
はじめ「ああ、今までの推理と食い違うな」
三郎丸「なんの話だ?いっぱい睡眠薬を飲まされたってだけだろ?」
コナン「漢方茶の中に睡眠薬がいっぱい入ってたら流石に味が変わって気づかれちゃうんじゃない」
はじめ「なんだよそのオーバードーズって?」
山村「簡単に言うと薬の飲み過ぎですね。この場合は睡眠薬を多く飲み過ぎて効果が強く出ています」
コナン「でもそれってつまり…」
はじめ「ああ、今までの推理と食い違うな」
三郎丸「なんの話だ?いっぱい睡眠薬を飲まされたってだけだろ?」
コナン「漢方茶の中に睡眠薬がいっぱい入ってたら流石に味が変わって気づかれちゃうんじゃない」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:11:37.47 ID:1m19NeRH0
山村「そうそう、そういえばさっきの余っていたお茶っ葉からも睡眠薬が出てきましたよ」
はじめ「それで、その量はオーバードーズ出来るのか?」
山村「いえ、どちらかというと少量で、コップ一杯分だと4、5時間眠れる程度の量みたいですね」
はじめ「ってことはやっぱり本人が飲んだのか…」
山村「でも一体どうしてそんなことしたんですか?」
コナン「それは、東方さんの部屋に行けばわかるかもしれないよ」
はじめ「それで、その量はオーバードーズ出来るのか?」
山村「いえ、どちらかというと少量で、コップ一杯分だと4、5時間眠れる程度の量みたいですね」
はじめ「ってことはやっぱり本人が飲んだのか…」
山村「でも一体どうしてそんなことしたんですか?」
コナン「それは、東方さんの部屋に行けばわかるかもしれないよ」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:13:52.29 ID:1m19NeRH0
―東方の部屋―
はじめ「オッサン、そっちのファイルはどうだ?」
剣持「いや、見つからないな…ん?何だこの小瓶は」
コナン「(ペロッ)これは…!」
はじめ「馬鹿、なにやってんだよ!」
コナン「はは、粉をつけたのは人差し指で舐めたのは中指だよ。
でもラベルを見るとこれはほんとに青酸カリみたいだね」
はじめ(このガキ…)
中森「死んだ人を悪くいうのもなんだが、持ち物を見る限り東方さんも真っ当な人じゃないようだな」
剣持「怪しげな名刺も多いしな。こっちの手帳を見る限りいくらか借金もあったようだぞ」
はじめ「オッサン、そっちのファイルはどうだ?」
剣持「いや、見つからないな…ん?何だこの小瓶は」
コナン「(ペロッ)これは…!」
はじめ「馬鹿、なにやってんだよ!」
コナン「はは、粉をつけたのは人差し指で舐めたのは中指だよ。
でもラベルを見るとこれはほんとに青酸カリみたいだね」
はじめ(このガキ…)
中森「死んだ人を悪くいうのもなんだが、持ち物を見る限り東方さんも真っ当な人じゃないようだな」
剣持「怪しげな名刺も多いしな。こっちの手帳を見る限りいくらか借金もあったようだぞ」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:15:22.34 ID:1m19NeRH0
山村「ありました、ありましたよ!栄一さんのカルテが!」
コナン「それで何が書いてあるの?」
山村「えぇと…幻覚が見えて夜眠れないってありますね。二年前から」
はじめ「他にはないのか?」
山村「他には…幻覚を見たときに睡眠薬を多めに飲んで無理に寝ようとすることについて、注意を何度かうけてます」
コナン「幻覚を見ると…」
はじめ「無理に寝ようとする…?」
コナン「それで何が書いてあるの?」
山村「えぇと…幻覚が見えて夜眠れないってありますね。二年前から」
はじめ「他にはないのか?」
山村「他には…幻覚を見たときに睡眠薬を多めに飲んで無理に寝ようとすることについて、注意を何度かうけてます」
コナン「幻覚を見ると…」
はじめ「無理に寝ようとする…?」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:17:15.00 ID:1m19NeRH0
―はじめ、コナン、新一の部屋―
新一「よぉ、二人とも。捜査は進んだか?」
はじめ「だいぶな。もう必要な情報は殆ど出揃ったはずだ」
コナン「ってオメーは寝っ転がってるだけかよ」
新一「俺は…ほら、安楽椅子タンテーってやつだから」
はじめ「コナン、お前って素だとそんな口調なのか?」
コナン「えっ!あ、こ、これは…その…」
はじめ「無理にキャラ作る必要はねぇだろその歳で…俺は気にしねえから楽な方でいいぜ」
コナン「…すまねぇな金田一」
はじめ(いきなり呼び捨てかよ)
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:20:37.45 ID:1m19NeRH0
新一「で、結局、全部謎はとけたのか?」
はじめ「いや、まだわからないことがある。なぜ一度起きた栄一さんは窓の鍵を掛けてから寝たのか」
コナン「ああ、睡眠薬が切れてた栄一さんが死体を見て幻覚だと思い睡眠薬を飲んで寝たってのはわかるが、鍵を掛ける理由がない」
新一「…鍵を掛けたのはついでだったんじゃねぇのか?窓を閉める時の。条件反射ってやつだ」
はじめ「なるほどな、犯人は密室を作ったわけじゃないから窓を開けたままってこともあり得るな」
コナン「オレが夜中に散歩したときは窓があいた部屋はなかったから…そうか!」
新一「あぁ、『アレ』の為に栄一さんは窓を閉めそのついでに鍵を閉めたんだろうな」
はじめ「これで容疑者は3人に絞られたな」
コナン「なにいってんだ4人だろ?」
???(…ニヤリ)
はじめ「いや、まだわからないことがある。なぜ一度起きた栄一さんは窓の鍵を掛けてから寝たのか」
コナン「ああ、睡眠薬が切れてた栄一さんが死体を見て幻覚だと思い睡眠薬を飲んで寝たってのはわかるが、鍵を掛ける理由がない」
新一「…鍵を掛けたのはついでだったんじゃねぇのか?窓を閉める時の。条件反射ってやつだ」
はじめ「なるほどな、犯人は密室を作ったわけじゃないから窓を開けたままってこともあり得るな」
コナン「オレが夜中に散歩したときは窓があいた部屋はなかったから…そうか!」
新一「あぁ、『アレ』の為に栄一さんは窓を閉めそのついでに鍵を閉めたんだろうな」
はじめ「これで容疑者は3人に絞られたな」
コナン「なにいってんだ4人だろ?」
???(…ニヤリ)
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:26:10.82 ID:1m19NeRH0
―館の外―
山村「ついにみつけましたよ!被害者のベルト!」
コナン「どこにあったのそれ?」
山村「美夏さんの部屋の前の草むらだよ。つまり相上美夏さん、あなたが犯人だ!」
美夏「ちょっと待って私は犯人じゃないわよ!離して!」
山村「はいはい、あとは署で聴きますよ。キリキリ歩いて!」
コナン(おいおい)
三郎丸「やっぱりな、始めから臭いと思っていたぜ。このハンカチも外に落ちてたしな」
はじめ「外に?…そのハンカチって昨日美夏さんが使ってたやつか?」
コナン「そうみたいケチャップがついてるし。これどこにあったの?」
山村「ついにみつけましたよ!被害者のベルト!」
コナン「どこにあったのそれ?」
山村「美夏さんの部屋の前の草むらだよ。つまり相上美夏さん、あなたが犯人だ!」
美夏「ちょっと待って私は犯人じゃないわよ!離して!」
山村「はいはい、あとは署で聴きますよ。キリキリ歩いて!」
コナン(おいおい)
三郎丸「やっぱりな、始めから臭いと思っていたぜ。このハンカチも外に落ちてたしな」
はじめ「外に?…そのハンカチって昨日美夏さんが使ってたやつか?」
コナン「そうみたいケチャップがついてるし。これどこにあったの?」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/24(日) 22:42:43.10 ID:1m19NeRH0
三郎丸「被害者の部屋と主人の部屋の間あたりで朝の散歩をしてたときに見つけたんだ。
昨日から今朝はほとんど無風だってTVで言ってたから言い逃れはできないぜ」
はじめ「なんで!それを早く言わなかったんだよ!」
三郎丸「えっ?なに、怖っ、いや、だってハンカチが関係あるなんて思わないから普通…」
コナン「美夏さん、このハンカチがどうして外にあったか知ってる?」
美夏「知らないわ。だって昨日食事の後にどこか無くなっちゃったから…」
山村「そんな嘘ついてもだめですよ。ほらパトカーは向こうです!」
はじめ「ちょっと待ってくれ。その人を連れていくのはまだ早い」
山村「なんですか、まだなにか言いたいことがあるんですか」
コナン「始めるんだよね?推理ショーを」
はじめ「あぁ、謎は…全て解けた!」
昨日から今朝はほとんど無風だってTVで言ってたから言い逃れはできないぜ」
はじめ「なんで!それを早く言わなかったんだよ!」
三郎丸「えっ?なに、怖っ、いや、だってハンカチが関係あるなんて思わないから普通…」
コナン「美夏さん、このハンカチがどうして外にあったか知ってる?」
美夏「知らないわ。だって昨日食事の後にどこか無くなっちゃったから…」
山村「そんな嘘ついてもだめですよ。ほらパトカーは向こうです!」
はじめ「ちょっと待ってくれ。その人を連れていくのはまだ早い」
山村「なんですか、まだなにか言いたいことがあるんですか」
コナン「始めるんだよね?推理ショーを」
はじめ「あぁ、謎は…全て解けた!」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:16:25.16 ID:LdGDAvCj0
山村「こんばんは。みなさん、いかがお過ごしでしょうか?群馬県警の山村です。
解決編にあたりまして事件の概要の説明を…って、いやー、やっぱりこれですよね!暗転にスポットライト!
TVドラマとかではよく見るんですけど実際の現場では初めてですよ。僕、感激しちゃいました!
え?事件の説明?
…えぇ…今回の事件…非常に狡猾な犯人に骨が折れました…しかしながら…犯人は決定的なミスを犯した…
どうです?似てました?僕あのドラマの大ファンなんですよ。イチローとの対決しびれましたよねぇ
あ、じょ、冗談ですよ~、そろそろ真面目にやりますから。だから、警部さんたち、銃を収めてください!」
紗仁「っ!やっと目が開けられる…」
コナン「もう消えちまったか…」
洋文「この高台からならグライダーで飛び放題だしな」
はじめ「まぁ、ダイヤは無事だったからよしとしようぜ。……っと、嵌ったか」
洋文「さて、じゃあ本館に運ぶか。紗仁手伝え」
紗仁「しょうがないな。一旦外で台車にでも載せようか」
はじめ「俺達も手伝おうか?」
紗仁「それより、テーブルの下の二人を見ててあげなよ」
洋文「こっちは二人で十分だからな」
はじめ「そういやそうだったな。っていうかなんで三郎丸さんは寝てるんだ?」
コナン「ハハハ…昨日の徹夜で疲れが出たんじゃないかな」
―上空―
怪盗紳士「はじめまして、怪盗キッドくん」
怪盗キッド「やっぱり来てたんだな。怪盗紳士。」
怪盗紳士「怪盗っていうのは約束を守るものなのよ。どの辺から気づいてたの?」
怪盗キッド「まず、怪しいと思ったのは、今朝の寝る前さ。醍醐真紀が手品勝負について感想を言ってただろ?」
怪盗紳士「それが?」
怪盗キッド「でも俺と金田一が手品を見せていた場に醍醐さんはいなかったんだ。つまり、どんな理由があるか知らないが
今朝の醍醐さんは手品を見ていたときにいた誰かが変装していたってことだろ?」
解決編にあたりまして事件の概要の説明を…って、いやー、やっぱりこれですよね!暗転にスポットライト!
TVドラマとかではよく見るんですけど実際の現場では初めてですよ。僕、感激しちゃいました!
え?事件の説明?
…えぇ…今回の事件…非常に狡猾な犯人に骨が折れました…しかしながら…犯人は決定的なミスを犯した…
どうです?似てました?僕あのドラマの大ファンなんですよ。イチローとの対決しびれましたよねぇ
あ、じょ、冗談ですよ~、そろそろ真面目にやりますから。だから、警部さんたち、銃を収めてください!」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:19:45.99 ID:LdGDAvCj0
山村「さて、怪盗たちから予告状を受けてコナンくんと金田一くんたちは、関東の端にある『十二星館』にやって来ました。
この館は、丸いホールを中心に12個の部屋が歯車の出っ張りのようについた形をしていて、玄関はひとつ。
部屋はドアを入ってその正面の壁に窓があり、出入りができるとしたらその二箇所くらいです。
もしかするとそのあたりが事件の鍵なんじゃないカナとか思っちゃっているんですけど…
ともあれ、彼らはここで絵と宝石の警備を始めます。
しかし予告の時刻を過ぎても怪盗は現れず、なにも起こらないまま朝が訪れ、そして死体を発見することになります
死んでいたのは、家の主治医、その現場には窓とドアに鍵がかけられ中には睡眠薬で眠り続ける館の主人の姿が…
捜査を続けるにつれ明らかになる被害者の不可解な行動…主人の秘密…やがて物語は核心に迫る…ってとこですかね」
この館は、丸いホールを中心に12個の部屋が歯車の出っ張りのようについた形をしていて、玄関はひとつ。
部屋はドアを入ってその正面の壁に窓があり、出入りができるとしたらその二箇所くらいです。
もしかするとそのあたりが事件の鍵なんじゃないカナとか思っちゃっているんですけど…
ともあれ、彼らはここで絵と宝石の警備を始めます。
しかし予告の時刻を過ぎても怪盗は現れず、なにも起こらないまま朝が訪れ、そして死体を発見することになります
死んでいたのは、家の主治医、その現場には窓とドアに鍵がかけられ中には睡眠薬で眠り続ける館の主人の姿が…
捜査を続けるにつれ明らかになる被害者の不可解な行動…主人の秘密…やがて物語は核心に迫る…ってとこですかね」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:23:25.03 ID:LdGDAvCj0
山村「次に、僕が美夏さんをなぜ犯人だと考えるかの推理についてお話ししましょう。
まず、被害者は栄一さんの秘密を暴くために睡眠薬を盛り、部屋でファイルを探しました。
それに気づいた美夏さんは、父親の秘密を守るため窓から部屋に侵入、被害者を殺害します。
その後自分の部屋に帰る途中にうっかりハンカチを落とし、草むらに凶器のベルトを隠し何事も
なかったかのように朝を迎えたのです。どうです?隙のない推理でしょう?
え?なんで美夏さんがが部屋には入れたかって?窓を開けて捜し物をしてたんじゃないですか。景色もいいし
それに、どうやって密室を作ったのかですって?ふふふっ。それはですね。美夏さんは作家をされてます。
もしかして、そういう知識もあるんじゃないですか?そう…黒魔術のね!」
まず、被害者は栄一さんの秘密を暴くために睡眠薬を盛り、部屋でファイルを探しました。
それに気づいた美夏さんは、父親の秘密を守るため窓から部屋に侵入、被害者を殺害します。
その後自分の部屋に帰る途中にうっかりハンカチを落とし、草むらに凶器のベルトを隠し何事も
なかったかのように朝を迎えたのです。どうです?隙のない推理でしょう?
え?なんで美夏さんがが部屋には入れたかって?窓を開けて捜し物をしてたんじゃないですか。景色もいいし
それに、どうやって密室を作ったのかですって?ふふふっ。それはですね。美夏さんは作家をされてます。
もしかして、そういう知識もあるんじゃないですか?そう…黒魔術のね!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:26:29.67 ID:LdGDAvCj0
山村「彼女は、何らかの方法で悪魔と契約し犯行後窓に鍵を掛けたのです。きっとその対価に寿命の半分くらいは
支払ったんでしょうねぇ。ああ恐ろしい!な、なんですか!なんで、拳銃の弾数を確認してるんですか!
えー他に質問は…はい?今日のこの街の緊急車両の出動数ですか。いま確認してみますが…
…今日の午前0時から今までで三件報告されてますね…って事件に関係ない質問をしないでください!
まあ、こんなところですかね。えっ?読者への挑戦?ああ、はいはい、忘れてました。行きますよー!
『ここまでで犯人を特定するために必要なデータはひと通り揃ったと思います。推理の前提として…
・犯人は単独犯であり共犯者はいない
・動機の強弱は関係しない
・少なくともこの事件については超自然的な現象は起きていない
・例えこちらの用意した真相が穴だらけでも、あたたかい目で見守る
以上のことを踏まえ聞きたいことはただひとつ。Who done it?』
…ってコレ、前回やるべきでしたよね?しかも、これじゃあ僕の推理が成立しないじゃないですかー!
ともかく前置きはここまでです。では引き続き本編をお楽しみください。山村ミサオでした」
支払ったんでしょうねぇ。ああ恐ろしい!な、なんですか!なんで、拳銃の弾数を確認してるんですか!
えー他に質問は…はい?今日のこの街の緊急車両の出動数ですか。いま確認してみますが…
…今日の午前0時から今までで三件報告されてますね…って事件に関係ない質問をしないでください!
まあ、こんなところですかね。えっ?読者への挑戦?ああ、はいはい、忘れてました。行きますよー!
『ここまでで犯人を特定するために必要なデータはひと通り揃ったと思います。推理の前提として…
・犯人は単独犯であり共犯者はいない
・動機の強弱は関係しない
・少なくともこの事件については超自然的な現象は起きていない
・例えこちらの用意した真相が穴だらけでも、あたたかい目で見守る
以上のことを踏まえ聞きたいことはただひとつ。Who done it?』
…ってコレ、前回やるべきでしたよね?しかも、これじゃあ僕の推理が成立しないじゃないですかー!
ともかく前置きはここまでです。では引き続き本編をお楽しみください。山村ミサオでした」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:32:54.14 ID:LdGDAvCj0
―ホール―
剣持「金田一、容疑者を全員集めたぞ。」
洋文「おいおい、なんだよ。急に呼び出して」
紗仁「犯人は姉さんだったんじゃないのか?」
美夏「…私じゃない…」
桧垣「お嬢様…」
新一「さて、皆さんに集まってもらった理由は他でもありません。この事件の真犯人についてです」
三郎丸「なんだよ。もう犯人は見つかっただろ。まさか俺が決定的な証拠を見つけたのが気に入らないのか!?」
新一「ですが、その前にこの事件…その流れを追っていこうと思います。真実を知るためにね…」
三郎丸「俺様を無視するな!今回の手柄で俺はAクラスに返り咲くんだ!大体お前らは東大生の俺を《パシュ!》…うッ!」
コナン(うるさい)
はじめ「………」
剣持「金田一、容疑者を全員集めたぞ。」
洋文「おいおい、なんだよ。急に呼び出して」
紗仁「犯人は姉さんだったんじゃないのか?」
美夏「…私じゃない…」
桧垣「お嬢様…」
新一「さて、皆さんに集まってもらった理由は他でもありません。この事件の真犯人についてです」
三郎丸「なんだよ。もう犯人は見つかっただろ。まさか俺が決定的な証拠を見つけたのが気に入らないのか!?」
新一「ですが、その前にこの事件…その流れを追っていこうと思います。真実を知るためにね…」
三郎丸「俺様を無視するな!今回の手柄で俺はAクラスに返り咲くんだ!大体お前らは東大生の俺を《パシュ!》…うッ!」
コナン(うるさい)
はじめ「………」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:34:09.58 ID:LdGDAvCj0
コナン「(おい、あんまり演技過剰にやりすぎんなよ)」
新一「(大丈夫、大丈夫。探偵に変装するための予習はしてっから)」
蘭「本当にわかるんだよね?真実が」
新一「おう、まかせとけ。愛ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで」
蘭「し、新一!?」
コナン(こいつはいったい何を参考に勉強したんだ?)
新一「(大丈夫、大丈夫。探偵に変装するための予習はしてっから)」
蘭「本当にわかるんだよね?真実が」
新一「おう、まかせとけ。愛ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで」
蘭「し、新一!?」
コナン(こいつはいったい何を参考に勉強したんだ?)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:35:46.62 ID:LdGDAvCj0
はじめ「と、ともかく。まず、夕食を終えた俺達はホールで絵の見張りを始めた」
コナン「そして10時頃、栄一さんが部屋に戻り、その後東方さんが栄一さんの部屋に入ったんだよね」
新一「翌朝、東方さんは死体で見つかるわけですが、東方さんは何をしに部屋に入ったのでしょうか」
紗仁「親父から相談ごとで呼ばれたんじゃないのか?」
はじめ「ところがどっこい、東方さんは栄一さんの飲み物に睡眠薬を盛り、寝ていること知っていて部屋に入ったんだ。」
新一「そこで出てくるのがこのファイルです」
山村「それは、栄一さんの悪事が書かれた書類ですね」
新一「そう、東方さんはこのファイルを探すために栄一さんを眠らせ部屋に入ったのです」
コナン「そして10時頃、栄一さんが部屋に戻り、その後東方さんが栄一さんの部屋に入ったんだよね」
新一「翌朝、東方さんは死体で見つかるわけですが、東方さんは何をしに部屋に入ったのでしょうか」
紗仁「親父から相談ごとで呼ばれたんじゃないのか?」
はじめ「ところがどっこい、東方さんは栄一さんの飲み物に睡眠薬を盛り、寝ていること知っていて部屋に入ったんだ。」
新一「そこで出てくるのがこのファイルです」
山村「それは、栄一さんの悪事が書かれた書類ですね」
新一「そう、東方さんはこのファイルを探すために栄一さんを眠らせ部屋に入ったのです」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:37:55.69 ID:LdGDAvCj0
山村「ということは、目が覚めてそれを見つけた栄一さんが殺したんですか?」
はじめ「そうじゃない、さっきも言ったが老人である栄一さんでは体格的に無理がある」
コナン「つまり、その部屋には誰か他の人がいたってことだよね」
はじめ「そのもう一人の人物こそ、この事件の犯人なんだ」
新一「犯人はまず、東方さんと協力し栄一さんを眠らせ、窓を開けてもらいそこからから侵入したんです」
コナン「栄一さんは他人が部屋に入るのを嫌ってたから、他の人に怪しまれないようにね」
新一「そしてファイルを探し、その時に被害者をベルトで絞め殺した」
剣持「ちょっと待て、被害者と犯人は仲間同士じゃなかったのか?」
新一「犯人もそう思っていたと思います。ですが、何かのアクシデントがあったのか殺すことになった」
コナン「計画殺人じゃなく衝動的な犯行だったってことだよ。警官のいるところで人殺しの予定立てる人も少ないだろうしね」
はじめ「そうじゃない、さっきも言ったが老人である栄一さんでは体格的に無理がある」
コナン「つまり、その部屋には誰か他の人がいたってことだよね」
はじめ「そのもう一人の人物こそ、この事件の犯人なんだ」
新一「犯人はまず、東方さんと協力し栄一さんを眠らせ、窓を開けてもらいそこからから侵入したんです」
コナン「栄一さんは他人が部屋に入るのを嫌ってたから、他の人に怪しまれないようにね」
新一「そしてファイルを探し、その時に被害者をベルトで絞め殺した」
剣持「ちょっと待て、被害者と犯人は仲間同士じゃなかったのか?」
新一「犯人もそう思っていたと思います。ですが、何かのアクシデントがあったのか殺すことになった」
コナン「計画殺人じゃなく衝動的な犯行だったってことだよ。警官のいるところで人殺しの予定立てる人も少ないだろうしね」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:40:38.76 ID:LdGDAvCj0
はじめ「その後、犯人は部屋を抜け出し、睡眠薬の切れ目覚めた栄一さんが死体を見て幻覚だと思い込み
自前の睡眠薬を大量に飲んだんだ。その時、空いていた窓を閉めついでに鍵をかけたんだ」
山村「でもなんで、窓を閉めたんです?昨晩は風もなかったし寒くもなかったはずですよ」
コナン「だけど、閉めなきゃいけない理由があったんだよ。一刻も早く眠りについて幻覚から逃れるためにね」
洋文「もしかして、サイレンか!」
はじめ「そう、栄一さんはサイレンの音が気になったから窓を閉めたんだ。目がさめたのもそのためかもしれないしな」
新一「サイレンが鳴ったのは二時と六時の二度だけ、睡眠薬の効き目から考えて一度目のサイレンがそれでしょう」
自前の睡眠薬を大量に飲んだんだ。その時、空いていた窓を閉めついでに鍵をかけたんだ」
山村「でもなんで、窓を閉めたんです?昨晩は風もなかったし寒くもなかったはずですよ」
コナン「だけど、閉めなきゃいけない理由があったんだよ。一刻も早く眠りについて幻覚から逃れるためにね」
洋文「もしかして、サイレンか!」
はじめ「そう、栄一さんはサイレンの音が気になったから窓を閉めたんだ。目がさめたのもそのためかもしれないしな」
新一「サイレンが鳴ったのは二時と六時の二度だけ、睡眠薬の効き目から考えて一度目のサイレンがそれでしょう」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:41:51.81 ID:LdGDAvCj0
山村「ちょっと待ってください!僕が確認したところでは今日、緊急車両の出動は三件ありますよ!」
新一「…それが?」
山村「『それが?』じゃありませんよ!もしかして、そのもう一回の時に栄一さんが目覚めたのかもしれないじゃないですか?」
新一「………」
コナン「………」
山村「痛いところを突かれてぐうの音もでないんですか?なんとか言って下さいよっ!」
はじめ「…あのなぁ、山村警部。あんたこの館に来るとき何に乗ってきたんだよ」
山村「そりゃあ、パトカーですよ。パトカーに乗って現場に向かうときが一番、警官やってるなぁ気分に…ああッ!」
新一(どうやって警官になったんだこの人は)
新一「…それが?」
山村「『それが?』じゃありませんよ!もしかして、そのもう一回の時に栄一さんが目覚めたのかもしれないじゃないですか?」
新一「………」
コナン「………」
山村「痛いところを突かれてぐうの音もでないんですか?なんとか言って下さいよっ!」
はじめ「…あのなぁ、山村警部。あんたこの館に来るとき何に乗ってきたんだよ」
山村「そりゃあ、パトカーですよ。パトカーに乗って現場に向かうときが一番、警官やってるなぁ気分に…ああッ!」
新一(どうやって警官になったんだこの人は)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:44:31.36 ID:LdGDAvCj0
コナン「とにかく、被害者が殺されたのは二時より前ってことだから、それまでアリバイのある美夏さんは犯人じゃないって事になるね」
美夏「ほら、だから言ったじゃないの!」
山村「じゃあ、どうして、美夏さん部屋の前に被害者のベルトが落ちてたり、外にハンカチが落ちてたんですか?」
新一「それは当然美夏さんに罪を着せるためです。でもおかしな点がある…」
はじめ「三郎丸さんはこれを被害者と栄一さんの部屋の間で見つけたと言っているがそもそもこれがおかしいんだ」
山村「どうしてです。美夏さんを犯人に仕立てるなら事件現場と彼女の部屋の通り道に置くのは普通でしょう」
新一「では、この部屋割り表を見てください」
―部屋割り表―
1美夏
2使用人
3剣持、中森
4醍醐
5はじめ・コナン・新一
6洋文
7美雪・蘭
8桧垣
9紗仁
10主人
11東方
12三郎丸
美夏「ほら、だから言ったじゃないの!」
山村「じゃあ、どうして、美夏さん部屋の前に被害者のベルトが落ちてたり、外にハンカチが落ちてたんですか?」
新一「それは当然美夏さんに罪を着せるためです。でもおかしな点がある…」
はじめ「三郎丸さんはこれを被害者と栄一さんの部屋の間で見つけたと言っているがそもそもこれがおかしいんだ」
山村「どうしてです。美夏さんを犯人に仕立てるなら事件現場と彼女の部屋の通り道に置くのは普通でしょう」
新一「では、この部屋割り表を見てください」
―部屋割り表―
1美夏
2使用人
3剣持、中森
4醍醐
5はじめ・コナン・新一
6洋文
7美雪・蘭
8桧垣
9紗仁
10主人
11東方
12三郎丸
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:47:06.57 ID:LdGDAvCj0
新一「この館は上からみると歯車の形をしていての歯の部分が部屋になってる訳です」
山村「それがどうしたんですか?丸い形をしているわけですから。10→1のルートなら被害者の部屋の前も通るでしょう」
はじめ「そう、問題ないんだ。俺達が玄関で見張りをしていなかったらね」
新一「僕らが見張りをしていた玄関は1と12の間にあります。そして、それは死亡推定時刻の大半を覆っている」
コナン「だから、美夏さんに罪を着せたいのなら、そのことを考慮する必要があるんじゃない?」
はじめ「つまり、俺達が証言することを考えるなら館をぐるりと回るルート上に置くべきなんだ。」
山村「それがどうしたんですか?丸い形をしているわけですから。10→1のルートなら被害者の部屋の前も通るでしょう」
はじめ「そう、問題ないんだ。俺達が玄関で見張りをしていなかったらね」
新一「僕らが見張りをしていた玄関は1と12の間にあります。そして、それは死亡推定時刻の大半を覆っている」
コナン「だから、美夏さんに罪を着せたいのなら、そのことを考慮する必要があるんじゃない?」
はじめ「つまり、俺達が証言することを考えるなら館をぐるりと回るルート上に置くべきなんだ。」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:50:04.63 ID:LdGDAvCj0
美夏「ならどうして、犯人はそんなところにハンカチを置いたの?」
はじめ「犯人は知らなかったんだよ。俺達が玄関で見張りをしていたことをね」
剣持「そうか、お前らの見張りは警備の途中で思いついたことだからな」
蘭「それを知らない人もいるってことね」
中森「それは、誰なんだ?」
新一「まず、僕らが外に行くのを見ていた醍醐さんと洋文さんは除外されます。当然、美夏さんもね」
コナン「次に加地兄ちゃんだけど、彼の部屋から事件現場の部屋に行くには玄関の前を通る方が早いはずだから
もし彼が犯人ならボクらのことに気づいたはずなんだ」
はじめ「つまり十時から二時までのアリバイがなく、玄関での見張りを知らなかったあんたが犯人なんだよ」
はじめ「犯人は知らなかったんだよ。俺達が玄関で見張りをしていたことをね」
剣持「そうか、お前らの見張りは警備の途中で思いついたことだからな」
蘭「それを知らない人もいるってことね」
中森「それは、誰なんだ?」
新一「まず、僕らが外に行くのを見ていた醍醐さんと洋文さんは除外されます。当然、美夏さんもね」
コナン「次に加地兄ちゃんだけど、彼の部屋から事件現場の部屋に行くには玄関の前を通る方が早いはずだから
もし彼が犯人ならボクらのことに気づいたはずなんだ」
はじめ「つまり十時から二時までのアリバイがなく、玄関での見張りを知らなかったあんたが犯人なんだよ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:52:10.83 ID:LdGDAvCj0
コナン・はじめ・新一「「「桧垣大赤さん!」」」
洋文「そんな…まさか」
紗仁「桧垣が犯人だったなんて…」
桧垣「ははっ…よくできた冗談ですね…」
新一「認めないんですか?あなたが犯人だということを…」
桧垣「だいたい、そのハンカチだって犯人が見張りを知らない人に罪を向けるためのミスリードかもしれませんよ」
コナン「もしそうだとしたら、その人は見張りを知らない人がいること知っていたって事だよね。
一晩中ホールで監視でもしていない限り確証を持つのは難しいんじゃないかな」
洋文「そんな…まさか」
紗仁「桧垣が犯人だったなんて…」
桧垣「ははっ…よくできた冗談ですね…」
新一「認めないんですか?あなたが犯人だということを…」
桧垣「だいたい、そのハンカチだって犯人が見張りを知らない人に罪を向けるためのミスリードかもしれませんよ」
コナン「もしそうだとしたら、その人は見張りを知らない人がいること知っていたって事だよね。
一晩中ホールで監視でもしていない限り確証を持つのは難しいんじゃないかな」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:54:49.16 ID:LdGDAvCj0
桧垣「…それに、犯行現場に行くのに玄関を通るはずだからという理由だけで加持君も見張りを知っていたと断定するのは
少し無理があるんじゃないでしょうか?」
新一「それはたしかにそうかも知れませんね…」
桧垣「そうでしょう、そうでしょう!そんな曖昧な推理で人を犯人扱いするのはいかがかと思いますよ」
新一「その理由だけでは…ね」
はじめ「根本的な問題なんだけど、そもそも今回の事件の凶器って何だろう」
山村「そりゃあもちろん被害者のベルトでしょう。現場から持ち出されていたわけだし」
はじめ「でも良く考えてくれ。生きている相手から腰に巻いているベルトを取り上げることは可能なのか」
コナン「被害者には他に外傷がなかったから、弱ってる相手から取り上げたってわけでもなさそうだよね」
少し無理があるんじゃないでしょうか?」
新一「それはたしかにそうかも知れませんね…」
桧垣「そうでしょう、そうでしょう!そんな曖昧な推理で人を犯人扱いするのはいかがかと思いますよ」
新一「その理由だけでは…ね」
はじめ「根本的な問題なんだけど、そもそも今回の事件の凶器って何だろう」
山村「そりゃあもちろん被害者のベルトでしょう。現場から持ち出されていたわけだし」
はじめ「でも良く考えてくれ。生きている相手から腰に巻いているベルトを取り上げることは可能なのか」
コナン「被害者には他に外傷がなかったから、弱ってる相手から取り上げたってわけでもなさそうだよね」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:56:18.59 ID:LdGDAvCj0
新一「もちろん、犯人自身が事件当時にしていたベルトです」
はじめ「つまり、和服だけでベルトを持っていない栄一さんと女子の制服しか持っていない加地も犯人じゃないってことさ」
桧垣「で、でも、自分の嫌疑をそらすためにベルトを持っていったってことも…」
新一「そこまで考えてやるのならば、和服の帯を使いますよ。もっとも怪しい人に嫌疑がかかりますから」
山村「そろそろ認めてもいいんじゃないですか?桧垣さん」
はじめ「つまり、和服だけでベルトを持っていない栄一さんと女子の制服しか持っていない加地も犯人じゃないってことさ」
桧垣「で、でも、自分の嫌疑をそらすためにベルトを持っていったってことも…」
新一「そこまで考えてやるのならば、和服の帯を使いますよ。もっとも怪しい人に嫌疑がかかりますから」
山村「そろそろ認めてもいいんじゃないですか?桧垣さん」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:58:00.99 ID:LdGDAvCj0
桧垣「さっきから聞いていれば状況証拠ばかりで、すべて机上の空論ですよ。そんなに私を犯人にしたいんですか!」
新一「…桧垣さんは確か普段は本館で生活されていて今日だけこっちにいるんですよね」
コナン「だったら持っていないかもしれないね。換えのベルトなんて」
はじめ「よかったら調べさせてもらえないか、今付けてるベルトをな」
桧垣「…自信があるんですね」
新一「はい。未来の妻の名に賭けてもいい」
剣持「よろしいですかな?」
新一「…桧垣さんは確か普段は本館で生活されていて今日だけこっちにいるんですよね」
コナン「だったら持っていないかもしれないね。換えのベルトなんて」
はじめ「よかったら調べさせてもらえないか、今付けてるベルトをな」
桧垣「…自信があるんですね」
新一「はい。未来の妻の名に賭けてもいい」
剣持「よろしいですかな?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 20:59:42.13 ID:LdGDAvCj0
桧垣「……いや、する必要はないよ。洗ったんだけどね、とりあえず。爪の跡までは消えなかったよ」
中森「犯行を認めるのか」
桧垣「ここまで来たら仕方ない。そう、僕が東方医師を殺した。認めるよ」
新一「聞かせてもらえますか…昨晩一体何をしていたのか」
桧垣「知っての通り、相上栄一のファイルを探してたのさ。あいつの罪を告発するためにさ」
紗仁「親父の罪っていったい…」
桧垣「殺したんだよ。僕の恋人、『旗寺あかり』を…ね」
中森「犯行を認めるのか」
桧垣「ここまで来たら仕方ない。そう、僕が東方医師を殺した。認めるよ」
新一「聞かせてもらえますか…昨晩一体何をしていたのか」
桧垣「知っての通り、相上栄一のファイルを探してたのさ。あいつの罪を告発するためにさ」
紗仁「親父の罪っていったい…」
桧垣「殺したんだよ。僕の恋人、『旗寺あかり』を…ね」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:01:23.45 ID:LdGDAvCj0
美夏「旗寺あかりって…5年前に不審死した、ルポライターの旗寺あかり!?」
桧垣「そう、彼女はあいつの大学の不正について取材をしていてね。真相に近づくことを恐れた大学側に消されたんだよ」
剣持「どうしてそう言い切れるんだ?」
桧垣「彼女の日記にあったんだよ。『最近誰かにつけられている』って死ぬ前日まで何回も!そして彼女は死体で見つかった…」
中森「なんで警察に行かなかったんだ!相談していればこんな事しなくても良かっただろう!」
桧垣「したさ!日記も持って警察署に相談に行ったんだ!だけど、結局すぐに捜査は打ち切り、日記も帰って来なかった…」
はじめ「…きっと大学とつながりのある政治家や警察関係者が圧力を掛けたんだろうな」
桧垣「そう、彼女はあいつの大学の不正について取材をしていてね。真相に近づくことを恐れた大学側に消されたんだよ」
剣持「どうしてそう言い切れるんだ?」
桧垣「彼女の日記にあったんだよ。『最近誰かにつけられている』って死ぬ前日まで何回も!そして彼女は死体で見つかった…」
中森「なんで警察に行かなかったんだ!相談していればこんな事しなくても良かっただろう!」
桧垣「したさ!日記も持って警察署に相談に行ったんだ!だけど、結局すぐに捜査は打ち切り、日記も帰って来なかった…」
はじめ「…きっと大学とつながりのある政治家や警察関係者が圧力を掛けたんだろうな」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:02:54.87 ID:LdGDAvCj0
桧垣「だから俺は自分で犯人を罰することにしたんだ。まず俺は事件の後、急に金回りの良くなった関係者を探した」
コナン「人を殺したわけだから相応の報酬をもらってるってことだよね」
桧垣「そして、相上にあたりをつけ秘書として近づいたんだ。ボロを出すのは早かったぜ、金を持って浮かれてたからな」
美雪「本館を増築したのも、絵や宝石を買ったのもその事件の後だものね」
剣持「館のからくりを再現できなかったのは今ほど金を持っていなかったからか」
新一「でもその客観的な証拠は手に入らなかった」
桧垣「だからあいつが信頼してる東方医師を巻き込んだのさ、あいつが肌身離さず持ってるファイルを手に入れるためにね」
コナン「東方さんが協力してくれるのを待っていたから何年もかかったんだね」
コナン「人を殺したわけだから相応の報酬をもらってるってことだよね」
桧垣「そして、相上にあたりをつけ秘書として近づいたんだ。ボロを出すのは早かったぜ、金を持って浮かれてたからな」
美雪「本館を増築したのも、絵や宝石を買ったのもその事件の後だものね」
剣持「館のからくりを再現できなかったのは今ほど金を持っていなかったからか」
新一「でもその客観的な証拠は手に入らなかった」
桧垣「だからあいつが信頼してる東方医師を巻き込んだのさ、あいつが肌身離さず持ってるファイルを手に入れるためにね」
コナン「東方さんが協力してくれるのを待っていたから何年もかかったんだね」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:04:13.90 ID:LdGDAvCj0
はじめ「そして、そのファイルを圧力の効かない県外の警察に見せようとしたんだな。指名手配の怪盗の予告文を使って」
桧垣「そう、だがあの守銭奴、結局土壇場でやっぱり協力できないって言い出しやがって、だからついね」
新一「それで、殺したあとにあなたは一旦部屋に戻った」
桧垣「途方にくれたよ…予定外だったからね。それで落ち着くために水でも飲もうかと思ってホールに出たときに…」
コナン「美夏さんのハンカチを見つけたんだね」
桧垣「…お嬢様には申し訳ないけど、僕はまだ捕まるわけにはいかなかったからね。すぐに仕掛けに行ったよ」
はじめ「たぶん、その時俺達はホールで夜食をとってたから、鉢合わせなかったんだ」
桧垣「まったく…絶望的にタイミングが悪い…笑えるよね」
桧垣「そう、だがあの守銭奴、結局土壇場でやっぱり協力できないって言い出しやがって、だからついね」
新一「それで、殺したあとにあなたは一旦部屋に戻った」
桧垣「途方にくれたよ…予定外だったからね。それで落ち着くために水でも飲もうかと思ってホールに出たときに…」
コナン「美夏さんのハンカチを見つけたんだね」
桧垣「…お嬢様には申し訳ないけど、僕はまだ捕まるわけにはいかなかったからね。すぐに仕掛けに行ったよ」
はじめ「たぶん、その時俺達はホールで夜食をとってたから、鉢合わせなかったんだ」
桧垣「まったく…絶望的にタイミングが悪い…笑えるよね」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:05:57.65 ID:LdGDAvCj0
加地「で…でも、そこまでするのにどうして御主人様を…その…殺さなかったんですか?恋人の敵なのに?」
桧垣「なにを言っているんだ?ただ殺しただけじゃ、彼女の分の復讐にしかならないじゃないか。
まず僕の分の復讐を…不正が発覚してどん底を味わわせて、その上で彼女の分の復讐をしなければ意味が無い」
蘭「そんな…」
桧垣「まあ、僕の復讐もここまで…出所する頃には相上も歳で勝手に死んでるだろうしね。
だったら僕は早いとこ彼女に復讐を果たせなかったことをわびに行くことにするよ。これでね」
剣持「そのラベルは…青酸カリの瓶を、きさまいつのまに!」
美夏「桧垣さんやめてッ!」
加地「死んでも何も解決しませんよ!」
桧垣「じゃあね、さよなら名探偵…(グッ!)」
美雪「桧垣さんッ!!」
桧垣「なにを言っているんだ?ただ殺しただけじゃ、彼女の分の復讐にしかならないじゃないか。
まず僕の分の復讐を…不正が発覚してどん底を味わわせて、その上で彼女の分の復讐をしなければ意味が無い」
蘭「そんな…」
桧垣「まあ、僕の復讐もここまで…出所する頃には相上も歳で勝手に死んでるだろうしね。
だったら僕は早いとこ彼女に復讐を果たせなかったことをわびに行くことにするよ。これでね」
剣持「そのラベルは…青酸カリの瓶を、きさまいつのまに!」
美夏「桧垣さんやめてッ!」
加地「死んでも何も解決しませんよ!」
桧垣「じゃあね、さよなら名探偵…(グッ!)」
美雪「桧垣さんッ!!」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:07:35.74 ID:LdGDAvCj0
桧垣「!?……甘ッ!!!」」
はじめ「残念だけど、それを飲んだって死ねないぜ」
新一「中身をすでに入れ替えてありますからね」
コナン「死んで逃げるなんて…できないよ」
桧垣「…もう、僕にやれることは何もないのに…生きていく意味もないのに…どうして死なせてくれないんだ!」
美夏「桧垣さん…」
桧垣「…どうして死なせてくれないんだ…」
はじめ「残念だけど、それを飲んだって死ねないぜ」
新一「中身をすでに入れ替えてありますからね」
コナン「死んで逃げるなんて…できないよ」
桧垣「…もう、僕にやれることは何もないのに…生きていく意味もないのに…どうして死なせてくれないんだ!」
美夏「桧垣さん…」
桧垣「…どうして死なせてくれないんだ…」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:08:45.80 ID:LdGDAvCj0
新一「なあ、死なせてやった方がよかったんじゃねぇか。あいつ」
コナン「バーロ…犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者と変わんねーよ…」
はじめ(最近は頑張ってます)
新一「…ったく、探偵の鏡ってやつだなお前は」
コナン「今後の参考にしとけよ」
はじめ「そうだ。加地、今砂糖の入れ物には青酸カリが入ってるから使っちゃだめだぜ」
加地「は、はい。気を付けます…」
山村「…あとの話は署で聞きます。こちらへ…」
桧垣「………」
剣持「俺も同行しよう」
コナン「バーロ…犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者と変わんねーよ…」
はじめ(最近は頑張ってます)
新一「…ったく、探偵の鏡ってやつだなお前は」
コナン「今後の参考にしとけよ」
はじめ「そうだ。加地、今砂糖の入れ物には青酸カリが入ってるから使っちゃだめだぜ」
加地「は、はい。気を付けます…」
山村「…あとの話は署で聞きます。こちらへ…」
桧垣「………」
剣持「俺も同行しよう」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:09:44.25 ID:LdGDAvCj0
中森「それにしても、栄一さんも残忍なやつだな。人を殺しておいて自分はのうのうと暮らしていたとは」
はじめ「…そうでもないかもな」
コナン「東方さんのカルテでは2年前から幻覚を見るようになったんだよね。そして奥さんが亡くなったのも…」
蘭「それってもしかして…」
新一「…大事な人を失って気づいたんじゃないのか、自分の罪の大きさに」
はじめ「…そうでもないかもな」
コナン「東方さんのカルテでは2年前から幻覚を見るようになったんだよね。そして奥さんが亡くなったのも…」
蘭「それってもしかして…」
新一「…大事な人を失って気づいたんじゃないのか、自分の罪の大きさに」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:18:16.16 ID:LdGDAvCj0
―ホール―
中森「みんな、もう部屋から自分の荷物は持ってきたか?」
はじめ「おう、もうだいぶ日が暮れちまったからな。早く帰らねえと明日の授業遅刻しちまう」
蘭「金田一君はいつも遅刻してそうだけどね」
コナン「あれっ、洋文さんその絵のケース、はずしちゃうの?」
洋文「本館に運ぼうと思ってな。親父のお気に入りだから後でベッドの横にでも掛けてやろうと思って」
美夏「もともとは本館に飾ってあった絵だしね」
醍醐「ふ~ん、思ったより父親思いなのね」
中森「みんな、もう部屋から自分の荷物は持ってきたか?」
はじめ「おう、もうだいぶ日が暮れちまったからな。早く帰らねえと明日の授業遅刻しちまう」
蘭「金田一君はいつも遅刻してそうだけどね」
コナン「あれっ、洋文さんその絵のケース、はずしちゃうの?」
洋文「本館に運ぼうと思ってな。親父のお気に入りだから後でベッドの横にでも掛けてやろうと思って」
美夏「もともとは本館に飾ってあった絵だしね」
醍醐「ふ~ん、思ったより父親思いなのね」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:21:50.65 ID:LdGDAvCj0
洋文「だいぶ悪どいことをやってる様だけど、たったひとりの親だからな。それくらいのことはさせてくれ」
加地「洋文さん…」
紗仁「兄貴も、大人になったってことか」
美夏「よかったじゃない紗仁に認めてもらえて」
洋文「ったく、馬鹿にされてんのか俺は」
蘭「でも、生で見るとやっぱり違うね。絵も宝石も」
美雪「うん、書き手の気迫が伝わるような感じがするわ。こんな感じで」
コナン(片目で筆を立てるポーズなんて最近の画家はしないんじゃないか)
加地「洋文さん…」
紗仁「兄貴も、大人になったってことか」
美夏「よかったじゃない紗仁に認めてもらえて」
洋文「ったく、馬鹿にされてんのか俺は」
蘭「でも、生で見るとやっぱり違うね。絵も宝石も」
美雪「うん、書き手の気迫が伝わるような感じがするわ。こんな感じで」
コナン(片目で筆を立てるポーズなんて最近の画家はしないんじゃないか)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:25:31.07 ID:LdGDAvCj0
蘭「額縁の下の部分にダイヤモンドが嵌めこまれておしゃれな感じよね」
中森「わざわざ特注で作ったらしいからなその額縁は。簡単には取り外せないようだ」
洋文「そのダイヤモンドは運慶がブリリアントカットにしたって言われてる一品だからな」
美雪「それは、国宝級ね…」
はじめ「あれっ?三郎丸さんはどこいった?」
中森「足元で寝ていて邪魔だったからな。テーブルの下にどかしておいた」
加地「テーブルクロスを避けると…ここに」
はじめ(三郎丸さん…)
コナン(やっぱ、慣れてない人にはきついか…)
蘭「そういえば、新一もいない…きゃ!」
中森「わざわざ特注で作ったらしいからなその額縁は。簡単には取り外せないようだ」
洋文「そのダイヤモンドは運慶がブリリアントカットにしたって言われてる一品だからな」
美雪「それは、国宝級ね…」
はじめ「あれっ?三郎丸さんはどこいった?」
中森「足元で寝ていて邪魔だったからな。テーブルの下にどかしておいた」
加地「テーブルクロスを避けると…ここに」
はじめ(三郎丸さん…)
コナン(やっぱ、慣れてない人にはきついか…)
蘭「そういえば、新一もいない…きゃ!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:27:05.75 ID:LdGDAvCj0
洋文「なんだ、なんだ?」
中森「どうした?停電か!」
紗仁「どうして突然!?」
美雪「そうだ…ブレーカー!」
はじめ「ブレーカーはどこだ!?」
加地「僕が行ってきます!」
蘭「私も行きましょうか?」
加地「いえ、ひとりで行けます」
コナン「それより明かりを!」
中森「あ、あぁライターがあったはず……!」
洋文「絵は…なくなってないようだな」
蘭「ダ…ダイヤモンドが消えてる!」
中森「どうした?停電か!」
紗仁「どうして突然!?」
美雪「そうだ…ブレーカー!」
はじめ「ブレーカーはどこだ!?」
加地「僕が行ってきます!」
蘭「私も行きましょうか?」
加地「いえ、ひとりで行けます」
コナン「それより明かりを!」
中森「あ、あぁライターがあったはず……!」
洋文「絵は…なくなってないようだな」
蘭「ダ…ダイヤモンドが消えてる!」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:29:35.83 ID:LdGDAvCj0
中森「なにっ!」
美雪「見て!絵の上にカードが!」
はじめ「『後ろの柱に貼ってある怪盗キッドからのメッセージをお読みください』だと?」
中森「洋文さん、額縁のそっち側を持ってくれ!」
洋文「わ、わかった」
蘭「ライターは私が持ちます!」
中森「たのんだ。いっせーの、っと。ん!なんだ今の足音は!」
美夏「玄関の方に走っていったような…」
紗仁「それよりほら!あれ!」
蘭「柱になにか貼ってある!」
はじめ「『哲人の永遠の愛しかと受け取りました。 怪盗キッド』」
中森「くそっ!やられた!」
洋文「あっ!電気がついたぞ」
美雪「見て!絵の上にカードが!」
はじめ「『後ろの柱に貼ってある怪盗キッドからのメッセージをお読みください』だと?」
中森「洋文さん、額縁のそっち側を持ってくれ!」
洋文「わ、わかった」
蘭「ライターは私が持ちます!」
中森「たのんだ。いっせーの、っと。ん!なんだ今の足音は!」
美夏「玄関の方に走っていったような…」
紗仁「それよりほら!あれ!」
蘭「柱になにか貼ってある!」
はじめ「『哲人の永遠の愛しかと受け取りました。 怪盗キッド』」
中森「くそっ!やられた!」
洋文「あっ!電気がついたぞ」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:30:37.09 ID:LdGDAvCj0
蘭「あれっ?醍醐さんがいない!」
美雪「じゃあさっきの足音って…」
美夏「怪盗キッドに会えるのね!走らなくちゃ!」
蘭「わ、私も行きます!」
中森「ワシも行くぞ!まってろキッド!」
美雪「本当に来るなんて…早く追いかけないと!」
コナン「ちょっと待ってよ。美雪姉ちゃん」
美雪「そんな、早く行かないと逃げられちゃうよ!」
はじめ「逃げやしないさ。だろ美雪、いや怪盗キッドさんよぉ!」
美雪「じゃあさっきの足音って…」
美夏「怪盗キッドに会えるのね!走らなくちゃ!」
蘭「わ、私も行きます!」
中森「ワシも行くぞ!まってろキッド!」
美雪「本当に来るなんて…早く追いかけないと!」
コナン「ちょっと待ってよ。美雪姉ちゃん」
美雪「そんな、早く行かないと逃げられちゃうよ!」
はじめ「逃げやしないさ。だろ美雪、いや怪盗キッドさんよぉ!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:33:53.34 ID:LdGDAvCj0
美雪「やぁねぇ、はじめちゃん、なんで私が怪盗キッドなのよ」
コナン「オメーが事件解決の後姿を消したのはブレーカーの仕掛けをするため」
はじめ「その後予告状が偽物だと安心してケースを外すのを待ち、停電を起こしたんだ」
コナン「そして停電してから誰かが明かりを出すまでの間にオメーはカードを貼り、ダイヤを見えなくしたんだ。マジックでな」
美雪「マジックって、どんなマジックなのよ。絵からダイヤは簡単に取れないようになってるんじゃないの?」
コナン「そのままマジックだよ。ダイヤモンドは油脂になじむ性質があるから、インクが乗りやすい。
額縁の色に合わせて塗ればライターの明かりだけなら、数秒ごまかすことも不可能じゃない」
はじめ「まさか、高価なダイヤモンドをそんな扱いするとは思ってもみないからな」
文洋「だから気付かれないようにすぐカードのことを指摘したのか!」
コナン「オメーが事件解決の後姿を消したのはブレーカーの仕掛けをするため」
はじめ「その後予告状が偽物だと安心してケースを外すのを待ち、停電を起こしたんだ」
コナン「そして停電してから誰かが明かりを出すまでの間にオメーはカードを貼り、ダイヤを見えなくしたんだ。マジックでな」
美雪「マジックって、どんなマジックなのよ。絵からダイヤは簡単に取れないようになってるんじゃないの?」
コナン「そのままマジックだよ。ダイヤモンドは油脂になじむ性質があるから、インクが乗りやすい。
額縁の色に合わせて塗ればライターの明かりだけなら、数秒ごまかすことも不可能じゃない」
はじめ「まさか、高価なダイヤモンドをそんな扱いするとは思ってもみないからな」
文洋「だから気付かれないようにすぐカードのことを指摘したのか!」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:34:45.40 ID:LdGDAvCj0
美雪「ちょっと待って、じゃあ醍醐さんはどこにいったのよ?彼女が怪盗キッドだったんじゃないの」
はじめ「停電してすぐに眠らせたんだよ。だからあの時ブレーカーはどこか聞いて手元の明かりを点ける事から気を逸らしたんだろ」
コナン「時間稼ぎが必要だったからな。ディナーテーブルの下で三郎丸さんと仲良く寝てるぜ」
紗仁「でも、その時はまだダイヤは額縁に付いてたんだよな。いつ盗ったんだよ」
コナン「だから、もう一枚のカードが柱にあることにして絵を取り外さないといけないようにしたのさ」
はじめ「そして、足音の騒ぎで注意が玄関に向いてる隙に二枚目のカードを貼り、
柱から外された絵に注目が集まらないうちに額縁からダイヤを外したんだよ」
美雪「でもそれなら誰でもできるんじゃない。わたしがキッドだって根拠は何?」
コナン「最初停電になったときの仕掛けは闇に目が慣れていなきゃできない芸当だ」
はじめ「だから、片目をつぶってたんだよ。絵かきの真似をしてるフリをしてな」
はじめ「停電してすぐに眠らせたんだよ。だからあの時ブレーカーはどこか聞いて手元の明かりを点ける事から気を逸らしたんだろ」
コナン「時間稼ぎが必要だったからな。ディナーテーブルの下で三郎丸さんと仲良く寝てるぜ」
紗仁「でも、その時はまだダイヤは額縁に付いてたんだよな。いつ盗ったんだよ」
コナン「だから、もう一枚のカードが柱にあることにして絵を取り外さないといけないようにしたのさ」
はじめ「そして、足音の騒ぎで注意が玄関に向いてる隙に二枚目のカードを貼り、
柱から外された絵に注目が集まらないうちに額縁からダイヤを外したんだよ」
美雪「でもそれなら誰でもできるんじゃない。わたしがキッドだって根拠は何?」
コナン「最初停電になったときの仕掛けは闇に目が慣れていなきゃできない芸当だ」
はじめ「だから、片目をつぶってたんだよ。絵かきの真似をしてるフリをしてな」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:36:18.74 ID:LdGDAvCj0
美雪「ふっ、やっぱりバレちまったか。ほら、ダイヤは返すよ。でも、即興にしては悪くない手際だったろ?」
コナン「ったく、偽物が誰か確かめるだけじゃなかったのかよ」
美雪「お宝の前でじっとしてられたら怪盗なんてやってねぇよ。そうだ、この携帯返すぜ」
コナン「っと、投げんなよ」
はじめ「それで本物の美雪はどこにいるんだ?」
美雪「そうそう、この服を借りた女の子、早く行ってやらねーとカゼ引いて…あれっ?」
はじめ「美雪はこんな大人っぽい下着は着ないから、服までは…ってヤローの下着触っちまった!」
美雪「…その手癖の悪さ、探偵なんかやめて怪盗やってみねぇか?なんてな。よっと!」
コナン「閃光弾!!」
怪盗キッド「じゃあな名探偵たち!」
はじめ「くそっ!逃げるな!」
コナン「ったく、偽物が誰か確かめるだけじゃなかったのかよ」
美雪「お宝の前でじっとしてられたら怪盗なんてやってねぇよ。そうだ、この携帯返すぜ」
コナン「っと、投げんなよ」
はじめ「それで本物の美雪はどこにいるんだ?」
美雪「そうそう、この服を借りた女の子、早く行ってやらねーとカゼ引いて…あれっ?」
はじめ「美雪はこんな大人っぽい下着は着ないから、服までは…ってヤローの下着触っちまった!」
美雪「…その手癖の悪さ、探偵なんかやめて怪盗やってみねぇか?なんてな。よっと!」
コナン「閃光弾!!」
怪盗キッド「じゃあな名探偵たち!」
はじめ「くそっ!逃げるな!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:42:44.40 ID:LdGDAvCj0
紗仁「っ!やっと目が開けられる…」
コナン「もう消えちまったか…」
洋文「この高台からならグライダーで飛び放題だしな」
はじめ「まぁ、ダイヤは無事だったからよしとしようぜ。……っと、嵌ったか」
洋文「さて、じゃあ本館に運ぶか。紗仁手伝え」
紗仁「しょうがないな。一旦外で台車にでも載せようか」
はじめ「俺達も手伝おうか?」
紗仁「それより、テーブルの下の二人を見ててあげなよ」
洋文「こっちは二人で十分だからな」
はじめ「そういやそうだったな。っていうかなんで三郎丸さんは寝てるんだ?」
コナン「ハハハ…昨日の徹夜で疲れが出たんじゃないかな」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:44:17.20 ID:LdGDAvCj0
はじめ「それもそうか。ん?携帯の着信音が…お前のじゃねえか?」
コナン(新一の方か…蘭からだな…ってやべぇ!蝶ネクタイ型変声機を美夏さんの部屋に置いたままだ!)
はじめ「…でないのか?」
コナン「それは…えっと…その…あっ、ちょっと!」
はじめ「アーアー…よう。どうしたんだ蘭?」
蘭『どうしたんだじゃないわよ!キッドが現れたのよ!』
はじめ「何だそのことかよ…ダイヤは取り返したから問題ねぇよ」
蘭『なら良かったけど…もう、いつの間にかどこかにいっちゃうんだから』
はじめ「わりぃわりぃ、それより美雪を探してくれねぇか?キッドがどっかに眠らせてるみてぇだからさ」
コナン(新一の方か…蘭からだな…ってやべぇ!蝶ネクタイ型変声機を美夏さんの部屋に置いたままだ!)
はじめ「…でないのか?」
コナン「それは…えっと…その…あっ、ちょっと!」
はじめ「アーアー…よう。どうしたんだ蘭?」
蘭『どうしたんだじゃないわよ!キッドが現れたのよ!』
はじめ「何だそのことかよ…ダイヤは取り返したから問題ねぇよ」
蘭『なら良かったけど…もう、いつの間にかどこかにいっちゃうんだから』
はじめ「わりぃわりぃ、それより美雪を探してくれねぇか?キッドがどっかに眠らせてるみてぇだからさ」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:46:57.34 ID:LdGDAvCj0
蘭『キッドは美雪ちゃんに変装してたのね。探してみるね…ってなんでアンタが呼び捨てにしてるのよ!』
はじめ「と、ともかく頼んだぜ。オレは次の事件に行くからさ。」
蘭『ちょっと新一!…その…また帰ってくるよね?』
はじめ「…あぁ、必ず戻ってくるさ。じゃあ、またな」
蘭『うん…待ってるから…』
はじめ「っと…よくわからないけど、これでよかったんだろ?」
コナン「…助かったぜ。サンキューな金田一」
はじめ(でも、なんでこいつが工藤の携帯を持ってんだ?それにキッドが工藤新一に変装していたことを最初から
知っていたみてーだ。そーいえば最近工藤新一は活動していないって言ってたな…まさかコナン=新一!?)
はじめ「と、ともかく頼んだぜ。オレは次の事件に行くからさ。」
蘭『ちょっと新一!…その…また帰ってくるよね?』
はじめ「…あぁ、必ず戻ってくるさ。じゃあ、またな」
蘭『うん…待ってるから…』
はじめ「っと…よくわからないけど、これでよかったんだろ?」
コナン「…助かったぜ。サンキューな金田一」
はじめ(でも、なんでこいつが工藤の携帯を持ってんだ?それにキッドが工藤新一に変装していたことを最初から
知っていたみてーだ。そーいえば最近工藤新一は活動していないって言ってたな…まさかコナン=新一!?)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:48:35.58 ID:LdGDAvCj0
コナン「…そうだ!醍醐さんたち起こさないと」
はじめ「…その前に、ちょっと面白い物みせてやるよ」
コナン「面白い物って?」
はじめ「へへ、この醍醐真紀の首のあたりをな…こう引っ張ると…」
醍醐「…痛ッ!ちょっと何すんのよ!」
はじめ「…へ!?」
はじめ「…その前に、ちょっと面白い物みせてやるよ」
コナン「面白い物って?」
はじめ「へへ、この醍醐真紀の首のあたりをな…こう引っ張ると…」
醍醐「…痛ッ!ちょっと何すんのよ!」
はじめ「…へ!?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:52:49.48 ID:LdGDAvCj0
醍醐「この館に来た時もあの刑事から顔引っ張られるし…何がしたいのよ!」
はじめ「まさか…ん、オッサンから電話だ。どうしたオッサン?」
剣持『桧垣が吐いたんだが、やつの出したのは怪盗キッドの予告状だけだそうだ』
コナン「それって…つまり…」
紗仁「大変だ!兄貴が…絵を持ってどっかいっちまった!」
はじめ「なんだと!?」
はじめ「まさか…ん、オッサンから電話だ。どうしたオッサン?」
剣持『桧垣が吐いたんだが、やつの出したのは怪盗キッドの予告状だけだそうだ』
コナン「それって…つまり…」
紗仁「大変だ!兄貴が…絵を持ってどっかいっちまった!」
はじめ「なんだと!?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:53:58.94 ID:LdGDAvCj0
―館の外―
コナン「見て!あのアドバルーンって!?」
はじめ「!?ポケットにトランシーバーがっ!?」
怪盗紳士『ハーイ、金田一君。醍醐真紀は無事かしら?』
はじめ「ハーイじゃねぇよ!怪盗紳士!」
怪盗紳士『キッドから宝石取り返してくれてありがとうね』
はじめ「今回の予告状はお前がだした物じゃないんじゃなかったのか!」
怪盗紳士『あら?私が言ったのあの(怪盗キッドの)予告状は私じゃないって言ったのよ。日本語って難しいわね』
コナン(おいおい…)
コナン「見て!あのアドバルーンって!?」
はじめ「!?ポケットにトランシーバーがっ!?」
怪盗紳士『ハーイ、金田一君。醍醐真紀は無事かしら?』
はじめ「ハーイじゃねぇよ!怪盗紳士!」
怪盗紳士『キッドから宝石取り返してくれてありがとうね』
はじめ「今回の予告状はお前がだした物じゃないんじゃなかったのか!」
怪盗紳士『あら?私が言ったのあの(怪盗キッドの)予告状は私じゃないって言ったのよ。日本語って難しいわね』
コナン(おいおい…)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:55:20.20 ID:LdGDAvCj0
はじめ「屁理屈コネやがってぇ!おいオッサン!怪盗紳士が現れたぞ!」
剣持『ああ、聞こえてはいるが…停電していて、あたりの道路が渋滞してるんだ』
コナン「見て!街の灯りが…」
紗仁「怪盗紳士のマークになってる!」
怪盗紳士『大変だったのよ、電線切ったりつないだりするの。でもモチーフは盗まなきゃね』
紗仁「なんだよモチーフって?」
コナン「『アテネの学長』はアカデメイアを作ったプラトンのこと。ダイヤモンドの宝石言葉は純愛だから
二つが合わさったあの絵はつまりプラトニックラブってことか」
怪盗紳士『よくわかったわね。でも知ってた?プラトンって少年愛者で男色家だったのよ』
紗仁「じゃあ、街を停電にしたのって…」
怪盗紳士『やっぱり、愛しあうのは男女じゃなくっちゃね!愛の結晶ができないと!』
コナン(都市伝説だよ…そりゃあ)
剣持『ああ、聞こえてはいるが…停電していて、あたりの道路が渋滞してるんだ』
コナン「見て!街の灯りが…」
紗仁「怪盗紳士のマークになってる!」
怪盗紳士『大変だったのよ、電線切ったりつないだりするの。でもモチーフは盗まなきゃね』
紗仁「なんだよモチーフって?」
コナン「『アテネの学長』はアカデメイアを作ったプラトンのこと。ダイヤモンドの宝石言葉は純愛だから
二つが合わさったあの絵はつまりプラトニックラブってことか」
怪盗紳士『よくわかったわね。でも知ってた?プラトンって少年愛者で男色家だったのよ』
紗仁「じゃあ、街を停電にしたのって…」
怪盗紳士『やっぱり、愛しあうのは男女じゃなくっちゃね!愛の結晶ができないと!』
コナン(都市伝説だよ…そりゃあ)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:56:23.26 ID:LdGDAvCj0
怪盗紳士『そうそう、この絵の額縁にダイヤを埋め込んだのは美夏さんなんだって。彼女そういう趣味みたいよ』
はじめ「…美夏さんが作家として書いてる物って…」
コナン「まさか、本棚に並んでた推理小説は…」
― 美夏「ニヤリ」 ―
怪盗紳士『ふふ、今回はなかなか楽しめたわ。また会いましょうね金田一君』
はじめ「前回の金塊といい…次は絶対お前の正体を暴いて警察につきだしてやるからな!じっちゃんの名にかけてぇ~!」
はじめ「…美夏さんが作家として書いてる物って…」
コナン「まさか、本棚に並んでた推理小説は…」
― 美夏「ニヤリ」 ―
怪盗紳士『ふふ、今回はなかなか楽しめたわ。また会いましょうね金田一君』
はじめ「前回の金塊といい…次は絶対お前の正体を暴いて警察につきだしてやるからな!じっちゃんの名にかけてぇ~!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:58:03.81 ID:LdGDAvCj0
―上空―
怪盗紳士「はじめまして、怪盗キッドくん」
怪盗キッド「やっぱり来てたんだな。怪盗紳士。」
怪盗紳士「怪盗っていうのは約束を守るものなのよ。どの辺から気づいてたの?」
怪盗キッド「まず、怪しいと思ったのは、今朝の寝る前さ。醍醐真紀が手品勝負について感想を言ってただろ?」
怪盗紳士「それが?」
怪盗キッド「でも俺と金田一が手品を見せていた場に醍醐さんはいなかったんだ。つまり、どんな理由があるか知らないが
今朝の醍醐さんは手品を見ていたときにいた誰かが変装していたってことだろ?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 21:59:20.80 ID:LdGDAvCj0
怪盗紳士「…他にはあるのかしら?」
怪盗キッド「次は、推理ショーの時の発言だ。窓を閉める理由にお前はサイレンについて言ってただろ。
それって今朝、自分の部屋から醍醐さんの部屋に行く時に聞いたから思いついたんじゃないかってな」
怪盗紳士「桧垣さんの話を聞いて予告状が偽物かもしれないとは思わなかったの?」
怪盗キッド「いいや、逆に確信にかわったね。怪盗紳士を追ってる金田一たちはともかく、
3000万の絵と2億の宝石なら宝石を心配するのが普通だろ」
怪盗紳士「…そうね」
怪盗キッド「でも、二人だけ絵が盗まれるかどうかを気にしている人がいた。桧垣さんと東方さんだ。
彼らは知ってたんだよ。怪盗が本当に来るとしたらその目的は絵のほうだとね」
怪盗キッド「次は、推理ショーの時の発言だ。窓を閉める理由にお前はサイレンについて言ってただろ。
それって今朝、自分の部屋から醍醐さんの部屋に行く時に聞いたから思いついたんじゃないかってな」
怪盗紳士「桧垣さんの話を聞いて予告状が偽物かもしれないとは思わなかったの?」
怪盗キッド「いいや、逆に確信にかわったね。怪盗紳士を追ってる金田一たちはともかく、
3000万の絵と2億の宝石なら宝石を心配するのが普通だろ」
怪盗紳士「…そうね」
怪盗キッド「でも、二人だけ絵が盗まれるかどうかを気にしている人がいた。桧垣さんと東方さんだ。
彼らは知ってたんだよ。怪盗が本当に来るとしたらその目的は絵のほうだとね」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:00:38.66 ID:LdGDAvCj0
怪盗紳士「…ふふふ。あなたが探偵じゃなくて本当によかったわ。ねぇ、よかったら私と組まない?」
怪盗キッド「遠慮しとくさ。俺は孤高の芸術家なんだ。それにその衣装…怪盗は大胆不敵で華麗であるべきだからな」
怪盗紳士「あら、黒のスーツもいいものよ。汚れも目立ちにくいし。その衣装でカレーうどんなんて食べられないでしょ」
怪盗キッド「なんだそりゃあ。意見が主婦だぜ」
怪盗紳士「組織のボスも大変なのよ。大規模な計画の時は経費もかさむしね」
怪盗キッド「なら良かったじゃねぇか。ダイヤも手に入ってよ」
怪盗紳士「どこかの気前のいい怪盗さんのおかげでね。じゃあ、捕まらなかったらまたどこかで会いましょう」
怪盗キッド「おう、家につくまでが怪盗だぞ(ニヤリ)」
怪盗キッド「遠慮しとくさ。俺は孤高の芸術家なんだ。それにその衣装…怪盗は大胆不敵で華麗であるべきだからな」
怪盗紳士「あら、黒のスーツもいいものよ。汚れも目立ちにくいし。その衣装でカレーうどんなんて食べられないでしょ」
怪盗キッド「なんだそりゃあ。意見が主婦だぜ」
怪盗紳士「組織のボスも大変なのよ。大規模な計画の時は経費もかさむしね」
怪盗キッド「なら良かったじゃねぇか。ダイヤも手に入ってよ」
怪盗紳士「どこかの気前のいい怪盗さんのおかげでね。じゃあ、捕まらなかったらまたどこかで会いましょう」
怪盗キッド「おう、家につくまでが怪盗だぞ(ニヤリ)」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:02:41.02 ID:LdGDAvCj0
―後日談・通学路―
快斗「にひひw」
快斗(念の為に偽のダイヤを持って行っていて正解だったぜ。さすがにあんな短時間じゃ鑑定ができねーからな。
怪盗まで騙すって俺って悪党?結局、目当ての物じゃなかったけど、返しに行くまでは俺が持ってねーとな。
家に置いとくのは不安だし。でもやっぱ、インクで着色したのは失敗だったかな。洗ってもとれねーし。
あとでカニでも持ってあの贋作屋にでも…ん?)
老婆「んーしょ…どっこいしょ…」
快斗「おいおい、ばあさん、大丈夫かよ。そんなんで歩道橋を上がろうなんて」
老婆「昔、足をやってしまってねぇ…」
快斗「にひひw」
快斗(念の為に偽のダイヤを持って行っていて正解だったぜ。さすがにあんな短時間じゃ鑑定ができねーからな。
怪盗まで騙すって俺って悪党?結局、目当ての物じゃなかったけど、返しに行くまでは俺が持ってねーとな。
家に置いとくのは不安だし。でもやっぱ、インクで着色したのは失敗だったかな。洗ってもとれねーし。
あとでカニでも持ってあの贋作屋にでも…ん?)
老婆「んーしょ…どっこいしょ…」
快斗「おいおい、ばあさん、大丈夫かよ。そんなんで歩道橋を上がろうなんて」
老婆「昔、足をやってしまってねぇ…」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:03:42.46 ID:LdGDAvCj0
快斗「しゃーねーなぁ。ほら、背中に乗れよ。階段登ってやっから」
老婆「ありがとねぇ。学生さん。お言葉に甘えて…よっこいしょ」
快斗「よっと…!?」
快斗(なんだこの背中に触れる感触は!?母なる大地を感じさせる存在感!広大な海に包み込まれるような心地良さ!
澄み渡る空を行く一陣の風のように俺の胸の中を駆抜けるこれは…!いや、ちょっと待て…相手は老婆だぞ。
だけど、耳にソッとかかる吐息が…見た目にそぐわない艶めかしさを帯びているような…〈…かい…〉
何を考えている俺!そんなバカなことがあるわけがないじゃねーか!〈…いとー…〉この年でそんな…目覚めてしまうわけが…
しかし、ありのままの自分を認めなければいけないのかも…〈…かいと…〉いや、ダメだ!負けるな俺…)
青子「快斗ッ!!!!!」
快斗「ぎゃあ!!なんだ、青子かよ…わりぃが俺は今、青春の…いや人生の岐路にだな…」
老婆「ありがとねぇ。学生さん。お言葉に甘えて…よっこいしょ」
快斗「よっと…!?」
快斗(なんだこの背中に触れる感触は!?母なる大地を感じさせる存在感!広大な海に包み込まれるような心地良さ!
澄み渡る空を行く一陣の風のように俺の胸の中を駆抜けるこれは…!いや、ちょっと待て…相手は老婆だぞ。
だけど、耳にソッとかかる吐息が…見た目にそぐわない艶めかしさを帯びているような…〈…かい…〉
何を考えている俺!そんなバカなことがあるわけがないじゃねーか!〈…いとー…〉この年でそんな…目覚めてしまうわけが…
しかし、ありのままの自分を認めなければいけないのかも…〈…かいと…〉いや、ダメだ!負けるな俺…)
青子「快斗ッ!!!!!」
快斗「ぎゃあ!!なんだ、青子かよ…わりぃが俺は今、青春の…いや人生の岐路にだな…」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:05:03.66 ID:LdGDAvCj0
青子「なにいってのよ。そんな変なモノ背負っちゃって」
快斗「変なモノ?あっ!マネキンに変わってる!それにカバンもない!」
青子「カバンなら、さっきそこで女の人に…ってそうだ!快斗!あんたあの女の人とどういう関係なのよ!」
快斗「だ、誰のことだよ…その女の人って?」
青子「このカバンを渡してくれた女の人に聞かれたのよ。『あなたは黒羽くんのガールフレンド?』って。
それで青子がそうですって答えたら…も、もちろん女友達って意味でのガールフレンドよっ!と、当然…そしたらその人が
『彼に伝えてくれる?永遠の愛をありがとうって』だって。ねぇ!あの女の人は誰!永遠の愛ってどういう意味!」
快斗(あんにゃろ…)
青子「どういう関係なのよー!答えなさーい!」
怪盗紳士「くすくす…わたしをだましたお返しよ」
快斗「変なモノ?あっ!マネキンに変わってる!それにカバンもない!」
青子「カバンなら、さっきそこで女の人に…ってそうだ!快斗!あんたあの女の人とどういう関係なのよ!」
快斗「だ、誰のことだよ…その女の人って?」
青子「このカバンを渡してくれた女の人に聞かれたのよ。『あなたは黒羽くんのガールフレンド?』って。
それで青子がそうですって答えたら…も、もちろん女友達って意味でのガールフレンドよっ!と、当然…そしたらその人が
『彼に伝えてくれる?永遠の愛をありがとうって』だって。ねぇ!あの女の人は誰!永遠の愛ってどういう意味!」
快斗(あんにゃろ…)
青子「どういう関係なのよー!答えなさーい!」
怪盗紳士「くすくす…わたしをだましたお返しよ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:07:00.20 ID:LdGDAvCj0
―おまけ・DDS本校舎―
まどか「あー、8の字の意味ってそういう事だったのね」
みずき「スゴイじゃん、マコト。よくわかったねっ」
マコト「ヒントも多かったから…それにみずきだって旧日本軍の暗号を解いたじゃないか」
飛鳥「一方、ダイのギャグ推理は的はずれだったとさ」
ダイ「なんだよお。飛鳥だってわかってなかったじゃないかあ」
片桐「ふふ、DDSではこんな風に生徒が実際に解決した事件の演習や校外から講師を招いて授業をするんですよ。
では、皆さん興味があったらまた体験授業に来て下さいね」
一同「ハーイ!」
三郎丸「………」
まどか「あー、8の字の意味ってそういう事だったのね」
みずき「スゴイじゃん、マコト。よくわかったねっ」
マコト「ヒントも多かったから…それにみずきだって旧日本軍の暗号を解いたじゃないか」
飛鳥「一方、ダイのギャグ推理は的はずれだったとさ」
ダイ「なんだよお。飛鳥だってわかってなかったじゃないかあ」
片桐「ふふ、DDSではこんな風に生徒が実際に解決した事件の演習や校外から講師を招いて授業をするんですよ。
では、皆さん興味があったらまた体験授業に来て下さいね」
一同「ハーイ!」
三郎丸「………」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/04/27(水) 22:08:41.04 ID:LdGDAvCj0
―屋上―
三郎丸「はぁ…」
三郎丸(事件解決の時に寝てたばかりか、怪盗共が現れた時も寝ていた所為でDクラスどころか遊び半分の中学生
たちが来る体験入学クラスに落とされてしまうとは…学費払ってるのに)
三郎丸「最近、大学にも行けてないし…死んじゃおっかなぁ…」
高遠「死ぬ前にしなくてはならないことが、あるのではないですか?」
三郎丸「!?」
―完―
三郎丸「はぁ…」
三郎丸(事件解決の時に寝てたばかりか、怪盗共が現れた時も寝ていた所為でDクラスどころか遊び半分の中学生
たちが来る体験入学クラスに落とされてしまうとは…学費払ってるのに)
三郎丸「最近、大学にも行けてないし…死んじゃおっかなぁ…」
高遠「死ぬ前にしなくてはならないことが、あるのではないですか?」
三郎丸「!?」
―完―
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